JP2000226477A - 安定化されたメタロセンポリオレフィン - Google Patents

安定化されたメタロセンポリオレフィン

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定化されたメタロセンポリオレフィンを提
供する。 【解決手段】 I)メタロセン触媒上での重合によって
製造されたポリオレフィン;ならびに II)例えば 【化1】 および 【化2】 (式中、n1およびn2は2ないし25の数である。)か
らなる安定剤混合物;からなる組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタロセン触媒上
での重合によって製造されたポリオレフィン、および立
体障害性アミン光安定剤系からなる組成物に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】立体障害
性アミン光安定剤系については、例えば米国特許第US
−A−4863981号、米国特許第US−A−571
9217号、欧州特許第EP−A−632092号、欧
州特許第EP−A−741163号、欧州特許第EP−
A−723990号、英国特許第GB−A−22674
99号およびリサ−チ ディスクロ−ジャ−第3454
9号(1993年1月)に記載されている。欧州特許第
EP−A−814127号には、脆化耐性ポリオレフィ
ン組成物が開示されている。米国特許第US−A−59
55522号には、立体障害性アミンの添加を伴う転移
メタロセン触媒上での重合によるオレフィンポリマ−の
製造方法が開示されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】より詳細に本発明は、
I)メタロセン触媒上での重合によって製造されたポリ
オレフィン、および II)成分a):次式(I)
【化14】 [式中、A1、A3、A4およびA5は互いに独立して水素
原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子
数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数1ない
し4のアルキル−置換炭素原子数5ないし12のシクロ
アルキル基、フェニル基、−OH−および/または炭素
原子数1ないし10のアルキル−置換フェニル基、炭素
原子数7ないし9のフェニルアルキル基;フェニル基上
に−OHおよび/または炭素原子数1ないし10のアル
キル基により置換された炭素原子数7ないし9のフェニ
ルアルキル基;または次式(II)
【化15】 (式中、A6は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキ
ル基、O・、−OH、−CH2CN、炭素原子数1ないし
18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロ
アルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基;
未置換の、もしくはフェニル基上に炭素原子数1ないし
4のアルキル基の1、2もしくは3個により置換された
炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;または炭
素原子数1ないし8のアシル基を表す。)で表される基
を表し、A2は炭素原子数2ないし18のアルキレン
基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン基または
炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素原子数5な
いし7のシクロアルキレン)基を表すか、または基
1、A2およびA3は、それらが結合している窒素原子
と一緒になって、5−ないし10−員複素環を形成する
か、またはA4およびA5は、それらが結合している窒素
原子と一緒になって、 5−ないし10−員複素環を形
成し、n1は2ないし50の数であり、そして基A1、A
3、A4およびA5の少なくとも一つが式(II)で表さ
れる基を表す。]で表される化合物の少なくとも一種; 成分b):次式(III)
【化16】 (式中、A7は水素原子または炭素原子数1ないし4の
アルキル基を表し、A8は直接結合または炭素原子数1
ないし10のアルキレン基を表し、n2は2ないし50
の数である。)で表される化合物の少なくとも一種;お
よび 成分c):次式(IV)
【化17】 [式中、A9およびA13は互いに独立して水素原子また
は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し、A10
11およびA12は互いに独立して炭素原子数2ないし1
0のアルキレン基を表し、そしてX1、X2、X3、X4
5、X6、X7およびX8は互いに独立して次式(V)
【化18】 (式中、A14は水素原子、炭素原子数1ないし12のア
ルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
基、炭素原子数1ないし4のアルキル−置換炭素原子数
5ないし12のシクロアルキル基、フェニル基、−OH
−および/または炭素原子数1ないし10のアルキル−
置換フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアル
キル基;フェニル基上で−OHおよび/または炭素原子
数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子
数7ないし9のフェニルアルキル基;または上述で定義
された式(II)で表される基を表し、そしてA15はA
6の定義の一つを有する。)で表される基を表す。]で
表される化合物の少なくとも一種;からなる群から選択
された異なる成分二種からなる安定剤混合物(但し、安
定剤混合物が成分a)およびb)の二種からなる場合、
基−N(A4)(A5)はシクロアルキル基を含まな
い。);からなる組成物に関する。
【0004】
【発明の実施の形態】12個より多くない炭素原子を有
するアルキル基の例は、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二−ブチル基、
イソブチル基、第三−ブチル基、2−エチルブチル基、
n−ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル
基、1,3−ジメチルブチル基、n−ヘキシル基、1−
メチルへキシル基、n−へプチル基、イソへプチル基、
1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1−メチルヘ
プチル基、3−メチルヘプチル基、n−オクチル基、2
−エチルヘキシル基、1,1,3−トリメチルヘキシル
基、1,1,3,3−テトラメチルペンチル基、ノニル
基、デシル基、ウンデシル基およびドデシル基である。
5の好ましい意味は炭素原子数1ないし8のアルキル
基、例えば炭素原子数4ないし8のアルキル基である。
6およびA15の好ましい意味は炭素原子数1ないし4
のアルキル基、特にメチル基である。A14の好ましい意
味は炭素原子数1ないし4のアルキル基、特にブチル基
である。
【0005】18個より多くない炭素原子を有するアル
コキシ基の例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、
ペントキシ基、イソペントキシ基、へキソキシ基、ヘプ
トキシ基、オクトキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオ
キシ基、テトラデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基
およびオクタデシルオキシ基である。A6およびA15
好ましい意味の一つは炭素原子数6ないし12のアルコ
キシ基、特にヘプトキシ基およびオクトキシ基である。
炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基の例は、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル
基、シクロオクチル基およびシクロドデシル基である。
炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、特にシクロ
ヘキシル基が好ましい。
【0006】炭素原子数1ないし4のアルキル−置換炭素
原子数5ないし12のシクロアルキル基は例えばメチル
シクロヘキシル基またはジメチルシクロヘキシル基であ
る。炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基はシ
クロペントキシ基、シクロヘキソキシ基、シクロヘプト
キシ基、シクロオクトキシ基、シクロデシルオキシ基、
シクロドデシルオキシ基およびメチルシクロヘキソキシ
基である。炭素原子数5ないし8のシクロアルコキシ
基、特にシクロペントキシ基およびシクロヘキソキシ基
が好ましい。炭素原子数3ないし6のアルケニル基の例
は、アリル基、2−メチルアリル基、ブテニル基および
ヘキセニル基である。1−位の炭素原子が飽和であるア
ルケニル基が好ましく、そしてアリル基が特に好まし
い。
【0007】炭素原子数1ないし8のアシル基(脂肪
族、脂環族または芳香族)の例はホルミル基、アセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基、ペンタノイル基、ヘ
キサノイル基、ヘプタノイル基、オクタノイル基および
ベンゾイル基である。炭素原子数1ないし8のアルカノ
イル基およびベンゾイル基が好ましい。アセチル基が特
に好ましい。−OH−および/または炭素原子数1ない
し10のアルキル−置換フェニル基は例えばメチルフェ
ニル基、ジメチルフェニル基、トリメチルフェニル基、
第三−ブチルフェニル基または3,5−ジ−第三−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル基である。炭素原子数7な
いし9のフェニルアルキル基の例はベンジル基およびフ
ェニルエチル基である。
【0008】フェニル基上で−OHおよび/または10
個までの炭素原子を有するアルキル基により置換された
炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基は例えば、
メチルベンジル基、ジメチルベンジル基、トリメチルベ
ンジル基、第三−ブチルベンジル基または3,5−ジ−
第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル基である。18
個より多くない炭素原子を有するアルキレン基の例はエ
チルレン基、プロピレン基、トリメチルレン基、テトラ
メチルレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、
オクタメチレン基、デカメチレン、ドデカメチレン基お
よびオクタデカメチレン基である。A2は例えば炭素原
子数2ないし8のアルキレン基または炭素原子数4ない
し8のアルキレン基、特に炭素原子数2ないし6のアル
キレン基、特にヘキサメチレン基である。A8は特にエ
チレン基を表し、そして基A1 0、A11およびA12は互い
に独立して特に炭素原子数2ないし4のアルキレン基を
表す。
【0009】炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン
基の例はシクロヘキシレン基である。炭素原子数1ない
し4のアルキレンジ(炭素原子数5ないし7のシクロア
ルキレン)基の例は、シクロへキシレン−メチレン−シ
クロヘキシレン基およびシクロヘキシレン−イソプロピ
リデン−シクロヘキシレン基である。A1、A2およびA
3が、それらが結合している窒素原子と一緒になって5
−ないし10−員複素環を形成する場合、その環式構造
は例えば、
【化19】 または
【化20】 である。6−員複素環が好ましい。
【0010】基A4およびA5が、それらが結合している
窒素原子と一緒になって5−ないし10−員複素環を形
成する場合、その環式構造は例えば、1−ピロリジル
基、ピペリジノ基、モルホリノ基、1−ピペラジニル
基、4−メチル−1−ピペラジニル基、1−ヘキサヒド
ラアゼピニル基、5,5,7−トリメチル−1−ホモピ
ペラジニル基または4,5,5,7−テトラメチル−1
−ホモピペラジニル基である。モルホリノ基が特に好ま
しい。A4の好ましい意味の一つは水素原子、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル基または1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル基であ
る。
【0011】A1およびA3は、好ましくは式(II)で
表される基、特に2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル基または1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル基である。A6は好ましくは水素原
子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、−OH、炭素
原子数6ないし12のアルコキシ基、炭素原子数5ない
し8のシクロアルコキシ基、アリル基、ベンジル基また
はアセチル基であり、特に水素原子または炭素原子数1
ないし4のアルキル基、例えば水素原子またはメチル基
である。n1は好ましくは2ないし25の数である。n2
は好ましくは2ないし25、特に2ないし20または2
ないし10の数である。
【0012】安定剤混合物が二種の成分a)およびb)
を含む場合、基−N(A4)(A5)は、好ましくは水素
原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、式(I
I)で表される基またはモルホリノ基を表す。安定剤混
合物が二種の成分a)およびb)を含む場合、基−N
(A4)(A5)は特に
【化21】 または
【化22】 を表す。
【0013】成分a)、b)およびc)の化合物は公知
であり、その殆どは市販で入手可能である。成分a)の
化合物は、例えば米国特許第US−A−4086204
号、米国特許第US−A−4331586号または欧州
特許第EP−A−782994号に記載の方法と同様に
製造することが可能である。成分b)の化合物は、例え
ば米国特許第US−A−4233412号に記載の方法
と同様に製造することが可能である。成分c)の化合物
は、例えば米国特許第US−A−4108829号に記
載の方法と同様に製造することが可能である。
【0014】成分a)は例えば、登録商標チマソルブ
(CHIMASSORB)944、登録商標チマソルブ 2020、登録商
標シアソルブ(CYASORB)UV 3346または登録商標ダスチ
ブ(DASTIB)1082、特に登録商標チマソルブ 944、登録
商標チマソルブ 2020または登録商標シアソルブ UV 334
6であり;成分b)は、好ましくは登録商標チヌビン(T
INUVIN)622であり;そして成分c)は、好ましくは登
録商標チマソルブ 119である。安定剤混合物が二種の成
分a)およびb)からなる場合、成分a)は登録商標ダ
スチブ 1082とは異なる。
【0015】一般的に多分散性Mw/Mnが1.1ない
し1.7と定義される狭い分子量分布を有する欧州特許
第EP−A−782994号に記載の生成物も成分a)
として好ましい。欧州特許第EP−A−782994号
は、本文中に参考として取り上げられた1996年11
月25日に提出された米国特許出願第08/75622
5号に相当する。
【0016】登録商標チマソルブ 944および登録商標チ
ヌビン 622を含む安定剤混合物は、登録商標チヌビン 7
83として市販で入手可能であり、そして登録商標チヌビ
ン 622および登録商標チマソルブ 119を含む安定剤混合
物は商標チヌビン 111として市販で入手可能である。こ
れらの混合物は特に好ましい。
【0017】他の好ましい態様は以下の安定剤の組み合
わせに関する。 1)登録商標チマソルブ 944および登録商標チマソルブ
119の混合物; 2)登録商標チマソルブ 2020および登録商標チヌビン
622の混合物; 3)登録商標チマソルブ 2020および登録商標チマソル
ブ 119の混合物; 4)登録商標シアソルブ UV 3346および登録商標チヌビ
ン 622の混合物; 5)登録商標シアソルブ UV 3346および登録商標チマソ
ルブ 119の混合物;ならびに 6)登録商標ダスチブ 1082および登録商標チマソルブ
119の混合物。
【0018】一般的に安定剤混合物を形成する異なる成
分二種の重量比は1:20ないし20:1、例えば1:
10ないし10:1、好ましくは1:5ないし5:1、
特に1:2ないし2:1である。式(I)および(II
I)で表される化合物において遊離価を飽和する末端基
の定義は、その製造に使用された方法に依存する。該化
合物の製造後に末端基を変性することも可能である。
【0019】式(I)で表される化合物において、ジア
ミノ基に結合する末端基は例えば水素原子または
【化23】 (式中、Xはハロゲン原子、特に塩素原子を表し、そし
てA4’およびA5’はA 4およびA5に関して上述で与え
られた定義の一つを有する。)であり、そしてトリアジ
ン基に結合している末端基は例えばXまたは
【化24】 (式中、A1’およびA3’はA1およびA3に関して上述
で与えられた定義の一つを有し、そしてA2’はA2に関
して上述で与えられた定義の一つを有する。)である。
【0020】Xが水素原子である場合、例えば−OHま
たはアミノ基により置換されることが有利である。言及
され得るアミノ基の例はピロリジン−1−イル基、モル
ホリノ基、−NH2、−N(炭素原子数1ないし8のア
ルキル)2基および−N(A)(炭素原子数1ないし8
のアルキル)基(式中、Aは水素原子または式(II)
で表される基を表す。)である。
【0021】式(III)で表される化合物において、
2,2,6,6−テトラメチル−4−オキシ−1−ピペ
リジル基に結合している末端基は例えば水素原子または
−CO−A8−COOQ(式中、Qは例えばメチル基、
エチル基またはプロピル基を表す。)であり、そしてジ
アシル基に結合している末端基は例えば−OQまたは
【化25】 で表される基である。
【0022】好ましい態様は、A1、A3、A4およびA5
が互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし8のア
ルキル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、
メチル−置換炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
基、フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアル
キル基または式(II)で表される基を表すか、または
基A4およびA5が、それらが結合している窒素原子と一
緒になって6−員複素環を形成し、A2が炭素原子数2
ないし10のアルキレン基を表し、そしてn1が2ない
し25の数であり;A7が水素原子またはメチル基を表
し、A8がエチレン基を表し;そしてn2が2ないし25
の数であり;そしてA9およびA13が互いに独立して水
素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表
し、A10、A11およびA12が互いに独立して炭素原子数
2ないし6のアルキレン基を表し、そしてA14が水素原
子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数5
ないし8のシクロアルキル基、メチル−置換炭素原子数
5ないし8のシクロアルキル基、フェニル基、炭素原子
数7ないし9のフェニルアルキル基または式(II)で
表される基を表す組成物である。
【0023】特に好ましい態様は、成分a)が次式(I
−1)、(I−2)、(I−3)または(I−4):
【化26】 (式中、A6は水素原子または炭素原子数1ないし4の
アルキル基を表し、そしてn1は2ないし25の数であ
る。)で表される化合物の少なくとも一種であり;成分
b)が次式(III−1):
【化27】 (式中、n2は2ないし25の数である。)で表される
化合物であり;そして成分c)が次式(IV−1)
【化28】 (式中、A15は水素原子または炭素原子数1ないし4の
アルキル基を表す。)で表される化合物の少なくとも一
種である組成物に関する。
【0024】より詳細には本発明による組成物は成分
a)およびb)、または成分a)およびc)、または成
分b)およびc)からなる。安定剤混合物が
【化29】 および
【化30】 で表される化合物(式中、n1およびn2は2ないし25
の数である。)からなる組成物も好ましい。
【0025】安定剤混合物が
【化31】 および
【化32】 で表される化合物(式中、n2は2ないし25の数であ
る。)からなる組成物が更に好ましい。
【0026】メタロセン触媒、より詳細には転移メタロ
セン触媒上での重合によって製造されたポリオレフィン
は市販で入手可能である。それらは“メタロセンポリオ
レフィン”の名称でも公知である。一例として登録商標
ルフレキセン(Luflexen)が挙げられる。
【0027】転移メタロセン錯体をベースとする触媒系
は、特に狭い分子量分布を有するポリマーおよび特定の
構造を有する(コ)ポリマーの製造を可能とする。これ
らの系は均一触媒系であっても支持触媒であってもよ
い。可能な触媒系に関する更なる詳細は、例えば欧州特
許第EP−A−563917号、欧州特許第EP−A−
578838号、米国特許第US−A−4659685
号、米国特許第US−A−5240894号および世界
知的所有権機構第WO−A−92/333号に見受けら
れる。
【0028】メタロセン触媒およびメタロセン触媒上で
の重合によって製造されたポリオレフィンに関する幾つ
かの代表例を以下に示す。メタロセン触媒上で重合され
得るオレフィンは、特にエチレンおよびα−オレフィ
ン、例えばプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−
ペンテン、5−メチル−1−へキセン、イソへキセン、
イソオクテン、シクロオレフィン(シクロペンタジエン
(単量体もしくは二量体)またはノルボルネン)あるい
はスチレンであり、そしてオレフィンの混合物、例えば
エチレン−プロピレンまたは少量の高級α−オレフィン
と混合されたプロピレンでる。この場合、炭素原子数2
または炭素原子数3のオレフィンおよびそれらのコポリ
マーが好ましい。
【0029】転移メタロセン触媒は例えば、次式(A) {[(R1)(R2M)aan+an/q[LQmq-} (A) (式中、aは1または2であり、そしてnおよびqは互
いに独立して1ないし4の整数であり、Mは周期表IV
bないしVIIb、VIIIまたはIb族からの一価な
いし四価金属のカチオンを表し、mはL+qの価に相当
する整数であり、Qはハロゲン原子を表し、Lは二価な
いし六価の金属または非金属を表し、R1はπ−アレン
を表し、そしてR2はπ−アレンまたはπ−アレンのア
ニオンを表す。)で表される化合物である。特に適当な
π−アレンR1およびR2は6ないし24個の炭素原子を
有する芳香族基または3ないし30個の炭素原子を有す
る複素芳香族基であり、これらの基は同一であるか、ま
たは異なる一価の基、例えばハロゲン原子、好ましくは
塩素原子もしくは臭素原子、または炭素原子数1ないし
8のアルキル基、炭素原子数1ないし8のアルコキシ
基、シアノ基、炭素原子数1ないし8のアルキルチオ
基、炭素原子数2ないし6のモノカルボン酸アルキルエ
ステル基、フェニル基、炭素原子数2ないし5のアルカ
ノイル基もしくはベンゾイル基により一度またはそれ以
上の回数で置換されることが可能である。これらのπ−
アレン基は単環式、縮合多環式系または非縮合多環式系
であってよく、後者の系では環が直接的に、または−S
−もしくは−O−のような架橋部を介して結合し得る。
π−アレンのアニオンとしてのR2は上述されたタイプ
のπ−アレンのアニオン、例えばインデニルアニオンお
よび特にシクロペンタジエニルアニオンであってよく、
これらのアニオンも同一であるか、または異なる一価の
基、例えば炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原
子数2ないし6のモノカルボン酸アルキルエステル基、
シアノ基、炭素原子数2ないし5のアルカノイル基また
はベンゾイル基により一度またはそれ以上の回数で置換
されることが可能である。
【0030】上記アルキル、アルコキシ、アルキルチ
オ、モノカルボン酸アルキルエステルおよびアルカノイ
ル置換基は直鎖または分枝鎖であり得る。代表的なアル
キル、アルコキシ、アルキルチオ、モノカルボン酸アル
キルエステルおよびアルカノイル置換基は、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、第二−ブチル基、第三−ブチル基、n−ペンチル
基、n−ヘキシル基およびn−オクチル基、メトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、n−ヘキシルオキシ基およびn−
オクチルオキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、n−
プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ
基、n−ペンチルチオ基およびn−ヘキシルチオ基、カ
ルボン酸メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチルおよびn−ペンチルエステル基、および
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基およびバレロ
イル基である。これらの間では、アルキル基、アルコキ
シ基、アルキルチオ基およびアルキル部分に1ないし4
個の炭素原子、好ましくは1または2個の炭素原子を有
するモノカルボン酸アルキルエステル基、ならびに2ま
たは3個の炭素原子を有するアルカノイル基が好まし
い。好ましい置換されたπ−アレンまたは置換されたπ
−アレンのアニオンは上述の置換基、特に塩素原子また
は臭素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキ
シ基、シアノ基、カルボン酸メチルまたはエチルエステ
ル基およびアセチル基1または2個を含むものである。
【0031】π−アレンR1およびR2は同一であるか、
または異なっていてもよい。適当な複素芳香族π−アレ
ンはS、Nおよび/またはO原子を含む系である。Sお
よび/またはO原子を含む複素芳香族π−アレンが好ま
しい。
【0032】適当なπ−アレンの例は、ベンゼン、トル
エン、キシレン、エチルベンゼン、メトキシベンゼン、
エトキシベンゼン、ジメトキシベンゼン、p−クロロト
ルエン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジクロロベ
ンゼン、アセチルベンゼン、トリメチルベンゼン、トリ
メトキシベンゼン、ナフタレン、1,2−ジヒドロナフ
タレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、メ
チルナフタレン、メトキシナフタレン、エトキシナフタ
レン、クロロナフタレン、ブロモナフタレン、ビフェニ
ル、インデン、ビフェニレン、フルオレン、フェナント
レン、アントラセン、9,10−ジヒドロアントラセ
ン、トリフェニレン、ピレン、ナフタセン、コロネン、
チオフェン、クロメン、キサンテン、チオキサンテン、
ベンゾチオフェン、ナフトチオフェン、チアントレン、
ジフェニレンオキシド、ジフェニレンスルフィド、アク
リジンおよびカルバゾールである。
【0033】aが2である場合、R2は、好ましくはそ
れぞれの場合においてπ−アレンのアニオンを表し、そ
してMはそれぞれの場合において同一金属原子を表す。
置換されたπ−アレンのアニオンの例は、メチル−、エ
チル−、n−プロピル−およびn−ブチルシクロペンタ
ジエンのアニオン、ジメチルシクロペンタジエンのアニ
オン、シクロペンタジエンカルボン酸メチルおよびエチ
ルエステルのアニオン、およびまたアセチルシクロペン
タジエン、プロピオニルシクロペンタジエン、シアノシ
クロペンタジエンおよびベンゾイルシクロペンタジエン
のアニオンである。好ましいアニオンは未置換インデン
のアニオンおよび特に未置換シクロペンタジエンのアニ
オンである。
【0034】好ましくは、aは1であり、R2はベンゼ
ン、トルエン、キシレン、メトキシベンゼン、クロロベ
ンゼン、p−クロロトルエン、ナフタレン、メチルナフ
タレン、クロロナフタレン、メトキシナフタレン、ビフ
ェニル、インデン、ピレンまたはジフェニレンスルフィ
ドを表し、そしてR2はシクロペンタジエン、アセチル
シクロペンタジエンまたはインデンのアニオン、または
ベンゼン、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、
ナフタレンまたはメチルナフタレンを表す。
【0035】特に好ましい式(A)で表される錯体は、
aが1であり、R1がη6−ピレンまたはη6−ナフタレ
ンを表し、そしてR2がη5−シクロペンタジエンのアニ
オンを表し、nが好ましくは1または2、特に1であ
り、そしてqが好ましくは1であるものである。Mは例
えばTi2+、Ri3+、Ti4+、Zr+、Zr2+、Z
3+、Zr4+、Hf+、Hf2+、Hf3+、Hf4+、N
+、Nb2+、Nb3+、Cr+、Mo+、Mo2+、W+、W
2+、Mn+、Mn2+、Re+、Fe2+、Co2+、Co3+
Ni2+またはCu2+である。Mは好ましくはチタン、ジ
ルコニウムまたはハフニウムカチオンであり、特にチタ
ンまたはジルコニウムカチオンであり、特に好ましくは
Ti4+またはZr4+である。
【0036】適当な金属または非金属Lの例は、Sb、
Fe、Sn、Bi、Al、Ga、In、Ti、Zr、S
c、V、Cr、MnおよびCu;ランタノイド、例えば
Ce、PrおよびNdまたはアクチノイド、例えばT
h、Pa、UまたはNpである。特に適当な非金属は
B、PおよびAsである。Lは、好ましくはP、As、
BまたはSbであり、Pが特に好ましい。錯アニオン
[LQm]q-は、例えばBF4 -、PF6 -、AsF6 -、Sb
6 -、FeCl4 -、SnCl6 -、SbCl6 -およびBi
Cl6 -である。特に好ましい錯アニオンは、SbF6 -
BF4 -、AsF6 -およびPF6 -である。
【0037】式(A)で表される化合物は当業者に公知
の方法により、例えば次式(B): {[(R1)(R2M)aan+an/q[X]q-} (B) で表される化合物とアニオン塩: [LQmq- (式中、a、m、n、q、R1、R2、MおよびLは式
(A)において定義された通りであり、そして[X]q-
は[LQmq-とは異なるアニオンである。)とを反応
させることにより製造され得る。
【0038】式(B)で表される化合物および次式
(C): [(R'1)(R2a)] (C) (式中、aおよびMは上述で定義された通りであり、そ
してR'1はπ−アレンまたはπ−アレンのアニオンを表
し、そしてR2はπ−アレンのアニオンを表す。)で表
される化合物の両者は、ルイス酸の存在下で、同一であ
るか、または異なるπ−アレンと周期表のIVbないし
VIIb、VIIIまたはIb族からの金属の塩とを反
応させることによって製造され得る。ルイス酸の存在下
で式(A)、(B)および(C)で表される化合物とR
1および/またはR2あるいはR’1とは異なるπ−アレ
ンとを反応させることにより、これらの化合物は配位子
交換の実行に適当である。この場合、nは好ましくは1
または2、特に好ましくは1である。
【0039】Lが金属である式(A)で表される化合物
は、ルイス酸の存在下で、同一であるか、または異なる
π−アレンと周期表のIVbないしVIIb、VIII
またはIb族からの適当な金属、例えばチタン、ジルコ
ニウム、クロム、マンガンの塩または、特に鉄の塩とを
反応させることによって製造され得る。最終的に、式
(A)で表される化合物は慣用の方法でアニオン交換に
よって、異なるアニオン[LQmq-を有する式(A)
で表される化合物へと転換され得る。
【0040】好ましい態様において、使用される出発原
料は式(C)で表される電荷を帯びていないπ−錯体、
例えばフェロセンまたはビス(η5−インデニル)鉄
(II)であり、そしてこれらの出発原料は配位子交換
により式(B)で表される錯体へと転換され、続いてこ
れをアニオン[LQmq-の塩と反応させる。この方法
で中間体として得られた式(B)で表される錯体は通常
単離されない。適当なアニオン[LQmq-の塩の例
は、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウ
ム塩である。アルカリ金属塩を使用することが好まし
く、そして特に好ましくはナトリウム塩およびカリウム
塩である。
【0041】上述された反応のために適当なルイス酸の
例は、AlCl3、AlBr3、BF 3、SnCl4および
TiCl4、好ましくはAlCl3である。反応混合物に
アルミニウムまたはマグネシウムのような還元剤を添加
することにより配位子転換反応を実行すること、あるい
は反応混合物にNa2SO3またはアスコルビン酸のよう
な還元剤を続いて添加することは有利である。好ましい
還元剤はアルミニウムである。配位子転換反応は不活性
有機溶媒中で都合よく行われる。適当な溶媒の例は、脂
肪族、脂環族炭化水素、例えばオクタン、ノナン、デカ
ンおよびシクロヘキサンである。所望により、溶媒とし
て過剰量のπ−アレンを使用することも可能である。
【0042】式(B)で表される化合物とアニオン[L
mq-の塩との反応および式(A)で表される化合物
のアニオン交換転換は、水溶液または水溶性アルコール
媒体中で、例えば水およびメタノールまたはエタノール
の混合物中で都合よく行われる。アニオン[LQmq-
の塩は少なくとも化学的量論量で、好ましくは過剰量で
使用される。
【0043】重合に関しては、二種の主要成分(A−1
およびA−2)からなるメタロセン触媒を付加的に使用
することが可能である。これらの成分A−1はメタロセ
ン化合物である。原則的に、その構造および組成に関し
ていずれのメタロセンを使用することも可能である。メ
タロセンは架橋されていても、または架橋されていなく
てもよく、そして同一の、または異なる配位子を有し得
る。該化合物は周期表のIVb、VbまたはVIb族金
属のもの、例えばチタン、ジルコニウム、ハフニウム、
バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデンお
よびタングステンの化合物、好ましくはジルコニウム、
ハフニウムおよびチタン、特にジルコニウムのものを包
括する。
【0044】そのようなメタロセンは公知であり、例え
ば以下の文献に記載されている:欧州特許第EP−A−
336127号、欧州特許第EP−A−336128
号、欧州特許第EP−A−387690号、欧州特許第
EP−A−387691号、欧州特許第EP−A−30
2424号、欧州特許第EP−A−129368号、欧
州特許第EP−A−320762号、欧州特許第EP−
A−284707号、欧州特許第EP−A−31615
5号、欧州特許第EP−A−351392号、米国特許
第US−A−5017714号、ジャーナル オブ オル
ガノメタリックケミストリー(J. Organomet, Chem.),
342 (1988) 21。
【0045】非常に重要なメタロセンは次の一般式:
【化33】 [式中、Mn+は周期表のIVb、VまたはVIb族の金
属、例えばチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジ
ウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデンまたはタ
ングステン、好ましくはジルコニウム、ハフニウムまた
はチタン、特にジルコニウムのm価カチオンを表し;
(C55-xx)は、置換基Rの0ないし5個により置
換されたシクロペンタジエニル環を表し;xは0、1、
2、3、4または5であり;nは1または2であり;そ
れぞれのRは、互いに独立して炭素原子数1ないし20
の炭化水素基、ハロゲン原子1個もしくはそれ以上によ
り置換された炭素原子数1ないし20個の炭化水素基、
メタロイド−置換炭素原子数1ないし20の炭化水素基
もしくはハロゲン原子を表すか;または二つの隣接した
基Rは炭素原子数4ないし20の環を表し;あるいは、
nが1である場合、別の基By−JR’z-l-y(式中、J
は周期表Va族の配位数3の元素であるか、または周期
表VIa族の配位数2の元素、好ましくはN、P、Oま
たはSであり;それぞれのR’は、互いに独立して炭素
原子数1ないし20の炭化水素基またはハロゲン原子1
個もしくはそれ以上により置換された炭素原子数1ない
し20個の炭化水素基を表し;zは元素Jの配位数であ
り;yは0または1であり;yが1である場合、Bは周
期表IVAまたはVA族の元素を含む架橋基であり、例
えば炭素原子数1ないし20のアルキレン基、ジ炭素原
子数1ないし20のアルキル−、炭素原子数7ないし2
0のアルキルアリール−またはジ炭素原子数6ないし2
0のアリールケイ素もしくはゲルマニウム基またはアル
キル−もしくはアリール−ホスフィンまたはアミン基を
表す。)を表し;またはnが2である場合、Rは−M
2(R10)(R11)−、−M2(R10)(R11)−M
2(R10)(R11)−、−C(R10)(R11)−C(R
10)(R11)−、−O−M2(R10)(R11)−O−、
−C(R10)(R11)−、−O−M2(R10)(R11
−、−C(R10)(R11)−M2(R10)(R11)−、
−B(R10)−、−Al(R10)−、−Ge−、−Sn
−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、
−N(R10)−、−C(O)−、−P(R10)−または−
P(O)(R10)−から選択された基(式中、R10およ
びR11は同一であるか、または異なって水素原子、ハロ
ゲン原子、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素
原子数1ないし10のフルオロアルキル基、炭素原子数
6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10の
フルオロアリール基、炭素原子数1ないし10のアルコ
キシ基、炭素原子数2ないし10のアルケニル基、炭素
原子数7ないし40のアリールアルキル基、炭素原子数
8ないし40のアリールアルケニル基または炭素原子数
7ないし40のアルキルアリール基を表すか、またはR
10およびR 11は、それぞれの場合においてそれらが結合
している原子と一緒になって環を形成し、そしてM2
ケイ素、ゲルマニウムまたはスズを表す。)を表し;そ
れぞれのQは、互いに独立して水素原子、炭素原子数1
ないし50の炭化水素基、電子吸引基1個またはそれ以
上により置換された炭素原子数1ないし50の炭化水素
基、たとえばハロゲン原子もしくはアルコキシ基、また
はメタロイド置換炭素原子数1ないし50の炭化水素基
を表し、該メタロイドは周期表IVA族の元素であるが
式(C55-xx)で表される炭化水素基を除外し;ま
たは基Q2個はアルキリデン、オレフィン、アセチレン
またはシクロ金属化された炭化水素基を表し;Lは中性
ルイス酸、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルアニリン、アニリン、トリメチルホスフィ
ンまたはn−ブチルアミンを表し;そしてwは0ないし
3である。]で表されるものである。
【0046】メタロイドという表記は、例えば元素ケイ
素、ゲルマニウム、スズおよび鉛に帰属する。これに関
して、好ましいタイプのメタロセンは次の構造:
【化34】 (式中、MはTiまたはZrを表し、そしてほかの置換
基は上述で定義された通りである。)に相当する。上述
のタイプのメタロセンに関する更なる詳細は、世界知的
所有権機構WO−A−92/333号にも見受けられ
る。
【0047】置換オレフィン、例えばプロペン、ブテン
およびスチレンのイソスペシフィック(isospecific)重
合ならびに他のオレフィンとのそれらの共重合に関し
て、興味深いメタロセン、特にジルコノセンはインデニ
ル誘導体を配位子として有する。これらは、好ましくは
次式(1):
【化35】 [式中、M1は周期表IVb、VbまたはVIb族の金
属であり;R1およびR2は同一であるか、または異なっ
て水素原子、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭
素原子数1ないし10のアルコキシ基、炭素原子数6な
いし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリ
ールオキシ基、炭素原子数2ないし10のアルケニル
基、炭素原子数7ないし40のアリールアルキル基、炭
素原子数7ないし40のアルキルアリール基、炭素原子
数8ないし40のアリールアルケニル基またはOH基も
しくはハロゲン原子を表し、そして基R3は同一である
か、または異なって水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン
化されていてもよい炭素原子数1ないし10のアルキル
基、炭素原子数6ないし10のアリール基または基−N
2、−SR、−OSiR3、−SiR3またはPR2(式
中、Rはハロゲン原子、炭素原子数1ないし10のアル
キル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表
す。)を表し;R4ないしR8はR3に関して定義された
通りであるか、隣接した基R4ないしR8はそれらが結合
している原子と一緒になって芳香族または脂肪族環を形
成し;R9は−M2(R10)(R11)−、−M2(R10
(R11)−M2(R10)(R11)−、−C(R10)(R
11)−C(R10)(R11)−、−O−M2(R10)(R
11)−O−、−C(R10)(R11)−、−O−M2(R
10)(R11)−、−C(R1 0)(R11)−M2(R10
(R11)−、−B(R10)−、−Al(R10)−、−G
e−、−Sn−、−O−、−S−、−S(O)−、−S
(O)2−、−N(R10)−、−C(O) −、−P(R10
−または−P(O)(R10)−からなる群から選択され
た基(式中、R10およびR11は同一であるか、または異
なって水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし1
0のアルキル基、炭素原子数1ないし10のフルオロア
ルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素
原子数6ないし10のフルオロアリール基、炭素原子数
1ないし10のアルコキシ基、炭素原子数2ないし10
のアルケニル基、炭素原子数7ないし40のアリールア
ルキル基、炭素原子数8ないし40のアリールアルケニ
ル基または炭素原子数7ないし40のアルキルアリール
基を表すか、またはR10およびR11は、それぞれの場合
においてそれらが結合している原子と一緒になって環を
形成し、そしてM2はケイ素、ゲルマニウムまたはスズ
を表す。)を表す。]で表される化合物である。
【0048】また、式(1)で表される化合物に相当す
る4,5,6,7−テトラヒドロインデニル類似体も重要
である。好ましくは式(1)において、M1がジルコニ
ウムを表し、R1およびR2が同一であって、メチル基ま
たは塩素原子、特に塩素原子を表し、R3ないしR8が水
素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表
し、R9は−Si(R10)(R11)−、−C(R10
(R11)−または−C(R10)(R11)−C(R10
(R11)−を表し、そしてR10およびR11は同一である
か、または異なっており、炭素原子数1ないし4のアル
キル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表
す。特に、R10およびR11は同一であるか、または異な
っており、メチル基、またはフェニル基を表す。
【0049】式(1)におけるインデニルおよび/また
はテトラヒドロインデニル配位子は、好ましくは2、
2,4、4,7、2,6、2,4,6、2,5,6、2,
4,5,6または2,4,5,6,7位、特に2,4,
6位に置換されている。置換基は好ましくは炭素原子数
1ないし4のアルキル基、例えばメチル基、エチル基ま
たはイソプロピル基である。好ましくは2位がメチル基
により置換される。インデニル基(R5およびR6)の4
および5位の置換基が、それらが結合している原子と一
緒になってベンゼン環を形成する式(1)で表されるそ
れらの化合物もまた特に重要である。この縮合環系は更
にR3ないしR8の定義を有する基により置換され得る。
そのような化合物Iの例は、ジメチルシランジイルビス
(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウ
ムジクロリドである。式(1)で表されるメタロセンは、
立体規則性の高い高分子量ポリオレフィンの製造に特に
適している。また式(1)で表される化合物であって(置
換)フェニル基または4位に置換されたナフチル基を有
するものも特に重要である。
【0050】置換オレフィン、例えばプロピレン、ブテ
ンおよびスチレンのシンジオスペシフィック(syndiospe
cific)重合および他のオレフィンとのそれらの共重合に
関して、興味深いメタロセンは次式(2):
【化36】 [式中、M1は周期表IVb、VbまたはVIb族の金
属であり;R1およびR2は同一であるか、または異なっ
て水素原子、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭
素原子数1ないし10のアルコキシ基、炭素原子数6な
いし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリ
ールオキシ基、炭素原子数2ないし10のアルケニル
基、炭素原子数7ないし40のアリールアルキル基、炭
素原子数7ないし40のアルキルアリール基、炭素原子
数8ないし40のアリールアルケニル基またはOH基も
しくはハロゲン原子を表し、そして基R3は同一である
か、または異なって水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン
化されていてもよい炭素原子数1ないし10のアルキル
基、炭素原子数6ないし10のアリール基または基−N
2、−SR、−OSiR3、−SiR3またはPR2(式
中、Rはハロゲン原子、炭素原子数1ないし10のアル
キル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表
す。)を表し;R4ないしR8はR3に関して定義された
通りであるか、隣接した基R4ないしR8はそれらが結合
している原子と一緒になって芳香族または脂肪族環を形
成し;R9は−M2(R10)(R11)−、−M2(R10
(R11)−M2(R10)(R11)−、−C(R10)(R
11)−C(R10)(R11)−、−O−M2(R10)(R
11)−O−、−C(R10)(R11)−、−O−M2(R
10)(R11)−、−C(R1 0)(R11)−M2(R10
(R11)−、−B(R10)−、−Al(R10)−、−G
e−、−Sn−、−O−、−S−、−S(O)−、−S
(O)2−、−N(R10)−、−C(O) −、−P(R10
−または−P(O)(R10)−から選択された基(式
中、R10およびR11は同一であるか、または異なって水
素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし10のアル
キル基、炭素原子数1ないし10のフルオロアルキル
基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数
6ないし10のフルオロアリール基、炭素原子数1ない
し10のアルコキシ基、炭素原子数2ないし10のアル
ケニル基、炭素原子数7ないし40のアリールアルキル
基、炭素原子数8ないし40のアリールアルケニル基ま
たは炭素原子数7ないし40のアルキルアリール基を表
すか、またはR10およびR11は、それぞれの場合におい
てそれらが結合している原子と一緒になって環を形成
し、そしてM2はケイ素、ゲルマニウムまたはスズを表
す。)を表し;そしてR12ないしR17はR3に関して定
義された通りである。]で表されるものである。
【0051】重合に使用され得るメタロセンの例は以下
の化合物である:ビスシクロペンタジエニルジルコニウ
ム ジクロリド、ビスシクロペンタジエニルジルコニウ
ムジメチル、ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジ
フェニル、ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジベ
ンジル、ビスシクロペンタジエニルジルコニウムビスト
リメチルシリル、ビス(メチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウム ジクロリド、ビス(1,2−ジメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウム ジクロリド、ビス
(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ム ジクロリド、ビス(1,2,4−トリメチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウム ジクロリド、ビス
(1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウム ジクロリド、ビス(ペンタメチル−シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウム ジクロリド、ビスインデ
ニルジルコニウム ジクロリド、ビス(テトラヒドロ−
インデニル)ジルコニウム ジクロリド、ジメチルシリ
ルビス−1−テトラヒドロインデニルジルコニウム ジク
ロリド、ジメチルシリルビス−1−(2−メチルテトラ
ヒドロインデニル)ジルコニウム ジクロリド、ジメチ
ルシリルビス−1−(2,3,5−トリメチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリ
ルビス−1−(2,4−ジメチル−シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム ジクロリド、ジメチルシリルビス−1
−インデニルジルコニウム ジクロリド、ジメチルシリ
ルビス−1−インデニルジルコニウムジメチル、ジメチ
ルゲルミルビス−1−インデニルジルコニウム ジクロ
リド、ジメチルシリルビス−1−(2−メチルインデニ
ル)ジルコニウム ジクロリド、ジメチルシリルビス−
1−(2−メチル−4−イソプロピルインデニル)ジル
コニウムジクロリド、フェニルメチルシリルビス−1−
(2−メチルインデニル)−ジルコニウム ジクロリ
ド、ジメチルシリルビス−1−(2−メチル−4−エチ
ルインデニル)ジルコニウム ジクロリド、エチレンビ
ス−1−(4,7−ジメチルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド、フェニル(メチル)シリルビス−1−イ
ンデニル−ジルコニウム ジクロリド、フェニル(ビニ
ル)シリルビス−1−インデニルジルコニウム ジクロ
リド、ジフェニルシリルビス−1−インデニルジルコニ
ウム ジクロリド、ジメチルシリルビス(1−(2−メ
チル−4−第三−ブチルインデニル))ジルコニウム
ジクロリド、メチルフェニルシリルビス(1−(2−メ
チル−4−イソプロピルインデニル))ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリルビス(1−(2−エチル−
4−メチルインデニル))ジルコニウム ジクロリド、
ジメチルシリルビス(1−(2,4−ジメチルインデニ
ル))ジルコニウム ジクロリド、ジメチルシリルビス
(1−(2−メチル−4−エチルインデニル))−ジル
コニウム ジクロリド、ジメチルシリルビス(2−メチ
ル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリルビス(2,4,6−トリ
メチルインデニル)ジルコニウム ジクロリド、メチル
フェニルシリル−ビス(2−メチル−4,6−ジイソプ
ロピルインデニル)ジルコニウム ジクロリド、1,2
−エタンジイルビス(2−メチル−4,6−ジイソプロ
ピルインデニル)ジルコニウム ジクロリド、ジメチル
シリル(9−フルオレニル)(シクロペンタジエニル)
−ジルコニウム ジクロリド、ジフェニルシリル(9−
フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、ジフェニルメチレン(9−フルオレニ
ル)シクロペンタジエニルジルコニウム ジクロリド、
イソプロピリデン(9−フルオレニル)シクロペンタジ
エニルジルコニウム ジクロリド、フェニルメチルメチ
レン(9−フルオレニル)−シクロペンタジエニルジル
コニウム ジクロリド、イソプロピリデン(9−フルオ
レニル)(1−(3−イソプロピル)シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウム ジクロリド、イソプロピリデン
(9−フルオレニル)(1−(3−メチル)シクロペン
タジエニル)ジルコニウム ジクロリド、ジフェニルメ
チレン(9−フルオレニル)(1−(3−メチル)シク
ロペンタジエニル)ジルコニウム ジクロリド、メチル
フェニルメチレン(9−フルオレニル)(1−(3−メ
チル)シクロペンタジエニル)ジルコニウム ジクロリ
ド、ジメチルシリル(9−フルオレニル)−(1−(3
−メチル)シクロペンタジエニル)−ジルコニウム ジ
クロリド、ジフェニルシリル(9−フルオレニル)−
(1−(3−メチル)シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウム ジクロリド、ジフェニルメチレン(9−フルオレ
ニル)(1−(3−第三−ブチル)シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム ジクロリドおよびイソプロピリデン
(9−フルオレニル)(1−(3−第三−ブチル)シク
ロペンタジエニル)ジルコニウム ジクロリド。
【0052】触媒の製造において、好ましくはラセミ体
として掌性メタロセンが使用される。しかしながら、純
粋なRまたはS体も使用され得る。それらの純粋な立体
異性体を使用することにより、光学活性ポリマーを製造
することができる。しかしながらメタロセンのメソ体の
重合活性中心(金属原子)は、中心金属における鏡面対称
のため掌性ではなく、そのため高度のタクチックポリマ
ーを製造することが不可能であるので、これらの化合物
は分離されるべきである。メソ体を分離しない場合、イ
ソタクチックまたはシンジオタクチックポリマーに加え
てアタクチックポリマーが製造される。ある種の用途、
例えば軟質成形品に関しては、もしくはポリエチレン製
品の製造に関しては、これは非常に望ましい。上記立体
異性体は文献から公知の方法により製造される。
【0053】成分A−2としての適当な化合物の例を以
下に示す。 a)アルミノキサン 使用されるアルミノキサンは、好ましくは直鎖タイプに
対しては次式(3):
【化37】 で表される化合物および/または環式タイプに対しては
次式(4):
【化38】 (式(3)および(4)において、基Rは同一であって
も、または異なっていてもよく、炭素原子数1ないし6
のアルキル基、炭素原子数6ないし18のアリール基、
ベンジル基または水素原子を表し、そしてpは2ないし
50、好ましくは10ないし35の整数である。)で表
される化合物である。基Rは好ましくは同一であり、メ
チル基、イソブチル基、n−ブチル基、フェニル基また
はベンジル基、特に好ましくはメチル基を表す。基Rが
異なる場合、それらは好ましくはメチル基および水素原
子、メチル基およびイソブチル基、またはメチル基およ
びn−ブチル基を表し、水素原子またはイソブチル基ま
たはn−ブチル基の含有量は好ましくは(基Rの数に対
して)0.01ないし40%である。
【0054】アルミノキサンを公知の種々の方法により
製造することができる。例えば方法の一つとして不活性
溶媒(例えばトルエン)中でのアルミニウム炭化水素化
合物および/または水素化アルミニウム−炭化水素化合
物と水(気体、固体または液体状、あるいは結晶水のよ
うな結合した状態の水)との反応が挙げられる。異なる
アルキル基Rを有するアルミノキサンを製造するため
に、望ましい組成物および反応性に依存して、異なるア
ルミニウムトリアルキルの二種(AlR3+AlR’3
を水とを反応させる(エス.パシンキーヴィコツ(S. Pa
synkiewicz),ポリヘドロン(Polyhedron) 9 (1990) 429
および欧州特許第EP−A−302424号参照)。式
(3)および(4)で表されるアルミノキサンの正確な構
造に関しては知られていない。それらの製造方法に関わ
らず、全てのアルミノキサン溶液は、遊離状態で、また
は付加物として存在する種々の含有量の未反応アルミニ
ウム出発化合物の特徴を共有する。
【0055】b)イオン交換化合物 イオン交換化合物は、成分A−1の配位子と不可逆に反
応するカチオン、ならびに嵩高く、不安定で、そして化
学的に不活性である配位していないアニオンを含む化合
物である。成分A−1およびA−2を組み合わせること
により、A−2のカチオンおよびA−1の配位子からイ
オン対が形成される。成分A−2のカチオンの例は、ア
ンモニウムイオンのようなブレーンステッド酸、または
Ag+もしくはフェロセンイオンのような還元性ルイス
酸である。
【0056】成分A−2として使用され得るアルミノキ
サンはまた、トリメチルアルミニウムから支持触媒の製
造手順に従って製造され得る。均一な触媒系に加えて、
不均一な触媒としてもメタロセンを使用することができ
る。この場合、文献から当業者に公知である方法によ
り、無機または有機担体に触媒を適用する。無機担体材
料はシリカゲルが好ましく、これに関する更なる詳細
は、例えば米国特許第US−A−5240894号に見
出され得る。
【0057】有機担体材料の例は、市販で入手可能な微
孔性ポリマー担体(例えばアクゾ (AKZO)製 登録商標
アキュレル(Accurel)試薬、例えば登録商標アキュレル
−PE、登録商標アキュレル−PP、登録商標アキュレ
ル−PA−6または登録商標アキュレル−PA−12で
あり、空隙率は約75体積%である。)である。登録商
標アキュレル材料の気孔サイズは0.5ないし5μm
(PP)、1.0ないし5μm(HDPE)または0.
5ないし3μm(PA−6またはPA−12)である。
微孔性ポリマー担体はあらかじめ乾燥しておくことが有
利であり、例えばアルミニウムアルキル溶液で処理さ
れ、次いで洗浄され、保護気体下で不活性にされる。
【0058】これに関する好ましい方法では、第一にペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエンまたはジクロロ
メタンのような適当な溶媒中で、撹拌のような激しい混
合によりアルミノキサンとメタロセンの少なくとも一種
とを反応させる。反応温度は−20ないし+120℃、
特に15ないし40℃であることが好ましい。アルミニ
ウムとメタロセンの遷移金属Mのモル比は10:1およ
び10000:1の間、特に100:1および200
0:1の間が好ましい。反応時間は一般的に5および1
20分の間、好ましくは10ないし30分である。好ま
しくは、アルミニウム濃度を0.01モル/リットルよ
り多くして、特に0.5モル/リットルより多くして反
応を行う。反応は不活性状態下で行われる。アルミノキ
サンの代わりに、トリメチル−、トリエチル−またはト
リイソブチルアルミニウムのような更なるアルミニウム
アルキル化合物とのアルミノキサン混合物を、上述のメ
タロセンとの反応に使用することも可能である。
【0059】反応が起きた後、例えば真空下で溶媒を除
去すること、もしくは濃縮の後に溶媒を異なる溶媒で置
き換えることが可能である。そのように製造された溶液
を適当な方法で微孔性ポリマー担体と反応させることが
できる。これに関して担体は、少なくとも全気孔体積が
前の反応からの溶液を吸収し得る量で添加される。上記
反応は好ましくは−20および+120℃の間の温度、
特に15ないし40℃で、撹拌のような激しい混合また
は超音波処理により行われる。完全な均一化が行われる
べきである。これに関して気孔体積の不活性気体の交換
は、例えば短時間の排気により促進され得る。原則的
に、支持触媒はワン−ポット反応で製造され得る。すな
わち三種の出発成分全てをお互い同時に適当な溶媒/懸
濁媒体中で反応させる。これに関してポリマー担体の量
は、液体の全体積を吸収できるように算出されるべきで
ある。
【0060】懸濁状態で、ヘプタン、n−デカン、ヘキ
サンまたはディーゼル油のような不活性懸濁媒体中で、
あるいは乾燥状態で、可能であれば例えば真空下で行わ
れる乾燥段階により残りの溶媒を除去した後で触媒を重
合系に添加することができる。気体相で、液体モノマー
中で、または更なる有機アルミニウム化合物の添加が省
かれ得る懸濁液中で触媒を初期重合させることができ
る。これらの触媒を使用した重合は公知の方法により液
体中で、または気体相中で実行され得る。液体相は、例
えば脂肪族炭化水素または液体モノマー自体であり得
る。他のタイプの触媒、例えばチグラー(Ziegler)また
はフィリップス(Phillips)触媒との混合物として使用す
ることも可能である。重合の最後に、例えば水(蒸
気)、湿式窒素、二酸化炭素またはアルコールの添加に
より触媒を分解する。
【0061】メタロセンポリオレフィンは更に、「ポリ
オレフィン触媒の新しい傾向とポリマー安定性に及ぼす
影響(New Trends in Polyolefin Catalysts and Influe
nceon Polymer Stability)」(ロルフ ミュルハオプト(R
olf Mulhaupt);スイス国,ルゼン(Luzern)において1
990年5月21ないし23日に開催された、ポリマー
の安定化および制御された分解に関する進歩 第12回
国際会議(the TwelfthAnnual International Conferenc
e on Advances in the Stabilization and Controlled
Degradation of Polymers),会議書類の第181ないし
196頁)に記載されている。本発明の好ましい態様に
よると、メタロセン触媒上での重合によって製造された
ポリオレフィンはポリエチレンまたはポリプロピレンで
ある。本発明の更に好ましい態様は、メタロセン触媒上
での重合によって製造されたものでないポリオレフィン
を付加的に含む組成物に関する。
【0062】そのようなポリオレフィンは例えば、 a)ラジカル重合(通常、高圧下および高温で)によっ
て;または b)フィリップス、チグラー(−ナッタ)(Ziegler(-Na
tta))触媒上での触媒重合によって製造される。 低密度ポリエチレン(LDPE;ラジカル重合によって
製造される。)、線状低密度ポリエチレン(LLDP
E;チグラー(−ナッタ))触媒上での触媒重合によっ
て製造される。)および高密度ポリエチレン(HDP
E;フィリップス触媒上での触媒重合によって製造され
る。)が特に好ましい。メタロセン触媒上での重合によ
って製造されたポリオレフィンとメタロセン触媒上での
重合によって製造されたものでないポリオレフィンとの
重量比は、例えば1:10ないし10:1である。
【0063】本発明の更なる態様はメタロセン触媒上で
の重合によって製造されたポリオレフィンを安定化させ
る方法であり、該ポリオレフィン中に上述された安定剤
混合物を混入することからなる方法である。安定剤混合
物の成分二種は、安定化されるべきポリオレフィンの性
質、最終用途および他の添加剤の存在に依存して種々の
比率で使用され得る。一般的に、安定化されるべきポリ
オレフィンの重量に対して、例えば安定剤混合物の成分
二種のそれぞれを0.01ないし5重量%、好ましくは
0.01ないし2重量%、特に0.025ないし1重量
%使用することが適当である。
【0064】公知の方法により、例えば粉末状での乾式
混合、または溶液もしくは懸濁液の形態での湿式混合、
あるいはまた個々の成分を2.5ないし25重量%の濃
度で含むマスターバッチの形態で、この安定剤混合物ま
たは個々の成分をポリオレフィン中に混入することが可
能である。そのような操作において、粉末、粒子、溶
液、懸濁液の形態で、またはラテックスの形態でもポリ
オレフィンを使用することができる。重合または架橋の
前、間または後で、上記安定剤混合物または個々の成分
を添加することができる。更に、それらを純粋な形態
で、またはワックス、オイルもしくはポリマーにカプセ
ル化された形態でポリオレフィンに混入することができ
る。
【0065】混入の前に、上記安定剤混合物の個々の成
分を溶融状態で互いに混合することができ、また互いに
押出しすることができる。成形品、フィルム、テープ、
モノフィラメント、繊維、表面塗料等を製造するために
上記安定剤混合物で安定化されたポリオレフィンを使用
することができる。所望であれば、ポリオレフィン用の
他の慣用添加剤、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、ニ
ッケル安定剤、顔料、充填剤、可塑剤、腐食防止剤およ
び金属不活性化剤を、上述に記載の安定剤混合物を含む
ポリオレフィンに添加することができる。
【0066】そのような慣用の添加剤の例を以下に示
す。1.酸化防止剤 1.1.アルキル化モノフェノール 、例えば、2,6−
ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチ
ル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブ
チル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル
−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル
−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチ
ル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘ
キシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオ
クタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリ
シクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−メトキシメチルフェノール、直鎖または側鎖におい
て枝分れ鎖であるノニルフェノール、例えば、2,6−
ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル
−6−(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノー
ル、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ
−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−
(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノールおよ
びそれらの混合物。1.2.アルキルチオメチルフェノール 、例えば、2,
4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノー
ル、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノ
ール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェ
ノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニル
フェノール。
【0067】1.3.ヒドロキノンおよびアルキル化ヒ
ドロキノン、例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−メ
トキシフェノール、2,5−ジ−第三ブチルヒドロキノ
ン、2,5−ジ−第三アミルヒドロキノン、2,6−ジ
−フェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,
6−ジ−第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
アジペート。1.4.トコフェロール 、例えば、α−トコフェロー
ル、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−ト
コフェロールおよびそれらの混合物(ビタミンE)。1.5.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル 、例え
ば、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチル
フェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェ
ノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−
メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブ
チル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス
(3,6−ジ−第二アミルフェノール)、4,4’−ビ
ス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジス
ルフィド。
【0068】1.6.アルキリデンビスフェノール、例
えば、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−
メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−第
三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレ
ンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシ
ル)フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチ
ル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチ
レンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,
2’−メチレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノー
ル)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブ
チルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第
三ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メ
チレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニル
フェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α
−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,
4’−メチレンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノー
ル)、4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−
メチルフェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−
4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6
−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシ
ベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリ
ス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェ
ニル)ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメ
ルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビ
ス(3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブ
チレート]、ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2
−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチ
ルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル]
テレフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2
−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−
2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブ
タン、1,1,5,5−テトラ(5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
【0069】1.7.O−、N−およびS−ベンジル化
合物、例えば、3,5,3’,5’−テトラ−第三ブチ
ル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オク
タデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル
メルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−
3,5−ジ−第三ブチルベンジルメルカプトアセテー
ト、トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレー
ト、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテー
ト。1.8.ヒドロキシベンジル化マロネート 、例えば、ジ
オクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル
−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシ
ル−2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル
−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
マロネート。
【0070】1.9.芳香族ヒドロキシベンジル化合
、例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメ
チルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラ
メチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。1.10.トリアジン化合物 、例えば、2,4−ビス
(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジ
ン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,
5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビ
ス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキ
シ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキ
シ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチ
ル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソ
シアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5
−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサ
ヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス
(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート。
【0071】1.11.ベンジルホスホネート、例え
ば、ジメチル−2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオク
タデシル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−第三ブチル
−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホス
ホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。1.12.アシルアミノフェノール 、例えば、4−ヒド
ロキシラウラニリド、4−ヒドロキシステアラニリド、
N−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)カルバミン酸オクチルエステル。
【0072】1.13.β−(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一価
または多価アルコールとのエステル、アルコール例、メ
タノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタ
ノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、
チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス
(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビ
ス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカ
ノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサ
ンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシ
メチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシク
ロ[2.2.2]オクタン。1.14.β−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3
−メチルフェニル)プロピオン酸の以下の一価または多
価アルコールとのエステル 、アルコール例、メタノー
ル、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒ
ドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノー
ル、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジ
オール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチ
ル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ
[2.2.2]オクタン。
【0073】1.15.β−(3,5−ジシクロヘキシ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一
価または多価アルコールとのエステル、アルコール例、
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)
オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタ
デカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロ
ールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−
2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
ン。1.16.3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル酢酸の以下の一価または多価アルコールとのエス
テル 、アルコール例、メタノール、エタノール、オクタ
ノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、
チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス
(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビ
ス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカ
ノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサ
ンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシ
メチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシク
ロ[2.2.2]オクタン。
【0074】1.17.β−(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例
えば、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジア
ミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミ
ド、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N’
−ビス[2−(3−[3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキ
サミド(ユニロイヤル(Uniroyal)社によって供給される
登録商標ナウガード(Naugard)XL−1)。1.18.アスコルビン酸(ビタミンC)
【0075】1.19.アミン系酸化防止剤、例えば、
N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p
−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−
3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,
N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジ
アミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレン
ジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジア
ミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレ
ンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−
フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)
−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1
−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレン
ジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−
フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイ
ル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’
−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニ
ルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロ
ポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチル
アミン、N−(4−第三オクチルフェニル)−1−ナフ
チルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オク
チル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ−第三オ
クチルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミノフェノ
ール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイル
アミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノー
ル、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4
−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−第三ブチル
−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニ
ルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2
−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フ
ェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、
ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]
アミン、第三オクチル化N−フェニル−1−ナフチルア
ミン、モノ−およびジアルキル化第三ブチル/第三オク
チルジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジアルキ
ル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジ
アルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノ−
およびジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェ
ニルアミンの混合物、モノ−およびジアルキル化第三ブ
チルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−
3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フ
ェノチアジン、モノ−およびジアルキル化第三ブチル/
第三オクチルフェノチアジンの混合物、モノ−およびジ
アルキル化第三オクチルフェノチアジンの混合物、N−
アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフ
ェニル−1,4−ジアミノブテ−2−エン、N,N−ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジ−4−イ
ル)ヘキサメチレンジアミン、ビス(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジ−4−イル)セバケート、2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン、2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オール。
【0076】2.UV吸収剤および光安定剤 2.1.2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール 、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’
−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(5’−第三ブチル−2’−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’
−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−
クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル
−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−ク
ロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−第二ブチル−
5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチ
ルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,
5’−ジ−第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ビス(α,α−
ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒド
ロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチ
ル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2
−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキ
シルオキシ)−カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシ
フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−
(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−
メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−
ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−
ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチ
ル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカ
ルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシ
ルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−
2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ
−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)
フェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレン−
ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−
6−ベンゾトリアゾル−2−イルフェノール]、2−
[3’−第三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニル
エチル)−2’−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾ
トリアゾールとポリエチレングリコール300とのエス
テル交換生成物、次式[R−CH2CH2−COOCH2
CH2−]2−[式中、Rは3’−第三ブチル−4’−ヒ
ドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾル−2−イルフ
ェニル基を表す。]で表されるもの、2−[2’−ヒド
ロキシ−3’−(α,α−ジメチルベンジル)−5’−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベ
ンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−5’−
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリア
ゾール。
【0077】2.2.2−ヒドロキシベンゾフェノン
例えば、4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチル
オキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−
ベンジルオキシ、4,2’,4’−トリヒドロキシおよ
び2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。2.3.置換および未置換安息香酸のエステル 、例え
ば、4−第三ブチル−フェニルサリチレート、フェニル
サリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベン
ゾイルレゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベンゾイ
ル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,
4−ジ−第三ブチルフェニル 3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタ
デシル 3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ゾエートおよび2−メチル−4,6−ジ−第三ブチルフ
ェニル 3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ゾエート。
【0078】2.4.アクリレート、例えば、エチル
α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオ
クチル α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレー
ト、メチル α−カルボメトキシシンナメート、メチル
α−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、
ブチル α−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナ
メート、メチル α−カルボメトキシ−p−メトキシシ
ンナメートおよびN−(β−カルボメトキシ−β−シア
ノビニル)−2−メチルインドリン。2.5.ニッケル化合物 、例えば、2,2’−チオ−ビ
ス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェ
ノール]のニッケル錯体、例えば1:1または1:2錯
体であって、n−ブチルアミン、トリエタノールアミン
またはN−シクロヘキシルジエタノールアミンのような
さらなる配位子を伴うまたは伴わないもの;ニッケルジ
ブチルジチオカルバメート;4−ヒドロキシ−3,5−
ジ−第三ブチルベンジルホスホン酸のモノアルキルエス
テル、例えばメチルまたはエチルエステルのニッケル
塩、例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデ
シルケトキシムのようなケトキシムのニッケル錯体;1
−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾー
ルのニッケル錯体であって、さらなる配位子を伴うまた
は伴わないもの。
【0079】2.6.オキサミド、例えば、4,4’−
ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシ
オキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’
−ジ−第三ブトキサニリド、2,2’−ジドデシルオキ
シ−5,5’−ジ−第三ブトキサニリド、2−エトキシ
−2’−エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジ
メチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5
−第三ブチル−2’−エトキサニリド、およびその2−
エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ−第三ブトキサ
ニリドとの混合物、o−およびp−メトキシ−二置換オ
キサニリドの混合物、およびo−およびp−エトキシ−
二置換オキサニリドの混合物。
【0080】2.7.2−(2−ヒドロキシフェニル)
−1,3,5−トリアジン、例えば、2,4,6−トリ
ス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ
メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−
(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキ
シフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチル
フェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒド
ロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェ
ニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−
(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシ−プロポキシ)フ
ェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,
3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2
−ヒドロキシ−3−オクチルオキシ−プロピルオキシ)
フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,
3,5−トリアジン、2−[4−(ドデシルオキシ/ト
リデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒ
ドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル
フェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒド
ロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシ−
プロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメ
チルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−
ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−
ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒド
ロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル
−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−
ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシ−プ
ロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−
(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェ
ニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−
{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−
1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニ
ル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン。
【0081】3.金属不活性化剤、例えば、N,N’−
ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N’−サリチ
ロイルヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒ
ドラジン、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3
−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビ
ス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニ
リド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフ
ェニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポイルジ
ヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オキサリ
ルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)チオ
プロピオニルジヒドラジド。
【0082】4.ホスフィットおよびホスホナイト、例
えば、トリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキル
ホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリ
ス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホス
フィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリ
ルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデ
シルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジ
ホスフィット、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−メ
チルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、
ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィッ
ト、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニ
ル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,
4,6−トリス(第三ブチルフェニル)ペンタエリトリ
トールジホスフィット、トリステアリルソルビトールト
リホスフィット、テトラキス(2,4−ジ−第三ブチル
フェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、
6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−
第三ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2
−ジオキサホスホシン、6−フルオロ−2,4,8,1
0−テトラ−第三ブチル−12−メチル−ジベンズ
[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス
(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)メチ
ルホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−
メチルフェニル)エチルホスフィット、2,2’,
2’’−ニトリロ[トリエチルトリス(3,3’,5,
5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−
2,2’−ジイル)ホスフィット]、2−エチルヘキシ
ル(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチル−1,
1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット、
5−ブチル−5−エチル−2−(2,4,6−トリ−第
三ブチルフェノキシ)−1,3,2−ジオキサホスフィ
ラン。
【0083】特に好ましいものは以下のホスフィットで
ある。 トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィッ
ト(登録商標イルガフォス(Irgafos) 168:チバ−ガイ
ギー(Ciba-Geigy)社製)、トリス(ノニルフェニル)ホ
スフィット。
【化39】
【化40】
【0084】5.ヒドロキシルアミン、例えば、N,N
−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒ
ドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルア
ミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N
−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキ
サデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシル
ヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデ
シルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オク
タデシルヒドロキシルアミン、水素化牛脂アミンから誘
導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。6.ニトロン 、例えば、N−ベンジル−α−フェニル−
ニトロン、N−エチル−α−メチル−ニトロン、N−オ
クチル−α−ヘプチル−ニトロン、N−ラウリル−α−
ウンデシル−ニトロン、N−テトラデシル−α−トリデ
シル−ニトロン、N−ヘキサデシル−α−ペンタデシル
−ニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプタデシル−ニ
トロン、N−ヘキサデシル−α−ヘプタデシル−ニトロ
ン、N−オクタデシル−α−ペンタデシル−ニトロン、
N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシル−ニトロン、N−
オクタデシル−α−ヘキサデシル−ニトロン、水素化牛
脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシ
ルアミンから誘導されたニトロン。
【0085】7.チオ相乗剤、例えば、ジラウリルチオ
ジプロピオネートまたはジステアリルチオジプロピネー
ト。8.過酸化物捕捉剤 、例えば、β−チオジプロピオン酸
のエステル、例えば、ラウリル、ステアリル、ミリスチ
ルまたはトリデシルエステル、メルカプトベンズイミダ
ゾールまたは2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛
塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシル
ジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−
ドデシルメルカプト)プロピオネート。9.ポリアミド安定剤 、例えば、ヨウ化物および/また
はリン化合物との組合せによる銅塩ならびに二価のマン
ガン塩。
【0086】10.塩基性補助安定剤、例えば、メラミ
ン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリア
リルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、ア
ミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカ
リ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばカルシウム
ステアレート、亜鉛ステアレート、マグネシウムベヘネ
ート、マグネシウムステアレート、ナトリウムリシノレ
ートおよびカリウムパルミテート、アンチモンピロカテ
コレートまたは亜鉛ピロカテコレート。11.核剤 、例えば、タルクのような無機材料、二酸化
チタン、酸化マグネシウムのような金属酸化物、ホスフ
ェート、カーボネートまたはサルフェートであって、好
ましくはアルカリ土類金属のもの、モノ−またはポリカ
ルボン酸のような有機化合物およびそれらの塩、例え
ば、4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル
酢酸、ナトリウムスクシネートまたはナトリウムベンゾ
エート、イオン性コポリマー(”アイオノマー”)のよ
うなポリマー性化合物、特に好ましくは1,3:2,4
−ビス(3’,4’−ジメチルベンジリデン)ソルビト
ール、1,3:2,4−ジ(3’,4’−パラメチルジ
ベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ジ(ベ
ンジリデン)ソルビトール。
【0087】12.充填剤および強化剤、例えば、炭酸
カルシウム、シリケート、ガラス繊維、ガラス球、アス
ベスト、タルク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属
オキシドおよびヒドロキシド、カーボンブラック、グラ
ファイト、木粉および他の天然生成物の粉末または繊
維、合成繊維。13.その他の添加剤 、例えば、可塑剤、潤滑剤、乳化
剤、顔料、流動性添加剤、触媒、流れ調整剤、蛍光増白
剤、難燃剤、帯電防止剤および発泡剤。
【0088】14.ベンゾフラノンおよびインドリノ
、例えば、米国特許第U.S.4325863号、米
国特許第U.S.4338244号、米国特許第U.
S.5175312号、米国特許第U.S.52160
52号、米国特許第U.S.5252643号、独国特
許第DE−A−4316611号、独国特許第DE−A
−4316622号、独国特許第DE−A−43168
76号、欧州特許第EP−A−0589839号もしく
は欧州特許第EP−A−0591102号に記載されて
いるものや、あるいは3−[4−(2−アセトキシエト
キシ)フェニル]−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフ
ラン−2−オン、5,7−ジ−第三ブチル−3−[4−
(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾ
フラン−2−オン、3,3’−ビス[5,7−ジ−第三
ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニ
ル)ベンゾフラン−2−オン]、5,7−ジ−第三ブチ
ル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラン−2−
オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラン−2−オ
ン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフ
ェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラン−2
−オン、3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−
ジ−第三ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(2,3
−ジメチルフェニル)−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾ
フラン−2−オン。
【0089】
【実施例】安定剤混合物と慣用の添加剤の重量比は例え
ば1:0.5ないし1:5である。以下の例で詳細に本
発明を説明する。特記されないかぎり、全ての百分率ま
たは部は重量によるものである。
【0090】実施例1および2で使用される安定剤混合
物: 安定剤混合物II−1: 化合物:
【化41】 および
【化42】 (重量比1:1)。
【0091】安定剤混合物II−2: 化合物:
【化43】 および
【化44】 (重量比1:1)。
【0092】実施例1:メタロセンポリエチレンフィル
ムの光安定化 安定化されていないメタロセンポリエチレン粉末(密度
0.903g/cm3、10%ブテンコモノマー、19
0℃および2160gにおけるメルトフローインデック
ス〜5.0g/10分)100部を180℃で10分
間、ブラベンダープラストグラフ中でオクタデシル 3
−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート0.02部、トリス(2,4−ジ−
第三ブチルフェニル)ホスフィット0.08部、ステア
リン酸カルシウム0.1部および表1および2に示され
ている量の光安定剤系とともに均一化する。このように
して得られた材料を実験室用圧縮機で、アルミニウム箔
2枚の間で6分間、170℃で圧縮形成して厚さ0.2
mmのフィルムとし、それを冷水中に入れ急冷する。こ
れらの0.2mmのフィルムから60mm×25mmの
サンプルを切り取り、そして登録商標ウェザー−オーメ
ーター(WEATHER-OMETER) Ci65(ブラックパネル温
度63±2℃,水噴霧なし。)中で暴露する。これらの
サンプルを暴露装置から取り出し、赤外線分光光度計に
よってそれらのカルボニル含有量を測定する。
【0093】カルボニル吸光度0.1の形成に相当する
暴露時間(T0.1)は光安定剤系の安定化効率の示度と
なる。得られた値を表1および2にまとめる。
【表1】
【表2】
【0094】実施例2:メタロセンポリプロピレンフィ
ルムの光安定化 安定化されていないメタロセンポリプロピレン粉末(2
30℃および2160gにおけるメルトフローインデッ
クス〜20g/10分)100部を200℃で10分
間、ブラベンダープラストグラフ中でペンタエリスリチ
ル−テトラキス{3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート}0.05部、ト
リス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット
0.1部、ステアリン酸カルシウム0.1部および表3
に示されている光安定剤系とともに均一化する。このよ
うにして得られた材料を実験室用圧縮機で、アルミニウ
ム箔2枚の間で6分間、260℃で圧縮形成して厚さ
0.5mmのフィルムとし、水冷プレスで室温まで急冷
する。これらの0.5mmのフィルムから60mm×2
5mmのサンプルを切り取り、そして登録商標ウェザー
−オーメーター(WEATHER-OMETER) Ci65(ブラック
パネル温度63±2℃,水噴霧なし。)で暴露する。こ
れらのサンプルを暴露装置から取り出し、赤外線分光光
度計によってそれらのカルボニル含有量を測定する。
【0095】カルボニル吸光度0.2の形成に相当する
暴露時間(T0.2)は光安定剤系の安定化効率の示度と
なる。得られた値を表3にまとめる。
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 79:04 67:00)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 I)メタロセン触媒上での重合によって
    製造されたポリオレフィン、および II)成分a):次式(I) 【化1】 [式中、A1、A3、A4およびA5は互いに独立して水素
    原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子
    数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数1ない
    し4のアルキル−置換炭素原子数5ないし12のシクロ
    アルキル基、フェニル基、−OH−および/または炭素
    原子数1ないし10のアルキル−置換フェニル基、炭素
    原子数7ないし9のフェニルアルキル基;フェニル基上
    に−OHおよび/または炭素原子数1ないし10のアル
    キル基により置換された炭素原子数7ないし9のフェニ
    ルアルキル基;または次式(II) 【化2】 (式中、A6は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキ
    ル基、O・、−OH、−CH2CN、炭素原子数1ないし
    18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロ
    アルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基;
    未置換の、もしくはフェニル基上に炭素原子数1ないし
    4のアルキル基の1、2もしくは3個により置換された
    炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;または炭
    素原子数1ないし8のアシル基を表す。)で表される基
    を表し、A2は炭素原子数2ないし18のアルキレン
    基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン基または
    炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素原子数5な
    いし7のシクロアルキレン)基を表すか、または基
    1、 A2およびA3は、それらが結合している窒素原子
    と一緒になって、5−ないし10−員複素環を形成する
    か、またはA4およびA5は、それらが結合している窒素
    原子と一緒になって、 5−ないし10−員複素環を形
    成し、n1は2ないし50の数であり、そして基A1、A
    3、A4およびA5の少なくとも一つが式(II)で表さ
    れる基を表す。]で表される化合物の少なくとも一種; 成分b):次式(III) 【化3】 (式中、A7は水素原子または炭素原子数1ないし4の
    アルキル基を表し、A8は直接結合または炭素原子数1
    ないし10のアルキレン基を表し、n2は2ないし50
    の数である。)で表される化合物の少なくとも一種;お
    よび 成分c):次式(IV) 【化4】 [式中、A9およびA13は互いに独立して水素原子また
    は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し、A10
    11およびA12は互いに独立して炭素原子数2ないし1
    0のアルキレン基を表し、そしてX1、X2、X3、X4
    5、X6、X7およびX8は互いに独立して次式(V) 【化5】 (式中、A14は水素原子、炭素原子数1ないし12のア
    ルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
    基、炭素原子数1ないし4のアルキル−置換炭素原子数
    5ないし12のシクロアルキル基、フェニル基、−OH
    −および/または炭素原子数1ないし10のアルキル−
    置換フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアル
    キル基;フェニル基上で−OHおよび/または炭素原子
    数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子
    数7ないし9のフェニルアルキル基;または上述で定義
    された式(II)で表される基を表し、そしてA15はA
    6の定義の一つを有する。)で表される基を表す。]で
    表される化合物の少なくとも一種;からなる群から選択
    された異なる成分二種からなる安定剤混合物(但し、安
    定剤混合物が成分a)およびb)の二種からなる場合、
    基−N(A4)(A5)はシクロアルキル基を含まな
    い。);からなる組成物。
  2. 【請求項2】 A6およびA15が互いに独立して水素原
    子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す請求
    項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 A1、A3、A4およびA5が互いに独立し
    て水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素
    原子数5ないし8のシクロアルキル基、メチル−置換炭
    素原子数5ないし8のシクロアルキル基、フェニル基、
    炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基または式
    (II)で表される基を表すか、または基A4およびA5
    が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、6
    −員複素環を形成し、A2が炭素原子数2ないし10の
    アルキレン基を表し、そしてn1が2ないし25の数で
    あり;A7が水素原子またはメチル基を表し、A8がエチ
    レン基を表し;そしてn2が2ないし25の数を表し;
    そしてA9およびA13が互いに独立して水素原子または
    炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、A10、A11
    およびA12が互いに独立して炭素原子数2ないし6のア
    ルキレン基を表し、そしてA14が水素原子、炭素原子数
    1ないし6のアルキル基、炭素原子数5ないし8のシク
    ロアルキル基、メチル置換−炭素原子数5ないし8のシ
    クロアルキル基、フェニル基、炭素原子数7ないし9の
    フェニルアルキル基または式(II)で表される基を表
    す請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 成分a)が次式(I−1)、(I−
    2)、(I−3)または(I−4): 【化6】 【化7】 (式中、A6は水素原子または炭素原子数1ないし4の
    アルキル基を表し、そしてn1は2ないし25の数であ
    る。)で表される化合物の少なくとも一種であり;成分
    b)が次式(III−1): 【化8】 (式中、n2は2ないし25の数である。)で表される
    化合物であり;そして成分c)が次式(IV−1) 【化9】 (式中、A15は水素原子または炭素原子数1ないし4の
    アルキル基を表す。)で表される化合物の少なくとも一
    種である請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 安定剤混合物の異なる成分二種が成分
    a)およびb)である請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 安定剤混合物の異なる成分二種が成分
    a)およびc)である請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 安定剤混合物の異なる成分二種が成分
    b)およびc)である請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 安定剤混合物が次式: 【化10】 で表される化合物および次式: 【化11】 で表される化合物(式中、n1およびn2は2ないし25
    の数である。)からなる請求項1記載の組成物。
  9. 【請求項9】 安定剤混合物が次式: 【化12】 で表される化合物および次式: 【化13】 で表される化合物(式中、n2は2ないし25の数であ
    る。)からなる請求項1記載の組成物。
  10. 【請求項10】 メタロセン触媒上での重合によって製
    造されたポリオレフィンがポリエチレンまたはポリプロ
    ピレンである請求項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】 メタロセン触媒上での重合によって製
    造されたものでないポリオレフィンを付加的に含む請求
    項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】 メタロセン触媒上での重合によって製
    造されたポリオレフィンを安定化する方法であって、該
    ポリオレフィン中に請求項1で定義された安定剤混合物
    を混入することからなる方法。
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