JP2000231899A - 荷電粒子線装置及び荷電粒子線露光装置 - Google Patents

荷電粒子線装置及び荷電粒子線露光装置

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JP2000231899A
JP2000231899A JP11031360A JP3136099A JP2000231899A JP 2000231899 A JP2000231899 A JP 2000231899A JP 11031360 A JP11031360 A JP 11031360A JP 3136099 A JP3136099 A JP 3136099A JP 2000231899 A JP2000231899 A JP 2000231899A
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charged particle
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wafer
electron
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Teruaki Okino
輝昭 沖野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 S/N比の高いアライメントマークや検査マ
ークの検出を行える荷電粒子線露光装置を提供する。 【解決手段】 本荷電粒子線露光装置は、ウエハ15面
上のマーク15aなどからの反射電子線を検出する反射
電子検出器19と、ウエハ16を少なくとも一方向に移
動させるステージ17を備える。検出器19が電子線通
過開口19cの周囲に面状に配置された検出面19aを
有し、開口19cが帯状の照射領域に対応する形状であ
る。ウエハ上のマーク等からの反射電子を多く捕獲する
ことができ、信号のS/Nが向上する。そのため検出時
間を短くすることができ、ひいては露光装置のトータル
・スループットを向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路な
どのリソグラフィーに用いられる電子線露光装置やイオ
ンビーム露光装置等の荷電粒子線露光装置、並びに、電
子線をターゲット上の検査マークに照射してその位置を
検査する電子線検査装置等の荷電粒子線装置に関する。
特には、アライメントマークや検査マークのS/N比の
高い検出を行えるように改良を加えた荷電粒子線装置及
び荷電粒子線露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光を用いた露光法の解像の限界が
課題となっている。そこで高解像と高スループットの両
方を兼ね備えた電子線露光装置の方式の検討が進められ
ている。高スループットを達成するためにウエハを載置
した移動ステージを連続的に移動させながら露光するタ
イプの種々の電子線露光装置が、開発又は検討されてい
る。
【0003】このような電子線露光装置では装置の電子
光学系のキャリブレーションやウエハのアライメントの
ために、照射した電子線により生じるウエハ面(あるい
はステージに設置したフィジシャルマーク面)からの反
射電子や2次電子を検出する検出器をウエハ面直上に設
置するのが一般的である。このような検出器によって、
ウエハ面やステージ上に設置したフィジシャルマーク面
上のマークと照射ビームの相対位置やビームの大きさ・
傾き、ビームのボケ具合などを検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高精度の電子光学系キ
ャリブレーションや高精度のウエハアライメントを実現
するためには、マーク検出信号のS/N比が良くなけれ
ばならない。すなわち反射電子をより多く捕獲する検出
器でなければならない。電子捕獲効率が悪くても、時間
をかけて検出すればS/N比は向上するが、それでは露
光装置のトータル・スループットが低下してしまい、高
スループットを達成しなければならない量産用露光装置
としては好ましくない。なお、従来の電子線露光装置
は、露光パターンの原板であるマスク(レチクル)製作
用のものが主であったため、露光の高スループットは要
求されず、電子検出器において信号電子の捕獲効率を高
める必要性はあまりなかった。
【0005】ところで、電子線露光により0.1ミクロ
ン程度の微細パターンを露光するためには、クローン効
果によるぼけやレジスト内での近接効果を極力減らすた
め、100kV程度の高加速電圧を用いるのが一般的であ
る。このような高加速電圧では、ウエハからの反射電子
コントラストが低下し、従来と同じ検出器ではS/N比
が低下してしまう。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、S/N比の高いアライメントマークやフィジ
シャルマーク、検査マークの検出を行える荷電粒子線装
置及び荷電粒子線露光装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の荷電粒子線装置は、荷電粒子線をターゲッ
ト面へ照射する荷電粒子線照射系と、ターゲット面上の
マークなどからの反射粒子線や散乱粒子線などを検出す
るターゲット面直上に配置された検出器と、を備える荷
電粒子線装置であって;上記荷電粒子線照射系の照射領
域の形状は一方向に長い帯状であり、上記検出器が荷電
粒子線通過開口の周囲に面状に配置された検出面を有
し、上記検出面開口が上記帯状の照射領域に対応する形
状であることを特徴とする。なお、ターゲットとは荷電
粒子線の照射対象物全体を指す意味である。
【0008】すなわち、従来の荷電粒子線装置では、タ
ーゲットに最も近いレンズのリング状の磁極のターゲッ
ト側の面に円形開口を有する検出器を配置していたの
を、実際の照射領域の形に合わせた開口形状とした。こ
れにより、具体例で後述するように検出面に入射する反
射粒子線等の量が増え、高S/N比のマーク検出等を行
うことができる。
【0009】本発明の荷電粒子線露光装置は、荷電粒子
線を感応基板上で走査・結像させる荷電粒子線光学系
と、ターゲット面上のマークなどからの反射粒子線や散
乱粒子線などを検出するターゲット面直上に配置された
検出器と、感応基板を載置して少なくとも一方向に連続
移動させるステージと、を備え、上記荷電粒子線を、上
記ステージ移動方向と実質的に直交する方向に延びる帯
状の照射領域内において照射し、上記検出器が荷電粒子
線通過開口の周囲に面状に配置された検出面を有し、上
記開口が上記帯状の照射領域に対応する形状であること
を特徴とする。
【0010】すなわち、検出器の開口を長方形状等にす
ることにより、ウエハ上のマーク等からの反射電子を多
く捕獲することができ、信号のS/Nが向上する。その
ため検出時間を短くすることができ、ひいては露光装置
のトータル・スループットを向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。まず、荷電粒子線の一種である電子線を用いる露光
技術の概要(例)について説明する。図4は、分割転写
方式の電子線投影露光装置の光学系全体における結像関
係及び制御系の概要を示す図である。光学系の最上流に
配置されている電子銃1は、下方に向けて電子線を放射
する。電子銃1の下方には2段のコンデンサレンズ2、
3が備えられており、電子線は、これらのコンデンサレ
ンズ2、3を通ってブランキング開口7にクロスオーバ
ー像C.O.を結像する。
【0012】コンデンサレンズ3の下には、矩形開口4
が備えられている。この矩形開口(照明ビーム成形開
口)4は、レチクル10の一つのサブフィールド(単位
露光領域)を照明する照明ビームのみを通過させる。具
体的には、開口4は、照明ビームをレチクルサイズ換算
で1mm角強の寸法の正方形に成形する。この開口4の像
は、レンズ9によってレチクル10に結像される。
【0013】ビーム成形開口4の下方には、ブランキン
グ偏向器5が配置されている。同偏向器5は、照明ビー
ムを偏向させてブランキング開口7の非開口部に当て、
ビームがレチクル10に当たらないようにする。ブラン
キング開口7の下には、照明ビーム偏向器8が配置され
ている。この偏向器8は、主に照明ビームを図3の左右
方向(X方向)に順次走査して、照明光学系の視野内に
あるレチクル10の各サブフィールドの照明を行う。偏
向器8の下方には、コンデンサレンズ9が配置されてい
る。コンデンサレンズ9は、電子線を平行ビーム化して
レチクル10に当て、レチクル10上にビーム成形開口
4を結像させる。
【0014】レチクル10は、図4では光軸上の1サブ
フィールドのみが示されているが、実際には(図5を参
照しつつ後述)光軸垂直面内(X−Y面)に広がってお
り多数のサブフィールドを有する。レチクル10上に
は、全体として一個の半導体デバイスチップをなすパタ
ーン(チップパターン)が形成されている。
【0015】照明光学系の視野内で各サブフィールドを
照明するため、上述のように偏向器8で電子線を偏向す
ることができる。照明光学系の視野を越えて各サブフィ
ールドを照明するためには、レチクル10を機械的に移
動させる。すなわち、レチクル10は、XY方向に移動
可能なレチクルステージ11上に載置されている。
【0016】レチクル10の下方には投影レンズ12及
び14並びに偏向器13が設けられている。そして、レ
チクル10のあるサブフィールドに照明ビームが当てら
れ、レチクル10のパターン部を通過した電子線は、投
影レンズ12、14によって縮小されるとともに、偏向
器13により偏向されてウエハ15上の所定の位置に結
像される。ウエハ15上には、適当なレジストが塗布さ
れており、レジストに電子ビームのドーズが与えられて
レチクル上のパターンが縮小されてウエハ15上に転写
される。
【0017】なお、レチクル10とウエハ15の間を縮
小率比で内分する点にクロスオーバー像C.O.が形成さ
れ、同クロスオーバー像位置にはコントラスト開口18
が設けられている。同開口18は、レチクル10の非パ
ターン部で散乱された電子線がウエハ15に到達しない
よう遮断する。第2の投影レンズ14とウエハ15の間
には、反射電子検出器19が配置されている。この反射
電子検出器19は、ウエハ15に当たって反射する電子
線を検出する。検出した反射電子信号から、ウエハ15
上のマークの位置を知ることができ、ウエハと光学系や
レチクルとの間のアライメントの基礎情報を得ることが
できる。
【0018】ウエハ15は、静電チャック16を介し
て、XY方向に移動可能なウエハステージ17上に載置
されている。上記レチクルステージ11とウエハステー
ジ17とを、互いに逆の方向に同期走査することによ
り、チップパターン内で多数配列されたサブフィールド
を順次露光することができる。このステージ走査方向は
ビームの走査方向と略直交している。なお、両ステージ
11、17には、レーザ干渉計を用いた正確な位置測定
システムが装備されており、ウエハ15上でレチクル1
0上のサブフィールドの縮小像が正確に繋ぎ合わされ
る。
【0019】上記各レンズ2、3、9、12、14及び
各偏向器5、8、13は、各々のコイル電源2a、3
a、9a、12a、14a及び5a、8a、13aを介
して制御部21によりコントロールされる。また、レチ
クルステージ11及びウエハステージ17も、ステージ
駆動モータ制御部11a、17aを介して、制御部21
によりコントロールされる。静電チャック16は、静電
チャック制御部16aを介して、メインコントローラ2
1によりコントロールされる。
【0020】次に、分割転写方式の電子線投影露光に用
いられるレチクルの詳細例について、図5を用いて説明
する。図5は、電子線露光用のレチクルの構成例を模式
的に示す図である。(A)は全体の平面図であり、
(B)は一部の斜視図である。
【0021】図5中、多数の正方形41で示されている
領域が、一つのサブフィールドに対応したパターン領域
を含む小メンブレイン領域(厚さ0.1μm 〜数μm )
である。一つのサブフィールドは、現在検討されている
ところでは、レチクル上で0.5〜5mm角程度の大きさ
を有する。このサブフィールドがウエハ上に縮小投影さ
れた投影像の領域(イメージフィールド)の大きさは、
縮小率1/5として0.1〜1mm角である。小メンブレ
イン領域41の周囲の直交する格子状のグリレージと呼
ばれる部分45は、メンブレインの機械強度を保つため
の、厚さ0.5〜1mm程度の梁である。グリレージ45
の幅は0.1mm程度である。
【0022】図のX方向には多数の小メンブレイン領域
41が並んで一つのグループ(偏向帯)をなし、そのよ
うな列がY方向に多数並んで1つのストライプ49を形
成している。ストライプ49の幅は電子線光学系の偏向
可能視野の広さに対応している。ストライプ49は、X
方向に並列に複数存在する。隣り合うストライプ49の
間にストラット47として示されている幅の太い梁は、
レチクル全体のたわみを小さく保つためのものである。
ストラット47はグリレージと一体で、厚さ0.5〜1
mm程度であり、幅は数mmである。
【0023】現在有力と考えられている方式によれば、
投影露光の際に1つのストライプ49内のX方向の列
(偏向帯)は電子線偏向により順次露光される。一方、
ストライプ49内のY方向の列は、連続ステージ走査に
より順次露光される。隣のストライプ49に進む際はス
テージを間欠的に送る。
【0024】投影露光の際、ウエハ上では、スカート
(サブフィールドの回りの額縁状の非パターン領域)や
グリレージ等の非パターン領域はキャンセルされ、各サ
ブフィールドのパターンがチップ全体で繋ぎ合わせされ
る。なお、転写の縮小率は1/5程度であり、ウエハ上
における1チップのサイズは、4GDRAMで27mm×
44mmが想定されているので、レチクルのチップパター
ンの非パターン部を含む全体のサイズは、120〜23
0mm×150〜350mm程度となる。
【0025】次に反射電子検出器周りの詳細について説
明する。図1(A)は、本発明の1実施例に係る露光装
置の反射電子検出器やウエハ周りの構成を示す一部断面
正面図である。図1(B)は、図1(A)の露光装置の
反射電子検出器の検出面の平面図である。図1(C)
は、従来の露光装置の反射電子検出器の検出面の平面図
である。
【0026】図1(A)には、最もウエハ15に近い第
2の投影レンズ14や、ウエハ15を保持する静電チャ
ック16、ウェーハステージ17等が示されている。第
2の投影レンズ14は、磁気回路を構成する断面内向き
コの字状で回転対称形の磁極14aを備える。この磁極
14aの内周には励磁コイル14bが巻回されている。
【0027】ウエハ15上にはアライメント検査用のマ
ーク15aが配置されている。またステージ17上にも
ステージの基準位置を規定したり、電子光学系のキャリ
ブレーションをするためのフィジシャルマーク17aが
配置されている。これらのマークは、ウエハ面の段差を
利用したものや異種金属層を利用したものなどからな
る。
【0028】第2の投影レンズ14の磁極下面14cに
は反射電子検出器19が配置されている。この反射電子
検出器19は、Siダイオードやチャンネルプレート等
からなる。なお、チャンネルプレートとは、細い電子増
倍管が面上に敷き詰められた、微少電子を検出する計器
である。
【0029】反射電子検出器19の平面形状は、図1
(B)に示すように外形が円である。そして中心部に電
子線通過開口19cが開かれている。この開口19cの
形状は、図1(B)に示すように、X方向に延びる帯状
である。この開口形状は、ウエハ15に入射する電子線
の偏向範囲に対応したものである。つまり、電子線偏向
により露光走査するウエハ15上のサブフィールドの列
は、X方向に延びる帯状をしており、ウエハ上で例えば
1mm×10mmの寸法である。すなわち、X方向には主に
電子光学系の偏向で電子線を走査し、Y方向には主にレ
チクルとウエハの機械的移動で露光領域を走査していく
方式では、ウエハ直上における電子線領域は、基本的に
ほぼ上記のような帯状である。そこで、反射電子検出器
の開口形状も電子線の偏向範囲に対応した形状とするこ
とにより、反射電子検出器19aの面積をできるだけ広
くとれ、かつ反射電子の多く分布する(詳細後述)光軸
近傍での検出面面積を稼ぐことができる。
【0030】試みに図1(B)と(C)のような反射電
子検出器の形状で、電子捕獲効率がどれほど向上するか
計算してみた。図1(B)は、検出器の内側開口を長方
形状にした本実施例のものである。ウエハ面上での、鏡
筒から見たビームの領域は1mm×10mmであるとし、検
出器の内側開口は、この領域に対し周辺に1mmの余裕を
とっている。すなわちb=12mm、h=3mmとしてい
る。図1(C)は、従来より電子線露光装置で通常良く
使われる形状寸法のものであり、電子線通過開口19
c′は円形でその径bは12mmとしてある。なお検出面
外径dは35mmである。
【0031】ウエハ面の垂線からの反射角度をθとする
と(図1(A)参照)、ウエハ面からの反射電子強度は
ほぼCos θに比例することが知られている。このことを
用いて、図1(C)、(B)の場合について、それぞれ
の検出器に入射する反射電子強度を計算してみた。計算
の結果、本実施例の帯状開口とした場合は、従来の円形
開口のものに比べて補足反射電子強度は約3.1倍とな
った。実際の装置では、検出面19aからウエハ15の
面までの電子進行過程にて生じる電子軌道の回転、結像
過程を考慮して開口19cの帯の向きを設定しなければ
ならない。その値は、もちろん個々の装置によって異な
る値であるが、上記の試算とさほどの相違はないと考え
られる。
【0032】図2及び図3は、反射電子検出器の分割構
成例を示す平面図である。図2(A)に示すように、長
方形の検出器119a、119bを二個ずつ組み合わせ
て反射電子検出器119を構成することもできる。ま
た、図2(B)のように、長方形の検出器を多数組み合
わせてもよい。
【0033】ターゲット面の凹凸形状を観察する際に
は、4つに分割した検出器の左右(又は上下)の信号の
差分をとるのが良いとされている。この目的のために
は、図4のように、図1(B)の例の検出器を円周方向
に4分割し、4枚の検出器139a、c又はb、dの信
号の差分をとることもできる。
【0034】以上では半導体型の反射電子検出器を前提
に説明したが、チャンネルプレートの場合も同様であ
る。
【0035】次に露光のスループットの観点から説明す
る。高スループットを達成するためには、ステージの立
ち上がり、立ち下がりに要する無駄な時間を減らす必要
がある。そのためには、ステージ移動はS/R(ステッ
プ・アンド・リピート)方式ではなく、ステージ連続移
動方式が有効となる。すなわち、光学的にはターゲット
面上でほぼ一方向へ電子線を走査し、それと直交するも
う一方へステージを連続移動する。こうすることによ
り、ステージの立ち上がり、立ち下がりの回数を減らす
ことができ、ひいては総合のステージむだ時間を減らす
ことができる。
【0036】このような場合、ターゲット面上でビーム
はほぼ一方向へ走査されるので、例えばターゲット面の
上10mmにあるレンズ下面の開口はもちろん円形である
が、その開口部でのビームの範囲はほぼ長方形状とな
る。S/Rの場合は通常この範囲は正方形状で用いるの
でレンズ下面に設置した検出器の内側開口は円形にして
いる。しかし、上記のような連続移動方式の場合にはス
テージ連続移動方向へは開口を狭くした長方形状でもビ
ームを通すことが可能である。本発明は、ステージ連続
移動式の高スループット露光技術の重要な要素技術を提
供するものである。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、鏡筒から見たビーム偏向範囲がターゲット面
上で帯状の場合、反射電子検出器の内側開口をそれに合
わせて帯状にすることで、検出信号強度を大幅に向上す
ることができる。したがって、露光のアライメントの時
間を短縮でき、ひいてはトータル・スループットを向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の1実施例に係る露光装置の
反射電子検出器やウエハ周りの構成を示す一部断面正面
図であり、(B)は、図1(A)の露光装置の反射電子
検出器の検出面の平面図であり、(C)は、従来の露光
装置の反射電子検出器の検出面の平面図である。
【図2】反射電子検出器の分割構成例を示す平面図であ
る。
【図3】反射電子検出器の分割構成例を示す平面図であ
る。
【図4】分割転写方式の電子線投影露光装置の光学系全
体における結像関係及び制御系の概要を示す図である。
【図5】(A)は電子線露光用のレチクルの構成例を模
式的に示す平面図であり、(B)は斜視図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2,3 コンデンサ
レンズ 4 照明ビーム成形開口 5 ブランキング偏
向器 7 ブランキング開口 8 偏向器 9 コンデンサレン
ズ 10 レチクル 11 レチクルステ
ージ 12 投影レンズ 13 偏向器 14 投影レンズ 14a 磁極 14b 励
磁コイル 15 ウエハ 15a マーク 16 静電チャック 17 ウエハステージ 1
7a マーク 18 コントラスト開口 19 反射電子検出
器 19a 検出面 19c 電子線通過
開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 541S

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子線をターゲット面へ照射する荷
    電粒子線照射系と、 ターゲット面上のマークなどからの反射粒子線や散乱粒
    子線などを検出するターゲット面直上に配置された検出
    器と、 を備える荷電粒子線装置であって;上記荷電粒子線照射
    系の照射領域の形状は一方向に長い帯状であり、 上記検出器が荷電粒子線通過開口の周囲に面状に配置さ
    れた検出面を有し、 上記開口が上記帯状の照射領域に対応する形状であるこ
    とを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 【請求項2】 感応基板上に荷電粒子線を照射してパタ
    ーンを形成する荷電粒子線露光装置であって;荷電粒子
    線を感応基板上で走査・結像させる荷電粒子線光学系
    と、 感応基板面上のマークなどからの反射粒子線や散乱粒子
    線などを検出する感応基板面直上に配置された検出器
    と、 感応基板を載置して少なくとも一方向に連続移動させる
    ステージと、を備え、 上記荷電粒子線を、上記ステージ移動方向と実質的に直
    交する方向に延びる帯状の照射領域内において照射し、 上記検出器が荷電粒子線通過開口の周囲に面状に配置さ
    れた検出面を有し、 上記開口が上記帯状の照射領域に対応する形状であるこ
    とを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  3. 【請求項3】 上記検出器の検出面が、反射電子を検出
    する半導体からなることを特徴とする請求項1又は2記
    載の荷電粒子線装置又は荷電粒子線露光装置。
  4. 【請求項4】 上記検出器の検出面が、反射電子及び/
    又は2次電子を検出するチャンネルプレートからなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子線装置又
    は荷電粒子線露光装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009514141A (ja) * 2003-07-09 2009-04-02 カール・ツァイス・エヌティーエス・ゲーエムベーハー 走査型電子顕微鏡用の検出器システムおよび対応する検出器システムを備える走査型電子顕微鏡

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JP2009514141A (ja) * 2003-07-09 2009-04-02 カール・ツァイス・エヌティーエス・ゲーエムベーハー 走査型電子顕微鏡用の検出器システムおよび対応する検出器システムを備える走査型電子顕微鏡
JP4800211B2 (ja) * 2003-07-09 2011-10-26 カール・ツァイス・エヌティーエス・ゲーエムベーハー 走査型電子顕微鏡用の検出器システムおよび対応する検出器システムを備える走査型電子顕微鏡

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