JP2000219190A - 大型浮体構造 - Google Patents

大型浮体構造

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JP2000219190A
JP2000219190A JP11023874A JP2387499A JP2000219190A JP 2000219190 A JP2000219190 A JP 2000219190A JP 11023874 A JP11023874 A JP 11023874A JP 2387499 A JP2387499 A JP 2387499A JP 2000219190 A JP2000219190 A JP 2000219190A
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floating
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JP11023874A
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English (en)
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Chikasuke Murakami
慎祐 村上
Takao Kuroiwa
隆夫 黒岩
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、浮体の中心部ないし中央部から放
射状に延在する大骨を設けることにより、波浪の押し寄
せる方向に拘わりなく、浮体の弾性応答の固有振動数を
高くして、波浪との同調を回避できるようにした大型浮
体構造を提供することを課題とする。 【解決手段】 浮体11の中心部から放射状に配設された
放射大骨12と、同放射大骨12の相互間を連結する連結大
骨13とにより、平面からみて外形が5角形以上の多角形
を呈する骨組14が構成され、同骨組14を覆う外板とし
て、上甲板15や側壁板16および底板が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮体構造の大骨配
置に関する。本明細書中でいう浮体とは、長さ、幅とも
に数百m、深さ数m〜50mの規模の大型のものである
(数km規模のいわゆるメガフロートとは区別する)。
【0002】
【従来の技術】一般に、浮体構造では、波浪外力をもた
らす入射波の振動数と構造のもつ固有振動数とが同調す
ると、応答が増幅され、構造の破損につながる可能性が
ある。大型の浮体構造では、その固有振動数が特に危険
とされる長周期波浪の周波数帯に入りやすい。
【0003】図6に示すように、従来の大型浮体構造の
上甲板1や底部外板2には、一方向(長さ方向の場合が
多い)に多数の防撓材1a,2aが配置され、補強され
る。これらの防撓材1a,2a付きの上甲板1や底部外
板2は、防撓材1a,2aと直角あるいは所要角度をも
って交わる横桁3によって支持される。また、長手方向
に分布する剪断力を伝達するため、長手方向に縦桁4が
配置される。これらの横桁3や縦桁4などの大骨は互い
に直交する格子状に配置されることが多い。
【0004】上述の大骨3,4と斜めに交叉する方向の
曲げに対しては、格子状に配置された大骨3,4と上甲
板1および底部外板2が構成する長方形断面の捻り剛性
が主として寄与する。大骨3,4の数が多いほど捻り剛
性は高くなるが、大型の浮体構造物の場合、重量の増加
を避けるために大骨3,4はあまり密には入れられず、
結果として大骨3,4に平行な方向の全体曲げ剛性と比
べて、大骨3,4に対し斜め方向の全体曲げ剛性は相対
的に低くなる。すなわち、斜め方向の変形が生じるよう
な振動の固有振動数は低くなり、入射波の振動数に近く
なる。
【0005】構造の固有振動数を高め、同調が起こると
危険な波浪の周波数帯を避けるためには、構造の全体曲
げに対する剛性を高めるのが一方策であるが、防撓材1
a,2aを密に入れるなどして改善可能なのは大骨3,
4に対して平行な方向の剛性だけであり、大骨3,4に
対して斜め方向の剛性は、大骨配置が既定である場合、
大幅な改善を望むのは難しいという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来の大
型浮体構造における問題点の解消をはかるため、本発明
は、浮体の中心部ないし中央部から放射状に延在する大
骨を設けることにより、入射波の方向に拘わりなく、浮
体の弾性応答の固有振動数を高くして、波浪との同調を
回避できるようにした大型浮体構造を提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の大型浮体構造は、多数の大骨を組み合わせ
て構成された骨組と、同骨組を覆うように同骨組に装着
された外板とからなる浮体において、上記骨組が、上記
浮体の中心部から放射状に配設された多数の放射大骨
と、同放射大骨の相互間を連結する多数の連結大骨とに
より、平面からみて5角形以上の多角形を呈するように
構成されたことを特徴としている。
【0008】上述の本発明の大型浮体構造では、骨組の
平面形状が5角形以上の多角形を呈するように、放射状
に配置され連結大骨で相互に連結された放射大骨が設け
られるので、方向による全体曲げ剛性の不均一を大幅に
減ずることができ、相対的に剛性の低い方向を無くすこ
とができる。結果として、従来の同等の規模をもつ格子
構造の浮体に比べ、弾性応答の固有振動数を十分に高く
し、同調が起こると危険な波浪の周波数帯に入る可能性
を低くすることができる。
【0009】また、この大型浮体構造は、浮体中央部分
に大きな搭載荷重が集中する場合、半径方向に配置され
た放射大骨が、全て中央集中荷重の負担に寄与するた
め、極めて有効に働くようになる。
【0010】本発明の他の大型浮体構造は、多数の大骨
を組み合わせて構成された骨組と、同骨組を覆うように
同骨組に装着された外板とからなる浮体において、上記
骨組が、上記浮体の中央部で互いに直交する複数の骨材
により構成された中央部骨組をそなえるとともに、同中
央部骨組を取り囲むように同中央部骨組に結合された外
郭部骨組をそなえ、同外郭部骨組が、上記中央部骨組か
ら放射状に配設された多数の放射大骨と、同放射大骨の
相互間を連結する多数の連結大骨とにより、平面からみ
て5角形以上の多角形を呈するように構成されたことを
特徴としている。
【0011】上述の本発明の大型浮体構造の場合も、前
述の本発明の大型浮体構造と同様の作用効果が得られる
ほか、浮体中央部で互いに直交する複数の骨材により中
央部骨組が構成されるので、浮体中央部の工作性が向上
するとともに、同浮体中央部における搭載物の配置計画
が容易になる利点が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態について説明すると、図1は本発明の第1実施形態と
しての大型浮体構造の平面図(図2のA−A矢視図)、
図2は図1の大型浮体構造の正面図であり、図3は本発
明の第2実施形態としての大型浮体構造の平面図(図4
のB−B矢視図)、図4は図3の大型浮体構造の拡大正
面図、図5は図3,4の大型浮体構造の斜視図である。
【0013】まず、本発明の第1実施形態について説明
すると、図1および図2に示すように、浮体11が、同浮
体11の中心部から放射状に配設された多数の放射大骨12
と、同放射大骨12の相互間を連結する多数の連結大骨13
とにより、平面からみて5角形以上の多角形を呈する骨
組14が構成されている。
【0014】そして、この骨組14を覆うように同骨組14
に装着された外板としての上甲板15や側壁板16,底板17
が設けられている。なお、本実施形態では、骨組14が平
面からみて正8角形を呈しているが、この浮体11が常時
係留される海域の潮流や風向などに配慮して、適宜に変
形した多角形を採用することができる。
【0015】また、この多角形としては対称性の高い6
角形以上の正多角形とすることが望ましいが、5角形で
も差し支えない。また、周方向の連結大骨13の相互間隔
は、区画ごとの負担搭載荷重を考慮した間隔とされる。
さらに、この浮体11の平面形状は、上甲板15の所要形状
に応じて任意に設定することができる。
【0016】上述の第1実施形態の大型浮体構造では、
骨組の平面形状が5角形以上の多角形を呈するように、
放射状に配置され連結大骨13で相互に連結された放射大
骨12が設けられるので、方向による全体曲げ剛性の不均
一を大幅に減ずることができ、相対的に剛性の低い方向
を無くすことができる。したがって、従来の同等の規模
をもつ格子構造の浮体に比べ、弾性応答の固有振動数を
十分に高くし、同調が起こると危険な波浪の周波数帯に
入る可能性を低くすることができる。
【0017】また、この大型浮体構造は、浮体中央部分
に大きな搭載荷重が集中する場合、半径方向に配置され
た放射大骨12が、全て中央集中荷重の負担に寄与するた
め、極めて有効に働くようになる。
【0018】次に本発明の第2実施形態としての大型浮
体構造について説明すると、図3〜5に示すように、浮
体11の中央部で互いに直交する複数の骨材18により構成
された中央部骨組19が構成されるとともに、同中央部骨
組19を取り囲むように同中央部骨組19に結合された外郭
部骨組20が設けられている。
【0019】そして、外郭部骨組20は、中央部骨組19か
ら放射状に配設された多数の放射大骨21と、同放射大骨
21の相互間を連結する連結大骨22とにより、平面からみ
て正8角形を呈するように構成されている。
【0020】また、中央部骨組19および外郭部骨組20を
覆うように、同骨組19,20に装着された外板としての上
甲板15や側壁板16,底板17が設けられている。
【0021】この第2実施形態の場合も、外郭部骨組20
の平面形状は、この浮体11が常時係留される海域の潮流
や風向などに配慮して、適宜に変形した多角形を採用す
ることができる。
【0022】中央部骨組19の外形も多角形とされるが、
図示のごとく外郭部骨組20と同じ辺数の多角形とするこ
とが望ましい。
【0023】上述の第2実施形態の大型浮体構造の場合
も、前述の第1実施形態の大型浮体構造と同様の作用効
果が得られるほか、浮体中央部で互いに直交する複数の
骨材18により中央部骨組19が構成されるので、浮体中央
部の工作性が向上するとともに、同浮体中央部における
搭載物の配置計画が容易になる利点が得られる。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の大型浮体
構造によれば次のような効果が得られる。 (1) 骨組の平面形状が5角形以上の多角形を呈するよう
に、放射状に配置され連結大骨で相互に連結された放射
大骨が設けられるので、方向による全体曲げ剛性の不均
一を大幅に減ずることができ、相対的に剛性の低い方向
を無くすことができる。結果として、従来の同等の規模
をもつ格子構造の浮体に比べ、弾性応答の固有振動数を
十分に高くし、同調が起こると危険な波浪の周波数帯に
入る可能性を低くすることができる。また、この大型浮
体構造は、浮体中央部分に大きな搭載荷重が集中する場
合、半径方向に配置された放射大骨が、全て中央集中荷
重の負担に寄与するため、極めて有効に働くようにな
る。(請求項1) (2) 浮体の中央部で互いに直交する骨材により中央部骨
組が構成されるとともに、同中央部骨組を取り囲むよう
に同中央部骨組に結合された外郭部骨組が、5角形以上
の多角形の平面形状を呈するように、放射状に配置され
た放射大骨と、同放射大骨の相互間を連結する連結大骨
とで構成されると、上記(1)項の効果が得られるほか、
浮体中央部で互いに直交する複数の骨材により中央部骨
組が構成されるので、浮体中央部の工作性が向上すると
ともに、同浮体中央部における搭載物の配置計画が容易
になる利点が得られる。(請求項2)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての大型浮体構造を
示す平面図(図2のA−A矢視図)である。
【図2】図1の大型浮体構造の正面図である。
【図3】本発明の第2実施形態としての大型浮体構造を
示す平面図(図4のB−B矢視図)である。
【図4】図3の大型浮体構造の拡大正面図である。
【図5】図3,4の大型浮体構造の斜視図である。
【図6】従来の大型浮体構造の破断斜視図である。
【符号の説明】
11 浮体 12 放射大骨 13 連結大骨 14 骨組 15 上甲板 16 側壁板 17 底板 18 骨材 19 中央部骨組 20 外郭部骨組 21 放射大骨 22 連結大骨

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の大骨を組み合わせて構成された骨
    組と、同骨組を覆うように同骨組に装着された外板とか
    らなる浮体において、上記骨組が、上記浮体の中心部か
    ら放射状に配設された多数の放射大骨と、同放射大骨の
    相互間を連結する多数の連結大骨とにより、平面からみ
    て5角形以上の多角形を呈するように構成されたことを
    特徴とする、大型浮体構造。
  2. 【請求項2】 多数の大骨を組み合わせて構成された骨
    組と、同骨組を覆うように同骨組に装着された外板とか
    らなる浮体において、上記骨組が、上記浮体の中央部で
    互いに直交する複数の骨材により構成された中央部骨組
    をそなえるとともに、同中央部骨組を取り囲むように同
    中央部骨組に結合された外郭部骨組をそなえ、同外郭部
    骨組が、上記中央部骨組から放射状に配設された多数の
    放射大骨と、同放射大骨の相互間を連結する多数の連結
    大骨とにより、平面からみて5角形以上の多角形を呈す
    るように構成されたことを特徴とする、大型浮体構造。
JP11023874A 1999-02-01 1999-02-01 大型浮体構造 Withdrawn JP2000219190A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108791701A (zh) * 2018-05-30 2018-11-13 武汉理工大学 可快速拼接的超大型浮体单模块及其组装结构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108791701A (zh) * 2018-05-30 2018-11-13 武汉理工大学 可快速拼接的超大型浮体单模块及其组装结构
CN108791701B (zh) * 2018-05-30 2020-04-07 武汉理工大学 可快速拼接的超大型浮体单模块及其组装结构

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