JP2000221947A - 表示制御システム、表示制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

表示制御システム、表示制御方法及び記憶媒体

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JP2000221947A
JP2000221947A JP11022308A JP2230899A JP2000221947A JP 2000221947 A JP2000221947 A JP 2000221947A JP 11022308 A JP11022308 A JP 11022308A JP 2230899 A JP2230899 A JP 2230899A JP 2000221947 A JP2000221947 A JP 2000221947A
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JP
Japan
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display
display control
display device
flcd
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JP11022308A
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Hidekazu Matsuzaki
英一 松崎
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FLCDにおける温度補償動作とFLCDの
表示制御装置におけるDRAMのリフレッシュ動作とを
同時に行うことを実現し、メモリコントローラユニット
の設計において要求される処理時間に余裕ができ、表示
用メモリとして使用するDRAMの選定においても価格
的に安価なアクセススピードの遅い種類のものを採用す
ることを可能とした表示制御システム、表示制御方法及
び記憶媒体を提供する。 【解決手段】 ディスプレイコントローラ19のCPU
23は、FLCD20で表示画面上に表示するための処
理ができないような状態にある場合に、FLCD20か
ら表示データ処理ができないことを示す信号を受信した
時、DRAM22のリフレッシュ動作を行う制御を実行
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示制御システ
ム、表示制御方法及び記憶媒体に係り、更に詳しくは、
表示用メモリに記憶されたデータを表示装置に表示を行
う場合に好適な表示制御システム、表示制御方法及び記
憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、情報処理システムなどには、情
報の視覚的表現機能を果たす情報表示手段として表示装
置が用いられており、このような表示装置としてはCR
T(CathodeRayTube)表示装置が広く知
られている。ところが、CRTは特に表示画面の厚み方
向の長さをある程度必要とするため、全体としてその容
積が大きくなり、表示装置全体の小型化を図り難い。ま
た、これにより、このようなCRTを表示器として用い
た情報処理システムの使用にあたっての自由度、即ち設
置場所、携帯性の自由度が損なわれる。
【0003】この点を補うものとして液晶表示装置(以
下、LCD:LiquidCrystalDispla
yと称する)を用いることができる。即ち、LCDによ
れば、表示装置全体の小型化(特に薄型化)を図ること
ができる。このようなLCDの中には強誘電性液晶(以
下、FLC:FerroelectricLiquid
Crystalと称する)の液晶セルを用いた表示器
(以下、FLCD:FLCDisplayと称する)が
あり、その特徴の一つは、その液晶セルが電界の印加に
対して表示状態の保存性を有することにある。
【0004】即ち、FLCDは、その液晶セルが十分に
薄いものであり、その中の細長いFLCの分子は、電界
の印加方向に応じて第一の安定状態または第二の安定状
態に配向し、電界を除いてもそれぞれの配向状態を維持
する。このようなFLC分子の双安定性により、FLC
Dは記憶性を有する。この結果、FLCDを駆動する場
合には、CRTや他の液晶表示器と異なり、表示画面の
連続的なリフレッシュ駆動の周期に時間的な余裕がで
き、また、その連続的なリフレッシュ駆動とは別に、表
示画面上の変更にあたる部分のみの表示状態を更新する
部分書換駆動が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては下記のような問題があった。
【0006】上述したようなFLCDの制御において
は、より高速なスイッチング特性、より広い動作温度範
囲を実現するために、FLCDの周囲温度を検出し、検
出された温度情報に応じて適切な駆動条件を設定すると
いう温度補償動作を行う必要がある。この温度補償動作
を行っている間は、表示制御装置(ディスプレイコント
ローラ)から出力される表示内容更新のための表示デー
タを処理して表示することができない。
【0007】一方、表示制御装置においては、表示を行
うための画像情報を記憶しておく記憶手段として、揮発
性のDRAM(DynamicRandomAccse
ssMemory)が広く使われており、このDRAM
の特徴として、記憶内容を保持するために、一定時間毎
に記憶素子の活性化を行うためのリフレッシュ動作を行
う必要があり、リフレッシュ動作期間中はこのDRAM
への書き込み動作或いは読み出し動作が行えない。
【0008】従来のFLCDの制御においては、上述し
たFLCDにおける温度補償動作と、FLCDの表示制
御装置におけるDRAMのリフレッシュ動作がそれぞれ
個別に行われており、時間的な無駄が生じていた。
【0009】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、FLCDにおける温度補償動作とFLCDの表
示制御装置におけるDRAMのリフレッシュ動作とを同
時に行うことを実現し、メモリコントローラユニットの
設計において要求される処理時間に余裕ができ、表示用
メモリとして使用するDRAMの選定においても価格的
に安価なアクセススピードの遅い種類のものを採用する
ことを可能とした表示制御システム、表示制御方法及び
記憶媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、画像情報を表示する表示
装置と、前記画像情報記憶用の揮発性記憶手段を装備し
た表示制御装置とを有する表示制御システムであって、
前記表示制御装置は、前記表示装置で表示内容の更新を
行えない状態にある場合に前記揮発性記憶手段の記憶状
態の活性化を行う記憶状態活性化手段を有することを特
徴とする。
【0011】上記目的を達成するために、請求項2記載
の本発明は、前記表示装置は、表示内容の更新を行えな
い状態にある場合に当該状態にあることを示す状態情報
を前記表示制御装置に送信する状態情報送信手段を有
し、前記表示制御装置は、前記表示装置から表示内容の
更新を行えない状態にあることを示す状態情報を受信す
る状態情報受信手段を有することを特徴とする。
【0012】上記目的を達成するために、請求項3記載
の本発明は、前記表示装置における表示内容の更新を行
えない状態とは、前記表示装置で温度状態に応じて駆動
条件を設定している状態であることを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するために、請求項4記載
の本発明は、前記表示装置は、強誘電性液晶表示装置で
あることを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するために、請求項5記載
の本発明は、前記表示装置及び前記表示制御装置を有す
る情報処理システムに適用可能であることを特徴とす
る。
【0015】上記目的を達成するために、請求項6記載
の本発明は、画像情報を表示する表示装置と、前記画像
情報記憶用の揮発性記憶手段を装備した表示制御装置と
を有する表示制御システムに適用される表示制御方法で
あって、前記表示制御装置は、前記表示装置で表示内容
の更新を行えない状態にある場合に前記揮発性記憶手段
の記憶状態の活性化を行う記憶状態活性化ステップを有
することを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するために、請求項7記載
の本発明は、前記表示装置は、表示内容の更新を行えな
い状態にある場合に当該状態にあることを示す状態情報
を前記表示制御装置に送信する状態情報送信ステップを
有し、前記表示制御装置は、前記表示装置から表示内容
の更新を行えない状態にあることを示す状態情報を受信
する状態情報受信ステップを有することを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するために、請求項8記載
の本発明は、前記表示装置における表示内容の更新を行
えない状態とは、前記表示装置で温度状態に応じて駆動
条件を設定している状態であることを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するために、請求項9記載
の本発明は、前記表示装置は、強誘電性液晶表示装置で
あることを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するために、請求項10記
載の本発明は、前記表示装置及び前記表示制御装置を有
する情報処理システムに適用可能であることを特徴とす
る。
【0020】上記目的を達成するために、請求項11記
載の本発明は、画像情報を表示する表示装置と、前記画
像情報記憶用の揮発性記憶手段を装備した表示制御装置
とを有する表示制御システムに適用される表示制御方法
を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読
み出し可能な記憶媒体であって、前記表示制御方法は、
前記表示装置で表示内容の更新を行えない状態にある場
合に前記揮発性記憶手段の記憶状態の活性化を行う記憶
状態活性化ステップを有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明の実施の形態に係る表示制御
装置(ディスプレイコントローラ)を備えたFLC表示
装置を各種文字、画像情報等の表示装置として用いた情
報処理システムの全体の構成例を示すブロック図であ
る。本発明の実施の形態に係る情報処理システムは、ホ
ストCPU1、PCI(PeripheralComp
onentInterconnect)高速バス2、I
SA(IndustryStandardArchit
ecture)中速バス3、システムROM4、DRA
M5、ブリッジ6、ブリッジ7、I/Oコントローラ1
1、ハードディスク装置(HDD)12、フロッピーデ
ィスク装置(FDD)13、リアルタイムクロック(R
TC)14、オーディオサブシステム15、キーボード
(KBD)コントローラ16、キーボード17、マウス
18、ディスプレイコントローラ(FLCDインタフェ
ース部)19、FLCD20を備えている。
【0023】上記各部の構成を詳述すると、ホストCP
U1は、情報処理システム全体を制御する。PCI高速
バス2は、アドレスバス、データバス、コントロールバ
ス等を備える高速バスである。ISA中速バス3は、ブ
リッジ7によりPCI高速バス2と接続されている。シ
ステムROM4は、システム全体の初期化処理を行うプ
ログラム等を記憶するROMである。DRAM5は、メ
インメモリとして使用されるものであり、ホストCPU
1により実行される制御プログラムを記憶したり、ホス
トCPU1による制御処理時にワーク領域として使われ
る。ブリッジ6は、ホストCPU1とPCI高速バス2
との間のインタフェースを行う。ブリッジ7は、PCI
高速バス2とISA中速バス3との間のインタフェース
を行う。
【0024】I/Oコントローラ11は、ハードディス
ク装置12、フロッピーディスク装置13のためのディ
スク・インタフェースや、プリンタ装置を制御するため
に用いられるパラレル・インタフェース、公衆回線や専
用回線を利用して通信を行うための通信モデムを制御す
るために用いられるシリアル・インタフェースを備えて
いる。ハードディスク装置(HDD)12は、文字や画
像情報等の各種データを記憶する。フロッピーディスク
装置(FDD)13は、文字や画像情報等の各種データ
を記憶する。リアルタイムクロック(RTC)14は、
クロックを計数して時間を計時するタイマ機能も有して
いる。
【0025】オーディオサブシステム15は、マイクか
らの音声信号を入力して、ISA中速バス3に出力した
り、或いはISA中速バス3からの信号に基づいてスピ
ーカに可聴信号として出力する。キーボード(KBD)
コントローラ16は、キーボード17、マウス18との
間のインタフェースを制御している。キーボード17
は、文字、数字等のキャラクタやその他の入力を行うた
めに使用される。マウス18は、ポインティングデバイ
スであり、各種入力操作に使用される。ディスプレイコ
ントローラ(FLCDインタフェース部)19は、FL
CD20とのインタフェースを制御している。FLCD
20は、例えば特開平1−112222号公報や、特開
平1−126626号公報等において開示された表示器
を用いて構成できるFLCディスプレイである。
【0026】以上の構成を備える情報処理システムで
は、一般にシステムのユーザは、FLCD20の表示画
面に表示される各種情報に応じながら操作を行う。即
ち、シリアル・インタフェースを介して送られてくる通
信モデムからの情報や、ハードディスク装置12、フロ
ッピーディスク装置13、キーボード17、マウス18
から供給される文字や画像情報、また、システムROM
4、DRAM(メインメモリ)5に格納されたユーザの
システム操作に係る操作情報等が、FLCD20の表示
画面に表示され、ユーザはこの表示を見ながら情報の編
集、システムに対する指示操作を行う。この場合、上記
各種機器等は、それぞれFLCD20に対して表示情報
供給手段を構成する。
【0027】ここで、FLCD20の駆動方式について
説明を行う。FLCD20の液晶材料として用いられて
いる強誘電性液晶の特性には、より高速なスイッチング
特性、より広い動作温度範囲が求められており、これら
は印加電圧への依存度が大きい。図2に駆動電圧と印加
時間の関係を、図3に温度と駆動電圧の関係をそれぞれ
示す。図2は横軸に駆動電圧Vをとり、縦軸にパルス幅
ΔTをとり、駆動電圧Vの変化に伴うパルス幅ΔTの変
化を示している。図2より駆動電圧が高い程パルス幅は
短くしてよいことがわかる。次に、図3は横軸に温度T
empをとり、縦軸に駆動電圧Vをとり、パルス幅ΔT
を固定した時の閾値電圧Vthを示している。図3から
明らかなように、温度が下降すれば駆動電圧が上がるこ
とがわかる。図2及び図3から、印加電圧を大きくする
ことにより、より高速なスイッチング特性、より広い動
作温度範囲が得られることになる。
【0028】他方、駆動電圧制御に関しては、閾値等を
考慮した適切な温度補償を施さなければならない。この
ような駆動制御手段については特開平1−112222
号公報や、特開平1−126626号公報において提案
されている。
【0029】図4は本発明の実施の形態に係る、特開平
1−112222号公報に示されているFLCD20の
構成例を示すブロック図である。本発明の実施の形態に
係るFLCD20は、表示パネル2001、走査電極駆
動部2002、情報電極駆動部2003、電源回路20
04、温度センサ2005、A/D(アナログ/デジタ
ル)変換器2006、制御回路2007、D/A(デジ
タル/アナログ)変換器2009を備えている。図中2
008は制御信号を示す。
【0030】上記各部の構成を詳述すると、表示パネル
2001は、走査電極と情報電極とを交差させたマトリ
クス電極が配線され、走査電極と情報電極の交差部で画
素が形成されており、その交差部に印加した駆動電圧の
印加極性によって強誘電性液晶の配向状態を変調するこ
とができる。表示パネル2001内の走査電極は走査電
極駆動部2002に接続され、情報電極は情報電極駆動
部2003に接続される。
【0031】走査電極駆動部2002と情報電極駆動部
2003の動作に必要な電圧VDD1、VSS1、VD
D2、GND、VSS2及びVSS3、並びに表示パネ
ル2001の動作に必要な電位V1、V3、VC、V4
及びV2が電源回路2004から供給される。また、電
源回路2004には、外部の電源電圧+Vと−Vの2電
源が供給される。
【0032】次に、表示パネル2001に設けられた温
度センサ2005は、感温抵抗素子が用いられており、
A/D(アナログ/デジタル)変換器2006をもって
測温され、測温データは制御回路2007に取り込まれ
る。測温データは、予め用意されているデータテーブル
と比較され、その比較値によって最適駆動条件となるパ
ルス幅ΔTが制御信号2008として出力され、駆動電
圧VOとなるデータがD/A(デジタル/アナログ)変
換器2009へとそれぞれ出力される。
【0033】このデータテーブルは、図2及び図3に示
す特性を考慮して作成されたものであり、このデータテ
ーブルを線図化した一例を図5に示す。図5は横軸に温
度Temp、縦軸に駆動電圧VO及び周波数f(f=1
/ΔT)をとった線図であり、温度範囲(A)で周波数
fを固定した場合、温度Tempが上昇すると駆動電圧
Vが降下し、Vminを超えてしまう。従って、温度点
(D)で、より大きな周波数fを固定値として、これに
対応した駆動電圧VOも定まる。以下、温度範囲(B)
及び(C)、温度点(E)で同様なそれぞれの操作が繰
り返される。以上の如く形成される曲線の形状は、強誘
電性液晶の特性等によって異なるものであり、f及びV
の線図は適宜定めることができる。
【0034】次に、温度変化に伴い駆動電圧VOを設定
変更する手段を図6に基づき説明する。
【0035】図6は本発明の実施の形態に係る情報処理
システムのFLCD20に装備された電源回路2004
の駆動電圧発生回路2010の構成例を示すブロック図
である。本発明の実施の形態に係る電源回路2004の
駆動電圧発生回路2010は、差動増幅器D1、D2、
バッファOPアンプB3、BC、B4、電流増幅器I
1、I3、IC、I4、I2、分圧抵抗R1、R2、R
3、R4を備えている。図中2011はバッファアンプ
を示す。
【0036】上記各部の構成を動作と共に詳述すると、
FLCD20の制御回路2007からのデジタル駆動電
圧VOデータがD/A変換器2009へ送られ、D/A
変換器2009を通してアナログ値に変えられ、次いで
バッファアンプ2011を経て、電源回路2004の駆
動電圧発生回路2010への駆動電圧制御線vに出力さ
れる。この駆動電圧制御線vは差動増幅器D1とD2に
接続され、この演算器により固定電圧であるVC(−4
V)との差動がとられ、差動増幅器D1からは出力電位
V1電位、差動増幅器D2からは出力電位V2電位が発
生される。
【0037】この際、差動増幅器D1からの出力電位V
1と差動増幅器D2からの出力電位V2とが走査電極駆
動部2002と情報電極駆動部2003を駆動する時の
電源電圧の最大値と最小値との間に設定された電圧レベ
ル(電位)を基準にして、それぞれ正極性と負極性に設
定される。
【0038】特開平1−112222号公報では、駆動
電圧制御線の電位Vvは−4V≦Vv≦+14Vの範囲
に設定した電圧値をとるものとしている。この電位Vv
は温度情報に応じて−4V〜+14Vの間を可変するこ
ととなる。そして、V1とV2の間に分圧抵抗R1、R
2、R3、R4を直列に4素子接続し、抵抗1素子毎に
分圧電位を上位電位から順に出力電位V3、VC、V4
と発生させている。これらの電位をバッファOPアンプ
B3、BC、B4に導く。
【0039】ここで、特開平1−112222号公報で
は、電位VCを中心とした電圧比率がV1:V3:V
4:V2=2:1:1:2となるように、4素子R1、
R2、R3、R4とも等しい抵抗値としている。差動増
幅器D1、D2、バッファOPアンプB3、BC、B4
で発生した電位は、電流増幅器I1、I3、IC、I
4、I2に接続され、その出力V1、VC、V2が走査
電極駆動部2002へ、V3、VC、V4が情報電極駆
動部2003へとそれぞれ供給される。
【0040】以上、上述したように強誘電性液晶を用い
たFLCDの駆動制御においては、より高速なスイッチ
ング特性、より広い動作温度範囲を実現するために適切
な温度補償を施す必要があり、その温度補償を自動的に
実現するための手段について述べられたものが、特開平
1−112222号公報である。
【0041】特開平1−112222号公報では、本発
明の実施の形態の上記図4において示す如く、表示パネ
ル2001に設けられた温度センサ2005の状態がA
/D変換器2006をもって測温され、その測温データ
が制御回路2007に取り込まれて、その時の温度状態
における最適な表示パネル2001の駆動条件(駆動電
圧、駆動周期)が、走査電極駆動部2002、情報電極
駆動部2003及び電源回路2004に設定され、その
条件で表示パネル2001が駆動されることとなる。
【0042】次に、以上に説明したFLCD20の制御
を行うディスプレイコントローラ(FLCDインタフェ
ース部)19の構成を説明する。
【0043】図7は本発明の実施の形態に係る情報処理
システムのディスプレイコントローラ(FLCDインタ
フェース部)19の構成例を示すブロック図である。本
発明の実施の形態に係るディスプレイコントローラ(F
LCDインタフェース部)19は、SVGA(Supe
rVideoGraphicsArray:VGAの拡
張版)21、DRAM22、CPU23、ラインアドレ
ス生成回路24、ボーダ生成回路25、二値化中間調処
理回路26、合成回路27、合成回路28を備えてい
る。
【0044】図7に示すように、本発明の実施の形態に
係るディスプレイコントローラ(FLCDインタフェー
ス部)19、即ち、表示制御装置には、CRT用の表示
制御回路である既存のSVGAを利用したSVGA21
が用いられる。図7の詳細構成を説明する前に、本例に
おけるSVGA21の構成を図8を参照して説明する。
【0045】図8は本発明の実施の形態に係る情報処理
システムのSVGA21の構成例を示すブロック図であ
る。本発明の実施の形態に係るSVGA21は、FIF
O(FirstInFirstOut)メモリ211、
バスインタフェースユニット212、データマニピュレ
ータ213、グラフィックエンジン214、メモリイン
タフェースユニット215、FIFOメモリ216、V
GA(VideoGraphicsArray:IBM
社で開発したグラフィックインタフェース)217、書
換検出/フラグ生成回路218、部分書換ラインフラグ
レジスタ219を備えている。
【0046】上記各部の構成を動作と共に詳述すると、
上記図1に示した情報処理システムのホストCPU1
が、ディスプレイコントローラ(FLCDインタフェー
ス部)19の表示メモリウィンドゥ領域で書き込みのた
めにアクセスするその書き換え表示データは、PCI高
速バス2を介して転送され、FIFOメモリ211に一
時的に格納される。また、表示メモリウィンドゥ領域を
DRAM22の任意の領域に投影するためのバンクアド
レスデータもPCI高速バス2を介して転送される。表
示データは、R(赤)、G(緑)、B(青)各色256
階調を表現する24ビットデータの形態を有している。
【0047】ホストCPU1からのコマンドや上述のバ
ンクアドレスデータ等の制御情報は、レジスタセットデ
ータの形態で転送され、また、ホストCPU1がSVG
A側の状態を知るためにレジスタゲットデータがホスト
CPU1へ転送される。FIFOメモリ211に格納さ
れたレジスタセットデータ及び表示データは順次出力さ
れ、これらのデータに応じてバスインタフェースユニッ
ト212やVGA217中の各レジスタにセットされ
る。VGA217は、これらレジスタのセットされた状
態によって、バンクアドレスとその表示データ及び制御
コマンドを知ることができる。
【0048】VGA217は、表示メモリウィンドゥ領
域のアドレスとバンクアドレスに基づいて、これらに対
応するDRAM22におけるDRAMアドレスを生成
し、メモリインタフェースユニット215を介してDR
AM22へ転送する。このとき、書き換えられる表示デ
ータは、同様にメモリインタフェースユニット215を
介してDRAM22へ転送される。これにより、そのD
RAMアドレスに表示データを書き込むことができる。
【0049】一方、VGA217は、後に詳述するよう
に、図7に示すラインアドレス生成回路24から転送さ
れる要求ラインアドレスによって特定されるDRAM2
2の表示データを、同様に転送されるラインデータ転送
イネーブル信号に応じてDRAM22から読み出し、F
IFOメモリ216へ格納する。FIFOメモリ216
からは、表示データが格納された順序でFLCD20側
へ送出される。
【0050】ここで、メモリインタフェースユニット2
15は、VGA217や後述するデータマニピュレータ
213により指示されるDRAMアドレスに従って、D
RAM22へ表示データの書き込みや読み出しを行った
り、後述するようにFLCD20から出力されるTCO
MP信号に従って、DRAM22のリフレッシュ駆動を
行う。
【0051】SVGA21には、更に、アクセラレータ
機能を果たすデータマニピュレータ213及びグラフィ
ックエンジン214が設けられている。例えば、ホスト
CPU1が、バスインタフェースユニット212のレジ
スタに円及びその中心と半径に関するデータをセットし
て円の描画を指示すると、グラフィックエンジン214
はその円表示データを生成し、データマニピュレータ2
13はこのデータをDRAM22へ書き込む。
【0052】書換検出/フラグ生成回路218は、VG
A217が発生するDRAMアドレスを監視し、DRA
M22の表示データが書き換えられた(書き込まれた)
ときのDRAMアドレスを取り込む。そして、このDR
AMアドレス及びCPU23から得られるDRAMアド
レスオフセット、総ライン数、総ラインビット数の各デ
ータに基づいてラインアドレスを計算する。この計算の
概念を図9に示す。
【0053】図9に示されるように、DRAM22上の
アドレスXで示される画素は、FLCD画面のラインN
に対応するものであり、また1ラインは複数の画素から
なり、更に1画素は複数(n個)のバイトからなるもの
とする。このとき、ラインアドレス(ライン番号N)は
以下のように計算される。
【0054】ライン番号N=1+{(VRAMアドレ
ス:X)−(表示開始アドレス)}/{(1ラインの画
素数)×(1画素のバイト数:n)}書換検出/フラグ
生成回路218は、この計算したラインアドレスに応じ
て、部分書換ラインフラグレジスタ219のフラグをセ
ットする。この様子を図10に示す。図10から明らか
なように、例えば「L」という文字を表示するため、D
RAM22上の対応するアドレスの表示が書き換えられ
た場合、上記計算によって書き換えられたラインアドレ
スが検出され、このアドレスに対応するレジスタにフラ
グが立てられる(“1”がセットされる)。
【0055】再度、上記図7において、CPU23は、
ラインアドレス生成回路24を介して書換検出/フラグ
生成回路218の部分書換ラインフラグレジスタ219
の内容を読み取り、フラグがセットされているラインア
ドレスをSVGA21へ送出する。このとき、ラインア
ドレス生成回路24は、上記ラインアドレスデータに対
応してラインデータ転送イネーブル信号を送出し、SV
GA21(のFIFOメモリ216)から上記アドレス
の表示データを二値化中間調処理回路26に転送させ
る。
【0056】二値化中間調処理回路26は、R、G、B
各色8ビットで表現される256階調もしくは256色
の多値表示データを、FLCD20の表示画面における
各画素に対応した二値の画素データに変換する。本例で
は、上記表示画面の1画素は、図11に示されるよう
に、各色について面積の異なる表示セルを有している。
これに応じて1画素のデータも、図11に示されるよう
に、各色について2ビット(R1、R2、G1、G2、
B1、B2)を有する。従って、二値化中間調処理回路
26は、8ビットの表示データを各色2ビットの2値デ
ータ(即ち各色4値データ)に変換する。
【0057】以上のようにFLCD表示用の画素データ
に変換されるまでのデータの流れを図12に示す。
【0058】図12は本発明の実施の形態に係る情報処
理システムにおける表示データの処理の流れを示すフロ
ーチャートである。ホストCPU1は、アプリケーショ
ン/OS(オペレーティングシステム)を起動し(ステ
ップS11)、ディスプレイコントローラ(FLCDイ
ンタフェース部)19のDRAM22にR、G、B各色
8ビットの多値データとして格納する(ステップS1
2)。二値化中間調処理回路26は、二値化中間調処理
(ディザリング)を行う(ステップS13)。ディスプ
レイコントローラ(FLCDインタフェース部)19
は、FLCD20の表示画面にデータ表示を行う(ステ
ップS14)。
【0059】図12で明らかなように、本例では、DR
AM22のデータはR、G、B各色8ビットの多値デー
タとして格納され、これが読み出され表示が行われる時
に二値化される。これにより、ホストCPU1は、FL
CD20側に対してCRTを用いた場合と同様にアクセ
スでき、CRTとの互換性を確保できる。
【0060】尚、上記二値化中間調処理で用いられる手
法は、公知のものを用いることができ、このような手法
としては、例えば誤差拡散法、平均濃度法、ディザ法等
が知られている。
【0061】再度、上記図7において、ボーダ生成回路
25は、FLCD表示画面におけるボーダ部の画素デー
タを生成する。即ち、図9に示されるように、FLCD
20の表示画面は、1280画素からなる1ラインを1
024本有しており、この表示画面のうち表示に用いら
れないボーダ部が画面を縁取るように形成される。この
ボーダ部が存在することにより、FLCD20に転送さ
れる表示データのフォーマットは、図13(A)または
図13(B)に示すものとなる。
【0062】図13(A)は、図11に示す表示ライン
A、即ち全ての表示ラインがボーダ部に含まれる表示ラ
インのデータフォーマットであり、図13(B)は、図
11に示す表示ラインB、即ち表示に用いられるライン
のデータフォーマットである。表示ラインAのデータフ
ォーマットは、先頭にラインアドレスが付され、これに
ボーダ画素データが続く。これに対して表示ラインBは
両端部がボーダ部に含まれるので、そのデータフォーマ
ットは、ラインアドレスに続いて、ボーダ画素データ、
画素データ、ボーダ画素データの順で続く。
【0063】ボーダ生成回路25で生成されたボーダ画
素データは、合成回路27において二値化中間調処理回
路26からの表示データと直列合成される。更に、この
合成データには、合成回路28においてラインアドレス
生成回路24からの表示ラインアドレスが合成された
後、FLCD20に送られる。
【0064】CPU23は、以上説明した構成全体を制
御するものである。即ち、CPU23は、ホストCPU
1から表示画面の総ライン数、総ラインビット数、カー
ソル情報の各種情報を受け取る。また、CPU23は、
書換検出/フラグ生成回路218に対して、DRAMア
ドレスオフセット、総ライン数及び総ラインビット数の
各データを送出し、また、部分書換ラインフラグレジス
タ219の初期化を行い、また、ラインアドレス生成回
路24に対して表示開始ラインアドレス、連続表示ライ
ン数、総ライン数、総ラインビット数及びボーダ領域の
各データを送出し、同回路24から部分書換ラインフラ
グ情報を得る。更に、CPU23は、二値化中間調処理
回路26に対してバンド幅、総ラインビット数及び処理
モードの各データを送出し、ボーダ生成回路25に対し
てボーダパターンデータを送出する。
【0065】ここで、図17は本発明のプログラム及び
関連データが記憶媒体から表示制御システムに供給され
る概念例を示す説明図である。本発明のプログラム及び
関連データは、フロッピーディスクやCD−ROM等の
記憶媒体1701を装置1702に装備された記憶媒体
ドライブ挿入口1703に挿入することで供給される。
その後、本発明のプログラム及び関連データを記憶媒体
1701から一旦ハードディスクにインストールしハー
ドディスクからRAMにロードするか、或いは、ハード
ディスクにインストールせずに直接RAMにロードする
ことで、本発明のプログラム及び関連データを実行する
ことが可能となる。
【0066】また、図16は本発明のプログラム及び関
連データを記憶した記憶媒体の記憶内容の構成例を示す
説明図である。本発明の記憶媒体は、例えばボリューム
情報1601、ディレクトリ情報1602、プログラム
実行ファイル1603、プログラム関連データファイル
1604等の記憶内容で構成される。本発明のプログラ
ムは、ディスプレイコントローラ(FLCDインタフェ
ース部)19のCPU23で実行する後述の図15に係
る処理に基づきプログラムコード化されたものである。
【0067】尚、本発明の特許請求の範囲における各構
成要件と、本発明の実施の形態に係る表示制御システム
の各部との対応関係は下記の通りである。表示装置はF
LCD20に対応し、表示制御装置はディスプレイコン
トローラ(FLCDインタフェース部)19に対応す
る。また、記憶状態活性化手段、状態情報受信手段はデ
ィスプレイコントローラ(FLCDインタフェース部)
19のSVGA21のメモリインタフェースユニット2
15に対応し、揮発性記憶手段はディスプレイコントロ
ーラ(FLCDインタフェース部)19のDRAM22
に対応し、状態情報送信手段はFLCD20が有する状
態情報送信機能に対応する。
【0068】以上のように処理された画素データがFL
CD20に転送される様子を図14に示す。図14はF
LCD20に表示ラインアドレスと表示データが転送さ
れるタイミングを示すタイミング図である。本実施形態
では、表示ラインアドレスと表示データがAD0からA
D7までの8ビットパラレルデータの形式でFLCD2
0へ転送されるものとする。FLCD20は、上述した
ように、一度書き込んだ情報は電界を除いてもその配向
状態を維持するという記憶性を有しているため、表示更
新の行いたいラインがある場合には、書き換えを行うラ
インのアドレスを指定して表示情報を転送し、そのライ
ンのみの表示更新を行えばよい。
【0069】図14において、先ず、FLCD20から
表示データの送信要求を示す同期信号HSYNCがライ
ンアドレス生成回路24に出力される。ここで、同期信
号HSYNCは、ロウレベル“0”のときにデータの送
信要求を示す負論理の信号とする。次に、ラインアドレ
ス生成回路24は、表示ラインアドレスと表示データと
を識別するAHDL信号をハイレベル“1”にしてFL
CD20に出力すると同時に、表示更新の行いたい走査
電極の表示ラインアドレスをAD0からAD7までの信
号線に出力する。
【0070】続いて、ラインアドレス生成回路24は、
表示ラインアドレスをFLCD20へ転送し終えた時点
で、AHDL信号をロウレベル“0”にしてFLCD2
0へ出力すると同時に、要求ラインアドレスとラインデ
ータ転送イネーブル信号をSVGA21へ送出する。こ
れにより、SVGA21は、要求ラインアドレスに対応
した表示データを、ラインアドレス生成回路24から出
力されるラインデータ転送イネーブル信号に従って出力
する。
【0071】SVGA21から出力される、要求ライン
アドレスに対応した表示データは、二値化中間調処理回
路26及び合成回路27、28を経由してAD0からA
D7までの信号線に出力される。ここで、AHDL信号
は、ハイレベル“1”の時にAD0からAD7までの信
号線上にアドレス情報が出力されていることを示し、ロ
ウレベル“0”の時にAD0からAD7までの信号線上
に表示データが出力されていることを示す。
【0072】次に、FLCD20が温度補償動作を行っ
ており、ディスプレイコントローラ(FLCDインタフ
ェース部)19からの画素データをFLCD20の表示
画面上に表示するための処理が行えない時の、ディスプ
レイコントローラ(FLCDインタフェース部)19で
の処理の流れを説明する。図15にFLCD20におい
て温度補償が行われた時のメモリインタフェースユニッ
ト215によりDRAM22がアクセスされる様子を示
す。ここで、FLCD20から出力されるTCOMP信
号は、ハイレベル“1”の時にFLCD20において温
度補償が行われていることを示すものとする。また、ラ
インデータ転送イネーブル信号は、ハイレベル“1”の
時にSVGA21に対して、同時にSVGA21に対し
て出力される要求ラインアドレスにより指定される1ラ
イン分の表示データの出力を要求するものとする。
【0073】先ず、FLCD20から表示データの送信
要求を示す同期信号HSYNCが出力されると、ライン
アドレス生成回路24では、AHDL信号をハイレベル
“1”にしてFLCD20に出力すると同時に、表示ラ
インアドレスmを合成回路28を介してAD0からAD
7までの信号線に出力する。同時にラインアドレス生成
回路24は、ラインデータ転送イネーブル信号をハイレ
ベル“1”にしてSVGA21へ出力する。SVGA2
1では、ラインデータ転送イネーブル信号がハイレベル
“1”になったことにより、メモリインタフェースユニ
ット215によりDRAM22への、表示ラインアドレ
スmに対応する1ライン分の表示データのリード動作が
行われ、読み出されたデータは順次FIFOメモリ21
6へ格納される。
【0074】FIFOメモリ216へ格納された、表示
ラインアドレスmに対応する1ライン分の表示データ
は、AHDL信号がロウレベル“0”になると同時に出
力され始め、二値化中間調処理回路26及び合成回路2
7、28を経由して、AD0からAD7までの信号線に
出力される。FIFOメモリ216からの表示データの
読み出し動作は、ラインデータ転送イネーブル信号がロ
ウレベル“0”になるまで続けられる。ここで、DRA
M22からの、表示ラインアドレスmに対応する1ライ
ン分の表示データのリード動作は、FIFOメモリ21
6からの表示データの読み出し動作よりも高速に行われ
るため、FIFOメモリ216からの表示データの読み
出し動作よりも早く終結することとなる。
【0075】次に、FLCD20では、ディスプレイコ
ントローラ(FLCDインタフェース部)19から出力
された、表示ラインアドレスmに対応する1ライン分の
表示データの処理が完了すると、再び表示データの送信
要求を示す同期信号HSYNCをロウレベル“0”とし
て、次の表示ラインアドレスm+1に対応する1ライン
分の表示データを要求することとなるが、ここで、FL
CD20において温度補償動作を実施する時間が経過し
たことにより、FLCD20では、HSYNC信号をハ
イレベル“1”のままとし、TCOMP信号をハイレベ
ル“1”として温度補償動作を実行することとなる。
【0076】ディスプレイコントローラ(FLCDイン
タフェース部)19内のメモリインタフェースユニット
215では、TCOMP信号がハイレベル“1”となっ
たことにより、DRAM22に対してリフレッシュ動作
を実施する。ここでのリフレッシュ動作としては、DR
AM22に使用されるメモリデバイスによりサポートし
ているリフレッシュ動作(例えばCAS(Columm
AddressStrobe)BeforeRAS(R
owAddressStrobe)リフレッシュやセル
リフレッシュなど)を用いて行われる。
【0077】その後、温度補償動作が完了すると、FL
CD20ではTCOMP信号をロウレベル“0”とし、
その後ではHSYNC信号をロウレベル“0”として、
次の表示ラインアドレスm+1に対応する1ライン分の
表示データを要求することとなる。ディスプレイコント
ローラ(FLCDインタフェース部)19では、FLC
D20から表示データの送信要求を示す同期信号HSY
NCがロウレベル“0”となったことにより、ラインア
ドレス生成回路24において、AHDL信号をハイレベ
ル“1”にしてFLCD20に出力すると同時に、表示
ラインアドレスmを合成回路28を介してAD0からA
D7までの信号線に出力すると共に、ラインデータ転送
イネーブル信号をハイレベル“1”にしてSVGA21
へ出力する。これにより、表示ラインアドレスm+1に
対応する1ライン分の表示データがDRAM22から読
み出され、FIFOメモリ216を経由して出力され、
そのデータが二値化中間調処理回路26及び合成回路2
7、28を更に経由して、AD0からAD7までの信号
線に出力されることとなる。以降、同様な動作が繰り返
される。
【0078】メモリインタフェースユニット215にお
いては、以上述べた、FLCD20から表示データの送
信要求を示す同期信号HSYNCが出力されたことによ
る要求ラインアドレスに対応する1ライン分の表示デー
タのリード動作と、TCOMP信号がハイレベル“1”
となったことによるDRAM22に対するリフレッシュ
動作以外の期間は、VGA217やデータマニュピレー
タ213からの指示に従って、DRAM22へ表示デー
タのライト動作が行われる。
【0079】上述したように、FLCD20において温
度補償動作が行われていない場合には、DRAM22に
対してリード動作とライト動作が行われる。他方、FL
CD20において温度補償が行われている場合には、F
LCD20から出力されるTCOMP信号がハイレベル
“1”となると、DRAM22に対してリフレッシュ動
作が行われることとなる。
【0080】以上説明したように、本発明の実施の形態
に係る情報処理システムによれば、表示画面上に表示す
るための処理ができないような状態にある場合に表示デ
ータ処理ができないことを示す信号を出力するFLCD
20と、FLCD20から表示データ処理ができないこ
とを示す信号を受信した場合にDRAM22のリフレッ
シュ動作を行う制御を実行するディスプレイコントロー
ラ19のCPU23とを有するため、下記のような作用
及び効果を奏する。
【0081】表示装置(FLCD20)が表示制御装置
(ディスプレイコントローラ19)から出力された表示
データを表示画面上に表示するための処理ができないよ
うな状態(例えば、温度補償動作実行中である場合な
ど)にある場合に、表示装置では、表示制御装置から表
示装置へ出力された表示データの処理ができないことを
示す信号を出力し、表示制御装置では、本信号を受信し
たことに基づき表示用メモリとして使用しているDRA
Mのリフレッシュ動作を実行する。
【0082】これにより、従来は表示装置からのデータ
出力要求を示す信号の出力される周期で、DRAMへの
リード、ライト、リフレッシュの各動作を行えるような
タイミングで、メモリコントローラユニットを設計しな
ければならなかったものが、通常の表示装置からのデー
タ出力要求を示す信号の出力される周期においてはDR
AMへのリード、ライトの各動作を行えばよく、DRA
Mへのリフレッシュ動作は表示装置から出力された表示
データの処理ができないことを示す信号を受信した時に
行われることとなる。
【0083】即ち、FLCDにおける温度補償動作と、
FLCDの表示制御装置におけるDRAMのリフレッシ
ュ動作とを同時に行うことができ、結果として、メモリ
コントローラユニットの設計において要求される処理時
間に余裕ができ、表示用メモリとして使用するDRAM
の選定においても価格的に安価な且つアクセススピード
の遅い種類のものを採用することが可能となる効果があ
る。
【0084】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、シス
テム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコ
ンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納
されたプログラムコードを読み出し実行することによっ
ても、達成されることは言うまでもない。
【0085】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
【0086】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0087】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実
際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前
述した実施形態の機能が実現される場合も含まれること
は言うまでもない。
【0088】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至3、
請求項5記載の表示制御システムによれば、表示装置が
表示制御装置から出力された表示データを表示画面上に
表示するための処理ができないような状態(例えば、温
度補償動作実行中である場合など)にある場合に、表示
装置では、表示制御装置から表示装置へ出力された表示
データの処理ができないことを示す信号(表示内容の更
新を行えない状態にあることを示す信号)を出力し、表
示制御装置では、本信号を受信したことに基づき画像情
報記憶用の揮発性記憶手段の活性化(リフレッシュ動
作)を行う。
【0090】これにより、従来は表示装置からのデータ
出力要求を示す信号の出力される周期で、揮発性記憶手
段へのリード、ライト、リフレッシュの各動作を行える
ようなタイミングで、メモリコントローラユニットを設
計しなければならなかったものが、通常の表示装置から
のデータ出力要求を示す信号の出力される周期において
は揮発性記憶手段へのリード、ライトの各動作を行えば
よく、揮発性記憶手段へのリフレッシュ動作は表示装置
から出力された表示データの処理ができないことを示す
信号を受信した時に行われることとなる。
【0091】即ち、表示装置における温度補償動作と、
表示装置の表示制御装置における揮発性記憶手段のリフ
レッシュ動作とを同時に行うことができ、結果として、
メモリコントローラユニットの設計において要求される
処理時間に余裕ができ、揮発性記憶手段の選定において
も価格的に安価な且つアクセススピードの遅い種類のも
のを採用することが可能となる効果がある。
【0092】また、請求項4記載の表示制御システムに
よれば、強誘電性液晶表示装置における温度補償動作
と、強誘電性液晶表示装置の表示制御装置における揮発
性記憶手段のリフレッシュ動作とを同時に行うことがで
き、結果として、メモリコントローラユニットの設計に
おいて要求される処理時間に余裕ができ、揮発性記憶手
段の選定においても価格的に安価な且つアクセススピー
ドの遅い種類のものを採用することが可能となる効果が
ある。
【0093】また、請求項6乃至8、請求項10記載の
表示制御方法によれば、表示制御方法が適用される表示
制御システムにおいて、表示装置における温度補償動作
と、表示装置の表示制御装置における揮発性記憶手段の
リフレッシュ動作とを同時に行うことができ、結果とし
て、メモリコントローラユニットの設計において要求さ
れる処理時間に余裕ができ、揮発性記憶手段の選定にお
いても価格的に安価な且つアクセススピードの遅い種類
のものを採用することが可能となる効果がある。
【0094】また、請求項9記載の表示制御方法によれ
ば、表示制御方法が適用される表示制御システムにおい
て、強誘電性液晶表示装置における温度補償動作と、強
誘電性液晶表示装置の表示制御装置における揮発性記憶
手段のリフレッシュ動作とを同時に行うことができ、結
果として、メモリコントローラユニットの設計において
要求される処理時間に余裕ができ、揮発性記憶手段の選
定においても価格的に安価な且つアクセススピードの遅
い種類のものを採用することが可能となる効果がある。
【0095】また、請求項11記載の記憶媒体によれ
ば、記憶媒体から表示制御方法を読み出して表示制御シ
ステムで実行することで、表示装置における温度補償動
作と、表示装置の表示制御装置における揮発性記憶手段
のリフレッシュ動作とを同時に行うことができ、結果と
して、メモリコントローラユニットの設計において要求
される処理時間に余裕ができ、揮発性記憶手段の選定に
おいても価格的に安価な且つアクセススピードの遅い種
類のものを採用することが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示制御装置(ディ
スプレイコントローラ)を備えたFLC表示装置を各種
文字、画像情報等の表示装置として用いた情報処理シス
テムの全体の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの
FLCDの駆動電圧と印加時間の特性を示す説明図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの
FLCDの温度と駆動電圧の特性を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの
FLCDの構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの
FLCDの駆動電圧と周波数の温度特性を示す説明図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの
駆動電圧発生回路の構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの
ディスプレイコントローラ(FLCDインタフェース
部)の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの
SVGAの構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るVRAMアドレスX
で示される画素とFLCDの画面の表示ライン数Nとの
対応を示す模式図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る部分書換ラインフ
ラグレジスタへのフラグセット例を示す模式図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る情報処理システム
のFLCDの表示画面を示す模式図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る情報処理システム
における表示データの処理の流れを示すフローチャート
である。
【図13】本発明の実施の形態に係る情報処理システム
における表示データのフォーマットを示す模式図であ
り、(A)は表示ラインAのデータフォーマットの模式
図、(B)は表示ラインBのデータフォーマットの模式
図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る情報処理システム
のFLCDに表示ラインアドレスと表示データが転送さ
れるタイミングを示すタイミング図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る情報処理システム
のFLCDにおいて温度補償が行われた時のメモリイン
タフェースユニットによりDRAMがアクセスされる様
子を示すタイミング図である。
【図16】本発明のプログラム及び関連データを記憶し
た記憶媒体の記憶内容の構成例を示す説明図である。
【図17】本発明のプログラム及び関連データが記憶媒
体から装置に供給される概念例を示す説明図である。
【符号の説明】
19 ディスプレイコントローラ 20 FLCD 21 SVGA 22 DRAM 23 CPU 215 メモリインタフェースユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C006 AA01 AA02 AA12 AA13 AA22 AF03 AF27 AF31 AF42 AF51 AF82 BA12 BF02 BF08 BF09 BF14 BF15 BF16 BF25 BF38 FA15 FA19 FA52 5C080 AA10 BB05 CC03 DD20 DD27 FF09 GG08 GG12 JJ02 JJ04 JJ05 JJ07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を表示する表示装置と、前記画
    像情報記憶用の揮発性記憶手段を装備した表示制御装置
    とを有する表示制御システムであって、 前記表示制御装置は、前記表示装置で表示内容の更新を
    行えない状態にある場合に前記揮発性記憶手段の記憶状
    態の活性化を行う記憶状態活性化手段を有することを特
    徴とする表示制御システム。
  2. 【請求項2】 前記表示装置は、表示内容の更新を行え
    ない状態にある場合に当該状態にあることを示す状態情
    報を前記表示制御装置に送信する状態情報送信手段を有
    し、前記表示制御装置は、前記表示装置から表示内容の
    更新を行えない状態にあることを示す状態情報を受信す
    る状態情報受信手段を有することを特徴とする請求項1
    記載の表示制御システム。
  3. 【請求項3】 前記表示装置における表示内容の更新を
    行えない状態とは、前記表示装置で温度状態に応じて駆
    動条件を設定している状態であることを特徴とする請求
    項1又は2記載の表示制御システム。
  4. 【請求項4】 前記表示装置は、強誘電性液晶表示装置
    であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載
    の表示制御システム。
  5. 【請求項5】 前記表示装置及び前記表示制御装置を有
    する情報処理システムに適用可能であることを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れかに記載の表示制御システム。
  6. 【請求項6】 画像情報を表示する表示装置と、前記画
    像情報記憶用の揮発性記憶手段を装備した表示制御装置
    とを有する表示制御システムに適用される表示制御方法
    であって、 前記表示制御装置は、前記表示装置で表示内容の更新を
    行えない状態にある場合に前記揮発性記憶手段の記憶状
    態の活性化を行う記憶状態活性化ステップを有すること
    を特徴とする表示制御方法。
  7. 【請求項7】 前記表示装置は、表示内容の更新を行え
    ない状態にある場合に当該状態にあることを示す状態情
    報を前記表示制御装置に送信する状態情報送信ステップ
    を有し、前記表示制御装置は、前記表示装置から表示内
    容の更新を行えない状態にあることを示す状態情報を受
    信する状態情報受信ステップを有することを特徴とする
    請求項6記載の表示制御方法。
  8. 【請求項8】 前記表示装置における表示内容の更新を
    行えない状態とは、前記表示装置で温度状態に応じて駆
    動条件を設定している状態であることを特徴とする請求
    項6又は7記載の表示制御方法。
  9. 【請求項9】 前記表示装置は、強誘電性液晶表示装置
    であることを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載
    の表示制御方法。
  10. 【請求項10】 前記表示装置及び前記表示制御装置を
    有する情報処理システムに適用可能であることを特徴と
    する請求項6乃至9の何れかに記載の表示制御方法。
  11. 【請求項11】 画像情報を表示する表示装置と、前記
    画像情報記憶用の揮発性記憶手段を装備した表示制御装
    置とを有する表示制御システムに適用される表示制御方
    法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより
    読み出し可能な記憶媒体であって、 前記表示制御方法は、前記表示装置で表示内容の更新を
    行えない状態にある場合に前記揮発性記憶手段の記憶状
    態の活性化を行う記憶状態活性化ステップを有すること
    を特徴とする記憶媒体。
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