JP2000229040A - 給食用配膳車 - Google Patents
給食用配膳車Info
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Abstract
おいて、保温加熱を必要とする容器のみ飲食直前に保温
加熱できるものを得る。 【解決手段】 多数の棚の上に多数のトレイ1を載せ、
このトレイ1に複数の食器類を載せて食事を提供する給
食用配膳車において、トレイ1に載せた複数の食器類の
中で加熱保温を必要とする食器(以下加熱容器2、3と
称す)には発熱体を有し、この発熱体を備えた加熱容器
2、3の下方にのみ前記発熱体を誘導加熱する加熱コイ
ル9、10を配した給食用配膳車。
Description
れている給食用配膳車の改良に関するものである。
車は保温加熱機能を有していなかった。これは、給食の
内容によって、保温加熱を行った方が良いもの、または
保温加熱をしてはいけないもの等が混在しているからで
ある。例えば、1人の患者に給食を供給する場合におい
て、1つのトレイ上に載せられた調理品には、保温加熱
を必要とするもの、保温加熱不要なものが混在してい
る。また、メニューの変化によっても、保温加熱の要、
不要があるため配膳車に載せてあるものの保温加熱は難
しく行われていないのが大半であった。また、1台の配
膳車を見ても何人もの患者の給食が載せてあり患者によ
って異なる調理の場合もあるため、トレイ毎に保温加熱
の要、不要がある。
次仕上がるため、調理済みのものが、食器に盛付けられ
配膳車に載せた状態で放置される。暖かい状態で食べる
べきものが、冷えたものになってしまうことが多く、一
般的に病院給食は、美味しさに欠けると言われていた。
提供するところにおいて、集団食中毒や院内感染の防止
のため、HACCP対応の動きがあり、大量の給食を提
供する施設においては、雑菌の繁殖を防止するために、
調理終了から患者等に提供するまでの放置時間の長いも
のは、食器に盛りつけ、配膳車に載せた状態で、カート
イン冷蔵庫内に保管して給食提供時間にここから取り出
し、個人へ配布する方式のものがある。
やされているため、このまま個人へ配布することはでき
ないものである。調理品の中には、冷やすものに適する
ものと、適温に保温加熱すべきものが混在するため保温
加熱を必要とするものは、食器毎に加熱の必要がある。
この加熱方法は加熱を必要とする食器の下側に、小電力
の電熱ヒータを配備した配膳車を用いて、食器に盛りつ
け、配膳車に載せた状態で、カートイン冷蔵庫内に保冷
してある状態で給食提供時間の数十分前に小電力ヒータ
に通電を行い保温加熱を必要とする食器の加熱を行うも
のである。
次のような問題点がある。
絶縁材であるマイカあるいは、シリコンラバー等で覆い
平板状の電熱ヒータを保温加熱が必要な容器の下面に接
触させてヒータから容器へ熱伝導によって加熱する方式
が用いられている。ヒータから被加熱物への加熱方式が
伝導加熱であるため食器を加熱するための熱効率が低
く、電熱ヒータの電力はある程度大きなものが必要であ
る。従って食器を加熱するに使われなかった熱エネルギ
ーは、加熱不要の食器や配膳車を加熱し、やがて冷蔵庫
内の室温を上昇させる大きな問題がある。
ヒータのスイッチが「ON」となっていた場合は加熱さ
れてしまう問題があった。電熱式ヒータの場合、スイッ
チが「ON」となっているとヒータの上にどのような食
器(容器の材質、形状、サイズに係わらず)が載せられ
ても加熱されてしまうことになる。
調理品を容器にサイズ等によって区別しても、スイッチ
の「ON」「OFF」が正確に行われていないと、誤っ
た加熱が行われたり、この逆の加熱できない等の問題が
ある。
ための手段として、本発明は保温加熱を必要とする食器
の加熱方式として食器への加熱効率の高い誘導加熱方式
で行い必要な食器のみ加熱するものとする。電熱ヒータ
加熱方式では、加熱効率65%程度であるが誘導加熱で
は80%以上の加熱効率が得られるため配膳車1台当た
りに供給される電力量が少なくなり、よって冷蔵庫内の
室温を上昇させるための給電量を減少させるものであ
る。
品を入れる食器を加熱対応容器にしておかなければ加熱
はしない。従って保温加熱が必要である調理品を入れる
加熱容器と保温加熱不要の調理品を入れる一般容器の形
状を変えたり色を変えておくことにより、保温加熱が必
要である調理品、保温加熱が不要である調理品を入れる
間違いが防止できるものである。
調理品を入れる容器は底面を平面とし、底面外側に発熱
体となる誘導加熱適応材料を付設した加熱容器を用い、
この加熱容器を複数個同時に保温加熱する誘導加熱機能
を備え、且つ加熱容器の個数と同数の誘導加熱装置を有
して配膳直前に各加熱容器を保温加熱する給食用配膳車
としたものである。また、加熱容器の温度制御用に給食
用加熱容器とは別体で制御用の誘導加熱装置と加熱容器
を備え制御用加熱容器の底面温度を検知してこの温度を
所定温度に維持する制御を行うと共に、この加熱制御と
同一の誘導加熱制御を給食用加熱容器を保温加熱する誘
導加熱装置に適応して全ての加熱容器を同一加熱するも
のである。
る。
る。図1は給食用トレイ上に載せられた食器やスプーン
等を上面から見た図であり、図2は図1のA−A断面図
である。図3は本発明の保温加熱装置に使用する加熱容
器の断面部詳細を示すものである。図4は本発明の誘導
加熱方式の保温加熱装置を搭載した給食用配膳車の構造
概略を示したものである。
へ食器等を載せて配布するトレイである。2、3は調理
物を入れるための食器であり後に説明する誘導加熱に対
応して発熱するための発熱素材を食器の外側底面に装着
した誘導加熱対応容器(以下加熱容器と称す)である。
加熱容器の構成は図3で詳細に説明する。
である。従って調理物は、保温加熱を要するものは加熱
容器へ、保温加熱不要の調理品は一般容器へ盛りつけを
行うものである。8はスプーンである。
と対となりその下側に配置された誘導加熱用高周波加熱
コイルである。11は加熱コイル9、10を覆うケース
であり耐熱および絶縁材料で構成されている。12、1
3は配膳車の内側壁面であり、14は一端を内側壁面1
2、13に固定されたフィン状のトレイ受け(棚)であ
り食器類1〜8を載せたトレイ1を左右の下側から支え
ておりトレイ1を前方向からの取り出し、および差込み
(セッティング)を容易にするための位置決め14′を
有している。
膳車の壁面12外側に装着されており、加熱コイル9、
10に対しインバータ15が1対で対応している。
11を支えるステーであり内部にはインバータ15から
加熱コイル9、10へ供給する高周波電流を送るケーブ
ル9a、10aおよび加熱コイル9、10に装着された
温度センサー18、19からの信号をインバータ15へ
戻すための信号線20、21が納められている。
る位置には加熱容器2、3の外周より若干大きなリング
状の突起22、23を設け加熱容器2、3セット時の位
置決めを行っている。
側に装着された、加熱コイル10による誘導加熱にて発
熱する発熱体である。加熱容器2、3の底面は加熱コイ
ル9、10からの距離を同一とするため平面状に形成さ
れ、この平面部分に、溶射や転写等で発熱体24が装着
されている。従って発熱体24から容器3への熱伝導が
容易に行われる構成となっている。
1上面へ伝導によって放熱するのを防止するために加熱
容器3の底面外周に高さ数mmの突起を設け発熱体24
とトレイ1間に隙間を設け加熱容器3とトレイ1の接触
を防止している。なお、加熱容器2も同様の構造であ
る。
2と同一のセットが複数組み込まれたものである。aセ
ットはトレイ1上に加熱容器2、3のみを載せたもので
あり他の食器類は載せていない。(以下、aセットの加
熱容器は2′、3′と称す。加熱コイルは9′、10′
と称す。インバータは15′と称す。)それぞれの加熱
容器2′、3′の内側底面には温度検出素子25、26
が装着され、検出された信号は温度制御回路27へ送ら
れる。他の構成はb〜hのセットと同一である。
温度を所定の温度(例えば80〜90℃)に保つように
インバータ15′の出力制御を行う。
もaセットのインバータ15′と同一制御を行う。
(調理品)を入れず温度制御用の温度検出のみに使用す
る。
熱用調理品を盛りつけ保温加熱する事により全ての加熱
容器内の調理品が同一温度に保温加熱されるものであ
る。
度を100℃以下に温度制御することによって他の加熱
容器2、3底面温度も同一に保たれるため中の食材が沸
騰および焦げ付くことが無く適温が保たれる。また食材
が入っていない場合でも空焼きによる損傷を生じること
はないものである。
る。30は配膳車のキャビネット、31はキャビネット
の下側に取り付けられたキャスターである。
て説明する。
容器2、3および一般容器4〜7には調理品が盛りつけ
られて各容器はトレイ1に載せて配膳車内にセットされ
た状態(図4に示す状態)で大型の冷蔵庫内で低温に保
管されている。
に配膳車を冷蔵庫内に置いた状態で電源スイッチ29を
「ON」にすると、温度制御回路27およびa〜hセッ
トのインバータ15′、15に通電される。このときa
セット内の加熱容器2′、3′の温度は所定温度以下で
あるからこれを温度検出素子25、26が検出しこの信
号が温度制御回路27へ送られる。これによってインバ
ータ15′が運転され加熱コイル9′10′へ高周波電
流が供給され加熱容器2′、3′が加熱される。b〜h
セット内のインバータ15も同一の動きをしてそれぞれ
の加熱容器2、3を加熱する。食材の入っていないaセ
ット内の加熱容器2′、3′は熱容量が少ないため、容
易に温度上昇して所定温度に到達する。これを温度検出
素子25、26が検出しこの信号が温度制御回路27へ
送られる。これによってインバータ15′の運転が停止
され加熱コイル9′、10′への高周波電流が停止され
る。同時にb〜hセット内のインバータ15も同一の動
きをして運転を停止する。
は加熱が停止されると容易に低下する。これを温度検出
素子25、26が検出しこの信号が温度制御回路27へ
送られる。再度インバータ15′が運転され加熱コイル
9′、10′へ高周波電流が供給され加熱容器2′、
3′が加熱される。b〜hセット内のインバータ15も
同一の動きをしてそれぞれの加熱容器2、3を加熱す
る。上記の動作が繰り返されb〜hセット内の加熱容器
2、3の食材は徐々に温度上昇をして所定温度に保たれ
る。
び運搬中あるいは保冷中に食器内に進入した雑菌の殺菌
が可能であり集団食中毒や院内感染の恐れはない。
る熱効率が高く得られる。従って配膳車1台当たりへの
給電量が減少できる。よって冷蔵庫内部の温度上昇を最
小限にとどめることができ数台の配膳車を冷却する冷蔵
庫の消費電力も減少できトータルの消費電力が減少す
る。
器のみ加熱コイル上にセットされた時のみ保温加熱が行
われるため、保温加熱が不要である一般容器を誤ってコ
イル上に載せても加熱することは無い。
とによって例えば長時間運転が継続されても底面温度が
設定温度と同一温度に保たれるため中の食材が沸騰およ
び焦げ付くことが無く適温が保たれる。また食材が入っ
ていない場合でも空焼きによる損傷を生じることはない
ものである。
配膳車に複数個同時に保温加熱する誘導加熱機能を備え
たものであり、従来の保温加熱装置の無いものおよび小
電力のヒータを備えた配膳車に比べ下記に示す多くの利
点を備えた病院給食等に使用される配膳車の提供ができ
るものである。
必要とするものだけ適温に保たれた状態で患者に提供で
き、おいしい給食が提供できる。
るため、通常の雑菌は死滅するため大量給食で最も注意
しなければならない集団食中毒や院内感染の問題が解消
できる。
る熱効率が他の加熱法に比べ高く、従って、配膳車1台
当たりの給電量が減少できる。よって冷蔵庫内部の温度
上昇を最小限にとどめるためトータルの消費電力の減少
となる。
器のみ、且つ加熱コイル上にセットされた時のみ保温加
熱が行われるため、保温加熱が不要である一般容器を誤
ってコイル上に載せても加熱することは無い。
とによって例えば長時間運転が継続されても底面温度が
設定温度と同一温度に保たれるため、加熱容器内の食材
が沸騰および焦げ付くことが無く適温が保たれる。また
食材が入っていない場合でも空焼きによる損傷を生じる
ことは無い等数多くのメリットを有する配膳車を提供す
るものである。
の平面図である。
の要部断面図である。
面詳細図である。
た給食用配膳車の構造概略図である。
9、10:加熱コイル、11:ケース、 14:トレイ
受け(棚)、 15:インバータ、 24:発熱体。
Claims (2)
- 【請求項1】 多数の棚(トレイ受け)の上に多数のト
レイを載せ、このトレイに複数の食器類を載せて食事を
提供する給食用配膳車において、トレイに載せた複数の
食器類の中で加熱保温を必要とする食器(以下加熱容器
と称す)には発熱体を有し、この発熱体を備えた加熱容
器の下方にのみ前記発熱体を誘導加熱する加熱コイルを
配したことを特徴とする給食用配膳車。 - 【請求項2】 給食用の加熱容器とは別体で制御用の加
熱容器を備え、この制御用の加熱容器の内底面の温度を
検知してこの加熱容器の温度を所定温度に制御するとと
もに、この制御と同一の加熱制御を給食用の加熱容器に
対しても行うことを特徴とする請求項1記載の給食用配
膳車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3211199A JP2000229040A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 給食用配膳車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3211199A JP2000229040A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 給食用配膳車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000229040A true JP2000229040A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12349800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3211199A Pending JP2000229040A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 給食用配膳車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000229040A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019072186A (ja) * | 2017-10-16 | 2019-05-16 | 福井県 | 再加熱方法 |
JP2020010835A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 株式会社下村漆器店 | 調理支援方法 |
JP2020054285A (ja) * | 2018-10-02 | 2020-04-09 | 株式会社万福 | 給食の製造方法 |
-
1999
- 1999-02-10 JP JP3211199A patent/JP2000229040A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019072186A (ja) * | 2017-10-16 | 2019-05-16 | 福井県 | 再加熱方法 |
JP2020010835A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 株式会社下村漆器店 | 調理支援方法 |
JP7164159B2 (ja) | 2018-07-18 | 2022-11-01 | 株式会社下村漆器店 | 調理支援方法 |
JP2020054285A (ja) * | 2018-10-02 | 2020-04-09 | 株式会社万福 | 給食の製造方法 |
JP7207698B2 (ja) | 2018-10-02 | 2023-01-18 | 株式会社万福 | 給食の製造方法 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050525 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060510 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20060510 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20061017 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |