JP2000226046A - 易開栓性中栓及び易開栓性中栓付複合容器蓋 - Google Patents
易開栓性中栓及び易開栓性中栓付複合容器蓋Info
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- JP2000226046A JP2000226046A JP11025493A JP2549399A JP2000226046A JP 2000226046 A JP2000226046 A JP 2000226046A JP 11025493 A JP11025493 A JP 11025493A JP 2549399 A JP2549399 A JP 2549399A JP 2000226046 A JP2000226046 A JP 2000226046A
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Abstract
り、開栓に際しての液飛びが有効に防止された合成樹脂
製の中栓を提供すること。 【解決手段】 容器口部の内周面に嵌め込まれる胴壁6
と、該胴壁の下端に形成されている閉塞底壁7と、該胴
壁の上端から外方に延びており且つ容器口部の上端面に
密着するフランジ壁5とから成る合成樹脂製の中栓1に
おいて、前記フランジ壁5は、厚肉基部5aと、該基部
の外方先端部から延びている周状の薄肉片とから形成さ
れており、該厚肉基部の外方先端部側側面は、下端側が
内方に引っ込んだテーパー面5cとなっており、該テー
パー面の上端に前記薄肉片が連なっていることを特徴と
する。
Description
固定される中栓に関するものであり、特に内容物(液)
が熱間充填され、その後の冷却により容器内が減圧状態
となる所謂減圧容器に好適に使用される合成樹脂製の中
栓に関する。本発明は更に、上記中栓を備えた複合容器
蓋にも関する。
の中栓は、流通時の密封性を向上させる目的で使用さ
れ、例えば、容器口部外周面に着脱自在に固定される蓋
体と組み合わせて、各種飲料などが充填された容器に広
く適用されている。
器口部の内周面に嵌め込まれる胴壁と、該胴壁の下端に
形成されている閉塞底壁と、該胴壁の上端から外方に延
びており且つ容器口部の上端面に密着するフランジ壁と
から成っており、閉塞底壁には、該中栓を容器口部から
引き抜くためのリング部材が設けられている。かかる中
栓は、これと組み合わせる蓋体の内部にセットした状態
で容器口部に打栓できるという利点を有している。
知の中栓は、開栓が容易でなく、しかも、開栓に際して
液飛びが発生するという欠点を有している。即ち、この
種の中栓は、この底壁に結合しているリングを指で把持
して引き上げることにより開栓されるが、このような開
栓方式では、シールブレークと同時に開栓が進行するた
め、容器内容液の液面の変化や容器内容積の変化が急激
に変更し、この結果、内容液が容器外に飛び出すという
不都合を屡々生じる。また該リングと中栓の底壁との連
結部が破断して開栓が困難になるという問題もある。特
に、液飛びの問題は、容器内が減圧に保持されている減
圧容器の場合に顕著である。
り、しかも開栓に際しての液飛びが有効に防止された合
成樹脂製の中栓を提供することにある。本発明の他の目
的は、特に、各種ジュースの様に熱間充填される内容液
が収容された減圧容器に好適な合成樹脂製中栓を提供す
ることにある。本発明の更に他の目的は、上記中栓を備
えた複合容器蓋を提供することにある。
部の内周面に嵌め込まれる胴壁と、該胴壁の下端に形成
されている閉塞底壁と、該胴壁の上端から外方に延びて
おり且つ容器口部の上端面に密着するフランジ壁とから
成る合成樹脂製の中栓において、前記フランジ壁は、厚
肉基部と、該基部の外方先端部から延びている周状の薄
肉片とから形成されており、該厚肉基部の外方先端部側
側面は、下端側が内方に引っ込んだテーパー面となって
おり、該テーパー面の上端に前記薄肉片が連なっている
ことを特徴とする易開栓性中栓が提供される。また前記
中栓は、テーパー面を形成する代わりに或いはテーパー
面を形成すると共に、厚肉基部の上面の内周縁もしくは
その近傍に、直立した突片を形成することができる。本
発明によれば更に、容器口部の外周面に螺子締結により
着脱自在に装着される合成樹脂製の蓋体と、容器口部の
内周面に着脱自在に嵌合固定される合成樹脂製の中栓と
から成る複合容器蓋において、前記蓋体は、頂板部と、
該頂板部に連なる筒状側壁とを備えており、前記蓋体の
頂板部には、その下側空間に通じている中空空間を備え
且つ上方に直立した中空筒が形成されており、該中空筒
内には、その中空空間を閉じない様に且つ該中空筒の上
端よりも上方まで延びている柱状体が設けられており、
前記中空筒には、注出用開口が形成された天井壁を備え
た弁部材が、上下にスライド可能に嵌め込まれており、
前記弁部材と中空筒と柱状体とは、該弁部材が上方に位
置する時には、該注出用開口を介して、前記中空筒内空
間が外部に開放され、且つ該弁部材の降下によって該注
出用開口が前記柱状体によって閉じられるように、互い
に関連していると共に、前記筒状側壁は、前記頂板部の
周縁部から下方に延びている第1のスカート部と、水平
段差部を介して第1のスカート部に連なり、第1のスカ
ート部よりも大径で且つ内面に容器口部外周面に形成さ
れている螺条と螺子係合する螺条を備えた第2のスカー
ト部とから成っており、中栓として、前述した構造の中
栓が使用された複合容器蓋が提供される。
肉基部の先端部分に周状の薄肉片が設けられており、し
かも、該厚肉基部の外方先端部側側面は、下端側が内方
に引っ込んだテーパー面となっており、該テーパー面の
上端に前記薄肉片が連なっている。このため、この薄肉
片の下側に指を挿入して、容易にフランジ壁を捲り上げ
ることができ、また、フランジ壁の捲り上げにより、フ
ランジ壁と容器口部上端との密着が開放され且つ胴壁の
径が若干縮小する。従って、この捲り上げと同時にシー
ルブレークが生じ、この後にフランジ壁を引っ張り上げ
ることにより開栓を行うことができる。このように、本
発明の中栓では、シールブレークと同時に開栓が進行せ
ず、シールブレークが生じた後に開栓が進行するため、
液飛びが有効に防止されるのである。また、リングのよ
うな部材を用いて開栓を行うものではないため、リング
を連結する部分が破断して開栓が困難となるという問題
も有効に解消される。
ている。即ち、減圧容器では、ジュース等の飲料が熱間
充填され、蓋を装着した後の冷却により、容器内が減圧
に保持されている。従って、中栓を引き抜く際の液飛び
現象が著しい。シールブレークにより容器内圧が一気に
高められるためである。しかるに本発明の中栓では、フ
ランジ壁の捲り上げによりシールブレークが生じ、その
後の開栓時(フランジ壁を持っての引っ張り上げ時)に
は、容器内圧力は外気圧と同じになっているため、開栓
時の液飛びが有効に行われるばかりか、容器内圧により
中栓が容器側に吸引されることもないため、開栓操作を
至って容易に行うことが可能となる。
捲り上げや引っ張り上げを容易に行うために、前記テー
パー面、前記フランジ壁の内周面、或いは薄肉片の裏面
の少なくとも何れかの部分に、滑り止め用のリブを設け
ることが好ましい。また、フランジ壁の上面を、外周側
が内周側よりも高くなる様に形成し、両者の間に垂直段
差部を存在させることによっても、フランジ壁を持って
の捲り上げや引っ張り上げを容易に行うことができる。
上面の内周縁もしくはその近傍に、直立した突片を形成
することもできる。このような突片を形成しておくと、
これを押し倒すことにより、確実且つ速やかにシールブ
レークが生じるので、液飛びの発生を一層有効に防止す
ることができる。
詳細に説明する。図1は、本発明の中栓の一例を示す半
断面側面図(A)及びその平面図(B)であり、図2
は、図1の中栓のシールブレークプロセスを説明するた
めの図であり、図3は、本発明の中栓の他の例を示す半
断面側面図(A)及びその平面図(B)であり、図4
は、本発明の中栓の種々の好適例の要部を容器口部と共
に示す図であり、図5は、図3の中栓を備えた複合容器
蓋の半断面側面を、容器口部と共に示す図であり、図6
は、図5の複合容器蓋を容器口部に装着する前の状態を
示す半断面側面図であり、図7は、図5の複合容器蓋か
ら中栓を取り外して、再び容器口部に装着した状態を示
す半断面側面図であり、図8は、図5の複合容器蓋の弁
部材の機能を説明するための図である。
の中栓は、容器口部の上端に密着し得るフランジ壁5
と、容器口部の内周面に嵌め込まれる胴壁6と、閉塞底
壁7とから成っている。特に、胴壁6は、容器口部の内
周面に強く圧接されて高いシール性が得られる様に、そ
の中央部が膨出した形状を有している。
基部5aと、その外側先端部に形成されている薄肉片5
bとから形成されており、厚肉基部5aの外方先端部側
側面は、図1から明らかな通り、上端側が下端側よりも
長くなるようなテーパー面5cとなっている。即ち、こ
のテーパー面5cの上端に前記薄肉片5bの裏面が連な
っている。
部材が設けられており、このリング部材を指で引っ張る
ことにより、開栓が行われていた。このため、リング部
材と閉塞底壁7との連結部分が破断して開栓が困難とな
ったり、開栓とシールブレークとが同時に進行して液飛
びが発生する等の不都合を生じていた。しかるに、上述
した本発明の中栓では、フランジ壁5を持ってシールブ
レーク及び開栓が行われ、従来公知の中栓の様に、リン
グ部材を備えていない。この結果、上記のような連結部
分の破断により開栓が困難となったり、液飛びが発生す
る等の不都合が有効に防止されるのである。
セスを説明するための図2において、この中栓1では、
テーパー面5cの上端に薄肉片5bの裏面が連なってい
るため、この薄肉片5bの下側に指を入れてフランジ壁
5の捲り上げを容易に行うことができる。しかも、テー
パー面5cに指をかけてフランジ壁5を捲り上げると、
図示されている様に、厚肉の基部5aの下面が速やかに
容器口部50の上端から剥離し、且つ胴壁6の上端の径
も若干縮小する。この結果、シールブレークが徐々に進
行する。従って、次いでフランジ壁5を持って引っ張り
上げることにより、開栓が行われるが、この開栓に際し
ては、既にシールブレークが生じているため、液飛びが
有効に防止されるのである。
レーク操作を一層容易に且つ確実に行うために、図3に
示す様に、突片10を設けることができる。即ち、図3
に示された中栓1は、フランジ壁5(厚肉の基部5a)
の上面の内周縁或いはその近傍に、直立した突片10が
設けられている点を除けば、図1の中栓1と全く同じ構
造を有している。図3の中栓では、突片10を内側に押
し倒すことにより、厚肉の基部5aの下面の容器口部5
0上端からの剥離、及び胴壁6の上端の径の縮小が生
じ、シールブレークが至って容易に且つ確実に行われ
る。従って、突片10を内側に押し倒した後に、突片1
0及びフランジ壁5を持って引っ張り上げて開栓を行う
ことにより、液飛びを有効に防止することができる。
尚、図3の中栓1においても、容器口部50からの引き
抜き作業を容易に行うために、テーパー面5cを形成し
ておくことが好ましいが、突片10を持っての引き抜き
作業を容易に行うことができるのであれば、テーパー面
5cを形成せず、この面5cを通常の垂直面とすること
もできる。
の捲り上げによるシールブレークや、これを持っての引
っ張り上げによる開栓を容易に行うために、例えば滑り
止め用のリブを設けたり、フランジ壁5の上面に段差を
設けたりすることができる。このようなリブ或いは段差
が設けられた例を図4に示す。図4において、(A)
は、テーパー面5cに滑り止め用のリブ13を設けた例
であり、(B)は、薄肉片5bの裏面に滑り止め用のリ
ブ13を設けた例であり、(C)は、フランジ壁5の内
周面(胴壁6の内面の上端に相当)に滑り止め用のリブ
13を設けた例である。このような位置に滑り止め用の
リブ13を設けることにより、フランジ壁5の捲り上げ
や、これを持っての引っ張り上げを至って容易に行うこ
とができる。また図4中、(D)は、薄肉片5bの上面
と、厚肉の基部5aとの間に段差15を設けた例であ
り、このような段差15を設けた場合にも、この段差1
5が滑り止めとなるので、上記と同様、薄肉片5bの捲
り上げや、これを持っての引っ張り上げを容易に行うこ
とができる。尚、図4では、図1の中栓を例にとって、
これに滑り止め用のリブ13或いは段差15を設けた例
を示したが、これらのリブ13や段差15は、図3に示
した突片10を備えている中栓にも設けることができ
る。また、図3(A)〜(C)のリブ13を組み合わせ
て用いることもできるし、これらリブ13と段差15と
を組み合わせることもできる。
いては、フランジ壁5の捲り上げを容易に行うために、
薄肉片5bの長さdを0.5mm以上、薄肉片5bの裏面と
厚肉基部5aの下面との間隔hを0.5mm以上に設定する
ことが好ましく、更にフランジ壁5の捲り上げによるシ
ールブレークを確実なものとするために、テーパー面5
cと水平面とのなす角θを80度以下とすることが好ま
しい。例えば、角度θが上記範囲よりも大きいと、フラ
ンジ壁5を捲り上げる時に指を引っ掛けにくく、開栓作
業が困難となるおそれがある。
容器に極めて有用である。即ち、容器内が減圧に保持さ
れている容器では、上記中栓1は、容器内に吸引される
ため、密封性が極めて良好であり、しかも、シールブレ
ーク後は、容器内圧力が外部と同じになるため、その後
の中栓の引き抜き(開栓)を極めて容易に行うことがで
きる。例えば、容器内が減圧状態に保持されている時
に、中栓1を引き抜こうとすると、極めて大きな力を必
要とするため、開栓が一気に行われ、この結果、内容液
の飛散を生じやすくなるが、本発明の中栓1では、中栓
1の引き抜きを小さな力で行うことができるので、この
ようなトラブルを有効に防止することができるのであ
る。
を備えた蓋体と組み合わせ、複合容器蓋として使用に供
される。このような複合容器蓋の一例を、図3で示した
中栓を用いた場合を例にとって図5及び図6に示した。
図5は、この複合容器蓋が容器口部に装着されている状
態を示し、図6は、この複合容器蓋が容器口部に装着さ
れる前の状態を示す。
は、合成樹脂製の蓋体20と、図3に示した中栓1と、
オーバーキャップ21とから成っている。蓋体20は、
頂板部25と、頂板部25に連なっている筒状側壁26
とを備えている。筒状側壁26は、第1のスカート部2
6aと、水平段差部26bと、第1のスカート部26a
よりも大径の第2のスカート部26cとから形成されて
いる。即ち、第1のスカート部26aは、頂板部25の
周縁部から下方に延びており、第1のスカート部26a
の下端には、外方に延びている水平段差部26bを介し
て、下方に延びている第2のスカート部26cが連なっ
ている。
0が形成されており、この螺条30と容器口部50の外
面に形成されている螺条51との螺合により、蓋体20
が容器口部50に固定される。また第2のスカート部2
6cの内面には、螺条30よりも上方の部分に、水平段
差部26bとは小間隔を置いて中栓保持用突起31が形
成されている。即ち、図6に示されている様に、容器口
部50に装着される前の蓋体20内には、中栓1が挿入
されるが、薄肉片5bは容易に捲れて中栓保持用突起3
1を乗り越えるため、その挿入は容易である。また、蓋
体20内に挿入された中栓1は、薄肉片5bと中栓保持
用突起31との係合により、蓋体20内から脱落しない
ように保持されているため、所定の打栓工程に搬送さ
れ、中栓1を保持した状態で蓋体20が容器口部50に
装着され、最後にオーバーキャップ21が装着される。
オーバーキャップ21を係止するための係止突起32が
形成されており、これにより、オーバーキャップ21が
しっかりと固定される。水平段差部26bの内面には、
中栓押え用の環状突起33が形成されている。即ち、第
2のスカート部26cの内面の螺条30を容器口部50
の外面に形成されている螺条51と螺合させることによ
り、中栓1のフランジ壁5が容器口部50の上端と水平
段差部26bとの間に挟持され且つ環状突起33により
しっかりと容器口部50の上端に押さえつけられ、これ
により、容器口部50が密封されるわけである。尚、中
栓1のフランジ壁5に設けられている突片10は、当然
のことながら、第1のスカート部26aの内面とは小間
隔が形成されるような位置に形成されている。両者が接
触すると、打栓不良を生じてしまうからである。
は、蓋体20を開栓し、中栓1を容器口部50から取り
除いた後に、再び、蓋体20を容器口部50に装着して
使用に供する(図7参照)。図7から明らかな通り、中
栓1を取り外した場合、水平段差部26bの内面の環状
突起33が、容器口部50の上端に圧接されるため、こ
の部分から液の漏洩を生じることはない。
に、容器口部50内に嵌め込まれた中栓1は、胴壁6の
圧縮により、そのフランジ壁5の径が収縮する(通常、
0.3mm程度)。このため、容器口部50内に嵌め込まれ
た中栓1においては、薄肉片5bと中栓保持用突起31
との係合は解除された状態にあり、蓋体20を開栓した
とき、蓋体20のみが容器口部50から取り除かれ、中
栓1は、そのまま容器口部50に残ることになる。従っ
て、この中栓1を先に述べた操作により容器口部50か
ら取り外した後、再び蓋体20のみを容器口部50に装
着することにより、使用に供される。この場合、容器口
部50内に嵌め込まれた中栓1の薄肉片5bと中栓保持
用突起31との係合が解除されていないと、蓋体20と
一緒に中栓1が容器口部50から取り外されてしまい、
容器口部50から取り外した蓋体20の内部に中栓1が
保持されてしまうという不都合を生じることがある。即
ち、蓋体20内の保持されている中栓1を蓋体20から
取り外すのは面倒であり、また一般の消費者は、中栓1
が蓋体20内に保持されているのを気がつかずに、その
まま蓋体20を容器口部50に装着してしまうこともあ
る。本発明の中栓1を用いた複合容器蓋では、蓋体20
と一緒に中栓1が取り外されることはなく、このような
不都合を生じることがないという利点を有している。
頂板部25の中央部分には、上方に直立した中空筒35
が形成されており、中空筒35内の中空空間は、頂板部
25の下側空間と連通しており、中栓1がなければ、容
器内空間と通じるようになっている。中空筒35内に
は、柱状体37が上方に延びており、その上端は、中空
筒35から突出している。この柱状体37は、一定間隔
で設けられているブリッジ38によって中空筒35の内
面に保持されている。即ち、中空筒35内の空間は、こ
のブリッジ38によって遮断されておらず、従って、中
空筒35の内面と柱状体37の外面との間の空間が注出
路40を形成し、この注出路40を通して、内容液の注
ぎ出しが行われる。
外面の上部には、係合突起42が形成されていると共
に、この中空筒35には、弁部材43がスライド可能に
嵌め込まれている。弁部材43の機能を示す図8におい
て、この弁部材43は、天井壁45と、天井壁45から
下方に延びている環状の外側足部46、及び環状の外側
足部46の内側に設けられている環状の内側足部47と
から形成されており、天井壁45の中央部分には注出用
開口48が形成されている。また、外側足部46の下部
には、アンダーカット49が形成されている。
されている様に、常態において下方位置にあり、弁部材
43の注出用開口48は、柱状体37の上端によって完
全に閉じられている。即ち、この状態では、注出路40
は弁部材43によって閉じられている。
き上げていくと、外側足部46のアンダーカット49と
中空筒35の係合突起42とが係合し、外側足部46が
中空筒35から外れることはない。また、このように弁
部材43が上方に引き上げられると、弁部材43の注出
用開口48は開放され、注出路40からの内容液の注ぎ
出しが可能となる。従って、図7に示した様に、中栓1
を取り外して容器口部50に装着された複合容器蓋にお
いて、オーバーキャップ21を外し、手或いは口で弁部
材43を引き上げることにより、喫飲が行われるのであ
る。
5に示されている様に、蓋体20の外面に設けられてい
る係止突起32と係合するアンダーカットが形成されて
いる。即ち、オーバーキャップ21を蓋体20に被せ
て、アンダーカットと係止突起32とが係合するまでオ
ーバーキャップ21を押し下げることにより、オーバー
キャップ21は、しっかりと蓋体20に固定される。
て図3に示された構造のものが使用されているが,勿
論、図1或いは図4に示された構造の中栓1を用いるこ
とができることは当然である。
及びオーバーキャップ21は、種々のプラスチックによ
り形成することができる。具体的には、ポリエチレン、
プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン1
共重合体等のオレフィン樹脂;アクリロニトリル−スチ
レン−ブタジエン(ABS)樹脂;耐衝撃性スチレン樹
脂;アクリル樹脂;ナイロン樹脂等、特に好ましくは高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン等を例示することが
でき、これらのプラスチックを用いての射出成形、圧縮
成形等により、各部材を成形することができる。
体公知の任意のプラスチックで形成されていることがで
きるが、比較的柔らかい樹脂材料、例えばオレフィン系
樹脂で形成されていることが望ましく、特に弾性率(J
IS K7203)が2000乃至10000kg/c
m2 のオレフィン系樹脂、特に線状低密度ポリエチレ
ン(LLDPE)や線状超低密度ポリエチレン(LUL
DPE)から形成されていることが好ましい。
た後に開栓が進行するため、液飛びが有効に防止され、
また、リングのような部材を用いて開栓を行うものでは
ないため、リングを連結する部分が破断して開栓が困難
となるという問題も有効に解消される。更に本発明の中
栓は、特に減圧容器のキャップとして極めて有用であ
り、例えば弁機構を備えた蓋体との組み合わせで複合容
器蓋として広く使用される。
及びその平面図(B)。
るための図。
(A)及びその平面図(B)。
部と共に示す図。
を、容器口部と共に示す図。
態を示す半断面側面図。
容器口部に装着した状態を示す半断面側面図。
めの図。
Claims (10)
- 【請求項1】 容器口部の内周面に嵌め込まれる胴壁
と、該胴壁の下端に形成されている閉塞底壁と、該胴壁
の上端から外方に延びており且つ容器口部の上端面に密
着するフランジ壁とから成る合成樹脂製の中栓におい
て、 前記フランジ壁は、厚肉基部と、該基部の外方先端部か
ら延びている周状の薄肉片とから形成されており、該厚
肉基部の外方先端部側側面は、下端側が内方に引っ込ん
だテーパー面となっており、該テーパー面の上端に前記
薄肉片が連なっていることを特徴とする易開栓性中栓。 - 【請求項2】 前記薄肉片の裏面、前記テーパー面或い
は前記フランジ壁の内周面の少なくとも何れかの部分に
は、滑り止め用のリブが形成されている請求項1に記載
の中栓。 - 【請求項3】 前記フランジ壁の上面は、外周側が内周
側よりも高い位置にあり、両者の間には垂直段差部が存
在している請求項1に記載の中栓。 - 【請求項4】 容器口部の内周面に嵌め込まれる胴壁
と、該胴壁の下端に形成されている閉塞底壁と、該胴壁
の上端から外方に延びており且つ容器口部の上端面に密
着するフランジ壁とから成る合成樹脂製の中栓におい
て、 前記フランジ壁は、厚肉基部と、該基部の外方先端部か
ら延びている周状の薄肉片とから形成されており、該厚
肉基部の上面の内周縁もしくはその近傍に、直立した突
片が形成されていることを特徴とする易開封性中栓。 - 【請求項5】 容器口部の外周面に螺子締結により着脱
自在に装着される合成樹脂製の蓋体と、容器口部の内周
面に着脱自在に嵌合固定される合成樹脂製の中栓とから
成る複合容器蓋において、 前記蓋体は、頂板部と、該頂板部に連なる筒状側壁とを
備えており、 前記蓋体の頂板部には、その下側空間に通じている中空
空間を備え且つ上方に直立した中空筒が形成されてお
り、該中空筒内には、その中空空間を閉じない様に且つ
該中空筒の上端よりも上方まで延びている柱状体が設け
られており、 前記中空筒には、注出用開口が形成された天井壁を備え
た弁部材が、上下にスライド可能に嵌め込まれており、 前記弁部材と中空筒と柱状体とは、該弁部材が上方に位
置する時には、該注出用開口を介して、前記中空筒内空
間が外部に開放され、且つ該弁部材の降下によって該注
出用開口が前記柱状体によって閉じられるように、互い
に関連していると共に、 前記筒状側壁は、前記頂板部の周縁部から下方に延びて
いる第1のスカート部と、水平段差部を介して第1のス
カート部に連なり、第1のスカート部よりも大径で且つ
内面に容器口部外周面に形成されている螺条と螺子係合
する螺条を備えた第2のスカート部とから成っており、 前記中栓は、容器口部の内周面に嵌め込まれる胴壁と、
該胴壁の下端に形成されている閉塞底壁と、該胴壁の上
端から外方に延びており且つ容器口部の上端面と、前記
蓋体の水平段差部の内面との間に挟持されるフランジ壁
とから成り、 前記フランジ壁は、厚肉基部と、該基部の外方先端部か
ら延びている周状の薄肉片とから形成されており、該厚
肉基部の外方先端部側側面は、下端側が内方に引っ込ん
だテーパー面となっており、該テーパー面の上端に前記
薄肉片が連なっていることを特徴とする複合容器蓋。 - 【請求項6】 前記中栓において、薄肉片の裏面、前記
テーパー面或いは前記フランジ壁の内周面の少なくとも
何れかの部分には、滑り止め用のリブが形成されている
請求項5に記載の複合容器蓋。 - 【請求項7】 前記中栓のフランジ壁の上面は、外周側
が内周側よりも高い位置にあり、両者の間には垂直段差
部が存在している請求項5に記載の複合容器蓋。 - 【請求項8】 容器口部の外周面に螺子締結により着脱
自在に装着される合成樹脂製の蓋体と、容器口部の内周
面に着脱自在に嵌合固定される合成樹脂製の中栓とから
成る複合容器蓋において、 前記蓋体は、頂板部と、該頂板部に連なる筒状側壁とを
備えており、 前記蓋体の頂板部には、その下側空間に通じている中空
空間を備え且つ上方に直立した中空筒が形成されてお
り、該中空筒内には、その中空空間を閉じない様に且つ
該中空筒の上端よりも上方まで延びている柱状体が設け
られており、 前記中空筒には、注出用開口が形成された天井壁を備え
た弁部材が、上下にスライド可能に嵌め込まれており、 前記弁部材と中空筒と柱状体とは、該弁部材が上方に位
置する時には、該注出用開口を介して、前記中空筒内空
間が外部に開放され、且つ該弁部材の降下によって該注
出用開口が前記柱状体によって閉じられるように、互い
に関連していると共に、 前記筒状側壁は、前記頂板部の周縁部から下方に延びて
いる第1のスカート部と、水平段差部を介して第1のス
カート部に連なり、第1のスカート部よりも大径で且つ
内面に容器口部外周面に形成されている螺条と螺子係合
する螺条を備えた第2のスカート部とから成っており、 前記中栓は、容器口部の内周面に嵌め込まれる胴壁と、
該胴壁の下端に形成されている閉塞底壁と、該胴壁の上
端から外方に延びており且つ容器口部の上端面と、前記
蓋体の水平段差部の内面との間に挟持されるフランジ壁
とから成り、 前記フランジ壁は、厚肉基部と、該基部の外方先端部か
ら延びている周状の薄肉片とから形成されており、該フ
ランジ壁の上面の内周縁もしくはその近傍に、第1のス
カート部の内面とは接触しない様に直立した突片が形成
されていることを特徴とする複合容器蓋。 - 【請求項9】 複合容器蓋が容器に嵌合した閉蓋状態に
おいて、前記突片の上端は、前記頂板部の下面より下方
に位置し、且つ前記突片の上端は、第1のスカート部の
内周面よりも内方に位置する請求項8に記載の複合容器
蓋。 - 【請求項10】 前記蓋体には、これを覆う様に、合成
樹脂製のオーバーキャップが着脱自在に係止されている
請求項5乃至9の何れかに記載の複合容器蓋。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009533291A (ja) * | 2006-04-12 | 2009-09-17 | アボット・ラボラトリーズ | 容器用蓋部 |
JP2016204012A (ja) * | 2015-04-20 | 2016-12-08 | 凸版印刷株式会社 | 逆流防止弁付き口栓、および、該口栓を取り付けた容器 |
CN109592207A (zh) * | 2019-01-23 | 2019-04-09 | 张博展 | 带储料仓且开盖即投料的多功能盖体组件及容器 |
CN110092075A (zh) * | 2019-05-27 | 2019-08-06 | 奉飞华 | 一种快速开启与闭合的容器塞 |
-
1999
- 1999-02-02 JP JP02549399A patent/JP4285822B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2009533291A (ja) * | 2006-04-12 | 2009-09-17 | アボット・ラボラトリーズ | 容器用蓋部 |
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CN109592207B (zh) * | 2019-01-23 | 2023-10-03 | 张博展 | 带储料仓且开盖即投料的多功能盖体组件及容器 |
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