JP2000223476A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000223476A
JP2000223476A JP11025362A JP2536299A JP2000223476A JP 2000223476 A JP2000223476 A JP 2000223476A JP 11025362 A JP11025362 A JP 11025362A JP 2536299 A JP2536299 A JP 2536299A JP 2000223476 A JP2000223476 A JP 2000223476A
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film
etching
metal film
pattern
melting point
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Hajime Matsuda
一 松田
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Fujitsu Quantum Devices Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高融点金属膜をドライエッチングして断面が
矩形状或いは台形状の高融点金属膜のパターンを得る。 【解決手段】 化合物半導体基板11上に高融点金属膜
13を形成する工程と、高融点金属膜13上にエッチン
グガスに対して高融点金属膜13のエッチングレートと
等しいか又は大きいエッチングレートを有する上層膜1
4を形成する工程と、上層膜14上にエッチングマスク
15を形成する工程と、エッチングガスを用い、エッチ
ングマスク15にしたがって上層膜14と高融点金属膜
13をエッチングし、高融点金属膜のパターン13cを
形成する工程と、上層膜14を除去する工程とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、より詳細しくは、化合物半導体層上のタン
グステン(W)系の高融点金属膜をドライエッチングし
て配線又は電極を形成する半導体装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、シリコン系の半導体集積回路装置
において高耐熱性という長所を利用してゲート配線や電
極の材料として高融点金属が多用されている。化合物半
導体系の電界効果トランジスタにおいてもその長所を利
用してゲート電極材料として高融点金属が用いられた例
がある。
【0003】例えば、特開平2−302034号公報に
開示された例では、ゲート電極として下層から順にWN
膜/W膜と積層された2層膜が用いられ、特開平4−2
45626号公報に開示された例では、W−Alの合金
膜が用いられている。その他、WSi、TiWや、その
窒化物であるWSiN、TiWN等が用いられている。
【0004】図4(a)〜(d)は、従来例であるゲー
ト電極材料として高融点金属を用いた化合物半導体電界
効果トランジスタの製造工程を示す断面図である。ま
ず、図4(a)に示すように、半絶縁性のGaAs基板
1にn型不純物を導入して活性層2を形成する。次い
で、図4(b)に示すように、活性層2を形成したGa
As基板1上に高融点金属膜3を形成したのち、図4
(c)に示すように、高融点金属膜3上にレジストマス
ク4を形成する。続いて、レジストマスク4にしたがっ
て高融点金属膜3をドライエッチングし、ゲート電極3
aを形成する。
【0005】ところで、高融点金属膜3をドライエッチ
ングする場合、断面が矩形形状のものを得るため、下地
がシリコン基板のときにはエッチングガスとして塩素
(Cl 2 )や四塩化炭素(CCl4 )等の塩素系のガス
を用いているが、GaAs基板1のときにはこれらのガ
スはGaAs基板1をエッチングしてしまうため用いる
ことができない。このため、SF6 、CF4 、C2 6
等のフッ素系ガスを用いる。
【0006】次に、ゲート電極3aをマスクとしてGa
As基板1の表層にn型不純物を導入し、加熱して活性
化し、ゲート電極の両側にソース/ドレイン領域(S/
D領域)5a、5bを形成する。次いで、導電膜を形成
したのちパターニングしてS/D領域5a、5bと接触
するS/D電極6a、6bを形成し、電界効果トランジ
スタが完成する。
【0007】上記従来例の製造方法では、高融点金属膜
3をドライエッチングする場合、SF6 、CF4 、C2
6 等のフッ素系ガスを用いているが、CF4 、C2
6 等のような炭素を含むガスはエッチング中に有機物ポ
リマが生成するため、サイドエッチングを抑制する効果
があるものの、エッチングレートが低下してしまう。一
方、SF6 等の炭素を含まないガスを用いると、高融点
金属膜、例えばWSi膜のエッチングレートが上がるも
のの、図5(a)に示すように、アンダカットが生じ、
形成された高融点金属膜3bの断面が逆台形状となる。
このような場合、図5(b)に示すように、イオン注入
によりこの高融点金属膜3bをマスクとして不純物を導
入し、S/D領域5a、5bを形成すると、ゲート電極
3bの直下とS/D領域5a、5bの間は非注入領域
(A部)となるため、ソース抵抗が増大し、性能が低下
してしまう。
【0008】そこで、SF6 とCF4 の混合ガス、或い
はこれらにCHF3 を加えた混合ガスを用いてガス組成
を調整することにより、エッチングレートを保持しつ
つ、被エッチング膜の側壁部分に有機物ポリマを付着さ
せて横方向のエッチングレートを抑制し、アンダカット
が生じないようにしている。特に、CHF3 を用いた場
合、プラズマ中でHが解離し、SF6 から解離した余剰
なFラジカルと反応して、HFが生成するため、有機物
ポリマによる側壁保護効果と合わせて、アンダーカット
を抑える効果が大きい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電界効果ト
ランジスタの高性能化には、ゲート長の短縮が有効な手
段であるが、いわゆるショートチャネル効果が顕著にな
るため、チャネル領域の層厚を薄くする必要がある。チ
ャネル領域の層厚を薄くした場合、図6(a)に示すよ
うに、高融点金属膜のエッチング中にゲート電極3c両
側のGaAs基板1がエッチングされると、図6(b)
に示すように、ゲート電極3c下のチャネル領域2とS
/D領域5a、5bとの接続部分(B部)の厚さが一層
薄くなってソース抵抗の増大を招く。したがって、高融
点金属膜のエッチング中にGaAs基板がエッチングさ
れないように、GaAs基板に対する高融点金属膜のエ
ッチングレート比(以下、エッチング選択比と称す
る。)を十分に高くする必要がある。
【0010】SF6 とCHF3 の混合ガスを用いた場
合、SF6 分圧を増加させると、WSi膜のエッチング
レートが上がり、かつGaAs基板のエッチングレート
は低下するため、GaAs基板と高融点金属膜の間のエ
ッチング選択比は十分に高くなる。GaAs基板のエッ
チングレートが低下するのは以下の理由によると考えら
れる。すなわち、GaAs基板とFラジカルが反応して
GaFX 及びAsFX が生じるが、AsFX の方がGa
X よりも揮発性が高いため、GaAs基板表面ではA
sが選択的にエッチングされてGaFX が残り、これが
エッチング阻害要因となる。したがって、SF6 分圧を
増加させた場合、Fラジカルが増え、それだけ上記反応
が進み易くなるため、GaAsのエッチングレートが低
下するからであると考えられる。
【0011】しかしながら、他方で、アンダカットが生
じてゲート電極の断面が逆台形状になってしまう。一
方、CHF3 分圧を増加させると、CHF3 添加による
有機物ポリマの生成によりWSi膜のエッチングレート
が下がるため、アンダカットを抑制することができる
が、他方でSF6 の場合よりもFラジカルが少なくなっ
て、GaAs基板のエッチングレートが上がるため、G
aAs基板と高融点金属膜の間のエッチング選択比は低
下してしまう。
【0012】このように、ゲート電極の断面が矩形状に
なるようにするとともに、GaAs基板に対する高融点
金属膜のエッチング選択比を向上させることには限界が
ある。本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて創作さ
れたものであり、高融点金属膜をドライエッチングする
際に化合物半導体基板に対する高融点金属膜のエッチン
グレート比を十分に高めることができ、かつそのドライ
エッチングにより断面が矩形状或いは台形状の高融点金
属膜のパターンを得ることができる半導体装置の製造方
法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、半導体装置の製造方法に係
り、化合物半導体基板上に高融点金属膜を形成する工程
と、前記高融点金属膜上にエッチングガスに対して前記
高融点金属膜のエッチングレートと等しいか又は大きい
エッチングレートを有する上層膜を形成する工程と、前
記上層膜上にエッチングマスクを形成する工程と、前記
エッチングガスを用い、前記エッチングマスクにしたが
って上層膜と前記高融点金属膜をエッチングし、前記高
融点金属膜のパターンを形成する工程と、前記上層膜を
除去する工程とを有することを特徴とし、請求項2記載
の発明は、請求項1記載の半導体装置の製造方法に係
り、前記高融点金属膜のパターンの断面形状が矩形状又
は台形状であることを特徴とし、請求項3記載の発明
は、請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法に係
り、前記上層膜を除去する工程の後、前記高融点金属膜
のパターンをマスクとして前記化合物半導体基板に不純
物をイオン注入する工程を有することを特徴とし、請求
項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一に記載の
半導体装置の製造方法に係り、前記上層膜はSiON膜
であることを特徴とし、請求項5記載の発明は、請求項
1乃至3の何れか一に記載の半導体装置の製造方法に係
り、前記上層膜はSiON膜と反射防止膜からなる2層
膜であることを特徴とし、請求項6記載の発明は、請求
項1乃至5の何れか一に記載の半導体装置の製造方法に
係り、前記エッチングガスはSF6 とCHF3 の混合ガ
スであることを特徴としている。
【0014】以下に、上記本発明の構成により奏される
作用・効果を説明する。本発明の半導体装置の製造方法
においては、高融点金属膜の上にエッチングガスに対し
て高融点金属膜とエッチングレートが等しいか又は大き
いエッチングレートを有する上層膜を形成し、そのエッ
チングガスを用いて上層膜上に形成されたエッチングマ
スクにしたがってその上層膜と高融点金属膜とをドライ
エッチングしている。
【0015】ドライエッチングの場合、一般に、エッチ
ングマスクの直下では、エッチングの初期において、基
板へ入射するエッチングガスのイオン流のうち、斜め方
向成分があってもエッチングマスクの直下には届かない
ため、横方向にはほとんどエッチングされない。エッチ
ングが進むにしたがって、エッチング面がエッチングマ
スクから遠ざかるため、斜め方向成分が十分に届くよう
になり、このため、被エッチング膜は大きく横方向にエ
ッチングされる。このようにして、エッチングの終点付
近では被エッチング膜の側壁は垂直に近い角度を有する
ようになる。
【0016】従って、高融点金属膜上の上層膜の厚さを
適当に調節してエッチング面が高融点金属膜に達する前
に斜め方向成分が十分に届くようにすることで、上層膜
のエッチングレートが高融点金属のエッチングレートと
等しい場合には、矩形の断面形状を有する高融点金属膜
のパターンが形成される。また、同じく、上層膜のエッ
チングレートが高融点金属のエッチングレートよりも大
きい場合には、上層膜のサイドエッチング量が大きくな
るため、高融点金属膜の上部がエッチングガスに曝され
るようになるため高融点金属膜は台形状にエッチングさ
れる。なお、上層膜のエッチングレートが小さい場合に
は、高融点金属膜は逆台形状にエッチングされる。
【0017】これにより、高融点金属膜のパターンが矩
形状や台形状の場合には、上層膜を除去した後の高融点
金属膜のパターンをマスクとしてイオン注入などで化合
物半導体基板の表層に高濃度領域を形成しようとすると
き、イオン流が遮られずに高融点金属膜のパターンの最
下部の形状に従って半導体基板に接触するため、高融点
金属膜のパターンの下部端部に接して高濃度領域が形成
されるので、高融点金属膜のパターンの下部周辺に非注
入領域を生じさせることはない。
【0018】従って、高融点金属膜のパターンをゲート
電極として用いる場合、ゲート電極の両側にゲート電極
と近接してS/D領域を形成することができるため、ソ
ース抵抗の増大を抑制することができる。なお、高融点
金属膜のパターンが逆台形状の場合は、上方の庇によっ
てイオン流が遮られるため、高融点金属膜のパターンの
下部周辺に非注入領域が生じる。このため、ソース抵抗
が増大し、FET特性が低下する。
【0019】また、サイドエッチングをある程度許容し
ているので、エッチングガスの選択の範囲が広がり、エ
ッチングガスとして高融点金属膜と化合物半導体基板と
の間のエッチング選択比の高いガスを用いることができ
る。これにより、高融点金属膜のエッチング時に化合物
半導体基板がエッチングされるのを抑制することがで
き、このため、高融点金属膜のパターンをゲート電極と
して用いるとゲート電極下のチャネル領域とS/D領域
の接続部分の厚さを初期のまま維持することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。 (1)第1の実施の形態 図1(a)〜(d)は、本発明の第1の実施の形態であ
る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【0021】まず、図1(a)に示すように、半絶縁性
のGaAs基板(化合物半導体基板)11にイオン注入
によりn型不純物、例えばSiを選択的に導入し、活性
層12を形成する。次いで、図1(b)に示すように、
GaAs基板11上にスパッタ法により膜厚0.4μm
のWSi膜(高融点金属膜)13を成膜する。続いて、
プラズマCVD法によりWSi膜上に膜厚0.2μmの
SiON膜(上層膜)14を堆積する。
【0022】次に、SiON膜14の上にレジスト膜を
形成したのち、フォトリソグラフィによりレジストパタ
ーン(エッチングマスク)15を形成する。次いで、図
1(c)に示すように、ECRプラズマ励起ドライエッ
チング装置を用いて、レジストパターン15をマスクと
してSiON膜14及びWSi膜13を同一条件のもと
で一括してドライエッチングを行う。
【0023】エッチング条件は以下のとおりである。エ
ッチングガスとしてSF6 とCHF 3 を用い、エッチン
グガス組成比をSF6 :CHF3 =3:10とした。そ
して、励起用マイクロ波電力700W、ガス圧力4mT
orr、基板印加RFパワー10Wとした。この条件下
では、SiN膜のエッチングレートはWSi膜のエッチ
ングレートよりも大きく、SiO2 膜のエッチングレー
トは逆にWSi膜のエッチングレートよりも小さくな
る。そこで、酸素と窒素を混合させたSiON膜14と
することで、WSi膜13と等しいエッチングレート、
ほぼ100nm/minを得ることができる。
【0024】この場合、レジストパターン15の直下で
は、エッチングの初期において、基板11へ入射するエ
ッチングガスのイオン流のうち、斜め方向成分があって
もレジストパターン15の直下には届かないため、横方
向にはほとんどエッチングされない。エッチングが進む
にしたがって、エッチング面がレジストパターン15か
ら遠ざかるため、斜め方向成分が十分に届くようにな
り、このため、被エッチング膜14a、13aは大きく
横方向にエッチングされる。このようにして、エッチン
グの終点付近では被エッチング膜13aの側壁は垂直に
近い角度を有するようになる。
【0025】従って、WSi膜13上のSiON膜14
の厚さを適当に調節してエッチング面がWSi膜13に
達する前に斜め方向成分が十分に届くようにすること
で、SiON膜14aの断面形状は逆テーパ状(C部)
となり、その下に矩形の断面形状を有するWSi膜のパ
ターン(高融点金属膜のパターン)13aが形成され
る。
【0026】次いで、図1(d)に示すように、レジス
トパターン15を除去した後、弗酸を含む薬液により、
SiON膜14aを除去すると、断面がほぼ矩形状のゲ
ート電極13aが形成される。次に、ゲート電極13a
をマスクとして化合物半導体基板11にn型導電型を付
与する不純物を導入して活性化し、S/D領域(高濃度
領域)16a、16bを形成する。
【0027】以上のように、第1の実施の形態では、W
Si膜13上のSiON膜14の厚さを適当に調節して
エッチング面がWSi膜13に達する前に斜め方向成分
が十分に届くようにしているので、矩形の断面形状を有
するWSi膜のパターン13aが形成される。これによ
り、SiON膜14を除去した後のWSi膜のパターン
13aをマスクとしてイオン注入などでGaAs基板1
1の表層に高濃度領域16a、16bを形成しようとす
るとき、イオン流が遮られずにGaAs基板11と接触
している部分のWSi膜のパターン13aの形状に従っ
てGaAs基板11にあたる。したがって、WSi膜の
パターン13a下部に接してS/D領域16a、16b
が形成されるので、WSi膜のパターン13aのパター
ンの下部周辺に非注入領域を生じさせることはない。
【0028】従って、WSi膜のパターン13aをゲー
ト電極として用いる場合、ゲート電極13aの両側にゲ
ート電極13aと近接してS/D領域16a、16bを
形成することができるため、ソース抵抗の増大を抑制す
ることができる。なお、WSi膜のパターンが逆台形状
の場合は、上方の庇によってイオン流が遮られるため、
WSi膜のパターンの下部周辺に非注入領域が生じる。
このため、ソース抵抗が増大し、FET特性が低下す
る。
【0029】また、サイドエッチングをある程度許容し
ているので、エッチングガスの選択範囲が広がり、エッ
チングガスとしてWSi膜13とGaAs基板11との
間のエッチング選択比の高いガスを用いることができ
る。これにより、従来技術では、矩形の断面形状を得る
ためにSF6 分圧を上げることができず、WSi膜/G
aAs基板のエッチングレート比20が限界であった
が、本発明により、ゲート電極の断面形状を矩形にで
き、かつWSi膜13/GaAs基板11のエッチング
レート比を50以上に向上させることができた。
【0030】このため、WSi膜13のエッチング時に
GaAs基板11がエッチングされるのを抑制すること
ができる。従って、ゲート電極13a下のチャネル領域
とS/D領域16a、16bとを結ぶ領域層の厚さを初
期のまま維持することができ、これにより、ソース抵抗
の増大を抑制することができる。また、SiON膜14
及びWSi膜13を一括して同一条件にてエッチングが
可能であるため、工程の増加を最小限に抑えることがで
きる。
【0031】(2)第2の実施の形態 次に、図2(a)〜(d)を参照して本発明の第2の実
施の形態である半導体装置の製造方法を説明する。同図
は製造工程を工程順に示す断面図である。第2の実施の
形態において、第1の実施の形態と異なるところは、図
2(b)に示すように、SiON膜14の上にさらに反
射防止膜としてのSiN膜21を形成している点であ
る。なお、SiON膜14及びSiN膜21の2層膜が
上層膜22を構成する。
【0032】ところで、SiON膜14はNとOの組成
比で反射率が変わり、Oの割合が増加するにしたがって
露光光である紫外線に対する反射率も増大する。SiO
N膜14の組成によってエッチングレートを調整する
と、反射率を無視できない場合が生じる。反射率が大き
い場合、ウエハ面内でのSiON膜14の膜厚のばらつ
きが、レジストパターン15寸法のばらつきの増大につ
ながる。
【0033】従って、これを防止するため、第2の実施
の形態では、SiON膜14上にSiN膜21を形成し
て反射率がSiON膜14の膜厚に依存しないようにす
るものである。まず、図2(a)に示すように、半絶縁
性GaAs基板11にイオン注入によりn型不純物を導
入し、活性層12を形成する。
【0034】次いで、図2(b)に示すように、スパッ
タ法によりWSi膜13を成膜する。その後、プラズマ
CVD法によりWSi膜13上にSiON膜14とSi
N膜21を堆積する。このとき、WSi膜13とSiO
N膜14の膜厚は第1の実施の形態と同じとしている。
また、SiN膜21の膜厚は次工程のレジストパターン
15の形成時の露光光の波長によって適宜選択する。こ
の実施の形態では、露光光としてi線(波長365n
m)を使用するため、SiN膜21の膜厚は30nmと
している。これは、SiN膜21はi線に対して膜厚3
0nmで反射率が最低になるためである。
【0035】次に、図2(c)に示すように、SiN膜
21の上にレジスト膜15aを形成する。続いて、露光
光としてi線を用いて図示しないレクチル上のパターン
に従ってレジスト膜15aを露光し、ゲート電極のパタ
ーンの潜像15bを形成する。この場合、SiON膜1
4上にSiN膜21を形成して反射率がSiON膜14
の膜厚に依存しないようにしているため、ウエハ面内で
均一に露光することができる。
【0036】続いて、レジスト膜15aを現像してSi
N膜21の上に図2(d)に示すようなレジストパター
ン15を形成する。この場合、ウエハ面内で均一に露光
されているので、第1の実施の形態に比較して、レジス
トパターン15寸法のウエハ面内の均一性を向上させる
ことができる。次いで、図2(d)に示すように、EC
Rプラズマ励起ドライエッチング装置を用いて、レジス
トパターン15をマスクとしてSiN膜21、SiON
膜14及びWSi膜13を同一条件のもとで一括してド
ライエッチングする。エッチング条件は第1の実施の形
態と同じとする。したがって、WSi膜13と等しいS
iON膜21のエッチングレート、ほぼ100nm/m
inを得ることができる。
【0037】なお、この形態ではSiN膜21をSiO
N膜14上に形成し、第1の実施の形態と同じエッチン
グガスを用いてこれらをエッチングしている。この場
合、SiN膜21はSiON膜21よりもエッチングレ
ートが大きいので、サイドエッチングが生じるが、Si
N膜21の膜厚は薄く、かつレジストマスク15直下に
あるため、SiN膜21のサイドエッチングの影響は小
さく、SiN膜21及びSiON膜14の断面形状は略
逆テーパ状となる。
【0038】その後、第1の実施の形態の図1(d)と
同様にして、レジストパターンを除去した後、弗酸を含
む薬液により、SiN膜21及びSiON膜14を除去
すると、断面がほぼ矩形状のゲート電極13bが形成さ
れる。次に、ゲート電極13bをマスクとして化合物半
導体基板11にn型導電型を付与する不純物を導入して
活性化し、S/D領域(高濃度領域)を形成する。
【0039】以上のように、第2の実施の形態によれ
ば、レジストパターン15寸法のウエハ面内の均一性を
向上させているので、第1の実施の形態に比較して、ゲ
ート長の面内均一性を向上させることができる。しか
も、第1の実施の形態と同じエッチングガスを用いてS
iN膜21等やWSi膜をエッチングすることができる
ため、WSi膜13/GaAs基板11のエッチング選
択比を向上でき、かつ矩形状の断面形状を有するゲート
電極13bを形成できる。
【0040】(3)第3の実施の形態 次に、図3(a),(b)を参照して本発明の第3の実
施の形態である半導体装置の製造方法を説明する。同図
は作成工程を工程順に示す断面図である。第3の実施の
形態では、WSi膜/GaAs基板のエッチング選択比
をさらに向上させるため、SiON膜のエッチングレー
トが高融点金属のエッチングレートよりも大きくなるよ
うなエッチングガスの種類及び組成としている。例え
ば、エッチングガスとしてSF6 /CHF3 の混合ガス
を用い、組成比をSF6 :CHF3 =4:10に調整し
たものを用いることができる。
【0041】この点が、SiON膜(上層膜)のエッチ
ングレートが高融点金属のエッチングレートと等しくな
るようなエッチングガスの種類及び組成としている第1
及び第2の実施の形態と大きく異なる。この場合、図3
(a)に示すように、SiON膜14cのサイドエッチ
ング量が大きくなるため、WSi膜(高融点金属膜)の
上部がエッチングガスに曝されるようになり、これによ
りWSi膜は台形状にエッチングされ、WSi膜のパタ
ーン(高融点金属膜のパターン)13cが形成される。
【0042】従って、図3(b)に示すように、SiO
N膜14cを除去した後のWSi膜のパターン13cを
マスクとしてイオン注入などでGaAs基板11の表層
にS/D領域(高濃度領域)16a、16bを形成しよ
うとするとき、イオン流が遮られず、WSi膜のパター
ン13cのGaAs基板11との接触面の形状にしたが
ってGaAs基板11表面に照射される。
【0043】これにより、WSi膜のパターン13c下
部に接してS/D領域16a、16bが形成されるの
で、WSi膜のパターン13cの下部周辺に非注入領域
を生じさせることはない。これにより、ソース抵抗の増
大を抑制することができる。さらに、第3の実施の形態
においては、ある程度のサイドエッチングを許容し、か
つWSi膜のパターンの形状を矩形状以外の形状に緩和
することにより、WSi膜/GaAs基板のエッチング
選択比を向上させるためのエッチングガスの選択の範囲
を広げることができる。
【0044】以上、実施の形態によりこの発明を詳細に
説明したが、この発明の範囲は上記実施の形態に具体的
に示した例に限られるものではなく、この発明の要旨を
逸脱しない範囲の上記実施の形態の変更はこの発明の範
囲に含まれる。例えば、上記第1の実施の形態では、ゲ
ート電極材料としてWSiを用いているが、他の高融点
金属であるTiW、WN、WSiN或いはTiWN等で
も適用可能である。
【0045】また、エッチングガスとして所定の組成の
SF6 とCHF3 の混合ガスやその他のガスを用いてい
るが、本発明の効果を奏する限り、他の種類及び組成の
エッチングガスを用いてもよい。さらに、本発明のゲー
ト電極の作成に適用しているが、これに限られるもので
はなく、ゲート電極の作成以外の導電膜や絶縁膜のパタ
ーニングにも適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明の半導体装置の製
造方法によれば、高融点金属膜の断面形状を矩形状又は
台形状に加工し、同時に下地基板に対する高融点金属膜
のエッチングレート比を高めることができる。これによ
り、高融点金属膜のパターンの下部周辺に非注入領域を
生じさせず、かつ、高融点金属膜のエッチング時に化合
物半導体基板がエッチングされるのを抑制することがで
きる。このため、高融点金属膜をゲート電極として用い
た場合、ソース抵抗の増加を防止し、トランジスタの性
能向上を図ることができる。
【0047】また、上層膜及び高融点金属膜を一括して
同一条件にてエッチングが可能であるため、工程の増加
を最小限に抑えることができる。さらに、反射防止膜を
用いても、高融点金属膜の断面形状を矩形状又は台形状
に加工できるため、エッチング後のパターン寸法の面内
均一性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を製造工程順に示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の主要な製造工程を工程順に示す断面図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の主要な製造工程を工程順に示す断面図であ
る。
【図4】従来例に係る半導体装置の製造方法を製造工程
順に示す断面図である。
【図5】従来例の問題点を示す断面図である。
【図6】従来例の別の問題点を示す断面図である。
【符号の説明】
11 GaAs基板(化合物半導体基板) 12 活性層 13 WSi膜(高融点金属膜) 13a、13b、13c WSi膜のパターン及びゲー
ト電極(高融点金属膜のパターン) 14、14a、14b、14c SiON膜(上層膜) 15 レジストパターン(エッチングマスク) 16a、16b S/D領域(高濃度領域) 21 SiN膜(反射防止膜) 22 上層膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F004 AA00 AA02 BA11 DA01 DA02 DA04 DA05 DA16 DA18 DB00 DB07 DB10 DB17 EA03 EA13 EA22 EB02 5F102 FA03 GB01 GC01 GD01 GJ05 GL05 GT03 GT05 GT06 HA02 HC07 HC11 HC15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体基板上に高融点金属膜を形
    成する工程と、 前記高融点金属膜上にエッチングガスに対して前記高融
    点金属膜のエッチングレートと等しいか又は大きいエッ
    チングレートを有する上層膜を形成する工程と、 前記上層膜上にエッチングマスクを形成する工程と、 前記エッチングガスを用い、前記エッチングマスクにし
    たがって上層膜と前記高融点金属膜をエッチングし、前
    記高融点金属膜のパターンを形成する工程と、前記上層
    膜を除去する工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記高融点金属膜のパターンの断面形状
    が矩形状又は台形状であることを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記上層膜を除去する工程の後、前記高
    融点金属膜のパターンをマスクとして前記化合物半導体
    基板に不純物をイオン注入する工程を有することを特徴
    とする請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記上層膜はSiON膜であることを特
    徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の半導体装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記上層膜はSiON膜と反射防止膜か
    らなる2層膜であることを特徴とする請求項1乃至3の
    何れか一に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記エッチングガスはSF6 とCHF3
    の混合ガスであることを特徴とする請求項1乃至5の何
    れか一に記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040005385A (ko) * 2002-07-10 2004-01-16 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 게이트 형성방법
KR100485498B1 (ko) * 2002-11-29 2005-04-28 한국과학기술원 양자선 채널 fet의 양자선 제조 방법

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