JP2000231756A - 録音システム - Google Patents

録音システム

Info

Publication number
JP2000231756A
JP2000231756A JP11030881A JP3088199A JP2000231756A JP 2000231756 A JP2000231756 A JP 2000231756A JP 11030881 A JP11030881 A JP 11030881A JP 3088199 A JP3088199 A JP 3088199A JP 2000231756 A JP2000231756 A JP 2000231756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
unit
audio
voice
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11030881A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Nishikawa
寿生 西川
Shinji Fujiwara
真治 藤原
Hiroyasu Naito
博康 内藤
Ryuichi Yamamoto
隆一 山本
Akira Nakano
亮 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toa Corp filed Critical Toa Corp
Priority to JP11030881A priority Critical patent/JP2000231756A/ja
Publication of JP2000231756A publication Critical patent/JP2000231756A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 議事内容とそのインデックス情報とを同じ記
録媒体に記録する。 【解決手段】 音声発生部4内の記憶部41には、予め
各発言者A、B、・・・の名前を音声化するための音声
データ41a、41b、・・・が記憶されている。そし
て、これら各音声データ41a、41b、・・・のう
ち、現在、マイクロホン1を用いて発言している発言者
に対応するものを操作部3により選択すると、CPU4
2がそれに対応する音声データを呼び出す。この呼び出
して得たデータは、ピッチ変換部43により、現在の発
言者名を音声化した高ピッチの音声信号に変換され、ミ
キシング装置2によりマイクロホン1の出力信号とミキ
シングされた後、録音装置5により所定の記録媒体に記
録される。従って、上記記録媒体には、マイクロホン1
から得られる発言者の発言と、その発言者名を高ピッチ
で音声化した所謂インデックス情報とが、録音される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に音声を録音す
るのに用いる録音システムに関し、特に、会議録音シス
テム等のように、複数の人間の声を時系列的に録音する
のに適した録音システムに関する。
【0002】
【従来の技術】上記会議録音システムにより会議の議事
を録音した後、例えば、その録音内容を基に議事録を作
成する場合、録音された各発言がいずれの発言者によっ
て成されたものであるのかを、正確に特定することが要
求される。これを実現するには、例えば、会議中に、録
音作業と並行して、各発言者の名前や順番等をメモして
おき、会議後、議事録を作成する際に、そのメモした内
容と録音内容とを照合することにより各発言に係る発言
者を特定する等、何らかの対策を講じる必要がある。し
かし、この方法では、メモの内容と録音内容とを照合す
るのに手間が掛かり、また、その際に間違いが発生する
可能性が高い、等の不都合がある。
【0003】このような不都合を解消する技術として、
従来、例えば、議事の記録媒体として一般に知られてい
るミニ・ディスク(以下、MD(MDは登録商標)と言
う。)を使用すると共に、上記メモに代えて、MDのU
TOC(User Table Of Contents)エリアに、各発言者
の名前や順番等の所謂各発言に関するインデックス情報
を記録するものがある。この技術によれば、議事を録音
したのと同じ記録媒体に、そのインデックス情報をも記
録できるので、その記録内容のみから、各発言に係る発
言者を容易に特定できる。よって、上記メモする方法に
比べて、正確な議事録を効率良く作成できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
によれば、MDのUTOCエリアに上記インデックス情
報を記録するための特殊な制御装置が必要となる。従っ
て、その分、システムが複雑化し、かつ高コスト化する
という問題がある。
【0005】そこで、本発明は、簡単かつ安価な構成
で、録音対象となる音声とそのインデックス情報とを記
録できる録音システムを提供することを目的とする。ま
た、MDに限らず、例えばカセット・テープ等のMD以
外の記録媒体を利用できるようにすることも、本発明の
目的とするところである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、録音対象
である第1の音声を収音して第1の音声信号を出力する
第1のマイクロホンと、上記第1の音声に関する情報を
含む音声信号であって、上記第1の音声信号と異なる周
波数特性の第2の音声信号、を生成して出力する情報生
成部と、上記第1及び第2の各音声信号が入力され、こ
れら各音声信号を混合する混合部と、この混合部によっ
て混合して得た混合信号を所定の記録媒体に記録する記
録部と、を具備するものである。
【0007】なお、ここで言う上記所定の記録媒体とし
ては、例えばカセット・テープやオープン・リール・テ
ープ、ディジタル・オーディオ・テープ等のテープ式の
記録媒体、或いは、MDや光磁気(Magnet Optical:M
O)ディスク、CD−R(Compact Disc Recordable
)、CD−RW(CD-ReWritable )、PD(Phase cha
nge Disc )、DVD−R(Digital Versatile Disc Re
cordable )、DVD−RAM等のディスク式の記録媒
体がある。更には、RAMや特にフラッシュ・メモリ等
の半導体メモリによっても、上記記録媒体を構成でき
る。
【0008】本請求項1に記載の発明によれば、第1の
マイクロホンによって、録音対象である第1の音声、例
えば会議における各発言者の発言を収音する。一方、情
報生成部が、上記第1の音声に関する情報、例えば各発
言者の名前や番号等の各発言者を特定するためのインデ
ックス情報、或いは発言開始時刻等の付加的な情報を音
声化するための第2の音声信号を生成する。なお、この
第2の音声信号は、第1のマイクロホンから出力される
第1の音声信号と異なる周波数特性の信号とされてい
る。そして、これら第1及び第2の各音声信号は、混合
部によって混合され、記憶部によってカセット・テープ
等の記録媒体に記録される。
【0009】従って、この記録媒体に記録した内容を再
生すれば、第1の音声信号に基づいて再生される第1の
音声、例えば各発言者の発言と、第2の音声信号に基づ
いて再生される音声、例えば各発言者を特定するための
インデックス情報や各発言開始時間等の付加的情報を音
声化して得た音声とが、混合された状態(換言すれば重
畳された状態)で同時に出力される。これら各音声は、
それぞれ異なる周波数特性、即ち音質で出力されるの
で、これを聴取する者、例えば議事録の作成者等は、こ
れら各音声を十分に聴き分けることができる。なお、こ
こで言う周波数特性を異にするとは、例えば第2の音声
信号のピッチを第1の音声信号のピッチと異なるピッチ
とすること、或いは、第2の音声信号に所定のフィルタ
リング処理、例えば帯域通過(バンド・パス)フィルタ
リング処理を施すことにより所定のの周波数成分のみを
抽出すること、更には、第2の音声信号に周波数変調を
施すことにより所謂ビブラート効果を奏させる等、第1
及び第2の各音声信号の周波数特性を故意に異にするこ
とを言う。
【0010】なお、第1のマイクロホンは、1台でも複
数台でもよい。例えば、演台が設けられている会議場等
においては、その演台に第1のマイクロホンを設け、こ
の1台のマイクロホンを各発言者で共用する。一方、各
発言者毎に、マイクロホンを備えた発言ユニットが設け
られている場合には、これら各発言ユニットの各マイク
ロホンを第1のマイクロホンとして使用する。また、こ
の場合、各発言ユニット毎に、情報生成部を設けても、
例えば内蔵させてもよい。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の録音システムにおいて、上記記録媒体が、多チ
ャンネル記録、例えばステレオ録音の可能なものであっ
て、上記記録部が、上記記録媒体の各チャンネルのうち
少なくとも1つのチャンネルに、上記第1の音声信号の
みを記録し、他の少なくとも1つのチャンネルに、上記
混合信号を記録する状態に構成されたものである。
【0012】本請求項2に記載の発明によれば、記録媒
体が、例えばステレオ録音の可能なものである場合、左
右2つのチャンネルのうちの一方に、第1の音声信号の
みが記録され、他方のチャンネルに、第1及び第2の各
音声信号を混合して得た混合信号が記録される。従っ
て、この記録媒体に記録した内容を再生する際に、左右
の各チャンネルに記録した内容をそれぞれ別個に再生す
ることによって、録音対象である第1の音声のみと、こ
の第1の音声にインデックス情報等を付加した音声と
を、それぞれ別個に聴取することができる。これは、第
1の音声として、例えば会議の議事等の大切な事物を録
音するような場合であって、その録音内容に上記インデ
ックス情報等の付加的な情報を直接記録したくない場合
等に、非常に有効である。
【0013】請求項3に記載の発明は、録音対象である
第1の音声を収音して第1の音声信号を出力する第1の
マイクロホンと、上記第1の音声に関する情報を含む音
声信号であって、上記第1の音声信号と異なる周波数特
性の第2の音声信号、を生成して出力する情報生成部
と、上記第1及び第2の各音声信号が入力され、これら
各音声信号を、多チャンネル記録、例えばステレオ録音
が可能な記録媒体のそれぞれ異なるチャンネルに、それ
ぞれ別個に記録する記録部と、を具備するものである。
【0014】本請求項3に記載の発明によれば、記録媒
体が、例えばステレオ録音の可能なものである場合、左
右2つのチャンネルのうちの一方に、第1の音声信号の
みが記録され、他方のチャンネルに、第2の音声信号の
みが記録される。従って、この記録媒体に記録した内容
を再生する際に、左右の各チャンネルに記録した内容を
それぞれ別個に再生すれば、録音対象である第1の音声
のみと、この第1の音声に関するインデックス情報等の
付加的情報を音声化して得た音声とを、それぞれ別個に
聴取することができる。なお、これら各音声を混合した
状態で聴取したい場合には、ステレオ再生により左右各
チャンネルの記録内容を同時に再生するか、若しくは、
モノラル再生すればよい。即ち、本請求項3に記載の発
明によれば、上記混合部を設けることなく、上記請求項
2に記載の発明と同様の作用を奏する。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1または
3に記載の発明の録音システムにおいて、上記情報生成
部が、上記第1の音声に関する情報を含む複数の音声デ
ータが予め記憶されている記憶部と、外部から与えられ
る操作指令に従って記憶部に記憶されている各音声デー
タのいずれかを任意に呼び出す呼出部と、この呼出部に
よって呼び出して得た音声データを上記第2の音声信号
に変換して出力する変換部と、から成るものである。
【0016】本請求項4に記載の発明によれば、記憶部
には、第1の音声に関する情報、例えば各発言者の名前
や番号等のインデックス情報を音声化するための複数の
音声データが、予め記憶(即ち用意)されている。この
記憶部は、例えばRAMやROM等の半導体メモリによ
って構成できる。そして、呼出部が、外部から与えられ
る操作指令、例えば操作者の操作に従って、記憶部に記
憶されている各音声データのいずれか、例えば現在発言
している若しくはこれから発言しようとしている発言者
に対応するものを呼び出す。そして、この呼び出された
音声データが、変換部によって第2の音声信号に変換さ
れて出力される。
【0017】なお、記憶部に記憶されている音声データ
が、例えば第1の音声信号(第1の音声)と同音質の音
声をデータ化したものである場合には、その音声データ
を呼出部により呼び出して変換部により第2の音声信号
に変換する際に、その周波数特性を第1の音声信号の周
波数特性と異ならせるように、所定の信号処理を施す。
一方、上記音声データが、これを記憶部に記憶する際
に、予め第1の音声信号と周波数特性を異にした状態で
データ化したものである場合には、上記のような故意に
周波数特性を異にするための信号処理を施す必要はな
い。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1または
3に記載の発明の録音システムにおいて、上記情報生成
部が、上記第1の音声に関する情報として任意の第2の
音声を入力可能な第2のマイクロホンと、この第2のマ
イクロホンの出力信号に所定の処理を施すことにより上
記第2の音声信号を生成して出力する音声処理部と、か
ら成るものである。
【0019】なお、ここで言う上記音声処理部とは、例
えば、これが、第2の音声信号のピッチを第1の音声信
号のピッチと異にすることにより、これら第1及び第2
の各音声信号の周波数特性を異にしようとするものであ
る場合には、一般に知られているピッチ・シフタ(Pitc
h Shifter )やピッチ・トランスポーザ(Pitch Transpo
ser )により構成できる。また、第2の音声信号を、上
記第2のマイクロホンの出力信号から所定の周波数成分
のみを抽出した信号とする場合には、一般に知られてい
るバンド・パス・フィルタ回路により上記音声処理部を
構成できる。更に、上記音声処理部として、第2のマイ
クロホンの出力信号に、例えば4乃至8Hz程度の周波
数変調を施す変調回路を用いれば、第2の音声信号とし
てビブラートの掛かった音声信号を得ることができる。
【0020】本請求項5に記載の発明によれば、例え
ば、操作者が、第2のマイクロホンを用いて、上記イン
デックス情報等の第1の音声に関する情報を、音声(第
2の音声)で入力する。この第2の音声が入力されるこ
とにより第2のマイクロホンの出力信号は、音声処理部
により、第1の音声信号とは周波数特性の異なる第2の
音声信号に変換されて出力される。即ち、本請求項5に
記載の発明によれば、上記インデックス情報以外にも、
様々な情報を、任意に付加できる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項1または
3に記載の発明の録音システムにおいて、上記第2の音
声信号の信号レベルを、上記第1の音声信号の信号レベ
ルよりも小さくしたものである。
【0022】即ち、本来、録音対象としているのは第1
の音声であって、この第1の音声に関するインデックス
情報等は、飽くまで補助的な情報に過ぎない。従って、
本請求項6に記載の発明のように、第2の音声信号の信
号レベルを第1の音声信号の信号レベルよりも小さくす
ることにより、本来、録音対象としている第1の音声の
質を損なわない程度に、上記インデックス情報等の補助
的な情報を録音できる。なお、第2の音声信号の信号レ
ベルを、例えば第1の音声信号の信号レベルよりも6d
B程度低いレベルとすれば、本来聴取したい第1の音声
の耳障りにならない程度に、第2の音声信号に基づいて
再生される上記インデックス情報等の音声を比較的に明
瞭に聴取できる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1または
3に記載の発明の録音システムにおいて、第1及び第2
の各音声信号が、それぞれのピッチを異にすることによ
り、それぞれの周波数特性を異にするものである。
【0024】即ち、第1及び第2の各音声信号のピッチ
を異にした方が、上記所定の周波数成分のみを抽出する
方法やビブラートを掛ける方法等に比べて、その再生音
を聴き取り易い。なお、その際、第2の音声信号のピッ
チを、例えば第1の音声信号のピッチと1オクターブ程
度のピッチ差とすれば、この第2の音声信号に基づいて
再生される音声の明瞭さを損なうことなく、これら各音
声信号に基づいて再生される各音声を比較的に容易に聴
き分けることができる。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明の録音システムにおいて、上記第2の音声信号の
ピッチを、上記第1の音声信号のピッチよりも高くした
ものである。
【0026】即ち、上記請求項7に記載の発明におい
て、第1の音声に関する情報として付加するインデック
ス情報等は、これを聴取する際に、第1の音声よりもピ
ッチの低い音声とするよりも、第1の音声よりもピッチ
の高い音声とした方が、聴取者にとって聴き取り易いと
考えられる。従って、本請求項8に記載の発明のよう
に、第2の音声信号のピッチを第1の音声信号のピッチ
よりも高くすることによって、上記インデックス情報等
をより聴き取り易くすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明を、例えば会議録音システ
ムに応用した場合の第1の実施の形態について、図1か
ら図3を参照して説明する。
【0028】図1(a)に、本第1の実施の形態の概略
構成を示す。同図に示すように、このシステムは、発言
者の音声を収音するための会議録音用マイクロホン1を
備えている。このマイクロホン1は、例えば会議場の演
台に設けられており、その出力は、例えば書記席の近傍
に設けられているミキシング装置2の入力側に接続され
ている。
【0029】書記席の近傍には、上記ミキシング装置2
以外にも、例えば書記が操作を担当する操作部3と、こ
の操作部3の操作により所定の音声信号を生成する音声
発生部4と、が設けられている。このうち、操作部3
は、例えば複数の押しボタンキー構成のもので、各押し
ボタンキーのキートップ若しくはその近傍には、各発言
者の名前が記されている。
【0030】一方、音声発生部4は、図1(b)に示す
ように、記憶部41とCPU(中央演算処理装置)42
とピッチ変換部43とを有している。このうち、記憶部
41は、例えば半導体メモリ構成のもので、この記憶部
41には、各発言者に関するインデックス情報、例えば
各発言者A、B、・・・の名前を音声化するための複数
の音声データ41a、41b、・・・が、予め記憶され
ている。そして、CPU42は、上記操作部3に接続さ
れており、この操作部3の操作に応じて記憶部41に記
憶されている各音声データ41a、41b、・・・を選
択的に呼び出し、詳しくは、上記書記により操作された
押しボタンキーに記されている発言者に対応する音声デ
ータを記憶部41内から呼び出すようプログラムされて
いる。そして、このCPU42によって呼び出した音声
データは、ピッチ変換部43に入力され、ここで、上記
マイクロホン1の出力信号よりも1オクターブ程ピッチ
の高い音声信号に変換された後、ミキシング装置2に入
力される。
【0031】ミキシング装置2は、これに入力されるマ
イクロホン1の出力信号と音声発生部4の出力信号とを
ミキシングする。なお、その際、ミキシング装置2は、
音声発生部4から得られる信号の信号レベルを、マイク
ロホン1から得られる信号の信号レベルよりも、約6d
B程度低く抑えた状態で、これら各信号をミキシングす
る。そして、このミキシング装置2によってミキシング
して得た所謂ミキシング信号は、例えば書記席の近傍に
設けられている録音装置5に入力され、ここで、例えば
カセット・テープ等の記録媒体に記録される。
【0032】即ち、上記録音装置5により録音(記録)
した内容を再生すれば、マイクロホン1によって収音し
て得た各発言者の発言と、その発言に係る発言者の名前
を音声化した所謂インデックス情報とが、ミキシングさ
れた状態で同時に出力される。その際、上記インデック
ス情報は、各発言者の発言よりも、1オクターブ高い音
声で出力されるので、これを聴取する者、例えば議事録
の作成者等は、これら両者を容易に聴き分けることがで
きると共に、各発言に係る発言者を容易に特定できる。
また、上記インデックス情報の出力レベル、即ち音量
は、各発言者の発言の音量よりも約6dB程度低く抑え
られているので、議事録の作成者が各発言者の発言を聴
取する際に、上記インデックス情報が耳障りになること
はない。
【0033】このように、本第1の実施の形態によれ
ば、複数の押しボタンキー構成の操作部3と、この操作
部3の操作に応じて所定の音声信号を出力する音声発生
部4と、この音声発生部4の出力信号とマイクロホン1
の出力信号とを単にミキシングするだけのミキシング装
置2と、普通の(即ち特殊な機能を必要としない)カセ
ット・デッキ等の録音装置5と、から成る比較的に簡単
な構成で、各発言者の発言と、その発言に係るインデッ
クス情報とを、同時にかつ同一の記録媒体に記録でき
る。従って、MDのUTOCエリアを利用してインデッ
クス情報を記録するという上述した従来技術に比べて、
システムを簡素化でき、かつ低コスト化できるという効
果がある。
【0034】なお、本第1の実施の形態においては、上
記インデックス情報として、各発言者の名前を記録する
よう構成したが、これに限らない。即ち、各発言に係る
発言者を特定することのできる情報であれば、各発言者
の名前に限らず、例えば各発言者の出席番号や席順等の
番号、即ち数字を音声化したものを、上記インデックス
情報として記録してもよい。このように、番号により各
発言者を管理すれば、例えば不特定多数の発言者が参加
するような会議にも、柔軟に対応することができる。ま
た、この場合、発言者数の如何に係わらず、操作部3
は、例えばこれをテンキー構成とすれば事足りるので、
操作部3自体をも簡素化でき、かつ低コスト化できる。
【0035】そして、上記インデックス情報のピッチを
変えて録音することにより、これを再生する際に、各発
言者の発言と聴き分けることができるように構成したが
これに限らない。即ち、各発言者の発言と聴き分けるこ
とができるのであれば、例えば、インデックス情報(音
声)にバンド・パス・フィルタリング処理等の所定のフ
ィルタリング処理を施して或る周波数成分、特に聴感上
特徴のある周波数成分のみを抽出しこれを記録したり、
或いは、インデックス情報に4Hz乃至8Hz程度の周
波数変調を施して、即ちビブラート信号に変換した後こ
れを記録する等により、上記発言との差別化を図っても
よい。
【0036】また、上記インデックス情報以外の情報を
も、インデックス情報と同様に記録するよう構成しても
よい。例えば、音声発生部4内のCPU42に時計機能
を持たせ、操作部3が操作されたとき、即ち或る発言者
が発言し始めるときに、その時刻を音声化し、この音声
化して得た所謂時刻情報をも上記インデックス情報に付
加して記録してもよい。このようにすれば、その記録内
容から、各発言者の発言開始時刻をも特定できるように
なる。
【0037】そして、本第1の実施の形態では、記録装
置5による信号の記録媒体として、カセット・テープを
例に挙げたが、これに限らない。即ち、音声信号を記録
できるものであればよく、例えばディジタル・オーディ
オ・テープ等のテープ式のもの、或いは、MDや光磁気
ディスク等のディスク式のもの、更には、RAMや特に
フラッシュ・メモリ等の半導体メモリ等を、上記記録媒
体として使用してもよい。
【0038】なお、本第1の実施の形態における会議録
音用マイクロホン1が、特許請求の範囲に記載の第1の
マイクロホンに対応し、ミキシング装置2及び録音装置
が、それぞれ特許請求の範囲に記載の混合部及び記録部
に対応する。そして、音声発生部4が、特許請求の範囲
に記載の情報生成部に対応し、この音声発生部4を構成
する記憶部41、CPU42及びピッチ変換部43が、
それぞれ特許請求の範囲に記載の記憶部、呼出部及び変
換部に対応する。
【0039】本第1の実施の形態では、マイクロホン1
を1台のみとしたが、例えば、図2に示すように、複数
のマイクロホン1、1、・・・を設け、これら各マイク
ロホン1、1、・・・を各発言者A、B、・・・毎に割
り当ててもよい。この場合、各マイクロホン1、1、・
・・のうちのいずれか1つを任意に選択して有効とする
中央制御装置6を設ける。そして、この中央制御装置6
により有効とされたマイクロホン1の出力信号を中央制
御装置6内の増幅器61を介してミキシング装置2に入
力すると共に、その有効とされたマイクロホン1に対応
するインデックス情報を選択するように操作部3を操作
すれば、上記図1と同様の作用及び効果を奏する。な
お、ここで言う中央制御装置6は、本発明の本旨に直接
関係しないので、これについての詳細な説明は省略す
る。
【0040】更に、図3に示すように、上記図2におけ
る各マイクロホン1、1、・・・をユニット化し、これ
ら各ユニット1、1、・・・毎に操作部3と音声発生部
4とを設けてもよい。各ユニット1、1、・・・は、そ
れぞれマイク部11と、このマイク部11の出力を有効
または無効とするトーク・スイッチ12と、を有してい
る。そして、各発言者による操作部3の操作に応じて、
音声発生部4を制御すると共に、上記トーク・スイッチ
12をON/OFF制御する。詳しくは、発言権のある
発言者が自己のユニット1の操作部3を操作したとき
に、そのユニット1内にある音声発生部4から音声化し
たインデックス情報を出力させると共に、上記トーク・
スイッチ12をONしてマイク部11の出力を有効とす
る。これ以外のとき、即ち操作部3が操作されていない
ときは、音声発生部4を非出力状態とすると共に、トー
ク・スイッチ12をOFFしてマイク部11の出力を無
効とする。そして、中央制御装置6側においては、有効
とされているユニット1から得られるマイク部11の出
力信号と音声発生部4の出力信号とを、それぞれ、別個
の増幅器61、62を介して、ミキシング装置2に入力
する。
【0041】このようにすれば、操作部3は、例えば1
つの押しボタンキーにより構成でき、また、音声発生部
4(記憶部41)内には、個々の発言者A、B、・・・
に係るインデックス情報のみを記憶させておけばよい。
【0042】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図4を参照して説明する。同図に示すように、本第
2の実施の形態は、上記図1に示す第1の実施の形態に
おける操作部3と音声発生部4とに代えて、書記用のマ
イクロホン7と、このマイクロホン7の出力信号のピッ
チを変換するピッチ変換機8を設けたものである。な
お、ピッチ変換機8は、例えば一般に知られているピッ
チ・シフタ(Pitch Shifter )或いはピッチ・トランス
ポーザ(Pitch Transposer )構成のもので、上記マイク
ロホン7の出力信号のピッチを変換して得た信号を、ミ
キシング装置2に入力する。
【0043】この図4の構成によれば、書記がマイクロ
ホン7から入力した音声が、インデックス情報として記
録される。従って、各発言者A、B、・・・の名前や番
号、或いは発言開始時刻等に限らず、様々なインデック
ス情報を任意に記録できるという効果がある。
【0044】なお、本第2の実施の形態における書記用
のマイクロホン7が、特許請求の範囲に記載の第2のマ
イクロホンに対応する。そして、ピッチ変換機8が、特
許請求の範囲に記載の音声処理部に対応する。
【0045】本発明の第3の実施の形態を、図5に示
す。同図に示すように、本第3の実施の形態は、録音装
置5として、多チャンネル録音、例えば左右2つのチャ
ンネルに分けて録音が可能な所謂ステレオ方式のものを
使用する。そして、上記各チャンネルのうちの一方、例
えば左(L)チャンネルに、会議録音用マイクロホン1
の出力を入力すると共に、右(R)チャンネルに、ミキ
シング装置2から出力されるミキシング信号を入力する
ものである。
【0046】この図5の構成によれば、録音装置5内の
記録媒体には、その左チャンネルに、各発言者の発言の
み、即ち純粋な議事の内容のみが記録され、右チャンネ
ルに、議事内容とそのインデックス情報とをミキシング
した音声が記録される。従って、この記録した内容を左
右各チャンネル毎にそれぞれ別個に再生すれば、純粋な
議事内容と、これにインデックス情報をミキシングした
音声とを、それぞれ別個に聴取することができる。
【0047】即ち、会議の議事を録音した記録媒体は、
非常に大切なものなので、このような記録媒体に、直
接、上記インデックス情報等の付加的な情報を記録する
のは問題がある場合がある。そこで、本第3の実施の形
態のように、議事の内容と、これに上記インデックス情
報等をミキシングしたものとを、それぞれ別個のチャン
ネルに記録すれば、議事の記録内容を損なうことなく、
これに上記インデックス情報等をミキシングした内容
を、同じ記録媒体に記録することができる。勿論、上記
図1の構成においても、録音装置5とは別の録音装置を
もう1台用意すれば、この別の録音装置により純粋な議
事内容のみを記録することができる。しかし、この場
合、別の録音装置を必要とする分だけ、システムが複雑
化し、かつ高コスト化する。
【0048】本発明の第4の実施の形態について、図6
を参照して説明する。同図に示すように、本第4の実施
の形態は、上記図5に示す第3の実施の形態において、
ミキシング装置2を削除して、音声発生部4の出力のみ
を、直接、録音装置5の右チャンネルに入力するもので
ある。従って、この構成によれば、録音装置5内の記録
媒体の左チャンネルに、純粋な議事内容のみが記録さ
れ、右チャンネルに、その議事のインデックス情報のみ
が記録される。
【0049】なお、この図6の構成により記録した内容
を再生する際に、左右各チャンネル毎にそれぞれ別個に
再生すれば、純粋な議事内容と、そのインデックス情報
とを、それぞれ別個に聴取することができる。また、左
右各チャンネルを同時に、即ちステレオ再生するか、若
しくは、モノラル再生すれば、議事内容とインデックス
情報とをミキシングした音声を聴取できる。即ち、本第
4の実施の形態によれば、ミキシング装置2を設けるこ
となく、上記図5に示す第3の実施の形態と同様の作用
及び効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、録音対
象である第1の音声を録音する際に、これと同時に、第
1の音声に関するインデックス情報等の付加的な情報を
第1の音声とは異なる音質の音声に音声化して録音す
る。従って、MDのUTOCエリアを利用して上記イン
デックス情報等を記録するという上述した従来技術とは
異なり、そのインデックス情報等の記録を実現するため
の特殊でかつ高価な制御装置を必要としないので、その
分、録音システムの構成を簡素化かつ低コスト化できる
という効果がある。また、MDに限らず、例えばカセッ
ト・テープ等のMD以外の記録媒体も利用できるので、
上記従来技術よりも広い分野での応用が期待できると共
に、既存の録音システムにも応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す図
で、(a)は、システム全体のブロック図、(b)は、
(a)の一部詳細図である。
【図2】同第1の実施の形態の別の例を示すブロック図
である。
【図3】図1及び図2とは別の例を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の概略構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 会議録音用マイクロホン 2 ミキシング装置 3 操作部 4 音声発生部 5 録音装置
フロントページの続き (72)発明者 内藤 博康 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目2番1 号 ティーオーエー株式会社内 (72)発明者 山本 隆一 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目2番1 号 ティーオーエー株式会社内 (72)発明者 中野 亮 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目2番1 号 ティーオーエー株式会社内 Fターム(参考) 5D080 BA01 EA03 EA24 GA25 HA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 録音対象である第1の音声を収音して第
    1の音声信号を出力する第1のマイクロホンと、 上記第1の音声に関する情報を含む音声信号であって、
    上記第1の音声信号と異なる周波数特性の第2の音声信
    号、を生成して出力する情報生成部と、 上記第1及び第2の各音声信号が入力され、これら各音
    声信号を混合する混合部と、 この混合部によって混合して得た混合信号を所定の記録
    媒体に記録する記録部と、を具備する録音システム。
  2. 【請求項2】 上記記録媒体が、多チャンネル記録の可
    能なものであって、 上記記録部が、上記記録媒体の各チャンネルのうち少な
    くとも1つのチャンネルに、上記第1の音声信号のみを
    記録し、他の少なくとも1つのチャンネルに、上記混合
    信号を記録する状態に構成された請求項1に記載の録音
    システム。
  3. 【請求項3】 録音対象である第1の音声を収音して第
    1の音声信号を出力する第1のマイクロホンと、 上記第1の音声に関する情報を含む音声信号であって、
    上記第1の音声信号と異なる周波数特性の第2の音声信
    号、を生成して出力する情報生成部と、 上記第1及び第2の各音声信号が入力され、これら各音
    声信号を、多チャンネル記録が可能な記録媒体のそれぞ
    れ異なるチャンネルに、それぞれ別個に記録する記録部
    と、を具備する録音システム。
  4. 【請求項4】 上記情報生成部が、 上記第1の音声に関する情報を含む複数の音声データが
    予め記憶されている記憶部と、 外部から与えられる操作指令に従って、上記記憶部に記
    憶されている各音声データのいずれかを任意に呼び出す
    呼出部と、 この呼出部によって呼び出して得た音声データを上記第
    2の音声信号に変換して出力する変換部と、から成る請
    求項1または3に記載の録音システム。
  5. 【請求項5】 上記情報生成部が、 上記第1の音声に関する情報として任意の第2の音声を
    入力可能な第2のマイクロホンと、 この第2のマイクロホンの出力信号が入力され、この信
    号に所定の処理を施すことによりの上記第2の音声信号
    を生成して出力する音声処理部と、から成る請求項1ま
    たは3に記載の録音システム。
  6. 【請求項6】 上記第2の音声信号の信号レベルを、上
    記第1の音声信号の信号レベルよりも小さくした請求項
    1または3に記載の録音システム。
  7. 【請求項7】 第1及び第2の各音声信号が、それぞれ
    のピッチを異にすることにより、それぞれの周波数特性
    を異にする請求項1または3に記載の録音システム。
  8. 【請求項8】 上記第2の音声信号のピッチを、上記第
    1の音声信号のピッチよりも高くした請求項7に記載の
    録音システム。
JP11030881A 1999-02-09 1999-02-09 録音システム Pending JP2000231756A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11030881A JP2000231756A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 録音システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11030881A JP2000231756A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 録音システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000231756A true JP2000231756A (ja) 2000-08-22

Family

ID=12316091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11030881A Pending JP2000231756A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 録音システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000231756A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3351905B2 (ja) 音声信号処理装置
JP3554649B2 (ja) 音声処理装置とその音量レベル調整方法
JP2000231756A (ja) 録音システム
JPH11150777A (ja) 出力信号分岐音量調整スイッチ付マイクロフォン付ヘッドフォン
JPH11167396A (ja) 音声記録再生装置
KR100278811B1 (ko) 노래 연습 장치
JP2003060792A (ja) 複数音声録音再生装置
KR100296927B1 (ko) 노래연습장치
JPS60247806A (ja) マイクミキシング装置
JP4930015B2 (ja) 音響装置
JP2833138B2 (ja) カラオケ装置
KR100258591B1 (ko) 가라오케 광디스크 재생기기의 음성변경 장치
JPH07105625A (ja) 音楽記録媒体と音楽再生装置
JPH0282287A (ja) 音声学習装置
KR0186173B1 (ko) 노래방 기능이 있는 기기의 음성신호 합성장치
KR100357243B1 (ko) 오디오 및 캡션데이터의 출력채널선택을 이용한학습방법과 이를 구현하는 학습기기
KR20130082483A (ko) 반주음원과 원곡이 동시 재생되는 노래반주장치
KR20120070003A (ko) 엑스페더 기능이 구비된 노래반주기 및 그 제공방법
KR0137423Y1 (ko) 비데오테이프레코더의 가변속 재생시의 음성재생장치
JPH06324691A (ja) マイクロホン付音響機器
JPH03296972A (ja) 音楽情報処理装置
JPH021734Y2 (ja)
JPH0329598A (ja) 信号再生装置
KR20110001584U (ko) 반주음원과 원곡이 동시재생되고 반주음원과 원곡을 선택 또는 음량조절 청취되는 노래반주장치
KR19980084618A (ko) 차량의 음성메모기록기

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041130