JP2000223046A - カラ―陰極線管用電子銃 - Google Patents
カラ―陰極線管用電子銃Info
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- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/46—Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子銃のコンバージェンスドリフトを改善す
るために電極の改良された陰極線管用電子銃を提供す
る。 【解決手段】 三極部をなすカソード、制御電極及びス
クリーン電極と、電子レンズを形成する第1、2集束電
極とを含み、前記スクリーン電極の熱膨張係数が前記制
御電極の熱膨張係数より小さいことを特徴とする。これ
により、陰極線管の初期駆動時から熱的平衡状態に到達
するまでに発生する電子ビームのドリフト量を減らし、
さらにはコンバージェンス特性を向上させうる。
るために電極の改良された陰極線管用電子銃を提供す
る。 【解決手段】 三極部をなすカソード、制御電極及びス
クリーン電極と、電子レンズを形成する第1、2集束電
極とを含み、前記スクリーン電極の熱膨張係数が前記制
御電極の熱膨張係数より小さいことを特徴とする。これ
により、陰極線管の初期駆動時から熱的平衡状態に到達
するまでに発生する電子ビームのドリフト量を減らし、
さらにはコンバージェンス特性を向上させうる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子銃のコンバージ
ェンスドリフトを改善するために電極の改良された陰極
線管用電子銃に関する。
ェンスドリフトを改善するために電極の改良された陰極
線管用電子銃に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、電子銃は陰極線管のファンネルの
ネック部に装着されて蛍光膜を励起させるための熱電子
を放出する。このような電子銃は三極部をなすカソー
ド、制御電極及びスクリーン電極と、補助及び主レンズ
をなす第1、2フォーカス電極と最終加速電極とを具備
する。前記第2フォーカス電極の出射面の両側に形成さ
れた電子ビーム通過孔の中心は最終加速電極の両側電子
ビーム通過孔の中心と外れているために三つの電子ビー
ムを蛍光点にコンバージェンスさせる。
ネック部に装着されて蛍光膜を励起させるための熱電子
を放出する。このような電子銃は三極部をなすカソー
ド、制御電極及びスクリーン電極と、補助及び主レンズ
をなす第1、2フォーカス電極と最終加速電極とを具備
する。前記第2フォーカス電極の出射面の両側に形成さ
れた電子ビーム通過孔の中心は最終加速電極の両側電子
ビーム通過孔の中心と外れているために三つの電子ビー
ムを蛍光点にコンバージェンスさせる。
【0003】前記電子銃の電極には所定の電圧が印加さ
れるが、例えば前記第1フォーカス電極には静電フォー
カス電圧が印加され、前記第2フォーカス電極には前記
静電フォーカス電圧を基底電圧とし、偏向ヨークの出力
信号に同期されるダイナミックフォーカス電圧が印加さ
れうる。
れるが、例えば前記第1フォーカス電極には静電フォー
カス電圧が印加され、前記第2フォーカス電極には前記
静電フォーカス電圧を基底電圧とし、偏向ヨークの出力
信号に同期されるダイナミックフォーカス電圧が印加さ
れうる。
【0004】このように構成された従来の陰極線管用電
子銃の動作において、各電極に所定の電圧が印加されれ
ば各電極間に電子レンズが形成され、前記カソードから
放出されて加速された熱電子が電子レンズにより集束さ
れて蛍光膜にランディングされることにより蛍光体を励
起させて画像を形成することになる。
子銃の動作において、各電極に所定の電圧が印加されれ
ば各電極間に電子レンズが形成され、前記カソードから
放出されて加速された熱電子が電子レンズにより集束さ
れて蛍光膜にランディングされることにより蛍光体を励
起させて画像を形成することになる。
【0005】ここで、電子ビームが蛍光膜の周辺部に偏
向される時には前記第2フォーカス電極に偏向信号に同
期するダイナミックフォーカス電圧が印加されるので第
2フォーカス電極と最終加速電極との間の主レンズの強
度が弱化されて両側電子ビームのコンバージェンスが正
確に行われないか、或いはカソード及び偏向ヨークから
発生された熱により電子銃の電極が熱膨張されることに
よって電子ビーム通過孔の変位が生じて電子ビームのド
リフト現象が発生する。
向される時には前記第2フォーカス電極に偏向信号に同
期するダイナミックフォーカス電圧が印加されるので第
2フォーカス電極と最終加速電極との間の主レンズの強
度が弱化されて両側電子ビームのコンバージェンスが正
確に行われないか、或いはカソード及び偏向ヨークから
発生された熱により電子銃の電極が熱膨張されることに
よって電子ビーム通過孔の変位が生じて電子ビームのド
リフト現象が発生する。
【0006】このようなドリフト現象は、電子ビームの
蛍光点への正確なランディングをできなくするため、画
像のブレ現象を誘発して解像度を低下させる。
蛍光点への正確なランディングをできなくするため、画
像のブレ現象を誘発して解像度を低下させる。
【0007】前記問題点を解決するための従来の電子銃
が米国特許第4,952,186号に開示されている。
が米国特許第4,952,186号に開示されている。
【0008】コンバージェンスドリフト減少のためのカ
ラー陰極線管の製造方法には第1方向に電子ビームのミ
スコンバージェンスを発生させる第1グループ電極のう
ち少なくとも一つの電極を他電極の熱膨張係数より低い
熱膨張係数を有する材質で製作することが開示されてい
る。
ラー陰極線管の製造方法には第1方向に電子ビームのミ
スコンバージェンスを発生させる第1グループ電極のう
ち少なくとも一つの電極を他電極の熱膨張係数より低い
熱膨張係数を有する材質で製作することが開示されてい
る。
【0009】しかし、このような方法によっても電極間
の熱膨張によるミスコンバージェンスの補正が十分に行
われるものではない。
の熱膨張によるミスコンバージェンスの補正が十分に行
われるものではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決するために創出されたものであって、電極の熱膨張
による電子ビームのドリフト量を減らしてコンバージェ
ンス特性を向上させうるカラー陰極線管用電子銃を提供
するにその目的がある。
解決するために創出されたものであって、電極の熱膨張
による電子ビームのドリフト量を減らしてコンバージェ
ンス特性を向上させうるカラー陰極線管用電子銃を提供
するにその目的がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明のカラー陰極線管用電子銃は、三極部をなすカ
ソード、制御電極及びスクリーン電極と、電子レンズを
形成する第1、2集束電極とを含み、前記スクリーン電
極の熱膨張係数が前記制御電極の熱膨張係数より小さい
ことを特徴とする。
に本発明のカラー陰極線管用電子銃は、三極部をなすカ
ソード、制御電極及びスクリーン電極と、電子レンズを
形成する第1、2集束電極とを含み、前記スクリーン電
極の熱膨張係数が前記制御電極の熱膨張係数より小さい
ことを特徴とする。
【0012】本発明の他の実施例によれば、三極部をな
すカソード、制御電極及びスクリーン電極と、電子レン
ズを形成する第1、2集束電極を含み、前記第2集束電
極の熱膨張係数は、前記制御電極の熱膨張係数より小さ
くかつ前記スクリーン電極の熱膨張係数より大きいか同
一であることを特徴とするカラー陰極線管用電子銃が提
供される。
すカソード、制御電極及びスクリーン電極と、電子レン
ズを形成する第1、2集束電極を含み、前記第2集束電
極の熱膨張係数は、前記制御電極の熱膨張係数より小さ
くかつ前記スクリーン電極の熱膨張係数より大きいか同
一であることを特徴とするカラー陰極線管用電子銃が提
供される。
【0013】本発明のさらに他の実施例によれば、三極
部をなすカソード、制御電極及びスクリーン電極と、電
子レンズを形成する第1、2集束電極を含み、前記スク
リーン電極の熱膨張係数は、前記制御電極の熱膨張係数
より小さいか同一でありかつ前記第2集束電極の熱膨張
係数より大きいことを特徴とするカラー陰極線管用電子
銃が提供される。
部をなすカソード、制御電極及びスクリーン電極と、電
子レンズを形成する第1、2集束電極を含み、前記スク
リーン電極の熱膨張係数は、前記制御電極の熱膨張係数
より小さいか同一でありかつ前記第2集束電極の熱膨張
係数より大きいことを特徴とするカラー陰極線管用電子
銃が提供される。
【0014】本発明のさらに他の実施例によれば、三極
部をなすカソード、制御電極及びスクリーン電極と、電
子レンズを形成する第1、2集束電極を含み、前記第2
集束電極の熱膨張係数は前記制御電極の熱膨張係数と同
一であり、前記スクリーン電極の熱膨張係数より大きい
ことを特徴とするカラー陰極線管用電子銃が提供され
る。
部をなすカソード、制御電極及びスクリーン電極と、電
子レンズを形成する第1、2集束電極を含み、前記第2
集束電極の熱膨張係数は前記制御電極の熱膨張係数と同
一であり、前記スクリーン電極の熱膨張係数より大きい
ことを特徴とするカラー陰極線管用電子銃が提供され
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に基づき本発
明を詳しく説明する。
明を詳しく説明する。
【0016】図1は本発明に係る陰極線管用電子銃を示
す図面である。本発明の陰極線管用電子銃は三極部をな
すカソードk、制御電極G1及びスクリーン電極G2
と、電子ビームを集束及び加速するための電子レンズを
形成する第1、2、3集束電極G3、G4、G5と、前
記第3集束電極G5と隣接して設置され、主電子レンズ
を形成する最終加速電極G6とを具備する。
す図面である。本発明の陰極線管用電子銃は三極部をな
すカソードk、制御電極G1及びスクリーン電極G2
と、電子ビームを集束及び加速するための電子レンズを
形成する第1、2、3集束電極G3、G4、G5と、前
記第3集束電極G5と隣接して設置され、主電子レンズ
を形成する最終加速電極G6とを具備する。
【0017】前記電子銃の集束電極は第1、2集束電極
にのみ限定されず、電子ビームを多段階に集束させるた
めにその数が増える場合もある。
にのみ限定されず、電子ビームを多段階に集束させるた
めにその数が増える場合もある。
【0018】前記各電極には赤、緑、青色の蛍光体を励
起させるための電子ビーム(以下、R、G、B電子ビー
ムと称する)が通過する3つの電子ビーム通過孔(図示
せず)がインライン状に形成される。前記電子ビーム通
過孔は前記電極間に形成される電子レンズの大きさによ
って変れ、三つの電子ビームが全て通過する単一の大径
電子ビーム通過孔が形成されることもできる。
起させるための電子ビーム(以下、R、G、B電子ビー
ムと称する)が通過する3つの電子ビーム通過孔(図示
せず)がインライン状に形成される。前記電子ビーム通
過孔は前記電極間に形成される電子レンズの大きさによ
って変れ、三つの電子ビームが全て通過する単一の大径
電子ビーム通過孔が形成されることもできる。
【0019】陰極線管の作動が始まった後一時間ほどウ
ォーミングアップ(warming−up)される間、
電子銃の各電極はカソードから発生された熱により次第
に熱膨張されることが分かる。電子ビームが電子ビーム
通過孔を通過する間構成された電極間の熱膨張程度の変
化は両側電子ビームのコンバージェンスドリフトのよう
な電子ビームのミスアラインの発生を引き起こす。すな
わち、蛍光体スクリーン上にランディングされる電子ビ
ームは経時的に設定された位置に集束される前に設定さ
れた位置から次第にシフトされる。従って、本発明に係
る電極は熱膨張係数が違う材質で作られ、陰極線管がウ
ォーミングアップされる間コンバージェンスドリフトの
安定化時間が短縮することができる。
ォーミングアップ(warming−up)される間、
電子銃の各電極はカソードから発生された熱により次第
に熱膨張されることが分かる。電子ビームが電子ビーム
通過孔を通過する間構成された電極間の熱膨張程度の変
化は両側電子ビームのコンバージェンスドリフトのよう
な電子ビームのミスアラインの発生を引き起こす。すな
わち、蛍光体スクリーン上にランディングされる電子ビ
ームは経時的に設定された位置に集束される前に設定さ
れた位置から次第にシフトされる。従って、本発明に係
る電極は熱膨張係数が違う材質で作られ、陰極線管がウ
ォーミングアップされる間コンバージェンスドリフトの
安定化時間が短縮することができる。
【0020】具体的に、前記スクリーン電極G2をなす
材料の熱膨張係数C2は前記制御電極G1をなす材料の
熱膨張係数C1より小さい(C1>C2)。前記スクリ
ーン電極G2はKS規格42Nのようなニッケル合金か
らなり、前記制御電極G1はステンレススチールからな
る。
材料の熱膨張係数C2は前記制御電極G1をなす材料の
熱膨張係数C1より小さい(C1>C2)。前記スクリ
ーン電極G2はKS規格42Nのようなニッケル合金か
らなり、前記制御電極G1はステンレススチールからな
る。
【0021】また、第2集束電極G4の熱膨張係数C4
は前記スクリーン電極G2の熱膨張係数C2より大きい
か同一であり、制御電極G1の熱膨張係数C1より小さ
い材料で製作しうる(C1>C4C2)。
は前記スクリーン電極G2の熱膨張係数C2より大きい
か同一であり、制御電極G1の熱膨張係数C1より小さ
い材料で製作しうる(C1>C4C2)。
【0022】本発明の他の実施例によれば、第2集束電
極G4の熱膨張係数C4は制御電極G1の材料の熱膨張
係数C1と同一であり、前記スクリーン電極G2の熱膨
張係数C2より大きい(C1=C4>C2)。
極G4の熱膨張係数C4は制御電極G1の材料の熱膨張
係数C1と同一であり、前記スクリーン電極G2の熱膨
張係数C2より大きい(C1=C4>C2)。
【0023】また、本発明のさらに他の実施例におい
て、スクリーン電極G2の熱膨張係数C2が前記制御電
極G2の熱膨張係数C1より小さいか同一であり、前記
第2集束電極G4の熱膨張係数C4より大きい(C1≧
C2>C4)。
て、スクリーン電極G2の熱膨張係数C2が前記制御電
極G2の熱膨張係数C1より小さいか同一であり、前記
第2集束電極G4の熱膨張係数C4より大きい(C1≧
C2>C4)。
【0024】また、本発明のさらに他の実施例によれ
ば、第2集束電極G4の熱膨張係数C4は前記制御電極
G1の熱膨張係数と同一であり、スクリーン電極G2の
熱膨張係数C2より小さい(C1=C4<C2)。
ば、第2集束電極G4の熱膨張係数C4は前記制御電極
G1の熱膨張係数と同一であり、スクリーン電極G2の
熱膨張係数C2より小さい(C1=C4<C2)。
【0025】このように構成されたカラー陰極線管用電
子銃の動作を説明すれば次の通りである。
子銃の動作を説明すれば次の通りである。
【0026】前記各電極には、電子ビームを集束及び加
速するための電子レンズの形成状態に応じて多様な電圧
が印加される。例えば、制御電極G1とスクリーン電極
G2には相異なる定電圧が印加され、前記第1、2集束
電極G3、G4には定電圧より高いフォーカス電圧が印
加され、前記最終加速電極G6には陰極線管の内部導電
膜(図示せず)に印加される電圧と同一なアノード電圧が
印加されうる。
速するための電子レンズの形成状態に応じて多様な電圧
が印加される。例えば、制御電極G1とスクリーン電極
G2には相異なる定電圧が印加され、前記第1、2集束
電極G3、G4には定電圧より高いフォーカス電圧が印
加され、前記最終加速電極G6には陰極線管の内部導電
膜(図示せず)に印加される電圧と同一なアノード電圧が
印加されうる。
【0027】前記電極に所定の電位が印加されると各電
極間に電子レンズが形成され、カソードk内のヒーター
(図示せず)により電子放射物質が加熱されてカソードか
ら熱電子が放出される。放出された電子ビームは前記電
子レンズを通過しながら集束及び加速されて蛍光膜にラ
ンディングされることによって蛍光体を励起させる。
極間に電子レンズが形成され、カソードk内のヒーター
(図示せず)により電子放射物質が加熱されてカソードか
ら熱電子が放出される。放出された電子ビームは前記電
子レンズを通過しながら集束及び加速されて蛍光膜にラ
ンディングされることによって蛍光体を励起させる。
【0028】この過程で前記制御電極G1、スクリーン
電極G2、第1、2集束電極G3、G4は前記ヒーター
と電子ビーム及び電子ビームを偏向させるための偏向ヨ
ークにより加熱されて熱膨脹される。このような熱膨張
は陰極線管の作動後、電極の熱的平衡状態をなすまでに
約1時間行い続ける。
電極G2、第1、2集束電極G3、G4は前記ヒーター
と電子ビーム及び電子ビームを偏向させるための偏向ヨ
ークにより加熱されて熱膨脹される。このような熱膨張
は陰極線管の作動後、電極の熱的平衡状態をなすまでに
約1時間行い続ける。
【0029】電極の熱膨張によって電子ビーム通過孔の
位置が変化することによってその電子ビーム通過孔によ
り形成された電子レンズを通過する電子ビームのドリフ
ト(drift)現象が発生される。前記電子ビームのド
リフトは二方向に発生するが、前記制御電極G1は熱膨
張係数C1の相対的に大きなステンレススチールからな
り、前記スクリーン電極G2はステンレススチールより
熱膨張係数C2の小さなニッケル48Nからなっている
ためこれらの熱膨張量の差に応じる電子ビーム通過孔の
相対移動によって電子ビームのドリフトが相殺される。
位置が変化することによってその電子ビーム通過孔によ
り形成された電子レンズを通過する電子ビームのドリフ
ト(drift)現象が発生される。前記電子ビームのド
リフトは二方向に発生するが、前記制御電極G1は熱膨
張係数C1の相対的に大きなステンレススチールからな
り、前記スクリーン電極G2はステンレススチールより
熱膨張係数C2の小さなニッケル48Nからなっている
ためこれらの熱膨張量の差に応じる電子ビーム通過孔の
相対移動によって電子ビームのドリフトが相殺される。
【0030】本発明によって熱膨張係数の相異なる材料
からなる制御電極G1、スクリーン電極G2及び第2集
束電極G4を採用した電子銃に対する電子ビームのドリ
フト測定結果を図2乃至図7に示した。
からなる制御電極G1、スクリーン電極G2及び第2集
束電極G4を採用した電子銃に対する電子ビームのドリ
フト測定結果を図2乃至図7に示した。
【0031】図2に示したように、制御電極G1の熱膨
張係数がスクリーン電極G2の熱膨張係数より大きい場
合(C1>C2)、C1=C2またはC1<C2の場合に比
べて電子ビームのドリフト現象が迅速に消滅されて安定
化された。
張係数がスクリーン電極G2の熱膨張係数より大きい場
合(C1>C2)、C1=C2またはC1<C2の場合に比
べて電子ビームのドリフト現象が迅速に消滅されて安定
化された。
【0032】また、図3に示されたように、制御電極G
1の熱膨張係数がスクリーン電極G2の熱膨張係数より
大きい場合(C1>C2)、C1>C4<C2の場合より電
子ビームの移動量が小さく、電子ビームのドリフトが短
時間内に消滅されて安定される。ここで、C4は前述し
たように第2集束電極G4の熱膨張係数である。
1の熱膨張係数がスクリーン電極G2の熱膨張係数より
大きい場合(C1>C2)、C1>C4<C2の場合より電
子ビームの移動量が小さく、電子ビームのドリフトが短
時間内に消滅されて安定される。ここで、C4は前述し
たように第2集束電極G4の熱膨張係数である。
【0033】さらに他の実験例の図4を参照すれば、ス
クリーン電極G2の熱膨張係数が制御電極G1の熱膨張
係数より小さく、第2集束電極G4の熱膨張係数より大
きな場合(C1>C2>C4)に、C1>C2<C4の場合に
比べて初期電子ビームのドリフト量が小さいことがわか
る。
クリーン電極G2の熱膨張係数が制御電極G1の熱膨張
係数より小さく、第2集束電極G4の熱膨張係数より大
きな場合(C1>C2>C4)に、C1>C2<C4の場合に
比べて初期電子ビームのドリフト量が小さいことがわか
る。
【0034】さらに他の実験例の図5に示されたよう
に、制御電極G1とスクリーン電極G2の熱膨張係数が
同一であり、第2集束電極G4の熱膨張係数がスクリー
ン電極の熱膨張係数より小さい場合(C1=C2>C4)、
C1<C2<C4の場合に比べて初期熱膨張による電子ビ
ームのドリフトが0.15mm以下に小さい。
に、制御電極G1とスクリーン電極G2の熱膨張係数が
同一であり、第2集束電極G4の熱膨張係数がスクリー
ン電極の熱膨張係数より小さい場合(C1=C2>C4)、
C1<C2<C4の場合に比べて初期熱膨張による電子ビ
ームのドリフトが0.15mm以下に小さい。
【0035】そして図6を参照すれば、制御電極G1の
熱膨張係数がスクリーン電極G2の熱膨張係数より小さ
く、前記第2集束電極G4の熱膨張係数と同じ場合(C
2>C1=C4)、電子ビームのドリフトが±0.5mm
以内に安定化されることがわかる。
熱膨張係数がスクリーン電極G2の熱膨張係数より小さ
く、前記第2集束電極G4の熱膨張係数と同じ場合(C
2>C1=C4)、電子ビームのドリフトが±0.5mm
以内に安定化されることがわかる。
【0036】さらに他の実験例の図7は制御電極G1と
スクリーン電極G2の熱膨張係数が同一であり、電子銃
(C1=C2)において第2集束電極G4の熱膨張係数が
スクリーン電極の熱膨張係数より大きい場合(C1=C2
<C4)及び小さい場合(C1=C2>C4)に対する電子ビ
ームの初期ドリフト量を測定した結果である。
スクリーン電極G2の熱膨張係数が同一であり、電子銃
(C1=C2)において第2集束電極G4の熱膨張係数が
スクリーン電極の熱膨張係数より大きい場合(C1=C2
<C4)及び小さい場合(C1=C2>C4)に対する電子ビ
ームの初期ドリフト量を測定した結果である。
【0037】グラフに示されたようにC1=C2<C4の
場合、電子ビームのドリフト量が±0.3mm以内であ
ることがわかった。
場合、電子ビームのドリフト量が±0.3mm以内であ
ることがわかった。
【0038】
【発明の効果】本発明に係るカラー陰極線管用電子銃の
電極は熱膨張係数が相互材料としてなされることによっ
て、陰極線管の初期駆動時から熱的平衡状態に到達する
までに発生する電子ビームのドリフト量を減らし、さら
にはコンバージェンス特性を向上させうる。
電極は熱膨張係数が相互材料としてなされることによっ
て、陰極線管の初期駆動時から熱的平衡状態に到達する
までに発生する電子ビームのドリフト量を減らし、さら
にはコンバージェンス特性を向上させうる。
【図1】本発明に係る電子銃の構成を概略的に示す平面
図である。
図である。
【図2】電子銃を構成する各電極の熱膨張に応じる電子
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
【図3】電子銃を構成する各電極の熱膨張に応じる電子
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
【図4】電子銃を構成する各電極の熱膨張に応じる電子
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
【図5】電子銃を構成する各電極の熱膨張に応じる電子
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
【図6】電子銃を構成する各電極の熱膨張に応じる電子
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
【図7】電子銃を構成する各電極の熱膨張に応じる電子
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
ビームのドリフト状態を示すグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】 三極部をなすカソード、制御電極及びス
クリーン電極と、 電子レンズを形成する第1、2集束電極とを含み、 前記スクリーン電極の熱膨張係数が前記制御電極の熱膨
張係数より小さいことを特徴とするカラー陰極線管用電
子銃。 - 【請求項2】 前記スクリーン電極と第2集束電極の熱
膨張係数とが同一であることを特徴とする請求項1に記
載のカラー陰極線管用電子銃。 - 【請求項3】 前記第2集束電極の熱膨張係数は、スク
リーン電極の熱膨張係数と同一でありかつ前記制御電極
の熱膨張係数より小さいことを特徴とする請求項1に記
載のカラー陰極線管用電子銃。 - 【請求項4】 三極部をなすカソード、制御電極及びス
クリーン電極と、 電子レンズを形成する第1、2集束電極を含み、 前記第2集束電極の熱膨張係数は、前記制御電極の熱膨
張係数より小さくかつ前記スクリーン電極の熱膨張係数
より大きいか同一であることを特徴とするカラー陰極線
管用電子銃。 - 【請求項5】 三極部をなすカソード、制御電極及びス
クリーン電極と、 電子レンズを形成する第1、2集束電極を含み、 前記スクリーン電極の熱膨張係数は、前記制御電極の熱
膨張係数より小さいか同一でありかつ前記第2集束電極
の熱膨張係数より大きいことを特徴とするカラー陰極線
管用電子銃。 - 【請求項6】 三極部をなすカソード、制御電極及びス
クリーン電極と、 電子レンズを形成する第1、2集束電極を含み、 前記第2集束電極の熱膨張係数は、前記制御電極の熱膨
張係数と同一でありかつ前記スクリーン電極の熱膨張係
数より大きいことを特徴とするカラー陰極線管用電子
銃。
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Family Applications (1)
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