JP2000221850A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000221850A
JP2000221850A JP11020307A JP2030799A JP2000221850A JP 2000221850 A JP2000221850 A JP 2000221850A JP 11020307 A JP11020307 A JP 11020307A JP 2030799 A JP2030799 A JP 2030799A JP 2000221850 A JP2000221850 A JP 2000221850A
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forming apparatus
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JP11020307A
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English (en)
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Motomi Takemoto
もとみ 竹本
Akinori Yoshida
明徳 吉田
Hiroaki Ikeda
博昭 池田
Koji Naito
耕司 内藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント中における料金不足による装置の停
止を防止するとともに、投入した料金または出力した用
紙が盗難されるのを防止すること。 【解決手段】 画像形成装置は、コピーベンダ161と
デジタル複写機200と、ソータ10とより構成され
る。デジタル複写機200でプリントされた用紙は、プ
リント料金が未納の場合には、ソータ10のメールボッ
クスアセンブリ30内のメールボックス311〜315
に出力される。メールボックスアセンブリ30は筐体
で、メールボックス311〜315に蓄積された用紙を
外部から取出すことはできない。コピーベンダ161
は、投入された料金を識別番号別に管理する。メールボ
ックス311〜315に蓄積された用紙は識別番号別に
管理され、識別番号に対応するプリント料金がコピーベ
ンダ161に投入されると、スタック20に搬送され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像形成装置に関
し、特にプリント動作に応じた料金を回収することがで
きる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、投入された対価に応じてプリ
ント動作を許可する、料金徴集装置が接続された複写機
が知られている。このような複写機においては、複写機
のプリント動作に応じて料金が課金され、料金徴集装置
に投入された料金を限度として、複写機でプリントする
ことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
料金徴集装置に接続された複写機では、料金徴集装置に
投入された料金を限度としてプリントを行なうため、プ
リント料金が投入された金額を超える場合には、複写機
はプリント動作を中止するようにされていた。したがっ
て、使用者はプリント動作を再開させるために、料金徴
集装置に再度料金を投入しなけばならず、手元に投入す
るための硬貨を所持していない場合には、紙幣を両替す
る等のために複写機から離れなければならないといった
問題があった。
【0004】また、投入料金は十分にあるにもかかわら
ず、プリントするための原稿を整理するなどのためにプ
リント動作を一時中断する場合には、他の使用者にその
複写機の使用を可能にするために、投入金額をその都度
精算する必要があった。投入金額を精算せずに複写機を
離れた場合には、他の需要者が投入金額を勝手に精算し
て料金を盗まれてしまうか、その料金を用いてプリント
をされてしまうといった問題があった。
【0005】さらに、この種の複写機は、LAN(ロー
カルエリアネットワーク)等により画像データを送信可
能なパーソナルコンピュータと接続することが可能であ
り、このパーソナルコンピュータから送信された画像デ
ータをプリント出力することが可能である。複数のパー
ソナルコンピュータがLANに接続されている場合に
は、複写機を複数のパーソナルコンピュータで共有する
ことが可能であり便利であるが、パーソナルコンピュー
タからプリント指示した使用者が、複写機から隔れた場
所に居るので、プリント出力した用紙を他人に持ってい
かれたり、プリント料金の徴集ができないといった問題
があった。
【0006】この発明は上述の問題点を解決するために
なされたもので、プリント動作中における料金不足によ
る画像形成装置の停止を防止するとともに、投入した料
金またはプリント出力した用紙が盗難されることを防止
することのできる画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0007】さらに、画像形成装置と接続された複数の
パーソナルコンピュータからプリント指示を行なった場
合においても、プリント料金の徴収をすることができる
とともに、プリント出力した用紙が盗難されることを防
止することのできる画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のある局面によ
る画像形成装置は、入力された画像データを記録媒体に
画像形成して出力する画像形成部と、画像形成部で出力
される記録媒体を外部から取出し可能に蓄積するスタッ
クと外部から取出し不可能に蓄積するメールボックスと
を有する排出装置と、使用料金の徴収を検知する検知手
段とを備え、排出装置は、検知手段で使用料金の徴収を
検知したときは記録媒体をスタックに蓄積し、検知手段
で使用料金の徴収を検知しないときは記録媒体をメール
ボックスに蓄積することを特徴とする。
【0009】好ましくは画像形成装置は、識別番号を入
力する識別番号入力手段をさらに備え、検知手段は、識
別番号ごとに使用料金の徴収を検知することを特徴とす
る。
【0010】さらに好ましくは画像形成装置の排出装置
は、メールボックスを複数有し、識別番号ごとに複数の
メールボックスに仕分けして記録媒体を蓄積することを
特徴とする。
【0011】さらに好ましくは画像形成装置は、検知手
段でメールボックスに蓄積されている記録媒体に対する
使用料金の徴収を検知したときは、メールボックスに蓄
積されている記録媒体をスタックに搬送する搬送手段を
含むことを特徴とする。
【0012】さらに好ましくは画像形成装置の搬送手段
は、検知手段で一部の使用料の徴収を検知したときは、
メールボックスに蓄積されている記録媒体のうち徴収し
た一部の使用料に応じた記録媒体をスタックに搬送する
ことを特徴とする。
【0013】さらに好ましくは画像形成装置の画像形成
部は、検知手段で使用料の徴収を検知しない場合は、識
別番号入力手段で入力された識別番号が特定の識別番号
のときに能動化されることを特徴とする。
【0014】さらに好ましくは画像形成装置の画像形成
部は、複数の動作モードで画像の形成が可能であり、検
知手段で使用料の徴収を検知しない場合は、特定の動作
モードのときに能動化されることを特徴とする。
【0015】さらに好ましくは画像形成装置は、画像デ
ータを画像形成部に入力する手段と、識別番号を識別番
号入力手段に入力する手段とを備えた端末をさらに含
む。
【0016】さらに好ましくは記載の画像形成装置は、
識別番号を入力する第2の識別番号入力手段を備え、排
出装置は、検知手段で使用料金の徴収を検知したときで
あっても記録媒体をメールボックスに蓄積し、排搬送手
段は、検知手段でメールボックスに蓄積されている記録
媒体に対する使用料金の徴収を検知したときであって、
かつ、第2の識別番号入力手段で入力された識別番号が
端末から出力された識別番号と同じときに、メールボッ
クスに蓄積されている記録媒体をスタックに搬送するこ
とを特徴とする。
【0017】さらに好ましくは画像形成装置は、画像デ
ータが入力されてから所定の時間が経過してもなお記録
媒体がメールボックスに蓄積されているときは、記録媒
体に対応する識別番号を出力した端末に警告を発信する
警告手段をさらに備える。
【0018】この発明の他の局面による画像形成装置
は、入力された画像データを記憶する記憶手段と、使用
料金が徴収されたことを検知する検知手段と、検知手段
で使用料金の徴収を検知したときは記憶手段に記憶され
た画像データを記録媒体に画像形成して出力する画像形
成部とを備える。
【0019】好ましくは画像形成装置は、識別番号を入
力する識別番号入力手段をさらに備え、検知手段は、識
別番号ごとに使用料金が徴収されたことを検知すること
を特徴とする。
【0020】さらに好ましくは画像形成装置の記憶手段
は、識別番号ごとに画像データを記憶することを特徴と
する。
【0021】さらに好ましくは画像形成装置の画像形成
部は、検知手段で一部の使用料の徴収を検知したとき
は、記憶手段に記憶されている画像データのうち徴収し
た一部の使用料に応じた画像データを記録媒体上に画像
形成して出力することを特徴とする。
【0022】さらに好ましくは画像形成装置は、画像デ
ータを記憶手段に入力する手段と、識別番号を識別番号
入力手段に入力する手段とを含む端末をさらに備える。
【0023】さらに好ましくは画像形成装置は、識別番
号を入力する第2の識別番号入力手段を備え、画像形成
部は、検知手段で使用料金の徴収を検知したときであっ
て、かつ、第2の識別番号入力手段で入力された識別番
号が端末から出力された識別番号と同じときに、記憶手
段に記憶された画像データを記録媒体に画像形成して出
力することを特徴とする。
【0024】さらに好ましくは画像形成装置の記憶手段
は、画像データが入力されてから第1の時間が経過して
もなお記憶手段に画像データが記憶されているときは、
画像データを消去することを特徴とする。
【0025】さらに好ましくは画像形成装置は、画像デ
ータが入力されてから第2の時間が経過してもなお記憶
手段に画像データが記憶されているときは、画像データ
に対応する識別番号を出力した端末に警告を発信する警
告手段をさらに備える。
【0026】これらの発明に従うと、プリント動作中に
おける料金不足による画像形成装置の停止を防止すると
ともに、投入した料金またはプリント出力した用紙が盗
難されることを防止することのできる画像形成装置を提
供することができる。
【0027】また、画像形成装置に接続された端末から
のプリント指示があった場合においても、プリント料金
の徴収ができるとともに、プリント出力した用紙が盗難
されることを防止することのできる画像形成装置を提供
することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図中同一符号は同
一または相当する部材を示す。
【0029】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態における画像形成装置の全体構成を示す
図である。図を参照して、画像形成装置は大きくはデジ
タル複写機200と、デジタル複写機200のプリント
料金を徴集するためのコピーベンダ161と、ソータ1
0とから構成されている。
【0030】コピーベンダ161は、コインを投入する
ためのコイン投入口163と、コイン返却ボタン164
と、コイン返却口165と、投入された対価の額を表示
する表示部166とを備える。コピーベンダ161は、
デジタル複写機200とコネクタ162を介してケーブ
ルで接続されている。
【0031】なお、本実施の形態においてはコピーベン
ダ161をコインの投入によりプリント料金を徴集する
形態としたが、コインに代えて、紙幣、プリペイドカー
ド、ICカード、キャッシュカードなどがセットされる
ことによりプリント料金を徴集するようにしてもよい。
【0032】図2は、デジタル複写機200の概略構成
を説明するための模式的断面図である。図を参照して、
デジタル複写機200は、原稿から画像データを読取る
イメージリーダ部201と、用紙上に画像を印刷するプ
リンタ部202とから構成されている。
【0033】イメージリーダ部201の原稿台203上
に載置された原稿は、スキャナ204の備える露光ラン
プ205により照射される。原稿面からの反射光は、ミ
ラー206〜208および集光レンズを介してフルカラ
ーCCDセンサ210上に像を結ぶ。フルカラーCCD
センサ210は、原稿面からの反射光を赤(R)、緑
(G)および青(B)の電気信号(アナログ信号)に変
換して画像信号処理部211に出力する。スキャナ20
4は、スキャナモータ212により矢印の方向(副走査
方向)に移動して、原稿全体を走査する。
【0034】画像信号処理部211は、入力されるアナ
ログ信号を所定のデジタル信号(レーザ駆動信号)に変
換してレーザ装置213に出力する。レーザ装置213
は、入力されたデジタル信号に基づいてレーザビームを
出力する。
【0035】プリンタ部202において、レーザ装置2
13から出力するレーザビームは帯電着チャージャ21
4によって帯電された感光体ドラム215を露光し、静
電潜像を形成する。シアン、マゼンタ、イエローおよび
ブラックの4色のトナー現像器216〜219が順に選
択され、感光体ドラム215上の静電潜像が現像され
る。給紙カセット220〜222より適当な用紙が搬送
される。用紙はタイミングローラ223を通過する。吸
着ローラ224に対向して設けられる静電吸着チャージ
ャ225により転写ドラム226に用紙は吸着される。
【0036】感光体ドラム215上に現像されたトナー
像は、転写チャージャ227により転写ドラム226上
に巻付けられた用紙に転写される。転写ドラム226の
回転はドラムモータ228により制御される。フルカラ
ーコピーの実行時、上記印字工程は、シアン、マゼン
タ、イエローおよびブラックの4色について繰返し行な
われる。すなわち、転写ドラム226が4回転する。
【0037】その後用紙は、分離チャージャ229およ
び除電チャージャ230により転写ドラム226の表面
の除電と、分離爪231の作用とによって転写ドラム2
26から分離され、定着装置232を通って定着が行な
われた後に、デジタル複写機200に接続されたソータ
10(図4参照)の受入ローダ対81に向けて排出され
る。
【0038】定着装置232は、上ローラ234と下ロ
ーラ235とから構成される。それぞれのローラ23
4,235はヒータによって予め定められた温度になる
ように調節される。
【0039】図3は、デジタル複写機200の上面に設
けられる操作パネル150の構成を説明するための平面
図である。操作パネル150は、液晶表示装置156
と、その上に設けられ透明な部材からなるタッチパネル
151とを含む。液晶表示装置156は、デジタル複写
機200のプリント動作モードや内部の状態を表示す
る。タッチパネル151は、プリント動作モードなどを
設定するためのもので、使用者は所定の操作を入力する
ことができる。操作パネル150はさらに、プリント部
数やプリントの倍率などの数値を入力するためのテンキ
ー152と、ユーザの入力により設定されたプリント動
作モードをリセットするためのリセットキー153と、
デジタル複写機のプリント動作を一時中断して他のプリ
ント動作を割込ませるための割込みキーキー154と、
コピー開始を指示するためのスタートキー155とを含
んでいる。
【0040】続いて、ソータ10の内部構造について詳
述する。図4は、ソータ10の構成を説明するための図
である。
【0041】ソータ10は、大きくは用紙搬送部80
と、5段のメールボックス311〜315を有するメー
ルボックスアセンブリ30と、必要に応じて用紙束にス
テープル処理を施すステープルユニット70と、モータ
M70によって駆動されメールボックス311〜315
上の用紙束を取出し用紙束搬送ゲート100に受渡すた
めの取出ユニット40と、スタック20と、取出ユニッ
ト40によりメールボックス311〜315上から取出
された用紙束をスタック20上に搬送する用紙束搬送ゲ
ート100とを含んでいる。
【0042】メールボックスアセンブリ30は、筐体
で、メールボックス311〜315に排出された用紙を
外部から取出すことはできない。これに対してスタック
20上に蓄積された用紙は、使用者が取出すことができ
る。
【0043】以下では、図4を用いて、用紙搬送部8
0、メールボックスアセンブリ30、ステープルユニッ
ト70、および用紙搬送ゲート100の各部を中心に説
明する。
【0044】まず、用紙搬送部80について説明する。
用紙搬送部80は、デジタル複写機200(図1参照)
から排出された用紙を受入れる受入ローラ対81と、ほ
ぼ垂直の方向に用紙を搬送するための第1搬送部83
と、用紙の搬送方向を第1搬送部83側または用紙束搬
送ゲート100側に切換える切換爪82と、第1搬送部
83からメールボックスアセンブリ30側のほぼ水平の
方向に用紙を搬送するための第2搬送部90とから構成
されている。
【0045】ここで、切換爪82は、ソレノイドSL5
0のオン、オフに基づいて支軸82aのまわりを回転す
ることができる。ソレノイドSL50がオフの場合に
は、切換爪82は図4に示す位置にセットされる。この
とき、デジタル複写機200から排出され、受入ローラ
対81により受入れられた用紙は切換爪82の湾曲した
右側面によりガイドされ、第1搬送部83に送り込まれ
る。
【0046】ソレノイドSL50がオンの場合には、切
換爪82は図4に示す位置から時計回り方向に回転す
る。このとき、デジタル複写機200から排出され、受
入ローラ対81により受入れられた用紙は切換爪82の
上面とガイド板79とによりガイドされ、後述する用紙
束搬送ゲート100を通じてスタック20上に搬送され
る。
【0047】第1搬送部83は、用紙をガイドするガイ
ド板84〜87と用紙を搬送する搬送ローラ対88,8
9とからなり、中段部に用紙の搬送方向先端部または後
端部に綴じ穴を形成するためのパンチユニット75が設
置されている。また、第2搬送部90は、用紙を搬送す
る1対の搬送ローラ91,92と、用紙をガイドするガ
イド板93,94とからなる。ガイド板94はガイド板
93の側板部に取付けられ、搬送ローラ91はガイド板
94の一端に装着されている。この第2搬送部90は、
支軸95を中心として、図4に示す位置からほぼ90°
矢印a方向に回転させることができる。
【0048】ソータ10では、メールボックス311〜
315へ用紙が分配される際には、第2搬送部90が第
4に示す位置とされ、搬送ローラ91,92によって第
1搬送部93から搬送されるくる用紙はメールボックス
アセンブリ30側へ送られる。メールボックス311〜
315から用紙束をスタック20上に取出す際には、第
2搬送部90は支軸95を中心として矢印a方向にほぼ
90°回転し、用紙搬送位置から退避する。
【0049】また、第2搬送部90には、センサSE2
1が設置されており、このセンサSE21はメールボッ
クス311〜315に収容される用紙およびメールボッ
クス311〜315から取出される用紙束を検出する。
【0050】受入ローラ対81と、搬送ローラ対88,
89と、搬送ローラ91,92と、取出ローラ42,4
3とは、モータM50によって図示しない駆動力伝達部
を介して回転される。なお、取出ローラ42,43は取
出ユニット40に設けられ、メールボックス311〜3
15から用紙束を取出す際に用紙束を挟込み、用紙束搬
送ゲート100に受渡す。このとき、取出ユニット40
は、メールボックス311〜315に蓄積されている用
紙から所定の枚数の用紙だけを取出ローラ42,43で
取出し用紙搬送ゲート100に受渡すことができる。
【0051】続いて、メールボックスアセンブリ30に
ついて説明する。メールボックスアセンブリ30は5段
のメールボックス311〜315からなり、各メールボ
ックス311〜315は一定の間隔で傾斜して設置され
る。各メールボックス311〜315の下端側に設けら
れた各ピン32は、垂直方向に設置された図示しない駆
動軸の外周面に形成されたスパイラル状の溝と係合して
おり、この駆動軸がモータM60によって正転/逆転さ
れることにより各メールボックス311〜315は昇降
される。
【0052】メールボックスアセンブリ30については
図4に示す位置をホームポジションとする。このホーム
ポジションでは、第1メールボックス311は搬送ロー
ラ91,92に対向し、第2メールボックス312はス
テープルユニット70に対向している。以下、搬送ロー
ラ91,92に対向するメールボックス311〜315
の位置を位置X1とし、ステープルユニット70に対向
するメールボックス311〜315の位置を位置X2と
する。
【0053】第1メールボックス311が位置X1にあ
る状態から駆動軸を1回転逆転させると、第1メールボ
ックス311は位置X2に、第2メールボックス312
は第3メールボックス313に接する位置に下降する。
第1メールボックス311が位置X2にあるときには、
第1メールボックス311上の用紙束をステープルユニ
ット70により綴じることができる。用紙束が綴じられ
た後、駆動軸を1回転正転させると、再び第1メールボ
ックス311は位置X1に上昇し、第2メールボックス
312は位置X2に上昇する。
【0054】メールボックスアセンブリ30には各メー
ルボックス311〜315がホームポジションにセット
されていることを検出するためのセンサ(図示せず)
と、駆動軸が1回転して各メールボックス311〜31
5が1ピッチ上昇したことを検出するためのセンサ(図
示せず)が設置されている。また、各メールボックス3
11〜315には用紙の有無を検出するセンサSE34
1〜345が取付けられている。
【0055】次に、ステープルユニット70について説
明する。このステープルユニット70は、電動式の周知
の構造からなり、ステープル針を内蔵したカートリッジ
を着脱することのできるヘッド部71と、ヘッド部71
から打出されたステープル針を受止めて折り曲げるアン
ビル部72とから構成されている。このステープルユニ
ット70は位置X2にセットされるメールボックス31
1〜315側に移動し、用紙束のコーナの1箇所または
用紙束の端部の2箇所にステープル針を打込む。
【0056】すなわち、ステープルユニット70は、ソ
ータ10の正面側(紙面に向かって手前側)をホームポ
ジションとし、奥側に向かって移動することができ、所
定の位置で一旦停止してメールボックス311〜315
側に移動してステープル針を打込み、ステープル針を打
込んだ後ホームポジションに戻る。なお、各メールボッ
クス311〜315の下端部のステープル針の打込に対
応する位置には切欠が形成されており、ステープルユニ
ット70の先端部がメールボックス311〜315側に
入り込めるようになっている。
【0057】さらに、用紙束搬送ゲート100について
説明する。用紙束搬送ゲート100は、ボックス101
に1対のゲートローラ102,103と、用紙ガイド板
104,105とを含んでおり、ローラ102,103
はモータM21によって正転/逆転される。この用紙束
搬送ゲート100は図示しないガイド部材にガイドされ
て昇降し、その駆動源としてモータM20が設置されて
いる。
【0058】用紙束搬送ゲート100のホームポジショ
ンは図4に示す位置である。このホームポジションにお
いて、用紙束搬送ゲート100は受入ローラ対81から
切換爪82の上面にガイドされて搬送されてきた用紙を
モータ102,103の回転によって図4中の左方向へ
搬送し、スタック20上へ送り込む。
【0059】ここでは、メールボックス312上の用紙
束をスタック20上へ送り込む場合について説明する。
用紙束搬送ゲート100は図5〜図10に示すようにソ
ータ10内を移動することができる。図5〜図10は、
ソータ10内で用紙束搬送ゲート100の移動を説明す
るための図である。
【0060】用紙束搬送ゲート100は、メールボック
ス312上のステープル済あるいはステープルされてい
ない用紙束を受取るため、位置X1にセットされたメー
ルボックス312に対向する位置まで下降する(図5参
照)。この取出位置において、用紙束搬送ゲート100
は、図4の取出ローラ42,43が移動することによっ
て挟まれてメールボックス312から引出された用紙束
Sを、ローラ102,103により挟み込む(図6参
照)。ローラ102,103を正転させることにより用
紙束Sは用紙束搬送ゲート100に取込まれる(図7参
照)。
【0061】用紙束Sが完全に用紙束搬送ゲート100
に取込まれると、ローラ102,103の正転は停止さ
れ、同時に用紙束搬送ゲート100は上昇する(図8参
照)。用紙束搬送ゲート100が所定の高さに上昇する
と、ローラ102,103が逆転し、挟み込まれている
用紙束Sはスタック20上に排出される(図9参照)。
【0062】用紙束搬送ゲート100は、1ピッチ上昇
して位置X1にセットされたメールボックス313に対
向する送り出し位置まで下降し(図10参照)、上述の
ようなスタック20へのスタック動作を繰返すことがで
きる。
【0063】これらのスタック動作を可能にするため
に、図4に示すようにスタック20の上方には、スタッ
ク20上で用紙の有無を検出するためのセンサSE3
3、スタック20上で用紙の最上面(用紙がないときに
はスタック20の上面)を検出するためのセンサSE2
3が設置されている。また、用紙束搬送ゲート100が
ホームポジションにあることを検出するためのセンサS
E20、用紙束搬送ゲート100内の用紙束の有無を検
出するためのセンサSE22が設置されている。
【0064】このような構成の画像形成装置は、デジタ
ル複写機200でプリントされた用紙のうち関連する用
紙をまとめてメールボックス311〜315に排出する
ことができる。たとえば、使用者Aがプリントした用紙
をメールボックス311にまとめて排出し、使用者Bが
プリントした用紙をまとめてメールボックス312に排
出するようにすることができる。これらについては、後
で詳しく説明する。
【0065】上述のデジタル複写機200とソータ10
とは図11に示す制御部によって制御される。図11
は、画像形成装置の制御部の概略構成を示すブロック図
である。図を参照して、制御部は、イメージリーダ部2
01の制御を行なうためのCPU252と、プリンタ部
202の制御を行なうCPU260とを中心に構成され
ている。それぞれのCPU252,260はシリアルI
/O253を介してコピーベンダ161に接続される。
【0066】また、CPU252には、CPU252で
実行するプログラムを記憶したROM254と、パソコ
ン270〜273から送信された画像データなどを記憶
するためのRAM255と、操作パネル150における
表示に用いられる画面を記憶するNVRAM256と、
前述した画像信号処理部211とが接続されている。
【0067】一方、CPU260にはCPU260で実
行するプログラムを記憶したROM261と、プログラ
ムを実行するのに必要な変数等を記憶するRAM262
と、前述のレーザ装置213とが接続されている。
【0068】画像信号処理部211には原稿画像を読込
むためのフルカラーCCDセンサ210が接続され、レ
ーザ装置213にはレーザダイオード113aが接続さ
れている。
【0069】CPU252は、さらに外部入出力制御部
257と接続されており、画像形成装置とLANで接続
されたパソコン270〜273と通信を行なうことがで
きる。CPU252は、外部入出力制御部257を介し
てパソコン270〜273と通信を行なうことにより、
パソコン270〜273から画像データとその画像デー
タを識別するための識別番号とを受信し、受信した画像
データを識別番号とともにRAM255に記憶する。R
AM255に記憶された画像データは、画像信号処理部
211で所定の処理が施された後、レーザ装置213で
用紙に画像が形成されて出力される。
【0070】CPU260は、前述したソータ10の制
御を行ない、レーザ装置213でプリントされた用紙を
仕分けしてメールボックス311〜315またはスタッ
ク20に排出する。また、メールボックス311〜31
5に蓄積されている用紙を取出ユニット40によりスタ
ック20上に搬送する制御をも行なう。
【0071】フルカラーCCD210で読込まれた画像
データはRAM255に記憶されるか、もしくは画像処
理信号処理部211で所定の画像処理がなされた後レー
ザ装置213で記録媒体上にプリントされる。
【0072】コピーベンダ161は、内部にRAM16
7を有しており、RAMには、識別番号別の残高表が記
憶されている。たとえば、識別番号「AAA」の残高は
「1,500円」、識別番号「BBB」の残高は「0
円」のデータが記憶されている。コピーベンダ161で
は、CPU252から識別番号とプリント動作モードお
よびプリント枚数を受信する。そして、受信したプリン
ト動作モードとプリント枚数とから識別番号別にプリン
ト料金を計算する。また、投入された金額と計算したプ
リント料金とから識別番号別の残高を計算し、RAMに
記憶されている識別番号別の残高表を更新する。
【0073】また、コピーベンダ161は、コインが投
入されることにより残高がプラスとなった識別番号をC
PU260に送信する。CPU260では、受信した識
別番号の用紙が蓄積されているメールボックス311〜
315から用紙を取出し、スタック20に搬送する。
【0074】これらの動作について、CPU252、コ
ピーベンダ161、CPU260でそれぞれ行なわれる
処理について説明する。
【0075】図12は、CPU252で行なわれる処理
の流れを示すフロー図である。図を参照して、CPU2
52では、まず「現在のID」をクリアする(ステップ
S01)。「現在のID」とは、画像形成装置でのプリ
ント動作の対象となっている識別番号をいう。なお、識
別番号を図中ではIDと示す。「現在のID」をクリア
するのは、電源投入時など画像形成装置が起動した時点
では識別番号を認識できないからである。そしてプリン
ト要求の有無が判断される(ステップS02)。プリン
ト要求の有無は、操作パネル150のスタートキー15
5が押下されたか否かで判断する。プリント要求があっ
た場合には、コピーベンダ161にシリアルI/O25
3を介してプリント動作モードを送信する(ステップS
03)。プリント動作モードは、プリント倍率、用紙サ
イズ、プリント濃度のモードをいい、使用者がスタート
キーを押下する前に操作パネル150から入力設定され
る。
【0076】コピーベンダ161では、プリント動作モ
ードを受信すると、投入金額が投入されているか否かを
CPU252に送信するので、CPU252では、コピ
ーベンダ161から残金なし(投入金額の投入なし)を
受信したか否かが判断される(ステップS04)。コピ
ーベンダから残金ありを受信した場合には、CPU26
0に対して、現在のプリント動作モードでプリントを行
なう指示と、プリント用紙をスタック20へ排出する指
示を送信する(ステップS05)。これにより、CPU
260では、現在のプリント動作モードでプリント処理
がなされ、プリントされた用紙はスタック20に排出さ
れる。また、このときCPU260からコピーベンダ1
61に対して、プリント動作モードに応じたプリント料
金が送信され、コピーベンダ161では、投入された料
金からプリント料金がマイナスされる。
【0077】その後、他のプリント動作モードの処理を
行ない(ステップS06)、ステップS02に戻る。
【0078】ステップS04において、ベンダから残金
なしの信号を受信した場合には、「現在のID」が設定
されているか否かが判断される(ステップS10)。
「現在のID」が設定されていない場合には、IDの入
力を要求する画面をNVRAM256から読出して操作
パネル150の液晶表示装置156に表示することによ
り識別番号の入力を受付ける(ステップS11)。そし
て、入力された識別番号を「現在のID」に設定する
(ステップS12)。ステップS10において、「現在
のID」が設定されている場合には、識別番号の入力受
付(ステップS11)と「現在のID」の再設定処理
(ステップS12)とを行なわず、ステップS13に進
む。
【0079】「現在のID」に設定されている識別番号
をコピーベンダ161に送信し(ステップS13)、C
PU260に対して、「現在のID」に設定されている
識別番号と、プリントする旨の指示と、プリントした用
紙をメールボックス311〜315に排出する旨の指示
とを送信する(ステップS14)。このとき、CPU2
60では、受信した識別番号とプリントした枚数とがコ
ピーベンダ161に送信され、コピーベンダ161で
は、受信したプリント枚数からプリント料金を計算し、
受信した識別番号を用いてRAMに記憶している識別番
号別の残高表を検索し、検索した残高よりプリント料金
をマイナスして識別番号別の残高表を更新する処理が行
なわれる。
【0080】また、特定の識別番号をRAM255に記
憶しておき、入力された識別番号とRAM255に記憶
されている特定の識別番号とが同じ場合にのみ、上記の
ステップS14の処理を実行するようにし、入力された
識別番号とRAM255に記憶されている特定の識別番
号とが同じでない場合にはプリント動作を行なわないよ
うにしてもよい。このようにすることで、特定の識別番
号の入力があった場合にのみプリント料金が未納、すな
わち残高がマイナスであってもプリント動作が可能とな
るので、プリント料金未納でもプリント動作を可能とす
る使用者を特定することができる。
【0081】さらに、特定のプリント動作、たとえばプ
リント料金の安い白黒コピーのプリント動作をRAM2
55に記憶しておき、設定されたプリント動作とRAM
255に記憶されているプリント動作とが同じ場合にの
み、上記のステップS14の処理を実行するようにし、
設定されたプリント動作とRAM255に記憶されてい
るプリント動作と異なる場合にはプリント動作を行なわ
ないようにしてもよい。このようにすることで、プリン
ト動作を指示したにもかかわらず、プリント料金の支払
をせずに出力した用紙を取出さない悪質な使用の悪用に
よる無駄なプリントコストのの削減をすることができ
る。
【0082】ステップS02において、プリント要求が
ない場合には、「現在のID」でのプリントが終了した
か否かの判断がなされ(ステップS07)、プリントが
終了した場合にはコピーベンダ161に対してプリント
が終了した旨の信号の送信処理(ステップS08)と、
「現在のID」をクリアする処理(ステップS09)と
が行なわれた後、ステップS02に戻る。
【0083】このように、本実施の形態における画像形
成装置は、コピーベンダ161のRAM167で識別番
号別の残高表を用いて、投入された料金がプリント料金
より少なくなる場合においても、すなわちプリント料金
が未納の場合においても、識別番号別の残高表の残高を
マイナスすることにより、プリントを可能としている。
【0084】図13は、CPU260で行なわれる処理
の流れを示すフロー図である。図を参照して、CPU2
60では、まずCPU252からプリント指示を受信し
たか否かが判断される(ステップS21)。プリント指
示を受信した場合には、プリント動作をなう(ステップ
S22)。そして、プリントした用紙の排出先にスタッ
ク20が指示されているか否かが判断される(ステップ
S23)。プリントした用紙の排出先は、CPU252
から指示信号が送信される。
【0085】プリント用紙の排出先がスタック20の場
合には(ステップS23でYES)、プリント用紙をス
タック20に排出し(ステップS24)、その他の処理
を行なって(ステップS25)、ステップS21に戻
る。
【0086】ステップS23でプリント用紙の排出先が
スタック20でない場合には、CPU252より受信し
た識別番号に対応するメールボックスの有無が判断され
る(ステップS26)。CPU252より受信した識別
番号がメールボックス311〜315に関連付けされて
いない場合には、メールボックス311〜315の中で
空いているメールボックスが選択されてプリントされた
用紙が排出される(ステップS28)。そして、用紙を
排出したメールボックスにCPU252より受信した識
別番号が関連づけられてRAM262に記憶される(ス
テップS29)。
【0087】このようにしてメールボックス311〜3
15には蓄積された用紙の識別番号が関連づけられてい
る。CPU252より受信した識別番号と関連付けられ
たメールボックスがある場合には(ステップS26でY
ES)、そのメールボックスにプリントされた用紙が排
出される(ステップS27)。
【0088】一方、ステップS21において、CPU2
52からプリント指示を受信しない場合には、コピーベ
ンダ161から搬送要求を受信したか否かが判断される
(ステップS30)。コピーベンダ161から搬送要求
を受信した場合には、搬送要求とともに送信される識別
番号を基に、その識別番号と関連付けられたメールボッ
クスに蓄積されている用紙をスタック20に搬送する
(ステップS31)。このとき、コピーベンダ161か
らは、メールボックスに蓄積されている用紙のすべてを
搬送する指示と、メールボックスに蓄積されている用紙
のうち一部の用紙を搬送する指示のいずれかが送信され
る。したがって、メールボックスに蓄積されている用紙
のすべてを搬送する指示を受信した場合には、メールボ
ックスに蓄積されている用紙のすべてがスタック20に
搬送され、メールボックスに蓄積されている用紙のうち
一部の用紙を搬送する指示を受信した場合には、指示の
あった枚数の用紙がスタック20に搬送される。
【0089】その後、すべての用紙を搬送する旨の指示
が送信された場合には(ステップS32でYES)、メ
ールボックスに蓄積されている用紙がなくなるので、そ
のメールボックスに対応して記憶されている識別番号を
削除する(ステップS33)。メールボックスに蓄積さ
れている用紙の一部をスタック20に搬送する旨の指示
を受信した場合には(ステップS32でNO)、メール
ボックスに関連付けて記憶されている識別番号の削除処
理(ステップS33)は行なわずステップS25に進
む。
【0090】このように、プリント料金未納でプリント
された用紙が識別番号ごとにメールボックス311〜3
15に仕分けされて蓄積されるので、プリント料金未納
のプリント動作が断続して行なわれる場合であっても、
同じ識別番号でプリントされた用紙をまとめて蓄積する
ことができる。
【0091】さらに、メールボックス311〜315に
蓄積された用紙のうち、プリント料金が徴集された分の
用紙のみをスタック20に搬送するようにしたので、プ
リント料金が支払われない用紙については使用者は取出
すことができない。
【0092】図14は、コピーベンダ161で行なわれ
る処理の流れを示すフロー図である。図を参照して、コ
ピーベンダ161では、まず「現在のID」をクリアす
る(ステップS41)。クリアするのは、CPU252
で「現在のID」をクリアしたのと同じ理由によるもの
で、これにより、CPU252とコピーベンダ161と
で認識する「現在のID」が同じとなる。そして、プリ
ント料金が投入されたか否かが判断される(ステップS
42)。プリント料金が投入された場合には、「現在の
ID」が設定されているか否かが判断され(ステップS
52)、「現在のID」が設定されいない場合には(ス
テップS52でYES)、識別番号の入力を受付ける
(ステップS53)。識別番号の入力の受付は、CPU
252に対して入力受付指示を送信することによりCP
U252で行なわれ、CPU252に入力された識別番
号はコピーベンダ161で受信される。一方、ステップ
S52で「現在のID」が設定されている場合には、識
別番号の入力受付処理(ステップS53)は行なわれな
い。
【0093】次に、「現在のID」に対応する残金がR
AM167に記憶されている識別番号別の残高表より読
出され、残高がマイナスであるか否かが判断される(ス
テップS54)。
【0094】ここで識別番号別の残高表について説明す
る。図15は、コピーベンダ161のRAM167に記
憶される識別番号別の残高表を示す図である。図を参照
して、識別番号別の残高表は、識別番号、残高、モー
ド、枚数の項目で構成される。たとえば、識別番号が
「AAA」の残高は「1,500円」のデータとして記
憶されている。また、識別番号「DDD」の残高は「−
1,000円」である。ここで、残高のマイナスは、残
高の絶対値に相当するプリント料金に相当し、このプリ
ント料金に相当する枚数のプリント用紙がメールボック
ス311〜315に蓄積されていることを意味する。た
とえば、識別番号「DDD」の残高はプリント動作モー
ド「1」で100枚分のプリント料金に相当し、この1
00枚のプリント用紙がメールボックス311〜315
に蓄積されていることになる。
【0095】図14に戻って、残高がマイナスでない場
合には(ステップS54でNO)、投入された金額を残
高に加算して識別番号別の残高表を更新する(ステップ
S57)。「現在のID」に対応する残高がマイナスの
場合には(ステップS54でYES)、残高に投入され
た金額をプラスした額を新たな残高として識別番号別の
残高表を更新する(ステップS55)。
【0096】そして、投入された金額に応じたプリント
用紙の枚数と「現在のID」に設定されている識別番号
とをCPU260に送信する(ステップS56)。投入
された金額に応じたプリント用紙の枚数とは、投入され
た金額でメールボックスに蓄積されているプリント用紙
を出力することのできる枚数をいう。より具体的には、
残高に投入金額をプラスした額がプラスになるとき、換
言すれば、新たな残高がプラスとなるときは、メールボ
ックスに蓄積された用紙のすべての枚数がCPU260
に送信される。一方、残高に投入金額をプラスした額が
マイナスとなるときは、メールボックスに蓄積された用
紙のうち投入された金額でプリントすることのできる用
紙の枚数がCPU260に送信される。したがって、メ
ールボックス311〜315に蓄積されている用紙のう
ち、投入された金額でプリントすることのできる枚数の
みがスタック20に搬送されることになる。
【0097】ステップS42でプリント料金が投入され
ていない場合には、CPU252からプリント終了を示
す信号を受信したか否かが判断される(ステップS4
3)。プリント終了を示す信号を受信した場合には、
「現在のID」をクリアし(ステップS48)、ステッ
プS42に戻る。プリント終了を示す信号を受信してい
ない場合には(ステップS43でNO)、CPU252
からプリント動作モードを受信したか否かが判断される
(ステップS44)。プリント動作モードを受信した場
合には(ステップS44でYES)、「現在のID」に
設定されている識別番号に対応する残高の有無が判断さ
れる(ステップS45)。残高がプラスの場合には、そ
の残高よりプリント動作モードに相当するプリント料金
が残高よりマイナスされ、識別番号別の残高表が更新さ
れる(ステップS46)。残高がマイナスの場合には
(ステップS45でNO)、残高がない旨をCPU25
2に送信する(ステップS49)。そして、CPU25
2から新たに入力された識別番号を取得するまで待機す
る(ステップS50)。
【0098】CPU252より新たな識別番号を受信し
た場合には、受信した識別番号に対してプリント動作モ
ードに相当するプリント料金を残高よりマイナスして識
別番号別の残高表を更新する(ステップS51)。ここ
でプリント動作モードに相当する金額を残高からマイナ
スした新たな残高はマイナスとなり、未徴集の金額であ
ることを意味する。
【0099】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
る画像形成装置は、コピーベンダ161のRAM167
で識別番号別の残高表を記憶し、この識別番号別の残高
表を用いて、投入されたプリント料金がプリント料金よ
り少なくなる場合においても、すなわちプリント料金を
未徴収の場合においても、識別番号別の残高表の残高を
マイナスすることにでプリントを可能とするので、投入
金額が不足することにより画像形成装置が停止すること
がない。
【0100】また、プリント料金未徴収でプリントされ
た用紙は、外部から取出すことができないメールボック
ス311〜315に蓄積されるので、使用者がプリント
料金を支払わずにプリント用紙を取得することはできな
い。
【0101】一方、使用者が未納のプリント料金をプリ
ント動作が終了した後に投入することにより、メールボ
ックス311〜315に蓄積された用紙は、用紙を取得
することが可能なスタック20に搬送されるので、使用
者はプリントされた用紙を取得することができる。
【0102】また、コピーベンダのRAM167に記憶
された識別番号別の残高表は、識別番号ごとに残高を記
憶しているので、識別番号ごとにプリント料金が徴集さ
れたか否かを検知することができる。また、識別番号を
知らない他の使用者が残高を勝手に精算して盗難するの
を防止することができる。
【0103】[第2の実施の形態]第2の実施の形態に
おける画像形成装置は、第1の実施の形態における画像
形成装置で説明したメールボックス311〜315を有
しない画像形成装置である。メールボックス311〜3
15を有しない点を除いたハード構成については、第1
の実施の形態で説明した画像形成装置と同じであるので
ここでの説明は繰返さない。
【0104】第1の実施の形態における画像形成装置で
は、残高がマイナスとなる場合には、プリントした用紙
をメールボックス311〜315に蓄積する構成とした
が、第2の実施の形態における画像形成装置では、メー
ルボックス311〜315を有しないので、読込まれた
画像データをCPU252に接続されたRAM255に
記憶するようにしたものである。CPU260は、CP
U252からのプリント指示に基づいて、CPU252
より送信される画像データのプリントを行ない、プリン
トされた用紙をスタック20に出力する。CPU252
で行なわれる処理は、図12に示した処理に代えて図1
6に示す処理が行なわれ、コピーベンダ161で行なわ
れる処理は図14に示す処理に代えて図17に示す処理
が行なわれる。
【0105】図16は、第2の実施の形態における画像
形成装置のCPU252で行なわれる処理の流れを示す
フロー図である。図を参照して、CPU252は、ま
ず、「現在ID」をクリアする処理がなされる(ステッ
プS61)。そして、操作パネル150のスタートボタ
ン155が押下されることにより検知されるプリント要
求の有無を検知する(ステップS62)。プリント要求
があった場合には、コピーベンダ161に現在設定され
ている画像形成装置のプリント動作モードと「現在のI
D」を送信する(ステップS63)。そして,コピーベ
ンダ161より「現在のID」に対応する残金の有無が
受信されて残金があるか否かが判断される(ステップS
64)。残金がある場合には(ステップS64でYE
S)、CPU260にプリント指示を送信する(ステッ
プS65)。これにより、CPU260の制御により、
フルカラーCCD210で原稿が読込まれてプリント動
作が行なわれ、プリントされた用紙がスタック20に出
力される。その後、その他のプリント動作モードの処理
(ステップS66)がなされた後、ステップS62に戻
る。
【0106】ステップS64で残金が無いと判断された
場合には、「現在のID」が設定されているか否かが判
断される(ステップS67)。「現在のID」が設定さ
れていない場合には、識別番号の入力を操作パネル15
0より受付け(ステップS68)、入力された識別番号
を「現在のID」に設定する(ステップS69)。
【0107】その後、コピーベンダ161に対して「現
在のID」に設定されている識別番号を送信する(ステ
ップS70)。そして、フルカラーCCD210で原稿
画像を読込み、読込まれた画像データと「現在のID」
に設定されているIDとを関連付けてRAM255に記
憶する(ステップS71)。これにより、プリント料金
が未納の場合においても、原稿画像の読取りが行なわ
れ、読取られた画像データが入力された識別番号ととも
にRAM255に記憶されることになる。したがって、
使用者は、プリント料金を投入しない場合や投入したけ
れどもプリント途中でプリント料金が不足するような場
合においても、原稿画像の読取作業を継続することがで
きる。しかし、プリント料金が不足する場合には、読取
られた画像データがRAM255に記憶されるのみで、
プリントされた用紙が出力されることはないので、使用
者は、プリントされた用紙を取得することはできない。
【0108】ステップS62で、操作パネル150より
プリント要求がない場合には、コピーベンダ161より
プリント指示があるか否かが判断される(ステップS7
2)。コピーベンダからのプリント指示は、未納のプリ
ント料金が投入されたときに出されるものである。これ
については後で詳しく説明する。
【0109】コピーベンダ161よりプリント指示があ
った場合には(ステップS72でYES)、プリント指
示とともにコピーベンダ161より送られるIDと出力
枚数とをもとにRAM255に記憶されている画像デー
タのプリントが行なわれる(ステップS73)。RAM
255には、画像データが識別番号と関連づけて記憶さ
れているので、コピーベンダ161より受信した識別番
号に対応する画像データがRAM255より読出され
る。また、コピーベンダ161から受信する出力枚数よ
り、RAM255より読出す画像データの量が決められ
る。たとえば、RAM255に記憶されている画像デー
タが10枚分とすると、コピーベンダ161より受信す
る出力枚数が5枚の場合には、RAM255に記憶され
ている画像データのうち5枚分の画像データが読出され
てプリント出力される。そして、「現在のID」をクリ
アする(ステップS74)。
【0110】コピーベンダ161よりプリント指示がな
い場合には(ステップS72でNO)、「現在のID」
でのプリントを終了するか否かが判断される(ステップ
S75)。プリントを終了するか否かの判断は、プリン
ト動作が所定の間行なわれない、すなわち、操作パネル
150のスタートキー155が所定の間押下されいなこ
とにより検知することができる。また、操作パネル15
0の割込キー154が押下されることによっても検知す
ることができる。
【0111】「現在のID」で行なうプリントの終了を
検知した場合には、コピーベンダ161にプリント終了
の信号を送信する(ステップS76)。そして、「現在
のID」をクリアする(ステップS77)。
【0112】このように、コピーベンダ161よりプリ
ント指示があった場合(この指示は未納のプリント料金
が投入されて残金がプラスになった場合に出される)に
は、プリント指示に基づいて、RAM255に記憶され
ている画像データがプリントされて出力されるので、使
用者は、未納のプリント料金をコピーベンダ161に投
入することにより、先に画像読取してRAM255に記
憶された画像データをプリントした用紙を取得すること
ができる。
【0113】また、操作パネル150の割込キー154
を押下することにより、識別番号を変更することができ
るので、他の使用者が割込んで画像形成装置を使用する
ことができる。この場合においても、識別番号ごとに残
高が管理されるので、前の使用者が投入したプリント料
金が他の使用者に使われることがなく、また、他の使用
者がプリントすることにより生ずるプリント料金が前の
使用者の残高からマイナスされて計算されることがな
い。
【0114】図17は、コピーベンダ161で行なわれ
る処理の流れを示すフロー図である。図を参照して、コ
ピーベンダ161ではまず、「現在のID」をクリアす
る(ステップS81)。そして、プリント料金が投入さ
れたか否かが判断される(ステップS82)。プリント
料金が投入されていな場合には、プリント動作が継続し
て行なわれている場合に相当する。プリント料金が投入
されていない場合には、CPU252からプリントを終
了したか否かを受信する(ステップS83)。CPU2
52からプリント終了を受信した場合には、「現在のI
D」をクリアしてステップS82に戻る。CPU252
からプリント終了を受信していない場合には、CPU2
52からプリント動作モードを受信したか否かが判断さ
れる(ステップS85)。プリント動作モードを受信し
ていない場合には、ステップS82に戻り、プリント動
作モードを受信した場合には、「現在のID」に設定さ
れている識別番号に対応する残高の有無が判断される
(ステップS86)。「現在のID」に設定されている
識別番号に対応する残金がある場合には、CPU252
から受信したプリント動作モードに相当する金額を残高
からマイナスすることにより、使用料を徴収する(ステ
ップS87)。そして、その他の処理(ステップS8
8)を行なってステップS82に戻る。
【0115】「現在のID」に設定されている識別番号
に対応する残高がない場合には(ステップS86でN
O)、残高がない旨の信号をCPU252に送信する
(ステップS89)。そして、CPU252から識別番
号を取得するまで待機する(ステップS90)。CPU
252では、コピーベンダ161より残高がない旨の信
号を受信すると、先に示した図16のステップS67〜
ステップS70において、識別番号の入力を受付け、コ
ピーベンダ161に入力されたIDを送信する処理が行
なわれる。
【0116】「現在のID」に設定されている識別番号
に対応する残高から、プリント動作モードに相当する金
額をマイナスした額を新たな残高とし、新たな残高と識
別番号と対応させてRAM167に記憶する(ステップ
S91)。このとき、既にIDに対応する残高が記憶さ
れている場合には、その残高が新たな残高に更新され
る。この残高は、マイナスの数値であり、未徴集金額を
示す。
【0117】ステップS82で、プリント料金が投入さ
れていないとされた場合には、「現在のID」が設定さ
れているか否かが判断される(ステップS92)。「現
在のID」が設定されていない場合には、識別番号の入
力が受付けられる(ステップS93)。識別番号の入力
受付は、コピーベンダ161より、CPU252に識別
番号の入力受付指示を行なうことにより、操作パネル1
50より入力が行なわれ、入力された識別番号がコピー
ベンダ161に送信されることにより受付けられる。
【0118】入力された識別番号を基に、RAM167
に記憶されている識別番号別の残高表が検索されて、検
索された識別番号に対応する残高がマイナスか否かが判
断される(ステップS94)。残高がマイナスの場合に
は、プリント料金が未納の状態であり、未納分の画像デ
ータがRAM255に記憶されていることになる。
【0119】入力された識別番号に対応する残高がマイ
ナスの場合には(ステップS94でYES)、残高に投
入された金額をプラスした額を新たな残高として識別番
号別の残高表が更新される(ステップS95)。
【0120】そして、CPU252に対して、RAM2
55に記憶されている画像データをプリントするプリン
ト指示を行なうとともに、画像データの識別番号とプリ
ントする出力枚数とを送信する(ステップS96)。R
AM167に記憶されている識別番号別の残高表は、図
15に示したのでここでの説明は繰り返さない。
【0121】ステップS95で投入金額が加算された新
たな残高がプラスとなる場合には、RAM255に記憶
されている画像データのうち識別番号に対応する画像デ
ータのすべてが出力されることになるが、投入金額が加
算された新たな残高がマイナスの場合には、投入された
金額に相当する画像データのみが出力されることにな
る。したがって、プリント料金が未納のままプリントさ
れることはなく、使用者が無料でプリントされた用紙を
取得することはできない。
【0122】ステップS94で入力された識別番号に対
応する残高がプラスの場合には、残高に投入された金額
を加算した額を新たな残高としてRAM167に記憶さ
れている識別番号別の残高表を更新する(ステップS9
7)。また、RAM167に記憶されている識別番号別
の残高表に入力された識別番号と同じ識別番号のデータ
が記憶されていない場合には、新たなデータが記憶され
ることになる。
【0123】このように本実施の形態における画像形成
装置は、プリント料金が未納の場合においても、原稿画
像の読取を行ない、識別番号の入力を行なって入力され
た識別番号と読込まれた画像データとをRAM255に
関連付けて記憶する。したがって、使用者はプリント料
金が未納の場合やプリント料金を投入したにもかかわら
ずプリント料金がかさんで残高が不足する場合において
も、原稿画像の読取動作を継続して行なうことができ
る。
【0124】[第3の実施の形態]第3の実施の形態に
おける画像形成装置は、第1の実施の形態における画像
形成装置とハードウェア構成が同じであるので、ここで
の説明は繰返さない。第3の実施の形態における画像形
成装置は、図11を参照して、外部入出力制御部257
に接続されたパソコン270〜273から識別番号と画
像データとを受信した場合の処理を行なう。
【0125】CPU260は、CPU252からのプリ
ント指示に基づいて、プリント動作を行ない、プリント
された用紙をスタック20に排出する。
【0126】図18は、CPU252で行なわれる処理
の流れを示すフロー図である。図を参照して、CPU2
52は、パソコン270〜273より画像データを受信
したか否かを判断する(ステップS101)。パソコン
270〜273からは、画像データとともに識別番号が
送信され、外部入出力制御部257で受信された識別番
号と画像データとは関連づけられてRAM255に記憶
される(ステップS102)。このとき、受信した時刻
がともに記憶される。
【0127】その後、操作部150から識別番号の入力
がされたか否かが判断される(ステップS103)。識
別番号が入力された場合には、コピーベンダ161に識
別番号を送信する(ステップS104)。このとき識別
番号をもとにRAM255から同じ識別番号と関連付け
て記憶されている画像データが検索され、その画像デー
タをプリントする場合に必要なプリント料金が計算され
て、ベンダに送信される。
【0128】そして、ベンダから識別番号に対応する残
高を受信する(ステップS105)。受信した残高が、
計算されたプリント料金と比較され(ステップS10
6)、残高が足りない場合には、操作パネル150から
プリント料金の投入催促する表示を行なう(ステップS
107)。このとき、コピーベンダ161では、CPU
252から受信した識別番号からRAM167に記憶さ
れている識別番号別の残高表から残高を検索し、検索し
た残高に受信したプリント料金を加算した額を新たな残
高とする。新たな残高がマイナスの場合には、プリント
料金投入がされて残高がプラスとなった時点でCPU2
52にプリント料金が投入された旨の信号を出力する。
【0129】CPU252では、コピーベンダ161か
らプリント料金が投入された旨の信号を受信するか、残
高が十分であると判断した場合には、CPU260に対
して識別番号に対応する画像データをプリントするため
にプリント指示を行なう(ステップS108)。これに
より、画像データがプリントされてスタック20にプリ
ントされた用紙が出力される。使用者はこの時点で初め
てプリントされた用紙を取得することができる。
【0130】一方、ステップS103で識別番号の入力
がない場合には、RAM255に記憶されている画像デ
ータが記憶された時刻からどれだけの時間が経過したか
が判断される(ステップS109,ステップS11
0)。画像データがRAM255に記憶されてから経過
した時間が、第1の時間に満たない場合には(ステップ
S109でNO)、ステップS101に進む。画像デー
タが記憶されてから経過した時間が第1の時間よりも大
きく第2の時間よりも小さい場合には(ステップS11
0でNO)、その画像データを送信したパソコンに対し
て、画像データをプリント出力する旨の警告を発信する
(ステップS111)。この警告は、RAM255に記
憶されている画像データが、プリント出力されずに長時
間記憶されることを防止するための警告であり、画像デ
ータを送信したパソコン270〜273の使用者に対し
て、RAM255に記憶されている画像データを早期に
プリント出力して出力された用紙を取りにくるように催
促するものである。
【0131】画像データがRAM255に記憶されてか
ら経過した時間が第2の時間よりも大きい場合には(ス
テップS110でYES)、その画像データをRAM2
55から消去する(ステップS112)。これは、パソ
コン270〜273から画像データを送信してから十分
な時間が経過し、画像データを送信したパソコンの使用
者は、画像データをプリント出力した用紙を取得する意
思がなくなったものとみなして画像データを削除するも
のである。これにより、RAM255に不要な画像デー
タが記憶されたままになるのを防止することができる。
【0132】上述の第1の時間は第2の時間より小さい
時間が設定され、画像データがRAM255に記憶され
てから経過した時間が第1の時間を超えた場合に警告が
送信され、第2の時間を超えた場合に画像データが消去
される。
【0133】図19は、コピーベンダ161で行なわれ
る処理の流れを示すフロー図である。図を参照して、コ
ピーベンダ161は、CPU252から識別番号を受信
したか否かが判断される(ステップS121)。このと
き受信する識別番号とともに、その識別番号に対応する
画像データをプリントした場合に必要なプリント料金も
合わせて受信する。識別番号を受信した場合には、識別
番号をもとに、コピーベンダ161のRAMに記憶され
ている識別番号別の残高表から残高を検索する。その識
別番号のデータが識別番号別の残高表にない場合には、
残高0として新たなデータが追加されて記憶されること
になる。検索された残高がCPU252に送信される
(ステップS122)。このとき、残高から受信したプ
リント料金を減算した額を新たな残高とし、新たな残高
がマイナスとなるか否かが判断される(ステップS12
3)。新たな残高がマイナスの場合とは、RAM167
に記憶されている残高ではプリント料金を満たすことは
できない場合である。
【0134】新たな残高がマイナスとなる場合には(ス
テップS123でNO)、プリント料金が投入されるま
で待つ料金投入受付が行なわれる(ステップS12
4)。新たな残高に投入されたプリント料金をプラスし
た額がプラスとなった時点で、CPU252に対して、
プリント料金が投入された旨の信号を送信する。CPU
252では、プリント料金が投入された旨の信号を受信
すると、CPU260に対してプリント指示を送信し、
画像データがプリントされてプリントされた用紙がスタ
ック20に出力される。
【0135】残高をもとにRAM167に記憶されてい
る識別番号別残高表を更新する(ステップS125)。
【0136】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
る画像形成装置では、画像形成装置とLANを介して接
続された外部のパソコン270〜273から画像データ
と識別番号とが送信された場合には、受信した画像デー
タを識別番号とともにRAM255に一時記憶する。そ
して、画像データをパソコン270〜273より送信し
た使用者が、操作パネル150から識別番号を入力する
と、その識別番号と関連付けて記憶された画像データが
RAM255よる読出されて、プリントされる。このと
き、入力された識別番号の残高がコピーベンダ161の
RAM167に記憶されている識別番号別の残高表で検
索され、プリント料金より少ない場合にはプリント料金
を投入する旨の催促が行なわれ、使用者がコピーベンダ
161にプリント料金を投入することにより、初めて画
像データが用紙にプリントされて出力される。
【0137】したがって、外部のパソコン270〜27
3より画像データを送信した時点では、画像データはプ
リントされずにRAM255に記憶されるので、画像デ
ータが即座にプリントされて他人にその用紙を持って行
かれてしまうといった不具合を防止することができる。
また、識別番号は暗証番号と同じであり、識別番号を知
っているのは画像データを送信したパソコン270〜2
73の使用者だけであるので、他人に識別番号を流用さ
れて画像データをプリント出力した用紙を盗まれること
もない。
【0138】さらに、パソコン270〜273から送信
された画像データが、RAM255に記憶されてから所
定の時間経過した場合には、画像データを送信したパソ
コン270〜273に対して警告が発せられるので、画
像データを送信したことを忘れているパソコンの使用者
に対して、画像データをプリントして出力する旨を催促
することができる。
【0139】さらに、画像データをプリント出力する旨
の催促である警告を送信してからさらに所定の時間が経
過した場合には、RAM255に記憶されている画像デ
ータを消去するので、画像データを送信した後にその画
像データのプリント出力を望まなくなった場合などに、
画像データをいつまでもRAM255に記憶しておくの
を防止することができ、RAM255の記憶容量を有効
に活用することができる。
【0140】なお、本実施の形態における画像形成装置
では、パソコン270〜273から受信した画像データ
をRAM255に記憶するようにしたが、画像データを
受信した時点でプリントして、プリントされた用紙をメ
ールボックス311〜315に蓄積するようにしてもよ
い。この場合には、使用者が画像形成装置から識別番号
を入力し、コピーベンダ161よりプリント料金を投入
した時点で、メールボックス311〜315からスタッ
ク20にプリントされた用紙か搬送されることになる。
【0141】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成装置の全
体構成を示す図である。
【図2】デジタル複写機200の概略構成を説明するた
めの模式断面図である。
【図3】デジタル複写機200の上面に設けられる操作
パネル150の平面図である。
【図4】ソータ10の構成を説明するための図である。
【図5】ソータ10内での用紙束搬送ゲート100の移
動を説明するための第1の図である。
【図6】ソータ10内での用紙束搬送ゲート100の移
動を説明するための第2の図である。
【図7】ソータ10内での用紙束搬送ゲート100の移
動を説明するための第3の図である。
【図8】ソータ10内での用紙束搬送ゲート100の移
動を説明するための第4の図である。
【図9】ソータ10内での用紙束搬送ゲート100の移
動を説明するための第5の図である。
【図10】ソータ10内での用紙束搬送ゲート100の
移動を説明するための第6の図である。
【図11】画像形成装置を制御する制御部の概略構成を
示すブロック図である。
【図12】第1の実施の形態におけるCPU252で行
なわれる処理の流れを示すフロー図である。
【図13】第1の実施の形態におけるCPU260で行
なわれる処理の流れを示すフロー図である。
【図14】第1の実施の形態におけるコピーベンダ16
1で行なわれる処理の流れを示すフロー図である。
【図15】コピーベンダ161のRAM167に記憶さ
れる識別番号別の残高表を示す図である。
【図16】第2の実施の形態におけるCPU252で行
なわれる処理の流れを示すフロー図である。
【図17】第2の実施の形態におけるコピーベンダ16
1で行なわれる処理の流れを示すフロー図である。
【図18】第3の実施の形態におけるCPU252で行
なわれる処理の流れを示すフロー図である。
【図19】第3の実施の形態におけるコピーベンダ16
1で行なわれる処理の流れを示すフロー図である。
【符号の説明】
252,260 CPU 253 シリアルI/O 161 コピーベンダ 255 RAM 210 フルカラーCCD 211 画像信号処理部 213 レーザ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 博昭 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 内藤 耕司 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2F075 GG10 GG16 GG17 2H027 DE07 EE07 EE08 EJ02 EJ03 EJ06 EJ08 EJ09 FA30 FA35 FB07 FB11 FB18 FB19 GA03 GA21 GA31 GA41 GB07 2H072 AB12 FC08 FC12 FC20 3F053 ED13

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データを記録媒体に画像
    形成して出力する画像形成部と、 前記画像形成部で出力される記録媒体を外部から取出し
    可能に蓄積するスタックと外部から取出し不可能に蓄積
    するメールボックスとを有する排出装置と、 使用料金の徴収を検知する検知手段とを備え、 前記排出装置は、前記検知手段で前記使用料金の徴収を
    検知したときは前記記録媒体を前記スタックに蓄積し、
    前記検知手段で前記使用料金の徴収を検知しないときは
    前記記録媒体を前記メールボックスに蓄積することを特
    徴とする、画像形成装置。
  2. 【請求項2】 識別番号を入力する識別番号入力手段を
    さらに備え、 前記検知手段は、前記識別番号ごとに使用料金の徴収を
    検知することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記排出装置は、前記メールボックスを
    複数有し、前記識別番号ごとに前記複数のメールボック
    スに仕分けして前記記録媒体を蓄積することを特徴とす
    る、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記排出装置は、前記検知手段で前記メ
    ールボックスに蓄積されている記録媒体に対する使用料
    金の徴収を検知したときは、前記メールボックスに蓄積
    されている記録媒体を前記スタックに搬送する搬送手段
    を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段は、前記検知手段で一部の
    使用料の徴収を検知したときは、前記メールボックスに
    蓄積されている記録媒体のうち徴収した前記一部の使用
    料に応じた記録媒体を前記スタックに搬送することを特
    徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成部は、前記検知手段で使用
    料の徴収を検知しない場合は、前記識別番号入力手段で
    入力された識別番号が特定の識別番号のときに能動化さ
    れることを特徴とする、請求項2から5のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像形成部は、複数の動作モードで
    画像の形成が可能であり、前記検知手段で使用料の徴収
    を検知しない場合は、特定の動作モードのときに能動化
    されることを特徴とする、請求項2から6のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記画像データを前記画像形成部に入力
    する手段と、前記識別番号を前記識別番号入力手段に入
    力する手段とを備えた端末をさらに含む、請求項2から
    7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記識別番号を入力する第2の識別番号
    入力手段を備え、 前記排出装置は、前記検知手段で前記使用料金の徴収を
    検知したときであっても前記記録媒体を前記メールボッ
    クスに蓄積し、 前記排搬送手段は、前記検知手段で前記メールボックス
    に蓄積されている記録媒体に対する使用料金の徴収を検
    知したときであって、かつ、前記第2の識別番号入力手
    段で入力された識別番号が前記端末から出力された識別
    番号と同じときに、前記メールボックスに蓄積されてい
    る記録媒体を前記スタックに搬送することを特徴とす
    る、請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記画像データが入力されてから所定
    の時間が経過してもなお前記記録媒体が前記メールボッ
    クスに蓄積されているときは、前記記録媒体に対応する
    識別番号を出力した前記端末に警告を発信する警告手段
    をさらに備えた、請求項8または9に記載の画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 入力された画像データを記憶する記憶
    手段と、 使用料金が徴収されたことを検知する検知手段と、 前記検知手段で前記使用料金の徴収を検知したときは前
    記記憶手段に記憶された画像データを記録媒体に画像形
    成して出力する画像形成部とを備えた、画像形成装置。
  12. 【請求項12】 識別番号を入力する識別番号入力手段
    をさらに備え、 前記検知手段は、前記識別番号ごとに使用料金が徴収さ
    れたことを検知することを特徴とする、請求項11に記
    載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記記憶手段は、前記識別番号ごとに
    前記画像データを記憶することを特徴とする、請求項1
    2に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記画像形成部は、前記検知手段で一
    部の使用料の徴収を検知したときは、前記記憶手段に記
    憶されている画像データのうち徴収した前記一部の使用
    料に応じた画像データを記録媒体上に画像形成して出力
    することを特徴とする、請求項11から13のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記画像データを前記記憶手段に入力
    する手段と、前記識別番号を前記識別番号入力手段に入
    力する手段とを含む端末をさらに備えた、請求項12か
    ら14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記識別番号を入力する第2の識別番
    号入力手段を備え、前記画像形成部は、前記検知手段で
    前記使用料金の徴収を検知したときであって、かつ、前
    記第2の識別番号入力手段で入力された識別番号が前記
    端末から出力された識別番号と同じときに、前記記憶手
    段に記憶された画像データを記録媒体に画像形成して出
    力することを特徴とする、請求項15に記載の画像形成
    装置。
  17. 【請求項17】 前記記憶手段は、前記画像データが入
    力されてから第1の時間が経過してもなお前記記憶手段
    に前記画像データが記憶されているときは、前記画像デ
    ータを消去することを特徴とする、請求項11から16
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記画像データが入力されてから第2
    の時間が経過してもなお前記記憶手段に前記画像データ
    が記憶されているときは、前記画像データに対応する識
    別番号を出力した前記端末に警告を発信する警告手段を
    さらに備えた、請求項15から17のいずれかに記載の
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009006487A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Ricoh Co Ltd 印刷装置

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