JP2000223418A - 気相エピタキシャル成長法、半導体基板の製造方法、半導体基板及びハイドライド気相エピタキシー装置 - Google Patents

気相エピタキシャル成長法、半導体基板の製造方法、半導体基板及びハイドライド気相エピタキシー装置

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JP2000223418A
JP2000223418A JP2700999A JP2700999A JP2000223418A JP 2000223418 A JP2000223418 A JP 2000223418A JP 2700999 A JP2700999 A JP 2700999A JP 2700999 A JP2700999 A JP 2700999A JP 2000223418 A JP2000223418 A JP 2000223418A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質で量産性に優れたAlGaN基板の製
造方法を提供する。 【解決手段】 c面サファイア基板301上に、減圧ハ
イドライドVPE法により4μm/h以下の成長速度で
薄いGaN層302を成長させた後、このGaN層30
2上に常圧ハイドライドVPE法により4μm/hより
も大きく且つ200μm/h以下の成長速度で十分に厚
いAlGaN層304を成長させる。次に、c面サファ
イア基板1をエッチングにより除去し、GaN層30
2、AlGaN層303、304からなるAlGaN基
板を得る。 【効果】 減圧ハイドライドVPE法により、成長速度
が小さくなり且つIII族原料分子の表面マイグレ−シ
ョンが促進され、良好な品質の結晶が得られる。更に、
連続して常圧ハイドライドVPE法を行うことにより、
大きな成長速度でGaNおよびAlGaNを成長させる
ため高品質で量産性に優れたAlGaN基板が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気相エピタキシャ
ル成長法、半導体基板の製造方法、半導体基板及びハイ
ドライド気相エピタキシー(VPE)装置に係わり、特
に、高品質、且つ、量産性に優れたGaN基板やAlG
aN基板等の窒化物系III−V族化合物半導体膜等の
半導体の気相エピタキシャル成長法、半導体基板の製造
方法、半導体基板とその成長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクや光磁気ディスクに対
する記録、再生の高密度化、高解像度化の要求から、短
波長の青色や紫外線発光の半導体レーザダイオ−ド(L
D)の開発がなされている。例えば、1994年2月の
日経エレクトロニクス602号の93ペ−ジには日亜化
学の中村氏による青色発光ダイオ−ドの解説がある。
【0003】窒化物系III−V族化合物半導体である
GaNは、禁制帯幅が3.4eVと大きくしかも直接遷
移型であることから、青色、紫外線発光素子用材料とし
て注目されている。従来、窒化物系III−V族化合物
半導体結晶の成長には、基板材料としてサファイアが多
く用いられている。サファイア基板上へのGaN膜の成
長は900〜1100℃の高温で有機金属気相エピタキ
シャル成長(MOVPE)法や分子線エピタキシー(M
BE)法により行われている。既にデバイスレベルの結
晶品質を有する膜が得られているが、サファイア基板と
GaNエピタキシャル層は格子定数や熱膨張係数が異な
っていることにより、欠陥が生成されたり、クラックが
発生したりするなどの問題があり、素子の特性や信頼性
を低下させている。
【0004】更に、サファイア基板は、へき開性に乏し
く加工性が悪いため、LDに必要なミラー面の形成やチ
ップ化が難しい。また、サファイアは、電気的に絶縁性
であるため、素子の電極形成には選択エッチングなどの
複雑なプロセスを必要とする。GaN厚膜基板は、Ga
Nエピタキシャル層と格子定数や熱膨張係数が一致して
いることにより、欠陥が生成されたりクラックが発生し
たりするなどの問題がないので、理想的な基板材料であ
る。これにより、LDの共振器端面を劈開により形成す
ることができ、基板の裏面に電極を形成することがで
き、素子の特性や信頼性を向上させることができる。
【0005】しかし、GaNの厚膜基板を製造するに
は、窒素の蒸気圧が高いことにより、Si基板やGaA
s基板などの製造に一般に用いられている方法は用いる
ことができない。GaNの成長方法としては、MOCV
D法やMBE法以外に、ハイドライド(水素化物)を原
料として用いるハイドライド気相エピタキシー(VP
E)法が知られていて、特開平10−173288号公
報には、「窒化物系III−V族化合物半導体層の成長
方法および窒化物系III−V族化合物半導体基板の製
造方法」なる発明が開示されている。このハイドライド
VPE法によれば、サファイア基板上に1時間に数〜数
百μmの厚さのGaN層を常圧で成長させることができ
るため、GaN基板を製造する有効な方法の一つと考え
られる。
【0006】しかしながら、この方法で得られたGaN
基板は、結晶性や表面状態が悪かったり、GaN層が基
板に垂直ではなく斜めに成長することから、基板として
用いるのには品質が不十分であった。その理由は、常圧
ハイドライドVPE法は成長速度が大きいため、優れた
結晶品質のGaNが得られないからである。また、Al
GaN基板が得られれば、LDのクラッド層に基板と同
じAl組成の高品質のAlGaNを用いることができる
ので、GaN基板上のLDより、さらに効率よく活性層
に光を閉じ込めることができ、LDの特性を大きく向上
させることができる。
【0007】しかし、常圧ハイドライドVPE法は成長
速度が大きいため、塩化アルミ(AlCl3 )などのA
lを含む原料の結晶表面でのマイグレ−ションが極めて
小さくなり、高品質のエピタキシャル結晶が得られな
い。その上、ハイドライドVPE法では、塩化アルミな
どのAlを含む原料が石英反応管を腐食するという問題
があり、安全且つ安定した成長が困難であった。また、
石英反応管から出た酸素がエピタキシャル層に取り込ま
れ、結晶品質を低下させるという問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、減圧ハイドライド
VPE法により、成長速度が小さくなり、且つ、III
族原料分子の表面マイグレ−ションが促進され、良好な
品質の結晶が得られ、その上、連続した常圧ハイドライ
ドVPE法により、大きな成長速度でGaNおよびAl
GaNを成長させることを可能にした高品質で量産性に
優れた新規な半導体の気相エピタキシャル成長法、半導
体基板の製造方法、半導体基板とその成長装置を提供す
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる気
相エピタキシャル成長法の第1態様は、厚さd1の基板
上に、成長速度V2、成長圧力P2の成長条件で少なく
とも1つの層からなる第1の半導体層を層厚d2成長さ
せた後、前記基板を装置外に取り出すことなく、成長速
度V3、成長圧力P3の成長条件で少なくとも1つの層
からなる第2の半導体層を層厚d3成長させるプロセス
を含む気相エピタキシャル成長法において、V2<V
3、且つP2<P3、且つd2<d3なる条件を満たす
ことを特徴とするものであり、叉、第2態様は、前記第
1の半導体層の成長温度T2、第2の半導体層の成長温
度T3が、T2<T3なる条件を満たすことを特徴とす
るものであり、叉、第3態様は、前記気相エピタキシャ
ル成長法が、ハイドライド気相エピタキシャル成長法或
いは有機金属気相エピタキシャル成長法であることを特
徴とするものであり、叉、第4態様は、成長速度V2、
V3が夫々、0μm/h<V2<4μm/h、4μm/
h<V3<400μm/hなる条件を満たすことを特徴
とするものであり、叉、第5態様は、成長圧力P2、P
3が夫々、1torr<P2<200torr、200
torr<P3<1000torrなる条件を満たすこ
とを特徴とするものであり、叉、第6態様は、成長層厚
d2、d3が夫々、0nm<d2<500nm、10μ
m<d3<1mmなる条件を満たすことを特徴とするも
のであり、叉、第7態様は、成長温度T2、T3が夫
々、400℃<T2<700℃、700℃<T3<12
00℃なる条件を満たすことを特徴とするものであり、
叉、第8態様は、前記第1の半導体層と第2の半導体層
とが共にn型或いは共にp型であることを特徴とするも
のであり、叉、第9態様は、前記第1の半導体層或いは
第2の半導体層の少なくとも1つの層がBX1AlY1Ga
Z1In1-X1-Y1-Z1N(0≦X1,Y1,Z1≦1)であ
ることを特徴とするものであり、叉、第10態様は、前
記基板がサファイア或いはSi或いはGaAsであり、
前記第1の半導体層の少なくとも1つの層がAlX2Ga
1-X2N(0≦X2≦1)であり、前記第2の半導体層の
少なくとも1つの層がAlY2Ga1-Y2N(0≦Y2≦
1)であることを特徴とするものであり、叉、第11態
様は、前記第1の半導体層がGaN或いはAlN或いは
GaN/AlN超格子であり、前記第2の半導体層がA
Y3Ga1-Y3N(0.05≦Y3≦0.5)であること
を特徴とするものである。
【0010】叉、本発明に係わる半導体基板の製造方法
の第1態様は、厚さd1の基板上に、成長速度V2、成
長圧力P2の成長条件で少なくとも1つの層からなる第
1の半導体層を層厚d2成長させた後、前記基板を装置
外に取り出すことなく、成長速度V3、成長圧力P3の
成長条件で少なくとも1つの層からなる第2の半導体層
を層厚d3成長させるプロセスを含む気相エピタキシャ
ル成長法において、V2<V3、且つP2<P3、且つ
d2<d3なる条件を満たす気相エピタキシャル成長法
によって形成されたウエハから前記基板を除去して得ら
れる前記第1の半導体層と第2の半導体層とからなるも
のであり、叉、第2態様は、更に、前記第1の半導体層
又は第2の半導体層の何れかを除去したことを特徴とす
るものであり、叉、第3態様は、前記第1の半導体層と
第2の半導体層とが共にn型或いは共にp型であること
を特徴とするものであり、叉、第4態様は、前記第1の
半導体層或いは第2の半導体層の少なくとも1つの層が
X1AlY1GaZ1In1-X1-Y1-Z1N(0≦X1,Y1,
Z1≦1)であることを特徴とするものであり、叉、第
5態様は、前記基板がサファイア或いはSi或いはGa
Asであり、前記第1の半導体層の少なくとも1つの層
がAlX2Ga1-X2N(0≦X2≦1)であり、前記第2
の半導体層の少なくとも1つの層がAlY2Ga1-Y2
(0≦Y2≦1)であることを特徴とするものであり、
叉、第6態様は、前記第1の半導体層がGaN或いはA
lN或いはGaN/AlN超格子であり、前記第2の半
導体層がAlY3Ga1-Y3N(0.05≦Y3≦0.5)
であることを特徴とするものであり、叉、第7態様は、
前記基板の厚さd1と前記第2の半導体層の層厚d3と
の関係が、d1<d3であることを特徴とするものであ
る。
【0011】叉、本発明に係わる半導体基板の第1態様
は、厚さd1の基板上に第1の半導体層を層厚d2成長
させた後、第2の半導体層を層厚d3を気相エピタキシ
ャル成長法で成長させ、d2<d3なる条件を満たす半
導体基板であって、前記第1の半導体層或いは第2の半
導体層3少なくとも1つの層がBX1AlY1GaZ1In
1-X1-Y1-Z1N(0≦X1,Y1,Z1≦1)であること
を特徴とするものであり、叉、第2態様は、厚さd1の
基板上に第1の半導体層を層厚d2成長させた後、第2
の半導体層を層厚d3を気相エピタキシャル成長法で成
長させ、d2<d3なる条件を満たす半導体基板であっ
て、前記基板がサファイア或いはSi或いはGaAsで
あり、前記第1の半導体層の少なくとも1つの層がAl
X2Ga1-X2N(0≦X2≦1)であり、前記第2の半導
体層の少なくとも1つの層がAlY2Ga1-Y2N(0≦Y
2≦1)であることを特徴とするものであり、叉、第3
態様は、厚さd1の基板上に第1の半導体層を層厚d2
成長させた後、第2の半導体層を層厚d3を気相エピタ
キシャル成長法で成長させ、d2<d3なる条件を満た
す半導体基板であって、前記第1の半導体層がGaN或
いはAlN或いはGaN/AlN超格子であり、前記第
2の半導体層がAlY3Ga1-Y3N(0.05≦Y3≦
0.5)であることを特徴とするものであり、叉、第4
態様は、前記基板の厚さd1と前記第2の半導体層の層
厚d3との関係が、d1<d3であることを特徴とする
ものであり、叉、第5態様は、前記第1の半導体層と第
2の半導体層とが共にn型或いは共にp型であることを
特徴とするものである。
【0012】叉、本発明に係わるハイドライド気相エピ
タキシー装置の態様は、サファイア製の反応管或いは基
板を取り囲むように設置されたサファイア製の内挿管を
有し、Alを含む結晶の成長を可能にすると共に、10
torr以上800torr未満の圧力で成長可能にし
たことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係わる半導体基板は、c
面サファイア基板301上に、減圧ハイドライドVPE
法により4μm/h以下の成長速度で薄いGaN層30
2を成長させた後、このGaN層2上に常圧ハイドライ
ドVPE法により4μm/hよりも大きくかつ400μ
m/h以下の成長速度で十分に厚いAlGaN層304
を成長させる結晶成長法、或いは、c面サファイア基板
1をエッチングにより除去し、GaN層302とAlG
aN層304からなるAlGaN基板、或いは、AlG
aN層304のみからなるAlGaN基板、或いは、サ
ファイア製の内挿管又はサファイア製の反応管を有する
Alを含む結晶が成長できる10torr以上800t
orr未満の圧力で成長可能なハイドライドVPE装置
である。
【0014】減圧ハイドライドVPE法により、成長速
度が小さくなり且つAlなどのIII族原料分子の表面
マイグレ−ションが促進され、良好な品質の結晶が得ら
れる。その上に、エピタキシャル基板を装置外に出さず
に連続して、圧力を大きくして、常圧ハイドライドVP
E法を用いることで、大きな成長速度でAlGaNを成
長させることができ、高品質のAlGaN基板が効率よ
く得られる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明に係わる半導体の気相エピタ
キシャル成長法、半導体基板の製造方法、半導体基板及
びその成長装置の具体例を図面を参照しながら詳細に説
明する。図1、図2に本発明のハイドライドVPE装置
の側面図と正面図を示す。
【0016】本発明の第1の具体例のハイドライドVP
E装置は、サファイア製反応管100と、サファイア製
反応管100内に設けられたサファイア製内挿管101
と、サファイア製内挿管101内の基板を成長室に入れ
たり、待機室に移動させたり操作する基板操作ロッド1
02と、排気口116に設けられたロ−タリ−ポンプ1
03と、圧力調節弁104と、基板操作ロッド102で
操作されるヒ−タ付き基板ホルダ105と、基板ホルダ
105に固定される基板106と、サファイア製反応管
100を囲むように設けた加熱ヒ−タ107と、サファ
イア製内挿管101内に設けられた待機室108と、前
記待機室108と成長室を仕切るためのサファイア製仕
切り板109と、サファイア製内挿管101内にガスを
導入するため、内挿管101の一方の端部に設けたガス
導入口110とガス導入管111とガス導入口112
と、成長室の高純度Gaソース113と、ソースを収納
するヒ−タ付き原料ボ−ト114と、成長室115と、
内挿管101の他方の端部に設けた排気口116と、サ
ファイア製内挿管101の底部に設けられるサファイア
製底板200と、成長室115の高純度Alソース20
2とから構成されている。
【0017】ガス導入口110とガス導入管111はア
ンモニアガスと窒素ガスを導入するためのガス導入口と
ガス導入管である。ガス導入口112はHClガスと水
素ガスを導入するガス導入口である。各種のガス供給量
は流量計と調節弁で制御されている。基板はサファイ
ア、シリコン、GaAsなどの基板である。nドーパン
ト原料にはSiH4 やSiH2 Cl2 ガスを用い、pド
ーパント原料にはMg(CH3 2 やMgCl2 を用
い、ガス導入管111を通して供給する。
【0018】本発明のハイドライドVPE装置は、サフ
ァイア製の反応管100、内挿管101、仕切り板10
9、仕切り板205を用い、高純度Gaソース113と
高純度Alソース202の2種類の固体原料を用い、加
熱ヒータ107とヒータ付き原料ボート114により高
純度Gaソース113と高純度Alソース202の温度
を独立に制御できるように構成され、ヒータ付き基板ホ
ルダ105により基板温度を室温から1200℃まで制
御できる。更に、ロータリーポンプ103と圧力調節弁
104とによりサファイア製の反応管100内の圧力を
10torr以上800torr以下の圧力範囲で調節
可能に構成したものである。
【0019】サファイア製の反応管100内は、サファ
イア製仕切り板109で待機室108と成長室115に
分けられており、基板操作ロッド102を用いて、待機
室108から成長室115に或いは逆に、基板106の
位置を自由に変えることができる。ガス導入口112
(図2では206と207で示した)から成長室115
に導入されたHClガスは、高純度Gaソース113と
高純度Alソース202とが反応して塩化ガリウム(G
aCl3 )と塩化アルミニウム(AlCl3 )を発生
し、水素ガスとともに基板表面に運ばれ、ガス導入管1
11から供給されるアンモニアガスと基板表面で反応
し、AlGaNが成長する。AlGaNのAl組成と成
長速度は、ガス導入口206とガス導入口207から導
入されたHClガスの流量と高純度Gaソース113と
高純度Alソース202との温度によって決まる。
【0020】以下に、上記した成長装置による本発明の
成長方法について説明する。サファイア基板106を待
機室108に設置して、ガス導入口110から窒素ガス
を導入した状態で、成長温度まで基板温度を上げる。反
応管内の圧力と塩化ガリウム或いは塩化アルミニウムの
流量が安定したら、待機室108から成長室115に基
板106の位置を変えて成長を行う。組成が異なる半導
体層を成長する時は、いったん基板を待機室108に移
して、水素流量や塩化ガリウム或いは塩化アルミニウム
の流量や圧力を変えて、流量と圧力とが安定してから、
再び成長室115に戻して成長を行う。このようにし
て、GaNやAlNも同様にして成長できる。基板温度
が高く待機室108にエピタキシャル基板がある時は、
アンモニアガスを導入し、基板からの窒素抜けを防ぐ。
【0021】図3に本発明の第2の具体例のエピタキシ
ャル基板を示す。このエピタキシャル基板は、厚さ10
0μmのサファイア基板301と、厚さ50nmの減圧
低温低速成長のアンド−プGaN薄膜層302と、厚さ
100nmの減圧高温低速成長のn−Al0.2 Ga0.8
N薄膜層303と、厚さ200μmの常圧高温高速成長
のn−Al0.2 Ga0.8 N厚膜層304と、厚さ10n
mの常圧高温中速成長のn−GaN薄膜保護層305と
からなる。n濃度は5×1017cm-3である。
【0022】図5に本発明の第2の具体例の成長条件の
時間変化を示す。減圧低温低速成長の条件は成長温度5
00℃、成長圧力50torr、成長速度0.1μm/
hである。減圧高温中速成長の条件は成長温度1100
℃、成長圧力50torr、成長速度1μm/hであ
る。常圧高温高速成長の条件は成長温度1100℃、成
長圧力760torr、成長速度60μm/hである。
成長温度が500℃から1100℃に上がると原料の分
解が進んで成長速度が大きくなる。高純度Gaソース1
13の温度は800℃、高純度Alソース202の温度
は900℃である。
【0023】上記第2の具体例の成長法は、減圧低温低
速成長から減圧高温中速成長に成長温度を増大させる点
に特徴が有り、更に、減圧高温中速成長から常圧高温高
速成長に圧力と成長速度を同時に増大させる点に特徴が
有る。減圧成長時のNH3 の流量は60cc/分、Ga
へのHClの流量は0.5cc/分、AlへのHClの
流量は0.1cc/分である。常圧成長時のNH3 の流
量は600cc/分、GaへのHClの流量は5cc/
分、AlへのHClの流量は1cc/分である。
【0024】常圧(760torr)成長でのおよその
各ガス分圧は、H2 分圧734torr、NH3 分圧2
0torr、GaCl3分圧5torr、AlCl3
圧1torrである。減圧(50torr)成長でのお
よその各ガス分圧は、H2 分圧47torr、NH3
圧2torr、GaCl3 分圧0.5torr、AlC
3 分圧0.1torrである。
【0025】図4に本発明の第2の具体例のAlGaN
基板を示す。第2の具体例のAlGaN基板は上記エピ
タキシャル基板からサファイア基板301と、減圧低温
中速成長のGaN薄膜層302とをエッチングで取り除
いたものである。エッチングは、例えば、燐酸:硫酸=
2:3のエッチャントで300℃の温度で行う。第2の
具体例のAlGaN基板は、厚さ100nmの減圧高温
中速成長のn−Al0. 2 Ga0.8 N薄膜層401と、厚
さ200μm の常圧高温高速成長のn−Al0 .2 Ga
0.8 N厚膜層402と、厚さ10nmの常圧高温中速成
長のn−GaN薄膜保護層403とからなる。
【0026】本発明は、上記の実施例の詳細に制限され
るものではない。例えば、半導体層は必ずしも窒化物で
なくともよく、InGaAs基板なども本発明の方法で
実施できる。また、成長条件の詳細は下記に示した範囲
の条件で最適化できる。例えば、成長速度を大きくした
り、成長圧力を最適化できる。半導体層の構造を超格子
構造にしたりすることも可能である。基板に対する制限
は特になく、サファイア基板に石英ガラスがパタ−ン化
されて堆積されているような選択成長用基板でも適用で
きる。本発明のAlGaN基板のAl組成は自由に選べ
る。AlGaN基板に限らずGaN基板、或いはAlN
基板でもよい。また、本発明の基板は、光デバイスだけ
でなく電子デバイス用の基板やヒ−トシンク材料として
も使用できる。
【0027】本発明のハイドライド気相成長装置の反応
管や内挿管は、石英SiO2 ではなく、サファイアAl
2 3 で出来ているので、塩化アルミなどに対して高温
での耐腐食性がある。したがって、AlGaNなどの成
長温度が1000℃を超える高温成長でも、腐食される
ことがないので、酸素の混入もなく、高品質の半導体膜
を安全に生産できる。
【0028】図4の第2の具体例は、厚さ200μmの
n−Al0.2 Ga0.8 N厚膜基板である。第2の具体例
の厚さ100nmのn−Al0.2 Ga0.8 N薄膜層40
1は、減圧高温中速成長なので、Alの表面マイグレ−
ションが促進され、高品質の膜となる。その後に成長し
た厚さ200μm のn−Al0.2 Ga0.8 N厚膜層4
02は成長速度が大きいが、下地の結晶品質が良いの
で、比較的高品質の膜となる作用がある。
【0029】常圧のハイドライドVPEは成長速度が特
に大きく取れる特徴がある。本発明では成長速度が60
μm/hと大きいので、約3時間で200μm厚の厚膜
基板が得られた。厚さ10nmのn−GaN薄膜保護層
403は、その上にAlGaN系のLDを成長するとき
に酸化膜の除去を容易にする作用がある。このように、
本発明に係わる気相エピタキシャル成長法は、厚さd1
の基板上に、成長速度V2、成長圧力P2の成長条件で
少なくとも1つの層からなる第1の半導体層を層厚d2
成長させた後、前記基板を装置外に取り出すことなく、
成長速度V3、成長圧力P3の成長条件で少なくとも1
つの層からなる第2の半導体層を層厚d3成長させるプ
ロセスを含む気相エピタキシャル成長法において、V2
<V3、且つP2<P3、且つd2<d3なる条件を満
たすことを特徴とするものであり、叉、前記第1の半導
体層の成長温度T2、第2の半導体層の成長温度T3
が、T2<T3なる条件を満たすことを特徴とするもの
であり、叉、前記気相エピタキシャル成長法が、ハイド
ライド気相エピタキシャル成長法を用いたが、有機金属
気相エピタキシャル成長法で成長させるようにしても良
い。
【0030】叉、本発明に係わる気相エピタキシャル成
長法は、成長速度V2、V3が夫々、0μm/h<V2
<4μm/h、4μm/h<V3<400μm/hなる
条件を満たすことを特徴とするものである。なお、発明
者の実験結果では、減圧成長で、高品質の結晶が得られ
た最大の成長速度は、4μm/hであり、常圧成長で、
高品質の結晶が得られた最大の成長速度は、400μm
/hであった。
【0031】叉、成長圧力P2、P3が夫々、1tor
r<P2<200torr、200torr<P3<1
000torrなる条件を満たすことを特徴とするもの
であり、発明者の実験結果では、上記範囲でのみ高品質
の結晶が得られた。叉、成長層厚d2、d3が夫々、0
nm<d2<500nm、10μm<d3<1mmなる
条件を満たすことを特徴とするものである。
【0032】なお、GaN系の場合、低温成長のバッフ
ァ層(厚さd2)として、0.05〜0.5μmの厚さ
のものを用いると、最も高品質のエピタキシャル結晶が
得らた。叉、成長温度T2、T3が夫々、400℃<T
2<700℃、700℃<T3<1200℃なる条件を
満たすことを特徴とするものである。
【0033】実験では、400℃<T2<700℃の温
度範囲でバッファ層を成長させると、結晶の2次元化が
進行し、表面が平坦なエピタキシャル結晶が得られた。
叉、T3が1200℃以上では、N原子がGaN層から
抜け出してしまい、良好な結晶が得られない傾向があ
り、一方、T3が700℃以下の場合も、良好な結晶が
得られなかった。
【0034】叉、前記第1の半導体層と第2の半導体層
とが共にn型或いは共にp型であることを特徴とするも
のであり、叉、前記第1の半導体層或いは第2の半導体
層の少なくとも1つの層がBX1AlY1GaZ1In
1-X1-Y1-Z1N(0≦X1,Y1,Z1≦1)であっても
良い。更に、前記基板がサファイア或いはSi或いはG
aAsであり、前記第1の半導体層の少なくとも1つの
層がAlX2Ga1-X2N(0≦X2≦1)であり、前記第
2の半導体層の少なくとも1つの層がAlY2Ga1-Y2
(0≦Y2≦1)であることを特徴とするものであり、
叉、前記第1の半導体層がGaN或いはAlN或いはG
aN/AlN超格子であり、前記第2の半導体層がAl
Y3Ga1-Y3N(0.05≦Y3≦0.5)であっても良
い。
【0035】叉、本発明に係わる半導体基板の製造方法
は、厚さd1の基板上に、成長速度V2、成長圧力P2
の成長条件で少なくとも1つの層からなる第1の半導体
層を層厚d2成長させた後、前記基板を装置外に取り出
すことなく、成長速度V3、成長圧力P3の成長条件で
少なくとも1つの層からなる第2の半導体層を層厚d3
成長させるプロセスを含む気相エピタキシャル成長法に
おいて、V2<V3、且つP2<P3、且つd2<d3
なる条件を満たす気相エピタキシャル成長法によって形
成されたウエハから前記基板を除去して得られる前記第
1の半導体層と第2の半導体層とからなるものであり、
叉、更に、前記第1の半導体層又は第2の半導体層の何
れかを除去したことを特徴とするものであり、叉、前記
第1の半導体層と第2の半導体層とが共にn型或いは共
にp型であることを特徴とするものであり、叉、前記第
1の半導体層或いは第2の半導体層の少なくとも1つの
層がBX1AlY1GaZ1In1-X1-Y1-Z1N(0≦X1,Y
1,Z1≦1)であることを特徴とするものであり、
叉、前記基板がサファイア或いはSi或いはGaAsで
あり、前記第1の半導体層の少なくとも1つの層がAl
X2Ga1-X2N(0≦X2≦1)であり、前記第2の半導
体層の少なくとも1つの層がAlY2Ga1-Y2N(0≦Y
2≦1)であることを特徴とするものであり、叉、前記
第1の半導体層がGaN或いはAlN或いはGaN/A
lN超格子であり、前記第2の半導体層がAlY3Ga
1-Y3N(0.05≦Y3≦0.5)であることを特徴と
するものであり、叉、前記基板の厚さd1と前記第2の
半導体層の層厚d3との関係が、d1<d3であること
を特徴とするものである。
【0036】叉、本発明に係わる半導体基板は、厚さd
1の基板上に第1の半導体層を層厚d2成長させた後、
第2の半導体層を層厚d3を気相エピタキシャル成長法
で成長させ、d2<d3なる条件を満たす半導体基板で
あって、前記第1の半導体層或いは第2の半導体層3少
なくとも1つの層がBX1AlY1GaZ1In1-X1-Y1-Z1
(0≦X1,Y1,Z1≦1)であることを特徴とする
ものであり、叉、厚さd1の基板上に第1の半導体層を
層厚d2成長させた後、第2の半導体層を層厚d3を気
相エピタキシャル成長法で成長させ、d2<d3なる条
件を満たす半導体基板であって、前記基板がサファイア
或いはSi或いはGaAsであり、前記第1の半導体層
の少なくとも1つの層がAlX2Ga1-X2N(0≦X2≦
1)であり、前記第2の半導体層の少なくとも1つの層
がAlY2Ga1-Y2N(0≦Y2≦1)であることを特徴
とするものであり、叉、厚さd1の基板上に第1の半導
体層を層厚d2成長させた後、第2の半導体層を層厚d
3を気相エピタキシャル成長法で成長させ、d2<d3
なる条件を満たす半導体基板であって、前記第1の半導
体層がGaN或いはAlN或いはGaN/AlN超格子
であり、前記第2の半導体層がAlY3Ga1-Y3N(0.
05≦Y3≦0.5)であることを特徴とするものであ
り、叉、前記基板の厚さd1と前記第2の半導体層の層
厚d3との関係が、d1<d3であることを特徴とする
ものであり、叉、前記第1の半導体層と第2の半導体層
とが共にn型或いは共にp型であることを特徴とするも
のである。
【0037】叉、本発明に係わるハイドライド気相エピ
タキシー装置の態様は、サファイア製の反応管或いは基
板を取り囲むように設置されたサファイア製の内挿管を
有し、Alを含む結晶の成長を可能にすると共に、10
torr以上800torr未満の圧力で成長可能にし
たことを特徴とするものである。
【0038】
【発明の効果】本発明の成長法は、高品質のn−AlG
aN厚膜基板を効率良く生産できる。叉、本発明のハイ
ドライド気相成長装置は、Alを含む高品質の半導体膜
を安全に生産できる。本発明のn−Al0.2 Ga0.8
厚膜基板上にn−Al0.2 Ga0.8 Nクラッド、GaN
或いはInGaN/GaNの多重量子井戸の活性層、p
−Al0.2 Ga0.8 Nクラッド、p−GaNコンタクト
層を順次形成しp電極とn電極を付けるとAlGaN系
のLDが得られる。AlGaN系のLDはGaN基板の
ものより、光閉じ込めやキャリア閉じ込めが優れている
ので、発光効率が高く、閾電流値の低い優れたLDが得
られる。活性層への歪みも少なく放熱特性も良いので連
続発振における素子の信頼性が向上する。発光波長もよ
り短波長化できるので、光ディスクの記録密度を向上で
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の具体例であるハイドライドVP
E装置の側面図である。
【図2】本発明の第1の具体例であるハイドライドVP
E装置の正面図である。
【図3】本発明の第2の具体例のエピタキシャル基板の
断面図である。
【図4】本発明の第2の具体例のAlGaN基板の断面
図である。
【図5】本発明の第2の具体例の成長条件の時間変化を
示すグラフである。
【符号の説明】
100 サファイア製反応管 101 サファイア製内挿管 102 基板操作ロッド 103 ロータリーポンプ 104 圧力調節弁 105 基板ホルダ 106 基板 108 待機室 109 サファイア製仕切り板 110 ガス導入口 111 ガス導入管 112 ガス導入口 113 高純度Gaソース 114 原料ボート 115 成長室 116 排気口 200 サファイア製底板 202 高純度Alソースソース 301 サファイア基板 302 減圧低温低速成長のGaN薄膜層 303 減圧高温中速成長のn−Al0.2 Ga0.8 N薄
膜層 304 常圧高温高速成長のn−Al0.2 Ga0.8 N厚
膜層 305 常圧高温中速成長のn−GaN薄膜保護層 401 減圧高温中速成長のn−Al0.2 Ga0.8 N薄
膜層 402 常圧高温高速成長のn−Al0.2 Ga0.8 N厚
膜層 403 常圧高温中速成長のn−GaN薄膜保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F041 AA31 AA40 CA33 CA34 CA35 CA40 CA46 CA64 CA65 5F045 AA04 AA06 AB09 AB14 AB17 AB19 AC03 AC12 AC13 AD08 AD09 AD10 AD11 AD12 AD13 AD14 AD15 AD16 AE21 AE23 AE25 AE30 AF03 AF04 AF09 AF13 BB08 BB09 BB16 CA12 DA54 DA55 DQ06 DQ08 DQ12 EC05 HA12 5F073 CA07 CB02 CB04 CB05 CB07 DA04 DA05 EA29

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さd1の基板上に、成長速度V2、成
    長圧力P2の成長条件で少なくとも1つの層からなる第
    1の半導体層を層厚d2成長させた後、前記基板を装置
    外に取り出すことなく、成長速度V3、成長圧力P3の
    成長条件で少なくとも1つの層からなる第2の半導体層
    を層厚d3成長させるプロセスを含む気相エピタキシャ
    ル成長法において、V2<V3、且つP2<P3、且つ
    d2<d3なる条件を満たすことを特徴とする気相エピ
    タキシャル成長法。
  2. 【請求項2】 前記第1の半導体層の成長温度T2、第
    2の半導体層の成長温度T3が、T2<T3なる条件を
    満たすことを特徴とする請求項1記載の気相エピタキシ
    ャル成長法。
  3. 【請求項3】 前記気相エピタキシャル成長法が、ハイ
    ドライド気相エピタキシャル成長法或いは有機金属気相
    エピタキシャル成長法であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の気相エピタキシャル成長法。
  4. 【請求項4】 成長速度V2、V3が夫々、0μm/h
    <V2<4μm/h、4μm/h<V3<400μm/
    hなる条件を満たすことを特徴とする請求項1乃至3の
    何れかに記載の気相エピタキシャル成長法。
  5. 【請求項5】 成長圧力P2、P3が夫々、1torr
    <P2<200torr、200torr<P3<10
    00torrなる条件を満たすことを特徴とする請求項
    1乃至4の何れかに記載の気相エピタキシャル成長法。
  6. 【請求項6】 成長層厚d2、d3が夫々、0nm<d
    2<500nm、10μm<d3<1mmなる条件を満
    たすことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の
    気相エピタキシャル成長法。
  7. 【請求項7】 成長温度T2、T3が夫々、400℃<
    T2<700℃、700℃<T3<1200℃なる条件
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記
    載の気相エピタキシャル成長法。
  8. 【請求項8】 前記第1の半導体層と第2の半導体層と
    が共にn型或いは共にp型であることを特徴とする請求
    項1乃至7の何れかに記載の気相エピタキシャル成長
    法。
  9. 【請求項9】 前記第1の半導体層或いは第2の半導体
    層の少なくとも1つの層がBX1AlY1GaZ1In
    1-X1-Y1-Z1N(0≦X1,Y1,Z1≦1)であること
    を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の気相エピ
    タキシャル成長法。
  10. 【請求項10】 前記基板がサファイア或いはSi或い
    はGaAsであり、前記第1の半導体層の少なくとも1
    つの層がAlX2Ga1-X2N(0≦X2≦1)であり、前
    記第2の半導体層の少なくとも1つの層がAlY2Ga
    1-Y2N(0≦Y2≦1)であることを特徴とする請求項
    1乃至9の何れかに記載の気相エピタキシャル成長法。
  11. 【請求項11】 前記第1の半導体層がGaN或いはA
    lN或いはGaN/AlN超格子であり、前記第2の半
    導体層がAlY3Ga1-Y3N(0.05≦Y3≦0.5)
    であることを特徴とする請求項9乃至11の何れかに記
    載の気相エピタキシャル成長法。
  12. 【請求項12】 厚さd1の基板上に、成長速度V2、
    成長圧力P2の成長条件で少なくとも1つの層からなる
    第1の半導体層を層厚d2成長させた後、前記基板を装
    置外に取り出すことなく、成長速度V3、成長圧力P3
    の成長条件で少なくとも1つの層からなる第2の半導体
    層を層厚d3成長させるプロセスを含む気相エピタキシ
    ャル成長法において、 V2<V3、且つP2<P3、且つd2<d3なる条件
    を満たす気相エピタキシャル成長法によって形成された
    ウエハから前記基板を除去して得られる前記第1の半導
    体層と第2の半導体層とからなる半導体基板の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 更に、前記第1の半導体層又は第2の
    半導体層の何れかを除去したことを特徴とする請求項1
    2記載の半導体基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の半導体層と第2の半導体層
    とが共にn型或いは共にp型であることを特徴とする請
    求項12又は13記載の半導体基板の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の半導体層或いは第2の半導
    体層の少なくとも1つの層がBX1AlY1GaZ1In
    1-X1-Y1-Z1N(0≦X1,Y1,Z1≦1)であること
    を特徴とする請求項12乃至14の何れかに記載の半導
    体基板の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記基板がサファイア或いはSi或い
    はGaAsであり、前記第1の半導体層の少なくとも1
    つの層がAlX2Ga1-X2N(0≦X2≦1)であり、前
    記第2の半導体層の少なくとも1つの層がAlY2Ga
    1-Y2N(0≦Y2≦1)であることを特徴とする請求項
    12乃至15の何れかに記載の半導体基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の半導体層がGaN或いはA
    lN或いはGaN/AlN超格子であり、前記第2の半
    導体層がAlY3Ga1-Y3N(0.05≦Y3≦0.5)
    であることを特徴とする請求項12乃至16の何れかに
    記載の半導体基板の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記基板の厚さd1と前記第2の半導
    体層の層厚d3との関係が、d1<d3であることを特
    徴とする請求項13乃至17の何れかに記載の半導体基
    板の製造方法。
  19. 【請求項19】 厚さd1の基板上に第1の半導体層を
    層厚d2成長させた後、第2の半導体層を層厚d3を気
    相エピタキシャル成長法で成長させ、d2<d3なる条
    件を満たす半導体基板であって、 前記第1の半導体層或いは第2の半導体層3少なくとも
    1つの層がBX1AlY1GaZ1In1-X1-Y1-Z1N(0≦X
    1,Y1,Z1≦1)であることを特徴とする半導体基
    板。
  20. 【請求項20】 厚さd1の基板上に第1の半導体層を
    層厚d2成長させた後、第2の半導体層を層厚d3を気
    相エピタキシャル成長法で成長させ、d2<d3なる条
    件を満たす半導体基板であって、 前記基板がサファイア或いはSi或いはGaAsであ
    り、前記第1の半導体層の少なくとも1つの層がAlX2
    Ga1-X2N(0≦X2≦1)であり、前記第2の半導体
    層の少なくとも1つの層がAlY2Ga1-Y2N(0≦Y2
    ≦1)であることを特徴とする導体基板。
  21. 【請求項21】 厚さd1の基板上に第1の半導体層を
    層厚d2成長させた後、第2の半導体層を層厚d3を気
    相エピタキシャル成長法で成長させ、d2<d3なる条
    件を満たす半導体基板であって、 前記第1の半導体層がGaN或いはAlN或いはGaN
    /AlN超格子であり、前記第2の半導体層がAlY3
    1-Y3N(0.05≦Y3≦0.5)であることを特徴
    とする半導体基板。
  22. 【請求項22】 前記基板の厚さd1と前記第2の半導
    体層の層厚d3との関係が、d1<d3であることを特
    徴とする請求項19乃至21の何れかに記載の半導体基
    板。
  23. 【請求項23】 前記第1の半導体層と第2の半導体層
    とが共にn型或いは共にp型であることを特徴とする請
    求項19乃至22の何れかに記載の半導体基板。
  24. 【請求項24】 サファイア製の反応管或いは基板を取
    り囲むように設置されたサファイア製の内挿管を有し、
    Alを含む結晶の成長を可能にすると共に、10tor
    r以上800torr未満の圧力で成長可能にしたこと
    を特徴とするハイドライド気相エピタキシー装置。
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