JP2000228767A - ブロックコンバータ - Google Patents
ブロックコンバータInfo
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Abstract
び垂直偏波信号を周波数変換し、一本の同軸ケーブルで
伝送する場合であっても、伝送損失によって生じるレベ
ル差を補正して、良好な伝送を実現し、信号品質の向上
を図ることができるブロックコンバータを提供する。 【解決手段】 CS放送信号から得られる水平偏波信号
及び垂直偏波信号を個別に第1の中間周波数にダウンコ
ンバートする2組の信号処理経路と、ダウンコンバート
された水平偏波信号及び垂直偏波信号を合成するミキサ
16と、合成された両偏波信号の信号レベルを補正する
チルト回路17と、信号レベルが補正された両偏波信号
を第2の中間周波数にアップコンバートするアップコン
バータ18と、両偏波信号に、FM、VHF、UHF、
BS放送信号を合成して1本の同軸ケーブルに送出する
ミキサ20とを有して構成されている。
Description
タに関し、特に、通信衛星から送信される放送信号を弁
別して得られる水平偏波信号及び垂直偏波信号の周波数
を変換して、FM、VHF、UHF等の既存の放送信号
とともに、1本の同軸ケーブルを介して受信端末に供給
するブロックコンバータに関する。
CS)を利用したCSデジタル放送は、通信衛星の12
GHz帯の信号を使い、水平、垂直両偏波により1衛星
当り約100チャンネルのテレビ放送とラジオ放送を実
現している。このような通信衛星を利用した放送技術に
より、今後、放送データサービスに通信機能を付加し
て、双方向のコミュニケーションを実現するインタラク
ティブTVや、衛星インターネット、データ伝送等の多
彩なマルチメディアサービスが予定されている。このよ
うな放送環境の変化に伴って、ビルやマンション等の共
同住宅において、FM、VHF、UHF等の既存の地上
波放送や、放送衛星(Broadcasting Satellite:BS)
による放送だけでなく、上記CSデジタル放送も受信可
能なシステムの実現が希求されている。
送信号を弁別して得られる水平偏波信号及び垂直偏波信
号は、略同一の周波数帯域を使って多チャンネル送信を
行っているため、1本の伝送ケーブルによっては両偏波
信号を同時に伝送することができない。そこで、1本の
伝送ケーブルによって効率よく両偏波を伝送するため
に、CSブロックコンバータ(周波数変換器)を使用し
て、それぞれ別の帯域に置き換えて、周波数帯域が重な
らないようにする必要がある。CSブロックコンバータ
は、複数の放送チャンネルをひとまとめにしたブロック
単位で、周波数帯域を水平偏波信号及び垂直偏波信号毎
に、互いに周波数帯域が重なり合わないように変換する
とともに、既存の他の放送信号の周波数帯域にも重なら
ないようにして、1本の伝送ケーブルで同時に伝送でき
るようにしたものである。
た共同受信システムについて、図面を参照して説明す
る。図4に示すように、共同受信システムは、通信衛星
CSから送信される放送信号101を受信するCSアン
テナ102と、放送衛星BSから送信される放送信号1
11を受信するBSアンテナ112と、BSアンテナ1
12により受信した放送信号に、FM、VHF、UHF
等の既存の地上波放送信号、又は、ケーブルテレビ(Ca
ble Television:CATV)等による放送信号を合成す
る混合器113と、CSアンテナ102により受信さ
れ、弁別された水平偏波信号及び垂直偏波信号、並び
に、既存の放送信号を個別の入力として、上述したよう
に周波数変換を行うCSブロックコンバータ120とを
有して構成されている。なお、CSブロックコンバータ
120により周波数変換された各放送信号は、1本の同
軸ケーブル121に同時に送出され、各住戸に設置され
たテレビジョン等の受信端末に供給される。
信号101は直線偏波であって、同じ周波数帯域で90
度角度がついた水平偏波信号及び垂直偏波信号を使い分
けることにより多チャンネル化を図っている。一方、放
送衛星BSから送信される放送信号111は円偏波であ
って、相互に重ならない周波数を各チャンネルに割り当
てる方式が採用されている。
20の周波数変換処理について、図面を参照して詳しく
説明する。周波数変換処理について、図面を参照して説
明する。図5に示すように、各放送信号の伝送時の周波
数割り当ては、FM(76〜90MHz)、VHF(9
0〜222MHz)、UHF(470〜770MH
z)、BS(1035〜1335MHz)であるのに対
して、CS放送信号における垂直偏波信号CS(V)の
受信時の周波数帯域は1293〜1533MHz、ま
た、水平偏波信号CS(H)の周波数帯域は1308〜
1548MHzであって、BSの周波数帯域(BS1〜
BS15)と部分的に重なっている。したがって、CS
ブロックコンバータによる周波数変換処理は、CS放送
信号を単純に水平偏波信号及び垂直偏波信号に分波して
異なる周波数帯域に割り当てれば良いのではなく、BS
放送信号の周波数帯域をも避けるように変換処理を行う
必要がある。具体的には、垂直偏波信号CS(V)は9
2MHz、水平偏波信号CS(H)は347MHzだけ
高周波側にシフトした形で置き換える処理が行われる。
の機能(周波数変換処理)を用い、VHF、UHF、B
S、CS等の放送信号を1本の同軸ケーブルを介して伝
送する共同受信システムについては、特開平10−19
0505号公報、特開平10−200437号公報、特
開平10−294673号公報等に記載されている。と
ころで、上述したような共同受信システムにおいては、
一般に伝送ケーブルとして同軸ケーブルが使用されてい
る。同軸ケーブルは、広帯域特性を有し、分岐や分配が
容易であるため、共同受信システムやCATVを始め、
様々なケーブルネットワークに使用されている。
受信システムに多用されている同軸ケーブルは、広帯域
特性を有し、分岐や分配が容易という特徴を有している
が、図6に示すように、伝送する信号の周波数に依存し
て伝送損失が増大するという特徴も有している。そのた
め、同軸ケーブルを共同受信システムに使用した場合、
ケーブル長数十m程度の施工であっても、数dB程度の
信号の減衰が生じて、放送信号の品質が劣化するという
問題を有している。
やBS放送信号等とともに1本の同軸ケーブルを介して
伝送する場合には、CS放送信号から得られる水平偏波
信号及び垂直偏波信号の周波数帯域が、相互に、かつ、
他の放送信号(BS)と重ならないように、高周波側に
広帯域で変換されることにより、帯域幅が受信時の25
0MHz程度(1293〜1548MHz)から500
MHz以上(1385〜1895MHz)にも広がって
しまうため、図6に示した周波数特性における伝送損失
(信号減衰量)の影響を受けやすくなり、低周波側の信
号レベルとの間に差が生じて信号品質が著しく劣化する
という問題を有している。なお、図6に示した同軸ケー
ブルにおける伝送損失(信号減衰量)の周波数特性は、
衛星放送受信設備において多用される周知の同軸ケーブ
ルの概略傾向を示したものである。
ることを目的とし、CS放送信号から弁別される水平偏
波信号及び垂直偏波信号を周波数変換し、一本の同軸ケ
ーブルで伝送する場合であっても、伝送損失によって生
じるレベル差を補正して、良好な伝送を実現し、信号品
質の向上を図ることができるブロックコンバータを提供
するものである。
コンバータは、放送信号を第1の中間周波数に変換する
第1の信号処理手段と、前記第1の中間周波数を第2の
中間周波数に変換する第2の信号処理手段と、を備え、
前記第1の信号処理手段と第2の信号処理手段との間の
経路に、前記放送信号の信号レベル差を補正する信号レ
ベル補正手段を設けたことを特徴とする。請求項2記載
のブロックコンバータは、通信衛星から送信される放送
信号を弁別して得られる水平偏波信号及び垂直偏波信号
を個別に第1の中間周波数に変換する第1の信号処理手
段と、前記第1の中間周波数に変換された前記水平偏波
信号及び垂直偏波信号を合成する第1の信号合成手段
と、合成された前記水平偏波信号及び垂直偏波信号を一
括して第2の中間周波数に変換する第2の信号処理手段
と、前記第2の中間周波数に変換された前記水平偏波信
号及び垂直偏波信号に、既存の地上放送信号及び衛星放
送信号を合成して、1本の伝送ケーブルに送出する第2
の信号合成手段と、を備え、前記第1の信号処理手段と
第2の信号処理手段との間の経路に、前記水平偏波信号
及び垂直偏波信号の信号レベル差を補正する信号レベル
補正手段を設けたことを特徴とする。
求項2記載のブロックコンバータにおいて、前記信号レ
ベル補正手段は、前記第1の信号合成手段の後段に唯一
設けられていることを特徴とする。請求項4記載のブロ
ックコンバータは、請求項2又は3記載のブロックコン
バータにおいて、前記信号レベル補正手段は、前記水平
偏波信号及び垂直偏波信号の低い周波数における信号レ
ベルを基準として固定し、より高い周波数における信号
レベルを変更して、周波数に依存しない均一な信号レベ
ルに補正する逆チルト特性を有するチルト回路であるこ
とを特徴とする。
求項2、3又は4記載のブロックコンバータにおいて、
前記信号レベル補正手段は、前記水平偏波信号及び垂直
偏波信号の信号レベルの補正量を可変的に設定可能であ
ることを特徴とする。請求項6記載のブロックコンバー
タは、請求項2、3、4又は5記載のブロックコンバー
タにおいて、前記信号レベル補正手段の前段に、前記水
平偏波信号及び垂直偏波信号の信号対雑音比を補正する
S/N補正手段を設けたことを特徴とする。
バータについて、実施の形態を示して具体的に説明す
る。 <第1の実施形態>図1は、第1の実施形態に係るブロ
ックコンバータの概略構成を示すブロック図である。図
1において、ブロックコンバータは、ハイパスフィルタ
(HPF)11a又は11b、アンプ12a又は12
b、ゲインコントローラ(GC)13a又は13b、ダ
ウンコンバータ(第1の信号処理手段)14a又は14
b、及び、バンドパスフィルタ(BPF)15a又は1
5bを各々直列に配置して構成される2組の信号処理経
路と、2組の信号処理経路により個別に第1の中間周波
数にダウンコンバートされた水平偏波信号及び垂直偏波
信号を合成するミキサ(MIX;第1の信号合成手段)
16と、合成された両偏波信号の信号レベルを補正する
チルト回路(信号レベル補正手段)17と、信号レベル
が補正された両偏波信号を第2の中間周波数にアップコ
ンバートするアップコンバータ(第2の信号処理手段)
18と、両偏波信号を所定の信号レベルに増幅するアン
プ19と、両偏波信号に、FM、VHF、UHF、BS
放送信号を合成して1本の同軸ケーブルに送出するミキ
サ(MIX;第2の信号合成手段)20とを有して構成
されている。
入力端子、IN2は垂直偏波信号CS(V)の入力端
子、IN3は既存の放送信号、すなわち、FM、VH
F、UHF、BS等の放送信号の入力端子、OUTはブ
ロックコンバータの出力端子であって、同軸ケーブルを
介して受信端末に接続されている。また、Dfa、Df
bはそれぞれダウンコンバータの局部発振源、Ufはア
ップコンバータの局部発振源である。
する。HPF11a、11bは、図示を省略したCSア
ンテナにより受信され、偏波分波器により分波されると
ともに、1GHz帯の周波数に変換されて入力される放
送信号の入力フィルタとして機能し、水平偏波信号CS
(H)及び垂直偏波信号CS(V)の高帯域の周波数成
分のみを通過させる。ここで、従来技術において説明し
たように、水平偏波信号CS(H)の周波数帯域は13
08〜1548MHzであって、また、垂直偏波信号C
S(V)の周波数帯域は、1293〜1533MHzで
ある。
偏波信号CS(H)及び垂直偏波信号CS(V)の信号
レベルを所定のレベルまで増幅する機能を有し、また、
GC13a、13bは、入力される水平偏波信号CS
(H)及び垂直偏波信号CS(V)の信号レベルが変動
した場合に信号レベルを調整する機能を有している。ダ
ウンコンバータ14a、14bは、局部発振源Dfa、
Dfbからの発振周波数に基づいて、水平偏波信号CS
(H)及び垂直偏波信号CS(V)の周波数帯域をダウ
ンコンバートすることによって、次式のように反転変換
するとともに、BPF15a、15bにより所定の周波
数帯域の信号のみを通過させ、帯域外の信号を減衰させ
て、他の周波数帯域を使用する信号への受信妨害等を排
除する。ここで、水平偏波信号CS(H)側の局部発振
源Dfaからの発振周波数を1818MHz、垂直偏波
信号CS(V)側の局部発振源Dfbからの発振周波数
を2073MHzとする。 1818−(1308〜1548)=270〜510[MHz] ・・(1 ) 2073−(1293〜1533)=540〜780[MHz] ・・(2 ) すなわち、ダウンコンバータ14a、14bによって、
低い周波数が高く、また、高い周波数が低くなるように
反転変換され、さらに、ミキサ16により水平偏波信号
CS(H)及び垂直偏波信号CS(V)の周波数帯域を
合成して、第1の中間周波数(270〜780MHz)
に置き換えられる。
a、14bにより第1の中間周波数にダウンコンバート
された水平偏波信号CS(H)及び垂直偏波信号CS
(V)の、所定の信号レベルを基準として固定し、他の
信号レベルを基準レベルに近似させるように調整する機
能を有し、例えば周知のゲインコントローラを基本構成
とし、所定の周波数領域(点)における利得を固定して
変動しないようにした回路を付加して構成される。詳し
くは後述する。
の発振周波数に基づいて、信号レベルがチルト補正され
た水平偏波信号CS(H)及び垂直偏波信号CS(V)
の周波数をアップコンバートして、次式のように高周波
に反転変換するとともに、アンプ19により同軸ケーブ
ルを介しての伝送に必要な信号レベルに増幅する。ここ
で、局部発振源からの発振周波数を2165MHzとす
る。 2165−(270〜780)=1385〜1895[MHz] ・・(3 ) すなわち、アップコンバータ18によって、低い周波数
が高く、また、高い周波数が低くなるように反転変換し
て第2の中間周波数帯域(1385〜1895MHz)
に置き換えられる。ミキサ20は、第2の中間周波数に
変換された水平偏波信号CS(H)及び垂直偏波信号C
S(V)に、既存の放送信号を合成して、同軸ケーブル
を介して受信端末に伝送する。具体的には、図5に示し
たように、FM(76〜90MHz)、VHF(90〜
222MHz)、UHF(470〜770MHz)、B
S(1035〜1335MHz)よりも高周波側に、か
つ、周波数帯域が重なることなく、第2の中間周波数を
有する水平偏波信号CS(H)及び垂直偏波信号CS
(V)が合成される。
路について、図面を参照して説明する。図2は、チルト
回路のチルト特性を示す概念図である。本実施形態に適
用されるチルト回路は、周波数の高い領域の信号レベル
を固定して、周波数のより低い領域の信号レベルの傾斜
を変更する一般的なチルト回路とは逆の特性(逆チルト
特性)を有するものである。すなわち、図2に示すよう
に、ダウンコンバータ14a、14bにより変換され
た、第1の中間周波数帯域(270〜780MHz)に
おいて、周波数の低い領域(270MHz付近)の信号
レベルを基準として固定し、周波数のより高い領域の信
号レベルの傾斜をチルトすることにより、伝送損失に伴
って高周波側ほど減衰量が増大する信号レベルの周波数
特性(図中実線で図示)を補正して、周波数依存性を抑
制したフラットな信号レベル(図中破線で図示)を有す
る放送信号を出力するものである。
間周波数帯域(270〜780MHz)において信号レ
ベルのチルト補正を行うことにより、比較的低い周波数
で信号処理を行えばよいため、チルト回路を構成する各
部品の特性を揃えやすく、所望のチルト特性を制御性良
く簡易に実現することができる。これに対して、高い周
波数帯域、例えば同軸ケーブルに放送信号を送出する際
の周波数(第2の周波数;1385〜1895MHz)
において同様のチルト補正を行う場合、信号の周波数が
高く、かつ、周波数帯域が広いため、チルト回路を構成
する各部品の定数に加え、回路パターン等の集中定数を
考慮して特性を設定しなければならず、所望のチルト特
性を簡易に実現することができないという問題を有して
いる。また、周波数の低い領域の信号レベルを固定し、
周波数のより高い領域の信号レベルを調整して信号レベ
ルをフラット化するチルト機能は、周波数の低い領域の
信号レベルを補正する場合に比較して、回路的に簡易に
実現することができる。
信号及び垂直偏波信号の合成後、アップコンバートまで
の経路にチルト回路を設けることにより、唯一のチルト
回路により同時に水平偏波信号及び垂直偏波信号に同じ
特性でチルト補正を施すことができるため、簡略化され
た回路構成で良好に信号レベルをフラット化することが
できる。なお、本実施形態において示した局部発振源D
fa、Dfb、Ufの周波数は、説明の都合上、便宜的
に示した一例であって、本発明を何ら限定するものでは
ない。要するに、チルト回路の構成及び機能を簡易に設
定することができる第2の中間周波数にダウンコンバー
トすることができるものであれば、他の発振周波数であ
っても良い。また、本実施形態に係るブロックコンバー
タを共同受信システムに適用した場合の概略構成は、図
4に示したものと同等である。
は、固定された一定の補正量だけチルトするものに限ら
ず、スイッチ機構等により所定の特性のチルト機能をO
N、OFFする構成(チルトあり、なしの切り替え)で
あってもよいし、段階的にチルト量を切り替えるもの、
あるいは、ボリューム機構等により連続的にチルト量を
変更するものであってもよい。このようなチルト特性を
可変する構成によれば、ブロックコンバータに適用され
る回路構成や特性等により伝送損失の傾向が異なる場合
であっても、適切なチルト量を任意に選択して信号レベ
ルをフラット化することができるため、良好な信号特性
を実現することができる。
ロックコンバータの第2の実施形態について、図面を参
照して説明する。本実施形態は、チルト回路により補正
する信号レベルのチルト量が増大した場合に、チルト回
路の出力レベル、すなわちアップコンバータへの入力レ
ベルが低下してSN比が悪化することを防止するため
に、補正用のアンプを設けたことを特徴としている。図
3は、第2の実施形態のブロックコンバータを示す概略
図である。ここで、図1と同等の構成については、同一
の符号を付して、その説明を省略する。図3に示すよう
に、本実施形態においては、ミキサ16とチルト回路1
7の間の経路にSN補正用アンプ21が設けられ、水平
偏波信号CS(H)及び垂直偏波信号CS(V)をダウ
ンコンバータ14a、14bにより第1の中間周波数へ
ダウンコンバートし、ミキサ16により両者を合成した
後、SN補正用アンプ21により信号レベルを増幅し
て、後段のチルト回路17に入力される。
回路17により伝送損失を補正する目的で信号レベルを
チルトする際、ブロックコンバータの回路部品の特性や
補正処理される信号レベル等によっては、後段のアップ
コンバータ18への入力レベルが低下してSN比(信号
対雑音特性)が悪化して信号の品質が劣化する場合があ
る。そのため、チルト回路17の前段にSN補正用のア
ンプ21を設けて、あらかじめ信号レベルを上昇させて
おくことにより、信号レベルのチルト補正によってアッ
プコンバータへの入力レベルが低下しても、SN比の悪
化を抑制することができる。
信衛星から送信されるCS放送信号を弁別して得られる
2信号、すなわち、水平偏波信号及び垂直偏波信号を個
別に周波数変換して合成する場合についてのみ示した
が、本発明に係るブロックコンバータはこれに限定され
るものではなく、単一の放送信号を周波数変換する場合
であっても良好に適用することができる。ここで、単一
の放送信号を周波数変換する例としては、たとえば、U
HF放送信号をVHF放送信号にコンバートする場合
や、CS放送信号のうち1系統の信号(水平偏波信号あ
るいは垂直偏波信号のいずれか)をブロックコンバート
する場合等がある。
ブロックコンバータを適用した場合においても、上述し
た各実施形態と同様に、第1の信号処理手段(ダウンコ
ンバータ)と第2の信号処理手段(アップコンバータ)
の間にチルト回路を設けることにより、比較的低い周波
数帯域で信号レベルを均一化する補正処理を行うことが
できるため、良好な信号伝送を簡易な回路構成で実現す
ることができる。また、上述した各実施形態において
は、信号レベル補正手段として、逆チルト特性を有する
チルト回路を適用した構成についてのみ示したが、本発
明に係るブロックコンバータはこれに限定されるもので
はなく、チルト回路に替えてイコライザ等を用いるもの
であってもよい。要するに、放送信号の伝送時に生じる
損失を補正して信号レベルを均一化するものであれば良
好に適用することができる。
タによれば、水平偏波信号及び垂直偏波信号を第1の中
間周波数に変換する処理(ダウンコンバート)から第2
の中間周波数に変換する処理(アップコンバート)まで
の間の経路に、両偏波信号の信号レベルをフラット化す
る補正手段を設けているため、同軸ケーブルを介して放
送信号を伝送する際に生じる伝送損失(ケーブルロス)
を補正して、良好な信号品質を補償することができる。
特に、第1の中間周波数として、受信した放送信号の周
波数よりも低い周波数を設定し、補正手段をダウンコン
バートの後段に設けることにより、両偏波信号が低い周
波数の状態で信号レベルの周波数特性を補正することが
できるため、回路構成を簡素化、小型化することができ
るとともに、安定した回路特性を実現することができ
る。
ば、ダウンコンバートされた水平偏波信号及び垂直偏波
信号を合成した後に一括して信号レベルの補正を行うこ
とができるため、水平偏波信号及び垂直偏波信号を同
時、かつ、同特性で補正処理を行うことができ、一層の
信号品質の向上を図ることができるとともに、回路構成
の一層の簡素化、小型化を図ることができる。請求項4
記載のブロックコンバータによれば、同軸ケーブルを介
して両偏波信号を伝送する際に生じる信号レベルの伝送
損失を、逆チルト特性を有するチルト回路により補正す
ることができるため、信号レベルを適正にフラット化す
ることができ、簡易な回路構成で信号品質の向上を図る
ことができる。
ば、両偏波信号の信号レベルの補正量を、スイッチ機構
やボリューム機構等を使用して、可変的に設定できるよ
うにすることにより、ブロックコンバータの回路特性
や、取り扱う信号の周波数等に依存して異なる伝送損失
の傾向に応じて補正を行うことができ、信号レベルを適
正にフラット化することができる。請求項6記載のブロ
ックコンバータによれば、信号レベル補正手段の前段に
アンプ等のS/N補正手段を設けることにより、チルト
回路による信号レベルの補正の際に、第2の信号処理手
段(アップコンバート)への入力レベルが低下してSN
比が悪化するという現象を抑制することができ、信号品
質の高い良好な信号伝送を実現することができる。
略構成を示すブロック図である。
性を示す概念図である。
略構成を示すブロック図である。
ステムの概略構成図である。
す概念図でる。
示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 放送信号を第1の中間周波数に変換する
第1の信号処理手段と、前記第1の中間周波数を第2の
中間周波数に変換する第2の信号処理手段と、を備え、 前記第1の信号処理手段と第2の信号処理手段との間の
経路に、前記放送信号の信号レベル差を補正する信号レ
ベル補正手段を設けたことを特徴とするブロックコンバ
ータ。 - 【請求項2】 通信衛星から送信される放送信号を弁別
して得られる水平偏波信号及び垂直偏波信号を個別に第
1の中間周波数に変換する第1の信号処理手段と、前記
第1の中間周波数に変換された前記水平偏波信号及び垂
直偏波信号を合成する第1の信号合成手段と、合成され
た前記水平偏波信号及び垂直偏波信号を一括して第2の
中間周波数に変換する第2の信号処理手段と、前記第2
の中間周波数に変換された前記水平偏波信号及び垂直偏
波信号に、既存の地上放送信号及び衛星放送信号を合成
して、1本の伝送ケーブルに送出する第2の信号合成手
段と、を備え、 前記第1の信号処理手段と第2の信号処理手段との間の
経路に、前記水平偏波信号及び垂直偏波信号の信号レベ
ル差を補正する信号レベル補正手段を設けたことを特徴
とするブロックコンバータ。 - 【請求項3】 前記信号レベル補正手段は、前記第1の
信号合成手段の後段に唯一設けられていることを特徴と
する請求項2記載のブロックコンバータ。 - 【請求項4】 前記信号レベル補正手段は、前記水平偏
波信号及び垂直偏波信号の低い周波数における信号レベ
ルを基準として固定し、より高い周波数における信号レ
ベルを変更して、周波数に依存しない均一な信号レベル
に補正する逆チルト特性を有するチルト回路であること
を特徴とする請求項2又は3記載のブロックコンバー
タ。 - 【請求項5】 前記信号レベル補正手段は、前記水平偏
波信号及び垂直偏波信号の信号レベルの補正量を可変的
に設定可能であることを特徴とする請求項2、3又は4
記載のブロックコンバータ。 - 【請求項6】 前記信号レベル補正手段の前段に、前記
水平偏波信号及び垂直偏波信号の信号対雑音比を補正す
るS/N補正手段を設けたことを特徴とする請求項2、
3、4又は5記載のブロックコンバータ。
Priority Applications (1)
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