JPH09265676A - 記録媒体 - Google Patents

記録媒体

Info

Publication number
JPH09265676A
JPH09265676A JP8072932A JP7293296A JPH09265676A JP H09265676 A JPH09265676 A JP H09265676A JP 8072932 A JP8072932 A JP 8072932A JP 7293296 A JP7293296 A JP 7293296A JP H09265676 A JPH09265676 A JP H09265676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
recording
film
needle electrode
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP8072932A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Kamei
隆広 亀井
Takeshi Kobayashi
健 小林
Hidemi Tomita
秀実 富田
Ichiro Fujiwara
一郎 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8072932A priority Critical patent/JPH09265676A/ja
Publication of JPH09265676A publication Critical patent/JPH09265676A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行性、耐摩耗性、耐久性に優れ、また、針
状電極の摩耗も抑制できるような構成を有する超高密度
記録が可能な記録媒体を提供する。 【解決手段】 基板11上に、電子またはホールのトラ
ップが存在する電荷蓄積層13が形成されてなり、針状
電極を接触させて前記トラップへの電荷の移動を行うこ
とにより情報の記録がなされ、針状電極を接触させて容
量変化を検出することにより情報の再生がなされる記録
媒体において、少なくとも針状電極との接触面に両親媒
性化合物が保持させる。なお、電荷蓄積層13は、酸化
シリコン膜14、窒化シリコン膜15、酸化シリコン膜
16がこの順に積層されたものであって好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子またはホール
のトラップへの電荷の移動により情報の記録がなされ
る、超高密度記録が可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ランダムアクセスが可能な記
録媒体として、磁気記録媒体、光記録媒体、半導体メモ
リ等が用いられているが、近年では、これらの記録媒体
に対して、大容量化、高速アクセス化への要求が益々高
まっている。
【0003】例えば、半導体メモリにおいては、その集
積度が年々向上している。しかしながら、半導体メモリ
の製造技術、例えばフォトリソグラフィ技術には限界が
あることから、半導体メモリのさらなる微細化を図るこ
とは容易でない。このため、このような半導体メモリに
おいては、高精細度の画像情報の記録に要求される3G
バイト以上の大容量化を達成するには至っていない。
【0004】一方、光記録媒体、磁気記録媒体において
大容量化を図るためには、単位記録領域を小さくして記
録密度を向上させることが必要である。例えば、光記録
媒体においては、記録密度を向上させるために、光源の
単波長化が図られている。しかしながら、光源として波
長500nm付近の半導体レーザーが使用できたとして
も、実際には光の回折限界等の影響を受けるために、単
位記録領域を100nm以下まで縮小することは難し
い。また、磁気記録媒体、特にハードディスクにおいて
は、磁気抵抗効果型磁気ヘッドの開発により記録密度の
向上が著しいが、単位記録領域を100nm以下まで縮
小すると、十分な感度を得ることが困難となる。
【0005】ところで、種々の材料の微細表面形状を解
析する装置としては、原子分子レベルの空間分解能を持
つ走査トンネル顕微鏡(STM:Scanning T
unneling Micoroscope)、原子間
力顕微鏡(AFM:Atomic Force Mic
roscope)が知られている。AFMは、試料とカ
ンチレバーチップとの原子間相互作用を用いて解析を行
うものであり、近年では、種々の物理量を用いて解析を
行う走査型プローブ顕微鏡(SPM:Scanning
Probe Microscope)として発展して
いる。そして、このような原子、分子にアクセスする手
段は、高密度記録の分野でも注目され始めている。
【0006】例えば、ジャーナル・オブ・アプライド・
フィジックス(Jourmal of AppIied
Physics)、1991年、70号、2725〜
2733頁には、AFMの発展系である走査型容量顕微
鏡(SCM:Scanning Capacitanc
e Microscope)を用いて、Si基板上にS
iO2 膜およびSiN膜が形成された構造(いわゆるN
OS構造)の記録媒体に対する情報の記録/再生が可能
である旨、開示されている。また、SCMを用いて、N
OS構造のディスク状記録媒体からの情報の再生を行っ
た例についても、検討結果が報告されている。
【0007】これらNOS構造の記録媒体に対する記録
/再生は、Si基板とSiO2 /SiN界面のトラップ
との間での電荷が移動することを利用して行われる。例
えば、Si基板上にSiO2 膜、SiN膜、電極層がこ
の順に設けられた記録媒体を構成し、この記録媒体に電
極層側から正電圧を印加すると、Si基板中の電子が、
SiO2 膜をトンネルしてSiO2 /SiN界面に存在
するトラップに蓄積される。一方、SiN膜上から負電
圧を印加すると、SiO2 /SiN界面にトラップされ
ている電子が、SiO2 膜をトンネルしてSi基板側に
逆注入され、この結果、SiO2 /SiN界面のトラッ
プに存在する電子が欠乏する。このようにして、記録媒
体へ電気パルスを印加すれば、電荷の移動により記録、
消去が行えるのである。また、この記録媒体から記録情
報を再生するには、この記録媒体の静電容量の変化を検
出すればよい。
【0008】なお、電荷を移動させるために電圧を印加
する際、静電容量の変化を検出する際には、SPM等に
おける針状電極を記録媒体表面に接触させればよい。
【0009】このような電荷蓄積型の記録媒体において
は、現在実用化ないしは研究、開発がなされている光記
録媒体あるいは磁気記録媒体では達成不可能な高密度記
録も可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電荷蓄積型の記録媒体に対してヘッドとして用いられ
る針状電極は、その先端が原子1個ほどの大きさで形成
されたものであるため、記録媒体表面との接触により非
常に摩耗しやすい。また、記録媒体表面も針状電極との
接触により傷付きやすい。このため、電荷蓄積型の記録
媒体に対して記録/再生を繰り返すと、記録密度、再生
感度等が経時的に劣化する傾向があった。
【0011】そこで、従来の係る実情を鑑みて、本発明
においては、走行性、耐摩耗性、耐久性に優れ、また、
針状電極の摩耗も抑制できるような構成を有する記録媒
体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するものであり、基板上に、電子またはホールのト
ラップが存在する電荷蓄積層が形成されてなり、針状電
極を接触させて前記トラップへの電荷の移動を行うこと
により情報の記録がなされ、針状電極を接触させて容量
変化を検出することにより情報の再生がなされる記録媒
体において、少なくとも針状電極との接触面に、化3ま
たは化4に示される両親媒性化合物が保持されているも
のである。
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】このような両親媒性化合物は、良好な潤滑
作用を発揮して、摩擦係数を低減させる効果を有する。
また、この潤滑作用は、低温下等の厳しい条件下でも損
なわれることがない。さらに、極めて薄く塗布しても良
好な潤滑作用が発揮されるため、両親媒性化合物を保持
させることでスペーシング・ロスを増大させることもな
い。このため、接触面に上述の両親媒性化合物を保持さ
せた記録媒体は、走行性、耐摩耗性、耐久性に優れたも
のとなる。また、この記録媒体と接触する針状電極の摩
耗も抑制できる。
【0016】ここで、前記基板はシリコンよりなり、前
記電荷蓄積層は酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化
シリコン膜がこの順に積層されたものであって好適であ
る。このような構成の電荷蓄積層においては、酸化シリ
コン膜/窒化シリコン膜界面、窒化シリコン膜/酸化シ
リコン膜界面といった2つのヘテロ界面に、電子または
ホールのトラップが高密度に存在する。このため、所定
領域におけるトラップへの電荷の移動を行うことによ
り、情報の記録および消去を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について詳細に説明する。
【0018】図1に示されるように、本実施の形態に係
る記録媒体10は、基板11上に電荷蓄積層13、潤滑
剤層17が設けられ、基板11の電荷蓄積層13が設け
られた面とは反対側に下部電極層12が設けられてな
る。
【0019】基板11としては、Si基板、Al2 3
基板等が使用できるが、ここでは、Si基板を用いた。
【0020】電荷蓄積層13は、電子またはホールのト
ラップを有し、ここに電荷の蓄積が可能なものである。
この電荷蓄積層13としては、電荷を蓄積できる金属酸
化物、金属窒化物がいずれも使用でき、例えば、金属窒
化物としては、窒化シリコン(SiN)の他、窒化アル
ミニウム(AlN)等が使用できるが、ここでは、酸化
シリコン(SiO2 )膜14、窒化シリコン(SiN)
膜15、酸化シリコン(SiO2 )膜16の積層体とし
た。
【0021】なお、SiO2 膜14の膜厚は2〜5n
m、SiN膜15の膜厚は10〜15nm、SiO2
16の膜厚は2〜5nmとなされて好適である。また、
この電荷蓄積層13の各構成膜14、15、16は、そ
れぞれ例えば熱酸化法、スパッタリング法、LPCVD
(Low Pressure Chemical Va
por Deposition)法、分子線蒸着法、通
常の蒸着法、レーザアブレーション法、ゾルゲル法、ス
ピンコート法等によって成膜することができる。ここで
は、SiO2 膜14、SiN膜15、SiO2 膜16
を、プラズマCVD法により、それぞれ順に、2nm、
10nm、4nmの膜厚にて成膜した。
【0022】潤滑剤層17は、化5または化6に示され
る両親媒性化合物よりなる塗膜である。
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】なお、これら両親媒性化合物は、単独で用
いられても、2種以上が併用されてもよい。
【0026】このような両親媒性化合物の塗膜を形成す
る方法としては、スピンコート法、ディッピング法、蒸
着法等が挙げられる。また、塗布量としては、0.5〜
100mg/m2 であることが好ましく、1〜20mg
/m2 であることがより好ましい。ここでは、両親媒性
化合物:CH3 (CH217−Si(OCH33 をデ
ィッピング法により5mg/m2 塗布して潤滑剤層17
を形成した。
【0027】下部電極層12は、記録あるいは再生に際
して記録媒体10の潤滑剤層17側に接触させる針状電
極に対して対向電極として働くものであり、導電体であ
れば従来公知のいずれの材料より形成されてもよい。
【0028】以上のような構成を有する記録媒体10に
おいては、化5または化6に示される両親媒性化合物よ
りなる潤滑剤層17が設けられているため、摩擦係数が
低減され、走行性、耐摩耗性、耐久性が向上する。ま
た、この記録媒体10と接触する針状電極の摩耗も抑制
できる。
【0029】ところで、この記録媒体10においては、
電荷蓄積層13のSiO2 膜14/SiN膜15界面、
SiN膜15/SiO2 膜16界面といった2つのヘテ
ロ界面に、電子またはホールのトラップが高密度に存在
する。したがって、原子間力顕微鏡(AFM)を適用し
て、記録媒体10の所定領域に針状電極を接触させ、例
えば−10Vのパルス電圧を印加すると、上述したトラ
ップにキャリア(この例では電子)を注入でき、これに
より、情報の記録を行うことができる。また、このよう
にしてトラップに電荷が注入された領域に対して、例え
ば+9Vのパルス電圧を印加すると、電子の逆注入を行
うことができ、これにより、その記録情報の消去を行う
ことができる。但し、上述したようにして記録を行う場
合、先に記録された情報の上に新しい情報を記録するこ
と、即ち、オーバーライトが可能であり、このオーバー
ライトに当たって先の記録を消去する過程を必要としな
い。また、上述のようにして記録された情報は、針状電
極を接触させ、トラップに電荷が注入された領域と非注
入領域との静電容量の変化を検出することによって再生
できる。
【0030】上述した記録媒体10に対してこのように
して記録/再生を行うと、単位記録領域の直径を50n
m〜100nm程度とすることが可能となり、高密度記
録が可能となる。
【0031】また、この記録媒体10においては、電荷
蓄積層13が2以上のヘテロ界面を形成する3層構造と
なされているため、基板11側からトラップに電荷の注
入を行ったとき、上層側のヘテロ界面で電荷がブロック
されてトラップを通り過ぎる確率を小とすることができ
る。したがって、情報記録に当たって効率良くトラップ
への電荷の注入を行うことができ、記録感度、再生出力
の向上を図ることができる。さらに、電荷蓄積層がSi
2 /SiNの2層構造となされている場合において
は、上層のSiN層の厚さを数十nmという厚さにしな
ければトラップを通過する電荷を減少させることができ
ないのに対し、上述したようにヘテロ界面を2以上有す
る電荷蓄積層13においては、各膜を十分に薄くしても
トラップを通過する電荷を減少させることができるた
め、動作電圧の低減を図ることができる。
【0032】また、この記録媒体10においては、トラ
ップが多く存在するヘテロ界面が2以上配置されてトラ
ップ数が充分高められているため、トラップへの電荷の
注入を基板11側から行うか、針状電極側から行うに関
わらず、注入電荷量を充分大とすることができ、記録感
度、再生出力の向上をはかることができる。
【0033】なお、以下、上述の記録媒体10に対して
記録、再生を行う装置の機構について説明する。
【0034】先ず、図2を用いて、記録装置の機構につ
いて説明する。この記録装置は、AFMを適用したもの
であり、記録媒体10に対する記録を行う記録ヘッド2
0、記録媒体10を載置する載置台30等より構成され
る。また、この記録装置には、記録媒体10と記録ヘッ
ド20との相対位置を制御するための手段、記録ヘッド
20から記録媒体10にパルス電圧を印加するための手
段等も設けられている。
【0035】記録ヘッド20は、実際に記録媒体10に
接触させる針状電極21と、該針状電極21を支持する
カンチレバー22とから構成されている。針状電極21
は、円錐状、3角錐状、3角柱状等、先端が非常に鋭く
形成され、記録媒体10に対して点接触ないしは微小面
接触できるものである。一方、カンチレバー22は、バ
ネ定数0.01〜10N/mの短冊状の板バネであり、
自由端側にて針状電極21を支持し、他端が固定端とな
されている。また、このカンチレバー22は、Siもし
くはSiNよりなり、その表面にAu、Pt、Co、N
i、Ir、Cr等の単層ないしは多層構造の金属層が被
覆されることによって高い導電性が付与されている。
【0036】載置台3Oは、記録媒体10を載置し、該
記録媒体10をその面内で互いに直交するx軸方向およ
びy軸方向に移動もしくは回転させ、また、記録媒体1
0の面内方向と垂直なz軸方向にも移動させることがで
きる。このため、記録ヘッド20の針状電極21に対す
る記録媒体10の位置を自由に変化させることができ、
また、針状電極21と記録媒体10との接触状態も調整
することができる。
【0037】なお、記録媒体10と針状電極21とのz
軸方向の位置制御するためには、半導体レーザー38か
らのレーザー光を収束レンズ系31によって収束させて
カンチレバー22の先端に照射し、その反射光を例えば
複数の分割フォトダイオードによる光検出器32によっ
て差動検出し、その検出信号をプリアンプ33を通じ
て、載置台30のz軸制御を行うサーボ回路34に入力
すればよい。このようにz軸方向の位置制御を行えば、
記録媒体10に対する針状電極21の接触状態を常に最
適な状態とすることができる。
【0038】また、記録ヘッド20から記録媒体10に
パルス電圧を印加するためには、パルス電圧発生回路3
5からの記録信号に応じたパルス電圧と直流電源36か
らの直流バイアス電圧とを重畳させたものを、針状電極
21から記録媒体10の下部電極層12に向かって印加
すればよい。ここでは、針状電極21から−10Vの負
電圧を印加する。
【0039】以上のような記録装置においては、針状電
極21によって、記録媒体10の所定の領域に対して、
記録信号に応じたパルス電圧を印加することができる。
そして、このパルス電圧が印加された領域には、電荷蓄
積層13のトラップに電子が注入されるため、これによ
り、情報の記録が行われる。
【0040】なお、記録情報の消去は、針状電極21か
ら記録媒体10の下部電極層12に向かって+9Vのパ
ルス電圧を印加して、電荷蓄積層13のトラップに注入
された電子を元に戻すことによって行える。
【0041】次に、再生装置の機構について説明する。
この再生装置は、前述のAFMを発展させた装置である
走査型容量顕微鏡(SCM)を適用したものである。
【0042】この再生装置における再生ヘッドは、上述
した記録ヘッド20と同様の構成を取り得るものである
ため、記録ヘッド20と兼用としてもよいし、記録ヘッ
ド20とは別に設けられてもよい。いずれにおいても、
その再生ヘッドは、これが記録媒体10に接触した状態
でフィードバック制御される。そして、この再生ヘッド
と記録媒体10との間に働く静電容量を容量センサで検
出することにより、記録信号を再生することができる。
なお、検出された静電容量を2次元画像化すれば、静電
容量の2次元分布を検出することもできる。
【0043】SCMにおいては、周波数特性がカンチレ
バーの共振周波数によって限定されないため、MHz帯
域の高い周波数帯域での静電容量の検出が可能である。
【0044】
【実施例】ここで、本発明に係る記録媒体10を実際に
作製し、特性の評価を行った。
【0045】実施例1〜8 先ず、プラズマCVD法により、Siよりなる基板11
上にSiO2 膜14、SiN膜15、SiO2 膜16を
順に2nm、10nm、4nmの膜厚にて成膜して電荷
蓄積層13を形成し、基板1の裏面には下部電極層12
を形成した。そして、化5または化6に示される両親媒
性化合物として、表1に示される化合物a〜hのいずれ
かを、電荷蓄積層13上にディッピング法にて5mg/
2 なる塗布量で塗布し、潤滑剤層17を形成した。こ
れにより、実施例1〜8のサンプルを得た。
【0046】
【表1】
【0047】比較例1 比較のため、潤滑剤層17が形成されていない以外は実
施例1〜8と同様の構成を有する記録媒体を作製した。
これを比較例1のサンプルとする。
【0048】特性の評価 ここで、上述した実施例1〜8、比較例1のサンプルに
ついて、摩擦係数、耐久性について測定した。
【0049】摩擦係数は、温度25℃、相対湿度60%
の条件下にて、記録/再生を100回繰り返した後、各
サンプルの潤滑剤層17が形成されている面について測
定したものである。また、耐久性は、同じく温度25
℃、相対湿度60%の条件下にて記録/再生を繰り返
し、1回目の記録/再生で得られた出力から10%の出
力低下が生じるまでの回数として評価した。この結果を
表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】表2より、比較例1のサンプルに比して、
実施例1〜8のサンプルの方が、摩擦係数が低減され、
また、耐久性も大幅に向上していることがわかる。
【0052】以上のように、記録媒体における針状電極
との接触面に化5、化6に示されるような両親媒性化合
物が保持されると、摩擦係数が低減されるため、記録媒
体および針状電極の摩耗が抑制され、走行性、耐久性の
向上を図ることができるようになる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明を適用すると、記録媒体の摩擦係数が低減されるた
め、記録媒体および針状電極の摩耗が抑制され、記録媒
体の走行性、耐久性の向上を図ることができる。したが
って、記録密度が高く、再生感度に優れた記録媒体の信
頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録媒体の一構成例を示す断面図
である。
【図2】本発明に係る記録媒体に対しての記録を行う記
録装置の一構成例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 記録媒体、 11 基板、 12 下部電極、
13 電荷蓄積層、14 SiO2 膜、 5 SiN
膜、 16 SiO2 膜、 20 記録ヘッド、21 針
状電極、 22 カンチレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 7/28 C07F 7/28 A G01N 37/00 G01N 37/00 A (72)発明者 藤原 一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、電子またはホールのトラップ
    が存在する電荷蓄積層が形成されてなり、 針状電極を接触させて前記トラップへの電荷の移動を行
    うことにより情報の記録がなされ、針状電極を接触させ
    て容量変化を検出することにより情報の再生がなされる
    記録媒体において、 少なくとも針状電極との接触面に、化1または化2に示
    される両親媒性化合物が保持されていることを特徴とす
    る記録媒体。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 前記基板がシリコンよりなり、前記電荷
    蓄積層が酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化シリコ
    ン膜がこの順に積層されたものであることを特徴とする
    請求項1記載の記録媒体。
JP8072932A 1996-03-27 1996-03-27 記録媒体 Abandoned JPH09265676A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8072932A JPH09265676A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8072932A JPH09265676A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09265676A true JPH09265676A (ja) 1997-10-07

Family

ID=13503641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8072932A Abandoned JPH09265676A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09265676A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006329825A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Tdk Corp 光記録媒体における記録マーク測定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006329825A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Tdk Corp 光記録媒体における記録マーク測定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6521921B2 (en) Scanning probe microscope (SPM) probe having field effect transistor channel and method of fabricating the same
US5481527A (en) Information processing apparatus with ferroelectric rewritable recording medium
JP2884447B2 (ja) カンチレバー型プローブ、及びこれを用いた走査型トンネル顕微鏡、情報処理装置
US5777977A (en) Recording and reproducing apparatus
JP2794348B2 (ja) 記録媒体、その製造方法、情報処理装置
JP3198355B2 (ja) 微小変位素子及びこれを用いた走査型トンネル顕微鏡、情報処理装置
US7180847B2 (en) Apparatus and method for storing and reading high data capacities
US7027364B2 (en) Information storage apparatus using a magnetic medium coated with a wear-resistant thin film
JP2994505B2 (ja) 情報再生装置
US6913982B2 (en) Method of fabricating a probe of a scanning probe microscope (SPM) having a field-effect transistor channel
JPH10334525A (ja) 記録及び/又は再生方法、記録及び/又は再生装置
JPH09265676A (ja) 記録媒体
JP3559771B2 (ja) 電界効果トランジスタのチャンネル構造が形成されたスキャニングプローブマイクロスコープの探針及びその製作方法
JP3899561B2 (ja) 記録再生装置
JP2603241B2 (ja) 記録装置および再生装置
JP3937486B2 (ja) 記録装置および記録再生装置
JP2556520B2 (ja) 記録装置及び記録法
JPH0997457A (ja) 記録再生装置
JPH04349243A (ja) 平滑電極基板及びその製造方法、記録媒体及びその製造方法、及び情報処理装置
JP2872659B2 (ja) 情報記録再生装置
JPH10289495A (ja) 記録再生装置
JP2000228039A (ja) 記録装置及び記録媒体
JPH0528549A (ja) 記録媒体及び情報処理装置
JP2866165B2 (ja) 記録媒体およびその製造方法、情報処理方法、情報処理装置
Glijer et al. MFM observations of nanoscale marks written by SIL near field recording

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20061023