JP2003097059A - 石綿管破砕装置 - Google Patents

石綿管破砕装置

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JP2003097059A
JP2003097059A JP2001295690A JP2001295690A JP2003097059A JP 2003097059 A JP2003097059 A JP 2003097059A JP 2001295690 A JP2001295690 A JP 2001295690A JP 2001295690 A JP2001295690 A JP 2001295690A JP 2003097059 A JP2003097059 A JP 2003097059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の小型化および軽量化を図り可搬性に優れ
たものにするとともに、シャフトの継ぎ足しおよび回収
を不要とし、さらに湾曲石綿管や屈曲石綿管などにも対
応可能とした石綿管破砕装置を提供する。 【解決手段】先端部分に回転噴射ノズルヘッド13Aを
備える超高圧水噴射ユニット13と、この超高圧水噴射
ユニット13の後端部に接続され超高圧水を送給する超
高圧ホース14と、架台16上に配置され前記超高圧ホ
ース14を石綿管1内へ送り出し自在かつ石綿管1内か
ら引上げ自在に保持する昇降ユニット15と、前記超高
圧水噴射ユニット13の後端部に接続され前記回転噴射
ノズルヘッド13Aに回転駆動力を伝達するフレキシブ
ルシャフト17と、このフレキシブルシャフト17に回
転駆動力を与える回転駆動ユニット18とから構成され
る石綿管破砕装置3とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石綿管を使用して
いる古い建築物を解体するに当たり、躯体のハツリ作業
を行うこと無く前記石綿管を撤去するための石綿管破砕
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在では、アスベスト粉塵が中皮腫や肺
ガンを引き起こす原因となることが判明しているため、
その使用には厳しい制限が設けられているが、従来はア
スベスト(石綿)に対する規制が無かったため、建築物
では断熱材や絶縁材としてアスベストが頻繁に使用され
ていた。
【0003】近年、アスベストを使用している過去の古
い建物の解体時期が来ており、かかるアスベストが飛散
しないようにするため、その解体方法が問題となってい
る。
【0004】たとえば、集合住宅などでは浴室風呂釜の
排熱管として躯体中に石綿管が埋設されており、この建
物解体に当たっては、躯体解体に先だって先ず石綿管撤
去が行われる。石綿管の撤去に当たっては、管の埋設方
向に沿って躯体をブレーカなどのハツリ機により破砕
し、石綿管を露出させたならば水などを十分噴霧するこ
とにより湿潤状態を維持しアスベストが飛散しないよう
にしながら撤去する手順により作業が進められていた。
【0005】しかし、前述した解体方法では、躯体のハ
ツリ作業にかなりの時間と手間が掛かるため解体作業が
効率的に行えないなどの問題が発生しているとともに、
極力アスベストが飛散しないように湿潤化を図りながら
作業を行ってもアスベストの飛散を完全に防止すること
は出来ず、作業者および周囲の住人がアスベスト粉塵の
危険に侵されるなどの問題が発生していた。
【0006】この問題を解決すべく、本出願人は特開20
00-226942号公報において、先端に超高圧水噴射ノズル
を備えた鋼管シャフトを部材長手方向に沿って前後進自
在かつ軸芯回りに回転自在に保持した石綿管破砕装置を
持ち込み、前記鋼管シャフトを石綿管上部口より挿入
し、一方、前記石綿管の下端口にバキューム車の吸引用
ホースを接続するとともに、この吸引用ホースを減圧化
装置に接続して吸引・除去可能としておき、前記鋼管シ
ャフトを石綿管の孔底部まで挿入した後、鋼管シャフト
を軸芯回りに回転させるとともに、挿入元側に引上げな
がら前記超高圧水噴射ノズルより超高圧水を噴射させる
ことにより石綿管を連続的に破砕し、かつ前記石綿管の
下端口に接続してある前記吸引用ホースにより破砕され
た石綿粉塵および石綿片を吸引除去するようにした石綿
管の撤去方法およびそのための装置を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た石綿管破砕装置の場合には下記のような問題点があっ
た。
【0008】この種の石綿管破砕装置は、現場にクレ
ーン設備等も無いため作業員が分解されたパーツ毎に屋
上まで手作業で運び、組み立てを行う必要があるが、前
述した石綿管破砕装置の場合には装置が大型でかつ重量
が嵩むため、作業員の労務負担が大きい。
【0009】所定長さの鋼管シャフト(単位鋼管シャ
フト)を順次継ぎ足しを行いながら石綿管内に挿入しな
ければならないとともに、石綿管の破砕時においても、
順次単位鋼管シャフトを順次回収しながら引上げを行わ
なければならず、この単位鋼管シャフトの継ぎ足しおよ
び回収に手間が掛かり、作業効率が悪い。
【0010】石綿管の多くは鉛直方向に配向された直
管が多いが、一部には所定の曲率で湾曲した湾曲石綿管
や、く字状に屈曲した屈曲石綿管が存在し、前記鋼管シ
ャフトでは対応できない。
【0011】そこで、本発明の主たる課題は、装置の小
型化および軽量化を図り可搬性に優れたものにするとと
もに、シャフトの継ぎ足しおよび回収を不要とし、さら
に湾曲石綿管や屈曲石綿管などにも対応可能とした石綿
管破砕装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1に係る本発明として、先端部分に回転噴射ノ
ズルヘッドを備える超高圧水噴射ユニットと、この超高
圧水噴射ユニットの後端部に接続され超高圧水を送給す
る超高圧ホースと、前記超高圧ホースを石綿管内へ送り
出し自在かつ石綿管内から引上げ自在に保持する昇降ユ
ニットと、前記超高圧水噴射ユニットの後端部に接続さ
れ前記回転噴射ノズルヘッドに回転駆動力を伝達するフ
レキシブルシャフトと、このフレキシブルシャフトに回
転駆動力を与える回転駆動ユニットとから構成されるこ
とを特徴とする石綿管破砕装置が提供される。
【0013】請求項2記載の本発明として、前記回転駆
動ユニットは走行可能な台車上に載置されている請求項
1記載の石綿管破砕装置。が提供される。
【0014】請求項3記載の本発明として、先端部分に
回転噴射ノズルヘッドを備える超高圧水噴射ユニット
と、この超高圧水噴射ユニットの後端部に接続され前記
回転噴射ノズルヘッドに回転駆動力を伝達するフレキシ
ブルシャフトと、前記フレキシブルシャフトを石綿管内
へ送り出し自在かつ石綿管内から引上げ自在に保持する
昇降ユニットと、このフレキシブルシャフトに回転駆動
力を与える回転駆動ユニットと、前記超高圧水噴射ユニ
ットの後端部に接続され超高圧水を送給する超高圧ホー
スとから構成されることを特徴とする石綿管破砕装置が
提供される。
【0015】請求項4記載の本発明として、前記昇降ユ
ニットは、架台上に、相対的に上部側に対向配置された
一対の上部側昇降用プーリと、相対的に下部側に対向配
置された一対の下部側昇降用プーリとを上下段で備える
とともに、これら下部側昇降用プーリと上部側昇降用プ
ーリとが正逆方向に回転自在とされ、前記上下段の昇降
用プーリ間に超高圧ホースまたはフレキシブルホースを
通し、上下段の昇降用プーリの回転駆動によって前記超
高圧ホースまたはフレキシブルホースを石綿管内へ送り
出し自在かつ石綿管内から引上げ自在に保持するもので
ある請求項1〜3いずれかに記載の石綿管破砕装置が提
供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。
【0017】図1に示される古い集合住宅Tでは、浴室
風呂釜からの排熱管として、各住戸毎に石綿管1,1…
が鉛直方向に沿って躯体に埋設されている。図示の例で
は、図2に示されるように、コンクリート壁体2中に各
階毎の石綿管1A〜1Dが並んで埋設されているととも
に、各石綿管1は下端部には2つの排熱口1a、1bを
有し、上端開口が排熱放出口1cとなっている。
【0018】〔装置構成〕かかる石綿管1を撤去するた
めに、本方法では図3に示されるように、撤去対象石綿
管1の排熱放出口部1c部位、すなわち撤去対象石綿管
1の上部口が開口している屋上部位に設置される石綿管
破砕装置3と、この石綿管破砕装置3に超高圧水を供給
するためのポンプ車4と、前記石綿管1下端の排熱口1
aに吸引ホース10が接続されたバキューム車5とを用
いて撤去が行われる。なお、前記バキューム車の吸引ホ
ース10は、図4に示されるように、2つある排熱口1
a,1bの内、下段側排熱口1aに対して接続され、上
段側排熱口1bの方には封鎖板12によって少なくとも
施工中は塞がれている。
【0019】前記石綿管破砕装置3は、図5に示される
ように、先端部分に回転噴射ノズルヘッド13Aを備
え、石綿管内に挿入される超高圧水噴射ユニット13
と、この超高圧水噴射ユニット13の後端部に接続され
超高圧水を送給する超高圧ホース14と、架台16上に
配置され、前記超高圧ホース14を石綿管内へ送り出し
自在かつ石綿管内から引上げ自在に保持する昇降ユニッ
ト15と、前記超高圧水噴射ユニット13の後端部に接
続され、前記回転噴射ノズルヘッド13Aに回転駆動力
を伝達するフレキシブルシャフト17と、このフレキシ
ブルシャフト17に回転駆動力を与える回転駆動ユニッ
ト18とから構成されるものである。
【0020】前記超高圧水噴射ユニット13は、詳細に
は図7に示されるように、略円柱体状の噴射ユニット本
体13Bと、この噴射ユニット本体13Bの先端部分に
軸芯回りに回転自在に支持された回転噴射ノズルヘッド
13Aとからなる超高圧水噴射装置で、後端部には超高
圧ホース14およびフレキシブルシャフト17が夫々接
続されている。図示の例では回転駆動力の伝達構造を簡
略化するため、前記フレキシブルシャフト17を超高圧
水噴射ユニット13後端面の中央に配置し、前記回転噴
射ノズルヘッド13Aの回転軸芯とフレキシブルシャフ
ト17とを同一軸線上で連結するようにしたが、ギアを
噛ませることによって前記超高圧ホース14を後端部中
央に配置し、フレキシブルシャフト17を側部に配置す
るようにしてもよい。
【0021】前記回転噴射ノズルヘッド13Aにおいて
は、斜め下方向に噴射口を向けた1または複数、図示の
例では2つの破砕用噴射ノズル30a、30bを備えて
いる。前記破砕用噴射ノズル30a、30bの噴射角度
としては、概ね20〜40°の範囲とし、それぞれの噴
射角度α、βは異ならせるようにしている。たとえば、
一方の破砕用噴射ノズル30aの噴射角度αを35°前
後にしたならば、他方の破砕用噴射ノズル30bの噴射
角度βは25°前後に夫々設定するようにしている。そ
れぞれの破砕用噴射ノズル30a、30bにおいて噴射
角度を異ならせることにより回転噴射ノズルヘッド13
Aを軸芯周りに回転させた際に、超高圧水の投射範囲に
幅を持たせることができるようになり破砕効率が向上す
るようになる。なお、本例では破砕用噴射ノズルとして
2つの噴射ノズルを設定したが、これ以上の数となる場
合には、噴射角度の設定パターンを2種以上予め決定し
ておき、各噴射ノズルに対して周回りに交互に前記設定
噴射角度パターンを割り当てるようにすればよい。もち
ろん、各破砕用噴射ノズルのすべてについて僅かずつ噴
射角度を変えるようにしてもよい。
【0022】前記フレキシブルシャフト17は、可撓性
を有し変形自在のインナーシャフトを、同じく可撓性を
有し変形自在のライナーチューブに回転自在に内挿した
構造のもので、前記インナーシャフトが前記回転噴射ノ
ズル部13Aの回転軸13Cに連結され、後述の回転駆
動ユニット18の出力軸の回転が前記インナーシャフト
を介して前記回転軸13Cに伝達され、回転噴射ノズル
ヘッド13Aが回転自在となっている。一方、前記超高
圧ホース14から送給された超高圧水は前記回転軸13
Cに外嵌するスイベル13Dを介して回転軸13C内に
送られ、回転軸13C内の送給路を通り前記各噴射ノズ
ル30a、30bに送られるようになっている。
【0023】前記超高圧ホース14は、屋上に設置され
た昇降ユニット15によって石綿管1内へ送り出し自在
かつ石綿管1から引上げ自在に保持されている。この昇
降ユニット15は、図6に示されるように、架台16上
に、相対的に上部側に対向配置された一対の上部側昇降
用プーリ20A、20Bと、相対的に下部側に対向配置
された一対の下部側昇降用プーリ21A、21Bとを上
下段で配置するとともに、前記下部側昇降用プーリ21
Aの回転軸に電動機22の原動軸を接続するとともに、
下部側昇降用プーリ21Aのベルト車21aと上部側昇
降用プーリ20Aのベルト車20aとの間にベルト23
を巻回した構造の装置で、前記上下段の昇降用プーリ2
0A・20B、21A・21B間に超高圧ホース14を
通した状態で該超高圧ホース14が滑り落ちないように
圧着保持されるとともに、前記電動機22の駆動によっ
て上下段の昇降用プーリ20A・20B、21A・21
Bが同調的に回転駆動し、超高圧ホース14が送り出し
自在かつ引上げ自在に保持されている。なお、図示の例
では前記超高圧ホース14が前記昇降ユニット15の上
空側において、ホースガイド24により支持され、昇降
用プーリ20A・20B、21A・21B間に円滑に進
入するようになっている。また、前記電動機22はケー
ブル25によって繋がれた制御器26によって駆動/停
止および正逆の回転方向が制御されるようになってい
る。
【0024】一方、前記フレキシブルシャフト17に回
転駆動力を与える回転駆動ユニット18は、ローラ27
a、27a…を備え走行可能な台車27上に載置され、
前記超高圧水噴射ユニット13の石綿管1内への挿入、
引上げに伴って移動するようになっている。この回転駆
動ユニット18の駆動/停止制御はケーブル28で繋が
れた制御器29によって行われるようになっている。な
お、前記架台16にはフレキシブルシャフト17の送り
出しおよび引き戻しをガイドするためにガイドローラ1
9が設けられている。
【0025】他方、前記超高圧ホース14に超高圧水を
供給するためのポンプ車4は、機構的には図8に示され
るように、油圧ユニット32と、給水ユニット33と、
ブースター(増圧機)34と、アキュムレータ35とか
ら構成される超高圧水発生装置6を荷台に搭載した車両
で、油圧ユニット32から出された作動油によりブース
ター34内のピストンが左右に動作され、ウォーターチ
ャンバー内にある水を圧縮し超高圧水を発生させるよう
になっている。また、アキュムレータ35を送給路途中
に介在させることにより超高圧水の圧力が一定に保たれ
るようになっている。通常は、前記超高圧水発生装置6
により1000〜4000kgf/cm程度の超高圧水を発
生させることができるが、本石綿管1の破砕では230
0〜2500kgf/cmの噴射圧に設定される。
【0026】前記石綿管破砕装置3によって破砕された
石綿粉塵や石綿片を吸引除去するための装置としては、
最も簡易かつ効率的にはバキューム車5を用いることで
良いが、これに限らず、作業現場サイトに吸引ホース
と、減圧化装置と、貯留タンクとからなる装置を設備す
るようにしてもよい。要は、石綿管1の下端口に接続さ
れた吸引ホース10を介して負圧を掛けることにより破
砕によって生じた石綿粉塵や石綿片を外部に漏らすこと
なく、吸引除去し得る装置であればよい。
【0027】前記バキューム車5によって噴射水と共に
回収された石綿粉塵や石綿片(以下、石綿回収水とい
う。)は、現場サイトの処理施設または所定場所に設け
られた処理施設まで運搬され、石綿分が分離された後、
放流処理される。
【0028】具体的には、図9に示されるように、内部
が隔壁37,37により3つの槽に区画された沈降分離
槽36A〜36Cを連設し、先ず第1の沈降分離槽36
Aにバキューム車5から石綿回収水を投入する。石綿回
収水は、各隔壁37、37を流した水が順番に区画され
た槽に流れ込む過程で重力沈降により石綿片等の比較的
重量のあるものが沈降分離される。最終区画槽に沈設さ
れた水中ポンプ38により次の沈降分離槽36B、36
Cの順に移送され、最終沈降槽となる36Cでは高分子
凝集剤を添加することにより水中に浮遊している石綿繊
維が凝集され沈降分離される。これらの沈降分離槽36
A〜36Cによっても分離できない25〜100μmク
ラスの石綿微細粒子については、これら沈降分離槽36
A〜36Cを経た上澄水からさらにフィルター39によ
って前記石綿微細粒子を取り除いた後、下水に放流処理
される。
【0029】ところで、本石綿管破砕装置3では、超高
圧水噴射ユニット13を吊持する吊持部材を超高圧ホー
ス14とし、この超高圧ホース14を昇降ユニット15
により送り出し自在かつ引上げ自在としたが、フレキシ
ブルシャフト17を吊持部材とし、このフレキシブルシ
ャフト17を昇降ユニット15により送り出し自在かつ
引上げ自在とすることでもよい。
【0030】〔施工手順〕以下、前述した各装置を用い
た石綿管撤去手順について図10を参照しながら詳述す
ることとする。
【0031】先ず、作業を始める前に、石綿管1の撤去
前の状況をCCDカメラによって撮影する。図10(A)
に示されるように、シャフト40の先端に小型CCDカ
メラ41を取り付け、これを石綿管1の排熱放出口1c
から挿入し、長手方向全長に亘って撮影を行い、ビデオ
に収録する。
【0032】次いで、図10(B)に示されるように、石
綿管1の上部口部位(屋上)に本発明に係る石綿管破砕
装置3を設置するとともに、石綿管1の下端に設けられ
た2つの排熱口の内、上段側排熱口1bについては封鎖
板12によって塞ぎ、下段側排熱口1aに対してバキュ
ーム車5の吸引ホース10を接続する。また、前記石綿
管破砕装置3では、フレキシブルシャフト17を送り出
しながら、前記超高圧ホース14を昇降用プーリ20A
・20B、21A・21Bによって繰出し、超高圧水噴
射ユニット13を孔底部まで下降させる。
【0033】ここまでの準備作業が完了したならば、石
綿管1の破砕撤去を開始する。バキューム車5による吸
引を開始するとともに、ポンプ車4を稼働させて石綿管
破砕装置3に超高圧水を供給するようにする。石綿管破
砕装置3では、図10(C)に示されるように、回転噴射
ノズルヘッド13Aを軸芯周りに回転させながら、ゆっ
くりと上昇させることにより、石綿管1の下部から上部
側に向けて破砕するようにする。この際、前記回転噴射
ノズルヘッド13Aの回転速度は概ね250rpm、引上
速度300〜500mm/minに設定するのが望ましい。
【0034】回転噴射ノズルヘッド13Aが排熱放出口
1cに達し、石綿管1の破砕除去が全長に亘って完了し
たならば、破砕残しがないかどうかを確認するため、図
10(A)に示される要領にてCCDカメラ41を孔内に
挿入し、全長に亘って確認を行い、仮に破砕残しがあっ
たならば、深さ位置を確認した後、超高圧水噴射ユニッ
ト13を前記破砕残し部まで挿入し、この周辺について
再び超高圧水噴射による破砕を行う。
【0035】一方、バキューム車5によって回収された
石綿回収水は、前述したように、沈降分離処理工程に回
し、沈降・凝集分離処理後の上澄水をさらにフィルター
処理した後、下水管に放水処理する。
【0036】上記作業を石綿管1毎に繰り返し行い、す
べての石綿管1,1…を撤去するようにする。
【0037】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、装置
の小型化および軽量化が図れるため可搬性に優れたもの
になる。また、従来のようにシャフトの継ぎ足しおよび
回収が不要となるため、作業効率が向上するようにな
る。さらに、超高圧水噴射ユニットに回転自在の回転噴
射ノズルヘッドを設け、かつ可撓性に富むフレキシブル
シャフトを用いて回転駆動力を伝達するようにしたた
め、湾曲石綿管や屈曲石綿管などにも容易に対応できる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】石綿管1が排熱管として使用されている集合住
宅の全体図である。
【図2】(A)は石綿管埋設部位の縦断面図であり、(B)は
(A)のB−B線矢視図である。
【図3】石綿管1の撤去作業要領図である。
【図4】石綿管1下部での吸引ホース接続要領図であ
る。
【図5】石綿管破砕装置3を示す側面図である。
【図6】昇降ユニット15を示す、(A)は正面図、(B)は
側面図である。
【図7】超高圧水噴射ユニット13の縦断面図である。
【図8】超高圧水発生装置6の装置構成図である。
【図9】回収した石綿管混入水の沈降分離処理要領図で
ある。
【図10】(A)〜(C)は石綿管1の撤去要領段階図であ
る。
【符号の説明】
1…石綿管、2…躯体、3…石綿管破砕装置、4…ポン
プ車、5…バキューム車、6…超高圧水発生装置、10
…吸引ホース、13…超高圧水噴射ユニット、13A…
回転噴射ノズルヘッド、13B…噴射ユニット本体、1
4…超高圧ホース、15…昇降ユニット、16…架台、
17…フレキシブルシャフト、18…回転駆動ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部分に回転噴射ノズルヘッドを備える
    超高圧水噴射ユニットと、この超高圧水噴射ユニットの
    後端部に接続され超高圧水を送給する超高圧ホースと、
    前記超高圧ホースを石綿管内へ送り出し自在かつ石綿管
    内から引上げ自在に保持する昇降ユニットと、前記超高
    圧水噴射ユニットの後端部に接続され前記回転噴射ノズ
    ルヘッドに回転駆動力を伝達するフレキシブルシャフト
    と、このフレキシブルシャフトに回転駆動力を与える回
    転駆動ユニットとから構成されることを特徴とする石綿
    管破砕装置。
  2. 【請求項2】前記回転駆動ユニットは走行可能な台車上
    に載置されている請求項1記載の石綿管破砕装置。
  3. 【請求項3】先端部分に回転噴射ノズルヘッドを備える
    超高圧水噴射ユニットと、この超高圧水噴射ユニットの
    後端部に接続され前記回転噴射ノズルヘッドに回転駆動
    力を伝達するフレキシブルシャフトと、前記フレキシブ
    ルシャフトを石綿管内へ送り出し自在かつ石綿管内から
    引上げ自在に保持する昇降ユニットと、このフレキシブ
    ルシャフトに回転駆動力を与える回転駆動ユニットと、
    前記超高圧水噴射ユニットの後端部に接続され超高圧水
    を送給する超高圧ホースとから構成されることを特徴と
    する石綿管破砕装置。
  4. 【請求項4】前記昇降ユニットは、架台上に、相対的に
    上部側に対向配置された一対の上部側昇降用プーリと、
    相対的に下部側に対向配置された一対の下部側昇降用プ
    ーリとを上下段で備えるとともに、これら下部側昇降用
    プーリと上部側昇降用プーリとが正逆方向に回転自在と
    され、前記上下段の昇降用プーリ間に超高圧ホースまた
    はフレキシブルホースを通し、上下段の昇降用プーリの
    回転駆動によって前記超高圧ホースまたはフレキシブル
    ホースを石綿管内へ送り出し自在かつ石綿管内から引上
    げ自在に保持するものである請求項1〜3いずれかに記
    載の石綿管破砕装置。
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