JP2000220124A - 土石囲繞枠材及びそれを用いた構築物、並びにその施工方法 - Google Patents
土石囲繞枠材及びそれを用いた構築物、並びにその施工方法Info
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- JP2000220124A JP2000220124A JP11334804A JP33480499A JP2000220124A JP 2000220124 A JP2000220124 A JP 2000220124A JP 11334804 A JP11334804 A JP 11334804A JP 33480499 A JP33480499 A JP 33480499A JP 2000220124 A JP2000220124 A JP 2000220124A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 施工現場の状況に適合した形状に施工するこ
とが可能であり、枠体の連結強度が強く、施工時に作業
者が枠体を連結し忘れることのない石材囲繞枠材を提供
する。 【解決手段】 土石を囲繞する枠組立体を構成するため
の土石囲繞枠材であって、a.略方形のパネル本体と、
b.パネル本体に形成された遮土石部と、c.パネル本
体の一方の垂直側面に配設された第1の連結部材と、
d.パネル本体の他方の垂直側面に配設された第2の連
結部材と、を備えた構成を有する。
とが可能であり、枠体の連結強度が強く、施工時に作業
者が枠体を連結し忘れることのない石材囲繞枠材を提供
する。 【解決手段】 土石を囲繞する枠組立体を構成するため
の土石囲繞枠材であって、a.略方形のパネル本体と、
b.パネル本体に形成された遮土石部と、c.パネル本
体の一方の垂直側面に配設された第1の連結部材と、
d.パネル本体の他方の垂直側面に配設された第2の連
結部材と、を備えた構成を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土石囲繞枠材及び
それを用いた構築物及びその施工方法に関する。
それを用いた構築物及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、構築物の1種である護岸等の法面
の斜面の安定を図る手段として、コンクリート製法枠等
が使用されてきた。
の斜面の安定を図る手段として、コンクリート製法枠等
が使用されてきた。
【0003】しかしながら、近年、護岸による河川域で
の自然の消滅などが問題視されるようになってきてお
り、草本類やコケ類等の自然生物の発生を可能とする護
岸が研究されている。このような護岸においては、護岸
の法面に草本類やコケ類等の自然生物を発生させるた
め、鉄線籠や鋳田籠等の土石囲繞枠材により法面に砕石
を固定させ、固定した砕石間に土砂を堆積させることに
より、草本類やコケ類等の自然生物の発生が促されるよ
うに構成される。従って、このような護岸では、法面に
砕石を固定させるための土石囲繞枠材が必要であり、耐
久性、安定性が高く耐腐蝕性に優れた土石囲繞枠材が求
められる。
の自然の消滅などが問題視されるようになってきてお
り、草本類やコケ類等の自然生物の発生を可能とする護
岸が研究されている。このような護岸においては、護岸
の法面に草本類やコケ類等の自然生物を発生させるた
め、鉄線籠や鋳田籠等の土石囲繞枠材により法面に砕石
を固定させ、固定した砕石間に土砂を堆積させることに
より、草本類やコケ類等の自然生物の発生が促されるよ
うに構成される。従って、このような護岸では、法面に
砕石を固定させるための土石囲繞枠材が必要であり、耐
久性、安定性が高く耐腐蝕性に優れた土石囲繞枠材が求
められる。
【0004】また、土石囲繞枠材は、護岸に限らず、堤
防、道路、住宅地等の法面や、護床工、魚礁等において
も広く使用されている。
防、道路、住宅地等の法面や、護床工、魚礁等において
も広く使用されている。
【0005】従来の土石囲繞枠材としては、特開平8−
27758号公報(以下イ号公報と呼ぶ)に「剛製の柱
材が四隅に配置され、各柱材の端部を連結する横材とで
主枠体が形成され、主枠体の各面にスクリーン材が配置
されて成る枠組みの中に石材が詰め込まれ、隣り合う枠
組みはガセットプレート等を用いて連結される剛製枠に
おいて、枠組みのうち少なくとも隣り合う枠組と連結さ
れる面のスクリーン材は、内部に詰め込まれた石材のは
み出しを吸収可能な寸法だけ内側へ凹んだ逆はらみ形状
に形成されていることを特徴とする石詰め用剛製枠」が
開示されている。
27758号公報(以下イ号公報と呼ぶ)に「剛製の柱
材が四隅に配置され、各柱材の端部を連結する横材とで
主枠体が形成され、主枠体の各面にスクリーン材が配置
されて成る枠組みの中に石材が詰め込まれ、隣り合う枠
組みはガセットプレート等を用いて連結される剛製枠に
おいて、枠組みのうち少なくとも隣り合う枠組と連結さ
れる面のスクリーン材は、内部に詰め込まれた石材のは
み出しを吸収可能な寸法だけ内側へ凹んだ逆はらみ形状
に形成されていることを特徴とする石詰め用剛製枠」が
開示されている。
【0006】また、特開平10−273909号公報
(以下ロ号公報と呼ぶ)には「柱材と、同柱材の左右の
端部を接続する水平材と、柱材の前後の端部を接続する
つなぎ材とで直方体形状の骨格が作られ、その骨格の各
面にスクリーン材が設けられた枠構造体ユニットが、河
川又は山の谷部を横断する配置で水平方向及び垂直方向
に隣接するもの同士を連結して設置され、その各枠構造
体ユニットの中に石材が充填されて成る石詰め堰堤にお
いて、透水率の低い透水版が枠構造体ユニットの内部に
水の流れ方向に対して垂直又は少し傾斜した配置で設け
られていることを特徴とする、枠構造の石詰め堰堤」が
開示されている。
(以下ロ号公報と呼ぶ)には「柱材と、同柱材の左右の
端部を接続する水平材と、柱材の前後の端部を接続する
つなぎ材とで直方体形状の骨格が作られ、その骨格の各
面にスクリーン材が設けられた枠構造体ユニットが、河
川又は山の谷部を横断する配置で水平方向及び垂直方向
に隣接するもの同士を連結して設置され、その各枠構造
体ユニットの中に石材が充填されて成る石詰め堰堤にお
いて、透水率の低い透水版が枠構造体ユニットの内部に
水の流れ方向に対して垂直又は少し傾斜した配置で設け
られていることを特徴とする、枠構造の石詰め堰堤」が
開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の土石囲繞枠材では、以下のような課題を有していた。 (1)石詰め用剛製枠の枠組みの形状は固定されてお
り、現場の形状に合わせて施工することが困難である。
従って、河川中流域から上流域の法面を形成する場合の
ように、施工現場に障害物が多く曲面状の法面を形成す
る必要がある場合、現場の状況に適合して変形させるこ
とが困難である。 (2)ガゼットプレート等の剛製枠を連結する連結材を
必要とするため、施工作業が繁雑となると同時に、連結
部の強度を強くすることが困難である。 (3)施工時に、一部の連結部に連結材を取り付け忘れ
る可能性がある。また、法面のように積み重ねて施工さ
れた場合、連結材の取り付け忘れを施工後に検査するこ
とが困難である。
の土石囲繞枠材では、以下のような課題を有していた。 (1)石詰め用剛製枠の枠組みの形状は固定されてお
り、現場の形状に合わせて施工することが困難である。
従って、河川中流域から上流域の法面を形成する場合の
ように、施工現場に障害物が多く曲面状の法面を形成す
る必要がある場合、現場の状況に適合して変形させるこ
とが困難である。 (2)ガゼットプレート等の剛製枠を連結する連結材を
必要とするため、施工作業が繁雑となると同時に、連結
部の強度を強くすることが困難である。 (3)施工時に、一部の連結部に連結材を取り付け忘れ
る可能性がある。また、法面のように積み重ねて施工さ
れた場合、連結材の取り付け忘れを施工後に検査するこ
とが困難である。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、施工現場の状況に合わせて施工することが可能で、
少ない連結手段で枠材の連結強度が強く、施工時に作業
者が各枠材を連結し忘れることがなく、施工精度に優れ
るとともに、少ない部品点数で規格化し易く、かつ保管
性や搬送性に優れた土石囲繞枠材を提供することを目的
とする。
で、施工現場の状況に合わせて施工することが可能で、
少ない連結手段で枠材の連結強度が強く、施工時に作業
者が各枠材を連結し忘れることがなく、施工精度に優れ
るとともに、少ない部品点数で規格化し易く、かつ保管
性や搬送性に優れた土石囲繞枠材を提供することを目的
とする。
【0009】また、本発明は、施工現場の状況に合わせ
て施工することが可能で、施工性、施工作業性に優れる
とともに耐久性に優れた構築物を提供することを目的と
する。
て施工することが可能で、施工性、施工作業性に優れる
とともに耐久性に優れた構築物を提供することを目的と
する。
【0010】また、本発明は、施工現場の状況に合わせ
て施工することが可能で、施工作業性に優れ工期の短縮
化が可能で熟練を要さず誰でも施工でき、省力性に優れ
た構築物の施工方法を提供することを目的とする。
て施工することが可能で、施工作業性に優れ工期の短縮
化が可能で熟練を要さず誰でも施工でき、省力性に優れ
た構築物の施工方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の土石囲繞枠材は、土石を囲繞する枠体を構
成するための土石囲繞枠材であって、a.略方形のパネ
ル本体と、b.パネル本体に形成された遮土石部と、
c.パネル本体の一方の垂直側面に配設された第1の連
結部材と、d.パネル本体の他方の垂直側面に配設され
た第2の連結部材と、を備えた構成を有している。
に、本発明の土石囲繞枠材は、土石を囲繞する枠体を構
成するための土石囲繞枠材であって、a.略方形のパネ
ル本体と、b.パネル本体に形成された遮土石部と、
c.パネル本体の一方の垂直側面に配設された第1の連
結部材と、d.パネル本体の他方の垂直側面に配設され
た第2の連結部材と、を備えた構成を有している。
【0012】この構成により、施工現場の状況に適合し
た形状に施工することが可能で、枠材の連結強度が強
く、施工時に作業者が各枠材を連結し忘れることがな
く、施工精度に優れるとともに、少ない部品点数で規格
化し易く、かつ軽量で搬送性に優れた土石囲繞枠材を提
供することができる。
た形状に施工することが可能で、枠材の連結強度が強
く、施工時に作業者が各枠材を連結し忘れることがな
く、施工精度に優れるとともに、少ない部品点数で規格
化し易く、かつ軽量で搬送性に優れた土石囲繞枠材を提
供することができる。
【0013】また、本発明の構築物は、両側部に連結部
材を備えた3種類の土石囲繞枠材を複数個を各連結部材
で連結して構成された四辺形状の枠組立体、又は枠組さ
れた下段の枠組立体の上に更に枠組立体を複数段に段積
することにより構成された複数段の枠組立体を備えた構
成を有している。
材を備えた3種類の土石囲繞枠材を複数個を各連結部材
で連結して構成された四辺形状の枠組立体、又は枠組さ
れた下段の枠組立体の上に更に枠組立体を複数段に段積
することにより構成された複数段の枠組立体を備えた構
成を有している。
【0014】この構成により、3種類の土石囲繞枠材を
複数個用いるだけで施工現場の状況に合わせて施工する
ことが可能で、施工性、施工作業性に優れるとともに、
環境順応性に優れ自然浄化作用を向上させることができ
る耐久性に優れた構築物を提供することができる。
複数個用いるだけで施工現場の状況に合わせて施工する
ことが可能で、施工性、施工作業性に優れるとともに、
環境順応性に優れ自然浄化作用を向上させることができ
る耐久性に優れた構築物を提供することができる。
【0015】また、本発明の構築物の施工方法は、両側
部に連結部材を備えた3種類の土石囲繞枠材を複数個連
結して1乃至複数の四辺形状の枠組立体を組み立てる枠
体組立工程と、枠体組立工程で組み立てられた枠組立体
の枠内に土石を充填する土石充填工程と、を備えた構成
を有している。
部に連結部材を備えた3種類の土石囲繞枠材を複数個連
結して1乃至複数の四辺形状の枠組立体を組み立てる枠
体組立工程と、枠体組立工程で組み立てられた枠組立体
の枠内に土石を充填する土石充填工程と、を備えた構成
を有している。
【0016】この構成により、3種類の土石囲繞枠材を
複数個用いるだけで施工現場の状況に合わせて施工する
ことが可能で、施工作業性に優れ工期の短縮化が可能で
熟練を要さず誰でも施工でき、省力性に優れた構築物の
施工方法を提供することができる。
複数個用いるだけで施工現場の状況に合わせて施工する
ことが可能で、施工作業性に優れ工期の短縮化が可能で
熟練を要さず誰でも施工でき、省力性に優れた構築物の
施工方法を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の土石囲
繞枠材は、土石を囲繞する枠組立体を構成するための土
石囲繞枠材であって、a.略方形のパネル本体と、b.
パネル本体に形成された遮土石部と、c.パネル本体の
一方の垂直側面に配設された第1の連結部材と、d.パ
ネル本体の他方の垂直側面に配設された第2の連結部材
と、を備えた構成を有している。
繞枠材は、土石を囲繞する枠組立体を構成するための土
石囲繞枠材であって、a.略方形のパネル本体と、b.
パネル本体に形成された遮土石部と、c.パネル本体の
一方の垂直側面に配設された第1の連結部材と、d.パ
ネル本体の他方の垂直側面に配設された第2の連結部材
と、を備えた構成を有している。
【0018】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。 (1)複数の土石囲繞枠材の第1又は第2の連結部材を
連結させることによって各土石囲繞枠材を所定の組み合
わせで連結し、方形若しくは平行四辺形の四辺形状、ま
たは略円形状の枠組立体を形成することができる。形成
された枠組立体の枠内に石材を充填することにより法面
や護岸、護床工、魚礁等の構築物を構築することができ
る。また、枠組立体の前後左右に新たに土石囲繞枠材を
連結するだけで枠組立体を延設することができ施工現場
の奥行きや長さに合わせて自在に長短の枠組立体を施工
することができる。更に、継手が遊嵌されているので、
上下の自在性がきき、施工現場のゆるやかなスロープに
も枠組立体の形状を自由に合わせることができる。 (2)遮土石部は枠組立体の枠内に充填された石材や土
嚢、土砂等が枠外に出ることを遮るため、枠組立体内部
から土石が流出することが防止される。また、遮土石部
に三角形や四角形等の多角形や丸形、楕円形、星形等の
開口部を設けることにより、雨などによって枠組立体内
部に進入する水を外部に排出し、枠組立体内に水が溜ま
ることを防止することができる。更に、開口部を有する
遮土石部を有する土石囲繞枠材を用いて護岸を形成する
ことにより、枠組立体の内部の石材間で土砂の流出を防
ぐとともに、たまった土砂に草本類が育成するととも
に、該石材間の空隙にメダカやフナ、ドジョウ等の小魚
を生息させることができ、河川や湖沼を人工的でなく自
然な形で護ることができる。また、複数の枠組立体の一
部分を直線状に又はクランク状に石材を充填しない部分
とすることにより魚道とすることもできる。 (3)枠組立体を組み立てる際に、ボルトやナット等の
連結部品を必要とせず、直接各土石囲繞枠材の両側部の
連結部材同士を嵌合させることにより各土石囲繞枠材を
連結する。従って、施工時に枠組立体を組み立てる場
合、各土石囲繞枠材を連結して枠の形とするためには必
然的に各土石囲繞枠材の連結部材を連結しなければなら
ないため、連結部品で連結させる場合と異なり、施工時
に作業者が土石囲繞枠材を連結し忘れることがない。従
って、完成した枠組立体の各土石囲繞枠材は確実に連結
されており、枠組立体で護岸や法面を形成するときに、
施工ミスが発生することを防止することができる。 (4)枠組立体を分解したパネル本体の状態で施工現場
に運搬し、施工現場において枠組立体を組み立てるた
め、運搬が容易である。特に、水害や斜面崩壊等の災害
時において、現場に運搬するのが容易であり、現場で素
早く枠組立体を組み立て、土石や土嚢を充填して災害の
拡大防止や災害復旧を図ることが可能であり、災害時の
緊急対応処置時の使用に適する。 (5)パネル本体には遮土石部が穿設されている場合
は、この遮土石部に水生生物や草本類が生育することが
可能であり、水辺環境が改善される。
れる。 (1)複数の土石囲繞枠材の第1又は第2の連結部材を
連結させることによって各土石囲繞枠材を所定の組み合
わせで連結し、方形若しくは平行四辺形の四辺形状、ま
たは略円形状の枠組立体を形成することができる。形成
された枠組立体の枠内に石材を充填することにより法面
や護岸、護床工、魚礁等の構築物を構築することができ
る。また、枠組立体の前後左右に新たに土石囲繞枠材を
連結するだけで枠組立体を延設することができ施工現場
の奥行きや長さに合わせて自在に長短の枠組立体を施工
することができる。更に、継手が遊嵌されているので、
上下の自在性がきき、施工現場のゆるやかなスロープに
も枠組立体の形状を自由に合わせることができる。 (2)遮土石部は枠組立体の枠内に充填された石材や土
嚢、土砂等が枠外に出ることを遮るため、枠組立体内部
から土石が流出することが防止される。また、遮土石部
に三角形や四角形等の多角形や丸形、楕円形、星形等の
開口部を設けることにより、雨などによって枠組立体内
部に進入する水を外部に排出し、枠組立体内に水が溜ま
ることを防止することができる。更に、開口部を有する
遮土石部を有する土石囲繞枠材を用いて護岸を形成する
ことにより、枠組立体の内部の石材間で土砂の流出を防
ぐとともに、たまった土砂に草本類が育成するととも
に、該石材間の空隙にメダカやフナ、ドジョウ等の小魚
を生息させることができ、河川や湖沼を人工的でなく自
然な形で護ることができる。また、複数の枠組立体の一
部分を直線状に又はクランク状に石材を充填しない部分
とすることにより魚道とすることもできる。 (3)枠組立体を組み立てる際に、ボルトやナット等の
連結部品を必要とせず、直接各土石囲繞枠材の両側部の
連結部材同士を嵌合させることにより各土石囲繞枠材を
連結する。従って、施工時に枠組立体を組み立てる場
合、各土石囲繞枠材を連結して枠の形とするためには必
然的に各土石囲繞枠材の連結部材を連結しなければなら
ないため、連結部品で連結させる場合と異なり、施工時
に作業者が土石囲繞枠材を連結し忘れることがない。従
って、完成した枠組立体の各土石囲繞枠材は確実に連結
されており、枠組立体で護岸や法面を形成するときに、
施工ミスが発生することを防止することができる。 (4)枠組立体を分解したパネル本体の状態で施工現場
に運搬し、施工現場において枠組立体を組み立てるた
め、運搬が容易である。特に、水害や斜面崩壊等の災害
時において、現場に運搬するのが容易であり、現場で素
早く枠組立体を組み立て、土石や土嚢を充填して災害の
拡大防止や災害復旧を図ることが可能であり、災害時の
緊急対応処置時の使用に適する。 (5)パネル本体には遮土石部が穿設されている場合
は、この遮土石部に水生生物や草本類が生育することが
可能であり、水辺環境が改善される。
【0019】ここで、各土石囲繞枠材は鋳鉄等の鋳物の
鋳造物、ステンレス等の耐腐食性鋼材やコンクリート、
FRP等で作製される。特に、鋳造物で一体に成型する
と規格化、標準化を行うことが容易であり、高品質のも
のを低原価で量産できるので好ましい。また、鋳造物で
一体に成型した場合、機械的強度に優れるだけでなく水
中での酸化が遅く耐久性が著しく向上し、半永久的に使
用することができる。
鋳造物、ステンレス等の耐腐食性鋼材やコンクリート、
FRP等で作製される。特に、鋳造物で一体に成型する
と規格化、標準化を行うことが容易であり、高品質のも
のを低原価で量産できるので好ましい。また、鋳造物で
一体に成型した場合、機械的強度に優れるだけでなく水
中での酸化が遅く耐久性が著しく向上し、半永久的に使
用することができる。
【0020】第1及び第2の連結部材としては、雄継
手、雌継手、及びその組み合わせ等が用いられる。
手、雌継手、及びその組み合わせ等が用いられる。
【0021】遮土石部としては、枠組立体の枠内に石材
や土嚢を充填する場合には、開口幅が10〜200m
m、好ましくは50〜150mm程度の、格子状、多孔
板状等に形成される。また、法面などにおいて土砂を内
部に充填する場合には、遮土石部は開口のない平板状、
若しくは水抜き穴が1乃至複数形設された板状に形成さ
れる。
や土嚢を充填する場合には、開口幅が10〜200m
m、好ましくは50〜150mm程度の、格子状、多孔
板状等に形成される。また、法面などにおいて土砂を内
部に充填する場合には、遮土石部は開口のない平板状、
若しくは水抜き穴が1乃至複数形設された板状に形成さ
れる。
【0022】請求項2に記載の土石囲繞枠材は、請求項
1において、第1及び第2の連結部材は、筒状体又は切
欠き開口部が形設された筒状体からなる雌継手、又は、
雌継手に挿脱自在に嵌合される柱状体からなる雄継手で
構成されているものである。
1において、第1及び第2の連結部材は、筒状体又は切
欠き開口部が形設された筒状体からなる雌継手、又は、
雌継手に挿脱自在に嵌合される柱状体からなる雄継手で
構成されているものである。
【0023】請求項3に記載の土石囲繞枠材は、請求項
1において、第1の連結部材は、雌継手に挿脱自在に嵌
合される柱状体からなる雄継手で構成され、第2の連結
部材は、筒状体又は切欠き開口部が形設された筒状体か
らなる雌継手で構成されているものである。
1において、第1の連結部材は、雌継手に挿脱自在に嵌
合される柱状体からなる雄継手で構成され、第2の連結
部材は、筒状体又は切欠き開口部が形設された筒状体か
らなる雌継手で構成されているものである。
【0024】これら請求項2又は3の構成により、請求
項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項2又は3の土石囲繞枠材の第1及び第2の
連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに挿脱可
能で嵌合して連結可能な形状とすることにより、請求項
2又は3に記載の各土石囲繞枠材を、各連結部材を介し
て前後左右に複数枚連結し、格子状の枠組立体を構成す
ることができる。この枠組立体の枠内に土石を充填する
ことで、護岸や法面等の構築物を構成することができ
る。 (2)雌継手に嵌合した雄継手を回転させることで、枠
組立体を施工現場の状況に適合した形状に施工すること
が可能である。また、施工箇所の法面の勾配にも対応で
きる。 (3)構造が簡単なので、規格化しやすく、標準化して
工場生産ができ、品質の安定した土石囲繞枠材を得るこ
とができる。 (4)雌継手と雄継手とを嵌合させるだけで設置作業が
でき、従来のような各種の連結部品を必要としないの
で、施工性、施工作業性を大幅に改善できる。
項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項2又は3の土石囲繞枠材の第1及び第2の
連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに挿脱可
能で嵌合して連結可能な形状とすることにより、請求項
2又は3に記載の各土石囲繞枠材を、各連結部材を介し
て前後左右に複数枚連結し、格子状の枠組立体を構成す
ることができる。この枠組立体の枠内に土石を充填する
ことで、護岸や法面等の構築物を構成することができ
る。 (2)雌継手に嵌合した雄継手を回転させることで、枠
組立体を施工現場の状況に適合した形状に施工すること
が可能である。また、施工箇所の法面の勾配にも対応で
きる。 (3)構造が簡単なので、規格化しやすく、標準化して
工場生産ができ、品質の安定した土石囲繞枠材を得るこ
とができる。 (4)雌継手と雄継手とを嵌合させるだけで設置作業が
でき、従来のような各種の連結部品を必要としないの
で、施工性、施工作業性を大幅に改善できる。
【0025】また、雌継手の筒内の形状としては円形や
楕円形等の円筒状又は多角形(正三角形や正四角形、正
六角形等)筒状、雄継手の形状としては円柱状又は多角
形(正三角形や正四角形、正六角形等)柱状に形成され
るが、雌継手の内壁の形状としては円筒状、雄継手の形
状としては円柱状とすることがより好ましい。雄継手と
雌継手とを嵌合した状態で雌継手内で雄継手が回転可能
であるため、施工作業時に、一旦、雄継手と雌継手とを
嵌合させ各土石囲繞枠材同士を連結させた後、施工現場
の形状に合わせて各土石囲繞枠材の連結角度を自在に調
整することが可能であるからである。尚、魚礁や魚道等
の構築に使用する場合のように、最初から構築する枠組
立体の形状が長方形等に決まっている場合には、雌継手
の内壁の形状として長円筒状や長方筒状の長筒とし、雄
継手の形状として長円柱状や長方柱状の長柱としてもよ
い。
楕円形等の円筒状又は多角形(正三角形や正四角形、正
六角形等)筒状、雄継手の形状としては円柱状又は多角
形(正三角形や正四角形、正六角形等)柱状に形成され
るが、雌継手の内壁の形状としては円筒状、雄継手の形
状としては円柱状とすることがより好ましい。雄継手と
雌継手とを嵌合した状態で雌継手内で雄継手が回転可能
であるため、施工作業時に、一旦、雄継手と雌継手とを
嵌合させ各土石囲繞枠材同士を連結させた後、施工現場
の形状に合わせて各土石囲繞枠材の連結角度を自在に調
整することが可能であるからである。尚、魚礁や魚道等
の構築に使用する場合のように、最初から構築する枠組
立体の形状が長方形等に決まっている場合には、雌継手
の内壁の形状として長円筒状や長方筒状の長筒とし、雄
継手の形状として長円柱状や長方柱状の長柱としてもよ
い。
【0026】請求項4に記載の土石囲繞枠材は、請求項
1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体に
連設され前面側に開口する切欠き開口部を有する筒状体
に形成され、その長さがパネル本体の高さHの1/3以
下の長さに形成され、パネル本体の上部でその上端がパ
ネル本体の上端と同じ高さとなる位置に形設された雌継
手で構成されているものである。
1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体に
連設され前面側に開口する切欠き開口部を有する筒状体
に形成され、その長さがパネル本体の高さHの1/3以
下の長さに形成され、パネル本体の上部でその上端がパ
ネル本体の上端と同じ高さとなる位置に形設された雌継
手で構成されているものである。
【0027】請求項5に記載の土石囲繞枠材は、請求項
1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体の
高さHと同じ長さの柱状体に形成され雌継手と挿脱自在
に嵌合される雄継手からなり、第1及び第2の連結部材
をパネル本体の垂直側面全体に連設する連設部を具備し
ている構成を有している。
1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体の
高さHと同じ長さの柱状体に形成され雌継手と挿脱自在
に嵌合される雄継手からなり、第1及び第2の連結部材
をパネル本体の垂直側面全体に連設する連設部を具備し
ている構成を有している。
【0028】請求項6に記載の土石囲繞枠材は、請求項
1において、第1の連結部材は、パネル本体の高さHと
同じ長さの柱状体に形成され雌継手と挿脱自在に嵌合さ
れる雄継手からなり、第1の連結部材をパネル本体の垂
直側面全体に連設する連設部を具備し、第2の連結部材
は、パネル本体の長さ方向と平行で各々逆向に開口する
切欠き開口部が形設された筒状体に形成され、その高さ
がパネル本体の高さHの1/3以下の長さに形成され、
パネル本体の垂直側面の中央に形設された雌継手からな
る構成を有している。
1において、第1の連結部材は、パネル本体の高さHと
同じ長さの柱状体に形成され雌継手と挿脱自在に嵌合さ
れる雄継手からなり、第1の連結部材をパネル本体の垂
直側面全体に連設する連設部を具備し、第2の連結部材
は、パネル本体の長さ方向と平行で各々逆向に開口する
切欠き開口部が形設された筒状体に形成され、その高さ
がパネル本体の高さHの1/3以下の長さに形成され、
パネル本体の垂直側面の中央に形設された雌継手からな
る構成を有している。
【0029】これら請求項4乃至6の構成により、請求
項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項4乃至6の土石囲繞枠材の第1及び第2の
連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに連結可
能な形状とすることにより、請求項4乃至6の各土石囲
繞枠材を、雄継手と雌継手とを嵌合させることにより複
数枚連結し、格子状の枠組立体を構成することができ
る。この枠組立体の枠内に土石を充填することで、護岸
や法面等の構築物を構成することができる。 (2)請求項4乃至6の3種類の土石囲繞枠材のみを用
いて、格子状の枠組立体を構成することが可能である。
従って、枠組立体を組み立てる際にも土石囲繞枠材の連
結部材の種類の判別に煩わされることがなく、枠組立体
の組み立て作業が容易化される。 (3)雄継手がパネル本体の垂直側面全体に連設され、
雌継手の長さがパネル本体の高さの1/3の長さに形成
されているため、各土石囲繞枠材同士を組み立てて格子
状の枠組立体を組み立てたとき、上記雄継手と雌継手の
連結する幅が広く、各土石囲繞枠材同士の連結強度が強
く、枠組立体の強度を向上させることができる。
項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項4乃至6の土石囲繞枠材の第1及び第2の
連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに連結可
能な形状とすることにより、請求項4乃至6の各土石囲
繞枠材を、雄継手と雌継手とを嵌合させることにより複
数枚連結し、格子状の枠組立体を構成することができ
る。この枠組立体の枠内に土石を充填することで、護岸
や法面等の構築物を構成することができる。 (2)請求項4乃至6の3種類の土石囲繞枠材のみを用
いて、格子状の枠組立体を構成することが可能である。
従って、枠組立体を組み立てる際にも土石囲繞枠材の連
結部材の種類の判別に煩わされることがなく、枠組立体
の組み立て作業が容易化される。 (3)雄継手がパネル本体の垂直側面全体に連設され、
雌継手の長さがパネル本体の高さの1/3の長さに形成
されているため、各土石囲繞枠材同士を組み立てて格子
状の枠組立体を組み立てたとき、上記雄継手と雌継手の
連結する幅が広く、各土石囲繞枠材同士の連結強度が強
く、枠組立体の強度を向上させることができる。
【0030】請求項7に記載の土石囲繞枠材は、請求項
1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体に
連設され各々パネル本体の前面側に開口する切欠き開口
部を有する筒状体に形成され、その高さがパネル本体の
高さHの1/3以下の長さに形成された雌継手からな
り、第1の連結部材は、パネル本体の下部でその下端が
パネル本体の下端と同じ高さとなる位置に配設され、第
2の連結部材は、パネル本体の垂直側面の中央部に配設
されている、又は、第1の連結部材は、パネル本体の垂
直側面の中央部に配設され、第2の連結部材は、パネル
本体の下部でその下端がパネル本体の下端と同じ高さと
なる位置に配設されている構成を有している。
1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体に
連設され各々パネル本体の前面側に開口する切欠き開口
部を有する筒状体に形成され、その高さがパネル本体の
高さHの1/3以下の長さに形成された雌継手からな
り、第1の連結部材は、パネル本体の下部でその下端が
パネル本体の下端と同じ高さとなる位置に配設され、第
2の連結部材は、パネル本体の垂直側面の中央部に配設
されている、又は、第1の連結部材は、パネル本体の垂
直側面の中央部に配設され、第2の連結部材は、パネル
本体の下部でその下端がパネル本体の下端と同じ高さと
なる位置に配設されている構成を有している。
【0031】請求項8に記載の土石囲繞枠材は、請求項
1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体の
長さ方向と平行で各々逆向に開口する切欠き開口部が形
設された筒状体に形成され、その高さがパネル本体の高
さHの1/3以下の長さに形成された雌継手からなり、
パネル本体の下部でその下端がパネル本体の下端と同じ
高さとなる位置に配設されている構成を有している。
1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体の
長さ方向と平行で各々逆向に開口する切欠き開口部が形
設された筒状体に形成され、その高さがパネル本体の高
さHの1/3以下の長さに形成された雌継手からなり、
パネル本体の下部でその下端がパネル本体の下端と同じ
高さとなる位置に配設されている構成を有している。
【0032】請求項9に記載の土石囲繞枠材は、請求項
1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体の
高さHと同じ長さの柱状体に形成され雌継手と挿脱自在
に嵌合される雄継手からなり、第1及び第2の連結部材
をパネル本体の垂直側面全体に連設する連設部を具備し
ている構成を有している。
1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体の
高さHと同じ長さの柱状体に形成され雌継手と挿脱自在
に嵌合される雄継手からなり、第1及び第2の連結部材
をパネル本体の垂直側面全体に連設する連設部を具備し
ている構成を有している。
【0033】これら請求項7乃至9の構成により、請求
項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項7乃至9の土石囲繞枠材の第1及び第2の
連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに連結可
能な形状とすることにより、請求項7乃至9の各土石囲
繞枠材を、雄継手と雌継手とを嵌合させることにより複
数枚連結し、格子状の枠組立体を構成することができ
る。この枠組立体の枠内に土石を充填することで、護岸
や法面等の構築物を構成することができる。 (2)各種の土石囲繞枠材を組み合わせて格子状の枠組
立体を組み立てる場合、組みあがった枠組立体に新たに
追加の土石囲繞枠材を順次連結することで枠組立体を組
み立てていくことがでるため、組立作業が容易となる。 (3)雄継手がパネル本体の垂直側面全体に連設され、
雌継手の長さがパネル本体の高さの1/3の長さに形成
されているため、上記雄継手と雌継手の連結する幅が広
く、土石囲繞枠材同士を組み立てて格子状の枠組立体を
組み立てたとき、各土石囲繞枠材同士の連結強度に優
れ、枠組立体の強度を向上させることができる。
項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項7乃至9の土石囲繞枠材の第1及び第2の
連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに連結可
能な形状とすることにより、請求項7乃至9の各土石囲
繞枠材を、雄継手と雌継手とを嵌合させることにより複
数枚連結し、格子状の枠組立体を構成することができ
る。この枠組立体の枠内に土石を充填することで、護岸
や法面等の構築物を構成することができる。 (2)各種の土石囲繞枠材を組み合わせて格子状の枠組
立体を組み立てる場合、組みあがった枠組立体に新たに
追加の土石囲繞枠材を順次連結することで枠組立体を組
み立てていくことがでるため、組立作業が容易となる。 (3)雄継手がパネル本体の垂直側面全体に連設され、
雌継手の長さがパネル本体の高さの1/3の長さに形成
されているため、上記雄継手と雌継手の連結する幅が広
く、土石囲繞枠材同士を組み立てて格子状の枠組立体を
組み立てたとき、各土石囲繞枠材同士の連結強度に優
れ、枠組立体の強度を向上させることができる。
【0034】請求項10に記載の土石囲繞枠材は、請求
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
に連設され各々パネル本体の前面側に開口する切欠き開
口部を有する筒状体に形成され、その長さガパネル本体
の高さHの1/5以下の長さに形成された雌継手からな
り、第1の連結部材は、パネル本体の下部でその下端が
パネル本体の下端と同じ高さとなる位置に配設され、第
2の連結部材は、パネル本体の垂直側面の中央部に配設
されている、又は、第1の連結部材は、パネル本体の垂
直側面の中央部に配設され、第2の連結部材は、パネル
本体の下部でその下端がパネル本体の下端と同じ高さと
なる位置に配設されている構成を有している。
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
に連設され各々パネル本体の前面側に開口する切欠き開
口部を有する筒状体に形成され、その長さガパネル本体
の高さHの1/5以下の長さに形成された雌継手からな
り、第1の連結部材は、パネル本体の下部でその下端が
パネル本体の下端と同じ高さとなる位置に配設され、第
2の連結部材は、パネル本体の垂直側面の中央部に配設
されている、又は、第1の連結部材は、パネル本体の垂
直側面の中央部に配設され、第2の連結部材は、パネル
本体の下部でその下端がパネル本体の下端と同じ高さと
なる位置に配設されている構成を有している。
【0035】請求項11に記載の土石囲繞枠材は、請求
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
の長さ方向と平行で各々逆向に開口する切欠き開口部が
形設された筒状体に形成され、その長さがパネル本体の
高さHの1/5以下の長さに形成された雌継手からな
り、パネル本体の下部でその下端がパネル本体の下端と
同じ高さとなる位置に配設されている構成を有してい
る。
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
の長さ方向と平行で各々逆向に開口する切欠き開口部が
形設された筒状体に形成され、その長さがパネル本体の
高さHの1/5以下の長さに形成された雌継手からな
り、パネル本体の下部でその下端がパネル本体の下端と
同じ高さとなる位置に配設されている構成を有してい
る。
【0036】請求項12に記載の土石囲繞枠材は、請求
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
の高さHの1/5以下の長さの柱状体からなりその上端
がパネル本体の上端と同じ高さとなる位置に配設された
上部と、パネル本体の高さHの1/5以下の長さの柱状
体からなりパネル本体の垂直側面の中央に配設された中
央部と、パネル本体の高さHの1/5以下の長さの柱状
体からなりその下端がパネル本体の下端と同じ高さとな
る位置に配設された下部との3つの部分で構成された雌
継手に挿脱自在に嵌合される雄継手からなり、雄継手の
上部、中央部、下部の各部とパネル本体の垂直側面とを
連設する連設部を具備している構成を有している。
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
の高さHの1/5以下の長さの柱状体からなりその上端
がパネル本体の上端と同じ高さとなる位置に配設された
上部と、パネル本体の高さHの1/5以下の長さの柱状
体からなりパネル本体の垂直側面の中央に配設された中
央部と、パネル本体の高さHの1/5以下の長さの柱状
体からなりその下端がパネル本体の下端と同じ高さとな
る位置に配設された下部との3つの部分で構成された雌
継手に挿脱自在に嵌合される雄継手からなり、雄継手の
上部、中央部、下部の各部とパネル本体の垂直側面とを
連設する連設部を具備している構成を有している。
【0037】これら請求項10乃至12の構成により、
請求項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項10乃至12の土石囲繞枠材の第1及び第
2の連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに連
結可能な形状とすることにより、請求項10乃至12の
各土石囲繞枠材を、雄継手と雌継手とを嵌合させること
により複数枚連結し、格子状の枠組立体を構成すること
ができる。この枠組立体の枠内に土石を充填すること
で、護岸や法面等の構築物を構成することができる。 (2)各種の土石囲繞枠材を組み合わせて格子状の枠組
立体を組み立てる場合、組あがった枠組立体に土石囲繞
枠材を順次連結することで枠組立体を組み立てていくこ
とがでるため、組立作業が容易となる。 (3)土石囲繞枠材の雄継手が上部、中央部、下部の3
つの部分を雌継手の長さよりも広い間隔でパネル本体の
垂直側面に配設することにより、雄継手に雌継手を嵌合
させ2枚の土石囲繞枠材を連結させる際、一方の土石囲
繞枠材を雌継手が雄継手の各部分の間隙に位置するまで
持ち上げ、雌継手を雄継手の各部分の間隙に挿入した
後、持ち上げた土石囲繞枠材を下方にずらすだけで2枚
の土石囲繞枠材を連結することができ、枠組立体の組み
立て作業が容易化される。
請求項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項10乃至12の土石囲繞枠材の第1及び第
2の連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに連
結可能な形状とすることにより、請求項10乃至12の
各土石囲繞枠材を、雄継手と雌継手とを嵌合させること
により複数枚連結し、格子状の枠組立体を構成すること
ができる。この枠組立体の枠内に土石を充填すること
で、護岸や法面等の構築物を構成することができる。 (2)各種の土石囲繞枠材を組み合わせて格子状の枠組
立体を組み立てる場合、組あがった枠組立体に土石囲繞
枠材を順次連結することで枠組立体を組み立てていくこ
とがでるため、組立作業が容易となる。 (3)土石囲繞枠材の雄継手が上部、中央部、下部の3
つの部分を雌継手の長さよりも広い間隔でパネル本体の
垂直側面に配設することにより、雄継手に雌継手を嵌合
させ2枚の土石囲繞枠材を連結させる際、一方の土石囲
繞枠材を雌継手が雄継手の各部分の間隙に位置するまで
持ち上げ、雌継手を雄継手の各部分の間隙に挿入した
後、持ち上げた土石囲繞枠材を下方にずらすだけで2枚
の土石囲繞枠材を連結することができ、枠組立体の組み
立て作業が容易化される。
【0038】請求項13に記載の土石囲繞枠材は、請求
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
の高さHの1/3以下の長さの筒状体に形成され、パネ
ル本体の上部でその上端がパネル本体の上端と同じ高さ
となる位置に配設された雌継手からなる構成を有してい
る。
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
の高さHの1/3以下の長さの筒状体に形成され、パネ
ル本体の上部でその上端がパネル本体の上端と同じ高さ
となる位置に配設された雌継手からなる構成を有してい
る。
【0039】請求項14に記載の土石囲繞枠材は、請求
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
の高さHと同じ長さの柱状体に形成され雌継手と挿脱自
在に嵌合される雄継手からなり、第1及び第2の連結部
材をパネル本体の垂直側面の中央部に連設する連設部を
具備しており、連設部の長さはパネル本体の高さHの1
/3以下の長さに形成され、第1及び第2の連結部材の
上部及び下部とパネル本体の側面との間に雌継手が挿脱
自在な間隙が形成されている構成を有している。
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
の高さHと同じ長さの柱状体に形成され雌継手と挿脱自
在に嵌合される雄継手からなり、第1及び第2の連結部
材をパネル本体の垂直側面の中央部に連設する連設部を
具備しており、連設部の長さはパネル本体の高さHの1
/3以下の長さに形成され、第1及び第2の連結部材の
上部及び下部とパネル本体の側面との間に雌継手が挿脱
自在な間隙が形成されている構成を有している。
【0040】請求項15に記載の土石囲繞枠材は、請求
項1において、第1の連結部材は、パネル本体の高さH
と同じ長さの柱状体に形成され雌継手と挿脱自在に嵌合
される雄継手からなり、第1の連結部材をパネル本体の
垂直側面の中央に連設する連設部を具備し、連設部の長
さはパネル本体の高さHの1/3以下の長さに形成さ
れ、第1の連結部材の上部及び下部とパネル本体の側面
との間に雌継手が挿脱自在な間隙が形成されており、第
2の連結部材は、パネル本体の長さ方向と平行で各々逆
向に切欠き開口部が形設された筒状体に形成され、その
長さはパネル本体の高さHの1/3以下の長さに形成さ
れ、パネル本体の垂直側面の中央に配設された雌継手か
らなる構成を有している。
項1において、第1の連結部材は、パネル本体の高さH
と同じ長さの柱状体に形成され雌継手と挿脱自在に嵌合
される雄継手からなり、第1の連結部材をパネル本体の
垂直側面の中央に連設する連設部を具備し、連設部の長
さはパネル本体の高さHの1/3以下の長さに形成さ
れ、第1の連結部材の上部及び下部とパネル本体の側面
との間に雌継手が挿脱自在な間隙が形成されており、第
2の連結部材は、パネル本体の長さ方向と平行で各々逆
向に切欠き開口部が形設された筒状体に形成され、その
長さはパネル本体の高さHの1/3以下の長さに形成さ
れ、パネル本体の垂直側面の中央に配設された雌継手か
らなる構成を有している。
【0041】これら請求項13乃至15の構成により、
請求項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項13乃至15の土石囲繞枠材の第1及び第
2の連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに連
結可能な形状とすることにより、請求項13乃至15の
各土石囲繞枠材を、雄継手と雌継手とを嵌合させること
により複数枚連結し、格子状の枠組立体を構成すること
ができる。この枠組立体の枠内に土石を充填すること
で、護岸や法面等の構築物を構成することができる。 (2)雌継手を切り欠きのない筒状体とし、雄継手を、
その中央部において連設部によりパネル本体に連設され
た柱状体とすることにより、雄継手は雌継手の筒内に嵌
合し、水平方向の力が加わっても抜脱することがないた
め、これらの土石囲繞枠材を強固に連結することがで
き、施工後の各土石囲繞枠材の連結強度を向上させ、安
定した護岸や法面等を形成することができる。
請求項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項13乃至15の土石囲繞枠材の第1及び第
2の連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに連
結可能な形状とすることにより、請求項13乃至15の
各土石囲繞枠材を、雄継手と雌継手とを嵌合させること
により複数枚連結し、格子状の枠組立体を構成すること
ができる。この枠組立体の枠内に土石を充填すること
で、護岸や法面等の構築物を構成することができる。 (2)雌継手を切り欠きのない筒状体とし、雄継手を、
その中央部において連設部によりパネル本体に連設され
た柱状体とすることにより、雄継手は雌継手の筒内に嵌
合し、水平方向の力が加わっても抜脱することがないた
め、これらの土石囲繞枠材を強固に連結することがで
き、施工後の各土石囲繞枠材の連結強度を向上させ、安
定した護岸や法面等を形成することができる。
【0042】請求項16に記載の土石囲繞枠材は、請求
項1において、第1及び第2の連結部材は、その高さが
パネル本体の高さHの1/5よりも短い長さcの筒状体
に形成された雌継手からなり、第1の連結部材は、パネ
ル本体の下部でその下端がパネル本体の下端よりも所定
の長さaだけ上方となる位置に配設され、第2の連結部
材は、パネル本体の垂直側面の中央部に配設され、又
は、第1及び第2の連結部材は、パネル本体の下部でそ
の下端がパネル本体の下端よりも所定の長さaだけ上方
となる位置に配設されている構成を有している。
項1において、第1及び第2の連結部材は、その高さが
パネル本体の高さHの1/5よりも短い長さcの筒状体
に形成された雌継手からなり、第1の連結部材は、パネ
ル本体の下部でその下端がパネル本体の下端よりも所定
の長さaだけ上方となる位置に配設され、第2の連結部
材は、パネル本体の垂直側面の中央部に配設され、又
は、第1及び第2の連結部材は、パネル本体の下部でそ
の下端がパネル本体の下端よりも所定の長さaだけ上方
となる位置に配設されている構成を有している。
【0043】請求項17に記載の土石囲繞枠材は、請求
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
の垂直側面の上部、中央部、下部に配設された3つの部
分で構成され、各部分はパネル本体の高さHの1/5よ
りも短い長さbの柱状体からなり雌継手に挿脱自在に嵌
合される雄継手で構成され、雄継手の上部、中央部、下
部の各柱状体の下部とパネル本体の垂直側面とを連設し
その高さが長さbよりも短い長さに形成された連設部を
具備している構成を有している。
項1において、第1及び第2の連結部材は、パネル本体
の垂直側面の上部、中央部、下部に配設された3つの部
分で構成され、各部分はパネル本体の高さHの1/5よ
りも短い長さbの柱状体からなり雌継手に挿脱自在に嵌
合される雄継手で構成され、雄継手の上部、中央部、下
部の各柱状体の下部とパネル本体の垂直側面とを連設し
その高さが長さbよりも短い長さに形成された連設部を
具備している構成を有している。
【0044】これら請求項16又は17の構成により、
請求項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項16乃至17の土石囲繞枠材の第1及び第
2の連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに連
結可能な形状とすることにより、請求項16乃至17の
各土石囲繞枠材を、雄継手と雌継手とを嵌合させること
により複数枚連結し、格子状の枠組立体を構成すること
ができる。この枠組立体の枠内に土石を充填すること
で、護岸や法面等の構築物を構成することができる。 (2)土石囲繞枠材の雄継手が上部、中央部、下部の3
つの部分を雌継手の長さよりも広い間隔でパネル本体の
垂直側面に配設することにより、上記雄継手に雌継手を
嵌合させ2枚の土星囲繞枠材を連結させる場合、一方の
土石囲繞枠材を雌継手が雄継手の各部分の間隙に位置す
るまで持ち上げ、雌継手を雄継手の各部分の間隙に挿入
した後、持ち上げた土石囲繞枠材を下方にずらすだけで
2枚の土石囲繞枠材を連結することができ、枠組立体の
組み立て作業が容易となる。 (3)雌継手を切り欠きのない筒状体とし、雄継手を、
その中央部において連設部によりパネル本体に連設され
た柱状体とすることにより、雄継手は雌継手の筒内に嵌
合し、水平方向の力が加わっても抜脱することがないた
め、これらの土石囲繞枠材を強固に連結することがで
き、施工後の各土石囲繞枠材の連結強度を向上させ、安
定した護岸や法面等の構築物を形成することができる。
請求項1で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)請求項16乃至17の土石囲繞枠材の第1及び第
2の連結部材をなす雄継手と雌継手との形状を互いに連
結可能な形状とすることにより、請求項16乃至17の
各土石囲繞枠材を、雄継手と雌継手とを嵌合させること
により複数枚連結し、格子状の枠組立体を構成すること
ができる。この枠組立体の枠内に土石を充填すること
で、護岸や法面等の構築物を構成することができる。 (2)土石囲繞枠材の雄継手が上部、中央部、下部の3
つの部分を雌継手の長さよりも広い間隔でパネル本体の
垂直側面に配設することにより、上記雄継手に雌継手を
嵌合させ2枚の土星囲繞枠材を連結させる場合、一方の
土石囲繞枠材を雌継手が雄継手の各部分の間隙に位置す
るまで持ち上げ、雌継手を雄継手の各部分の間隙に挿入
した後、持ち上げた土石囲繞枠材を下方にずらすだけで
2枚の土石囲繞枠材を連結することができ、枠組立体の
組み立て作業が容易となる。 (3)雌継手を切り欠きのない筒状体とし、雄継手を、
その中央部において連設部によりパネル本体に連設され
た柱状体とすることにより、雄継手は雌継手の筒内に嵌
合し、水平方向の力が加わっても抜脱することがないた
め、これらの土石囲繞枠材を強固に連結することがで
き、施工後の各土石囲繞枠材の連結強度を向上させ、安
定した護岸や法面等の構築物を形成することができる。
【0045】請求項18に記載の発明は、請求項1乃至
17のいずれか1項に記載の土石囲繞枠材であって、パ
ネル本体の上下側面のいずれか一方に突起状又は突条状
に形成された嵌合凸部と、パネル本体の他方の上下側面
に孔状又は溝状に形成された嵌合凹部と、を具備すると
ともに、嵌合凸部の形状は嵌合凹部に嵌合可能な形状に
形成されている構成を有している。
17のいずれか1項に記載の土石囲繞枠材であって、パ
ネル本体の上下側面のいずれか一方に突起状又は突条状
に形成された嵌合凸部と、パネル本体の他方の上下側面
に孔状又は溝状に形成された嵌合凹部と、を具備すると
ともに、嵌合凸部の形状は嵌合凹部に嵌合可能な形状に
形成されている構成を有している。
【0046】この構成により、請求項1乃至17のいず
れか1項で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)上辺上面の嵌合凹部と下辺下面の突起部とを嵌合
させ複数段積み重ね、枠組立体の段積により形成される
法面を施工することが可能であり、上段の枠組立体を下
段の枠組立体わ嵌合手段(嵌合凸部と嵌合凹部)により
固定されるため安定する。 (2)土石囲繞枠材を組立てた枠組立体により法面等の
斜面を形成する場合、施工の際に、嵌合凹部が上となる
ように施工することにより、雨水は嵌合凹部に集水され
嵌合凹部を伝い流下するため、嵌合凹部は排水溝の役割
も担う。また、これにより、法面の表面土砂の流出を防
止することができる。
れか1項で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)上辺上面の嵌合凹部と下辺下面の突起部とを嵌合
させ複数段積み重ね、枠組立体の段積により形成される
法面を施工することが可能であり、上段の枠組立体を下
段の枠組立体わ嵌合手段(嵌合凸部と嵌合凹部)により
固定されるため安定する。 (2)土石囲繞枠材を組立てた枠組立体により法面等の
斜面を形成する場合、施工の際に、嵌合凹部が上となる
ように施工することにより、雨水は嵌合凹部に集水され
嵌合凹部を伝い流下するため、嵌合凹部は排水溝の役割
も担う。また、これにより、法面の表面土砂の流出を防
止することができる。
【0047】請求項19に記載の土石囲繞枠材は、請求
項1乃至18のいずれか1項において、パネルの上端の
一方若しくは他方の角部を起点としパネル本体の上端面
に対する角度、又はパネルの下端の一方若しくは他方の
角部を起点としパネル本体の下端面に対する角度を表示
する目盛りからなる角度表示部をパネル本体の前面側の
下部又は上部に備えている構成を有している。
項1乃至18のいずれか1項において、パネルの上端の
一方若しくは他方の角部を起点としパネル本体の上端面
に対する角度、又はパネルの下端の一方若しくは他方の
角部を起点としパネル本体の下端面に対する角度を表示
する目盛りからなる角度表示部をパネル本体の前面側の
下部又は上部に備えている構成を有している。
【0048】この構成により、請求項1乃至18のいず
れか1項で得られる作用の他、複数段に枠組立体を段積
して法面等の傾斜を形成する施工作業時において、傾斜
角を形成するために各段の枠組立体のずらし量を測量す
る必要がなくなり、施工作業の作業性が向上するという
作用が得られる。
れか1項で得られる作用の他、複数段に枠組立体を段積
して法面等の傾斜を形成する施工作業時において、傾斜
角を形成するために各段の枠組立体のずらし量を測量す
る必要がなくなり、施工作業の作業性が向上するという
作用が得られる。
【0049】請求項20に記載の土石囲繞枠材は、請求
項1乃至19のいずれか1項において、パネル本体の前
面側及び/又は後面側の上端部及び/又は下端部に突設
された鍔部を備えた構成を有している。
項1乃至19のいずれか1項において、パネル本体の前
面側及び/又は後面側の上端部及び/又は下端部に突設
された鍔部を備えた構成を有している。
【0050】この構成により、請求項1乃至19のいず
れか1項で得られる作用の他、土石囲繞枠材を複数段重
ねて枠組立体を施工する場合、上段の枠組立体を構成す
る土石囲繞枠材が下段に施工された枠組立体の枠内に落
脱することが鍔部により防止され、施工時の作業性が向
上するという作用が得られる。
れか1項で得られる作用の他、土石囲繞枠材を複数段重
ねて枠組立体を施工する場合、上段の枠組立体を構成す
る土石囲繞枠材が下段に施工された枠組立体の枠内に落
脱することが鍔部により防止され、施工時の作業性が向
上するという作用が得られる。
【0051】請求項21に記載の土石囲繞枠材は、請求
項1乃至20のいずれか1項において、土石囲繞枠材は
鋳造物により一体成型されている構成を有している。
項1乃至20のいずれか1項において、土石囲繞枠材は
鋳造物により一体成型されている構成を有している。
【0052】この構成により、請求項1乃至20のいず
れか1項で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)各土石囲繞枠材の雌継手及び雄継手はパネル本体
と一体であるため、連結強度が強い。 (2)鋳鉄等の鋳物の鋳造物で一体に成型するため、土
石囲繞枠材の耐久性が著しく向上し、半永久的に使用す
ることができる。 (3)鋳造物で作成した場合、規格化されやすく、機械
的強度に優れ、従来のものに対し大幅に軽量化できるの
で、現場での搬送性や作業性を向上させることができ
る。 (4)鋳造物で一体に成型されているため、耐久性が著
しく向上し、半永久的に使用することができる。
れか1項で得られる作用の他、以下の作用が得られる。 (1)各土石囲繞枠材の雌継手及び雄継手はパネル本体
と一体であるため、連結強度が強い。 (2)鋳鉄等の鋳物の鋳造物で一体に成型するため、土
石囲繞枠材の耐久性が著しく向上し、半永久的に使用す
ることができる。 (3)鋳造物で作成した場合、規格化されやすく、機械
的強度に優れ、従来のものに対し大幅に軽量化できるの
で、現場での搬送性や作業性を向上させることができ
る。 (4)鋳造物で一体に成型されているため、耐久性が著
しく向上し、半永久的に使用することができる。
【0053】請求項22に記載の構築物は、請求項1乃
至21に記載の土石囲繞枠材の内、前記土石囲繞枠材の
第1及び第2の連結部材と連結可能な第1及び第2の連
結部材を有する他の2種類の土石囲繞枠材を連結して構
成された四辺形状の格子枠と、前記格子枠の1乃至4辺
の各前記第1及び第2の連結部材と連結可能な前記土石
囲繞枠材と前記他の2種類の土石囲繞枠材を複数個連結
して枠組みされて形成された枠組立体、又は枠組された
下段の前記枠組立体の上に更に前記枠組立体を複数段に
段積することにより構成された複数段の前記枠組立体を
備えている構成を有している。
至21に記載の土石囲繞枠材の内、前記土石囲繞枠材の
第1及び第2の連結部材と連結可能な第1及び第2の連
結部材を有する他の2種類の土石囲繞枠材を連結して構
成された四辺形状の格子枠と、前記格子枠の1乃至4辺
の各前記第1及び第2の連結部材と連結可能な前記土石
囲繞枠材と前記他の2種類の土石囲繞枠材を複数個連結
して枠組みされて形成された枠組立体、又は枠組された
下段の前記枠組立体の上に更に前記枠組立体を複数段に
段積することにより構成された複数段の前記枠組立体を
備えている構成を有している。
【0054】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。 (1)雨などによって護岸等の構築物を構成する枠組立
体内部に進入する水を外部に排出し、枠組立体内に水が
溜まることを防止することができ、雨に対する護岸等の
構築物の耐久性が向上する。 (2)構築物を構成する各土石囲繞枠材の遮土石部には
開口を形成することにより、この遮土石部に水生生物や
草本類が生育することが可能であり、水辺環境が改善さ
れる。 (3)枠組立体を段積みするだけで、強度の高い護岸の
法面等の構築物を容易に形成することができる。 ここで、構築物としては、護岸の他、道路や河川の法面
や、護床工、魚礁、魚道、砂防ダム、海岸線における土
石や砂の流出防止堤防、湖沼や河川の小魚保護用魚礁等
があげられる。
れる。 (1)雨などによって護岸等の構築物を構成する枠組立
体内部に進入する水を外部に排出し、枠組立体内に水が
溜まることを防止することができ、雨に対する護岸等の
構築物の耐久性が向上する。 (2)構築物を構成する各土石囲繞枠材の遮土石部には
開口を形成することにより、この遮土石部に水生生物や
草本類が生育することが可能であり、水辺環境が改善さ
れる。 (3)枠組立体を段積みするだけで、強度の高い護岸の
法面等の構築物を容易に形成することができる。 ここで、構築物としては、護岸の他、道路や河川の法面
や、護床工、魚礁、魚道、砂防ダム、海岸線における土
石や砂の流出防止堤防、湖沼や河川の小魚保護用魚礁等
があげられる。
【0055】請求項23に記載の構築物の施工方法は、
請求項1乃至21に記載の土石囲繞枠材の内、前記土石
囲繞枠材の第1及び第2の連結部材と連結可能な第1及
び第2の連結部材を有する他の2種類の土石囲繞枠材を
連結して構成された四辺形状の格子枠を組み立てる格子
枠組立工程と、前記格子枠組立工程で組立られた前記格
子枠の1乃至4辺の各前記第1及び第2の連結部材と連
結可能な前記土石囲繞枠材と前記他の2種類の土石囲繞
枠材を複数個連結して枠組みされて形成された枠組立体
を組み立てる枠組立体組立工程と、前記枠組立体組立工
程で組み立てられた前記枠組立体の枠内の全て又は一部
に土石を充填する土石充填工程と、を備えた構成を有し
ている。
請求項1乃至21に記載の土石囲繞枠材の内、前記土石
囲繞枠材の第1及び第2の連結部材と連結可能な第1及
び第2の連結部材を有する他の2種類の土石囲繞枠材を
連結して構成された四辺形状の格子枠を組み立てる格子
枠組立工程と、前記格子枠組立工程で組立られた前記格
子枠の1乃至4辺の各前記第1及び第2の連結部材と連
結可能な前記土石囲繞枠材と前記他の2種類の土石囲繞
枠材を複数個連結して枠組みされて形成された枠組立体
を組み立てる枠組立体組立工程と、前記枠組立体組立工
程で組み立てられた前記枠組立体の枠内の全て又は一部
に土石を充填する土石充填工程と、を備えた構成を有し
ている。
【0056】この構成により、以下のような作用が得ら
れる。 (1)枠体組立工程で枠組立体を組み立て、土石充填工
程でその枠組立体に土石を充填するだけで護岸等の構築
物が完成するため、護岸工事等の構築物の工期が短縮さ
れる。 (2)コンクリート護岸のように、型枠等の各種部材を
必要とせず、工費の削減、廃材の削減が可能となる。
れる。 (1)枠体組立工程で枠組立体を組み立て、土石充填工
程でその枠組立体に土石を充填するだけで護岸等の構築
物が完成するため、護岸工事等の構築物の工期が短縮さ
れる。 (2)コンクリート護岸のように、型枠等の各種部材を
必要とせず、工費の削減、廃材の削減が可能となる。
【0057】以下に本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1(a)〜(c)は本発明の実施の
形態1における土石囲繞枠材の斜視図であり、図2
(a)は図1(a)のA−A線矢視側面図であり、図2
(b)は図1(a)のB−B線矢視平面図であり、図3
(a)は図1(b)のC−C線矢視側面図であり、図3
(b)は図1(b)のD−D線矢視平面図であり、図4
(a)は図1(c)のE−E線矢視側面図であり、図4
(b)は図1(c)のF−F線矢視平面図である。
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1(a)〜(c)は本発明の実施の
形態1における土石囲繞枠材の斜視図であり、図2
(a)は図1(a)のA−A線矢視側面図であり、図2
(b)は図1(a)のB−B線矢視平面図であり、図3
(a)は図1(b)のC−C線矢視側面図であり、図3
(b)は図1(b)のD−D線矢視平面図であり、図4
(a)は図1(c)のE−E線矢視側面図であり、図4
(b)は図1(c)のF−F線矢視平面図である。
【0058】図1〜図4において、1は両側部に雌継手
を有する略長方形のパネルからなる両雌型の土石囲繞枠
材、1aは両雌型の土石囲繞枠材1のパネル本体、1b
はパネル本体1aに形設された格子、1cは格子1bの
開口部、1d及び1eはパネル本体1aの左右両側部の
上端に突設され前面側に切り欠き開口部1j,1kを有
しパネル本体1aの側辺に沿って形設され内壁が円筒状
の筒状体からなる第1及び第2の連結部材である雌継
手、1f及び1gはそれぞれ雌継手1d及び雌継手1e
の上端面に前後方向にV溝状に形設された嵌合凹部、1
hはパネル本体1aの上端面に沿って上端面中央に左右
方向にV溝状に形設された嵌合凹部、1iはパネル本体
1aの下端面に沿って下端面中央に左右方向にV溝状に
形設された嵌合凹部である。
を有する略長方形のパネルからなる両雌型の土石囲繞枠
材、1aは両雌型の土石囲繞枠材1のパネル本体、1b
はパネル本体1aに形設された格子、1cは格子1bの
開口部、1d及び1eはパネル本体1aの左右両側部の
上端に突設され前面側に切り欠き開口部1j,1kを有
しパネル本体1aの側辺に沿って形設され内壁が円筒状
の筒状体からなる第1及び第2の連結部材である雌継
手、1f及び1gはそれぞれ雌継手1d及び雌継手1e
の上端面に前後方向にV溝状に形設された嵌合凹部、1
hはパネル本体1aの上端面に沿って上端面中央に左右
方向にV溝状に形設された嵌合凹部、1iはパネル本体
1aの下端面に沿って下端面中央に左右方向にV溝状に
形設された嵌合凹部である。
【0059】雌継手1d,1eは、パネル本体1aの外
側辺の長さの1/3若しくはそれよりも若干短めの長さ
に形設され、上端はパネル本体1aの外上辺と同じ高さ
となるように形設されている。また、両雌型の土石囲繞
枠材1においては、格子1bと開口部1cにより遮土石
部が形成されている。
側辺の長さの1/3若しくはそれよりも若干短めの長さ
に形設され、上端はパネル本体1aの外上辺と同じ高さ
となるように形設されている。また、両雌型の土石囲繞
枠材1においては、格子1bと開口部1cにより遮土石
部が形成されている。
【0060】2は両側部に雄継手を有する略長方形のパ
ネルからなる両雄型の土石囲繞枠材、2aは両雄型の土
石囲繞枠材2のパネル本体、2bはパネル本体2aに形
設された格子、2cは格子2bの開口部、2d及び2e
はパネル本体2aの左右両側部全体に渡って突設されパ
ネル本体2aの側面に沿って略円柱状に形設された第1
及び第2の連結部材である雄継手、2j及び2kは雄継
手2d及び雄継手2eがパネル本体2aに連設する括れ
た凹溝状に形成された連設部、2fはパネル本体2aの
上端面に沿って上端面中央に左右方向にV溝状に形設さ
れた嵌合凹部、2gはパネル本体2aの下端面に沿って
下端面中央に左右方向に形設された三角山型状の嵌合凸
部である。両雄型の土石囲繞枠材2においては、格子2
bと開口部2cにより遮土石部が形成されている。
ネルからなる両雄型の土石囲繞枠材、2aは両雄型の土
石囲繞枠材2のパネル本体、2bはパネル本体2aに形
設された格子、2cは格子2bの開口部、2d及び2e
はパネル本体2aの左右両側部全体に渡って突設されパ
ネル本体2aの側面に沿って略円柱状に形設された第1
及び第2の連結部材である雄継手、2j及び2kは雄継
手2d及び雄継手2eがパネル本体2aに連設する括れ
た凹溝状に形成された連設部、2fはパネル本体2aの
上端面に沿って上端面中央に左右方向にV溝状に形設さ
れた嵌合凹部、2gはパネル本体2aの下端面に沿って
下端面中央に左右方向に形設された三角山型状の嵌合凸
部である。両雄型の土石囲繞枠材2においては、格子2
bと開口部2cにより遮土石部が形成されている。
【0061】3は一方の側部に雄継手を有し他方の側部
に雌継手を有する略長方形のパネルからなる雄雌型の土
石囲繞枠材、3aは雄雌型の土石囲繞枠材3のパネル本
体、3bはパネル本体3aに形設された格子、3cは格
子3bの開口部、3dはパネル本体3aの左側部全体に
渡って突設されパネル本体3aの側面に沿って略円柱状
に形設された第1の連結部材である雄継手、3jは雄継
手3dがパネル本体3aに連設する括れた凹溝状に形成
された連設部、3eはパネル本体3aの右側部中央に突
設され右面側に切り欠き開口部3kを有するパネル本体
3aの側面に沿って形設された円筒状の第2の連結部材
である雌継手、3fはパネル本体3aの上端面に沿って
上端面中央に左右方向にV溝状に形設された嵌合凹部、
3gはパネル本体3aの下端面に沿って下端面中央に左
右方向に形設された三角山型状の嵌合凸部である。
に雌継手を有する略長方形のパネルからなる雄雌型の土
石囲繞枠材、3aは雄雌型の土石囲繞枠材3のパネル本
体、3bはパネル本体3aに形設された格子、3cは格
子3bの開口部、3dはパネル本体3aの左側部全体に
渡って突設されパネル本体3aの側面に沿って略円柱状
に形設された第1の連結部材である雄継手、3jは雄継
手3dがパネル本体3aに連設する括れた凹溝状に形成
された連設部、3eはパネル本体3aの右側部中央に突
設され右面側に切り欠き開口部3kを有するパネル本体
3aの側面に沿って形設された円筒状の第2の連結部材
である雌継手、3fはパネル本体3aの上端面に沿って
上端面中央に左右方向にV溝状に形設された嵌合凹部、
3gはパネル本体3aの下端面に沿って下端面中央に左
右方向に形設された三角山型状の嵌合凸部である。
【0062】雌継手3eは、パネル本体3aの外側辺の
長さの1/3若しくはそれよりも若干短めの長さであ
り、その円筒高さ方向の中央位置がパネル本体3aの外
側辺の中央位置と一致する位置に形設されている。ま
た、雄雌型の土石囲繞枠材3においては、格子3bと開
口部3cにより遮土石部が形成されている。
長さの1/3若しくはそれよりも若干短めの長さであ
り、その円筒高さ方向の中央位置がパネル本体3aの外
側辺の中央位置と一致する位置に形設されている。ま
た、雄雌型の土石囲繞枠材3においては、格子3bと開
口部3cにより遮土石部が形成されている。
【0063】両雌型の土石囲繞枠材1、両雄型の土石囲
繞枠材2、雄雌型の土石囲繞枠材3は同じ高さに形成さ
れており、パネル本体2aとパネル本体3aとは左右方
向の長さが同一に形成されている。また、各パネルは鋳
造物、ステンレス等の耐腐食性鋼材やコンクリート等で
構成される。パネル本体1aの左右方向の長さは、パネ
ル本体2a,3aの左右方向の長さと同一である必要は
ないが、パネル本体1aとパネル本体2a,3aの左右
方向の長さも同一とすることが好ましい。各土石囲繞枠
材の大きさが統一されるため、施工場所への各土石囲繞
枠材の運搬時にまとまりよく運搬車に積載することがで
き、運搬が容易となるからである。雌継手1d,1e,
3eは厚み(最大外径)がパネル本体1a,2a,3a
と略同一の厚みに形成されている。これにより搬送時や
保管時に凹凸部がないので段積みしても収納効率に優れ
るとともに、横滑りがないので段積作業性や搬送時の安
全性や搬送性に優れる。また、雄継手2d,2e,3d
の最大外径は雌継手と雄継手を嵌合し易くするため雌継
手1d,1e,3eの円筒部の内径よりも小さく形成さ
れている。切り欠き開口部1J,1K,3Kの開口幅は
各雄継手2d,2e,3dの連設部2J,2K,3J,
の厚みよりも大きく、かつ、雄継手2d,2e,3dの
最大径よりも小さく形成されている。遮土石部は格子の
他、円形状の開口部を設けたものや、スリット状等、あ
る程度大きな石を枠内に保持できる形状であればよい。
繞枠材2、雄雌型の土石囲繞枠材3は同じ高さに形成さ
れており、パネル本体2aとパネル本体3aとは左右方
向の長さが同一に形成されている。また、各パネルは鋳
造物、ステンレス等の耐腐食性鋼材やコンクリート等で
構成される。パネル本体1aの左右方向の長さは、パネ
ル本体2a,3aの左右方向の長さと同一である必要は
ないが、パネル本体1aとパネル本体2a,3aの左右
方向の長さも同一とすることが好ましい。各土石囲繞枠
材の大きさが統一されるため、施工場所への各土石囲繞
枠材の運搬時にまとまりよく運搬車に積載することがで
き、運搬が容易となるからである。雌継手1d,1e,
3eは厚み(最大外径)がパネル本体1a,2a,3a
と略同一の厚みに形成されている。これにより搬送時や
保管時に凹凸部がないので段積みしても収納効率に優れ
るとともに、横滑りがないので段積作業性や搬送時の安
全性や搬送性に優れる。また、雄継手2d,2e,3d
の最大外径は雌継手と雄継手を嵌合し易くするため雌継
手1d,1e,3eの円筒部の内径よりも小さく形成さ
れている。切り欠き開口部1J,1K,3Kの開口幅は
各雄継手2d,2e,3dの連設部2J,2K,3J,
の厚みよりも大きく、かつ、雄継手2d,2e,3dの
最大径よりも小さく形成されている。遮土石部は格子の
他、円形状の開口部を設けたものや、スリット状等、あ
る程度大きな石を枠内に保持できる形状であればよい。
【0064】以上のように構成された本実施の形態の土
石囲繞枠材について、以下それを用いた護岸の施工方法
を図面を用いて説明する。図5〜図11は実施の形態1
における土石囲繞枠材の施工方法を表す斜視図であり、
図12は実施の形態1における土石囲繞枠材を2段積み
に施工した状態を表す斜視図である。
石囲繞枠材について、以下それを用いた護岸の施工方法
を図面を用いて説明する。図5〜図11は実施の形態1
における土石囲繞枠材の施工方法を表す斜視図であり、
図12は実施の形態1における土石囲繞枠材を2段積み
に施工した状態を表す斜視図である。
【0065】図5乃至図12において、各符号は図1乃
至図4と同一の内容を示すので同一の符号を用い説明を
省略する。尚、図7の符号4は、平行に並べて立てられ
た両雌型の土石囲繞枠材1等を、垂直に立てたままの状
態で支持するように、双方の両雌型の土石囲繞枠材1の
上辺同士を把持する把持部4aと把持部4aを連結する
棒状の連結部4bを備えた支持部材である。尚、把持部
4aはボルトもしくはボルトの先端に揺動自在に固定さ
れた平板等で形成された把持幅の幅調整部を備えると、
土石囲繞枠材の厚みの大小に関係なく使用することがで
き、汎用性に優れる。連結部4bとしては円柱状や多角
柱状の中実,中空の棒状部材でもよい。
至図4と同一の内容を示すので同一の符号を用い説明を
省略する。尚、図7の符号4は、平行に並べて立てられ
た両雌型の土石囲繞枠材1等を、垂直に立てたままの状
態で支持するように、双方の両雌型の土石囲繞枠材1の
上辺同士を把持する把持部4aと把持部4aを連結する
棒状の連結部4bを備えた支持部材である。尚、把持部
4aはボルトもしくはボルトの先端に揺動自在に固定さ
れた平板等で形成された把持幅の幅調整部を備えると、
土石囲繞枠材の厚みの大小に関係なく使用することがで
き、汎用性に優れる。連結部4bとしては円柱状や多角
柱状の中実,中空の棒状部材でもよい。
【0066】まず、第1工程では、図5に示したよう
に、雌継手1d及び雌継手1eが下側となるように、両
雌型の土石囲繞枠材1を立て(以下、この両雌型の土石
囲繞枠材1を特にパネルP12と呼ぶ)、雌継手1d及
び雌継手1eの上方より雄雌型の土石囲繞枠材3の雄継
手3dを挿入し、雌継手1dと雄継手3d及び雌継手1
eと雄継手3dとを遊嵌させることにより、両雌型の土
石囲繞枠材1の両側部に2枚の雄雌型の土石囲繞枠材3
を連結する。このとき、雄雌型の土石囲繞枠材3は嵌合
凹部3fが上となる向きで連結される。
に、雌継手1d及び雌継手1eが下側となるように、両
雌型の土石囲繞枠材1を立て(以下、この両雌型の土石
囲繞枠材1を特にパネルP12と呼ぶ)、雌継手1d及
び雌継手1eの上方より雄雌型の土石囲繞枠材3の雄継
手3dを挿入し、雌継手1dと雄継手3d及び雌継手1
eと雄継手3dとを遊嵌させることにより、両雌型の土
石囲繞枠材1の両側部に2枚の雄雌型の土石囲繞枠材3
を連結する。このとき、雄雌型の土石囲繞枠材3は嵌合
凹部3fが上となる向きで連結される。
【0067】尚、以降の本実施の形態の説明において
は、パネルP12の雌継手1d,1eが開口する側を前
面側と呼び、パネルP12を前面側より正面視して左を
左側、右を右側と呼ぶこととする。
は、パネルP12の雌継手1d,1eが開口する側を前
面側と呼び、パネルP12を前面側より正面視して左を
左側、右を右側と呼ぶこととする。
【0068】次に、第2工程では、図6に示すように、
パネルP12の左側の雌継手1eに遊嵌された雄継手3
dに、上方から別の両雌型の土石囲繞枠材1(以下、こ
の両雌型の土石囲繞枠材1を特にパネルP11と呼ぶ)
の雌継手1eを遊嵌させ、パネルP12の左側にパネル
P11を連結する。このとき、パネルP11は雌継手1
d,1eが上側となるように連結される。同様にして、
パネルP12の右側に別の両雌型の土石囲繞枠材1(以
下、この両雌型の土石囲繞枠材1を特にパネルP13と
呼ぶ)を連結する。更に、パネルP11の左側の雌継手
1d及びパネルP13の右側の雌継手1eの前面に、新
たな雄雌型の土石囲繞枠材3の雄継手3dを遊嵌させ、
図6に示したように、横一列に並べられた両雌型の土石
囲繞枠材1の各々の両端に雄雌型の土石囲繞枠材3が前
方に突き出すように連結された状態とする。このとき、
雄雌型の土石囲繞枠材3は嵌合凹部3fが上となる向き
で連結する。尚、ここでは、説明の都合上、両雌型の土
石囲繞枠材1は横3列に配置されているが、実際には、
施工が必要な長さだけ多数個並べて配置される。
パネルP12の左側の雌継手1eに遊嵌された雄継手3
dに、上方から別の両雌型の土石囲繞枠材1(以下、こ
の両雌型の土石囲繞枠材1を特にパネルP11と呼ぶ)
の雌継手1eを遊嵌させ、パネルP12の左側にパネル
P11を連結する。このとき、パネルP11は雌継手1
d,1eが上側となるように連結される。同様にして、
パネルP12の右側に別の両雌型の土石囲繞枠材1(以
下、この両雌型の土石囲繞枠材1を特にパネルP13と
呼ぶ)を連結する。更に、パネルP11の左側の雌継手
1d及びパネルP13の右側の雌継手1eの前面に、新
たな雄雌型の土石囲繞枠材3の雄継手3dを遊嵌させ、
図6に示したように、横一列に並べられた両雌型の土石
囲繞枠材1の各々の両端に雄雌型の土石囲繞枠材3が前
方に突き出すように連結された状態とする。このとき、
雄雌型の土石囲繞枠材3は嵌合凹部3fが上となる向き
で連結する。尚、ここでは、説明の都合上、両雌型の土
石囲繞枠材1は横3列に配置されているが、実際には、
施工が必要な長さだけ多数個並べて配置される。
【0069】次いで、第3工程において、図7に示すよ
うに、隣り合った雄雌型の土石囲繞枠材3の前端部の間
に両雌型の土石囲繞枠材1を交互に上下を逆にして立て
た状態で配置し(以下、この2列目に配置された両雌型
の土石囲繞枠材1を、左側から、パネルP21,パネル
P22,パネルP23と呼ぶ)、図7に示したような状
態とする。このとき、隣り合う両雌型の土石囲繞枠材1
は、雌継手1d同士又は雌継手1e同士が対向するよう
に、交互に上下逆転させて並べると同時に、雌継手1
d,1eの切り欠き開口部が前方となる向きで配置す
る。この状態においては、各々の雄雌型の土石囲繞枠材
3の前端の雌継手3eの上下に、雌継手1e又は雄継手
1dが配置された状態となる。
うに、隣り合った雄雌型の土石囲繞枠材3の前端部の間
に両雌型の土石囲繞枠材1を交互に上下を逆にして立て
た状態で配置し(以下、この2列目に配置された両雌型
の土石囲繞枠材1を、左側から、パネルP21,パネル
P22,パネルP23と呼ぶ)、図7に示したような状
態とする。このとき、隣り合う両雌型の土石囲繞枠材1
は、雌継手1d同士又は雌継手1e同士が対向するよう
に、交互に上下逆転させて並べると同時に、雌継手1
d,1eの切り欠き開口部が前方となる向きで配置す
る。この状態においては、各々の雄雌型の土石囲繞枠材
3の前端の雌継手3eの上下に、雌継手1e又は雄継手
1dが配置された状態となる。
【0070】尚、このとき、最前列に並べられた両雌型
の土石囲繞枠材1(パネルP21,P22,P23)は
雄雌型の土石囲繞枠材3に立てつけられているのみであ
り支えがないため、各々、パネルP11,P12,P1
3に支持部材4により支持しておく。
の土石囲繞枠材1(パネルP21,P22,P23)は
雄雌型の土石囲繞枠材3に立てつけられているのみであ
り支えがないため、各々、パネルP11,P12,P1
3に支持部材4により支持しておく。
【0071】次に、第4工程において、図8に示すよう
に、パネルP21,P22,P23の各々の両端の雌継
手1d,1e及びその間の雌継手3eに、新たな雄雌型
の土石囲繞枠材3の雄継手3dを上方から遊嵌し、連結
する。これにより、パネルP21,P22,P23及び
それらの各端部の2枚の雄雌型の土石囲繞枠材3は連結
され、図8に示した状態となる。このとき、パネルP2
1,P22,P23は、2列目の雄雌型の土石囲繞枠材
3の雄継手3dにより1列目の雄雌型の土石囲繞枠材3
の雌継手3eに固定されるため、支持部材4で支持する
必要がなくなるので、支持部材4は外す。
に、パネルP21,P22,P23の各々の両端の雌継
手1d,1e及びその間の雌継手3eに、新たな雄雌型
の土石囲繞枠材3の雄継手3dを上方から遊嵌し、連結
する。これにより、パネルP21,P22,P23及び
それらの各端部の2枚の雄雌型の土石囲繞枠材3は連結
され、図8に示した状態となる。このとき、パネルP2
1,P22,P23は、2列目の雄雌型の土石囲繞枠材
3の雄継手3dにより1列目の雄雌型の土石囲繞枠材3
の雌継手3eに固定されるため、支持部材4で支持する
必要がなくなるので、支持部材4は外す。
【0072】また、支持部材4として棒状部材を用いる
場合は、2列目の両雌型の土石囲繞枠材P21,P2
2,P23を連結完了する前に外すと、他の連結部が連
結されているので、雄雌型の土石囲繞枠材3を容易に連
結することができる。
場合は、2列目の両雌型の土石囲繞枠材P21,P2
2,P23を連結完了する前に外すと、他の連結部が連
結されているので、雄雌型の土石囲繞枠材3を容易に連
結することができる。
【0073】以下、同様に、第3工程と第4工程を繰り
返すことにより、施工に必要な奥行きの列だけ両雌型の
土石囲繞枠材1と雄雌型の土石囲繞枠材3を連結し配置
していくことができる。ここでは、説明の都合上、両雌
型の土石囲繞枠材1を4列に配置することとする。
返すことにより、施工に必要な奥行きの列だけ両雌型の
土石囲繞枠材1と雄雌型の土石囲繞枠材3を連結し配置
していくことができる。ここでは、説明の都合上、両雌
型の土石囲繞枠材1を4列に配置することとする。
【0074】第3工程と同様にして、図9に示すよう
に、3列目の両雌型の土石囲繞枠材1を配置し(以下、
この2列目に配置された両雌型の土石囲繞枠材1を、左
側から、パネルP31,パネルP32,パネルP33と
呼ぶ)、2列目の両雌型の土石囲繞枠材1に支持部材4
より支持する。
に、3列目の両雌型の土石囲繞枠材1を配置し(以下、
この2列目に配置された両雌型の土石囲繞枠材1を、左
側から、パネルP31,パネルP32,パネルP33と
呼ぶ)、2列目の両雌型の土石囲繞枠材1に支持部材4
より支持する。
【0075】次いで、第5工程において、図10に示す
ように、パネルP31,P32,P33の前方に、4列
目の両雌型の土石囲繞枠材1(以下、この4列目に配置
された両雌型の土石囲繞枠材1を、左側から、パネルP
41,P42,P43と呼ぶ)を立てて配置し、倒れな
いようにパネルP31,P32,P33に支持部材4で
支持する。このとき、パネルP41,P42,P43
は、隣り合うパネルの雌継手1d同士又は雌継手1e同
士が対向するように、交互に上下逆転させて並べる。ま
た、雌継手1d,1eの切り欠き開口部が後方となる向
きで配置する。
ように、パネルP31,P32,P33の前方に、4列
目の両雌型の土石囲繞枠材1(以下、この4列目に配置
された両雌型の土石囲繞枠材1を、左側から、パネルP
41,P42,P43と呼ぶ)を立てて配置し、倒れな
いようにパネルP31,P32,P33に支持部材4で
支持する。このとき、パネルP41,P42,P43
は、隣り合うパネルの雌継手1d同士又は雌継手1e同
士が対向するように、交互に上下逆転させて並べる。ま
た、雌継手1d,1eの切り欠き開口部が後方となる向
きで配置する。
【0076】最後に、第6工程において、図10及び図
11に示すように、向かい合ったパネルP31とパネル
P41,パネルP32とパネルP42,パネルP33と
パネルP43との両端の雌継手1d,雌継手3e,雌継
手1eに、上方から両雄型の土石囲繞枠材2を挿入する
ことにより、各々のパネルを両雄型の土石囲繞枠材2に
より連結する。このとき、両雄型の土石囲繞枠材2は嵌
合凹部2fが上となるような向きに挿入する。
11に示すように、向かい合ったパネルP31とパネル
P41,パネルP32とパネルP42,パネルP33と
パネルP43との両端の雌継手1d,雌継手3e,雌継
手1eに、上方から両雄型の土石囲繞枠材2を挿入する
ことにより、各々のパネルを両雄型の土石囲繞枠材2に
より連結する。このとき、両雄型の土石囲繞枠材2は嵌
合凹部2fが上となるような向きに挿入する。
【0077】以上のように施工された本実施の形態の土
石囲繞枠材からなる枠組立体の枠内に石材や土嚢等を充
填することにより、施工が完了する。
石囲繞枠材からなる枠組立体の枠内に石材や土嚢等を充
填することにより、施工が完了する。
【0078】尚、法面のような斜面を形成する場合、斜
面がなだらかな場合には、あらかじめ施工する法面の地
盤をなだらかに傾斜させて盛土法面を形成し、形成され
た盛土法面の上に、図11のような本実施の形態の土石
囲繞枠材を組み立てて枠組立体を施工した後、枠内に石
材や土嚢を充填すればよい。
面がなだらかな場合には、あらかじめ施工する法面の地
盤をなだらかに傾斜させて盛土法面を形成し、形成され
た盛土法面の上に、図11のような本実施の形態の土石
囲繞枠材を組み立てて枠組立体を施工した後、枠内に石
材や土嚢を充填すればよい。
【0079】また、急斜面の法面等を形成する場合に
は、図12に示すように、図11のような枠組立体を複
数段重ねて施工し、一段施工する毎にその段の土石囲繞
枠材で形成される枠組立体の枠内に石材や土嚢を充填し
て段積して施工してゆけばよい。このとき、下段の嵌合
凹部2f又は嵌合凹部3fとその上段の嵌合凸部2g又
は嵌合凸部3gとが嵌合するように段積をする。この場
合、枠組立体を段積みして形成される斜面の角度によっ
て、各段の枠組立体をどの程度の長さずらして段積すれ
ばよいのかが定まる。従って、後述するように枠組立体
を段積みして形成される斜面の角度に対応して、パネル
本体2a及びパネル本体3aの外辺側面に、このずらし
位置を示す目盛を付しておき、各目盛りに対し段積みし
たときに形成される斜面の角度表示を付しておくことに
より、段積みする際、上記ずらし位置の測量を行う必要
がなくなり、施工作業が容易化される。
は、図12に示すように、図11のような枠組立体を複
数段重ねて施工し、一段施工する毎にその段の土石囲繞
枠材で形成される枠組立体の枠内に石材や土嚢を充填し
て段積して施工してゆけばよい。このとき、下段の嵌合
凹部2f又は嵌合凹部3fとその上段の嵌合凸部2g又
は嵌合凸部3gとが嵌合するように段積をする。この場
合、枠組立体を段積みして形成される斜面の角度によっ
て、各段の枠組立体をどの程度の長さずらして段積すれ
ばよいのかが定まる。従って、後述するように枠組立体
を段積みして形成される斜面の角度に対応して、パネル
本体2a及びパネル本体3aの外辺側面に、このずらし
位置を示す目盛を付しておき、各目盛りに対し段積みし
たときに形成される斜面の角度表示を付しておくことに
より、段積みする際、上記ずらし位置の測量を行う必要
がなくなり、施工作業が容易化される。
【0080】以上のように、本実施の形態1の土石囲繞
枠材及びそれを用いた護岸及びその施工方法は、構成さ
れているので、以下の作用を有する。
枠材及びそれを用いた護岸及びその施工方法は、構成さ
れているので、以下の作用を有する。
【0081】本実施の形態の土石囲繞枠材は嵌合凹部2
f又は嵌合凹部3fが上となるように施工されるため、
本実施の形態の土石囲繞枠材により法面等の斜面を形成
した場合、雨水は嵌合凹部2f又は嵌合凹部3fを伝い
流下することができ、嵌合凹部2f及び嵌合凹部3fは
排水溝の役割も担う。
f又は嵌合凹部3fが上となるように施工されるため、
本実施の形態の土石囲繞枠材により法面等の斜面を形成
した場合、雨水は嵌合凹部2f又は嵌合凹部3fを伝い
流下することができ、嵌合凹部2f及び嵌合凹部3fは
排水溝の役割も担う。
【0082】さらに、雌継手1d,1e及び雌継手3e
の筒内は切り欠き開口部1j,1k,3kを有する円筒
状に形成され、雄継手2d,2e及び雄継手3dは各々
のパネルに連設部2j,2k,3jで連設された円柱状
に形成されているため、雌継手1d又は雌継手1e若し
くは雌継手3eに嵌合した雄継手2d又は雄継手2e若
しくは雄継手3dは、雌継手1d又は雌継手1e若しく
は雌継手3eの切り欠き開口部1j又は1k若しくは3
kの幅と雄継手2d又は雄継手2e若しくは雄継手3d
の連設部2j,2k,3jの幅により許容される範囲内
で回動自在であり、施工される土石囲繞枠材の枠組立体
は、長方形に限られず、平行四辺形とすることも可能で
ある。従って、本実施の形態の土石囲繞枠材により枠組
立体を組み立てることにより、曲面状の法面を形成する
ことも可能であり、河川の中流域や上流域のように岩等
の障害物が多く、曲がりくねった法面を施工する必要が
ある場合にも、本実施の形態の土石囲繞枠材を使用する
ことが可能である。本実施の形態では3種類の土石囲繞
枠材で護岸を形成できるので、種類が少ないことから施
工時に間違えることなく簡単に施工でき、施工性に優れ
る。また、土石囲繞枠材が3種類なので、生産ラインが
簡素化でき低原価で量産でき生産性に優れる。また、鋳
物で生産した場合は、河川や湖、池で使用しても鉄分が
溶出するだけで水質を害するのを防止するとともに溶出
量が少ないので耐久性に著しく優れ半永久的構築物とし
て使用できる。
の筒内は切り欠き開口部1j,1k,3kを有する円筒
状に形成され、雄継手2d,2e及び雄継手3dは各々
のパネルに連設部2j,2k,3jで連設された円柱状
に形成されているため、雌継手1d又は雌継手1e若し
くは雌継手3eに嵌合した雄継手2d又は雄継手2e若
しくは雄継手3dは、雌継手1d又は雌継手1e若しく
は雌継手3eの切り欠き開口部1j又は1k若しくは3
kの幅と雄継手2d又は雄継手2e若しくは雄継手3d
の連設部2j,2k,3jの幅により許容される範囲内
で回動自在であり、施工される土石囲繞枠材の枠組立体
は、長方形に限られず、平行四辺形とすることも可能で
ある。従って、本実施の形態の土石囲繞枠材により枠組
立体を組み立てることにより、曲面状の法面を形成する
ことも可能であり、河川の中流域や上流域のように岩等
の障害物が多く、曲がりくねった法面を施工する必要が
ある場合にも、本実施の形態の土石囲繞枠材を使用する
ことが可能である。本実施の形態では3種類の土石囲繞
枠材で護岸を形成できるので、種類が少ないことから施
工時に間違えることなく簡単に施工でき、施工性に優れ
る。また、土石囲繞枠材が3種類なので、生産ラインが
簡素化でき低原価で量産でき生産性に優れる。また、鋳
物で生産した場合は、河川や湖、池で使用しても鉄分が
溶出するだけで水質を害するのを防止するとともに溶出
量が少ないので耐久性に著しく優れ半永久的構築物とし
て使用できる。
【0083】また、このようにして施工された護岸に
は、護岸を形成する各土石囲繞枠材(両雌型の土石囲繞
枠材1,両雄型の土石囲繞枠材2,雄雌型の土石囲繞枠
材3)の斜土石部に開口部1c,2c,3cが形成され
ているため、この開口部1c,2c,3cに水生生物の
生息が可能であると共に、護岸の水はけも良くなる。更
に、大きな岩石を枠体内に充填するだけで、岩石間に土
砂がたまり、草本類が生え自然の河川に近い護岸とする
こともできる。
は、護岸を形成する各土石囲繞枠材(両雌型の土石囲繞
枠材1,両雄型の土石囲繞枠材2,雄雌型の土石囲繞枠
材3)の斜土石部に開口部1c,2c,3cが形成され
ているため、この開口部1c,2c,3cに水生生物の
生息が可能であると共に、護岸の水はけも良くなる。更
に、大きな岩石を枠体内に充填するだけで、岩石間に土
砂がたまり、草本類が生え自然の河川に近い護岸とする
こともできる。
【0084】尚、本実施の形態においては、雌継手1
d,1e及び雌継手3eの筒内は円筒状、雄継手2d,
2e及び雄継手3dは円柱状に形成されていることとし
たが、形状は円筒及び円柱状に限られたものではなく、
多角筒及び多角柱状(三角筒及び三角柱状、又は六角筒
及び六角柱状等)であってもよい。尚、本実施の形態で
は護岸で説明したが、魚礁等を形成する場合のように、
最初から四角形の枠組立体を構成することが決まってい
る場合には、楕円筒状や長方筒状等に形成してもよい。
しかしながら、雌継手1d,1e及び雌継手3eの筒
内、及び雄継手2d,2e及び雄継手3dの形状を多角
筒及び多角柱状とした場合、本実施の形態の土石囲繞枠
材を平行四辺形状の枠組立体に施工する場合、多角形の
各頂部の角度に応じて隣り合う二枚の土石囲繞枠材の交
角を限定することができる。多角形の角度としては60
゜〜120゜の角度が用いられる。また、魚道として用
いる場合は、河川等に配設された多数の土石囲繞枠材で
形成された枠体の内、一列もしくは一列毎にまたはクラ
ンク状に土石を入れない枠体を作ることにより、パネル
本体が格子状等の大きな開口部を有しているので、魚が
自由に行き来し魚道として用いることができる。枠体内
には大きな岩石が充填されているので、洪水等でも流さ
れることがない。また、湖沼や河川、海の水底や海底に
設置して小魚を保護する生け簀として利用することもで
きる。
d,1e及び雌継手3eの筒内は円筒状、雄継手2d,
2e及び雄継手3dは円柱状に形成されていることとし
たが、形状は円筒及び円柱状に限られたものではなく、
多角筒及び多角柱状(三角筒及び三角柱状、又は六角筒
及び六角柱状等)であってもよい。尚、本実施の形態で
は護岸で説明したが、魚礁等を形成する場合のように、
最初から四角形の枠組立体を構成することが決まってい
る場合には、楕円筒状や長方筒状等に形成してもよい。
しかしながら、雌継手1d,1e及び雌継手3eの筒
内、及び雄継手2d,2e及び雄継手3dの形状を多角
筒及び多角柱状とした場合、本実施の形態の土石囲繞枠
材を平行四辺形状の枠組立体に施工する場合、多角形の
各頂部の角度に応じて隣り合う二枚の土石囲繞枠材の交
角を限定することができる。多角形の角度としては60
゜〜120゜の角度が用いられる。また、魚道として用
いる場合は、河川等に配設された多数の土石囲繞枠材で
形成された枠体の内、一列もしくは一列毎にまたはクラ
ンク状に土石を入れない枠体を作ることにより、パネル
本体が格子状等の大きな開口部を有しているので、魚が
自由に行き来し魚道として用いることができる。枠体内
には大きな岩石が充填されているので、洪水等でも流さ
れることがない。また、湖沼や河川、海の水底や海底に
設置して小魚を保護する生け簀として利用することもで
きる。
【0085】(実施の形態2)図13(a)〜(d)は
本発明の実施の形態2における土石囲繞枠材の斜視図で
あり、図14〜図17は実施の形態2における土石囲繞
枠材の施工方法を表す斜視図である。
本発明の実施の形態2における土石囲繞枠材の斜視図で
あり、図14〜図17は実施の形態2における土石囲繞
枠材の施工方法を表す斜視図である。
【0086】図13〜図17において、10,11は両
側部に雌継手を有する略長方形のパネルからなる第1,
第2の両雌型の土石囲繞枠材、10a,11aは第1,
第2の両雌型の土石囲繞枠材10,11のパネル本体、
10b,11bはパネル本体10a,11aに形設され
た格子、10c,11cは上下方向に格子10bを介し
て並列に並んで形設された矩形型(スリット状)の開口
部、10d,11dはパネル本体10a,11aの左側
部下端,左側部中央に突設され前面側に切り欠き開口部
10i,11iを有しパネル本体10a,11aの左側
辺に沿って形設され内壁が円筒状の筒状体からなる第1
の連結部材である雌継手、10e,11eはパネル本体
10a,11aの右側部中央,右側部下端に突設され前
側に切り欠き開口部10j,11jを有しパネル本体1
0a,11aの右側辺に沿って形設され内壁が円筒状の
筒状体からなる第2の連結部材である雌継手、10f,
11fはそれぞれパネル本体10a,11aの上端面に
沿って上端面中央に左右方向にV溝状に形設された嵌合
凹部、10g,11gはそれぞれパネル本体11aの下
端面に沿って下端面中央に左右方向に形設された三角山
型状の嵌合凸部、10h,11hはそれぞれパネル本体
10a,11aの上端側面に印刷又は刻印された角度目
盛り及び角度表示からなる角度表示部である。
側部に雌継手を有する略長方形のパネルからなる第1,
第2の両雌型の土石囲繞枠材、10a,11aは第1,
第2の両雌型の土石囲繞枠材10,11のパネル本体、
10b,11bはパネル本体10a,11aに形設され
た格子、10c,11cは上下方向に格子10bを介し
て並列に並んで形設された矩形型(スリット状)の開口
部、10d,11dはパネル本体10a,11aの左側
部下端,左側部中央に突設され前面側に切り欠き開口部
10i,11iを有しパネル本体10a,11aの左側
辺に沿って形設され内壁が円筒状の筒状体からなる第1
の連結部材である雌継手、10e,11eはパネル本体
10a,11aの右側部中央,右側部下端に突設され前
側に切り欠き開口部10j,11jを有しパネル本体1
0a,11aの右側辺に沿って形設され内壁が円筒状の
筒状体からなる第2の連結部材である雌継手、10f,
11fはそれぞれパネル本体10a,11aの上端面に
沿って上端面中央に左右方向にV溝状に形設された嵌合
凹部、10g,11gはそれぞれパネル本体11aの下
端面に沿って下端面中央に左右方向に形設された三角山
型状の嵌合凸部、10h,11hはそれぞれパネル本体
10a,11aの上端側面に印刷又は刻印された角度目
盛り及び角度表示からなる角度表示部である。
【0087】雌継手10d,10e及び11d,11e
は、パネル本体10a及び11aの外側辺の長さを3等
分しその長さは外側辺の長さの1/3若しくはそれより
も若干短めの長さに形成されている。雌継手10d,1
1eの下端はパネル本体10a,11aの外下辺と同じ
高さとなるように形設されており、雌継手10e,11
dは円筒高さ方向の中央位置がパネル本体10a,11
aの外側辺を三等分したその中央位置と一致する位置に
形設されている。また、第1,第2の両雌型の土石囲繞
枠材10,11においては、格子10b,11b及び開
口部10c,11cにより遮土石部が構成されている。
は、パネル本体10a及び11aの外側辺の長さを3等
分しその長さは外側辺の長さの1/3若しくはそれより
も若干短めの長さに形成されている。雌継手10d,1
1eの下端はパネル本体10a,11aの外下辺と同じ
高さとなるように形設されており、雌継手10e,11
dは円筒高さ方向の中央位置がパネル本体10a,11
aの外側辺を三等分したその中央位置と一致する位置に
形設されている。また、第1,第2の両雌型の土石囲繞
枠材10,11においては、格子10b,11b及び開
口部10c,11cにより遮土石部が構成されている。
【0088】12は両側部に雄継手を有する略長方形の
パネルからなる両雄型の土石囲繞枠材、12aはのパネ
ル本体、12bは格子、12cは開口部、12d及び1
2eはパネル本体12aの左側部全体及び右側部全体に
渡って突設されパネル本体12aの側面に沿って形設さ
れた円柱状の第1及び第2の連結部材である雄継手、1
2i及び12jは雄継手12d及び雄継手12eがパネ
ル本体12aに連設する括れた凹溝状に形成された連設
部、12fはパネル本体12aの上端面に沿って上端面
中央に左右方向にV溝状に形設された嵌合凹部、12g
はパネル本体12aの下端面に沿って下端面中央に左右
方向に形設された三角山型状の嵌合凸部、12hはパネ
ル本体12aの上端側面に印刷又は刻印された角度目盛
り及び角度表示からなる角度表示部である。
パネルからなる両雄型の土石囲繞枠材、12aはのパネ
ル本体、12bは格子、12cは開口部、12d及び1
2eはパネル本体12aの左側部全体及び右側部全体に
渡って突設されパネル本体12aの側面に沿って形設さ
れた円柱状の第1及び第2の連結部材である雄継手、1
2i及び12jは雄継手12d及び雄継手12eがパネ
ル本体12aに連設する括れた凹溝状に形成された連設
部、12fはパネル本体12aの上端面に沿って上端面
中央に左右方向にV溝状に形設された嵌合凹部、12g
はパネル本体12aの下端面に沿って下端面中央に左右
方向に形設された三角山型状の嵌合凸部、12hはパネ
ル本体12aの上端側面に印刷又は刻印された角度目盛
り及び角度表示からなる角度表示部である。
【0089】両雄型の土石囲繞枠材12においては、格
子12b及び開口部12cにより遮土石部が構成されて
いる。
子12b及び開口部12cにより遮土石部が構成されて
いる。
【0090】13は両側部に雌継手を有する略長方形の
パネルからなる第3の両雌型の土石囲繞枠材、13aは
パネル本体、13bは格子、13cは開口部、13d及
び13eはパネル本体13aの左側部下端及び右側部下
端に突設され側面側に切り欠き開口部13i,13jを
有しパネル本体13aの側辺に沿って形設され内壁が円
筒状の筒状体からなる第1及び第2の連結部材である雌
継手、13fはパネル本体13aの上端面に沿って上端
面中央に左右方向にV溝状に形設された嵌合凹部、13
gはパネル本体13aの下端面に沿って下端面中央に左
右方向に形設された三角山型状の嵌合凸部、13hはパ
ネル本体13aの上端側面に印刷又は刻印された角度目
盛り及び角度表示からなる角度表示部である。
パネルからなる第3の両雌型の土石囲繞枠材、13aは
パネル本体、13bは格子、13cは開口部、13d及
び13eはパネル本体13aの左側部下端及び右側部下
端に突設され側面側に切り欠き開口部13i,13jを
有しパネル本体13aの側辺に沿って形設され内壁が円
筒状の筒状体からなる第1及び第2の連結部材である雌
継手、13fはパネル本体13aの上端面に沿って上端
面中央に左右方向にV溝状に形設された嵌合凹部、13
gはパネル本体13aの下端面に沿って下端面中央に左
右方向に形設された三角山型状の嵌合凸部、13hはパ
ネル本体13aの上端側面に印刷又は刻印された角度目
盛り及び角度表示からなる角度表示部である。
【0091】雌継手13d,13eは、パネル本体13
aの外側辺の長さの1/3若しくはそれよりも若干短め
の長さに形成されており、下端はパネル本体13aの外
下辺と同じ高さとなる位置に形設されている。また、第
3の両雌型の土石囲繞枠材13においては、格子13b
及び開口部13cにより遮土石部が構成されている。
aの外側辺の長さの1/3若しくはそれよりも若干短め
の長さに形成されており、下端はパネル本体13aの外
下辺と同じ高さとなる位置に形設されている。また、第
3の両雌型の土石囲繞枠材13においては、格子13b
及び開口部13cにより遮土石部が構成されている。
【0092】ここで、「角度表示」及び「角度目盛り」
とは、パネル本体10a,11a,12a,13aの下
辺の一角部(雌継手10d,11d,13d又は雄継手
12dの側の角部)を起点とし、その下辺に対する角度
を表した目盛り及び角度表示をいう。
とは、パネル本体10a,11a,12a,13aの下
辺の一角部(雌継手10d,11d,13d又は雄継手
12dの側の角部)を起点とし、その下辺に対する角度
を表した目盛り及び角度表示をいう。
【0093】第1,第2,第3両雌型の土石囲繞枠材1
0,11,13,両雄型の土石囲繞枠材12は同じ高さ
に形成されており、各パネル本体10a,11a,12
a,13aは左右方向の長さが同一に形成されている。
また、各パネルは鋳造物、ステンレス等の耐腐食性鋼材
やコンクリート等で構成される。
0,11,13,両雄型の土石囲繞枠材12は同じ高さ
に形成されており、各パネル本体10a,11a,12
a,13aは左右方向の長さが同一に形成されている。
また、各パネルは鋳造物、ステンレス等の耐腐食性鋼材
やコンクリート等で構成される。
【0094】以上のように構成された本実施の形態の土
石囲繞枠材について、以下その施工方法を図面を用いて
説明する。
石囲繞枠材について、以下その施工方法を図面を用いて
説明する。
【0095】まず、第1工程では、図14に示したよう
に、施工現場で第2の両雌型の土石囲繞枠材11を雌継
手11eが下側となる向きに立て、雌継手11d,11
eの各々に上方から両雄型の土石囲繞枠材12の雄継手
12dを挿入することにより、第2の両雌型の土石囲繞
枠材11の両端に両雄型の土石囲繞枠材12を連結する
(以下、雌継手11d側に連結された両雄型の土石囲繞
枠材12をパネルP11、雌継手11e側に連結された
両雄型の土石囲繞枠材12をパネルP21と呼ぶ)。
に、施工現場で第2の両雌型の土石囲繞枠材11を雌継
手11eが下側となる向きに立て、雌継手11d,11
eの各々に上方から両雄型の土石囲繞枠材12の雄継手
12dを挿入することにより、第2の両雌型の土石囲繞
枠材11の両端に両雄型の土石囲繞枠材12を連結する
(以下、雌継手11d側に連結された両雄型の土石囲繞
枠材12をパネルP11、雌継手11e側に連結された
両雄型の土石囲繞枠材12をパネルP21と呼ぶ)。
【0096】尚、以降の本実施の形態の説明において、
パネルP21に対してパネルP11の側を前面側とし、
パネルP11を前側より正面視して左を左側、右を右側
と呼ぶこととする。
パネルP21に対してパネルP11の側を前面側とし、
パネルP11を前側より正面視して左を左側、右を右側
と呼ぶこととする。
【0097】次いで、第2工程において、図14に示し
たように、パネルP11及びパネルP21の各々の雄継
手12eに、上方から第3の両雌型の土石囲繞枠材13
の雌継手13dを嵌着することにより、パネルP11及
びパネルP21の各々の右側に第3の両雌型の土石囲繞
枠材13を連結する(以下、パネルP11の右側に連結
された第3の両雌型の土石囲繞枠材13をパネルP1
2,パネルP13,・・・、パネルP21の右側に連結
された第3の両雌型の土石囲繞枠材13をパネルP2
2,パネルP23,・・・と呼ぶ)。
たように、パネルP11及びパネルP21の各々の雄継
手12eに、上方から第3の両雌型の土石囲繞枠材13
の雌継手13dを嵌着することにより、パネルP11及
びパネルP21の各々の右側に第3の両雌型の土石囲繞
枠材13を連結する(以下、パネルP11の右側に連結
された第3の両雌型の土石囲繞枠材13をパネルP1
2,パネルP13,・・・、パネルP21の右側に連結
された第3の両雌型の土石囲繞枠材13をパネルP2
2,パネルP23,・・・と呼ぶ)。
【0098】次に、第3工程において、図15に示した
ように、パネルP11とパネルP21の双方の雄継手1
2eに、上方から第1の両雌型の土石囲繞枠材10の雌
継手10d及び雌継手10eを上下を逆にして嵌着する
ことにより、パネルP11とパネルP21の右端を第1
の両雌型の土石囲繞枠材10により連結する。これによ
り、パネルP11,P21及びそれらの間を結合する第
1の両雌型の土石囲繞枠材10及び第2の両雌型の土石
囲繞枠材11により1つの枠組立体が形成される。
ように、パネルP11とパネルP21の双方の雄継手1
2eに、上方から第1の両雌型の土石囲繞枠材10の雌
継手10d及び雌継手10eを上下を逆にして嵌着する
ことにより、パネルP11とパネルP21の右端を第1
の両雌型の土石囲繞枠材10により連結する。これによ
り、パネルP11,P21及びそれらの間を結合する第
1の両雌型の土石囲繞枠材10及び第2の両雌型の土石
囲繞枠材11により1つの枠組立体が形成される。
【0099】更に、第4工程において、図15に示した
ように、パネルP12及びパネルP22のそれぞれの雌
継手13eに、上方から両雄型の土石囲繞枠材12,1
2の雄継手12dを各々嵌着することにより、パネルP
12及びパネルP22の各々の右端に2枚の両雄型の土
石囲繞枠材12を連結する。
ように、パネルP12及びパネルP22のそれぞれの雌
継手13eに、上方から両雄型の土石囲繞枠材12,1
2の雄継手12dを各々嵌着することにより、パネルP
12及びパネルP22の各々の右端に2枚の両雄型の土
石囲繞枠材12を連結する。
【0100】次に、第5工程において、図16に示した
ように、パネルP13,P23の各雄継手12dに、上
方から、それぞれ第2の両雌型の土石囲繞枠材11の上
下を逆にして、その雌継手11e、11dを嵌着するこ
とにより、パネルP13とパネルP23の左端を第2の
両雌型の土石囲繞枠材11により連結する。
ように、パネルP13,P23の各雄継手12dに、上
方から、それぞれ第2の両雌型の土石囲繞枠材11の上
下を逆にして、その雌継手11e、11dを嵌着するこ
とにより、パネルP13とパネルP23の左端を第2の
両雌型の土石囲繞枠材11により連結する。
【0101】また、第6工程において、図16に示した
ように、パネルP13,P23の各雄継手12eに、上
方から、それぞれ第1の両雌型の土石囲繞枠材10の雌
継手10e、10dを嵌着することにより、パネルP1
3とパネルP23の右端を第1の両雌型の土石囲繞枠材
10により連結する。これにより、パネルP11,P1
2,P13、及び、P21、P22、P23、並びにそ
れらの間を結合する2枚の第1の両雌型の土石囲繞枠材
10及び2枚の第2の両雌型の土石囲繞枠材11により
3つの枠組立体が形成される。
ように、パネルP13,P23の各雄継手12eに、上
方から、それぞれ第1の両雌型の土石囲繞枠材10の雌
継手10e、10dを嵌着することにより、パネルP1
3とパネルP23の右端を第1の両雌型の土石囲繞枠材
10により連結する。これにより、パネルP11,P1
2,P13、及び、P21、P22、P23、並びにそ
れらの間を結合する2枚の第1の両雌型の土石囲繞枠材
10及び2枚の第2の両雌型の土石囲繞枠材11により
3つの枠組立体が形成される。
【0102】尚、ここでは説明の都合上、3つの枠組立
体とするが、上記第6工程の後に、前述の工程を繰り返
すことにより、第1の両雌型の土石囲繞枠材10,第2
の両雌型の土石囲繞枠材11,両雄型の土石囲繞枠材1
2,第3の両雌型の土石囲繞枠材13を順次連結するこ
とで、任意の数の枠組立体を作ることができる。
体とするが、上記第6工程の後に、前述の工程を繰り返
すことにより、第1の両雌型の土石囲繞枠材10,第2
の両雌型の土石囲繞枠材11,両雄型の土石囲繞枠材1
2,第3の両雌型の土石囲繞枠材13を順次連結するこ
とで、任意の数の枠組立体を作ることができる。
【0103】次いで、第7工程において、図16に示し
たように、パネルP21の雄継手12dに、上方から第
2の両雌型の土石囲繞枠材11の雌継手11dを嵌着す
ることにより、パネルP21の左端に第2の両雌型の土
石囲繞枠材11を連結する。更に、この連結した第2の
両雌型の土石囲繞枠材11の雌継手11eに、上方から
両雄型の土石囲繞枠材12の雄継手12dを嵌着するこ
とにより、第2の両雌型の土石囲繞枠材11の後端に両
雄型の土石囲繞枠材12を連結する(以下、この両雄型
の土石囲繞枠材12をパネルP31と呼ぶ)。
たように、パネルP21の雄継手12dに、上方から第
2の両雌型の土石囲繞枠材11の雌継手11dを嵌着す
ることにより、パネルP21の左端に第2の両雌型の土
石囲繞枠材11を連結する。更に、この連結した第2の
両雌型の土石囲繞枠材11の雌継手11eに、上方から
両雄型の土石囲繞枠材12の雄継手12dを嵌着するこ
とにより、第2の両雌型の土石囲繞枠材11の後端に両
雄型の土石囲繞枠材12を連結する(以下、この両雄型
の土石囲繞枠材12をパネルP31と呼ぶ)。
【0104】次に、第8工程において、図16に示した
ように、パネルP31の雄継手12eに、上方から第3
の両雌型の土石囲繞枠材13の雌継手13dを嵌着する
ことにより、パネルP31の右端に第3の両雌型の土石
囲繞枠材13を連結する(以下、この第3の両雌型の土
石囲繞枠材13をパネルP32と呼ぶ。以下、同様にし
て連結されるパネルをP33,・・・と呼ぶ)。
ように、パネルP31の雄継手12eに、上方から第3
の両雌型の土石囲繞枠材13の雌継手13dを嵌着する
ことにより、パネルP31の右端に第3の両雌型の土石
囲繞枠材13を連結する(以下、この第3の両雌型の土
石囲繞枠材13をパネルP32と呼ぶ。以下、同様にし
て連結されるパネルをP33,・・・と呼ぶ)。
【0105】次に、第9工程において、図17に示した
ように、パネルP21とパネルP31の双方の雄継手1
2e,12eに、上方から第1の両雌型の土石囲繞枠材
10の雌継手10d及び雌継手10eを嵌着することに
より、パネルP21とパネルP31の右端を第1の両雌
型の土石囲繞枠材10と連結する。これにより、パネル
P21,P31及びそれらの間を結合する第1の両雌型
の土石囲繞枠材10及び第2の両雌型の土石囲繞枠材1
1により1つの枠組立体が形成される。
ように、パネルP21とパネルP31の双方の雄継手1
2e,12eに、上方から第1の両雌型の土石囲繞枠材
10の雌継手10d及び雌継手10eを嵌着することに
より、パネルP21とパネルP31の右端を第1の両雌
型の土石囲繞枠材10と連結する。これにより、パネル
P21,P31及びそれらの間を結合する第1の両雌型
の土石囲繞枠材10及び第2の両雌型の土石囲繞枠材1
1により1つの枠組立体が形成される。
【0106】更に、第10工程において、図17に示し
たように、パネルP32の雌継手13eに、上方から両
雄型の土石囲繞枠材12の雄継手12dを嵌着すること
により、パネルP32の右端に両雄型の土石囲繞枠材1
2を連結する(パネルP33とする)。
たように、パネルP32の雌継手13eに、上方から両
雄型の土石囲繞枠材12の雄継手12dを嵌着すること
により、パネルP32の右端に両雄型の土石囲繞枠材1
2を連結する(パネルP33とする)。
【0107】次に、第11工程において、図17に示し
たように、パネルP23の雄継手12dとパネルP33
の雄継手12dとに、上方から、それぞれ第2の両雌型
の土石囲繞枠材11の雌継手11e、11dを嵌着する
ことにより、パネルP23とパネルP33の左端を第2
の両雌型の土石囲繞枠材11により連結する。
たように、パネルP23の雄継手12dとパネルP33
の雄継手12dとに、上方から、それぞれ第2の両雌型
の土石囲繞枠材11の雌継手11e、11dを嵌着する
ことにより、パネルP23とパネルP33の左端を第2
の両雌型の土石囲繞枠材11により連結する。
【0108】最後に、第12工程において、図17に示
したように、パネルP23の雄継手12eとパネルP3
3の雄継手12eとに、上方から、それぞれ第1の両雌
型の土石囲繞枠材10の雌継手10e、雌継手10dを
嵌着することにより、パネルP23とパネルP33の右
端を第1の両雌型の土石囲繞枠材10により連結する。
これにより、パネルP11,P12,P13,並びに、
P21,P22,P23、並びに、パネルP31,P3
2,P33、及びそれらの間を結合する4枚の第1の両
雌型の土石囲繞枠材10及び4枚の第2の両雌型の土石
囲繞枠材11により合計6つの枠組立体が形成される。
したように、パネルP23の雄継手12eとパネルP3
3の雄継手12eとに、上方から、それぞれ第1の両雌
型の土石囲繞枠材10の雌継手10e、雌継手10dを
嵌着することにより、パネルP23とパネルP33の右
端を第1の両雌型の土石囲繞枠材10により連結する。
これにより、パネルP11,P12,P13,並びに、
P21,P22,P23、並びに、パネルP31,P3
2,P33、及びそれらの間を結合する4枚の第1の両
雌型の土石囲繞枠材10及び4枚の第2の両雌型の土石
囲繞枠材11により合計6つの枠組立体が形成される。
【0109】同様にして、本実施の形態の土石囲繞枠材
を組み合わせることにより、任意の数の枠組立体を形成
することができる。
を組み合わせることにより、任意の数の枠組立体を形成
することができる。
【0110】本実施の形態2の土石囲繞枠材を用いて護
岸を施工する場合、護岸を施工する施工現場に上記のよ
うにして枠組立体を組み立て、組み立てられた枠組立体
の枠内に石材や土嚢を充填すれば護岸が完成する。各土
石囲繞枠材には、開口を有する遮土石部が形成されてい
るため、完成した護岸は水はけがよく、遮土石部の開口
内に水生生物などの自然生物の成育を可能とするととも
に、堆積した土砂に草木が生え自然の環境を整えること
ができ、更に自然の浄化作用を利用し浄化効率を上げる
ことができる。
岸を施工する場合、護岸を施工する施工現場に上記のよ
うにして枠組立体を組み立て、組み立てられた枠組立体
の枠内に石材や土嚢を充填すれば護岸が完成する。各土
石囲繞枠材には、開口を有する遮土石部が形成されてい
るため、完成した護岸は水はけがよく、遮土石部の開口
内に水生生物などの自然生物の成育を可能とするととも
に、堆積した土砂に草木が生え自然の環境を整えること
ができ、更に自然の浄化作用を利用し浄化効率を上げる
ことができる。
【0111】尚、法面のような斜面を形成する場合、斜
面がなだらかな場合には、あらかじめ施工する法面の地
盤をなだらかに傾斜させて盛土法面を形成し、形成され
た盛土法面の上に、図17のような本実施の形態の土石
囲繞枠材を組み立てて枠組立体を施工した後、枠内に石
材や土嚢を充填すればよい。
面がなだらかな場合には、あらかじめ施工する法面の地
盤をなだらかに傾斜させて盛土法面を形成し、形成され
た盛土法面の上に、図17のような本実施の形態の土石
囲繞枠材を組み立てて枠組立体を施工した後、枠内に石
材や土嚢を充填すればよい。
【0112】また、急斜面の法面等を形成する場合に
は、実施の形態1の場合と同様に、図17のような枠組
立体を複数段重ねて施工し、一段施工する毎にその段の
土石囲繞枠材で形成される枠組立体の枠内に石材や土嚢
を充填して段積して施工してゆけばよい。このとき、下
段の嵌合凹部10f,11fとその上段の嵌合凸部10
g,11gとが嵌合するように段積をする。これによ
り、上段と下段の枠組立体がずれることが防止される。
は、実施の形態1の場合と同様に、図17のような枠組
立体を複数段重ねて施工し、一段施工する毎にその段の
土石囲繞枠材で形成される枠組立体の枠内に石材や土嚢
を充填して段積して施工してゆけばよい。このとき、下
段の嵌合凹部10f,11fとその上段の嵌合凸部10
g,11gとが嵌合するように段積をする。これによ
り、上段と下段の枠組立体がずれることが防止される。
【0113】更に、本実施の形態の各土石囲繞枠材は、
角度表示部10h,11h,12h,13hを備えてお
り、上記のような枠組立体を段積みして斜面を形成する
場合、下段の枠組立体の土石囲繞枠材に印刷又は刻印さ
れた角度表示部10h,11h,12h,13hの角度
目盛りのうちの形成される斜面の角度の角度目盛りに、
上段の枠組立体の前側下端部の位置を合わせることによ
り、枠組立体を段積みする際の上段の枠組立体のずらし
位置を容易に決めることができる。従って、段積みする
際、上記ずらし位置の測量を行う必要がなくなり、施工
作業の作業性を向上できる。
角度表示部10h,11h,12h,13hを備えてお
り、上記のような枠組立体を段積みして斜面を形成する
場合、下段の枠組立体の土石囲繞枠材に印刷又は刻印さ
れた角度表示部10h,11h,12h,13hの角度
目盛りのうちの形成される斜面の角度の角度目盛りに、
上段の枠組立体の前側下端部の位置を合わせることによ
り、枠組立体を段積みする際の上段の枠組立体のずらし
位置を容易に決めることができる。従って、段積みする
際、上記ずらし位置の測量を行う必要がなくなり、施工
作業の作業性を向上できる。
【0114】以上のように、本実施の形態2の土石囲繞
枠材及びそれを用いた枠組立体やその施工方法は構成さ
れているので、実施の形態1で得られる作用の他、以下
の作用を有する。 a.本実施の形態の土石囲繞枠材を連結し枠組立体を組
み立てる場合、上記のように、新たに連結する土石囲繞
枠材はすでに連結され組み立てられた土石囲繞枠材に順
次連結されていくため、新たに連結する土石囲繞枠材が
倒れないように保持しておく必要がなく、実施の形態1
のような支持部材4を必要としない。従って、施工時の
作業性に優れ、枠組立体の迅速な組立が可能となり、施
工性を向上させ、工期を短縮できる。 b.角度表示部10h,11h,12h,13hを備え
ているため、枠組立体を段積みして斜面を形成する際の
上段の枠組立体のずらし位置を容易に決めることがで
き、上記ずらし位置の測量を行う必要がなくなり、施工
作業が容易化される。 c.4種類の土石囲繞枠材を嵌着させていくだけなの
で、施工が簡単で、熟練を要さず作業性を向上できる。
枠材及びそれを用いた枠組立体やその施工方法は構成さ
れているので、実施の形態1で得られる作用の他、以下
の作用を有する。 a.本実施の形態の土石囲繞枠材を連結し枠組立体を組
み立てる場合、上記のように、新たに連結する土石囲繞
枠材はすでに連結され組み立てられた土石囲繞枠材に順
次連結されていくため、新たに連結する土石囲繞枠材が
倒れないように保持しておく必要がなく、実施の形態1
のような支持部材4を必要としない。従って、施工時の
作業性に優れ、枠組立体の迅速な組立が可能となり、施
工性を向上させ、工期を短縮できる。 b.角度表示部10h,11h,12h,13hを備え
ているため、枠組立体を段積みして斜面を形成する際の
上段の枠組立体のずらし位置を容易に決めることがで
き、上記ずらし位置の測量を行う必要がなくなり、施工
作業が容易化される。 c.4種類の土石囲繞枠材を嵌着させていくだけなの
で、施工が簡単で、熟練を要さず作業性を向上できる。
【0115】(実施の形態3)図18は本発明の実施の
形態3における土石囲繞枠材の斜視図である。
形態3における土石囲繞枠材の斜視図である。
【0116】実施の形態3の土石囲繞枠材10',1
1',12',13'は、雌継手の長さをパネル本体の高
さの1/5以下の長さとし、雄継手の長さをパネル本体
の高さの1/5以下の長さとしてパネル本体の側面の上
部・中央部・下部の三箇所に分割して形設した点で実施
の形態2の土石囲繞枠材と異なる。以下、具体的に説明
する。
1',12',13'は、雌継手の長さをパネル本体の高
さの1/5以下の長さとし、雄継手の長さをパネル本体
の高さの1/5以下の長さとしてパネル本体の側面の上
部・中央部・下部の三箇所に分割して形設した点で実施
の形態2の土石囲繞枠材と異なる。以下、具体的に説明
する。
【0117】図18において、10a,11a,12
a,13aはパネル本体、10b,11b,12b,1
3bは格子、10c,11c,12c,13cは開口
部、10d,10e,11d,11e,13d,13e
は雌継手、10i',10j',11i',11j',13
i',13j'は切り欠き開口部、10f,11f,12
f,13fは嵌合凹部、10h,11h,12h,13
hは角度表示部であり、これらは図13と同様のもので
あるので、同一の符号を付して説明を省略する。
a,13aはパネル本体、10b,11b,12b,1
3bは格子、10c,11c,12c,13cは開口
部、10d,10e,11d,11e,13d,13e
は雌継手、10i',10j',11i',11j',13
i',13j'は切り欠き開口部、10f,11f,12
f,13fは嵌合凹部、10h,11h,12h,13
hは角度表示部であり、これらは図13と同様のもので
あるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0118】尚、本実施の形態3の土石囲繞枠材のパネ
ル本体10a,11a,12a,13a下端面には、実
施の形態2と同様、三角山型状の嵌合凸部10g,11
g,12g,13gが形設されている(図示は省略)。
ル本体10a,11a,12a,13a下端面には、実
施の形態2と同様、三角山型状の嵌合凸部10g,11
g,12g,13gが形設されている(図示は省略)。
【0119】10',11',13'は第1,第2,第3
の両雌型の土石囲繞枠材、12'は両雄型の土石囲繞枠
材、10d',11d'はパネル本体10a,11aの左
側部下端,左側部中央に突設され前側に切り欠き開口部
10i',11i'を有しパネル本体10a,11aの側
辺に沿って形設され内壁が円筒状の筒状体からなる第1
の連結部材である雌継手、10e',11e'はパネル本
体10a,11aの右側部中央,右側部下端に突設され
前側に切り欠き開口部10j',11j'を有しパネル本
体10a,11aの側辺に沿って形設され内壁が円筒状
の筒状体からなる第2の連結部材である雌継手、12
d'−1,12d'−2,12d'−3は、それぞれ、パ
ネル本体12aの左側辺の上端部,中央部,下端部に突
設された円柱状体からなる第1の連結部材である雄継
手、12i'−1,12i'−2,12i'−3は雄継手
12d'−1,12d'−2,12d'−3の連設部、1
2e'−1,12e'−2,12e'−3は、それぞれ、
パネル本体12aの右側辺の上端部,中央部,下端部に
突設された円柱状体からなる第2の連結部材である雄継
手、12j'−1,12j'−2,12j'−3は雄継手
12e'−1,12e'−2,12e'−3の連設部、1
3d'及び13e'はパネル本体13aの左側部下端及び
右側部下端に突設され側面側にパネル本体13aの長さ
方向と平行に形成された切り欠き開口部13i',13
j'を有しパネル本体13aの側辺に沿って形設され内
壁が円筒状の筒状体からなる第1及び第2の連結部材で
ある雌継手である。
の両雌型の土石囲繞枠材、12'は両雄型の土石囲繞枠
材、10d',11d'はパネル本体10a,11aの左
側部下端,左側部中央に突設され前側に切り欠き開口部
10i',11i'を有しパネル本体10a,11aの側
辺に沿って形設され内壁が円筒状の筒状体からなる第1
の連結部材である雌継手、10e',11e'はパネル本
体10a,11aの右側部中央,右側部下端に突設され
前側に切り欠き開口部10j',11j'を有しパネル本
体10a,11aの側辺に沿って形設され内壁が円筒状
の筒状体からなる第2の連結部材である雌継手、12
d'−1,12d'−2,12d'−3は、それぞれ、パ
ネル本体12aの左側辺の上端部,中央部,下端部に突
設された円柱状体からなる第1の連結部材である雄継
手、12i'−1,12i'−2,12i'−3は雄継手
12d'−1,12d'−2,12d'−3の連設部、1
2e'−1,12e'−2,12e'−3は、それぞれ、
パネル本体12aの右側辺の上端部,中央部,下端部に
突設された円柱状体からなる第2の連結部材である雄継
手、12j'−1,12j'−2,12j'−3は雄継手
12e'−1,12e'−2,12e'−3の連設部、1
3d'及び13e'はパネル本体13aの左側部下端及び
右側部下端に突設され側面側にパネル本体13aの長さ
方向と平行に形成された切り欠き開口部13i',13
j'を有しパネル本体13aの側辺に沿って形設され内
壁が円筒状の筒状体からなる第1及び第2の連結部材で
ある雌継手である。
【0120】本実施の形態において、両雄型の土石囲繞
枠材12の雄継手12d'−1,12d'−2,12d'
−3及び雄継手12e'−1,12e'−2,12e'−
3は、パネル本体12aの側辺の上端部,下端部,及び
中央部の3カ所に突設されており、各雄継手のパネル本
体12aに沿う方向の長さはパネル本体12aの長さの
1/5又はそれより若干短い長さに形設され、雌継手1
0d',11d',13d',雌継手10e',11e',
13e'はパネル本体10a,11a,13aの長さの
1/5又はそれより若干短いの長さに形設されている。
上端部の雄継手12d'−1,12e'−1の上面はパネ
ル本体12aの上辺外面と同じ高さに形設されており、
下端部の雄継手12d'−3,12e'−3の下面はパネ
ル本体12aの下辺外面と同じ高さに形設されている。
枠材12の雄継手12d'−1,12d'−2,12d'
−3及び雄継手12e'−1,12e'−2,12e'−
3は、パネル本体12aの側辺の上端部,下端部,及び
中央部の3カ所に突設されており、各雄継手のパネル本
体12aに沿う方向の長さはパネル本体12aの長さの
1/5又はそれより若干短い長さに形設され、雌継手1
0d',11d',13d',雌継手10e',11e',
13e'はパネル本体10a,11a,13aの長さの
1/5又はそれより若干短いの長さに形設されている。
上端部の雄継手12d'−1,12e'−1の上面はパネ
ル本体12aの上辺外面と同じ高さに形設されており、
下端部の雄継手12d'−3,12e'−3の下面はパネ
ル本体12aの下辺外面と同じ高さに形設されている。
【0121】以上のように、本実施の形態3の土石囲繞
枠材は構成されているので、実施の形態2で得られる作
用の他、雄継手12d'−1,12d'−2,12d'−
3,雄継手12e'−1,12e'−2,12e'−3に
雌継手10d',11d',13d',雌継手10e',1
1e',13e'を嵌着する際に、一方のパネルを他方の
パネルの上方まで持ち上げて嵌着する必要がなく、3つ
の雄継手のいずれかの間隙に雌継手を挿入し下方にずら
すことでパネルを連結することが可能なため、作業が容
易化され、作業性が向上するという作用を有する。
枠材は構成されているので、実施の形態2で得られる作
用の他、雄継手12d'−1,12d'−2,12d'−
3,雄継手12e'−1,12e'−2,12e'−3に
雌継手10d',11d',13d',雌継手10e',1
1e',13e'を嵌着する際に、一方のパネルを他方の
パネルの上方まで持ち上げて嵌着する必要がなく、3つ
の雄継手のいずれかの間隙に雌継手を挿入し下方にずら
すことでパネルを連結することが可能なため、作業が容
易化され、作業性が向上するという作用を有する。
【0122】(実施の形態4)図19(a)〜(c)は
本発明の実施の形態4における土石囲繞枠材の斜視図で
ある。
本発明の実施の形態4における土石囲繞枠材の斜視図で
ある。
【0123】本実施の形態4の土石囲繞枠材は、パネル
本体の上面及び下面に鍔部を備えている点で、実施の形
態1の土石囲繞枠材と異なる。以下、具体的に説明す
る。
本体の上面及び下面に鍔部を備えている点で、実施の形
態1の土石囲繞枠材と異なる。以下、具体的に説明す
る。
【0124】図19において、1a,2a,3aはパネ
ル本体、1b,2b,3bは格子、1c,2c,3cは
開口部、1d,1eは第1,第2の連結部材である雌継
手、3eは第2の連結部材である雌継手、1j,1k,
3kは切り欠き開口部、1f,1g,1h,1i,2
f,3fは嵌合凹部、2d,2eは第1,第2の連結部
材である雄継手、3dは第1の連結部材である雄継手、
2j,2k,3jは連設部、2g,3gは嵌合凸部であ
り、これらは実施の形態1と同様のものであるため、同
一の符号を付して説明を省略する。
ル本体、1b,2b,3bは格子、1c,2c,3cは
開口部、1d,1eは第1,第2の連結部材である雌継
手、3eは第2の連結部材である雌継手、1j,1k,
3kは切り欠き開口部、1f,1g,1h,1i,2
f,3fは嵌合凹部、2d,2eは第1,第2の連結部
材である雄継手、3dは第1の連結部材である雄継手、
2j,2k,3jは連設部、2g,3gは嵌合凸部であ
り、これらは実施の形態1と同様のものであるため、同
一の符号を付して説明を省略する。
【0125】1'は両雌型の土石囲繞枠材、2'は両雄型
の土石囲繞枠材、3'は雄雌型の土石囲繞枠材、1l,
2l,3lはそれぞれパネル本体1a,2a,3aの上
端部前後面に突設された鍔部、1m,2m,3mはそれ
ぞれパネル本体1a,2a,3aの下端部前後面に突設
された鍔部である。
の土石囲繞枠材、3'は雄雌型の土石囲繞枠材、1l,
2l,3lはそれぞれパネル本体1a,2a,3aの上
端部前後面に突設された鍔部、1m,2m,3mはそれ
ぞれパネル本体1a,2a,3aの下端部前後面に突設
された鍔部である。
【0126】鍔部1l,2l,3l及び鍔部1m,2
m,3mの長手方向の長さは、パネル本体1a,2a,
3aの上下側辺の長さよりも短い長さに形設されてお
り、施工を行い枠組立体を作成した時に、隣接するパネ
ルの鍔部1l,2l,3l,1m,2m,3m同士が互
いに接触しないように形成されている。
m,3mの長手方向の長さは、パネル本体1a,2a,
3aの上下側辺の長さよりも短い長さに形設されてお
り、施工を行い枠組立体を作成した時に、隣接するパネ
ルの鍔部1l,2l,3l,1m,2m,3m同士が互
いに接触しないように形成されている。
【0127】以上のように、本実施の形態4の土石囲繞
枠材は構成されているので、実施の形態1で得られる作
用の他、図12と同様に土石囲繞枠材を複数段重ねて枠
組立体を施工する場合、施工中に、上段の土石囲繞枠材
が下段に施工された枠組立体の枠内に落脱することが防
止され、施工時の作業性が向上する。
枠材は構成されているので、実施の形態1で得られる作
用の他、図12と同様に土石囲繞枠材を複数段重ねて枠
組立体を施工する場合、施工中に、上段の土石囲繞枠材
が下段に施工された枠組立体の枠内に落脱することが防
止され、施工時の作業性が向上する。
【0128】(実施の形態5)図20(a)〜(c)は
本発明の実施の形態5における土石囲繞枠材の斜視図で
ある。
本発明の実施の形態5における土石囲繞枠材の斜視図で
ある。
【0129】本実施の形態5の土石囲繞枠材は、雌継手
に切り欠き開口部を有しない点と、雄継手が部分的にパ
ネル本体の側面に連設部を介して連設されている点で、
実施の形態1の土石囲繞枠材と異なる。以下、具体的に
説明する。
に切り欠き開口部を有しない点と、雄継手が部分的にパ
ネル本体の側面に連設部を介して連設されている点で、
実施の形態1の土石囲繞枠材と異なる。以下、具体的に
説明する。
【0130】図20において、1a,2a,3aはパネ
ル本体、1b,2b,3bは格子、1c,2c,3cは
開口部、1f,1g,1h,1i,2f,3fは嵌合凹
部、2g,3gは嵌合凸部であり、これらは図1と同様
のものであるため、同一の符号を付して説明を省略す
る。
ル本体、1b,2b,3bは格子、1c,2c,3cは
開口部、1f,1g,1h,1i,2f,3fは嵌合凹
部、2g,3gは嵌合凸部であり、これらは図1と同様
のものであるため、同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0131】1"は両雌型の土石囲繞枠材、2"は両雄型
の土石囲繞枠材、3"は雄雌型の土石囲繞枠材、1d",
1e"はパネル本体1aの左右両側部の上部に上端が面
一に突設されパネル本体1aの側辺に沿って形設され円
筒状の内壁を有するの第1,第2の連結部材である雌継
手、2d",2e",3d"はそれぞれパネル本体2aの
左側部,パネル本体2aの右側部,パネル本体3aの左
側部に突設された円柱状の第1,第2,第1の連結部材
である雄継手、2j",2k",3j"は雄継手2d"の中
央部とパネル本体2a,雄継手2e"の中央部とパネル
本体2a,雄継手3d"の中央部とパネル本体3aとを
連設する連設部、3e"はパネル本体3aの右側部中央
に突設され右面側に切り欠き開口部3k"を有するパネ
ル本体3aの側面に沿って形設された円筒状の第2の連
結部材である雌継手である。
の土石囲繞枠材、3"は雄雌型の土石囲繞枠材、1d",
1e"はパネル本体1aの左右両側部の上部に上端が面
一に突設されパネル本体1aの側辺に沿って形設され円
筒状の内壁を有するの第1,第2の連結部材である雌継
手、2d",2e",3d"はそれぞれパネル本体2aの
左側部,パネル本体2aの右側部,パネル本体3aの左
側部に突設された円柱状の第1,第2,第1の連結部材
である雄継手、2j",2k",3j"は雄継手2d"の中
央部とパネル本体2a,雄継手2e"の中央部とパネル
本体2a,雄継手3d"の中央部とパネル本体3aとを
連設する連設部、3e"はパネル本体3aの右側部中央
に突設され右面側に切り欠き開口部3k"を有するパネ
ル本体3aの側面に沿って形設された円筒状の第2の連
結部材である雌継手である。
【0132】雄継手2d",2e",3d"の長さはパネ
ル本体2a,3aの高さと同一の長さに形成されてお
り、連設部2j",2k",3j"の長さは雄継手2d",
2e"及び雄継手3d"の長さの略1/3の長さに形成さ
れている。また、雄継手2d",2e",3d"の径は雌
継手1d",1e"及び雌継手3e"に嵌合可能な径に形
設されている。これにより、各々の雄継手2d",2
e",3d"の上方又は下方から雌継手1d",1e"を嵌
合し、土石囲繞枠材同士を連結することができる。
ル本体2a,3aの高さと同一の長さに形成されてお
り、連設部2j",2k",3j"の長さは雄継手2d",
2e"及び雄継手3d"の長さの略1/3の長さに形成さ
れている。また、雄継手2d",2e",3d"の径は雌
継手1d",1e"及び雌継手3e"に嵌合可能な径に形
設されている。これにより、各々の雄継手2d",2
e",3d"の上方又は下方から雌継手1d",1e"を嵌
合し、土石囲繞枠材同士を連結することができる。
【0133】図21は実施の形態5の土石囲繞枠材を連
結し枠組立体を組み立てた一例を示す模式図である。
結し枠組立体を組み立てた一例を示す模式図である。
【0134】雄継手2d",2e"はその中央部において
パネル本体2aと連結されており、雄継手2d",2e"
を高さ方向に3等分したうちの上部1/3及び下部1/
3の部分とパネル本体2aとの間には間隙が形成されて
いる。このため、図示したように、雌継手1d",1e"
は、雄継手2d",2e"の上部又は下部に嵌合すること
で連結することができる。雄継手3d"についても同様
に、雌継手1d",1e"と上部又は下部において連結す
ることができる。一方、雌継手3e"は切り欠き開口部
3k"を有しているため、図示したように、各雄継手の
中央部と連結することが可能である。従って、本実施の
形態5の土石囲繞枠材は、実施の形態1の土石囲繞枠材
と同様の施工方法により、枠組立体を組み立て、護岸や
法面、生け簀、魚道、魚礁等を施工することができる。
パネル本体2aと連結されており、雄継手2d",2e"
を高さ方向に3等分したうちの上部1/3及び下部1/
3の部分とパネル本体2aとの間には間隙が形成されて
いる。このため、図示したように、雌継手1d",1e"
は、雄継手2d",2e"の上部又は下部に嵌合すること
で連結することができる。雄継手3d"についても同様
に、雌継手1d",1e"と上部又は下部において連結す
ることができる。一方、雌継手3e"は切り欠き開口部
3k"を有しているため、図示したように、各雄継手の
中央部と連結することが可能である。従って、本実施の
形態5の土石囲繞枠材は、実施の形態1の土石囲繞枠材
と同様の施工方法により、枠組立体を組み立て、護岸や
法面、生け簀、魚道、魚礁等を施工することができる。
【0135】以上のように、本実施の形態5の土石囲繞
枠材は構成されているので、実施の形態1で得られる作
用の他、土石囲繞枠材の両雌型の土石囲繞枠材1の雌継
手1d",1e"を切り欠きのない筒状体とし、雄継手2
d",2e"及び雄継手3d"をその中央部において連設
部2j",2k",3j"によりパネル本体2a,3aに
連設された円柱体とすることにより、各土石囲繞枠材を
強固に連結することができ、施工後の各土石囲繞枠材の
連結強度を向上させ、安定した護岸や法面等の構築物を
形成することができるという作用を有する。
枠材は構成されているので、実施の形態1で得られる作
用の他、土石囲繞枠材の両雌型の土石囲繞枠材1の雌継
手1d",1e"を切り欠きのない筒状体とし、雄継手2
d",2e"及び雄継手3d"をその中央部において連設
部2j",2k",3j"によりパネル本体2a,3aに
連設された円柱体とすることにより、各土石囲繞枠材を
強固に連結することができ、施工後の各土石囲繞枠材の
連結強度を向上させ、安定した護岸や法面等の構築物を
形成することができるという作用を有する。
【0136】(実施の形態6)図22(a)〜(c)は
本発明の実施の形態6における土石囲繞枠材の斜視図で
ある。
本発明の実施の形態6における土石囲繞枠材の斜視図で
ある。
【0137】本実施の形態6の土石囲繞枠材は、雌継手
の長さをパネル本体の高さの1/5以下の長さとし、雄
継手の長さをパネル本体の高さの1/5以下の長さとし
てパネル本体の側面の上部・中央部・下部の三箇所に分
割して形設した点、各雌継手に切り欠き開口部を有しな
い点、及び雄継手が部分的にパネル本体の側面に連設さ
れている点で実施の形態2の土石囲繞枠材と異なる。以
下、具体的に説明する。
の長さをパネル本体の高さの1/5以下の長さとし、雄
継手の長さをパネル本体の高さの1/5以下の長さとし
てパネル本体の側面の上部・中央部・下部の三箇所に分
割して形設した点、各雌継手に切り欠き開口部を有しな
い点、及び雄継手が部分的にパネル本体の側面に連設さ
れている点で実施の形態2の土石囲繞枠材と異なる。以
下、具体的に説明する。
【0138】図22において、11a,12a,13a
はパネル本体、11b,12b,13bは格子、11
c,12c,13cはスリット状の開口部である。
はパネル本体、11b,12b,13bは格子、11
c,12c,13cはスリット状の開口部である。
【0139】11",13"は第1,第2の両雌型の土石
囲繞枠材、12"は両雄型の土石囲繞枠材、11d"はパ
ネル本体11aの左側部の中央部に突設されパネル本体
11aの側辺に沿って形設され内壁が円筒状の筒状体か
らなる第1の連結部材である雌継手、13d"は下端が
パネル本体13aの左側部下端より長さaだけ上方とな
る下部位置に突設されパネル本体13aの側辺に沿って
形設され内壁が円筒状の筒状体からなる第1の連結部材
である雌継手、11e",13e"は下端がパネル本体1
1a,13aの右側部の下部の下端より長さaだけ上方
となる位置に突設されパネル本体11a,13aの側辺
に沿って形設され内壁が円筒状の筒状体からなる第2の
連結部材である雌継手である。
囲繞枠材、12"は両雄型の土石囲繞枠材、11d"はパ
ネル本体11aの左側部の中央部に突設されパネル本体
11aの側辺に沿って形設され内壁が円筒状の筒状体か
らなる第1の連結部材である雌継手、13d"は下端が
パネル本体13aの左側部下端より長さaだけ上方とな
る下部位置に突設されパネル本体13aの側辺に沿って
形設され内壁が円筒状の筒状体からなる第1の連結部材
である雌継手、11e",13e"は下端がパネル本体1
1a,13aの右側部の下部の下端より長さaだけ上方
となる位置に突設されパネル本体11a,13aの側辺
に沿って形設され内壁が円筒状の筒状体からなる第2の
連結部材である雌継手である。
【0140】12d"−1,12d"−2,12d"−3
はパネル本体12aの左側辺の上部,中央部,下部に突
設された円柱状の第1の連結部材である雄継手、12
e"−1,12e"−2,12e"−3はパネル本体12
aの右側辺の上部、中央部、下部に突設された円柱状の
第2の連結部材である雄継手、12i"−1,12i"−
2,12i"−3及び12j"−1,12j"−2,12
j"−3はそれぞれ雄継手12d"−1,12d"−2,
12d"−3及び雄継手12e"−1,12e"−2,1
2e"−3をパネル本体12aに連設する連設部、13
d",13e"は下端がパネル本体13aの左側部の下部
の下端及び右側部の下部の下端より長さaだけ上方とな
る位置に突設されパネル本体13aの側辺に沿って形設
され内壁が円筒状の筒状体からなる雌継手である。
はパネル本体12aの左側辺の上部,中央部,下部に突
設された円柱状の第1の連結部材である雄継手、12
e"−1,12e"−2,12e"−3はパネル本体12
aの右側辺の上部、中央部、下部に突設された円柱状の
第2の連結部材である雄継手、12i"−1,12i"−
2,12i"−3及び12j"−1,12j"−2,12
j"−3はそれぞれ雄継手12d"−1,12d"−2,
12d"−3及び雄継手12e"−1,12e"−2,1
2e"−3をパネル本体12aに連設する連設部、13
d",13e"は下端がパネル本体13aの左側部の下部
の下端及び右側部の下部の下端より長さaだけ上方とな
る位置に突設されパネル本体13aの側辺に沿って形設
され内壁が円筒状の筒状体からなる雌継手である。
【0141】雄継手12d"−1と雄継手12d"−2,
雄継手12d"−2と雄継手12d"−3,雄継手12
e"−1と雄継手12e"−2,雄継手12e"−2と雄
継手12e"−3の間隔dは、雌継手11d",13
d",雌継手11e",13e"の高さcよりも広い間隔
に形設されている。また、連設部12i"−1〜12i"
−3,12j"−1〜12j"−3の高さaは、雄継手1
2d"−1〜12d"−3,雄継手12e"−1〜12e"
−3の高さbの略1/2程度の長さに形設されている。
また、雄継手12d"−1〜12d"−3,雄継手12
e"−1〜12e"−3の側部とパネル本体12aの側部
との間には連設部12i"−1〜12i"−3,12j"
−1〜12j"−3により間隙が形設されている。従っ
て、雌継手11d",13d",雌継手11e",13e"
は雄継手12d"−1と雄継手12d"−2,雄継手12
d"−2と雄継手12d"−3,雄継手12e"−1と雄
継手12e"−2,雄継手12e"−2と雄継手12e"
−3との間に挿入した後垂直方向にずらして嵌合させ、
各パネルを連結させることが可能である。
雄継手12d"−2と雄継手12d"−3,雄継手12
e"−1と雄継手12e"−2,雄継手12e"−2と雄
継手12e"−3の間隔dは、雌継手11d",13
d",雌継手11e",13e"の高さcよりも広い間隔
に形設されている。また、連設部12i"−1〜12i"
−3,12j"−1〜12j"−3の高さaは、雄継手1
2d"−1〜12d"−3,雄継手12e"−1〜12e"
−3の高さbの略1/2程度の長さに形設されている。
また、雄継手12d"−1〜12d"−3,雄継手12
e"−1〜12e"−3の側部とパネル本体12aの側部
との間には連設部12i"−1〜12i"−3,12j"
−1〜12j"−3により間隙が形設されている。従っ
て、雌継手11d",13d",雌継手11e",13e"
は雄継手12d"−1と雄継手12d"−2,雄継手12
d"−2と雄継手12d"−3,雄継手12e"−1と雄
継手12e"−2,雄継手12e"−2と雄継手12e"
−3との間に挿入した後垂直方向にずらして嵌合させ、
各パネルを連結させることが可能である。
【0142】本実施の形態の各々の土石囲繞枠材の結合
可能な組み合わせ及び結合可能な方向は実施の形態2の
各々の土石囲繞枠材と同様であるため、実施の形態2と
同様の施工方法により、これらの土石囲繞枠材を組み合
わせて枠組立体を組み立てることができる。具体的に
は、図14〜図17の施工の説明において、第1,第2
の両雌型の土石囲繞枠材11,13及び両雄型の土石囲
繞枠材12を、それぞれ第1,第2の両雌型の土石囲繞
枠材11",13"及び両雄型の土石囲繞枠材12"に置
き換えて考えればよい。
可能な組み合わせ及び結合可能な方向は実施の形態2の
各々の土石囲繞枠材と同様であるため、実施の形態2と
同様の施工方法により、これらの土石囲繞枠材を組み合
わせて枠組立体を組み立てることができる。具体的に
は、図14〜図17の施工の説明において、第1,第2
の両雌型の土石囲繞枠材11,13及び両雄型の土石囲
繞枠材12を、それぞれ第1,第2の両雌型の土石囲繞
枠材11",13"及び両雄型の土石囲繞枠材12"に置
き換えて考えればよい。
【0143】以上のように、本実施の形態6の土石囲繞
枠材は構成されているので、実施の形態2で得られる作
用の他、以下のような作用が得られる。a.本実施の形
態6の土石囲繞枠材では、両雄型の土石囲繞枠材12"
の雄継手を3つに分割したため、両雄型の土石囲繞枠材
12"と第1の両雌型の土石囲繞枠材11",第2の両雌
型の土石囲繞枠材13"とを連結させる際にいずれかの
パネルを高さb−a程度だけ持ち上げてはめ込むだけで
よく、各パネル同士の連結作業が容易であり、施工性が
向上する。b.雌継手11d",13d",雌継手11
e",13e"は切り欠きのない筒状体であるため、各パ
ネルは強固に連結され、施工後の各パネルの連結強度が
高く、安定した法面等の構築物を形成することができ
る。
枠材は構成されているので、実施の形態2で得られる作
用の他、以下のような作用が得られる。a.本実施の形
態6の土石囲繞枠材では、両雄型の土石囲繞枠材12"
の雄継手を3つに分割したため、両雄型の土石囲繞枠材
12"と第1の両雌型の土石囲繞枠材11",第2の両雌
型の土石囲繞枠材13"とを連結させる際にいずれかの
パネルを高さb−a程度だけ持ち上げてはめ込むだけで
よく、各パネル同士の連結作業が容易であり、施工性が
向上する。b.雌継手11d",13d",雌継手11
e",13e"は切り欠きのない筒状体であるため、各パ
ネルは強固に連結され、施工後の各パネルの連結強度が
高く、安定した法面等の構築物を形成することができ
る。
【0144】
【発明の効果】以上のように本発明の土石囲繞枠材によ
れば、以下のような有利な効果が得られる。
れば、以下のような有利な効果が得られる。
【0145】請求項1に記載の発明によれば、 (1)土石を囲繞する枠組立体を分解した状態で施工現
場に運搬し、施工現場において組み立てるため、運搬が
容易な土石囲繞枠材を提供することができる。従って、
重機の入らない現場でも施工作業を簡単に行うことがで
き、工期も短縮される。更に、緊急災害時に素早く対応
することも可能となる。 (2)施工時に枠組立体を形成しようとした場合、必然
的に継手を連結するため、施工時に作業者が各枠材を連
結し忘れることがない土石囲繞枠材を提供することがで
きる。 (3)鋳造物で作成した場合、規格化されやすく、機械
的強度に優れ、従来のものに対し大幅に軽量化できるの
で、現場での搬送性や作業性を向上させることが可能な
土石囲繞枠材を提供することができる。 (4)遮土石部は枠組立体の枠内に充填された石材や土
嚢、土砂等が枠外に出ることを遮ることのできる土石囲
繞枠材を提供することができる。 (5)運搬性・組立性に優れるため、河川等の氾濫によ
る水害時において、水害現場に素早く運搬して組み立
て、内部に土嚢等を詰めることで河川の氾濫防止を効果
的に行うことができる。また、同様に、斜面の崩壊現場
の復旧工事に対しても、効果的に復旧工事を進めること
が可能となる。 (6)河川工事において、天候によらず工事を行うこと
が可能となり、強い酸性を有する河川、塩分濃度の高い
河川、河床に転石等が多く散乱する河川、軟弱地盤等に
おいても容易に工事を行うことができる。 (7)汚染された河川の河岸等に本発明の土石囲繞枠材
により枠組立体を施工し、枠組立体の枠内に水質浄化材
を一時的又は定期的に入れることにより、汚染河川の浄
化を行うことも可能である。 (8)ダムや池、河川等の護岸等の構築物に適用するこ
とにより、ダムや池、河川等への土砂の進入を防止する
ことが可能となるとともに、護岸に植栽を行うことも可
能となる。また、構築物の枠組立体の一部を直線状又は
クランク状に石材を充填しないことにより魚道として用
いることができる。 (9)本発明の土石囲繞枠材により河川の中に構築物を
形成することにより、河川の至る所に淀みを作ることが
でき、ドジョウ、メダカ、ホタル、水草等の水生生物の
繁殖を促すことができる。 (10)施工現場の状況に適合した形状に施工すること
が可能であるため、河川の中流部から上流部のように河
床に転石が多く、河岸形状が複雑な河川における護岸等
の構築物の施工も容易に行うことが可能となり、工期も
短縮される。
場に運搬し、施工現場において組み立てるため、運搬が
容易な土石囲繞枠材を提供することができる。従って、
重機の入らない現場でも施工作業を簡単に行うことがで
き、工期も短縮される。更に、緊急災害時に素早く対応
することも可能となる。 (2)施工時に枠組立体を形成しようとした場合、必然
的に継手を連結するため、施工時に作業者が各枠材を連
結し忘れることがない土石囲繞枠材を提供することがで
きる。 (3)鋳造物で作成した場合、規格化されやすく、機械
的強度に優れ、従来のものに対し大幅に軽量化できるの
で、現場での搬送性や作業性を向上させることが可能な
土石囲繞枠材を提供することができる。 (4)遮土石部は枠組立体の枠内に充填された石材や土
嚢、土砂等が枠外に出ることを遮ることのできる土石囲
繞枠材を提供することができる。 (5)運搬性・組立性に優れるため、河川等の氾濫によ
る水害時において、水害現場に素早く運搬して組み立
て、内部に土嚢等を詰めることで河川の氾濫防止を効果
的に行うことができる。また、同様に、斜面の崩壊現場
の復旧工事に対しても、効果的に復旧工事を進めること
が可能となる。 (6)河川工事において、天候によらず工事を行うこと
が可能となり、強い酸性を有する河川、塩分濃度の高い
河川、河床に転石等が多く散乱する河川、軟弱地盤等に
おいても容易に工事を行うことができる。 (7)汚染された河川の河岸等に本発明の土石囲繞枠材
により枠組立体を施工し、枠組立体の枠内に水質浄化材
を一時的又は定期的に入れることにより、汚染河川の浄
化を行うことも可能である。 (8)ダムや池、河川等の護岸等の構築物に適用するこ
とにより、ダムや池、河川等への土砂の進入を防止する
ことが可能となるとともに、護岸に植栽を行うことも可
能となる。また、構築物の枠組立体の一部を直線状又は
クランク状に石材を充填しないことにより魚道として用
いることができる。 (9)本発明の土石囲繞枠材により河川の中に構築物を
形成することにより、河川の至る所に淀みを作ることが
でき、ドジョウ、メダカ、ホタル、水草等の水生生物の
繁殖を促すことができる。 (10)施工現場の状況に適合した形状に施工すること
が可能であるため、河川の中流部から上流部のように河
床に転石が多く、河岸形状が複雑な河川における護岸等
の構築物の施工も容易に行うことが可能となり、工期も
短縮される。
【0146】請求項2又は3に記載の発明によれば、 (1)雌継手に嵌合した雄継手を回転させることで、施
工現場の状況に適合した形状に枠組立体を施工すること
が可能な土石囲繞枠材を提供することができる。 (2)構造が簡単なので、規格化しやすく、標準化して
工場生産ができ、品質の安定した土石囲繞枠材を提供す
ることができる。 (3)雌継手と雄継手とを嵌合させるだけで設置作業が
でき、従来のような各種の連結部品を必要としないの
で、施工性、施工作業性の高い土石囲繞枠材を提供する
ことができる。
工現場の状況に適合した形状に枠組立体を施工すること
が可能な土石囲繞枠材を提供することができる。 (2)構造が簡単なので、規格化しやすく、標準化して
工場生産ができ、品質の安定した土石囲繞枠材を提供す
ることができる。 (3)雌継手と雄継手とを嵌合させるだけで設置作業が
でき、従来のような各種の連結部品を必要としないの
で、施工性、施工作業性の高い土石囲繞枠材を提供する
ことができる。
【0147】請求項4乃至6に記載の発明によれば、請
求項1の効果の他、 (1)3種類の土石囲繞枠材のみを用いて、格子状の枠
組立体を構成することができるので、土石囲繞枠材の継
手の種類の判別に煩わされることがないため、枠組立体
の組み立て作業が容易な土石囲繞枠材を提供することが
できる。 (2)雄継手や雌継手の構成が簡単なため、生産性に優
れた土石囲繞枠材を提供することができる。 (3)雄継手がパネル本体の垂直側面全体に連設され、
雌継手の長さがパネル本体の高さの1/3の長さに形成
されているため、土石囲繞枠材同士を組み立てて格子状
の枠組立体を組み立てたとき、各土石囲繞枠材同士の連
結強度が強く、強度の高い枠組立体を構成することが可
能な土石囲繞枠材を提供することができる。
求項1の効果の他、 (1)3種類の土石囲繞枠材のみを用いて、格子状の枠
組立体を構成することができるので、土石囲繞枠材の継
手の種類の判別に煩わされることがないため、枠組立体
の組み立て作業が容易な土石囲繞枠材を提供することが
できる。 (2)雄継手や雌継手の構成が簡単なため、生産性に優
れた土石囲繞枠材を提供することができる。 (3)雄継手がパネル本体の垂直側面全体に連設され、
雌継手の長さがパネル本体の高さの1/3の長さに形成
されているため、土石囲繞枠材同士を組み立てて格子状
の枠組立体を組み立てたとき、各土石囲繞枠材同士の連
結強度が強く、強度の高い枠組立体を構成することが可
能な土石囲繞枠材を提供することができる。
【0148】請求項7乃至9に記載の発明によれば、請
求項1の効果の他、 (1)各種の土石囲繞枠材を組み合わせて格子状の枠組
立体を組み立てる場合、組あがった枠組立体に新たに追
加の土石囲繞枠材を順次連結することで枠組立体を組み
立てていくことがでるため、組立作業が容易な土石囲繞
枠材を提供することができる。 (2)雄継手がパネル本体の垂直側面全体に連設され、
雌継手の長さがパネル本体の高さの1/3の長さに形成
されているため、土石囲繞枠材同士を組み立てて格子状
の枠組立体を組み立てたとき、各土石囲繞枠材同士の連
結強度が強く、強度の高い枠組立体を構成することが可
能な土石囲繞枠材を提供することができる。
求項1の効果の他、 (1)各種の土石囲繞枠材を組み合わせて格子状の枠組
立体を組み立てる場合、組あがった枠組立体に新たに追
加の土石囲繞枠材を順次連結することで枠組立体を組み
立てていくことがでるため、組立作業が容易な土石囲繞
枠材を提供することができる。 (2)雄継手がパネル本体の垂直側面全体に連設され、
雌継手の長さがパネル本体の高さの1/3の長さに形成
されているため、土石囲繞枠材同士を組み立てて格子状
の枠組立体を組み立てたとき、各土石囲繞枠材同士の連
結強度が強く、強度の高い枠組立体を構成することが可
能な土石囲繞枠材を提供することができる。
【0149】請求項10乃至12に記載の発明によれ
ば、請求項1の効果の他、 (1)各種の土石囲繞枠材を組み合わせて格子状の枠組
立体を組み立てる場合、組あがった枠組立体に土石囲繞
枠材を順次連結することで枠組立体を組み立てていくこ
とがでるため、組立作業が容易な土石囲繞枠材を提供す
ることができる。 (2)土石囲繞枠材の雄継手が上部、中央部、下部の3
つの部分を雌継手の長さよりも広い間隔でパネル本体の
垂直側面に配設することにより、雄継手に雌継手を嵌合
させ2枚の土石囲繞枠材を連結させる場合、一方の土石
囲繞枠材を雌継手が雄継手の各部分の間隙に位置するま
で持ち上げ、雌継手を雄継手の各部分の間隙に挿入した
後、持ち上げた土石囲繞枠材を下方にずらすだけで2枚
の土石囲繞枠材を連結することができ、枠組立体の組み
立て作業が容易な土石囲繞枠材を提供することができ
る。
ば、請求項1の効果の他、 (1)各種の土石囲繞枠材を組み合わせて格子状の枠組
立体を組み立てる場合、組あがった枠組立体に土石囲繞
枠材を順次連結することで枠組立体を組み立てていくこ
とがでるため、組立作業が容易な土石囲繞枠材を提供す
ることができる。 (2)土石囲繞枠材の雄継手が上部、中央部、下部の3
つの部分を雌継手の長さよりも広い間隔でパネル本体の
垂直側面に配設することにより、雄継手に雌継手を嵌合
させ2枚の土石囲繞枠材を連結させる場合、一方の土石
囲繞枠材を雌継手が雄継手の各部分の間隙に位置するま
で持ち上げ、雌継手を雄継手の各部分の間隙に挿入した
後、持ち上げた土石囲繞枠材を下方にずらすだけで2枚
の土石囲繞枠材を連結することができ、枠組立体の組み
立て作業が容易な土石囲繞枠材を提供することができ
る。
【0150】請求項13乃至15に記載の発明によれ
ば、請求項1の効果の他、土石囲繞枠材の雌継手を切り
欠きのない筒状体とし、雄継手を、その中央部において
連設部によりパネル本体に連設された柱状体とすること
により、これらの土石囲繞枠材を強固に連結することが
でき、施工後の各土石囲繞枠材の連結強度が高く、安定
した護岸や法面等の構築物を形成することが可能な土石
囲繞枠材を提供することができる。
ば、請求項1の効果の他、土石囲繞枠材の雌継手を切り
欠きのない筒状体とし、雄継手を、その中央部において
連設部によりパネル本体に連設された柱状体とすること
により、これらの土石囲繞枠材を強固に連結することが
でき、施工後の各土石囲繞枠材の連結強度が高く、安定
した護岸や法面等の構築物を形成することが可能な土石
囲繞枠材を提供することができる。
【0151】請求項16又は17に記載の発明によれ
ば、請求項1の効果の他、 (1)土石囲繞枠材の雄継手が上部、中央部、下部の3
つの部分を雌継手の長さよりも広い間隔でパネル本体の
垂直側面に配設することにより、雄継手に雌継手を嵌合
させ2枚の土星囲繞枠材を連結させる場合、一方の土石
囲繞枠材を雌継手が雄継手の各部分の間隙に位置するま
で持ち上げ、雌継手を雄継手の各部分の間隙に挿入した
後、持ち上げた土石囲繞枠材を下方にずらすだけで2枚
の土石囲繞枠材を連結することができ、枠組立体の組み
立て作業が容易な土石囲繞枠材を提供することができ
る。 (2)土石囲繞枠材の雌継手を切り欠きのない筒状体と
し、雄継手を、その中央部において連設部によりパネル
本体に連設された柱状体とすることにより、これらの土
石囲繞枠材を強固に連結することができ、施工後の各土
石囲繞枠材の連結強度が高く、安定した護岸や法面等の
構築物を形成することが可能な土石囲繞枠材を提供する
ことができる。
ば、請求項1の効果の他、 (1)土石囲繞枠材の雄継手が上部、中央部、下部の3
つの部分を雌継手の長さよりも広い間隔でパネル本体の
垂直側面に配設することにより、雄継手に雌継手を嵌合
させ2枚の土星囲繞枠材を連結させる場合、一方の土石
囲繞枠材を雌継手が雄継手の各部分の間隙に位置するま
で持ち上げ、雌継手を雄継手の各部分の間隙に挿入した
後、持ち上げた土石囲繞枠材を下方にずらすだけで2枚
の土石囲繞枠材を連結することができ、枠組立体の組み
立て作業が容易な土石囲繞枠材を提供することができ
る。 (2)土石囲繞枠材の雌継手を切り欠きのない筒状体と
し、雄継手を、その中央部において連設部によりパネル
本体に連設された柱状体とすることにより、これらの土
石囲繞枠材を強固に連結することができ、施工後の各土
石囲繞枠材の連結強度が高く、安定した護岸や法面等の
構築物を形成することが可能な土石囲繞枠材を提供する
ことができる。
【0152】請求項18に記載の発明によれば、請求項
1乃至17のいずれか1項の効果の他、 (1)上辺上面の溝と下辺下面の突起部とを嵌合させ複
数段重ねて枠組立体の複数段の積層からなる法面を施工
することが可能であり、上段の枠組立体が下段の枠組立
体に固定されるため安定した土石囲繞枠材を提供するこ
とができる。 (2)上辺上面の溝は、雨水などの水を下方に排水する
ための排水溝を備えた土石囲繞枠材を提供することがで
きる。
1乃至17のいずれか1項の効果の他、 (1)上辺上面の溝と下辺下面の突起部とを嵌合させ複
数段重ねて枠組立体の複数段の積層からなる法面を施工
することが可能であり、上段の枠組立体が下段の枠組立
体に固定されるため安定した土石囲繞枠材を提供するこ
とができる。 (2)上辺上面の溝は、雨水などの水を下方に排水する
ための排水溝を備えた土石囲繞枠材を提供することがで
きる。
【0153】請求項19に記載の発明によれば、請求項
1乃至18のいずれか1項の効果の他、施工作業時に傾
斜角を形成するために測量する必要がなくなり、施工作
業の作業性の高い土石囲繞枠材を提供することができ
る。
1乃至18のいずれか1項の効果の他、施工作業時に傾
斜角を形成するために測量する必要がなくなり、施工作
業の作業性の高い土石囲繞枠材を提供することができ
る。
【0154】請求項20に記載の発明によれば、請求項
1乃至19のいずれか1項の効果の他、土石囲繞枠材を
複数段重ねて枠組立体を施工する場合、上段の枠組立体
を構成するパネル本体が下段に施工された枠組立体の枠
内に落脱することが防止されるため、施工時の作業性に
優れた土石囲繞枠材を提供することができる。
1乃至19のいずれか1項の効果の他、土石囲繞枠材を
複数段重ねて枠組立体を施工する場合、上段の枠組立体
を構成するパネル本体が下段に施工された枠組立体の枠
内に落脱することが防止されるため、施工時の作業性に
優れた土石囲繞枠材を提供することができる。
【0155】請求項21に記載の発明によれば、請求項
1乃至20のいずれか1項の効果の他、 (1)各土石囲繞枠材の雌継手及び雄継手はパネル本体
と一体であるため、連結強度が強い土石囲繞枠材を提供
することができる。 (2)鋳造物で一体に成型するため、土石囲繞枠材の耐
久性が著しく向上し、半永久的に使用することが可能な
土石囲繞枠材を提供することができる。 (3)鋳造物で作成した場合、規格化されやすく、機械
的強度に優れ、従来のものに対し大幅に軽量化できるの
で、現場での搬送性や作業性を向上させることができ
る。 (4)鋳造物で一体に成型されているため、耐久性に著
しく優れ、半永久的に使用することが可能な土石囲繞枠
材を提供することができる。
1乃至20のいずれか1項の効果の他、 (1)各土石囲繞枠材の雌継手及び雄継手はパネル本体
と一体であるため、連結強度が強い土石囲繞枠材を提供
することができる。 (2)鋳造物で一体に成型するため、土石囲繞枠材の耐
久性が著しく向上し、半永久的に使用することが可能な
土石囲繞枠材を提供することができる。 (3)鋳造物で作成した場合、規格化されやすく、機械
的強度に優れ、従来のものに対し大幅に軽量化できるの
で、現場での搬送性や作業性を向上させることができ
る。 (4)鋳造物で一体に成型されているため、耐久性に著
しく優れ、半永久的に使用することが可能な土石囲繞枠
材を提供することができる。
【0156】請求項22に記載の構築物によれば、請求
項1乃至21のいずれか1項の効果の他、 (1)施工現場の状況に適合した形状に容易に施工する
ことが可能な構築物を提供することができる。 (2)雌継手と雄継手とを嵌合させるだけで設置作業が
でき、従来のような各種の連結部品を必要としないの
で、施工性、施工作業性に優れた護岸を提供することが
できる。 (3)河川の至る所に淀みを作ることができ、ドジョ
ウ、メダカ、ホタル、水草等の水生生物の繁殖や草本類
の生育を促すことができる。 (4)枠組立体を段積みするだけで、強度の高い護岸や
法面等の構築物を容易に形成することができる。
項1乃至21のいずれか1項の効果の他、 (1)施工現場の状況に適合した形状に容易に施工する
ことが可能な構築物を提供することができる。 (2)雌継手と雄継手とを嵌合させるだけで設置作業が
でき、従来のような各種の連結部品を必要としないの
で、施工性、施工作業性に優れた護岸を提供することが
できる。 (3)河川の至る所に淀みを作ることができ、ドジョ
ウ、メダカ、ホタル、水草等の水生生物の繁殖や草本類
の生育を促すことができる。 (4)枠組立体を段積みするだけで、強度の高い護岸や
法面等の構築物を容易に形成することができる。
【0157】請求項23に記載の構築物の施工方法によ
れば、 (1)枠体組立工程で枠組立体を組み立て、土石充填工
程でその枠組立体に土石を充填するだけで護岸が完成す
るため、護岸工事の工期短縮の可能な護岸の施工方法を
提供することができる。 (2)コンクリート護岸のように、型枠等の各種部材を
必要とせず、工費の削減、廃材の削減の可能な護岸等の
構築物の施工方法を提供することができる。
れば、 (1)枠体組立工程で枠組立体を組み立て、土石充填工
程でその枠組立体に土石を充填するだけで護岸が完成す
るため、護岸工事の工期短縮の可能な護岸の施工方法を
提供することができる。 (2)コンクリート護岸のように、型枠等の各種部材を
必要とせず、工費の削減、廃材の削減の可能な護岸等の
構築物の施工方法を提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態1における土石囲繞枠材の
斜視図
斜視図
【図2】(a)図1(a)のA−A線矢視側面図 (b)図1(a)のB−B線矢視平面図
【図3】(a)図1(b)のC−C線矢視側面図 (b)図1(b)のD−D線矢視平面図
【図4】(a)図1(c)のE−E線矢視側面図 (b)図1(c)のF−F線矢視平面図
【図5】実施の形態1における土石囲繞枠材の施工方法
を表す斜視図
を表す斜視図
【図6】実施の形態1における土石囲繞枠材の施工方法
を表す斜視図
を表す斜視図
【図7】実施の形態1における土石囲繞枠材の施工方法
を表す斜視図
を表す斜視図
【図8】実施の形態1における土石囲繞枠材の施工方法
を表す斜視図
を表す斜視図
【図9】実施の形態1における土石囲繞枠材の施工方法
を表す斜視図
を表す斜視図
【図10】実施の形態1における土石囲繞枠材の施工方
法を表す斜視図
法を表す斜視図
【図11】実施の形態1における土石囲繞枠材の施工方
法を表す斜視図
法を表す斜視図
【図12】実施の形態1における土石囲繞枠材を2段積
みに施工した状態を示す斜視図
みに施工した状態を示す斜視図
【図13】本発明の実施の形態2における土石囲繞枠材
の斜視図
の斜視図
【図14】実施の形態2における土石囲繞枠材の施工方
法を表す斜視図
法を表す斜視図
【図15】実施の形態2における土石囲繞枠材の施工方
法を表す斜視図
法を表す斜視図
【図16】実施の形態2における土石囲繞枠材の施工方
法を表す斜視図
法を表す斜視図
【図17】実施の形態2における土石囲繞枠材の施工方
法を表す斜視図
法を表す斜視図
【図18】本発明の実施の形態3における土石囲繞枠材
の斜視図
の斜視図
【図19】本発明の実施の形態4における土石囲繞枠材
の斜視図
の斜視図
【図20】本発明の実施の形態5における土石囲繞枠材
の斜視図
の斜視図
【図21】実施の形態5の土石囲繞枠材を連結し枠組立
体を組み立てた一例を示す模式図
体を組み立てた一例を示す模式図
【図22】本発明の実施の形態6における土石囲繞枠材
の斜視図
の斜視図
1,1',1" 両雌型の土石囲繞枠材 10,10',10" 第1の両雌型の土石囲繞枠材 11,11',11" 第2の両雌型の土石囲繞枠材 13,13',13" 第3の両雌型の土石囲繞枠材 2,2',2",12,12',12" 両雄型の土石囲
繞枠材 3,3',3" 雄雌型の土石囲繞枠材 1a,2a,3a,10a,11a,12a,13a
パネル本体 1b,2b,3b,10b,11b,12b,13b
格子 1c,2c,3c,10c,11c,12c,13c
開口部 1d,1d',1d",1e,1e',1e",3e,3
e',3e",10d,10d',10d",10e,10
e',10e",11d,11d',11d",11e,1
1e',11e",13d,13d',13d",13e,
13e',13e"雌継手 2d,2d",2e,2e",3d,3d",12d,1
2d'−1,12d'−2,12d'−3,12d"−1,
12d"−2,12d"−3,12e,12e'−1,1
2e'−2,12e'−3,12e"−1,12e"−2,
12e"−3雄継手 2j,2j",2k,2k",3j,3j",3l',12
i,12i'−1,12i'−2,12i'−3,12i"
−1,12i"−2,12i"−3,12j,12j'−
1,12j'−2,12j'−3,12j"−1,12j"
−2,12j"−3 連設部 1j,1k,3k,10i,10i',10j,10
j',11i,11i',11j,11j',13i,1
3i',13j,13j' 切り欠き開口部 1f,1g,1h,1i,2f,3f,10f,11
f,12f,13f 嵌合凹部 2g,3g,10g,11g,12g,13g 嵌合凸
部 1l,2l,3l,1m,2m,3m 鍔部 4 支持部材
繞枠材 3,3',3" 雄雌型の土石囲繞枠材 1a,2a,3a,10a,11a,12a,13a
パネル本体 1b,2b,3b,10b,11b,12b,13b
格子 1c,2c,3c,10c,11c,12c,13c
開口部 1d,1d',1d",1e,1e',1e",3e,3
e',3e",10d,10d',10d",10e,10
e',10e",11d,11d',11d",11e,1
1e',11e",13d,13d',13d",13e,
13e',13e"雌継手 2d,2d",2e,2e",3d,3d",12d,1
2d'−1,12d'−2,12d'−3,12d"−1,
12d"−2,12d"−3,12e,12e'−1,1
2e'−2,12e'−3,12e"−1,12e"−2,
12e"−3雄継手 2j,2j",2k,2k",3j,3j",3l',12
i,12i'−1,12i'−2,12i'−3,12i"
−1,12i"−2,12i"−3,12j,12j'−
1,12j'−2,12j'−3,12j"−1,12j"
−2,12j"−3 連設部 1j,1k,3k,10i,10i',10j,10
j',11i,11i',11j,11j',13i,1
3i',13j,13j' 切り欠き開口部 1f,1g,1h,1i,2f,3f,10f,11
f,12f,13f 嵌合凹部 2g,3g,10g,11g,12g,13g 嵌合凸
部 1l,2l,3l,1m,2m,3m 鍔部 4 支持部材
Claims (23)
- 【請求項1】土石を囲繞する枠組立体を構成するための
土石囲繞枠材であって、 a.略方形のパネル本体と、 b.前記パネル本体に形成された遮土石部と、 c.前記パネル本体の一方の垂直側面に配設された第1
の連結部材と、 d.前記パネル本体の他方の垂直側面に配設された第2
の連結部材と、 を備えていることを特徴とする土石囲繞枠材。 - 【請求項2】前記第1及び第2の連結部材は、筒状体又
は切欠き開口部が形設された筒状体からなる雌継手、又
は、前記雌継手に挿脱自在に嵌合される柱状体からなる
雄継手で構成されていることを特徴とする請求項1に記
載の土石囲繞枠材。 - 【請求項3】前記第1の連結部材は、前記雌継手に挿脱
自在に嵌合される柱状体からなる雄継手で構成され、前
記第2の連結部材は、筒状体又は切欠き開口部が形設さ
れた筒状体からなる雌継手で構成されていることを特徴
とする請求項1に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項4】前記第1及び第2の連結部材は、前記パネ
ル本体に連設され前面側に開口する切欠き開口部を有す
る筒状体に形成され、その長さが前記パネル本体の高さ
Hの1/3以下の長さに形成され、前記パネル本体の上
部でその上端が前記パネル本体の上端と同じ高さとなる
位置に形設された雌継手で構成されていることを特徴と
する請求項1に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項5】前記第1及び第2の連結部材は、前記パネ
ル本体の高さHと同じ長さの柱状体に形成され前記雌継
手と挿脱自在に嵌合される雄継手からなり、前記第1及
び第2の連結部材を前記パネル本体の垂直側面全体に連
設する連設部を具備していることを特徴とする請求項1
に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項6】前記第1の連結部材は、前記パネル本体の
高さHと同じ長さの柱状体に形成され前記雌継手と挿脱
自在に嵌合される雄継手からなり、前記第1の連結部材
を前記パネル本体の垂直側面全体に連設する連設部を具
備し、前記第2の連結部材は、前記パネル本体の長さ方
向と平行で各々逆向に開口する切欠き開口部が形設され
た筒状体に形成され、その高さが前記パネル本体の高さ
Hの1/3以下の長さに形成され、前記パネル本体の垂
直側面の中央に形設された雌継手からなることを特徴と
する請求項1に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項7】前記第1及び第2の連結部材は、前記パネ
ル本体に連設され各々前記パネル本体の前面側に開口す
る切欠き開口部を有する筒状体に形成され、その高さが
前記パネル本体の高さHの1/3以下の長さに形成され
た雌継手からなり、前記第1の連結部材は、前記パネル
本体の下部でその下端が前記パネル本体の下端と同じ高
さとなる位置に配設され、前記第2の連結部材は、前記
パネル本体の垂直側面の中央部に配設されている、又
は、前記第1の連結部材は、前記パネル本体の垂直側面
の中央部に配設され、前記第2の連結部材は、前記パネ
ル本体の下部でその下端が前記パネル本体の下端と同じ
高さとなる位置に配設されていることを特徴とする請求
項1に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項8】前記第1及び第2の連結部材は、前記パネ
ル本体の長さ方向と平行で各々逆向に開口する切欠き開
口部が形設された筒状体に形成され、その高さが前記パ
ネル本体の高さHの1/3以下の長さに形成された雌継
手からなり、前記パネル本体の下部でその下端が前記パ
ネル本体の下端と同じ高さとなる位置に配設されている
ことを特徴とする請求項1に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項9】前記第1及び第2の連結部材は、前記パネ
ル本体の高さHと同じ長さの柱状体に形成され前記雌継
手と挿脱自在に嵌合される雄継手からなり、前記第1及
び第2の連結部材を前記パネル本体の垂直側面全体に連
設する連設部を具備していることを特徴とする請求項1
に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項10】前記第1及び第2の連結部材は、前記パ
ネル本体に連設され各々前記パネル本体の前面側に開口
する切欠き開口部を有する筒状体に形成され、その長さ
ガ前記パネル本体の高さHの1/5以下の長さに形成さ
れた雌継手からなり、前記第1の連結部材は、前記パネ
ル本体の下部でその下端が前記パネル本体の下端と同じ
高さとなる位置に配設され、前記第2の連結部材は、前
記パネル本体の垂直側面の中央部に配設されている、又
は、前記第1の連結部材は、前記パネル本体の垂直側面
の中央部に配設され、前記第2の連結部材は、前記パネ
ル本体の下部でその下端が前記パネル本体の下端と同じ
高さとなる位置に配設されていることを特徴とする請求
項1に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項11】前記第1及び第2の連結部材は、前記パ
ネル本体の長さ方向と平行で各々逆向に開口する切欠き
開口部が形設された筒状体に形成され、その長さが前記
パネル本体の高さHの1/5以下の長さに形成された雌
継手からなり、前記パネル本体の下部でその下端が前記
パネル本体の下端と同じ高さとなる位置に配設されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項12】前記第1及び第2の連結部材は、前記パ
ネル本体の高さHの1/5以下の長さの柱状体からなり
その上端が前記パネル本体の上端と同じ高さとなる位置
に配設された上部と、前記パネル本体の高さHの1/5
以下の長さの柱状体からなり前記パネル本体の垂直側面
の中央に配設された中央部と、前記パネル本体の高さH
の1/5以下の長さの柱状体からなりその下端が前記パ
ネル本体の下端と同じ高さとなる位置に配設された下部
との3つの部分で構成された前記雌継手に挿脱自在に嵌
合される雄継手からなり、前記雄継手の上部、中央部、
下部の各部と前記パネル本体の垂直側面とを連設する連
設部を具備していることを特徴とする請求項1に記載の
土石囲繞枠材。 - 【請求項13】前記第1及び第2の連結部材は、前記パ
ネル本体の高さHの1/3以下の長さの筒状体に形成さ
れ、前記パネル本体の上部でその上端が前記パネル本体
の上端と同じ高さとなる位置に配設された雌継手からな
ることを特徴とする請求項1に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項14】前記第1及び第2の連結部材は、前記パ
ネル本体の高さHと同じ長さの柱状体に形成され前記雌
継手と挿脱自在に嵌合される雄継手からなり、前記第1
及び第2の連結部材を前記パネル本体の垂直側面の中央
部に連設する連設部を具備しており、前記連設部の長さ
は前記パネル本体の高さHの1/3以下の長さに形成さ
れ、前記第1及び第2の連結部材の上部及び下部と前記
パネル本体の側面との間に前記雌継手が挿脱自在な間隙
が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の土
石囲繞枠材。 - 【請求項15】前記第1の連結部材は、前記パネル本体
の高さHと同じ長さの柱状体に形成され前記雌継手と挿
脱自在に嵌合される雄継手からなり、前記第1の連結部
材を前記パネル本体の垂直側面の中央に連設する連設部
を具備し、前記連設部の長さは前記パネル本体の高さH
の1/3以下の長さに形成され、前記第1の連結部材の
上部及び下部と前記パネル本体の側面との間に前記雌継
手が挿脱自在な間隙が形成されており、前記第2の連結
部材は、前記パネル本体の長さ方向と平行で各々逆向に
切欠き開口部が形設された筒状体に形成され、その長さ
は前記パネル本体の高さHの1/3以下の長さに形成さ
れ、前記パネル本体の垂直側面の中央に配設された雌継
手からなることを特徴とする請求項1に記載の土石囲繞
枠材。 - 【請求項16】前記第1及び第2の連結部材は、その高
さが前記パネル本体の高さHの1/5よりも短い長さc
の筒状体に形成された雌継手からなり、前記第1の連結
部材は、前記パネル本体の下部でその下端が前記パネル
本体の下端よりも所定の長さaだけ上方となる位置に配
設され、前記第2の連結部材は、前記パネル本体の垂直
側面の中央部に配設され、又は、前記第1及び第2の連
結部材は、前記パネル本体の下部でその下端が前記パネ
ル本体の下端よりも前記所定の長さaだけ上方となる位
置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の
土石囲繞枠材。 - 【請求項17】前記第1及び第2の連結部材は、前記パ
ネル本体の垂直側面の上部、中央部、下部に配設された
3つの部分で構成され、各部分は前記パネル本体の高さ
Hの1/5よりも短い長さbの柱状体からなり前記雌継
手に挿脱自在に嵌合される雄継手で構成され、前記雄継
手の上部、中央部、下部の各柱状体の下部と前記パネル
本体の垂直側面とを連設しその高さが前記長さbよりも
短い長さに形成された連設部を具備していることを特徴
とする請求項1に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項18】前記パネル本体の上下側面のいずれか一
方に突起状又は突条状に形成された嵌合凸部と、前記パ
ネル本体の他方の上下側面に孔状又は溝状に形成された
嵌合凹部と、を具備するとともに、前記嵌合凸部の形状
は前記嵌合凹部に嵌合可能な形状に形成されていること
を特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の
土石囲繞枠材。 - 【請求項19】前記パネルの上端の一方若しくは他方の
角部を起点とし前記パネル本体の前記上端面に対する角
度、又は前記パネルの下端の一方若しくは他方の角部を
起点とし前記パネル本体の前記下端面に対する角度を表
示する目盛りからなる角度表示部を前記パネル本体の前
面側の下部又は上部に備えていることを特徴とする請求
項1乃至18のいずれか1項に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項20】前記パネル本体の前面側及び/又は後面
側の上端部及び/又は下端部に突設された鍔部を備えた
ことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記
載の土石囲繞枠材。 - 【請求項21】前記土石囲繞枠材は鋳造物により一体成
型されていることを特徴とする請求項1乃至20のいず
れか1項に記載の土石囲繞枠材。 - 【請求項22】請求項1乃至21に記載の土石囲繞枠材
の内、前記土石囲繞枠材の第1及び第2の連結部材と連
結可能な第1及び第2の連結部材を有する他の2種類の
土石囲繞枠材を連結して構成された四辺形状の格子枠
と、前記格子枠の1乃至4辺の各前記第1及び第2の連
結部材と連結可能な前記土石囲繞枠材と前記他の2種類
の土石囲繞枠材を複数個連結して枠組みされて形成され
た枠組立体、又は枠組された下段の前記枠組立体の上に
更に前記枠組立体を複数段に段積することにより構成さ
れた複数段の前記枠組立体を備えていることを特徴とす
る構築物。 - 【請求項23】請求項1乃至21に記載の土石囲繞枠材
の内、前記土石囲繞枠材の第1及び第2の連結部材と連
結可能な第1及び第2の連結部材を有する他の2種類の
土石囲繞枠材を連結して構成された四辺形状の格子枠を
組み立てる格子枠組立工程と、前記格子枠組立工程で組
立られた前記格子枠の1乃至4辺の各前記第1及び第2
の連結部材と連結可能な前記土石囲繞枠材と前記他の2
種類の土石囲繞枠材を複数個連結して枠組みされて形成
された枠組立体を組み立てる枠組立体組立工程と、前記
枠組立体組立工程で組み立てられた前記枠組立体の枠内
の全て又は一部に土石を充填する土石充填工程と、を備
えたことを特徴とする構築物の施工方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33826798 | 1998-11-27 | ||
JP10-338267 | 1998-11-27 | ||
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ID=26574943
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006336404A (ja) * | 2005-06-06 | 2006-12-14 | Koji Tamura | 魚巣マングローブ護岸ブロック及びそれを用いた護岸工法 |
JP5658413B1 (ja) * | 2014-08-20 | 2015-01-28 | 吉村隆顕 | 護岸用かご形成ユニットおよび護岸用かごおよび法面構造 |
-
1999
- 1999-11-25 JP JP33480499A patent/JP3493163B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006336404A (ja) * | 2005-06-06 | 2006-12-14 | Koji Tamura | 魚巣マングローブ護岸ブロック及びそれを用いた護岸工法 |
JP5658413B1 (ja) * | 2014-08-20 | 2015-01-28 | 吉村隆顕 | 護岸用かご形成ユニットおよび護岸用かごおよび法面構造 |
JP2016044421A (ja) * | 2014-08-20 | 2016-04-04 | 吉村隆顕 | 護岸用かご形成ユニットおよび護岸用かごおよび法面構造 |
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