JP2000217306A - アクチュエ―タ - Google Patents

アクチュエ―タ

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JP2000217306A
JP2000217306A JP11013162A JP1316299A JP2000217306A JP 2000217306 A JP2000217306 A JP 2000217306A JP 11013162 A JP11013162 A JP 11013162A JP 1316299 A JP1316299 A JP 1316299A JP 2000217306 A JP2000217306 A JP 2000217306A
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Japan
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motor
actuator
mounting
gear
output shaft
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JP11013162A
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English (en)
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Naohisa Niimura
直久 新村
Yukinobu Kujira
行伸 鯨
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストの上昇を抑えながら、取り付けの自由度
を向上し得るアクチュエータを提供する。 【解決手段】モータ2には、コネクタ14が径方向にの
びるように保持される。ギヤハウジング20,21の組
付部27には、そのモータ2本体を、モータ2の中心軸
線を中心として回転させて組み付ける複数の組付け位置
が備えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータと、減速部
を備えたアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置のダクト内には、吹き出
し口等を切り替える各種ダンパが設けられ、各種ダンパ
は、一般に電動モータを駆動源としたアクチュエータに
より駆動される。このようなアクチュエータの一例は、
特開平9−329215号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報の
アクチュエータは、減速装置を内蔵したギヤケースにス
テッピングモータを外付けする構成であって、該モータ
に電源を供給するためのコネクタが、ギヤケースの一部
と、該ケースに取着されるカバー部材の一部とによって
構成されている。そのため、このような構成のアクチュ
エータはコネクタの向きが固定されてしまう。
【0004】しかしながら、空調ユニットの形状は略車
種毎に異なる。そのため、空調ユニットによっては、ア
クチュエータのコネクタと、該アクチュエータ近傍に配
置される他部品とが干渉し、コネクタにハーネスを差し
込むことができない場合がある。言い換えれば、このよ
うなアクチュエータを搭載できる空調ユニットが限定さ
れ、汎用性に乏しい。
【0005】そこで、上記のような場合には、空調ユニ
ットのアクチュエータ取付部にブラケットを取り付け、
このブラケットにアクチュエータを取り付けて上記干渉
を回避するか、ハーネスに中間ハーネスを差し込み、そ
の中間ハーネスをコネクタに差し込んで上記干渉を回避
するようにしている。
【0006】しかしながら、このようにすれば、ブラケ
ットや中間ハーネスといった部品が増加するため、部品
数増加及び部品数増加による組立工数の増加によりコス
トが高くなってしまう。
【0007】又、一般に、前記空調ユニットは右ハンド
ル仕様に設計される。そのため、その空調ユニットを左
ハンドル仕様とする場合では、設計工数の低減を図るた
めに一般に多く用いられている手法として、右ハンドル
仕様の空調ユニットを所定の面に対して対称にして、左
ハンドル仕様の空調ユニットが設計される。つまり、空
調ユニットのアクチュエータ取付部も面対称になってい
る。
【0008】このとき、アクチュエータ取付部の基準面
が、減速装置の出力軸の中心軸線とを含む所定の面とな
る場合が多い。しかしながら、上記公報のアクチュエー
タは、その外形が減速装置の出力軸の中心軸線を含む所
定の面に対して対称に形成されていない。
【0009】この場合、アクチュエータが有する取付部
がその面に対して対称に形成(配置)されていても、該
アクチュエータが空調ユニットの他部品に干渉して、そ
のアクチュエータを、左ハンドル仕様の空調ユニットに
そのまま取り付けられない場合がある。この場合も、例
えば、空調ユニットのアクチュエータ取付部にブラケッ
トを取り付け、このブラケットにアクチュエータを取り
付けて、その不具合を回避するようにしている。
【0010】その結果、このような場合においても、ブ
ラケット等の部品が増加するため、部品数増加及び部品
数増加による組立工数の増加によりコストが高くなって
しまう。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、コストの上昇を抑え
ながら、取り付けの自由度を向上し得るアクチュエータ
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、モータと、前記モータの
回転を減速して出力軸に伝達する減速装置をギヤハウジ
ング内に収容した減速部とを備え、前記モータに外部か
ら駆動電源を供給するためのコネクタを前記モータ側に
保持し、前記ギヤハウジングには前記モータを組み付け
るための組付部を有し、該組付部には該モータ本体をそ
の中心軸線を中心として回転させて組み付ける複数の組
付け位置を有する。
【0013】請求項2に記載の発明は、モータと、前記
モータの回転を減速して出力軸に伝達する減速装置を、
取付部を有するギヤハウジング内に収容した減速部とを
備え、前記出力軸の中心軸線を含む所定の面に対して、
少なくとも前記ギヤハウジングの外形を対称に形成し
た。
【0014】請求項3に記載の発明は、モータと、前記
モータの回転を減速して出力軸に伝達する減速装置を、
取付部を有するギヤハウジング内に収容した減速部とを
備え、前記モータに外部から駆動電源を供給するための
コネクタを前記モータ側に保持し、前記ギヤハウジング
には前記モータを組み付けるための組付部を有し、該組
付部には該モータ本体をその中心軸線を中心として回転
させて組み付ける複数の組付け位置を有するとともに、
前記出力軸の中心軸線を含む所定の面に対して、少なく
とも前記ギヤハウジングの外形を対称に形成した。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1又は3
に記載のアクチュエータにおいて、前記複数の組付け位
置を、前記モータの中心軸線を中心として等角度間隔に
設けた。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項2又は3
に記載のアクチュエータにおいて、前記出力軸の中心軸
線を含む所定の面に対して、前記モータ及び前記ギヤハ
ウジングの外形を対称に形成した。
【0017】従って、請求項1に記載の発明によれば、
モータにはコネクタが保持される。ギヤハウジングの組
付部には、そのモータ本体を、モータの中心軸線を中心
として回転させて組み付ける複数の組付け位置が備えら
れる。このようにすれば、モータ取付時にコネクタの向
きを選択することが可能となり、コネクタの向きにより
取り付けることができなかった場合であっても、アクチ
ュエータを取り付けることが可能になる。従って、アク
チュエータの取り付けの自由度を向上することができ、
アクチュエータの汎用性が高くなる。その結果、従来、
アクチュエータ取付時に使用していたブラケットや中間
ハーネスといった余分な部品の低減や、アクチュエータ
取付部の設計変更が少なくなることによる設計工数の低
減などから、コストの上昇を抑えることができる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、少なくと
もギヤハウジングは、その外形が出力軸の中心軸線を含
む所定の面に対して対称に形成される。つまり、ギヤハ
ウジングの取付部もその面に対して対称に形成(配置)
される。そのため、右ハンドル仕様に設計された空調ユ
ニットや、その空調ユニットを面対称で設計した左ハン
ドル仕様の空調ユニットのいずれに対しても、取付部が
一致するとともに、アクチュエータが他部品と干渉する
ことが低減される。従って、アクチュエータを、幅広い
種類の空調ユニットに対してブラケット等の余分な部品
を用いることなく取り付けることができる。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、モータに
はコネクタが保持される。ギヤハウジングの組付部に
は、そのモータ本体を、モータの中心軸線を中心として
回転させて組み付ける複数の組付け位置が備えられる。
しかも、少なくともギヤハウジングは、その外形が出力
軸の中心軸線を含む所定の面に対して対称に形成され
る。つまり、ギヤハウジングの取付部もその面に対して
対称に形成(配置)される。このようにすれば、モータ
取付時にコネクタの向きを選択することが可能となり、
コネクタの向きにより取り付けることができなかった場
合であっても、アクチュエータを取り付けることが可能
になる。従って、アクチュエータの取り付けの自由度を
向上することができ、アクチュエータの汎用性が高くな
る。その結果、従来、アクチュエータ取付時に使用して
いたブラケットや中間ハーネスといった余分な部品の低
減や、アクチュエータ取付部の設計変更が少なくなるこ
とによる設計工数の低減などから、コストの上昇を抑え
ることができる。しかも、右ハンドル仕様に設計された
空調ユニットや、その空調ユニットを面対称で設計した
左ハンドル仕様の空調ユニットのいずれに対しても、取
付部が一致するとともに、アクチュエータが他部品と干
渉することが低減される。従って、アクチュエータを、
幅広い種類の空調ユニットに対してブラケット等の余分
な部品を用いることなく取り付けることができる。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、複数の組
付け位置は、モータの中心軸線を中心として等角度間隔
に設けられる。従って、減速部の組付部や、モータの設
計を容易とすることができる。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、モータ及
びギヤハウジングは、その外形が出力軸の中心軸線を含
む所定の面に対して対称に形成される。従って、空調ユ
ニットの他部品に確実に干渉しない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図4に従って説明する。図1及び図2
は、本実施の形態のアクチュエータ1を示す。アクチュ
エータ1は、車両用空調ユニット(図示略)に搭載さ
れ、該装置のダクト内に設けられる吹き出し口等を切り
替える各種ダンパの位置制御を行う。
【0023】アクチュエータ1は、モータ2と減速部3
とからなる。この形態のモータ2には、位置決め制御に
好適なステッピングモータが使用される。つまり、ステ
ッピングモータは、他のモータ(例えば、DCモータ)
と異なり所定角度回動させるためのフィードバック制御
を行う必要がないので、その制御を行う回路が構成され
たプリント基板が必要なく、部品数が少なくてすむ。
【0024】モータ2は、ステータコア4、マグネット
ロータ5、及び、ヨーク6で構成される。ステータコア
4は円環状に形成され、該コア4は一対のコイルボビン
7,8を有し、樹脂にてモールドされている。各コイル
ボビン7,8には、それぞれコイルワイヤが巻回されて
励磁コイル9,10が構成される。
【0025】ステータコア4は、径方向にのびる複数本
のコネクタピン11を保持している。各コネクタピン1
1には、励磁コイル9,10を構成するコイルワイヤの
端末がそれぞれ接続される。又、ステータコア4の中心
には、マグネットロータ5を収容するための収容部4a
が形成される。
【0026】マグネットロータ5は、ステータコア4の
収容部4aに収容され、該コア4とヨーク6に備えられ
る軸受(図示略)により回転可能に支持される。マグネ
ットロータ5の回転軸12にはピニオン12aが形成さ
れる。
【0027】ヨーク6は、その内径がステータコア4の
外径と略同一となるような有底円筒状に形成され、ステ
ータコア4及びマグネットロータ5を収容する。ヨーク
6の開口部6aには、後述する第1ギヤハウジング20
に該ヨーク6を取り付けるために径方向に折り曲げた4
つの取付片13が備えられる。これら各取付片13には
ネジ挿通孔13aが形成される。そして、取付片13は
ヨーク6の中心軸線L1に対して等角度間隔(90°間
隔)にそれぞれ配置され、ヨーク6の中心軸線L1を中
心とした同心円上に各ネジ挿通孔13aが配置される。
又、ヨーク6の1つの取付片13間の筒部には、開口部
6aから略四角形状に切り欠かれた切欠部6bが形成さ
れる。
【0028】前記ヨーク6の切欠部6bにはコネクタ1
4が保持される。即ち、コネクタ14は、前記ヨーク6
の切欠部6bに対応して略四角筒状に形成される。コネ
クタ14には、前記ステータコア4の各コネクタピン1
1を挿通する挿通孔(図示略)が形成される。コネクタ
14の基端部14aは、ステータコア4の外周面に当接
するように円弧状に形成され、その一部が前記ヨーク6
内に収容される。この基端部14aには、コネクタ14
がヨーク6の切欠部6bから抜けるのを防止するため
に、該ヨーク6の内周面に係止する複数の係止部14b
が形成される。尚、コネクタ14は、その幅方向の中心
線がヨーク6のコネクタ14の両側の取付片13のなす
角の二等分線と一致する。そして、コネクタ14には、
前記モータ2に外部から駆動電源を供給するためのハー
ネス(図示略)が差し込まれる。
【0029】減速部3は、最中合わせ一対の略直方体形
状の第1,第2ギヤハウジング20,21内に、減速装
置22が組み付けられて構成される。即ち、第2ギヤハ
ウジング21には、減速装置22を収容するための収容
凹部21aが形成される。減速装置22は、入力側ギヤ
23、中間ギヤ24、及び、出力側ギヤ25で構成され
る。各ギヤ23〜25は、第2ギヤハウジング21にて
回転可能に支持され、それぞれギヤ連結されている。
【0030】入力側ギヤ23は、内歯車で構成され、前
記モータ2のピニオン12aと噛合する。つまり、この
形態では、入力側ギヤ23の径方向の大型化を抑えなが
ら、高い減速比が得られるようにし、アクチュエータ1
の小型化が図られている。そして、モータ2の回転が入
力側ギヤ23、中間ギヤ24、出力側ギヤ25を介して
減速される。
【0031】出力側ギヤ25は、アクチュエータ1の出
力軸26を有している。出力軸26は略円筒状に形成さ
れ、その内周面には4つの連結突部26aが等間隔に形
成される。即ち、出力軸26の連結突部26aが形成さ
れていない空間を連結孔26bとすれば、その連結孔2
6bは断面が十字状に形成される。出力軸26は、第
1,第2ギヤハウジング20,21に形成された支持孔
20aにより回転可能に支持される(第1ギヤハウジン
グ20の支持孔20aのみ図示)。この出力軸26は、
各ギヤハウジング20,21からそれぞれ露出してい
る。そして、出力軸26の連結孔26bには、上記した
ダンパ(図示略)が嵌合連結する。
【0032】因みに、この形態の連結孔26bは、図4
に示すように内径φが10[mm]、幅dが4[mm]
で形成されている。ここで、断面十字状の連結孔26b
以外の形態として、断面D字状の連結孔26c、断面星
形状の連結孔26d、断面三角形状の連結孔26e等が
考えられる。そして、これら連結孔26b〜26eに対
して回転方向にそれぞれ等しい負荷を加えた場合の応力
を測定してみた。
【0033】すると、各連結孔26b〜26eにおい
て、それぞれ応力が集中する特有の箇所がある。その応
力集中箇所の最大値は、断面D字状の連結孔26cを
「1」(97.6[MPa])とすると、断面星形状の
連結孔26dは「1.04」(101[MPa])、断
面三角形状の連結孔26eは「1.21」(118[M
Pa])であって、この形態の連結孔26bは「0.6
5」(63.5[MPa]となる。つまり、応力が集中
する部分の値が高いほど、その連結部分の出力軸26が
変形するおそれがあって、前記ダンパががたつく要因と
なり得る。従って、この形態の出力軸26はその応力集
中箇所の最大値が低い、即ち出力軸26にかかる応力が
分散されるので、高剛性の高価な材料を使用することな
く、十分な耐久性を確保することができる。
【0034】第2ギヤハウジング21の開口部21bに
は第1ギヤハウジング20が嵌着される。第1,第2ギ
ヤハウジング20,21の4隅には、空調ユニット(図
示略)のアクチュエータ取付部に取り付けるための取付
部20b,21cがそれぞれ形成される。
【0035】第1ギヤハウジング20には、前記モータ
2を組み付けるための組付部27が形成される。組付部
27には、モータ2の回転軸12(ピニオン12a)を
両ハウジング20,21内に挿通するための軸挿通孔2
7aが形成される。又、組付部27には、軸挿通孔27
aの中心をその中心とした同心円上において、ステータ
コア4の位置決めを行う4つの凸部27bが等角度間隔
(90°間隔)に形成される。これに対し、ステータコ
ア4には、その凸部27bに嵌合する4つの凹部(図示
略)が形成される。
【0036】又、組付部27には、前記凸部27bより
外側で前記軸挿通孔27aの中心をその中心とした同心
円上において、前記各取付片13のネジ挿通孔13aに
対応するネジ挿通孔27cが等角度間隔(90°間隔)
に形成される。そして、前記第2ギヤハウジング21に
は、各ネジ挿通孔27cに対応した位置にネジ孔21d
がそれぞれ形成される。因みに、各ネジ挿通孔27c
は、軸挿通孔27aの中心から各凸部27bまで結んだ
直線の延長線上に配置される。
【0037】このように構成された減速部3(組付部2
7)には、図2及び図3に示すようにモータ2(ステー
タコア4及びヨーク6)が4つの位置のいずれかで取り
付けられる。即ち、ステータコア4及びヨーク6は組付
部27に対して、図2に示す第1の位置、その第1の位
置から反時計方向に90°回転させた図3(a)に示す
第2の位置、その第2の位置から同方向に更に90°回
転させた図3(b)に示す第3の位置、その第3の位置
から同方向に更に90°回転させた図3(c)に示す第
4の位置のいずれかに取り付けられる。つまり、このモ
ータ2の回転とともに、コネクタ14の向きが4方向の
いずれかに変更される。
【0038】そして、アクチュエータ1を空調ユニット
に取り付けたときに、コネクタ14にハーネス(図示
略)が差し込み易い位置(又は、コネクタ14及びコネ
クタ14に差し込まれたハーネスが他部品と干渉しない
位置)となるように、適宜モータ2の位置が第1〜第4
の位置のいずれかに決定される。その後、ネジ30が取
付片13のネジ挿通孔13a及び組付部27のネジ挿通
孔27cにそれぞれ挿通されて第2ギヤハウジング21
のネジ孔21dに螺入され、ヨーク6が組付部27に対
して固定される。
【0039】又、組付部27にヨーク6を組み付けたと
き、該モータ2の回転軸12と出力軸26とが平行とな
る。そして、この形態では、回転軸12の中心軸線L1
と、出力軸26の中心軸線L2とを含む面Eに対して、
モータ2及び減速部3(第1,第2ギヤハウジング2
0,21)の外形が対称に形成されている。つまり、両
ギヤハウジング20,21の取付部20b,21cもそ
の面Eに対して対称に配置される。
【0040】そのため、右ハンドル仕様に設計された空
調ユニットや、その空調ユニットを面対称で設計した左
ハンドル仕様の空調ユニットのいずれに対しても、取付
部20b,21cが一致するとともに、アクチュエータ
1が他部品と干渉することが低減される。従って、アク
チュエータ1は、幅広い種類の空調ユニットに対してブ
ラケット等の余分な部品を用いることなく取り付けるこ
とが可能である。
【0041】上記したように、本実施の形態では、以下
に示す作用効果を得ることができる。 (1)モータ2を減速部3の組付部27に取り付ける際
に、該モータ2が図2及び図3に示す第1〜第4の位置
の内でいずれか1つが選択されて取り付けられる。つま
り、この形態では、モータ2取付時に、コネクタ14の
向きを選択することが可能である。従って、空調ユニッ
トに対するアクチュエータ1の取り付けの自由度を向上
することができ、アクチュエータ1の汎用性が高くな
る。その結果、アクチュエータ1取付時に使用するブラ
ケットや中間ハーネスといった余分な部品の低減や、空
調ユニットのアクチュエータ取付部の設計変更が少なく
なることによる設計工数の低減などから、空調装置全体
のコストの上昇を抑えることができる。
【0042】(2)前記第1〜第4の位置は、モータ2
の中心軸線L1を中心として等角度間隔(90°間隔)
に設けられている。従って、減速部3(凸部27b、ネ
ジ挿通孔27b、ネジ孔21d等の位置)や、モータ2
(ヨーク6の取付片13、凸部27bに対するステータ
コア4の凹部等の位置)の設計を容易とすることができ
る。
【0043】(3)回転軸12の中心軸線L1と、出力
軸26の中心軸線L2とを含む面Eに対して、モータ2
及び減速部3の外形が対称に形成されている。つまり、
両ギヤハウジング20,21の取付部20b,21cも
その面Eに対して対称に配置される。そのため、右ハン
ドル仕様に設計された空調ユニットや、その空調ユニッ
トを面対称で設計した左ハンドル仕様の空調ユニットの
いずれに対しても、取付部20b,21cが一致すると
ともに、アクチュエータ1が他部品と干渉することが低
減される。従って、アクチュエータ1を、幅広い種類の
空調ユニットに対してブラケット等の余分な部品を用い
ることなく取り付けることができる。
【0044】(4)アクチュエータ1全体の外形が面対
称に形成されているので、空調ユニットの他部品に確実
に干渉しない。 (5)入力側ギヤ23は内歯車を使用している。従っ
て、入力側ギヤ23の径方向の大型化を抑えながら、高
い減速比を得ることができる。従って、減速部3、ひい
てはアクチュエータ1の小型化を図ることができる。
【0045】(6)アクチュエータ1の出力軸26に
は、図4に示すように十字形状の連結孔26bを有して
いる。そのため、この形態では、出力軸26にかかる応
力が分散されるので、高剛性の高価な材料を使用するこ
となく、十分な耐久性を確保することができる。
【0046】尚、本発明の実施の形態は以下のように変
更してもよい。 ○上記実施の形態では、減速部3に対するモータ2の組
付け位置を選択可能とし、アクチュエータ1の外形を面
対称としたが、いずれか一方であってもよい。
【0047】○上記実施の形態では、図2及び図3に示
す第1〜第4の位置を、モータ2の中心軸線L1を中心
として等角度間隔(90°間隔)に設けたが、この角度
に限定されるものではなく、複数の位置であればよい。
又、等角度間隔でなくてもよい。
【0048】○上記実施の形態では、基準となる面E
を、回転軸12の中心軸線L1と、出力軸26の中心軸
線L2とをともに含む面Eとし、その面Eに対してモー
タ2及び減速部3の外形を対称形状としたが、少なくと
も出力軸26の中心軸線L2が含まれる所定の面であれ
ばよい。又、その面に対して少なくとも減速部3(第
1,第2ギヤハウジング20,21)の外形が対称であ
ればよい。
【0049】○上記実施の形態では、アクチュエータ1
の外形を、図2における平面においてのみ面対称な形
状、即ち一次元的に対称な形状としたが、図2における
側面側からも対称な形状、即ち二次元,三次元的に対称
な形状としてもよい。
【0050】○上記実施の形態では、入力側ギヤ23に
内歯車を使用したが、減速装置22を構成するギヤの少
なくとも1つであればよい。又、内歯車を使用しなくて
もよい。
【0051】○上記実施の形態では、出力軸26の連結
孔26bを十字形状としたが、その他の形状であっても
よい。上記各実施の形態から把握できる請求項以外の技
術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
【0052】(イ)請求項1〜5のいずれか1項に記載
のアクチュエータにおいて、前記減速装置を構成する歯
車の内で、少なくとも1つを内歯車としたことを特徴と
するアクチュエータ。このようにすれば、内歯車は径方
向の大型化を抑えながら、高い減速比を得ることができ
るので、減速部、ひいてはアクチュエータの小型化を図
ることができる。
【0053】(ロ)請求項1〜6のいずれか1項に記載
のアクチュエータにおいて、前記出力軸には、断面十字
状の連結孔を有することを特徴とするアクチュエータ。
このようにすれば、出力軸にかかる応力が分散されるの
で、高剛性の高価な材料を使用することなく、十分な耐
久性を確保することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
コストの上昇を抑えながら、取り付けの自由度を向上し
得るアクチュエータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のアクチュエータの分解斜視
図。
【図2】 モータを第1の位置としたアクチュエータの
平面図。
【図3】 モータを第2〜第4の位置としたアクチュエ
ータの平面図。
【図4】 出力軸の連結孔の形状に対する耐久性を説明
するための説明図。
【符号の説明】
2…モータ、3…減速部、14…コネクタ、20…第1
ギヤハウジング、20b…取付部、21…第2ギヤハウ
ジング、21c…取付部、22…減速装置、26…出力
軸、27…組付部、E…面、L1,L2…中心軸線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H605 AA07 AA08 BB05 CC01 CC05 CC08 CC10 EC05 EC08 EC12 5H607 AA12 BB01 BB14 CC03 DD01 DD02 DD03 DD08 DD10 EE21 EE31 EE36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ(2)と、 前記モータ(2)の回転を減速して出力軸(26)に伝
    達する減速装置(22)をギヤハウジング(20,2
    1)内に収容した減速部(3)とを備え、 前記モータ(2)に外部から駆動電源を供給するための
    コネクタ(14)を前記モータ(2)側に保持し、 前記ギヤハウジング(20,21)には前記モータ
    (2)を組み付けるための組付部(27)を有し、該組
    付部(27)には該モータ(2)本体をその中心軸線
    (L1)を中心として回転させて組み付ける複数の組付
    け位置を有することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 モータ(2)と、 前記モータ(2)の回転を減速して出力軸(26)に伝
    達する減速装置(22)を、取付部(20b,21c)
    を有するギヤハウジング(20,21)内に収容した減
    速部(3)とを備え、 前記出力軸(26)の中心軸線(L2)を含む所定の面
    (E)に対して、少なくとも前記ギヤハウジング(2
    0,21)の外形を対称に形成したことを特徴とするア
    クチュエータ。
  3. 【請求項3】 モータ(2)と、 前記モータ(2)の回転を減速して出力軸(26)に伝
    達する減速装置(22)を、取付部(20b,21c)
    を有するギヤハウジング(20,21)内に収容した減
    速部(3)とを備え、 前記モータ(2)に外部から駆動電源を供給するための
    コネクタ(14)を前記モータ(2)側に保持し、 前記ギヤハウジング(20,21)には前記モータ
    (2)を組み付けるための組付部(27)を有し、該組
    付部(27)には該モータ(2)本体をその中心軸線
    (L1)を中心として回転させて組み付ける複数の組付
    け位置を有するとともに、 前記出力軸(26)の中心軸線(L2)を含む所定の面
    (E)に対して、少なくとも前記ギヤハウジング(2
    0,21)の外形を対称に形成したことを特徴とするア
    クチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3に記載のアクチュエータ
    において、 前記複数の組付け位置を、前記モータ(2)の中心軸線
    (L1)を中心として等角度間隔に設けたことを特徴と
    するアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3に記載のアクチュエータ
    において、 前記出力軸(26)の中心軸線(L2)を含む所定の面
    (E)に対して、前記モータ(2)及び前記ギヤハウジ
    ング(20,21)の外形を対称に形成したことを特徴
    とするアクチュエータ。
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