JP2000217291A - 低圧電気機械の固定子 - Google Patents

低圧電気機械の固定子

Info

Publication number
JP2000217291A
JP2000217291A JP11012596A JP1259699A JP2000217291A JP 2000217291 A JP2000217291 A JP 2000217291A JP 11012596 A JP11012596 A JP 11012596A JP 1259699 A JP1259699 A JP 1259699A JP 2000217291 A JP2000217291 A JP 2000217291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
coil
winding
electric machine
magnet wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11012596A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsukumo Iijima
九十九 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP11012596A priority Critical patent/JP2000217291A/ja
Publication of JP2000217291A publication Critical patent/JP2000217291A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】固定子の小型化,高効率化を図った低圧電気機
械の固定子を提供する。 【解決手段】低圧電気機械の固定子1は、導体断面積が
従来例よりも広い断面積を持つ平角線のマグネットワイ
ヤ22を使用し、従来例と同一の巻数で整列巻きにより
巻回すると共に,ボビン無しで作製されたコイル21が
採用された固定子巻線2を用いている。コイル21は、
マグネットワイヤ22の巻枠を用いての巻回.巻回
工程の完了後に巻枠から取外し,エポキシワニスを用い
てマグネットワイヤ22の相互間を固着しての成形処
理.により、ボビンレスの成形コイルとして形成され
る。このコイル21は、その内周面にエポキシ樹脂接着
剤を塗布した上でスロット86へ装填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低圧電気機械の
固定子に係わり、固定子の小型化,高効率化を図ったそ
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】商用電力配電線路などの低圧電路に接続
されて使用される低圧電気機械(汎用誘導電動機など)
では、その固定子は、けい素鋼板などの磁性薄材製の多
数の鉄心板を積層して形成された固定子鉄心と、マグネ
ットワイヤを巻回して形成された複数のコイルから成る
固定子巻線とを備えることが一般である。固定子鉄心が
持つスロットにコイルを装填する方法から低圧電気機械
の固定子が持つ構成を区分けした場合に、固定子鉄心の
回転子と対向し合う面側に形成された開口部からコイル
をスロットに装填する構成のものや、固定子鉄心が継鉄
部と,継鉄部よりも回転子側に位置する磁極部とを有
し、磁極部が継鉄部と接合する側からコイルをスロット
に装填する構成のものなどが知られている。
【0003】まず、図4を用いて、従来の一例の低圧電
気機械の固定子を説明する。ここで図4は、従来の一例
の低圧電気機械の固定子の概要を示す図であり、(a)
は縦断面図で、(b)は図4(a)におけるA部の詳細
図で、(c)は図4(b)におけるB部の詳細図であ
る。図4において、9は、円筒状の固定子鉄心8と、複
数のコイル71を用いる固定子巻線7とを備えた、従来
例の低圧3相誘導電動機の固定子である。コイル71
は、丸線のマグネットワイヤ〔表面に電気絶縁皮膜(エ
ナメル層)が形成された導線〕72を巻回して作製され
ており、マグネットワイヤ72には、この事例の場合に
は、合成樹脂が焼付処理された電気絶縁皮膜を持つもの
が用いられている。
【0004】この固定子9は、コイル71のスロット8
1への装填を、固定子鉄心8の図示しない回転子と対向
し合う面側に形成された開口部82から行うものであ
る。固定子鉄心8は、けい素鋼板製の多数の鉄心板を用
いた積層鉄心であり、コイル71を装填するための複数
のスロット81が形成されているが、このスロット81
は、狭い開口部82を持つ半閉溝として形成されてい
る。固定子9では、コイル71は、2層巻のコイルとし
て形成され、スロット81に収納される部位では、スロ
ット81との間にはスロット絶縁73が介挿され、ま
た、異なるコイル71との間には層間絶縁74が介挿さ
れている。なお、75は、スロット用の楔である。
【0005】コイル71は、近年では自動巻線機を用
い、マグネットワイヤ72を直接にスロット81に巻込
むことで作製されることが一般であり、スロット絶縁7
3の主な役目は、マグネットワイヤ72の巻回時に、マ
グネットワイヤ72が固定子鉄心8に直接接触すること
で損傷を受けるのを防止することにある。固定子巻線7
では、コイル71の巻回が終了し、必要に応じて結線作
業を行った後に、電気絶縁性ワニス(固定子巻線7に採
用されている絶縁種類などにより用いられるワニスは異
なるが、例えば、エポキシワニス,ポリエステルワニ
ス)の含浸処理を行っており、マグネットワイヤ72相
互間の空隙部などは、この含浸処理により形成されたワ
ニス層76によって充填されている。
【0006】次に、図5を用いて、従来の異なる例の低
圧電気機械の固定子を説明する。ここで図5は、従来の
異なる例の低圧電気機械の固定子の概要を示す図であ
り、(a)は縦断面図で、(b)は図5(a)における
C部の詳細図である。図5において、9Aは、継鉄部8
9と磁極部88とで成る固定子鉄心8Aと、複数のコイ
ル79が用いられた固定子巻線7Aとを備えた、従来例
の3相サーボモータの固定子である。コイル79は、合
成樹脂材製のボビン77に平角線のマグネットワイヤ7
8を図示のように整列巻きして作製されており、マグネ
ットワイヤ78は、導体の断面形状がマグネットワイヤ
72とは異なるが、電気絶縁皮膜の形成方法はマグネッ
トワイヤ72の場合と同一である。この固定子9Aは、
コイル79のスロット86への装填を、磁極部88が継
鉄部89と接合する側から行うものである。
【0007】継鉄部89および磁極部88は共に、けい
素鋼板製の多数の鉄心板を用いた積層鉄心であり、磁極
部88には、スロット86と,継鉄部89側に凸の歯部
87とが交互に形成されており、このスロット86は、
コイル79が挿入される側の全面が開口されている。ま
た固定子9Aでは、コイル79は、それぞれの磁極部8
8が持つスロット86に挿入され、コイル79が組込ま
れた磁極部88は、歯部87の端部87aで継鉄部89
に接合される。固定子巻線7Aでは、この工程に続い
て、必要に応じてコイル79間の結線作業を行った後
に、コイル79の周囲の空隙部は、電気絶縁性ワニスの
含浸処理,合成樹脂材の射出成形処理などの適宜の方法
により形成されたワニス層76で充填される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した構成を持つ従
来技術による低圧電気機械の固定子9,9Aでは、低圧
電気機械の使用目的に適合した信頼性の高い固定子を得
ることができているが、近年、次記するような問題が指
摘されるようになってきており、その解決が望まれてい
る。すなわち、 低圧電気機械の固定子の小型化,高効率化または高出
力化を図るためには、スロット81,86に対する導体
充填率の増大が必要である。しかし、スロット絶縁73
またはボビン77は、マグネットワイヤ72,78を巻
回するためのスペースを減らすものであるので、その存
在は導体充填率の増大を図る上で阻害要因になってい
る。
【0009】また、低圧電気機械の固定子の小型化ま
たは高出力化を図るためには、コイル71またはコイル
79の温度上昇値を維持するために、コイル71または
コイル79から固定子鉄心8または固定子鉄心8Aへの
熱伝導抵抗の低減が必要である。しかし、コイル71,
79と固定子鉄心8,8Aの間には、比較的に高い熱伝
導抵抗を持つスロット絶縁73またはボビン77が介在
しているので、コイル〜固定子鉄心間の熱伝導抵抗の低
減を図る上で支障になっている。
【0010】さらに、丸線のマグネットワイヤ72を
巻回したコイル71の場合には、図4(c)に示したよ
うに、マグネットワイヤ72はその全面でスロット絶縁
73に接触することができない。このために、前記項
で述べた問題は、丸線のマグネットワイヤ72を巻回し
たコイル71で、より大きな問題点となる。しかし、狭
い開口部82を持つ半閉形の溝形状を持つスロット81
が用いられた固定子鉄心8では、施工が容易な丸線のマ
グネットワイヤ72を使用せざるを得なかったのであ
る。
【0011】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、固定子の小型化,
高効率化を図った低圧電気機械の固定子を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)磁性材製で複数のスロットを持つ固定子鉄心と、マ
グネットワイヤを用いて作製され前記スロットに装填さ
れた複数のコイルで形成された固定子巻線とを備える低
圧電気機械の固定子において、固定子鉄心は、前記コイ
ルが挿入される側の全面が開口されているスロットを持
ち、前記コイルは、平角導体製のマグネットワイヤを整
列巻きすると共に電気絶縁性ワニスで固着処理すること
で成形コイルとして形成され,固定子鉄心との間に電気
絶縁性ワニスによる介在層が介在されりようにして前記
スロットに装填される構成とすること、または、 2)前記1項に記載の手段において、前記コイルは、マ
グネットワイヤとして自己融着性マグネットワイヤを用
い、この自己融着性マグネットワイヤが持つ自己融着性
ワニス層に自己融着処理を施すことで成形コイルを形成
する構成とすること、により達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において
は、図4,図5に示した従来例の低圧電気機械の固定子
と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
また、以後の説明に用いる図中には、図4,図5で付し
た符号については、極力代表的な符号のみを記すように
している。
【0014】図1は、この発明の実施の形態の一例によ
る低圧電気機械の固定子の概要を示す図であり、(a)
は縦断面図で、(b)は図1(a)におけるD部の詳細
図で、(c)は図1(b)におけるE部の詳細図であ
る。図1において、1は、図5に示した従来例による固
定子9Aに対して、固定子巻線7Aに替えて固定子巻線
2を用いるようにした低圧電気機械の固定子である。固
定子巻線2は、マグネットワイヤとして平角線のマグネ
ットワイヤ22を使用し、従来例による固定子9Aが持
つコイル79と同一巻数のコイルを整列巻きにより巻回
すると共に、この発明による特長としてボビン77を使
用しないようにしたコイル21が採用されている。
【0015】コイル21に用いられているマグネットワ
イヤ22は、従来例によるコイル79に用いられていた
マグネットワイヤ78と対比すると、ボビン77が占め
ていた面積に相当する分,マグネットワイヤ78よりも
広い断面積を持つが、電気絶縁皮膜に用いられている材
料はマグネットワイヤ78の場合と同一である。そうし
て、この事例の場合には、マグネットワイヤ22には、
電着法により絶縁皮膜(エナメル層)が形成されたもの
〔例えば、三菱電線工業(株)製の商品名;SXワイ
ヤ〕が採用されている。
【0016】コイル21は、このマグネットワイヤ22
を巻線用治具としての図示しない巻枠に巻回し、巻回工
程の完了後に巻枠から取外し、電気絶縁性ワニス(固定
子巻線7に採用されている絶縁種類などにより用いられ
るワニスは異なるが、例えば、エポキシワニス,ポリエ
ステルワニスなど)を用いて、マグネットワイヤ22の
相互間を固着すると共に、コイル21の成形処理がコイ
ル21全体に対して施される。これにより、コイル21
は、その内周部の形状・寸法が従来例によるボビン77
の内周部の形状・寸法と同等値に設定された、ボビンレ
スの成形コイルとして形成される。
【0017】そうして、固定子巻線2では、コイル21
は、固定子9Aのコイル79の場合と同様にスロット8
6へ装填されるのであるが、その際に、コイル21の内
周面および/または歯部87の外周面に、電気絶縁材性
の接着剤が塗布される。用いられる接着剤は、マグネッ
トワイヤ22に採用されている絶縁種類などにより異な
るが、例えば、エポキシ樹脂製接着剤,ポリエステル樹
脂製接着剤である。したがって、コイル21と磁極部8
8との間には、この接着剤による接着剤層(この事例の
場合の介在層)23が形成される〔図1(c)参照〕。
固定子巻線2では、コイル21のスロット86へ装填が
終了した後、必要に応じて結線作業ならびにワニス層7
6の形成が行われる。
【0018】図1に示すこの発明の実施の形態の一例に
よる低圧電気機械の固定子1では前述の構成を備えてお
り、コイル21にボビン77を使用しないことで、すな
わちボビンレスとすることで、スロット86に対する導
体充填率を増大できる。また、コイル21をボビンレス
とすることで、コイル21〜固定子鉄心8A間の熱伝導
抵抗を低減できる。これ等のことから、固定子1では、
従来例の場合と同一の固定子鉄心8Aを用い、コイル2
1の温度上昇値を従来例のコイル79と同等に維持しな
がら、その出力を従来例よりも高出力化できる。また固
定子1では、同一出力値であるならば、従来例よりも高
い効率値を得ることができ、さらに、同一出力値かつ同
一効率値でよい固定子ならば、固定子1と同様の構成を
採ることで、従来例の固定子9Aよりも小型にできる。
【0019】また、固定子1は、コイル21と固定子鉄
心8A間の対地絶縁には、マグネットワイヤ22が持つ
絶縁皮膜に加えて、コイル21を成形コイル化するため
に採用された電気絶縁性ワニス層および接着剤層23が
存在することにより、ボビンレスとしながらも、低圧電
路に必要な絶縁耐力値を得ることができている。なお、
マグネットワイヤ22が持つ絶縁皮膜と協同し,固定子
1の絶縁耐力に関する主な担い手になる絶縁層として
は、電気絶縁性ワニス層と接着剤層23のいずれか一方
であってもよいことは勿論のことである。なおまた、固
定子1では、接着剤層23はコイル21〜固定子鉄心8
A(歯部87)間の空隙を充填する働きをしており、固
定子1でのコイル21〜固定子鉄心8A間の熱伝導抵抗
の低減,したがって,コイル21の温度上昇値の低減に
とって好ましい役目を果たしている。
【0020】前述の説明では、固定子1が備える介在層
は接着剤層23であるとしてきたが、これに限定される
ものではなく、例えば、従来例の場合と同様に形成され
たワニス層76であってもよく、この場合には、接着剤
層23の形成は必ずしも必要では無い。
【0021】次に、図2,図3を用いてこの発明の実施
の形態の異なる例による低圧電気機械の固定子を説明す
る。ここで、図2は、この発明の実施の形態の異なる例
による低圧電気機械の固定子の概要を示す図であり、
(a)は縦断面図で、(b)は図2(a)におけるF部
の詳細図で、(c)は図2(b)におけるG部の詳細図
である。また、図3は、図2に示したコイルの製作工程
に関する説明図であり、(a)は半完成状態のコイルの
斜視図で、(b)は完成状態のコイルの斜視図である。
【0022】図2,図3において、3は、図4に示した
従来例による固定子9に対して、固定子巻線7および固
定子鉄心8に替えて、それぞれ、固定子巻線4および固
定子鉄心5を用いるようにした低圧電気機械の固定子で
ある。固定子巻線4には、平角線のマグネットワイヤ4
2を、従来例によるコイル71の場合と同一の巻回数と
しながらも、従来例によるコイル71の場合とは異なり
整列巻きして作製されたコイル41が用いられている。
固定子鉄心5は、従来例による固定子9Aが持つ固定子
鉄心8と対比すると、スロット81に替えて、コイル4
1が挿入される側の全面が開口されているスロット、す
なわち、開溝として形成されたスロット51が用いられ
ていることのみが異なっている。換言すると、固定子鉄
心5の外径寸法,内径寸法およびスロット51の幅寸
法,高さ寸法は、従来例による固定子鉄心8の場合と同
一である。なお、43は、スロット用の楔である。
【0023】また、この事例の場合のコイル41には、
マグネットワイヤ42として、電着法により絶縁皮膜が
形成されると共に外周部に自己融着層が形成されている
もの〔例えば、三菱電線工業(株)製の商品名;SXワ
イヤ〕が採用されている。このコイル41の概略の製作
工程を図3を用いて説明する。コイル41は、まず、マ
グネットワイヤ42を巻線用治具としての図示しない巻
枠に、図示のように整列巻きにより巻回し、巻回工程の
完了後に巻枠から取外されて、半完成状態のコイル41
が作製される〔図3(a)を参照〕。次に、半完成状態
のコイル41の、スロット51に装填される部位〔図3
(a)の一点鎖線部〕のマグネットワイヤ42の相互間
に対して固着処理が行われる。
【0024】この事例の場合の固着処理は、マグネット
ワイヤ42に自己融着性マグネットワイヤを用いている
ので、その特長として適宜の方法で自己融着層を加熱処
理することのみで、図1に示したコイル21における電
気絶縁性ワニスによる処理方法と対比して、比較的に容
易に行うことができる。続いて、この状態の半完成のコ
イル41のスロット51に装填される部位を保持しなが
ら、それぞれの端部に対しほぼ三角形状にする加工およ
び捩じり加工が施されて、2層巻き用コイルに成形され
たコイル41が完成する〔図3(b)を参照〕。この事
例の場合には、半完成のコイル41の端部におけるマグ
ネットワイヤ42は加熱処理を受けていないので、両端
部に対する前記加工などを比較的に容易に行うことがで
きる。なお、スロット51に装填される部位の前記加熱
処理に対しては、例えば、高周波誘導加熱法を用いるこ
とができる。
【0025】そうして、固定子巻線4では、コイル41
は、固定子鉄心5が持つ開溝形の溝形状を持つスロット
51に装填されるのであるが、その際に、コイル41の
スロット51と対向し合う外周面および/またはスロッ
ト51の内面に、電気絶縁材性の接着剤が塗布される。
用いられる接着剤は、マグネットワイヤ42に採用され
ている絶縁種類などにより異なるが、例えば、エポキシ
樹脂製接着剤,ポリエステル樹脂製接着剤である。した
がって、コイル41とスロット51との間には、この接
着剤による接着剤層(この発明による固定子1が持つ接
着剤層23と同様のもので、この事例の場合の介在層)
44が形成される〔図2(c)参照〕。固定子巻線4で
は、コイル41のスロット51へ装填が終了した後、必
要に応じて結線作業ならびにワニス層76の形成が行わ
れる。
【0026】図2,図3に示すこの発明の実施の形態の
異なる例による低圧電気機械の固定子3では前述の構成
を備えており、スロット51に開溝形の溝形状を持たせ
ているので、平角線のマグネットワイヤを整列巻きし成
形コイルとして形成されたコイル41を採用することが
できる。また、コイル41とスロット51との間には従
来例とは異なりスロット絶縁を使用していないので、ス
ロット51が持つ面積のほとんどをコイル41の収納用
として使用できる。このような構成とすることで、固定
子3では、スロット51の導体充填率を増大できる。ま
た、スロット絶縁を使用しないことで、コイル41〜固
定子鉄心5間の熱伝導抵抗を低減できる。
【0027】これ等のことから、固定子3では、従来例
の場合と同一の外径および内径寸法を持つ固定子鉄心5
を用い、コイル41の温度上昇値を従来例のコイル71
と同等に維持しながら、その出力を従来例よりも高出力
化できる。また固定子3では、同一出力値であるなら
ば、従来例よりも高い効率値を得ることができ、さら
に、同一出力値かつ同一効率値でよい固定子ならば、固
定子3と同様の構成を採ることで、従来例の固定子9よ
りも小型にできる。
【0028】また、固定子3は、コイル41と固定子鉄
心5の対地絶縁には、マグネットワイヤ42が持つ絶縁
皮膜(自己融着層を含む)に加えて接着剤層44が存在
することにより、スロット絶縁を不使用としながらも、
低圧電路に必要な絶縁耐力値を得ることができている。
なお、固定子3では、接着剤層44はコイル41〜固定
子鉄心5間の空隙を充填する働きをしており、固定子3
でのコイル41〜固定子鉄心5間の熱伝導抵抗の低減,
したがって,コイル41の温度上昇値の低減にとって好
ましい役目を果たしている。
【0029】図1を用いた前述の説明では、固定子1が
持つコイル21には、焼付処理された電気絶縁皮膜を持
つマグネットワイヤを用いるとしてきたが、これに限定
されるものではなく、例えば、図2,図3に示した固定
子3が持つコイル41のように、自己融着層付きの絶縁
皮膜を持つマグネットワイヤを用いてもよく、その場合
には、マグネットワイヤの相互間の固着を、コイル41
の場合と同様に自己融着層の溶融処理を用いて行うこと
ができる。
【0030】図2,図3を用いた前述の説明では、固定
子3が持つコイル41には、自己融着性付きの絶縁皮膜
を持つマグネットワイヤを用いるとしてきたが、これに
限定されるものではなく、例えば、図1に示した固定子
1が持つコイル21のように、焼付処理された電気絶縁
皮膜のみを持つマグネットワイヤを用いてもよく、その
場合には、マグネットワイヤの相互間の固着を、コイル
21の場合と同様に電気絶縁性ワニスを用いて行うこと
ができる。
【0031】
【発明の効果】この発明による低圧電気機械の固定子に
おいては、前記課題を解決するための手段の項で述べた
構成とすることで、次記する効果が有る。
【0032】前記課題を解決するための手段の項の第
(1)項または第(2)項による構成とすることで、ス
ロット絶縁やボビンを不要にすることができ、平角導体
製のマグネットワイヤの使用と相まって、固定子鉄心が
持つスロットに対する導体充填率を増大できると共に、
コイル〜固定子鉄心間の熱伝導抵抗を低減できる。これ
により、コイルの温度上昇値を同等に維持しながら高出
力化が可能になる。また出力が同一でよい場合には、高
効率化が可能になり、さらに、同一出力かつ同一効率で
よい場合には、小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例による低圧電気機
械の固定子の概要を示す図で、(a)は縦断面図、
(b)は図1(a)におけるD部の詳細図、(c)は図
1(b)におけるE部の詳細図
【図2】この発明の実施の形態の異なる例による低圧電
気機械の固定子の概要を示す図で、(a)は縦断面図、
(b)は図2(a)におけるF部の詳細図、(c)は図
2(b)におけるG部の詳細図
【図3】図2に示したコイルの製作工程に関する説明図
で、(a)は半完成状態のコイルの斜視図、(b)は完
成状態のコイルの斜視図
【図4】従来の一例の低圧電気機械の固定子の概要を示
す図で、(a)は縦断面図、(b)は図4(a)におけ
るA部の詳細図、(c)は図4(b)におけるB部の詳
細図
【図5】従来の異なる例の低圧電気機械の固定子の概要
を示す図で、(a)は縦断面図、(b)は図5(a)に
おけるC部の詳細図
【符号の説明】 1 固定子 2 固定子巻線 21 コイル 22 マグネットワイヤ 86 スロット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性材製で複数のスロットを持つ固定子鉄
    心と、マグネットワイヤを用いて作製され前記スロット
    に装填される複数のコイルで形成された固定子巻線とを
    備える低圧電気機械の固定子において、 固定子鉄心は、前記コイルが挿入される側の全面が開口
    されているスロットを持ち、前記コイルは、平角導体製
    のマグネットワイヤを整列巻きすると共に電気絶縁性ワ
    ニスで固着処理されることで成形コイルとして形成さ
    れ、固定子巻線は、複数の前記コイルをそれぞれのスロ
    ットに装填すると共に,それぞれのコイルと固定子鉄心
    との間には電気絶縁性ワニスで形成された介在層が配設
    されることを特徴とする低圧電気機械用の固定子。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の低圧電気機械の固定子に
    おいて、 前記コイルは、マグネットワイヤとして自己融着性マグ
    ネットワイヤを用い、この自己融着性マグネットワイヤ
    が持つ自己融着性ワニス層に自己融着処理を施すことで
    成形コイルを形成することを特徴とする低圧電気機械用
    の固定子。
JP11012596A 1999-01-21 1999-01-21 低圧電気機械の固定子 Pending JP2000217291A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11012596A JP2000217291A (ja) 1999-01-21 1999-01-21 低圧電気機械の固定子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11012596A JP2000217291A (ja) 1999-01-21 1999-01-21 低圧電気機械の固定子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000217291A true JP2000217291A (ja) 2000-08-04

Family

ID=11809744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11012596A Pending JP2000217291A (ja) 1999-01-21 1999-01-21 低圧電気機械の固定子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000217291A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006136168A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Sumitomo Electric Ind Ltd モータ用コイルの製造方法及びモータ用コイル
JP2006211821A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Moric Co Ltd 回転電機用電機子
CN108718120A (zh) * 2018-08-28 2018-10-30 中山大洋电机股份有限公司 一种电机定子组件及应用其的电机
CN109309426A (zh) * 2017-07-26 2019-02-05 罗伯特·博世有限公司 电机的定子
JP2022015598A (ja) * 2020-07-09 2022-01-21 日立Astemo株式会社 回転電機の固定子および回転電機の固定子の製造方法
WO2023032415A1 (ja) * 2021-08-31 2023-03-09 株式会社セルコ コイルの製造方法及びコイル曲げ治具

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006136168A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Sumitomo Electric Ind Ltd モータ用コイルの製造方法及びモータ用コイル
JP2006211821A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Moric Co Ltd 回転電機用電機子
CN109309426A (zh) * 2017-07-26 2019-02-05 罗伯特·博世有限公司 电机的定子
CN109309426B (zh) * 2017-07-26 2022-07-19 罗伯特·博世有限公司 电机的定子
CN108718120A (zh) * 2018-08-28 2018-10-30 中山大洋电机股份有限公司 一种电机定子组件及应用其的电机
CN108718120B (zh) * 2018-08-28 2024-04-30 中山大洋电机股份有限公司 一种电机定子组件及应用其的电机
JP2022015598A (ja) * 2020-07-09 2022-01-21 日立Astemo株式会社 回転電機の固定子および回転電機の固定子の製造方法
JP7402761B2 (ja) 2020-07-09 2023-12-21 日立Astemo株式会社 回転電機の固定子の製造方法
WO2023032415A1 (ja) * 2021-08-31 2023-03-09 株式会社セルコ コイルの製造方法及びコイル曲げ治具
JP2023034600A (ja) * 2021-08-31 2023-03-13 株式会社セルコ コイルの製造方法及びコイル曲げ治具
JP7734401B2 (ja) 2021-08-31 2025-09-05 株式会社セルコ コイルの製造方法及びコイル曲げ治具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6894418B2 (en) Nested stator coils for permanent magnet machines
US6791224B1 (en) Stator winding and manufacturing method therefor
US6935012B2 (en) Dynamo electric machine and method of manufacturing the same
CN112075012B (zh) 电磁装置
US6573632B2 (en) Structure of a stator forming an annularly closed stable structure
US10312763B2 (en) Stator, method for manufacturing stator, and motor
US20050258706A1 (en) Reduced coil segmented stator
US20100038988A1 (en) Stator and Method of Making the Same
JP3659874B2 (ja) 回転電機の固定子
CN101515733B (zh) 旋转电机、连续绕组线圈、分布绕组定子及其形成方法
US9438078B2 (en) Arrangement of coil wires in a rotor of an electric motor
US5793138A (en) Fabrication of induction motors
US20080036323A1 (en) Permanent Magnet Synchronous Machine with Flat-Wire Windings
JP2006042500A (ja) 回転電機
EP1376830A2 (en) Method for manufacturing a coil winding assembly of a concentrated winding motor
JPH11251164A (ja) 小型チョークコイル
JP2000217291A (ja) 低圧電気機械の固定子
US3465186A (en) Dynamoelectric machine and methods of manufacturing armature assemblies therefor
JP3744445B2 (ja) 回転電機の固定子
JPH10174337A (ja) 電動機の固定子
JP5035334B2 (ja) 固定子の製造方法
JPS6364146B2 (ja)
JP2005269755A (ja) 分割コアを持つ回転電機のステータの巻線ボビン
JP4624663B2 (ja) 固定子の製造方法
JPH09219959A (ja) 電動機の固定子