JP2004333725A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オーガレスの現像カートリッジでも交換後のトナーの攪拌効果を上げ、駆動制御の簡素化、ソフトウエアの負荷の低減、現像カートリッジの交換作業時間の短縮できる。
【解決手段】静電潜像が形成される像担持体3と、トナーを攪拌するオーガのないオーガレスの複数の現像カートリッジ2をロータリーフレームに着脱可能に搭載し現像色切り換え動作により各現像カートリッジ2を像担持体3に対向する現像位置に回転移動して現像を行う現像ロータリーユニット1と、現像ロータリーユニットの回転移動を制御する駆動制御手段とを備え、現像カートリッジ2の交換動作により現像カートリッジ2の着脱を行う着脱位置から待機位置まで現像ロータリーユニット2を回転移動させる際に、少なくとも2回以上の加速と減速を繰り返し行い待機位置まで現像ロータリーユニット1を回転移動させる。
【選択図】 図1
【解決手段】静電潜像が形成される像担持体3と、トナーを攪拌するオーガのないオーガレスの複数の現像カートリッジ2をロータリーフレームに着脱可能に搭載し現像色切り換え動作により各現像カートリッジ2を像担持体3に対向する現像位置に回転移動して現像を行う現像ロータリーユニット1と、現像ロータリーユニットの回転移動を制御する駆動制御手段とを備え、現像カートリッジ2の交換動作により現像カートリッジ2の着脱を行う着脱位置から待機位置まで現像ロータリーユニット2を回転移動させる際に、少なくとも2回以上の加速と減速を繰り返し行い待機位置まで現像ロータリーユニット1を回転移動させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体と、該像担持体に静電潜像を形成する像形成手段と、トナーを攪拌するオーガのない複数の現像カートリッジをロータリーフレームに着脱可能にして搭載し現像色切り換え動作により前記各現像カートリッジを前記像担持体に対向する現像位置に回転移動して現像を行う現像ロータリーユニットと、該現像ロータリーユニットの回転移動を制御する制御手段とを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像形成装置には、ロータリー式のものとタンデム式のものがある。これらのうち、ロータリー式の現像装置は、静電潜像が形成される像担持体表面に対向する現像位置に複数の現像器を順次回転移動させて静電潜像をトナー像に現像するものである。現像方式としては、トナーとキャリアからなる二成分現像剤を用いたものや磁性又は非磁性のトナーのみからなる一成分現像剤を用いたものにより、現像剤担持体上にブレードなどで現像剤を薄層化して現像する方式など数多く提案されている。
【0003】
ここで、二成分現像剤を用いた場合には、トナー補給やトナー攪拌などを必要とすることから現像器が複雑な構造になりやすく、装置の大型化やコスト高、現像剤交換の保守作業が必要になるといった問題がある。
【0004】
一方、一成分現像剤を用いた場合には、現像器の機能部品寿命が短いという問題はあるが、近年、現像器をカートリッジ化し、駆動モータ等を用いることなくカートリッジを支持する手段の回転に伴って相対的に回転するトナー攪拌手段を設けたり、トナー攪拌のためのオーガを省きオーガレスとしてカートリッジの回転に伴うトナー攪拌効果を利用して部品点数の削減、装置の小型化及びコストダウン等を実現可能にした現像装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。また、現像カートリッジをユーザ交換とするために、カートリッジ内のトナー残量や新旧、有無などの情報を検知する手段を設け、ユーザに報知することで利便性を向上させる装置も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−209225号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002−196573号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平6−250482号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現像カートリッジを交換する際、画像形成装置に装着される新規現像カートリッジは、それまでの間、どこかの保管場所に保管されていたものであるから、カートリッジ内のトナーは、保管期間中は静止状態にあるため、トナー中に混入していた空気が抜けて固まった状態となる。そのため、特許文献1、2のような構成によりトナーの攪拌効果だけでは充分でなく、通常は、画像形成装置に新規現像カートリッジを装着する場合、装着する前にカートリッジを振って固まったトナーをほぐす作業を行っていた。この作業は、前記二成分現像剤を用いた現像器に関しても、新規の補給用トナー収容器を画像形成装置に装着する際、同様である。
【0009】
また、特許文献3のように現像カートリッジの装着有無を検知する装置においては、その検知を行う際にロータリー回転を印字動作の回転より低速にするため、ロータリー駆動モータの駆動パターンが複数必要となり、ソフトウエアが煩雑になる上、低速で回転動作させるため、現像カートリッジ内のトナー攪拌効果が期待できなくなる。
【0010】
近年のカラー画像形成装置の高速化に伴い、ロータリー現像方式の装置では現像色切り替えの高速駆動が要求されている。これを実現するために、保持部材や現像器の部品点数低減、軽量化など負荷側の改良と共に、ロータリー駆動モータとして用いられることの多いステッピングモータの制御においても、駆動プロファイルの最適化が必須である。一方、上記のように現像器をカートリッジ化し、ユーザによる交換を実現するには、容易な操作性を得るためにロータリー駆動モータにより保持部材を種々の位相に回転/停止する必要がある。また、カートリッジ内のトナー攪拌を目的としたロータリー回転を別途行うなど、ロータリー駆動シーケンスは複雑化する傾向にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するものであって、オーガレスの現像カートリッジでも交換後のトナーの攪拌効果を上げることができると共に、駆動制御を簡素化できソフトウエアの負荷の低減、現像カートリッジの交換作業時間が短縮できるようにするものである。
【0012】
そのために本発明は、静電潜像が形成される像担持体と、トナーを攪拌するオーガのないオーガレスの複数の現像カートリッジをロータリーフレームに着脱可能に搭載し現像色切り換え動作により前記各現像カートリッジを前記像担持体に対向する現像位置に回転移動して現像を行う現像ロータリーユニットと、該現像ロータリーユニットの回転移動を制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記現像カートリッジの交換動作により該現像カートリッジの着脱を行う着脱位置から待機位置まで前記現像ロータリーユニットを回転移動させる際に、少なくとも2回以上の加速と減速を繰り返し行い前記待機位置まで前記現像ロータリーユニットを回転移動させることを特徴とする。
【0013】
前記各現像カートリッジの現像位置で一旦停止させ、前記各現像カートリッジの現像位置間で加速と減速を行うことを特徴とし、前記各現像カートリッジの現像位置間で前記現像色切り換え動作と同じ駆動プロファイル、前記各現像カートリッジの現像位置間で加速から連続して減速に切り換わる駆動プロファイルで加速と減速を行うことを特徴とする。
【0014】
前記着脱位置から前記待機位置まで回転移動する間に前記現像カートリッジに関する情報の検知を行う検知位置を設け、前記検知位置は、前記現像カートリッジのいずれかが前記現像位置にあるときに他の現像カートリッジに関する情報の検知を行う位置であることを特徴とする。
【0015】
前記現像カートリッジに関する情報の検知は、少なくとも現像カートリッジの有無、新旧判別、又はトナー色の検知を含み、前記駆動制御手段は、前記検知位置での現像カートリッジに関する情報のトナー色に基づき回転移動する前記待機位置を決定し、前記待機位置におけるブラックの現像剤の現像カートリッジを前記着脱位置と前記検知位置との間に装着したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の実施の形態を示す図であり、図中、1は現像ロータリーユニット、2は現像カートリッジ、3は感光体、4は中間転写媒体、5は露光装置、6はプロセスユニット、7は1次転写装置、8は2次転写装置、9は給紙トレイ、10は給紙ローラ、11はレジローラ、12は紙搬送ユニット、13は定着ユニット、14は排紙トレイ、15は扉体を示す。
【0017】
本実施形態の画像形成装置は、図1に示すようにハウジングの上部に形成された排紙トレイ14と、ハウジングの前面に開閉自在に挿着された扉体15を有する。ハウジング内には、複数の現像カートリッジを搭載した現像ロータリーユニット1、静電潜像が形成され現像されてトナー像が形成される感光体3、感光体3を露光して静電潜像を形成する露光装置5、無端状のベルトからなりトナー像が転写される中間転写媒体4、露光装置5による静電潜像の形成を制御するプロセスユニット6、感光体3上のトナー像を中間転写媒体4に1次転写する1次転写装置7、中間転写媒体4のトナー像を記録媒体(紙等)に2次転写する2次転写装置8、記録媒体を収容する給紙トレイ9、記録媒体上のトナー像を定着する定着ユニット13、各駆動モータやバイアスを制御する制御ユニットなどが配設されている。また、扉体15内には給紙トレイ9から記録媒体を2次転写装置8を通して定着ユニット13に搬送する紙搬送ユニット12が配設されている。そして、各ユニットは、本体に対して着脱可能な構成であり、メンテナンス時等には一体的に取り外して修理または交換を行うことが可能な構成になっている。
【0018】
像担持体である感光体3は、薄肉円筒状の導電性基材と、その表面に形成された感光層とを有する。その感光体3の外周には、回転方向に沿って感光体3を一様に帯電するための帯電装置(図示せず)、感光体3上に静電潜像を形成するための露光装置5、静電潜像を現像するための現像ロータリーユニット1、感光体3上のトナー像が転写される中間転写媒体4、及び中間転写媒体4にトナー像を1次転写する1次転写装置7、1次転写後の感光体3の表面をクリーニングするクリーナ(図示せず)などが配設されている。そして、感光体3上に露光装置5により形成された静電潜像を現像ロータリーユニット1により現像してトナー像を形成し、形成されたトナー像を1次転写装置7により中間転写媒体4上に転写して、さらに2次転写装置8により記録媒体(紙等)に転写する。
【0019】
上記構成の画像形成装置では、露光装置5にプロセスユニット6からの画像形成信号が入力されると、制御ユニットによる駆動モータやバイアスの制御にしたがい、感光体3、現像ロータリーユニット1の現像ローラ、中間転写媒体4が回転駆動され、まず、感光体3の外周面が帯電装置によって一様に帯電される。しかる後、N=4とする4色フルカラーでは、露光装置5によって感光体3の表面に第1色、例えばイエローYの画像情報に応じた選択的な露光がなされ、イエローYの静電潜像が形成される。このとき、現像ロータリーユニット1は、イエロー用の現像カートリッジ2の現像ローラが感光体3に当接するように回転移動する。このことにより、イエローYの静電潜像のトナー像が感光体3上に形成される。
【0020】
その後、1次転写装置7には、トナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加され、感光体3上に形成されたトナー像が中間転写媒体4上に転写される。この間、2次転写装置8は、中間転写媒体4から離間されている。この一連の処理が画像形成信号の第2色目、第3色目、第4色目に対応して繰り返して実行されることにより、各画像形成信号の内容に応じたイエローY、ブラックK、シアンC、マゼンタMからなる4色(N=4)のトナー像が感光体3から順次中間転写媒体4上において重ね合わされて転写され、フルカラー画像が形成される。
【0021】
そして、フルカラー画像が2次転写装置8に達するタイミングで、給紙トレイ9の記録媒体(紙等)が搬送通路から給紙ローラ10、レジローラ11を通して2次転写装置8に搬送され、2次転写装置8が中間転写媒体4に押圧されるとともに2次転写電圧が印加されて、中間転写媒体4上の4色のフルカラートナー像が2次転写装置8で記録媒体上に転写される。このようにしてフルカラートナー像が転写された記録媒体は紙搬送ユニット12により定着ユニット13まで搬送されると、定着ユニット13により記録媒体上のフルカラートナー像が加熱加圧されて定着され、排紙トレイ14に排紙される。
【0022】
次に、現像ロータリーユニット1について説明する。図2は現像ロータリーユニットとその現像位置と検知位置を説明する図、図3は新旧判別検知装置の配置と動作を説明する図、図4は現像カートリッジの着脱位置を説明する図、図5は画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットのホームポジションの例を示す図である。図中、21はロータリーフレーム、22は現像ローラ、23は歯車動力伝達機構、24は入力歯車、25は現像駆動出力歯車、26はロータリー駆動出力歯車、27は現像カートリッジ付勢機構、31は検知装置、32は案内ガイド、33は駆動モータ、35は現像カートリッジ交換用開口部を示す。
【0023】
現像ロータリーユニット1は、図2に示すようにロータリーフレーム21で回転中心から放射状に仕切られ複数(N)の空間、4色のフルカラー用(N=4)では4つの空間を形成し、それぞれの空間に現像カートリッジ2(イエローY、ブラックK、シアンC、マゼンタMの各トナー色用)が着脱可能に装着、搭載され、回転可能に配設される。そして、現像ロータリーユニット1の回転に伴って各現像カートリッジ2の現像剤担持体である現像ローラ22が円周上を回転移動し、現像色切り換え動作により感光体3の1回転毎に選択的に1つの現像カートリッジ2の現像ローラ22が感光体3に対向する現像位置で当接可能になっている。なお、各現像カートリッジ2には、それぞれの色のトナーが収納され、本実施形態ではトナー攪拌のためのオーガを省きオーガレスとしたトナーカートリッジを連結し、トナーの補給を行うようにしている。
【0024】
各現像カートリッジ2は、例えばY、K、C、Mのトナー色の順に反時計回りでかつ等間隔で配設されており、それぞれ、現像ローラ22と、各現像ローラ22にそれぞれそれらと同軸にかつそれらと一体回転可能に設けられた現像ローラ駆動歯車と、駆動モータの駆動力が入力される入力歯車24と、各入力歯車24に入力された駆動モータの駆動力をそれぞれ対応する各現像ローラ駆動歯車に減速して伝達する歯車動力伝達機構23とを備えている。なお、図示しないが、各現像カートリッジ2は、それぞれ、従来と同様にトナー貯溜部、トナー貯溜部のトナーを現像ローラ22に供給するトナー供給手段、および感光体4に搬送される現像ローラ22上のトナーの薄層を規制するトナー規制手段等を備えていることは言うまでもない。
【0025】
現像ロータリーユニット1には、その一端側において、その外周にロータリー駆動歯車が一体的に回転可能に設けられ、このロータリー駆動歯車に噛合して設けられかつ駆動モータからの駆動力が伝達されるロータリー駆動出力歯車26が回転可能に設けられている。このロータリー駆動出力歯車26は、図示しないが、例えば歯車動力伝達機構および電磁クラッチを介して駆動モータのモータ出力歯車に接続されている。その場合、電磁クラッチの入力歯車がモータ出力歯車に噛合されている。そして、電磁クラッチがオンして接続されることで、駆動モータの駆動力が歯車動力伝達機構で減速されてロータリー駆動出力歯車26に伝達され、現像ロータリーユニット1が図示反時計廻りをロータリー回転方向として駆動されるようになっている。
【0026】
また、現像ロータリーユニット1の一端側においてその外周に近接して、駆動モータからの駆動力が伝達されかつこの駆動力を入力歯車24の1つに選択的に噛合して伝達可能な現像駆動出力歯車25が回転可能に設けられている。この現像駆動出力歯車25は、図示しないが、例えば歯車動力伝達機構を介して駆動モータの回転軸に固定されたモータ出力歯車に接続されており、駆動モータの駆動力が歯車動力伝達機構で減速されて現像駆動出力歯車に伝達されるようになっている。
【0027】
さらに、現像駆動出力歯車25には、例えばワンウェイクラッチが内蔵されている。そして、現像ロータリーユニット1を駆動する際には、現像駆動出力歯車25と現像駆動入力歯車24のいずれかが噛み合ったとしても、ワンウェイクラッチが現像ロータリーユニット1の回転方向に対応する回転方向に対しては空転することにより現像駆動入力歯車24には駆動力が伝達されない。また、現像カートリッジ2のいずれかを選択的に駆動する(すなわち、現像動作をさせる)際には、ワンウェイクラッチが現像方向に対応する回転方向に対してはロック(接続)することにより、現像駆動入力歯車24に駆動力が伝達されるようになっている(これらの駆動輪列機構については、例えば、特開2003−15409号公報参照)。
【0028】
画像形成動作において、現像ロータリーユニット1は、図2に示すように現像カートリッジ2の現像ローラ22が感光体3に対向し当接する位置を現像位置とし、図示反時計廻りを回転方向として現像色切り換え動作により90°(N=4:360°/4)ずつ回転移動し、現像する色の現像カートリッジ2を選択する。ここで、いずれかの現像カートリッジ2が選択されて現像位置にある状態において、次に現像位置に回転移動する現像カートリッジ2の位置を検知位置として、その現像カートリッジ2に関する情報、例えばカートリッジの有無、新旧、トナー色、トナー残量などの情報を検知(読み書きを含む)するようにしている。つまり、検知位置は、いずれかの現像カートリッジ2が現像位置にあるときに他の現像カートリッジ2についてその現像カートリッジに関する情報の検知を行う位置であり、現像位置より回転方向の上流側90°の位置を検知位置(図示新旧判別検知位置)としている。
【0029】
したがって、検知位置は、図2に示すように現像位置から時計廻り(回転方向と逆方向)に90°の位置にあり、図3に示すように駆動モータ33により案内ガイド32に沿って検知装置31を移動させて、現像カートリッジ2に搭載された情報格納部(CSIC)と通信するR/W位置として、検知装置31で現像カートリッジ2の必要な情報の読み書きを行う。これら検知位置や現像位置、後述する着脱位置(交換位置)、待機位置(ホームポジション)は、現像ローラ22の位置を基準にして以下に説明する。因みに、図3に示す例において、現像ローラ22が感光体3と当接する現像位置は、水平ラインから反時計廻りに20°回転移動した位置であるとすると、検知位置は、水平ラインから時計廻りに70°回転移動した位置である。
【0030】
検知装置31におけるデータ通信手段は、例えばドロワコネクタの接続により行う。検知位置では、図3に示すように停止した現像カートリッジ2に対向する位置において、検知装置31のドロワコネクタが装置本体に設けられた専用駆動モータ33により案内ガイド32に沿って現像ロータリーユニット1の中心方向に進退可能に設けられ移動するようになっている。そして、検知装置31のドロワコネクタを通して通信された現像カートリッジ2のデータは装置本体に記憶保持される。
【0031】
現像カートリッジ2の交換を行う着脱位置(交換位置)は、本実施形態の画像形成装置の場合、図4に示すように現像位置から4分の1周分(1カートリッジ分)の回転角90°に加えさらに22.5°回転移動した位置であり、各現像カートリッジ2において非現像位置となる112.5°の位置になっている。そして、この着脱位置に対応する本体フレーム側に現像カートリッジ交換用開口部35を設け、ここから現像ロータリーユニット1の軸方向(紙面垂直方向、現像カートリッジ2の現像ローラ22の軸方向)に現像カートリッジ2を着脱可能にしている。
【0032】
したがって、現像カートリッジ2を交換するときには、現像カートリッジ2が現像位置からずれたこの着脱位置まで現像ロータリーユニット1が回転移動する。これは、1つには現像カートリッジ2が現像位置にある状態で他の現像カートリッジ2の着脱操作を行うと、図2に示すように現像カートリッジ2の歯車輪列と現像駆動入力歯車24が噛み合ったままで、しかも現像ローラ22が感光体3に当接しているので、着脱操作の衝撃により部品の損傷その他の悪影響が生じるのを排除するためでもある。
【0033】
本実施形態の画像形成装置において、現像ロータリーユニット1は、基本的に現像位置、検知位置、着脱位置、待機位置を停止機構のある停止位置とし、少なくとも各現像カートリッジ2が現像位置では停止しながら回転移動する。したがって、現像カートリッジ2の交換作業を行う場合には、交換の対象となる現像カートリッジ2について、まず検知位置(ある現像カートリッジ2の現像位置)でトナー残量や色、新旧、有無などの情報を検知する。
【0034】
検知位置での通信結果により、例えば現像カートリッジ2が装着されていないと判断した場合、現像ロータリーユニット1を図4に示す現像カートリッジ交換用開口部35のある着脱位置まで202.5°回転移動して、図示しない報知手段によりユーザに装着を促し、着脱位置にて待機する。通信結果が新品の現像カートリッジ2と判別された場合には、現像ロータリーユニット1が図5に示すホームポジションへ移動し、待機状態となる。ここで、ホームポジションでの各色の現像カートリッジ2の位置まで、CSICのR/W位置からの角度は4通りあり、ロータリー駆動モータの制御を切り替えなければならないが、CSICに格納されている情報として現像カートリッジ2の色識別データがあれば、その色識別データに基づき以下のように駆動制御することが可能である。
【0035】
次に、現像ロータリーユニット1の駆動について具体的に説明する。図6は現像ロータリーユニットの駆動プロファイルの例を示す図、図7は現像カートリッジの交換時の現像ロータリーユニットの駆動制御の流れを説明する図である。図2及び図4に示したように現像ロータリーユニット1において、検知位置から現像位置までの角度はその回転方向の反時計廻りに90°、現像位置から着脱位置までの角度は112.5°であり、現像カートリッジ2を交換した後に、その着脱位置から検知位置まで回転移動する角度は157.5°となる。この角度は67.5°+90°である。
【0036】
したがって、図4に示す着脱位置の現像カートリッジ交換用開口部35で現像カートリッジ2の交換作業をした後、現像ロータリーユニット1は、図6に示すようにまず、回転方向の反時計廻りに67.5°回転移動して他の現像カートリッジ2の現像位置に対応する位置で一旦停止する。この位置は、検知位置より回転方向に対して90°前(上流)であり、現像ローラ22が感光体3と当接する現像位置の反対側でもある。この回転移動制御では、図示▲1▼に示すように駆動モータを適度にスローアップした後に定速回転制御し、停止させる際に現像ロータリーユニット1に保持されている現像カートリッジ2のトナーが飛散しない程度に急停止させる。このことにより、現像カートリッジ2内のトナーを攪拌させる。
【0037】
そして現像カートリッジ2がさらに、ここから反時計廻りに90°回転移動することにより、検知位置(R/W位置)で一旦停止し、Δtの間に検知装置33を移動させて、現像カートリッジ2の有無、新旧判別等の読み取り動作を行う。その結果、現像カートリッジ2が新しくなっている場合には、現像位置を通り反時計廻りに90°ずつ回転、停止しながら待機位置まで移動する。現像カートリッジ2が未装着のまま、あるいは新しいカートリッジに交換されていない場合には、再度、その現像カートリッジ2の着脱位置まで現像ロータリーユニット1を回転駆動して同様の駆動制御を行う。
【0038】
上記現像カートリッジの交換時の現像ロータリーユニットの駆動制御の流れを説明すると、図7に示すようにまず、交換する現像カートリッジを着脱位置まで回転移動させる(ステップS11)。交換位置で、交換作業が終了するまで待ち(ステップS12)、67.5°だけ回転移動させる(ステップS13)。この状態でいずれかの現像カートリッジ2が現像位置に到達する。ここから、さらに90°回転移動させる(ステップS14)。この回転移動により交換対象となっていた現像カートリッジ2が検知位置に到達する。そこで、Δt時間経過する間に検知動作を実行し(ステップS15、S16)、その結果、現像カートリッジ2が新しいものに交換されているか否かを判定する(ステップS17)。
【0039】
現像カートリッジ2が新しいものと交換されていなければ、再度ステップS11に戻って交換する現像カートリッジを着脱位置まで回転移動させ、同様の処理を繰り返し実行する。現像カートリッジ2が新しいものと交換されていれば、トナー色を識別し(ステップS18)、トナー色から待機位置までの回転角を計算して(ステップS19)、待機位置までの回転移動により待機状態とすることにより(ステップS20)、現像カートリッジの交換時の現像ロータリーユニットの駆動制御が終了する。
【0040】
現像カートリッジ2が現像位置を高速で通過すると、図2において現像駆動出力歯車25と入力歯車24との間で歯先の衝突が生じ、歯先の損傷や衝撃による脱調などの問題が生じる。そのため、従来は、現像カートリッジ2の交換を行った後、現像ロータリーユニット1は、ホームポジションまで低速で回転移動するような駆動制御が行われている。しかし、現像カートリッジ2をトナー攪拌のためのオーガを省きオーガレスとした場合、低速の回転移動ではトナーの攪拌効果が低く充分にトナーが攪拌されないままとなってしまう。
【0041】
一方、従来の技術で先に述べたように様々な位相に現像ロータリーユニット1を回転移動するシーケンスの中で、画像形成中の現像色切り替え動作が最も高速であるのが一般的であり、かつ、起動停止時の角加速度も最大である。したがって、この駆動パターンにより現像カートリッジ2が回転移動できれば、現像カートリッジ2内のトナーは充分に攪拌され、良好なトナーの流動性が得られるようになる。
【0042】
本実施形態では、現像ロータリーユニット1を90°ずつ回転移動して各現像カートリッジ2の現像位置で一旦停止しながら移動するように制御することにより、図6の▲2▼以降に示すように加速から連続して減速に切り換わる、画像形成動作時に行う現像色切り替えの高速駆動と同じ三角波形状の駆動プロファイルで回転移動するように駆動制御することができる。つまり、図6に示す▲2▼からホームポジションまでの現像ロータリーユニット1の駆動制御には、現像色切り替えと同じ制御シーケンスでモータを回転させることができる。また、最高速が、現像色切り換え動作により現像ロータリーユニット1を回転移動させるときの最高速と略等速とし、あるいは着脱位置からいずれかの現像カートリッジ2が現像位置に到達する最初の回転移動する区間(図6の▲1▼)においても、加速から連続して減速に切り換わる三角波形状の駆動プロファイルで駆動制御してもよい。
【0043】
また、現像ロータリーユニット1に装着された現像カートリッジ2は、検知位置であるCSICのR/W位置に回転移動して到達し、Δt時間内で通信を行うが、本実施形態においては、このCSICのR/W位置を現像位置から回転方向に対し90°上流に配置したことで、現像ロータリーユニット1を位置決めする突起を増やすことなく、精度よく位置決めすることができる。
【0044】
さらに検知位置を各現像カートリッジ2が現像位置に回転移動して停止する位置に合わせると共に、着脱位置をその位置から外れるように設定するので、トナー攪拌のためのオーガを省きオーガレスとした現像カートリッジ2でも、現像カートリッジ2の交換時に、少なくとも2回以上の加速−減速を繰り返しながら回転移動することになり、充分なトナーの攪拌効果を上げることができる。しかも、少なくとも各現像カートリッジ2が現像位置では停止しながら回転移動するので、高速化を実現した通常の画像形成動作と同じ駆動プロファイルにより現像ロータリーユニット1を駆動することができ、制御の簡素化を実現することができる。
【0045】
例えば図5でシアンCを例にすると、ホームポジションでのマゼンタMの現像カートリッジ2の位置は、検知位置から135°回転移動した位置であるが、現像位置までの90°は、先に述べた色切り替え駆動パターンで移動し、残り45°を定速回転移動する。これにより4回の加速−減速があり、現像位置までと同じく現像カートリッジ2内のトナー攪拌が更に行え効果が増大する。また、イエローYの現像カートリッジ2は、ホームポジションでの位置が検知位置から45°回転移動した位置であり、検知位置から45°を定速回転移動するが、それでも3回の加速−減速がある。シアンC、ブラックKの現像カートリッジ2は、色識別情報に基づきさらに90°回転を必要回数行えば同様となる。
【0046】
このように現像カートリッジ2が現像ロータリーユニット1のどの位置に配置されるかにより交換後の回転移動量、加速−減速の回数に差がある。現像カートリッジ2の交換時は、上記のように着脱位置で交換作業が終了すると、検知位置でその検知、確認を行ってから待機位置に戻るのが基本シーケンスであるることから、着脱位置に対し回転方向の下流側で、かつ検知位置に対し回転方向の上流側を待機位置とする現像カートリッジ2は、交換後再度着脱位置を通って待機位置に戻るので1回以上の回転移動となり、回転移動量、加速−減速の回数が多くトナーの攪拌効果の大きくなる。つまり、図5に示す配置で最も回転移動量、加速−減速の回数の多くなるのは、ブラックKの現像カートリッジ2であり、次にシアンC、そしてマゼンタM、最も回転移動量、加速−減速の回数の少ないのがイエローYの現像カートリッジ2である。
【0047】
要するに、最もトナーの攪拌効果を高くしたい色の現像カートリッジ2は、検知位置に対し回転方向の上流側直近に配置することであり、それは、当然に着脱位置に対し回転方向の下流側となる。また、検知位置は、いずれかの現像カートリッジ2が現像位置にある状態でいずれかの現像カートリッジ2に関する情報を検知できる位置として設定すればよいし、着脱位置は、検知位置に対し少なくとも90°よりさらに大きい回転角で回転方向の上流側に設定すればよい。
【0048】
また、本実施形態の現像ロータリーユニット1にブラックKの現像カートリッジ2のみを搭載することにより、モノクロの画像形成装置とすることができる。この場合、図5に示す検知位置に対し回転方向の上流側直近にブラックKの現像カートリッジ2を配置し、他のシアンC、マゼンタM、イエローYの現像カートリッジ2の位置を空又はダミーのカートリッジとすると、トナーの攪拌効果を上げることができ、トナーの流動性を高く維持することができる。
【0049】
図8は画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットの現像位置及び検知位置の例を示す図、図9は画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットの現像器交換位置の例を示す図、図10は現像ロータリーユニットの位置決め機構の例を示す図である。
【0050】
現像ロータリーユニット1が通常待機するホームポジション(待機位置)は、図5に示すようにマゼンタMの現像カートリッジ2の現像ローラ22が感光体3と対向する現像位置から回転方向の下流側、反時計廻りに45°回転移動した位置、水平ラインから65°の位置にあり、現像位置から回転方向の上流側45°にイエローY、さらに90°ずつ上流側の位置にブラックK、シアンC、マゼンタMの各現像カートリッジ2が搭載されている。
【0051】
現像動作の場合には、はじめに現像ロータリーユニット1が45°回転移動して図8に示す現像位置にイエローYの現像カートリッジ2が到達してイエローYのトナーによる静電潜像の現像を実行する。このとき、ブラックKの現像カートリッジ2が検知位置(CSICのR/W位置)に到達している。次に90°ずつ回転移動して、順にブラックK、シアンC、マゼンタMの各現像カートリッジ2が現像位置に到達してそれぞれのトナーによる静電潜像の現像を実行し、最後に図5に示すホームポジションに戻り待機する。
【0052】
マゼンタMの現像カートリッジ2の交換作業の場合には、図5に示すホームポジションからまずマゼンタMの現像カートリッジ2が67.5°回転移動することにより図9に示す着脱位置に停止する。ここで現像カートリッジ2が交換されると、先に図6で説明した駆動プロファイルにしたがい、67.5°回転移動して一旦停止した後、90°回転移動して検出位置で停止し、さらに90°回転移動して現像位置で停止してから、45°回転移動して図5に示すホームポジションに戻り待機状態となる。
【0053】
現像ロータリーユニット1において、ブラックKの現像カートリッジ2を図5に示す位置に搭載した場合、交換後の回転移動が最も多くなる。つまり、上記マゼンタMの現像カートリッジ2の交換の場合よりもさらに2回多い90°回転移動がある。そのため、現像カートリッジ2の交換作業時に最もトナーの攪拌効果の高くなる。逆に最も回転移動の少ないのがイエローYの現像カートリッジ2である。
【0054】
本実施形態において、上記のように現像ロータリーユニット1において各現像カートリッジ2をそれぞれ待機位置、現像位置、着脱位置に位置決めするためには、例えば図10に示すような位置決め機構が設けられる。この位置決め機構は、現像ロータリーユニット1の他端側に、現像ロータリーユニット1を所定位置に停止しかつその停止位置に保持するロック手段が設けられている。
【0055】
ロック手段は、ロータリーフレーム21の各現像カートリッジ2の各搭載部にそれぞれ対応して固定された一対の凸部(被ロック部)41a,b、及び1つの凸部41cと、これらの凸部41a,b,cの1つに選択的に係合可能な凹部46を一端部に有し、かつ支点47を中心に回動可能なロックレバー(ロック部材)44と、このロックレバー44の凹部46と反対側の端部に連結されて凹部46が凸部41a,bの1つに係合する方向に常時付勢するロックレバー付勢スプリング(付勢手段)48と、ロックレバー44の凹部46と支点47との間にプランジャ45aが連結されて、このプランジャ45aにより作動時に凹部46が凸部41a,bの1つから離れる方向にロックレバー付勢スプリング48のスプリング力に対抗してソレノイド力をロックレバー44に作用するソレノイド(移動手段)45とから構成されている。
【0056】
凸部41a,b,cのうち、凸部41aは、各現像カートリッジ2の現像位置に現像ロータリーユニット1を位置決めし、凸部41bは、各現像カートリッジ2の着脱位置に現像ロータリーユニット1を位置決めし、凸部41cは、待機位置(ホームポジション)に現像ロータリーユニット1を位置決めするものである。
【0057】
また、図10において、ロータリー位相用検知センサ42は、ロータリーフレーム21に取り付けられたセンサ遮光リブ43の通過を検知するものであり、センサ遮光リブ43がロータリー位相用検知センサ42を通過してからの回転角により各現像カートリッジ2の現像位置、着脱位置、待機位置を検知する。現像ロータリーユニット1の一端側で示した図1〜図9では、回転方向を反時計廻りとしているので、図10に示す他端側では、回転方向が時計廻りとなる。したがって、例えば現像ロータリーユニット1をホームポジションで待機状態にする場合には、現像ロータリーユニット1が時計廻りに回転移動し、遮光リブ43がロータリー位相用検知センサ42を通過した後、さらに45°回転移動して凸部41cがロックレバー44の凹部46と係合することにより、待機位置に位置決めされ待機状態となる。
【0058】
また、検知位置において検知装置31により各現像カートリッジ2のトナー色を識別することができ、この検知位置におけるトナー色の識別情報から待機位置を決定することができるので、上記ロータリー位相用検知センサ42と遮光リブ43による駆動制御を行うことなく、検知位置でのトナー色の識別情報により現像ロータリーユニット1をホームポジションまで回転移動させるように駆動制御を行ってもよい。
【0059】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態では、感光体3に対して現像ロータリーユニット1を各現像カートリッジ2の現像位置で一旦停止させながら、現像色切り換え動作と同じに回転駆動したが、少なくとも1つの現像カートリッジ2、例えば交換した現像カートリッジ2だけをその現像位置で停止させてもよいし、あるいは、停止させずに現像位置で一旦減速させ、しかる後再度加速することにより現像位置を低速にして通過させるようにしても、待機位置までに少なくとも2回は加速、減速を繰り返す回転移動になるので、トナーの攪拌効果を上げることができる。また、1成分現像剤を用いた装置として説明したが、1成分現像剤を用いた装置に限らず、2成分現像剤を用いてトナー収容器を現像器に着脱可能とし、回転軸の周りに複数のトナー収容器及び現像器を配置し保持した現像ロータリーユニットに適用してもよい。さらに、Y、K、C、Mからなる4色のフルカラーの現像カートリッジを配置したレイアウトとしたが、Kの現像器を独立に配置し、残り3色の現像ロータリーユニットに適用してもよいし、Kの現像カートリッジのみを搭載したモノクロの画像形成装置として構成したものであってもよい。露光装置により像担持体に静電潜像を形成する構成を示したが、書込電極その他の像形成手段を用いた構成であってもよいことはいうまでもない。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体と、トナーを攪拌するオーガのないオーガレスの複数の現像カートリッジをロータリーフレームに着脱可能に搭載し現像色切り換え動作により各現像カートリッジを像担持体に対向する現像位置に回転移動して現像を行う現像ロータリーユニットと、該現像ロータリーユニットの回転移動を制御する駆動制御手段とを備え、駆動制御手段は、現像カートリッジの交換動作により該現像カートリッジの着脱を行う着脱位置から待機位置まで現像ロータリーユニットを回転移動させる際に、少なくとも2回以上の加速と減速を繰り返し行い待機位置まで現像ロータリーユニットを回転移動させるので、加速、減速の繰り返しにより、オーガレスの現像カートリッジでも交換後のトナーの攪拌効果を上げることができる。
【0061】
さらに、各現像カートリッジの現像位置で一旦停止させ、各現像カートリッジの現像位置間で加速と減速を行い、各現像カートリッジの現像位置間で現像色切り換え動作と同じ駆動プロファイル、各現像カートリッジの現像位置間で加速から連続して減速に切り換わる駆動プロファイルで加速と減速を行うので、最も高速となる画像形成中の色切り替え動作がそのまま使え、トナーの攪拌効果を上げることができると共に、駆動制御を簡素化できソフトウエアの負荷の低減、現像カートリッジの交換作業時間が短縮できる。
【0062】
着脱位置から待機位置まで回転移動する間に現像カートリッジに関する情報の検知を行う検知位置を設け、検知位置は、現像カートリッジのいずれかが現像位置にあるときに他の現像カートリッジに関する情報の検知を行う位置であるので、駆動制御を簡素化できる。
【0063】
現像カートリッジに関する情報の検知は、少なくとも現像カートリッジの有無、新旧判別、又はトナー色の検知を含み、駆動制御手段は、検知位置での現像カートリッジに関する情報のトナー色に基づき回転移動する待機位置を決定するので、各現像カートリッジのトナー色に対応して制御でき、待機位置におけるブラックの現像剤の現像カートリッジを着脱位置と検知位置との間に装着したので、特にブラックのトナーの攪拌効果を高く設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の実施の形態を示す図である。
【図2】現像ロータリーユニットとその現像位置と検知位置を説明する図である。
【図3】新旧判別検知装置の配置と動作を説明する図である。
【図4】現像カートリッジの着脱位置を説明する図である。
【図5】画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットのホームポジションの例を示す図である。
【図6】現像ロータリーユニットの駆動プロファイルの例を示す図である。
【図7】現像カートリッジの交換時の現像ロータリーユニットの駆動制御の流れを説明する図である。
【図8】画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットの現像位置及び検知位置の例を示す図である。
【図9】画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットの現像器交換位置の例を示す図である。
【図10】現像ロータリーユニットの位置決め機構の例を示す図である。
【符号の説明】
1…現像ロータリーユニット、2…現像カートリッジ、3…感光体、4…中間転写媒体、5…露光装置、6…プロセスユニット、7…1次転写装置、8…2次転写装置、9…給紙トレイ、10…給紙ローラ、11…レジローラ、12…紙搬送ユニット、13…定着ユニット、14…排紙トレイ、15…扉体、21…ロータリーフレーム、22…現像ローラ、23…歯車動力伝達機構、24…入力歯車、25…現像駆動出力歯車、26…ロータリー駆動出力歯車、27…現像カートリッジ付勢機構、31…検知装置、32…案内ガイド、33…駆動モータ、35…現像カートリッジ交換用開口部
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体と、該像担持体に静電潜像を形成する像形成手段と、トナーを攪拌するオーガのない複数の現像カートリッジをロータリーフレームに着脱可能にして搭載し現像色切り換え動作により前記各現像カートリッジを前記像担持体に対向する現像位置に回転移動して現像を行う現像ロータリーユニットと、該現像ロータリーユニットの回転移動を制御する制御手段とを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像形成装置には、ロータリー式のものとタンデム式のものがある。これらのうち、ロータリー式の現像装置は、静電潜像が形成される像担持体表面に対向する現像位置に複数の現像器を順次回転移動させて静電潜像をトナー像に現像するものである。現像方式としては、トナーとキャリアからなる二成分現像剤を用いたものや磁性又は非磁性のトナーのみからなる一成分現像剤を用いたものにより、現像剤担持体上にブレードなどで現像剤を薄層化して現像する方式など数多く提案されている。
【0003】
ここで、二成分現像剤を用いた場合には、トナー補給やトナー攪拌などを必要とすることから現像器が複雑な構造になりやすく、装置の大型化やコスト高、現像剤交換の保守作業が必要になるといった問題がある。
【0004】
一方、一成分現像剤を用いた場合には、現像器の機能部品寿命が短いという問題はあるが、近年、現像器をカートリッジ化し、駆動モータ等を用いることなくカートリッジを支持する手段の回転に伴って相対的に回転するトナー攪拌手段を設けたり、トナー攪拌のためのオーガを省きオーガレスとしてカートリッジの回転に伴うトナー攪拌効果を利用して部品点数の削減、装置の小型化及びコストダウン等を実現可能にした現像装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。また、現像カートリッジをユーザ交換とするために、カートリッジ内のトナー残量や新旧、有無などの情報を検知する手段を設け、ユーザに報知することで利便性を向上させる装置も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−209225号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002−196573号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平6−250482号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現像カートリッジを交換する際、画像形成装置に装着される新規現像カートリッジは、それまでの間、どこかの保管場所に保管されていたものであるから、カートリッジ内のトナーは、保管期間中は静止状態にあるため、トナー中に混入していた空気が抜けて固まった状態となる。そのため、特許文献1、2のような構成によりトナーの攪拌効果だけでは充分でなく、通常は、画像形成装置に新規現像カートリッジを装着する場合、装着する前にカートリッジを振って固まったトナーをほぐす作業を行っていた。この作業は、前記二成分現像剤を用いた現像器に関しても、新規の補給用トナー収容器を画像形成装置に装着する際、同様である。
【0009】
また、特許文献3のように現像カートリッジの装着有無を検知する装置においては、その検知を行う際にロータリー回転を印字動作の回転より低速にするため、ロータリー駆動モータの駆動パターンが複数必要となり、ソフトウエアが煩雑になる上、低速で回転動作させるため、現像カートリッジ内のトナー攪拌効果が期待できなくなる。
【0010】
近年のカラー画像形成装置の高速化に伴い、ロータリー現像方式の装置では現像色切り替えの高速駆動が要求されている。これを実現するために、保持部材や現像器の部品点数低減、軽量化など負荷側の改良と共に、ロータリー駆動モータとして用いられることの多いステッピングモータの制御においても、駆動プロファイルの最適化が必須である。一方、上記のように現像器をカートリッジ化し、ユーザによる交換を実現するには、容易な操作性を得るためにロータリー駆動モータにより保持部材を種々の位相に回転/停止する必要がある。また、カートリッジ内のトナー攪拌を目的としたロータリー回転を別途行うなど、ロータリー駆動シーケンスは複雑化する傾向にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するものであって、オーガレスの現像カートリッジでも交換後のトナーの攪拌効果を上げることができると共に、駆動制御を簡素化できソフトウエアの負荷の低減、現像カートリッジの交換作業時間が短縮できるようにするものである。
【0012】
そのために本発明は、静電潜像が形成される像担持体と、トナーを攪拌するオーガのないオーガレスの複数の現像カートリッジをロータリーフレームに着脱可能に搭載し現像色切り換え動作により前記各現像カートリッジを前記像担持体に対向する現像位置に回転移動して現像を行う現像ロータリーユニットと、該現像ロータリーユニットの回転移動を制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記現像カートリッジの交換動作により該現像カートリッジの着脱を行う着脱位置から待機位置まで前記現像ロータリーユニットを回転移動させる際に、少なくとも2回以上の加速と減速を繰り返し行い前記待機位置まで前記現像ロータリーユニットを回転移動させることを特徴とする。
【0013】
前記各現像カートリッジの現像位置で一旦停止させ、前記各現像カートリッジの現像位置間で加速と減速を行うことを特徴とし、前記各現像カートリッジの現像位置間で前記現像色切り換え動作と同じ駆動プロファイル、前記各現像カートリッジの現像位置間で加速から連続して減速に切り換わる駆動プロファイルで加速と減速を行うことを特徴とする。
【0014】
前記着脱位置から前記待機位置まで回転移動する間に前記現像カートリッジに関する情報の検知を行う検知位置を設け、前記検知位置は、前記現像カートリッジのいずれかが前記現像位置にあるときに他の現像カートリッジに関する情報の検知を行う位置であることを特徴とする。
【0015】
前記現像カートリッジに関する情報の検知は、少なくとも現像カートリッジの有無、新旧判別、又はトナー色の検知を含み、前記駆動制御手段は、前記検知位置での現像カートリッジに関する情報のトナー色に基づき回転移動する前記待機位置を決定し、前記待機位置におけるブラックの現像剤の現像カートリッジを前記着脱位置と前記検知位置との間に装着したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の実施の形態を示す図であり、図中、1は現像ロータリーユニット、2は現像カートリッジ、3は感光体、4は中間転写媒体、5は露光装置、6はプロセスユニット、7は1次転写装置、8は2次転写装置、9は給紙トレイ、10は給紙ローラ、11はレジローラ、12は紙搬送ユニット、13は定着ユニット、14は排紙トレイ、15は扉体を示す。
【0017】
本実施形態の画像形成装置は、図1に示すようにハウジングの上部に形成された排紙トレイ14と、ハウジングの前面に開閉自在に挿着された扉体15を有する。ハウジング内には、複数の現像カートリッジを搭載した現像ロータリーユニット1、静電潜像が形成され現像されてトナー像が形成される感光体3、感光体3を露光して静電潜像を形成する露光装置5、無端状のベルトからなりトナー像が転写される中間転写媒体4、露光装置5による静電潜像の形成を制御するプロセスユニット6、感光体3上のトナー像を中間転写媒体4に1次転写する1次転写装置7、中間転写媒体4のトナー像を記録媒体(紙等)に2次転写する2次転写装置8、記録媒体を収容する給紙トレイ9、記録媒体上のトナー像を定着する定着ユニット13、各駆動モータやバイアスを制御する制御ユニットなどが配設されている。また、扉体15内には給紙トレイ9から記録媒体を2次転写装置8を通して定着ユニット13に搬送する紙搬送ユニット12が配設されている。そして、各ユニットは、本体に対して着脱可能な構成であり、メンテナンス時等には一体的に取り外して修理または交換を行うことが可能な構成になっている。
【0018】
像担持体である感光体3は、薄肉円筒状の導電性基材と、その表面に形成された感光層とを有する。その感光体3の外周には、回転方向に沿って感光体3を一様に帯電するための帯電装置(図示せず)、感光体3上に静電潜像を形成するための露光装置5、静電潜像を現像するための現像ロータリーユニット1、感光体3上のトナー像が転写される中間転写媒体4、及び中間転写媒体4にトナー像を1次転写する1次転写装置7、1次転写後の感光体3の表面をクリーニングするクリーナ(図示せず)などが配設されている。そして、感光体3上に露光装置5により形成された静電潜像を現像ロータリーユニット1により現像してトナー像を形成し、形成されたトナー像を1次転写装置7により中間転写媒体4上に転写して、さらに2次転写装置8により記録媒体(紙等)に転写する。
【0019】
上記構成の画像形成装置では、露光装置5にプロセスユニット6からの画像形成信号が入力されると、制御ユニットによる駆動モータやバイアスの制御にしたがい、感光体3、現像ロータリーユニット1の現像ローラ、中間転写媒体4が回転駆動され、まず、感光体3の外周面が帯電装置によって一様に帯電される。しかる後、N=4とする4色フルカラーでは、露光装置5によって感光体3の表面に第1色、例えばイエローYの画像情報に応じた選択的な露光がなされ、イエローYの静電潜像が形成される。このとき、現像ロータリーユニット1は、イエロー用の現像カートリッジ2の現像ローラが感光体3に当接するように回転移動する。このことにより、イエローYの静電潜像のトナー像が感光体3上に形成される。
【0020】
その後、1次転写装置7には、トナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加され、感光体3上に形成されたトナー像が中間転写媒体4上に転写される。この間、2次転写装置8は、中間転写媒体4から離間されている。この一連の処理が画像形成信号の第2色目、第3色目、第4色目に対応して繰り返して実行されることにより、各画像形成信号の内容に応じたイエローY、ブラックK、シアンC、マゼンタMからなる4色(N=4)のトナー像が感光体3から順次中間転写媒体4上において重ね合わされて転写され、フルカラー画像が形成される。
【0021】
そして、フルカラー画像が2次転写装置8に達するタイミングで、給紙トレイ9の記録媒体(紙等)が搬送通路から給紙ローラ10、レジローラ11を通して2次転写装置8に搬送され、2次転写装置8が中間転写媒体4に押圧されるとともに2次転写電圧が印加されて、中間転写媒体4上の4色のフルカラートナー像が2次転写装置8で記録媒体上に転写される。このようにしてフルカラートナー像が転写された記録媒体は紙搬送ユニット12により定着ユニット13まで搬送されると、定着ユニット13により記録媒体上のフルカラートナー像が加熱加圧されて定着され、排紙トレイ14に排紙される。
【0022】
次に、現像ロータリーユニット1について説明する。図2は現像ロータリーユニットとその現像位置と検知位置を説明する図、図3は新旧判別検知装置の配置と動作を説明する図、図4は現像カートリッジの着脱位置を説明する図、図5は画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットのホームポジションの例を示す図である。図中、21はロータリーフレーム、22は現像ローラ、23は歯車動力伝達機構、24は入力歯車、25は現像駆動出力歯車、26はロータリー駆動出力歯車、27は現像カートリッジ付勢機構、31は検知装置、32は案内ガイド、33は駆動モータ、35は現像カートリッジ交換用開口部を示す。
【0023】
現像ロータリーユニット1は、図2に示すようにロータリーフレーム21で回転中心から放射状に仕切られ複数(N)の空間、4色のフルカラー用(N=4)では4つの空間を形成し、それぞれの空間に現像カートリッジ2(イエローY、ブラックK、シアンC、マゼンタMの各トナー色用)が着脱可能に装着、搭載され、回転可能に配設される。そして、現像ロータリーユニット1の回転に伴って各現像カートリッジ2の現像剤担持体である現像ローラ22が円周上を回転移動し、現像色切り換え動作により感光体3の1回転毎に選択的に1つの現像カートリッジ2の現像ローラ22が感光体3に対向する現像位置で当接可能になっている。なお、各現像カートリッジ2には、それぞれの色のトナーが収納され、本実施形態ではトナー攪拌のためのオーガを省きオーガレスとしたトナーカートリッジを連結し、トナーの補給を行うようにしている。
【0024】
各現像カートリッジ2は、例えばY、K、C、Mのトナー色の順に反時計回りでかつ等間隔で配設されており、それぞれ、現像ローラ22と、各現像ローラ22にそれぞれそれらと同軸にかつそれらと一体回転可能に設けられた現像ローラ駆動歯車と、駆動モータの駆動力が入力される入力歯車24と、各入力歯車24に入力された駆動モータの駆動力をそれぞれ対応する各現像ローラ駆動歯車に減速して伝達する歯車動力伝達機構23とを備えている。なお、図示しないが、各現像カートリッジ2は、それぞれ、従来と同様にトナー貯溜部、トナー貯溜部のトナーを現像ローラ22に供給するトナー供給手段、および感光体4に搬送される現像ローラ22上のトナーの薄層を規制するトナー規制手段等を備えていることは言うまでもない。
【0025】
現像ロータリーユニット1には、その一端側において、その外周にロータリー駆動歯車が一体的に回転可能に設けられ、このロータリー駆動歯車に噛合して設けられかつ駆動モータからの駆動力が伝達されるロータリー駆動出力歯車26が回転可能に設けられている。このロータリー駆動出力歯車26は、図示しないが、例えば歯車動力伝達機構および電磁クラッチを介して駆動モータのモータ出力歯車に接続されている。その場合、電磁クラッチの入力歯車がモータ出力歯車に噛合されている。そして、電磁クラッチがオンして接続されることで、駆動モータの駆動力が歯車動力伝達機構で減速されてロータリー駆動出力歯車26に伝達され、現像ロータリーユニット1が図示反時計廻りをロータリー回転方向として駆動されるようになっている。
【0026】
また、現像ロータリーユニット1の一端側においてその外周に近接して、駆動モータからの駆動力が伝達されかつこの駆動力を入力歯車24の1つに選択的に噛合して伝達可能な現像駆動出力歯車25が回転可能に設けられている。この現像駆動出力歯車25は、図示しないが、例えば歯車動力伝達機構を介して駆動モータの回転軸に固定されたモータ出力歯車に接続されており、駆動モータの駆動力が歯車動力伝達機構で減速されて現像駆動出力歯車に伝達されるようになっている。
【0027】
さらに、現像駆動出力歯車25には、例えばワンウェイクラッチが内蔵されている。そして、現像ロータリーユニット1を駆動する際には、現像駆動出力歯車25と現像駆動入力歯車24のいずれかが噛み合ったとしても、ワンウェイクラッチが現像ロータリーユニット1の回転方向に対応する回転方向に対しては空転することにより現像駆動入力歯車24には駆動力が伝達されない。また、現像カートリッジ2のいずれかを選択的に駆動する(すなわち、現像動作をさせる)際には、ワンウェイクラッチが現像方向に対応する回転方向に対してはロック(接続)することにより、現像駆動入力歯車24に駆動力が伝達されるようになっている(これらの駆動輪列機構については、例えば、特開2003−15409号公報参照)。
【0028】
画像形成動作において、現像ロータリーユニット1は、図2に示すように現像カートリッジ2の現像ローラ22が感光体3に対向し当接する位置を現像位置とし、図示反時計廻りを回転方向として現像色切り換え動作により90°(N=4:360°/4)ずつ回転移動し、現像する色の現像カートリッジ2を選択する。ここで、いずれかの現像カートリッジ2が選択されて現像位置にある状態において、次に現像位置に回転移動する現像カートリッジ2の位置を検知位置として、その現像カートリッジ2に関する情報、例えばカートリッジの有無、新旧、トナー色、トナー残量などの情報を検知(読み書きを含む)するようにしている。つまり、検知位置は、いずれかの現像カートリッジ2が現像位置にあるときに他の現像カートリッジ2についてその現像カートリッジに関する情報の検知を行う位置であり、現像位置より回転方向の上流側90°の位置を検知位置(図示新旧判別検知位置)としている。
【0029】
したがって、検知位置は、図2に示すように現像位置から時計廻り(回転方向と逆方向)に90°の位置にあり、図3に示すように駆動モータ33により案内ガイド32に沿って検知装置31を移動させて、現像カートリッジ2に搭載された情報格納部(CSIC)と通信するR/W位置として、検知装置31で現像カートリッジ2の必要な情報の読み書きを行う。これら検知位置や現像位置、後述する着脱位置(交換位置)、待機位置(ホームポジション)は、現像ローラ22の位置を基準にして以下に説明する。因みに、図3に示す例において、現像ローラ22が感光体3と当接する現像位置は、水平ラインから反時計廻りに20°回転移動した位置であるとすると、検知位置は、水平ラインから時計廻りに70°回転移動した位置である。
【0030】
検知装置31におけるデータ通信手段は、例えばドロワコネクタの接続により行う。検知位置では、図3に示すように停止した現像カートリッジ2に対向する位置において、検知装置31のドロワコネクタが装置本体に設けられた専用駆動モータ33により案内ガイド32に沿って現像ロータリーユニット1の中心方向に進退可能に設けられ移動するようになっている。そして、検知装置31のドロワコネクタを通して通信された現像カートリッジ2のデータは装置本体に記憶保持される。
【0031】
現像カートリッジ2の交換を行う着脱位置(交換位置)は、本実施形態の画像形成装置の場合、図4に示すように現像位置から4分の1周分(1カートリッジ分)の回転角90°に加えさらに22.5°回転移動した位置であり、各現像カートリッジ2において非現像位置となる112.5°の位置になっている。そして、この着脱位置に対応する本体フレーム側に現像カートリッジ交換用開口部35を設け、ここから現像ロータリーユニット1の軸方向(紙面垂直方向、現像カートリッジ2の現像ローラ22の軸方向)に現像カートリッジ2を着脱可能にしている。
【0032】
したがって、現像カートリッジ2を交換するときには、現像カートリッジ2が現像位置からずれたこの着脱位置まで現像ロータリーユニット1が回転移動する。これは、1つには現像カートリッジ2が現像位置にある状態で他の現像カートリッジ2の着脱操作を行うと、図2に示すように現像カートリッジ2の歯車輪列と現像駆動入力歯車24が噛み合ったままで、しかも現像ローラ22が感光体3に当接しているので、着脱操作の衝撃により部品の損傷その他の悪影響が生じるのを排除するためでもある。
【0033】
本実施形態の画像形成装置において、現像ロータリーユニット1は、基本的に現像位置、検知位置、着脱位置、待機位置を停止機構のある停止位置とし、少なくとも各現像カートリッジ2が現像位置では停止しながら回転移動する。したがって、現像カートリッジ2の交換作業を行う場合には、交換の対象となる現像カートリッジ2について、まず検知位置(ある現像カートリッジ2の現像位置)でトナー残量や色、新旧、有無などの情報を検知する。
【0034】
検知位置での通信結果により、例えば現像カートリッジ2が装着されていないと判断した場合、現像ロータリーユニット1を図4に示す現像カートリッジ交換用開口部35のある着脱位置まで202.5°回転移動して、図示しない報知手段によりユーザに装着を促し、着脱位置にて待機する。通信結果が新品の現像カートリッジ2と判別された場合には、現像ロータリーユニット1が図5に示すホームポジションへ移動し、待機状態となる。ここで、ホームポジションでの各色の現像カートリッジ2の位置まで、CSICのR/W位置からの角度は4通りあり、ロータリー駆動モータの制御を切り替えなければならないが、CSICに格納されている情報として現像カートリッジ2の色識別データがあれば、その色識別データに基づき以下のように駆動制御することが可能である。
【0035】
次に、現像ロータリーユニット1の駆動について具体的に説明する。図6は現像ロータリーユニットの駆動プロファイルの例を示す図、図7は現像カートリッジの交換時の現像ロータリーユニットの駆動制御の流れを説明する図である。図2及び図4に示したように現像ロータリーユニット1において、検知位置から現像位置までの角度はその回転方向の反時計廻りに90°、現像位置から着脱位置までの角度は112.5°であり、現像カートリッジ2を交換した後に、その着脱位置から検知位置まで回転移動する角度は157.5°となる。この角度は67.5°+90°である。
【0036】
したがって、図4に示す着脱位置の現像カートリッジ交換用開口部35で現像カートリッジ2の交換作業をした後、現像ロータリーユニット1は、図6に示すようにまず、回転方向の反時計廻りに67.5°回転移動して他の現像カートリッジ2の現像位置に対応する位置で一旦停止する。この位置は、検知位置より回転方向に対して90°前(上流)であり、現像ローラ22が感光体3と当接する現像位置の反対側でもある。この回転移動制御では、図示▲1▼に示すように駆動モータを適度にスローアップした後に定速回転制御し、停止させる際に現像ロータリーユニット1に保持されている現像カートリッジ2のトナーが飛散しない程度に急停止させる。このことにより、現像カートリッジ2内のトナーを攪拌させる。
【0037】
そして現像カートリッジ2がさらに、ここから反時計廻りに90°回転移動することにより、検知位置(R/W位置)で一旦停止し、Δtの間に検知装置33を移動させて、現像カートリッジ2の有無、新旧判別等の読み取り動作を行う。その結果、現像カートリッジ2が新しくなっている場合には、現像位置を通り反時計廻りに90°ずつ回転、停止しながら待機位置まで移動する。現像カートリッジ2が未装着のまま、あるいは新しいカートリッジに交換されていない場合には、再度、その現像カートリッジ2の着脱位置まで現像ロータリーユニット1を回転駆動して同様の駆動制御を行う。
【0038】
上記現像カートリッジの交換時の現像ロータリーユニットの駆動制御の流れを説明すると、図7に示すようにまず、交換する現像カートリッジを着脱位置まで回転移動させる(ステップS11)。交換位置で、交換作業が終了するまで待ち(ステップS12)、67.5°だけ回転移動させる(ステップS13)。この状態でいずれかの現像カートリッジ2が現像位置に到達する。ここから、さらに90°回転移動させる(ステップS14)。この回転移動により交換対象となっていた現像カートリッジ2が検知位置に到達する。そこで、Δt時間経過する間に検知動作を実行し(ステップS15、S16)、その結果、現像カートリッジ2が新しいものに交換されているか否かを判定する(ステップS17)。
【0039】
現像カートリッジ2が新しいものと交換されていなければ、再度ステップS11に戻って交換する現像カートリッジを着脱位置まで回転移動させ、同様の処理を繰り返し実行する。現像カートリッジ2が新しいものと交換されていれば、トナー色を識別し(ステップS18)、トナー色から待機位置までの回転角を計算して(ステップS19)、待機位置までの回転移動により待機状態とすることにより(ステップS20)、現像カートリッジの交換時の現像ロータリーユニットの駆動制御が終了する。
【0040】
現像カートリッジ2が現像位置を高速で通過すると、図2において現像駆動出力歯車25と入力歯車24との間で歯先の衝突が生じ、歯先の損傷や衝撃による脱調などの問題が生じる。そのため、従来は、現像カートリッジ2の交換を行った後、現像ロータリーユニット1は、ホームポジションまで低速で回転移動するような駆動制御が行われている。しかし、現像カートリッジ2をトナー攪拌のためのオーガを省きオーガレスとした場合、低速の回転移動ではトナーの攪拌効果が低く充分にトナーが攪拌されないままとなってしまう。
【0041】
一方、従来の技術で先に述べたように様々な位相に現像ロータリーユニット1を回転移動するシーケンスの中で、画像形成中の現像色切り替え動作が最も高速であるのが一般的であり、かつ、起動停止時の角加速度も最大である。したがって、この駆動パターンにより現像カートリッジ2が回転移動できれば、現像カートリッジ2内のトナーは充分に攪拌され、良好なトナーの流動性が得られるようになる。
【0042】
本実施形態では、現像ロータリーユニット1を90°ずつ回転移動して各現像カートリッジ2の現像位置で一旦停止しながら移動するように制御することにより、図6の▲2▼以降に示すように加速から連続して減速に切り換わる、画像形成動作時に行う現像色切り替えの高速駆動と同じ三角波形状の駆動プロファイルで回転移動するように駆動制御することができる。つまり、図6に示す▲2▼からホームポジションまでの現像ロータリーユニット1の駆動制御には、現像色切り替えと同じ制御シーケンスでモータを回転させることができる。また、最高速が、現像色切り換え動作により現像ロータリーユニット1を回転移動させるときの最高速と略等速とし、あるいは着脱位置からいずれかの現像カートリッジ2が現像位置に到達する最初の回転移動する区間(図6の▲1▼)においても、加速から連続して減速に切り換わる三角波形状の駆動プロファイルで駆動制御してもよい。
【0043】
また、現像ロータリーユニット1に装着された現像カートリッジ2は、検知位置であるCSICのR/W位置に回転移動して到達し、Δt時間内で通信を行うが、本実施形態においては、このCSICのR/W位置を現像位置から回転方向に対し90°上流に配置したことで、現像ロータリーユニット1を位置決めする突起を増やすことなく、精度よく位置決めすることができる。
【0044】
さらに検知位置を各現像カートリッジ2が現像位置に回転移動して停止する位置に合わせると共に、着脱位置をその位置から外れるように設定するので、トナー攪拌のためのオーガを省きオーガレスとした現像カートリッジ2でも、現像カートリッジ2の交換時に、少なくとも2回以上の加速−減速を繰り返しながら回転移動することになり、充分なトナーの攪拌効果を上げることができる。しかも、少なくとも各現像カートリッジ2が現像位置では停止しながら回転移動するので、高速化を実現した通常の画像形成動作と同じ駆動プロファイルにより現像ロータリーユニット1を駆動することができ、制御の簡素化を実現することができる。
【0045】
例えば図5でシアンCを例にすると、ホームポジションでのマゼンタMの現像カートリッジ2の位置は、検知位置から135°回転移動した位置であるが、現像位置までの90°は、先に述べた色切り替え駆動パターンで移動し、残り45°を定速回転移動する。これにより4回の加速−減速があり、現像位置までと同じく現像カートリッジ2内のトナー攪拌が更に行え効果が増大する。また、イエローYの現像カートリッジ2は、ホームポジションでの位置が検知位置から45°回転移動した位置であり、検知位置から45°を定速回転移動するが、それでも3回の加速−減速がある。シアンC、ブラックKの現像カートリッジ2は、色識別情報に基づきさらに90°回転を必要回数行えば同様となる。
【0046】
このように現像カートリッジ2が現像ロータリーユニット1のどの位置に配置されるかにより交換後の回転移動量、加速−減速の回数に差がある。現像カートリッジ2の交換時は、上記のように着脱位置で交換作業が終了すると、検知位置でその検知、確認を行ってから待機位置に戻るのが基本シーケンスであるることから、着脱位置に対し回転方向の下流側で、かつ検知位置に対し回転方向の上流側を待機位置とする現像カートリッジ2は、交換後再度着脱位置を通って待機位置に戻るので1回以上の回転移動となり、回転移動量、加速−減速の回数が多くトナーの攪拌効果の大きくなる。つまり、図5に示す配置で最も回転移動量、加速−減速の回数の多くなるのは、ブラックKの現像カートリッジ2であり、次にシアンC、そしてマゼンタM、最も回転移動量、加速−減速の回数の少ないのがイエローYの現像カートリッジ2である。
【0047】
要するに、最もトナーの攪拌効果を高くしたい色の現像カートリッジ2は、検知位置に対し回転方向の上流側直近に配置することであり、それは、当然に着脱位置に対し回転方向の下流側となる。また、検知位置は、いずれかの現像カートリッジ2が現像位置にある状態でいずれかの現像カートリッジ2に関する情報を検知できる位置として設定すればよいし、着脱位置は、検知位置に対し少なくとも90°よりさらに大きい回転角で回転方向の上流側に設定すればよい。
【0048】
また、本実施形態の現像ロータリーユニット1にブラックKの現像カートリッジ2のみを搭載することにより、モノクロの画像形成装置とすることができる。この場合、図5に示す検知位置に対し回転方向の上流側直近にブラックKの現像カートリッジ2を配置し、他のシアンC、マゼンタM、イエローYの現像カートリッジ2の位置を空又はダミーのカートリッジとすると、トナーの攪拌効果を上げることができ、トナーの流動性を高く維持することができる。
【0049】
図8は画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットの現像位置及び検知位置の例を示す図、図9は画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットの現像器交換位置の例を示す図、図10は現像ロータリーユニットの位置決め機構の例を示す図である。
【0050】
現像ロータリーユニット1が通常待機するホームポジション(待機位置)は、図5に示すようにマゼンタMの現像カートリッジ2の現像ローラ22が感光体3と対向する現像位置から回転方向の下流側、反時計廻りに45°回転移動した位置、水平ラインから65°の位置にあり、現像位置から回転方向の上流側45°にイエローY、さらに90°ずつ上流側の位置にブラックK、シアンC、マゼンタMの各現像カートリッジ2が搭載されている。
【0051】
現像動作の場合には、はじめに現像ロータリーユニット1が45°回転移動して図8に示す現像位置にイエローYの現像カートリッジ2が到達してイエローYのトナーによる静電潜像の現像を実行する。このとき、ブラックKの現像カートリッジ2が検知位置(CSICのR/W位置)に到達している。次に90°ずつ回転移動して、順にブラックK、シアンC、マゼンタMの各現像カートリッジ2が現像位置に到達してそれぞれのトナーによる静電潜像の現像を実行し、最後に図5に示すホームポジションに戻り待機する。
【0052】
マゼンタMの現像カートリッジ2の交換作業の場合には、図5に示すホームポジションからまずマゼンタMの現像カートリッジ2が67.5°回転移動することにより図9に示す着脱位置に停止する。ここで現像カートリッジ2が交換されると、先に図6で説明した駆動プロファイルにしたがい、67.5°回転移動して一旦停止した後、90°回転移動して検出位置で停止し、さらに90°回転移動して現像位置で停止してから、45°回転移動して図5に示すホームポジションに戻り待機状態となる。
【0053】
現像ロータリーユニット1において、ブラックKの現像カートリッジ2を図5に示す位置に搭載した場合、交換後の回転移動が最も多くなる。つまり、上記マゼンタMの現像カートリッジ2の交換の場合よりもさらに2回多い90°回転移動がある。そのため、現像カートリッジ2の交換作業時に最もトナーの攪拌効果の高くなる。逆に最も回転移動の少ないのがイエローYの現像カートリッジ2である。
【0054】
本実施形態において、上記のように現像ロータリーユニット1において各現像カートリッジ2をそれぞれ待機位置、現像位置、着脱位置に位置決めするためには、例えば図10に示すような位置決め機構が設けられる。この位置決め機構は、現像ロータリーユニット1の他端側に、現像ロータリーユニット1を所定位置に停止しかつその停止位置に保持するロック手段が設けられている。
【0055】
ロック手段は、ロータリーフレーム21の各現像カートリッジ2の各搭載部にそれぞれ対応して固定された一対の凸部(被ロック部)41a,b、及び1つの凸部41cと、これらの凸部41a,b,cの1つに選択的に係合可能な凹部46を一端部に有し、かつ支点47を中心に回動可能なロックレバー(ロック部材)44と、このロックレバー44の凹部46と反対側の端部に連結されて凹部46が凸部41a,bの1つに係合する方向に常時付勢するロックレバー付勢スプリング(付勢手段)48と、ロックレバー44の凹部46と支点47との間にプランジャ45aが連結されて、このプランジャ45aにより作動時に凹部46が凸部41a,bの1つから離れる方向にロックレバー付勢スプリング48のスプリング力に対抗してソレノイド力をロックレバー44に作用するソレノイド(移動手段)45とから構成されている。
【0056】
凸部41a,b,cのうち、凸部41aは、各現像カートリッジ2の現像位置に現像ロータリーユニット1を位置決めし、凸部41bは、各現像カートリッジ2の着脱位置に現像ロータリーユニット1を位置決めし、凸部41cは、待機位置(ホームポジション)に現像ロータリーユニット1を位置決めするものである。
【0057】
また、図10において、ロータリー位相用検知センサ42は、ロータリーフレーム21に取り付けられたセンサ遮光リブ43の通過を検知するものであり、センサ遮光リブ43がロータリー位相用検知センサ42を通過してからの回転角により各現像カートリッジ2の現像位置、着脱位置、待機位置を検知する。現像ロータリーユニット1の一端側で示した図1〜図9では、回転方向を反時計廻りとしているので、図10に示す他端側では、回転方向が時計廻りとなる。したがって、例えば現像ロータリーユニット1をホームポジションで待機状態にする場合には、現像ロータリーユニット1が時計廻りに回転移動し、遮光リブ43がロータリー位相用検知センサ42を通過した後、さらに45°回転移動して凸部41cがロックレバー44の凹部46と係合することにより、待機位置に位置決めされ待機状態となる。
【0058】
また、検知位置において検知装置31により各現像カートリッジ2のトナー色を識別することができ、この検知位置におけるトナー色の識別情報から待機位置を決定することができるので、上記ロータリー位相用検知センサ42と遮光リブ43による駆動制御を行うことなく、検知位置でのトナー色の識別情報により現像ロータリーユニット1をホームポジションまで回転移動させるように駆動制御を行ってもよい。
【0059】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態では、感光体3に対して現像ロータリーユニット1を各現像カートリッジ2の現像位置で一旦停止させながら、現像色切り換え動作と同じに回転駆動したが、少なくとも1つの現像カートリッジ2、例えば交換した現像カートリッジ2だけをその現像位置で停止させてもよいし、あるいは、停止させずに現像位置で一旦減速させ、しかる後再度加速することにより現像位置を低速にして通過させるようにしても、待機位置までに少なくとも2回は加速、減速を繰り返す回転移動になるので、トナーの攪拌効果を上げることができる。また、1成分現像剤を用いた装置として説明したが、1成分現像剤を用いた装置に限らず、2成分現像剤を用いてトナー収容器を現像器に着脱可能とし、回転軸の周りに複数のトナー収容器及び現像器を配置し保持した現像ロータリーユニットに適用してもよい。さらに、Y、K、C、Mからなる4色のフルカラーの現像カートリッジを配置したレイアウトとしたが、Kの現像器を独立に配置し、残り3色の現像ロータリーユニットに適用してもよいし、Kの現像カートリッジのみを搭載したモノクロの画像形成装置として構成したものであってもよい。露光装置により像担持体に静電潜像を形成する構成を示したが、書込電極その他の像形成手段を用いた構成であってもよいことはいうまでもない。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体と、トナーを攪拌するオーガのないオーガレスの複数の現像カートリッジをロータリーフレームに着脱可能に搭載し現像色切り換え動作により各現像カートリッジを像担持体に対向する現像位置に回転移動して現像を行う現像ロータリーユニットと、該現像ロータリーユニットの回転移動を制御する駆動制御手段とを備え、駆動制御手段は、現像カートリッジの交換動作により該現像カートリッジの着脱を行う着脱位置から待機位置まで現像ロータリーユニットを回転移動させる際に、少なくとも2回以上の加速と減速を繰り返し行い待機位置まで現像ロータリーユニットを回転移動させるので、加速、減速の繰り返しにより、オーガレスの現像カートリッジでも交換後のトナーの攪拌効果を上げることができる。
【0061】
さらに、各現像カートリッジの現像位置で一旦停止させ、各現像カートリッジの現像位置間で加速と減速を行い、各現像カートリッジの現像位置間で現像色切り換え動作と同じ駆動プロファイル、各現像カートリッジの現像位置間で加速から連続して減速に切り換わる駆動プロファイルで加速と減速を行うので、最も高速となる画像形成中の色切り替え動作がそのまま使え、トナーの攪拌効果を上げることができると共に、駆動制御を簡素化できソフトウエアの負荷の低減、現像カートリッジの交換作業時間が短縮できる。
【0062】
着脱位置から待機位置まで回転移動する間に現像カートリッジに関する情報の検知を行う検知位置を設け、検知位置は、現像カートリッジのいずれかが現像位置にあるときに他の現像カートリッジに関する情報の検知を行う位置であるので、駆動制御を簡素化できる。
【0063】
現像カートリッジに関する情報の検知は、少なくとも現像カートリッジの有無、新旧判別、又はトナー色の検知を含み、駆動制御手段は、検知位置での現像カートリッジに関する情報のトナー色に基づき回転移動する待機位置を決定するので、各現像カートリッジのトナー色に対応して制御でき、待機位置におけるブラックの現像剤の現像カートリッジを着脱位置と検知位置との間に装着したので、特にブラックのトナーの攪拌効果を高く設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の実施の形態を示す図である。
【図2】現像ロータリーユニットとその現像位置と検知位置を説明する図である。
【図3】新旧判別検知装置の配置と動作を説明する図である。
【図4】現像カートリッジの着脱位置を説明する図である。
【図5】画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットのホームポジションの例を示す図である。
【図6】現像ロータリーユニットの駆動プロファイルの例を示す図である。
【図7】現像カートリッジの交換時の現像ロータリーユニットの駆動制御の流れを説明する図である。
【図8】画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットの現像位置及び検知位置の例を示す図である。
【図9】画像形成装置の断面図での現像ロータリーユニットの現像器交換位置の例を示す図である。
【図10】現像ロータリーユニットの位置決め機構の例を示す図である。
【符号の説明】
1…現像ロータリーユニット、2…現像カートリッジ、3…感光体、4…中間転写媒体、5…露光装置、6…プロセスユニット、7…1次転写装置、8…2次転写装置、9…給紙トレイ、10…給紙ローラ、11…レジローラ、12…紙搬送ユニット、13…定着ユニット、14…排紙トレイ、15…扉体、21…ロータリーフレーム、22…現像ローラ、23…歯車動力伝達機構、24…入力歯車、25…現像駆動出力歯車、26…ロータリー駆動出力歯車、27…現像カートリッジ付勢機構、31…検知装置、32…案内ガイド、33…駆動モータ、35…現像カートリッジ交換用開口部
Claims (9)
- 静電潜像が形成される像担持体と、トナーを攪拌するオーガのないオーガレスの複数の現像カートリッジをロータリーフレームに着脱可能に搭載し現像色切り換え動作により前記各現像カートリッジを前記像担持体に対向する現像位置に回転移動して現像を行う現像ロータリーユニットと、該現像ロータリーユニットの回転移動を制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記現像カートリッジの交換動作により該現像カートリッジの着脱を行う着脱位置から待機位置まで前記現像ロータリーユニットを回転移動させる際に、少なくとも2回以上の加速と減速を繰り返し行い前記待機位置まで前記現像ロータリーユニットを回転移動させることを特徴とする画像形成装置。
- 前記各現像カートリッジの現像位置で一旦停止させ、前記各現像カートリッジの現像位置間で加速と減速を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記各現像カートリッジの現像位置間で前記現像色切り換え動作と同じ駆動プロファイルで加速と減速を行うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記各現像カートリッジの現像位置間で加速から連続して減速に切り換わる駆動プロファイルで加速と減速を行うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記着脱位置から前記待機位置まで回転移動する間に前記現像カートリッジに関する情報の検知を行う検知位置を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記検知位置は、前記現像カートリッジのいずれかが前記現像位置にあるときに他の現像カートリッジに関する情報の検知を行う位置であることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
- 前記現像カートリッジに関する情報の検知は、少なくとも現像カートリッジの有無、新旧判別、又はトナー色の検知を含むことを特徴とする請求項5又は6記載の画像形成装置。
- 前記駆動制御手段は、前記検知位置での現像カートリッジに関する情報のトナー色に基づき回転移動する前記待機位置を決定することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記待機位置におけるブラックの現像剤の現像カートリッジを前記着脱位置と前記検知位置との間に装着したことを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
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