JP2000231383A - 楽音演奏装置及び楽音演奏処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

楽音演奏装置及び楽音演奏処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2000231383A
JP2000231383A JP11031658A JP3165899A JP2000231383A JP 2000231383 A JP2000231383 A JP 2000231383A JP 11031658 A JP11031658 A JP 11031658A JP 3165899 A JP3165899 A JP 3165899A JP 2000231383 A JP2000231383 A JP 2000231383A
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JP11031658A
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Yoshinori Tachika
義則 田近
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽音演奏装置における操作子群の操作状態を
走査によって検出する場合に、リアルタイムでの発音開
始や消音開始が遅れないようにする。 【解決手段】 鍵盤走査部5は、演奏用の鍵盤部8の鍵
域ごとに各鍵域を構成する複数の鍵の操作状態を走査に
よって検出する。CPU1は、ROM2のプログラムに
基づいて、操作状態に応じて音源部7に対して発音指示
及び消音指示を行うとともに、この鍵盤走査部5の検出
結果をRAM3に記憶して、その検出結果によって鍵盤
部8の各鍵域の操作頻度を判断して、その操作頻度に応
じて各鍵域ごとの鍵盤走査部5の走査頻度に重み付けを
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音演奏装置及び
楽音演奏処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の楽音演奏装置においては、例えば
電子鍵盤楽器の場合には、各鍵に対応して設けられたス
イッチ群を鍵盤走査部によって走査して、各スイッチの
オン・オフ状態を検出していた。また、電子弦楽器の場
合には、指板の各フレットに設けられたスイッチ群を指
板走査部によって走査して、各スイッチのオン・オフ状
態を検出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子鍵
盤楽器の場合には、通常88鍵の各鍵を走査しなければ
ならず、リアルタイムで演奏操作に対する発音処理を行
う場合には、走査時間が長くなるため発音開始や消音開
始が遅れてしまうという問題があった。特に、安価な鍵
盤の場合には、チャタリング防止のために、少なくとも
2回の走査によってオン・オフ状態を検出しているの
で、発音開始や消音開始がさらに遅れてしまう。
【0004】このことは電子弦楽器の場合も同様であ
り、6弦15フレットの電子弦楽器の場合、90個のス
イッチ群のオン・オフを走査しなければならないので、
走査時間が長くなるという問題があった。
【0005】本発明の課題は、楽音演奏装置における操
作子群の操作状態を走査によって検出する場合に、リア
ルタイムでの発音開始や消音開始が遅れないようにする
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の楽音演
奏装置は、演奏用の操作子群と、この操作子群を走査し
てその操作状態を検出する操作検出手段と、前記操作子
群を複数のグループに分割し各グループごとに前記操作
検出手段の走査頻度に重み付けを設定する走査頻度設定
手段と、を備えたを構成になっている。
【0007】上記構成によれば、操作子群を複数のグル
ープに分割し各グループごとに走査頻度に重み付けを設
定することにより、操作子群を均一に走査した場合より
も走査時間を短縮する。
【0008】請求項2に記載の楽音演奏装置は、演奏用
の操作子群と、この操作子群を複数のグループに分割し
各グループごとに当該グループを構成する複数の操作子
の操作状態を走査によって検出する操作検出手段と、こ
の操作検出手段の検出結果によって前記操作子群の各グ
ループの操作頻度を判断して、当該操作頻度に応じて前
記各グループごとの前記操作検出手段の走査頻度に重み
付けを設定する走査頻度設定手段と、を備えた構成にな
っている。
【0009】上記構成によれば、操作子群の各グループ
の操作頻度に応じて各グループごとの走査頻度に重み付
けを設定することにより、操作頻度の少ないグループの
走査回数を少なくして、操作子群を均一に走査した場合
よりも走査時間を短縮する。
【0010】請求項4に記載の楽音演奏装置は、演奏用
の操作子群と、この操作子群を複数のグループに分割し
各グループに近接する物体を検出する物体検出手段と、
前記操作子群の前記各グループを構成する複数の操作子
の操作状態を走査によって検出する操作検出手段と、前
記物体検出手段の検出結果に応じて前記各グループごと
の前記操作検出手段の走査頻度に重み付けを設定する走
査頻度設定手段と、を備えた構成になっている。
【0011】上記構成によれば、操作子群を複数のグル
ープに分割し各グループに近接する手(物体)を検出し
て、その検出結果に応じて各グループごとの走査頻度に
重み付けを設定することにより、手を検出しないグルー
プの走査回数を少なくして、操作子群を均一に走査した
場合よりも走査時間を短縮する。
【0012】請求項7に記載の記録媒体は、演奏用の操
作子群を走査してその操作状態を検出する操作検出手順
と、前記操作子群を複数のグループに分割し各グループ
ごとに前記操作検出手順の走査頻度に重み付けを設定す
る走査頻度設定手順と、を有する楽音演奏処理プログラ
ムを記録している。
【0013】上記構成によれば、この楽音演奏処理プロ
グラムを実行して、操作子群を複数のグループに分割し
各グループごとに走査頻度に重み付けを設定することに
より、操作子群を均一に走査した場合よりも走査時間を
短縮する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1及び第2実施
形態について、鍵盤を備えた楽音演奏装置を例に採って
図を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、第1実施形態におけるシステムの
構成を示すブロック図である。CPU1(走査頻度設定
手段)は、システムバスを介して、ROM2、RAM
3、LCD4、鍵盤走査部5(操作検出手段)、スイッ
チ部6、音源部7に接続され、各部との間でコマンド及
びデータの授受を行ってこの装置全体を制御する。
【0016】ROM2は、CPU1によって実行される
楽音演奏処理プログラムを格納しているとともに、イニ
シャライズ処理の際に設定する初期データを格納してい
る。RAM3は、CPU1によって処理される各種デー
タを一時的に記憶する。RAM3の所定のエリアには、
走査順序を示すレジスタ及び鍵域を示すレジスタが設け
られている。各レジスタについては後述する。
【0017】LCD4は、この装置の状態を示すメッセ
ージや演奏に係る楽音データ等を表示する。鍵盤走査部
5は、鍵盤部8(操作子群)に接続され、CPU1の走
査コマンドに応じて、複数の鍵の操作状態を走査によっ
て検出する。スイッチ部6は、音色の設定、効果音の設
定、複数の鍵ごとに異なる楽器音の設定等、発音する楽
音の条件を設定する。音源部7は、波形ROM9及び発
音システム10に接続され、CPU1の発音指示コマン
ド及び楽音データに応じて、その楽音データに対応する
楽音波形データを波形ROM9から読み出して、発音シ
ステム10に送出して発音させる。また、CPU1の消
音指示コマンドに応じて、発音中の楽音波形データを停
止する。
【0018】図2は、鍵盤部8の部分を示した図であ
る。鍵全体を5グループの鍵域(グループ)に分割して
K(1)〜K(5)によって識別し、各鍵域ごとに複数
の鍵を走査するように制御する構成になっている。例え
ば、88鍵の場合には、18鍵で構成された3グループ
と、17鍵で構成される2グループに分割する。
【0019】次に、第1実施形態の動作について、CP
U1によって実行される楽音演奏処理プログラムのフロ
ーチャート(図3〜図6)に基づいて説明する。
【0020】図3は、メインフローであり、まず、イニ
シャライズ処理を行う(ステップA1)。図7は、初期
状態における走査順序のレジスタS(1)〜S(15)
にストアされている走査鍵域1〜5を示している。この
図から明らかなように、S(1)〜S(5)では鍵域1
〜5を順に走査し、S(6)〜S(10)では再び鍵域
1〜5を順に走査し、S(11)〜S(15)では再び
鍵域1〜5を順に走査する走査順序になっている。すな
わち、各鍵域を均等に走査する構成であり、従来の技術
と同じである。
【0021】イニシャライズ処理の後は、鍵走査処理
(ステップA2)、発音処理(ステップA3)を実行
し、一定時間が経過したか否かを判別し(ステップA
4)、一定時間が経過していない場合には、ステップA
2の鍵走査、ステップA3の発音処理を繰り返す。ステ
ップA4において、一定時間が経過したときは、走査状
態を変更する処理を行う(ステップA5)。ステップA
5の後は、再びステップA2の鍵走査、ステップA3の
発音処理、ステップA4の判別処理を繰り返す。
【0022】図4は、このメインフローのステップA2
の鍵走査処理のフローである。この処理では、走査順序
を示すS(1)〜S(15)の番号のポインタnを
「1」にセットし(ステップB1)、nをインクリメン
トしながら、以下のループ処理を繰り返す。すなわち、
S(n)で示される鍵域を走査し(ステップB2)、押
鍵(操作)があるか否かを判別する(ステップB3)。
押鍵があったときは、走査順序S(n)に対応する鍵域
の押鍵数をストアするレジスタK{S(n)}の値をイ
ンクリメントする(ステップB4)。
【0023】次に、押鍵の鍵番号、押鍵の強さであるベ
ロシティをRAM3の所定のエリアにストアする(ステ
ップB5)。そして、S(n)で示される鍵域の走査が
終了したか否かを判別し(ステップB6)、終了してい
ない場合には、ステップB3に移行して同じ鍵域の走査
を続行する。ステップB6において、S(n)で示され
る鍵域の走査が終了した場合、又はステップB3におい
て押鍵がない場合には、nをインクリメントする(ステ
ップB7)。そして、nが最大数である「15」を超え
たか否かを判別する(ステップB8)。nが「15」以
下である場合には、ステップB2に移行して、新たに指
定したS(n)で示される鍵域の走査を行い、nが「1
5」を超えた場合には、図3のメインフローに戻る。
【0024】したがって、演奏操作を行う前の初期状態
においては、図7に示した走査順序を示すレジスタS
(1)〜S(15)のデータにしたがって、鍵域1〜5
を均等に走査することになる。
【0025】図5及び図6は、メインフローのステップ
A5における走査状態変更処理のフローである。この処
理では、まず、走査順序を示すレジスタS(1)〜S
(15)をクリアする(ステップC1)。すなわち、図
7に示したレジスタS(1)〜S(15)のデータをク
リアする。次に、各鍵域の押鍵数をストアするレジスタ
K(1)〜K(5)を少ない順に番号付けを行う(ステ
ップC2)。次に、各鍵域の重み付け係数を上記順位番
号に付加して、レジスタF(1)〜F(5)にストアす
る(ステップC3)。例えば、図8に示すように、K
(1)〜K(5)に押鍵数のデータ(2、6、15、
8、3)がストアされている場合には、各鍵域の重み付
け係数を付加するとF(1)〜F(5)のデータは
(1、3、5、4、2)となる。このデータによって、
各鍵域の走査頻度に重み付けが設定される。
【0026】次に、図6のフローにおいて、鍵域を示す
ポインタnを「1」にセットして(ステップC4)、n
をインクリメントしながら、走査順序を示すレジスタに
データをストアしていく。すなわち、(15/n)の間
隔で重み付け係数の値がnである鍵域番号をS(1)〜
S(15)の配列のいずれかにストアする(ステップC
5)。そして、すでにその鍵域番号が配列にストアされ
ているか否かを判別し(ステップC6)、ストアされて
いる場合には、次の配列にストアし(ステップC7)、
再びステップC6に移行してすでに配列にストアされて
いるか否かを判別する。
【0027】ステップC6において、その鍵域番号がま
だ配列にストアされていない場合には、nで指定した鍵
域番号のストアが終了したか否かを判別する(ステップ
C8)。終了していない場合には、ステップC5に移行
して鍵域番号のストアを行う。ステップC8において、
nで指定した鍵域番号のストアが終了した場合には、n
をインクリメントして次の鍵域を指定する(ステップC
9)。そして、nが鍵域最大数「5」を超えたか否かを
判別する(ステップC10)。nが「5」以下である場
合には、ステップC5に移行して鍵域番号のストアを行
う。
【0028】ステップC10において、nが「5」を超
えた場合、すなわち、S(1)〜S(15)の配列のす
べてに走査頻度の重み付けされた鍵域番号がストアされ
た場合には、レジスタK(1)〜K(5)をクリアして
(ステップC11)、このフローを終了して図3のメイ
ンフローに戻る。
【0029】例えば、図8に示したように、各鍵域の走
査頻度に重み付けが設定されて、F(1)〜F(5)に
(1、3、5、4、2)のデータがストアされた場合に
は、鍵域K(3)が最も重み付けが重く、次が鍵域K
(4)であり、鍵域K(1)が最も重み付けが軽い。こ
の場合には、図9に示すように、S(1)〜S(15)
の配列に重み付けに対応した鍵域番号がストアされる。
【0030】すなわち、鍵域K(3)は15回の走査の
うち5回の走査頻度に設定され、鍵域K(4)は15回
の走査のうち4回の走査頻度に設定され、鍵域K(2)
は15回の走査のうち3回の走査頻度に設定され、鍵域
K(5)は15回の走査のうち2回の走査頻度に設定さ
れ、鍵域K(1)は15回の走査のうち1回の走査頻度
に設定される。
【0031】このように、上記第1実施形態によれば、
鍵盤部8の各鍵域の操作頻度に応じて各鍵域ごとの走査
頻度に重み付けを設定することにより、操作頻度の少な
い鍵域の走査回数を少なくして、鍵盤部8を均一に走査
した場合よりも走査時間を短縮する。したがって、楽音
演奏装置における操作子群の操作状態を走査によって検
出する場合に、リアルタイムでの発音開始や消音開始が
遅れない。
【0032】次に、第2実施形態について説明する。図
10は、第2実施形態におけるシステムの構成を示すブ
ロック図である。CPU11(走査頻度設定手段)は、
システムバスを介して、ROM12、RAM13、LC
D14、鍵盤走査部15(操作検出手段)、スイッチ部
16、音源部17、センサ走査部20(物体検出手段)
に接続され、各部との間でコマンド及びデータの授受を
行ってこの装置全体を制御する。
【0033】ROM12は、CPU11によって実行さ
れる楽音演奏処理プログラムを格納しているとともに、
イニシャライズ処理の際に設定する初期データを格納し
ている。RAM13は、CPU11によって処理される
各種データを一時的に記憶する。RAM13の所定のエ
リアには、走査順序を示すレジスタ及び鍵域を示すレジ
スタが設けられている。各レジスタについては後述す
る。
【0034】LCD14は、この装置の状態を示すメッ
セージや演奏に係る楽音データ等を表示する。鍵盤走査
部15は、鍵盤部(操作子群)18に接続され、CPU
11の走査コマンドに応じて、複数の鍵の操作状態を走
査によって検出する。スイッチ部16は、音色の設定、
効果音の設定、複数の鍵ごとに異なる楽器音の設定等、
発音する楽音の条件を設定する。音源部17は、波形R
OM19及び発音システム(図示せず)に接続され、C
PU11の発音指示コマンド及び楽音データに応じて、
その楽音データに対応する楽音波形データを波形ROM
19から読み出して、発音システムに送出して発音させ
る。また、CPU11の消音指示コマンドに応じて、発
音中の楽音波形データを停止する。
【0035】センサ走査部20は、センサ部21に接続
され、CPU11のセンサ走査コマンドに応じてセンサ
部21の状態を検出する。センサ部21は、図11に示
すように、鍵全体を5グループの鍵域(グループ)に分
割してK(1)〜K(5)によって識別し、各鍵域ごと
にセンサ(1)〜センサ(5)が配置されている。各セ
ンサは、赤外線等の光ビームを発光する発光素子と、物
体で反射した光ビームを受光する受光素子を備えた近接
センサで構成され、各センサは、所定範囲内の物体の有
無を検出する。したがって、鍵盤部18のどの鍵域の位
置に演奏者の手があるかを検出することができる。
【0036】次に、第2実施形態の動作について、CP
U1によって実行される楽音演奏処理プログラムのフロ
ーチャート(図12〜図14)に基づいて説明する。
【0037】図12は、メインフローであり、まず、イ
ニシャライズ処理を行う(ステップD1)。イニシャラ
イズ処理の後は、押鍵鍵域検出処理(ステップD2)、
鍵走査処理(ステップD3)、発音処理(ステップD
4)を実行し、一定時間が経過したか否かを判別し(ス
テップD5)、一定時間が経過していない場合には、ス
テップD2〜ステップD5の処理を繰り返す。
【0038】ステップD5において、一定時間が経過し
たときは、走査状態を変更する処理を行う(ステップD
6)。ステップD6の後は、再びステップD2〜ステッ
プD6の処理を繰り返す。図13は、このメインフロー
のステップD2の押鍵鍵域検出処理のフローである。こ
の処理では、センサを指定するポインタnを「1」にセ
ットして(ステップE1)、nをインクリメントしなが
ら、各センサのオン・オフを判別する。すなわち、セン
サ(n)がオンであるか否かを判別し(ステップE
2)、オンである場合には、センサ(n)に対応するレ
ジスタ鍵域K(n)のデータをインクリメントする(ス
テップE3)。
【0039】レジスタのデータをインクリメントした
後、又は、ステップE2においてセンサ(n)がオンで
ない場合には、nをインクリメントする(ステップE
4)。そして、nが最大数「5」を超えたか否かを判別
し(ステップE5)、nが「5」以下である場合には、
ステップE2に移行して、nで指定したセンサのオン・
オフを判別する。ステップE5においてnが「5」を超
えたときは、このフローを終了して図12のメインフロ
ーに戻る。
【0040】図14は、メインフローのステップD3に
おける鍵走査処理のフローである。この処理では、走査
順序S(1)〜S(15)の番号を指定するポインタn
を「1」にセットして(ステップF1)、nをインクリ
メントしながら、鍵域の走査を行う。すなわち、S
(n)で示される鍵域を走査し(ステップF2)、押鍵
があるか否かを判別する(ステップF3)。押鍵があっ
たときは、その鍵番号及びベロシティをRAM3の所定
のエリアにストアする(ステップF4)。そして、S
(n)で指定された鍵域のすべての鍵の走査が終了した
か否かを判別する(ステップF5)。
【0041】指定された鍵域の走査が終了していない場
合には、ステップF3に移行して押鍵の有無を判別す
る。ステップF5において指定した鍵域の走査が終了し
たとき、又は、ステップF3において指定した鍵域にお
いて押鍵がない場合には、nをインクリメントして次の
S(n)を指定する。そして、nが最大値「15」を超
えたか否かを判別する(ステップF7)。nが「15」
以下である場合には、ステップF2に移行して、S
(n)で示される鍵域を走査する。一方、nが「15」
を超えた場合、すなわちすべての鍵域の走査が終了した
場合には、このフローを終了して、図12のメインフロ
ーに戻る。
【0042】メインフローのステップD6の走査状態変
更処理については、図5及び図6に示した第1実施形態
のフローと同じである。したがって、図面及び説明は省
略する。すなわち、この第2実施形態においても、図9
に示すような走査頻度に重み付けを設定する。
【0043】このように、上記第2実施形態によれば、
鍵盤部18の鍵域ごとに各鍵域に近接する手(物体)を
検出して、その検出結果に応じて各鍵域ごとの走査頻度
に重み付けを設定することにより、手を検出しないグル
ープの走査回数を少なくして、操作子群を均一に走査し
た場合よりも走査時間を短縮する。したがって、楽音演
奏装置における操作子群の操作状態を走査によって検出
する場合に、リアルタイムでの発音開始や消音開始が遅
れない。
【0044】上記各実施形態においては、鍵盤部の操作
頻度に応じて、又は、演奏する手の位置に応じて、鍵盤
部の走査頻度に重み付けを設定する構成にしたが、例え
ば、鍵域に応じて割り当てられた楽器音とスイッチ部で
設定された音色との関係によって、スイッチ部で設定さ
れている音色に対応する鍵域の走査頻度が多くなるよう
に、重み付けを設定する構成にしてもよい。あるいは、
演奏する楽曲の流れ等によって鍵盤部の走査頻度に重み
付けを設定する構成にしてもよい。すなわち、鍵盤部の
走査頻度に重み付けを設定するための条件は、上記実施
形態に限定するものではない。
【0045】したがって、鍵盤部の鍵域ごとに走査頻度
に重み付けを設定することにより、操作子群を均一に走
査した場合よりも走査時間を短縮する。したがって、楽
音演奏装置における操作子群の操作状態を走査によって
検出する場合に、リアルタイムでの発音開始や消音開始
が遅れない。
【0046】なお、上記実施形態においては、鍵盤を備
えた楽音演奏装置について説明したが、電子弦楽器等の
楽音演奏装置にも本発明を適用できる。すなわち、鍵盤
の代わりに、弦楽器の指板の各フレットに設けられたス
イッチ群を操作子群として、フレット域の走査頻度に重
み付けを設定する構成にしてもよい。
【0047】この場合においても、スイッチ群を複数の
グループに分割し各グループごとに走査頻度に重み付け
を設定することにより、スイッチ群を均一に走査した場
合よりも走査時間を短縮する。したがって、弦楽器にお
けるスイッチ群の操作状態を走査によって検出する場合
に、リアルタイムでの発音開始や消音開始が遅れない。
【0048】また、上記各実施形態においては、楽音演
奏処理プログラムをROM2に格納した装置について説
明したが、例えば、DTM等のように、パソコンを利用
して楽音演奏を行う場合に、フロッピーディスクやCD
等の記録媒体に楽音演奏処理プログラムを記録して、パ
ソコンでこの記録媒体を駆動させ、楽音演奏処理プログ
ラムを実行させる構成にしてもよい。そして、鍵盤部の
鍵域ごとに走査頻度の重み付けを設定することにより、
鍵盤部を均一に走査した場合よりも走査時間を短縮す
る。したがって、鍵盤部の操作状態を走査によって検出
する場合に、リアルタイムでの発音開始や消音開始が遅
れない。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の楽音演奏装置の発明に
よれば、操作子群を複数のグループに分割し各グループ
ごとに走査頻度に重み付けを設定することにより、操作
子群を均一に走査した場合よりも走査時間を短縮する。
したがって、楽音演奏装置における操作子群の操作状態
を走査によって検出する場合に、リアルタイムでの発音
開始や消音開始が遅れない。
【0050】請求項2に記載の楽音演奏装置の発明によ
れば、操作子群の各グループの操作頻度に応じて各グル
ープごとの走査頻度に重み付けを設定することにより、
操作頻度の少ないグループの走査回数を少なくして、操
作子群を均一に走査した場合よりも走査時間を短縮す
る。したがって、楽音演奏装置における操作子群の操作
状態を走査によって検出する場合に、リアルタイムでの
発音開始や消音開始が遅れない。
【0051】請求項4に記載の楽音演奏装置の発明によ
れば、操作子群を複数のグループに分割し各グループご
とに各グループに近接する手を検出して、その検出結果
に応じて各グループごとの走査頻度に重み付けを設定す
ることにより、手を検出しないグループの走査回数を少
なくして、操作子群を均一に走査した場合よりも走査時
間を短縮する。したがって、楽音演奏装置における操作
子群の操作状態を走査によって検出する場合に、リアル
タイムでの発音開始や消音開始が遅れない。
【0052】請求項7に記載の記録媒体の発明によれ
ば、記録されている楽音演奏処理プログラムを実行し
て、操作子群を複数のグループに分割し各グループごと
に走査頻度の重み付けを設定することにより、操作子群
を均一に走査した場合よりも走査時間を短縮する。した
がって、操作子群の操作状態を走査によって検出する場
合に、リアルタイムでの発音開始や消音開始が遅れな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるシステムの構成を示すブ
ロック図。
【図2】図1の鍵盤部の部分を示した平面図。
【図3】第1実施形態のCPUの動作を示すメインフロ
ーチャート。
【図4】図3のステップA2における鍵走査処理のフロ
ーチャート。
【図5】図3のステップA5における走査状態変更処理
のフローチャート。
【図6】図5に続く走査状態変更処理のフローチャー
ト。
【図7】初期状態における走査順序を示す図。
【図8】操作頻度に応じて走査頻度の重み付け係数を付
加した図。
【図9】重み付けの設定をした場合における走査順序を
示す図。
【図10】第2実施形態におけるシステムの構成を示す
ブロック図。
【図11】図10の鍵盤部及びセンサ部の部分を示した
平面図。
【図12】第2実施形態のCPUの動作を示すメインフ
ローチャート。
【図13】図12のステップD2における押鍵鍵域検出
処理のフローチャート。
【図14】図12のステップDにおける鍵走査処理のフ
ローチャート。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 5 鍵盤走査部 7 音源部 8 鍵盤部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏用の操作子群と、 この操作子群を走査してその操作状態を検出する操作検
    出手段と、 前記操作子群を複数のグループに分割し各グループごと
    に前記操作検出手段の走査頻度に重み付けを設定する走
    査頻度設定手段と、 を備えたことを特徴とする楽音演奏装置。
  2. 【請求項2】 演奏用の操作子群と、 この操作子群を複数のグループに分割し各グループごと
    に当該グループを構成する複数の操作子の操作状態を走
    査によって検出する操作検出手段と、 この操作検出手段の検出結果によって前記操作子群の各
    グループの操作頻度を判断して、当該操作頻度に応じて
    前記各グループごとの前記操作検出手段の走査頻度に重
    み付けを設定する走査頻度設定手段と、 を備えたことを特徴とする楽音演奏装置。
  3. 【請求項3】 前記走査頻度設定手段は、前回の走査頻
    度の設定から一定時間が経過した後に新たな走査頻度の
    設定を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の楽
    音演奏装置。
  4. 【請求項4】 演奏用の操作子群と、 この操作子群を複数のグループに分割し各グループに近
    接する物体を検出する物体検出手段と、 前記操作子群の前記各グループを構成する複数の操作子
    の操作状態を走査によって検出する操作検出手段と、 前記物体検出手段の検出結果に応じて前記各グループご
    との前記操作検出手段の走査頻度に重み付けを設定する
    走査頻度設定手段と、 を備えたことを特徴とする楽音演奏装置。
  5. 【請求項5】 前記操作子群は、鍵盤の複数の鍵である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の楽音
    演奏装置。
  6. 【請求項6】 前記操作子群は、弦楽器の各フレットに
    設けられたスイッチ群であることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の楽音演奏装置。
  7. 【請求項7】 演奏用の操作子群を走査してその操作状
    態を検出する操作検出手順と、 前記操作子群を複数のグループに分割し各グループごと
    に前記操作検出手順の走査頻度に重み付けを設定する走
    査頻度設定手順と、 を有する楽音演奏処理プログラムを記録した記録媒体。
JP11031658A 1999-02-09 1999-02-09 楽音演奏装置及び楽音演奏処理プログラムを記録した記録媒体 Pending JP2000231383A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015152777A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 カシオ計算機株式会社 電子弦楽器の押弦位置検出装置、押弦位置検出方法及びプログラム
JP2016057374A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 ヤマハ株式会社 操作子の操作検出装置

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