JP2000229652A - 簡易容器のシール構造およびシール方法 - Google Patents

簡易容器のシール構造およびシール方法

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JP2000229652A
JP2000229652A JP11035728A JP3572899A JP2000229652A JP 2000229652 A JP2000229652 A JP 2000229652A JP 11035728 A JP11035728 A JP 11035728A JP 3572899 A JP3572899 A JP 3572899A JP 2000229652 A JP2000229652 A JP 2000229652A
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lid
sealing material
container
sealing
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JP11035728A
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Hitoshi Takada
仁之 高田
Tamiya Suzuki
民也 鈴木
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Tokan Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokan Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流通段階におけるいたずらの防止が図られ、内
容物の品質の保証を行なうことが可能であって、しかも
充填の合理化を行ない得るようにした簡易容器のシール
構造を提供することを目的とする。 【解決手段】蓋体20の内表面側にシール材26を静電
気によって仮保持しておき、内容物を充填した容器本体
の上部に上記の蓋体20を装着し、上から熱板45によ
って加熱することにより、シール材26の一方の表面の
ホットメルト接着剤29によってシール材26が容器本
体の開口縁部11のカール部12に接着されるととも
に、シール材26の他方のブレンド層28によってシー
ル材26が蓋体20の内表面に接着されるようにし、し
かもこのときにホットメルト接着剤29による接着力の
方がブレンド層28による接着力よりも大きくしたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は簡易容器のシール構
造およびシール方法に係り、とくに上部開口に蓋体を装
着するようにした簡易容器のシール構造およびシール方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアイスクリームのような冷菓を供
給する場合には、従来よりカップ状をなす簡易容器が用
いられている。すなわち紙を主材料とするカップ状の簡
易容器内にアイスクリームを充填し、上部開口を蓋体に
よって閉塞することにより、物流に供されるようになっ
ている。上部開口を閉塞する蓋体によって、内容物の汚
損を防止し、あるいはまた風味を維持するようにしてい
る。
【0003】図13はこのようなアイスクリームの充填
工程を示しており、カップ状をなす容器本体1内にアイ
スクリーム2を充填し、蓋体3によって上部開口を閉塞
するようにしており、このような状態で物流に供するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこのようなアイ
スクリームの充填およびシール構造は、蓋体3を容器本
体1の上部開口を閉塞するように着脱可能に装着したも
のであって、蓋体3によって内容物2の汚損等が防止さ
れ、あるいはまた内容物2の風味の維持が図られる。
【0005】ところがこのような構造によれば、蓋体3
を途中で開封し、内容物を汚損したり異物を混入したり
する可能性がある。
【0006】このような物流段階におけるいたずらを防
止するために、フィルム状のシール材4を用いて容器本
体1の上部開口を閉塞することが試みられている。この
場合には図14に示すように、内容物2を充填した容器
本体1の上部にフィルムから成るシール材4を装着し、
シール用熱板5によってフィルム4の周縁部を容器本体
1の開口縁部に熱溶着するようにしたものである。そし
てこのようにフィルム4を熱溶着した後に、上部開口を
さらに覆うように蓋体3を装着するようにしている。
【0007】このようなシール構造によると、蓋体3を
取外しても、容器本体1の上部開口がフィルム4によっ
てシールされているために、このフィルム4を剥離する
か破らなければ内容物を汚損したり異物を混入したりす
ることができない。そしてフィルム4を破ったり剥離し
た場合には、そのことが後から明白に痕跡として残るた
めに、これによっていたずらの防止が図られるようにな
り、内容物2の品質の保証を行なうことが可能になる。
【0008】ところが図4に示す工程の場合には、フィ
ルム4を装着し、シール用熱板5によってヒートシール
した後に蓋体3を被せなければならず、容器のシールの
ための工程数が増大する問題がある。また蓋体3の他に
フィルム4を別個に管理する必要があり、これによって
部品管理が面倒になる欠点がある。
【0009】また流通段階の途中で蓋体3を開封し、再
びこのような蓋体3を再装着しても、このことが痕跡と
してこの容器に残ることがないために、必ずしも安全な
シール構造であるとは言えない場合がある。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、シールの工程数が少なく、しかも蓋体
を取外した場合にはそのことが容器に痕跡として残るよ
うにした簡易容器のシール構造およびシール方法を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部開口に蓋
体を装着するようにした簡易容器のシール構造におい
て、前記蓋体と容器本体との間にフィルム状またはシー
ト状のシール材が介在され、該シール材は前記容器本体
の開口縁部と前記蓋体の内表面とにそれぞれ接着され、
しかも前記シール材と前記容器本体の開口縁部との間の
接着力の方が前記シール材と前記蓋体の内表面との間の
接着力よりも大きいことを特徴とする簡易容器のシール
構造に関するものである。
【0012】ここでシール材の一方の表面に接着剤層が
形成され、該接着剤層によって前記シール材が容器本体
の開口縁部に接着されるとともに、前記シール材の他方
の表面にコート層が形成され、該コート層によって前記
シール材が蓋体の内表面に接着されてよい。またシール
材がポリエステルフィルムから構成されるとともに、該
ポリエステルフィルムの一方の表面にホットメルト型接
着剤が塗布され、該接着剤によってシール材が容器本体
の開口縁部に接着され、前記ポリエステルフィルムの他
方の面にポリエチレンとポリプロピレンのブレンド物か
ら成るコート層が形成され、該コート層によってシール
材が蓋体の内表面に接着されてよい。また容器本体が紙
を主材料とする簡易容器であるとともに、蓋体が紙を主
材料とし、天板部と周壁部とを有し、前記天板部の内表
面に前記シール材が接着されるものであってよい。
【0013】シール方法に関する発明は、上部開口に蓋
体を装着するようにした簡易容器のシール方法におい
て、前記蓋体の内側にフィルム状またはシート状のシー
ル材を仮保持しておき、内容物を充填した容器本体の上
部開口を閉蓋するように前記シール材を仮保持した前記
蓋体を装着し、前記蓋体を加熱および/または加圧し、
これによって前記蓋体の内側に仮保持されているシール
材を前記蓋体の内表面と容器本体の開口縁部とにそれぞ
れ接着し、しかもこのときに前記シール材と前記容器本
体の開口縁部との間の接着力の方が前記シール材と前記
蓋体の内表面との間の接着力よりも大きくなるようにし
たことを特徴とする簡易容器のシール構造に関するもの
である。
【0014】ここでシート状のシール材の仮保持が静電
気の吸引力によって行なわれてよい。またシール材と容
器本体の開口縁部との間の接着力がシール材の一方の表
面に形成されたホットメルト型接着剤によって得られる
とともに、シール材と蓋体の内表面との間の接着力がシ
ール材の他方の表面に形成されたコート層の熱溶着によ
って得られるようにしてよい。
【0015】本発明の好ましい態様は、紙を主材料とす
るカップ状の簡易容器であって、周壁部を有し紙を主材
料とする蓋体を備えた簡易容器において、上記蓋体の内
側に高分子フィルムから成るシール材を予め静電気によ
って仮保持しておき、内容物を充填した容器本体の上部
開口に静電気によってシール材を仮保持した蓋体を装着
し、上部からシール用熱板によって加熱および加圧を行
なうことによって、シール材に予め形成されているホッ
トメルト接着剤層によってこのシール材が容器本体の開
口縁部に形成されているカール部に接着されるととも
に、シール材の他方の表面に形成されているコート層に
よってこのシール材が蓋体の内表面に接合されるように
したものである。ここでホットメルト接着剤によるシー
ル材の容器本体の開口縁部に対する接着力をブレンド層
による蓋体の内表面に対する接着力よりも大きくしてお
くことを特徴としている。
【0016】このような容器によれば、蓋体を開封する
際に、上述の如くコート層による接着力の方がホットメ
ルト接着剤による接着力よりも小さいために、蓋体がシ
ール材から分離した状態で開封されることになり、蓋体
を離脱しても、シール材は容器本体の開口縁部に接着さ
れたままの状態になる。そして上述の如く蓋体を取外す
際に、この蓋体に対してシール材との間のコート層によ
る接着力を破るような力を加えなければ蓋体が離脱でき
ず、これによって蓋体を開く際に抵抗力が発生する。再
度この蓋体を閉じた場合には、蓋体がシール材と接着さ
れないために、次に蓋体を開くときには上記のような抵
抗力が発生せず、容易に開くことができる。このような
蓋体を開封した際の抵抗力の差によって、この容器から
蓋体がすでに離脱されたかどうかが容易に認識できるよ
うになり、蓋体の開封の有無が容器本体に痕跡として残
ることになる。
【0017】蓋体を開いた場合に容器本体の開口縁部の
カール部に接着されたままで残るシール材は、このシー
ル材を破るか剥離しなければ容器本体の上部開口を開封
することができない。そしてこのようにシール材を開封
するか剥離すると、その痕跡が明白にシール材に残るこ
とになり、これによってシール材の開封の有無がこの容
器に痕跡として残ることになる。従って内容物を汚損し
たり異物を混入したりするために蓋体を取外し、さらに
シール材を剥離するか破った場合には、そのことが二重
に痕跡としてこの容器に残ることになり、これによって
内容物のより完全な保証を達成できるようになる。
【0018】またこのような容器は、上記シール材を蓋
体の内側に静電気によって仮保持した状態で内容物を充
填した容器本体に装着し、蓋体の上から熱板でシールす
ることによってシール材が容器本体の開口縁部と蓋体の
内表面とにそれぞれ接着されることになり、充填の工程
数が少なくなる。また蓋体に予めシール材を仮保持した
状態で供給することが可能になるために、部品の管理が
容易になるとともに、シール材を装着し忘れることがな
くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の一実施の形
態に係る簡易容器の全体の構造を示すものであって、こ
の容器は例えばアイスクリームを充填して供給するため
の簡易容器に関するものである。
【0020】容器本体は逆円錐台状をなす胴部10を備
え、偏平なカップ状容器を構成している。この胴部10
の上部開口11は外側に巻込まれてカール部12を形成
している。これに対して底部は図2および図3に示すよ
うに、底板13によって閉塞されている。底板13の外
周側の部分は下方へ折返された周壁部14になってお
り、このような周壁部14が胴部10の下端部と折返し
部15とによって挟着された状態で底板13が胴部10
の下端に取付けられている。
【0021】このような容器の上部には蓋体20が装着
されるようになっている。蓋体20は円形の板紙から成
り、この板紙の外周側の部分を絞り加工して周壁部21
を形成するとともに、周壁部21の下端部を内側へ折返
して折返し部22を形成しており、周壁部21と折返し
部22とから成る二重構造のリング状部によって蓋体2
0の外周部を組立てるようにしている。
【0022】このような蓋体によって覆われる容器本体
の上部開口11には、ポリエステルフィルムから成るシ
ール材26が装着されるようになっている。シール材2
6は図5および図6に示すように、ほぼ円形に打抜かれ
た厚さが20〜25μmのポリエステルフィルムであっ
て、その外周側の一部にはつまみ片27が突設されてい
る。そしてこのようなシール材26の一方の表面には図
6に示すように蓋体20の内側と接着するためのブレン
ド層28が形成されている。ブレンド層28はポリプロ
ピレンにポリエチレンを10%以上混入させて溶剤でブ
レンドしたものであって、このようなブレンド物によっ
てブレンド層28から成るコート層を形成している。こ
れに対してシール材26の反対側の面にはホットメルト
接着剤層29が形成されている。このホットメルト接着
剤層29は例えば10〜20g/m2 となるような厚さ
であってよい。
【0023】次にこのような構造に係るシール材26と
蓋体20とを用いて、容器本体のシールを行なう動作に
ついて説明する。まず図7に示すように、蓋体20の内
表面側にシール材26を配し、静電気によって仮保持さ
せる。このときにシール材26のブレンド層28が蓋体
20の内表面に接するようにシール材26を蓋体20内
に配置する。
【0024】そして図7に示すようにこの蓋体20を逆
様にしてマイナス側電極を構成するベース33上に置く
とともに、電極板34に設けられているプラス側電極3
5を蓋体20内のシール材26の表面に接触させる。そ
して高電圧回路36をベース33と電極板34とに接続
し、スイッチ37を短時間閉じることによって、シール
材26を蓋体20に静電気で仮保持させる。この動作
は、高電圧回路36によって与えられる例えば15KV
の電圧を2秒間印加することによって行なわれ、スイッ
チ37を2秒間だけ閉成する。これによってシール材2
6は蓋体20の内表面に静電気によって吸引保持される
ことになる。
【0025】このように高電圧を印加してシール材26
を静電気で蓋体20に仮保持した後に、図8に示すよう
に除電バー41を蓋体20上を相対的に通過させ、この
除電バー41によってシール材26および蓋体20の表
面に残存する静電気を除去する。するとシール材26と
蓋体20との接合面にのみ互いに逆極性の静電気が残存
し、これらの静電気によってシール材26が蓋体20に
正しく仮保持される。しかも除電バー41による除電に
よって、シール材26および蓋体20の外表面上には静
電気が残存しなくなる。従って蓋体20やシール材26
の表面にはゴミ等が静電気で付着することがなくなる。
【0026】次にこのようにシール材26を静電気で仮
保持した蓋体20によるシールの方法について図9によ
り説明する。図9に示すように容器本体内に所定の内容
物を充填するとともに、その後に内側にシール材26を
仮保持した蓋体20を装着する。そしてシール用熱板4
5を上から静かに当てがい、このシール用熱板45によ
って蓋体20の上面を軽く加圧しながら加熱する。する
とシール材26のホットメルト接着剤29が容器本体の
開口縁部のカール部12に接着されるとともに、シール
材26のブレンド層28が蓋体20の内表面に接着され
ることになる。同時にシール用熱板45によって上から
押えられる蓋体20は容器本体の上部開口11を閉塞し
た状態で装着されることになる。すなわち容器本体はシ
ール材26によってシールされ、蓋体20によって閉蓋
されることになる。
【0027】このような簡易容器のシール構造の特徴
は、シール材26のホットメルト接着剤29による容器
本体との接着力の方が、ブレンド層28による蓋体20
との間の接着力よりも大きくなっていることである。こ
のような特徴によって、蓋体20を開くと、図3に示す
ようにこの蓋体20の内表面からシール材26が剥離さ
れる。
【0028】従って蓋体20を開くためには、シール材
26とブレンド層28による蓋体20との接着力を破る
ような力を加えなければならず、蓋体20を開くために
比較的強い力を必要とする。すなわち蓋体20を開くと
きにブレンド層28による接着力を破るために抵抗感を
生ずることになる。しかもこのような抵抗感は、一度蓋
体20とシール材26との接着が破られた後は、生ずる
ことはない。すなわち第1回目の蓋体20の離脱の際に
のみ抵抗感を発することになり、2回目以降の蓋体20
の離脱の際には抵抗感が発生しない。このことから、蓋
体20を取外したときの抵抗感の有無によって、蓋体2
0がすでに開かれたかどうかを確認することが可能にな
る。
【0029】また蓋体20を開いても、容器本体の上部
開口11がシール材26によってシールされているため
に、内容物を食するためにはこのシール材26をつまみ
片27のところをつまんで剥離しなければならない。従
って1度シール材26を剥離すると、再びこのシール材
26を容器本体の上部開口11の周縁部のカール部12
に接合することができず、このことからシール材26が
すでに剥離されたかどうか、あるいはまたシール材26
が破断されたかどうかを容易に触感または目視で認識す
ることが可能になる。
【0030】従って流通段階の途中でいたずら等によっ
て一旦蓋体20を開封した場合や、シール材26を剥離
もしくは破断した場合には、そのことがこの容器に痕跡
として残るために、内容物を汚損したり異物を混入した
りした場合に、そのことが開封時に容易に認識できるよ
うになり、これによって上記のようないたずらを未然に
防止できるようになる。
【0031】しかもシール材20は図7および図8に示
すように、蓋体20の内表面に静電気によって仮保持し
た状態で供給される。従ってこのようにシール材26を
蓋体20に仮保持した状態でこの蓋体20を図9に示す
ように容器本体の上に装着し、シール用熱板45によっ
てシールするだけでシールを完了することになる。従っ
て図9と図14とを比較すれば明らかなように、シール
による工程数を大幅に少なくすることが可能になり、こ
れによってシール工程の合理化が図られることになる。
【0032】このように本実施の形態の簡易容器のシー
ル構造およびシール方法によれば、蓋体20の内側にお
いて容器本体の上部開口11をシール材26によってシ
ールしているために、内容物の安全性が確保されるとと
もに、内容物の風味がより確実に維持されることにな
る。また蓋体20を離脱させる際に、この蓋体20とシ
ール材26とのブレンド層28による接着力を破るため
に抵抗感を生ずることになり、このような抵抗感によっ
てバージン性を保証できるようになる。
【0033】しかもこのようなシール構造は、図9に示
すように、充填ラインの改造をほとんど必要としない。
すなわち予め高電圧を加えて蓋体20の内表面にシール
材26を静電気の吸引力で仮保持しておくだけで、従来
の充填ラインをそのまま利用できるようになる。また蓋
体20の内側にシール材26が保持されているために、
シールの工程数が増加することがなく、充填の合理化が
図られるようになる。
【0034】次に別の実施の形態を図10および図11
によって説明する。上記実施の形態は円板の周縁部を絞
り加工して蓋体20を組立てるようにしているが、この
ような構成に代えて、図10および図11に示すような
円板から成る蓋板50とリング状周壁部51とによって
蓋体20を組立てるようにしてもよい。この場合に蓋板
50とリング状周壁部51とがともに紙を主材料とする
とともに、リング状周壁部51の上端を内側へ折返して
折返し部52を形成し、リング状周壁部51の内側に嵌
着された蓋板50の周縁部を押えるようにした構造とし
てよい。
【0035】ここで周壁部51と蓋板50の双方を紙を
主材料とする材料によって構成する代りに、一方をプラ
スチックとするとともに他方を紙としてもよい。例えば
蓋板50を紙から構成するとともに、リング状周壁部5
1をプラスチックから構成してもよい。あるいはまた材
料の組合わせてを上記とは逆のようにしてもよい。さら
にはまた蓋板50とリング状周壁部51とをともにプラ
スチックから構成することも可能である。
【0036】図12は蓋体20あるいは蓋板50の内側
に仮保持されるシール材26の別の構成を示しており、
ここではポリプロピレンによってシール材56を構成す
るとともに、その一方の側面にエバール層57を形成
し、このようなエバール層57によって蓋体20、50
の内表面に接着させ、他方の表面にホットメルト接着剤
58を形成して容器本体10の開口縁部に溶着するよう
にしてもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明は、上部開口に蓋体を装
着するようにした簡易容器のシール構造において、蓋体
と容器本体との間にフィルム状またはシート状のシール
材が介在され、該シール材は容器本体の開口縁部と蓋体
の内表面とにそれぞれ接着され、しかもシール材と容器
本体の開口縁部との間の接着力の方がシール材と蓋体の
内表面との間の接着力よりも大きくしたものである。
【0038】従って容器本体の上部開口をシール材によ
ってシールした状態で蓋体を被せた容器のシール構造が
得られことになる。しかも蓋体を取外す際に、この蓋体
とシール材との間の接着力を破って両者を分離すること
を要し、これによって抵抗感を発生するようになり、こ
のような抵抗感の有無によってバージン性の保証が行な
われる。
【0039】請求項2の発明は、シール材の一方の表面
に接着剤層が形成され、該接着剤層によってシール材が
容器本体の開口縁部に接着されるとともに、シール材の
他方の表面にコート層が形成され、該コート層によって
シール材が蓋体の内表面に接着されるようにしたもので
ある。
【0040】従ってこのような発明によれば、シール材
が接着剤層とコート層とを介してそれぞれ容器本体の開
口縁部と蓋体の内表面とに接着されるようになる。
【0041】請求項3の発明は、シール材がポリエステ
ルフィルムから構成されるとともに、該ポリエステルフ
ィルムの一方の表面にホットメルト型接着剤が塗布さ
れ、該接着剤によってシール材が容器本体の開口縁部に
接着され、上記ポリエステルフィルムの他方の面にポリ
エチレンとポリプロピレンのブレンド物から成るコート
層が形成され、該コート層によってシール材が蓋体の内
表面に接着されるようにしたものである。
【0042】従ってこのような構成によれば、ポリエス
テルフィルムから成るシール材がホットメルト型接着剤
を介して容器本体の開口縁部に接着されるとともに、ブ
レンド物から成るコート層を介して蓋体の内表面に接着
されるようになる。
【0043】請求項4に係る発明は、容器本体が紙を主
材料とする簡易容器であるとともに、蓋体が紙を主材料
とし、天板部と周壁部とを有し、天板部の内表面にシー
ル材が接着されるようにしたものである。
【0044】従ってこのような構成によれば、紙を主材
料とする容器本体の上部開口をシールするようにシール
材が装着され、さらにその上に紙を主材料とする蓋体が
装着されることになる。
【0045】請求項5に係る発明は、上部開口に蓋体を
装着するようにした簡易容器のシール方法において、蓋
体の内側にフィルム状またはシート状のシール材を仮保
持しておき、内容物を充填した容器本体の上部開口を閉
蓋するようにシール材を仮保持した蓋体を装着し、蓋体
を加熱および/または加圧し、これによって蓋体の内側
に仮保持されているシール材を蓋体の内表面と容器本体
の開口縁部とにそれぞれ接着し、しかもこのときにシー
ル材と容器本体の開口縁部との間の接着力の方がシール
材と蓋体の内表面との間の接着力よりも大きくなるよう
にしたものである。
【0046】従ってこのようなシール方法によれば、工
程数が増加することなくしかも従来と同様のシール設備
を用いて容器本体の上部開口を蓋体でシールし、しかも
同時に蓋体を装着することが可能になる。
【0047】請求項6に係る発明は、シート状のシール
材の仮保持が静電気の吸引力によって行なわれるように
したものである。
【0048】従って静電気の吸引力によってシート状の
シール材を仮保持した状態で蓋体を容器本体に装着すれ
ばよく、これによって工程の簡略化が行なわれるととも
に、蓋体とシール材とを一緒に管理することが可能にな
って部品管理が容易になる。
【0049】請求項7に係る発明は、シール材と容器本
体の開口縁部との間の接着力がシール材の一方の表面に
形成されたホットメルト型接着剤によって得られるとと
もに、シール材と蓋体の内表面との間の接着力がシール
材の他方の表面に形成されたコート層の熱溶着によって
得られるようにしたものである。
【0050】従ってシール材を仮保持した蓋体を容器本
体に装着し、蓋体を加熱および/または加圧することに
よって、シール材がホットメルト型接着剤によって容器
本体の開口縁部に接着されるとともに、シール材がコー
ト層の熱溶着によって蓋体の内表面に接着されることに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係る容器の分解斜視図である。
【図2】同容器の縦断面図である。
【図3】同容器の開蓋の動作を示す縦断面図である。
【図4】シール材の平面図である。
【図5】同縦断面図である。
【図6】シール材の拡大縦断面図である。
【図7】静電気によるシール材の仮保持を示す縦断面図
である。
【図8】同除電の動作を示す縦断面図である
【図9】充填の動作を工程を追って説明する工程図であ
る。
【図10】別の実施の形態の蓋体の分解斜視図である。
【図11】同縦断面図である。
【図12】変形例のシール材の拡大縦断面図である。
【図13】従来の簡易容器のシールの工程を示す工程図
である。
【図14】さらに別の簡易容器の従来のシール工程を示
す工程図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 内容物 3 蓋体 4 フィルム(シール材) 5 シール用熱板 10 胴部 11 上部開口 12 カール部 13 底板 14 周壁部 15 折返し部 20 蓋体 21 周壁部 22 折返し部 26 シール材(ポリエステルフィルム) 27 つまみ片 28 ブレンド層 29 ホットメルト接着剤 33 ベース(マイナス電極) 34 電極板 35 電極 36 高電圧回路 37 スイッチ 41 除電バー 45 シール用熱板 50 蓋板 51 リング状周壁部 52 折返し部 56 シール材(ポリプロピレン) 57 エバール層 58 ホットメルト接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA04 AB20 BA07A BB01A BC03A BC07A EA06 EA35 EB19 EB27 FA01 FC01 GD02 3E084 AA02 AA12 AA34 AB10 BA03 BA08 CA01 CB04 CC03 CC07 DA01 FA09 FD13 GB08 GB17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部開口に蓋体を装着するようにした簡易
    容器のシール構造において、 前記蓋体と容器本体との間にフィルム状またはシート状
    のシール材が介在され、 該シール材は前記容器本体の開口縁部と前記蓋体の内表
    面とにそれぞれ接着され、 しかも前記シール材と前記容器本体の開口縁部との間の
    接着力の方が前記シール材と前記蓋体の内表面との間の
    接着力よりも大きいことを特徴とする簡易容器のシール
    構造。
  2. 【請求項2】シール材の一方の表面に接着剤層が形成さ
    れ、該接着剤層によって前記シール材が容器本体の開口
    縁部に接着されるとともに、前記シール材の他方の表面
    にコート層が形成され、該コート層によって前記シール
    材が蓋体の内表面に接着されることを特徴とする請求項
    1に記載の容易容器のシール構造。
  3. 【請求項3】シール材がポリエステルフィルムから構成
    されるとともに、該ポリエステルフィルムの一方の表面
    にホットメルト型接着剤が塗布され、該接着剤によって
    シール材が容器本体の開口縁部に接着され、前記ポリエ
    ステルフィルムの他方の面にポリエチレンとポリプロピ
    レンのブレンド物から成るコート層が形成され、該コー
    ト層によってシール材が蓋体の内表面に接着されること
    を特徴とする請求項1に記載の簡易容器のシール構造。
  4. 【請求項4】容器本体が紙を主材料とする簡易容器であ
    るとともに、蓋体が紙を主材料とし、天板部と周壁部と
    を有し、前記天板部の内表面に前記シール材が接着され
    ることを特徴とする請求項3に記載の簡易容器のシール
    構造。
  5. 【請求項5】上部開口に蓋体を装着するようにした簡易
    容器のシール方法において、 前記蓋体の内側にフィルム状またはシート状のシール材
    を仮保持しておき、 内容物を充填した容器本体の上部開口を閉蓋するように
    前記シール材を仮保持した前記蓋体を装着し、 前記蓋体を加熱および/または加圧し、これによって前
    記蓋体の内側に仮保持されているシール材を前記蓋体の
    内表面と容器本体の開口縁部とにそれぞれ接着し、 しかもこのときに前記シール材と前記容器本体の開口縁
    部との間の接着力の方が前記シール材と前記蓋体の内表
    面との間の接着力よりも大きくなるようにしたことを特
    徴とする簡易容器のシール構造。
  6. 【請求項6】シート状のシール材の仮保持が静電気の吸
    引力によって行なわれることを特徴とする請求項5に記
    載の簡易容器のシール構造
  7. 【請求項7】シール材と容器本体の開口縁部との間の接
    着力がシール材の一方の表面に形成されたホットメルト
    型接着剤によって得られるとともに、シール材と蓋体の
    内表面との間の接着力がシール材の他方の表面に形成さ
    れたコート層の熱溶着によって得られることを特徴とす
    る請求項5に記載の簡易容器のシール方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012528056A (ja) * 2009-05-26 2012-11-12 ミードウエストベコ・コーポレーション 密閉シールされた容器

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