JP2000219002A - 自動車用ホイールとその製造方法 - Google Patents

自動車用ホイールとその製造方法

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JP2000219002A
JP2000219002A JP11021465A JP2146599A JP2000219002A JP 2000219002 A JP2000219002 A JP 2000219002A JP 11021465 A JP11021465 A JP 11021465A JP 2146599 A JP2146599 A JP 2146599A JP 2000219002 A JP2000219002 A JP 2000219002A
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rim
disc
wheel
bead seat
disk
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Yasuo Takagi
靖夫 高木
Masaaki Takaoka
昌晃 高岡
Osamu Ebihara
治 海老原
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Topy Industries Ltd
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Topy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振れ精度がよく、強度が高い自動車用ホイー
ルとその製造方法の提供。 【解決手段】 整形後のリムを切断して形成され、表側
ビードシート部11、表側フランジ12を有する表側リ
ム10と、整形後のリムを切断して形成され、表側リム
10と別体に形成される裏側リム20と、ホイール軸芯
と直交する方向に延びる外周端部35を有し、外周端部
35にて表側リム10の表側ビードシート11内周に接
合されるとともに、裏面にて裏側リム20と接合される
ディスク30と、からなる自動車用ホイール

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ホイール
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ホイールにおいて、デザイン性
を配慮したホイールの中に、図7に示す構造の、通常、
スタイルドホイールと称されるものがある。この構造の
ホイールのリム1は、通常、エキスパンダーまたはシュ
リンカーにより整形されており、ドロップ部1a、ビー
ドシート部2a、2b、フランジ3a、3bが全て一体
に形成されている。ホイールは、リム1のビードシート
部2bの内周側の面にディスク4の軸方向内側に立ち上
がる外周部5を嵌合させ、ディスク4の外周部5の端部
5aとビードシート部2bの内周側とを接合した構造と
なっている。この構造のホイールを製作するには、リム
1のビードシート部2bの内周側の寸法に合致するよう
にディスク4の外周部5の外周面を切削し、ディスク4
をリム1のビードシート部2b内周側に圧入または挿入
し、ディスク外周部5の端部5aとリムビードシート部
2b裏側をMAG溶接(通常、炭酸ガスアーク溶接)で
溶接していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自動車
用ホイールとその製造方法にはつぎの問題があった。 ディスク立ち上がり部5をリムビードシート部2b
内周面に溶接接合するホイールでは、筒状のディスク立
ち上がり部5を端部の剛性が小さいため、溶接熱変形が
生じやすく、ビードシート部2bの振れ精度を出しにく
い。また、通常、エキスパンダーまたはシュリンカーで
整形したリム1の2つのビードシート部は互いに芯ズレ
しており、これを矯正することは不可能に近かった。そ
のため、2つのビードシート部2a、2bが一体に形成
されたリム1では、振れ精度の大きな向上は不可能であ
った。また、リム1は一般に薄板で形成されるため、溶
接後にビードシート部2bの形状をホイール振れ精度を
高めるために切削することは困難である。 ディスク4をビードシート部2b内周側に圧入して
いたために、ディスク外周部5とビードシート部2bの
内周形状が正確に合致していないと、ホイールとして十
分な強度が得られない。そのため、ディスク外周部の外
周面を切削する必要があり、切削工数がかかる。 ディスク4は板材を絞り成形することによって、一
体で製作していたので、軸方向内側に立ち上がるディス
クの外周部の分、ディスク素材の外径寸法が大となり、
使用材料が無駄になる。 ディスク外周部5とビードシート部2bとの溶接
は、狭い空間で行われるため、溶接欠陥が発生しやす
く、スパッタが発生しやすく、スパッタのホイールへの
付着が多く、その部分に錆が発生することがあった。本
発明の目的は、振れ精度がよく、強度が高い自動車用ホ
イールとその製造方法を提供することにある。本発明の
もう一つの目的は、上記の目的に加え、リムの剛性を向
上させ、材料の無駄をなくした自動車用ホイールとその
製造方法を提供することにある。本発明のさらにもう一
つの目的は、上記の目的に加え、ホイールの組立て時に
おける接合が容易な自動車用ホイールとその製造方法を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 整形後のリムを切断して形成され、表側ビード
シート部、表側フランジを有する表側リムと、整形後の
リムを切断して形成され、前記表側リムと別体に形成さ
れる裏側リムと、ホイール軸芯と直交する方向に延びる
外周端部を有し該端部にて前記表側リムの表側ビードシ
ート部内周に接合されるとともに、裏面にて前記裏側リ
ムと接合されるディスクと、からなる自動車用ホイー
ル。 (2) 整形後のリムを切断して、表側ビードシート
部、表側フランジを有する表側リムと、該表側リムと別
体に形成される裏側リムと、を形成する工程と、前記表
側リムの表側ビードシート部内周にディスクを接合する
工程と、前記裏側リムを、前記表側リムの裏側リムと切
断された端部に接合するとともに前記ディスク裏面に接
合する工程と、からなる自動車用ホイールの製造方法。 (3) 整形後のリムを切断して、表側ビードシート
部、表側フランジを有する表側リムと、該表側リムと別
体に形成される裏側リムと、を形成する工程と、前記表
側リムの表側ビードシート部内周にホイール軸芯と直交
する方向に延びる外周端部を有するディスクを接合する
工程と、前記裏側リム端部を前記ディスク裏面に接合す
る工程と、前記裏側リムと前記表側リムを接合する工程
と、からなる自動車用ホイールの製造方法。 (4) 前記裏側リムとディスクとの接合は摩擦圧接に
て行われる(2)または(3)記載の自動車用ホイール
の製造方法。 (5) 前記裏側リムと表側リムとの接合は摩擦圧接に
て行われる(2)記載の自動車用ホイールの製造方法。 (6) 前記裏側リムと表側リムとの接合はレーザ溶接
にて行われる(6)記載の自動車用ホイールの製造方
法。
【0005】上記(1)の自動車用ホイールおよび上記
(2)〜(6)の自動車用ホイールの製造方法では、デ
ィスクが軸方向内側に立ち上がるディスク外周部をもた
ずホイール軸芯と直交する方向に延びる外周端部をもつ
ため、ホイール軸芯と直交する方向におけるディスクの
強度が向上し、表側ビードシート部は強度が向上したデ
ィスクと接合されるため、リムの溶接時の変形は従来に
比べて小となり、ホイールの振れ精度が向上する。ま
た、表側リムは強度が向上したディスクと接合されるた
め、軸芯の直交方向においてリムの強度が向上し、ホイ
ールの強度が向上する。また、リムにエキスパンダー、
シュリンカーによる真円整形をかけた後、リムを切断し
て表側リム、裏側リムを作製するので、溶接組付けする
時に両リムの芯を合わせることにより、従来のような一
体リムの場合の両リムのビードシート部の整形による芯
ズレの問題は起こらず、振れ精度が向上する。また、表
側リムとディスクとの接合箇所を表側ビードシート部と
表側フランジとの連結R部分(剛性大の部分)に近い部
分に接合することが可能となり、リムの振れ精度、剛性
が向上する。さらに、ディスクに一体に形成されていた
軸方向内側に立ち上がる外周部がないため、ディスク素
材を従来に比べて小とすることができる。さらに、ディ
スクと表側リムとの接合は、従来に比べて広い空間で行
うことができるため、溶接欠陥が発生し難く、スパッタ
が発生し難くなり、錆発生を抑制できる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の第1実施例
の自動車用ホイールとその製造方法を示しており、図4
〜図6は本発明の第2実施例の自動車用ホイールとその
製造方法を示している。本発明の第1実施例、第2実施
例に共通する部分には、本発明の第1実施例、第2実施
例にわたって同じ符号を付してある。まず、本発明の第
1実施例、第2実施例にわたって共通する部分を、図1
〜図3を参照して説明する。本発明実施例の自動車用ホ
イールは、表側リム10と、表側リム10と別体に形成
される裏側リム20と、ディスク30と、を有してい
る。
【0007】表側リム10と裏側リム20は、図2に示
すように、エキスパンダーまたはシュリンカーで整形し
た後のリム40を軸方向に2つに切断することにより、
別体に形成される。表側リム10は、図1、図3に示す
ように、表側ビードシート部11と表側フランジ12を
有しており、表側フランジ12は表側ビードシート部1
1のリム軸方向外側端につらなって形成されている。表
側ビードシート部11と表側フランジ12との連結部分
は、断面R形状に形成されている。
【0008】裏側リム20は、ホイールの軸方向中央部
に、図示略のタイヤ装着時にタイヤの一方のビードを落
とすためのドロップ部21が設けられており、ドロップ
部21の両端に、サイドウォール部23a、23bがつ
らなって形成されている。サイドウォール部23a、2
3bとドロップ部21は、それぞれ、ドロップ連結部2
2a、22bによって連結されている。ドロップ連結部
22a、22bは、R形状に形成されている。サイドウ
ォール部23aのドロップ連結部22aが連結されてい
ない側の外周端から、裏側ビードシート部24がリム軸
方向外側に向って延びている。裏側ビードシート部24
の軸方向外側端には、裏側フランジ25がつらなってい
る。27は、バルブが装着されるバルブ孔である。裏側
リム20は、表側リム10とに切断される側の端部26
から離れた位置で、表側リム10と摩擦圧接、またはレ
ーザ溶接等にて接合され、端部26で、ディスク30と
摩擦圧接にて接合される。
【0009】ディスク30は、ディスク30の径方向中
央にハブ穴31が設けられており、ハブ穴31の周囲に
ハブ取付け部32が設けられている。ハブ取付け部32
には周方向に等間隔にボルト穴33が複数設けられてい
る。ハブ(図示略)から延びてくるハブボルト(図示
略)をボルト穴33に挿通し、ハブボルトに図示略のハ
ブナットを螺合することにより、ホイールは、ディスク
30部位にてハブに固定される。ディスク30は、ホイ
ール軸芯と直交する方向に平板状に延びる外周端部35
を有する。外周端部35はホイール軸芯と直交する方向
に大きな剛性を有し、裏側リム10との溶接(W1)の
熱変形を抑制し、表側リム10の表側ビードシート部1
1の振れ精度を向上させ、かつ表側ビードシート部11
の剛性、強度を向上させる。ディスク30の外周端部3
5とハブ取付け部32とを連結する連結部36は若干屈
曲してはいるが、ほぼホイール軸芯と直交する方向に延
びている。そして、この連結部36に、ホイール周方向
に間欠的に、飾り穴34が設けられている。ディスク3
0は、半径方向外側端で、表側ビードシート部11内周
に、アーク溶接(MAG溶接など)、レーザ溶接等にて
接合される。W1はその溶接部を示す。ディスク30
は、ディスク30の裏面側の半径方向外側端と飾り穴3
4との間の部分で、裏側リム20と摩擦圧接にて接合さ
れる。
【0010】つぎに、上記構造を有する本発明の自動車
用ホイールの製造方法を、図1〜図3を参照して説明す
る。まず、表側リム10と裏側リム20の製造方法を説
明する。表側リム10と裏側リム20は、図2に示すよ
うに、ドロップ部21、サイドウォール部23a、23
b、表側ビードシート部11、裏側ビードシート部2
4、表側フランジ12、裏側フランジ25が全て一体に
形成されたリム40を、エキスパンダーまたはシュリン
カーで整形後、サイドウォール部23bと表側ビードシ
ート部11とのほぼ間の部分で切断し、互いに別体に製
造される。リム40には、表側ビードシート部11とサ
イドウォール部23bとの間に、ホイール半径方向外側
に突出するハンプ部50が一体に形成されている。リム
40から表側リム10と裏側リム20を製造する際に、
材料歩留りを良くし、切断を容易にするために、リム4
0の切断予定位置の断面形状を他の断面形状より薄くし
て成形しておくことが望ましい。
【0011】表側リム10と裏側リム20が製造された
後、図1、図3に示すように、ホイール軸芯と直交する
方向に延びる、ディスク30の半径方向外側端部35
を、表側ビードシート部11の内周側に挿入または圧入
し、ディスク30と表側ビードシート部11をリム軸方
向中央側から、たとえばアーク溶接、レーザ溶接で接合
する。W1はその溶接部を示す。溶接W1は、剛性大の
ディスク外周端部35にて行われるので、溶接熱変形を
抑制でき、表側ビードシート部11の振れ精度を向上で
き、表側ビードシート部11の強度を向上できる。
【0012】ディスク30と表側リム10を接合した
後、裏側リム20とディスク30とを接合する。裏側リ
ム20とディスク30との接合は、裏側リム20の端部
26と、ディスク30の裏面とを、摩擦圧接することに
より行われる。そのとき、裏側リム20は、裏側リム2
0の端部26から離れた部分で、ディスク30との接合
と同時に、表側リム10と摩擦圧接にて接合されてもよ
いし、または、ディスク30との接合後に、レーザ溶接
等にて表側リム10と接合されてもよい。裏側リム20
とディスク30との摩擦接合部が飾り穴34から見える
場合、半径方向内側から圧接時に発生するバリを除去す
ることが望ましい。
【0013】本発明の自動車用ホイールとその製造方法
では、ディスク30の飾り穴34を、ディスク30の半
径方向外側端近傍まで形成することが可能となるため、
通常設けられている水抜き用の穴は不要となる。従来の
自動車用ホイールとその製造方法では、ディスクとリム
とを接合する場合、接合部がディスクに形成された飾り
穴から見える場合が多いが、本発明実施例では、ディス
ク30と表側リム10との接合部は裏側リム20を接合
することにより飾り穴34から視認不可能となり、アー
ク溶接を施す場合でも、スパッタの除去を行う必要はな
い。
【0014】ディスク30と表側リム10との接合箇所
は、表側ビードシート部11の内周側で表側フランジ1
2側の断面R形状部分11a近傍とすることができ、リ
ムの剛性を従来に比べて大きく向上させることができ
る。また、表側リム10とディスク30を接合する時に
はディスク30と裏側リム20はまだ接合されていない
ため、表側リム10とディスク30との接合は広い空間
を利用することが可能であり、アーク溶接を施す場合で
も溶接欠陥が発生し難く、スパッタの発生は小となる。
そのため、スパッタ付着部からのホイールの錆の発生、
ホイールの強度低下を、従来より抑制することができ
る。
【0015】つぎに、本発明の各実施例に特有な部分を
説明する。本発明の第1実施例では、図1および図3に
示すように、表側リム10が表側フランジ12と表側ビ
ードシート部11のみを有するようにリム40を切断す
る。リム40を切断した後、ディスク30の半径方向外
周端部35を表側ビードシート部11内周側に挿入また
は圧入し、リム軸方向中央側からアーク溶接にて接合す
る。アーク溶接は、全周にわたって連続溶接でも断続溶
接でもよい。この場合、ディスク30の半径方向外側端
に開先を加工してもよい。
【0016】ディスク30と表側リム10を接合した
後、裏側リム20の端部26をディスク30の裏面に当
接し、それと同時に裏側リム20のハンプ部50を表側
リム10の裏側リム20とに切断される側の端部に当接
する。その後、相対回転させて摩擦圧接にて、裏側リム
20とディスク30、裏側リム20と表側リム10を同
時に接合する。裏側リム20と表側リム10の接合部に
発生したバリは、ホイール半径方向外側から切削等を施
すことにより除去する。また、裏側リム20とディスク
30との接合部が飾り穴34から見える場合は、ホイー
ル半径方向内側から、バリを切削等により除去してもよ
い。本発明の第1実施例では、表側リム10と裏側リム
20とディスク30を接合した後、表側ビードシート部
11の剛性は上がるため、表側ビードシート部11を切
削し、ホイールの振れ精度を高めることができる。
【0017】本発明の第2実施例では、図4および図6
に示すように、表側リム10が表側フランジ12と表側
ビードシート部11とハンプ部50のみを有するよう
に、リム40を切断する。切断後、表側リム10のハン
プ部50が形成されている側の端部50aは、図示略の
タイヤ装着時に、タイヤに傷が付くことを防ぐために、
面取りしたほうがよい。リム40を切断した後、ディス
ク30の半径方向外周端部35を表側ビードシート部1
1の内周側に挿入または圧入しリム軸方向中央側からレ
ーザ溶接にて接合する。
【0018】ディスク30と表側リム10を接合した
後、裏側リム20を表側ビードシート部11の内周に接
触させながら、裏側リム20の端部26をディスク30
の裏面に当接し、裏側リム20とディスク30を相対回
転させながら摩擦圧接にて接合する。裏側リム20とデ
ィスク30との接合部が飾り穴34から見える場合は、
ホイール半径方向内側から、バリを切削等により除去し
てもよい。裏側リム20とディスク30を接合した後、
裏側リム20と表側リム10をレーザ溶接にて接合す
る。接合箇所は、裏側リム20と、表側ビードシート部
11の内周または表側ビードシート部11とハンプ部5
0との連結部と、である。レーザ溶接の場合は、溶接変
形は小となり、ホイール組立て後に表側ビードシート部
11の切削は不要である。
【0019】
【発明の効果】請求項1の自動車用ホイールおよび請求
項2〜請求項6の自動車用ホイールの製造方法によれ
ば、ディスクが軸方向内側に立ち上がるディスク外周部
をもたずホイール軸芯と直交する方向に延びる外周端部
をもつため、ホイール軸芯と直交する方向におけるディ
スクの強度が向上し、表側ビードシート部は強度が向上
したディスクと接合されるため、リムの溶接時の変形は
従来に比べて小となり、ホイールの振れ精度が向上す
る。また、表側リムは強度が向上したディスクと接合さ
れるため、軸芯の直交方向においてリムの強度が向上
し、ホイールの強度が向上する。また、リムにエキスパ
ンダー、シュリンカーによる真円整形をかけた後、リム
を切断して表側リム、裏側リムを作製するので、溶接組
付けする時に両リムの芯を合わせることにより、従来の
ような一体リムの場合の両リムのビードシート部の整形
による芯ズレの問題は起こらず、振れ精度が向上する。
また、表側リムとディスクとの接合箇所を表側ビードシ
ート部と表側フランジとの連結R部分(剛性大の部分)
に近い部分に接合することが可能となり、リムの振れ精
度、剛性が向上する。さらに、ディスクに一体に形成さ
れていた軸方向内側に立ち上がる外周部がないため、デ
ィスク素材を従来に比べて小とすることができる。さら
に、ディスクと表側リムとの接合は、従来に比べて広い
空間で行うことができるため、溶接欠陥が発生し難く、
スパッタが発生し難くなり、錆発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の自動車用ホイールおよび
本発明の第1実施例の自動車用ホイールの製造方法で製
造された自動車用ホイールの、組立後の半断面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例の自動車用ホイールおよび
本発明の第1実施例の自動車用ホイールの製造方法で製
造された自動車用ホイールのリムの、切断前の段階にお
ける、切断部とその近傍を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の自動車用ホイールおよび
本発明の第1実施例の自動車用ホイールの製造方法で製
造された自動車用ホイールの、裏側リムを接合する前の
段階における、表側リムとディスクとの接合部とその近
傍を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の自動車用ホイールおよび
本発明の第2実施例の自動車用ホイールの製造方法で製
造された自動車用ホイールの、組立後の接合部とその近
傍を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例の自動車用ホイールおよび
本発明の第2実施例の自動車用ホイールの製造方法で製
造された自動車用ホイールのリムの、切断前で、切断部
とその近傍を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の自動車用ホイールおよび
本発明の第2実施例の自動車用ホイールの製造方法で製
造された自動車用ホイールの、裏側リムを接合する前の
段階における、表側リムとディスクとの接合部とその近
傍を示す断面図である。
【図7】従来の自動車用ホイールの半断面図である。
【符号の説明】
10 表側リム 11 表側ビードシート部 12 表側フランジ 20 裏側リム 30 ディスク 34 飾り穴 35 ディスク外周端部 40 (切断前の)リム 50 ハンプ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60B 23/00 B60B 23/00 A (72)発明者 海老原 治 東京都千代田区四番町5番地9 トピー工 業株式会社内 Fターム(参考) 4E067 BG00 EB00 4E068 BD00 DA00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整形後のリムを切断して形成され、表側
    ビードシート部、表側フランジを有する表側リムと、 整形後のリムを切断して形成され、前記表側リムと別体
    に形成される裏側リムと、 ホイール軸芯と直交する方向に延びる外周端部を有し該
    端部にて前記表側リムの表側ビードシート部内周に接合
    されるとともに、裏面にて前記裏側リムと接合されるデ
    ィスクと、からなる自動車用ホイール。
  2. 【請求項2】 整形後のリムを切断して、表側ビードシ
    ート部、表側フランジを有する表側リムと、該表側リム
    と別体に形成される裏側リムと、を形成する工程と、 前記表側リムの表側ビードシート部内周にディスクを接
    合する工程と、 前記裏側リムを、前記表側リムの裏側リムと切断された
    端部に接合するとともに前記ディスク裏面に接合する工
    程と、からなる自動車用ホイールの製造方法。
  3. 【請求項3】 整形後のリムを切断して、表側ビードシ
    ート部、表側フランジを有する表側リムと、該表側リム
    と別体に形成される裏側リムと、を形成する工程と、 前記表側リムの表側ビードシート部内周にホイール軸芯
    と直交する方向に延びる外周端部を有するディスクを接
    合する工程と、 前記裏側リム端部を前記ディスク裏面に接合する工程
    と、 前記裏側リムと前記表側リムを接合する工程と、からな
    る自動車用ホイールの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記裏側リムとディスクとの接合は摩擦
    圧接にて行われる請求項2または請求項3記載の自動車
    用ホイールの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記裏側リムと表側リムとの接合は摩擦
    圧接にて行われる請求項2記載の自動車用ホイールの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記裏側リムと表側リムとの接合はレー
    ザ溶接にて行われる請求項3記載の自動車用ホイールの
    製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005063504A1 (en) * 2003-03-18 2005-07-14 Arvinmeritor Do Brasil Sistemas Automotivos Ltda. A wheel and a wheel rim

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005063504A1 (en) * 2003-03-18 2005-07-14 Arvinmeritor Do Brasil Sistemas Automotivos Ltda. A wheel and a wheel rim

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