JP2000226323A - イヌカラマツ抽出物を含有する皮膚外用剤、浴用剤及び薬剤 - Google Patents

イヌカラマツ抽出物を含有する皮膚外用剤、浴用剤及び薬剤

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JP2000226323A
JP2000226323A JP11337067A JP33706799A JP2000226323A JP 2000226323 A JP2000226323 A JP 2000226323A JP 11337067 A JP11337067 A JP 11337067A JP 33706799 A JP33706799 A JP 33706799A JP 2000226323 A JP2000226323 A JP 2000226323A
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Kazutomo Ori
一友 小里
Hinako Mikata
比奈子 三方
Masamichi Takita
賢路 滝田
Takao Yamada
貴男 山田
Kayoko Kitagawa
佳代子 北川
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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KONISHI SEIYAKU KK
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種アレルギー性皮膚炎症疾患、肌荒れ、敏
感肌といった皮膚の治療及び/又は予防、並びに日常の
スキンケアに有効で、更には掻き壊しによる症状悪化防
止にも有効である皮膚外用剤及び浴用剤及び化粧料を提
供することを目的とする。 【解決手段】 イヌカラマツ抽出物を含有する皮膚外用
剤、浴用剤、抗細菌剤、抗炎症剤、抗アレルギー剤、ア
トピー性皮膚炎治療及び/又は予防剤、皮膚美白剤、美
肌剤、並びに皮膚保湿剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚外用剤、浴用
剤、種々の医薬用途を持つ薬剤、皮膚美白剤、美肌剤及
び皮膚保湿剤に関し、より詳細には、イヌカラマツ抽出
物を含有する皮膚外用剤、浴用剤、抗細菌剤、抗炎症
剤、抗アレルギー剤、アトピー性皮膚炎治療及び/又は
予防剤、皮膚美白剤、美肌剤、並びに皮膚保湿剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】食生活の欧米化、生活環境の変化、スト
レスの増大等に伴ない、さまざまなアレルギー性皮膚炎
の他、肌荒れや敏感肌に悩まされ、特にアトピー素因に
基づくこれらの皮膚疾患になる人が増加の一途を辿って
いる。現在、従来まで若年者にのみ見られていたこれら
の疾病も近年では成人から老人に至るまで全世代層に亘
って罹患者が増えており、問題の深刻さを更に深めてい
る。その治療法としては僅かにステロイド剤等の抗炎症
剤の投与の他に、日常のスキンケアにおいて、尿素、グ
リセリン等の保湿剤の塗布等による対症療法的な処置が
為されているに過ぎない。特にステロイド剤を用いた治
療法ではステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫
斑)、酒さ様皮膚炎、座瘡、感染症の増悪、大量使用に
よる副腎皮質抑制などの副作用の点で問題が多い。ま
た、尿素を用いた日常のスキンケアでは、尿素自身の刺
激性により、症状が悪化する場合が報告されている。ま
た、掻き壊しによる2次感染が原因で治癒効果がなかな
か見られないことも多く、抗生物質を併用して治療を行
っているが、その際には、細菌類の感受性試験を行って
適切な抗生物質の選択をすることが必要である。更にア
レルギー性皮膚炎、肌荒れ及び敏感肌の症状が治まった
としても、掻破による影響を受け、直ちに正常な皮膚状
態に戻ることは少ない。これらの理由から、アレルギー
性皮膚炎、肌荒れ、敏感肌に対する従来の治療法/又は
予防法/又は日常のスキンケアでは、十分な効果が得ら
れていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
下に行われたものであり、各種アレルギー性皮膚炎症疾
患、肌荒れ、敏感肌といった皮膚の治療及び/又は予
防、並びに日常のスキンケアに有効で、更には掻き壊し
による症状悪化防止にも有効である皮膚外用剤及び浴用
剤及び化粧料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の実
情を踏まえて、抗細菌活性、抗炎症作用、抗アレルギー
作用、皮膚保湿作用、美肌作用及び皮膚美白作用に優れ
た物質を求め、各種天然植物からのスクリーニングを試
みた。その結果、イヌカラマツの抽出物が、Staphyloco
ccus aureus などに対する抗細菌活性、ヒアルロニダー
ゼ阻害活性、ヒスタミン遊離阻害活性、皮膚保湿作用、
美肌作用及び皮膚美白作用を有することを見出し、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明は、イヌカラ
マツ抽出物を含有する皮膚外用剤、浴用剤、抗細菌剤、
抗炎症剤、抗アレルギー剤、アトピー性皮膚炎治療及び
/又は予防剤、皮膚美白剤、美肌剤、並びに皮膚保湿剤
を提供する。
【0005】近年、Brguangらは、イヌカラマツのエタ
ノール抽出物から、数種のジテルペン酸類及び配糖体類
を単離し、これらの化合物には抗細菌作用はなく、抗真
菌作用のみがあることを確認している(Journal of Nat
ural Products Vol.58, 1 ,57-67, 1995)。その他の薬
理的作用、成分研究や用途については抗腫瘍活性作用及
び抗妊娠作用の報告が存在するのみである(抗腫瘍活性
作用:Journal of Natural Products 56,7,1114,1993.
Planta Medica 56,383,1990. 抗妊娠作用:Acta Pharma
cologica Sinica 12(2),187,1991. Memorias do Instit
udo Oswaldo Cruz 86,2,219,1991. Journal ofEthnopha
rmacology 32(1-3),167,1991. Acta Pharmacologica Si
nica 11(1),60,1990) 。
【0006】ところで、湿疹病変部の難治化には、その
部位で増殖した黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureu
s)などによるものとの報告がある(平成7年厚生省長
期慢性疾患総合研究事業アレルギー総合研究研究報告
書,p102、日皮会誌,107(9),1103-1111, 1997)。この
ことから、抗細菌作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用
を併せもつ薬剤を用いれば、皮膚炎症の予防及び治療と
ともに掻き壊しによる症状悪化の防止を図ることができ
ると考えられる。本発明者らがスクリーニングにより得
たイヌカラマツの抽出物は、Staphylococcus aureus
どに対する抗細菌活性、抗炎症作用(ヒアルロニダーゼ
阻害活性)及び抗アレルギー作用(ヒスタミン遊離阻害
活性)を有するので、各種アレルギー性皮膚炎症疾患の
予防及び治療に有効であるばかりでなく、掻き壊しによ
る症状悪化防止にも有効である。また、アレルギー性皮
膚炎や肌荒れ、敏感肌といった皮膚に対して、イヌカラ
マツ抽出物は、皮膚保湿作用、美肌作用及び皮膚美白作
用も合わせて有する為、肌を滑らかにし、かつうるおい
と共にハリを与えることから、正常な皮膚に対しても日
常のスキンケアとして非常に有効である。このように、
本発明に用いるイヌカラマツ抽出物は非常に有用性が高
いと考えられ、あらゆる形態の皮膚外用剤(医薬品、医
薬部外品、化粧品)及び浴用剤への応用が可能であり、
アレルギー性の皮膚炎症疾患やアトピー性皮膚炎、肌荒
れ、敏感肌といったトラブルを有する皮膚・頭皮のみな
らず正常な皮膚・頭皮に対しても、その予防及び改善に
優れた効果を発揮するであろう。その他にも、本発明に
用いるイヌカラマツ抽出物は、抗細菌剤、抗炎症剤、抗
アレルギー剤、皮膚保湿剤、美肌剤、皮膚美白剤、アト
ピー性皮膚炎治療及び/又は予防剤、並びに日常のスキ
ンケア用剤として利用できるが、後述の実施例により、
イヌカラマツ抽出物中の各種活性成分は熱に安定である
ことがわかったので、全身に活性成分が塗布される形態
である浴用剤に用いると、特に効果が高いことが期待さ
れる。
【0007】皮膚外用剤とは、各種の薬および/または
成分を調合したものを身体の外部に用いるものをいう。
各種の薬とは、皮膚外用剤の製剤に通常使用され得る薬
剤(ビタミン、生薬、抗炎症剤、殺菌・消毒剤など)で
あれば何でもよく、例えば、ビタミンとして、ビタミン
A、ビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンC、ビタミンD
2、D3、ビタミンE、ビタミンK、ニコチン酸、パントテ
ン酸、ビオチン等、生薬として、アロエ、ウコン、オウ
レン、カミツレ、カンゾウ、ソヨウ、トウキ、ダイオ
ウ、ヨクイニン、ボタンピ等、抗炎症剤としては、アズ
レンスルホン酸ナトリウム、イクタモール、インドメタ
シン、サリチル酸、グリチル酸ジカリウム等、殺菌・消
毒剤としては、アクリノール、イオウ、塩化ベンザルコ
ニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシ
ジン等が挙げられる。また、各種の成分とは、皮膚外用
剤の製剤に通常使用され得る基剤や添加剤等(油脂、鉱
物油、増粘剤、界面活性剤など)であり、例えば、油脂
として、オリーブ油、ゴマ油、カカオ脂、ダイズ油、ツ
バキ油、パーム油、牛脂、豚脂等、鉱物油として、流動
パラフィン、パラフィン、ワセリン、スクワレン等、増
粘剤として、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチ
ン、ポリビニルピロリドン等、界面活性剤としては、ラ
ウリン酸アミドプロピルベタイン、N,N-ジメチル-N-ア
ルキル-N-カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の
両性界面活性剤、ポリオキシエチレン化ラノリン、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤、
ステアリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム等
のアニオン界面活性剤等が挙げられる。化粧料とは、各
種の薬および/または成分を調合した化粧用の品であ
り、身体の外部に用いるものをいう。各種の薬とは、化
粧料の製剤に通常使用され得る薬剤(ビタミン、生薬、
紫外線吸収剤、皮膚美白剤など)であれば何でもよく、
例えば、ビタミンとして、ビタミンA、ビタミンB1、B
2、B6、B12、ビタミンC、ビタミンD2、D3、ビタミンE、
ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン等、生薬として、
アマチャ、バイモ、キョウニン、イチョウ、ウラジロガ
シ、エゾウコギ、オウギ、ビャクゴウ、ジオウ、ナンテ
ンジツ、ショウブコン、チクセツニンジン、トウチュウ
カソウ、キジツ等、紫外線吸収剤として、パラアミノ安
息香酸、エチルパラアミノ安息香酸、2-ヒドロキシ-4-
メトキシベンゾフェノン、パラメトキシケイ皮酸イソプ
ロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物等、皮
膚美白剤としては、アスコルビン酸リン酸エステルマグ
ネシウム、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス等
が挙げられる。また、各種の成分とは、化粧料の製剤に
通常使用され得る基剤や添加剤等(油脂、鉱物油、増粘
剤、界面活性剤など)であり、例えば、油脂として、オ
リーブ油、ゴマ油、カカオ脂、ダイズ油、ツバキ油、パ
ーム油、牛脂、豚脂等、鉱物油として、流動パラフィ
ン、パラフィン、ワセリン、スクワレン等、増粘剤とし
て、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、エチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ポリ
ビニルピロリドン等、界面活性剤としては、ラウリン酸
アミドプロピルベタイン、N,N-ジメチル-N-アルキル-N-
カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活
性剤、ポリオキシエチレン化ラノリン、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤、ステアリン
酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム等のアニオン
界面活性剤等が挙げられる。
【0008】スキンケア用剤とは、各種の薬および/ま
たは成分を調合した日常のスキンケアの品であり、身体
の外部に用いるものをいう。各種の薬とは、スキンケア
用剤の製剤に通常使用され得る薬剤(ビタミン、生薬、
皮膚保湿剤、美肌剤、殺菌・消毒剤など)であれば何で
もよく、例えば、ビタミンとして、ビタミンA、ビタミ
ンB1、B2、B6、B12、ビタミンC、ビタミンD2、D3、ビ
タミンE、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン等、生
薬として、アマチャ、バイモ、キョウニン、イチョウ、
ウラジロガシ、エゾウコギ、オウギ、ビャクゴウ、ジオ
ウ、ナンテンジツ、ショウブコン、チクセツニンジン、
トウチュウカソウ、キジツ等、皮膚保湿剤として、グリ
セリン、プロピレングリコール、キトサン、尿素、乳酸
ナトリウム、ムコ多糖類、ピロリドンカルボン酸等、美
肌剤としては、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、ヒア
ルロン酸ナトリウム等、殺菌・消毒剤としては、アクリ
ノール、イオウ、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼト
ニウム、グルコン酸クロルヘキシジン等が挙げられる。
また、各種の成分とは、スキンケア用剤の製剤に通常使
用され得る基剤や添加剤等(油脂、鉱物油、増粘剤、界
面活性剤など)であり、例えば、油脂として、オリーブ
油、ゴマ油、カカオ脂、ダイズ油、ツバキ油、パーム
油、牛脂、豚脂等、鉱物油として、流動パラフィン、パ
ラフィン、ワセリン、スクワレン等、増粘剤として、ア
ラビアガム、アルギン酸ナトリウム、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ポリビニ
ルピロリドン等、界面活性剤としては、ラウリン酸アミ
ドプロピルベタイン、N,N-ジメチル-N-アルキル-N-カル
ボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活性
剤、ポリオキシエチレン化ラノリン、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤、ステアリン酸
ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム等のアニオン界
面活性剤等が挙げられる。
【0009】皮膚外用剤、化粧料およびスキンケア用剤
の剤形としては、石鹸、洗顔料、グレンジングクリー
ム、クリーム、乳液、化粧水、ローション、シャンプ
ー、リンス、化粧油、軟膏などが挙げられる。浴用剤と
は、入浴時に浴槽に入れる各種の薬および/または成分
を調合した品をいう。各種の薬とは、浴用剤の製剤に通
常使用され得る薬剤(生薬、無機塩類、皮膚保湿剤な
ど)であれば何でもよく、例えば、生薬として、インチ
ンコウ、ウイキョウ、オウバク、ガイヨウ、カミツレ、
カンゾウ、ケイヒ、コウカ、コウボク、ゴシュユ、ジュ
ウヤク、センキュウ、チョウジ、チンピ、トウキ、ハッ
カ、ボウイ等、無機塩類として、塩化カリウム、塩化ナ
トリウム、塩化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、無水
硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等、皮膚保湿剤とし
て、グリセリン、プロピレングリコール、キトサン、乳
酸ナトリウム、ムコ多糖類、ピロリドンカルボン酸等が
挙げられる。また、各種の成分とは、浴用剤の製剤に通
常使用され得る基剤や添加剤等(油脂、鉱物油、色素、
界面活性剤など)であり、例えば、油脂として、オリー
ブ油、ゴマ油、カカオ脂、ダイズ油、ツバキ油、パーム
油、牛脂、豚脂等、鉱物油として、流動パラフィン、パ
ラフィン、ワセリン、スクワレン等、色素として、青色
1号、青色2号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、緑色
4号、緑色204号、クロロフィル等、界面活性剤とし
ては、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、N,N-ジメチ
ル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニウムベタイ
ン等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレン化ラノリ
ン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面
活性剤、ステアリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナト
リウム等のアニオン界面活性剤等が挙げられる。
【0010】浴用剤の剤形は、固形、半固形または液体
のいずれであってもよい。抗細菌活性とは、細菌類に対
して、殺菌的又は静菌的に働く作用をいう。抗炎症作用
とは、身体の一部又は全体に発赤、腫脹、疼痛、発熱等
の炎症を起こす症状を抑制又は軽減する作用をいう。
【0011】抗アレルギー作用とは、アレルギー反応や
アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、
花粉症、鼻炎、気管支喘息、蕁麻疹など)に対して起る
症状を抑制又は軽減する作用をいう。アトピー性皮膚炎
治療剤とは、アトピー性皮膚炎による症状(発赤、浮
腫、湿疹など)、又は掻き壊しによる2次感染を治療又
は改善する医薬品類をいう。
【0012】アトピー性皮膚炎予防剤とは、アトピー性
皮膚炎による症状(発赤、浮腫、湿疹など)、又は掻き
壊しによる2次感染を予防する医薬品類をいう。皮膚保
湿作用とは、皮膚にうるおい、しっとり感、すべすべ感
を与え、皮膚中の水分量を増加させ、且つ水分の蒸発を
抑える作用をいう。
【0013】美肌作用とは、皮膚にハリ、つや、柔らか
さ、なめらかさを与え、きめを細かくし、且つ整える作
用をいう。皮膚美白作用とは、一般に、肌を美しく白く
する作用、具体的には、色ムラのないすなわちシミ、ソ
バカスがない、くすんでいない、美しい肌色にする作用
をいう。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明で使用するイヌカラマツと
は、マツ科(Pinaceae)植物イヌカラマツPseudolarix
amabilis (Nelson) Rehd.、Pseudolarix kaempferi Gor
d.を指す。イヌカラマツは、中国の福建、湖北、湖南な
どに分布する落葉高木である。
【0015】イヌカラマツ抽出物とは、イヌカラマツの
樹皮または根皮をそのままあるいは乾燥させて溶媒で抽
出したものである。抽出溶媒としては、水、アルコール
類(例えば、メタノール、エタノールなどの低級アルコ
ール、あるいはプロピレングリコール、1,3−ブチレ
ンアルコールなどの多価アルコール)、アセトン、ジエ
チルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチ
ルエステル、キシレン、ベンゼン、クロロホルム、トル
エン、ヘキサンなどの有機溶媒などを単独で、あるいは
2種以上の混液を使用することができるが、水、アルコ
ール類、それらの混液である水とアルコール類の混液が
好ましく、水が特に好ましい。尚、抽出条件は特に制限
されるものではないが、通常は常温〜常圧下での溶媒の
沸点の範囲であればよい。この抽出液をそのまま用いて
も、あるいは希釈液としたり、濃縮エキスとしてもよ
く、また、凍結乾燥や噴霧乾燥などにより乾燥粉末物と
したり、ペースト状に調製してもよい。本発明における
イヌカラマツの抽出物はそのまま抗細菌剤、抗炎症剤、
抗アレルギー剤、皮膚保湿剤、美肌剤、皮膚美白剤、ア
トピー性皮膚炎治療及び/又は予防剤、並びに日常のス
キンケア用剤として利用できる他、皮膚外用剤や浴用
剤、化粧料へ配合することが可能である。その配合量は
特に規定されるものではなく、剤形の種類、品質、期待
される効果の程度によって若干異なるが、製剤全量中、
乾燥固形分として0.01〜30重量%、好ましくは
0.1〜10重量%配合させるのが良い。
【0016】本発明の抗細菌剤、抗炎症剤、抗アレルギ
ー剤、皮膚保湿剤、美肌剤、皮膚美白剤、アトピー性皮
膚炎治療及び/又は予防剤、日常のスキンケア用剤、皮
膚外用剤、浴用剤、並びに化粧料は、イヌカラマツ抽出
物に加えて、必要に応じて、医薬品、医薬部外品、化粧
品、食品類などの製剤に通常使用され得る基剤や添加物
などの任意成分を併用して製造することが可能である。
ここで用いられる各種任意成分としては、抗細菌剤、抗
炎症剤、抗アレルギー剤、皮膚保湿剤、美肌剤、皮膚美
白剤、アトピー性皮膚炎治療及び/又は予防剤、並びに
スキンケア用剤では、薬剤、生薬、微生物培養代謝物、
有機・無機塩、香料、色素、防腐剤、pH調整剤、酸化
防止剤、水溶性高分子などが挙げられる。皮膚外用剤及
び化粧料では、水溶性高分子、保湿剤、油分、界面活性
剤、pH調節剤、防腐剤、UV吸収剤、香料、酸化防止
剤、色素、薬剤、生薬、微生物培養代謝物、有機・無機
塩等が挙げられる。また、浴用剤では、水溶性高分子、
保湿剤、油分、界面活性剤、pH調節剤、防腐剤、香
料、酸化防止剤、色素、薬剤、生薬、微生物培養代謝
物、有機・無機塩等が挙げられる。
【0017】本発明の抗細菌剤、抗炎症剤、抗アレルギ
ー剤、皮膚保湿剤、美肌剤、皮膚美白剤、アトピー性皮
膚炎治療及び/又は予防剤、並びに日常のスキンケア用
剤の剤形は、各種の経口・外用製剤類から選択すること
ができる。本発明の皮膚外用剤、化粧料及びスキンケア
用剤は、カプセル状、アンプル状、スプレー剤状、ある
いはパウダー状、ゲル状、液状、軟膏状、乳液状、クリ
ーム状、固形状、発泡状などの形態で用いることができ
る。また、本発明の浴用剤は、錠剤状、丸剤状、カプセ
ル状、アンプル状、スプレー剤状、あるいは顆粒状、細
粒状、パウダー状、ゲル状、液状、軟膏状、乳液状、ク
リーム状、固形状、発泡状などの形態で用いることがで
きる。
【0018】本発明の抗細菌剤、抗炎症剤、抗アレルギ
ー剤、皮膚保湿剤、美肌剤、皮膚美白剤、アトピー性皮
膚炎治療及び/又は予防剤、並びに日常のスキンケア用
剤は、非経口、経肺、経鼻、点眼、及び経口を含めた種
々の投与経路で投与されうる。また、投与量は、所望の
治療効果が得られれる量であればよく、例えば、乾燥粉
末状態のイヌカラマツ抽出物の量に換算して、1mg〜50
0mg の1回投与量で、一日1〜6回程度の投与を症状の
緩和が現れるまで続けるとよい。
【0019】
【実施例】実施例1 抗菌活性試験 1-1 使用菌株名及び培地組成 a)Staphylococcus aureus 209P/乾燥ブイヨン3.0%、
寒天1.5% b)Candida albicans U-50-1/グルコース1.0%、乾燥ブ
イヨン0.3%、酵母エキス0.1%、寒天1.5% c)Streptococcus pyogenes SV/乾燥ブイヨン2.0%、ラ
ット血液(別滅菌して、培地調製時に添加)5.0% 、寒天
1.5%
【0020】各希釈段階の抽出液を含有する寒天平板培
地は、寒天培地9mLに対し抽出液1mLの割合で混合し、滅
菌ペトリ皿に流し込んで固めて調製した。次に被験菌を
表面に塗布して、27℃で20時間培養し、増殖の有無を判
定した。イヌカラマツ抽出液は、イヌカラマツ樹皮(市
販品)10gを100mLの各種溶媒で抽出した後、減圧留去し
精製水にて固形分として10mg/mLとなるように再溶解
し、抗菌活性試験に使用した。
【0021】1-2 イヌカラマツの抽出条件と抗菌活性 イヌカラマツの樹皮を濃度10mg/mLで室温水抽出(5日間
抽出)した場合及び70℃メタノール抽出した場合(5時
間抽出)のいずれの場合も、その抽出液は抗菌活性試験
で、従来から知られていた Candida albicans などの真
菌に対する抗真菌活性に加えて、新たに Staphylococcu
s aureus などの細菌に対する幅広い抗菌活性を示すこ
とが明らかになった。ただし、培養20時間後の判定で
抽出原液の微生物生育に対する影響は、生育阻止である
ことを確認した(表1)。
【0022】
【表1】
【0023】1-3 イヌカラマツの抽出温度と抗菌活性 イヌカラマツの樹皮の水抽出における温度の影響を室温
(5日間抽出)、42℃(3時間抽出)及び90℃(3時間抽
出)の3条件で比較検討した。その結果、温度による抗
菌活性物質抽出量のあいだには差異が認められなかっ
た。よって、イヌカラマツ中の抗菌活性物質が熱に安定
な物質であることが示唆される(表2)。
【0024】
【表2】
【0025】1-4 イヌカラマツの抽出溶媒と抗菌活性 抽出溶媒として水(室温5日間抽出)、メタノール(70
℃、5時間抽出)、クロロホルム・メタノール(2:
1)混液(42℃、3時間抽出)及びヘキサン(室温5日間
抽出)を用いて抗菌活性物質の抽出条件を検討した。そ
の結果、水及びメタノールでは活性物質が抽出された
が、クロロホルム・メタノール(2:1)混液及びヘキ
サンでは活性物質の抽出は認められなかった。よって、
イヌカラマツ中の抗菌活性物質は水溶性の高い物質と考
えられる(表3)。
【0026】
【表3】
【0027】実施例2 ヒアルロニダーゼ阻害活性試
Morgan-Elson法 (J.Biol.Chem.242,437,1967)によるヒ
アルロニダーゼ阻害活性試験を行った。 又はの抽出条件でイヌカラマツ樹皮10gを100mLの精
製水で抽出した後、減圧留去し精製水にて固形分として
5mg/mLとなるように再溶解し、ヒアルロニダーゼ阻害活
性試験に使用した。なお、対照としては水を、活性対照
としてはグリチルリチン酸ジカリウム (5mg/mL) を用い
た。
【0028】2-2 測定法 試料0.1mLに、1.2mg/mL濃度のヒアルロニダーゼ溶液
(0.1M 酢酸緩衝液 pH3.5)を0.05mLを加え、37℃で20
分間放置後、0.25mg/mL濃度のCompound48/80溶液(0.1M
酢酸緩衝液 pH3.5)を0.1mLを加えた後、37℃で40分
間放置した。次に、反応を停止させるために、0.4N水酸
化ナトリウム溶液を0.1mL加えた後、0.8Mホウ酸カリウ
ム溶液0.1mLを更に加え、沸騰水浴中で3分間加熱した。
室温まで冷却後、1% p-ジメチルアミノベンズアルデヒ
ド酢酸溶液3mLを加え、37℃で20分間放置した。その
後、585nmにおける光学密度を測定し、ヒアルロニダー
ゼ阻害活性を以下の式にて算出した。
【0029】
【数1】
【0030】2-3 ヒアルロニダーゼ阻害活性試験結果 本発明のイヌカラマツ抽出物には、グリチルリチン酸ジ
カリウムと同程度以上の優れたヒアルロニダーゼ阻害活
性を有することが確認され、抗炎症作用を有するものと
判断される。また、水抽出(90℃)においても高いヒア
ルロニダーゼ阻害活性が見られることから、抗炎症活性
物質は熱に安定な物質であることが示唆される(表
4)。
【0031】
【表4】
【0032】実施例3 ラット腹腔内肥満細胞からのヒ
スタミン遊離阻害活性試験 又はの抽出条件でイヌカラマツ樹皮10gを100mLの精
製水で抽出した後、減圧留去し精製水にて固形分として
5mg/mL、10mg/mL、100mg/mLとなるように再溶解し、ラ
ット腹腔内肥満細胞からのヒスタミン遊離阻害活性試験
に使用した。なお、対照としては精製水を、活性対照と
してはクロモグリク酸ナトリウム (5mg/mL、10mg/mL)を
用いた。
【0033】3-2 測定法 ラット(Slc:Wister系雄性ラット、7週齢)をエーテ
ル麻酔下、頚動脈を切断し、放血死せしめ、腹腔内にTy
lode液20mLを注入し、約3分間、軽くマッサージをす
る。その後、直ちにラット腹部正中線に沿って切開し、
腹水を採取し、4℃、250×gで5分間遠心分離を行い、沈
殿する細胞を集めた。沈殿物を、1mLTylode液に再浮遊
させ、細胞浮遊液とした。次に、細胞浮遊液100μLに試
料液100μLを加え、37℃で5分間加温した。この溶液40
μLを、予めcompound48/80を5μg/mLの濃度で含む0.02
Mリン酸緩衝化生理食塩水(pH7.0)(PBS)10μLを加
え、37℃で10分間加温した後、氷水中に浸して反応を停
止させた。次に、4℃、1500×gで4分間遠心分離を行
い、上清を分取し、0.1M塩酸50μLを加えて攪拌した
後、1N水酸化ナトリウム15μLでアルカリ性にし、10μL
の0.2% o- フタルアルデヒド試液 (10% アセトニトリル
水溶液) を加え、0 ℃で40分間、蛍光誘導体化反応を行
った。その後、0.5N硫酸15μL を加え、下記HPLC条件及
びヒスタミン遊離抑制率式にて、算出した。また、0.5%
ジメチルスルホキシド−0.02 Mリン酸緩衝化生理食塩水
(pH7.0)(PBS)のみを用いたときを対照として抑制率を算
出した。
【0034】 HPLC条件 カラム:イナートシル ODS-2 (4.6×250mm) カラム温度:室温 移動相:5% H3PO4:CH3CN:SDS=500mL:520mL:5g 流速:0.8 mL/min 検出:蛍光検出器(Ex355nm 、Em430nm)
【0035】
【数2】
【0036】3-3 ラット腹腔内肥満細胞からのヒスタミ
ン遊離阻害活性試験結果 本発明のイヌカラマツ抽出物には、クロモグリク酸ナト
リウムよりも優れたヒスタミン遊離阻害活性を有するこ
とが確認され、抗アレルギー作用を有するものと判断さ
れる。また、水抽出(90℃)においても高いヒスタミン
遊離抑制活性が見られることから、抗アレルギー活性物
質は、抗細菌活性物質および抗炎症活性物質と同様、熱
に安定な物質であることが示唆される(表5)。
【0037】
【表5】
【0038】 処方例1(バニシングクリーム) モノステアリン酸POE(20)ソルビタン 2.8重量% モノパルミチン酸ソルビタン 0.2 イソオクタン酸セチル 5.0 ミリスチン酸イソプロピル 2.0 ステアリン酸 10.0 鯨ロウ 2.0 セタノール 2.0 パラフィンワックス 2.0 メチルパラベン 0.1 ブチルパラベン 0.1 ホウ砂 0.5 プロピレングリコール 8.0 イヌカラマツ水抽出液(乾燥固形分 5.0重量%) 5.0 香料 0.3 精製水で全量 100にする
【0039】 処方例2(エモリエントクリーム:W/O型) P.O.E(15)グリセリン植物油脂肪酸エステル 1.5重量% セスキオレイン酸ソルビタン 3.5 ミリスチン酸イソプロピル 10.0 流動パラフィン 10.0 セタノール 4.0 パラフィンワックス 5.0 ミツロウ 2.0 メチルパラベン 0.1 ブチルパラベン 0.1 ホウ砂 0.5 プロピレングリコール 2.0 イヌカラマツ水抽出液(乾燥固形分 5.0重量%) 5.0 香料 0.3 精製水で全量 100にする
【0040】 処方例3(クレンジングクリーム) モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25EO)2.3重量% モノパルミチン酸ソルビタン 2.7 パルミチン酸イソプロピル 10.0 流動パラフィン 35.0 脱水ラノリン 3.0 ステアリン酸 3.0 セタノール 2.0 パラフィンワックス 2.0 ミツロウ 4.0 メチルパラベン 0.1 ブチルパラベン 0.1 トリエタノールアミン 0.3 プロピレングリコール 5.0 イヌカラマツ水抽出液(乾燥固形分 5.0重量%) 5.0 香料 0.3 精製水で全量 100にする
【0041】 処方例4(乳液) POE(20)ベヘニルエーテル 2.4重量% モノパルミチン酸ソルビタン 1.6 パルミチン酸イソステアリル 5.0 ミリスチン酸イソプロピル 3.0 脱水ラノリン 1.5 ステアリン酸 1.0 セタノール 1.0 パラフィンワックス 2.0 ミツロウ 2.0 鯨ロウ 2.0 メチルパラベン 0.1 ブチルパラベン 0.1 ホウ砂 0.5 カーボボール940(2%水溶液) 10.0 プロピレングリコール 10.0 イヌカラマツ水抽出液(乾燥固形分 5.0重量%) 5.0 香料 0.3 精製水で全量 100にする
【0042】 処方例5(洗顔クリーム) ラウリル硫酸トリエタノールアミン(43%) 15.0重量% ラウロイルサルコシンナトリウム 5.0 ミリスチン酸 25.0 ステアリン酸 5.0 牛脂硬化油 5.0 プロピレングリコール 5.0 メチルパラベン 0.1 ブチルパラベン 0.1 カセイカリ 6.0 イヌカラマツ水抽出液(乾燥固形分 5.0重量%) 5.0 香料 0.4 精製水で全量 100にする
【0043】 処方例6(クリームシャンプー) ラウリル硫酸トリエタノールアミン(43%) 20.0重量% ジステアリン酸エチレングリコール 2.0 ラウリルジメチルアミノ酢酸ペタイン(35%) 5.0 アミゾールLDE 5.0 メチルパラベン 0.1 プロピルパラベン 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 5.0 イヌカラマツ水抽出液(乾燥固形分 5.0重量%) 5.0 香料 0.4 精製水で全量 100にする
【0044】 処方例7(ヘアトリートメント) POE(30)ベヘニルエーテル 4.0重量% モノステアリン酸グリセリル 6.0 ミリスチン酸イソプロピル 5.0 エヌジェコール200A 5.0 流動パラフィン 3.0 ステアリン酸 5.0 脱水ラノリン 3.0 メチルパラベン 0.1 プロピルパラベン 0.1 ラウリルジメチルアミノ酢酸ペタイン(35%) 5.0 グリセリン 5.0 イヌカラマツ水抽出液(乾燥固形分 5.0重量%) 8.0 香料 0.4 精製水で全量 100にする
【0045】 処方例8(顆粒状浴用剤) 炭酸水素ナトリウム 50.0重量% 無水硫酸ナトリウム 30.0 塩化ナトリウム 8.0 イヌカラマツ水抽出物の乾燥粉末 10.0 香料 0.4
【0046】 処方例9(液体浴用剤) プロピレングリコール 30.0重量% ポリオキシエチレンオイルエーテル 2.0 ヘキシルデカノール 15.0 イソプロピルミリステート 8.0 イヌカラマツ水抽出液(乾燥固形分 5.0重量%)20.0 メチルパラベン 0.1 プロピルパラベン 0.1 香料 0.4 精製水で全量 100にする
【0047】 処方例10(軟膏剤) プロピレングリコール脂肪酸エステル 10.0重量% モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.2 流動パラフィン 20.0 パラフィン 8.0 イヌカラマツ水抽出液(乾燥固形分 5.0重量%) 4.0 プロピレングリコール 4.0 白色ワセリン 50.0 香料 0.1
【0048】 処方例11(カプセル剤) カルボキシメチルセルロース 35.0 マクロゴール6000 4.0 ステアリン酸マグネシウム 1.0 ソルビン酸 1.0 二酸化ケイ素 0.4 乳糖 40.0 イヌカラマツ水抽出物の乾燥粉末 8.0 香料 0.1
【0049】
【発明の効果】本発明により、イヌカラマツ抽出物を含
有する皮膚外用剤、浴用剤、抗細菌剤、抗炎症剤、抗ア
レルギー剤、アトピー性皮膚炎治療及び/又は予防剤、
皮膚美白剤、美肌剤、並びに皮膚保湿剤が提供された。
イヌカラマツ抽出液は、抗細菌活性、抗炎症作用、抗ア
レルギー作用、皮膚保湿作用、美肌作用、皮膚美白作用
を有するので、上記の薬剤又は化粧料は、各種アレルギ
ー性皮膚炎症疾患の予防及び/又は治療薬としてだけで
なく、掻き壊しによる症状悪化防止及び正常な皮膚に対
する日常のスキンケアにも非常に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/00 A61P 17/00 29/00 29/00 37/08 37/08 (72)発明者 三方 比奈子 東京都豊島区高田3丁目41番8号 中外製 薬株式会社内 (72)発明者 滝田 賢路 東京都豊島区高田3丁目41番8号 中外製 薬株式会社内 (72)発明者 山田 貴男 東京都豊島区高田3丁目41番8号 中外製 薬株式会社内 (72)発明者 北川 佳代子 大阪府東大阪市上石切町2丁目1309番地 小西製薬株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イヌカラマツ抽出物を含有する皮膚外用
    剤。
  2. 【請求項2】 医薬であることを特徴とする請求項1記
    載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 スキンケア用剤であることを特徴とする
    請求項1記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 化粧料であることを特徴とする請求項1
    記載の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 イヌカラマツ抽出物を含有する浴用剤。
  6. 【請求項6】 イヌカラマツ抽出物を含有する抗細菌
    剤。
  7. 【請求項7】 イヌカラマツ抽出物を含有する抗炎症
    剤。
  8. 【請求項8】 イヌカラマツ抽出物を含有する抗アレル
    ギー剤。
  9. 【請求項9】 イヌカラマツ抽出物を含有するアトピー
    性皮膚炎治療及び/又は予防剤。
  10. 【請求項10】 イヌカラマツ抽出物を含有する皮膚美
    白剤。
  11. 【請求項11】 イヌカラマツ抽出物を含有する美肌
    剤。
  12. 【請求項12】 イヌカラマツ抽出物を含有する皮膚保
    湿剤。
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