JP2000226150A - プリンタの給・排紙トレイ - Google Patents

プリンタの給・排紙トレイ

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JP2000226150A
JP2000226150A JP11028990A JP2899099A JP2000226150A JP 2000226150 A JP2000226150 A JP 2000226150A JP 11028990 A JP11028990 A JP 11028990A JP 2899099 A JP2899099 A JP 2899099A JP 2000226150 A JP2000226150 A JP 2000226150A
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Masaru Horinaka
大 堀中
Masaharu Kimura
正治 木村
Masanori Matsushita
真規 松下
Norihiro Ochi
教博 越智
Atsushi Ueda
篤 上田
Susumu Hirata
進 平田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の給紙トレイと排紙トレイとが上下に配
置されるインクジェットプリンタにおいて、用紙の交換
/補充時における動作空間を確保するためのトレイの移
動を簡単にすることで、ユーザの用紙交換/補充動作の
負担を軽減するインクジェットプリンタの給・排紙トレ
イを提供すること。 【解決手段】 プリンタ本体1に対して進退可能な給紙
トレイ2Aと回動可能な排紙トレイ3とが、プリンタ本
体1の同一側面1Aに排紙トレイ3を上方とする上下関
係でもって配置し、給紙トレイ2Aの上面部と排紙トレ
イ3の回動軸31近傍に、互いに係合可能な係合部2
1、32を備え、且つ、その係合部21、32間にスプ
リングバネ22を介在して設け、給紙トレイ2Aをプリ
ンタ本体1から抜き出す場合に、そのスプリングバネ2
2と係合部21、32を介して排紙トレイ3に回動力を
与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアルプリンタ
で多チャンネルヘッドによって印字する高速インクジェ
ットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリアルプリンタで多チャンネル
ヘッドによって印字する高速インクジェットプリンタ
は、通常、ユーザがデスクトップ上でコンピュータに接
続して用いることなどが多く、ユーザがそのプリンタを
任意の場所に設置できるようにコンパクトな設計にする
ことが強く望まれる。このため、このようなインクジェ
ットプリンタでは、用紙搬送に関して、用紙を給紙機構
より印字工程、およびその後の排紙工程における何れか
の時点(多くは給紙直後に給紙ローラでのパスを用い
て)で用紙を反転するUパスと呼ばれる機構が採用され
ることが多い。このようなUパス機構を採用したインク
ジェットプリンタでは、排紙トレイと給紙トレイ(また
は給紙カセット)とが、装置の同一側面に上下関係で配
置し(通常排紙トレイが上になる事が多い)、トレイの
専有面積を小さくすることで装置のコンパクト化が図ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のインクジェットプリンタでは、排紙トレイが給紙ト
レイの上に位置するため、給紙トレイの用紙の交換/補
充を行う場合は、ユーザが排紙トレイと給紙トレイとの
間に手をいれなければならず、特に用紙サイズが小さい
時などには利便性が悪い。このため、従来より、ユーザ
の操作性を考慮し排紙トレイと給紙カセット(トレイ)
の間の空間を広く取るために種々の方法が用いられてき
た。例えば、前記給紙ローラのローラ径を大きくする事
で、排紙トレイと給紙トレイ間の空間を大きく取る配慮
がされてきたが、このような方式では装置のコンパクト
化が不可能である。
【0004】このような問題点を解消するために、特開
平9−240888号公報においては、排紙トレイを上方に向
けて略90度旋回させて、給紙トレイ上をローラ上記欠
点を解消しようとしている。しかしながら、このような
構造ではユーザの操作性において記録用紙を容易に取り
出したり、装着したりする、用紙交換の時の煩雑さは解
消されない。
【0005】本発明は、前記の問題点を解消するためな
されたものであって、用紙の給紙トレイと排紙トレイと
が上下に配置されるインクジェットプリンタにおいて、
用紙の交換/補充時における動作空間を確保するための
トレイの移動を簡単にすることで、ユーザの用紙交換/
補充動作の負担を軽減するインクジェットプリンタの給
・排紙トレイを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次の構成を有する。請求項1の発明は、
プリンタ本体に対して進退可能な給紙トレイと回動可能
な排紙トレイとが、該プリンタ本体の同一側面に排紙ト
レイを給紙トレイの上方に配置するプリンタの給・排紙
トレイであって、給紙トレイの上面部に第1の係合部を
設け、排紙トレイの回動軸近傍に第2の係合部を設け、
その第1の係合部と第2の係合部が弾性部材を介在して
係合し、給紙トレイがプリンタ本体から後退する場合
に、前記弾性部材と第1と第2の係合部を介して排紙ト
レイに回動力を与えることを特徴とするプリンタの給・
排紙トレイである。
【0007】請求項2の発明は、プリンタ本体に対して
進退可能な給紙トレイと回動可能な排紙トレイとが、該
プリンタ本体の同一側面に排紙トレイを給紙トレイの上
方に配置するプリンタの給・排紙トレイであって、排紙
トレイの回動に同調して回動するギアを、排紙トレイの
回動軸と同軸或いは回動軸の近傍に設け、そのギアと歯
合するラックギアを、給紙トレイの進退方向に沿って給
紙トレイに設け、排紙トレイおよび給紙トレイの何れか
一方の移動により他方が連動することを特徴とするプリ
ンタの給・排紙トレイである。
【0008】請求項3の発明は、前記ギアと同調して回
動するハンドルを設け、該ハンドルを回動操作すること
で、給紙トレイの進退と排紙トレイの回動を可能とする
ことを特徴とする請求項2に記載のプリンタの給・排紙
トレイである。
【0009】請求項1の発明によれば、給紙トレイの上
面部と排紙トレイの回動軸近傍に、互いに係合可能な第
1と第2の係合部を備え、且つ、その第1と第2の係合
部間に弾性部材を介在して設け、給紙トレイをプリンタ
本体から後退させる場合に、その弾性部材と第1と第2
の係合部を介して排紙トレイに回動力を与えることによ
り、給紙トレイと排紙トレイとの間隔を大きく設けるこ
とができ、プリンタのコンパクト設計における給紙用紙
の補給作業スペースの確保が図れる。また、給紙トレイ
の進退(抜き差し)に連動して排紙トレイが回動するた
めに、用紙の交換・補充時の排紙トレイの開放動作が容
易になる。
【0010】また、給紙トレイを装着状態において給紙
トレイ側の第1の係合部と排紙トレイ側の第2の係合部
との間に弾性部材を設けたことにより、装着状態にある
給紙トレイに対して装着方向への付勢力が付与され、給
紙トレイの取り付け位置を安定させ、給紙ミス(ミスフ
イード)の発生を防ぐことができる。
【0011】また、弾性部材を介して給紙トレイ側の第
1の係合部と排紙トレイ側の第2の係合部とが係合する
ために、給紙トレイを後退する場合に第1、第2の係合
部間の衝突を和らげることとなり、スムースかつ、衝撃
音の少ない抜き出しが実現でき、同様に給紙トレイを装
着時にも弾性部材が第1、第2の係合部間に介在するた
めに排紙トレイが急に下方に倒れることがなくスムーズ
な動きを実現するとともに、衝撃音も少なくできる。
【0012】請求項2の発明によれば、排紙トレイの回
動軸又は回動軸近傍にギアを設け、給紙トレイの進退方
向に沿って、前記排紙トレイのギアと歯合するラックギ
アを設け、排紙トレイおよび給紙トレイの何れか一方の
移動により他方が連動するために、例えば排紙トレイの
回動動作が、排紙トレイ側のギアおよび給紙トレイ側の
ラックギアを介して給紙トレイに水平運動として伝達さ
れる。これにより、排紙トレイを回動させて開位置まで
移動させると、これに伴って、給紙トレイも用紙交換位
置まで引き出される。よって、給紙トレイへの用紙の補
給等において、スムースかつ騒音なく排紙トレイと給紙
トレイの間隔を広く設けることができ、用紙の補給作業
スペースの確保が図れる。
【0013】請求項3の発明によれば、前記ギアと同調
して回動するハンドルを設け、該ハンドルを回動操作す
ることで、給紙トレイの進退と排紙トレイの回動を可能
とすることで、広いスペ−スのある排紙トレイ側にて回
動動作を行うことができるので、操作性に優れたものと
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の第
1の実施形態を詳細に説明する。図1はインクジェット
プリンタ1の外観斜視図である。箱型形状のインクジェ
ットプリンタ1は、所定間隔をもって供給トレイ2と排
紙トレイ3が同一側面1Aに排紙トレイ3を上部に形成
し、装置の小型化を行っている。供給トレイ2は、上面
に記録用紙Pを積層状態に載置可能な板状体であり、載
置された記録用紙Pが所定位置にてインクジェットプリ
ンタ1に供給可能とするために記録用紙Pの供給方向両
側を揃えるスライド用紙固定板4を形成している。排紙
トレイ3は、インクジェットプリンタ1内にて印刷さ
れ、排出された記録用紙Pを上面に保持するべく設けら
れた板状体であり、インクジェットプリンタ1側から水
平又は所定角度をもって支持されている。
【0015】図2は、インクジェットプリンタ(以下、
「装置」と略記する場合がある)1の印字工程の概略構
成図である。記録用紙Pは、装置1に繋がる給紙トレイ
2上に載置され、図示しないコンピュータ等からの画像
情報に基づく印字要求が装置1になされた時に、給紙ト
レイ2の装置側端部上方に用紙Pに接触可能(用紙Pの
積層状態に追従して)に支持された切欠部を設けた円柱
状ピックアップローラ5によって1枚毎の用紙Pが後述
する給紙工程に搬送される。
【0016】ピックアップローラ5により搬送された用
紙Pは、下流側の対向ローラである給紙ローラ6によっ
て送込み、支持されながら略U字形状の用紙搬送路7を
通過し、さらに前記画像情報に基づいて、画像情報の先
端と用紙P先端を調整する対向ローラのPSローラ(給紙
ローラ2)8によって印字部Aに到達する。
【0017】印字部Aは、インクヘッド12を搭載する
図示しないインクキヤリッジとその走査を円滑にするた
めに配置されたインクキヤリッジ保持シャフト11によ
って構成され、画像情報に対応して必要なインクヘッド
12よりインクが吐出され用紙P上に記録される。この
時用紙Pは一旦停止し、インクキヤリッジが1ライン
(1方向)の走査が終了した時点でインクヘッド12が
有する複数のインクノズル分に相当する用紙Pの搬送が
なされる。このように印字部Aにおいて画像情報に対応
した上記処理が継続して実施される事によって用紙P上
にインクによる画像情報が書き込まれる。記録された用
紙Pは、対向ローラからなる排紙ローラ9を経て排紙ト
レイ3に排出され印字物としてユーザに提供される。
【0018】図3は、インクジェットプリンタ1におけ
る印字中の給紙カセット2A(またはトレイ2)および
排紙トレイ3の装着状態を示している。
【0019】給紙カセット2Aは、用紙Pを積層状に収
容可能とする箱状体(箱型の給紙トレイ)であり、イン
クジェットプリンタ1に抜き差し自由の形状に形成さ
れ、図3に示すようにインクジェットプリンタ1に嵌合
することでとインクジェットプリンタ1への用紙Pの供
給を可能とする。給紙カセット2Aの蓋部上面2Bには
所定大きさの4角柱形状の凸部21を形成し、さらに凸
部21には給紙カセット2Aの抜出し方向に向かって弾
性部材であるスプリングバネ22を設けている。弾性部
材としては、スプリングバネに限定せず、板バネ、渦巻
きバネ、重ね板バネ、竹の子バネや、ゴム等であっても
よい。
【0020】排紙トレイ3は、装置1側端部に設けた回
動軸31に装置1に対して回動可能に支持され、印字中
は略平行状態に支持されている。そして、回動軸31の
近傍であり、前記水平状態にて下方(給紙カセット2A
方向)に伸びた凸部32を形成している。凸部32は4
角柱形状をしており、排紙トレイ3が略水平(任意)に
位置する状態において、凸部32の1辺(下面)が給紙
カセット2Aの蓋部上面2Bに回動可能な程度に近接す
る。凸部32の下面が給紙カセット2Aの蓋部上面2B
に当接すると、これ以上排紙トレイ3は回動できないの
で、排紙トレイ3は略水平状態に支持されている。ま
た、凸部32の大きさを任意に変更することで排紙トレ
イ3の支持角度を変更可能である。
【0021】給紙カセット2Aの凸部21の取り付け位
置は、排紙トレイ3の凸部32との間に位置するスプリ
ングバネ22が圧縮状態となる任意の位置に設けられて
いる。これによりスプリングバネ22は、装着状態にあ
る給紙カセット2Aに対して装着方向への付勢力を与え
ることとなり、給紙カセット2Aの取り付け位置を安定
させ、用紙Pの供給を確実にすることができる。
【0022】上記の構成において給紙トレイ3A中の用
紙Pは、紙送りローラ62によって給紙カセット2Aか
ら用紙搬送路7を経て、インクヘッド12が用紙Pの搬
送方向に対し直交する方向に走査する印字部Aに搬送さ
れる。印字された用紙Pは、排紙ローラ9を経て排紙ト
レイ3上に載置されて用紙Pの排出が完了する。
【0023】上記給紙トレイ2上の用紙Pの交換もしく
は補充等が必要となった場合、図4に示すように、給紙
カセット2Aを矢印B方向に抜き出す。この時、カセッ
ト2A上部2B(カセット用の蓋)に形成されたスプリ
ングバネ22が、排紙トレイ3の回動軸の周縁に形成さ
れた凸部32に付勢力を与え、排紙トレイ3が回動軸3
1を中心に回動する力に徐々に変換される。
【0024】そして、スプリングバネ22の弾性力に抗
して上記給紙トレイ2Aを更に抜き出す方向に移動させ
ると、スプリングバネ22が圧縮されながら更に回動軸
31を押圧し、回動軸31を軸に排紙トレイ3が上方に
向けて回動を開始する。この場合、弾性を利用すること
により、最小限の力で排紙トレイ3の回動が可能とな
る。
【0025】さらに、上記給紙トレイ2Aを抜き出す方
向に移動させると、図5に示すように、上記給紙カセッ
ト2A側の凸部21と排紙トレイ3側の凸部32とが係
合しながら、回動、移動し、図6に示すように、上記給
紙カセット2Aが所定位置まで引き出されると、上記排
紙トレイ3は完全に開位置まで移動し、この時、凸部2
1の上面が排紙トレイ3側の凸部32の側面と当接状態
となって静止状態となる。
【0026】用紙Pの交換、補充が終了した後は、上記
動作の逆手順を実行することによって給紙トレイ2と排
紙トレイ3は印字のために必要なポジション(図3の位
置)に再セットされる。その時、図6の状態から給紙ト
レイ2Aを装置1内の取り付け位置まで挿入すると、ス
プリングバネ22の先端(凸部21の他端側)が排紙ト
レイ3側の凸部32側面による下方への回動力を受けて
圧縮される(伸縮方向に)と同時に、排紙トレイ3はス
プリングバネ22の抗力を受けながら徐々に下方に回動
し、最終的に所定の略水平状態に位置される。
【0027】上記説明したように、給紙カセット2Aの
抜き差しに連動して排紙トレイ3を回動させるために、
給紙カセット2Aと排紙トレイ3とが僅かな間隙をもっ
て配置されるようなコンパクト設計によっても、給紙用
紙Pの補給作業スペースの確保でき、ユーザの作業性の
向上を図ることができた。。また更に、給紙カセット2
Aの抜き差しに連動して排紙トレイ3が回動するため
に、用紙Pの交換・補充時の排紙トレイ3の開放動作が
容易になった。
【0028】また、給紙トレイ2Aを装着状態において
給紙カセット2A側の凸部21と排紙トレイ3側の凸部
32との間において所定量圧縮状態のスプリングバネ2
2を設けたことにより、装着状態にある給紙カセット2
Aに対して装着方向への付勢力が付与され、給紙カセッ
ト2Aの取り付け位置を安定させ、給紙カセット2Aを
確実に紙送りローラ6に押し当て、給紙ミス(ミスフイ
ード)の発生を防ぐことができた。また、スプリングバ
ネ22を介して給紙カセット2A側の凸部21と排紙ト
レイ3側の凸部32とが係合するために、給紙カセット
2Aを抜き出す場合に凸部間の衝突を和らげ、スムース
かつ、衝撃音の少ない抜き出しが実現でき、同様に給紙
カセット2Aを装着時にもスプリングバネ22が凸部2
1、32間に介在するために排紙トレイ3が急に下方に
倒れることがなくスムーズな動きを実現するとともに、
衝撃音も少なくできた。
【0029】また、図7(a)から(d)に示すように
排紙トレイ3を、回動軸31と、その回動軸31よりも
装置1内部側に支軸31Aを設け、他端を排紙トレイ3
にスライド自在に係合するアームAMとによる2段の構
造で支持することにより、上記の効果に加えてより安定
した排紙トレイ3の取り付けを確保することができる。
【0030】以上説明した第1の実施形態では、給紙カ
セット2Aの抜き差しに同調して排紙トレイ3を回動さ
せるために、凸部21、32のリンク機構を用い、更に
弾性部材22を用いることで、簡単な構成によりスムー
スに給紙カセット2Aの抜き出し動作を実現したが、そ
の他ラック、ピニオンを用いた場合について、第2実施
の形態として以下に説明する。
【0031】第2の実施形態を図8から図13を参照し
て説明する。尚、前記した構成と同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。図8は、インクジェットプリ
ンタ1における印字中の給紙トレイ2Aおよび排紙トレ
イ3の装着状態を示している。
【0032】給紙トレイ2Aの抜き差し方向の側面に
は、所定長さにわたってラックギア23が固着して設け
られており、また、排紙トレイ3の図示しない回動軸端
近傍に、その排紙トレイ3の回動軸と同軸で、且つ、同
調して回動するピニオンギア33を、前記ラックギア2
3と歯合可能に軸着している。尚、ピニオンギア33の
取り付け手段としては、排紙トレイ3の回動軸に直接軸
着する他に、例えば歯車(ギア)等をピニオンギア33
と回動軸の間に介してもよい。
【0033】よって、給紙トレイ2と排紙トレイ3と
は、排紙トレイ3側のピニオンギア33と給紙トレイ2
側のラックギア23とによって歯合連結されて、給紙ト
レイ2または排紙トレイ3Aのどちらか一方を移動させ
ると他方もこれに連動するようになっている。
【0034】上記給紙トレイ2上の用紙Pの交換もしく
は補充等が必要となった場合、図9に示すように、ユー
ザは排紙トレイ3を上方に引き上げるように回動させ
る。この時、上記排紙トレイ3の回動動作が、排紙トレ
イ3側のピニオンギア33および給紙トレイ2側のラッ
クギア23を介して給紙トレイ2に水平運動として伝達
される。これにより、図10に示すように、排紙トレイ
3を回動させて開位置まで移動させると、これに伴っ
て、給紙トレイ2Aも用紙交換位置まで引き出される。
用紙Pの交換、補充が終了した後は上記動作の逆手順を
実行することによって給紙トレイ2Aと排紙トレイ3は
印字のために必要なポジション(図8の位置)に再セッ
トされる。もちろん、給紙トレイ2Aの引き出し動作
に、排紙トレイ3の回動動作を連動させてもよい。
【0035】上述のように排紙トレイ3の回動に給紙ト
レイ2Aの引き出しを連動させる場合、ユーザは排紙ト
レイ3の端部34を持って回動させると考えられ、この
場合、排紙トレイ3のピニオンギア33の連結部分の近
傍では、大きな曲げモーメントが生じる。排紙トレイ3
が上記曲げモーメントに対して充分な剛性を持たないと
予想される場合には、図11ないし図13に示すよう
に、排紙トレイ3側のピニオンギア33と同軸に回動用
レバー35を設け、オペレータがその回動用レバー35
を回動操作することによって給紙トレイ2の移動および
排紙トレイ3の回動を行わせる構成としてもよい。尚、
回動用レバー35の取り付け手段としては、ピニオンギ
ア33の回動軸に直接軸着する他に、例えば歯車(ギ
ア)等を回動用レバー35とピニオンギア33との間に
介してもよい。
【0036】以上説明したように、給紙トレイ2Aのラ
ックギア23と、排紙トレイ3のピニオンギア33が歯
合し、いずれか一方を動かすと直ぐさま他方も同調して
動き始め、排出トレイ3と給紙トレイ2Aの間に広い作
業空間が得ることができるために、用紙Pの補給作業ス
ペースを確保できるとともに、用紙の交換・補充時の排
紙トレイ3の開放動作が容易になった。
【0037】また、給紙トレイ2Aのラックギア23と
排紙トレイ3のピニオンギア33の歯合により排紙トレ
イ3が回動するために、静かで、スムースな回動動作を
実現することができた。さらに、給紙トレイ2Aと排紙
トレイ3の何れを動かしても他方が同調して動き、作業
スペースを確保できるために、限られたスペ−スでの使
用に適したものとできた。尚、通常用紙Pの載置に耐え
うる簡易構造の排紙トレイ3に対しては、排紙トレイ3
側のピニオンギア33と同軸に回動用レバー35を設
け、オペレータにその回動用レバー35を回動操作せれ
ることによって、上記動作を確保することができた。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1の発明によ
れば、給紙トレイの上面部と排紙トレイの回動軸近傍
に、互いに係合可能な第1と第2の係合部を備え、且
つ、その第1と第2の係合部間に弾性部材を介在して設
け、給紙トレイをプリンタ本体から後退させる場合に、
その弾性部材と第1と第2の係合部を介して排紙トレイ
に回動力を与えることにより、給紙トレイと排紙トレイ
との間隔を大きく設けることができ、プリンタのコンパ
クト設計における給紙用紙の補給作業スペースの確保が
図れる。また、給紙トレイの進退(抜き差し)に連動し
て排紙トレイが回動するために、用紙の交換・補充時の
排紙トレイの開放動作が容易になる。
【0039】また、給紙トレイを装着状態において給紙
トレイ側の第1の係合部と排紙トレイ側の第2の係合部
との間に弾性部材を設けたことにより、装着状態にある
給紙トレイに対して装着方向への付勢力が付与され、給
紙トレイの取り付け位置を安定させ、給紙ミス(ミスフ
イード)の発生を防ぐことができる。
【0040】また、弾性部材を介して給紙トレイ側の第
1の係合部と排紙トレイ側の第2の係合部とが係合する
ために、給紙トレイを後退する場合に第1、第2の係合
部間の衝突を和らげることとなり、スムースかつ、衝撃
音の少ない抜き出しが実現でき、同様に給紙トレイを装
着時にも弾性部材が第1、第2の係合部間に介在するた
めに排紙トレイが急に下方に倒れることがなくスムーズ
な動きを実現するとともに、衝撃音も少なくできる。
【0041】請求項2の発明によれば、排紙トレイの回
動軸又は回動軸近傍にギアを設け、給紙トレイの進退方
向に沿って、前記排紙トレイのギアと歯合するラックギ
アを設け、排紙トレイおよび給紙トレイの何れか一方の
移動により他方が連動するために、例えば排紙トレイの
回動動作が、排紙トレイ側のギアおよび給紙トレイ側の
ラックギアを介して給紙トレイに水平運動として伝達さ
れる。これにより、排紙トレイを回動させて開位置まで
移動させると、これに伴って、給紙トレイも用紙交換位
置まで引き出される。よって、給紙トレイへの用紙の補
給等において、スムースかつ騒音なく排紙トレイと給紙
トレイの間隔を広く設けることができ、用紙の補給作業
スペースの確保が図れる。
【0042】請求項3の発明によれば、前記ギアと同調
して回動するハンドルを設け、該ハンドルを回動操作す
ることで、給紙トレイの進退と排紙トレイの回動を可能
とすることで、広いスペ−スのある排紙トレイ側にて回
動動作を行うことができるので、操作性に優れたものと
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るインクジェット
プリンタ1の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るインクジェット
プリンタ1の印字部の概略構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る印字状態に於け
るインクジェットプリンタ1の概略構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る給紙カセット2
Aを抜き出し時の作用的説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る給紙カセット2
Aを抜き出し時の作用的説明図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る給紙カセット2
Aを抜き出し完了時の作用的説明図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に排紙トレイの他の支
持構造を用いた回動動作の作用的説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る印字状態に於け
るインクジェットプリンタ1の概略構成図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る給紙カセット2
Aを抜き出し時の作用的説明図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る給紙カセット
2Aを抜き出し完了時の作用的説明図である。
【図11】本発明の第2の実施形態にレバー35を適用
した場合の作用的説明図である。
【図12】本発明の第2の実施形態にレバー35を適用
した場合の作用的説明図である。
【図13】本発明の第2の実施形態にレバー35を適用
した場合の作用的説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 給紙トレイ 2A 給紙カセット 3 排紙トレイ 21 凸部 22 スプリングバネ 23 ラックギア 31 回動軸 32 凸部 33 ピニオンギア 35 回動用レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 真規 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 越智 教博 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 上田 篤 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 平田 進 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3F054 AA01 AC05 BA04 BC02 BC04 DA12 DA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタ本体に対して進退可能な給紙ト
    レイと回動可能な排紙トレイとが、該プリンタ本体の同
    一側面に排紙トレイを給紙トレイの上方に配置するプリ
    ンタの給・排紙トレイであって、 給紙トレイの上面部に第1の係合部を設け、排紙トレイ
    の回動軸近傍に第2の係合部を設け、該第1の係合部と
    第2の係合部が弾性部材を介在して係合し、 前記給紙トレイがプリンタ本体から後退する場合に、前
    記弾性部材と第1と第2の係合部を介して排紙トレイに
    回動力を与えることを特徴とするプリンタの給・排紙ト
    レイ。
  2. 【請求項2】 プリンタ本体に対して進退可能な給紙ト
    レイと回動可能な排紙トレイとが、該プリンタ本体の同
    一側面に排紙トレイを給紙トレイの上方に配置するプリ
    ンタの給・排紙トレイであって、 排紙トレイの回動に同調して回動するギアを、排紙トレ
    イの回動軸と同軸或いは回動軸の近傍に設け、 前記ギアと歯合するラックギアを、給紙トレイの進退方
    向に沿って給紙トレイに設け、 前記排紙トレイおよび給紙トレイの何れか一方の移動に
    より他方が連動することを特徴とするプリンタの給・排
    紙トレイ。
  3. 【請求項3】 前記ギアと同調して回動するハンドルを
    設け、該ハンドルを回動操作することで、給紙トレイの
    進退と排紙トレイの回動を可能とすることを特徴とする
    請求項2に記載のプリンタの給・排紙トレイ。
JP11028990A 1999-02-05 1999-02-05 プリンタの給・排紙トレイ Pending JP2000226150A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010180043A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
CN102050348A (zh) * 2009-10-29 2011-05-11 精工爱普生株式会社 堆叠结构以及记录装置
JP2012250845A (ja) * 2011-06-07 2012-12-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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