JP2000230786A - 天然ガラス焼成装置 - Google Patents

天然ガラス焼成装置

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JP2000230786A
JP2000230786A JP11065357A JP6535799A JP2000230786A JP 2000230786 A JP2000230786 A JP 2000230786A JP 11065357 A JP11065357 A JP 11065357A JP 6535799 A JP6535799 A JP 6535799A JP 2000230786 A JP2000230786 A JP 2000230786A
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JP
Japan
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cylinder
natural glass
insulating material
pipe
rotary cylinder
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JP11065357A
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English (en)
Inventor
Hideo Komine
秀夫 小峰
Toshimichi Kodama
利道 児玉
Yoshimasa Jokura
可勝 城倉
Masahiko Yamamoto
正彦 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 微粉の少ない軽量な膨脹パーライトを効率良
く焼成できる外熱式回転炉を提供する。 【解決手段】 天然ガラスを焼成する外熱式横型回転炉
の回転筒12の中空部に、前記回転筒の長さとほぼ同じ
で、径が前記回転筒の径の90%以下とし、かつ断熱材
2を充填した金属製のパイプ1を設置し、該パイプが回
転筒と共回りするか、単独の回転軸を設けて単独回転す
るようにしたことを特徴とする天然ガラス焼成装置であ
る。また、金属製のパイプの材質をステンレス鋼または
耐熱鋳鋼製とした前記記載の天然ガラス焼成装置であ
る。また、断熱材がセラミックファイバーである前記記
載の天然ガラス焼成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然ガラスに属する黒
曜岩、真珠岩、松脂岩または天然ガラスを含有する火山
灰、シラス、白土を粉砕・精製・分級し調整して得られ
た精石を原料として、これを焼成して膨脹パーライトを
製造する装置に関し、詳しくは農園芸向け土壌改良剤、
固液分離向け濾過助剤、建材ボード向け軽量骨材、モル
タル向け軽量骨材、保温保冷向け断熱材等に用いられ
る、膨脹パーライトの製造装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、黒曜岩、真珠岩、松脂岩などの
天然ガラスを原料とし、これを粗砕した後、ふるい分け
と必要により粉砕の操作を組合わせて粒度を調整した粒
子を加熱炉にて加熱・焼成して、膨脹パーライトを製造
している。ところで、結合水量で区分すると黒曜岩は2
%以下、真珠岩は2〜5%、松脂岩は5%以上となり、
またシラスの結合水量は4%、白土の結合水量は7%程
度である。焼成条件を勘案すると、真珠岩と松脂岩は同
類に扱えるが、黒曜岩は異質のものである。また、天然
ガラスを含有するシラスや白土も真珠岩と松脂岩、ある
いは黒曜岩に類似した方法で焼成できる。次に、焼成方
法を熱源と原料との接触方式により、内熱(直接)式と
外熱(間接)式に大別される。内熱式の加熱炉では、火
炎中に精石を入れ直火で急速加熱する。この場合、高い
膨脹倍率と熱効率の良さから工業的に多用されている
が、精石が火炎と直接接触するため、精石の爆裂などに
より製品の歩留まりが低下する傾向がある。即ち、急熱
のショックで爆裂することにより粉化が起こり、膨脹パ
ーライト中に多量の微粉が含まれる。
【0003】また、特公昭55−8750号には傾斜角
度3度に設置されたステンレス鋼からなる外熱式横型回
転炉の外周近傍にバーナーを配置し、筒内を890℃に
加熱し、均等な高温部を炉長内全体に確保している。回
転筒に入った0.29〜0.9mmの精石は、筒の傾斜
角度3度と回転数5rpmによって決まる滞留時間の
後、出口側に移行する。この間に回転筒内面からの伝導
伝熱と輻射伝熱で焼成され膨脹パーライトとなる。
【0004】黒曜岩を焼成する外熱式横型回転炉を真珠
岩及び松脂岩に適用しても、軽い膨脹パーライトは得ら
れない。昇温過程で大部分の結合水が気化するためであ
る。真珠岩及び松脂岩の場合、回転筒の傾斜角度を上
げ、周速度を早め精石の滞留量を減らして薄くすると共
に、温度を上げて急速加熱することにより軽量な膨脹パ
ーライトが得られる。例えば、径300mm、加熱部の
長さ2,000mmの回転筒を外熱式横型回転炉に傾斜
角度11度の駆動装置に取り付け、周速度0.70m/
sで回転させ外部を1200℃に加熱、内部に真珠岩か
らなる精石を1時間当たり200Kg供給すると、7.
5秒で単位容積質量が0.2Kg/lの膨脹パーライト
となる。この場合、回転筒容積565リットルに対し
て、滞留精石容積は1.7リットルで、容積比率が0.
3%に過ぎず、回転筒の空隙を加熱するために、エネル
ギーが浪費されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記で説明した従来の
外熱式横型回転炉に関する、本発明者らの実績データを
基に、精石を急速加熱する段階での伝熱機構を検討した
結果、回転筒内壁と精石の接触による伝導を主体とし、
ふく射が従であり、傾斜している回転筒を通過する気流
がエネルギー効率を下げていることがわかった。気流を
止めるために、回転筒両端の開口部の密閉化を進める
も、実用的に限界があり、径300mmの回転筒の例に
よれば、1時間当たり30m3程度の通気が残る。
【0006】従って、微粉の少ない軽量な膨脹パーライ
トを熱効率良く、外熱式回転炉で焼成する方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、天然
ガラスを焼成する外熱式横型回転炉の回転筒の中空部
に、前記回転筒の長さとほぼ同じで、径が前記回転筒の
径の90%以下とし、かつ断熱材を充填した金属製のパ
イプを設置し、該パイプが回転筒と共回りするか、単独
の回転軸を設けて単独回転するようにしたことを特徴と
する天然ガラス焼成装置である。また本発明は、金属製
のパイプの材質をステンレス鋼または耐熱鋳鋼製とした
前記記載の天然ガラス焼成装置である。また本発明は、
断熱材がセラミックファイバーである前記記載の天然ガ
ラス焼成装置である。
【0008】本発明者は、外熱式横型回転炉の、傾斜し
ている回転筒を通過する気流がエネルギー効率を下げて
いることの対策として、気流を止めるために、回転筒内
の空隙を減らすことに着目し、気流のように流通せず畜
熱体として作用し、しかも畜熱量の少ない中実体を回転
筒内部に設けることが効果があることを確認し、本発明
に至った。
【0009】
【実施例】以下、本発明について実施例に基づき詳細に
説明する。 実施例1 図2に示すように、ステンレス鋼(SUS310S、肉
厚6mm)からなる内径300mm、加熱部の長さ2,
000mmの回転筒12の中空部に、同じステンレス鋼
からなる内径200mm、長さ2,000mmのセラミ
ックファイバーのバルク(断熱材)2を充填したパイプ
(中実体)1を同心円状に固定した。固定方法は、回転
筒12の両端に4本の繋ぎ棒3を介して中実体1を溶接
した。中実体1を装着した回転筒12を外熱式横型回転
炉に傾斜角度11度の駆動装置に取り付け、周速度0.
71m/sで回転させ回転筒12の外部をバーナー13
で1200℃に加熱し、回転筒12の内部に精石入口A
から平均粒子径0.52mmの真珠岩からなる精石を1
時間当たり200Kg供給した。得られた膨脹パーライ
トは、膨脹パーライト出口Bから回収される。なお、駆
動装置はモーター6、受けローラ5からなる。単位容積
質量0.2Kg/lの膨脹パーラィトを焼成するのに必
要な燃料であるLPGの使用量は、1時間あたり7.8
m3であった。これは、中実体1を装着しない比較例1
と較べてLPGの所要量が12%削減できた。中実体の
装着により、その熱容量に対する加熱を要するが、その
熱量は長時間の運転を前提とした場合、軽微であること
がわかる。図2は、パイプ1が回転筒12と共回りする
場合を示しているが、図1に示すようにパイプ1の両端
にタイヤ4を取り付け、パイプ1が単独回転するように
した場合も同等の結果が得られた。
【0010】実施例2 ステンレス鋼(SUS310S、肉厚6mm)からなる
内径300mm、加熱部の長さ2,000mmの回転筒
の内部に、同じステンレス鋼からなる内径200mm、
長さ2,000mmのセラミックファイバーのバルクを
充填した中実体を同心円状に固定した。固定方法は、回
転筒の両端に4本の繋ぎ棒を介して中実体を溶接した。
中実体を装着した回転筒を外熱式横型回転炉に傾斜角度
6度の駆動装置に取り付け、周速度0.08m/sで回
転させ外部を1075℃に加熱、内部に平均粒子径0.
89mmの黒曜岩からなる精石を1時間当たり200K
g供給し、滞留時間124秒で単位容積質量が0.2K
g/lの膨脹パーライトを焼成するのに必要な燃料であ
るLPGの使用量は、1時間あたり7.4m3であっ
た。これは、中実体を装着しない比較例2と較べてLP
Gの所要量が8%削減できた。
【0011】比較例1 次に、中実体を装着せずに実施例1と同様の焼成を行っ
た結果、LPGの使用量は、1時間あたり8.9m3で
あった。
【0012】比較例2 次に、中実体を装着せずに実施例2と同様の焼成を行っ
た結果、LPGの使用量は、1時間あたり8.2m3で
あった。
【0013】表1
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微粉の少ない軽量な膨脹パーライトを熱効率良く、外熱
式回転炉で焼成する方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼成装置
【図2】本発明の焼成装置
【符号の説明】
1…パイプ(中実体)、2…断熱材、3…繋ぎ棒、4…
タイヤ、5…受けローラ、6…モーター、11…燃焼加
熱室、12…回転筒、13…バーナー、A…精石入口、
B…膨脹パーライト出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 正彦 東京都品川区大崎1丁目11番1号 三井金 属鉱業株式会社パーライト事業部内 Fターム(参考) 4K061 AA08 BA09 CA08 CA12 CA17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ガラスを焼成する外熱式横型回転炉
    の回転筒の中空部に、前記回転筒の長さとほぼ同じで、
    径が前記回転筒の径の90%以下とし、かつ断熱材を充
    填した金属製のパイプを設置し、該パイプが回転筒と共
    回りするか、単独の回転軸を設けて単独回転するように
    したことを特徴とする天然ガラス焼成装置。
  2. 【請求項2】 金属製のパイプの材質をステンレス鋼ま
    たは耐熱鋳鋼製とした請求項1記載の天然ガラス焼成装
    置。
  3. 【請求項3】 断熱材がセラミックファイバーである請
    求項1記載の天然ガラス焼成装置。
JP11065357A 1999-02-05 1999-02-05 天然ガラス焼成装置 Pending JP2000230786A (ja)

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