JP2000220915A - スプリット型冷凍機及びスプリット型冷凍機の製造方法 - Google Patents
スプリット型冷凍機及びスプリット型冷凍機の製造方法Info
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- JP2000220915A JP2000220915A JP11019302A JP1930299A JP2000220915A JP 2000220915 A JP2000220915 A JP 2000220915A JP 11019302 A JP11019302 A JP 11019302A JP 1930299 A JP1930299 A JP 1930299A JP 2000220915 A JP2000220915 A JP 2000220915A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L21/00—Joints with sleeve or socket
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スプリット型冷凍機を作業性良く製造できる
製造方法を提供する。 【解決手段】 膨張機11のガス配管12が接続される
べき部品23に、予めSUS等からなるカラー29を溶
接固定しておき、そのカラー29が取り付けられた部品
23を用いて膨張機11を組み立てる。また、圧縮機1
3のガス配管12が接続されるべき部品31に、予めS
US等からなるカラー30を溶接固定しておき、そのカ
ラー30が取り付けられた部品31を用いて圧縮機13
を組み立てる。そして、カラー29、30にガス配管1
2を溶接して、スプリット型冷凍機を製造する。
製造方法を提供する。 【解決手段】 膨張機11のガス配管12が接続される
べき部品23に、予めSUS等からなるカラー29を溶
接固定しておき、そのカラー29が取り付けられた部品
23を用いて膨張機11を組み立てる。また、圧縮機1
3のガス配管12が接続されるべき部品31に、予めS
US等からなるカラー30を溶接固定しておき、そのカ
ラー30が取り付けられた部品31を用いて圧縮機13
を組み立てる。そして、カラー29、30にガス配管1
2を溶接して、スプリット型冷凍機を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機と膨張機と
それらを接続するガス配管とを有する冷凍機であるスプ
リット型冷凍機に関する。
それらを接続するガス配管とを有する冷凍機であるスプ
リット型冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍機の中には、圧縮機と膨張機(コー
ルドヘッド)が分離されており、それらの間がガス配管
で接続された、スプリット型冷凍機と呼ばれる冷凍機が
存在している。スプリット型冷凍機は、膨張機の構成
(ディスプレーサの有無)によりスターリング冷凍機と
パルスチューブ冷凍機に分類される。さらに、各タイプ
の冷凍機には、圧縮ピストンの駆動に回転モータが用い
られた圧縮機を備えるもの(以下、レシプロタイプと表
記する)と、リニアモータが用いられた圧縮機を備える
もの(以下、リニアタイプと表記する)があり、レシプ
ロタイプのスターリング冷凍機は、例えば、特開平3−
1356号公報に開示されている。また、リニアタイプ
のスターリング冷凍機は、例えば、特開平7−3414
43号公報に開示されている。
ルドヘッド)が分離されており、それらの間がガス配管
で接続された、スプリット型冷凍機と呼ばれる冷凍機が
存在している。スプリット型冷凍機は、膨張機の構成
(ディスプレーサの有無)によりスターリング冷凍機と
パルスチューブ冷凍機に分類される。さらに、各タイプ
の冷凍機には、圧縮ピストンの駆動に回転モータが用い
られた圧縮機を備えるもの(以下、レシプロタイプと表
記する)と、リニアモータが用いられた圧縮機を備える
もの(以下、リニアタイプと表記する)があり、レシプ
ロタイプのスターリング冷凍機は、例えば、特開平3−
1356号公報に開示されている。また、リニアタイプ
のスターリング冷凍機は、例えば、特開平7−3414
43号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した、いずれのス
プリット型冷凍機も、ガス配管と圧縮機又は膨張機の接
続は、ガス配管側にアダプタを溶接しておくとともに、
圧縮機/膨張機側に当該アダプタをボルト等によって固
定(接合)できる構造を形成しておくことによって、或
いは、ガス配管と圧縮機/膨張機とを溶接することによ
って行われている。ただし、前者の形態を採用する場
合、接合構造のために広いスペースが要求されるので、
小型なスプリット型冷凍機を製造する際には、ガス配管
と圧縮機、ガス配管と膨張機の双方(あるいは一方)を
溶接(銀ロー付等)により接続することが行われてい
る。
プリット型冷凍機も、ガス配管と圧縮機又は膨張機の接
続は、ガス配管側にアダプタを溶接しておくとともに、
圧縮機/膨張機側に当該アダプタをボルト等によって固
定(接合)できる構造を形成しておくことによって、或
いは、ガス配管と圧縮機/膨張機とを溶接することによ
って行われている。ただし、前者の形態を採用する場
合、接合構造のために広いスペースが要求されるので、
小型なスプリット型冷凍機を製造する際には、ガス配管
と圧縮機、ガス配管と膨張機の双方(あるいは一方)を
溶接(銀ロー付等)により接続することが行われてい
る。
【0004】ガス配管が溶接されるべき部分(部材)
は、高い放熱性を有することが求められる部分であるの
で、熱伝導性が高く、熱容量も大きくなっている。この
ため、接合部分を単純な形状としたのでは溶接が困難で
あり、従来は、図4に模式的に示したように、ガス配管
12が溶接されるべき膨張機(又は圧縮機)の部材70
に、ガス配管12を溶接するためのリブ71を形成して
おくことが行われていた。なお、部品レベルで炉中ロー
付け等を行えば、リブ71を形成しなくとも、ガス配管
12と部材70とを溶接できるが、この場合、ガス配管
12が繋がった状態で膨張機/圧縮機の組み立て(部材
70への各種の部品の取り付け)を行わなければならな
くなる。すなわち、この手法を採用したのでは、組立時
の作業性が低下してしまう。
は、高い放熱性を有することが求められる部分であるの
で、熱伝導性が高く、熱容量も大きくなっている。この
ため、接合部分を単純な形状としたのでは溶接が困難で
あり、従来は、図4に模式的に示したように、ガス配管
12が溶接されるべき膨張機(又は圧縮機)の部材70
に、ガス配管12を溶接するためのリブ71を形成して
おくことが行われていた。なお、部品レベルで炉中ロー
付け等を行えば、リブ71を形成しなくとも、ガス配管
12と部材70とを溶接できるが、この場合、ガス配管
12が繋がった状態で膨張機/圧縮機の組み立て(部材
70への各種の部品の取り付け)を行わなければならな
くなる。すなわち、この手法を採用したのでは、組立時
の作業性が低下してしまう。
【0005】そこで、本発明の課題は、容易に製造でき
るスプリット型冷凍機、そのようなスプリット型冷凍機
を作業性良く製造できる製造方法を提供することにあ
る。
るスプリット型冷凍機、そのようなスプリット型冷凍機
を作業性良く製造できる製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様では、圧縮機と膨張機とそれら
を接続するガス配管とを有するスプリット型冷凍機を、
ガス配管を介して膨張機と接続されるべき部材と、その
部材に溶接された当該部材を構成する材料よりも熱伝導
性の低い材料からなるカラーとを有する圧縮機を備える
とともに、その圧縮機のカラーにガス配管が溶接された
ものとする。
に、本発明の第1の態様では、圧縮機と膨張機とそれら
を接続するガス配管とを有するスプリット型冷凍機を、
ガス配管を介して膨張機と接続されるべき部材と、その
部材に溶接された当該部材を構成する材料よりも熱伝導
性の低い材料からなるカラーとを有する圧縮機を備える
とともに、その圧縮機のカラーにガス配管が溶接された
ものとする。
【0007】また、本発明の第2の態様では、圧縮機と
膨張機とそれらを接続するガス配管とを有するスプリッ
ト型冷凍機を、ガス配管を介して圧縮機と接続されるべ
き部材と、その部材に溶接された当該部材を構成する材
料よりも熱伝導性の低い材料からなるカラーを有する膨
張機を備えるとともに、その膨張機のカラーにガス配管
が溶接されたものとする。この第2の態様の冷凍機を構
成する際には、圧縮機を、ガス配管を介して膨張機と接
続されるべき部材と、その部材に溶接された当該部材を
構成する材料よりも熱伝導性の低い材料からなるカラー
を有するものとし、膨張機のカラーと圧縮機のカラーと
にガス配管を溶接しておくことができる。
膨張機とそれらを接続するガス配管とを有するスプリッ
ト型冷凍機を、ガス配管を介して圧縮機と接続されるべ
き部材と、その部材に溶接された当該部材を構成する材
料よりも熱伝導性の低い材料からなるカラーを有する膨
張機を備えるとともに、その膨張機のカラーにガス配管
が溶接されたものとする。この第2の態様の冷凍機を構
成する際には、圧縮機を、ガス配管を介して膨張機と接
続されるべき部材と、その部材に溶接された当該部材を
構成する材料よりも熱伝導性の低い材料からなるカラー
を有するものとし、膨張機のカラーと圧縮機のカラーと
にガス配管を溶接しておくことができる。
【0008】このように、本発明の冷凍機は、圧縮機及
び膨張機の双方、あるいは、一方として、ガス配管が接
続されるべき部材に、熱伝導性が低い材料(例えば、ス
テンレス)からなるカラーが溶接により固定されたユニ
ットが用いられ、それらの(その)カラーにガス配管が
溶接された構成を有する。この構成が採用された冷凍機
は、熱伝導性が高く、熱容量も大きい部材へのガス配管
の溶接といった作業を行うことなく製造することができ
る。すなわち、本発明の冷凍機は、容易に製造できるも
のとなっている。
び膨張機の双方、あるいは、一方として、ガス配管が接
続されるべき部材に、熱伝導性が低い材料(例えば、ス
テンレス)からなるカラーが溶接により固定されたユニ
ットが用いられ、それらの(その)カラーにガス配管が
溶接された構成を有する。この構成が採用された冷凍機
は、熱伝導性が高く、熱容量も大きい部材へのガス配管
の溶接といった作業を行うことなく製造することができ
る。すなわち、本発明の冷凍機は、容易に製造できるも
のとなっている。
【0009】本発明の冷凍機の製造方法では、圧縮機と
膨張機とそれらを接続するガス配管とを有するスプリッ
ト型冷凍機が、圧縮機の構成部品である、ガス配管を介
して膨張機と接続されるべき部材に、その部材を構成す
る材料よりも熱伝導性の低い材料からなるカラーを溶接
する溶接工程と、この溶接工程でカラーが溶接された部
材を用いて圧縮機を組み立てる組立工程と、この組立工
程において組み立てられた圧縮機のカラーにガス配管を
溶接するガス配管溶接工程とを行うことにより製造され
る。
膨張機とそれらを接続するガス配管とを有するスプリッ
ト型冷凍機が、圧縮機の構成部品である、ガス配管を介
して膨張機と接続されるべき部材に、その部材を構成す
る材料よりも熱伝導性の低い材料からなるカラーを溶接
する溶接工程と、この溶接工程でカラーが溶接された部
材を用いて圧縮機を組み立てる組立工程と、この組立工
程において組み立てられた圧縮機のカラーにガス配管を
溶接するガス配管溶接工程とを行うことにより製造され
る。
【0010】また、本発明の他の態様の冷凍機の製造方
法では、圧縮機と膨張機とそれらを接続するガス配管と
を有するスプリット型冷凍機が、冷凍機の構成部品であ
る、ガス配管を介して圧縮機と接続されるべき部材に、
その部材を構成する材料よりも熱伝導性の低い材料から
なるカラーを溶接する溶接工程と、この溶接工程でカラ
ーが溶接された部材を用いて膨張機を組み立てる組立工
程と、この組立工程において組み立てられた膨張機のカ
ラーにガス配管を溶接するガス配管溶接工程とを行うこ
とにより製造される。
法では、圧縮機と膨張機とそれらを接続するガス配管と
を有するスプリット型冷凍機が、冷凍機の構成部品であ
る、ガス配管を介して圧縮機と接続されるべき部材に、
その部材を構成する材料よりも熱伝導性の低い材料から
なるカラーを溶接する溶接工程と、この溶接工程でカラ
ーが溶接された部材を用いて膨張機を組み立てる組立工
程と、この組立工程において組み立てられた膨張機のカ
ラーにガス配管を溶接するガス配管溶接工程とを行うこ
とにより製造される。
【0011】また、本発明のさらに別の態様の冷凍機の
製造方法では、圧縮機と膨張機とそれらを接続するガス
配管とを有するスプリット型冷凍機が、圧縮機の構成部
品である、ガス配管を介して膨張機と接続されるべき部
材に、その部材を構成する材料よりも熱伝導性の低い材
料からなるカラーを溶接する圧縮機溶接工程と、この溶
接工程でカラーが溶接された部材を用いて圧縮機を組み
立てる圧縮機組立工程と、冷凍機の構成部品である、ガ
ス配管を介して圧縮機と接続されるべき部材に、その部
材を構成する材料よりも熱伝導性の低い材料からなるカ
ラーを溶接する膨張機溶接工程と、この溶接工程でカラ
ーが溶接された部材を用いて膨張機を組み立てる膨張機
組立工程と、圧縮機組立工程において組み立てられた圧
縮機のカラーと膨張機組立工程において組み立てられた
膨張機のカラーとにガス配管の各端を溶接するガス配管
溶接工程とを行うことにより製造される。
製造方法では、圧縮機と膨張機とそれらを接続するガス
配管とを有するスプリット型冷凍機が、圧縮機の構成部
品である、ガス配管を介して膨張機と接続されるべき部
材に、その部材を構成する材料よりも熱伝導性の低い材
料からなるカラーを溶接する圧縮機溶接工程と、この溶
接工程でカラーが溶接された部材を用いて圧縮機を組み
立てる圧縮機組立工程と、冷凍機の構成部品である、ガ
ス配管を介して圧縮機と接続されるべき部材に、その部
材を構成する材料よりも熱伝導性の低い材料からなるカ
ラーを溶接する膨張機溶接工程と、この溶接工程でカラ
ーが溶接された部材を用いて膨張機を組み立てる膨張機
組立工程と、圧縮機組立工程において組み立てられた圧
縮機のカラーと膨張機組立工程において組み立てられた
膨張機のカラーとにガス配管の各端を溶接するガス配管
溶接工程とを行うことにより製造される。
【0012】すなわち、本発明の各態様の冷凍機の製造
方法では、圧縮機や膨張機を組み立てる前に、その構成
部品である部材であって、ガス配管が接続されるべき部
材に、熱伝導性が低い材料(例えば、ステンレス)から
なるカラーが溶接により固定される。そして、その部材
を用いて、圧縮機や膨張機が組み立てられた後、ガス配
管のカラーへの溶接固定が行われる。本発明の製造方法
によれば、熱伝導性が高く、熱容量も大きい部材へのガ
ス配管の溶接といった作業を行う必要や、ガス配管が繋
がった状態で組み立てを行う必要がないので、冷凍機
を、容易に製造できることになる。
方法では、圧縮機や膨張機を組み立てる前に、その構成
部品である部材であって、ガス配管が接続されるべき部
材に、熱伝導性が低い材料(例えば、ステンレス)から
なるカラーが溶接により固定される。そして、その部材
を用いて、圧縮機や膨張機が組み立てられた後、ガス配
管のカラーへの溶接固定が行われる。本発明の製造方法
によれば、熱伝導性が高く、熱容量も大きい部材へのガ
ス配管の溶接といった作業を行う必要や、ガス配管が繋
がった状態で組み立てを行う必要がないので、冷凍機
を、容易に製造できることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。
を参照して具体的に説明する。
【0014】本発明の一実施形態に係るスプリット型冷
凍機は、いわゆる、リニアタイプのスプリット型スター
リング冷凍機である。まず、図1、図2を用いて、実施
形態に係るスプリット型冷凍機の構成を説明する。
凍機は、いわゆる、リニアタイプのスプリット型スター
リング冷凍機である。まず、図1、図2を用いて、実施
形態に係るスプリット型冷凍機の構成を説明する。
【0015】図1に示したように、膨張機(コールドヘ
ッド)11は、熱交換のための蓄冷材(金網など)を収
納した円柱状のディスプレーサ20、ディスプレーサ2
0がその内部を往復動するシリンダパイプ21を備え
る。また、コールドヘッド11は、コールドチップ22
とシリンダホルダ23とホルダキャップ24とコイルバ
ネ25とカラー29とを備える。コールドチップ22
は、シリンダパイプ21の一端を塞ぐことができる形状
を有する部材であり、銀ろう付け等によりシリンダパイ
プ21に固定される。
ッド)11は、熱交換のための蓄冷材(金網など)を収
納した円柱状のディスプレーサ20、ディスプレーサ2
0がその内部を往復動するシリンダパイプ21を備え
る。また、コールドヘッド11は、コールドチップ22
とシリンダホルダ23とホルダキャップ24とコイルバ
ネ25とカラー29とを備える。コールドチップ22
は、シリンダパイプ21の一端を塞ぐことができる形状
を有する部材であり、銀ろう付け等によりシリンダパイ
プ21に固定される。
【0016】シリンダホルダ23は、熱伝導度の良い材
料(本実施形態では、銅)からなる部材であり、シリン
ダパイプ21が銀ろう付け等により固定される柱状空洞
60と、シリンダパイプ21及び柱状空洞60等からな
る膨張機11内の空間をガス配管(キャピラリチュー
ブ)12を介して圧縮機内の空間に連絡するための、カ
ラー29が取り付けられる空洞61を有する。なお、そ
の取り付け手順については後述するが、カラー29とし
ては、シリンダホルダ23をなす材料よりも熱伝導性が
悪い材料(本実施形態では、ステンレス)からなるもの
が使用される。
料(本実施形態では、銅)からなる部材であり、シリン
ダパイプ21が銀ろう付け等により固定される柱状空洞
60と、シリンダパイプ21及び柱状空洞60等からな
る膨張機11内の空間をガス配管(キャピラリチュー
ブ)12を介して圧縮機内の空間に連絡するための、カ
ラー29が取り付けられる空洞61を有する。なお、そ
の取り付け手順については後述するが、カラー29とし
ては、シリンダホルダ23をなす材料よりも熱伝導性が
悪い材料(本実施形態では、ステンレス)からなるもの
が使用される。
【0017】ホルダキャップ24は、シール部材27を
挟んだ形でシリンダホルダ23にボルト28によって固
定されることにより、コールドヘッド11内に、キャピ
ラリチューブ12を介してのみ外界と連絡される空間を
形成する。また、ホルダキャップ24は、ディスプレー
サ20を中立点に保つためのコイルバネ25のバネ座と
して機能する形状を有している。
挟んだ形でシリンダホルダ23にボルト28によって固
定されることにより、コールドヘッド11内に、キャピ
ラリチューブ12を介してのみ外界と連絡される空間を
形成する。また、ホルダキャップ24は、ディスプレー
サ20を中立点に保つためのコイルバネ25のバネ座と
して機能する形状を有している。
【0018】図2に示したように、圧縮機13は、左右
対称な構造を有しており、センタ部31、センタ部31
の各面に対して固定されたシリンダ部32と耐圧ケーシ
ング40、耐圧ケーシング40に対して固定されたハー
メチックコネクタ41を備える。
対称な構造を有しており、センタ部31、センタ部31
の各面に対して固定されたシリンダ部32と耐圧ケーシ
ング40、耐圧ケーシング40に対して固定されたハー
メチックコネクタ41を備える。
【0019】センタ部31は、圧縮機11内に冷媒ガス
(通常、ヘリウム)を導入するための、プラグ45によ
ってシールが行われるガス導入部55、圧縮空間52を
ガス配管12を介して膨張機11内の空間に接続するた
めの繋がる空洞部56等が設けられた、銅からなる部材
である。センタ部31には、ガス配管12を取り付ける
ためのカラー30が取り付けられている。なお、その取
り付け手順については後述するが、カラー30として
は、センタ部31をなす材料よりも熱伝導性が悪い材料
(例えば、ステンレス)からなるものが使用される。
(通常、ヘリウム)を導入するための、プラグ45によ
ってシールが行われるガス導入部55、圧縮空間52を
ガス配管12を介して膨張機11内の空間に接続するた
めの繋がる空洞部56等が設けられた、銅からなる部材
である。センタ部31には、ガス配管12を取り付ける
ためのカラー30が取り付けられている。なお、その取
り付け手順については後述するが、カラー30として
は、センタ部31をなす材料よりも熱伝導性が悪い材料
(例えば、ステンレス)からなるものが使用される。
【0020】ハーメチックコネクタ41は、耐圧ケーシ
ング40とともに、シリンダ部32等が収容される密閉
空間を形成する部材である。ハーメチックコネクタ41
には、その表面に螺旋溝が形成されたバネ座42と2つ
の電流導入端子43とが設けられている。シリンダ部3
2は、センタ部31の空洞部56に繋がる円柱状の空洞
58と、空洞58と同心円状の溝59とを有する。シリ
ンダ部32には、溝59の外側内壁をなすように環状の
マグネット33が取り付けられている。
ング40とともに、シリンダ部32等が収容される密閉
空間を形成する部材である。ハーメチックコネクタ41
には、その表面に螺旋溝が形成されたバネ座42と2つ
の電流導入端子43とが設けられている。シリンダ部3
2は、センタ部31の空洞部56に繋がる円柱状の空洞
58と、空洞58と同心円状の溝59とを有する。シリ
ンダ部32には、溝59の外側内壁をなすように環状の
マグネット33が取り付けられている。
【0021】また、圧縮機13は、圧縮ピストン34、
その表面に螺旋溝が形成されたバネ座37、環状のコイ
ル36、部材35とで構成されたピストン部であって、
圧縮ピストン34がシリンダ部32の円柱状空洞58内
に挿入されるとともに、コイル36がシリンダ部32の
環状溝59に挿入され、圧縮ピストン34とコイル36
とが部材35で相互に固定されたピストン部を備える。
さらに、圧縮機13は、圧縮ピストン34に固定された
バネ座37と、ハーメチックコネクタ41のバネ座42
とにその両端が取り付けられたコイルバネ38、コイル
36と電流導入端子43とをつなぐコード39を備え
る。
その表面に螺旋溝が形成されたバネ座37、環状のコイ
ル36、部材35とで構成されたピストン部であって、
圧縮ピストン34がシリンダ部32の円柱状空洞58内
に挿入されるとともに、コイル36がシリンダ部32の
環状溝59に挿入され、圧縮ピストン34とコイル36
とが部材35で相互に固定されたピストン部を備える。
さらに、圧縮機13は、圧縮ピストン34に固定された
バネ座37と、ハーメチックコネクタ41のバネ座42
とにその両端が取り付けられたコイルバネ38、コイル
36と電流導入端子43とをつなぐコード39を備え
る。
【0022】次に、実施形態に係るスプリット型冷凍機
の製造手順を説明する。スプリット型冷凍機は、上記し
たような各種の部品を組み合わせて製造されるが、膨張
機11を製造する際には、図3に模式的に示したよう
に、その組み立てに先駆けて、カラー29のシリンダホ
ルダ23への溶接を炉中ロー付等により行う。そして、
そのカラー29が溶接されたシリンダホルダ23を一部
品として使用して膨張機11を組み立てる。同様に、圧
縮機13を製造する際には、その組み立てに先駆けて、
カラー30のセンタ部31への溶接を、炉中ロー付等に
より行う。そして、そのカラー30が溶接されたセンタ
部31を一部品として使用して圧縮機11を組み立て
る。
の製造手順を説明する。スプリット型冷凍機は、上記し
たような各種の部品を組み合わせて製造されるが、膨張
機11を製造する際には、図3に模式的に示したよう
に、その組み立てに先駆けて、カラー29のシリンダホ
ルダ23への溶接を炉中ロー付等により行う。そして、
そのカラー29が溶接されたシリンダホルダ23を一部
品として使用して膨張機11を組み立てる。同様に、圧
縮機13を製造する際には、その組み立てに先駆けて、
カラー30のセンタ部31への溶接を、炉中ロー付等に
より行う。そして、そのカラー30が溶接されたセンタ
部31を一部品として使用して圧縮機11を組み立て
る。
【0023】そして、圧縮機11、膨張機13の組み立
てが終わった(ガス配管12が接続されていても作業の
邪魔にならない状態となった)段階で、ガス配管12の
一端のカラー29への、例えば、銀ロー付けやはんだ付
け等による溶接、ガス配管12の他端のカラー30への
溶接を行う。
てが終わった(ガス配管12が接続されていても作業の
邪魔にならない状態となった)段階で、ガス配管12の
一端のカラー29への、例えば、銀ロー付けやはんだ付
け等による溶接、ガス配管12の他端のカラー30への
溶接を行う。
【0024】このように、この冷凍機は、熱伝導性が高
く、熱容量も大きい部材へのガス配管の溶接作業を行う
ことなく製造できるものとなっている。また、上記した
製造手順によれば、ガス配管が繋がっていない状態で組
み立てを行うことができるので、作業性良く冷凍機を製
造できることになる。
く、熱容量も大きい部材へのガス配管の溶接作業を行う
ことなく製造できるものとなっている。また、上記した
製造手順によれば、ガス配管が繋がっていない状態で組
み立てを行うことができるので、作業性良く冷凍機を製
造できることになる。
【0025】なお、実施形態の冷凍機は、膨張機、圧縮
機の双方にカラーを設けたものであったが、一方のみに
カラーを設け、他方とガス配管の接続が、アダプタ等に
より行われる構成を採用しても良い。ただし、そのよう
な構成を採用した場合、小型化が困難になるので、小型
な冷凍機を得たい場合には、実施形態のような構成を採
用すべきである。
機の双方にカラーを設けたものであったが、一方のみに
カラーを設け、他方とガス配管の接続が、アダプタ等に
より行われる構成を採用しても良い。ただし、そのよう
な構成を採用した場合、小型化が困難になるので、小型
な冷凍機を得たい場合には、実施形態のような構成を採
用すべきである。
【0026】
【発明の効果】本発明の冷凍機は、熱伝導性が高く、熱
容量も大きい部材へのガス配管の溶接といった作業を行
うことなく製造することができる。また、本発明の冷凍
機の製造方法によれば、熱伝導性が高く、熱容量も大き
い部材へのガス配管の溶接といった作業を行う必要や、
ガス配管が繋がった状態で組み立てを行う必要がないの
で、冷凍機を容易に製造できる。
容量も大きい部材へのガス配管の溶接といった作業を行
うことなく製造することができる。また、本発明の冷凍
機の製造方法によれば、熱伝導性が高く、熱容量も大き
い部材へのガス配管の溶接といった作業を行う必要や、
ガス配管が繋がった状態で組み立てを行う必要がないの
で、冷凍機を容易に製造できる。
【図1】本発明の一実施形態に係る冷凍機(スプリット
型スターリング冷凍機)が備える膨張機の構成図であ
る。
型スターリング冷凍機)が備える膨張機の構成図であ
る。
【図2】実施形態に係る冷凍機が備える圧縮機の構成図
である。
である。
【図3】実施形態に係る冷凍機の製造手順の説明図であ
る。
る。
【図4】従来の冷凍機のガス配管接続方法の説明図であ
る。
る。
11 膨張機(コールドヘッド) 12 ガス配管(キャピラリチューブ) 13 圧縮機 20 ディスプレーサ 21 シリンダパイプ 22 コールドチップ 23 シリンダホルダ 24 ホルダキャップ 25、38 コイルバネ 27 シール部材 28 ボルト 29、30 カラー 31 センタ部 32 シリンダ部 34 圧縮ピストン 36 コイル 39 コード 40 耐圧ケーシング 41、46 ハーメチックコネクタ 42 バネ座 43 電流導入端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 年雄 東京都田無市谷戸町2丁目1番1号 住友 重機械工業株式会社田無製造所内 (72)発明者 田口 芳人 東京都田無市谷戸町2丁目1番1号 住友 重機械工業株式会社田無製造所内
Claims (6)
- 【請求項1】 圧縮機と膨張機とそれらを接続するガス
配管とを有するスプリット型冷凍機において、 前記圧縮機は、前記ガス配管を介して前記膨張機と接続
されるべき部材と、その部材に溶接された当該部材を構
成する材料よりも熱伝導性の低い材料からなるカラーと
を有し、 前記ガス配管と前記圧縮機の前記カラーとが溶接されて
いることを特徴とするスプリット型冷凍機。 - 【請求項2】 圧縮機と膨張機とそれらを接続するガス
配管とを有するスプリット型冷凍機において、 前記膨張機は、前記ガス配管を介して前記圧縮機と接続
されるべき部材と、その部材に溶接された、当該部材を
構成する材料よりも熱伝導性の低い材料からなるカラー
を有し、 前記ガス配管と前記膨張機のカラーとが溶接されている
ことを特徴とするスプリット型冷凍機。 - 【請求項3】 前記圧縮機は、前記ガス配管を介して前
記膨張機と接続されるべき部材と、その部材に溶接され
た当該部材を構成する材料よりも熱伝導性の低い材料か
らなるカラーを有し、 前記ガス配管は、前記膨張機の前記カラーと前記圧縮機
の前記カラーとに溶接されていることを特徴とする請求
項2記載のスプリット型冷凍機。 - 【請求項4】 圧縮機と膨張機とそれらを接続するガス
配管とを有するスプリット型冷凍機の製造方法であっ
て、 圧縮機の構成部品である、ガス配管を介して膨張機と接
続されるべき部材に、その部材を構成する材料よりも熱
伝導性の低い材料からなるカラーを溶接する溶接工程
と、 この溶接工程で前記カラーが溶接された部材を用いて圧
縮機を組み立てる組立工程と、 この組立工程において組み立てられた圧縮機の前記カラ
ーに前記ガス配管を溶接するガス配管溶接工程とを含む
ことを特徴とするスプリット型冷凍機の製造方法。 - 【請求項5】 圧縮機と膨張機とそれらを接続するガス
配管とを有するスプリット型冷凍機ので製造方法であっ
て、 冷凍機の構成部品である、ガス配管を介して圧縮機と接
続されるべき部材に、その部材を構成する材料よりも熱
伝導性の低い材料からなるカラーを溶接する溶接工程
と、 この溶接工程で前記カラーが溶接された部材を用いて膨
張機を組み立てる組立工程と、 この組立工程において組み立てられた膨張機の前記カラ
ーに前記ガス配管を溶接するガス配管溶接工程とを含む
ことを特徴とするスプリット型冷凍機の製造方法。 - 【請求項6】 圧縮機と膨張機とそれらを接続するガス
配管とを有するスプリット型冷凍機の製造方法であっ
て、 圧縮機の構成部品である、ガス配管を介して膨張機と接
続されるべき部材に、その部材を構成する材料よりも熱
伝導性の低い材料からなるカラーを溶接する圧縮機溶接
工程と、 この溶接工程で前記カラーが溶接された部材を用いて圧
縮機を組み立てる圧縮機組立工程と、 冷凍機の構成部品である、ガス配管を介して圧縮機と接
続されるべき部材に、その部材を構成する材料よりも熱
伝導性の低い材料からなるカラーを溶接する膨張機溶接
工程と、 この溶接工程で前記カラーが溶接された部材を用いて膨
張機を組み立てる膨張機組立工程と、 前記圧縮機組立工程において組み立てられた圧縮機のカ
ラーと前記膨張機組立工程において組み立てられた膨張
機のカラーとに前記ガス配管の各端を溶接するガス配管
溶接工程とを含むことを特徴とするスプリット型冷凍機
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019302A JP2000220915A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | スプリット型冷凍機及びスプリット型冷凍機の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019302A JP2000220915A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | スプリット型冷凍機及びスプリット型冷凍機の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000220915A true JP2000220915A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=11995636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11019302A Pending JP2000220915A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | スプリット型冷凍機及びスプリット型冷凍機の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000220915A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013002769A (ja) * | 2011-06-20 | 2013-01-07 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 蓄冷式冷凍機及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-01-28 JP JP11019302A patent/JP2000220915A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013002769A (ja) * | 2011-06-20 | 2013-01-07 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 蓄冷式冷凍機及びその製造方法 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050607 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070710 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071106 |