JP2000221831A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2000221831A
JP2000221831A JP11019779A JP1977999A JP2000221831A JP 2000221831 A JP2000221831 A JP 2000221831A JP 11019779 A JP11019779 A JP 11019779A JP 1977999 A JP1977999 A JP 1977999A JP 2000221831 A JP2000221831 A JP 2000221831A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置において、加熱定着部材の熱劣化に
よる硬度低下の影響を補正する。 【解決手段】 定着装置は、それぞれ弾性部材26を備
え、これらの弾性部材26が接触するように互いに圧接
された第1及び第2の加熱定着部材14,15と、第1
及び第2の加熱定着部材14,15の少なくとも一方を
加熱する加熱手段27と、少なくとも積算通電時間と画
像情報とに基づいて、少なくとも定着速度と定着温度の
いずれか一方を含む定着条件を補正する定着条件補正手
段(35)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
る複写機、プリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置
において、像担持体から普通紙、OHP用の透明樹脂シ
ート(OHP用シート)等の転写シートに転写された現
像剤像を加熱溶融させて定着させる定着装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の定着装置としては、図1
4に示すように、それぞれ金属製円筒体1の外周に弾性
部材2を設けた一対のローラからなる加熱定着部材3,
4、これらの加熱定着部材3,4を加熱する加熱手段
5、少なくとも一方の加熱定着部材3,4を回転駆動す
る駆動手段6、及び加熱定着部材3,4を一定の圧接力
で互いに圧接するばね7を備えるものが知られている。
上記一対の加熱定着部材3,4の弾性部材2の接触部
(ニップ部8)に転写シート9が搬送される。転写シー
ト9上の現像剤は、加熱定着部材3,4から供給される
熱により溶融して転写シート9に定着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】複写機、プリンタ等の
生産性を高めるためには、加熱定着部材3,4の回転速
度を上昇させて転写シート9がニップ部8を通過する速
度(定着速度)を高める必要がある。しかし、従来の定
着装置では、弾性部材2を構成するシリコンゴムの熱伝
導率は0.6〜0.8×10-3cal/cm・sec・℃程度で
あるため、上記加熱手段5から弾性部材2の表面に熱が
供給される効率よりも、ニップ部8を通過する転写シー
ト9が弾性部材2の表面から熱を奪う効率の方が高い。
そのため、定着速度を高めると、連続通紙の開始時に弾
性部材2の表面温度が一時的に低下する現象を生じる。
この表面温度の低下は画像光沢の不良、定着不良等の原
因となる。
【0004】加熱手段5から弾性部材2表面への熱供給
効率を高めるために、弾性部材2を構成するシリコンゴ
ムの熱伝導率を高めるには、シリコンゴムに添加されて
いるシリカや酸化鉄等の補強性無機フィラーを、アルミ
ナや酸化マグネシウム等の高熱伝導性フィラーに交換
し、かつ、添加量を増大させればよい。しかし、高熱伝
導性フィラーは耐熱性を高める効果がなく、フィラーの
添加量を増加すると耐熱性の高いポリマー成分が必然的
に減少するため、弾性部材の耐熱強度が低下して熱劣化
を起こしやすくなる。上記図14に示す定着装置のよう
に、加熱定着部材3,4の圧接力が一定であれば、熱劣
化により弾性部材2の硬度が低下するとニップ部8の幅
(ニップ幅)が増大する。ニップ幅が増大すると、ニッ
プ部8から転写シート9に供給される熱量が変化して画
質が変化する。
【0005】また、フィラーの添加量を増大すると、シ
リコンゴムの硬度が高くなり弾性部材2の弾力性が低下
する。弾性部材2の弾力が低下するとニップ部8の幅が
縮小し、定着不良等の原因となる。
【0006】さらに、ポリマ成分を変更して架橋密度を
増加させれば、上記熱劣化による硬度低下を低減するこ
とができるが、架橋密度の増加は上記弾性部材2の弾力
性の低下を招く。
【0007】このように、弾性部材を構成するシリコン
ゴムの熱伝導率、耐熱性及び弾性のすべてを高めること
は困難であり、生産性を高めるために熱伝導率を高く設
定した場合には、熱劣化による硬度低下を避けることが
できない。
【0008】かかる従来の定着装置における問題に鑑
み、本発明は、熱劣化による弾性部材の硬度低下の影響
を補正することにより、高い生産性を有する定着装置を
提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、それぞれ弾性部材を備え、これらの弾性部
材が接触するように互いに圧接された第1及び第2の加
熱定着部材と、上記第1及び第2の加熱定着部材の少な
くとも一方を加熱する加熱手段とを備え、像担持体表面
から現像剤像が転写された転写シートが、上記第1及び
第2の加熱定着部材の接触部に挿通されると、第1及び
第2の加熱定着部材の少なくとも一方から転写シートに
供給される熱により現像剤が加熱溶融して転写シートに
定着する定着装置において、少なくとも積算通電時間と
画像情報とに基づいて、少なくとも定着速度と定着温度
のいずれか一方を含む定着条件を補正する定着条件補正
手段を備えることを特徴とする定着装置を提供するもの
である。
【0010】上記定着装置は、上記第1及び第2の加熱
定着部材を一定距離に保持して上記接触部の幅を一定に
保持する手段を備えている。
【0011】上記画像情報には、少なくとも画像濃度と
画像面積とが含まれる。
【0012】具体的には、定着条件補正手段は、上記転
写シートが普通紙である普通紙モードでは、積算通電時
間が大きい程、第1及び第2の加熱定着部材の少なくと
も一方から転写シートへの供給熱量が大きくなり、か
つ、高濃度の画像面積が大きい程、第1及び第2の加熱
定着部材の少なくとも一方から転写シートへの供給熱量
が小さくなるように、定着条件を補正する。
【0013】また、定着条件補正手段は、転写シートが
OHP用シートであるOHPモードでは、積算通電時間
が大きい程、第1及び第2の加熱定着部材の少なくとも
一方から転写シートへの供給熱量が大きくなり、かつ、
中間調の画像面積が大きい程、第1及び第2の加熱定着
部材の少なくとも一方から転写シートへの供給熱量が大
きくなるように、定着条件を補正する。
【0014】さらに、定着条件補正手段は、同一の現像
剤像に対して、転写シートとして普通紙とOHP用シー
トとを交互に使用する合い紙モードでは、中間調の画像
面積が大きい場合には、OHPモードと同一の条件で定
着条件を補正し、高濃度の画像面積が大きい場合には、
普通紙モードと同一の条件で定着条件を補正する。合い
紙モードでは、画像情報にかかわらずOHPモードと同
一の条件で定着条件を補正してもよい。
【0015】上記のように積算通電時間に基づいて定着
条件を補正すれば、加熱定着部材の弾性部材の熱劣化に
よる硬度低下に起因して転写シートへの熱供給効率が低
下しても、転写シートに対して十分な熱が供給されるた
め、定着性や透光色再現性の低下を防止することがで
き、定着速度を高速に設定することが可能となる。
【0016】また、積算通電時間のみでなく画像情報を
も考慮して定着条件を補正するため、普通紙の場合の光
沢度の変化やOHP用シートの場合の透光色再現性の低
下を防止することができ、かつ、定着条件の補正により
弾性部材に過度の熱負荷がかかり、熱劣化が進行するの
を防止することができる。
【0017】上記第1及び第2の加熱定着部材の少なく
ともいずれか一方の弾性部材の表面温度を検出する温度
検出手段を備え、上記定着条件補正手段は、上記積算通
電時間及び画像情報に加えて温度検出手段の検出温度に
基づいて、上記定着条件を補正するものであることが好
ましい。かかる構成とした場合、定着性や透光色再現性
の低下をより確実に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す本発明の実施形
態について詳細に説明する。
【0019】(第1実施形態)
【0020】図1及び図2は、本発明の実施形態にかか
る定着装置10を備える複写機を示している。定着装置
10は、軸支ピン11により連結された上側フレーム1
2と下側フレーム13とを備えている。上側フレーム1
2と下側フレーム13には、それぞれ加熱定着部材であ
る定着ローラ14と加圧ローラ15が回転可能に支持さ
れている。
【0021】また、下側フレーム13にはモータ17に
より駆動される偏心カム18が当接している。偏心カム
18の回転角度を変更することにより、図2(A)に示
すように、定着ローラ14と加圧ローラ15が互いに圧
接された圧接状態と、図2(B)に示すように、定着ロ
ーラ14と加圧ローラ15とが離間した離間状態とを切
換えることができる。また、この偏心カム18の回転角
度を調節することにより、定着ローラ14と加圧ローラ
15との軸間距離X(図2(A)に図示する。)を一定
に保持し、ニップ部32の幅を一定に保持することがで
きる。
【0022】なお、図1に示すように、上記上側フレー
ム12には、定着ローラ14のほか、クリーニングロー
ラ19、オイル塗布機構20、分離爪21等が設けられ
ている。また、上記下側フレーム13には、加圧ローラ
15のシリコンゴム層26の表面温度を検出する温度セ
ンサ33、定着前ガイド22、オイルかきとりブレード
23、分離爪24等が設けられている。
【0023】定着ローラ14及び加圧ローラ15は、そ
れぞれ金属製円筒体25の外周に弾性部材であるシリコ
ンゴム層26を設けてなる。このシリコンゴム層26の
熱伝導率は、1.2×10-3(cal/cm・sec・℃)以上
2.4×10-3(cal/cm・sec・℃)以下に設定してい
る。また、このシリコンゴム層26のJISC2123
に基づいて測定した硬度は70以下である。
【0024】金属製円筒体25の内部には加熱手段であ
る加熱ヒータ27が収容されている。また、加圧ローラ
15にはモータ28が連結されている。図2(A)に示
す圧接状態でモータ28を作動させると加圧ローラ15
が図において反時計方向に回転すると共に、定着ローラ
14が従動回転する。
【0025】図において上面に現像剤像が形成された普
通紙又はOHP用シート等の転写シート30はニップ部
32に供給され、上記定着ローラ14及び加圧ローラ1
5の回転により図において左側に搬送される。この間
に、転写シート30上の現像剤はシリコンゴム層26か
ら供給される熱により加熱溶融し、定着ローラ14と加
圧ローラ15間の圧接力により転写シート30上に定着
する。
【0026】定着装置の制御部35には、上記モータ1
7,28、加熱ヒータ27及び温度センサ33が接続さ
れている。また、制御部35には、複写機本体の主制御
部36、操作部37、画像読取部38及び画像形成部3
9が接続されている。操作部37から後述するコピーモ
ードの設定が手動入力可能である。画像読取部38で読
み取られた原稿の画像情報は、主制御部36を介して画
像形成部39に送られる。
【0027】画像形成部39では、画像情報に基づいて
図示しない像担持体上に静電潜像が形成され、この静電
潜像は現像剤により顕像化された後、転写シート30上
に転写される。その後、現像剤像転写後の転写シート3
0は定着装置10に供給される。
【0028】第1実施形態の定着装置では、定着ローラ
14及び加圧ローラ15のシリコンゴム層26は、熱伝
達率を上記のように1.2×10-3(cal/cm・sec・
℃)以上2.4×10-3(cal/cm・sec・℃)以下とい
う高い値に設定するために、高熱伝達性フィラーの含有
量を増大させているため、図3に示すように、加熱ヒー
タ27への通電時間の積算値(積算通電時間)の増加に
伴って、ローラ硬度が低下する。上記のように定着ロー
ラ14と加圧ローラ15との間の軸間距離Xは一定に設
定されているため、ニップ幅32の幅はローラ硬度が低
下しても一定である。しかし、定着ローラ14と加圧ロ
ーラ15の弾性に起因してニップ部32に作用する圧接
力は、表1に示すように、経時的な硬度低下のために低
下する。
【0029】
【表1】
【0030】この圧接力の低下は、転写シート30が普
通紙である場合には定着性の低下を招き、転写シート3
0がOHP用シートである場合には、透光色再現性の低
下を招く。これら定着性や透光色再現性の低下は、熱劣
化によるシリコンゴム層26の硬度低下のために、定着
ローラ14や加圧ローラ15から転写シート30に供給
される熱量が不足することに起因する。よって、積算通
電時間の増加に伴って定着ローラ14や加圧ローラ15
から転写シート30への供給熱量を増加させれば、定着
性や透光色再現性の低下を防止することができる。
【0031】しかし、普通紙の場合、図4に示すよう
に、定着ローラ14や加圧ローラ15のシリコンゴム層
26の表面温度(定着温度)が上昇するのに伴って、転
写シート30上の画像の光沢度が増大する。また、高濃
度部の面積が大きい程、定着温度の上昇による光沢度の
変化も大きい。
【0032】一方、OHP用シートの場合、図5に示す
ように、積算通電時間が長くなる程、透光色再現性が低
下する。なお、図5において縦軸のOHP透光性ランク
は、値が大きいほど透光色再現性が高いことを示してお
り、「1」が全体的に濁っている、「2」がハイライト部
(画像濃度の低い部分)が濁っている、「3」がハイライ
ト部が若干濁っている、「4」が透光している、「5」がす
っきり透光していることを示している。また、中間調で
あるハイライト部の面積が大きい程、積算通電時間が長
くなることよる透光色再現性の低下の影響が大きい。
【0033】さらに、単に積算通電時間の増加に応じて
供給熱量を増加させたのでは、定着ローラ14や加圧ロ
ーラ15に過度の熱負担がかかる。
【0034】そこで、第1実施形態では、制御部35が
上記熱劣化によるシリコンゴム層26の硬度低下の影響
を画像濃度と画像面積を考慮して補正する。
【0035】制御部35は、図6に示す通電時間の計測
を行う。ステップS6−1で定着動作中であり、ステッ
プS6−2で加熱ヒータ27に対して通電中であれば、
ステップS6−3において温度センサ33により、加圧
ローラ15のシリコンゴム層26の温度を検出する。
【0036】次に、ステップS6−4において、上記検
出温度tが所定温度tconst以上であれば、ステップS
6−5でタイマが始動し、ステップS6−6で通電中で
ないことが検出されるまで、計時を継続する。ステップ
S6−6で通電中でないことが検出されると、ステップ
S6−7においてタイマが停止され、ステップS6−8
で今回の通電時間TMが読み取られる。ステップS6−
9で通電時間TMの積算値(積算通電時間ATM)が算
出され、ステップS6−10で記憶される。
【0037】図7に示す定着動作について説明すると、
まず、ステップS7−1で、転写シート30が普通紙で
ある普通紙モードと、転写シート30がOHP用シート
であるOHPモードと、同一の現像剤像に対して普通紙
とOHP用シートを交互に使用する合い紙モードのいず
れが選択されたか(転写シート情報)が、主制御部36
から制御部35に読み込まれる。
【0038】ステップS7−2では、画像読取部38か
ら主制御部36を介して画像形成部39に送られる画像
の情報(画像情報)が、制御部35に読み込まれる。こ
の画像情報には、各画素毎の画像濃度が含まれている。
なお、本実施形態では、画素数は600dpi×600dpi
=360,000個/inch2であり、1画素当りの画像
濃度は256階調である。
【0039】次に、ステップS7−3では、上記ステッ
プS7−2で読み込んだ画像情報に基づいて、画像情報
データ値Yが算出される。
【0040】まず、例えば図8(A)に示すように各画
像濃度値a(a=1〜256)毎の分布率xを算出す
る。次に、各画像濃度値aに対応する係数値αを図8
(B)の線図から求める。
【0041】また、各画像濃度値a毎の画像面積値bの
分布率yを算出する。例えば、図8(C)は、図8
(A)の画像濃度aが130である場合の画像面積値b
の分布率yを示している。さらに、各画像面積値bの分
布率yに対応する係数値βを図8(D)の線図から求め
る。各画像面積値b毎に分布率yと係数値βの乗算し、
これを画像面積値bで積分した値δを算出する。
【0042】画像情報データ値Yは、各画像濃度値aに
ついて分布率x、係数値α及び値δを乗算したものを、
画像濃度aで積分したものであり、下記の式で表され
る。
【0043】
【数1】 Y=Σxαδ =x1α1δ1+x2α2δ2・・・+x255α255δ255+x256α256δ256
【0044】上式で分布率x、係数値α及び値δに付し
た1から256の添字は、各画像濃度値aを表してい
る。
【0045】以上のように、画像濃度と画像面積から算
出される画像情報データ値Yは、画像の特性を示してい
る。まず、画像情報データ値Yが2000以下程度の比
較的小さい値の場合には、画像が文字、グラフ等である
ことを示している。また、画像情報データ値Yが200
1〜14000程度の中間の値である場合には、画像が
ハイライト部を有する可能性のある中間調の画像である
ことを示している。さらに、画像情報データ値Yが14
001以上程度の比較的大きな値である場合には、高濃
度部の面積が大きい画像であることを示している。
【0046】上記ステップS7−3で画像情報データ値
Yを算出した後、ステップS7−4で上記積算通電時間
ATMが制御部35に読み込まれる。
【0047】次に、ステップS7−5で合い紙モードで
なければ、ステップS7−7に移行する。ステップS7
−7では、記録紙が普通紙であるか、OHP用シートで
あるかを判断し、普通紙であればステップS7−8に移
行する。
【0048】ステップS7−8において、積算通電時間
ATMと画像情報データ値Yに応じて普通紙モード用の
定着条件の補正が行われる。なお、本実施形態では、補
正前の定着温度の初期値は160℃、補正前の定着速度
の初期値は150mm/secである。また、ニップ幅
は6.5mmである。
【0049】まず、図9のステップS9−1で積算通電
時間ATMが200時間未満であれば、ステップS9−
2で定着条件を補正しないと判断する。ステップS9−
1で積算通電時間ATMが200時間未満でない場合に
は、ステップS9−3に移行する。ステップS9−3で
積算通電時間ATMが800時間未満であれば、ステッ
プS9−4で表2に基づいて定着条件を補正する。
【0050】
【表2】
【0051】ステップS9−4で画像情報データ値Yが
2000以下であれば、定着温度を1.5℃上昇させ
る。画像情報データ値Yが2001以上14000以下
であれば、定着速度を2%低減させる。また、画像情報
データ値Yが14001以上の場合も定着速度を2%低
減させる。
【0052】定着温度を上昇させた場合も、定着速度を
低減した場合も共に、ニップ部32から転写シート30
に供給される熱量は増加するが、画像の光沢度に対する
影響は定着温度の温度の上昇の方が、定着速度の低減よ
りも大きい。例えば、定着温度を1.5℃上昇させる場
合と、定着速度を2%低減させる場合とを比較すると、
前者の場合の方が後者の場合よりも画像の光沢度の上昇
ははるかに大きい。
【0053】ステップS9−3で積算通電時間ATMが
800時間未満でない場合には、ステップS9−5に移
行する。ステップS9−5で積算通電時間ATMが20
00時間未満であれば、ステップS9−6で表3に基づ
いて定着条件の補正を行う。
【0054】
【表3】
【0055】ステップS9−6で画像情報データ値Yが
2000以下であれば、定着温度を3℃上昇させる。画
像情報データ値Yが2001以上14000以下であれ
ば、定着温度を1.5℃上昇させ、定着速度を2%低減
させる。また、画像情報データ値Yが14001以上で
あれば、定着速度を4%低減させる。
【0056】ステップS9−5で積算通電時間ATMが
2000時間未満でない場合には、ステップS9−7に
移行する。ステップS9−7で積算通電時間ATMが5
000時間未満であれば、ステップS9−8で表4に基
づいて定着条件の補正を行う。
【0057】
【表4】
【0058】ステップS9−8で画像情報データ値Yが
2000以下であれば、定着温度を4.5℃上昇させ
る。画像情報データ値Yが2001以上14000以下
であれば、定着温度を1.5℃上昇させ、定着速度を4
%低減される。また、画像情報データ値Yが14001
以上であれば、定着速度を6%低減させる。
【0059】ステップS9−7で積算通電時間ATMが
5000時間未満でない場合は、ステップS9−9で表
5に基づいて定着条件の補正を行う。
【0060】
【表5】
【0061】ステップS9−9で画像情報データ値Yが
2000以下であれば、定着温度を6.0℃上昇させ
る。画像情報データ値Yが2001以上14000以下
であれば、定着温度を3℃上昇させ、定着速度を4%低
減させる。また、画像情報データ値Yが14001以上
であれば、定着速度を8%低減させる。
【0062】定着条件の補正後、図7のステップS7−
9で定着動作を実行する。ステップS7−10でコピー
終了が検出されると定着動作は終了する。
【0063】このように普通紙モードでは、積算通電時
間ATMの増加に伴い、定着温度の上昇と定着速度の低
減の少なくとも一方を行っている。定着速度を上昇させ
たり、定着速度を低減することにより、ニップ部32か
ら転写シート30に供給される熱量が増加するため、シ
リコンゴム層26の熱劣化による硬度低下に起因する熱
供給効率の低下による定着性の低下を防止することがで
きる。よって、定着速度を高速に設定することが可能で
あり、高い生産性が得られる。
【0064】また、表2から表5に示すように、積算通
電時間ATMが同一範囲にある場合には、画像情報デー
タ値Yが大きい程、すなわち高濃度である程、定着温度
の上昇量や定着速度の低減量を小さく設定している。よ
って、文字等の画像情報データ値Yの小さい画像では定
着速度は低減されないため、高い生産性が得られ、高濃
度部を有する画像データ値の大きい画像では定着条件を
補正することによる光沢度の変化を抑制することができ
る。
【0065】さらに、上記のように積算通電時間ATM
のみでなく、画像情報をも考慮して定着条件を補正する
ため、定着ローラ14及び加熱ローラ15のシリコンゴ
ム層26に対して過度の熱負荷が作用するのを防止する
ことができ、熱劣化の進行を抑制することができる。
【0066】上記ステップS7−7で記録紙がOHP用
シートの場合には、ステップS7−11で積算時間AT
Mと画像情報データ値Yに基づいてOHPモード用の定
着条件の補正が行われる。
【0067】まず、図10のステップS10−1で、積
算通電時間ATMが200時間未満であれば、ステップ
S10−2で定着条件を補正しないと判断する。ステッ
プS10−1で積算通電時間ATMが200時間未満で
ない場合には、ステップS10−3に移行する。ステッ
プS10−3で積算通電時間ATMが800時間未満で
あれば、表6に基づいて定着条件を補正する。
【0068】
【表6】 ステップS10−3で画像情報データ値Yが2000以
上であれば、定着条件の補正は行わない。画像情報デー
タ値Yが2001以上14000以下であれば、定着温
度を2.5℃上昇させる。また、画像情報データ値Yが
14001以上であれば、定着条件の補正は行わない。
【0069】ステップS10−3で積算通電時間ATM
が800時間未満でない場合には、ステップS10−5
に移行する。ステップS10−5で積算通電時間ATM
が2000時間未満であれば、表7に基づいて定着条件
の補正を行う。
【0070】
【表7】
【0071】ステップS10−6で画像情報データ値Y
が2000以下であれば、定着条件の補正は行わない。
画像情報データ値Yが2001以上14000以下であ
れば、定着温度を5.0℃上昇させる。また、画像情報
データ値Yが14001以上であれば、定着温度を2.
5℃上昇させる。
【0072】ステップS10−5で積算通電時間ATM
が2000時間未満でない場合には、ステップS10−
7に移行する。ステップS10−7で積算通電時間AT
Mが5000時間未満であれば、ステップS9−8で表
8に基づいて定着条件の補正を行う。
【0073】
【表8】
【0074】ステップS10−8で画像情報データ値Y
が2000以下であれば、定着温度を2.5℃上昇させ
る。画像情報データ値Yが2001以上14000以下
であれば、定着温度を7.5℃上昇させる。また、画像
情報データ値Yが14001以上であれば、定着温度を
5.0℃上昇させる。
【0075】ステップS10−7で積算通電時間ATM
が5000時間未満でない場合は、ステップS10−9
で表9に基づいて定着条件の補正を行う。
【0076】
【表9】
【0077】ステップS10−9で画像情報データ値Y
が2000以下であれば、定着温度を5.0℃上昇させ
る。画像情報データ値Yが2001以上14000以下
であれば、定着温度を10℃上昇させる。また、画像情
報データ値Yが14001以上であれば、定着温度を
7.5℃上昇させる。
【0078】定着条件の補正後、図7のステップS7−
12で定着動作を実行する。ステップS7−13でコピ
ー終了が検出されると定着動作は終了する。
【0079】このようにOHPモードでは、上記普通紙
モードの場合と同様に、積算通電時間ATMの増加に伴
い、定着温度の上昇と定着速度の低減の少なくとも一方
を行い転写シート30への供給熱量を増加させているた
め、シリコンゴム層26の熱劣化による硬度低下に起因
する熱供給効率の低下による透光色再現性の低下を防止
することができる。よって、定着速度を高速に設定する
ことが可能であり、高い生産性が得られる。
【0080】また、表6から表9に示すように、積算通
電時間ATMが同一範囲にある場合には、画像情報デー
タ値Yが中程度(2001以上14000以下)、画像
情報データ値Yが大(14001以上)、画像情報デー
タ値Yが小(2000以下)の順で定着温度の上昇量や
定着速度の低減量を大きく設定している。上記したよう
にシリコンゴム層26の熱劣化による硬度低下に起因す
る熱供給効率の低下による透光色再現性の低下は、ハイ
ライト部を有する可能性の画像の場合に最も顕著である
ため、画像情報データ値Yに対して定着条件をこのよう
に補正することにより、透光色再現性の低下をより確実
に防止することができる。
【0081】さらに、画像情報データ値Yに対して定着
条件を上記のように補正すれば、定着ローラ14及び加
熱ローラ15のシリコンゴム層26に対して過度の熱負
荷が作用するのを防止し、熱劣化の進行を抑制すること
ができる。
【0082】上記図7のステップS7−5で合紙モード
である場合には、ステップS7−6で補正条件の選択を
行う。このステップS7−6では、画像情報データ値Y
が小(2000以下)の場合及び画像情報データ値Yが
大(14001以上)の場合には、普通紙モードの補正
条件を選択し、ステップS7−8に移行し、図9に示す
普通紙モードの場合と同一条件で定着条件の補正を実行
する。一方、ステップS7−6で画像情報データ値Yが
中程度(2001以上14000以下)の場合には、O
HPモードの補正条件を選択し、ステップS7−11に
移行し、図10に示すOHPモードの場合と同一条件で
定着条件の補正を実行する。
【0083】上記のように画像情報データ値Yが中程度
の場合にシリコンゴム層26の熱劣化がOHPモードに
おける透光色再現性に与え影響が最も大であり、画像情
報データ値Yが大の場合にシリコンゴム層26の熱劣化
が普通紙モードにおける光沢度の変化に与える影響が最
も大である。よって、合い紙モードで上記のように画像
情報データ値Yが中程度の場合に透光色再現性の低下防
止を重視し、画像情報データ値Yが大の場合に定着性の
低下防止を重視して定着条件の補正を行うことにより、
透光色再現性と定着性の両方が良好となる。
【0084】なお、画像情報データ値Yが小の場合に
は、普通紙モードでの定着性とOHPモードでの透光色
再現性のいずれかに対してシリコンゴム層26の熱劣化
による熱供給効率の影響が特に大きいということはな
い。よって、画像情報データ値Yが小の場合には、OH
Pモードの場合と同一条件で定着条件を補正してもよ
い。
【0085】合い紙モードでは、上記のように画像情報
データ値Yが中間程度の場合にはOHP用シートの透光
色再現性を重視、画像情報データ値Yが大の場合には普
通紙の光沢度を重視することが好ましいが、一般に、透
光色再現性の低下の方が光沢度の変化よりも実用上大き
な問題となる。よって、合い紙モードの場合には画像情
報データ値Yと無関係に一律にOHPモードと同一条件
で定着条件を補正してもよい。
【0086】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態について説明する。
【0087】第2実施形態では、シリコンゴム層26の
熱劣化による硬度低下に起因する普通紙の定着性及びO
HPシートの透光色再現性の低下を防止するために、積
算通電時間及び画像情報データ値Yに加えて、温度セン
サ33の検出温度tに基づいて定着条件を補正する。
【0088】なお、第2実施形態の定着装置の機械的な
構造は、上記図1及び図2に示す第1実施形態の場合と
同様であり、定着ローラ14及び加圧ローラ15のシリ
コンゴム層26は第1実施形態と同様であり、1.2×
10-3(cal/cm・sec・℃)以上2.4×10-3(cal/cm
・sec・℃)以下の高い熱伝導率を有している。また、補
正前の定着温度は160℃、定着速度は150mm/secで
ある。
【0089】図11のステップS11−1からステップ
S11−4で第1実施形態同様に、転写シート情報の読
み込み、画像情報の読み込み、画像情報データ値Yの算
出及び時間情報の読み込みを行った後、ステップS11
−5で温度センサ33の検出温度tが制御部35に読み
込まれる。
【0090】ステップS11−6で合成モードでなく、
ステップS11−8で転写シート30が普通紙であれ
ば、ステップS11−9からステップS11−11で普
通紙モードの定着条件の補正及び定着動作を行う。
【0091】ステップS11−19の定着動作の補正で
は、図12のステップS12−1からステップS12−
9に示すように、第1実施形態における普通紙モードの
定着条件の補正と同様に積算通電時間ATM及び画像情
報データ値Yに基づいて定着条件を補正する。次に、ス
テップS12−10で検出温度tと定着温度の設定値
(設定温度tset)の差(温度差Δt)を算出し、ステ
ップS12−11からステップS12−15で、温度差
Δtに応じて定着速度をさらに補正する。
【0092】まず、ステップS12−11で温度差Δt
が2.5℃より小さい場合(Δt=0〜−2.5℃)に
は、ステップS12−12で定着温度の補正は行わない
と判断する。ステップS12−11で温度差Δtが2.
5℃より小さくない場合は、ステップS12−13に移
行する。ステップS12−13で温度差Δtが−5より
小さい場合(Δt=−2.5〜−5℃)には、ステップ
S12−14で定着速度をさらに3.5%低減する。ス
テップS12−13で温度差Δtが−5より大きい場合
(Δtは−5℃以上)には、ステップS12−15で定
着速度をさらに7%低減する。
【0093】上記ステップS11−8で転写シート30
がOHP用シートである場合には、ステップS11−1
2からステップS11−14でOHPモードの定着条件
の補正及び定着動作を行う。
【0094】ステップS11−12の定着動作の補正で
は、図13のステップS13−1からステップS13−
9に示すように、第1実施形態におけるOHPモードの
定着条件の補正と同様に積算通電時間ATM及び画像情
報データ値Yに基づいて定着条件を補正する。次に、ス
テップS13−10で温度差Δtを算出し、ステップS
13−11からステップS13−15で、温度差Δtに
応じて定着速度をさらに補正する。
【0095】まず、ステップS13−11で温度差Δt
が2.5℃より小さい場合(Δt=0〜−2.5℃)に
は、ステップS13−12で定着温度の補正は行わない
と判断する。ステップS13−11で温度差Δtが2.
5℃より小さくない場合は、ステップS13−13に移
行する。ステップS12−13で温度差Δtが−5より
小さい場合(Δt=−2.5〜−5℃)には、ステップ
S13−14で定着速度をさらに5%低減する。ステッ
プS12−13で温度差Δtが−5より大きい場合(Δ
tは−5℃以上)には、ステップS13−15で定着速
度をさらに10%低減する。
【0096】ステップS11−6で合紙モードである場
合には、ステップS11−7で第1実施形態の場合同
様、画像情報データ値Yが小の場合及び大の場合には、
普通紙モードの定着条件補正と同一条件で定着条件の補
正を行い、画像情報データ値Yが中程度である場合に
は、OHPモードの定着条件補正と同一条件で定着条件
の補正を行う。
【0097】このように第2実施形態では、普通紙モー
ド、OHPモード及び合紙モードのいずれにおいても温
度差Δtに基づいて定着速度をさらに補正しており、温
度差Δtが大きい程、定着速度の低減量は大きく設定さ
れている。温度差Δtが大きいほど、実際のシリコンゴ
ム層26の表面温度が低い。よって、上記のように温度
差Δtに応じて定着速度を低減することにより、シリコ
ンゴム層26の熱劣化による硬度低下に起因する定着性
や透光色再現性の低下をより確実に防止することができ
る。
【0098】なお、第2実施形態においても、合い紙モ
ードで画像情報データが小の場合に、OHPモード同一
条件で定着条件を補正してもよい。また、合い紙モード
の場合に画像情報データ値Yと無関係に一律にOHPモ
ードと同一条件で定着条件を補正してもよい。さらに、
温度差Δtに応じて定着温度を上昇させてもよい。
【0099】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の定着装置では、積算通電時間に基づいて定着条件を補
正するため、加熱部材の弾性部材の熱劣化による硬度低
下に起因して転写シートへの熱供給効率が低下しても、
転写シートに対して十分な熱が供給されるため、定着性
や透光色再現性の低下を確実に防止することができる。
そのため、定着速度を高速に設定することができ、生産
性を向上することができる。また、積算通電時間のみで
なく画像情報をも考慮して定着条件を補正するため、普
通紙の場合の光沢度の変化やOHP用シートの場合の透
光色再現性の低下を防止することができ、かつ、定着条
件の補正により弾性部材に過度の熱負荷がかかり、熱劣
化が進行するのを防止することができる。さらに、温度
検出手段が検出する弾性部材の表面温度をも考慮して定
着条件を補正すれば、定着性や透光色再現性の低下をよ
り確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る定着装置を示す
概略構成図である。
【図2】 (A)は圧接状態の定着装置を示す概略図、
(B)は離間状態の定着装置を示す概略図である。
【図3】 シリコンゴム層26の硬度と積算通電時間の
関係を示す線図である。
【図4】 定着温度と光沢度の関係を示す線図である。
【図5】 積算通電時間とOHP透光性の関係を示す線
図である。
【図6】 制御部の積算通電時間の計時動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図7】 第1実施形態の定着装置の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図8】 (A)は画像濃度値と分布率の関係を示す線
図、(B)は画像濃度値の係数値曲線を示す線図、
(C)は画像面積値と分布率の関係を示す線図、(D)
画像面積値と係数曲線の関係を示す線図である。
【図9】 図7のステップS7−8のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図10】 図7のステップS7−13のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図11】 第2実施形態の定着装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図12】 図11のステップS11−9のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図13】 図11のステップS11−12のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図14】 従来の定着装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
14 定着ローラ 15 加圧ローラ 17,28 モータ 18 偏心カム 25 金属製円筒体 26 シリコンゴム層(弾性部材) 27 加熱ヒータ(加熱手段) 33 温度センサ(温度検出手段) 35 制御部 36 主制御部 37 操作部 38 画像読取部 39 画像形成部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ弾性部材を備え、これらの弾性
    部材が接触するように互いに圧接された第1及び第2の
    加熱定着部材と、 上記第1及び第2の加熱定着部材の少なくとも一方を加
    熱する加熱手段とを備え、 像担持体表面から現像剤像が転写された転写シートが、
    上記第1及び第2の加熱定着部材の接触部に挿通される
    と、第1及び第2の加熱定着部材の少なくとも一方から
    転写シートに供給される熱により現像剤が加熱溶融して
    転写シートに定着する定着装置において、 少なくとも積算通電時間と画像情報とに基づいて、少な
    くとも定着速度と定着温度のいずれか一方を含む定着条
    件を補正する定着条件補正手段を備えることを特徴とす
    る定着装置。
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2の加熱定着部材を一定
    距離に保持して上記接触部の幅を一定に保持する手段を
    備える請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 上記画像情報は、少なくとも画像濃度と
    画像面積とを含む請求項1又は請求項2に記載の定着装
    置。
  4. 【請求項4】 上記転写シートが普通紙である普通紙モ
    ードを有し、 上記定着条件補正手段は、普通紙モードでは、積算通電
    時間が大きい程、第1及び第2の加熱定着部材の少なく
    とも一方から転写シートへの供給熱量が大きくなり、か
    つ、高濃度の画像面積が大きい程、第1及び第2の加熱
    定着部材の少なくとも一方から転写シートへの供給熱量
    が小さくなるように、定着条件を補正する請求項3に記
    載の定着装置。
  5. 【請求項5】 上記転写シートがOHP用シートである
    OHPモードを有し、 上記定着条件補正手段は、OHPモードでは、積算通電
    時間が大きい程、第1及び第2の加熱定着部材の少なく
    とも一方から転写シートへの供給熱量が大きくなり、か
    つ、中間調の画像面積が大きい程、第1及び第2の加熱
    定着部材の少なくとも一方から転写シートへの供給熱量
    が大きくなるように、定着条件を補正する請求項3に記
    載の定着装置。
  6. 【請求項6】 上記転写シートが普通紙である普通紙モ
    ードと、 上記転写シートがOHP用シートであるOHPモード
    と、 同一の現像剤像に対して、転写シートとして普通紙とO
    HP用シートとを交互に使用する合い紙モードのいずれ
    かを選択可能であり、 上記定着条件補正手段は、 普通紙モードでは、積算通電時間が大きい程、第1及び
    第2の加熱定着部材の少なくとも一方から転写シートへ
    の供給熱量が大きくなり、かつ、高濃度の画像面積が大
    きい程、第1及び第2の加熱定着部材の少なくとも一方
    から転写シートへの供給熱量が小さくなるように、定着
    条件を補正し、 OHPモードでは、積算通電時間が大きい程、第1及び
    第2の加熱定着部材の少なくとも一方から転写シートへ
    の供給熱量が大きくなり、かつ、高濃度の画像面積が大
    きい程、第1及び第2の加熱定着部材の少なくとも一方
    から転写シートへの供給熱量が小さくなるように、定着
    条件を補正し、 合い紙モードでは、中間調の画像面積が大きい場合に
    は、OHPモードと同一の条件で定着条件を補正し、高
    濃度の画像面積が大きい場合には、普通紙モードと同一
    の条件で定着条件を補正する請求項3に記載の定着装
    置。
  7. 【請求項7】 上記転写シートが普通紙である普通紙モ
    ードと、 上記転写シートがOHP用シートであるOHPモード
    と、 同一の現像剤像に対して普通紙とOHP用シートを交互
    に使用する合い紙モードのいずれかを選択可能であり、 上記定着条件補正手段は、 普通紙モードでは、積算通電時間が大きい程、第1及び
    第2の加熱定着部材の少なくとも一方から転写シートへ
    の供給熱量が大きくなり、かつ、高濃度の画像面積が大
    きい程、第1及び第2の加熱定着部材の少なくとも一方
    から転写シートへの供給熱量が小さくなるように、定着
    条件を補正し、 OHPモードでは、積算通電時間が大きい程、第1及び
    第2の加熱定着部材の少なくとも一方から転写シートへ
    の供給熱量が大きくなり、かつ、中間調の画像面積が大
    きい程、第1及び第2の加熱定着部材の少なくとも一方
    から転写シートへの供給熱量が小さくなるように、定着
    条件を補正し、 合い紙モードでは、OHPモードと同一の条件で定着条
    件を補正する請求項3に記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 上記第1及び第2の加熱定着部材の少な
    くともいずれか一方の弾性部材の表面温度を検出する温
    度検出手段を備え、 上記定着条件補正手段は、上記積算通電時間及び画像情
    報に加えて温度検出手段の検出温度に基づいて、上記定
    着条件を補正するものである請求項1から請求項7のい
    ずれか1項に記載の定着装置。
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