JP2000225780A - 印刷版用支持体及び印刷版並びに画像形成方法 - Google Patents
印刷版用支持体及び印刷版並びに画像形成方法Info
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Abstract
により行うことができ、かつ、印刷版としての性能がア
ルミ砂目同等以上であり、かつ、十分な耐刷性を有する
印刷版用支持体、及び完全に明室での取り扱いが可能
で、アブレーションを必要とせずに画像形成可能で露光
機汚染の懸念がなく、特別な現像処理が不要であり、印
刷機上で現像される場合でも印刷機汚染の懸念がない、
可視画性に優れた印刷版及び画像形成方法を提供する。 【解決手段】(1)基板上に多孔質無機粒子を含有する
層を有し、かつ該層が光熱変換機能を有する素材を含有
する印刷版用支持体、(2)該支持体上に熱により溶解
性や物理的強度や支持体との接着性が変化することで画
像形成可能な画像層を設けた印刷版又は該支持体上に熱
により溶融する素材を含有する層を設けた印刷版であ
る。
Description
び印刷版並びに画像形成方法に関する。
体表面は、保水性・耐刷性を付与するために粗面加工さ
れ、さらに親水性・耐摩耗性を付与するために陽極酸化
による酸化物皮膜層形成処理が行われきた。
的(アルカリ・酸溶解等)、機械的(研磨剤を用いたブ
ラシ研磨、サンドブラスト、液体ホーニング、粗さ転写
ロールでの圧延等)、電気化学的(酸性溶液中での交流
又は直流の電解処理)な粗面化が知られており、支持体
表面の加工にはこれらの方法のいくつかを適宜組み合わ
せて行われている。
のピットを形成するには電気化学的粗面化が必須である
が、均一な粗面を安定して形成するためには電解液の酸
の濃度、電解液中に溶け込むアルミの濃度、前処理の影
響で混入する不純物濃度、電解液温度等を厳密にコント
ロールする必要があり、また、使用可能なアルミ原反の
組成範囲も狭く、組織の均一性も良好であることを必要
とする等、制限が多い。
0%の高濃度の硫酸水溶液が使用され、安全性の問題
や、廃液処理等の環境面も問題もの有している。
を必ずしも必要としない印刷版用支持体の表面加工方法
として、特表平9−504241号(WO95/180
19)のような、機械的粗面化で基材のRaを0.3〜
1.5μmに加工した後、酸化物粒子を熱噴霧(プラズ
マ溶射)処理で表面に親水性層として形成させる印刷版
の製造方法や、WO96/06200のような、特定の
物質をプラズマ法により1.9984×104Pa(1
50torr)以下の低圧下で支持体表面に層として形
成することを特徴とする印刷版用支持体の製造方法が提
案されている。しかし、このようなプラズマ溶射法によ
る粗面化では保水性を良好にする0.1〜数μm径のピ
ットを形成することができず、印刷性能も不充分であ
り、かつ、連続処理時の幅方向及び長手方向の処理安定
性に欠け、コスト的にも満足のいくものではない。
無機粒子が分散させたシリケート水溶液を塗布して親水
性層を形成することを特徴とする印刷版用支持体の製造
方法が提案されているが、この方法ではコスト低減を達
成することは可能であるが、表面に多重的な粗さ構造を
付与することができず印刷時の水量ラチチュードが不充
分であり、また、結合剤は単なる水ガラスであるため柔
軟性に欠け、クラックが入りやすく剥離しやすい欠点が
あり、耐刷性も満足のいくものではない。
体上に設けられた画像受容層が空隙率30〜80%を有
する三次元網目構造を有し、該層の構造が平均1次粒子
径が100nm以下の無機微粒子と水溶性樹脂から形成
されていることを特徴とするオフセット印刷版用基板が
提案されているが、現行PS版のアルミ砂目に比較し
て、印刷時の非画線部汚れや水量ラチチュード及び耐刷
性ともに大きく劣った性能しか得ることができていな
い。
第一の目的は、印刷版用支持体の親水性表面加工を安価
な塗布により行うことができ、かつ、印刷版としての性
能(水量ラチチュード、非画線部の汚れにくさ、ブラン
ケット汚れのしにくさ等)がアルミ砂目同等以上であ
り、かつ、十分な耐刷性を有する印刷版用支持体を提供
することにある。
価で取り扱いが容易でPS版と同等の印刷適性を有した
CTPが求められている。特に近年、赤外線レーザー記
録による種々の方式のCTPが提案されている。
ない、いわゆるドライCTP(印刷機上での現像を含
む)が注目されている。例えば、特開平8−50772
7号、同6−186750号、同6−199064号、
同7−314934号に記載されているものが挙げられ
る。しかし、いずれの方式も基体上に形成したいずれか
の層をレーザーでアブレーションさせて除去するもので
あり、露光機内の汚染が問題となる。汚染を防止するに
は露光機内に専用の吸引式クリーナーを設置する等の方
式が考えられるが、アブレーションした物質を完全に除
去することは難しい。また、全体をカバーシート等で覆
ってアブレーションした物質を飛散させない方法も考え
られるが、カバーシート貼り合わせ/剥離等の手間及び
剥離した廃材の発生が問題となる。
をなし、水を保持する機能を有する層の親水性が不充分
であり、印刷時の汚れが問題となる。
に明室での取り扱いが可能で、アブレーションを必要と
せずに画像形成可能で露光機汚染の懸念がなく、特別な
現像処理が不要であり、印刷機上で現像される場合でも
印刷機汚染の懸念がない、可視画性に優れた印刷版及び
画像形成方法を提供することにある。
該層が光熱変換機能を有する素材を含有することを特徴
とする印刷版用支持体、
吸収し、熱に変換することを特徴とする上記1に記載の
印刷版用支持体、
有することを特徴とする上記1又は2に記載の印刷版用
支持体、
属酸化物であることを特徴とする上記3に記載の印刷版
用支持体、
又は白色を呈することを特徴とする上記4に記載の印刷
版用支持体、
0.5μm以下の粒子であるかもしくは平均径0.5μ
m以下の粒子の表面にコーティングされていることを特
徴とする上記1〜5のいずれかに記載に印刷版用支持
体、
を特徴とする上記1〜6のいずれかに記載の印刷版用支
持体、
又は多孔質アルミノシリケート及び/又はゼオライトを
含むことを特徴とする上記1〜7のいずれかに記載の印
刷版用支持体、
無機粒子を含有することを特徴とする上記1〜8のいず
れかに記載の印刷版用支持体、
する上記9に記載の印刷版用支持体、
特徴とする上記10に記載の印刷版用支持体、
0nm以下の金属酸化物微粒子を含有することを特徴と
する上記1〜11のいずれかに記載の印刷版用支持体、
カであることを特徴とする上記12記載の印刷版用支持
体、
ース硬度5以上の無機粒子を含有することを特徴とする
上記1〜13のいずれかに記載の印刷版用支持体、
れる有機成分が層全体の0〜30wt%であることを特
徴とする上記1〜14のいずれかに記載の印刷版用支持
体、
持体上に熱により溶解性や物理的強度や支持体との接着
性が変化することで画像形成可能な画像層を設けたこと
を特徴とする印刷版、
持体上に熱により溶融する素材を含有する層を設けたこ
とを特徴とする印刷版、
受容性であることを特徴とする上記17に記載の印刷
版、
℃以上150℃以下、融点50℃以上200℃以下であ
るか、又は、軟化点が150℃以下、融点が200℃以
下であり、かつ、軟化点が40℃以上、融点が50℃以
上の素材で被覆されていることを特徴とする上記17又
は18に記載の印刷版、
の溶融粘度が500cps以下であることを特徴とする
上記17〜19のいずれかに記載の印刷版、
5μm〜10μmの粒子状であることを特徴とする上記
17〜20のいずれかに記載の印刷版、
が水溶性樹脂及び/又は100nm以下の金属酸化物微
粒子を含有することを特徴とする上記17〜21のいず
れかに記載の印刷版、
が光熱変換機能を有する素材を含有することを特徴とす
る上記17〜22のいずれかに記載の印刷版、
化物であることを特徴とする上記23に記載の印刷版、
マット剤を含有することを特徴とする上記17〜24の
いずれかに記載の印刷版、
熱により発色又は消色又は色相が変化する機能を有する
素材を含有することを特徴とする上記17〜25のいず
れかに記載の印刷版、
持体上に画像形成機能を有する層を含む1層以上の層を
形成した印刷版において、該画像形成機能を有する層を
含む1層以上の層が実質的に無色又は白色を呈すること
を特徴とする印刷版、
印刷版を画像様に加熱し熱溶融素材を溶融させ、少なく
ともその一部を多孔質層に浸透させることで画像部と
し、さらに非画像部の熱溶融素材を除去することで画像
を形成することを特徴とする印刷版の画像形成方法、
行うことを特徴とする上記28に記載の印刷版の画像形
成方法、
的な力で行うことを特徴とする上記28又は29に記載
の印刷版の画像形成方法、
よる水溶性樹脂の溶解で行うことを特徴とする上記28
又は29に記載の印刷版の画像形成方法、
機上で行うことを特徴とする上記28〜31のいずれか
に記載の印刷版の画像形成方法、
を回転させながら、湿し水供給ロール及び/又はインク
供給ロール及び/又はブランケット胴を接触させるか、
及び/又は印刷機に付加した非画像部の熱溶融素材を除
去可能な専用装置を用いて行うことを特徴とする上記3
2に記載の印刷版の画像形成方法、の各々により達成さ
れる。
する。 <光熱変換材>光熱変換機能を有する素材としては赤外
線を熱に変換する機能、すなわち赤外部に吸収のある素
材を使用することができる。そのひとつとして、一般的
な赤外吸収色素(シアニン、フタロシアニン)が挙げら
れる。ただし、水溶性の色素を多孔質層中に添加すると
層の耐水性、耐久性が低下する、水不溶性の色素を添加
する場合は水系分散液中に固体色素を極微粒子状に均一
に分散させることが困難であり、凝集した状態の色素で
は光熱変換効率が悪い。また、印刷時の汚れ原因とな
る。
も、素材自体が導電性を有する素材であることが好まし
い。半導体であっても良い。理由は明らかではないが、
導電性を有する光熱変換材を層中に添加した場合、特に
湿し水を使用した印刷において非画線部へのインクの付
着性が著しく改善され、汚し回復性が大きく改善する結
果となった。このような素材としては、金属、導電性カ
ーボン、グラフィト、導電性金属酸化物等が挙げられ
る。これらの中でも特に導電性金属酸化物が好ましい。
ましくは100nm以下、さらに好ましくは50nm以
下の微粒子であれば、いずれの金属であっても使用する
ことができる。形状としては、球状、片状、針状等いず
れの形状でも良い。特にコロイド状金属微粒子(Ag、
Au等)が好ましい。
ラックやアセチレンブラックの使用が好ましい。粒度
(d50)は100nm以下であることが好ましく、5
0nm以下であることがさらに好ましい。また、下式で
示される導電性指標が30以上であることが好ましく、
50以上であることがさらに好ましい。 導電性指標=(比表面積[m2/g]×DBP吸油量
[ml/100g]1 /2/(1+揮発分)
以下、好ましくは100nm以下、さらに好ましくは5
0nm以下の微粒子を使用することができる。
ては、ZnO、AlをドープしたZnO、SnO2、S
bをドープしたSnO2(ATO)、Snを添加したI
n2O3(ITO)、TiO2、TiO2を還元したT
iO(酸化窒化チタン、一般的にはチタンブラック)等
が挙げられる。また、これらの金属酸化物で心材(Ba
SO4、TiO2、9Al2O3・2B2O、K2O・
nTiO2等)を被覆したものも使用することができ
る。これらの粒径は、0.5μm以下、好ましくは10
0nm以下、さらに好ましくは50nm以下である。
中に分散させた際に実質的に着色しない(無色もしくは
白色を呈する)ものが好ましい。このような素材として
は、透明導電膜として利用されるATOやITOが挙げ
られ、また無色もしくは白色の心材をATOやITOで
被覆した素材も挙げられる。
させることが重要であり、単独で、あるいは他の塗膜組
成成分のいずれかと同時に機械的に分散させて塗布液と
することが好ましい。その際に分散剤を使用しても良
い。
ート粒子>多孔質シリカ粒子は一般に湿式法又は乾式法
により製造される。湿式法ではケイ酸塩水溶液を中和し
て得られるゲルを乾燥、粉砕するか、中和して析出した
沈降物を粉砕することで得ることができる。乾式法では
四塩化珪素を水素と酸素とともに燃焼し、シリカを析出
することで得られる。これらの粒子は製造条件の調整に
より多孔性や粒径を制御することが可能である。
から得られるものが特に好ましい。多孔質アルミノシリ
ケート粒子は例えば特開平10−71764号に記載さ
れている方法により製造される。すなわち、アルミニウ
ムアルコキシドと珪素アルコキシドを主成分として加水
分解法により合成された非晶質な複合体粒子である。ま
た、製造時にその他の金属のアルコキシドを添加して3
成分以上の複合体粒子として製造したものを本発明に使
用できる。これらの複合体粒子も製造条件の調整により
多孔性や粒径を制御することが可能である。
細孔容積で0.5ml/g以上であることが好ましく、
0.8ml/g以上であることがより好ましく、1.0
ml/g以上2.5ml/g以下であることがさらに好
ましい。細孔容積は塗膜の保水性と密接に関連してお
り、細孔容積が大きいほど保水性が良好となって印刷時
に汚れにくく、水量ラチチュードも広くなるが、2.5
ml/gよりも大きくなると粒子自体が非常に脆くなる
ため塗膜の耐久性が低下する。細孔容積が0.5ml/
g未満の場合には、印刷時の汚れにくさ、水量ラチチュ
ードの広さが不充分となる。
状態で(分散破砕工程を経た場合も含めて)、実質的に
1μm以下であることが好ましく、0.5μm以下であ
ることがさらに好ましい。粗大な粒子が存在すると親水
性層表面に多孔質で急峻な突起が形成され、突起周囲に
インクが残りやすくなって非画線部汚れが劣化する。
アルミノケイ酸塩であり、細孔径が0.3〜1nmの規
則正しい三次元網目構造の空隙を有する多孔質体であ
る。天然及び合成ゼオライトを合わせた一般式は、次の
ように表される。 (MI,MII 1/2)m(AlmSinO
2(m+n))・xH2O ここで、MI,MIIは交換性のカチオンであって、M
IはLi+,Na+,K+,Ti+,Me4N+(TM
A),Et4N+(TEA),Pr4N+(TPA),
C7H15N2 +,C8H16N+等であり、MIIは
Ca2+,Mg 2+,Ba2+,Sr2+,C8H18
N2 2+等である。
l/Si比率は1以下となる。Al/Si比率が高いほ
ど交換性カチオンの量が多く含まれるため極性が高く、
したがって親水性も高い。好ましいAl/Si比率は
0.4〜1.0であり、さらに好ましくは0.8〜1.
0である。
は、Al/Si比率が安定しており、また粒径分布も比
較的シャープである合成ゼオライトが好ましく、例え
ば、ゼオライトA:Na12(Al12Si
12O48)・27H2O;Al/Si比率1.0、ゼ
オライトX:Na86(Al86Si106O384)
・264H2O;Al/Si比率0.811、ゼオライ
トY:Na56(Al56Si136O384)・25
0H2O;Al/Si比率0.412等が挙げられる。
水性の高い多孔質粒子を含有することで親水性層自体の
親水性も大きく向上し、印刷時に汚れにくく、水量ラチ
チュードも広くなる。また、指紋跡の汚れも大きく改善
される。Al/Si比率が0.4未満では親水性が不充
分であり、上記性能の改善効果が小さくなる。
状態で(分散破壊工程を経た場合も含めて)、実質的に
1μm以下であることが好ましく、0.5μm以下であ
ることがさらに好ましい。粗大な粒子が存在すると親水
性層表面に多孔質で急峻な突起が形成され、突起周囲に
インクが残りやすくなって非画線部汚れが劣化する。
層全体の20〜95wt%であることが好ましく、30
〜80wt%であることがより好ましい。
粒子>平均粒径100nm以下の金属酸化物微粒子とし
ては、コロイダルシリカ、アルミナゾル、チタニアゾ
ル、その他の金属酸化物のゾルが挙げられる。金属酸化
物微粒子の形態としては、球状、針状、羽毛状、その他
のいずれの形態でも良い。平均粒径としては、3〜10
0nmであることが好ましく、平均粒径が異なる数種の
金属酸化物微粒子を併用することもできる。また、粒子
表面に表面処理がなされていても良い。
て、結合剤としての使用が可能である。有機の結合剤を
用いるよりも親水性の低下が少なく、親水性層への使用
に適している。上記の中でも特にコロイダルシリカが比
較的低温の乾燥条件であっても造膜性が高く好ましい。
ほど結合力が強くなる。粒子径が100nmよりも大き
くなると結合力は大きく低下し、結合剤として使用した
場合には強度が不足する。
粒子とともに使用する場合は、微粒子自体が陽電荷を帯
びている状態で使用することが好ましく、例えば、アル
ミナゾルや酸性コロイダルシリカを使用することが好ま
しい。また、これらの金属酸化物微粒子を多孔質アルミ
ノシリケート粒子及び/又はゼオライト粒子とともに使
用する場合は、微粒子自体が陰電荷を帯びている状態で
使用することが好ましく、例えば、アルカリコロイダル
シリカを使用することが好ましい。多孔質シリカ粒子と
多孔質アルミノシリケート粒子及び/又はゼオライト粒
子とともに使用する場合は、例えば、表面をAlで処理
して広いpH範囲での安定性を付与したコロイダルシリ
カを使用することが好ましい。
ではない金属酸化物粒子(シリカ、アルミナ、チタニ
ア、ジルコニア、酸化鉄、酸化クロム等)や金属炭化物
粒子(炭化珪素等)、窒化ホウ素粒子、ダイアモンド粒
子等が挙げられる。粒子は鋭角な角を有していない方が
好ましく、例えば溶融シリカ粒子、シラスバルーン粒子
等球形に近い粒子が好ましい。多孔質でないことの指標
としては、比表面積がBET値で50m2/g以下であ
ることが好ましく、10m2/g以下であることがさら
に好ましい。
倍であることが好ましく、1.1〜1.5倍であること
がさらに好ましい。また粒度分布がシャープであること
が好ましく、平均粒径の0.8〜1.2倍の範囲に全体
の60%以上が含まれることが好ましく、さらに、平均
粒径の2倍以上の粒子が5%以下であることが好まし
い。
mが好ましく、0.5〜5μmがさらに好ましい。した
がって平均粒径は0.2〜20μmであることが好まし
く、0.5〜10μmであることがさらに好ましい。新
モース硬度5以上の無機粒子の含有量としては、塗布層
全体の1〜50wt%であることが好ましく、3〜30
wt%であることがより好ましい。
カオリナイト、ハロイサイト、クリソタイル、タルク、
スメクタイト(モンモリロナイト、バイデライト、ヘク
トライト、サボナイト等)、バーミキュライト、マイカ
(雲母)、クロライトといった粘土鉱物及び、ハイドロ
タルサイト、層状ポリケイ酸塩(カネマイト、マカタイ
ト、アイアライト、マガディアイト、ケニヤアイト等)
等が挙げられる。
荷密度が高いほど極性が高く、親水性も高いと考えられ
る。好ましい電荷密度としては0.25以上、さらに好
ましくは0.6以上である。このような電荷密度を有す
る層状鉱物としては、スメクタイト(電荷密度0.25
〜0.6;陰電荷)、バーミキュライト(電荷密度0.
6〜0.9;陰電荷)、マイカ(〜1;陰電荷)、ハイ
ドロタルサイト(〜2;陽電荷)、マガディアイト(〜
1;陰電荷)等が挙げられる。
質のものを入手することができ好ましい。また、合成フ
ッ素雲母の中でも、膨潤性であるものが好ましく、自由
膨潤であるものがさらに好ましい。
ョン化合物(ピラードクリスタル等)や、イオン交換処
理を施したもの、表面処理(シランカップリング剤等)
を施したものも使用することができる。
水性層中に含有されている状態で(膨潤工程、分離剥離
工程を経た場合も含めて)、平均粒径(粒子の最大長)
が20μm以下であり、また平均アスペクト比(粒子の
最大長/粒子の厚さ)が20以上の薄層状であることが
好ましく、平均粒径が10μm以下であり、平均アスペ
クト比が50以上であることがさらに好ましい。
粒子の特徴である平面方向の連続性及び柔軟性が塗膜に
付与され、クラックが入りにくく強靭な塗膜とすること
ができる。粒子径が上記範囲をはずれると、不必要な表
面粗さの増加を伴って、非画線部の汚れやブランケット
汚れが劣化する場合がある。また、アスペクト比が上記
範囲以下である場合、柔軟性が不充分となり、塗膜のク
ラック抑制効果が低減する。層状鉱物粒子の含有量とし
ては、塗布層全体の1〜50wt%であることが好まし
く、3〜30wt%であることがより好ましい。
層状粒子は親水性層内で基材面に対して粒子面がより平
行に配向して存在することで最も効率良く塗膜強化の効
果を発揮することができる。薄層状粒子の配向度は、親
水性層塗布時に塗布長手方向に剪断力がかかるような塗
布方法を用い、その剪断力を調整することでコントロー
ルすることが可能である。例えばリバースロールコータ
ーや押し出しコーターを用い、塗布後の固形分濃度、ウ
エット膜厚、塗布速度等を調整して配向度を調整する。
また、塗布乾燥後にカレンダー処理して塗膜を圧縮する
ことでも配向度を向上させることが可能であるが、カレ
ンダー処理は印刷版として必要な機能を損なわない範囲
で行うことが必要である。
る。支持体断面の基材面の線と親水性層断面に観察され
る薄層状粒子断面の線とがなす角度θを計測し(線が曲
線である場合は1次式による近似直線とのなす角度を計
測する)、cosθを求める。断面に見られる1μm以
上の長さの薄層状断面の線について同様の計測を行っ
て、cosθの平均値を求めて、これを配向度とする。
配向度は0.7以上が好ましく、0.8以上がさらに好
ましい。配向度が0.7よりも小さいと塗膜の強化効果
が不充分であったり、不必要な表面粗さの増加を伴っ
て、非画線部の汚れやブランケット汚れが劣化する場合
がある。
の分離剥離工程>粒子の分散破砕又は層剥離に大きく乾
式と湿式とに分けることができる。乾式の分散破砕では
乾燥工程が不要であるため工程は比較的シンプルとなる
が、サブミクロオーダーまでの分散破砕及び100nm
以下の層厚までの層剥離には通常湿式の方が有利であ
る。
撃剪断式ミル(例えばアニュラータイプのイノマイ
ザ)、気流式粉砕機(ジェットミル)、ロール式ミル、
乾式の媒体攪拌ミル(例えばボールミル)、圧縮剪断型
粉砕機(例えばオングミル)等が使用できる。湿式の分
散破砕装置としては、湿式の媒体攪拌ミル(例えばボー
ルミル、アクアマイザ)、高速回転式剪断摩擦式ミル
(例えばコロイドミル)等が使用できる。
1μm以下であることが好ましく、0.5μm以下であ
ることがさらに好ましい。また、粗大粒子が残存した場
合には分級もしくはろ過により除去しても良い。また、
分散破砕後の層状鉱物粒子は平均粒径(粒子の最大長)
が20μm以下であり、また平均アスペクト比(粒子の
最大長/粒子の厚さ)が20以上の薄層状であることが
好ましく、平均粒径が10μm以下であり、平均アスペ
クト比が50以上であることがさらに好ましい。また、
層状鉱物粒子の分散破砕の前に後述する膨潤工程を行っ
ても良い。
子、層状鉱物粒子ともに乾燥させることなく塗布液を調
整することが好ましい。分散破砕又は分散剥離を行った
粒子を乾燥させると再凝集を生じる場合があるためであ
る。塗布液の固形分濃度を調整するために濃縮又は希釈
することは行っても良い。
において、表面処理剤を添加することで粒子に表面処理
を行うこともできる。また、上記分散破砕又は分散層剥
離工程において、塗布液を添加する他の成分を添加して
同時に分散しても良く、あるいは上記分散破砕又は分散
層剥離工程の後で、塗布液に添加する他の成分を添加し
て再度分散を行っても良い。分散破砕又は分散層剥離工
程においては、メカノケミカルな反応が同時に起ってい
ると考えられ、塗布液に添加する他の成分と同時に分散
した場合、塗膜となった際の強度向上効果が得られる場
合がある。
る膨潤性合成フッ素雲母は水と混合・攪拌するだけでも
十分に膨潤し、平均厚さで10nm以下の薄層に分断し
て安定した分散液となる。
ようなイオン交換処理を行うことで膨潤性を示すように
なる。 Mg−バーミキュライト+クエン酸リチウムaq.→L
i−バーミキュライト+クエン酸マグネシウムaq.. さらに浸透圧で限定膨潤したLi−バーミキュライトを
機械的に分散・層剥離することで平均厚さ10nm以下
の薄層にまで分断することが可能となる。
分以外にも親水性層中には有機の結合剤又は添加剤を含
有させることができる。有機の結合剤としては親水性を
有するものが好ましい。例えば、カゼイン、大豆タンパ
ク、合成タンパク等のタンパク質類、キチン類、澱粉
類、ゼラチン類、ポリビニルアルコール、シリル変性ポ
リビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースや
ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポ
リエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポ
リエチレングリコール、ポリビニルエーテル、スチレン
−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジ
エン共重合体の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリ
ル系重合体ラテックス、ビニル系重合体ラテックス、ポ
リアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等が挙げられ
る。
有しても良い。カチオン性樹脂としては、ポリエチレン
アミン、ポリプロピレンポリアミン等のようなポリアル
キレンポリアミン等又はその誘導体、第3級アミノ基や
第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、ジアクリ
ルアミン等が挙げられる。カチオン性樹脂は微粒子状の
形態で添加しても良い。これは、例えば特開平6−16
1101号に記載のカチオン性マイクロゲルが挙げられ
る。
も良い。架橋剤としては、例えば、メラミン樹脂、イソ
シアネート化合物、イソオキサゾール類、アルデヒド
類、N−メチロール化合物、ジオキサン誘導体、活性ビ
ニル化合物、活性ハロゲン化合物等を挙げることができ
る。
加する結合剤としては、ケイ酸塩水溶液も使用すること
ができる。ケイ酸Na、ケイ酸K、ケイ酸Liといった
アルカリ金属ケイ酸塩が好ましく、そのSiO2/M2
O比率はケイ酸塩を添加した際の塗布液全体のpHが1
3を超えない範囲となるように選択することが好ましい
(無機粒子の溶解を防止)。
ハイブリッドの結合剤>親水性層に添加する結合剤とし
ては、いわゆるゾル−ゲル法による無機ポリマーもしく
は有機−無機ハイブリッドポリマーを使用することがで
きる。ゾル−ゲル法による無機ポリマーもしくは有機−
無機ハイブリッドポリマーの形成については、例えば
「ゾル−ゲル法の応用」(作花済夫著/アグネ承風社発
行)に記載されているか、または本書に引用されている
文献に記載されている公知の方法を使用することができ
る。
る上記のような有機成分は、たとえ親水性の樹脂であっ
ても耐久性、耐水性等を向上させるために架橋させた場
合は親水性が大きく低下し、印刷時の汚れ原因となる。
また、有機成分は多孔質粒子の開口部を塞いだり、孔中
に浸透することで親水性層の多孔性を損なって保水性を
低下させる可能性もある。以上の理由から有機成分の添
加量は少ない方が好ましい。具体的には、好ましくは、
親水性層全体に対する有機成分の量が重量比で0〜30
%であり、より好ましくは0〜10%であり、さらに好
ましくは0〜5%である。
て使用される公知の材料を使用することができる。例え
ば、金属板、プラスチックフィルム、ポリオレフィン等
で処理された紙、上記材料を適宜貼り合わせた複合基材
等が挙げられる。基材の厚さとしては、印刷機に取り付
け可能であれば特に制限されるものではないが、50〜
500μmのものが一般的に取り扱い易い。
ニウム等が挙げられるが、比重と剛性との関係から特に
アルミニウムが好ましい。アルミニウム板は、通常その
表面に存在する圧延・巻取り時に使用されたオイルを除
去するためにアルカリ、酸、溶剤等で脱脂した後に使用
される。脱脂処理としては特にアルカリ水溶液による脱
脂が好ましい。また、塗布層との接着性を向上させるた
めに、塗布面に易接着処理や下塗り層塗布を行うことが
好ましい。例えば、ケイ酸塩やシランカップリング剤等
のカップリング剤を含有する液に浸漬するか、液を塗布
した後、十分な乾燥を行う方法が挙げられる。陽極酸化
処理も易接着処理の一種と考えられ、使用することがで
きる。また、陽極酸化処理と上記浸漬又は塗布処理を組
み合わせて使用することもできる。また、脱脂した表面
もしくは陽極酸化処理を施した表面に、特開平8−24
0914号に示された方法による有機−無機ゾルゲル皮
膜を形成してもよい。また、公知の方法で粗面化された
アルミニウム板を使用することもできる。
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
イミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホ
ン、ポリフェニレンオキサイド、セルロースエステル類
等を挙げることができる。特にポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレートが好ましい。これらプ
ラスチックフィルムは塗布層との接着性を向上させるた
めに、塗布面に易接着処理や下塗り層塗布を行うことが
好ましい。易接着処理としては、コロナ放電処理や火炎
処理、紫外線照射処理等が挙げられる。また、下塗り層
としては、ゼラチンやラテックスを含む層等が挙げられ
る。
貼り合わせて使用するが、親水性層を形成する前に貼り
合わせても良く、また、親水性層を形成した後に貼り合
わせても良く、印刷機に取り付ける直前に貼り合わせて
も良い。
層は後述する「熱により溶融する素材」を、後述する方
法で多孔質粒子と光熱変換材とを含む層の上に固定する
ことで得られる。画像形成層自体に光熱変換材を含有し
ても良く、画像形成層の上にさらに光熱変換材を含有す
る層を設けても良い。
ても良く、画像形成層の上にさらにマット材を含有する
層を設けても良い。さらに、画像形成層の上にアブレー
ション防止等の目的の保護層やカバーシートを設けても
良い。
れる熱により溶融する素材としては、インク受容性であ
ることが好ましい。また、軟化点40℃以上150℃以
下、融点50℃以上200℃以下であることが好まし
く、軟化点60℃以上100℃以下、融点80℃以上1
50℃以下であることがさらに好ましい。軟化点が40
℃未満、又は融点が50℃未満では保存性が問題であ
り、軟化点が150℃よりも高い、又は融点200℃よ
りも高い場合では感度が低下する。
しては、50〜200℃の温度範囲で溶融し流動性を示
すものであればどのようなものを用いても構わない。例
えば、パラフィン、ポリオレフィン、マイクロワック
ス、脂肪酸系ワックス及び酸化ポリエチレンワックス等
が挙げられる。これらは分子量800〜10000程度
のものであり、通常高圧及び低圧重合法により低密度及
び高密度ポリエチレンとして、また高分子ポリオレフィ
ンの熱分解により得られる。また、乳化しやすくするた
めにこれらのワックスを酸化し、水酸基、エステル基、
カルボキシル基、アルデヒド基、ペルオキシド基等の極
性基を導入することもできる。また、軟化点を下げたり
作業性を向上させるためにこれらのワックスを併用する
ことも可能である。後者としては、ステアロミド、リノ
レンアミド、ラウリルアミド、ミリステルアミド、硬化
牛脂肪酸アミド、パルミトアミド、オレイン酸アミド、
米糖脂肪酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド又はこれらの脂肪
酸アミドのメチロール化物、メチレンビススステラロア
ミド、エチレンビスステラロアミド等が挙げられ、これ
らの併用も可能である。また、クマロン−インデン樹
脂、ロジン変性フェノール樹脂、テルペン変性フェノー
ル樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、アクリル樹脂、ア
イオノマー、これらの樹脂の共重合体も使用することが
できる。
る素材としては、140℃での溶融粘度が500cps
以下であることが好ましく、200cps以下であるこ
とがより好ましい。140℃での溶融粘度が500cp
s以下であることにより、溶融時の多孔質層への浸透が
促進され、画像部が多孔質層と一体となることで画像強
度が向上する。
0℃以下、融点が200℃以下であり、かつ、インク受
容性素材が、軟化点が40℃以上、融点が50℃以上の
素材で被覆されていても良い。被覆素材は多孔性であっ
てもなくても良く、多孔性でない場合は心材のインク受
容性素材は室温で液体であって良い(上記素材の比較的
低分子量のものも使用可能)。また、被覆材は200℃
以下で溶融しなくても、加熱により孔及び/又は亀裂を
生じて、また、被覆材が多孔性であれば加熱による変化
を生じなくとも、溶融した心材が被覆材の外に染み出せ
ば良い。
法、例えば「マイクロカプセル−その機能と応用−」
(近藤保編集、日本規格協会、1991年)等に記載さ
れている種々の方法で行うことができる。
により被覆された熱により溶融する素材の形態として
は、0.05μm〜10μmの粒子状であることが好ま
しい。さらに好ましくは、0.1μm〜5μmである。
粒子状であることで、多孔質粒子と光熱変換材を含有す
る層の上に均等に配置することが可能となる。0.05
μm未満だと、層に形成された細孔中に侵入する可能性
が高くなり、非画線部汚れ原因となる懸念が生じる。1
0μmよりも大きい場合は露光装置のレーザービームス
ポットよりも大きくなって、解像度が低下する。
より溶融する素材は、露光されなかった非画線部の熱に
より溶融する素材が、露光後になんらかの物理的な力及
び/又は溶液による溶解によってそのほとんどが除去可
能であるような形態で多孔質層表面に固定される。
(静電塗装等)によって多孔層表面に付着させ、適当量
の加熱により層表面に融着させても良い。この際、あら
かじめ層表面の温度を上げておいて、粉体が付着すると
同時に融着させても良い。ただし、このような熱融着を
使用する場合は層細孔中への浸透を極力抑える必要があ
る。これは、融着時に層に含有されている空気自体も加
熱して体積を膨張させ、熱溶融物の細孔への浸透を防止
する等の方法で行うことができる。また、加熱の代わり
に超音波の印加によって融着させることもできる。ある
いは、融着せずにファンデルワールス力や静電力のみで
付着させておいても良い。このようにして固定した非画
線部の溶融素材は、露光後に何らかの物理的な力によ
り、そのほとんどが除去される。
無機のバインダにより固定しても良い。これは、バイン
ダを溶解した溶液中(熱溶融素材は溶解しない)に熱溶
融素材を分散した塗布液を多孔質層上に塗布するか、バ
インダを溶解した溶液を多孔質層上に塗布し、バインダ
が粘着性を呈しているうちに上記の粉体塗装法によって
熱溶融素材を付着させる等の方法で行うことができる。
ただし、この場合はバインダ成分が多孔質層細孔に浸透
するため、細孔を完全に塞ぐことがないように塗布液の
バインダ濃度を制御する必要がある。また、塗布時に、
多孔質層を加熱して、層に含有されている空気自体も加
熱して体積を膨張させ、塗布液の細孔への浸透を抑制す
ることもできる。
材は、露光後にバインダ成分を溶解しうる溶剤によって
バインダを溶解して多孔質表面から遊離させてそのほと
んどが除去されるか、及び/又は物理的な力によりその
ほとんどが除去される。
溶融素材を除去可能とするためにはバインダが水溶性で
あることが好ましい。水溶性バインダとしては、前述の
親水性の結合剤が使用可能であるが、特にメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースやヒドロキシエチル
セルロース等のセルロース誘導体やポリビニルアルコー
ルが好ましい。無機バインダとして金属ケイ酸塩を添加
しても良い。
の金属酸化物微粒子を使用することができる。特に、比
較的結合力が弱く、物理的な力による現像性を妨げない
30nm以上100nm以下の金属酸化物微粒子が好ま
しく、この粒径範囲のコロイダルシリカが特に好まし
い。また、水溶性バインダと100nm以下の金属酸化
物微粒子を併用することもできる。さらに、取り扱い性
向上のために、熱により溶融する素材を含有する層にマ
ット剤を含有させることができる。マット剤の粒子径と
しては熱により溶融する素材粒子の径よりも大きいこと
が好ましい。マット剤としては塗料中の沈降の問題がな
いといった点から有機粒子であることが好ましく、例え
ばPMMAやシリコーン、PTFEの粒子が挙げられ
る。これらの粒子は表面処理や表面被覆がなされていて
もよい。
粒子と光熱変換材を含有した層上には、本発明の画像形
成層以外にも、以下のような公知の方法により画像を形
成することができるが、これに限るものではない。
ンキ受容素材を付着させて画像層を形成する。インキ受
容素材は耐水性を有する。ホットメルトや画像形成後に
熱又は光で硬化する熱硬化性物質又は光硬化性物質でも
良い。熱硬化性物質、光硬化性物質については特開平9
−99662号参照。
熱転写層を有したシートの感熱転写層を親水性層表面に
密着させ、シート側からサーマルヘッドもしくはレーザ
ー光によって画像様に加熱して、加熱部分の感熱転写層
をシートから親水性層表面に転写した後、シートを取り
去ることで画像層を形成する。
水性層上に塗設し、露光後、可溶部分を現像により除去
して画像層を形成する。公知の熱(赤外線)硬化性又は
熱(赤外線)可溶性の感光層を親水性層上に塗設し、レ
ーザー露光後、可溶部分を現像により除去して画像層を
形成する。上記感光層としては、例えば、次のような感
光層が挙げられる。
ルデヒドとの重縮合樹脂のo−ナフトキノンジアジドス
ルホン酸エステルと、アルカリ可溶性樹脂を含有する感
光性組成物の層;ヒドロキシフェニルメタクリルアミド
を分子構造中に有する高分子化合物と、o−キノンジア
ジド化合物を含有する感光性組成物の層;フェノール及
びm−,p−混合クレゾールとアルデヒドを共縮重合さ
せた樹脂と、o−キノンジアジド化合物を含有する感光
性組成物の層;o−キノンジアジド化合物、s−トリア
ジン化合物、該s−トリアジン化合物の光分解生成物と
の相互作用により色調を変える色素、アルカリ可溶性樹
脂を含有する感光性組成物の層;付加重合可能なエチレ
ン性不飽和二重結合を少なくとも1個有する化合物、芳
香属性水酸基を側鎖に有する化合物及び/又は脂肪族水
酸基を側鎖に有する化合物を構成単位として分子中に含
有する、アルカリ水に可溶性又は膨潤性の酸性ビニル共
重合体、光重合開始剤、ジアゾ樹脂を含有する感光性組
成物の層;酸発生剤、酸分解化合物、赤外線吸収剤を含
有する感光性組成物の層;酸発生剤、酸で不溶化する化
合物、赤外線吸収剤を含有する感光性組成物の層等であ
る。
使用されている公知の技術を適用することができる。例
えば、ロイコ染料のような電子供与性染料と電子受容性
顕色剤とを熱により反応させて発色させる方法や、ジア
ゾニウム塩とカプラー(フェノール誘導体や活性メチレ
ン基を有する化合物等)とを熱で反応させて発色させた
後、光照射して定着させる方法等が挙げられる。これら
の発色剤は過熱しない状態では実質的に無色であること
が好ましい。また、これらの素材はマイクロカプセル化
して使用することもできる。
等の一部の酸素を除去することで導電性を付与し、か
つ、着色した素材を用いた場合、露光加熱によって、酸
化を進行させて脱色させることが原理的には可能であ
る。例えば黒色のチタンブラックは酸化して白色の二酸
化チタンへと変化する。これにより露光部の可視画を得
ることができる。
好ましい。CTP用の一般的な露光機が使用できる。露
光エネルギーは100〜500mJ/cm2が好まし
い。
スポンジ等でこすり取る。粘着シート、粘着ロール等の
粘着物を表面に押し当ててはがし取る。熱溶融素材を固
定しているバインダの溶解(及び物理的な力)による:
バインダを溶解可能な溶液に浸漬する。溶液をかけ流
す。同時にブラシ、スポンジ等でこすり取る。溶液を含
ませたスポンジでこすり取る。
り付け、版胴を回転させながら、湿し水供給ローラー、
インキ供給ローラー、ブランケット胴の少なくともひと
つを版胴に接触させて、湿し水もしくはインキ溶剤によ
るバインダ溶解効果と各ローラーとの接触剥離効果のい
ずれか又は複合によって非画線部の熱溶融素材を除去す
る。または、印刷機上に専用の現像装置(非画線部の熱
溶融素材を除去可能であればどのような機構でも良い)
を設置して、それにより非画線部の熱溶融素材を除去す
る。印刷版表面から印刷機上で除去される物質は実質的
に無色もしくは白色であることが好ましい。これらの物
質の可視光での着色が強い場合、印刷機汚染や印刷物の
色濁りが問題となる。
本発明はこれらに限定されるものではない。 <多孔質粒子、層状鉱物粒子の分散液の作成> 分散液〔1〕:多孔質シリカ サイクロジェットP−4
03(GRACE Davison社製、細孔容積2.
05ml/g、平均粒径3μm)を純水中に攪拌を行い
ながら徐々に添加し、固形分20wt%の分散液を得
た。
トンB(水澤化学社製、Al/Si比率=1.0、平均
粒径1.5μm)を純水中に攪拌を行いながら徐々に添
加し、固形分20wt%の分散液を得た。
ME−100(コープケミカル社製、平均粒径1〜5μ
m、アスペクト比20以上)を純水中に攪拌を行いなが
ら徐々に添加し、固形分5wt%の分散液(コロイド溶
液)を得た。ほぼ完全に膨潤していると考えられ、粒子
の平均厚さは100nm以下、アスペクト比は50以上
である。
AMTシリカ#100B(水澤化学社製、細孔容積
0.5ml/g以上(吸油量として70ml/100
g)、平均粒径1.0μm)を純水中に攪拌を行いなが
ら徐々に添加し、固形分20wt%の分散液を得た。
4に示したような組成、分散条件で親水性層用塗布液を
調整し、ろ過して塗布液を得た。表1の塗布液は、PE
Tフィルム上に薄く塗布、乾燥した後、SEM観察を行
い、多孔質粒子や層状鉱物粒子の形状を確認して、その
結果を表1に示した。
したような塗布液、基材、塗布厚の組合わせで印刷版用
支持体を作製した。表中の各基材の条件は下記の通りで
ある。親水性層の塗布はワイヤーバーにより行った。設
定膜厚を得るため、塗布液組成、固形分濃度等に応じて
適宜ワイヤーバーの番手は変更した。塗布後は80℃で
2分間乾燥した。
Tフィルムに以下の方法により二層からなる下塗り層を
形成した。 1)第一下塗り層 PET基材の塗布面にコロナ放電処理を施した後、下記
組成の塗布液を、20℃、相対湿度55%の雰囲気下で
ワイヤーバーにより乾燥後の膜厚が0.4μmとなるよ
うに塗布した。その後、140℃で2分間乾燥を行っ
た。 <第一下塗り層組成> アクリルラテックス粒子:n−ブチルアクリレート/t−ブチルアクリレート /スチレン/ヒドロキシエチルメタクリレート=28/22/25/25 36.9g 界面活性剤(A) 0.36g 硬膜剤(a) 0.98g 以上に蒸留水を加えて1000mlとし、塗布液とし
た。
処理を施した後、下記組成の塗布液を、35℃、相対湿
度22%の雰囲気下でエアーナイフ方式により乾燥後の
膜厚が0.1μmとなるように塗布した。その後、14
0℃で2分間乾燥を行った。 <第二下塗り層組成> ゼラチン 9.6g 界面活性剤(A) 0.4g 硬膜剤(b) 0.1g 以上に蒸留水を加えて1000mlとし、塗布液とし
た。
0材アルミニウム基材を、2wt%水酸化Na水溶液を
用い、50℃で30秒間浸漬して脱脂した。十分に水洗
した後、2wt%3号ケイ酸Na水溶液に70℃で30
秒間浸漬処理し、水洗した後、十分に乾燥した。
脂したアルミニウム基材を、20wt%硫酸水溶液を用
い、25℃で20Vの電圧で陽極酸化処理して、0.5
g/m2の陽極酸化皮膜を形成した。水洗した後、Al
基材1と同様にしてケイ酸Na処理を行った。
脂したアルミニウム基材を、20wt%硝酸水溶液に1
0秒間浸漬・中和し、30℃、2.0wt%硝酸水溶液
を用いて、ピークの電流密度が60A/dm2の正弦波
で正の電気量が500C/dm2となるように電解粗面
化処理を行った。次いで1wt%水酸化Na水溶液を用
い、30℃で20秒間浸漬し、水洗した後、Al基材2
と同様にして陽極酸化処理とケイ酸Na処理を行った。
極酸化皮膜を形成したアルミニウム基材表面に、特開平
8−240914号の実施例1に記載されているものと
同一の方法により有機−無機ゾルゲル皮膜を形成した。
のを使用し、インクジェット方式により画像を形成し
た。その後、100℃で2分間乾燥して印刷版とした。
インクジェット方式による画像形成は、版面上で1ドッ
トが約40μm径となるようなインク吐出量とし、72
0dpiの解像度で行った。
京インキ社製、H液SG−51、濃度1.5%)、イン
キ(東洋インキ社製、トーヨーキングハイエコーM紅)
を使用して印刷を行った。
した時点でのシャドウ部(画像として120線での70
%の網点部)の目開きの程度を目視で判断した。
た時点でのシャドウ部(画像として、マイクロソフトオ
フィス97の「オートシェイプ機能の塗りつぶしパター
ン:70%」を用いた部分)の目開きの程度を目視で判
断した。
部に指紋跡をつけておいた部分の、1000枚印刷した
時点での汚れの程度を目視で判断した。
の供給を切り、インクのみを印刷版全体に付けた後、再
度湿し水を供給して、印刷を再開した。紙面非画線部の
汚れの程度が1000枚印刷時点と同等になった印刷枚
数で汚し回復性を評価した(枚数が多いほど不良)。
示した各支持体の上に下記組成の画像形成層を乾燥後重
量で1.2g/m2となるように塗布し、50℃で3分
間乾燥して印刷版とした。得られた印刷版をレーザー露
光機のドラムに巻きつけ、830nmの赤外線レーザー
で露光エネルギー量を表6に示したように変化させて画
像様に露光した。露光後の版を自動現像機で現像液とし
て水のみを用いて現像し、乾燥して印刷版とした。変化
させた露光エネルギーに対する画像形成の程度を同様に
表6に示した。
た。
京インキ社製、H液SG−51、濃度1.5%)、イン
キ(東洋インキ社製、トーヨーキングハイエコーM紅)
を使用して印刷を行った。
良が現れるまでの印刷枚数を耐刷性とした。その時の印
刷枚数を各露光エネルギー量に対応した画像部ごとに求
め、それぞれの耐刷性を評価した。
示した各支持体の上に下記のいずれかの組成の画像形成
層を塗布し、70℃で3分間乾燥して印刷版とした。塗
布量は乾燥後の重量として表中に示した。得られた印刷
版をレーザー露光機のドラムに巻きつけ、830nmの
赤外線レーザーで画像様に4000dpiで露光して印
刷版とした。露光エネルギー量は表7に示した。
た。
材粒子:マイクロクリスタリンワックスエマルジョンA
206(岐阜セラック社製、平均粒子径0.5μm、軟
化点65℃、融点108℃、140℃での溶融粘度8c
ps、固形分40wt%)100重量部コロイダルシリ
カ スノーテックス20L(日産化学社製、平均粒径4
5nm、固形分20wt%)
50重量部上記に純水を加えて固形分濃度を1
0.0wt%とした。
た。
た。
た。
た。
ート紙、湿し水(東京インキ社製、H液SG−51、濃
度1.5%)、インキ(東洋インキ社製、トーヨーキン
グハイエコーM紅)を使用して印刷を行った。
(設定値)を下げていった際の汚れにくさ(網点部のカ
ラミ、非画線部の汚れ)を比較した。
値)を変化させた際に良好な印刷品質が得られる設定値
の変化幅を求め比較した。
印刷版上に25μm径で形成したドットが紙面上で確認
できるかどうか比較した。
時点で、ブランケット上に堆積した汚れを粘着テープで
はがし取り、そのテープを白紙上に貼って、汚れの程度
を比較した。
良が現れるまで印刷を行い、その時の印刷枚数を求め、
耐刷性を評価した。
印刷版の画像部/非画像部の可視画性の有無を目視で判
断した。
性表面加工を安価な塗布により行うことができ、かつ、
印刷版としての性能(水量ラチチュード、非画線部の汚
れにくさ、ブランケット汚れのしにくさ等)がアルミ砂
目同等以上であり、かつ、十分な耐刷性を有する印刷版
用支持体を提供することができる。
扱いが可能で、アブレーションを必要とせずに画像形成
可能で露光機汚染の懸念がなく、特別な現像処理が不要
であり、印刷機上で現像される場合でも印刷機汚染の懸
念がない、可視画性に優れた印刷版及び画像形成方法を
提供することができる。
Claims (33)
- 【請求項1】基板上に多孔質無機粒子を含有する層を有
し、かつ該層が光熱変換機能を有する素材を含有するこ
とを特徴とする印刷版用支持体。 - 【請求項2】光熱変換機能を有する素材が赤外線を吸収
し、熱に変換することを特徴とする請求項1に記載の印
刷版用支持体。 - 【請求項3】光熱変換機能を有する素材が導電性を有す
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷版用支
持体。 - 【請求項4】光熱変換機能素材が導電性を有する金属酸
化物であることを特徴とする請求項3に記載の印刷版用
支持体。 - 【請求項5】金属酸化物が層形成時に実質的に無色又は
白色を呈することを特徴とする請求項4に記載の印刷版
用支持体。 - 【請求項6】光熱変換機能を有する素材が平均径0.5
μm以下の粒子であるかもしくは平均径0.5μm以下
の粒子の表面にコーティングされていることを特徴とす
る請求項1〜5のいずれかに記載に印刷版用支持体。 - 【請求項7】多孔質粒子径が1μm以下であることを特
徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の印刷版用支持
体。 - 【請求項8】多孔質無機粒子が多孔質シリカ及び/又は
多孔質アルミノシリケート及び/又はゼオライトを含む
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の印刷
版用支持体。 - 【請求項9】多孔質無機粒子を含有する層が薄層状無機
粒子を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれ
かに記載の印刷版用支持体。 - 【請求項10】粒子が層状鉱物であることを特徴とする
請求項9に記載の印刷版用支持体。 - 【請求項11】粒子が膨潤性層状鉱物であることを特徴
とする請求項10に記載の印刷版用支持体。 - 【請求項12】多孔質無機粒子を含有する層が100n
m以下の金属酸化物微粒子を含有することを特徴とする
請求項1〜11のいずれかに記載の印刷版用支持体。 - 【請求項13】金属酸化物微粒子がコロイダルシリカで
あることを特徴とする請求項12記載の印刷版用支持
体。 - 【請求項14】多孔質無機粒子を含有する層が新モース
硬度5以上の無機粒子を含有することを特徴とする請求
項1〜13のいずれかに記載の印刷版用支持体。 - 【請求項15】多孔質無機粒子を含有する層に含まれる
有機成分が層全体の0〜30wt%であることを特徴と
する請求項1〜14のいずれかに記載の印刷版用支持
体。 - 【請求項16】請求項1〜15のいずれかに記載の支持
体上に熱により溶解性や物理的強度や支持体との接着性
が変化することで画像形成可能な画像層を設けたことを
特徴とする印刷版。 - 【請求項17】請求項1〜15のいずれかに記載の支持
体上に熱により溶融する素材を含有する層を設けたこと
を特徴とする印刷版。 - 【請求項18】熱により溶融する素材が印刷インク受容
性であることを特徴とする請求項17に記載の印刷版。 - 【請求項19】熱により溶融する素材が軟化点40℃以
上150℃以下、融点50℃以上200℃以下である
か、又は、軟化点が150℃以下、融点が200℃以下
であり、かつ、軟化点が40℃以上、融点が50℃以上
の素材で被覆されていることを特徴とする請求項17又
は18に記載の印刷版。 - 【請求項20】熱により溶融する素材の140℃での溶
融粘度が500cps以下であることを特徴とする請求
項17〜19のいずれかに記載の印刷版。 - 【請求項21】熱により溶融する素材が粒径0.05μ
m〜10μmの粒子状であることを特徴とする請求項1
7〜20のいずれかに記載の印刷版。 - 【請求項22】熱により溶融する素材を含有する層が水
溶性樹脂及び/又は100nm以下の金属酸化物微粒子
を含有することを特徴とする請求項17〜21のいずれ
かに記載の印刷版。 - 【請求項23】熱により溶融する素材を含有する層が光
熱変換機能を有する素材を含有することを特徴とする請
求項17〜22のいずれかに記載の印刷版。 - 【請求項24】光熱変換機能を有する素材が金属酸化物
であることを特徴とする請求項23に記載の印刷版。 - 【請求項25】基材上に形成されたいずれかの層がマッ
ト剤を含有することを特徴とする請求項17〜24のい
ずれかに記載の印刷版。 - 【請求項26】基材上に形成されたいずれかの層が熱に
より発色又は消色又は色相が変化する機能を有する素材
を含有することを特徴とする請求項17〜25のいずれ
かに記載の印刷版。 - 【請求項27】請求項1〜15のいずれかに記載の支持
体上に画像形成機能を有する層を含む1層以上の層を形
成した印刷版において、該画像形成機能を有する層を含
む1層以上の層が実質的に無色又は白色を呈することを
特徴とする印刷版。 - 【請求項28】請求項17〜27のいずれかに記載の印
刷版を画像様に加熱し熱溶融素材を溶融させ、少なくと
もその一部を多孔質層に浸透させることで画像部とし、
さらに非画像部の熱溶融素材を除去することで画像を形
成することを特徴とする印刷版の画像形成方法。 - 【請求項29】画像様の加熱を赤外線レーザー光で行う
ことを特徴とする請求項28に記載の印刷版の画像形成
方法。 - 【請求項30】非画像部の熱溶融素材の除去を物理的な
力で行うことを特徴とする請求項28又は29に記載の
印刷版の画像形成方法。 - 【請求項31】非画像部の熱溶融素材の除去を水による
水溶性樹脂の溶解で行うことを特徴とする請求項28又
は29に記載の印刷版の画像形成方法。 - 【請求項32】非画像部の熱溶融素材の除去を印刷機上
で行うことを特徴とする請求項28〜31のいずれかに
記載の印刷版の画像形成方法。 - 【請求項33】非画像部の熱溶融素材の除去を版胴を回
転させながら、湿し水供給ロール及び/又はインク供給
ロール及び/又はブランケット胴を接触させるか、及び
/又は印刷機に付加した非画像部の熱溶融素材を除去可
能な専用装置を用いて行うことを特徴とする請求項32
に記載の印刷版の画像形成方法。
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