JP2000227719A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000227719A
JP2000227719A JP11030179A JP3017999A JP2000227719A JP 2000227719 A JP2000227719 A JP 2000227719A JP 11030179 A JP11030179 A JP 11030179A JP 3017999 A JP3017999 A JP 3017999A JP 2000227719 A JP2000227719 A JP 2000227719A
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developing
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JP11030179A
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Katsuhiro Kosuge
勝弘 小菅
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】駆動機構においてピン結合方式によるクラッチ
を用いた場合に既存の構造を利用して現像スリーブでの
振動の発生を防止する画像形成装置を得る。 【解決手段】現像ユニット支持部材5Fは、支持部材用
駆動源20の回転制御により上記各現像ユニットを潜像
担持体に対して順次対向させる回転量を以て回転駆動さ
れ、上記支持部材用駆動源20は、上記現像ユニットが
上記潜像担持体に対向しないホームポジションから該現
像ユニットが上記潜像担持体に対向する位置に向け上記
現像ユニット支持部材5Fを回転させる際に、クラッチ
機構におけるピン係合部でのピンの移動ストロークに見
合う回転量分を歯車5Gのバックラッシュと関係付け
て、そのバックラッシュ分に見合う回転停止時期を早め
られる構成とされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、さらに詳しくは、潜像担持体上に形成された静電潜
像の可視像処理に用いられる現像装置のく動機公に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機やプリンタなどの画像形
成装置では、感光体を一様帯電した状態でレーザ光など
を用いて光り書き込みを行い、原稿に対応した潜像を形
成した後、現像剤により潜像を可視像処理した後、その
可視像を転写紙などに転写することで画像を得るように
なっている。
【0003】近年、単色だけでなく、例えばフルカラー
を含む複数色の画像を形成するカラー画像形成装置が提
案され、実用されてきている。カラー画像形成装置で
は、原稿からの反射光を色分解して得られた反射光によ
り、またプリンタでは、色情報に応じた照射光によって
それぞれ感光体上に潜像が形成され、この潜像を色分解
された反射光あるいは照射光と補色関係にある色の現像
剤によって可視像処理し、その可視像を中間転写体に一
次転写する工程を繰り返し、中間転写体に重畳された各
色に対応する可視像を転写紙などに二次転写工程により
一括転写するようになっている。
【0004】カラー画像形成装置での可視像処理に用い
られる現像装置の構成の一つとして、回転体の周方向に
沿って一定間隔で異なる色の現像剤を収容している現像
ユニットを配置し、回転体を間欠回転させることで各現
像ユニットを感光体に対峙させて異なる色の現像剤によ
る潜像の可視像処理を行う構成がある。
【0005】現像ユニットには、磁性あるいは非磁性の
トナーのみからなる一成分系現像剤を用いる場合があ
り、この場合には、感光体と対峙して配置されている現
像スリーブ上に担持される一成分系現像剤がブレードな
どによって薄層化されて担持される。
【0006】カラー画像形成装置に装備されている現像
装置においては、周方向に沿って並置されている現像ユ
ニットの一つを感光体に対向させて現像剤を供給し、画
像形成を行うが、画像形成を行わない、いわゆる、非画
像形成時には感光体に対して現像ユニットを対向させな
いようにして感光体の汚損を防止するようになってい
る。このため、現像装置は、非画像形成時、画像形成が
再開されるまでの間、現像ユニットを感光体に対向させ
ない待機状態を維持されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記現像ユニットに装
備されている現像スリーブは感光体に対して表面に担持
した現像剤を供給するために回転駆動されるようになっ
ているが、現像ユニット自体が順次感光体と対向する関
係となっているので、感光体と対向した場合にのみ駆動
源による回転駆動が行われるようになっている。図7
は、上記駆動構造を示す概略図であり、同図において現
像スリーブ(便宜上、本発明実施例の説明に用いる符号
5Y1で示す)の駆動源は、各現像ユニットが装着され
て感光体に対して順次対向させるように回転する現像ユ
ニット支持部材(便宜上、本発明実施例の説明に用いる
符号5Fで示す)の駆動源とは別に設けられたモータ3
0が用いられる。モータ30からの回転力は、複数段の
減速歯車群31を介して出力歯車32に伝えられる。一
方、現像スリーブ5Y1の回転軸には、その軸端に従動
歯車33が設けられ、この従動歯車33は、現像スリー
ブ5Y1に対する現像剤供給用のローラ(便宜上、本発
明実施例に用いる符号5Y2で示す)と同軸上に設けら
れている中間歯車34に噛み合っている。
【0008】出力歯車32と中間歯車34とは、互いに
分離した状態で同軸線上に並置されており、出力歯車3
2の回転軸32Aと中間歯車34の回転軸34Aとが断
続できる構成となっており、接続された場合には出力歯
車32と中間歯車34とが伝達関係を設定されて現像ス
リーブ5Y1の従動歯車33に駆動力が伝達される。
【0009】図8は、回転軸32Aと回転軸34Aとの
間での回転を断接するための構成を示す図であり、同図
において、回転軸32Aの軸端にはクラッチ機構として
のオルダムジョイント機構35が設けられている。オル
ダムジョイント機構35は、図9に示すように、サンド
イッチ構造をなすクラッチ板35A、35B、35Cを
備えている。中央に位置するクラッチ板35Bには、9
0度の位相を以て径方向両端に位置するスリット部35
B1,ピン部材35B2が設けられている。このクラッ
チ板35Bに対向する一方のクラッチ板35Aにはピン
部材35A1が、また他方のクラッチ板35Cにはスリ
ット部35C1がそれぞれ設けられ、重ね合わせること
で各スリット部35B1,35C1とピン部材35B
2,35A1とが互いに嵌合するようになっている。オ
ルダムジョイント機構35の最先端側のクラッチ板35
Cには、中間歯車34の回転軸側の軸端に設けられてい
る係合部34A1(図7参照)と係脱可能な噛み合い部
材35C2が設けられており、図8に示すように、回転
軸32Aを軸方向に往復動させるソレノイド36の駆動
によって互いに係合するようになっている。ソレノイド
36の駆動が解除されると、噛み合い部35C2は、回
転軸5Aに挿嵌されているバネ37(図7参照)によっ
て係合部34A1から離脱することができる。
【0010】オルダムジョイント機構35は、噛み合い
部35C2が中間歯車34側の係合部34Aに向けて進
行することにより係合部34A1と係合する際に、スリ
ット部内でのピン部材の変位を許容できることで回転軸
同士の心合わせを行いながらスリット部とピン部材とを
介して回転を伝達できるという特徴と備えている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成を備
えたクラッチ機構を用いた場合には次のような問題があ
った。クラッチ板同士はスリットとこれに嵌合するピン
部材とを利用して回転伝達すし、上述したように、出力
歯車32と中間歯車34の回転軸同士の中心位置がずれ
ている場合にはスリット内でのピン部材の変位を許容す
ることで心合わせが可能になっている。しかし、回転軸
同士の中心位置のずれ量が大きいと、ピン部材がスリッ
ト部の径方向端縁に突き当たることがあり、突き当たっ
た際の衝撃が現像スリーブに伝わることがある。スリッ
ト部とピン部材との嵌合部はクラッチ板の周方向で4カ
所に設けられていることから、回転軸同士の中心位置の
ずれ方向によっては、上下方向および左右方向での衝撃
が発生することもあり、多い場合には、1/4回転毎に
現像スリーブが振動することになる現像スリーブにおい
て、いわゆる間欠的な振動が発生すると、可視像処理さ
れた画像に間欠的なサイクルで筋状をなす濃度ムラが発
生して異常画像が得られてしまう。
【0012】従来では、このような現像スリーブの振動
を防止するために、クラッチ等のジョイント機構によっ
て回転軸同士が連結された場合に回転軸同士を固着して
回転時での振動が発生しないようにするロック機構を設
ける場合がある。しかし、このような構成では、構造が
複雑かつ大型化することは否めず、装置の小型化を図る
上で生涯となるという新たな問題があった。
【0013】本発明の目的は、上記従来の画像形成装
置、特に駆動機構において摩擦係合ではなくピン結合方
式によるクラッチを用いた場合における問題に鑑み、特
別な構造を用いることなく既存の構造を利用して現像ス
リーブでの振動の発生を確実に防止することができる構
成を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
潜像担持体上に形成された潜像の可視像処理に用いられ
る現像剤担持体を有し、上記潜像担持体に対して順次対
向するように回転可能な現像ユニットが複数装備されて
いる現像装置を備えた画像形成装置において、上記現像
ユニットをそれぞれ装着した状態で上記潜像担持体に対
して順次対向させるように回転可能な現像ユニット支持
部材と、上記現像ユニット内に装備されている現像剤担
持体の回転駆動を行う現像スリーブ用駆動源と、上記現
像ユニット支持部材の回転駆動を行う支持部材用駆動源
とを備え、上記現像スリーブは、ピン係合によるジョイ
ント部材を用いたクラッチ機構によって上記現像スリー
ブ用駆動源からの駆動力が伝達されて回転し、上記現像
ユニット支持部材は、上記支持部材用駆動源の回転制御
により上記各現像ユニットを上記潜像担持体に対して順
次対向させる回転量を以て回転駆動され、上記支持部材
用駆動源は、上記現像ユニットが上記潜像担持体に対向
しないホームポジションから該現像ユニットが上記潜像
担持体に対向する位置に向け上記現像ユニット支持部材
を回転させる際に、上記クラッチ機構におけるピン係合
部でのピンの移動ストロークに見合う回転量分を上記現
像ユニット支持部材に装備されている回転伝達手段であ
る歯車のバックラッシュと関係付けて、そのバックラッ
シュ分に見合う回転停止時期を早められる構成とされて
いることを特徴としている。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記支持部材用駆動源はステッピ
ングモータで構成され、上記現像ユニットを上記潜像担
持体に対向させるに必要な回転量に対して上記クラッチ
機構におけるピン係合部でのピンの移動ストロークに見
合う回転量分だけ少なくしたパルス数が設定されて回転
することを特徴としている。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像形成装置において、上記クラッチ機構におけ
るピン係合部でのピンの移動ストロークは、該クラッチ
機構を介して駆動力が伝達される回転軸同士の中心位置
のずれ量に相当するストロークが用いられることを特徴
としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図示実施例により本発明の
実施の形態を説明する。
【0018】図1は、本実施例による画像形成装置の一
つであるカラー画像形成装置の要部構成を説明するため
の模式図である。図1において、カラー画像形成装置1
には、ハウジング内に潜像担持体としての感光体2が装
備されている。感光体2は一対のプーリ2A、2Bに掛
け回されたベルト状(以下、感光体ベルトという)とさ
れ、各プーリ2A、2Bが矢印で示す時計方向に回転す
ることで矢印で示す方向に移動する。なお、図2におい
て感光体ベルト2の内側に配置されているローラ2Cは
テンションローラである。
【0019】感光体ベルト2の周囲には、移動方向に沿
って帯電装置3、光書き込み装置4,現像装置5、転写
装置6およびクリーニング装置7がそれぞれ配置されて
いる。上記現像装置5は、後述するように、互いに異な
る色の現像剤を収容している複数の現像ユニットが周方
向に沿って配置された構成を備えており、順次各現像ユ
ニットが感光体ベルト2に対向して現像剤を供給するよ
うになっている。上記転写装置6は、一対のローラ6
A、6Bに掛け回されて感光体ベルト2と対向する位置
で同じ方向に移動する転写ベルト6Cを備え、感光体ベ
ルト2との対向位置には転写バイアスを設定するバイア
ス装置6Dが配置されている。なお、図1において符号
6Eは、転写装置6における転写ベルト6Cに残留する
現像剤を除去するクリーニング装置を示している。
【0020】転写装置6の近傍には、ローラ6A側にお
いて転写ベルト6Cの展張面のうちで感光体ベルト2と
対向する面と反対側の展張面に一括転写装置9が配置さ
れている。
【0021】一括転写装置9は、給紙装置8から繰り出
される転写紙などの記録媒体に対して転写ベルト6Cに
重畳転写されたフルカラー画像を一括転写するバイアス
装置で構成されている。
【0022】給紙装置8には、転写紙などの記録媒体を
収容する給紙カセット8Aと、給紙カセット8A内から
記録媒体を繰り出す繰り出しローラ8Bと、搬送ローラ
8B1と、レジストローラ8B2とを備えている。本実
施例では、カラー画像形成装置1のハウジングの一部
(便宜上、符号1Aで示す)が開閉可能な開閉蓋として
設けられており、そこには手差し給紙トレイ1Bが設け
られている。レジストローラ8B2の手前には、給紙ト
レイ8Aからの記録媒体と手差し給紙トレイ1Bからの
記録媒体との搬送経路を設定するための搬送路切り換え
爪8B3が設けられており、記録媒体の搬送経路を切り
換えて一括転写装置9に向けて案内することができるよ
うになっている。
【0023】一括転写装置9の後方には、記録媒体上に
転写された画像を定着するための定着装置10が設けら
れており、この定着装置10にはヒータを内蔵した加熱
ローラ10Aとこれに対向当接して連動する加圧ローラ
10Bとが設けられている。
【0024】定着装置10により定着された記録媒体は
排出ローラ11によって排出トレイ12上に排出される
ようになっている。なお、図1において符号10Cは、
現像剤の転移を防止するためのオイル塗布装置を示して
いる。
【0025】感光体ベルト2を用いたカラー画像形成装
置では、色毎の静電潜像が現像装置5により可視像処理
されると、その可視像を転写装置6の転写ベルト6Cに
順次重ね転写してフルカラー画像を形成し、そのフルカ
ラー画像を記録媒体に対して一括転写するようになって
いる。
【0026】上記現像装置5は、周方向に沿って色分解
された色と補色関係にあるイエロー、マゼンタ、シアン
およびブラックの各現像剤を収容している4個の現像ユ
ニットを備え、各現像ユニットが感光体ベルト2に対向
して感光体ベルト2上に形成された静電潜像に対応する
色の現像剤を供給することが可能な回転型現像装置を構
成している。回転型現像装置5に有する現像ユニットは
それぞれ同じ構成を備えており、その詳細が図2に示さ
れている。図2は現像ユニットの一つが感光体ベルト2
に対向して可視像処理を行う状態を示しており、同図に
おいて現像ユニット(便宜上、イエローの現像剤を収容
している現像ユニットを対象とし、符号にYをつけて表
す)5Yは、非磁性の一成分系現像剤を用いる構成を備
えている。つまり、現像ユニット5Yには、ケーシング
の一部に形成されている開口部から周面の一部が露出し
ている現像スリーブ5Y1が備えられている。現像スリ
ーブ5Y1は、感光体ベルト2と所定の周速比により感
光体ベルト2との対向位置で同一方向に移動する回転方
向が設定されている。現像スリーブ5Y1には、現像剤
を供給するための供給ローラ5Y2が当接している。供
給ローラ5Y2は、発泡ポリウレタンなどの弾性体で構
成されたローラであり、現像スリーブ5Y1と所定の周
速比により当接位置で同じ方向に移動する回転方向が設
定されている。
【0027】現像ユニット5Yの一部には現像剤を収容
する収容空間5Y3が設けられており、この収容空間5
Y3と供給ローラ5Y2との間には、供給ローラ5Y2
の周面に対して所定の食い込み量を以て圧接しているフ
リッカ部材5Y4および、フリッカ部材5Y4と収容空
間5Y3との間に配置されている遮蔽部材5Y5がそれ
ぞれ設けられている。フリッカ部材5Y4は、収容空間
5Y3からの現像剤が供給ローラ5Y2の表面に担持さ
れている状態で摩擦帯電させるとともに供給ローラ5Y
2での現像剤担持量を規定する部材であり、供給ローラ
5Y2との圧接位置において同方向に移動する回転方向
が設定されて回転するようになっている。
【0028】遮蔽部材5Y5は、収容空間5Y3から直
接現像スリーブ5Y1に向け現像剤が流出するのを防ぐ
ブレード部材であり、収容空間5Y3内の現像剤を供給
ローラ5Y2とフリッカ部材5Y4との間にのみ導入さ
せるようになっている。このため、フリッカ部材5Y4
を通過しないままで現像スリーブ5Y1に達する現像剤
に発生する帯電量不足をなくした状態で現像剤が現像ス
リーブ5Y1に担持されることになる。
【0029】収容空間5Y3内の現像剤は、回転型現像
装置5が回動する際の慣性により粒子間に空気が入り込
むことで粒子間の嵩密度が低下して、いわゆる粒子間で
の付着力が弱められて流動性が高まる性質を有してお
り、恰も液体のような流動性を呈し、収容空間5Y3内
から流れ出ることができる。このため、図2に示すよう
に、収容空間5Y3の開口部が下向き、つまり、遮蔽部
材5Y5が収容空間5Y3の下方に位置している状態の
ときには、遮蔽部材5Y5により現像スリーブ5Y1へ
の直接的な流動が規制され、供給ローラ5Y2の回転方
向により収容空間5Y3から流れ出た現像剤が汲み上げ
られる。供給ローラ5Y2により汲み上げられた現像剤
は、供給ローラ5Y2とフリッカ部材5Y4との協働に
よって現像スリーブ5Y1への供給量が規定されるとと
もに現像スリーブ5Y1上に担持されたときの必要帯電
量が摩擦帯電によって設定される。
【0030】現像ユニット5Yには、現像スリーブ5Y
1の回転方向において感光体ベルト2と対向する前の位
置で周面に当接する薄層化ブレード5Y6が設けられて
いる。薄層化ブレード5Y6は、現像スリーブ5Y1上
に担持された現像剤を均一な層厚の薄層に規定するため
の部材であり、ステンレス鋼板などのバネ性を有する薄
板あるいはウレタンゴムなどの弾性体が片持ち梁状に支
持されている。
【0031】現像ユニット5Yでは、現像装置5の回転
によって感光体ベルト2と対向する位置に現像スリーブ
5Y1が配置されると、収容空間5Y3内から現像剤が
流れ出し、供給ローラ5Y2により汲み上げられるとフ
リッカ部材5Y4により供給ローラ5Y2上での担持量
が規定されるとともに摩擦帯電されたうえで、現像スリ
ーブ5Y1に供給される。現像スリーブ5Y1上に担持
された現像剤は、薄層化ブレード5Y6によって均一厚
さの薄層に規定され、感光体ベルト2上の静電潜像に対
して接触あるいは非接触によって供給される。
【0032】現像スリーブ5Y1を始めとする各現像ス
リーブは、図3に示すように、画像形成装置内に装備さ
れている回転可能な現像ユニット支持部材5Fにそれぞ
れ装着されるようになっている。現像ユニット支持部材
5Fは、現像ユニットを収容可能な長さを持ち、各現像
ユニットを挿入可能な開口5F1を有する端板5F2が
長手方向一端に備えられ、長手方向他端には回転駆動源
をなすモータ20(図7参照)からの動力伝達機構であ
るギヤ5Gが設けられている。端板F2とギヤ5Gと
は、各現像剤ユニットの装着部を仕切る仕切壁5F3に
よって連結されている。なお、図3では、符号5Yで示
すイエロー現像剤を対象とする現像ユニットのみが示さ
れているが、図示しない、シアン、マゼンタ、ブラック
の各現像ユニットも現像ユニット5Yと同様に現像ユニ
ット支持部材5Fに対して開口5F1を介して挿脱でき
るようになっている。
【0033】現像ユニット支持部材5Fは、図4に示す
ように、画像形成装置1の本体ハウジングの側壁1Cに
形成されている開口部1Dの内部に配置されており、図
3において符号5Gで示したギヤが、後述する支持部材
用駆動源であるステッピングモータ20により回転駆動
されることにより、時計方向に回転するようになってい
る。
【0034】開口部1Dは、現像装置5に装着されてい
る現像ユニットが第4象限に位置した場合に対向できる
位置に形成されており、この位置は、現像ユニットの交
換位置に相当している。現像装置5は、図5に示すよう
に、非画像形成時での現像装置5の位置が、感光体ベル
ト2に対していずれの現像ユニット(図5において、符
号5Yおよび5Bで示す現像ユニット)も現像スリーブ
(図5において、符号5Y1,5B1で示す現像スリー
ブ)を対向させない状態に相当するホームポジション
と、開口部1D(図4参照)に交換対象となる現像ユニ
ットを対向させる交換位置とに位置決めできるように現
像ユニット支持部材5Fを回転させるようになってい
る。
【0035】本実施例では、図5に示すように、現像装
置5の回転方向(図示矢印方向)において、イエロー現
像剤を収容した現像ユニット5Yが、画像形成時に一番
最初に感光体ベルト2と対向するように各現像ユニット
の位置関係が決められており、現像装置5がホームポジ
ションに設定されているときには、イエロー現像剤を収
容した現像ユニット5Yの現像スリーブ5Y1と、現像
装置5の回転方向において現像ユニット6Yを始点とし
た場合に最後方に位置するブラック現像剤を収容した現
像ユニット5Bの現像スリーブ5B1との中間位置が感
光体ベルト2に対向するように位置決めされている。こ
のため、感光体ベルト2に対向する現像ユニット5Y、
5Bでは、現像剤を担持する現像スリーブ5Y1,5B
1が対向しない状態に維持されている。
【0036】図4に示すように、開口部1Dは、水平辺
とこれに連続する垂直辺とこの両方の辺部に連続して現
像ユニット5に付設されている現像剤補充タンク(図
4,図5において便宜上、符号5Cで示す現像剤補充タ
ンク5CT)の外形形状に相似した形状で形成されてい
る。現像ユニット5Y、5C、5M、5Bは、交換時、
上記開口部1Dの形状に合致する位置に回転されて停止
することができるようになっており、その位置で形状が
合致することにより挿脱できるようになっている。
【0037】現像ユニット支持部材5Fに設けられてい
るギヤ5Gには、図6に示すように、支持部材駆動用駆
動源をなすステッピングモータ20により回転駆動され
るようになっている。ステッピングモータ20は、その
回転量を次のように設定されている。つまり、各現像ユ
ニットを感光体ベルト2に対して順次対向させる回転量
と、後述するホームポジションに位置決めする回転量
と、開口部1Dに現像ユニットの一つを対向させる回転
量とが設定されている。
【0038】現像ユニットを感光体ベルト2に対向させ
て現像剤の供給を行う場合の位置決めとして、本実施例
では、次のようなステッピングモータ20の回転量が設
定されている。図6に示すように、現像ユニット支持部
材5Fの一部に設けられているフィーラ5Hを検知する
ことで割り出される現像ユニット支持部材5Fのホーム
ポジション、つまり、図5に示すように、各現像スリー
ブ(図5では、現像スリーブ5Y1,5B1)が感光体
ベルト2に対向しない状態からの回転量によって感光体
ベルト2に対する現像スリーブの対向位置が設定される
が、その現像スリーブと感光体ベルト2との対向位置よ
りも手前に現像スリーブの位置決めが行えるようにステ
ッピングモータ20の回転量が設定されている。この場
合には、現像スリーブは未だ回転を開始していない。
【0039】上記回転量は、ギヤ5Gとアイドルギヤ2
1との間に存在するバックラッシュ分に見合う回転量が
用いられる。バックラッシュ分に見合う回転量は、図9
に示したオルダムジョイント機構35におけるスリット
部35A1,35B1とピン部材35B2,35C2と
で構成されているピン係合部での各部の移動ストローク
のうちで、最大移動ストローク、つまり、ピン部材がス
リット部に衝突してしまうストロークに対してその衝突
が起こらないようにできるストロークに見合う回転量に
相当しており、バックラッシュ内で上記ピン係合部での
ピン部材とスリット部との衝突が起こらないようにして
ある。つまり、上記ピン係合部では、回転軸同士の中心
位置のずれが存在している場合は、スリット部およびピ
ン部材が相対的に変位させて心合わせが必要となる。こ
のため、現像スリーブが回転を開始した際のモーメント
により現像ユニット支持部材5Fを僅かに回転、換言す
れば、ギヤ5Gとアイドルギヤ21との間に存在するバ
ックラッシュ分だけ回転できるようにして回転軸同士の
中心位置を整合させる。しかも、ギヤ5Gとアイドルギ
ヤ21との間のバックラッシュがなくなると、ギヤ5G
とアイドルギヤ21との歯面のいずれかの面が密着する
ことになるので、ピン係合部でのピン部材とスリット部
とが衝突しない状態とされ、しかも、現像スリーブが回
転している間、モ−メントが生じているのを利用してそ
の状態が維持される。
【0040】本実施例は以上のような構成であるから、
現像ユニット支持部材5Fは、現像スリーブを感光体ベ
ルト2に対向させる際、上述したギヤ5Gとアイドルギ
ヤ21との間に存在するバックラッシュ分に見合う回転
時期を早めて停止される。この場合には、現像ユニット
支持部材に有するフィーラ5Hによってホームポジショ
ンが割り出されると、その位置を基準としたパルス数が
ステッピングモータ20に印加されることでバックラッ
シュ分に見合う回転時期を早めた回転量を以て現像ユニ
ット支持部材5Fが回転し停止する。従って、現像ユニ
ット支持部材5Fのギヤ5Gとアイドルギヤ21とは、
歯面同士が遊離している。
【0041】感光体ベルト2に対向する状態で現像スリ
ーブが位置決めされると、図9に示したオルダムジョイ
ント機構35がソレノイド36の作動によってピン係合
し、モータ30からの駆動力が出力歯車32および中間
歯車34を介して現像スリーブの従動歯車33に伝達さ
れて現像スリーブが回転を開始する。現像スリーブが回
転し始めると、現像スリーブの回転方向によって現像ユ
ニット支持部材5Fにモーメントが発生し、現像スリー
ブの回転方向に順じた方向に回転する。現像ユニット支
持部材5Fが回転すると、ギヤ5Gとアイドルギヤ21
との間に存在するバックラッシュの範囲内で現像スリー
ブの回転軸が変位することができ、これによって従動歯
車33と出力歯車32との回転中心を整合させることが
できる。現像スリーブの回転軸が変位する際には、オル
ダムジョイント機構35のピン係合部においてピン部材
あるいはスリット部が相対的に変位することになり、ピ
ン部材がスリット部の側縁に衝突しようとする場合もあ
るが、ギヤ5Gとアイドルギヤ21との歯面のいずれか
の面が密着することでピン部材の変位が規制され、スリ
ット部に衝突しない状態に維持されているので、現像ス
リーブは、ピン係合部での衝突衝撃による振動が発生し
ない状態に維持される。
【0042】このような作用は、各現像スリーブを対象
として実施され、いずれの現像スリーブが可視像処理に
用いられても現像スリーブの振動による画像濃度のムラ
が発生することがない。
【0043】
【発明の効果】請求項1乃至3記載の発明によれば、現
像スリーブ側と現像スリーブ用駆動源側との回転中心位
置を整合させる際のピン係合部でのピンの衝突が防止さ
れ、これによって、現像スリーブの振動発生が抑制でき
る。つまり、ピン係合部でのピンの移動ストロークは、
上記回転中心のずれ量に相当しており、現像スリーブ側
と現像スリーブ用駆動部側との回転中心がずれている場
合に現像スリーブ側が回転し始めると、そのときに発生
する現像剤ユニット支持部材でのモーメントにより現像
ユニット支持部材がバックラッシュの範囲内で回転する
ことになる。これにより、ピン係合部でのピンの移動に
より回転軸同士の中心位置が整合されるとともに、バッ
クラッシュがなくなることによる歯車の歯面同士の密着
によってピン係合部でのピン部材が衝突しない状態とさ
れ、しかも、現像スリーブが回転している間、その状態
が維持される。この結果、現像スリーブの位置固定のた
めの特別な構成を用いることなく既存の駆動源を用いる
だけで現像スリーブでの振動を発生させないようにで
き、画像濃度にムラが発生するのを簡単な構成により確
実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための実施例に
よる画像形成装置の要部を示す模式図である。
【図2】図1に示した画像形成装置に用いられる現像装
置に装備されている現像ユニットの構成を説明するため
の模式図である。
【図3】図1に示した画像形成装置に用いられる現像ユ
ニットの支持構造を説明するための要部斜視図である。
【図4】図1に示した画像形成装置の側壁部を示す部分
的な斜視図である。
【図5】図3に示した現像ユニットと感光体との位置関
係を説明するための模式図である。
【図6】図3に示した現像ユニット支持部材の駆動構造
を説明するための模式図である。
【図7】現像スリーブに対する駆動構造を説明するため
の部分的な斜視図である。
【図8】図7に示した駆動構造に用いられ駆動力伝達部
の一部を示す側面図である。
【図9】図7に示した駆動構造に用いられるジョイント
機構の要部を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置の一つ
であるカラー画像形成装置 1C 側壁 1D 開口部 1D1 凹部 2 潜像担持体である感
光体ベルト 3 帯電装置 4 光書き込み装置 5 現像装置 5Y、5C、5M、5B 現像ユニット 5Y1、5C1、5M1、5B1 現像スリーブ 5F 現像ユニット支持部
材 5G ギヤ 5H フィーラ 20 支持部材駆動源であ
るステッピングモータ 21 ギヤ5Gに噛み合う
アイドルギヤ 30 現像剤担持体である
現像スリーブの駆動現をなすモータ 32 出力側歯車 33 現像スリーブ側に位
置する従動歯車 34 従動歯車に噛み合う
中間歯車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体上に形成された潜像の可視像処
    理に用いられる現像剤担持体を有し、上記潜像担持体に
    対して順次対向するように回転可能な現像ユニットが複
    数装備されている現像装置を備えた画像形成装置におい
    て、 上記現像ユニットをそれぞれ装着した状態で上記潜像担
    持体に対して順次対向させるように回転可能な現像ユニ
    ット支持部材と、 上記現像ユニット内に装備されている現像剤担持体の回
    転駆動を行う現像スリーブ用駆動源と、 上記現像ユニット支持部材の回転駆動を行う支持部材用
    駆動源とを備え、 上記現像スリーブは、ピン係合によるジョイント部材を
    用いたクラッチ機構によって上記現像スリーブ用駆動源
    からの駆動力が伝達されて回転し、 上記現像ユニット支持部材は、上記支持部材用駆動源の
    回転制御により上記各現像ユニットを上記潜像担持体に
    対して順次対向させる回転量を以て回転駆動され、 上記支持部材用駆動源は、上記現像ユニットが上記潜像
    担持体に対向しないホームポジションから該現像ユニッ
    トが上記潜像担持体に対向する位置に向け上記現像ユニ
    ット支持部材を回転させる際に、上記クラッチ機構にお
    けるピン係合部でのピンの移動ストロークに見合う回転
    量分を上記現像ユニット支持部材に装備されている回転
    伝達手段である歯車のバックラッシュと関係付けて、そ
    のバックラッシュ分に見合う回転停止時期を早められる
    構成とされていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、 上記支持部材用駆動源はステッピングモータで構成さ
    れ、上記現像ユニットを上記潜像担持体に対向させるに
    必要な回転量に対して上記クラッチ機構におけるピン係
    合部でのピンの移動ストロークに見合う回転量分だけ少
    なくしたパルス数が設定されて回転することを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、 上記クラッチ機構におけるピン係合部でのピンの移動ス
    トロークは、該クラッチ機構を介して駆動力が伝達され
    る回転軸同士の中心位置のずれ量に相当するストローク
    が用いられることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7817938B2 (en) 2005-11-25 2010-10-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer cartridge and image forming apparatus with shaft misalignment accomodation
JP2014010193A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Ricoh Co Ltd レーザ走査装置

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US7817938B2 (en) 2005-11-25 2010-10-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer cartridge and image forming apparatus with shaft misalignment accomodation
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