JP2000226180A - リフティングマグネット装置 - Google Patents

リフティングマグネット装置

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JP2000226180A
JP2000226180A JP11025463A JP2546399A JP2000226180A JP 2000226180 A JP2000226180 A JP 2000226180A JP 11025463 A JP11025463 A JP 11025463A JP 2546399 A JP2546399 A JP 2546399A JP 2000226180 A JP2000226180 A JP 2000226180A
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Kunio Kajitani
邦夫 梶谷
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】吊材吸着搬送時に吊ビームが受ける振動/衝撃
による誤動作が生じても吊荷を落下させない。 【解決手段】電磁石式のLM装置の制御手段は、リフテ
ィングマグネットの回路60を動作させる電力の供給を
遮断または接続する主接触子を備えた主回路50と、主
回路の接触子の開閉を制御するコンタクター及び主接触
子に連動してコンタクターへの通電を遮断または導通さ
せる補助接点を備えたコンタクター回路20と、リフテ
ィングマグネット装置の吸引または釈放を操作する制御
器10とを備える。更に、リフティングマグネットの回
路と主回路との間に、非常時放電回路30を備える。非
常時放電回路は、吸引操作時においてのみ動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リフティングマグ
ネット装置に関し、詳しくは、吊ビームに制御機器を搭
載したリフティングマグネット装置の制御回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】リフティングマグネット(以下、LMと
呼ぶ)を動作させるに必要な全ての制御機器を吊ビーム
上に搭載した形のLM装置がある。この種の装置の特長
としては、吊ビーム上に全ての制御機器を備えているた
め、クレーン上への機器の上架/据付が必要無く、また
どのクレーンにでも持って行って使えるという大きなメ
リットを有する。
【0003】図6はマグネットの吸引用コンタクターお
よび釈放用コンタクターとして一般的に使用されている
クラッパー型の直流電磁接触器の構造図で、(a)は側
面図,(b)は正面図である。図6を参照すると、この
コンタクターのON−OFF動作は、コンタクターがO
FFの状態、即ちコンタクターの操作コイル104が無
励磁の状態では復帰スプリング105によって可動鉄心
106は、矢印111に示される方向に引っ張られ、可
動鉄心106に連結されている可動接触子102が固定
接触子101と離れて開路の状態にある。次に、コンタ
クターがONの状態、即ち、コンタクターの操作コイル
104が励起されている状態では、操作コイル104に
より発生する磁力で復帰スプリング105の力に打ち勝
って、可動鉄心106を矢印112で示す方向に引き寄
せ、可動鉄心106に連結されている可動接触子102
が固定接触子101と括触して閉路の状態になる。
【0004】コンタクターには、上述した主回路用の接
触子(A接点)103と、更に可動鉄心106に連結して
制御回路用に使われる補助接点ユニット108が装備さ
れている。
【0005】ここで、コンタクターがONの状態で閉路
し、OFFの状態で開路する補助接点を補助a接点10
7a、それと逆の動きをする補助接点を補助b接点10
7bと呼ぶ。これらの補助a接点107a及び補助b接
点107bは、コンタクターの動きによって、OFFか
らONに移行するときは、最初に補助b接点107bが
外れて開路し、遅れて主回路のA接点103と補助a接
点107aが閉じて閉路になる。ONからOFFに移行
する場合は、逆に主回路のA接点103と補助a接点1
07aが開路してから補助b接点107bが閉路にな
る。
【0006】図7は、従来のLM装置の基本回路を示す
図である。図7に於いて、吸引用コンタクター(LL)
の操作コイル72のコンタクター回路には電気的インタ
ーロックとして釈放用コンタクター(LD)の補助b接
点71が入っている。これは、LLとLDが同時にON
しないために設けられる電気的インターロックで、可逆
式コンタクターとしては常識的に設けられるインターロ
ックである。一方、釈放用コンタクター(LD)の操作
コイル74の回路には、吸引用コンタクター(LL)の
補助b接点73が挿入されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の装
置で最も懸念されることは、吊ビーム上は吊材に最も近
いため、吊材吸着搬送時の振動/衝撃を直接受け、その
振動/衝撃がクレーン上より数倍大きいということであ
る。
【0008】例えば、鋼板吊LM装置に於ける吊枚数選
別運転、あるいは、ビレット搬送時の着床位置合わせの
ためのスタンションに当てての位置合わせ運転等の通常
行われる運転による振動/衝撃、あるいは吊材搬送中に
地上の障害物にぶつける等の不慮の衝撃等があり、それ
らが直接吊ビームに作用して吊ビーム上制御機器に過大
な振動/衝撃を与える。そのため、これら振動/衝撃に
よって、吊ビーム上の制御機器、特に吸引用コンタクタ
ー/釈放用コンタクターが誤動作を起こすという問題を
生ずる。
【0009】現在、この種のLM装置として実用されて
いるものに永久磁石式のものがある。永久磁石式のもの
は吊材吸着中はマグネットに通電しないため、万一コン
タクターが外れるようなことがあってもマグネットの吸
着には支障が無い。
【0010】しかし、電磁石式の場合には、吸引中にコ
ンタクターが外れると即吊荷が落下する、という重大事
故につながる大きな問題になる。そのため、この種の電
磁石式LM装置の普及の妨げとなっている。
【0011】ここで、振動/衝撃による吊ビーム上制御
機器、即ち、吸引用コンタクター/釈放用コンタクター
と、その誤動作について具体的に説明する。
【0012】いま、図6を参照して、吸引用コンタクタ
ーがON、釈放用コンタクターがOFFでマグネットが
吸着状態にあり吊材搬送時の過大な振動/衝撃が吊ビー
ムに加わったとする。コンタクターの誤動作として一番
起り易いのは、OFF状態のコンタクターに振動/衝撃
による外力が加わり、その外力がコンタクターの復帰ス
プリング105の力に打ち勝つて可動鉄心106が矢印
112の方向に動き、完全にON迄は行かないが途中ま
で動いて、一時的に補助のb接点107bが外れる状態
である。要するに、コンタクターがOFFの状態が復帰
スプリング105の力が最も弱く、可動鉄心106が一
番小さい外力で動く状態である。
【0013】従って、上記の場合、OFF状態の釈放コ
ンタクターに吊材搬送時の過大な振動/衝撃が加わっ
て、釈放コンタクターの可動鉄心106が矢印112の
方向に動き補助のb接点107bが外れて、一時的に開
路するという誤動作である。
【0014】従って、前述した釈放用コンタクターの誤
動作が生ずると、図7に示すように、吸引用コンタクタ
ーの操作コイル72の回路に入っている釈放用コンタク
ターの補助のb接点71が開くため吸引用コンタクター
(LL)の操作コイル72がOFFになり、LLの主回
路A接点53が開路してマグネット(LM1〜n)5へ
の給電が途絶え、吊材が落下するという危険につなが
る。
【0015】ここで、振動/衝撃は一時的なものではあ
るが、吸引用コンタクター(LL)が一旦確実にOFF
になるため吊材が落下する危険がある。これは、図7に
おいて吸引用コンタクタ−(LL)の操作コイル72が
OFFになり、主回路のLL接点53が開路するとLM
電流は一点鎖線の放電開路(バリスター)56を通って
放電し、減衰するが、ここで、LM放電回路56はLM
の作業性の必要条件から出来るだけ減衰が早いことが望
ましく、最大限減衰が早くなるような回路並びに回路諸
元が選定されている。
【0016】従って、一旦吸引用コンタクター(LL)
53がOFFすると減衰が早いため吊材落下の危険があ
る。
【0017】尚、振動/衝撃が極端に大きい場合には吸
引用コンタクターLLの操作コイル72の磁力に振動/
衝撃が打ち勝って、直接吸引用コンタクターLL53が
外れてOFFになり、吊材料が落下する危険がある。
【0018】ところで、吸引用コンタクターと釈放用コ
ンタクターの関係のような、可逆式コンタクターとし
て、同時にONさせないために設けられるインターロッ
クには上述した電気的インターロックと他に機械的イン
ターロックがある。
【0019】機械的インターロックは、一般にメカニカ
ルインターロックと呼ばれ、これは片方がONで、もう
一方がOFFの状態で、OFFしている方がONになろ
うとしてもON出来ないように可動鉄心をメカ的に押さ
えて動かないようにする機構のものである。もし、この
機構が設けられれば、前述の問題の中の釈放コンタクタ
ーの補助b接点による誤動作の問題はかなり解消される
が、このメカニカルインターロック機構は同じ構造で同
じ容量のコンタクター同士、あるいは同じ構造でも容量
がーランク差程度のコンタクター間にオプションとして
装備されているもので、通常、構造、容量の異なる組み
合わせのものには装備されていない。
【0020】ところが、LM装置の場合、吸引用コンタ
クターと釈放用コンタクターは、極端に容量が異なるた
めメカニカルインターロック付きとすることが難しい。
LM電流は、吸引電流に対し釈放電流が極端に小さく、
釈放電流は吸引電流の大体20〜30%ぐらいで、また
通電時間も、吸引は吊ってる間連続通電なのに対し、釈
放は残留磁気を打ち消すせいぜい3〜4秒程度である。
従って、吸引用コンタクターと釈放用コンタクターの容
量差は4〜5倍以上になる。
【0021】そこで,本発明の技術的課題は、吊ビーム
上にリフティングマグネット(以下、LMと略す。)を
動作させるに必要な全ての制御機器を搭載した電磁石式
LM装置に於いて、吊材吸着搬送時に吊ビームが受ける
振動/衝撃による吊ビーム上制御機器の誤動作対策にお
いて,振動/衝撃による誤動作が生じても吊荷を落下さ
せない安全なLM装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
みなされたもので、装置の構成としては、吊ビーム上に
LMを動作させるに必要な全ての制御機器を搭載した電
磁石式LM装置に於いて、一方向性の回路素子(シリコ
ンダイオードなど)と、回路をON−OFFする開閉器
を直列接続として低インビーダンスの非常時放電回路と
成し、その非常時放電回路をLM負荷と並列に接続した
もので、コンタクターが振動/衝撃によって一時的に誤
動作を起こしてもLMと並列に接続された低インピーダ
ンスの非常時放電回路がLM電流の減衰を遅延させ、コ
ンタクターの一時的誤動作期間内のLM電流の低下を抑
え吊能力の低下を防ぐものである。
【0023】即ち、本発明によれば、リフティングマグ
ネットを備えた吊ビームと、前記吊ビームに搭載された
前記リフティングマグネットを動作させる制御手段と、
前記制御手段の動作を電気的に制御し、前記リフティン
グマグネットの吸引または釈放を操作する制御器とを備
えた電磁石式のリフティングマグネット装置であって、
前記制御手段は、前記リフティングマグネットの回路を
動作させる電力の供給を遮断または接続する主接触子を
備えた主回路と、前記主接触子の開閉を制御するコンタ
クター及び前記主接触子に連動して前記コンタクターへ
の通電を遮断または導通させる補助接点を備えたコンタ
クター回路とを備え、更に、前記リフティングマグネッ
トの回路と、前記主回路との間に、非常時放電回路を備
え、前記非常時放電回路は、吸引操作時においてのみ動
作することを特徴とするリフティングマグネット装置が
得られる。
【0024】また、本発明によれば、前記リフティング
マグネット装置において、前記非常時放電回路は、一方
向性の回路素子と、当該非常時放電回路をON−OFF
する開閉器とを直列接続して構成される低インピーダン
スの回路を成し、当該非常時放電回路は、前記リフティ
ングマグネットの回路と並列に接続されていることを特
徴とするリフティングマグネット装置が得られる。
【0025】また、本発明によれば、前記リフティング
マグネット装置において、前記一方向性回路素子は、前
記マグネット装置が吸引状態に於いて前記主回路から当
該非常時放電回路への電流の流れを阻止する方向に挿入
されていることを特徴とするリフティングマグネット装
置が得られる。
【0026】また、本発明によれば、前記リフティング
マグネット装置において、前記非常時放電回路は、前記
マグネット装置が吸引後に前記リフティングマグネット
の回路に並列に接続され、前記主回路を遮断する前に、
当該主回路から切り離されるように回路構成されている
ことを特徴とするリフティングマグネット装置が得られ
る。
【0027】また、本発明によれば、前記いずれかのリ
フティングマグネット装置において、前記コンタクター
回路は、前記非常時放電回路の前記主回路との接続及び
切り離しを制御する機械ラッチ式コンタクターを備えて
いることを特徴とするリフティングマグネット装置が得
られる。
【0028】また、本発明によれば、前記いずれかのリ
フティングマグネット装置において、前記コンタクター
回路は、前記非常時放電回路の前記主回路との接続及び
切り離しを制御する主回路B接点形コンタクターを備え
ていることを特徴とするリフティングマグネット装置が
得られる。
【0029】さらに、本発明によれば、前記いずれかの
リフティングマグネット装置において、前記非常時放電
回路は、当該回路の短絡電流を抑制するための短絡電流
抑制手段を備えていることを特徴とするリフティングマ
グネット装置が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0031】図1は本発明の実施の形態によるLM装置
の全体構成を示す図、図2は本発明の第1の実施の形態
によるLM装置の基本回路図であり、非常時放電回路の
開閉器MSに機械ラッチ式コンタクターを使用した場合
を示している。図3は図2の基本回路の回路動作とLM
電流の変化を示す図である。
【0032】図1を参照すると、リフティングマグネッ
ト装置は、クレーン1のフック1aに、ワイヤー2によ
って吊下げられた吊りビーム3と、吊りビーム3から吊
り下げられた複数のリフティングマグネット(LM1〜
n)5と、吊りビーム3上に設けられた直流電源7と、
この直流電源7に電気的に接続され、LM1〜n5の駆
動を制御する制御盤6と、これに電気的に接続された接
続箱8とを備えている。接続箱8は、吊りビーム3から
離れた制御器10に操作ケーブルを介して接続されてい
る。
【0033】図2を参照すると、リフティングマグネッ
ト(LM)装置は、n個のリフティングマグネット(L
M1〜n)のコイル5a,5a,5a,…を備えたリフ
ティングマグネット(LM)回路60と、バッテリー7
に接続された主回路50と、コンタクター回路20と、
制御器10と、非常時放電回路30とを備えている。
【0034】LM回路60は、各LM1〜nのコイル5
a,5a,5a,…を並列に接続した構成である。
【0035】コイル5a,5a,5a,…の両端と直流
電源7との両端間は、接続線61,62によって、接続
されている。
【0036】主回路50は、直流電源としてのバッテリ
ー7の両端51a,51bと、71、72との間に回路
遮断器52a,52bを介して接続されている。また、
主回路は、接続線71、72にそれぞれ直列に挿入され
た吸引用コンタクター(LL)の主接触子であるA接点
53の接点対53a,53bと、回路遮断器52の各接
点対52a,52bとA接点対53a,53bとの間そ
れぞれ一端を備えた釈放用コンタクター(LD)の主接
触子であるA接点54の各接点対54a,54bと、各
接点対54a,54bの他端に一端がそれぞれ接続さ
れ、他端が接続線62,61にそれぞれ接続された抵抗
器55a,55bと、この接続線61,62間に設けら
れたLM電流放電回路であるバリスター56とを備えて
いる。
【0037】さらに、各コイル5a,5a,5a,…の
引きb接点出し両端と、主回路50の両端である接続線
61,62との間に、非常時放電回路30が並列に挿入
されている。非常時放電回路30は、機械ラッチ式コン
タクター(MS)の主接点(以下、MSコンタクターの
主接点と呼ぶ)31と一方向性の回路素子としてのダイ
オード(D)32を直列に接続した構成である。
【0038】制御器10は、一端が接続線62に接続さ
れる接続線92と接続線61に接続される接続線91に
接続されたコンタクター回路20との間に設けられ、3
つの選択された状態において、それぞれON,OFFの
いずれかの状態に切り替わる一端15a,17a,18
a、16aが夫々接続線92に接続された第1、第2、
及び第3のスイッチ11,13,14と導線16とを備
えている。第1のスイッチ11は、吸引の際のみにON
となる。また、第2のスイッチ13は、制御器10がO
FF及び釈放の際に、ONとなり、また、第3のスイッ
チ14は、釈放の際にONとなる。一方、導線16は、
吸引、釈放、及びOFFによらず、常に接続されてい
る。
【0039】この制御器10と接続線91との間に、コ
ンタクター回路20が挿入されている。コンタクター回
路20は、吸引用コンタクター(LL)の主接触子53
を動作させる操作コイル72と、非常放電回路(MS)
30のコンタクターの主接点31を動作させる機械ラッ
チ式コンタクター25と、釈放用コンタクター(LD)
の主接触子54を動作させる操作コイル28と、LL,
MSコンタクターののそれぞれ補助a接点23、21
と、LL,LD,MSコンタクターの補助b接点27、
22、26とを備えている。
【0040】この機械式ラッチコンタクター25は、セ
ットコイル35及びリセットコイル36が並列に設けら
れており、これらのコイルのセット及びリセットの互い
に連動する切り替えスイッチ33,34がそれぞれのコ
イルに直列に挿入されている。
【0041】第1のスイッチ11の他端15bは、LD
の補助b接点の一端に挿入されている。また、導線16
の他端16bは、MSコンタクターの補助a接点21の
一端に挿入されている。補助a接点21の他端は、補助
b接点22の一端に接続されている。補助b接点22の
他端は、分岐してLLの動作コイル24の一端と、LL
の補助a接点23の一端にそれぞれ接続されている。ま
た、LLの動作コイル24の他端は、接続線91に接続
されている。LLの補助a接点の他端は、機械ラッチ式
コンタクター25の切り替えスイッチ33の接点の一方
に接続されている。また、第2のスイッチ13の他端1
7bは、機械ラッチ式コンタクター25の切り替えスイ
ッチ34の接点の一方に接続されている。さらに、第3
のスイッチ14の他端18bは、MSの補助b接点及び
LLの補助b接点を介してLDの動作コイル28の一端
に接続されている。動作コイル28の他端は、接続線9
1に接続されている。
【0042】次に、本発明の第1の実施の形態によるL
M装置の動作について図3をも参照して説明する。
【0043】まず、制御器10を「吸引」に操作する。
すると、LLの操作コイル回路24がONし、主回路5
0のLLのA接点53が閉路してLM(1〜n)5は吸
引状態になる。また、LLの補助a接点23の閉路によ
り非常時放電回路30の開閉器のA接点(機械ラッチ式
(MS)コンタクター)のコンタクター回路20のセッ
トコイル(SC)35が励磁されて、MSコンタクター
の主接点31がONし、非常時放電回路30のMSコン
タクターの主接点31が閉路して非常時放電回路30が
LM負荷に並列に接続される。
【0044】非常時放電回路30はLMの両端を一方向
性の回路素子32で短絡しており極めて低インピーダン
スの放電回路となる。
【0045】従って、LMの放電回路は、通常のLMの
ON−OFF時にLM電流を素早く速やかに減衰させる
目的の放電回路(バリスター)56と、非常時にLM電
流の減衰を遅延させる目的の低インピーダンスの非常時
放電回路30で構成される。
【0046】次に、クレーン1を巻上、横行/走行して
吊荷を運搬するが、その過程において吊ビームに過大な
振動/衝撃が加わってLL/LDが誤動作したとする。
【0047】誤動作により主回路50のLLのA接点5
3が開路すると、LM電流は前記放電回路の内、低イン
ピーダンス側の破線の矢印で示す非常時放電回路30を
環流して減衰する。非常時放電回路30は極めて低イン
ピーダンスのため、LM電流の減衰を遅延させ、図3に
示す如く、LM電流は非常に緩やかに減衰する。
【0048】ここで、振動/衝撃による誤動作は一時的
なもので、振動/衝撃が無くなると回路は元の状態に復
帰するが、この間の電流の減少(I0)が低インピーダ
ンスの非常時放電回路30により僅かに抑えられるた
め、吊能力の低下が防げ、吊荷を落とすことなく安全に
出来る。
【0049】次に、吊荷を目的の場所に運搬したら制御
器10を「OFF」に戻す。すると、非常時放電回路3
0の機械ラッチ式コンタクター又は主回路B接点形コン
タクターの主接点(以下、MSの主接点と呼ぶ)31の
リセットコイル(RC)36が励磁され、MS25がO
FFになり、非常時放電回路30のMSの主接点31が
開路して非常時放電回路30が主回路50から切り離さ
れる。
【0050】MS25がOFFすると、補助a接点21
がOFFとなり、吸引用コンタクターLLの動作コイル
がOFFになり、主回路のLLのA接点53が開路して
LM電流は通常の放電回路(バリスター)56を通って
放電し、素早く速やかに減衰し、次の釈放動作に備え
る。
【0051】非常時放電回路30は、LM吸引後にLM
負荷に並列に接続され、LMを切る前に主回路50から
切り離されるため、通常のLMのON−OFF動作には
影響を与えることが無い。
【0052】又、非常時放電回路30の一方向性回路素
子のダイオード(D)32は、LM吸引中に於いて主回
路50を阻止する方向に挿入されるため、LM吸引中に
非常時放電回路30に電流が流れることは無い。従っ
て、一方向性回路素子32を大容量とする必要がなく、
また、MSのA接点31で回路電流を遮断することも無
いため非常時放電回路30を経済的に出来る。
【0053】尚、第1の実施の形態において、機械ラッ
チ式コンタクター(MS)の主接点を用いたが、その代
わりに主回路B接点型コンタクターの主接点を用いるこ
ともできる。
【0054】図4は本発明の第2の実施の形態によるL
M装置の基本回路図である。
【0055】図4に示すように、非常時放電回路30の
MSに主回路B接点形コンタクターを使用したものであ
る。具体的には、第1の実施の形態とは、制御器10'
と、コンタクター回路40と、MSの構成が異なってい
る。
【0056】第2の実施の形態においては、制御器1
0'にどのような状態においても、常に一端が接続線9
2に接続された導線19が追加されている。また、MS
コンタクターの補助b接点と補助a接点とが、互いに入
れ替わった位置に接続されている。導線19の他端は、
LLの補助b接点37の一端に挿入されている。
【0057】また、コンタクター回路40において、M
S主回路B接点形コンタクター38が挿入され、第2の
スイッチ13の他端及びLLの補助b接点27の他端に
一端がそれぞれ接続されており、コンタクター38の他
端は、接続線91に接続されている。また、導線16と
MSコンタクターの補助b接点26間にLLの補助a接
点が挿入されている。
【0058】なお、MSには、主回路A接点形の普通の
コンタクターを使用することも可能であり、また有接点
コンタクターではなく無接点形のコンタクターとするこ
とも可能である。
【0059】尚、有接点コンタクターとした場合、振動
/衝撃の外力に対し、吸引/釈放コンタクターと同類の
コンタクターにすると同様に誤動作を生ずる恐れがあ
り、出来れば構造/形式の異なるコンタクターを適用す
る方が望ましい。
【0060】図5は本発明の第3の実施の形態によるL
M装置の非常時放電回路を示す図である。
【0061】図5に示すように、非常時放電回路30の
別の例として、非常時放電回路30'に短絡電流抑制手
段として警報接点付ヒューズ41を挿入したものであ
る。これは不慮のトラブルで、一方向性回路素子32が
パンクして非常時放電回路30'がショートした場合を
考慮したもので、万一、一方向性回路素子32がパンク
して非常時放電回路30'がショートした場合には、こ
のヒューズ41が溶断して非常時放電回路を切り離し、
LM負荷に影響を及ぼさないようにすると共に警報を発
するように成したものである。なお不慮のトラブルの際
の、非常時放電回路の短絡電流を抑えるためにヒューズ
と直列に限流抵抗を挿入することも考えられる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吊ビーム上に、LMを動作させるに必要な全ての制御機
器を搭載した電磁石式のLM装置において、一方向性の
回路素子と、回路をON−OFFする開閉器を直列接続
とし低インピーダンスの非常時放電回路と成し、その非
常時放電回路をLM負荷と並列に接続したことにより、
吊材の吸着搬送時の振動/衝撃により吸引コンタクター
あるいは釈放コンタクターが一時的に誤動作しても、そ
の誤動作期間のLM電流の減衰を僅かに抑え、吊能力の
低下を防ぎ、吊材を落下させること無く安全なLM装置
とすることが出来る。
【0063】さらに、本発明によれば、上記の場合にお
いても、非常時放電回路には常用電流が流れることがな
く、また回路電流を遮断することも無いため、非常時放
電回路の回路諸元が経済的に出来るLM装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるLM装置の全体構成
を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるLM装置の基
本回路図である。
【図3】図2の基本回路の回路動作とLM電流の変化を
示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるLM装置の基
本回路図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態によるLM装置の非
常時放電回路を示す図である。
【図6】マグネットの吸引用コンタクターおよび釈放用
コンタクターとして一般的に使用されているクラッパー
型の直流電磁接触器の構造図で、(a)は側面図,
(b)は正面図である。
【図7】従来のLM装置の基本回路を示す図である。
【符号の説明】
1 クレーン 1a フック 2 ワイヤー 3 吊りビーム 5 リフティングマグネット(LM1〜n) 5a コイル 6 制御盤 7 直流電源(バッテリー) 8 接続箱 9 操作ケーブル 10,10' 制御器 11 第1のスイッチ 13 第2のスイッチ 14 第3のスイッチ 15a,16a,17a,18a 一端 15b,16b,17b,18b 他端 16,19 導線 20,40 コンタクター回路 21,23 補助a接点 22,26,27,37 補助b接点 24,28 操作コイル 25 機械式ラッチコンタクター 30,30' 非常時放電回路 31 開閉器(MS) 32 ダイオード 33,34 切り替えスイッチ 35 セットコイル(SC) 36 リセットコイル(RC) 38 主回路B接点形コンタクター 41 ヒューズ 50 主回路 52,52a,52a 回路遮断器 53 吸引用コンタクター(LL)のA接点 53a,53b 接点対 54 釈放用コンタクター(LD)のA接点 54a,54b 接点対 55a,55b 抵抗器 56 バリスター 60 リフティングマグネット(LM1〜n)回路 61,62 接続線 70 回路 71,73 補助b接点 72 操作コイル 91,92 接続線 101 固定接触子 102 可動接触子 103 主回路用の接触子 (A接点) 104 操作コイル 105 復帰スプリング 106 可動鉄心 107a 補助a接点 107b 補助b接点 108 補助接点ユニット 111,112 矢印

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフティングマグネットを備えた吊ビー
    ムと、前記吊ビームに搭載された前記リフティングマグ
    ネットを動作させる制御手段と、前記制御手段の動作を
    電気的に制御し、前記リフティングマグネットの吸引ま
    たは釈放を操作する制御器とを備えた電磁石式のリフテ
    ィングマグネット装置であって、 前記制御手段は、前記リフティングマグネットの回路を
    動作させる電力の供給を遮断または接続する主接触子を
    備えた主回路と、前記主接触子の開閉を制御するコンタ
    クター及び前記主接触子に連動して前記コンタクターへ
    の通電を遮断または導通させる補助接点を備えたコンタ
    クター回路とを備え、 更に、前記リフティングマグネットの回路と、前記主回
    路との間に、非常時放電回路を備え、前記非常時放電回
    路は、吸引操作時においてのみ動作することを特徴とす
    るリフティングマグネット装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリフティングマグネット
    装置において、前記非常時放電回路は、一方向性の回路
    素子と、当該非常時放電回路をON−OFFする開閉器
    とを直列接続して構成される低インピーダンスの回路を
    成し、当該非常時放電回路は、前記リフティングマグネ
    ットの回路と並列に接続されていることを特徴とするリ
    フティングマグネット装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のリフティングマグネット
    装置において、前記一方向性回路素子は、前記マグネッ
    ト装置が吸引状態に於いて前記主回路から当該非常時放
    電回路への電流の流れを阻止する方向に挿入されている
    ことを特徴とするリフティングマグネット装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のリフティングマグネット
    装置において、前記非常時放電回路は、前記マグネット
    装置が吸引後に前記リフティングマグネットの回路に並
    列に接続され、前記主回路を遮断する前に、当該主回路
    から切り離されるように回路構成されていることを特徴
    とするリフティングマグネット装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の内のいずれかに記載のリ
    フティングマグネット装置において、前記コンタクター
    回路は、前記非常時放電回路の前記主回路との接続及び
    切り離しを制御する機械ラッチ式コンタクターを備えて
    いることを特徴とするリフティングマグネット装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4の内のいずれかに記載のリ
    フティングマグネット装置において、前記コンタクター
    回路は、前記非常時放電回路の前記主回路との接続及び
    切り離しを制御する主回路B接点形コンタクターを備え
    ていることを特徴とするリフティングマグネット装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の内のいずれかに記載のリ
    フティングマグネット装置において、前記非常時放電回
    路は、当該回路の短絡電流を抑制するための短絡電流抑
    制手段を備えていることを特徴とするリフティングマグ
    ネット装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012240818A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Sankyu Inc リフティングマグネット式の搬送装置
EP2546184A1 (de) * 2011-07-15 2013-01-16 BLG Cargo Logistics GmbH & Co. KG Vorrichtung zum Handhaben von Stahlprodukten
EP2754634A1 (de) * 2013-01-15 2014-07-16 BLG Cargo Logistics GmbH & Co. KG Vorrichtung zum Handhaben von Lasten
KR102025246B1 (ko) * 2018-08-27 2019-09-25 주식회사 상영마그네트 스마트 마그네트 리프팅 시스템

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