JP2000219299A - Pan技術により、自動的にガソリン給油代金を自動車コンピュ―タに請求する方法及び装置 - Google Patents

Pan技術により、自動的にガソリン給油代金を自動車コンピュ―タに請求する方法及び装置

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JP2000219299A
JP2000219299A JP2000018852A JP2000018852A JP2000219299A JP 2000219299 A JP2000219299 A JP 2000219299A JP 2000018852 A JP2000018852 A JP 2000018852A JP 2000018852 A JP2000018852 A JP 2000018852A JP 2000219299 A JP2000219299 A JP 2000219299A
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ニール・ジェイ・エールワイン
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トーマス・ジィ・ジマーマン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品及びサービスの取引時に、ユーザの貴重
な時間を節約すると共に、システムの管理者に、選択の
実行に対する偉大な制御を与える手段を提供すること。 【解決手段】 車両が、ベンダ・コンピュータ・システ
ムと搭載コンピュータ・システム間の商品取引を処理
し、車両操作者による対話がほとんど要求されずに、取
引データがベンダ・コンピュータにとって使用可能なよ
うに記憶される。車両に適応化されるパーソナル・エリ
ア・ネットワーク技術を使用し、搭載コンピュータ・シ
ステムがベンダ・コンピュータ・システムと通信する。
そのようにして、ユーザが関連機能を実行することによ
り、事象のシーケンスを開始する。好適な実施例では、
操作者が燃料ノズルを車両に接続する。次に、操作者か
らの支援無しに、取引が車両コンピュータとベンダ・コ
ンピュータ間で実施される。取引には、商品またはサー
ビスの選択と、選択された商品に対する現金口座からの
引き落としと、システム障害の際の障害シーケンスの実
行とが含まれる。取引口座は車両識別または操作者識別
に特定であり得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な車両搭載シ
ステム及びサブシステムを制御する車両搭載コンピュー
タ・システムに関する。特に、本発明は、車両搭載コン
ピュータ・システムとベンダ・コンピュータ・システム
との間で、ユーザ特定の商取引を実施するためのシステ
ム及び方法に関する。より詳細には、本発明はユーザを
識別及び許可し、商取引の発生時に、ほとんどユーザ対
話を要求しない電子商取引に関するユーザ特定のパラメ
ータを実装するシステム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の操作の一面に関連して、ベ
ンダと現金取引を行うことについては周知である。これ
らの取引には、車両の燃料補給、保守及び維持、及び政
府納付金及び免許に関する取引などが含まれる。従来、
これらの取引は主に、ユーザが取引に関連する多くの作
業を行うことを要求する手動取引であった。取引は通
常、現金ベースで行われるが、最近では個人用クレジッ
ト・カード、商業用クレジット・カード、及び引き落と
し口座(debit account)が、取引を行うための一般的
な手段となっている。これらの基盤の各々は、たとえユ
ーザが予めオプション選択を決定していたとしても、取
引時にユーザが特定の数のオプション選択を行うことを
要求する。
【0003】前述の取引に関連する別の問題は、特に非
常に多数の車両に関わるフリート操作に関するユーザの
責任能力の問題である。現金は全般的に受け入れられる
が、現金取引は会計及び責任能力の面で極めて好ましく
ない。商業用クレジット・カードは幾分会計問題を軽減
するが、責任能力の問題は依然残る。なぜなら、一般に
商業用口座は、個々の車両またはユーザに対して指標付
けされていないからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、取引の発生前
に、ユーザ・オプションを事前に選択することにより、
取引時にユーザの貴重な時間を節約すると共に、システ
ムの管理者に、選択の実行に対するより偉大な制御を与
える手段が待望される。更に、各取引を特定の車両及び
特定の車両操作者に指標付けする手段が、管理者にフリ
ート車両間の商取引の追跡において大きな柔軟性と、将
来の取引の計画において大きな洞察力を提供しよう。
【0005】
【課題を解決するための手段】車両が、ベンダ・コンピ
ュータ・システムと搭載コンピュータ・システム間の商
品取引を処理し、車両操作者による対話がほとんど要求
されずに、取引データがベンダ・コンピュータにとって
使用可能なように記憶される。車両に適応化されるパー
ソナル・エリア・ネットワーク技術を使用し、搭載コン
ピュータ・システムがベンダ・コンピュータ・システム
と通信する。そのようにして、ユーザが関連機能を実行
することにより事象のシーケンスを開始する。好適な実
施例では、操作者が燃料ノズルを車両に接続する。次
に、操作者からの支援無しに、取引が車両コンピュータ
とベンダ・コンピュータ間で実施される。取引には、商
品またはサービスの選択と、選択された商品に対する現
金口座からの引き落としと、システム障害の際の障害シ
ーケンスの実行とが含まれる。取引口座は車両識別また
は操作者識別に特定であり得る。
【0006】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明が実装
されるデータ処理システムのブロック図が示される。デ
ータ処理システム100はクライアント・コンピュータ
の例である。データ処理システム100は、周辺コンポ
ーネント相互接続(PCI)ローカル・バス・アーキテ
クチャを使用する。図示の例は、PCIバスを使用する
が、マイクロ・チャネル及びISAなどの他のバス・ア
ーキテクチャも使用され得る。プロセッサ102及び主
メモリ104は、ホスト/PCIキャッシュ/ブリッジ
108を介して、PCIローカル・バス106に接続さ
れる。ホスト/PCIキャッシュ/ブリッジ108もま
た、プロセッサ102のための統合メモリ制御装置及び
キャッシュ・メモリを含み得る。PCIローカル・バス
106への追加の接続は、直接コンポーネント相互接続
を介して、または増設ボードを介して達成され得る。図
示の例では、ローカル・エリア・ネットワーク(LA
N)・アダプタ110、SCSIホスト・バス・アダプ
タ112、及び拡張バス・インタフェース114が、直
接コンポーネント接続により、PCIローカル・バス1
06に接続される。それに対してオーディオ・アダプタ
116、グラフィックス・アダプタ118、及びオーデ
ィオ/ビデオ・アダプタ(A/V)119は、拡張スロ
ットに挿入される増設ボードにより、PCIローカル・
バス106に接続される。拡張バス・インタフェース1
14は、キーボード及びマウス・アダプタ120、モデ
ム122及び追加メモリ124のための接続を提供す
る。追加メモリ124は、フラッシュ・メモリを含む任
意のタイプのメモリを含み得る。SCSIホスト・バス
・アダプタ112は、ハード・ディスク・ドライブ12
6、テープ・ドライブ128、及びCD−ROMドライ
ブ130のための接続を提供する。典型的なPCIロー
カル・バス実装は、3つ乃至4つのPCI拡張スロット
または増設コネクタをサポートする。
【0007】プロセッサ102上で実行されるオペレー
ティング・システムは、図1のデータ処理システム10
0内の様々なコンポーネントの制御を調整し、提供する
ために使用される。オペレーティング・システムは、I
BM社から提供されるOS/2などの市販のオペレーテ
ィング・システムでよい。"OS/2"はIBM社の商標
である。オペレーティング・システムは、QNXソフト
ウェア・システムズ社から提供されるQNX Neutrin
o(商標)などの、リアル・タイム・オペレーティング
・システム(RTOS)であってもよい。Javaなど
のオブジェクト指向プログラミング・システムが、オペ
レーティング・システムと一緒に実行され、データ処理
システム100上で実行されるJavaプログラムまた
はアプリケーションからJava仮想マシンを介して、
オペレーティング・システムへの呼び出しを提供し得
る。"Java"はサン・マクロシステムズ社の商標であ
る。オペレーティング・システム、オブジェクト指向オ
ペレーティング・システム、及びアプリケーションまた
はプログラムのための命令は、ハード・ディスク・ドラ
イブ126などの記憶装置上に配置され、プロセッサ1
02による実行のために、主メモリ104にロードされ
得る。
【0008】当業者であれば、図1のハードウェアが実
装に応じて変化し得ることが理解できよう。フラッシュ
ROM(または等価な不揮発性メモリ)または光ディス
ク・ドライブなどの、他の内部ハードウェアまたは周辺
装置が、図1に示されるハードウェアに加え、またはそ
れらの代わりに使用され得る。また、本発明のプロセス
は、マルチプロセッサ・データ処理システムにも適用さ
れ得る。
【0009】例えば、データ処理システム100は、ネ
ットワーク・コンピュータとして任意的に構成される場
合、任意選択を意味する図1の点線132内に示される
SCSIホスト・バス・アダプタ112、ハード・ディ
スク・ドライブ126、テープ・ドライブ128、及び
CD−ROM130を含まなくてもよい。この場合、コ
ンピュータ、正確にはクライアント・コンピュータは、
LANアダプタ110、モデム122などの特定タイプ
のネットワーク通信インタフェースを含まねばならな
い。移動車両アプリケーションでは、好適なネットワー
ク通信インタフェースは、情報のデジタル・パケットを
中央フリート・サーバとの間で通信する無線ネットワー
ク回線である。別の例として、データ処理システム10
0は、データ処理システム100が特定タイプのネット
ワーク通信インタフェースを含むか否かに関わらず、特
定タイプのネットワーク通信インタフェースに頼ること
なくブート可能に構成される、スタンドアロン・システ
ムである。更に別の例として、データ処理システム10
0は、オペレーティング・システム・ファイル及びユー
ザ生成データを記憶するための不揮発性メモリを提供す
るために、ROMまたはフラッシュROMを有して構成
されるパーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)
装置である。
【0010】図1に示される例及び前述の例は、本発明
に関する体系的な制限を意味するものではない。図1
は、本発明が実行され得るコンピュータ・システムの構
成例を提供するが、以下で述べる背景情報が、本発明が
使用され得る全体的なコンピュータ環境を理解するため
の状況を提供しよう。
【0011】図2は、本発明の好適な実施例において定
義される、本発明のシステムを示す。本発明では、車両
が1つ以上の搭載コンピュータ20を含み得る。ユーザ
は搭載コンピュータ20を通じて車両内の異なるシステ
ムを制御する。特定ユーザだけが、搭載コンピュータ2
0により許可される限りのシステムまたはサブシステム
の制御を獲得できる。ユーザは、例えば低レベル・セキ
ュリティ、マスタ・レベル・セキュリティ、管理者、サ
ービス係り、駐車係りまたはセミユーザなどの、1つ以
上のセキュリティ・レベルに分かれる。異なるセキュリ
ティ・レベルは、異なるアクセス優先権を有するユーザ
が、ユーザのセキュリティ・レベルに対応するセキュリ
ティ・レベルにより許可されるシステムだけをアクセス
できるようにする。また、他のより特殊化されたセキュ
リティ・レベルが、車両のアクセス及び性能を重度に制
限する盗人や飲酒運転手レベルなどの、車両の特殊目的
操作のために使用可能であり得る。異なるセキュリティ
・レベルの実装は、論理フロー内の一連のIFテストに
おいて、セキュリティ・レベルを許可する主にソフトウ
ェア機能である。これはセキュリティ・レベルを実行す
るための極めて有効な手段である。なぜなら、好適な実
施例は、未知のソースから導入される任意のソフトウェ
アから保護される、閉じたシステムを含むからである。
或いは、各セキュリティ・レベルは別々のレベルのハー
ドウェアである。搭載コンピュータ20はまた、前述の
ソフトウェア論理を記憶する搭載コンピュータ・メモリ
22を含む。搭載コンピュータ・システム20は、本質
的に一般的であり、本発明の実装を制限するものではな
い。
【0012】本発明の1実施例では、搭載コンピュータ
20は複数の搭載システムを、その異なるセキュリティ
・レベルを通じて制御する。単純化のため、本発明は主
に、ユーザ・セキュリティの2つの異なるレベルに対応
する、低レベル及び高レベルの、2つのセキュリティ・
レベルを含むように述べられる。本発明の1つのフィー
チャは、これらのシステムの任意の1つに関連する選好
のアクセス及び変更が、特定のシステムを制御するセキ
ュリティ・レベルに対応するセキュリティ・レベルを有
するユーザによってのみ、実行され得ることである。
【0013】最初に低レベル・セキュリティについて述
べると、低レベル・セキュリティ・ユーザは、次の搭載
システムの1つまたは幾つかの選好設定をアクセス及び
変更し得る。すなわち、サスペンション及び乗り心地シ
ステム300、快適さシステム400、通信/インタフ
ェース・システム500、移動及び追跡システム60
0、オーディオ・システム700、及び前述の搭載シス
テムのシステム・モニタリング・システム290であ
る。
【0014】搭載コンピュータ20により許可されるマ
スタ・セキュリティ・レベルなどの、高セキュリティ・
レベルを有するユーザは、低レベル・セキュリティ・レ
ベルのアクセスを要求するシステムの選好設定をリセッ
ト及び調整することに加え、高レベル・セキュリティの
権限を要求するシステムの選好設定も調整し得る。高レ
ベル・セキュリティ権限は、安全システム800、エン
ジン性能システム900、及び盗難防止及び回復システ
ム210に対して要求される。
【0015】図3は、車両のサスペンション及び乗り心
地システムを示す。サブシステムの周囲の破線は、シス
テムにより制御される機能を示す。サスペンション及び
乗り心地システム300及び関連サブシステムは、特定
のサブシステムに関連付けられる機能をセットする選好
により制御される。サスペンション及び乗り心地システ
ム300は、サスペンション性能調整350を含む。ユ
ーザがサブペンション性能調整パラメータを指定するこ
とにより、ピッチ、偏揺れ、回転及びスチフネスなどの
車両の乗り心地属性が変更され得る。
【0016】ユーザはユーザ・インタフェース28を介
して、ユーザIDを通じて識別されるので、搭載コンピ
ュータ20は搭載メモリ22からユーザの名前またはI
D番号に指標付けされる特定の性能設定を抽出する。こ
れらの性能設定は、前述の機能の各々を変更するために
使用されるユーザ特定のパラメータを含む。例えば、ユ
ーザはこわばった乗り心地(stiffer ride)を好み、車
両を操作するとき、特定の感触を好み得る。従って、ユ
ーザはサスペンション性能を処理する特定のパラメータ
を選択し、車両の乗り心地を調整する。これらのパラメ
ータは、サブシステムに関連付けられる前述の機能の各
々を調整し、ユーザが所望する乗り心地を提供する。シ
ステム・モニタリング290は連続的に車両の乗り心地
のピッチ、偏揺れ、回転及びスチフネスをモニタし、情
報を搭載コンピュータ・システム20に送信する。本発
明の別の実施例では、システム・モニタリング・システ
ム290が連続的にサスペンション性能調整を更新し、
ユーザにより所望される全体的な乗り心地作用を維持す
る。従って、サスペンションや、タイヤ、緩衝器、スプ
リング、及びベアリングなどの乗り心地に影響する部品
が摩耗すると、システム・モニタリング・システム29
0が所望の作用に対して機能の各々をモニタする。シス
テム・モニタリング・システム210によりモニタされ
た結果が、ユーザの設定済み選好内に無い場合、搭載コ
ンピュータ・システム20が乗り心地をユーザの所望の
選好に調整するように機能の各々を自動的に調整しよう
とする。換言すると、ユーザ指定の乗り心地パラメータ
を自動的にリセットする。
【0017】別の実施例では、ユーザが単にサスペンシ
ョン性能調整に関連付けられるパラメータをセットし、
システム・モニタリング・システム290が単に機能を
モニタし、機能出力を搭載コンピュータ20に転送す
る。この実施例では、ユーザは手動式に乗り心地及びサ
スペンション・パラメータの各々をセットするように任
され、車両部品が摩耗や損傷に関して変化すると、ユー
ザはパラメータの各々を手動式に更新するように期待さ
れる。これは可能ではあるが、通常のユーザが自主的に
これらの調整を行うために必要な技量を有することは考
えにくく、従って、搭載コンピュータ20がユーザのた
めにそれらの機能パラメータを計算することが要求され
る。レースカー・ドライバや機械工学などの専門のドラ
イバは、これらのパラメータを調整するために必要とさ
れる知識を有し得るが、週末に車両を操作する普通の人
々は、搭載コンピュータ20内に記憶されるルーチンに
頼り、それらの調整を行うであろう。
【0018】図4は、あらゆるユーザの制御に従う別の
システム、すなわち快適さシステム400を示す。快適
さシステム400は、気温及び気流サブシステム41
0、座席及びハンドル・サブシステム420、及びミラ
ー及びウィンドウ・サブシステム430を含む。一旦ユ
ーザがユーザ・インタフェース28を介して、搭載コン
ピュータ20により識別されると、搭載コンピュータ2
0がユーザ特定のパラメータをシステム・メモリ22か
ら検索する。それらのユーザ特定パラメータは、快適さ
システム400の様々なサブシステムを調整するために
使用される。ユーザが他のユーザよりも幾分低い気温及
び高い気流を好むと、搭載コンピュータ20により識別
される場合、気温及び気流サブシステム410が自動的
にメモリ22に記憶されるユーザ特定のパラメータに調
整される。従って、ユーザは自動車に乗る度に、気温及
び気流パラメータを再調整する必要はなく、単に搭載コ
ンピュータ20に対する識別を満足すればよい。搭載コ
ンピュータ20はメモリ22からユーザの特定ユーザ・
パラメータを検索し、それに応じて快適さシステム40
0を調整する。
【0019】他の便利さには、座席及びハンドル位置、
並びに特定ユーザのためのミラー及びウィンドウの調整
が含まれる。ユーザの身長及びプロポーションはユーザ
毎に異なるので、各ユーザがミラー位置及びウィンドウ
位置と一緒に、座席位置設定やハンドル位置などの設定
を事前に設定できることが有利である。ユーザが車両を
運転し、天候状態または趣が変化するとき、ユーザは前
述のサブシステムの幾つかを調整する機会を有するかも
しれない。ユーザがサブシステムを調整するとき、シス
テム・モニタリング・システム290がこれらの調整に
注意し、調整を搭載コンピュータ20に送信する。搭載
コンピュータ20は調整をシステム・メモリ22に記憶
し得る。車両を立ち去るとき、ユーザは初期にメモリ2
2に記憶された様々なユーザ・パラメータをリセットす
る必要はない。なぜなら、これらはユーザが車両を操作
していた間に更新されたからである。
【0020】1実施例では、ユーザが車両を立ち去ると
き、搭載コンピュータ20は単に、更新されたユーザ特
定パラメータをメモリ22内に保存するだけであり、ユ
ーザが再度搭載コンピュータ20に対して識別されると
き、それらを再度ユーザ特定パラメータとして検索す
る。別の実施例では、システム・モニタリング・システ
ム290を介して搭載コンピュータ20に供給された更
新が単に一時的である。この実施例では、更新はユーザ
がそれらを保管するための特別な肯定的アクションを実
行しない限り、ユーザが車両を立ち去るとき失われる。
この実施例では、一旦ユーザが車両を立ち去ると、更新
されたパラメータが初期ユーザ特定パラメータの代わり
に失われる。
【0021】図5は、搭載コンピュータの制御に従う別
のシステム、すなわち通信及びインタフェース・システ
ムを示す。低レベル・セキュリティ・ユーザの制御に従
い得る別のシステムは、通信/インタフェース500で
ある。完全統合型の搭載コンピュータ・システムでは、
操作者の便宜及び安全性のために、大量のデータをアク
セスする能力が一層重要となる。また、車両の複雑性が
増すと、搭載コンピュータ20及び様々なシステムへの
アクセスを特殊化された保守インタフェースを介して可
能にすることにより、それらの車両の保守が促進され
る。
【0022】本発明の1実施例である通信/インタフェ
ース・システム500は、様々な前述のニーズに応える
様々なサブシステムを含む。これらのサブシステムに
は、衛星通信リンク510、セルラ/PCS通信52
0、パーソナル・エリア・ネットワーク・ポート53
0、フリート・ドッキング・ポート540、保守ポート
550、ホーム・ドッキング・ポート560、及び調整
ドッキング・ポート570が含まれる。車両の意図され
た使用に応じて、これらの通信サブシステムの一部また
は全てが除去されるか、他のタイプの通信サブシステム
により代用され得る。衛星通信リンク510及びセルラ
/PCS通信520などの他のサブシステムは、地球リ
ンク・アドレス及び電話番号などの、ユーザ特定データ
を保持する拡張ローカル・メモリを含み得る。或いは、
地球リンク・アドレス及び電話番号が、スマートカード
や磁気スワイプ・カードなどの個人用メモリ上に、或い
はシステム・メモリ22内に記憶され、ユーザにより指
標付けされてもよい。
【0023】通信サブシステムの1例では、例えばフリ
ート車両操作のために、車両が連続的に衛星通信リンク
510を介して追跡される。従って、フリート・ディス
パッチャが車両及び商品の原点から宛先までの進行を監
視する。ディスパッチャがルートに沿うどこかで遅延を
検出すると、ディスパッチャは即時セルラ/PCS52
0リンクまたは衛星通信リンク510を介して、車両と
連絡を取り、問題を確認し、車両操作者が代替ルートを
案出することを支援する。
【0024】パーソナル・エリア・ネットワーク・ポー
ト530は、車両が例えば料金所を通過することを許可
されるか否かを確認するなどのために有用である。そこ
では、搭載コンピュータ20が自動的に料金所のコンピ
ュータとパーソナル・エリア・ネットワーク・ポート5
30を介してリンクされ、料金所コンピュータに電子現
金口座番号を伝達し、料金所コンピュータはそれにより
アクセスし、通行料金を引き落とすことができる。それ
により、車両の運転手が車両を停止し、通行料金を支払
う必要性が排除される。これはまた運転手が途中、現金
を持ち運ぶ必要性を排除し、実際、車両自身が現金口座
を有する必要性さえ無いかもしれない。なぜなら、車両
は単にホームまたはフリート本社にリンクし、金融口座
から現金を引き落とすことができるからである。
【0025】フリート操作において役立つ別のインタフ
ェースは、フリート・ドッキング・ポート540であ
る。好適な実施例では、フリート・ドッキング・ポート
540は特定のハードウェア・ポートであるが、フリー
ト・ドッキングは、図1に関連して前述した無線ネット
ワーク回路を用いても実現され得る。フリート・ドッキ
ング・ポート540は、幾つかの車両から数千の車両ま
でを追跡する操作に有用である。車両がホーム・ターミ
ナルに入ると、車両は積荷の移動または保守などのため
に駐車でき、次にフリート・ドッキング・ポート540
を介してターミナル・コンピュータにリンクされ、これ
が更にメイン・コンピュータにリンクされる。従って、
トラックが保守を受けるか、積荷の積み降ろしをすると
き、前の旅程に関する情報が搭載コンピュータ20のメ
モリ22からダウンロードされ、次にスケジュールされ
る旅程に関する情報、例えば地図、旅行計画、及び電子
キャッシュなどが、搭載コンピュータ20のメモリ22
にロードされる。また、車両操作者が車両に対して許可
及び不許可にされ得る。
【0026】前述のように、詳細な保守記録も同様に重
要であり、これは特にフリート操作に関わる車両数が増
加する場合に当てはまる。従って、特定の保守ポート5
50が有用である。保守ポート550は特定のファイル
または記録への即時アクセスを提供し、搭載システムの
テストを他のフリート・インタフェース操作と同時に可
能にする。保守ポート550は主に、アクセスがエンジ
ン及び搭載システム及びサブシステムの保守に制限され
ることを示すが、保守ポート550は燃料及び燃費記
録、移動距離、移動中の環境などを確認するために搭載
コンピュータ20の主メモリ22へのアクセスを有する
べきである。このようにして、専門機械工がそれを以前
の性能と比較することにより、ユニットの全体保守条件
を決定できる。
【0027】ホーム・ドッキング・ポート560は、車
両操作者が車両をホームに持って来ることを要求され得
るフリート操作において有用である。この場合、車両操
作者は単に車両をホーム・ポートにドック入りさせ、ユ
ーザのホーム・コンピュータを用いることにより、例え
ば操作者が外出中若しくは就寝中、または別の仕事に携
わっている間に、フリート操作がコンピュータとインタ
フェースする。このようにして、搭載コンピュータ20
のメモリ22が、近々に予定される旅程に関する情報を
アップロードされる。
【0028】図6は、搭載コンピュータの制御に従う別
のシステム、すなわち移動及び追跡システムを示す。別
の重要な搭載システムは、移動及び追跡システム600
である。典型的な移動及び追跡システム600は、正確
な車両位置を静止衛星を介して確認するGPS610を
含み得る。地図及びデータベース620は、多分システ
ム・メモリ22内に存在するであろう。地図及びデータ
ベース620はかなり一時的であり、車両の目的ルート
が変更するとき、アップロード及びダウンロードされ
る。本発明の別の態様では、地図及びデータベース62
0が衛星通信リンク510またはセルラ/PCS520
接続を介して、車両のホーム・ターミナルにダウンロー
ドされる。
【0029】移動及び追跡システム600は更に、ロケ
ータ・ビーコン630を含み得る。ロケータ・ビーコン
630は多くの形式を取り、通信システムの1つ、すな
わち衛星通信リンク510またはセルラ/PCS520
のいずれかと協働するが、ロケータ・ビーコン630
は、緊急時に車両を突き止めるために、またはことによ
るとフリート・ディスパッチャのローカル・エリア内で
車両移動を追跡するために使用される無線周波ビーコン
を提供する、別のサブシステムであり得る。
【0030】追跡データベースの別の重要なセットは、
保守ログ640及び運転ログ650であり、これらはあ
る程度関連付けられる。専門機械工が車両を適切に保守
するために車両の保守ログ640内に、車両が運転され
た以前のルート及び条件を有することが有用である。こ
れにより、車両が最後の2、3の旅程の間に、性能の急
激な損失と思われる事態を経験する場合、マスタ機械工
がログを調査し、運転パターンに違いがあるか否かに注
意することができる。同様に、運転ログ650は、マス
タ機械工が車両運転手の実際のドライビング性能を調査
するのに有用である。従って、これらの2つのログを慎
重に調査することにより、マスタ機械工は単に、性能的
に劣っていると思われる車両を決定し、エンジン性能は
単に運転手、運転パターンまたはルートの変化に帰属す
る。
【0031】更に、運転ログ640及び保守ログ650
は、図20のユーザ・ログ・データ2000内のデータ
を収集するために一緒に使用される。ユーザ・ログ・デ
ータはユーザにより指標付けされ、車両の操作、特定の
旅程、及び他のデータのフィールドを含み得る。ログは
管理者セキュリティ・レベルを有するユーザにより、ユ
ーザ・インタフェース28上に、またはユーザのホーム
・ターミナルにおいて表示され得る。ユーザ・ログ・デ
ータ2000は、図19のデータ構造1900上に示さ
れる選好限度を設定するために極めて有用な資源であ
る。特定のセキュリティ・レベルの下での各ユーザの性
能は、ユーザ・ログ・データ2000を分析することに
よりモニタされ、特定の選好がそのユーザのためにセッ
トされ得る。例えば、ユーザが極めて速い加速をする傾
向があると思われる場合、管理者はユーザ・ログ・デー
タ2000の最大加速度フィールドを調査することによ
り、そのユーザを制限し得る。管理者は性能限界データ
構造1900の最大前進加速度フィールドを、5フィー
ト/秒2から3.5フィート/秒2に変更することによ
り、車両の加速度をより適度なものに制限することがで
きる。
【0032】移動及び追跡システム600と密接に関連
し合うのは、通信/インタフェース・システム500で
あり、特にセルラ/PCSサブシステム520である。
更に、盗難防止及び回復システム210、及び安全シス
テム800の衝突回避サブシステム870もまた、移動
及び追跡システム600を拡張利用する。
【0033】例えば、車両が盗難にあったり、無許可に
使用されていると識別される場合、車両はGPSサブシ
ステム610及び地図及びデータベース・サブシステム
620を介してその位置を自動的に確認する。この時、
搭載コンピュータ20は通信/インタフェース・システ
ム500を使用し、情報をセルラ/PCSサブシステム
520または衛星通信リンク・サブシステム510を介
して、フリート・ディスパッチャまたは地域当局に送信
できる。更に、一旦車両が盗まれたことが明確に確認さ
れると、ロケータ・ビーコン630がオンされ、警察が
車両の位置を断定するのを支援する。
【0034】本発明の別の重要なフィーチャである安全
システム800は、衝突回避サブシステム870を含
み、事故の際に地図及びデータベース・サブシステム6
20及びGPSサブシステム610を拡張利用する。例
えば、衝突回避サブシステム870は事象の特定の組み
合わせを通じて、死傷者を発生しがちな事故が差し迫っ
ていることを検出する。この場合、事故が実際に発生す
るのを待つのではなしに、搭載コンピュータ20が通信
/インタフェース500サブシステムの1つであるセル
ラ/PCS520または衛星通信リンク510を使用
し、911緊急呼び出しなどの緊急呼び出しをフリート
・ディスパッチャに、或いは車両のホームまたはことに
よると地方当局に発信する。このようにして、一旦事故
が実際に発生し、搭載コンピュータ20を含み車両が動
作不能になっても、搭載コンピュータ20により遭難信
号が既に発信済みである。他方、搭載コンピュータ20
により差し迫っていると判断された事故が発生しない場
合、または事故の激しさが限られている場合、ユーザは
単に差し迫った遭難呼び出しを取り消す。
【0035】更に本発明の別の態様では、一旦遭難呼び
出しが地方当局または車両ディスパッチャにより受信さ
れると、呼び出しの受信者が通信/インタフェース・シ
ステムを介して車両と通信し、車両及び運転手の正確な
状態を確認しようとする。応答が車両から返送されない
場合、フリート・ディスパッチャは事故が発生したと判
断し、地方当局は、その特定の車両に関わる重大事故が
発生した可能性があることを警報される。遭難呼び出し
の間に発信された大体の車両位置が提供され得る。
【0036】もちろん普通の使用の下では、車両は壊れ
たり、様々な機械的問題を有する傾向があり、とにかく
そうした事態が発生すると、車両操作者は、特定の運転
エリア内における車両位置を明確に応えられないであろ
う。統合型移動及び追跡システム600の使用により、
車両操作者は事故に際して即座に車両の位置を判断する
ことができ、また通信/インタフェース・システム50
0の使用により、援助のためにディスパッチャ、機械工
またはサービス会社を呼び出すことができる。
【0037】他の実施例では、車両がその本拠地から移
動できる、または所定の移動ルートから逸れることので
きる最大距離を制限するために、性能限度が調整され得
る。安全システム800及びエンジン性能システム90
0と協働することにより、警告、計器及び照明サブシス
テム830が視覚的または聴覚的指示器により、車両操
作者に、移動の限度を超えつつあることを穏やかに知ら
せる(図8参照)。最終的に、違反が重大になるとき、
図9の車両スピード・サブシステム920を使用し、車
両のスピードを低減する最大車両スピード・パラメータ
限度を低減することにより、車両は穏やかに停止させら
れる。
【0038】しかしながら、慎重な安全操作は、車両操
作者が交差点などの安全でないポイントにおいて不許可
となるとき、車両が常に非常に短い距離(例えば100
フィート)だけ移動可能なように指示する。これにより
無許可の操作者は、余分な距離移動することを許可され
る。
【0039】最後に、無許可の旅程及び奔放な乗り回し
を減らすために、ユーザはそのホームから特定マイル数
以上、車両を操作することを制限され得る。正規ルート
の車両は規定された移動ルートに制限され、変更が厳し
く禁じられる。しかしながら、ほとんどの場合、パラメ
ータは車両が回り道をできるように、それほど厳格では
ない。
【0040】図7は、搭載コンピュータ20の制御に従
う別のシステム、すなわちオーディオ・システムを示
す。複数の車両ユーザにとって特に便利な別の搭載シス
テムは、オーディオ・システム700である。オーディ
オ・システム700は搭載コンピュータ20に接続さ
れ、コンピュータは要求セキュリティ・レベルを所有し
ないユーザへのアクセスを制限する。例えば駐車係りな
どの車両を短い距離だけ操作することを要求されるユー
ザは、車両のオーディオ・システムを使用するとは思わ
れない。オーディオ・システム700は、各操作者がお
気に入りのAM/FMラジオ局、コンパクト・ディスク
またはテープを選択し、それを聞くことを可能にする。
更に、それは個々のユーザが音量、音調、及び他のオー
ディオ品質設定のために固有の選好を選択することを可
能にする。オーディオ・システム700は、オーディオ
・システム700の音量を調整する音量サブシステム7
10、オーディオ・システム700の左右の出力のバラ
ンスを調整するバランス・サブシステム720、オーデ
ィオ・システム700の前後の出力を調整するフェード
・サブシステム730、及び出力音の周波数応答または
スペクトル応答を調整する音調サブシステム740また
は同等サブシステムを含む。オーディオ・システム70
0はまた、CD、テープ、AM/FMラジオ、または他
の可能な出力などの、ユーザ指定装置を選択するセレク
タ750を含み得る。オーディオ・システム700は更
に、様々なCDまたはテープを即時使用可能なように格
納するCD/テープ・カラセル(Carousel)760を含
み得、ユーザはCDまたはテープをリロードする必要無
しに単にCD/テープ・カラセル760内の有効な選択
から選択するだけでよい。最後に、オーディオ・システ
ム700はAM/FM局周波数サブシステム770を含
み得、これは車両のエリア内で可能な局タイプ及び局の
メニューと一緒に、ユーザのお気に入りの局設定を含み
得る。
【0041】オーディオ・システム700は、ユーザが
ユーザ・インタフェース28を介して搭載コンピュータ
20に識別される点で、他のシステムと同様に作用す
る。一旦コンピュータがユーザを認識すると、コンピュ
ータはコンピュータ・メモリ22に記憶され得るオーデ
ィオ選好をアクセスする。これらの選好が次にオーディ
オ・システム700に送信される。なぜなら、ユーザは
搭載コンピュータ20上で実行されるソフトウェア・セ
キュリティ論理により許可されたからである。出力オー
ディオの音量、バランス、フェード及び音調に対して予
め記憶されたユーザ特定の選好設定が、音量サブシステ
ム710、バランス・サブシステム720、フェード・
サブシステム730、及び音調サブシステム740など
の様々なサブシステムを調整する。更に、メモリ22に
記憶されたユーザ定義選好が、ユーザが聞くために選択
した出力装置を決定し、その情報をセレクタ750に送
信し、セレクタが適切な装置、すなわちラジオ、CDま
たはテープのいずれかを活動化する。一旦装置が活動化
されると、装置はCD/テープ・カラセル・サブシステ
ム760からテープ選択またはCD選択をアクセスする
か、またはAM/FM局周波数サブシステム770から
アクセスし、ユーザが予め定義し、メモリ22に記憶済
みの適切な選択を再生する。更に、ユーザが車両を操作
するとき、システム・モニタリング・システム290が
連続的に、ユーザによるこれらのサブシステムの各々に
対する手動調整をモニタする。これらの調整は、搭載シ
ステム・メモリ22内のユーザ選好を更新するために使
用され得る。ユーザが車両を立ち去るとき、これらの選
好は、メモリ22に記憶された以前のユーザ指定選好を
置換するために使用されるか、メモリ22に予め記憶さ
れたユーザ指定選好を優先して、単にデシメートされ得
る。
【0042】図8は、本発明において実装される安全シ
ステム800を示す。安全システム800は、図8の破
線内に含まれる。本発明の安全システム800は、これ
までに述べたシステムよりも高いセキュリティ・レベル
のユーザに対してだけ、許可される。従って、ユーザが
ユーザ・インタフェース28を介して搭載コンピュータ
20をアクセスするとき、ユーザのIDが搭載コンピュ
ータ20により確認される。ユーザIDがIDリストと
比較され、この特定のIDに関連付けられるユーザに対
して許可されるセキュリティ・レベルを確認する。再
度、前述の他のシステムの場合同様、搭載コンピュータ
20がユーザのID番号を許可し、ユーザ特定のパラメ
ータをシステム・メモリ22から検索する。ユーザは、
通常ユーザよりも高いセキュリティ・レベルを許可され
る場合に限り、安全システム800へのアクセスを許可
される。従って、搭載コンピュータ20は安全システム
800の制御を、マスタまたはそれより高いセキュリテ
ィ許可レベルを有するユーザにだけ与える。ユーザ特定
のパラメータがアクセスされ、安全システム800内の
様々なサブシステムに適用される。安全システム800
は、車両の安全に関係する様々なサブシステムを含む。
これらのシステムには、エアバッグ810、ブレーキ・
ロック防止820、警告、計器及び照明830、乗客拘
束840、外部照明850、スパーク及び点火減退86
0、及び衝突回避サブシステム870が含まれる。
【0043】1実施例では、エアバッグ810が、ユー
ザの選好または安全性のニーズに従い、許可または禁止
される。例えば、通常ユーザ・モードでは、自動車内の
全てのエアバッグが活動状態となる。しかしながら、必
要なセキュリティ・レベルへのアクセスを有する特定の
ユーザは、エアバッグ・サブシステム810を介して、
特定のエアバッグを使用禁止にできる。親が小さな子供
を自動車の座席に載せて運転する場合、自動車座席の近
傍のエアバッグは、適切なユーザ指定選好をセットする
ことにより使用禁止にされ得る。或いは、ユーザまたは
特定の乗客は僅かな慎重のためにエアバッグの使用は、
特に低スピードの事故の場合、事故そのものよりも危険
かも知れない。こうしたケースでは、ユーザはエアバッ
グ・サブシステム810を介して、客室内の1つまたは
複数のエアバッグを使用禁止にすることを選択し得る。
【0044】他の選好は、ブレーキ・ロック防止サブシ
ステム820を介して、特定のユーザのためにブレーキ
・ロック防止を使用禁止にする。また、警告、計器及び
照明サブシステム830は、警報デフォルト値などに至
るまで、ユーザの選好に従いセットされる選好を有し得
る。これらは警報メッセージをビジュアル、テキスト、
音声またはオーディオ警報としてセットするために、グ
ラフィック表示装置を構成するステップを含む。乗客拘
束サブシステム840は、車両が移動する前に、全ての
乗客が完全に拘束されるようにセットされ得る。安全シ
ステム800内でこの要求を完全に実行する1方法は、
車両ブレーキ・ロック防止サブシステム820がブレー
キをかけ、全ての乗客が完全に拘束されるまで車両が移
動するのを阻止することである。
【0045】他のサブシステムには、外部照明サブシス
テム850があり、これは外部照明をモニタし制御す
る。従って、外部照明が消灯するか、損傷される場合、
システム・モニタリング・システム290が即時ステー
タスを搭載コンピュータ20に伝達し、情報がユーザ・
インタフェース28を介して、または警告、計器及び照
明サブシステム830を通じて伝達される。安全性にと
って重要な別のサブシステムは、スパーク及び点火減退
サブシステム860である。ほとんどの最新の自動車及
びトラックは、最小スパーク及び点火サブシステムを含
むが、航空機及び船舶では、それらの乗り物の安全性に
関わる極めて危険な無制御の熱及び点火のために、より
高度なスパーク及び点火減退サブシステムを含む。
【0046】操作の安全にとって重要な別のサブシステ
ムは、衝突回避サブシステム870である。衝突回避
は、今日の車両において、最も変化が著しい安全項目の
1つであり、衝突回避の分野における一層の進歩が将来
において期待される。衝突回避サブシステムは、更に前
方及び後方のサブシステムに区分化されたり、平面に沿
って移動しない車両では、xyz方向のサブシステムに
さえ区分化され得る。1実施例では、衝突回避サブシス
テム870が容赦無く、ブレーキ・ロック防止サブシス
テム820、乗客拘束サブシステム840、及びエアバ
ッグ・サブシステム810にリンクされる。更に、衝突
回避サブシステム870は、通信/インタフェース・シ
ステム500に接続される。衝突回避サブシステム87
0は、車両の近くの全ての他の車両及び障害物に対す
る、その車両の位置を連続的にモニタする。一旦、衝突
の可能性が衝突回避サブシステム870により検出され
ると、衝突回避サブシステム870は警告、計器及び照
明サブシステム830を通じて操作者に対して警報を試
みる。これは聴覚または視覚的な警報により、操作者
に、その車両の衝突の可能性があることを伝えるもので
ある。差し迫った衝突の前のある時点に、衝突回避サブ
システム870は自主的に衝突を回避するように作用し
得る。例えば、衝突回避サブシステム870はブレーキ
・ロック防止サブシステム820を介して、ブレーキ・
ロック防止をセットする。衝突回避サブシステム870
はまた、通信/インタフェース・システム500を介し
て、地方当局にその車両に関わる衝突の可能性があるこ
と、または差し迫っていることを伝え得る。衝突回避サ
ブシステム870はまた、エアバッグ・サブシステム8
10との協調により、エアバッグがより素早く配備され
るようにする。エアバッグを、バンパ及び車両の側部に
沿う衝撃センサに応答して配備するのではなく、ユーザ
は衝突回避サブシステム870に関連付けられるユーザ
特定パラメータを変更することにより、車両が障害物と
しきい値まで接近したとき、エアバッグを配備するよう
にする。従って、エアバッグが車両の前方または後方端
の特定量の変形によりトリガされるのではなく、車両が
障害物と衝突する前にエアバッグ配備がトリガされ、そ
れにより配備に要する貴重な数ミリ秒を節約する。ま
た、エアバッグをすぐに配備するように、ユーザ特定パ
ラメータを変更することにより、小さなまたは軽いユー
ザや乗客にとって有利なように、エアバッグ内における
加速スピードを低下することができる。
【0047】本発明の別の実施例である盗難防止及び回
復システム210は、ブレーキ・ロック防止サブシステ
ム820及び外部照明サブシステム850の両方に接続
される。この組み合わせは、車両の盗難の間に盗難防止
及び回復システム210が特定回数、特定の外部照明構
成またはブレーキ・ロック防止を活動化することを可能
にする。1例では、ユーザは特定の場所においてだけ、
車両の盗難の発生を可能にするように、特定のユーザ特
定パラメータを事前設定する。例えば、ユーザは車両が
ユーザの自宅から盗まれることを可能にするが、ユーザ
の仕事場所から盗まれることを可能にしない。これは盗
難の失敗の間に暴行が発生する可能性を配慮した、重要
な安全対策である。従って、ユーザの自宅において、潜
在的な車両盗人をくじくことを回避するために、ユーザ
は車両が盗まれることを可能にし、次に通信/インタフ
ェース・システム500を介して地方当局に警報するよ
うに選択する。更に、盗難防止及び回復システム210
は、現無許可の操作者からは見えない特定の外部照明を
再構成し得る。例えば、無許可のユーザにより操作され
ている車両は、ブレーキ・ペダルが押される度に、外部
ブレーキ・ライトを点滅するように構成される。従っ
て、点滅中の後方ブレーキ・ライトを目撃した当局は、
こうした車両を停止させ、それを点検する合理的な疑惑
を有し得る。別の実施例では、ブレーキ・ロック防止サ
ブシステム820が無許可のユーザがユーザの自宅から
1マイル乃至2マイル移動した時点でブレーキをトリガ
するようにセットされる。この場合、車両は完全に動作
不能となり、無許可のユーザは願わしくは車両を断念し
よう。従って、車両は安全回復のために入手可能とな
る。
【0048】図9は、本発明に関連するエンジン性能シ
ステム900を示す。安全システム800同様、エンジ
ン性能システム900は、搭載コンピュータ20による
許可のために、高レベル・セキュリティを要求する。ユ
ーザ選好が前述の場合のように、搭載コンピュータ20
のシステム・メモリ22に記憶される。エンジン性能シ
ステム900は幾つかの可能なサブシステムを含み、そ
れらにはエンジンRPM(すなわち1分当たりの回転
数)サブシステム910、車両スピード・サブシステム
920、車両加速サブシステム930、エンジン排気サ
ブシステム940、燃料マイザ(Fuel Miser)・サブシ
ステム950、及び積載量/高さ調整サブシステム96
0が含まれる。一旦ユーザがユーザ・インタフェース2
8を介して搭載コンピュータ20に識別されると、搭載
コンピュータ20はユーザIDを分析し、ユーザのセキ
ュリティ・レベルを確認する。ユーザが搭載コンピュー
タ20により許可される、十分に高いセキュリティ・レ
ベルを有する場合、ユーザはエンジン性能システム90
0内のエンジン性能サブシステムのために、ユーザ特定
パラメータをリセットする。必要な技量、年齢または専
門知識を有さない特定のユーザが車両の性能を制限され
て、車両を安全に操作することは、車両の安全操作に通
じる。車両性能を制限する1方法は、エンジンRPMサ
ブシステム910を介してエンジンのRPMを制限する
ことによる。エンジンは例えば4000RPMなど特定
のレベルまでしか回転を許可されない。こうした制限
は、若いユーザが停止信号や車庫において、エンジンの
内部部品を損傷させ得る極めて高いRPMレベルまで、
エンジンを空転させる傾向がある状況において有効であ
る。本発明の別の重要な態様は、車両スピード・サブシ
ステム920を介する車両のスピードの制限である。路
上事故の頻度及び激しさの両方において、スピードは常
に重要な要因である。初心者ユーザに対して、車両のス
ピードを制限することにより、これらの事故の数及び激
しさがことによると軽減され得る。これは航空機や船舶
などの、路上車両以外の他の乗り物にとっても重要な概
念である。
【0049】車両の加速は、車両の安全プログラムの別
の重要な要素である。車両の加速が車両加速サブシステ
ム930を介して制限される場合、ユーザは車両を特定
の率でしか加速できない。これは赤信号や停止信号から
の高速の発進を楽しむ若いユーザが、こうした活動に参
加する可能性を低減する。航空機や船舶などの他の乗り
物の場合、加速度は減速においても測定され得る。航空
機またはボートにおける極めて急激な減速は、乗り物を
不安定にする。例えば航空機では、極めて急激な減速は
航空機をフリップまたはスピンさせ、回復不能にする。
なぜなら、航空機の前進モーメントが失われてしまうか
らである。ボートの極めて急激な減速によっては、水面
の船跡がボートの船尾上を襲い、ボートを水浸しにす
る。従って、航空機または船舶の急激な減速は大いに好
ましくない。
【0050】エンジン性能システム900により制御さ
れる別のサブシステムは、エンジン排気サブシステム9
40である。エンジン排気サブシステム940は、一般
に、車両の操作者にはアクセス不能であるが、環境保護
機関(EPA)により勧告された基準以下にエンジン排
気を低減することが好ましい。従って、スモッグ警報日
などの特定の日には、エンジン排気サブシステム940
を介して、エンジン排気がより厳しい基準にセットされ
得る。明らかに、これは車両の性能に悪影響を与え、特
定のユーザには歓迎されない。同様に、燃料マイザ・サ
ブシステム950は、特定の燃費を維持するための車両
の全体性能を要求するようにセットされ得る。車両操作
者は1回乃至2回の急速な加速を許可されるが、それ以
後は、それらの加速を補償し、車両の全体燃料効率を維
持するように、車両の性能が厳格に制限される。
【0051】最後に、エンジン性能システム900は、
積載量/高さ調整サブシステム960を含む。積載量/
高さ調整サブシステム960は、車両の高さ及び車両が
運搬している積載量に応じて、エンジンの性能を変更す
る。従って、例えばトラックがボートを引いている場合
など、車両が重度に積載されている場合、車両性能特性
は高度な加速車両から、特に上り坂やボート・ランプな
どを牽引するのに適した車両へと変化する。これは勿
論、サブシステムにおける他の性能特性を犠牲にする。
【0052】安全システム800同様、エンジン性能シ
ステム900は容赦なく、盗難防止及び回復サブシステ
ム210とリンクされ得る。一旦盗難防止及び回復サブ
システム210が無許可のユーザを検出すると、メモリ
22に記憶されるエンジン性能パラメータがエンジン性
能システム900を車両を動作不能にするレベルにセッ
トする。例えば、車両スピード920パラメータが車両
をゼロ・スピードに制限するようにセットされたり、エ
ンジンRPMサブシステム910がエンジンをゼロRP
Mに制限するようにセットされる。また、車両加速サブ
システム930がゼロにセットされる。従って、車両の
エンジンが動作不能にされる。
【0053】本発明の重要な態様は、ユーザがどのよう
に搭載コンピュータ20とインタフェースするかであ
る。図10は、本発明が実装され得るユーザ・インタフ
ェース・システムを示す。ユーザ・インタフェース・シ
ステム28は、様々な異なるサブシステムを個々に、ま
たは互いに組み合わせて使用する。有効な刺激的な新た
な概念の1つは、スマートカード1015及びスマート
カード・リーダ1010を含む。スマートカードは当業
界では周知であり、ここでは詳述しないが、本発明の目
的のために、スマートカード1015は少なくとも、ス
マートカード・リーダ1010により読出されるメモリ
1016を含む。ユーザが車両に乗り込むとき、ユーザ
はスマートカード1015をスマートカード・リーダ1
010に挿入することにより識別される。搭載コンピュ
ータ20はスマートカード・リーダ1010からの入力
を認識し、ユーザに関する情報を求めて、メモリ22を
アクセスする。1実施例では、搭載コンピュータ20は
単に、スマートカード1015上のメモリ1016から
の入手可能データを搭載システム・メモリ22に記憶さ
れた特定ユーザのデータとチェックする。他の実施例で
は、搭載コンピュータ20が、ユーザを許可するために
設計された一連のID検証ステップにおいて、スマート
カード1015上のプロセッサ(図示せず)と協働す
る。
【0054】スマートカード1015の別の利点は、ス
マートカード・メモリ1016が単なる数値データ以外
のデータを含み得ることである。メモリ1016は、ス
マートカードの所有者に関する全てのデータを含み得、
それらには、車両の様々な機能及びサブ機能をセットす
るために適用される全てのユーザ特定選好が含まれる。
メモリ1016はまた、ユーザの指紋パターン、ユーザ
の声紋パターン、ユーザの虹彩模様パターン、またはユ
ーザの手書きパターンなどのユーザ識別データを含み得
る。1例では、スマートカードは実際に搭載コンピュー
タ20を介して、認可プロセスを開始できる。ユーザは
次に、指紋リーダ1020などの第2のユーザ・インタ
フェースを介して識別を確認するように要求される。
【0055】重要な点は、スマートカード・メモリ10
16が1車両に対する、または複数車両に対するユーザ
特定パラメータを記憶するために使用されることであ
る。同様に、メモリ22は車両を操作することを許可さ
れる全てのユーザに対するユーザ特定パラメータを記憶
し得る。
【0056】許可されるスマートカード1015を有す
る意図されたユーザが、車両の実際の操作者として確認
されると、システムの詐欺行為及び車両盗難が多大に低
減する。この目的を達成するための最も確実な方法は、
ユーザの生物学的属性または生物測定学的情報を車両イ
ンタフェースに登録することである。ユーザを識別する
ために、最も広範に使用される生物測定学的データは、
ユーザのイメージまたはピクチャである。2番目に有用
な生物測定学的な、そして多分搭載システムが最も早く
分析できるデータはユーザの指紋である。本発明の別の
実施例では、一旦スマートカード1015がスマートカ
ード・リーダ1010により読出され、搭載コンピュー
タ20により許可されると、ユーザはユーザの指102
5を指紋リーダ1020を介して入力するように要求さ
れる。搭載コンピュータ20は次に、ユーザの指紋パタ
ーンを搭載メモリ22またはスマートカード・メモリ1
016に記憶されるユーザのデータにより識別される指
紋と比較する。一旦、ユーザが搭載コンピュータ20に
より、スマートカード1015の正当な所有者と識別さ
れると、搭載コンピュータ20は、ユーザが搭載コンピ
ュータ20内で許可される最も高いセキュリティ・レベ
ルをアクセスすることを可能にする。
【0057】ユーザIDの検証は、多数の他の手段によ
り達成され、それらには、グラフィカル・ユーザ・イン
タフェース(GUI)1080を介するタッチパッド1
060または数字パッド1070が含まれる。GUI1
080は有利であるが、本発明の実装には本質的でな
い。実際、GUI1080はパッチパッド1060また
は数字パッド1070を有しても、有さなくてもよく、
またそれらの3つの任意の1つが組み合わせて使用され
得る。
【0058】別の実施例では、本発明はシステム・メモ
リ22内に、またはスマートカード1015のメモリ1
016上に記憶される声紋を介して、生物測定学的ユー
ザ識別を要求する。その場合、ユーザ・インタフェース
・システム28はマイクロフォン1030を含む。ユー
ザは、ユーザの音声1035をマイクロフォン1030
に入力することによりシステムとインタフェースし、次
に搭載コンピュータ20が音声パターンを、システム・
メモリ22内、またはスマートカード1015のメモリ
1016上に記憶されるユーザの音声パターンと比較す
る。
【0059】コンピュータ・メモリ22または他の好都
合なメモリに記憶される生物測定学的情報は、ユーザの
識別の検証以外の本発明の特定の態様を実行するのに有
用である。本発明の別の実施例では、ユーザはタッチパ
ッド1060または数字パッド1070を使用するので
はなく、ユーザのパスワードをマイクロフォン1030
に口頭で入力することにより、搭載コンピュータ・シス
テム20により許可される。ユーザ識別検証は第2のス
テップとしてでは無しに、搭載コンピュータ・システム
20により同時に実行され、それによりユーザの認可の
ために必要な時間を節約する。1つまたは複数の搭載シ
ステムに関連付けられるユーザ特定選好の変更もまた、
単にマイクロフォン1030に話しかけることにより同
時に実行される。例えば、ユーザは最初に搭載コンピュ
ータ20により許可され、次にGUI1080を介して
ユーザ指定選好を入力するのではなく、単に口頭で選好
を変更する。搭載コンピュータ・システム20は、メモ
リに記憶された音声パターンからユーザの音声パラーン
を同時に認識し、ユーザの音声コマンドを認識する。ユ
ーザの音声を許可する間に、ユーザの音声が認識可能な
コマンドのために解析される。搭載コンピュータ20は
次に、ユーザ特定選好を変更するなど、ユーザのコマン
ドを実行する。
【0060】本発明の1実施例の極端な例では、緊急事
態において、車両内の乗り手が実際に車両操作者のアク
セス権限を無視し、操作者のユーザ特定性能選好を変更
する。例えば、車両操作者が車両を不注意にまたは危険
に操作していたり、操作者が不能になったり、応答でき
なくなったりする場合、乗り手は口頭で性能選好を変更
し、車両を停止させる。乗り手の音声パターン及び音声
は搭載コンピュータ・システム20により認識されるの
で、乗り手は搭載コンピュータと手動式にインタフェー
スする必要はない。
【0061】音声または音声認識は、一般的な提案とし
て周知であり、マン−マシン・インタフェースに関わる
当業者であれば、次のような異なる方法が理解できよ
う。例えば、Fitzpatrick、Gregory P.らによる199
7年9月23日付けの米国特許第5671328号"Met
hod and Apparatus for Automatic Creation of a Voic
e Recognition Template Entry"は、データ処理システ
ムにより受信される複数のコマンドから、音声処理テン
プレート入力を自動的に生成するデータ処理システムを
開示し、Andreshakらによる1997年9月2日付けの
米国特許第5664061号"Interactive Computer Sy
stem Recognition Spoken Commands"は、ターゲット・
コンピュータ・プログラムを実行するプロセッサと、タ
ーゲット・コンピュータ・プログラムのために、発声を
コマンド信号に変換する音声認識装置とを有する対話式
コンピュータ・システムを開示し、Ellozyらによる19
97年7月15日付けの米国特許第5649060号"A
utomatic Indexing and Aligning of Audio and Text U
sing Speech Recognition"は、(テープ上に記録され
た)音声を復号し、復号化テキストを有するファイルを
生成する自動音声認識装置を使用し、書込まれた写しを
ビデオ内の音声及びオーディオ・クリップに自動的に位
置合わせする方法を開示する。これらの特許の各々は、
本願の出願人に権利譲渡されている。
【0062】本発明の別の重要な態様は、単に取引情報
を口述することにより、電子商取引を事前に許可するこ
とである。そのために、車両操作者は車両を操作する間
に、特定ベンダに関する商品取引データを自由に生成で
きる。例えばハイウェイから給油所に入る間にユーザは
特定の燃料ベンダの許可、燃料の等級及び量、及び支払
方法の指定のためにパラメータをセットし得る。このよ
うにして、車両が給油所に入る前に取引を行うために必
要な全ての情報が編集される。取引全体が搭載コンピュ
ータ・メモリ22に記憶されるので、一旦車両が燃料ポ
ンプに来ると、給油が実質的に自動的に行われ、車両操
作者との対話はほとんど要求されない。
【0063】他の商品及びサービスは、車両を操作して
いる間に、音声認識技術を用いて開始され得る。電話呼
び出しの発信、ファクシミリの送信、電子メールのチェ
ック、個人ページャのアクセスは全て、車両を操作する
間に、セルラ/PCSサブシステム520を使用し、容
易に且つ安全に達成される。長距離運輸業者及びインタ
ーネットのアクセス、及びペイパービュー方式の娯楽事
象のダウンロードでさえも車両内から達成され得る。或
いは、本発明は、車両を操作する間に持ち帰り用ファー
スト・フードを事前に購入し、車両がレストランのドラ
イブイン式ウィンドウに到着するときには、既にファー
スト・フードが準備済みであるように、ありきたりの作
業のために使用され得る。本発明は主にパーソナル・エ
リア・ネットワーク(PAN)技術を使用し、車両とベ
ンダ間で事前に記憶済みの商品取引データを転送する
が、衛星通信リンク・サブシステム510またはセルラ
/PCSサブシステム520も同一のタスクを容易に実
行する。
【0064】本発明は特に、車両操作者が絶えず積み荷
を載せて配達し、異なる運輸業者と新たな支払い及び契
約を結ぶ、長距離トラックなどの状況において有用であ
る。
【0065】ユーザの識別を確認する別の可能な手段
は、ユーザの虹彩模様パターンを含む。この場合、CC
Dカメラ1040がユーザの目1045のイメージを搭
載コンピュータ20に入力し、イメージが分析され、シ
ステム・メモリ22内またはスマートカード・メモリ1
016上に記憶される虹彩模様パターンと比較される。
別の実施例では、ユーザ・インタフェース28がユーザ
の手書きサンプルをシステム・メモリ22内またはスマ
ートカード・メモリ1016内に含む。ユーザはGUI
1080の出力により指示されるように、所定の文また
は一連の単語をタッチパッド1060上に入力する。次
に、搭載コンピュータ20がその一連のスラッシュ及び
身振りをシステム・メモリ22に記憶されるパターンと
比較する。
【0066】本発明の別の実施例では、ユーザは単に数
字パッド1070を介して、適切な個人ユーザPIN1
075を入力するように要求される。一般に、個人識別
番号(PIN)はユーザが常に所有する不変の番号であ
るが、最近及びGUIの登場により、個人識別番号は単
なる番号を越える。例えば、個人識別番号は実際には、
ユーザが番号、すなわち"アルゴリズム的パスワード"に
適用する操作である。アルゴリズム的パスワードの例
は、"1234"などの番号をGUI1080を介してユ
ーザに表示することである。ユーザにだけ知られるアル
ゴリズムは、例えば外側の桁の各々を10から減算し、
2つの内側の桁を転置する。従って、番号"1234"に
応答して、ユーザは番号"9326"をGUI1080に
入力する。誰かがユーザがその番号を入力するのを見た
としても、操作はユーザにだけ知れているので、その者
はユーザが表示番号にどのようなアルゴリズムを適用し
たかを知ることができない。ユーザの機敏さをテストす
るために、より複雑なアルゴリズムが案出され得る。こ
うした機敏さテストは、酔ったユーザや、睡眠不足また
は病気のために車両を安全に操作できないユーザを抑制
するのに効果的であることが知られている。最後の実施
例では、ユーザ・インタフェース28が、ユーザの息1
055をテストし、アルコール含有量を測定するブレサ
ライザ1050を含む。麻薬やアルコールの影響を受け
たまま、運転しがちなユーザは、車両を操作することを
許可される前に正気であることを証明することを要求さ
れる。この場合、ユーザの息1055が搭載コンピュー
タ20により分析され、既知のアルコール飲料の存在が
検出される。ユーザは不許可とされ、車両が搭載コンピ
ュータ20により使用禁止にされる前に、ブレサライザ
・テストを合格する何度かの機会を与えられ得る。
【0067】最後に、マスタ・ユーザまたは管理者など
の十分に高いセキュリティ・レベルを有するユーザは、
プロキシによる続くユーザ識別検証を許可し得、それに
より、検証にもとづきアクセスを拒否されたユーザによ
る、特定の搭載システムへのアクセスを可能にする。こ
れは識別検証サブシステムの障害によりもたらされる、
識別検証問題を解決する重要なフィーチャである。
【0068】本発明の重要な態様は、これらの識別検証
サブシステムの1つまたは全てが、ユーザ・インタフェ
ース・システム28内に含まれ得ることである。スマー
トカード1015の利点は、それが搭載コンピュータ2
0と接続されない間に、更新及び消去され得るメモリ1
016を含むことである。搭載コンピュータ・メモリ2
2と異なり、スマートカード1015はユーザが車両内
にいない間に、そして実際、車両がユーザの所有でない
場合でさえも、読出され、更新され得る。従って、スマ
ートカード・メモリ1016上に記憶されるユーザ特定
選好は、ユーザ以外の誰かにより更新され得て、フリー
ト・ディスパッチャや車両の所有者、または親、或いは
究極的に車両の責任を負う者のなすがままにユーザを定
める。また、スマートカードは、様々な異なる車両に対
するユーザ選好を含み得る。
【0069】或いは、スマートカード・メモリ1016
は、ユーザ指定パラメータを独立の装置形式で含む。独
立の装置形式を使用し、ユーザ指定パラメータを記憶す
ることにより、ユーザは様々な異なる車両及び車両タイ
プにより所望される指定パラメータをセットし得る。装
置独立パラメータは、スマートカードが挿入される任意
の車両の搭載コンピュータにより、装置依存パラメータ
に変換される。一旦ユーザが各異なる車両に慣れると、
パラメータのあるものは微調整またはひとひねり(twea
king)を要求し得るが、大半のユーザ指定パラメータは
ひとひねり無しにユーザの期待を満足する。ユーザ特定
パラメータを装置独立形式でスマートカード上に記憶す
ることにより、大変なメモリ節約が達成される。ユーザ
特定パラメータの複数のセットを様々な異なる車両に記
憶するのでは無しに、スマートカード上に記憶される1
セットのユーザ指定パラメータが、スマートカードが挿
入される特定車両の搭載コンピュータにより、装置依存
パラメータに変換される。
【0070】図22は、車両とベンダ間の電子商取引に
関わる本発明の好適な実施例を示す。本発明の好適な実
施例では、車両操作者が、パーソナル・エリア・ネット
ワーク(PAN)技術を装備する車両と、PAN技術を
組み込む車両と通信するように設計されたベンダ・コン
ピュータ・システムとの間で給油操作を開始する。PA
N技術については、Coppersmith、Donらによる1998
年8月18日付けの米国特許第5796827号"Syste
m and Method for Near-Field Human-Body Coupling fo
r Encrypted Communication with Identification Card
s"で述べられている。この例では、電界キャリア上で変
調される暗号化識別を有する自動車などの車両が、特定
の車両識別に指標付けされた変調データを受信する燃料
ポンプと通信する。PAN技術の使用により、伝送手段
が燃料ホース、燃料そのもの、または燃料ホース/ノズ
ル装置内に組み込まれた隠れ導体の1つを介する。こう
した構成では、ユーザは単に燃料ノズルを車両内の燃料
ポートに接続し、PAN技術伝送手段が、車両及びベン
ダ・コンピュータ・システムの両方を認証する。
【0071】本発明の好適な実施例はPAN技術を使用
し、取引データ転送を実行するが、PANだけが唯一の
通信リンクである必要はなく、本発明の実施を制限する
ものではない。衛星通信リンク・サブシステム510ま
たはセルラ/PCSサブシステム520が、車両をベン
ダのPANデータ・ポートに接続する前に、または商品
取引と同時に、取引データ転送タスクを容易に実行でき
よう。
【0072】図23は、PAN技術を使用し、車両と燃
料ポンプ間を伝搬される変調信号を示す。本発明の1実
施例では、変調信号は、極めて低い電圧をホースそのも
のを介して、または車両の電界キャリア上の変調信号を
容量的に検出するポンプ内の受信機を通じて伝搬するこ
とにより、車両と燃料ポンプ間で暗号化情報を伝達す
る。再度、ベンダ及び車両操作者の両方を保護するため
に、キャリア上に含まれる情報が暗号化される。
【0073】図11は、本発明の1実施例を示す。パー
ソナル・エリア・ネットワーク(PAN)技術の使用に
より、車両はほとんどユーザとの対話無しに、所定の商
品及びサービスのために自主的にベンダと通信する。本
発明の1実施例では、ベンダは燃料卸売業者である。こ
の場合、プロセスはステップ1100で開始する。ユー
ザは燃料ポンプ・ノズルを車両内に挿入する(ステップ
1105)。ユーザは燃料ノズルを挿入する必要はな
く、ベンダにより提供されるポンピング構成に従い、燃
料ノズルが自動的に車両に結合し得る。更に、システム
は燃料ノズル上に組み込まれる赤外線データ検出技術を
含み得、これが自動的に、車両ポートへのノズルの適切
な挿入を検出する。赤外線検出プロトコルのための規格
がIrDA(Infrared Data Association)により制定
されている。車両とポンプ・コンピュータ間のホースを
伝搬するナノボルト信号を使用することにより、ポンプ
・コンピュータは車両コンピュータとのハンドシェーク
を試みる(ステップ1110)。ある理由でハンドシェ
ークが発生しない場合、プロセスは終了し、従来手段に
よる手動給油が必要となる(ステップ1165)。ハン
ドシェークが成功すると、ポンプ・コンピュータが車両
コンピュータから、車両及びユーザ識別パラメータ、E
FT現金ID番号、選択燃料の等級、許可された現金
額、報告TCP/IPアドレス、及び他の任意選択パラ
メータを含むデータを受信する(ステップ1115)。
本発明の重要なフィーチャは、ユーザがベンダとの対話
の責任から解放されることである。なぜなら、取引に関
する全てのオプションが事前に決定され、選択され、ポ
ンプ・コンピュータを介してベンダに送信されるデータ
と一緒に含まれるからである。次に、ポンプ・コンピュ
ータがポンプ・データを車両コンピュータに転送する
(ステップ1120)。こうしたポンプ・データには、
ベンダまたはビジネス及び提携パラメータ、燃料の等
級、転送されようとする現金額、及びベンダにより提供
される他の任意選択パラメータが含まれる。ポンプ・コ
ンピュータは次に、現金口座から引き落とすための最終
的な許可を車両コンピュータから受信する(ステップ1
125)。デフォルト指定の現金額が、EFT現金口
座、スマートカード、または個人用/商業用クレジット
・カードから保有され、ポンプ・コンピュータは、デフ
ォルト指定の金額まで給油することを許可する(ステッ
プ1130)。ユーザは次に給油を開始するか、或いは
給油が自動的に開始する(ステップ1135)。
【0074】1実施例では、燃料がポンプから車両に転
送される間に、燃料転送に対応する給油データも車両コ
ンピュータに転送される(ステップ1140)。ある時
点で、給油は停止される(ステップ1145)。給油は
操作者により自発的に停止されるか、車両が満タンとな
るときに自動機能として、或いは引き落とされるデフォ
ルト指定額に達するとき停止される。次に、ポンプ・コ
ンピュータが燃料転送及びEFT現金転送を照合する
(ステップ1150)。このプロシージャの間、車両コ
ンピュータ及びポンプ・コンピュータは、ステータス信
号を送信する。車両コンピュータとポンプ・コンピュー
タ間のステータス信号の流れが中断すると、中断時のス
テータスが車両コンピュータ及びポンプ・コンピュータ
の両方により知られる。1実施例では、給油が完了し、
燃料及び現金転送が照合されると、ポンプ・コンピュー
タが電子メールにより、またはTCP/IPアドレスを
使用する他のプロトコルを通じて、車両の本拠地または
報告サイトをアクセスする。ポンプ・コンピュータは、
車両コンピュータにより提供された取引の報告を、指定
された報告サイトに伝達する(ステップ1155)。任
意的に、この情報は、車両コンピュータとポンプ・コン
ピュータ間で信号を暗号化データとして伝送することに
より保護され得る。報告は、給油の間に発生した障害を
含み得る(ステップ1155)。この報告の間、燃料転
送とEFT現金転送の間に食い違いが存在するか、給油
の間に障害が発生するか、個人クレジット・カードが使
用される場合、ポンプ・コンピュータはこの発生を書留
め、2つの口座と車両の本拠地のコンピュータとを調停
しようとする。ポンプ・コンピュータまたは系列会社の
コンピュータが系列会社のネットワーク・コンピュータ
上において、EFT現金口座及びユーザIDにフラグを
立てる(ステップ1160)。そのようにして、系列会
社システムが疑惑の活動に対して、この特定のEFT現
金口座及びユーザIDを追跡することができ、EFT現
金が実際にユーザの口座から引き落とされたことを保証
する。
【0075】ステップ1155に戻り、ポンプ・コンピ
ュータはセルラ、PCS、衛星通信リンク、または他の
通信手段を介して報告サイトと通信しようとする。この
情報は陸線を介して、報告サイトのTCP/IPアドレ
スに電子メールとして、或いは他のより高度なプロトコ
ルを通じて伝達される。これは本発明の重要なフィーチ
ャである。なぜなら、そうすることで、大型車両ターミ
ナルなどの報告サイトがデータを車両に入力でき、次に
車両のユーザがデータを調停された形式で、通信/イン
タフェース・システム500を介して、車両に返送し得
るからである。
【0076】通信システムは次に、給油データを保守ロ
グ640及び運転ログ650などの適切なログに入力す
る。このようにして、車両自体がルート途中の特定の時
点において車両が要求する燃料の量にもとづき、自動的
にその性能を追跡することができる。その結果、専門機
械工が保守ログ640を読出し、それを運転ログ650
と比較し、燃料消費の効率的なレベルを決定する。専門
機械工はまた、保守ログ640及び運転ログ650を評
価することにより、他の重要な情報を収集する。例え
ば、車両が多数の様々な給油所において再給油された
後、機械工はどの燃料品種がどの車両から最善の性能を
もたらすかを決定する。同様に、機械工は、車両が翌日
の使用のために駐車中に、車両から燃料が盗難されたか
否かを判断できる。保守ログ640はまた、ある期間に
渡り、或いはユーザが車両を操作中に燃費がどうである
かに関し、GUIサブシステム1080を介してユーザ
に警報する自動機能を有し得る。
【0077】図12は、燃料転送プロセスの間の障害発
生に関する本発明の別の実施例を示す。図12のステッ
プ1200乃至1235は、図11のステップ1100
乃至1135と同一である。ステップ1235で開始
し、燃料は燃料転送に関する対応するデータと共にポン
プから車両に転送される。プロセスのある時点で、ポン
プによりシステム障害が検出される(ステップ124
0)。給油が即時打ち切られる(ステップ1245)。
ポンプは次に燃料転送及びEFT現金転送を調停する
(ステップ1250)。次に、プロセスを完了するので
はなく、ポンプ・コンピュータは通信がポンプと車両間
で中断されたか否かを判断する(ステップ1253)。
中断が発生した場合、制御はステップ1210に戻り、
ポンプは再度それ自身と車両コンピュータとの間のハン
ドシェークを試行する。ハンドシェークが成功すると、
プロセスはステップ1210で再び開始し、給油がその
中断時点から再開される。ハンドシェークが確立されな
い場合、プロセスは終了される(ステップ1265)。
しかしながら、ポンプと搭載コンピュータ20間で通信
が存在しない場合、ポンプ通信システムまたは車両コン
ピュータのPANインタフェースのいずれかに障害が存
在し得る。この場合、ポンプが前述のように報告サイト
をアクセスし、障害発生情報を含む伝送データを報告サ
イトに転送する(ステップ1255)。ステップ125
5はまた、ポンプ・コンピュータと車両コンピュータ間
の通信が完全な場合にも実行される。再度、給油の間に
中断が存在したので、通信リンクがポンプと車両間に存
在するか否かに関わらず、ユーザの現金口座及びユーザ
IDが系列会社のネットワーク・コンピュータ上でフラ
グを立てられる。フラグはベンダに、車両とコンピュー
タ間の最後の燃料転送に問題があったことを警報する
(ステップ1260)。プロセスは次にステップ126
5で終了する。
【0078】図13は、車両の搭載コンピュータの見地
から見る以外は、図12と同一である。プロセスはステ
ップ1300で開始し、車両操作者はステップ1305
で燃料ノズルを車両に挿入する。車両搭載コンピュータ
20が、ポンプ・コンピュータと車両コンピュータ間の
ハンドシェークを求める(ステップ1310)。ハンド
シェーク・データは、通信/インタフェース・システム
500のパーソナル・エリア・ネットワーク・ポート5
30を介して、車両搭載コンピュータに転送される。ハ
ンドシェーク・データがポンプ・コンピュータから車両
コンピュータに転送されない場合、ベンダはPAN技術
を扱う装備が成されていないと想定され、プロセスはス
テップ1370で終了する。転送が成功する場合、車両
は特定のデータを車両のコンピュータから転送する(ス
テップ1315)。こうしたデータには、車両の識別、
EFT番号、所望される燃料の等級、許可される現金
額、報告TCP/IPアドレスまたは通信ポート、及び
任意選択パラメータが含まれる。このステップはユーザ
を車両操作者が一般に燃料停止の際に実行しなければな
らない多くのありきたりの作業から解放する。例えば、
ユーザは燃料の等級を選択したり、ポンプをオンした
り、会計係りに支払う必要がない。場合によっては、ユ
ーザは燃料ノズルを車両内に挿入する必要さえない。な
ぜなら、その活動も自動化され得るからである。
【0079】搭載コンピュータ20は次に、ポンプ・コ
ンピュータからポンプ・データを受信する(ステップ1
320)。こうしたデータには、ビジネス及び提携パラ
メータ、転送される予定の燃料の等級、ステップ131
5で車両から反映された転送予定の現金額、及び他の任
意選択パラメータが含まれる。搭載コンピュータは次に
ステップ1325で、系列会社がEFT現金口座から、
ステップ1315及び1320で合意された金額を引き
落とすことを許可する。給油プロセスがステップ133
0で開始する。給油プロセスが進行すると、搭載コンピ
ュータは給油データをポンプ・コンピュータから受信す
る(ステップ1335)。こうした給油データには、転
送される燃料の量、及び転送の間のシステムのステータ
スが含まれる。搭載コンピュータ20が燃料転送プロセ
スの間に障害を検出すると(ステップ1340)、給油
が即時打ち切られる(ステップ1445)。燃料の転送
は主にポンプにより制御されるので、給油プロセスの打
切りは、車両搭載コンピュータがポンプ・コンピュータ
に給油が完了したことを通知することにより、ポンプ・
コンピュータに給油プロセスを終了するように指示する
ステップを含み得る。また、給油プロセスの間の障害は
安全性の問題でもあるので、搭載コンピュータ20は警
告、計器及び照明サブシステム830を介して、または
GUIサブシステム1080を介してユーザに警告しよ
うとする。
【0080】いずれの場合にも、障害が検出された後の
ある時点において、給油プロセスが打ち切られる。搭載
コンピュータは次に、ポンプ・コンピュータから転送さ
れた最後の燃料転送データを読出し、スマートカード口
座からのEFT現金転送をチェックする(ステップ13
50)。搭載コンピュータは次に、ポンプと車両間の通
信に中断が存在したか否かを判断しようとする(ステッ
プ1353)。存在した場合、搭載コンピュータ20
は、ポンプとコンピュータ間の別のハンドシェークを求
め、ステップ1310に戻る。ハンドシェークが完了す
ると、プロセスはステップ1315で新たに開始する。
しかしながら、ポンプ・コンピュータと車両コンピュー
タ間に通信が現れない場合、車両コンピュータはその報
告サイトの報告TCP/IPアドレスをアクセスし、転
送済みの金額を含む取引障害を報告する。車両コンピュ
ータはまた報告サイトに、EFT口座上の保留の可能性
について警報する(ステップ1355)。これは通常、
通信/インタフェース・システム500を通じて、セル
ラPCSサブシステム520または衛星通信リンク51
0を介して実行される。報告サイトは給油プロセスにお
いて障害が発生したことを知り、ポンプ・コンピュータ
を制御する系列会社が報告サイトと連絡を取るとき、報
告サイトは車両データを入手し、系列会社から到来する
報告を調停する。ある時点で、車両はそれ自身のEFT
現金口座記録を、系列会社のネットワーク・コンピュー
タから受信される車両取引報告と調停しなければならな
い(ステップ1360)。ハンドシェークが再確立され
たか、障害が発生しなかった場合、これはプロセスのお
ける通常のステップである。そうでない場合、ポンプ・
コンピュータは、調停がステップ1360で達成され得
る前に車両のホーム報告サイトからの返信を要求し得
る。一旦適切な通信が確立され、調停が車両のホーム・
サイトにおいて発生すると、車両はそれ自身のEFT現
金口座またはスマートカードを調停する。次に、TCP
/IPアドレスを介して確認がホーム・サイトに報告さ
れる(ステップ1365)。次に、プロセスはステップ
1370で終了する。
【0081】本発明の他の実施例も可能である。例え
ば、スマートカード上で使用可能な現金を有するのでは
なく、ポンプ・コンピュータが系列会社または系列会社
の金融機関と連絡を取り、ホーム・ユーザの金融口座か
ら自動的に引き落としてもよい。記録が依然搭載コンピ
ュータ20により、または車両のホーム報告サイトにお
いて保持され得る。しかしながら、実際に転送可能な現
金は、スマートカード上または車両コンピュータのメモ
リ内に保持される。別の実施例では、システムが両方の
現金転送オプションを利用し得る。例えば、主要なオプ
ションは、ユーザの金融機関から、燃料転送をまかなう
現金額を転送することである。しかしながら、ある理由
で金融機関へのリンクがダウンするか、他の問題がユー
ザのシステム、金融ネットワークまたはポンプ・システ
ム内で発生すると、現金が緊急時にスマートカード上で
使用可能になる。その場合、スマートカードは燃料転送
の現金額だけ引き落とされる。
【0082】他の実施例では、PAN技術が、搭載コン
ピュータ20により制御される他のシステムと協働す
る。例えば、車両の操作者が、燃料レベルが燃料が補充
される必要のあるポイントに近づいていることを検出す
ると、保守ログ640が自動的に、車両にとって最善の
性能を提供する燃料品種及び等級を評価する。その情報
が地図及びデータベース・サブシステム620に転送さ
れ、車両操作者は車両のルートに沿って、最善の品種の
ベンダの識別に関して知らされる。車両操作者は車両が
位置する正確な位置から、ルートに沿う次に可能な再給
油所への方向さえも、(車両を突き止める)GPSサブ
システム610及び地図及びデータベース・サブシステ
ム620を介して提供され得る。搭載コンピュータ20
が、車両が好適なベンダを通り過ぎたことを検出する
と、システムは地図及びデータベース・サブシステム6
20を介して、車両のルートに沿う次に可能なベンダを
識別し、GPSサブシステム610により確認される車
両位置にもとづき、車両操作者にそのベンダへの方向を
提供する。
【0083】明らかなように、完全統合型のPAN技術
が搭載コンピュータ・システム20と共に、車両操作者
にとって貴重な利便性及び時間節約を提供する。より詳
細には、性能、保守及びコスト管理の詳細記録が、車両
のフリート制御装置に提供される。保守及び利用コスト
の問題は、車両の増加に伴い指数関数的に増加するが、
本発明のシステムにより、多くの態様において実行され
る必要のある物理活動の量が実際に低減する。これは保
守ログ、運転記録及び性能記録の更新のために要求され
る時間が、使用される車両の数が増加しても、大幅に増
加しないからである。従って、車両性能及び効率に関連
付けられる問題、或いはベンダに関連付けられる問題
が、単一車両によるよりも大幅に早く暴露し、それによ
りシステムのコストを更に低減し、その利便性を増加さ
せる。
【0084】図14乃至図21は、本発明のデータ構造
を示し、スマートカード・メモリ1016、搭載コンピ
ュータ20のメモリ22内に、またはスワイプ・カード
上に暗号化情報として記憶され得る。低レベルでは、デ
ータ構造はユーザに固有の複数のデータ・フィールドを
含む。ユーザ記録1400はユーザID、検証、セキュ
リティ・レベル、選好、選好制限、及びユーザ・ログ・
データを有する。ユーザ記録1400の各フィールド
は、ユーザ記録1400下にリストされるフィールドに
関連付けられる詳細を含む、他のリストに動的にリンク
される。
【0085】図15は、ユーザIDデータ構造を示す。
ユーザIDデータ構造1500は2つのフィールド、す
なわちユーザの名前及びユーザのID番号を有する。こ
れらのフィールドのいずれもユーザを識別し、ユーザに
関するデータを前述のメモリの1つから検索する手段と
して使用される。
【0086】図16は、検証データ構造1600を示
す。一旦ユーザが識別されると、検証シーケンスが、ユ
ーザ・インタフェース28に関連して前述したように、
発生する。ユーザの識別において使用される関連データ
が、検証データ構造1600内に記憶されるか、関連デ
ータがメモリ内に配置されるメモリ・アドレスに対して
リンクが提供される。検証データ構造1600は、PI
N番号の形式でユーザだけに知られるパスワード、アル
ゴリズム的パスワード、ユーザのスマートカードを検証
するハンドシェーク・データ、関連指紋データ、虹彩模
様データ、声紋データ、そして最後に、マスタ・セキュ
リティ・レベル以上のユーザにより許可されたプロキシ
を検証するフィールドを含む。これらのフィールドに含
まれる情報は、車両を操作しようとしている者が、実際
にユーザID1500において識別される者であること
を検証するために使用される。
【0087】図17は、セキュリティ・レベル・データ
構造1700を示す。一旦ユーザの肯定的識別が確立さ
れると、ユーザは搭載コンピュータ20によりセキュリ
ティ・レベルを与えられる。セキュリティ・レベル・デ
ータ構造1700は異なるセキュリティ・レベルを示
す。前述のように、それらは通常ユーザ、マスタ・ユー
ザ、管理者、サービス・センタ、駐車係りまたはセミユ
ーザ、盗人、及び飲酒運転手である。各セキュリティ・
レベルは、ユーザが所定の選好セット、及び特定のセキ
ュリティ・レベルに関連付けられる選好制限をアクセス
することを許可する。前述のように、通常ユーザは車両
の重大でない全てのシステムへのアクセスを与えられ
る。従って、通常ユーザはそれらの重大でないシステム
またはサブシステムのいずれかにおいて、選好をリセッ
トできる。他方、マスタ・ユーザはより重大なシステム
を含む、より多くのシステムへのアクセスを与えられ
る。マスタ・ユーザは、重大でないシステムに関連付け
られる選好をセットできるだけでなく、重大なシステム
に関連付けられる選好もセットできる。
【0088】図18は、可能な選好の極めて省略された
データ構造を示す。選好データ構造1800は、座席調
整、温度調整、ラジオ/娯楽システム調整、電話番号設
定、乗り心地選好、加速度選好、警報メッセージ選好、
及びエアバッグ設定フィールドを含む。実際上、セット
される潜在的な選好の数は、少なくとも搭載コンピュー
タ20により制御されるサブシステムの数に等しく、各
サブシステムが複数の関連ユーザ特定選好を有し得るの
で、その何倍もの数を含み得る。しかしながら、管理者
は重大であるか否かに関わらず、より多くの選好をセッ
トすることを許可される。管理者は、特定の車両の全て
のユーザに対する選好制限をセットすることを許可され
る。
【0089】図19は、選好制限データ構造1900を
示す。多くの点で、選好制限はシステム・デフォルト選
好として作用する。一旦、選好制限が、選好制限データ
構造1900に関連付けられるフィールドに入力される
と、それらはシステム・デフォルト値として、搭載コン
ピュータ20のメモリ22内に保存される。この例で
は、選好制限は管理者セキュリティ・レベルを有するユ
ーザによってのみリセットされ得る。従って、マスタ・
レベル・ユーザなどの特定のユーザは、これらの制限内
でユーザ特定選好設定を調整できるが、マスタ・ユーザ
は選好制限を超えてユーザ特定選好を調整することはで
きない。
【0090】図20は、ユーザ・ログ・データ・データ
構造2000を示す。簡単に前述したように、ユーザ・
ログ・データ・データ構造2000は、ユーザにより指
標付けされ、車両のユーザ制御の間に発生する事象から
搭載コンピュータ20により編集される。例えば、最初
の3つのフィールドは、ルーチン保守及び操作者ログ情
報、すなわちエンジン・タイム時間、ログイン時間、及
び走行距離を含む。第4のフィールドは、ユーザにより
消費された金額に関する。1実施例では、スマートカー
ドが所定の現金値を有する。ユーザが旅程に従い進行
し、その旅程の間に必要とされる商品及びサービスを消
費すると、消費された現金額が自動的にこのフィールド
に記録される。車両の操作に関わる他のフィールドには
達せられた最大スピード、維持された平均スピード、平
均加速度、最大エンジンRPM、ブレーキ・ロック防止
取り決めに関するデータ、牽引制御データ、及びエアバ
ッグ配備に関するデータが含まれる。管理者または車両
に対して責任を負う者にとって有用な他のフィールドに
は、車両がホームから移動した最大距離、車両が設定さ
れたルートから移動した最大距離、予め設定された宛先
から追跡された最大距離、及びGPS旅程追跡フィール
ドが含まれる。GPS旅程追跡フィールドは、多分、地
図及びデータベース・サブシステム620及びGPSシ
ステム610を用いることにより、移動及び追跡システ
ム600により編集されたグラフィック・データにリン
クされる。管理者は、時間注釈を含み、車両が移動した
正確なルートのグラフィック・イメージを見ることがで
きよう。最後に、特定ユーザが車両を操作する間に使用
されたサービスのフィールドが提供される。これはま
た、購入された燃料の量、或いは洗車や注油作業などの
車両に提供されたサービス、または牽引金額などを追跡
する別のリストにリンクされ得る。
【0091】図21は、搭載コンピュータ20がユーザ
・セキュリティ・レベルにより、ユーザ指定選好を許可
する様子を示す1例である。図21の例では、セキュリ
ティ・レベル・データ構造1700が、ユーザが通常ユ
ーザとして識別されたことを示す。これは通常ユーザ・
フィールドが強調表示され、残りのフィールドが強調さ
れずに、イタリック体で表現されることにより示され
る。選好データ構造1800が通常ユーザとして認可さ
れたユーザに対して制止されるとき、特定のフィールド
は活動状態を維持し、他のフィールドは非活動化され
る。通常ユーザの活動フィールドには、座席調整、温度
調整、ラジオ/娯楽システム調整、電話番号設定、及び
乗り心地などの選好が含まれる。通常ユーザの制御に従
わない選好には、加速度、警告メッセージ選好、及びエ
アバッグ設定がある。これは重要な概念である。なぜな
ら、ユーザはあらゆるフィールドにおいて、ユーザ自身
の特定の選好をセットすることを許可されるが、搭載コ
ンピュータ20は、そのセキュリティ・レベルの下で許
可されたフィールドだけを受諾するからである。図示の
例では、通常ユーザは加速度選好、警告メッセージ選好
またはエアバッグ設定をセットすることを許可されな
い。従って、たとえユーザ記録がこれらのフィールド内
にエントリを含むとしても、搭載コンピュータ20は、
システム管理者により事前に設定され、メモリ22内で
使用可能なデフォルト設定を使用し、それにより通常ユ
ーザがこれらのフィールドにエントリを入力することを
阻止する。
【0092】本発明は完全機能型のデータ処理システム
の状況において述べられてきたが、当業者であれば、本
発明のプロセスが命令のコンピュータ読取り可能媒体の
形式及び様々な形式で配布され、本発明が配布のために
実際に使用される特定タイプの信号担持媒体に関係な
く、同様に適用されることが理解できよう。コンピュー
タ読取り可能媒体の例には、フロッピー・ディスク、ハ
ード・ディスク・ドライブ、RAM、CD−ROMなど
の記録型媒体、及びデジタル及びアナログ通信リンクな
どの伝送型媒体が含まれる。
【0093】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0094】(1)車両から商品取引を実行するため
に、データ処理システム上で実行される方法であって、
搭載データ処理システムにより、第2のデータ処理シス
テムと通信するステップと、前記第2のデータ処理シス
テムを識別するステップと、前記第2のデータ処理シス
テムの識別に関連付けられる、メモリ内の商品取引デー
タをアクセスするステップと、前記商品取引データの少
なくとも一部を前記第2のデータ処理システムに転送す
るステップと、前記商品取引データの少なくとも一部の
転送に応答して、商品取引を実行するステップと、前記
商品取引の発生を検証するステップとを含む、方法。 (2)前記第2のデータ処理システムと通信するステッ
プが、システム間でハンドシェークを実行するステップ
を含む、前記(1)記載の方法。 (3)前記メモリが前記搭載データ処理システム内に含
まれる、前記(1)記載の方法。 (4)前記メモリが前記搭載データ処理システム内に含
まれない、前記(1)記載の方法。 (5)前記メモリがハンドヘルド・メモリ構造内に含ま
れる、前記(1)記載の方法。 (6)前記搭載データ・システムが、前記車両内に組み
込まれるパーソナル・エリア・ネットワーク内に含まれ
る、前記(1)記載の方法。 (7)前記商品取引が燃料、通行料金、保守、政府納付
金または手続き、及び商業サービスの1つに関連する、
前記(1)記載の方法。 (8)車両と商品取引を実行するために、ベンダ・デー
タ処理システム上で実行される方法であって、搭載デー
タ処理システムと通信するステップと、前記搭載データ
処理システムを識別するステップと、前記搭載データ処
理システムから商品取引データを受信するステップと、
前記商品取引データの受信に応答して、前記搭載データ
処理システムの識別に関連付けられる、メモリ内のベン
ダ商品取引データをアクセスするステップと、前記搭載
データ処理システムの識別、前記商品取引データの受
信、及び前記ベンダ商品取引データのアクセスに応答し
て、商品取引を実行するステップと、前記商品取引の発
生を検証するステップとを含む、方法。 (9)前記搭載データ処理システムと通信するステップ
が、システム間でハンドシェークを実行するステップを
含む、前記(8)記載の方法。 (10)前記メモリが前記ベンダ・データ処理システム
内に含まれる、前記(8)記載の方法。 (11)前記ベンダ商品取引データの少なくとも一部
を、前記搭載データ処理システムに送信するステップを
含む、前記(8)記載の方法。 (12)前記商品取引を実行する間に、前記搭載データ
処理システムにデータを送信するステップを含む、前記
(8)記載の方法。 (13)前記搭載データ処理システムと通信するステッ
プが、前記車両内に組み込まれるパーソナル・エリア・
ネットワークにリンクするステップを含む、前記(8)
記載の方法。 (14)前記取引タイプが燃料、通行料金、保守、政府
手続き、及び商業サービスの1つである、前記(8)記
載の方法。 (15)車両から商品取引を実行するデータ処理システ
ムであって、搭載データ処理システムにより、第2のデ
ータ処理システムと通信する通信手段と、前記第2のデ
ータ処理システムを識別する識別手段と、前記第2のデ
ータ処理システムの識別に関連付けられる、メモリ内の
商品取引データをアクセスするアクセス手段と、前記商
品取引データの少なくとも一部を前記第2のデータ処理
システムに転送する転送手段と、前記商品取引データの
少なくとも一部の転送に応答して、商品取引を実行する
実行手段と、前記商品取引の発生を検証する検証手段と
を含む、システム。 (16)前記第2のデータ処理システムと通信する通信
手段が、システム間でハンドシェークを実行する手段を
含む、前記(15)記載のシステム。 (17)前記メモリが前記搭載データ処理システム内に
含まれる、前記(15)記載のシステム。 (18)前記メモリが前記搭載データ処理システム内に
含まれない、前記(15)記載のシステム。 (19)前記メモリがハンドヘルド・メモリ構造内に含
まれる、前記(15)記載のシステム。 (20)前記搭載データ・システムが、前記車両内に組
み込まれるパーソナル・エリア・ネットワーク内に含ま
れる、前記(15)記載のシステム。 (21)前記商品取引が燃料、通行料金、保守、政府納
付金または手続き、及び商業サービスの1つに関連す
る、前記(15)記載のシステム。 (22)車両と商品取引を実行するベンダ・データ処理
システムであって、搭載データ処理システムと通信する
通信手段と、前記搭載データ処理システムを識別する識
別手段と、前記搭載データ処理システムから商品取引デ
ータを受信する受信手段と、前記搭載データ処理システ
ムの識別に関連付けられる、メモリ内のベンダ商品取引
データをアクセスするアクセス手段と、前記搭載データ
処理システムの識別、前記商品取引データの受信、及び
前記ベンダ商品取引データのアクセスに応答して、商品
取引を実行する実行手段と、前記商品取引の発生を検証
する検証手段とを含む、システム。 (23)前記搭載データ処理システムと通信する通信手
段が、システム間でハンドシェークを実行する手段を含
む、前記(22)記載のシステム。 (24)前記メモリが前記ベンダ・データ処理システム
内に含まれる、前記(22)記載のシステム。 (25)前記ベンダ商品取引データの少なくとも一部
を、前記搭載データ処理システムに送信する送信手段を
含む、前記(22)記載のシステム。 (26)前記商品取引を実行する間に、前記搭載データ
処理システムにデータを送信する送信手段を含む、前記
(22)記載のシステム。 (27)前記搭載データ処理システムと通信する通信手
段が、前記車両内に組み込まれるパーソナル・エリア・
ネットワークにリンクするリンク手段を含む、前記(2
2)記載のシステム。 (28)前記取引タイプが燃料、通行料金、保守、政府
手続き、及び商業サービスの1つである、前記(22)
記載のシステム。 (29)車両から商品取引を実行するコンピュータ・プ
ログラム製品であって、前記コンピュータ・プログラム
製品がコンピュータ読取り可能媒体上の一連の命令とし
て実現され、データ処理システム上で実行されるものに
おいて、前記命令が、搭載データ処理システムにより、
第2のデータ処理システムと通信する命令と、前記第2
のデータ処理システムを識別する命令と、前記第2のデ
ータ処理システムの識別に関連付けられる、メモリ内の
商品取引データをアクセスする命令と、前記商品取引デ
ータの少なくとも一部を前記第2のデータ処理システム
に転送する命令と、前記商品取引データの少なくとも一
部の転送に応答して、商品取引を実行する命令と、前記
商品取引の発生を検証する命令とを含む、コンピュータ
・プログラム製品。 (30)前記第2のデータ処理システムと通信する命令
が、システム間でハンドシェークを実行する命令を含
む、前記(29)記載のコンピュータ・プログラム製
品。 (31)前記搭載データ・システムが、前記車両内に組
み込まれるパーソナル・エリア・ネットワーク内に含ま
れる、前記(29)記載のコンピュータ・プログラム製
品。 (32)車両と商品取引を実行するコンピュータ・プロ
グラム製品であって、前記コンピュータ・プログラム製
品がコンピュータ読取り可能媒体上の一連の命令として
実現され、ベンダ・データ処理システム上で実行される
ものにおいて、前記命令が、搭載データ処理システムと
通信する命令と、前記搭載データ処理システムを識別す
る命令と、前記搭載データ処理システムから商品取引デ
ータを受信する命令と、前記商品取引データの受信に応
答して、前記搭載データ処理システムの識別に関連付け
られる、メモリ内のベンダ商品取引データをアクセスす
る命令と、前記搭載データ処理システムの識別、前記商
品取引データの受信、及び前記ベンダ商品取引データの
アクセスに応答して、商品取引を実行する命令と、前記
商品取引の発生を検証する命令とを含む、コンピュータ
・プログラム製品。 (33)給油所において、前記給油所から移動コンピュ
ータ・システムを含む車両への燃料転送を処理するホス
ト・データ処理システムにおける方法であって、燃料転
送コンジットを介する前記給油所と前記車両間の接続の
検出に応答して、前記車両を前記給油所に接続する前記
燃料転送コンジットを介して、前記ホスト・データ処理
システムと前記移動コンピュータ・システムとの間の通
信を確立するステップと、前記燃料転送コンジットを介
する通信リンクの確立に応答して、前記車両への燃料転
送に対する支払い取引を実行するステップとを含む、方
法。 (34)前記燃料がガソリンである、前記(33)記載
の方法。 (35)前記支払い取引を実行するステップが、データ
及び承認を問い合わせるステップを含む、前記(33)
記載の方法。 (36)前記支払い取引の実行に応答して、燃料転送を
許可するステップを含む、前記(33)記載の方法。 (37)前記燃料転送が自動的に開始する、前記(3
3)記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ処理システムを示すブロック図
である。
【図2】本発明の好適な実施例において定義される、本
発明の搭載システムを示す図である。
【図3】車両のサスペンション及び乗り心地システムを
示す図である。
【図4】車両の快適さシステムを示す図である。
【図5】搭載コンピュータの制御に従う別のシステムで
ある、通信インタフェース・システムを示す図である。
【図6】搭載コンピュータの制御に従う別のシステムで
ある、移動及び追跡システムを示す図である。
【図7】搭載コンピュータの制御に従う別のシステムで
ある、オーディオ・システムを示す図である。
【図8】本発明において実現される安全システムを示す
図である。
【図9】本発明に関連付けられるエンジン性能システム
を示す図である。
【図10】本発明において実現されるユーザ・インタフ
ェース・システムを示す図である。
【図11】パーソナル・エリア・ネットワークを利用す
る本発明の1実施例を示す図である。
【図12】燃料補給プロセスの間の障害発生に関わる本
発明の別の実施例を示す図である。
【図13】車両の搭載コンピュータの見地から見た、燃
料補給プロセスの間の障害発生に関わる本発明の別の実
施例を示す図である。
【図14】本発明のメモリに記憶されるデータ構造を示
す図である。
【図15】ユーザIDデータ構造を示す図である。
【図16】検証データ構造を示す図である。
【図17】セキュリティ・レベル・データ構造を示す図
である。
【図18】可能な選好の極めて省略されたデータ構造を
示す図である。
【図19】選好制限データ構造を示す図である。
【図20】ユーザ記録データのデータ構造を示す図であ
る。
【図21】搭載コンピュータがユーザ・セキュリティ・
レベルによりユーザ選好を許可する例を示す図である。
【図22】車両とベンダ間の電子商取引に関わる本発明
の好適な実施例を示す図である。
【図23】パーソナル・エリア・ネットワーク技術によ
る、車両と燃料ポンプ間の変調信号転送を示す図であ
る。
【符号の説明】
20 搭載コンピュータ 22 搭載コンピュータ・メモリ 28 ユーザ・インタフェース 100 データ処理システム 102 プロセッサ 104 主メモリ 106 PCIローカル・バス 108 ホスト/PCIキャッシュ/ブリッジ 110 ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)ア
ダプタ 112 SCSIホスト・バス・アダプタ 114 拡張バス・インタフェース 116 オーディオ・アダプタ 118 グラフィックス・アダプタ 119 オーディオ/ビデオ・アダプタ(A/V) 120 キーボード及びマウス・アダプタ 122 モデム 124 追加メモリ 126 ハード・ディスク・ドライブ 128 テープ・ドライブ 130 CD−ROMドライブ 210 回復システム 290 システム・モニタリング・システム 300 サスペンション及び乗り心地システム 350 サスペンション性能調整 400 快適さシステム 410 気温及び気流サブシステム 420 座席及びハンドル・サブシステム 430 ミラー及びウィンドウ・サブシステム 500 通信/インタフェース・システム 510 衛星通信リンク 520 セルラ/PCS通信 530 パーソナル・エリア・ネットワーク・ポート 540 フリート・ドッキング・ポート 550 保守ポート 560 ホーム・ドッキング・ポート 570 調整ドッキング・ポート 600 移動及び追跡システム 610 GPS 620 地図及びデータベース 630 ロケータ・ビーコン 640 保守ログ 650 運転ログ 700 オーディオ・システム 710 音量サブシステム 720 バランス・サブシステム 730 フェード・サブシステム 740 音調サブシステム 750 セレクタ 760 CD/テープ・カラセル(Carousel) 770 AM/FM局周波数サブシステム 800 安全システム 810 エアバッグ 820 ブレーキ・ロック防止 830 計器及び照明サブシステム 840 乗客拘束 850 外部照明 860 スパーク及び点火減退 870 衝突回避サブシステム 900 エンジン性能システム 910 エンジンRPM(すなわち1分当たりの回転
数)サブシステム 920 車両スピード・サブシステム 930 車両加速サブシステム 940 エンジン排気サブシステム 950 燃料マイザ(Fuel Miser)・サブシステム 960 積載量/高さ調整サブシステム 2000 ユーザ・ログ・データ 1015 スマートカード 1010 スマートカード・リーダ 1016 メモリ 1020 指紋リーダ 1030 マイクロフォン 1035 音声 1040 CCDカメラ 1045 ユーザの目 1050 ブレサライザ 1060 タッチパッド 1070 数字パッド 1075 個人ユーザPIN 1080 グラフィカル・ユーザ・インタフェース(G
UI) 1400 ユーザ記録 1500 ユーザIDデータ構造 1600 検証データ構造 1700 セキュリティ・レベル・データ構造 1800 選好データ構造 1900 選好制限データ構造 2000 ユーザ・ログ・データ・データ構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームス・キャンプヘル・コルソン アメリカ合衆国78759、テキサス州オース ティン、レッド・メイプル・コーブ 7105 (72)発明者 ニール・ジェイ・エールワイン アメリカ合衆国33463、フロリダ州レイ ク・ワース、パウドー・プレイス 4701 (72)発明者 トーマス・ジィ・ジマーマン アメリカ合衆国95014、カリフォルニア州 クパーチーノ、ホランデリー・プレイス 7611

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両から商品取引を実行するために、デー
    タ処理システム上で実行される方法であって、 搭載データ処理システムにより、第2のデータ処理シス
    テムと通信するステップと、 前記第2のデータ処理システムを識別するステップと、 前記第2のデータ処理システムの識別に関連付けられ
    る、メモリ内の商品取引データをアクセスするステップ
    と、 前記商品取引データの少なくとも一部を前記第2のデー
    タ処理システムに転送するステップと、 前記商品取引データの少なくとも一部の転送に応答し
    て、商品取引を実行するステップと、 前記商品取引の発生を検証するステップとを含む、方
    法。
  2. 【請求項2】前記第2のデータ処理システムと通信する
    ステップが、システム間でハンドシェークを実行するス
    テップを含む、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記メモリが前記搭載データ処理システム
    内に含まれる、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】前記メモリが前記搭載データ処理システム
    内に含まれない、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】前記メモリがハンドヘルド・メモリ構造内
    に含まれる、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】前記搭載データ・システムが、前記車両内
    に組み込まれるパーソナル・エリア・ネットワーク内に
    含まれる、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】前記商品取引が燃料、通行料金、保守、政
    府納付金または手続き、及び商業サービスの1つに関連
    する、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】車両と商品取引を実行するために、ベンダ
    ・データ処理システム上で実行される方法であって、 搭載データ処理システムと通信するステップと、 前記搭載データ処理システムを識別するステップと、 前記搭載データ処理システムから商品取引データを受信
    するステップと、 前記商品取引データの受信に応答して、前記搭載データ
    処理システムの識別に関連付けられる、メモリ内のベン
    ダ商品取引データをアクセスするステップと、 前記搭載データ処理システムの識別、前記商品取引デー
    タの受信、及び前記ベンダ商品取引データのアクセスに
    応答して、商品取引を実行するステップと、 前記商品取引の発生を検証するステップとを含む、方
    法。
  9. 【請求項9】前記搭載データ処理システムと通信するス
    テップが、システム間でハンドシェークを実行するステ
    ップを含む、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】前記メモリが前記ベンダ・データ処理シ
    ステム内に含まれる、請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】前記ベンダ商品取引データの少なくとも
    一部を、前記搭載データ処理システムに送信するステッ
    プを含む、請求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】前記商品取引を実行する間に、前記搭載
    データ処理システムにデータを送信するステップを含
    む、請求項8記載の方法。
  13. 【請求項13】前記搭載データ処理システムと通信する
    ステップが、前記車両内に組み込まれるパーソナル・エ
    リア・ネットワークにリンクするステップを含む、請求
    項8記載の方法。
  14. 【請求項14】前記取引タイプが燃料、通行料金、保
    守、政府手続き、及び商業サービスの1つである、請求
    項8記載の方法。
  15. 【請求項15】車両から商品取引を実行するデータ処理
    システムであって、 搭載データ処理システムにより、第2のデータ処理シス
    テムと通信する通信手段と、 前記第2のデータ処理システムを識別する識別手段と、 前記第2のデータ処理システムの識別に関連付けられ
    る、メモリ内の商品取引データをアクセスするアクセス
    手段と、 前記商品取引データの少なくとも一部を前記第2のデー
    タ処理システムに転送する転送手段と、 前記商品取引データの少なくとも一部の転送に応答し
    て、商品取引を実行する実行手段と、 前記商品取引の発生を検証する検証手段とを含む、シス
    テム。
  16. 【請求項16】前記第2のデータ処理システムと通信す
    る通信手段が、システム間でハンドシェークを実行する
    手段を含む、請求項15記載のシステム。
  17. 【請求項17】前記メモリが前記搭載データ処理システ
    ム内に含まれる、請求項15記載のシステム。
  18. 【請求項18】前記メモリが前記搭載データ処理システ
    ム内に含まれない、請求項15記載のシステム。
  19. 【請求項19】前記メモリがハンドヘルド・メモリ構造
    内に含まれる、請求項15記載のシステム。
  20. 【請求項20】前記搭載データ・システムが、前記車両
    内に組み込まれるパーソナル・エリア・ネットワーク内
    に含まれる、請求項15記載のシステム。
  21. 【請求項21】前記商品取引が燃料、通行料金、保守、
    政府納付金または手続き、及び商業サービスの1つに関
    連する、請求項15記載のシステム。
  22. 【請求項22】車両と商品取引を実行するベンダ・デー
    タ処理システムであって、 搭載データ処理システムと通信する通信手段と、 前記搭載データ処理システムを識別する識別手段と、 前記搭載データ処理システムから商品取引データを受信
    する受信手段と、 前記搭載データ処理システムの識別に関連付けられる、
    メモリ内のベンダ商品取引データをアクセスするアクセ
    ス手段と、 前記搭載データ処理システムの識別、前記商品取引デー
    タの受信、及び前記ベンダ商品取引データのアクセスに
    応答して、商品取引を実行する実行手段と、 前記商品取引の発生を検証する検証手段とを含む、シス
    テム。
  23. 【請求項23】前記搭載データ処理システムと通信する
    通信手段が、システム間でハンドシェークを実行する手
    段を含む、請求項22記載のシステム。
  24. 【請求項24】前記メモリが前記ベンダ・データ処理シ
    ステム内に含まれる、請求項22記載のシステム。
  25. 【請求項25】前記ベンダ商品取引データの少なくとも
    一部を、前記搭載データ処理システムに送信する送信手
    段を含む、請求項22記載のシステム。
  26. 【請求項26】前記商品取引を実行する間に、前記搭載
    データ処理システムにデータを送信する送信手段を含
    む、請求項22記載のシステム。
  27. 【請求項27】前記搭載データ処理システムと通信する
    通信手段が、前記車両内に組み込まれるパーソナル・エ
    リア・ネットワークにリンクするリンク手段を含む、請
    求項22記載のシステム。
  28. 【請求項28】前記取引タイプが燃料、通行料金、保
    守、政府手続き、及び商業サービスの1つである、請求
    項22記載のシステム。
  29. 【請求項29】車両から商品取引を実行するコンピュー
    タ・プログラム製品であって、前記コンピュータ・プロ
    グラム製品がコンピュータ読取り可能媒体上の一連の命
    令として実現され、データ処理システム上で実行される
    ものにおいて、前記命令が、 搭載データ処理システムにより、第2のデータ処理シス
    テムと通信する命令と、 前記第2のデータ処理システムを識別する命令と、 前記第2のデータ処理システムの識別に関連付けられ
    る、メモリ内の商品取引データをアクセスする命令と、 前記商品取引データの少なくとも一部を前記第2のデー
    タ処理システムに転送する命令と、 前記商品取引データの少なくとも一部の転送に応答し
    て、商品取引を実行する命令と、 前記商品取引の発生を検証する命令とを含む、コンピュ
    ータ・プログラム製品。
  30. 【請求項30】前記第2のデータ処理システムと通信す
    る命令が、システム間でハンドシェークを実行する命令
    を含む、請求項29記載のコンピュータ・プログラム製
    品。
  31. 【請求項31】前記搭載データ・システムが、前記車両
    内に組み込まれるパーソナル・エリア・ネットワーク内
    に含まれる、請求項29記載のコンピュータ・プログラ
    ム製品。
  32. 【請求項32】車両と商品取引を実行するコンピュータ
    ・プログラム製品であって、前記コンピュータ・プログ
    ラム製品がコンピュータ読取り可能媒体上の一連の命令
    として実現され、ベンダ・データ処理システム上で実行
    されるものにおいて、前記命令が、 搭載データ処理システムと通信する命令と、 前記搭載データ処理システムを識別する命令と、 前記搭載データ処理システムから商品取引データを受信
    する命令と、 前記商品取引データの受信に応答して、前記搭載データ
    処理システムの識別に関連付けられる、メモリ内のベン
    ダ商品取引データをアクセスする命令と、 前記搭載データ処理システムの識別、前記商品取引デー
    タの受信、及び前記ベンダ商品取引データのアクセスに
    応答して、商品取引を実行する命令と、 前記商品取引の発生を検証する命令とを含む、コンピュ
    ータ・プログラム製品。
  33. 【請求項33】給油所において、前記給油所から移動コ
    ンピュータ・システムを含む車両への燃料転送を処理す
    るホスト・データ処理システムにおける方法であって、 燃料転送コンジットを介する前記給油所と前記車両間の
    接続の検出に応答して、前記車両を前記給油所に接続す
    る前記燃料転送コンジットを介して、前記ホスト・デー
    タ処理システムと前記移動コンピュータ・システムとの
    間の通信を確立するステップと、 前記燃料転送コンジットを介する通信リンクの確立に応
    答して、前記車両への燃料転送に対する支払い取引を実
    行するステップとを含む、方法。
  34. 【請求項34】前記燃料がガソリンである、請求項33
    記載の方法。
  35. 【請求項35】前記支払い取引を実行するステップが、
    データ及び承認を問い合わせるステップを含む、請求項
    33記載の方法。
  36. 【請求項36】前記支払い取引の実行に応答して、燃料
    転送を許可するステップを含む、請求項33記載の方
    法。
  37. 【請求項37】前記燃料転送が自動的に開始する、請求
    項33記載の方法。
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