JP2000231004A - 着色光学用プラスチックレンズの製造方法 - Google Patents

着色光学用プラスチックレンズの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学用プラスチックレンズを任意の色調と濃
度に効率よく染色して、着色光学用プラスチックレンズ
を経済的有利に製造する方法、およびその方法により得
られた着色光学用プラスチックレンズを提供する。 【解決手段】 水溶性ポリマーおよび分散染料を水系媒
体に溶解および/または懸濁させてなる染色液により、
光学用プラスチックレンズを染色する着色光学用プラス
チックレンズの製造方法、およびこの方法により得られ
た着色光学用プラスチックレンズである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色光学用プラス
チックレンズの製造方法の改良およびその方法で得られ
た着色光学用プラスチックレンズに関する。さらに詳し
くは、本発明は、光学用プラスチックレンズを任意の色
調と濃度に効率よく染色して、着色光学用プラスチック
レンズを経済的有利に製造する方法、およびこの方法で
得られた、コンタクトレンズ、眼鏡レンズ、カメラレン
ズ、プロジェクターレンズ、望遠鏡レンズ、拡大鏡レン
ズなどとして好適な着色光学用プラスチックレンズに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光学用プラスチックレンズはガラ
スレンズに代わり多方面で使用されているが、中でも視
力矯正用に使用されるコンタクトレンズ、眼鏡用レンズ
はコスメティック効果または医療効果(例えば、紫外線
からの保護など)の目的から、レンズを着色して使用す
ることが盛んに行われている。ガラスレンズがプラスチ
ックレンズに置き換えられる理由として、プラスチック
レンズの軽量化、安全性(割れにくい)の他に、容易に
染色できる可染性を挙げることができる。
【0003】光学用プラスチックレンズの染色に関して
は、これまで種々の方法が実施されている。例えば、光
学用プラスチックレンズ、特に眼鏡用プラスチックレン
ズを染色する方法として、(1)加熱した染料浴中にレ
ンズを浸漬させたのち、レンズを加熱して染料を固定化
する方法、(2)プラスチックレンズ基材の原料モノマ
ーに予め染料を溶解させてから重合させる方法、(3)
着色したフィルムを眼鏡レンズに貼り付けてフィルムに
含まれた染料を転写する方法、(4)気相中で有機染料
を加熱・昇華させて着色させる方法(特公昭35−13
84号公報)などが知られている。
【0004】上記(1)の方法は、通常行われている眼
鏡レンズの着色方法であって、光学用プラスチックレン
ズに対する着色能を有する分散染料を水に溶解および/
または懸濁させた染料液を加熱し、その中に染色すべき
光学用プラスチックレンズを所定時間浸漬させたのち、
該光学用プラスチックレンズを加熱して、内部に浸透し
た染料をさらに内部に拡散させて安定化する方法であ
る。しかしながら、最近、高付加価値を求める市場ニー
ズに応えて、光学用プラスチックレンズ素材の多様化が
進み、その結果、従来の方法では、染色困難な素材が増
えてきている。そこで、染色液の温度をできるだけ高く
したり、染色促進剤、いわゆるキャリアを染色液に加え
たり、染色液に浸漬する時間を延長するなどの方法が行
われている。
【0005】しかしながら、これらの方法によっても、
到達濃度に限界があり、目標濃度到達までに長時間かけ
ても高濃度に染色することができないという問題があ
る。また、プラスチックレンズ素材に直接染色するので
はなく、素材の上に施したコーティング膜を染色する方
法(特開昭60−235101号公報)も行われてい
る。この光学用プラスチックレンズの着色方法は、染料
を溶解した有機ハードコート液を光学用プラスチックレ
ンズ表面に塗布したのち、硬化処理するものであって、
塗布方法としては、浸漬法、スプレー法、スピニング
(スピンコート)法などが用いられる。しかしながら、
この方法も、薄膜に多量の染料を含有させることが難し
いため、やはり到達濃度に限界があり、高濃度に染色す
ることはできない。
【0006】光学用プラスチックレンズ表面に染料を溶
解した有機ハードコート液を塗布する代わりに、染色可
能な有機ハードコート液を塗布してから、前述したプラ
スチックレンズ基材の染色方法と同様の方法で染色する
方法が行われることもある。しかし、この場合も薄膜に
多量の染料を含有させることが難しいため、やはり到達
濃度に限界があり、高濃度に染色することはできない。
【0007】前記(2)の方法は、光学用プラスチック
レンズ基材の原料モノマー液に染料を溶解させてから重
合する方法であるが、形成されたレンズの着色濃度はレ
ンズの厚みに依存するから、例えばレンズの中心部が周
辺部より薄い凹レンズでは、中央部分の色が薄くなり、
周辺部分が濃くなって、レンズ全体で色の濃淡を生じる
し、また、左右の度数が異なる眼鏡レンズにおいては、
左右で色の濃度が異なるという問題が生じることから、
この方法は実用的ではない。さらには、マーケットニー
ズに応じて、色調と濃度を変えた多数の原料液を調合し
て多品種の着色光学用プラスチックレンズ基材を製造す
ることは、現実には不可能である。
【0008】一方、前記(3)の染料を転写する方法
は、平板であれば有効であるが、湾曲している光学用プ
ラスチックレンズに対しては、フィルムをきれいに貼り
付けることが困難であって、ムラのない染色を施すこと
は現実には不可能である。さらに、前記(4)の気相中
で染料を昇華させて着色させる方法は、染料の昇華性の
程度が、青、赤、黄で異なるため、安定した発色を得る
ことが困難であり、工業的方法とはいえない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、光学用プラスチックレンズを任意の色調
と濃度に効率よく染色し、着色光学用プラスチックレン
ズを経済的有利に製造する工業的な方法を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述したように、通常の
プラスチックレンズの染色方法は、分散染料を水に溶解
および/または懸濁させた染料液を高温に加熱し、その
中にプラスチックレンズを浸漬して、分散染料を該レン
ズ中に浸透・拡散させた後、該レンズ表面を洗浄してか
ら更に高温雰囲気で加熱処理して、分散染料を該レンズ
内部の奥に拡散させる方法である。
【0011】このような従来のプラスチックレンズの染
色方法では、(1)常圧下では染料液を95℃以上に加
熱することができないため、従来の方法で染色しにくい
レンズの染色濃度が濃くならない、(2)染料液を高温
で長時間加熱する間に、染料が劣化して染料液の寿命が
短い、(3)劣化した染料液を廃棄する必要があり、産
業廃棄物対策が必要となる、(4)染料液の加熱によ
り、染料の臭気と水蒸気が発生して、職場環境が悪い。
(5)高温の染料液を取扱い、しかも染料液の飛散も伴
う仕事であるため、職場環境が危険で汚い、などの問題
がある。
【0012】本発明者らは、このような問題を解決し、
光学用プラスチックレンズを任意の色調と濃度に効率よ
く染色し、着色光学用プラスチックレンズを経済的有利
に製造する工業的な方法を開発すべく鋭意研究を重ねた
結果、水溶性ポリマーおよび分散染料を水系媒体に溶解
および/または懸濁させてなる染色液を使用することに
より、その目的を達成しうることを見出した。
【0013】そして、分散染料がプラスチックレンズ内
部に浸透して、さらに奥まで拡散するのは、温度依存性
が高い物理現象であることに着目し、従来の染色方法で
実施されている高温水浴中にレンズを浸漬する工程を割
愛して、その代わりに、表面に染料液が付着したレンズ
を加熱処理したのち、該レンズ表面に残存する、乾固し
た水溶性ポリマーと残存した分散染料を水洗除去するこ
とにより、さらに有利に上記目的を達成しうることを見
出した。
【0014】本発明は、かかる知見に基づいて完成した
ものである。すなわち、本発明は、水溶性ポリマーおよ
び分散染料を水系媒体に溶解および/または懸濁させて
なる染色液により、光学用プラスチックレンズを染色す
ることを特徴とする着色光学用プラスチックレンズの製
造方法、好ましくは、上記染色液中に光学用プラスチッ
クレンズを浸漬するか、または染色液を光学用プラスチ
ックレンズ表面に塗布したのち、加熱処理して分散染料
を該光学用プラスチックレンズ内部に拡散させる製造方
法、上記の加熱処理後、光学用プラスチックレンズ表面
に残存する水溶性ポリマーおよび分散染料を水洗除去す
る製造方法を提供するものである。また、本発明は、前
記製造方法で得られたことを特徴とする着色光学用プラ
スチックレンズをも提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の着色光学用プラスチック
レンズの製造方法においては、染色液として、水溶性ポ
リマーおよび分散染料を水系媒体に溶解および/または
懸濁させたものが用いられる。そして、上記染色液を用
いて、光学用プラスチックレンズを染色する好ましい方
法として、(a)水溶性ポリマーと分散染料と水系媒体
からなる粘稠な染色液を調製し、(b)この染色液を室
温でプラスチックレンズ表面に付着させ、(c)染色液
が付着した該プラスチックレンズを加熱処理して、表面
に付着した分散染料をレンズ内部に浸透させ、さらに奥
まで拡散させ、(d)加熱終了後、レンズ表面を水洗し
て、乾固した水溶性ポリマーと残存する分散染料を水洗
除去する、工程が施される。
【0016】本発明の方法において使用される水溶性ポ
リマーは、水系媒体に対する溶解性に優れ、安全性が高
く、安価なもので、分散染料と反応しないか、または反
応しにくい性質を有するものであればよく、特に制限さ
れず、様々な化合物の中から、適宜選択することができ
る。このような水溶性ポリマーの例としては、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸金属
塩、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリ
エチレングリコールなどが挙げられるが、特に安全性が
高くて安価な、ポリビニルアルコール、ポリエチレング
リコールなどが好ましい。これらの水溶性ポリマーは単
独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0017】この水溶性ポリマーは、染色液の粘度を増
加させてプラスチックレンズ表面に付着した染色液を流
れにくくさせるとともに、加熱処理後にレンズ表面を水
洗することにより、表面に残存した分散染料を容易に除
去する役割を果たしている。また、分散染料との親和性
が乏しいので、加熱された際に分散染料がプラスチック
レンズ内部に浸透し、拡散していくことを容易にする役
割も果たしている。
【0018】本発明においては、前記水溶性ポリマー
は、分散染料を添加する前に水系媒体に溶解させるのが
有利である。分散染料は、水系媒体に完全に溶解せず一
部懸濁した状態でも使用可能であるが、水溶性ポリマー
は水系媒体に完全に溶解した状態で使用する必要がある
ので、無色透明な水系溶液の状態で溶解したことを確認
するためである。溶解させる水溶性ポリマーの量は、水
系媒体100重量部に対して、通常0.1〜50重量
部、好ましくは1〜10重量部の範囲で選ばれる。水溶
性ポリマーは一般に水に対する溶解速度が小さいので、
強制攪拌するか、長時間攪拌するかして完全に溶解させ
ておかなければならない。
【0019】水系媒体としては、水が用いられるが、必
要に応じ、本発明の目的が損なわれない範囲で、水に対
して混和性を有する有機溶剤を適宜添加した水も用いる
ことができる。
【0020】本発明の方法において用いられる染料は、
一般に分散染料と呼ばれる染料で、水に難溶性の染料で
あって水に溶解および/または分散した懸濁液として、
広く光学用プラスチックレンズの染色に使用されてい
る。昇華性があるものが多いので、昇華染料または昇華
性染料と呼ばれることもある。特に好ましい染料として
は、ダイスタージャパン(株)製のダイヤニックス ブル
ー(Dianix Blue)AC-Eやダイヤニックス レッド
(Dianix Red)AC-E、日本化薬(株)製の分散染料
カヤロン ポリエステル カラー イェロー(Kayalon
Polyester Colours Yellow)4G-Eやカヤロン
ポリエステル カラー スカーレット(Kayalon Polye
ster Colours Scarlet)2R-Eなどが挙げられる。
【0021】本発明においては、これらの分散染料を水
系媒体に完全に溶解させるのが好ましいが、懸濁状態で
使用することができるので、完全に溶解しなくても実用
上差し支えない。効率よくプラスチックレンズを染色す
るためには、染料濃度はできるだけ高いことが好ましい
が、後述するように染色液の粘度が染料濃度にも依存す
るから、染色液が取扱いに適した粘度になるように水溶
性ポリマーの種類と濃度、分散染料の種類と濃度が決定
される。しかしながら、染色液中に溶解および/または
懸濁している分散染料の濃度は、通常、使用する水系媒
体100重量部に対して0.1〜20重量部、好ましく
は1〜10重量部の範囲で選ばれる。
【0022】本発明の方法を効果的に実施するには、染
色液の粘度が重要である。この染色液の粘度が低すぎる
と、染色液をプラスチックレンズの表面に付着させた際
に、染色液が流れて付着ムラを生じ、結果的に染色ムラ
を起こして品質の良好な着色光学用レンズを得ることが
できないし、染色液の付着量が少ないので、染色濃度を
濃くすることができない。一方、染色液の粘度が高すぎ
ると、プラスチックレンズ表面に付着させた染色液が流
れにくく、均一な厚みに調整できないためにプラスチッ
クレンズ表面で付着ムラを生じ、結果的に染色ムラを起
こし、品質の良好な着色光学用レンズを得ることができ
ない。水系媒体と分散染料を含む染色液に水溶性ポリマ
ーを含有させる理由は、染色液の濃度を高くするととも
に、溶解および/または懸濁させた分散染料の沈降や流
動などを防いでプラスチックレンズ表面に付着した染色
液中の分散染料濃度をできるだけ均一に保持するためで
ある。したがって、本発明においては、染色液の粘度
は、22℃の温度において、5×10-3〜500×10
-3Pa・s(パスカル・秒)の範囲が好ましく、特に10×
10-3〜100×10-3Pa・sの範囲に調整するのが有
利である。
【0023】前述したように染色液の粘度は、水溶性ポ
リマーの種類と濃度、分散染料の種類と濃度に依存す
る。水溶性ポリマーの重合度が高くなると分子量が大き
くなるので、溶解量が同じでも粘度が高くなるし、溶解
量が多くなると粘度が高くなる。水溶性ポリマーの水系
溶液に染料を加えて攪拌すると、さらに粘度が増加す
る。染料添加量が多くなると粘度が高くなるし、分散染
料の添加量が同じでも、染料の分子量が大きくなる青→
赤→黄の順で一般に粘度が高くなる。粘度の調節は、分
散染料の添加量を多くできるように水溶性ポリマーの種
類と濃度を設定して水系媒体に溶解し、そこに分散染料
を少しずつ加えて、取扱い易い濃度に染色液を調製す
る。また、調製した染色液中には空気が包含されている
場合は、真空脱泡処理を行なって空気を抜き、加熱処理
の段階で光学用プラスチックレンズ表面に空気の泡が発
生しないように注意することが肝要である。
【0024】本発明における染色方法が適用される光学
用プラスチックレンズとしては、例えばコンタクトレン
ズ、眼鏡レンズ、カメラレンズ、プロジェクターレン
ズ、望遠鏡レンズ、拡大鏡レンズなどに使用される光学
用レンズが挙げられ、特に、コンタクトレンズ、眼鏡レ
ンズなどの視力矯正用レンズが好適である。具体的に
は、ポリジエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト、メチルメタクリレート単独重合体、メチルメタクリ
レートと1種以上の他のモノマーとの共重合体、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリウレタン、ポリチオウレタン、その他の硫黄含
有ポリマーなどからなるプラスチックレンズを挙げるこ
とができる。
【0025】これらの光学用プラスチックレンズの表面
に、前記染色液を付着させる方法としては、該染色液を
均一にムラなく光学用プラスチックレンズ表面に付着さ
せることができる方法であればよく、特に制限されず、
従来公知の方法、例えば刷毛塗り、スピンコートなどの
方法によりレンズ表面に直接塗布する方法や、浸漬法、
スプレー法などを用いることができる。染色液をレンズ
表面にできるだけ均一に塗布することに留意すれば、こ
れらの方法はいずれも好適に利用できる。
【0026】本発明においては、このようにして、直接
塗布法や浸漬法などにより、表面に染色液が付着した光
学用プラスチックレンズを加熱処理して、該染色液中の
分散染料をレンズ内部に拡散させる。この際の加熱温度
は、通常100〜200℃、好ましくは120〜150
℃の範囲で選ばれる。また、加熱時間は、加熱温度など
により左右されて、一概に定めることはできないが、通
常10分ないし24時間、好ましくは30分ないし3時
間の範囲である。一般に加熱温度が高く加熱時間が長く
なると、染色濃度が高くなるので、該光学用プラスチッ
クレンズの表面形状が変形したり、黄変するなどの悪影
響が出ないように、該レンズの特性と染色性のバランス
を考慮して、レンズ材料と所望する染色濃度毎に加熱温
度および加熱時間の最適値を選定することが望ましい。
【0027】この加熱処理に使用する加熱炉としては、
光学用プラスチックレンズを均一に加熱できる機器であ
ればよく、特に制限されず、例えば電気炉、熱風循環
炉、赤外線オーブンなど、いずれも用いることができ
る。
【0028】加熱が終了した後、光学用プラスチックレ
ンズ表面には、水溶性ポリマーおよび内部に拡散しきれ
なかった分散染料が残存しているので、それらを除去す
るために、洗浄処理や拭き取り処理を行うのが望まし
い。その場合、分散染料が残存している水溶性ポリマー
を除去すればレンズ表面はほぼクリーンになるので、多
数の光学用プラスチックレンズを効率よく短時間で洗浄
するためには、水洗処理、特に水中で超音波洗浄などを
行うのが好ましい。有機溶媒中で超音波洗浄などを行う
ことは、使用する溶媒が内部に拡散して定着させた分散
染料を抽出してしまうことがあるので、水溶性ポリマー
を除去し易くても、分散染料に対する溶解度が高い溶媒
を使用するのは好ましくない。
【0029】本発明はまた、前記の方法により得られた
着色光学用プラスチックレンズをも提供するものであ
る。この着色光学用プラスチックレンズは、例えばコン
タクトレンズ、眼鏡レンズ、カメラレンズ、プロジェク
ターレンズ、望遠鏡レンズ、拡大鏡レンズなどとして好
適に用いられる。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。
【0031】実施例1 (1)染色液の調製 蒸留水100重量部に、ポリビニルアルコール#500
[関東化学(株)製、分子量約500、加水分解度8
6.5〜89モル%]8重量部を加えて攪拌し、完全に
溶解させ、その粘稠液に、ダイスタージャパン(株)製
のダイヤニックスブルー(Dianix Blue)AC−E 5
重量部を加えて常温で一昼夜攪拌して、一部の分散染料
が懸濁状態の染色液を調製した。この染色液の粘度は、
22℃で60×10-3Pa・sであった。 (2)光学用プラスチックレンズの着色 ポリジエチレングリコールビスアリルカーボネート製の
レンズ(度数0.00、厚さ2.0mm、外径70m
m)を上記(1)で調製した染色液中に室温で浸漬した
のち、両面に染色液が付着した該レンズを、レンズ周囲
で固定できるドーナツ状治具の上に、該レンズの凸面が
下になるように置いて、120℃のオーブンで30分間
加熱した。冷却後取り出して該レンズ表面を水洗し、乾
固した水溶性ポリマーと残存した分散染料を除去した。
分光光度計を使用して400ナノメーターの光線透過率
により測定した中央部分の染色濃度は30%で、全体が
均一に染色されていた。
【0032】比較例1 (1)染色液の調製 蒸留水100重量部に、ダイスタージャパン(株)製の
ダイヤニックスブルー(Dianix Blue)AC−E 5重
量部を加えて常温で一昼夜攪拌して、一部の分散染料が
懸濁している染色液を調製した。この染色液の粘度は、
22℃で3×10-3Pa・sであった。 (2)光学用プラスチックレンズの着色 ポリジエチレングリコールビスアリルカーボネート製の
レンズ(度数0.00、厚さ2.0mm、外径70m
m)を上記(1)で調製した染色液中に室温で浸漬した
のち、両面に染色液が付着した該レンズを取り出した
が、染色液がレンズ表面から流れ落ちてしまい、ほとん
ど表面に残らなかった。レンズ周囲で固定できるドーナ
ツ状治具の上に、該レンズの凸面が下になるように置い
て、120℃のオーブンで30分間加熱した。冷却後取
り出して該レンズ表面を水洗したところ、中心部に微か
な着色が認められた。しかし、分光光度計を使用して4
00ナノメーターの光線透過率により測定した中心部の
染色濃度は2%で、周辺は全く染色されていなかった。
【0033】実施例2 (1)染色液の調製 蒸留水100重量部に、ポリビニルアルコール#200
0[関東化学(株)製、分子量約2000、加水分解度
78〜82モル%]5重量部を加えて攪拌し、完全に溶
解させた。その粘稠な液に、ダイスタージャパン(株)
製のダイヤニックスレッド(Dianix Red)AC−E 1
0重量部を加えて常温で一昼夜攪拌して、一部の分散染
料が懸濁状態の染色液を調製した。この染色液の粘度
は、22℃で54×10-3Pa・sであった。 (2)光学用プラスチックレンズの着色 HOYA(株)のポリチオウレタン系レンズ(商品名ア
イアス)の基材レンズ(度数−3.00ジオプター、中
心厚さ1.2mm、外径75mmの凹レンズ)を上記
(1)で調製した染色液中に室温で浸漬したのち、両面
に染色液が付着した該レンズを、レンズ周囲で固定でき
るドーナツ状治具の上に、該レンズの凸面が下になるよ
うに置いて110℃のオーブンで30分間加熱した。冷
却後取り出して該レンズ表面を水洗して、乾固した水溶
性ポリマーと残存した分散染料を除去した。分光光度計
を使用して700ナノメーターの光線透過率により測定
した中心付近の染色濃度は20%で、全体が均一に染色
されていた。
【0034】実施例3 (1)染色液の調製 蒸留水100重量部に、ポリエチレングリコール#10
00[関東化学(株)製、分子量約1000]8重量部
を加えて攪拌し、完全に溶解させた。その粘稠な液に、
日本化薬(株)製の分散染料カヤロン ポリエステル カ
ラー イェロー(Kayalon Polyester Colours Yellow)
4GE−E 5重量部を加えて常温で一昼夜攪拌して、
一部の分散染料が懸濁状態の染色液を調製した。この染
色液の粘度は、22℃で90×10-3Pa・sであった。 (2)光学用プラスチックレンズの着色 HOYA(株)の硫黄含有プラスチックレンズ(商品名
テスラリッド)の基材レンズ(度数+1.00ジオプタ
ー、中心厚さ2.5mm、外径75mmの凸レンズ)を
上記(1)で調製した染色液中に室温で浸漬したのち、
両面に染色液が付着した該レンズを、レンズ周囲で固定
できるドーナツ状治具の上に、該レンズの凸面が下にな
るように置いて130℃のオーブンで60分間加熱し
た。冷却後取り出して該レンズ表面を水洗して、乾固し
た水溶性ポリマーと残存した分散染料を除去した。分光
光度計を使用して550ナノメーターの光線透過率によ
り測定した中心付近の染色濃度は40%で、全体が均一
に染色されていた。未使用の基材レンズとこの染色液を
使用して、同一加熱条件で染色を何回行なっても、染色
濃度はいつも40±1%の範囲に収まり、色調も同じで
あった。
【0035】比較例2 (1)染色液の調製 蒸留水100重量部に、日本化薬(株)製の分散染料カ
ヤロン ポリエステルカラー イェロー(Kayalon Polyes
ter Colours Yellow)4GE−E 5重量部を加えて常
温で一昼夜混合ミキサーを使用して強制攪拌し、一部の
分散染料が懸濁している染色液を調製した。 (2)光学用プラスチックレンズの着色 HOYA(株)の硫黄含有プラスチックレンズ(商品名
テスラリッド)の基材レンズ(度数+1.00ジオプタ
ー、中心厚さ2.5mm、外径75mmの凸レンズ)を
上記(1)で調製した95℃の染色液の中に3時間浸漬
した。冷却後取り出して該レンズ表面を水洗して、分光
光度計を使用して550ナノメーターの光線透過率によ
り測定した中心付近の染色濃度は10%であった。な
お、95℃に加熱したこの染色液は15時間後に染料が
変質して、最初と同じ色調に染色することができなくな
った。
【0036】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来の通常の光
学用プラスチックレンズの染色方法に比べて、(1)染
色濃度を容易に濃くできる、(2)染色液を常温で取扱
うので染料の劣化が起こらない、(3)劣化した染色液
の廃棄に伴う産業廃棄物問題が発生しない、(4)染色
作業が単純化され、熟練者を必要としない、(5)染色
作業が短時間化される、(6)予め調製しておいた3原
色(シアン・マゼンタ・イェロー)の染色液を適宜混合
することにより、目的とする色の染色液調合が容易にな
る、などの効果が発揮され、特に、光学用プラスチック
レンズを任意の色調と濃度に効率よく、経済的有利に染
色することができる。また、本発明の方法で得られた着
色光学用プラスチックレンズは、例えばコンタクトレン
ズ、眼鏡レンズ、カメラレンズ、プロジェクターレン
ズ、望遠鏡レンズ、拡大鏡レンズなどとして好適に用い
られる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月30日(1999.4.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明の方法において使用される水溶性ポ
リマーは、特に制限されないが、水系媒体に対する溶解
性に優れ、安全性が高く、安価なもので、分散染料と反
応しないか、または反応しにくい性質を有するものが好
ましい。水溶性ポリマーは様々な化合物の中から、適宜
選択することができる。このような水溶性ポリマーの例
としては、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポ
リアクリル酸金属塩、ポリアクリルアミド、ポリビニル
ピロリドン、ポリエチレングリコールなどが挙げられる
が、特に安全性が高くて安価な、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレングリコールなどが好ましい。これらの
水溶性ポリマーは単独で用いてもよいし、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月11日(2000.5.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 着色光学用プラスチックレンズの製造
方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色光学用プラス
チックレンズの製造方法の改良に関する。さらに詳しく
は、本発明は、光学用プラスチックレンズを任意の色調
と濃度に効率よく染色して、着色光学用プラスチックレ
ンズ、たとえばコンタクトレンズ、眼鏡レンズ、カメラ
レンズ、プロジェクターレンズ、望遠鏡レンズ、拡大鏡
レンズなどを経済的有利に製造する方法に関するもので
ある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明は、かかる知見に基づいて完成した
ものである。すなわち、本発明は、水溶性ポリマーおよ
び分散染料を水系媒体に溶解および/または懸濁させて
なる染色液により、光学用プラスチックレンズを染色す
ることを特徴とする着色光学用プラスチックレンズの製
造方法、好ましくは、上記染色液中に光学用プラスチッ
クレンズを浸漬するか、または染色液を光学用プラスチ
ックレンズ表面に塗布したのち、これを加熱処理して分
散染料を該光学用プラスチックレンズ内部に拡散させ
光学用プラスチックレンズを染色する、着色光学用プラ
スチックレンズの製造方法、上記の加熱処理後、光学用
プラスチックレンズ表面に残存する水溶性ポリマーおよ
び分散染料を水洗除去する製造方法を提供するものであ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2K009 BB13 BB14 BB24 BB25 CC22 CC24 CC32 DD00 DD02 DD06 EE01 4D075 AB01 BB20Z BB21Y CA47 DA08 DB31 DC24 EA06 EB19 EB22 EB39 EB52

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性ポリマーおよび分散染料を水系媒
    体に溶解および/または懸濁させてなる染色液により、
    光学用プラスチックレンズを染色することを特徴とする
    着色光学用プラスチックレンズの製造方法。
  2. 【請求項2】 水溶性ポリマーが、ポリビニルアルコー
    ル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸金属塩、ポリアク
    リルアミド、ポリビニルピロリドンおよびポリエチレン
    グリコールの中から選ばれる少なくとも1種である請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 染色液の粘度が、温度22℃において、
    5×10-3〜500×10-3Pa・sである請求項1また
    は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 染色液中に光学用プラスチックレンズを
    浸漬したのち、これを加熱処理して分散染料を該光学用
    プラスチックレンズ内部に拡散させる請求項1、2また
    は3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 染色液を光学用プラスチックレンズ表面
    に塗布したのち、これを加熱処理して分散染料を該光学
    用プラスチックレンズ内部に拡散させる請求項1、2ま
    たは3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 加熱処理後、光学用プラスチックレンズ
    表面に残存する水溶性ポリマーおよび分散染料を水洗除
    去する請求項4または5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製
    造方法で得られたことを特徴とする着色光学用プラスチ
    ックレンズ。
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