JP2000218665A - スクリュ式射出成形装置 - Google Patents

スクリュ式射出成形装置

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JP2000218665A
JP2000218665A JP11026859A JP2685999A JP2000218665A JP 2000218665 A JP2000218665 A JP 2000218665A JP 11026859 A JP11026859 A JP 11026859A JP 2685999 A JP2685999 A JP 2685999A JP 2000218665 A JP2000218665 A JP 2000218665A
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JP
Japan
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torpedo
screw
cylinder head
molten resin
groove
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JP11026859A
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Kazutoshi Yakimoto
数利 焼本
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/18Feeding the material into the injection moulding apparatus, i.e. feeding the non-plastified material into the injection unit
    • B29C45/1816Feeding auxiliary material, e.g. colouring material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/58Details
    • B29C45/581Devices for influencing the material flow, e.g. "torpedo constructions" or mixing devices

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出・保圧時における溶融樹脂の逆流を確実
に防止するとともに、改質剤等の流体を確実かつ簡単に
添加する。 【解決手段】 シリンダヘッド4内に配設されたトーピ
ード7は、トーピード用直線駆動手段16によって軸方
向へ進退される。トーピード7は、段差による受圧部7
bを有する軸方向へ貫通したリザーバ6を備えており、
大径部6aにスクリュ溝2aの底面とほぼ同径のスクリ
ュヘッド3が周方向および軸方向へ摺動自在に嵌挿され
ている。射出・保圧時において、トーピード用直線駆動
手段16の作用力に加えて、リザーバ6の受圧部7bで
溶融樹脂の圧力を受けてトーピード7のシール部7cを
シリンダヘッド4の円錐状の内壁面4aに押し付ける押
圧力が発生する。トーピード7の外壁溝8aを溶融樹脂
が流動する間に、注入ノズル21によって改質剤等の流
体がシリンダヘッド4の注入孔4cより添加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出充填される樹
脂量にばらつきがなく超精密成形を実現できるスクリュ
式射出成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精密成形ができる従来のスクリュ式射出
成形装置の一例について説明する。
【0003】図5に示すように、先端にシリンダヘッド
104が複数のボルト117等の固着手段によって着脱
自在に固着された加熱シリンダ101と、加熱シリンダ
101内に回転自在かつ軸方向へ進退自在に配設された
スクリュ102と、シリンダヘッド104の先端に配設
された射出ノズル105を備え、加熱シリンダ101お
よびシリンダヘッド104の外壁面にはバンドヒータ1
18等からなる加熱手段が配設されている。
【0004】シリンダヘッド104の筒状部104b内
には、トーピード107が軸方向へ摺動自在に配設され
ており、このトーピード107は、シリンダヘッド10
4に突設された支持部材109に枢軸109aを介して
枢着されたレバー110およびレバー110を矢印方向
および反矢印方向へ回動させるためのロッド115を有
する流体圧シリンダ111等からなるトーピード用直線
駆動手段116によって軸方向へ進退される。
【0005】トーピード107は、スクリュ102と同
径のスクリュヘッド103が周方向および軸方向へ摺動
自在に嵌挿された軸方向へ貫通する貫通孔107bと、
円錐状の先端面における貫通孔107bの開口部周縁を
とり囲む部位に突設されたシール部107cと、外壁面
に周方向へ互いに間隔をおいて形成された複数の軸方向
へ延在する外壁溝108aと、円錐状の後端面に形成さ
れた外壁溝108aに対応する複数の後端溝108bを
有する。
【0006】この従来のスクリュ式射出成形装置は、可
塑化工程時にはトーピード107が後退され、シール部
107cとシリンダヘッド104の円錐状の内壁面10
4aとが離間して間隙S0 が生じ、溶融樹脂がスクリュ
溝102a側から外壁溝108aを通してリザーバ10
6へ流れ計量が行なわれる。そして可塑化終了時にはト
ーピード107が前進され、シール部107cが円錐状
の内壁面104aに当接されることにより、射出・保圧
時における溶融樹脂の逆流が防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
トーピード用直線駆動手段116の作用力によってトー
ピード107のシール部107cをシリンダヘッド10
4の円錐状の内壁面104aに押し付けることにより、
リザーバ106内の溶融樹脂が外壁溝108aへ逆流す
るのを防止している。つまり、トーピード107のシー
ル部107cをシリンダヘッドの内壁面104aに押し
付ける力はトーピード用直線駆動手段116のみによっ
て与えられている。このため、射出・保圧時におけるリ
ザーバ106内の溶融樹脂の圧力によりトーピード10
7が後退し、トーピード107のシール部107cとシ
リンダヘッドの内壁面104aとの間に隙間が生じ、該
隙間を通してトーピード107の外壁溝108aへ溶融
樹脂が逆流して射出ノズル105を介して金型キャビテ
ィへ射出される溶融樹脂量が変動するおそれがある。
【0008】また、スクリュ102の前後進退の移動量
は、成形条件によって大小に設定されるが、先端部のス
クリュ溝102aがトーピード107の貫通孔107b
の後端溝108bよりも後方に移動しないようなスクリ
ュ102の移動量で成形を行なう場合、前記スクリュ溝
102aは、常に貫通孔107b内で前後に移動する。
この場合には、前記スクリュ溝102a内の溶融樹脂
は、後端溝108b、外壁溝108aおよび隙間S0
通ってリザーバ106内に移動することができない。す
なわち、スクリュ溝102a内の溶融樹脂は運転中に排
出されることがない。そうすると、該スクリュ溝102
aの溶融樹脂は、熱分解、熱劣化し、樹脂の変色や焼け
などの不良を起すことになる。その結果、成形品の品質
にばらつきや不良が発生するという問題点があった。
【0009】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、射出・保圧時における
溶融樹脂の逆流を確実に防止することができるととも
に、溶融樹脂滞留部が少なくて、しかも、溶融樹脂に対
する改質剤、オリゴマー、発泡剤、抗菌剤等の流体の添
加・混練を確実かつ簡単に行なうことができるスクリュ
式射出成形装置を実現することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のスクリュ式射出成形装置は、先端部にシリン
ダヘッドが着脱自在に固着された加熱シリンダと、前記
シリンダヘッドおよび前記加熱シリンダをそれぞれ加熱
するための加熱手段と、前記加熱シリンダ内に回転自在
および軸方向へ進退自在に配設されたスクリュと、前記
スクリュの先端部に一体的に設けられたスクリュ溝の最
前部の底面外径とほぼ同じ外径を有するスクリュヘッド
と、前記シリンダヘッド内に軸方向へ摺動自在に配設さ
れた先端面が円錐状のトーピードと、前記トーピードを
軸方向へ進退させるためのトーピード用直線駆動手段を
備えたスクリュ式射出成形装置であって、前記トーピー
ドは、前記スクリュヘッドが周方向および軸方向へ摺動
自在に嵌挿された後端側の大径部並びに先端側の小径部
からなるとともに両者の連通部における段差による受圧
部を有する軸方向へ貫通したリザーバと、前記円錐状の
先端面における前記小径部の開口部周縁をとり囲む部位
に設けられたシール部と、外壁面に周方向へ互いに間隔
をおいて形成された複数の軸方向へ延在する外壁溝とを
備え、前記トーピードを後退させて前記シリンダヘッド
の円錐状の内壁面から前記シール部を離間させたときに
前記リザーバと前記スクリュの先端部における前記スク
リュ溝とが連通されるように構成されており、しかも、
前記トーピード用直線駆動手段による前記トーピードを
前進させて前記シリンダヘッドの円錐状の内壁面に前記
シール部を押し付ける押圧力に加えて、射出・保圧時に
前記受圧部にかかる溶融樹脂圧力に起因する前記シリン
ダヘッドの円錐状の内壁面に前記シール部を押し付ける
押圧力がかかるように構成され、かつ、前記シリンダヘ
ッドを貫通して前記トーピードの前記外壁溝へ開口する
少なくとも一つの注入孔と、流体供給源から前記注入孔
に流体を注入するための注入ノズルからなる流体供給装
置が配設されていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】可塑化工程においては、スクリュ溝からリザー
バへ向かう溶融樹脂がトーピードの各外壁溝内を薄い層
となって流れており、このように流動する溶融樹脂に対
して、流体供給源から圧送される改質剤等の流体が注入
ノズルによって注入される。
【0012】各外壁溝内を通過する溶融樹脂はシリンダ
ヘッドの内壁に接触して流動するため、シリンダヘッド
外周に巻かれたヒータ等の加熱量を制御することによ
り、溶融樹脂の温度条件等を極めて緻密に制御して、均
一で安定した溶融状態にすることができる。
【0013】また、溶融樹脂が流路断面積の狭い外壁溝
を流動するに際しては、溶融樹脂には外壁溝との間の速
度勾配に起因する剪断応力が作用し、この結果、溶融樹
脂および添加された添加剤は混合・混練作用を受けるた
め、添加剤が均一に混合・混練された溶融樹脂がリザー
バに移送されることになる。
【0014】その結果、リザーバに貯留される溶融樹脂
は、改質剤、発泡剤等の流体が確実に添加・混合され、
しかも溶融状態の安定したものとなる。
【0015】射出・保圧時には、トーピード用直線駆動
手段による外部からの押圧力に加えて、トーピードの受
圧部にかかる溶融樹脂の圧力を用いてトーピードによる
逆流防止機能等を強化し、型締された金型へ射出される
樹脂量のバラつきを防ぐことができる。
【0016】計量された溶融樹脂の逆流等を防ぎ、か
つ、温度条件等が緻密に制御され、しかも添加剤等が確
実に添加・混合されて安定した状態の溶融樹脂を射出す
ることで、成形品の品質を大幅に向上させることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。
【0018】図1ないし図3に示すように、本実施の形
態によるスクリュ式射出成形装置は、先端にシリンダヘ
ッド4が複数のボルト17等の固着手段によって着脱自
在に固着された加熱シリンダ1と、シリンダヘッド4お
よび加熱シリンダ1をそれぞれ加熱するための加熱手段
である両者の外壁面に設けられたバンドヒータ18と、
加熱シリンダ1内に回転自在かつ軸方向へ移動自在に配
設されたスクリュ2と、スクリュ2の先端部に一体的に
設けられたスクリュ溝2aの底面外径とほぼ同じ外径を
有するスクリュヘッド3と、シリンダヘッド4の先端に
配設された射出ノズル5と、シリンダヘッド4の筒状部
4b内に軸方向へ摺動自在に配設されたトーピード7
と、トーピード7を軸方向へ進退させるためのトーピー
ド用直線駆動手段16を備えている。
【0019】トーピード7は、スクリュヘッド3が周方
向および軸方向へ摺動自在に嵌挿された後端側の大径部
6a並びに先端側の小径部6bからなるとともに両者の
連通部における段差による受圧部7bを有する軸方向へ
貫通するリザーバ6と、円錐状の先端面における小径部
6bの開口部周縁をとり囲む部位に設けられたシール部
7cを有し、シール部7cをとり囲む外周側の部位に
は、シール部7cがシリンダヘッド4の円錐状の内壁面
4aに当接されたときに隙間が生じる流路形成面が設け
られている。また、トーピード7の外壁面には周方向へ
互いに間隔をおいて複数の軸方向へ延在する外壁溝8a
が形成されており、各外壁溝8aの先端側は前記流路形
成面7aに開放されているとともに後端側はトーピード
7の円錐状の後端面に設けられた後端溝8bによってス
クリュ2の先端部におけるスクリュ溝2aに連通されて
いる。さらに、トーピード7の外壁面の中の前記外壁溝
8aを避けた適宜部位に後述するトーピード用直線駆動
手段16のレバー10の一端側が挿入される係合穴8c
が形成されている。
【0020】ここで、トーピード用直線駆動手段16の
一例について説明する。
【0021】図1および図2に示すように、レバー10
は、シリンダヘッド4に突設された支持部材9に枢軸9
aを介して回動自在に枢着されたものであって、その一
端側がトーピード7の係合穴8c内に挿入されており、
他端側は加熱シリンダ1の外壁に固着されたブラケット
14にピン13を介して回動自在に枢着された流体圧シ
リンダ11によって伸縮されるロッド15にピン12を
介して連結されている。このため、流体圧シリンダ11
をロッド15を突き出す方向へ作動させると図1に示す
矢印方向へレバー10が回動してトーピード7が後退
し、逆にロッド15を引き込む方向へ作動させるとレバ
ー10が図2に示す矢印方向へ回動してトーピード7が
前進する。
【0022】なお、トーピード7の前進または後退によ
る移動距離は0.3mm〜2mm程度であるため、流体
圧シリンダ11のサイズは小さくてよい。
【0023】シリンダヘッド4は、その筒状部4bに外
壁溝8aに開口する少なくとも一つの注入孔4cを備え
ており、注入孔4cは、トーピード7の外壁溝8aから
シリンダヘッド4の筒状部4bを径方向外方へ貫通して
シリンダヘッド4の外壁面に開口する。
【0024】注入孔4cには、管体20が嵌挿され、管
体20は、注入孔4cとともに流体注入装置を構成する
注入ノズル21の吐出側に接続され、流体供給源である
液体供給源22から圧送される流体である液体を、注入
ノズル21によって注入孔4cに注入し、外壁溝8aを
流動する溶融樹脂に導入するように構成されている。
【0025】液体供給源22から供給される液体は、改
質剤、オリゴマー、発泡剤、抗菌剤等の液状添加物であ
り、可塑化工程において、溶融樹脂が外壁溝8aをリザ
ーバ6に向かって流動する過程で、溶融樹脂の流れに注
入され、なおかつ、外壁溝を溶融樹脂が流動する際に、
溶融樹脂が流路内で受ける混合・混練作用により、溶融
樹脂と液状添加剤とが均一に混合・混練された状態でリ
ザーバ6に蓄積される。
【0026】次に、動作について説明する。
【0027】可塑化工程時においては、図1に示すよう
に、流体圧シリンダ11をロッド15を突き出す方向へ
作動させてレバー10を矢印方向へ回動させることによ
ってトーピード7を後退させ、トーピード7の先端面に
おけるシール部7cをシリンダヘッド4の円錐状の内壁
面4aから離間させることで、スクリュ溝2aとリザー
バ6とを後端溝8b、外壁溝8aおよび間隙Sを介して
連通させておき、スクリュ2を回転させる。
【0028】ついで、図示しないホッパから樹脂を投入
すると、投入された樹脂は、回転するスクリュ2によっ
て前方へ移送される間に混練・溶融されて順次後端溝8
b、外壁溝8a、間隙Sを通してリザーバ6に貯留され
て行き、リザーバ6に貯留された溶融樹脂の増加にとも
ない樹脂圧力によってスクリュ2が回転しつつ後退し、
リザーバ6に貯留された溶融樹脂が所定量に達したらス
クリュ2が停止される。
【0029】一方、液体供給源22から供給される改質
剤、発泡剤等の流体である液体は、前述のように、外壁
溝8aを流動する溶融樹脂に添加され、溶融樹脂がリザ
ーバに貯留されるときには、溶融樹脂が外壁溝を流動す
る際に、溶融樹脂に与えられる混合・混練作用により、
添加された液体が充分に溶融樹脂に混練された状態とな
る。
【0030】この結果、溶融樹脂は、各外壁溝8aをリ
ザーバ6に向かって流動する間に、シリンダヘッド4に
接触して緻密に温度制御され、均一な溶融状態となり、
溶融樹脂がリザーバ6に貯留されるときには、改質剤等
が添加・混練され、しかも安定した樹脂状態となる。
【0031】スクリュ2が停止すると同時に、流体圧シ
リンダ11をロッド15を引き込む方向へ作動させてレ
バー10を矢印方向へ回動させることでトーピード7を
前進させ、トーピード7の先端面におけるシール部7c
をシリンダヘッド4の円錐状の内壁面4aに当接させ
る。つまり樹脂流路を閉鎖する。この結果、可塑化工程
終了と同時に、リザーバ6に貯留された溶融樹脂の外壁
溝8aおよびスクリュ溝2aに向かう流路が閉鎖され
る。この場合、射出・保圧工程が開始されるまでの間
に、スクリュ溝2aからリザーバ6に向かって溶融樹脂
が流入することがないので、射出・保圧工程開始直前の
リザーバ6内の樹脂密度の安定性が維持される。
【0032】射出・保圧時においては、図2に示すよう
に、トーピード7の先端面におけるシール部7cとシリ
ンダヘッド4の円錐状の内壁面4aとが当接した状態
で、スクリュ2を前進させてリザーバ6に貯留された溶
融樹脂を射出ノズル5を介して図示しない型締された金
型のキャビティ内へ射出充填する。
【0033】この場合、リザーバ6内の溶融樹脂の圧力
を受圧部7bで受けてトーピード7を前進させる方向の
力が加えられるため、トーピード7のシール部7cをシ
リンダヘッド4の円錐状の内壁面4aに押し付ける押圧
力はトーピード用直線駆動手段16による作用力にこの
受圧部7bで受ける溶融樹脂の圧力による押圧力を加え
たものとなり、リザーバ6側からスクリュ2側への溶融
樹脂の逆流は確実に防止される。
【0034】溶融樹脂の逆流を防ぐことで、金型へ射出
される樹脂量がバラつくことなく、また、前述のよう
に、溶融樹脂の溶融状態を安定させ、かつ確実に添加物
等を添加し、これを溶融樹脂に均一に混合・混練した良
好な樹脂状態で射出を行なうことができるため、ヒケ等
の欠陥が無くて高品質の成形品を安定して成形できる。
【0035】次に、可塑化工程時において、トーピード
7の後端溝8bとスクリュ2の先端部におけるスクリュ
溝2aとの相対的位置が一定になるように可塑化する場
合の動作について説明する。
【0036】 図4の(a)は射出・保圧工程の完了
時における状態を示し、射出・保圧工程が完了すると、
まずレバー10を図4の(b)に示すように矢印方向へ
回動させてトーピード7を後退させることで、トーピー
ド7のシール部7cをシリンダヘッド4の円錐状の内壁
面4aから離間させて樹脂流路を開き、他方、スクリュ
2を所定の位置へ後退させておく。
【0037】 上記の工程ののち、可塑化工程に移
行するが、スクリュ2は図4の(c)に示すように、軸
方向には前記所定の位置に停止した状態で回転し、回転
するスクリュ2によって混練・溶融された溶融樹脂は順
次トーピード7の後端溝8b、外壁溝8aおよび間隙S
を通りリザーバ6に貯留される。トーピード7の各外壁
溝8aには、液体供給源22から供給された液体が注入
ノズル21によって注入孔4cを経て導入され、外壁溝
8a内をリザーバ6に向かって流動する溶融樹脂に添加
・混練される。リザーバ6に貯留された溶融樹脂の量が
所定量に達したら、図4の(d)に示すように、レバー
10を矢印方向へ回動させることによってトーピード7
を前進させてそのシール部7cをシリンダヘッド4の円
錐状の内壁面4aに当接させたのち、スクリュ2の回転
を止める。
【0038】 次に、図4の(d)の状態で、スクリ
ュ2を前進させることによって、射出ノズル5を介して
図示しない型締された金型のキャビティ内へリザーバ6
に貯留された溶融樹脂を射出充填する。
【0039】この場合、リザーバ6内の溶融樹脂の圧力
を受圧部7bで受けてトーピード7を前進させる方向の
力が加えられるため、トーピード7のシール部7cをシ
リンダヘッド4の円錐状の内壁面4aに押し付ける押圧
力はトーピード用直線駆動手段16による作用力にこの
受圧部7bで受ける溶融樹脂の圧力による押圧力を加え
たものとなり、リザーバ6側からスクリュ2側への溶融
樹脂の逆流は確実に防止される。
【0040】上記実施例においてトーピード7に後端溝
8bを形成したものを示したが、トーピード7を後退さ
せたときに後端面と加熱シリンダ1の先端面との間に間
隙が生じるようにトーピード7を構成した場合は後端溝
8bは必ずしも形成する必要はない。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載するような効果を奏する。
【0042】射出・保圧工程中におけるリザーバからス
クリュ溝へ向かう溶融樹脂の逆流が確実に防止できると
ともに、溶融樹脂の滞留部分が少なくなる。
【0043】また、可塑化工程時において、トーピード
の外壁面に形成された外壁溝のみを通してリザーバへ溶
融樹脂が薄い層となって流れるため、外壁溝を通過する
溶融樹脂の状態を緻密に制御することができ、ひいては
リザーバに貯留された溶融樹脂の状態が均一なものとな
る。
【0044】外壁溝を流動する溶融樹脂には注入孔から
改質剤、発泡剤等の流体が確実かつ簡単に添加され、溶
融樹脂と均一に混合・混練される。
【0045】さらに、可塑化工程を終了した時点から、
射出・保圧工程が開始されるまでの間に、スクリュ溝か
らリザーバに向かって溶融樹脂が流入することがないの
で、射出・保圧工程開始直前のリザーバ内の樹脂密度が
安定化される。
【0046】これらの結果、ヒケ等の欠陥がなく、また
改質剤等が確実に添加された高品質な成形品を安定して
成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態によるスクリュ式射出成形装置を
示し、可塑化工程時における主要部の模式部分断面図で
ある。
【図2】図1に示すスクリュ式射出成形装置の射出・保
圧工程時における主要部の模式部分断面図である。
【図3】本発明のスクリュ式射出成形装置におけるトー
ピードの一例を示す平面図である。
【図4】図1に示すスクリュ式射出成形装置において、
スクリュ溝とトーピードの後端溝との相対位置を変化さ
せないで可塑化工程を行なう場合の説明図である。
【図5】従来のスクリュ式射出成形装置の一例を示し、
可塑化工程時における主要部の一模式部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 加熱シリンダ 2 スクリュ 2a スクリュ溝 3 スクリュヘッド 4 シリンダヘッド 4a 円錐状の内壁面 4b 筒状部 4c 注入孔 5 射出ノズル 6 リザーバ 6a 大径部 6b 小径部 7 トーピード 7a 流路形成面 7b 受圧部 7c シール部 8a 外壁溝 8b 後端溝 8c 係合穴 9 支持部材 9a 枢軸 10 レバー 11 流体圧シリンダ 12 ピン 15 ロッド 16 トーピード用直線駆動手段 17 ボルト 18 バンドヒータ 20 管体 21 注入ノズル 22 液体供給源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部にシリンダヘッド(4)が着脱自
    在に固着された加熱シリンダ(1)と、前記シリンダヘ
    ッドおよび前記加熱シリンダをそれぞれ加熱するための
    加熱手段(18)と、前記加熱シリンダ内に回転自在お
    よび軸方向へ進退自在に配設されたスクリュ(2)と、
    前記スクリュの先端部に一体的に設けられたスクリュ溝
    (2a)の底面外径とほぼ同じ外径を有するスクリュヘ
    ッド(3)と、前記シリンダヘッド内に軸方向へ摺動自
    在に配設された先端面が円錐状のトーピード(7)と、
    前記トーピードを軸方向へ進退させるためのトーピード
    用直線駆動手段(16)を備えたスクリュ式射出成形装
    置であって、 前記トーピードは、前記スクリュヘッドが周方向および
    軸方向へ摺動自在に嵌挿された後端側の大径部(6a)
    並びに先端側の小径部(6b)からなるとともに両者の
    連通部における段差による受圧部(7b)を有する軸方
    向へ貫通したリザーバ(6)と、前記円錐状の先端面に
    おける前記小径部の開口部周縁をとり囲む部位に設けら
    れたシール部(7c)と、外壁面に周方向へ互いに間隔
    をおいて形成された複数の軸方向へ延在する外壁溝(8
    a)とを備え、前記トーピードを後退させて前記シリン
    ダヘッドの円錐状の内壁面(4a)から前記シール部を
    離間させたときに前記リザーバと前記スクリュの先端部
    における前記スクリュ溝とが連通されるように構成され
    ており、しかも、前記トーピード用直線駆動手段による
    前記トーピードを前進させて前記シリンダヘッドの円錐
    状の内壁面に前記シール部を押し付ける押圧力に加え
    て、射出・保圧時に前記受圧部にかかる溶融樹脂圧力に
    起因する前記シリンダヘッドの円錐状の内壁面に前記シ
    ール部を押し付ける押圧力がかかるように構成され、か
    つ、前記シリンダヘッドを貫通して前記トーピードの前
    記外壁溝へ開口する少なくとも一つの注入孔(4c)
    と、流体供給源(22)から前記注入孔に流体を注入す
    るための注入ノズル(21)からなる流体供給装置が配
    設されていることを特徴とするスクリュ式射出成形装
    置。
JP11026859A 1999-02-04 1999-02-04 スクリュ式射出成形装置 Pending JP2000218665A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6969247B2 (en) 2001-07-28 2005-11-29 Demag Ergotech Gmbh Injection molding unit with a device for mixing and metering plastic melt and additives

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6969247B2 (en) 2001-07-28 2005-11-29 Demag Ergotech Gmbh Injection molding unit with a device for mixing and metering plastic melt and additives

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