JP2000226942A - 埋設石綿管の撤去方法およびそのための装置 - Google Patents

埋設石綿管の撤去方法およびそのための装置

Info

Publication number
JP2000226942A
JP2000226942A JP11028491A JP2849199A JP2000226942A JP 2000226942 A JP2000226942 A JP 2000226942A JP 11028491 A JP11028491 A JP 11028491A JP 2849199 A JP2849199 A JP 2849199A JP 2000226942 A JP2000226942 A JP 2000226942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
asbestos
pipe
pressure water
shaft
crushing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11028491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2991430B1 (ja
Inventor
Migeo Kimura
ミゲオ 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ING KK
Kk Ing
Original Assignee
ING KK
Kk Ing
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ING KK, Kk Ing filed Critical ING KK
Priority to JP2849199A priority Critical patent/JP2991430B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2991430B1 publication Critical patent/JP2991430B1/ja
Publication of JP2000226942A publication Critical patent/JP2000226942A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アスベストを飛散させること無く、かつ躯体の
ハツリ作業を行うことなく埋設されている石綿管を撤去
する。 【解決手段】先端に超高圧水噴射ノズルヘッド25を備
えたシャフト19を部材長手方向に沿って前後進自在か
つ軸芯周りに回転自在に保持するとともに、前記シャフ
ト19を石綿管上部口1cより挿入し、一方前記石綿管
1の下端口1aにバキューム車5の吸引ホース10を接
続する。前記シャフト19を石綿管1の孔底部まで挿入
した後、シャフト19を軸芯周りに回転させるととも
に、挿入元側に引上げながら前記超高圧水噴射ノズルヘ
ッド25より超高圧水を噴射させることにより石綿管1
を連続的に破砕し、かつ前記石綿管1の下端口1aに接
続してある前記吸引ホース10により破砕された石綿粉
塵および石綿片を吸引除去するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石綿管を使用して
いる古い建築物を解体するに当たり、アスベスト(石
綿)を飛散させること無く、かつ躯体のハツリ作業を行
うこと無く前記石綿管を撤去するための方法およびその
ための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在では、アスベスト粉塵が中皮種や肺
ガンを引き起こす原因となることが判明しているため、
その使用には厳しい制限が設けられているが、従来はア
スベスト(石綿)に対する規制が無かったため、建築物
では断熱材や絶縁材としてアスベストが頻繁に使用され
ていた。
【0003】近年、アスベストを使用している過去の古
い建物の解体時期が来ており、その解体方法が問題とな
っている。
【0004】たとえば、集合住宅などでは浴室風呂釜の
排熱管として躯体中に石綿管が埋設されており、この建
物解体に当たっては、躯体解体に先だって先ず石綿管撤
去が行われる。石綿管の撤去に当たっては、管の埋設方
向に沿って躯体をブレーカなどのハツリ機により破砕
し、石綿管を露出させたならば水などを十分噴霧するこ
とにより湿潤状態を維持しアスベストが飛散しないよう
にしながら撤去する手順により作業が進められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た解体方法では、躯体のハツリ作業にかなりの時間と手
間が掛かるため解体作業が効率的に行えないなどの問題
が発生しているとともに、極力アスベストが飛散しない
ように湿潤化を図りながら作業を行ってもアスベストの
飛散を完全に防止することは出来ず、作業者および周囲
の住人がアスベスト粉塵の危険に侵されるなどの問題が
発生していた。
【0006】そこで本発明の主たる課題は、アスベスト
を飛散させること無く、かつ躯体のハツリ作業を行うこ
となく埋設されている石綿管を撤去し得る方法およびそ
のための装置を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、建物の躯体内に略鉛直方向に沿って埋設さ
れた石綿管を撤去するための撤去方法であって、先端に
超高圧水噴射ノズルヘッドを備えたシャフトを部材長手
方向に沿って前後進自在かつ軸芯周りに回転自在に保持
するとともに、前記シャフトを石綿管上部口より挿入
し、一方、前記石綿管の下端口に吸引用ホースを接続す
るとともに、この吸引用ホースを減圧化装置に接続して
吸引・除去可能としておき、前記シャフトを石綿管の孔
底部まで挿入した後、シャフトを軸芯周りに回転させる
とともに、挿入元側に引上げながら前記超高圧水噴射ノ
ズルヘッドより超高圧水を噴射させることにより石綿管
を連続的に破砕し、かつ前記石綿管の下端口に接続して
ある前記吸引用ホースにより破砕された石綿粉塵および
石綿片を吸引除去することを特徴とするものである。
【0008】この場合において、前記超高圧水噴射ノズ
ルヘッドは、斜め下方向に噴射口を向けた1または複数
の石綿管破砕用噴射ノズルを備えているとともに、実質
的に下方側に噴射口を向けた閉塞防止用噴射ノズルを備
え、前記閉塞防止用用噴射ノズルからの噴射水によって
破砕された石綿片による管内閉塞を防止するようにする
のが望ましい。また、前記吸引用ホースおよび減圧化装
置を含む吸引除去設備としてバキューム車を用いるの
が、設備が簡単で済むとともに、効率的に作業が行える
ようになる。
【0009】さらに、前記吸引用ホースを介して回収し
た石綿粉塵および石綿片は、沈殿槽へ導き、凝集・沈殿
させた後の上澄水からさらにフィルターによって石綿微
細粒子を除去した後、放流処理を行うようにするのが望
ましい。
【0010】他方、石綿管を破砕除去するための第1の
破砕装置は、下面側に複数のキャスターおよびアウトリ
ガーとを備えた装置ベースと、この装置ベースの上面側
に起立支持されたガイド支柱と、このガイド支柱に沿っ
て昇降自在とされる駆動推進装置と、この推進装置によ
って軸芯周りに回転自在かつ部材長手方向に沿って前後
進自在に支持された、先端に超高圧水噴射ノズルヘッド
を備えたシャフトとから構成されたことを特徴とするも
のであり、第2の破砕装置は、スラブ面に対してアンカ
ー固定されるベース板と、このベース板の上面側に起立
支持されたガイド支柱と、このガイド支柱を起立補助す
る複数のステー脚と、前記ガイド支柱に沿って昇降自在
とされる駆動推進装置と、この推進装置によって軸芯周
りに回転自在かつ部材長手方向に沿って前後進自在に支
持された、先端に超高圧水噴射ノズルヘッドを備えたシ
ャフトとから構成されたことを特徴とするものである。
【0011】この破砕装置においては、前記超高圧水噴
射ノズルヘッドは、斜め下方向に噴射口を向けた1また
は複数の破砕用噴射ノズルを備えているとともに、実質
的に下方側に噴射口を向けた閉塞防止用噴射ノズルを備
えていることが望ましく、かつ前記斜め下方向に噴射口
を向けた各破砕用噴射ノズルは、各噴射ノズル毎または
グループ毎に噴射角度に変化を持たせることが望まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。
【0013】図1に示される古い集合住宅Tでは、浴室
風呂釜からの排熱管として、各住戸毎に石綿管1,1…
が鉛直方向に沿って躯体に埋設されている。図示の例で
は、図2に示されるように、コンクリート壁体2中に各
階毎の石綿管1A〜1Dが並んで埋設されているととも
に、各石綿管1は下端部には2つの排熱口1a,1bを
有し、上端開口が排熱放出口1cとなっている。
【0014】〔装置構成〕かかる石綿管1を撤去するた
めに、本方法では図3に示されるように、撤去対象石綿
管1の排熱放出口部1c部位、すなわち撤去対象石綿管
1の上部口が開口している屋上部位に設置される石綿管
破砕装置3と、この石綿管破砕装置3に超高圧水を供給
するためのポンプ車4と、前記石綿管1下端の排熱口1
aに吸引ホース10が接続されたバキューム車5とを用
いて撤去が行われる。なお、前記バキューム車5の吸引
ホース10は、図4に示されるように、2つある排熱口
1aの内、下段側排熱口1aに対して接続され、上段側
排熱口1bの方には封鎖板12によって少なくとも施工
中は塞がれている。
【0015】以下、順に各装置について詳述すると、前
記石綿管破砕装置3は、詳細には図5に示されるよう
に、下面側に複数のキャスター14,14…を備えると
ともに、複数のアウトリガー15,15…を備えた装置
ベース13の上面側にガイド支柱17を起立支持し、こ
のガイド支柱17に沿って昇降自在とされる駆動推進装
置18が搭載されたものである。前記ガイド支柱17の
内部には、上部に上部側スプロケット21が配設される
とともに、下部に下部側スプロケット22が配設され、
これら一対のスプロケット21,22間にチェーン23
が巻回されるとともに、前記駆動推進装置18の作動杆
18aがチェーン23に緊結され、前記下部側スプロケ
ット22を駆動モータ24によって回転することにより
チェーン23が巻回方向に走行し、前記駆動推進装置1
8がガイド支柱17に沿って昇降自在となっている。
【0016】前記駆動推進装置18は、先端に超高圧水
噴射ノズルヘッド25を備えたシャフト19を保持して
おり、駆動推進装置18がガイド支柱17に沿って昇降
することにより前記シャフト19が部材長手方向に沿っ
て前後進自在とされ、かつ駆動推進装置18に付設され
た駆動モータ26により軸芯周りに回転自在となってい
る。なお、前記シャフト19は、ガイド支柱17の下端
側ではセントライザー29によって所定位置に保持され
るとともに、上端部にはスイベル27が設けられ、この
スイベル27を介して超高圧ホース28が接続されてい
る。
【0017】また、先端に設けられた超高圧水噴射ノズ
ルヘッド25は、詳細には図6に示されるように、斜め
下方向に噴射口を向けた1または複数、図示の例では2
つの破砕用噴射ノズル29a,29bを備えているとと
もに、実質的に下方側に噴射口を向けた閉塞防止用噴射
ノズル29cを備えている。前記破砕用噴射ノズル29
a、29bの噴射角度としては、概ね20〜40°の範
囲とし、それぞれの噴射角度α、βは異ならせるように
している。たとえば、一方の破砕用噴射ノズル29aの
噴射角度βを35°前後にしたならば、他方の破砕用噴
射ノズル29bの噴射角度αは25°前後に夫々設定す
るようにしている。それぞれの破砕用噴射ノズル29
a、29bにおいて噴射角度を異ならせることによりシ
ャフト19を軸芯周りに回転させた際に、超高圧水の投
射範囲に幅を持たせることが出来るようになり破砕効率
が向上するようになる。なお、本例では破砕用噴射ノズ
ルとして2つの噴射ノズルを設定したが、これ以上の数
となる場合には、噴射角度の設定パターンを2種以上予
め決定しておき、各噴射ノズルに対して周回りに交互に
前記設定噴射角度パターンを割り当てるようにすればよ
い。もちろん、各破砕用噴射ノズルのすべてについて僅
かづつ噴射角度を変えるようにしてもよい。
【0018】他方、実質的に噴射口を下側に向けて配置
された閉塞防止用噴射ノズル29cは、破砕引上げ時に
下方側に向けて高圧水を噴射することにより、前記破砕
用噴射ノズル29a、29bによって破砕された石綿管
1の破砕片が管内に詰まるのを防止するために設けられ
た噴射ノズルであり、噴射方向は、鉛直方向に対して僅
かの角度(2〜5°程度)を持たせるようにするのが望
ましい。鉛直方向から僅か傾斜させることにより、シャ
フト19を軸芯周りに回転させた際に所定角度範囲に亘
って高圧水を噴射できるようになり、効率良く管内の閉
塞が防止できるようになる。
【0019】次いで、図7および図8に示される第2の
石綿管破砕装置3Aは、装置の簡易化を図った例であ
り、スラブ面にアンカーによって固定されるベース板3
0と、このベース板30の上面側に起立支持されたガイ
ド支柱31と、このガイド支柱31を起立補助する2本
のステー脚32A、32Bと、前記ガイド支柱31に沿
って昇降自在とされる駆動推進装置33と、この駆動推
進装置33によって保持され、部材長手方向に沿って前
後進自在かつ軸芯周りに回転自在とされる、先端に超高
圧水噴射ノズルヘッド25を備えたシャフト19とから
構成された装置である。前記駆動推進装置33の推進駆
動は、第1の装置と同様に、ガイド支柱31の上下端部
に配置されたスプロケット間にエンドレス状に架け渡さ
れたチェーン35を駆動モータ34によって走行させる
ことにより行い、シャフト19の回転は、図9に示され
るように、前記駆動推進装置33本体に付設された駆動
モータ36の原動スプロケット36aとシャフト19に
固設された環状スプロケット19aとの間に掛け渡され
たチェーン27を駆動走行させることにより回転させる
ようにしている。
【0020】一方、前記石綿管破砕装置3,3Aに超高
圧水を供給するためのポンプ車4は、機構的には図10
に示されるように、油圧ユニット44と、給水ユニット
45と、ブースター(増圧機)46と、アキュムレータ
43とから構成される超高圧水発生装置6を荷台に搭載
した車両で、油圧ユニット44から出された作動油によ
りブースター46内のピストンが左右に動作され、ウォ
ーターチャンバー内にある水を圧縮し超高圧水を発生さ
せるようになっている。また、アキュムレータ43を送
給路途中に介在させることにより超高圧水の圧力が一定
に保たれるようになっている。通常は、前記超高圧水発
生装置6により1000〜4000kgf/cm程度の超高
圧水を発生させることができるが、本石綿管1の破砕で
は2300〜2500kgf/cmの噴射圧に設定される。
【0021】他方、前記石綿管破砕装置3,3Aによっ
て破砕された石綿粉塵や石綿片を吸引除去するため装置
としては、最も簡易かつ効率的にはバキューム車5を用
いることで良いが、これに限らず、作業現場サイトに吸
引ホースと、減圧化装置と、貯留タンクとからなる装置
を設備するようにしてもよい。要は、石綿管1の下端口
に接続された吸引ホース10を介して負圧を掛けること
により破砕によって生じた石綿粉塵や石綿片を外部に漏
らすことなく、吸引除去し得る装置であればよい。
【0022】前記バキューム車5によって噴射水と共に
回収された石綿粉塵や石綿片(以下、石綿回収水とい
う。)は、現場サイトの処理施設または所定場所に設け
られた処理施設まで運搬され、石綿分が分離された後、
放流処理される。
【0023】具体的には、図11に示されるように、内
部が隔壁51,51により3つの槽に区画された沈降分
離漕50A〜50Cを連設し、先ず第1の沈降分離槽5
0Aにバキューム車5から石綿回収水を投入する。石綿
回収水は、各隔壁51、51を溢流した水が順番に区画
された槽に流れ込む過程で重力沈降により石綿片等の比
較的重量のあるものが沈降分離される。最終区画槽に沈
設された水中ポンプ52により次の沈降分離槽50B、
50Cの順に移送され、最終沈降槽となる50Cでは高
分子凝集剤を添加することにより水中に浮遊している石
綿繊維が凝集され沈降分離される。これらの沈降分離槽
50A〜50Cによっても分離できない25〜100μ
mクラスの石綿微細粒子については、これら沈降分離槽
50A〜50Cを経た上澄水からさらにフィルター53
によって前記石綿微細粒子を取り除いた後、下水に放流
処理される。
【0024】〔施工手順〕以下、前述した各装置を用い
た石綿管撤去手順について図12を参照しながら詳述す
ることとする。
【0025】先ず、作業を始める前に、石綿管1の撤去
前の状況をCCDカメラによって撮影する。図12
(A)に示されるように、ロッド54の先端に小型CC
Dカメラ55を取り付け、これを石綿管1の排熱放出口
1cから挿入し、長手方向全長に亘って撮影を行い、ビ
デオに収録する。
【0026】次いで、図12(B)に示されるように、
石綿管1の上部口部位(屋上)に石綿管破砕装置3を設
置するとともに、石綿管1の下端に設けられた2つの排
熱口の内、上段側排熱口1bについては封鎖板12によ
って塞ぎ、下段側排熱口1aに対してバキューム車5の
吸引ホース10を接続する。また、前記石綿管破砕装置
3では、シャフトロッドを順次継ぎ足すことによりシャ
フト長を長くし、先端の超高圧水噴射ノズルヘッド25
を孔底部まで下降させる。
【0027】ここまでの準備作業が完了したならば、石
綿管1の破砕撤去を開始する。バキューム車5による吸
引を開始するとともに、ポンプ車4を稼働させて石綿管
破砕装置3に超高圧水を供給するようにする。石綿管破
砕装置3では、図12(C)に示されるように、シャフ
ト19を軸芯周りに回転させながら駆動推進装置18を
ゆっくりと上昇させることにより、シャフト19を引上
げる過程にて石綿管1の破砕を下側から上側に向けて行
うようにする。この際、前記シャフト19の回転速度は
概ね150〜220rpm、引上速度300〜400mm/mi
nに設定するのが望ましい。なお、シャフト19の引上
げに伴って余分なシャフトロッドは順次切り離すように
する。
【0028】超高圧水噴射ノズルヘッド25が排熱放出
口1cに達し、石綿管1の破砕除去が全長に亘って完了
したならば、破砕残しがないかどうかを確認するため、
図12(A)に示される要領にてCCDカメラ55を孔
内に挿入し、全長に亘って確認を行い、仮に破砕残しが
あったならば、深さ位置を確認した後、シャフト19を
前記破砕残し部まで挿入し、この周辺について再び超高
圧水噴射による破砕を行う。
【0029】一方、バキューム車5によって回収された
石綿回収水は、前述したように、沈降分離処理工程に回
し、沈降・凝集分離処理後の上澄水をさらにフィルター
処理した後、下水管に放流処理する。
【0030】上記作業を石綿管1毎に繰り返し行い、す
べての石綿管1,1…を撤去するようにする。
【0031】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、アス
ベストを飛散させることなく、かつ躯体のハツリ作業を
行うことなく埋設されている石綿管を簡単に撤去出来る
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】石綿管1が排熱管として使用されている集合住
宅の全体図である。
【図2】(A)は石綿管埋設部位の縦断面図であり、
(B)は(A)のB−B線矢視図である。
【図3】石綿管1の撤去作業要領図である。
【図4】石綿管1下部での吸引ホース接続要領図であ
る。
【図5】石綿管破砕装置の第1例を示す側面図である。
【図6】超高圧水噴射ノズルヘッド25の一部破断拡大
図である。
【図7】石綿管破砕装置の第2例を示す側面図である。
【図8】石綿管破砕装置の第2例を示す正面図である。
【図9】駆動推進装置33部分の拡大図である。
【図10】超高圧水発生装置の装置構成図である。
【図11】回収した石綿混入水の沈降分離処理要領図で
ある。
【図12】(A)〜(C)は石綿管1の撤去要領段階図
である。
【符号の説明】
1…石綿管、2…躯体、3・3A…石綿管破砕装置、4
…ポンプ車、5…バキューム車、6…超高圧水発生装
置、10…吸引ホース、13…装置ベース、14…キャ
スター、15…アウトリガー、17…ガイド支柱、18
…駆動推進装置、19…シャフト、25…超高圧水噴射
ノズルヘッド、29a・29b…破砕用噴射ノズル、2
9c…閉塞防止用噴射ノズル、30…ベース板、31…
ガイド支柱、32A・32B…ステー脚、33…駆動推
進装置、50A〜50C…沈降分離槽、53…フィルタ
ー、55…CCDカメラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の躯体内に略鉛直方向に沿って埋設さ
    れた石綿管を撤去するための撤去方法であって、 先端に超高圧水噴射ノズルヘッドを備えたシャフトを部
    材長手方向に沿って前後進自在かつ軸芯周りに回転自在
    に保持するとともに、前記シャフトを石綿管上部口より
    挿入し、一方、前記石綿管の下端口に吸引用ホースを接
    続するとともに、この吸引用ホースを減圧化装置に接続
    して吸引・除去可能としておき、 前記シャフトを石綿管の孔底部まで挿入した後、シャフ
    トを軸芯周りに回転させるとともに、挿入元側に引上げ
    ながら前記超高圧水噴射ノズルヘッドより超高圧水を噴
    射させることにより石綿管を連続的に破砕し、かつ前記
    石綿管の下端口に接続してある前記吸引用ホースにより
    破砕された石綿粉塵および石綿片を吸引除去することを
    特徴とする埋設石綿管の撤去方法。
  2. 【請求項2】前記超高圧水噴射ノズルヘッドは、斜め下
    方向に噴射口を向けた1または複数の石綿管破砕用噴射
    ノズルを備えているとともに、実質的に下方側に噴射口
    を向けた閉塞防止用噴射ノズルを備え、前記閉塞防止用
    用噴射ノズルからの噴射水によって破砕された石綿片に
    よる管内閉塞を防止するようにする請求項1の埋設石綿
    管の撤去方法。
  3. 【請求項3】前記吸引用ホースおよび減圧化装置を含む
    吸引除去設備としてバキューム車を用いる請求項1,2
    いずれかに記載の埋設石綿管の撤去方法。
  4. 【請求項4】前記吸引用ホースを介して回収した石綿粉
    塵および石綿片を沈殿槽へ導き、凝集・沈殿させた後の
    上澄水からさらにフィルターによって石綿微細粒子を除
    去した後、放流処理を行うようにする請求項1〜3いず
    れかに記載の埋設石綿管の撤去方法。
  5. 【請求項5】下面側に複数のキャスターおよびアウトリ
    ガーとを備えた装置ベースと、この装置ベースの上面側
    に起立支持されたガイド支柱と、このガイド支柱に沿っ
    て昇降自在とされる駆動推進装置と、この推進装置によ
    って軸芯周りに回転自在かつ部材長手方向に沿って前後
    進自在に支持された、先端に超高圧水噴射ノズルヘッド
    を備えたシャフトとから構成されたことを特徴とする石
    綿管破砕装置。
  6. 【請求項6】スラブ面に対してアンカー固定されるベー
    ス板と、このベース板の上面側に起立支持されたガイド
    支柱と、このガイド支柱を起立補助する複数のステー脚
    と、前記ガイド支柱に沿って昇降自在とされる駆動推進
    装置と、この推進装置によって軸芯周りに回転自在かつ
    部材長手方向に沿って前後進自在に支持された、先端に
    超高圧水噴射ノズルヘッドを備えたシャフトとから構成
    されたことを特徴とする石綿管破砕装置。
  7. 【請求項7】前記超高圧水噴射ノズルヘッドは、斜め下
    方向に噴射口を向けた1または複数の破砕用噴射ノズル
    を備えているとともに、実質的に下方側に噴射口を向け
    た閉塞防止用噴射ノズルを備えている請求項5,6いず
    れかに記載の石綿管破砕装置。
  8. 【請求項8】前記斜め下方向に噴射口を向けた各破砕用
    噴射ノズルは、各噴射ノズル毎またはグループ毎に噴射
    角度に変化を持たせている請求項7記載の石綿管破砕装
    置。
JP2849199A 1999-02-05 1999-02-05 埋設石綿管の撤去方法およびそのための装置 Expired - Lifetime JP2991430B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2849199A JP2991430B1 (ja) 1999-02-05 1999-02-05 埋設石綿管の撤去方法およびそのための装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2849199A JP2991430B1 (ja) 1999-02-05 1999-02-05 埋設石綿管の撤去方法およびそのための装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2991430B1 JP2991430B1 (ja) 1999-12-20
JP2000226942A true JP2000226942A (ja) 2000-08-15

Family

ID=12250149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2849199A Expired - Lifetime JP2991430B1 (ja) 1999-02-05 1999-02-05 埋設石綿管の撤去方法およびそのための装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2991430B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003097059A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Ing:Kk 石綿管破砕装置
JP2007291747A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Kazuyuki Igarashi アスベストの回収・分離・濾過方法及びそのための装置
US7802342B2 (en) 2006-07-25 2010-09-28 The Acker-Cowan Group, L.L.C. Acoustic ceiling removal

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226141A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Nissin Kiko Co Ltd 石綿含有物の除去方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003097059A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Ing:Kk 石綿管破砕装置
JP4683521B2 (ja) * 2001-09-27 2011-05-18 株式会社アイ・エヌ・ジー 石綿管破砕装置
JP2007291747A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Kazuyuki Igarashi アスベストの回収・分離・濾過方法及びそのための装置
US7802342B2 (en) 2006-07-25 2010-09-28 The Acker-Cowan Group, L.L.C. Acoustic ceiling removal

Also Published As

Publication number Publication date
JP2991430B1 (ja) 1999-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2991430B1 (ja) 埋設石綿管の撤去方法およびそのための装置
JP2006205147A (ja) 掻寄排除装置
JP4179615B2 (ja) 埋設石綿管の撤去方法およびそのための装置
JP3021112B2 (ja) 流体式土壌掘削装置
JP2004299042A (ja) ウォータージェットによる処理システムおよび処理方法
JP2005350951A (ja) トンネル内壁面の洗浄装置
JP2003027899A (ja) 粉塵排除方法およびこれに用いる集塵装置
JP2873135B2 (ja) 超高圧水噴射ノズル
CN219363438U (zh) 一种污水污泥处理池
JP4286358B2 (ja) 既設パイプの撤去方法
JPH0539696A (ja) 空気式土壌掘削装置の掘削筒回転装置
JP4906943B2 (ja) 石綿管の除去方法
JP2949680B2 (ja) グリーンカット作業方法
JP4683521B2 (ja) 石綿管破砕装置
JPH02100873A (ja) アスベスト除去工法および装置
JPH08218420A (ja) 水底の汚泥取出方法及び取出装置
JPH0828027A (ja) 吹付けアスベスト層の除去装置
JPH11200639A (ja) 吹付石綿の剥離方法
CN214804408U (zh) 一种基于超临界二氧化碳射流的清洗装置
CN220177000U (zh) 一种废弃混凝土清洗回收处理装置
KR102175241B1 (ko) 스테인레스강 산세 슬러지 필터링 장치
JPH11100837A (ja) 地盤改良体造成工法及びその装置
JPH0681466A (ja) グリーンカット作業方法
JPH0828026A (ja) 吹付けアスベスト層の除去方法及び除去装置
JPH04327685A (ja) 土壌の掘削装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990929

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term