JP2000220722A - 簡易減速機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータにより駆動される送風機、エア・コン
ディショナ、ポンプ、コンプレッサ等の回転機械は、直
結型カップリング部により直接接続されており、一定速
度で回転しているが、場合により特に夜間等は回転をお
として駆動してもよい場合がある。可変速カップリン
グ、パワー・エレクトロニックス等によるモータの可変
速型インバータにより実施されている。 【解決手段】 減速機構を柔軟性素材で製作した内歯歯
車を有するベルトと、該ベルト内に同心状に設けられた
外歯歯車を有する内輪と、該ベルトの外側に押圧する様
に設けられた押圧ローラとし、該押圧ローラの押圧によ
り該ベルトを該内輪に押圧して低速回転とし、消費電力
を減少する事を特徴とする簡易減速機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、簡易減速機に関
し、更に詳しくは、モータの回転数を低下させてその消
費電力を節約する簡易減速機に関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】（１）従来、モータに
より駆動される送風機、エア・コンディショナ、ポン
プ、コンプレッサ等の回転機械は、直結型カップリング
部により直接接続されており、一定速度で回転してい
る。最近、省エネルギーの観点から、送風機、エア・コ
ンディショナ、ポンプ、コンプレッサー等をはじめとし
て、流体機械及び輸送機械等の駆動機であるモータの回
転制御を可変速カップリング、パワー・エレクトロニッ
クス等によるモータの可変速型インバータにより実施さ
れている。

【０００３】（２）しかし、これら回転機械は、場合に
よっては常時一定の高速回転させる必要はなく、例え
ば、エア・コンディショナ等に於いては、夜間等には回
転をおとして駆動してもよい場合がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明の第１要旨は、
モータと回転機械とを直結したカップリングを取外し、
その部分に減速機を設けて成る簡易減速機である。

【０００５】この発明の第２要旨は、減速機構を柔軟性
素材で製作した内歯歯車を有するベルトと、該ベルト内
に同心状に設けられた外歯歯車を有する内輪と、該ベル
トの外側に押圧する様に設けられた押圧ローラとし、該
押圧ローラの押圧により該ベルトを該内輪に押圧して減
速する事を特徴とする簡易減速機である。

【０００６】

【発明の作用】従って、この発明に係る簡易減速機に於
いては、モータと回転機械とのカップリングに設けられ
る減速機構を柔軟性素材で製作した内歯歯車を有するベ
ルトを、押圧ローラにより押圧し、回転数を２０％〜３
０％に低下させて前述の目的を達成させるものである。

【０００７】

【実施例】この発明に係る簡易減速機をポンプ４０に接
続した実施例について説明する。図１〜５に於いて、請
求項１記載の簡易減速機Ａを、モータＭの駆動軸ｍと該
ポンプ４０との間に設けるものとする。

【０００８】そして図１に示す通り、請求項２記載の簡
易減速機Ａは、該ケーシング１０の駆動側固定フレーム
１２と、それから所要間隔で従動側固定フレーム１４と
を平行に設け、これらフレーム１２、１４の中心に形成
した円形開口部１２ａ、１４ａに、駆動軸１６の小径部
１６ａに外周囲に歯車１８ａのホイール１８を設けた該
駆動軸１６を貫通し、該駆動側固定フレーム１２と該従
動側固定フレーム１４との間の空間２０内でモータＭ側
よりに位置させる。

【０００９】同じく該駆動軸１６の大径部１６ｂにフラ
ンジ２２ａの周囲に一定間隔で透孔２２ｂ、２２ｂ・・
を穿設した柔軟性素材製外輪（ポンプ側ホイール）２２
を嵌合し、該透孔２２ｂ、２２ｂ・・内に夫々ピン２
４、２４・・を遊嵌し、該ピン２４、２４・・の内端に
該歯車１８ａと噛合する歯車２６を設け、該ピン２４、
２４・・の外端に柔軟性素材製ベルト２８を設け、該空
間２０内でポンプ側によりに位置させる。従って、これ
らピン２４、２４・・は、該駆動軸１６の中心に向かっ
て放射状に配置される。

【００１０】該駆動側固定フレーム１２と該従動側固定
フレーム１４との上部溝（図示せず）に押圧ローラ３０
の軸３０ａ、３０ａを嵌合し、それをストッパ・ピン３
２、３２で固着し、該押圧ローラ３０を該柔軟性素材製
ベルト２８の外側に接触させ、該柔軟性素材製ベルト２
８を常時押圧する構成とする。

【００１１】該モータＭとポンプ４０とが同回転の場
合、該押圧ローラ３０が該柔軟性素材製ベルト２８を押
圧し、該ホイール１８の該歯車１８ａを該歯車２６に噛
合させ、該モータＭを回転させると該押圧ローラ３０が
回転され、該柔軟性素材製外輪（ポンプ側ホイール）２
２を同回転させる。

【００１２】２０％減速回転の場合、該モータＭの回転
数５０ＨＺ（１５０００ｒｐｍ），６０ＨＺ（１８００
０ｒｐｍ）では、該ポンプ５０の回転数１２０００ｒｐ
ｍ、（１４０００ｒｐｍ）とするには、ギア比を該モー
タＭ側で４０Ｔ、該ポンプ４０で５０Ｔ（即ち４：５）
とする。

【００１３】この場合、該押圧ローラ３０が該ストッパ
・ピン３２、３２で固着されているので、該モータ１０
側の該ホイール１８が回転し、その歯車１８ａが該柔軟
性素材製ベルト２８に該ピン２４、２４・・を介して設
けられた該歯車２６と順次噛合するので、該柔軟性素材
製ベルト２８は減速されて回転する。前記の通り、回転
数を２０％低下させると、消費電力は４８％となり、省
エネルギーとなる。

【００１４】

【発明の効果】この発明によれば、モータＭとポンプ４
０の間に減速機構としての簡易減速機Ａを設けたもので
あるから、構成が簡単な装置により極めて容易に該モー
タＭの回転数を低下できるので電力消費量が減り、格段
に省力ネルギーとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る請求項１、２記載の簡易減速機
の実施例の断面略図である。

【図２】図１の簡易減速機から内歯歯車を有するベル
ト、外歯歯車を有する内輪と及び押圧ローラとを取出し
た減速機構の実施例の１１−１１線一部透視拡大側面略
図である。

【図３】図２の減速機構の実施例からを取除いた一部透
視模式的側面略図である。

【図４】図２図の減速機構の実施例で、押圧ローラによ
りベルトを押圧してベルトの内歯歯車を、内輪の外歯歯
車に噛合させた状態を模式的に示す側面略図である。

【図５】この発明に係る請求項１記載の簡易減速機をポ
ンプに接続した状態を示す正面略図である。

【符号の説明】

Ｍ・・・モータ； ｍ・・・モータ駆動軸； Ａ・・・簡易減速機； １０・・・ケーシング； １２・・・駆動側固定フレーム： １４・・・従動側固定フレーム； １６・・・駆動軸； １６ａ・・・小径部； １６ｂ・・・大径部； １８・・・ホイール； １８ａ・・・歯車； ２２・・・柔軟性素材製外輪（ポンプ側ホイール）； ２２ａ・・・フランジ； ２２ｂ・・・透孔； ２４・・・ピン； ２６・・・歯車； ２８・・・柔軟性素材製ベルト； ３０・・・押圧ローラ； ３０ａ・・・軸； ３２・・・ストッパ・ピン； ４０・・・ポンプ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータと回転機械との間に減速機構を設
   けて成る簡易減速機。
2. 【請求項２】 該減速機構を柔軟性素材で製作した内歯
   歯車を有するベルトと、該ベルト内に同心状に設けられ
   た外歯歯車を有する内輪と、該ベルトの外側に押圧する
   様に設けられた押圧ローラとし、該押圧ローラの押圧に
   より該ベルトを該内輪に押圧して減速する事を特徴とす
   る請求項１記載の簡易減速機。