JP2000228039A - 記録装置及び記録媒体 - Google Patents

記録装置及び記録媒体

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JP2000228039A
JP2000228039A JP11270858A JP27085899A JP2000228039A JP 2000228039 A JP2000228039 A JP 2000228039A JP 11270858 A JP11270858 A JP 11270858A JP 27085899 A JP27085899 A JP 27085899A JP 2000228039 A JP2000228039 A JP 2000228039A
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JP11270858A
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English (en)
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Masaki Miyamoto
晶規 宮本
Shinichi Wakana
伸一 若菜
Yuji Sakata
裕司 阪田
Kazuyuki Ozaki
一幸 尾崎
Yoshiaki Goto
善朗 後藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録装置に関し、高密度で、情報の再生速度
を速くすることのできる記録装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 情報を保持する記録媒体12と、該記録
媒体に記録された情報の読み出しを行うための探針14
と、該探針に接続された制御手段と、該探針と該制御手
段との間に配置された電界効果トランジスタ26を含
み、該探針14は該電界効果トランジスタ26のゲート
36に接続される構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は探針を有する記録装
置に関わり、さらに詳しくは、誘電体薄膜中に捕獲され
た電荷を情報の担体として、電荷の有無により情報ビッ
トの有無を判定する記録装置に関する。本発明はさらに
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータの大容量外部記憶装
置としてハードディスクが使用されている。ハードディ
スクは、猛烈な勢いで単位面積当たりの記憶密度を伸ば
してきたが、10Gビット/(インチ)2 が限界と考え
られている。一方、ハードディスクのような磁気記録以
外の方法として、探針を用いた記録方式が提案され、数
テラビット/(インチ)2 の大容量記録を実現できると
考えられている。
【0003】走査型トンネル顕微鏡や原子間力顕微鏡の
原理を応用した記録装置は、例えば特開平2−9884
9号公報、特開平3−68803号公報、特開平5−2
82717号公報、及び特開平9−134552号公報
に記載されている。このような記録装置では、探針を用
いて、記録媒体に情報を書き込み、あるいは記録媒体に
記録された情報を読みだす。
【0004】特開平5−282717号公報に記載され
た記録装置では、記録媒体は、導電性基板上に形成さ
れ、電荷を捕獲するための少なくとも1層の誘電体薄膜
を含む。この公報に記載された一つの例においては、下
部電極層と上部強誘電体層とがシリコン基板に形成さ
れ、電荷が上部強誘電体層に捕獲される。つまり、探針
により記録媒体に電圧パルスを与えると、電荷が上部誘
電体層に捕獲され、情報として記録される。この公報に
従来技術として記載された例においては、酸化膜及び窒
化膜がシリコン基板に形成され、電荷が窒化膜に捕獲さ
れるようになっている。
【0005】また、記録形体の変形として、窒化膜を酸
化膜でサンドイッチする構成としたものや、半導体製探
針とAl基板を用い、表面酸化膜中に電荷を捕獲させる
方式などが提案されている。記録媒体に記録された情報
の読みだしは、探針により記録媒体の電荷の有無を検出
する。このため、容量測定装置が探針に接続され、容量
測定装置は、電荷捕獲位置の下方のシリコン基板の表面
に形成される空乏層に起因する容量変化から、捕獲電荷
の有無を判断し、情報を再生する。
【0006】しかし、この従来手法は、半導体基板、も
しくは探針内に形成される空乏層の有無による静電容量
の変化に着目して情報を再生させる方式である。実際に
は、微小な容量の変化を検出するために、探針を振動さ
せ、記録媒体との間隔を変化させて、もしくは探針へ印
加するバイアス電圧を変化させて、容量変化曲線の勾配
変化を用いている。そのため、情報の再生速度を速くす
ることは難しい。
【0007】また、特開平2−098849号公報で
は、探針を記録媒体に接触させずにトンネル電流を用い
た記録再生が行われ、数オングストロームの精度で探針
と媒体の間隔を制御することが必要である。しかし、記
録媒体のうねりや構造物の熱膨張を補正するために、探
針の数μmのストロークが必要となる。探針と媒体の間
隔を数オングストロームの精度で制御する機構で、数μ
mある記録媒体のうねりや熱膨張の補正を行うことは困
難である。
【0008】一方、微小な力で探針を記録媒体に接触さ
せて記録再生を行う場合には間隔制御の必要はないが、
接触圧を維持する必要がある。このため、探針をばねに
よって支持し、変動を吸収する。探針の磨耗を考える
と、数μmある媒体のうねりや熱膨張で接触力が数nN
のオーダで変化しないことが必要であり、探針を弱いば
ねで支持することが必要になる。一方、媒体の表面は鏡
面に仕上げられるが探針の先端径(100nm以下)の
オーダでみると高低差10nm程度の凹凸がある。探針
を凹凸のある記録媒体面に常時接触させるためは、共振
周波数は極めて高くなければならない(1MHz以
上)。小さなばね定数と高い共振周波数を両立するため
にはばねを微細化するしかない。例えば、ばねを片持梁
(カンチレバー)とした場合、片持梁の長さは10μm
を下回る。しかし、このようなカンチレバーでは記録媒
体のうねりや熱膨張を吸収することは難しい。
【0009】また、米国特許第5,132,934号
も、酸化膜及び窒化膜がシリコン基板に形成され、電荷
が窒化膜に捕獲されるようになっている、記録装置を開
示している。この特許では、記録媒体にトラックを形成
することが記載されている。記録媒体の窒化膜の表面に
各トラックを区切る位置を示す溝を形成する方法や、窒
化膜の上に金属の細い帯を付け、金属の帯が各トラック
を区切る位置を示すようになっている。このようにする
ことで、探針が溝の金属を認識してトラックに対する探
針の位置ずれを検出する。しかし、記録媒体の表面に構
造を形成したものは探針と記録媒体との摩擦により探針
が磨耗しやすいという問題がある。
【0010】さらに、トラックの形成方法として、上記
のように記録媒体の表面に構造を形成するのではなく、
基板の部分に伝導率の違いで縞状の構造をもたせる物も
提案されている。伝導率の大きい縞と伝導率の小さい縞
とが交互に基板に形成してあり、記録媒体の表面から見
るとトラックになる。この基板の上に酸化膜及び窒化膜
が形成される。伝導率の大きい縞ところが記録トラック
となり、伝導率の小さい縞が2つの記録トラックを区切
る。この記録媒体では、電荷の蓄積されるスポット径よ
りも、それにより基板に生じる空乏層のスポット径の方
が大きい。基板の記録トラックを伝導率の小さい縞で区
切ることで、空乏層の広がりを抑え、記録スポットを小
さくできる。しかし、この記録トラックは記録媒体の表
面に構造を形成したものと違って探針によって確認でき
ず、探針をトラックに対して位置決めする手段を別にも
つ必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、情報
の再生速度を速くすることのできる記録装置を提供する
ことである。本発明の他の目的は、探針と記録媒体の磨
耗による変形防止を可能にした記録装置を提供すること
である。
【0012】本発明の他の目的は、記録媒体の磨耗がな
く記録トラックを確認できるようにした記録装置及び記
録媒体を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴によ
る記録装置は、情報を保持する記録媒体と、該記録媒体
に記録された情報の読み出しを行うための探針と、該探
針に接続された制御手段と、該探針と該制御手段との間
に配置された電界効果トランジスタを含み、該探針は該
電界効果トランジスタのゲートに接続されることを特徴
とするものである。
【0014】この構成においては、電荷の有無に直接感
応する電界効果トランジスタを探針の付近に作りこみ、
特に情報の再生速度を向上させることができる。上記構
成において、探針はばねを介してスライダに取り付けら
れ、該スライダは弾性的なレバーの先端に設けられる構
成とすることができる。それによって、探針と記録媒体
の磨耗による変形防止が可能になる。
【0015】本発明の第2の特徴による記録装置は、情
報を保持する記録媒体と、該記録媒体に記録された情報
の読み出しを行うための探針と、該探針を該記録媒体の
表面に沿った方向及び前記表面と垂直な方向へ移動させ
る移動機構と、該探針に接続された検出手段とを備え、
該記録媒体は半導体基板と、該基板に形成された電気的
な絶縁層と、該絶縁層に形成された電荷蓄積層とを含
み、該基板は該絶縁層との界面に近い部分に伝導型がn
タイプの部分とpタイプの部分を縞状に交互に並べてト
ラックを形成している、あるいは、該基板は該絶縁層と
の界面に近い部分に不純物の濃度の大きい部分と不純物
の濃度小さい部分とを縞状に交互に並べてトラックを形
成している、あるいは、該基板の該絶縁層との界面は凹
凸の縞形状となってトラックを形成していることを特徴
とするものである。
【0016】このようにすることによって、記録媒体の
磨耗がなく記録トラックを確認できるようになる。本発
明の第3の特徴による記録装置は、情報を保持する記録
媒体と、該記録媒体に記録された情報の読み出しを行う
ための探針と、該探針の支持手段と、該探針に接続され
た制御手段とを備え、該記録媒体は導電性基板に電荷蓄
積の性質を有する誘電体膜が形成されたものであって、
複数のほぼ平行に延びるトラックを備え、2つの隣接す
るトラック間の区切りは一定の符号の蓄積された電荷に
よって形成され、動作時、該探針を該記録媒体に接触さ
せ、該探針の先端にトラックの区切りの電荷と同符号の
電荷が誘起されるように該探針と該記録媒体との間に電
圧を保ちながら記録の読み出しを行うことを特徴とする
ものである。
【0017】このようにすることによって、記録媒体の
表面を平滑に形成することができ、そしてより単純にト
ラッキングすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例による
記録装置10を示す図である。図2は記録時の記録装置
10を示し、図3は再生時の記録装置10を示す。記録
装置10は、情報を保持する記録媒体12と、記録媒体
12に情報を記録し且つ記録媒体12に記録された情報
の読み出しを行うための探針14とを備える。探針14
は弾力性のレバーであるカンチレバー16の先端に支持
されている。カンチレバー16は図示しない移動機構に
支持され、探針14を記録媒体12の表面に沿った方向
及び記録媒体12の表面と垂直な方向へ移動させること
ができる。
【0019】記録媒体12は、導電性基板18と、導電
性基板18の上に形成された酸化膜等の絶縁層20と、
絶縁層20の上に形成された窒化膜等の電荷捕獲層22
とからなる。導電性基板18はバイアス電源24又はア
ース25に選択的に接続される。絶縁層20の厚さを厚
くすることによって、電荷の注入経路を探針14からの
みに実質的に限定するのが望ましい。なお、記録媒体1
2は絶縁層20及び電荷捕獲層22をもった図示のもの
に限定されず、上記説明したように種々の構成のものを
使用することができる。いずれの場合にも、記録媒体1
2は電荷捕獲層として少なくとも1層の誘電体薄膜を含
む。また、導電性基板18はシリコン等の半導体基板又
はガラス基板に金属膜を形成したものとすればよい。
【0020】電界効果トランジスタ26及び回路基板2
8がカンチレバー16に搭載される。電界効果トランジ
スタ26は探針14と回路基板28との間でカンチレバ
ー16に搭載される。パルス発生器30及び再生回路3
2が回路基板28に接続され、制御部34がパルス発生
器30及び再生回路32に接続される。制御部34はバ
イアス電源24又はアース25と半導体基板18との接
続を制御する。
【0021】図3に示されるように、電界効果トランジ
スタ26は、ゲート36と、ソース38と、ドレイン4
0と、チャネル42とを含み、探針14はゲート36に
接続されている。図2に示されるように、情報を記録す
るときには、制御手段34は、パルス発生器30を回路
基板28を介して探針14へ接続するとともに、バイア
ス電源24を半導体基板12に接続させる。制御部34
は、外部から与えられた信号を記憶すべき情報パルス列
に変換し、パルス発生器30に与える。その際、基板1
8には正のバイアス電圧を印加する。パルス発生器30
は制御部34から与えられたパルス列に同期して記憶に
適した振幅、幅のパルス電圧44を生成し、探針14に
印加する。その結果、基板18上の電荷捕獲層22に電
子が注入され、情報記録動作が終了する。電荷46は非
常に小さい領域に蓄積されるために、非常に高密度の記
録媒体12を得ることができる。
【0022】図3に示されるように、情報を再生すると
きには、制御手段34は、外部からのデータ読み出し依
頼に応じて、半導体基板12をアース25に接続すると
ともに、探針14を使用して捕獲された電荷46の有無
を検出する。電荷捕獲層22中に捕獲された電荷46、
もしくは電荷捕獲層22中に形成される分極領域によっ
て形成される電界は、電荷捕獲層22の外部に広がって
おり、電荷捕獲層22の表面に沿った電界分布の平面的
な分布を測定することによって、捕獲電子46の存在を
検知することができる。
【0023】捕獲された電荷46を電子と仮定すると、
負電荷の存在によって導電性の探針14の先端は正に帯
電する。探針14は周囲から絶縁されているため、全電
荷の和は中性であり、探針14の基底部は負に帯電する
ことになる。この場合、探針14の基底部はMOS 型の電
界効果トランジスタ26のゲート36に接続されてお
り、ゲート36が負に帯電することで、ソース38とド
レイン40間にp型のチャネル42が形成される。従っ
て、電荷捕獲層22中の電荷46の有無をソース38と
ドレイン40間の導電性の変化として検出することがで
きる。導電性の変化は回路基板28中の検出回路48に
よって検出される。検出回路48で検出された電圧は、
再生回路で増幅し、制御部34で出力信号に変換したあ
とに、外部に出力する。
【0024】従来のように電荷捕獲層22内に捕獲され
た電荷の存在を半導体基板内に形成される空乏層に起因
する静電容量の差として検知する方法に比べて、本方式
では電界効果トランジスタ26のオンオフ状態が電荷4
6の有無に相当するため、容量変化曲線の勾配から判定
する従来の方法と比べて、再生速度を向上させることが
できる。また、導電性基板を用いることによって、半導
体基板の場合に記録密度を制限する要因であった空乏層
の広がりの影響をなくすことができる。導電性基板は基
板自体が導電性でなくても、ガラス基板又は半導体基板
に金属薄膜を成膜して導電性を与えるようにすればよ
い。この導電性基板の表面に絶縁膜20を形成する。
【0025】このように、本発明によれば、探針14の
基底部を電界効果トランジスタ26のゲート36に接続
し、記録媒体12の電荷捕獲層22に捕獲された電荷4
6の有無または誘電分極の有無を電界効果トランジスタ
26のオンオフ状態の変化として検知する。従って、高
密度記録を目的とした探針14を含む記録装置10にお
いて、特に再生速度を向上させることができる。
【0026】図4は本発明による記録装置10の探針1
4の一例を示す図である。この例では、探針14は、記
録用及び再生用に共通的に使用されるようになってい
る。探針14はカンチレバー16の先端に形成され、記
録用の導体50及び再生用の導体52がカンチレバー1
6に形成されている。記録用の導体50はパルス電圧4
4を探針14に印加するためのものであり、再生用の導
体52は探針14と電界効果トランジスタ26のゲート
36とを接続する。電界効果トランジスタ26はカンチ
レバー16に形成されている。
【0027】図5は本発明による記録装置10の探針1
4の他の例を示す図である。この例では、探針14は、
記録用及び再生用に共通的に使用されるようになってい
る。探針14はカンチレバー16の先端に形成され、記
録用の導体50及び再生用の導体52がカンチレバー1
6に形成されている。記録用の導体50及び再生用の導
体52の途中に、それぞれスイッチ(FET)54、5
6が形成されている。記録時にはスイッチ54を開き、
スイッチ56を閉じる。また、再生時にはスイッチ54
を閉じ、スイッチ56を開く。こうすることによって、
記録時に、記録パルスによる再生用電界効果トランジス
タ26の破壊を防止し、再生感度を向上させうる構成と
している。
【0028】図6は本発明による記録装置10の探針1
4の他の例を示す図である。この例では、再生用の探針
14とは別に、記録用の探針14aが再生用の探針14
に近接して設けられている。探針14、14aはカンチ
レバー16の先端に互いに近接して形成されている。記
録用の導体50は記録用の探針14aに接続され、再生
用の導体52は再生用の探針14に接続されている。
【0029】図7は本発明による記録装置10の探針1
4の他の例を示す図である。この例は、図6の例と類似
している。この例では、探針14、14aはカンチレバ
ー16の先端に互いに近接して記録媒体12の同じトラ
ックにアクセスできるように形成されている。図8は図
7に示した構成にさらに探針先端位置を移動させるアク
チュエータを配設し、記録再生時の位置ずれを補正可能
とした構成である。すなわち、再生用の探針14及び記
録用の探針14aはカンチレバー16の先端のより変位
しやすい部分16aに配置され、アクチュエータ58、
60がこの部分16aに接続されている。再生用の探針
14が使用される時、及び記録用の探針14aが使用さ
れる時に応じて、アクチュエータ58、60を作動させ
て部分16aを移動させ、そのときに使用される再生用
の探針14又は記録用の探針14aが記録媒体12のト
ラックの(所望の記録領域の直上)に正確にアクセスで
きるようにしている。
【0030】図9は容量計を用いた記録装置を示してい
る。この場合、記録装置100は、情報を保持する記録
媒体102と、記録媒体102に情報を記録し且つ記録
媒体102に記録された情報の読み出しを行うための探
針104と、容量計106とを備える。探針104は弾
力性のレバーであるカンチレバー108の先端に支持さ
れている。記録媒体102は、半導体基板118と、半
導体基板118の上に形成された酸化膜等の絶縁層12
0と、絶縁層120の上に形成された窒化膜等の電荷捕
獲層122とからなる。
【0031】図9の記録装置100の場合には、記録時
には図1から図3の例と同様にして、電荷46が電荷捕
獲層122に捕獲される。再生時には、電荷捕獲層12
2内に捕獲された電荷46の存在を半導体基板118内
に形成される空乏層124に起因する静電容量の差とし
て容量計106によって検知する。図10から図12は
記録媒体12に対する探針14の支持構造を示す図であ
る。図10は移動機構60及び丸いディスク状の記録媒
体12を示す、図11は図10の丸Aの部分を示す拡大
図である。図12は図10及び図12のスライダに取り
付けられた探針を示す図である。図12(A)はスライ
ダの側面図、(B)はスライダの底面図である。
【0032】図10において、移動機構60はガイド6
2とトラッキング方向Bに移動可能なアーム64とを含
む。弾力性のカンチレバー16がアーム64の先端に取
り付けられ、スライダ66がカンチレバー16の先端に
取り付けられ、小さな板ばね68がスライダ66の先端
に取り付けられ、探針14は板ばね68の先端に取り付
けられる。従って、探針14は板ばね68を介してスラ
イダ66に取り付けられ、該スライダ66は弾性的なレ
バー16の先端に設けられる構成になる。板ばね68は
片持梁として構成される。
【0033】記録媒体12が回転すると、スライダ66
には浮力が発生するが、カンチレバー16により、スラ
イダ66を記録媒体12の表面に接触摺動あるいは記録
媒体12の表面から50nm程度浮上させる。探針14
はスライダ66の下面に対して突出し、スライダ66が
記録媒体12に沿って摺動するときに突出量だけ板ばね
68が変形し、探針14と記録媒体12との接触力が数
nN以下になるようにした。カンチレバー16は記録媒
体のうねりや熱膨張を吸収し、板ばね68は微小な力で
探針14を記録媒体12に接触させる力を提供する。
【0034】スライダ66の下面からの探針14の飛び
出し量と探針14の長さは、その量と片持梁である板ば
ね68のばね定数とを乗じると、数〜数十nNになるよ
う製作する。なお、板ばね68の長さは10〜50μ
m、板ばね68のばね定数は0.01〜1N/mで板ば
ね68に取りついた探針14の共振周波数は1MHz以
上とする。
【0035】図13から図16はスライダ66と探針1
4の他の例を示す図である。図13においては、スライ
ダ66のスライダ面66aはディスク状に丸くなってお
り、中央に開口部をもつ。探針14はスライダ66の中
央の開口部に配置され、両持梁の形体の板ばね68によ
ってスライダ66の中央の開口部の内壁底部に支持され
る。探針14はスライダ66の下面に対して突出してい
る。図13では両持梁の板ばね68で探針14を支持し
ているが、片持梁あるいは十字形梁等の板ばね68であ
ってもよい。図13のようにすることで、スライダ66
に傾きが生じても影響を少なくすることができる。
【0036】図14及び図15においては、探針14は
記録媒体12の中央部に配置され、片持梁の形体の板ば
ね68によってスライダ66の中央の開口部の内壁底部
に支持される。探針14は記録媒体12が停止している
時には探針14は記録媒体12の表面から離れるように
なっている。よって、探針14及び記録媒体12を保護
することができる。
【0037】スライダ66は、その中央開口部から記録
媒体12の回転方向Cに見た後流部分66cが切りかか
れている。従って、記録媒体12が回転するときには浮
上するスライダ66の下の空気の流れから図15に矢印
Dに示されるようにスライダ66の中央開口部から後流
部分66cに向かって空気の流れが生じ、探針14は、
この空気の流れの圧力により記録媒体14に向かって押
し出され、記録媒体14に接触する。
【0038】図16は、図12の片持梁の形体の板ばね
68に圧電アクチュエータ70を取り付けた例を示す。
圧電アクチュエータ70に電圧をかけることで板ばね6
8の位置を制御し、探針14を上下させる。図17にお
いては、記録媒体12の停止時のスライダ66及び探針
14の保護のためにくさび状の部材72を設け、スライ
ダ66が記録媒体12から外れたときにカンチレバー1
6がくさび状の部材72に乗り上げるようにすること
で、スライダ66及び探針14と記録媒体12との凝着
を防ぐようにしている。
【0039】図18は、探針14と板バネ68とを一体
的に形成する例を示す図である。(A)において、シリ
コン基板74に酸化膜(SiO2 )75を形成し、
(B)において、レジストのマスク76をレジスト塗布
後所定の形状にパターニングする。(C)において、マ
スク76をした状態でリアクティズイオンエッチング
(RIE)を行い、酸化膜75をパターニングした後、
マスク76を除去する。(D)において、酸化膜75を
マスクとしてRIEを行い、シリコン基板74のうちで
酸化膜75の下の部分を残し、概略円錐状の部分74x
を形成する。(E)において、熱酸化を行い、熱酸化層
76を形成する。それから、(R)において、熱酸化層
76をエッチングにより除去すると、先鋭なエッジをも
った探針14が形成される。残ったシリコン基板74は
薄くなり、探針14と一体的な板バネ68として使用可
能になる。好ましくは、探針14と板バネ68とスライ
ダ66とを半導体プロセスにより一体的に整形する。
【0040】図19は本発明の第2実施例の記録装置を
示す図である。記録装置80は、情報を保持する記録媒
体82と、記録媒体82に情報を記録し且つ記録媒体8
2に記録された情報の読み出しを行うための探針84
と、検出手段86とを備える。探針84は弾力性のレバ
ーであるカンチレバー88の先端に支持されている。カ
ンチレバー88は移動機構90に取り付けられている。
検出手段86は制御部92に接続されている。
【0041】記録媒体82は、半導体基板94と、半導
体基板94の上に形成された酸化膜等の絶縁層96と、
絶縁層96の上に形成された窒化膜等の電荷捕獲層98
とからなる。半導体基板94の絶縁層96との界面に近
い部分が94aによって示されている。界面に近い部分
94aは、伝導型がnタイプの部分94nと、伝導型が
pタイプの部分94pを縞状に交互に並べてトラックを
形成している。
【0042】記録媒体82は図10の記録媒体12と同
様にディスク状に形成され、nタイプの部分94n及び
pタイプの部分94pはディスクの円周方向に形成され
る。つまり、図19の記録媒体82はディスクの半径方
向に切った断面として示されている。nタイプの部分9
4n及びpタイプの部分94pを構成する縞の幅は、記
録スポット径と同程度の100nm程度とする。nタイ
プの部分94n及びpタイプの部分94pは、例えばn
タイプのシリコン基板に対して、EB露光を用いてマス
クを作り、縞状のパターニングをして、pタイプの伝導
型になるように不純物をドーピングすることにより形成
される。
【0043】検出手段86は、図1から図3に示した記
録装置10の場合のように探針88に隣接して電界効果
トランジスタ26を設け、電界効果トランジスタ26の
伝導状態を検出するセンサを含むものでよい。あるい
は、検出手段86は、図9の記録手段の80の場合のよ
うに容量計106を含むものであってもよい。図20は
検出手段86として電界効果トランジスタ26の伝導状
態を検出するセンサを設けた場合のセンサ出力の例を示
す図である。横軸Xはnタイプの部分94n及びpタイ
プの部分94pを通る位置を示し、縦軸は電圧を示す。
曲線Vnは探針84がnタイプの部分94nにあるとき
のセンサ出力を示し、曲線Vpは探針84がpタイプの
部分94pにあるときのセンサ出力を示す。実際にはさ
らにバイアス電圧がかかるので、センサ出力は全体的に
シフトする。このように、探針84がnタイプの部分9
4nにあるときのセンサ出力とpタイプの部分94pに
あるときのセンサ出力とは明瞭に区別できるので、探針
84がnタイプの部分94nにあるか、あるいはpタイ
プの部分94pにあるかを明瞭に判別できる。従って、
例えばnタイプの部分94nを情報を記憶するトラック
として使用し、pタイプの部分94pを2つのトラック
間の境界領域として使用する。
【0044】図21は検出手段86として容量計を用い
た場合の容量計の出力及びその微分値を示す図である。
容量計は、探針84とシリコン基板94に接続され(図
9参照)、この2つの部材間の静電容量を測定する機能
をもつ。また、制御部92は探針84とシリコン基板9
4の間にDC電圧及びAC電圧を与える電圧源を制御
し、バイアス電圧を与えた状態での静電容量測定及びバ
イアス電圧の変調に対する静電容量の変調を測定し、d
C/dVを測定できるようになっている。
【0045】図21において、縦軸は電圧を示し、横軸
は容量を示す。曲線Cnは探針84がnタイプの部分9
4nにあるときの書き込みがない場合のセンサ出力を示
し、破線の曲線C′nは探針84がnタイプの部分94
nにあるときの書き込みがある場合のセンサ出力を示
し、曲線Cpは探針84がpタイプの部分94pにある
ときの書き込みがない場合のセンサ出力を示す。なお、
上記センサ出力の微分値を示す曲線も同じ記号Cn、
C′n、Cpで示されている。
【0046】シリコン基板92がnタイプであった場合
には、探針84とシリコン基板92の間の静電容量のC
−V特性は、図21のようになることが知られているの
で、バイアス電圧0VにおいてdC/dVを測定する
と、探針84がnタイプの部分94nの上にある場合は
dC/dVの値が正になり、探針84がpタイプの部分
94pの上にある場合はdC/dVの値が負になる。d
C/dVの値によって、探針84がトラック上にある
か、2つのトラックの間の境界領域にあるかを判断する
ことができる。
【0047】記録は、仮にnタイプの部分94nに記録
する場合、探針84をnタイプの部分94nに合わせ、
探針84に正の書き込み電圧を加えて、電荷捕獲層98
に負電荷を蓄積させる。電荷が蓄積すると、C−V特性
が図21のようにシフトするので、バイアス電圧0Vと
いう条件でdC/dVを測定すると、書き込みした部分
ではdC/dVが0であり、書き込みしていないnタイ
プの部分94nは、dC/dVが正の値となる。
【0048】図22はトラッキングを示す図である。n
タイプの部分94nの縞が延びている方向に探針84を
走査して書き込みと読み出しを行うが、縞に沿った方向
で特定の部分をサーボ区間としておき、このサーボ区間
で探針84の位置を修正する。サーボ区間では、探針8
4をnタイプの部分94nとpタイプの部分94pの中
間に位置するように制御し、サーボ区間から記録区間に
入るときには、トラックと垂直な方向に、nタイプの部
分94nとpタイプの部分94pの中間からnタイプの
部分94nの縞の中央に相当するだけの既定量を移動
し、nタイプの部分94nの縞上で書き込みと読み出し
を行う。記録区間からサーボ区間に入るときには、逆方
向に既定量を移動する。
【0049】サーボ区間では、dC/dVを測定し、値
が正なら探針84がnタイプの部分94n側にずれてい
るので、pタイプの部分94p側へ修正し、値が負なら
探針84がpタイプの部分94p側にずれているので、
nタイプの部分94n側へ修正する。サーボ区間とサー
ボ区間との間隔は、探針84の位置ずれが縞の幅を越え
て起きない程度にする。
【0050】図23はトラッキングの他の例を示す図で
ある。図23の例と同様に、図23の記録媒体82は、
nタイプの部分94nとpタイプの部分94pとからな
るサーボ区間と、どちらかのタイプ(nタイプとする)
の伝導型をもっている記録区間とからできている。サー
ボ区間で、上記の例と同様に探針84をnタイプの部分
94nとpタイプの部分94pの中間に制御する。その
まま記録区間を直進し、記録媒体82に書き込みと読み
出しを行う。サーボ区間とサーボ区間との間隔は、探針
84の位置ずれが縞の幅を越えて起きない程度にする。
【0051】図24は図19の記録装置の変形例を示す
図である。記録装置80は、記録媒体82と、探針84
と、検出手段86とを備える。探針84は弾力性のレバ
ーであるカンチレバー88の先端に支持されている。カ
ンチレバー88は移動機構90に取り付けられている。
検出手段86は制御部92に接続されている。記録媒体
82は、半導体基板94と、半導体基板94の上に形成
された酸化膜等の絶縁層96と、絶縁層96の上に形成
された窒化膜等の電荷捕獲層98とからなる。半導体基
板94の絶縁層96との界面に近い部分が94aによっ
て示されている。界面に近い部分94aは、不純物(ド
ナー)の濃度の大きい部分94hと不純物(ドナー)の
濃度の小さい部分94lとを縞状に交互に並べてトラッ
クを形成している。
【0052】この構造は、例えばある不純物濃度のnタ
イプのシリコン基板に対して、縞状のパターニングをし
てさらにドナー不純物をドーピングするといった方法で
形成する。この場合にも、記録媒体82は図10の記録
媒体12と同様にディスク状に形成され、高不純物濃度
の部分94h及び低不純物濃度の部分94lはディスク
の円周方向に形成される。つまり、図24の記録媒体8
2はディスクの半径方向に切った断面として示されてい
る。
【0053】不純物の濃度の違いにより、探針84とシ
リコン基板94の間の静電容量のC−V特性、dC/d
V特性は、図25のようになる。曲線Chは高不純物濃
度の部分94hにおけるセンサ出力、曲線Clは低不純
物濃度の部分94lにおけるセンサ出力、曲線C′lは
低不純物濃度の部分94lにおける書き込みがあるとき
のセンサ出力を示す。上記センサ出力の微分値を示す曲
線も同じ記号Cn、C′n、Cpで示されている。バイ
アス電圧0VにおいてdC/dVを測定すると、高不純
物濃度の部分94hの方が低不純物濃度の部分94lよ
りも信号の絶対値が小さい。
【0054】トラッキングは、図22及び図23を参照
して説明したのと同様に行うが、高不純物濃度の部分9
4hと、低不純物濃度の部分94lの中間に探針84が
位置したときには、dC/dVは、図25の高濃度と低
濃度の曲線の間の値をとる。この中間点でのdC/dV
の値を、縞と垂直に走査することなどで求めておき、こ
の値を基準に位置制御を行う。
【0055】図26は図19の記録装置の変形例を示す
図である。記録装置80は、記録媒体82と、探針84
と、検出手段86とを備える。探針84は弾力性のレバ
ーであるカンチレバー88の先端に支持されている。カ
ンチレバー88は移動機構90に取り付けられている。
検出手段86は制御部92に接続されている。記録媒体
82は、半導体基板94と、半導体基板94の上に形成
された酸化膜等の絶縁層96と、絶縁層96の上に形成
された窒化膜等の電荷捕獲層98とからなる。半導体基
板94の絶縁層96との界面は凹凸の縞形状となってト
ラックを形成している。すなわち、半導体基板94の表
面は凸部94tと凹部94oとを有する。電荷捕獲層9
8はこの凹凸を吸収し、電荷捕獲層98の表面はほぼ平
面となるようにする。この構造は、シリコン基板94に
パターニングしてエッチングして、縞状の凹凸を形成
し、その表面に酸化膜、窒化膜を形成することにより得
られる。
【0056】探針84を記録媒体82の表面に接触した
場合の探針84とシリコン基板94との間の静電容量
は、シリコン基板94の凹凸によりシリコン基板94と
記録媒体82の表面との距離が変わるので、図27のよ
うな特性をもつ(基板の伝導型はnタイプとする)。曲
線Ctは凸部94tにおけるセンサ出力、曲線Coは凹
部94oにおけるセンサ出力、曲線C′oは凸部94t
ににおける書き込みがあるときのセンサ出力を示す。上
記センサ出力の微分値を示す曲線も同じ記号Ct、C′
t、Coで示されている。バイアス電圧0Vにおいてd
C/dVを測定すると、探針84が基板の凸部94tに
相当する位置にある場合はdC/dVの値が大きくな
り、探針84が基板の凹部94oに相当する位置にある
場合はdC/dVの値が小さくなる。トラッキングは、
前の例と同様な方法で行う。
【0057】図28は本発明の第3実施例の記録装置を
示す図である。図29はディスクとして形成された図2
8の記録媒体を示す図である。図30は図28の記録装
置の探針の支持手段の部分及び記録媒体を示す図であ
る。図31は図28の記録装置の概略構成を示す図であ
る。図32は図31の回路構成図である。図28におい
て、記録装置150は、情報を保持する記録媒体152
と、記録媒体152に記録された情報の読み出し(及び
書き込み)を行うための探針154と、探針154の支
持手段156と、探針154に接続された制御手段15
8とを備える。
【0058】図31及び図32に示されるように、記録
媒体152は導電性基板160に電荷蓄積の性質を有す
る誘電体膜162が形成されたものである。より詳細に
は、図1を参照して説明した記録媒体12と同様に、シ
リコン基板に該誘電体膜として酸化シリコン膜(絶縁
層)160及び窒化シリコン膜(電子捕獲層)162を
順に積層したものである。導電性基板160は電源16
4に接続され、探針154にパルス電圧を印加すること
によって、電荷46が記録情報として蓄積される(図2
8)。
【0059】記録媒体152は、複数のほぼ平行に延び
るトラック166と、2つの隣接するトラック166間
の区切り168とを有する。図29において、図28の
記録媒体152はディスクとして形成され、トラック1
66は円周状又は渦巻き状に設けられる。ただし、トラ
ック166は円周状又は渦巻き状に設けられる例に限定
されない。
【0060】図28において、トラックの区切り168
は、一定の符号の、一定間隔の縞状に蓄積された電荷1
70によって形成される。電荷170は、動作時、探針
152の先端に誘起される電荷172と同じ符号をもつ
ようになっている。例えば、探針152の先端に誘起さ
れる電荷172は+の場合には、情報記録用の電荷46
が−となり、トラックの区切り168を形成する電荷1
70は+とする。すなわち、動作時、探針152を記録
媒体154に接触させ、探針154の先端にトラックの
区切り168の電荷170と同符号の電荷172が誘起
されるように探針154と記録媒体152との間に電圧
を保ちながら記録の読み出しを行う。
【0061】さらに探針の支持手段156は、移動機構
174と、バネ支持部176と、板バネ178と、カン
チレバー180とからなる。バネ支持部176は移動機
構174の一部であり、板バネ178は移動機構174
のバネ支持部176に支持され、カンチレバー180は
板バネ178に支持され、探針154はカンチレバー1
80に支持される。
【0062】図30に詳細に示されるように、板バネ1
78は、矢印Xで示されるように、記録媒体152の表
面と平行でトラック166と垂直な方向に撓むことがで
きる。カンチレバー180は、矢印Yで示されるよう
に、記録媒体152の表面の法線方向に撓むことができ
る。記録媒体152は回転するので、探針154はトラ
ック166に沿って矢印Sで示されるように記録媒体1
52に対して相対的に移動する。また、移動機構174
はトラッキングのために探針154をトラック166に
対して垂直な方向に移動させることができる。
【0063】従って、記録動作には、導電性基板160
に対して探針154の先端に+の電荷172を形成さ
れ、誘電体膜162に導電性基板160からの−の電荷
46が誘起されて、記録が書き込まれる。探針154の
先端の+の電荷172はトラックの区切りの166の+
の電荷170から反発力を受ける。探針154は2つの
隣接するトラックの区切りの166の間にあり、探針1
54がいずれか一方のトラックの区切りの166に偏っ
て近寄ると、そのトラックの区切りの166の+の電荷
170からの反発力が大きくなり、探針154は2つの
隣接するトラックの区切りの166の間の中央に位置す
るように保たれる。このように、探針154は、トラッ
ク(記録位置)の中心からずれると、トラックの中心の
向きの力を受ける。横向きの板バネ178が適切に撓む
ことにより、探針154がトラック166の中心に向っ
て動くことができる。
【0064】再生動作時には、探針154を記録媒体1
52の誘電体膜170に接触させ、探針154の先端に
トラックの区切り166の電荷170と同符号の電荷1
72が誘起される電圧に、探針154と導電性基板16
0の間に電圧を保ちながら、電荷46の存在に従って記
録の読み出しを行う。この場合にも、探針154が、ト
ラック(記録ビット)166の蓄積電荷46から引力を
受け、トラックの区切り166の電荷170から反発力
を受けて、トラック中央に位置するように保たれる。
【0065】また、図31に示されるように、横向きの
板バネ178の撓みを検出する撓み検出手段182を設
け、検出した撓みに相当する信号を移動機構174に対
してフィードバックする。これによって、上記した電荷
の反発力により探針154をトラック166の中央に位
置することを助けるようにすることもできる。図32に
おいては、図31の撓み検出手段182は、板バネ17
8に取りつけられたピエゾ抵抗素子182aと、ピエゾ
抵抗素子182aの出力を受けて撓みに応じた抵抗の変
化を検出するための抵抗検出器182bとからなる。
【0066】また、制御部は、読取り回路158aと、
書き込み回路158bと、電圧制御回路158cとを含
む。読取り回路158aはNOS媒体を用いる場合には
静電容量検出器を用いてもよく、探針と記録媒体の間の
電圧は読取りに好適な電圧に制御する。書き込み回路1
58bは記録の書き込み動作に必要な電圧を発生させ
る。電圧制御回路158cは探針と記録媒体の基板の電
圧を制御する。
【0067】このように、記録媒体152の表面に蓄積
されている電荷46、170と、探針154の先端の電
荷172との間のクーロン力により撓む横向きの板バネ
178を用いて、探針154の位置が自然と修正される
ようにする。また、横向きの板バネ178の撓みにより
記録トラック166からの探針154のずれを検出し、
移動機構174によって探針154の位置の修正を助け
て、トラッキングを行う。
【0068】シリコン基板160上に酸化膜、窒化膜を
順に積層したNOS媒体152を用い、電荷蓄積記録を
行う場合、2.3×10-6(C/cm2 )程度の電荷が
蓄積される。よって、100nm角の面積に蓄積されて
いる電荷46は2.3×10 -16 となり、同じ大きさの
電荷が探針154の先端に誘起されているとして、50
nmの距離を仮定すると、クーロン力の大きさは1.9
×10-7となる。よって、板バネ178のばね定数とし
ては、0.1(N/m)から数(N/m)という程度の
一般的な原子間顕微鏡に使用されるカンチレバーのばね
定数と同じ程度又はもっと大きなものでよい。
【0069】比較的に硬いバネを用い、横向きの板バネ
178の撓みを検出し、探針の移動機構174にフィー
ドバックすることで、探針154をトラック166の中
央に保つようにする。フィードバックとともに、硬いバ
ネにすることで、トラッキングの応答速度を上げること
ができる。また、図32において、探針154が記録媒
体152の表面に接触したことを検出するために、カン
チレバー180の撓みを検出する検出器184(例えば
光テコ検出器)が設けられている。
【0070】図33は記録媒体にトラックの区切りとな
る電荷を縞状に蓄積する例を示す図である。この例で
は、トラックパターンをもつ書き込み板190及び電圧
発生器192を使用する。書き込み板190は例えば図
28のトラックの区切り168に相当する電極パターン
を有する。書き込み板190を記録媒体154の表面に
密着させ、導電性基板160と書き込み板190の間に
電圧を印加する。こうすれば、記録媒体154にトラッ
クの区切り168を形成する電荷170が蓄積される。
【0071】本発明は上記実施例に限定されるものでは
ないが、上記実施例をまとめると、下記の構成が得られ
る。情報を保持する記録媒体と、該記録媒体に記録され
た情報の読み出しを行うための探針と、該探針に接続さ
れた制御手段と、該探針と該制御手段との間に配置され
た電界効果トランジスタを含み、該探針は該電界効果ト
ランジスタのゲートに接続されることを特徴とする記録
装置。
【0072】該記録媒体が基板上に形成され、電荷を捕
獲するための少なくとも1層の誘電体薄膜を含むことを
特徴とする記録装置。該探針を支持する弾性的なレバー
を含み、該電界効果トランジスタは該レバーに該探針に
近接して形成されていることを特徴とする記録装置。該
弾性的なレバーに支持された回路基板を含み、該電界効
果トランジスタは該レバー上に該探針と該回路基板との
間に配置されることを特徴とする記録装置。
【0073】該探針と、該電界効果トランジスタのゲー
トとの間に絶縁用スイッチを配設し、情報記録時の電圧
パルス印加によるトランジスタの破壊を防止することを
特徴とする記録装置。該探針はばねを介してスライダに
取り付けられ、該スライダは弾性的なレバーの先端に設
けられることを特徴とする記録装置。
【0074】該スライダは該記録媒体に対して浮上する
ことを特徴とする記録装置。該探針は、該スライダが記
録媒体に対して相対移動することにより発生する空気流
により該記録媒体に押しつけられるようになっているこ
とを特徴とする記録装置。情報を保持する記録媒体と、
該記録媒体に記録された情報の読み出しを行うための探
針と、該探針を該記録媒体の表面に沿った方向及び前記
表面と垂直な方向へ移動させる移動機構と、該探針に接
続された検出手段とを備え、該記録媒体は半導体基板
と、該基板に形成された電気的な絶縁層と、該絶縁層に
形成された電荷蓄積層とを含み、該基板は該絶縁層との
界面に近い部分に伝導型がnタイプの部分とpタイプの
部分を縞状に交互に並べてトラックを形成し、又は、該
基板は該絶縁層との界面に近い部分に不純物の濃度の大
きい部分と不純物の濃度小さい部分とを縞状に交互に並
べてトラックを形成し、又は、該基板の該絶縁層との界
面は凹凸の縞形状となってトラックを形成していること
を特徴とする記録装置。
【0075】該記録媒体に形成されたトラックはサーボ
区間と記録区間とをもち、サーボ区間では該探針を2つ
の縞の中間に位置するように制御し、記録区間では該探
針の位置をサーボ区間とは既定量だけ縞と垂直な方向に
ずらし、一方の縞の中央において記録の書き込みと読み
出しとを行うことを特徴とする記録装置。該記録媒体
は、前記縞状のトラックのあるサーボ区間と、一様な性
質の基板からなる記録区間をもち、サーボ区間では該探
針を2つの縞の中間に位置するように制御し、記録区間
では該探針を縞と垂直な方向には動かさずに位置を保っ
て、次のサーボ区間まで移動しつつ、記録の書き込みと
読み出しとを行うことを特徴とする記録装置。
【0076】情報を保持する記録媒体と、該記録媒体に
記録された情報の読み出しを行うための探針と、該探針
の支持手段と、該探針に接続された制御手段とを備え、
該記録媒体は導電性基板に電荷蓄積の性質を有する誘電
体膜が形成されたものであって、複数のほぼ平行に延び
るトラックを備え、2つの隣接するトラック間の区切り
は一定の符号の蓄積された電荷によって形成され、動作
時、該探針を該記録媒体に接触させ、該探針の先端にト
ラックの区切りの電荷と同符号の電荷が誘起されるよう
に該探針と該記録媒体との間に電圧を保ちながら記録の
読み出しを行うことを特徴とする記録装置。
【0077】該支持手段は、該記録媒体の表面と平行で
該トラックと垂直な方向に撓む板バネと、該媒体5の表
面の法線方向に撓むカンチレバーとを含むことを特徴と
する記録装置。該支持手段は、さらに移動機構を備え、
該板バネは該移動機構に支持され、該カンチレバーは該
板バネに支持され、該探針は該カンチレバーに支持され
ることを特徴とする記録装置。
【0078】該板バネの撓みを検出する撓み検出手段を
さらに備え、板バネの撓み検出手段に出力に基づいて該
移動機構を制御することを特徴とする記録再生装置。該
板バネの撓み検出手段はピエゾ抵抗素子と、該ピエゾ抵
抗素子の出力を受けて撓みに応じた抵抗の変化を検出す
るための抵抗検出器とからなることを特徴とする記録再
生装置。
【0079】該記録媒体は、シリコン基板に該誘電体膜
として酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜を順に積層し
たものであることを特徴とする記録再生装置。該記録媒
体にトラックの区切りとなる電荷を縞状に蓄積する手段
を備え、該電荷蓄積手段は、トラックパターンをもつ書
き込み板を該記録媒体の表面に密着させ、導電性基板と
書き込み板の間に電圧を印加することを特徴とする記録
再生装置。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録密度が高く、少なくとも再生速度の速い記録装置を
得ることができる。また、記録媒体のうねりや熱膨張と
いった大きな位置変動に追従するための複雑な機構を用
いることなしに、探針を用いた記録装置を実現すること
ができる。また、記録トラックを記録媒体の内部に形成
しながら、探針により記録トラックを検出することがで
きる。記録媒体の表面が平らであることで、探針にダメ
ージを与えにくく、また記録トラックの検出には、電荷
蓄積の読み出しに使う機構が使えるという利点がある。
【0081】さらに、記録媒体表面を平滑に保ち、記録
再生の探針をシンプルな制御によりトラッキングするこ
とができるため、探針と記録媒体の表面の磨耗を低減
し、安定なトラッキング動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による記録装置を示す図で
ある。
【図2】記録時の記録装置を示す図である。
【図3】再生時の記録装置を示す図である。
【図4】記録装置の探針の一例を示す図である。
【図5】記録装置の探針の他の例を示す図である。
【図6】記録装置の探針の他の例を示す図である。
【図7】記録装置の探針の他の例を示す図である。
【図8】記録装置の探針の他の例を示す図である。
【図9】容量計を用いた記録装置を示す図である。
【図10】記録媒体に対する探針の支持構造を示す図で
ある。
【図11】図10の丸Aの部分を示す拡大図である。
【図12】図10及び図12のスライダに取り付けられ
た探針を示す図である。
【図13】スライダと探針の他の例を示す図である。
【図14】スライダと探針の他の例を示す図である。
【図15】スライダと探針の他の例を示す図である。
【図16】スライダと探針の他の例を示す図である。
【図17】探針を支持する機構の他の例を示す図であ
る。
【図18】探針と板バネとを一体的に形成する例を示す
図である。
【図19】本発明の第2実施例の記録装置を示す図であ
る。
【図20】電界効果トランジスタの伝導状態を検出する
センサを設けた場合のセンサ出力の例を示す図である。
【図21】容量計の出力及びその微分値を示す図であ
る。
【図22】トラッキングを示す図である。
【図23】トラッキングの他の例を示す図である。
【図24】図19の記録装置の変形例を示す図である。
【図25】容量計の出力及びその微分値を示す図であ
る。
【図26】図19の記録装置の変形例を示す図である。
【図27】容量計の出力及びその微分値を示す図であ
る。
【図28】本発明の第3実施例の記録装置を示す図であ
る。
【図29】ディスクとして形成された図28の記録媒体
を示す図である。
【図30】図28の記録装置の探針の支持手段の部分及
び記録媒体を示す図である。
【図31】図28の記録装置の概略構成を示す図であ
る。
【図32】図31の例の回路構成図である。
【図33】記録媒体にトラックの区切りとなる電荷を縞
状に蓄積する例を示す図である。
【符号の説明】
10…記録装置 12…記録媒体 14…探針 16…カンチレバー 18…基板 20…絶縁層 22…電荷捕獲層 26…電界効果トランジスタ 46…電荷 66…スライダ 68…板ばね 80…記録装置 82…記録媒体 84…探針 86…検出手段 94…基板 96…絶縁層 98…電荷捕獲層 94n…nタイプの部分 94p…pタイプの部分 94h…高不純物濃度の部分 94l…低不純物濃度の部分 94t…凸部 94o…凹部 150…記録装置 152…記録媒体 154…探針 166…トラック 168…トラックの区切り 170…電荷 178…板バネ 180…カンチレバー 182…撓み検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01B 7/34 G01B 7/34 Z 21/30 21/30 Z (72)発明者 阪田 裕司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 尾崎 一幸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 後藤 善朗 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を保持する記録媒体と、該記録媒体
    に記録された情報の読み出しを行うための探針と、該探
    針に接続された制御手段と、該探針と該制御手段との間
    に配置された電界効果トランジスタを含み、該探針は該
    電界効果トランジスタのゲートに接続されることを特徴
    とする記録装置。
  2. 【請求項2】 該探針はばねを介してスライダに取り付
    けられ、該スライダは弾性的なレバーの先端に設けられ
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 情報を保持する記録媒体と、該記録媒体
    に記録された情報の読み出しを行うための探針と、該探
    針を該記録媒体の表面に沿った方向及び前記表面と垂直
    な方向へ移動させる移動機構と、該探針に接続された検
    出手段とを備え、該記録媒体は半導体基板と、該基板に
    形成された電気的な絶縁層と、該絶縁層に形成された電
    荷蓄積層とを含み、該基板は該絶縁層との界面に近い部
    分に伝導型がnタイプの部分とpタイプの部分を縞状に
    交互に並べてトラックを形成し、又は、該基板は該絶縁
    層との界面に近い部分に不純物の濃度の大きい部分と不
    純物の濃度小さい部分とを縞状に交互に並べてトラック
    を形成し、又は、該基板の該絶縁層との界面は凹凸の縞
    形状となってトラックを形成していることを特徴とする
    記録装置。
  4. 【請求項4】 情報を保持する記録媒体と、該記録媒体
    に記録された情報の読み出しを行うための探針と、該探
    針の支持手段と、該探針に接続された制御手段とを備
    え、該記録媒体は導電性基板に電荷蓄積の性質を有する
    誘電体膜が形成されたものであって、複数のほぼ平行に
    延びるトラックを備え、2つの隣接するトラック間の区
    切りは一定の符号の蓄積された電荷によって形成され、
    動作時、該探針を該記録媒体に接触させ、該探針の先端
    にトラックの区切りの電荷と同符号の電荷が誘起される
    ように該探針と該記録媒体との間に電圧を保ちながら記
    録の読み出しを行うことを特徴とする記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008046138A (ja) * 2001-09-10 2008-02-28 Pioneer Electronic Corp 誘電率測定装置、誘電体測定方法、及び情報記録・再生装置
CN113218301A (zh) * 2021-04-30 2021-08-06 南京勇守匠智能设备有限公司 一种智能制造的计算机生产用质量检测装置

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