JP2000219096A - エアバッグドア - Google Patents
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Abstract
ッグドア内に留まり、さらに低コストのエアバッグドア
を提供する。 【解決手段】 インストルメントパネル1に設けられた
エアバッグ展開開口部を被覆する為に該開口部に取り付
けられる少なくとも表皮5と芯材7からなるエアバッグ
ドア2において、該エアバッグドア2の芯材7の内側全
面に帆布3が貼り合わされかつ帆布3がエアバッグドア
2の芯材7の内側表面に露出し、エアバッグ展開開口部
において芯材7が少なくとも表皮5と帆布3とに挟まれ
た構造を持つエアバッグドアである。
Description
グドアに係り、詳しくはエアバッグ展開時に破壊された
樹脂をエアバッグドア内に留めるエアバッグドアに関す
る。
力により、所定の位置が破断し、ここからエアバッグが
膨らみ出し、乗員を保護する仕組みになっている。しか
し、エアバッグドア破断時には、エアバッグドアが設計
通りに確実に展開せず予想しない箇所で破断し、この対
策として超低温時においても、確実に破断する樹脂の使
用、及び構造を採用していた。しかしこの構造はコスト
がかなり高いものであった。
は異なり、エアバッグドアを軟質の熱可塑性オレフィン
等の柔軟であることより確実に破断線で破断する樹脂か
らなるエアバッグドアを所定の位置に設置し、展開時に
は、エアバッグドアそのものが破壊されて開くが、エア
バッグドアの他の部分では破壊しないという方法が考え
られた。しかしこの方法では、インストルメントパネル
とエアバッグドアとを別の樹脂で成形しインストルメン
トパネルの所定の位置にエアバッグドアを後で設置する
ことから、インストルメントパネルとエアバッグドアと
を一体成形できずさらにエアバッグドアには軟質の樹脂
を使用する為に同一素材の安価な樹脂が使用できずコス
トが高くなっていた。
は、エアバッグドアとインストルメントパネルを、ダブ
ルインジェクションなどにより一体化し、一般部分に
は、インストルメントパネルの剛性を保つためポリプロ
ピレンなどの樹脂を、またエアバッグドア周辺部分に
は、軟質の熱可塑性オレフィン等柔軟性のある樹脂を用
いる方法がとられていた。しかし、この方法でもコスト
が高くなるという問題は解消されなかった。
904号公報にあるように、エアバッグドアのヒンジ部
をネット状としてさらに上記ネットとエアバッグドアと
を一体に成形している。この場合、外周リブや根本リブ
がエアバッグドアより内側(エアバッグ収納側)にある
為、エアバッグが展開時には上記外周リブや根本リブが
破壊される可能性があった。
開時に破壊された樹脂がエアバッグドア内に留まり、さ
らに低コストのエアバッグドアを提供することを目的と
する。
に記載の発明は、インストルメントパネルに設けられた
エアバッグ展開開口部を被覆する為に該開口部に取り付
けられる少なくとも表皮と芯材からなるエアバッグドア
において、該エアバッグドアの芯材の内側全面に帆布が
貼り合わされかつ帆布がエアバッグドアの芯材の内側表
面全体に露出し、芯材が少なくとも表皮と帆布とに挟ま
れた構造であるエアバッグドアにある。
グドアの芯材の内側全面に帆布が貼り合わされ帆布がエ
アバッグドアの芯材の内側表面全体に露出し、芯材が少
なくとも表皮と帆布とに挟まれた構造である為、エアバ
ッグが展開したときに芯材の破壊された樹脂が上記表皮
と帆布の間に留まり、車室内に入り込むことはない。
ルメントパネルに設けられたエアバッグ展開開口部を被
覆するために該開口部に取り付けられる表皮とクッショ
ン層と芯材からなるエアバッグドアにおいて、該エアバ
ッグドアの芯材の内側全面に帆布が貼り合わされかつ帆
布がエアバックドアの芯材の内側表面全体に露出し、さ
らにクッション層が低硬度樹脂あるいは発泡樹脂のうち
から選ばれたひとつであって芯材が上記クッション層と
帆布とに挟まれた構造であることを特徴とするエアバッ
グドアにある。
グドアの芯材の内側全面に帆布が貼り合わされかつ帆布
がエアバッグドアの芯材の内側表面全体に露出し、さら
にクッション層が低硬度樹脂あるいは発泡樹脂のうちか
ら選ばれたひとつであって芯材が上記クッション層と帆
布とに挟まれた構造であることから、エアバッグが展開
したときに破壊された芯材の樹脂が上記クッション層と
帆布との間に留まり、車室内に入り込むことはない。さ
らに表皮の下側にクッション層が位置することより、エ
アバッグの感触が良くなり、高級感を醸し出すことがで
きる。
が引っ張り強度490N/5cm以上であって切断時の
伸びが10%〜200%、繊維径が経糸、緯糸ともに1
00デニール〜15,000デニールであって、密度が
2本/cm〜20本/cmである請求項1又は2に記載
のエアバッグドアである。
張り強度490N/5cm以上であって切断時の伸びが
10%〜200%であることから、エアバッグが膨出し
たときに破壊された樹脂を帆布が破れたり伸びたりする
ことなく十分に受け止めることができる。さらに該帆布
を構成する繊維径が経糸、緯糸ともに100デニール〜
15,000デニールであって、密度が2本/cm〜2
0本/cmであることから、破壊された樹脂が帆布を通
過し車室内に入り込むことがない。
グドアの芯材をエアバッグドア部以外のインストルメン
トパネルの芯材と同一の材質とするエアバッグドアにあ
る。。
ドアの芯材をエアバッグドア部以外のインストルメント
パネルの芯材と同一の材質とすることから、インストル
メントパネルとエアバッグドアとを一体成形することも
でき、さらに材料の統一ができることからコストの低下
を図ることができる。
図2は、本発明によって得られた、エアバッグドアを適
用したインストルメントパネル1を車室内の前面に取り
付けた状態を示す斜視図であり、図1は、図2のA−A
線断面図である。
の助手席に相当する部分には、エアバッグドア2が設け
られている。エアバッグが展開すると、このエアバッグ
ドア2が、ティアライン14で裂け、二点鎖線aの部分
をヒンジにして開き、助手席に向かってエアバッグが展
開する。
において、インストルメントパネル1は表皮5と、この
表皮5の裏面に射出成形された芯材7とさらにエアバッ
グの展開する部分であって芯材7の裏面に帆布3を貼着
している。またティアライン14は、表皮5の表面から
所定距離を残した破断線13とによって形成されてい
る。芯材7の薄肉部17は、この部分を支えにしてエア
バッグドア2が開くためのヒンジとして機能する。
材質としてナイロン6又はナイロン6,6繊維、あるい
はポリエステル繊維、アラミド繊維等の使用が好ましい
が、特にこれらに限定するものではない。
490N/5cm以上、破断時の伸びが10%〜200
%、繊維径が経糸、緯糸ともに100デニール〜15,
000デニールであって、密度が経糸、緯糸ともに2本
/cm〜20本/cmである繊維の使用が好ましい。
小さくなれば、エアバッグ展開時に芯材7が破壊された
ときの樹脂の破壊エネルギーが帆布3の引張強度を上回
る為に、帆布3が破れ樹脂が車室内に入り込む。さらに
帆布3の伸びが10%より小さくなるとヒンジ部23側
で帆布3が伸びきって切れるという不具合があり、帆布
3の伸びが200%より大きくなると帆布3を構成する
糸の間に空間が発生し、そこからエアバッグ展開時に破
壊された芯材の樹脂が抜け出て車室内に入り込む可能性
が有る。
の太さはともに100デニール〜15,000デニー
ル、密度が2本/cm〜20本/cmである帆布を使用
すば帆布3中に隙間が生じエアバッグ展開時にその隙間
から破壊した芯材の樹脂が帆布3を通過する可能性や繊
維自体の引き裂き力が小さくなり、ることが好ましい。
帆布3の糸の太さ及び密度が上記範囲を下回っていれ上
記芯材の樹脂の破壊エネルギーによって、帆布3が引き
裂かれ、樹脂が車室内に入り込むことにもなる。一方、
帆布3の糸の太さ及び密度が上記範囲を越えていればヒ
ンジ部23側で帆布3が伸びきって切れるという不具合
を起こす可能性がある。
る。帆布3の取り付け方法は接着、粘着、溶着等エアバ
ッグが展開する箇所の芯材7の全面に亘って接合してあ
れば特に取り付け方法は限定しない。
インストルメントパネル1でエアバッグドア以外の部分
との材質を同一とできる。芯材7の材質としてはポリプ
ロピレン、ABS樹脂、アクリロニトリル・スチレン共
重合体、変性ポリフェニレンオキサイド、スチレン無水
マレイン酸共重合体などからなる成形品で、特にポリプ
ロピレン樹脂を用い、エアバッグドア部分とその他の部
分の芯材をインジェクションにて一体成形することがリ
サイクル性、コスト低減などの観点より好ましい。
C)、PVCとアクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン共重合体(ABS)の合成樹脂、サーモプラスチック
オレフィン(TPO)等の熱可塑性プラスチックを真空
成形するか又はスラッシュ成形して所定形状のシート状
に形成される。この表皮の裏面側に、クッション層、芯
材が形成される。このクッション層は無い場合もある。
ン14部分で裂け薄肉部17をヒンジとして開き、助手
席に向かってエアバッグが展開する。この時芯材7はエ
アバッグの展開による衝撃によって破断するが、芯材7
の内側でエアバッグドア2部に相当する箇所に帆布3を
貼合していることにより破壊された樹脂は表皮5と帆布
3の間に留まり車室内に入り込むようなことはない。
形態であり、図4は図3のB−B断面図である。図3は
エアバッグドアの内側(エアバッグモジュール側)から
見た斜視図である。表皮5と芯材7の間にはクッション
層6が配されている。このクッション層6は、一般的に
は半硬質発泡ウレタンが用いられるが、低硬度の樹脂等
を用いても良い。
ッグ展開時に破断溝15及び表皮破断溝21の箇所より
エアバッグドア2が裂けヒンジ部23を中心としてエア
バッグドア2が開く。エアバッグの展開の衝撃により芯
材7は破壊されるが、芯材7がクッション層6と帆布3
とに挟まれているために樹脂がクッション層6と帆布3
との間に留まり車室内に入り込むようなことはない。
エステル製、経糸の太さ600デニール、緯糸の太さ6
00デニール、経糸密度10本/cm、緯糸密度10本
/cm、引張強度980N/5cm、伸び20%の厚み
が0.3mmの帆布を使用した。芯材としては日本ポリ
ケム株式会社製のポリプロピレンTX1883を使用
し、クッション層には半硬質ウレタンを、表皮は日本ゼ
オン(株)製の塩化ビニール(PSA629)を、帆布
と芯材を接着する接着剤としてゴム系のセメダイン工業
(株)製G−284を使用した。比較例としては上記エア
バッグドアで帆布を接着していないものを使用した。
方法でエアバッグの展開試験を行なった。良否の判定と
しては、芯材の樹脂がエアバッグドア内に留まらない場
合は不合格であり、芯材の樹脂がエアバッグドア内に留
まり外に出てこない場合は合格とした。実施例はヒンジ
部でエアバッグドアがちぎれることはなく、芯材はエア
バッグ展開時の衝撃でバラバラになるがクッション層と
帆布の間で留まりエアバッグドアの外に出るようなこと
はなかった。比較例はエアバッグドアがヒンジ部でちぎ
れるサンプルやヒンジ部は表皮でつながっているが、芯
材がバラバラになり樹脂となってエアバッグドア外に放
出されるサンプルばかりであった。したがって、実施例
は合格品ばかりとなり、比較例は不合格品ばかりとなっ
た。
いてエアバッグドアの芯材の内面全面に帆布が貼り合さ
れかつ帆布がエアバッグドアの芯材の内側表面全体に露
出し、芯材が少なくとも表皮と帆布とに挟まれた構造で
ある為、エアバッグが展開したときに破壊された芯材の
樹脂が上記表皮と帆布の間に留まり、車室内に入り込ま
ないという効果が有る。
グドアの芯材の内側全面に帆布が貼り合されかつ帆布が
エアバッグドアの芯材の内側表面全体に露出し、さらに
クッション層が低硬度樹脂あるいは発泡樹脂のうちから
選ばれたひとつであって芯材が上記クッション層と帆布
とに挟まれた構造であることから、エアバッグが展開し
たときに破壊された芯材の樹脂が上記クッション層と帆
布との間に留まり、車室内に入り込むことがない。さら
に表皮の内側にクッション層が位置することより、エア
バッグの感触が良くなり高級感が出るという効果が有
る。
強度490N/5cm以上であってフィルムの切断時の
伸びが10%〜200%であることから、エアバッグが
展開したときに破壊されて飛び散る芯材を帆布が破れた
り伸びたりすることなく破片を受け止められる。さらに
該帆布を構成する繊維の繊維径が経糸、緯糸ともに10
0デニール〜15,000デニールであって、密度が2
本/cm〜20本/cmであることから、破壊された樹
脂が帆布を通過し車室内に入ることがないという効果が
有る。
グドアの芯材をエアバッグドア部以外のインストルメン
トパネルの芯材と同一の材質のものを使用することか
ら、インストルメントパネルとエアバッグドアとを一体
成形することができ、さらに材料の統一もできることか
らコストの低減ができる効果が有る。
図2のA−A線断面図である。
するインストルメントパネルを車室内の前面に取り付け
た状態を示す斜視図である。
例を示すもので、エアバッグドアの内側から見た斜視図
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 インストルメントパネルに設けられたエ
アバッグ展開開口部を被覆する為に該開口部に取り付け
られる少なくとも表皮と芯材からなるエアバッグドアに
おいて、該エアバッグドアの芯材の内側全面に帆布が貼
り合わされかつ帆布がエアバッグドアの芯材の内側表面
全体に露出し、芯材が少なくとも表皮と帆布とに挟まれ
た構造であることを特徴とするエアバッグドア。 - 【請求項2】 インストルメントパネルに設けられたエ
アバッグ展開開口部を被覆するために該開口部に取り付
けられる表皮とクッション層と芯材からなるエアバッグ
ドアにおいて、該エアバッグドアの芯材の内側全面に帆
布が貼り合わされかつ帆布がエアバックドアの芯材の内
側表面全体に露出し、さらにクッション層が低硬度樹脂
あるいは発泡樹脂のうちから選ばれたひとつであって芯
材が上記クッション層と帆布とに挟まれた構造であるこ
とを特徴とするエアバッグドア。 - 【請求項3】 上記帆布が引っ張り強度490N/5c
m以上であって切断時の伸びが10%〜200%、繊維
径が経糸、緯糸ともに100デニール〜15,000デ
ニールであって、密度が2本/cm〜20本/cmであ
る請求項1又は2に記載のエアバッグドア。 - 【請求項4】 エアバッグドアの芯材をエアバッグドア
部以外のインストルメントパネルの芯材と同一の材質と
する請求項1から3のいずれかに記載のエアバッグド
ア。
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JP33217398 | 1998-11-24 | ||
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Country | Link |
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JP (1) | JP2000219096A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030073776A (ko) * | 2002-03-13 | 2003-09-19 | 기아자동차주식회사 | 차량용 인스트루먼트 패널 |
JPWO2007043387A1 (ja) * | 2005-10-11 | 2009-04-16 | オートリブ ディベロップメント エービー | 車両のエアバッグ取付構造 |
JP2013067385A (ja) * | 2005-12-12 | 2013-04-18 | Highland Industries Inc | 熱可塑性コーティングされた熱融着式エアバッグ |
KR20180057195A (ko) * | 2016-11-22 | 2018-05-30 | 현대자동차주식회사 | 에어백용 직물 및 이를 이용한 에어백 장치 |
-
1999
- 1999-11-22 JP JP11330868A patent/JP2000219096A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20030073776A (ko) * | 2002-03-13 | 2003-09-19 | 기아자동차주식회사 | 차량용 인스트루먼트 패널 |
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KR102650562B1 (ko) * | 2016-11-22 | 2024-03-26 | 현대자동차주식회사 | 에어백용 직물 및 이를 이용한 에어백 장치 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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