JP2000229996A - オクタペプチド、アンギオテンシンi変換酵素阻害ペプチド及びその製造方法 - Google Patents

オクタペプチド、アンギオテンシンi変換酵素阻害ペプチド及びその製造方法

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JP2000229996A
JP2000229996A JP11030663A JP3066399A JP2000229996A JP 2000229996 A JP2000229996 A JP 2000229996A JP 11030663 A JP11030663 A JP 11030663A JP 3066399 A JP3066399 A JP 3066399A JP 2000229996 A JP2000229996 A JP 2000229996A
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angiotensin
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Akihiko Kimura
彰彦 木村
敦士 ▲高▼田
Atsushi Takada
Toshitaka Okada
利孝 岡田
Hirotake Yamada
拓毅 山田
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Toyo Hakko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンギオテンシンI変換酵素を阻害すること
により血圧上昇を抑制するペプチドを提供する。 【解決手段】 米糠類、大豆類及び炭素源を含む培地に
納豆菌あるいは枯草菌を接種して、通気攪拌を行うこと
により発酵培養し、この発酵培養液から抽出処理をする
ことにより、アンギオテンシンI変換酵素阻害ペプチド
を製造する。このペプチドは、分子量が2000以下、
好ましくは600〜1300の範囲であり、ペプチドと
しては、Ile−Ser−Tyr−Val−Tyr−V
al−Trp−Lysのアミノ酸配列を有するオクタペ
プチド等が含まれている。これらのペプチドは、水溶性
なので飲食品に容易に添加することができ、また、12
0℃、30分間オートクレーブによっても、なおアンギ
オテンシンI変換酵素阻害作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血圧上昇を促進す
るホルモンであるアンギオテンシンIをアンギオテンシ
ンIIに変換するアンギオテンシンI変換酵素(以下、
「ACE」という。)を阻害する作用を有するペプチド
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】腎臓の傍糸球体紬胞から分泌されるレニ
ンは血中に存在し、これが血中のα2グロブリン画分に
存在するアンギオテンシノーゲンを加水分解することに
より、アミノ酸10残基からなるアンギオテンシンIを
生成する。そして、このアンギオテンシンIは、更にA
CEにより加水分解されてアンギオテンシンIIを生成
する。このアンギオテンシンIIは、副腎皮質からのア
ルドステロンの分泌を促進して、腎尿細管からのナトリ
ウムの再吸収を促進し、循環血液量を増加させると共
に、血管平滑筋を収縮させて血圧を上昇させる。このよ
うなレニン−アンギオテンシン−アルドステロン昇圧系
に作用して、血圧の上昇を抑制する研究が進められた結
果、ACEの活性を阻害してアンギオテンシンIIを生
成を抑制することにより、血庄の上昇抑制をする薬剤と
して、従来からカプトプリル等のACE阻害剤が開発さ
れている。
【0003】高血圧対策には、上記ACE阻害剤のよう
な降圧薬による薬物療法も重要であるが、同時に運動療
法及び食生活の改善などの生活習慣の改善が不可欠であ
る。そこで、最近は医食同源の考えの下、健康によい食
品を摂取することにより、高血圧の予防・改善を図るこ
とが行われ、このような観点から、食品あるいは食用原
料よりACE阻害作用を有する成分を抽出、分離する研
究が進められている。そして、従来から食品あるいは食
用原料より、以下のアミノ酸配列を有するペプチドがA
CE阻害活性を有することが開示されている。
【0004】かつお節由来のペプチド(医学のあゆみ
Vol.29別冊P30−31) Leu−Lys−Pro−Asn−Met 発酵乳カゼイン由来のペプチド(J.Dairy S
ci.Vol.78,No.4,1995) Ile−Pro−Pro Val−Pro−Pro 清酒とその副産物由来のペプチド(日本農芸化学会誌
Vol.66,No.7,pp1081−1087,
1992) Ile−Tyr−Pro−Arg−Tyr Arg−Phe Phe−Trp−Asn Val−Tyr His−Tyr シルクタンパク質由来のペプチド(特開平10−29
8199号公報) Gly−Val−Gly−Ala Gly−Val−Gly−Ala−Gly−Tyr
【0005】また、ACE阻害作用を有する成分を食品
として摂取することにより高血圧の予防・改善を図るた
めには、特に清涼飲料水へ添加する場合のように、水分
含量の多い食品原料へも添加することができるように、
水溶性成分であることが求められる。更に、食品加工に
おいて加熱工程を経ることにより分解されてACE阻害
活性が低下しないように、耐熱性を有する成分であるこ
とがより好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みてなされたものであり、ACEを阻害することによ
り血圧上昇を抑制するペプチド及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは以前、米糠
類及び大豆類を含む培地に枯草菌を接種し、培養させ、
ろ過して製造した発酵液に活性酸素を抑制する効果があ
ることを発見し(特開平6−284872号公報)、ま
た、特定領域のpHの米糠類、大豆類を含む培地に枯草
菌を又は納豆菌を接種し、培養させ、ろ過して製造した
発酵液に、血中アルコール濃度を減少させる効果を見出
している(特開平3−272657号公報)。そこで引
き続きこれらの発酵物中の成分と生理的作用との関係に
ついて検討したところ、米糠・大豆発酵抽出エキスのス
クリーニングを行う過程において、血圧上昇抑制効果を
有し、水溶性の生理機能性ペプチドを発見し、これらの
ペプチドがACE阻害作用を有することを見い出して本
発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本第1発明のアンギオテンシンI変
換酵素阻害ペプチドは、少なくともカルボキシル基末端
(以下、「C末端」という。)側に、Tyr−Val−
Trp−Lysのアミノ酸配列を含むことを特徴とす
る。尚、本明細書において、ペプチド中の略称は、当該
分野において一般に使用される3文字表記のものであ
り、次の意味を有する。尚、これらのアミノ酸は、特に
明記していない限りはL−アミノ酸及びD−アミノ酸の
どちらでもよい。
【0009】〔中性アミノ酸〕 Ala:アラニン、Asn:アスパラギン、Cys:シ
ステイン、Gln:グルタミン、Gly:グリシン、I
le:イソロイシン、Leu:ロイシン、Met:メチ
オニン、Phe:フェニルアラニン、Pro:プロリ
ン、Ser:セリン、Thr:スレオニン、Trp:ト
リプトファン、Tyr:チロシン、Val:バリン。 〔酸性アミノ酸〕 Asp:アスパラギン酸、Glu:グルタミン酸。 〔塩基性アミノ酸〕 Arg:アルギニン、His:ヒスチジン、Lys:リ
ジン。
【0010】本第1発明のアンギオテンシンI変換酵素
阻害ペプチドは、少なくともC末端部にTyr−Val
−Trp−Lysのアミノ酸配列を含んでいればよいの
で、Tyr−Val−Trp−Lysのアミノ酸配列を
有するテトラペプチドでもよいし、更にTyrのアミノ
基末端(以下、「N末端」という。)側に、アミノ酸又
は任意のアミノ酸配列を有するペプチドがペプチド結合
により結合しているペプチドでもよい。
【0011】本第2発明のACE阻害ペプチドは、アミ
ノ酸配列がIle−〔X〕−〔Y〕−〔Z〕−Tyr−
Val−Trp−Lysのオクタペプチドであることを
特徴とする。上記アミノ酸配列中、〔X〕、〔Y〕及び
〔Z〕は、任意のアミノ酸を意味する。この中では、本
第3発明に示すように、上記〔Z〕は疎水性アミノ酸で
あるものがACE阻害活性に優れていることから好まし
い。このような疎水性アミノ酸としては、例えば、Gl
y、Ala、Ser、Val、Thr、Leu、Il
e、Phe、Tyr、Trp、Pro、Cys、Me
t、Asn、Glnが挙げられ、この中では本第4発明
に示すように、Ile又はValがACE阻害活性に優
れ、且つ耐熱性を有することから、特に好ましい。ま
た、本第4発明に示すように、上記〔X〕はSer又は
Proであり、上記〔Y〕はTyr又はHisであるも
のがACE阻害活性に優れていることから好ましい。
【0012】本第2発明のオクタペプチドとしては、本
第5発明に示すIle−Ser−His−Ile−Ty
r−Val−Trp−Lysのアミノ酸配列を有するオ
クタペプチドはACE阻害活性に優れており、また、本
第6発明及び第7発明に示すように、以下のアミノ酸配
列を有するオクタペプチドは、ACE阻害活性に優れる
と共に、加熱によってもACE活性が喪失しないという
耐熱性をも有するので、特に好ましい。 Ile−Ser−Tyr−Val−Tyr−Val−T
rp−Lys Ile−Pro−Tyr−Ile−Tyr−Val−T
rp−Lys
【0013】本第8発明のACE阻害ペプチドは、アミ
ノ酸配列がVal−Ala−His−Ile−Asn−
Val−〔A〕−Lysのオクタペプチドであることを
特徴とする。上記アミノ酸配列中、〔A〕は、任意のア
ミノ酸を意味する。この中では、本第9発明に示すよう
に、上記〔A〕がTrp又はGlyであるオクタペプチ
ドは、低用量でのACE阻害活性に優れると共に、耐熱
性にも優れていることから、特に好ましい。
【0014】本第10発明のACE阻害ペプチドは、ア
ミノ酸配列がVal−Ala−Asp−Val−Tyr
−Val−Gly−Lysのオクタペプチドあることを
特徴とする。このオクタペプチドも、特に低用量でのA
CE阻害活性に優れているという特徴を有する。
【0015】本第11発明のACE阻害ペプチドは、米
糠類、大豆類及び炭素源を含む培地に納豆菌あるいは枯
草菌を接種し、発酵培養して得られた発酵培養液から抽
出され、平均分子量が2000以下であることを特徴と
する。上記「米糠類」とは、米胚芽、脱脂米胚芽、米
糠、脱脂米糠等をいい、上記「大豆類」とは、脱脂大
豆、キナ粉、大豆粉、大豆カス、これらの加水分解物等
をいう。また、上記「炭素源」としては、通常用いられ
るものを使用でき、例えば、グルコース、デキストリ
ン、乳糖及びデンプン等の1種又は2種以上を用いるこ
とができる。通常、これらの添加割合は、米糠類を10
0重量部とする場合、大豆類が1〜20重量部、好まし
くは10〜20重量部であり、炭素源は20〜80重量
部、好ましくは40〜60重量部である。これらの範囲
にある場合には、菌の発育に最も好ましいからである。
このようにして発酵培養により得られるACE阻害ペプ
チドの平均分子量は、通常2000以下、好ましくは6
00〜2000、更に好ましくは600〜1300であ
る。平均分子量がこの範囲を外れるものは、いずれもA
CE阻害活性が低下する傾向があるため好ましくない。
【0016】本第12発明のACE阻害ペプチドは、1
20℃、30分間オートクレーブを行った後のACE活
性の割合が、オートクレーブ前のACE活性に対して1
20%以下であることを特徴とする。生理活性ペプチド
は、そのまま摂取する他、飲食物に添加して用いること
もできるが、その場合は、食品加工において、製造・殺
菌のための加熱工程が加えられることが多いので、加熱
工程が加わってもなおACE阻害作用を維持・増進する
ことができる耐熱性を有することが望ましい。従って、
本第12発明のACE阻害ペプチドは、耐熱性を有する
ことから、より好適に飲食物に添加して用いることがで
きる。オートクレーブ前のACE活性に対するオートク
レーブ後のACE活性の割合は、(オートクレーブ後の
ACE活性)×100/(オートクレーブ前のACE活
性)により求められるものであり、この値は通常120
%以下、好ましくは100%以下、更に好ましくは80
%以下、最も好ましくは50%以下である。この値が1
20%を超える場合は、オートクレーブ後のACE活性
が大きいこと、即ち加熱によりACE阻害作用が失われ
たことを意味するので好ましくない。
【0017】本第14発明〜本第19発明のオクタペプ
チドは、以下のアミノ酸配列を有する新規なオクタペプ
チドであることを特徴とする。 Ile−Ser−His−Ile−Tyr−Val−T
rp−Lys Ile−Ser−Tyr−Val−Tyr−Val−T
rp−Lys Ile−Pro−Tyr−Ile−Tyr−Val−T
rp−Lys Val−Ala−His−Ile−Asn−Val−G
ly−Lys Val−Ala−His−Ile−Asn−Val−T
rp−Lys Val−Ala−Asp−Val−Tyr−Val−G
ly−Lys
【0018】以上のようにして得られた本発明のACE
阻害ペプチドは、水溶性であると共に、ACE阻害作用
により血圧降下作用を有することから、飲食品に添加す
る他、本第13発明のように、本発明のACE阻害ペプ
チドを有効成分として少なくとも1種含有する血圧降下
剤として用いることもできる。また、本発明のACE阻
害ペプチドは、塩酸塩、硫酸塩の無機酸や、コハク酸
塩、クエン酸塩、酒石酸塩等の有機酸により、製薬工業
上及び薬理学上許容される塩を付加したペプチド等とす
ることができる。このようにして、本発明のACE阻害
ペプチドは、例えば、飲食品等に添加したり、あるいは
医薬上許容される他の添加物を添加することにより製剤
化して用いることができ、その結果、固形状、液状等と
して経口投与等により摂取する他、通常のペプチド系医
薬の投与に使用されている静脈注射、筋肉内注射、皮下
注射、あるいは鼻内投与等を採用することができる。
【0019】本第20発明のACE阻害ペプチドの製造
方法は、米糠類、大豆類及び炭素源を含む培地に納豆菌
あるいは枯草菌を接種して、通気攪拌を行うことにより
発酵培養し、この発酵培養液から抽出処理をすることに
より、アンギオテンシンI変換酵素阻害ペプチドを製造
することを特徴とする。この発酵培養の条件について
は、発酵が行われる限り特に制限はないが、通常、pH
が7.5〜10、好ましくは8.5〜10、培養温度が
40〜45℃程度である。pHを調節する場合は、アル
カリ剤として炭酸水素ナトリウム等を用いることができ
る。尚、この製造方法において、培地原料にプロテアー
ゼを用いることができる。この場合は、大豆ペプチドを
更に分解するので有用である。このように発酵により得
られた発酵培養液から、純度が高いACE阻害ペプチド
を抽出する方法については特に限定はなく、常法、例え
ばゲルろ過、イオン交換クロマトグラフィー又は逆相高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)等により行うこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明する。 (1)ACE阻害ペプチドの製造 米糠・大豆発酵抽出エキスの製造 まず、以下に示す方法により本発明のペプチドの原料と
なる米糠・大豆発酵抽出エキスを製造した。即ち、培地
原料として脱脂米糠を30kg、大豆かすを3kg、苦
汁を5kg、水を500kgを使用して培地を調製し
た。尚、この培地のpHは9前後であった。 上記培地を
121℃、30分にて殺菌し、その後冷却し、次いで、
納豆菌(製造元;成瀬醗酵化学研究所)0.05kgを
接種し、40〜45℃にて約48時間、通気、撹拌して
培養させて培養物を得た。その後、この培養物を圧搾ろ
過し、活性炭及びパーライトで処理をして脱臭、脱色を
し、ほぼ透明の米糠・大豆発酵抽出エキスを得た。尚、
この活性炭としては、粉末活性炭(活性炭S、活性炭K
等)、粒状活性炭(活性炭SG等)の種々のものを使用
でき、パーライトとしては、「パーライトNo.418
0」(ダイカラインオリエント株式会社製)を使用し
た。
【0021】ACE阻害ペプチドの抽出、分画、精製 上記方法により製造された米糠・大豆発酵抽出エキスか
ら、ゲルろ過カラムクロマトグラフィーを用いて、AC
E阻害活性を有するペプチドを分画、回収した。カラム
としてBio−GelP4(BIO−RAD社製)を用
い、蒸留水により、流速1ml/minの条件で溶出を
行うことにより、米糠・大豆発酵抽出エキスから、分子
量800〜1300の範囲のACE阻害活性を有するペ
プチドを分画、回収した。そして、ゲルろ過後の分画を
集め、逆相カラムによるHPLCを用いて、ACE阻害
ペプチドを単離・精製した。逆相カラムとしてμbon
dasphereC18(Waters社製)を用い、
蒸留水により、流速1ml/minの条件で溶出させる
ことにより、ACE阻害ペプチドを単離した。
【0022】アミノ酸のアミノ酸配列 上記方法により単離・精製され、ACE阻害活性を有す
ることが確認されたペプチドのアミノ酸配列は以下の通
りである。尚、このアミノ酸配列の分析は、島津製作所
製タンパク質シークエンサー「PPSQ−10」を用い
て行った。 〔1〕Val−Ala−His−Ile−Asn−Va
l−Gly−Lys 〔2〕Ile−Ser−His−Ile−Tyr−Va
l−Trp−Lys 〔3〕Ile−Ser−Tyr−Val−Tyr−Va
l−Trp−Lys 〔4〕Val−Ala−His−Ile−Asn−Va
l−Trp−Lys 〔5〕Val−Ala−Asp−Val−Tyr−Va
l−Gly−Lys 〔6〕Ile−Pro−Tyr−Ile−Tyr−Va
l−Trp−Lys
【0023】(2)ACE阻害活性の評価 実施例及び比較例の調製 上記によりアミノ酸配列が判明した[1]〜[6]の米
糠・大豆発酵抽出エキス由来のペプチドと同じアミノ酸
配列を持つペプチドを合成して、実施例1〜6とした。
また、以下のアミノ酸配列を有するペプチドを合成し
て、比較例1及び2とした。尚、実施例1〜6及び比較
例1〜2の各ペプチドは、以下に示すFmoc法により
合成したものである。 比較例1:Ile−Tyr−Pro−Arg−Tyr 比較例2:Val−Ala−Tyr−Val−Asp−
Val−Gly−Lys 比較例1は、酒粕由来のACE阻害ぺプチドであり、比
較例2はアンギオテンシンIIレセプター阻害ペプチド
として知られている(比較例1:日本農芸化学会誌Vo
l.66,No.7 pp,1081−1087,19
92、比較例2:Bioche Vol.85,pp,
2518−2522,1988)。
【0024】〔ペプチドの合成方法〕実施例1〜6及び
比較例1〜2の各ペプチドは、公知のペプチド合成法と
して常用される固相法の一つであるFmoc法によっ
て、以下のように行った。まずC末端アミノ酸のFmo
c誘導体をp−アルコキシベンジルアルコール樹脂に導
入し、以後、ピペリジンによるFmoc基の除去、対応
する保護アミノ酸の縮合を繰り返すことにより、保護ペ
プチド樹脂を合成する。最後に、ピペリジンによるFm
oc基の除去及びトリフルオロ酢酸(TFA)処理によ
る側鎖保護基の除去により、実施例1〜6及び比較例1
〜2の各ペプチドを1mg合成した。合成した実施例1
〜6及び比較例1〜2の各ペプチドの純度はいずれも9
5%以上であった
【0025】ACE阻害活性の測定 ACE阻害活性の測定原理は以下の通りである。即ち、
ACE評品と実施例又は比較例のペプチドを37℃で一
定時間反応させ、残存するACE評品が合成基質p−ヒ
ドロキシベンゾイル−Gly−His−Leuを作用
し、p−ヒドロキシベンゾイルグリシンを遊離させる。
この遊離したp−ヒドロキシベンゾイルグリシンにヒプ
リカーゼを作用させ、p−ヒドロキシ安息香酸とグリシ
ンに分解し、このp−ヒドロキシ安息香酸をメタ過ヨウ
素酸ナトリウムの作用により、4−アミノアンチピリン
と酸化縮合させ、キノンイミン色素を生成させる。そし
て、このキノンイミン色素を波長505nmで比色計に
より測定した(文献:CLIN.CHEM.Vol.2
7,No.11,1922−1925.1981)。
【0026】ACE阻害活性は、測定キットとして富士
レビオ株式会社製、商品名「ACEカラー」(体外診断
用医薬品、承認番号(61AM)4068)を用いて、
上記測定原理に基づいて測定した(機器試薬Vol.1
0,No.1,pp71−76.1987参照)。ま
た、ACE評品として、ヒト由来のACE(シグマ社
製、A−2580 Lot27H39181)を用い
た。上記「ACEカラー」を用いたヒト血清中のACE
の基準値は18.5〜47.5IU/mlである(文
献:日胸疾会誌XLII.4 P304−308 昭和5
8年)。上記「ACEカラー」により、上記ACE評品
を表1のごとくの希釈し、以下に示す方法により測定し
て検量線を作成した結果、図1に示すように、10IU
/L以下の測定は感度上不可能と考えられ、一方、20
〜50IU/Lまで、即ち0.02IU/ml以上にお
いては感度を示した。よって、ACE阻害ペプチドの活
性測定は、本測定方法で十分確認することができる。
【0027】
【表1】
【0028】上記測定キット「ACEカラー」を用い、
以下の手順に従って、実施例及び比較例のACE阻害活
性を測定した。試薬であるACE溶液は、上記ACE評
品の1Unitを殺菌注射用蒸留水(株式会社大塚製薬
製)を用いて100mU/10mlに希釈し、30分間
室温に放置して調製した。ペプチド溶液として、実施例
1〜6及び比較例1〜2の各ペプチドを、殺菌注射用蒸
留水(株式会社大塚製薬製)にそれぞれ0、5、10、
20、40、50μg加えて調製した。そして、このペ
プチド溶液0.05mlを、上記ACE溶液0.05m
lに添加して37℃で1時間反応させて検体溶液とし
た。次に、ホウ酸緩衝液(pH8.3、0.12Mホウ
酸及び0.7MNaClを含む)に基質溶液(p−ヒド
ロキシベンゾイル−Gly−His−Leuを10m
M、4−アミノアンチピリンを2.5mM及びヒプリカ
ーゼを3IU/ml含む)を添加して、37℃で3分間
加温し、この基質溶液を上記反応後の検体溶液に0.5
ml分注した。混合後、37℃で20分インキュベート
し、その後、反応停止発色液(EDTA−Naを3m
M、トリトンX−100を0.2%、メタ過ヨウ素酸ナ
トリウムを6.5mM含む)を1.5ml添加して37
℃で3分間インキュベートすることにより、反応を停止
させて発色をさせた。そして、分析器として「コバス
ミラ」(ロシュ社製)を用い、精製水を対照として、波
長505nmにおける生成したキノンイミン色素を測定
し、図1に示す検量線より、1分間あたりのACE阻害
活性をタンパク質単位あたりで換算して求めた(単位:
IU/L)。その結果を、以下の表2及び図2に示し
た。表2は各ペプチド濃度におけるACE活性(IU/
L)とペプチド濃度が0μgの場合に対するACE活性
の変化率(%)を表したものである。また、図2は、表
2のACE活性の変化率(%)の結果をプロットしたも
のである。尚、ACEの活性値(IU/L)は以下の式
により計算した。また、50%阻害量(μg)は、図2
のグラフの直線の傾きから計算した。
【0029】 ACE活性(IU/L)=〔(A−B)×V×106〕/12000×20×v =(A−B)×87.5 〔A:検体の吸光度、B:ブランクの吸光度、V:反応
総量(2.1ml)、v:検体量(0.1ml)、12
000:キノンイミン色素のモル吸光係数、20:反応
時間(分)〕
【0030】
【表2】
【0031】(3)耐熱性の評価 本発明のペプチドの耐熱性を、以下に示す方法により評
価した。上記実施例1〜6及び比較例1〜2の各ペプチ
ド5μg/mlをセラミチューブに入れ、120℃で3
0分間オートクレーブを行い、その後、実施例1〜6及
び比較例1〜2の各ペプチドの温度を室温に戻した後
に、これらのACE阻害活性を、上記(2)ACE阻害
活性の評価の項で述べた測定方法と同じ方法により測定
し、加熱前後におけるACE阻害活性の変化を調べた。
その結果を表3及び図3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】(4)実施例の効果 表2及び図2の結果より、比較例1は12μgでACE
の50%阻害活性が認められた。比較例2はアンギオテ
ンシンIIのレセプターと結合阻害を起こすペプチドで
あり、本実施例でも特に高濃度ではACE阻害作用はあ
まりよくない結果となっている。これに対し、実施例1
〜6ではいずれもACE阻害作用が見られ、50%阻害
活性が認められる量も3.8〜7.5μgと、比較例1
の12μgと比べていずれも低かった。この中でも、特
に実施例2、3及び6は20μg以上の高用量になると
ACE阻害作用が著しく現れていることが分かる。ま
た、実施例1及び実施例4の場合、50μgでのACE
阻害作用は、比較例1とほぼ同じくらいであるが、50
%阻害活性が認められる量はそれぞれ7.5μg、4.
6μgといずれも比較例1よりも低く、また、10μg
以下の低用量でのACE阻害作用も比較例1よりも優れ
ていることが分かる。これは特に実施例4によく現れて
いる。更に、実施例5は、高用量になるとACE阻害作
用がかなり悪くなるが、50%阻害活性が認められる量
は実施例の中では最も低い3.8μgであり、また、5
μgという低用量でのACE阻害作用は、その他の実施
例及び比較例よりも優れていることが分かる。
【0034】また、表3及び図3の結果より、比較例1
はACE阻害作用を有しているものの、加熱後にACE
活性が向上していることから、加熱によりACE阻害作
用が低下していること、即ち、耐熱性が低いことが分か
る。これに対し、実施例1〜6の場合、実施例2及び実
施例5は加熱によりACE阻害作用が低下しているが、
比較例1と比べてその低下割合は低いことから、比較例
1よりも耐熱性を有するペプチドであることが分かる。
また、実施例3及び実施例6は加熱前後でACE活性に
大きな変化が見られないことから、耐熱性に優れている
ペプチドであることが分かる。更に、C末端から2番目
のアミノ酸のみが異なるペプチドである実施例1及び実
施例4は、加熱後のACE活性が低いことから、加熱に
よりかえってACE阻害作用が維持ないし増強されてい
ることが分かる。
【0035】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。例え
ば、本発明のACE阻害ペプチドの製造方法としては、
天然物から製造する場合でも、米糠・大豆発酵抽出エキ
スから分離精製するだけでなく、その他の天然物から発
酵あるいは抽出してもよい。また、Boc法やFmoc
法等のペプチド合成法により、上記アミノ酸配列を有す
るペプチドを人工的に合成して製造してもよく、更に、
本発明のペプチドをコードする組み替えDNAを用いて
遺伝子工学的手法等により製造してもよい。また、使用
形態についてもACE阻害作用を失わない限りは特に限
定はなく、例えば、発酵又は人工合成等によって得られ
た本発明の粗ペプチドを精製することなくそのまま用い
てもよく、又は、精製後の本発明のペプチドを単独で、
あるいは2種以上混合して使用してもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るペプチドは、ACEを阻害
するよって血圧上昇を抑制する効果を有することから、
摂取することにより高血圧の予防・改善を図ることがで
きる。特に耐熱性を有するものの場合、食品加工におい
て加熱工程を経ることにより分解されてACE阻害活性
が低下しないことから、健康食品として摂取することに
より、日常の食生活において血圧上昇を抑制することが
できる。また、本発明に係るペプチドは、人工合成の
他、天然物である米糠・大豆を発酵させて、その発酵抽
出エキスから分離・精製して製造することもできること
から、水溶性で食品に添加し易く、しかも安全性が高
い。
【0037】
【配列表】<110>株式会社東洋発酵(TOYO HAKKO CO., L
TD.) <120>オクタペプチド、アンギオテンシンI変換酵素阻
害ペプチド及びその製造方法 <130> P1541 <160> 6 <210> 1 <211> 8 <212> PRT <213> Oryza sativa L. <400> 1 <210> 2 <211> 8 <212> PRT <213> Oryza sativa L. <400> 2 <210> 3 <211> 8 <212> PRT <213> Oryza sativa L. <400> 3 <210> 4 <211> 8 <212> PRT <213> Oryza sativa L. <400> 4 <210> 5 <211> 8 <212> PRT <213> Oryza sativa L. <400> 5 <210> 6 <211> 8 <212> PRT <213> Oryza sativa L. <400> 6
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のACE活性を測定するために用いた
検量線を示したグラフである。
【図2】本実施例のペプチドの添加量(μg)と、ペプ
チド無添加の場合のACE活性を100%とした場合の
ACE活性の割合(%)を示したグラフである。
【図3】本実施例の加熱前に対する加熱後のACE活性
の変化率(%)を示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C12P 21/02 A61K 37/02 C12R 1:07) (C12P 21/02 C12R 1:125) C07K 123:00 (72)発明者 岡田 利孝 愛知県大府市追分町3丁目89番地 株式会 社東洋発酵内 (72)発明者 山田 拓毅 愛知県大府市追分町3丁目89番地 株式会 社東洋発酵内 Fターム(参考) 4B064 AG23 BA09 BA10 CA02 CB06 CC03 CD22 CE08 CE10 DA01 DA10 4C084 AA02 AA06 AA07 BA01 BA02 BA16 BA17 CA04 CA14 CA15 DC40 MA17 MA52 MA59 MA66 ZA422 ZC172 4H045 AA10 AA20 AA30 BA15 CA31 CA33 DA57 EA01 EA23 FA33 FA73 GA01 GA22 GA25 HA02 HA03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともカルボキシル基末端側に、T
    yr−Val−Trp−Lysのアミノ酸配列を含むこ
    とを特徴とするアンギオテンシンI変換酵素阻害ペプチ
    ド。
  2. 【請求項2】 アミノ酸配列がIle−〔X〕−〔Y〕
    −〔Z〕−Tyr−Val−Trp−Lysのオクタペ
    プチドであることを特徴とするアンギオテンシンI変換
    酵素阻害ペプチド。(上記アミノ酸配列中、〔X〕、
    〔Y〕及び〔Z〕は、任意のアミノ酸を意味する。)
  3. 【請求項3】 上記〔Z〕が疎水性アミノ酸である請求
    項2に記載のアンギオテンシンI変換酵素阻害ペプチ
    ド。
  4. 【請求項4】 上記〔X〕はSer又はProであり、
    上記〔Y〕はTyr又はHisであり、上記〔Z〕がI
    le又はValである請求項2又は3に記載のアンギオ
    テンシンI変換酵素阻害ペプチド。
  5. 【請求項5】 アミノ酸配列がIle−Ser−His
    −Ile−Tyr−Val−Trp−Lysのオクタペ
    プチドであることを特徴とするアンギオテンシンI変換
    酵素阻害ペプチド。
  6. 【請求項6】 アミノ酸配列がIle−Ser−Tyr
    −Val−Tyr−Val−Trp−Lysのオクタペ
    プチドであることを特徴とするアンギオテンシンI変換
    酵素阻害ペプチド。
  7. 【請求項7】 アミノ酸配列がIle−Pro−Tyr
    −Ile−Tyr−Val−Trp−Lysのオクタペ
    プチドであることを特徴とするアンギオテンシンI変換
    酵素阻害ペプチド。
  8. 【請求項8】 アミノ酸配列がVal−Ala−His
    −Ile−Asn−Val−〔A〕−Lysのオクタペ
    プチドであることを特徴とするアンギオテンシンI変換
    酵素阻害ペプチド。(上記アミノ酸配列中、〔A〕は、
    任意のアミノ酸を意味する。)
  9. 【請求項9】 上記〔A〕がTrp又はGlyである請
    求項8に記載のアンギオテンシンI変換酵素阻害ペプチ
  10. 【請求項10】 アミノ酸配列がVal−Ala−As
    p−Val−Tyr−Val−Gly−Lysのオクタ
    ペプチドであるアンギオテンシンI変換酵素阻害ペプチ
    ド。
  11. 【請求項11】 米糠類、大豆類及び炭素源を含む培地
    に納豆菌あるいは枯草菌を接種し、発酵培養して得られ
    た発酵培養液から抽出され、平均分子量が2000以下
    であることを特徴とするアンギオテンシンI変換酵素阻
    害ペプチド。
  12. 【請求項12】 120℃、30分間オートクレーブを
    行った後のアンギオテンシンI変換酵素活性の割合が、
    オートクレーブ前のアンギオテンシンI変換酵素活性に
    対して120%以下である請求項1乃至請求項11のい
    ずれかに記載のアンギオテンシンI変換酵素阻害ペプチ
    ド。
  13. 【請求項13】 有効成分として、請求項1乃至請求項
    12のいずれかに記載のアンギオテンシンI変換酵素阻
    害ペプチドを少なくとも1種含有することを特徴とする
    血圧降下剤。
  14. 【請求項14】 アミノ酸配列がIle−Ser−Hi
    s−Ile−Tyr−Val−Trp−Lysであるこ
    とを特徴とするオクタペプチド。
  15. 【請求項15】 アミノ酸配列がIle−Ser−Ty
    r−Val−Tyr−Val−Trp−Lysであるこ
    とを特徴とするオクタペプチド。
  16. 【請求項16】 アミノ酸配列がIle−Pro−Ty
    r−Ile−Tyr−Val−Trp−Lysであるこ
    とを特徴とするオクタペプチド。
  17. 【請求項17】 アミノ酸配列がVal−Ala−Hi
    s−Ile−Asn−Val−Gly−Lysであるこ
    とを特徴とするオクタペプチド。
  18. 【請求項18】 アミノ酸配列がVal−Ala−Hi
    s−Ile−Asn−Val−Trp−Lysであるこ
    とを特徴とするオクタペプチド。
  19. 【請求項19】 アミノ酸配列がVal−Ala−As
    p−Val−Tyr−Val−Gly−Lysであるこ
    とを特徴とするオクタペプチド。
  20. 【請求項20】 米糠類、大豆類及び炭素源を含む培地
    に納豆菌あるいは枯草菌を接種して、通気攪拌を行うこ
    とにより発酵培養し、この発酵培養液から抽出処理をす
    ることにより、アンギオテンシンI変換酵素阻害ペプチ
    ドを製造することを特徴とするアンギオテンシンI変換
    酵素阻害ペプチドの製造方法。
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