JP2000224833A - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

Info

Publication number
JP2000224833A
JP2000224833A JP11022671A JP2267199A JP2000224833A JP 2000224833 A JP2000224833 A JP 2000224833A JP 11022671 A JP11022671 A JP 11022671A JP 2267199 A JP2267199 A JP 2267199A JP 2000224833 A JP2000224833 A JP 2000224833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mover
coil
coils
stator
energized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11022671A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironobu Hori
堀  宏展
Mitsumasa Mizuno
光政 水野
Noriyuki Shikata
宣之 志方
Jun Saito
潤 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP11022671A priority Critical patent/JP2000224833A/ja
Publication of JP2000224833A publication Critical patent/JP2000224833A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】可動子に比較的大きな推力を与えながらも消費
電力が少ないリニアモータを提供する。 【解決手段】固定子1に配列されたコイル12は複数個
ずつ組にされてコイルブロック11A〜11Eに分割さ
れる。可動子2は移動方向において交互に異磁極に着磁
された永久磁石21を備える。可動子2の位置は固定子
1に設けた位置検知センサ14A,14B,14D,1
4Eにより検出され、可動子2に推力を与えるのに寄与
しているコイルブロック11A〜11Eにだけ通電され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動ドアのように
直進移動する移動体を走行させる際の駆動源となるリニ
アモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動ドアの駆動源としては回転
形のモータが広く用いられているが、モータに設けたブ
ラシや軸受などで騒音が生じるとともに、減速用のギア
やモータの回転をドアの走行に変換するための機構によ
っても騒音が生じ、さらにはドアが振動しやすく、ドア
の振動による騒音も発生するものであるから、発生する
騒音が大きいという問題がある。
【0003】これに対してドアの駆動源にリニアモータ
を用いることが考えられており、リニアモータでは減速
用のギアや回転移動を直進移動に変換する機構などが存
在しないから、騒音が大幅に低減されることになる。リ
ニアモータには、コイルによって励磁される多数個の磁
極を設けた固定子に対して、永久磁石を備える可動子を
直進移動させるものが提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した構
成のリニアモータでは、可動子の移動中には固定子のす
べての磁極を励磁する構成が一般的であり、結果的に消
費電力が比較的大きいものになっている。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、消費電力が少ないリニアモータを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、定位
置に固定された固定子と、固定子に対して直進移動する
とともに移動方向において複数の磁極が交互に異磁極と
なるように設けられた永久磁石を備える可動子と、固定
子に設けられ可動子の移動方向に配列された複数極のコ
イルと、可動子を移動させる推力を生じさせるように各
コイルへの通電を制御する制御手段とを備え、各コイル
は複数個ずつを組とした複数のコイルブロックに分割さ
れ、前記制御手段は可動子の位置に応じて可動子に推力
を与える各コイルブロックに選択的に通電するものであ
る。この構成によれば、複数個ずつのコイルを組にした
コイルブロックを複数個設け、可動子に推力を与えるコ
イルブロックにのみ通電するようにしているから、すべ
てのコイルに常時通電する場合に比較すると通電される
コイルの個数を減らすことができ、結果的に電力消費量
を低減することが可能になる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、永久磁石により生じる磁界を検出する磁気センサを
位置検知センサとして前記制御手段に設けるとともに、
磁気センサにより検出した固定子の位置に応じて通電す
るコイルブロックを選択するものである。この構成によ
れば、可動子に設けた永久磁石の磁界を磁気センサによ
り検出することによって可動子の位置を検出するから、
可動子の位置を簡単な構成で正確に検出することがで
き、各コイルブロックへの通電の制御を正確に行うこと
ができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記制御手段が切換接点を有するリ
レーを用いて通電するコイルブロックを選択するもので
ある。この構成によれば、コイルブロックのうち択一的
に通電するものについては給電経路に切換接点を用いる
ことができるから、各コイルブロックごとに接点を設け
る場合に比較すると、接点の組数が低減されることにな
り、リレーの個数も低減させることが可能になる。その
結果、部品点数が低減されるとともに回路構成が簡単に
なる。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
は、図1(a)に示すように、5個のコイルブロック1
1A〜11Eを配列した固定子1に対して、永久磁石2
1を備えた可動子2が直進移動するように構成してあ
る。固定子1は可動子2の走行範囲程度の長さを有する
ように寸法が設定されている。また、可動子2は2つの
コイルブロック11A〜11Eに跨る程度の長さ寸法を
有している。ただし、可動子2の寸法についてはとくに
制限されるものではなく、可動子2の移動方向における
長さ寸法がコイルブロック11A〜11Eを配列した長
さ寸法よりも短ければよい。
【0010】固定子1を構成する各コイルブロック11
(11A〜11E)は、図1(b)のように、複数個の
コイル12を備え、各コイル12は可動子2の走行方向
に配列されている。図示例では各コイル12としてそれ
ぞれ空芯コイルを用いているが、各コイル12に鉄芯を
設けたものを用いてもよい。
【0011】本実施形態ではコイル12の相数を3相と
してあり、これらのコイル12をY結線し、2相ずつ通
電する方式を採用している。各コイルブロック11(1
1A〜11E)は相数の整数倍の個数のコイル12を含
み、本実施形態では相数の2倍である6個のコイル12
により1つのコイルブロック11(11A〜11E)を
構成している。また、1つのコイルブロック11(11
A〜11E)の中でのコイル12のピッチ(隣接する一
対のコイル12の間の距離)は、一定としてある。
【0012】一方、可動子2は永久磁石可動子であっ
て、可動子2の移動方向において複数の磁極22が交互
に異磁極となるように設けられている。可動子2におい
て隣接する磁極22の間の距離は一定になっている。こ
の可動子2は1つの磁性体に複数の磁極22を同時に着
磁して形成するか、複数個の永久磁石を保持台に取り付
けることによって形成する。ただし、後者の構成では製
造過程で磁極22の間の距離にばらつきが生じやすいか
ら、品質を安定させる点から言えば前者の構成のほうが
望ましい。
【0013】本実施形態では、固定子1におけるコイル
12のピッチと可動子2の磁極22の間の距離とをとも
に一定としてあり、固定子1におけるコイル12のピッ
チの3倍が可動子2の磁極22の間の距離の5倍と等し
くなるように寸法を設定してある。具体的には、可動子
2の磁極22の間の距離がLであるとすると、コイル1
2の直径が3L/2になり、コイル12の中心孔の直径
がL/2になり、隣接するコイル12の間隔がL/6に
なるように設定してある。したがって、3個のコイル1
2が占める長さ寸法は、(3L/2+L/6)×3=5
Lであり、可動子2の磁極22の間の距離Lの5倍に等
しくなる。ただし、3個のコイル12では可動子2の磁
極22の間の距離Lの奇数倍になるから、固定子1と可
動子2との位置関係が一巡するには6個のコイル12が
必要である。そこで、上述したように1つのコイルブロ
ック11(11A〜11E)に6個のコイル12を設け
ている。また、1つのコイルブロック11(11A〜1
1E)を構成する6個のコイル12は、同相である各2
個ずつ(つまり同時に通電されるもの)の通電向きが逆
になるように配置されている。
【0014】図1(b)におけるφ1,φ1’、φ2,
φ2’、φ3,φ3’の符号は各コイル12の相と通電
向きとを示しており、アポストロフィが付与されている
コイル12は付与されていないコイル12とは逆向きに
通電されることを意味する。図示例ではコイル12をφ
1,φ2’,φ3,φ1’,φ2,φ3’の順で配列し
てあり、本実施形態では隣接する2相ずつのコイル12
に順次通電することにより、φ1,φ2→φ2,φ3→
φ3,φ1→φ1,φ2というように循環的に通電して
いる。また、隣接する2相は互いに逆向きに通電される
から、上述のようにコイル12を配列することによっ
て、隣接する2つずつのコイル12の通電向きは同じに
なる。たとえば、φ1,φ2のコイル12に通電すると
きには、φ1,φ2’のコイル12は同じ向きに通電さ
れ、φ1’,φ2のコイル12はφ1,φ2’のコイル
12とは逆向きに通電される。
【0015】本実施形態におけるリニアモータは、固定
子1に設けたコイル12に流れる電流と、可動子2に設
けた永久磁石21の磁界とにより生じる電磁力の反力と
して可動子2が推力を受けるものであり、可動子2を直
進移動させるには、可動子2の位置に応じて各コイル1
2に通電するタイミングを設定する必要がある。そこ
で、可動子2の位置を検出する手段として、本実施形態
ではホール素子からなる磁気センサ131〜133を用
いている。磁気センサ131〜133は、3個1組とし
てあり、可動子2の移動時につねに3個の磁気センサ1
31〜133が可動子2に対向するように磁気センサ1
31〜133の位置が設定されている。図示例では1つ
のコイルブロック11(11A〜11E)に3個の磁気
センサ131〜133を設け、φ1,φ2,φ3に対応
する各コイル12の中心にそれぞれ各磁気センサ131
〜133を配置することによって、各磁気センサ131
〜133を等間隔に配列してある。ただし、磁気センサ
131〜133の配列は図示例に限定されるものではな
く、可動子2の寸法に応じて適宜に設定される。
【0016】いま、図3に示すように、各磁気センサ1
31,132,133をそれぞれφ3、φ1,φ2に対
応するコイル12に設け、可動子2を固定子1に対して
図の左向きに移動させるものとする。また、説明を簡単
にするために図示するコイル12の右側で紙背に向かっ
て電流が流れる場合の通電向きを正方向、コイル12の
左側で紙背に向かって電流が流れる場合の通電向きを負
方向と呼ぶことにする。言い換えると、コイル12を上
から見たときに、右回りに電流が流れる場合が正方向、
左回りに電流が流れる場合が負方向である。各磁気セン
サ131,132,133は、可動子2の磁極がS極か
らN極に変化すると、それぞれφ1のコイル12に正方
向、φ3のコイル12に負方向で通電する状態、φ2の
コイル12に正方向、φ1のコイル12に負方向で通電
する状態、φ3のコイル12に正方向、φ2のコイル1
2に負方向で通電する状態に通電向きを切り換えさせ
る。また、可動子2の磁極がN極からS極に変化すると
きには固定子1のφ1,φ2,φ3に対応する各コイル
12の通電向きの関係は逆になる。
【0017】このような条件で各コイル12に通電した
とすると、図2(a)の状態ではφ3のコイル12に設
けた磁気センサ131を通過する可動子2の磁極がS極
からN極に変化するから、φ1のコイル12に正方向で
通電されφ3のコイル12に負方向で通電される。この
とき、φ1’のコイル12に負方向、φ3’のコイル1
2に正方向で通電される。つまり、可動子2に左向きの
推力が作用する。以後同様にして、図2(b)〜(f)
のように、可動子2の移動に伴ってφ1,φ1’,φ
2,φ2’,φ3,φ3’の各コイル12の通電向きが
変化し、可動子2は左向きに推力を受けることになる。
このようにしてφ1,φ1’,φ2,φ2’,φ3,φ
3’の各コイル12の通電向きが6回変化すると、図2
(g)のように固定子1と可動子2との相対位置が図2
(a)に示す位置関係に戻り、上述の動作を繰り返すこ
とによって可動子2が左に移動するのである。
【0018】ところで、隣接する各一対のコイルブロッ
ク11(11A〜11E)の間には可動子2の位置を検
出可能な位置検知センサ14A,14B,14D,14
Eが配列される。位置検知センサ14A,14B,14
D,14Eにはホール素子のような磁気センサまたは近
接センサを用いる。近接センサは、周囲に高周波電磁界
を形成しておき、導体が接近するときの高周波電磁界の
変化を検出することによって導体の接近を検出するよう
に構成されている。高周波電磁界の変化は、具体的には
高周波電磁界を形成するための発振用コイルのインピー
ダンス変化、高周波電磁界を形成するための高周波発振
回路の出力変化などにより検出される。
【0019】本発明の特徴は、固定子1に設けたコイル
12のうち、可動子2に推力を発生させるのに関与する
コイル12に通電し、他のコイル12にはできるだけ通
電しないようにすることである。そこで、本実施形態で
はコイルブロック11A〜11Eを1つの単位として、
コイルブロック11A〜11Eごとにコイル12への通
電を制御している。具体的には、各コイルブロック11
A〜11Eに選択的に通電する制御手段として図2のよ
うに選択制御回路3を設け、選択制御回路3では位置検
知センサ14A,14B,14D,14Eの出力に基づ
いて可動子2の位置を検出し、可動子2に推力を与える
のに必要なコイルブロック11A〜11Eにのみ通電さ
れるように、各コイルブロック11A〜11Eへの給電
路に常開接点でよりなる接点r1A,r1B,r1D,
r1E,r3A,r3B,r3D,r3Eを挿入したリ
レーRyA,RyB,RyD,RyEを制御する。図2
におけるコイルφ1A,φ2A,φ3Aは、図1(a)
におけるコイルブロック11Aの各相のコイル12を示
し、他のコイルφ1B,φ2B,……,φ2E,φ3E
についても、中央の符号1〜3がコイル12の相を示
し、末尾のB〜Eがコイルブロック11B〜11Eの末
尾の符号に対応している。さらに、接点r1A,r1
B,r1D,r1E,r3A,r3B,r3D,r3E
も、中央の符号1,3がコイル12の相を示し、末尾の
A〜Eがコイルブロック11A〜11Eの末尾の符号に
対応している。
【0020】ところで、図示例では、コイルブロック1
1A〜11Eが5個設けられ、可動子2は2個のコイル
ブロック11A〜11Eに相当する長さ寸法を有してい
るから、可動子2がコイルブロック11A,11Bに対
向する位置とコイルブロック11D,11Eに対向する
位置との間で移動する間に、中央のコイルブロック11
Cは可動子2に推力を与えるのにつねに関与することに
なる。したがって、選択制御回路3はコイルブロック1
1Cのコイルφ1C,φ2C,φ3Cへの給電は制御せ
ず、これらのコイルφ1C,φ2C,φ3Cには常時通
電が可能になっている。また、上述のように、各コイル
ブロック11A〜11Eを構成するコイルφ1A,φ2
A,……,φ2E,φ3Eの結線はY結線であって2相
ずつ通電されるから、3相のうちの1相については接点
を挿入することなく通電を停止させることができる。そ
こで、本実施形態ではφ2のコイルφ2A〜φ2Eには
接点を挿入せずに給電している。
【0021】さらに、上述したように、各相のコイルへ
の通電のタイミングは磁気センサ131〜133により
検知された可動子2の位置に応じて制御されるのであっ
て、図示例では3相インバータを用いて直流電源Eから
3相の交流電源を生成し、可動子2の位置に応じて各コ
イルφ1A,φ2A,……,φ2E,φ3Eに給電して
いる。3相インバータは、それぞれ2個ずつのスイッチ
ング素子(トランジスタ)Q11,Q12,Q21,Q
22,Q31,Q32からなる直列回路を電源スイッチ
SWを介して直流電源Eに並列接続し、直列接続された
各2個のスイッチング素子Q11,Q12,Q21,Q
22,Q31,Q32の中点に各相のコイルφ1A,φ
2A,……,φ2E,φ3Eの一端をそれぞれ接続して
ある。ただし、上述のようにコイルブロック11A,1
1B,11D,11Eのφ1相とφ3相との各コイルφ
1A,φ3A,……,φ1E,φ3Eの一端は、リレー
RyA,RyB,RyD,RyEの各接点r1A,r1
B,r1D,r1E,r3A,r3B,r3D,r3E
を介して各相に対応した各2個のスイッチング素子Q1
1,Q12,Q31,Q32の直列回路の中点にそれぞ
れ接続される。
【0022】各スイッチング素子Q11,Q12,Q2
1,Q22,Q31,Q32は、制御手段である切換制
御回路4によりオンオフのタイミングが制御されてい
る。切換制御回路4は、直列接続された2個のスイッチ
ング素子Q11,Q12,Q21,Q22,Q31,Q
32が同時にオンにならず、かつ各相のコイルφ1C,
φ2C,φ3Cが2相ずつ通電されるように各スイッチ
ング素子Q11,Q12,Q21,Q22,Q31,Q
32のオンオフを制御している。また、各スイッチング
素子Q11,Q12,Q21,Q22,Q31,Q32
のオンオフのタイミングは、上述した磁気センサ131
〜133により検出した可動子2の磁極の位置に基づい
て可動子2に推力を与えることができるように制御され
る。1つのコイルブロック11(11A〜11E)に含
まれるコイル12の通電タイミングは図3に示した通り
であって、本実施形態では3個ずつのコイルブロック1
1(11A〜11E)において図3のようなタイミング
で各コイル12に通電されることになる。
【0023】上述の例では、可動子2がコイルブロック
11A〜11Eの2個分の寸法を有しているから、可動
子2に推力を与えるのに必要なコイルブロック11A〜
11Eは3個であって、5個設けたコイルブロック11
A〜11Eのうち常時は3個のコイルブロック11A〜
1Eにのみ通電すればよいから、平均消費電力を5分の
3程度に低減させることが可能になる。なお、可動子2
の寸法やコイルブロック11A〜11Eの個数は上述の
例に限定されるものではない。
【0024】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、5個のコイルブロック11A〜11Eを用い可動子
2を2個のコイルブロック11A〜11Eに相当する寸
法に形成しているから、コイルブロック11Cには常時
通電され、コイルブロック11Aとコイルブロック11
Dとは択一的に通電され、またコイルブロック11Bと
コイルブロック11Eとについても択一的に通電され
る。したがって、第1の実施の形態のように、通電する
コイルブロック11A,11B,11D,11Eを選択
する接点r1A,r1B,r1D,r1E,r3A,r
3B,r3D,r3Eとして常開接点を用いる代わり
に、本実施形態では、図5に示すように、択一的に選択
される各2個のコイルブロック11A,11Dおよび1
1B,11Eを切換接点(c接点)である接点r1A
D,r1BE,r3AD,r3BEで選択する構成を採
用している。
【0025】この構成によって、接点r1AD,r1B
E,r3AD,r3BEが4組になり、接点r1AD,
r3ADおよびr1BE,r3BEは連動するから、2
極2接点の接点構成を採用することが可能になる。つま
り、2個のリレーRyAD,RyBEでコイルブロック
11A〜11Eの選択制御が可能になる。また、コイル
ブロック11A,11Dが可動子2に択一的に推力を与
え、コイルブロック11B,11Eが可動子2に択一的
に推力を与えるから、それぞれ択一的に推力を与えてい
る2個ずつのコイルブロック11A,11Dおよび11
B,11Eの一方で可動子2の位置を検出すればよいの
であって、可動子2の位置を検出してコイルブロック1
1A〜11Eへの通電を制御するための位置検知センサ
14AD,14BEも2個でよいことになる。図4のよ
うに、位置検知センサ14ADはコイルブロック11
A,11Bの間に配置され、位置検知センサ14BEは
コイルブロック11D,11Eの間に配置される。この
ように、第1の実施の形態に比較すると、本実施形態で
はリレーRyAD,RyBEおよび位置検知センサ14
の個数が半分になり構成が簡単になる。他の構成は第1
の実施の形態と同様である。
【0026】いま、位置検知センサ14ADの出力がH
レベルのときに可動子2がコイルブロック11Aに対応
して位置し、位置検知センサ14BEの出力がHレベル
のときに可動子2がコイルブロック11Eに対応して位
置するものとする。つまり、位置検知センサ14ADの
出力がLレベルのときに可動子2はコイルブロック11
Dに対応して位置し、位置検知センサ14BEの出力が
Lレベルのときに可動子2がコイルブロック11Bに対
応して位置する。しかして、図6(a)に示すように、
電源スイッチSWを投入したときに、図6(b)のよう
に位置検知センサADの出力がHレベルであると、図6
(c)のようにコイルブロック11Aに通電され、また
図6(d)のように位置検知センサBEの出力がLレベ
ルであると、図6(e)のようにコイルブロック11B
に通電されることになる。要するに、可動子2は固定子
1の左端に位置し、コイルブロック11A,11B,1
1Cにより可動子2に推力を生じさせる状態になる。
【0027】こうして可動子2が図4の右向きに推力を
受けて移動すると、可動子2に推力を与えるコイルブロ
ックの組は、コイルブロック11B,11C,11D、
コイルブロック11C,11D,11Eと変化する。可
動子2が固定子1の右端まで移動した後には、電源スイ
ッチSWをオフにする。一方、可動子2が図1の右端に
位置するときに左向きに推力を発生させる際には、図6
の右半分に示しているように、電源スイッチSWを投入
し、通電するコイルブロックの組を、コイルブロック1
1C,11D,11E、コイルブロック11B,11
C,11D、コイルブロック11A,11B,11Cと
するように制御する。可動子2が固定子1の左端まで移
動した時点で電源スイッチSWをオフにすれば可動子2
を停止させることができる。他の動作は第1の実施の形
態と同様である。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明は、定位置に固定された
固定子と、固定子に対して直進移動するとともに移動方
向において複数の磁極が交互に異磁極となるように設け
られた永久磁石を備える可動子と、固定子に設けられ可
動子の移動方向に配列された複数極のコイルと、可動子
を移動させる推力を生じさせるように各コイルへの通電
を制御する制御手段とを備え、各コイルは複数個ずつを
組とした複数のコイルブロックに分割され、制御手段は
可動子の位置に応じて可動子に推力を与える各コイルブ
ロックに選択的に通電するものであり、複数個ずつのコ
イルを組にしたコイルブロックを複数個設け、可動子に
推力を与えるコイルブロックにのみ通電するようにして
いるから、すべてのコイルに常時通電する場合に比較す
ると通電されるコイルの個数を減らすことができ、結果
的に電力消費量を低減することが可能になるという効果
がある。
【0029】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、永久磁石により生じる磁界を検出する磁気センサを
位置検知センサとして制御手段に設けるとともに、磁気
センサにより検出した固定子の位置に応じて通電するコ
イルブロックを選択するものであり、可動子に設けた永
久磁石の磁界を磁気センサにより検出することによって
可動子の位置を検出するから、可動子の位置を簡単な構
成で正確に検出することができ、各コイルブロックへの
通電の制御を正確に行うことができるという効果があ
る。
【0030】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、制御手段が切換接点を有するリレー
を用いて通電するコイルブロックを選択するものであ
り、コイルブロックのうち択一的に通電するものについ
ては給電経路に切換接点を用いることができるから、各
コイルブロックごとに接点を設ける場合に比較すると、
接点の組数が低減されることになり、リレーの個数も低
減させることが可能になる。その結果、部品点数が低減
されるとともに回路構成が簡単になるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、(a)は全
体構成の概略構成図、(b)はコイルブロックの概略構
成図である。
【図2】同上に用いる回路部の回路図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の全体構成を示す概
略構成図である。
【図5】同上に用いる回路部の回路図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 可動子 3 選択制御回路 4 切換制御回路 11A〜11E コイルブロック 12 コイル 14A,14B,14C,14D 位置検知センサ 14AD,14BE 位置検知センサ 21 永久磁石 22 磁極 131〜133 磁気センサ RyA〜RyE リレー RyAD,RyBE リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志方 宣之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 斎藤 潤 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5H641 BB06 BB19 GG02 GG04 GG05 GG07 GG12 GG15 GG24 GG26 GG28 HH03 HH05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定位置に固定された固定子と、固定子に
    対して直進移動するとともに移動方向において複数の磁
    極が交互に異磁極となるように設けられた永久磁石を備
    える可動子と、固定子に設けられ可動子の移動方向に配
    列された複数極のコイルと、可動子を移動させる推力を
    生じさせるように各コイルへの通電を制御する制御手段
    とを備え、各コイルは複数個ずつを組とした複数のコイ
    ルブロックに分割され、前記制御手段は可動子の位置に
    応じて可動子に推力を与える各コイルブロックに選択的
    に通電することを特徴とするリニアモータ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段には永久磁石により生じる
    磁界を検出する磁気センサを位置検知センサとして設け
    るとともに、磁気センサにより検出した固定子の位置に
    応じて通電するコイルブロックを選択することを特徴と
    する請求項1記載のリニアモータ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は切換接点を有するリレー
    を用いて通電するコイルブロックを選択することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のリニアモータ。
JP11022671A 1999-01-29 1999-01-29 リニアモータ Pending JP2000224833A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11022671A JP2000224833A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 リニアモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11022671A JP2000224833A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 リニアモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000224833A true JP2000224833A (ja) 2000-08-11

Family

ID=12089325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11022671A Pending JP2000224833A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 リニアモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000224833A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009131100A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Ntn Corp 可動テーブル装置
US7619377B2 (en) 2004-10-01 2009-11-17 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Linear motor system
JP2010130740A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Toshiba Mach Co Ltd マグネット可動型リニアモータ
JP2011050200A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Murata Machinery Ltd 移動体システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7619377B2 (en) 2004-10-01 2009-11-17 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Linear motor system
JP2009131100A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Ntn Corp 可動テーブル装置
JP2010130740A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Toshiba Mach Co Ltd マグネット可動型リニアモータ
JP2011050200A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Murata Machinery Ltd 移動体システム
CN102001340A (zh) * 2009-08-28 2011-04-06 村田机械株式会社 移动体系统和移动体的初期位置的决定方法
US8294391B2 (en) 2009-08-28 2012-10-23 Murata Machinery, Ltd. Moving body system and method of determining initial position of moving body

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0534902B2 (ja)
JP3771543B2 (ja) リニアモータ駆動装置
JPH067756B2 (ja) 直流ブラシレスリニアモ−タ
JPH0746895B2 (ja) ブラシレス直流リニアモータ
US8373369B2 (en) Method and amplifier for operating a synchronous motor
JP2000224833A (ja) リニアモータ
JP2000228858A (ja) リニアモータのコイル構造
JP3171293B2 (ja) ブラシレスモータ
JP2005045875A (ja) 車両用操舵装置
JPH03124254A (ja) パルスモータ
JP2824785B2 (ja) リニアモータ
JP2000245129A (ja) 自動ドア
JPS62233096A (ja) ステツピングモ−タの駆動方式
JP2001327189A (ja) ブラシレスリニアモータ
JP2000220345A (ja) 自動ドア
JP2622775B2 (ja) ブラシレス直流リニアモータにおける信号検出方法
KR100293035B1 (ko) 자기에너지를 이용한 동력발생장치
JP3145677B2 (ja) n相リニアパルスモータ及び3相リニアパルスモータ
WO2018142835A1 (ja) モータ制御装置、センサレスブラシレスモータ、送風装置及びモータ制御方法
JPH11146618A (ja) 直流ブラシレスモータ用ロータおよび直流ブラシレスモータ
JPH0471359A (ja) 可動磁石型直流ブラシレスリニアモータ
JPS6359785A (ja) ブラシレスモ−タ
JPS6154859A (ja) ブラシレスモ−タ
JPS6219118Y2 (ja)
JPS58139670A (ja) 2相式ブラシレスモ−タ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011120