JP2000224386A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP2000224386A
JP2000224386A JP11019032A JP1903299A JP2000224386A JP 2000224386 A JP2000224386 A JP 2000224386A JP 11019032 A JP11019032 A JP 11019032A JP 1903299 A JP1903299 A JP 1903299A JP 2000224386 A JP2000224386 A JP 2000224386A
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JP11019032A
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Yoshiyuki Hashimoto
好之 橋本
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読み取り装置において、ブック原稿等の
被読み取り対象をスムーズに撮影台上のセット位置に設
置することができると共に、設置後の被読み取り対象が
不用意にセット位置からずれてしまうことを防ぐ。 【解決手段】 ブック原稿設置時にブック原稿背表紙部
が載置される原稿台中央領域61の摩擦係数を高くし、
他の領域の摩擦係数を低くすることにより、ブック原稿
をスムーズにセット位置に設置することができ、しか
も、設置後のブック原稿が不用意にセット位置からずれ
てしまうことを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り装置
に係わり、特に、ブック原稿等の被読み取り対象を撮影
台上に上向きに載置して上方から撮影を行う画像読み取
り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の原稿下向きセット型の画像読み取
り装置では、全域同じ摩擦係数のガラス製原稿台が使わ
れている。これは、一般的な原稿下向きセット型の画像
読み取り装置では、ブック原稿をページ読み取りのたび
にひっくり返し、原稿台上に下向きに位置合わせを行っ
て設置して読み取るため、ブック原稿を原稿台上に載置
したままでページめくりを行うことによるブック原稿の
設置位置ずれを防止する必要がないからである。一方、
原稿上向きセット型の画像読み取り装置では、ブック原
稿を毎回ひっくり返してページをめくる動作の煩雑さを
解消することができ、ブック原稿を原稿台上に一旦設置
すれば、何ページかのコピー終了まで、原稿の位置合わ
せを行う必要がないようにしなければならない。そのた
めには、原稿台上に設置したブック原稿が最初に設置し
た位置から動かないようにする必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
原稿上向きセット型の画像読み取り装置では、ブック原
稿の浮きを少なくするための指押さえ動作や、ページめ
くり動作で加えられる力により、原稿台上に設置したブ
ック原稿の位置が最初のセット位置からずれてしまうと
いう問題があった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ブック原稿等の被読み取り対象
をスムーズに撮影台上のセット位置に設置することがで
きると共に、設置後の被読み取り対象が不用意にセット
位置からずれてしまうことを防ぐことができ、正確な画
像読み取りが可能な画像読み取り装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、被読み取り対象を載置する撮影台と、撮影
台上に載置された被読み取り対象の像を上方より読み取
る撮像手段とを備え、撮影台上の少なくとも一部の領域
の摩擦係数を他の領域と異ならせたものである。
【0006】上記構成においては、撮影台上の被読み取
り対象を載置する面のうち、設置後に被読み取り対象と
の相対的な位置ずれを起こしてはいけない領域、例えば
被読み取り対象がブック原稿である場合のブック原稿背
表紙部を載置する領域の摩擦係数を他の領域よりも高く
することにより、設置後の被読み取り対象が不用意にセ
ット位置からずれてしまうことを防ぐことができる。逆
に、位置ずれを起こしてはいけない領域以外の他の領
域、例えば、ブック原稿表紙左右部を載置する領域の摩
擦係数を他の領域に比べて低くすることにより、ブック
原稿の浮きを少なくするための指押さえ動作を行う際
に、ブック原稿表紙左右部をスムーズに左右に滑らせる
ことができる。
【0007】また、撮影台上の中央付近の領域の摩擦係
数を、他の領域よりも高くしてもよい。これにより、撮
影台上の中央付近の領域は、被読み取り対象がブック原
稿である場合、通常、ブック原稿背表紙部を載置する領
域となるので、設置後の被読み取り対象が不用意にセッ
ト位置からずれてしまうことを防ぐことができる。
【0008】また、撮影台上における摩擦係数を異なら
せた領域を可動な構成としてもよい。これにより、被読
み取り対象によって決まる位置ずれを起こしてはいけな
い領域の位置に応じて、摩擦係数の高い領域の位置を移
動させることができ、上記と同等の作用が得られる。
【0009】また、本発明は、被読み取り対象を載置す
る撮影台と、撮影台上に載置された被読み取り対象の像
を上方より読み取る撮像手段とを備え、撮影台上の少な
くとも一部の領域を、方向により摩擦係数が異なる表面
加工を施したものである。この構成においては、一部の
領域について被読み取り対象を滑らせる方向の摩擦係数
を低くし、他の方向の摩擦係数を高くすることができ、
例えば、ブック原稿背表紙部に対応する原稿台上の領域
を前後方向に滑りやすく、左右方向に滑りにくいものと
することができる。
【0010】また、撮影台上に施され、方向により摩擦
係数が異なる表面加工を、撮影台の中央付近の領域と他
の領域とで異ならせてもよい。これにより、被読み取り
対象がブック原稿である場合、通常、ブック原稿背表紙
部を載置する領域となる撮影台上の中央付近の領域を左
右方向にずれにくくし、左右表紙部に対応する他の領域
を左右方向に滑りやすいものとすることができる。
【0011】また、撮影台上における方向により摩擦係
数が異なる表面加工を施した領域を可動な構成としても
よい。これにより、被読み取り対象によって被読み取り
対象を或る方向に滑らせたい領域と滑らせたくない領域
の位置が変わる場合でも、これらの領域の位置の変動に
対応することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
画像読み取り装置について図面を参照して説明する。本
実施形態による画像読み取り装置の外観を図1に示す。
画像読み取り装置は、書籍やファイルなどのブック原稿
が上向きに設置される原稿台6を有している。この原稿
台6の上方には、原稿台6上の原稿を読み取るスキャナ
ユニット1、及び原稿読み取り時に原稿を照明するラン
プユニット2が配置されている。ランプユニット2で照
射された原稿からの反射画像は、スキャナユニット1内
部に設けられたCCD等よりなるイメージセンサ(撮像
手段)で読み取られる。また、原稿台6の奥側には、各
種モードの設定とエラー、警告等の装置の状態表示を行
う操作パネル8、及び原稿がブック原稿である場合にブ
ック原稿の上端面形状を写し出す測距板3が配設されて
いる。スキャナユニット1内部のイメージセンサで測距
板3に投影されたブック原稿の上端面画像を読み取るこ
とにより、原稿面の高さ分布を求めることが可能で、求
めた高さ分布データに基づいて読み取り中の原稿面に逐
次ピント合わせ(AF)をしながら読み取ることが可能
となる。また、測距板3の上壁に沿って原稿台6上の照
明ムラを検出するためのシューディング板7が設けられ
ている。さらにまた、原稿台6上にはスタートキー5
が、画像読み取り装置本体の右側面には電源のON/O
FFを行うためのメインスイッチ4が設けられており、
メインスイッチ4がONの状態でスタートキー5を押下
することにより、原稿の読み取りが開始される。
【0013】図2(a)(b)は、それぞれ前方及び操
作者の視線の位置から見た原稿台6上にブック原稿が載
置されている様子を示す図である。図に示されるよう
に、ブック原稿10の読み取り時には、ブック原稿10
の見開き面の左右両ページの中央部が跳ね上がってしま
うのを防ぐために、読み取るべき情報が記載されていな
い余白部分11を指12で押さえた状態で読み取りを行
う。同じブック原稿10の別のページを読み取る場合に
は、原稿押さえ動作を中断し、ブック原稿10を原稿台
6上に載置したままでページめくり動作を行ってから、
再度指12でブック原稿10を押さえて該当ページの画
像読み取りを行う。
【0014】図3(a)(b)は、それぞれ指押さえを
行っていないときと、指押さえを行っているときのブッ
ク原稿10の形状及びブック原稿10と原稿台6の接触
の様子を示す図である。図3(a)に示されるように、
ブック原稿10を原稿台6に載置した場合に、指押さえ
を行わないと、ブック原稿10は、紙の強度のためにあ
る程度弓なりに膨れ上がった形になる。この膨れ上がり
量が大きいと、画像歪みが大きくなる。また、このよう
に原稿面が膨れ上がった状態でブック原稿10を固定焦
点で読み取ると、読み取り時のピントずれが大きくな
る。上述したように、本実施形態による画像読み取り装
置は、測距板3に投影されたブック原稿10の上端面画
像を読み取ることにより求めた原稿面の高さ分布データ
に基づき、原稿面の高さに応じたオートフォーカス動作
を行うことができるので、指押さえを行っていないとき
の原稿面の膨れ上がりに追従してピントを合わせながら
ブック原稿10を読み取ることができる。また、読み取
った画像の形状歪みを補正する機能も有している。しか
し、形状歪みの補正量が大きくなるほど画質に不利にな
るので、ブック原稿10の原稿面はできるだけ平坦であ
ることが望ましい。このため、通常は、図3(b)に示
されるように、指12でページの膨れ上がりを押さえ
て、原稿面をなるべく平坦にした上で読み取りを行う。
【0015】図3(b)に示される指押さえを行う際、
ブック原稿10には、移動させたい部分と移動させずに
固定しておきたい部分とがある。移動させたい部分は、
原稿台6と接触するブック原稿10の外側(表紙)部分
中の右ページの右側部分と左ページの左側部分(以下、
表紙左右部分という)である。これらの部分は、指12
によってブック原稿10の膨らみを押さえた場合に、膨
らんでいた部分の形状変化を吸収するため右又は左に滑
らせる部分に相当する。これに対して、固定しておきた
い部分は、ブック原稿10の背表紙部分である。背表紙
部分がずれなければ、指押さえを行ってブック原稿10
の原稿面を平らにした場合でも、指12を離してブック
原稿10の原稿面が膨れ上がってしまった場合でも、ブ
ック原稿10の基本的位置は固定されたままになる。逆
に言えば、ブック原稿10の背表紙部分がずれてしまっ
たら、ブック原稿10の設置位置が変わり、読み取り範
囲がずれるため、読み取った画像にずれが生じてしま
う。従って、ブック原稿10の背表紙部分は固定され、
ブック原稿10の表紙の左右部分は滑らかに滑るように
工夫された原稿台6を用いることが望ましい。
【0016】図4に示されるように、原稿台6上に設置
されたブック原稿10のページを右から左へとめくる際
には、ブック原稿10全体を左へ動かそうとする力が加
わる。一度にめくるページ数が少なければ、ブック原稿
10にかかる力はさほど大きくないが、一度に多くのペ
ージをめくると、移動するページの質量も大きくなるた
め、ページめくり動作によりブック原稿10が受ける力
も大きなものとなる。原稿上向きセット型の画像読み取
り装置は、各ページの読み取り毎にブック原稿10をひ
っくり返してページをめくる動作の煩雑さを解消するた
めに作られた装置であるため、原稿台6上に一旦設置し
たブック原稿10の位置が動かないようにする必要があ
る。そのためには、原稿台6に工夫を施して、ページめ
くり動作に伴う外力により、ブック原稿10が動かない
ようにする必要がある。
【0017】図5は、第1の実施形態による画像読み取
り装置を示す。第1の実施形態による画像読み取り装置
は、原稿台6上の領域を低摩擦係数領域と高摩擦係数領
域の2つの領域に分け、ブック原稿10の背表紙が設置
される確率の高い原稿台中央領域61の摩擦係数を高め
ることにより、原稿台6にブック原稿10の背表紙をし
っかりとグリップして移動させない機能を持たせ、ペー
ジめくり動作や、ブック押さえ動作に伴う外力により、
ブック原稿10が動かないように工夫している。また、
ブック原稿10の背表紙が設置される確率の低い原稿台
中央領域61以外の領域の摩擦係数を低くすることによ
り、指押さえ動作を行う際にブック原稿10の表紙左右
部分がスムーズに滑るように工夫している。具体的に
は、原稿台中央領域61にパソコン用マウスパッドの裏
側等に多用されるウレタンゴムをコーティングし、原稿
台中央領域61以外の領域に通常の艶消し塗装を施すこ
とで、原稿台中央領域61の高摩擦係数化、及び原稿台
中央領域61以外の領域の低摩擦係数化を実現してい
る。
【0018】上記の原稿台中央領域61に求められる最
適な摩擦係数は、様々なブック原稿10を実際に設置し
て、感応実験を行い、試行錯誤の上、経験的に求める必
要がある。ブック原稿10設置の際に、操作者はブック
原稿10を所望のセット位置に設定する。このとき、原
稿台中央領域61とブック原稿10の背表紙部との摩擦
力が強すぎると、スムーズにブック原稿10の位置合わ
せが行えない。逆に、ブック押さえ動作や、ページめく
り動作を行っても、一度設置したブック原稿10の位置
にずれが発生しないことが必要である。従って、原稿台
中央領域61の材質として、むやみに原稿台中央領域6
1の摩擦係数を高める材質ではなく、ブック原稿10が
操作者の意図した大きな力では動くが、意図しない小さ
な力では動かない程度の摩擦力を発生させる材質を選ぶ
必要がある。ところで、ブック原稿10の材質や形状に
は様々なものがある。ブック原稿10が表紙の面積が大
きくて背表紙部の薄い本である場合には、ページめくり
時に左右方向にかかる力が大きいにも拘わらず、背表紙
部の面積が小さいため、原稿台中央領域61の材質とし
ては特に摩擦係数の大きいものが望まれる。逆に、ブッ
ク原稿10が表紙の面積が小さくて背表紙部の厚い本で
ある場合には、ページめくり時に左右方向にかかる力が
小さくて、原稿台中央領域61と接する背表紙部の面積
が大きいため、摩擦係数の小さな材質でも大丈夫であ
る。
【0019】また、ブック原稿10の背表紙の材質も光
沢のあるものから、布製のものまで様々である。布製背
表紙のブック原稿10に対しては、原稿台中央領域61
の材質としてゴム材を用いた場合よりも、ざらつきのあ
る材質を用いた場合の方が、高い摩擦力を得られる。こ
のため、原稿台中央領域61の材質として、読み取り対
象となるブック原稿10の背表紙の材質に応じた最適な
材質を選ぶことが重要になる。コスト的な制約がなけれ
ば、光沢のある背表紙本と布製背表紙本の両方に対応さ
せるために、原稿台中央領域61の材質を、ゴム材とざ
らつきのある材料を混在させたものにするという方法を
採用してもよい。これに対し、原稿台中央領域61以外
の材質の選定は難しくなく、一般的な事務机の表面加工
と同等の材質であれば、どのようなブック原稿10もス
ムーズに滑らせることが可能である。
【0020】上述したように、第1の実施形態による画
像読み取り装置によれば、ブック原稿10の背表紙が設
置される確率の高い原稿台中央領域61の摩擦係数を原
稿台6上の他の領域の摩擦係数より高くしたことによ
り、ブック原稿10の浮きを少なくするための指押さえ
動作や、ページめくり動作で加えられる力により、原稿
台6上に設置したブック原稿10の位置が最初のセット
位置からずれてしまうことを防ぐことができる。これに
より、正確な読み取り画像を確実に得ることができる。
また、撮影台上のブック原稿表紙左右部を載置する領域
の摩擦係数を、位置ずれを起こしてはいけないブック原
稿背表紙部を載置する領域に比べて低くしたことによ
り、ブック原稿10の浮きを少なくするための指押さえ
動作を行う際に、ブック原稿表紙左右部をスムーズに左
右に滑らせることができる。
【0021】次に、ブック原稿10を原稿台6上のセッ
ト位置に設置するときの作業手順の例について図6を参
照して説明する。図6中の(a)はブック原稿10が設
置されていないときの原稿台6の様子を示す図、(b)
はブック原稿10を原稿台6上に取り敢えず置いたとき
の原稿台6の様子を示す図、(c)はブック原稿10の
奥側の辺を原稿台6のストッパ62に押し当てたときの
原稿台6の様子を示す図である。図6に示される作業手
順例は、ブック原稿10の設置基準位置を原稿台6の奥
に設けたストッパ62に押し当てる設置方式を用いた画
像読み取り装置についての作業手順を示したものであ
る。このような方式の画像読み取り装置の場合、通常、
ブック原稿10は、図6(b)に示されるように、取り
敢えず原稿台6上の左右方向は正確で、奥行き方向はい
い加減な位置に載置された後で、図6(c)に示される
ように、奥方向に押しずらされてストッパ62にあてが
われる。そのため、原稿台6上に載置したブック原稿1
0が、前後方向にはスムーズに動くが、左右方向にはず
れないような原稿台6を用いることが望ましい。
【0022】上述した様に、画像読み取り装置の原稿台
6は、ページめくりや指押さえ動作で加えられる力によ
っても、原稿台6上におけるブック原稿10の位置がず
れてしまわないように、ブック原稿10を原稿台6上に
十分に固定する機能を兼ね備えている必要がある。都合
の良いことに、ページめくりや指押さえ動作時にブック
原稿10にかかる力の方向は、主に左右方向で、前後方
向にはほとんど力が加わらない。このため、ブック原稿
10を原稿台6上のセット位置に設置する時に要求され
る条件と同様、前後方向の摩擦力を小さくし、逆に左右
方向の摩擦力(グリップ力)を高めることにより、ペー
ジめくりや指押さえ動作によって位置ずれを起こさず、
しかも、ブック原稿10をスムーズに設置することが可
能な原稿台6を実現することができる。万一、ページめ
くりや指押さえ動作によってブック原稿10の設置位置
が多少前後方向にずれても、そのままブック原稿10を
奥方向にスライドさせて、再度ストッパ62にあてがう
ことにより、ブック原稿10の設置位置が元に戻るの
で、ブック原稿10の位置修正作業は楽に行える。
【0023】図7、図8は、それぞれ第2及び第3の実
施形態による画像読み取り装置の原稿台6を示す図であ
る。これらの画像読み取り装置は、原稿台中央領域61
を縦方向の山形形状とすることにより、原稿台中央領域
61の前後方向の摩擦係数を小さくし、左右方向の摩擦
係数を大きくしたものである。この山形形状により、原
稿台6上にブック原稿10を設置するとき、原稿台中央
領域61上に載置したブック原稿10の背表紙部分をス
ムーズに原稿台前後方向にスライドさせることができ、
しかも、一旦設置したブック原稿10の背表紙部分が左
右方向にずれることを防止することができる。また、図
7に示される第2の実施形態の原稿台6は、原稿台6上
の原稿台中央領域61以外の領域が、横方向の山形形状
をしており、この横方向の山形形状により、原稿台6上
に一旦設置したブック原稿10が前後方向にずれること
を防止している。すなわち、原稿台6上に設置されたブ
ック原稿10の表裏の表紙部分が、この横方向の山形形
状と接触するため、ブック原稿10が前後方向に移動す
る場合には大きな摩擦力を受けるので、ブック原稿10
の前後方向への位置ずれを防止することができる。これ
により、上述した原稿台中央領域61の有する左右方向
の位置ずれ防止効果と合わせて、ブック原稿10が前後
左右方向にずれることを防止することができる。また、
原稿台6上の原稿台中央領域61以外の領域が横方向の
山形形状をしているため、ブック原稿10の指押さえ動
作を行う際に、ブック原稿表紙左右部をスムーズに左右
にスライドさせることができる。また、ブック原稿10
を設置する際には、ブック原稿10の表裏の表紙部分を
操作者の手によって持ち上げた状態で移動させるので、
設置が完了するまで表裏の表紙部分が原稿台6上の横方
向の山形形状に触れることはない。このため、前後方向
に大きな抵抗を受けることなく、ブック原稿10をスム
ーズに原稿台6上に設置することができる。
【0024】また、本発明を手前基準やコーナー基準で
ブック原稿10を設置する方式の画像読み取り装置に適
用することも可能である。この場合、ブック原稿10の
位置合わせ方向に応じて、高摩擦方向と低摩擦方向を組
み合わせることにより、第2及び第3の実施形態による
画像読み取り装置と同様に、設置時にスライドさせやす
く、しかも、設置後は動きにくい原稿台を実現すること
が可能である。
【0025】図9は、第4の実施形態による画像読み取
り装置を示す図である。この画像読み取り装置は、原稿
台6上の高摩擦板63を可動にしたものである。高摩擦
板63は、レバー64を左右に動かすことにより、原稿
台6上の左右方向に移動させることができる。原稿台6
上の高摩擦領域の位置が固定されている場合、必然的に
原稿台6上におけるブック原稿10の綴じ部(背表紙
部)を設置する領域が限定されてしまう。原稿台6上に
おける高摩擦領域の位置を可動にすることで、原稿台6
上における綴じ部の設置場所の限定をなくすことができ
る。図9では、高摩擦板63のスライド方式としてレバ
ー64による手動スライド機構を用いたものを示した
が、電動モータとアップダウンキー等を組み合わせるこ
とにより、容易に電動スライド方式に変更することがで
きる。なお、手動、電動どちらの方式を用いた場合で
も、高摩擦板63は、移動後はページめくりや指押さえ
動作程度では位置ずれを起こさないように固定される。
このような構成にしたことにより、横長のブック原稿1
0’(図10参照)の片ページを読み取る場合等に、高
摩擦板63を移動させて、綴じ部を設置する領域を動か
すことができるので、多種類のブック原稿10を読み取
ることができる。高摩擦板63には、原稿台6に高さ変
化を生じない程度の薄い材質の板を選ぶ必要がある。実
際には、ブック原稿10の読み取りに用いられる原稿上
向きセット型の画像読み取り装置は、ブック原稿10の
高さに合わせて読み取りを行うので、少し位なら綴じ部
付近の高さがかさあげされても問題はない。ただし、原
稿上向きセット型の画像読み取り装置は、シート原稿の
読み取りにも用いられる場合があり、シート原稿を読み
取る場合は、高さ0mmにピントを固定して読み取るの
で、高摩擦板63を用いることによる原稿面の僅かな高
さ変化が問題になってくる。この問題の解決策としては
高摩擦板63を原稿台6左右の読み取り領域外に待避さ
せればよい。
【0026】図10は、図9の原稿台6上に横長のブッ
ク原稿10’が設置されている様子を示す図である。和
綴じ原稿に代表される横長のブック原稿10’の場合、
片ページの横の長さが長すぎるため、原稿綴じ部を原稿
台中央部61に設置すると、片ページ全面を読み取るこ
とができない。このため、例えばブック原稿10’の右
ページを読み取る場合は、原稿綴じ部を原稿台左側に設
置して、右ページ全面を読み取れるようにする。この場
合、原稿綴じ部が原稿台中央部61から右または左にず
れた位置に設置されるので、原稿台6上の高摩擦領域
も、これに合わせて原稿台中央部61から移動させる必
要がある。本実施形態による画像読み取り装置は、高摩
擦板63のスライド機構を用いることにより、この課題
を解決している。
【0027】本発明は、上記実施形態に限られるもので
はなく、様々な変形が可能である。例えば、上記第4の
実施形態では、高摩擦領域を移動自在な構成としたもの
を示したが、第3の実施形態の原稿台中央領域61のよ
うな縦方向の山形形状を有する領域を移動自在な構成と
してもよい。これにより、横長のブック原稿を原稿台に
設置する際に、背表紙部分をスムーズに原稿台前後方向
にスライドさせることができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、撮影台上
の被読み取り対象を載置する面のうち、設置後に被読み
取り対象との相対的な位置ずれを起こしてはいけない領
域の摩擦係数を他の領域よりも高くして、設置後の被読
み取り対象が不用意にセット位置からずれてしまうこと
を防ぐことができる。具体的には、例えば、被読み取り
対象がブック原稿である場合に、撮影台上のブック原稿
背表紙部を載置する領域の摩擦係数を他の領域よりも高
くすることにより、ブック原稿の浮きを少なくするため
の指押さえ動作や、ページめくり動作で加えられる力に
より、撮影台上に設置したブック原稿の位置が最初のセ
ット位置からずれてしまうことを防ぐことができる。こ
れにより、正確な読み取り画像を確実に得ることができ
る。また、被読み取り対象がブック原稿である場合に、
撮影台上のブック原稿表紙左右部を載置する領域の摩擦
係数を、位置ずれを起こしてはいけないブック原稿背表
紙部を載置する領域に比べて低くすることにより、ブッ
ク原稿の浮きを少なくするための指押さえ動作を行う際
に、ブック原稿表紙左右部をスムーズに左右に滑らせる
ことができる。
【0029】また、撮影台上の中央付近の領域の摩擦係
数を他の領域よりも高くすることにより、撮影台上に通
常ブック原稿背表紙部が載置される領域の摩擦係数を高
めることができ、上記効果が得られる。
【0030】また、撮影台上における摩擦係数を異なら
せた領域を可動な構成とすることにより、例えば、原稿
の背表紙部が撮影台上の中央付近から左又は右にずれた
位置に設置される和綴じ原稿を読み取る場合でも、撮影
台上の原稿背表紙部が設置される領域の場所に合わせて
摩擦係数の高い領域の位置を移動させることができ、上
記効果が得られる。
【0031】また、本発明によれば、撮影台上の少なく
とも一部の領域を、方向により摩擦係数が異なる表面加
工を施すことにより、例えば、ブック原稿背表紙部に対
応する原稿台上の領域を、前後方向に滑りやすく、左右
方向に滑りにくいものとして、ブック原稿が左右方向に
ずれることを防ぐことができると共に、ブック原稿をス
ムーズにセットすることができる。
【0032】また、撮影台上に施され、方向により摩擦
係数が異なる表面加工を、撮影台の中央付近の領域と他
の領域とで異ならせることにより、被読み取り対象がブ
ック原稿である場合、撮影台上の中央付近の領域を左右
方向にずれにくくし、左右表紙部に対応する他の領域を
左右方向に滑りやすいものとして、ブック原稿背表紙部
の位置ずれを防ぐことができると共に、ブック原稿表紙
左右部をスムーズに左右に滑らせて、容易にブック原稿
を開くことができる。
【0033】また、撮影台上における方向により摩擦係
数が異なる表面加工を施した領域を可動な構成とするこ
とにより、例えば、背表紙部が撮影台上の中央付近から
左又は右にずれた位置に設置される和綴じ原稿を読み取
る場合でも、この背表紙部の位置に合わせて、撮影台上
における前後方向に滑りやすく、左右方向にずれにくい
表面加工を施した領域の位置を移動させることができる
ので、上記と同等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による画像読み取り装置の
外観図である。
【図2】(a)(b)は、それぞれ前方及び操作者の視
線の位置から見た原稿台上にブック原稿が載置されてい
る様子を示す図である。
【図3】(a)(b)は、それぞれ指押さえを行ってい
ないときと、指押さえを行っているときのブック原稿の
形状及びブック原稿と原稿台の接触の様子を示す図であ
る。
【図4】ページを右から左へとめくる際にブック原稿に
かかる力を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による画像読み取り装
置の外観図である。
【図6】(a)(b)(c)は、それぞれブック原稿が
設置されていないとき、ブック原稿を原稿台上に取り敢
えず置いたとき、及びブック原稿の奥側の辺を原稿台の
ストッパに押し当てたときの原稿台の様子を示す図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施形態による画像読み取り装
置の原稿台を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態による画像読み取り装
置の原稿台を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施形態による画像読み取り装
置の外観図である。
【図10】図9の原稿台上に横長のブック原稿が設置さ
れている様子を示す図である。
【符号の説明】 6 原稿台(撮影台) 61 原稿台中央領域(撮影台上の中央付近の領域) 63 高摩擦板(可動な摩擦係数を異ならせた領域)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被読み取り対象を載置する撮影台と、 前記撮影台上に載置された被読み取り対象の像を上方よ
    り読み取る撮像手段とを備え、 前記撮影台上の少なくとも一部の領域の摩擦係数を他の
    領域と異ならせたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記撮影台上の中央付近の領域の摩擦係
    数を、他の領域よりも高くしたことを特徴とする請求項
    1に記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影台上における摩擦係数を異なら
    せた領域が可動な構成であることを特徴とする請求項1
    に記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 被読み取り対象を載置する撮影台と、 前記撮影台上に載置された被読み取り対象の像を上方よ
    り読み取る撮像手段とを備え、 前記撮影台上の少なくとも一部の領域を、方向により摩
    擦係数が異なる表面加工を施したことを特徴とする画像
    読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記撮影台上に施され、方向により摩擦
    係数が異なる表面加工を、前記撮影台の中央付近の領域
    と他の領域とで異ならせたことを特徴とする請求項4に
    記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記撮影台上における方向により摩擦係
    数が異なる表面加工を施した領域が可動な構成であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の画像読み取り装置。
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