JP2000217200A - ミキシング・システムにおいて使用可能な音声処理装置および音声制御装置 - Google Patents

ミキシング・システムにおいて使用可能な音声処理装置および音声制御装置

Info

Publication number
JP2000217200A
JP2000217200A JP11017175A JP1717599A JP2000217200A JP 2000217200 A JP2000217200 A JP 2000217200A JP 11017175 A JP11017175 A JP 11017175A JP 1717599 A JP1717599 A JP 1717599A JP 2000217200 A JP2000217200 A JP 2000217200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mute
audio
signal
sound
audio signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11017175A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Toba
義浩 鳥羽
Koji Komatsu
甲司 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland Corp filed Critical Roland Corp
Priority to JP11017175A priority Critical patent/JP2000217200A/ja
Publication of JP2000217200A publication Critical patent/JP2000217200A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】音声制御装置と音声処理装置とが物理的に分離
されて構成されたミキシング・システムにおいて、音声
処理装置に対するリソースの接続変更作業を容易に行う
ことができるようにする。 【解決手段】外部の機器からの配線が接続可能であると
ともに、外部の機器から音声信号のみが入力可能である
入力手段と、ユーザーが任意に操作可能であるととも
に、ミュートのオン状態とミュートのオフ状態とのうち
のいずれかをユーザーの操作に応じて指示するミュート
・スイッチと、ミュート・スイッチの操作に応じて、ミ
ュートのオン状態が指定された状態において、少なくと
も入力手段に入力された全てのチャンネルの音声信号に
ついて出力することを禁止するミュート手段とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミキシング・シス
テムにおいて使用可能な音声処理装置および音声制御装
置に関し、さらに詳細には、音声信号を制御する音声制
御装置と当該音声制御装置による制御に基づいて音声信
号をミキシング処理する音声処理装置とが物理的に分離
されて構成されていて、これら音声制御装置と音声処理
装置とを別々の場所に離隔して配置可能なミキシング・
システムにおいて使用可能な音声処理装置および音声制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のチャンネルの音声信号
を入力し、当該入力された複数のチャンネルの音声信号
を、フェーダーに設けられた各フェーダー操作子の操作
に従って各チャンネル毎に設定された音声レベルに応じ
て制御して、ミキシング処理を行って出力するミキシン
グ・システムが知られている。
【0003】一般に、こうした従来のミキシング・シス
テムは、フェーダーに設けられた各フェーダー操作子の
操作に応じて音声信号の音声レベルを制御する音声制御
部と、当該音声制御部により制御された音声レベルに基
づいて音声信号をミキシング処理する音声処理部とが、
物理的に一体化されて構成されている。
【0004】そして、上記したような音声制御部と音声
処理部とが物理的に一体化された従来のミキシング・シ
ステムを演奏会場などで用いようとする際には、演奏会
場の前方にあるステージ上で行われる演奏などの邪魔に
ならないようにするとともにユーザーがミキシングの効
果を直に確認できるように、演奏会場の後方などに設置
されて使用されることが通例である。
【0005】一方、各フェーダー操作子の操作に応じて
音声信号の制御を指示する音声制御装置と、当該音声制
御装置の制御の指示に基づいて音声信号をミキシング処
理する音声処理装置とが、物理的に分離されて構成され
ていて、これら音声制御装置と音声処理装置とを別々の
場所に離隔して配置可能なミキシング・システムが提案
されている。
【0006】即ち、こうした音声制御装置と音声処理装
置とが物理的に分離されて構成されていて、両者を別々
の場所に離隔して配置可能な従来のミキシング・システ
ムにおいては、マイクやエレキ・ギターなどのリソース
からのケーブルが接続される音声処理装置を演奏会場の
前方にあるステージ近傍に配置し、その一方で音声制御
装置を演奏会場の後方に配置するようにして、音声処理
装置と音声制御装置との間を単一のケーブルで接続する
ようにして使用することができるものである。
【0007】ところで、上記したような各種のミキシン
グ・システムにおいては、音声処理装置に接続されてい
たマイクやエレキ・ギターなどのリソースなどを取り外
したり、音声処理装置にマイクやエレキ・ギターなどの
リソースを接続するという、リソースの接続変更作業を
行う際には、音声制御部のフェーダーに設けられたフェ
ーダー操作子を音声レベルが0となるように操作し、リ
ソースの接続変更作業に伴うノイズの発生がないように
していた。
【0008】このため、上記したような音声制御装置と
音声処理装置とが物理的に分離されて構成されている従
来のミキシング・システムを使用する場合において、例
えば、そのユーザーが一人であって、音声処理装置を演
奏会場の前方にあるステージ近傍に配置するとともに音
声制御装置を演奏会場の後方に配置しているような場合
には、ユーザーは演奏会場の後方において、音声制御装
置にあるフェーダーに設けられたフェーダー操作子を音
声レベルが0となるように操作し、それからユーザーは
演奏会場の前方にあるステージ近傍に移動し、音声処理
装置に対してマイクやエレキ・ギターなどのリソースの
接続変更作業を行わなければならず、音声処理装置に対
するリソースの接続変更作業が極めて面倒なものとなっ
ていたという問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、音声制御装置と音声処
理装置とが物理的に分離されて構成されたミキシング・
システムにおいて、音声処理装置に対するリソースの接
続変更作業を容易に行うことができるようにしたミキシ
ング・システムにおいて使用可能な音声処理装置および
音声制御装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載のミキシング・システ
ムにおいて使用可能な音声処理装置は、音声信号の音声
レベルの制御を指示する操作子を備えた音声制御装置
と、上記音声制御装置と伝送路を介して接続され、上記
音声制御装置の上記操作子による音声レベルの制御の指
示に基づいて、外部から入力された複数チャンネルの音
声信号をミキシング処理して出力する音声処理装置とを
有し、上記音声制御装置と上記音声処理装置とが物理的
に分離されて構成されていて別々の場所に隔離して設置
可能なミキシング・システムにおいて使用可能な音声処
理装置であって、外部の機器からの配線が接続可能であ
るとともに、外部の機器から音声信号のみが入力可能で
ある入力手段と、ユーザーが任意に操作可能であるとと
もに、ミュートのオン状態とミュートのオフ状態とのう
ちのいずれかをユーザーの操作に応じて指示するミュー
ト・スイッチと、上記ミュート・スイッチの操作に応じ
て、ミュートのオン状態が指定された状態において、少
なくとも上記入力手段に入力された全てのチャンネルの
音声信号について出力することを禁止するミュート手段
とを有するようにしたものである。
【0011】従って、本発明のうち請求項1に記載のミ
キシング・システムにおいて使用可能な音声処理装置に
よれば、音声制御装置側において音声レベルを0にする
操作を行い、この操作に応じた制御指示を音声処理装置
へ供給するようにしなくても、外部の機器からの配線が
接続される音声処理装置側におけるミュート・スイッチ
の操作により、音声信号のみが入力可能な入力手段に入
力される全ての音声信号を一括してミュートのオン状態
とすることができるので、音声処理装置に対する外部の
機器、即ち、リソースの接続変更作業をノイズを発生す
ることなく簡単に行うことができる。
【0012】つまり、単独のミュート・スイッチにより
全チャンネルをミュートのオン状態にすることにより、
音声処理装置に対する外部の機器、即ち、リソースの接
続変更作業をノイズを発生することなく容易に行うこと
ができるようになります。
【0013】なお、上記した本発明のうち請求項1に記
載のミキシング・システムにおいて使用可能な音声処理
装置における、「外部の機器から音声信号のみが入力可
能である入力手段」とは、供給された信号から音声信号
のみを取り出すものも含まれるものである。
【0014】また、本発明のうち請求項2に記載のミキ
シング・システムにおいて使用可能な音声処理装置は、
音声信号の音声レベルの制御を指示する操作子を備えた
音声制御装置と、上記音声制御装置と伝送路を介して接
続され、上記音声制御装置の上記操作子による音声レベ
ルの制御の指示に基づいて、外部から入力された複数チ
ャンネルの音声信号をミキシング処理して出力する音声
処理装置とを有し、上記音声制御装置と上記音声処理装
置とが物理的に分離されて構成されていて別々の場所に
隔離して設置可能なミキシング・システムにおいて使用
可能な音声処理装置であって、外部の機器からの配線が
接続可能であるとともに、外部の機器から音声信号が人
力可能である入力手段と、ユーザーが任意に操作可能で
あるとともに、ミュートのオン状態とミュートのオフ状
態とのうちのいずれかをユーザーの操作に応じて指示す
るミュート・スイッチと、上記ミュート・スイッチの操
作に応じて、ミュートのオン状態が指定された状態にお
いて、上記入力手段に入力された複数チャンネルの音声
信号について出力することを禁止するミュート手段と、
上記ミュート・スイッチの操作に応じて、ミュートのオ
ン状態が指定されたときにミュートがオン状態であるこ
とを示すミュート信号を外部に出力するミュート信号出
力手段とを有するようにしたものである。
【0015】従って、本発明のうち請求項2に記載のミ
キシング・システムにおいて使用可能な音声処理装置に
よれば、音声制御装置側において音声レベルを0にする
操作を行い、この操作に応じた制御指示を音声処理装置
へ供給するようにしなくても、外部の機器からの配線が
接続される音声処理装置側におけるミュート・スイッチ
の操作により、音声信号を入力可能な入力手段に入力さ
れる複数チャンネルの音声信号を一括してミュートする
ことができるので、音声処理装置に対する外部の機器、
即ち、リソースの接続変更作業をノイズを発生すること
なく簡単に行うことができる。
【0016】また、このとき、ミュートがオン状態とさ
れていることを示す信号を音声制御装置側に送ることが
可能であるので、ミュートがオン状態であることが分離
されて設置される音声制御装置に報知され、音声制御装
置においても、現在ミュートがオン状態とされているか
否かを知ることができるようになる。
【0017】なお、上記した本発明のうち請求項2に記
載のミキシング・システムにおいて使用可能な音声処理
装置においては、ミュート・スイッチが操作されている
間にミュート信号を絶えず外部へ出力するようにしても
よいし、ミュート・スイッチが操作されてミュートの状
態がオフからオンへ切り換え指定されたときのみ、ミュ
ート信号を出力するようにしてもよい。
【0018】また、上記した本発明のうち請求項2に記
載のミキシング・システムにおいて使用可能な音声処理
装置においては、ミュート信号は単独で外部へ出力する
のではなく、音声信号や他の機器をコントロールする信
号と多重化して出力するようにしてもよい。
【0019】また、本発明のうち請求項3に記載のミキ
シング・システムにおいて使用可能な音声制御装置は、
請求項2記載のミキシング・システムにおいて使用可能
な音声処理装置に接続されて使用可能な音声制御装置で
あって、外部から入力されたミュート信号に基づいてミ
ュート状態であることを示す表示を行なう表示手段を有
するようにしたものである。
【0020】従って、本発明のうち請求項3に記載のミ
キシング・システムにおいて使用可能な音声制御装置に
よれば、現在ミュートがオン状態とされているか否かを
表示することができるので、音声処理装置におけるミュ
ートの状態を音声制御装置を使用するユーザーが確認す
ることができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明によるミキシング・システムにおいて使用可
能な音声処理装置および音声制御装置の実施の形態の一
例を詳細に説明する。
【0022】図1には、本発明によるミキシング・シス
テムにおいて使用可能な音声処理装置および音声制御装
置を備えたミキシング・システムの実施の形態の一例
を、ハードウェア構成的に示したブロック構成図が示さ
れている。
【0023】このミキシング・システム10は、音声信
号を制御する音声制御装置(以下、「コンソール」と称
する。)12とコンソール12による制御に基づいて音
声信号をミキシング処理する音声処理装置(以下、「プ
ロセッサー」と称する。)14とが物理的に分離されて
構成されていて、これらコンソール12とプロセッサー
14とを別々の場所に離隔して配置可能なようになされ
ている。
【0024】具体的には、例えば、コンソール12を演
奏会場の後方に配置し、プロセッサー14を演奏会場の
前方にあるステージの近傍に配置するものである。
【0025】また、コンソール12とプロセッサー14
とは、それぞれマイクロ・コンピューター(図示せず)
によって全体の制御を行うようになされているととも
に、コンソール12のマイクロ・コンピューターの中央
処理装置(CPU)13(図3および図4参照)の処理
によって多重部28ならびに分離部30が実現され、プ
ロセッサー14のマイクロ・コンピューターのCPU1
5(図3および図4参照)の処理によって分離部40な
らびに多重部52が実現されるようになされている。
【0026】さらに、プロセッサー14の入力レベル検
出部46ならびに音声信号処理部48は、デジタル・シ
グナル・プロセッサ(DSP)によって実現されるよう
になされている。
【0027】ここで、コンソール12とプロセッサー1
4とは、コンソール12から出力された信号(後述する
デジタル・コントロール信号およびデジタル音声信号)
をプロセッサー14へ入力する伝送路16と、プロセッ
サー14から出力された信号(後述するデジタル・コン
トロール信号およびデジタル音声信号)をコンソール1
2へ入力する伝送路18とを介して接続されており、デ
ジタル・コントロール信号とデジタル音声信号とがとも
に双方向通信が可能なようになされている。
【0028】そして、上記した伝送路16と伝送路18
とは、それぞれ1本のケーブルから構成されている。こ
れらのケーブルは、この実施の形態においては、AES
−EBUにおけるXLRコネクターが用いられている。
【0029】また、プロセッサー14に設けられた図示
しないミュート操作子の操作に応じたミュート信号も、
デジタル・コントロール信号として伝送路18を介して
プロセッサー14からコンソール12へ出力することが
できるようになされている。
【0030】また、コンソール12は、後述するリソー
スたる演奏会場の前方にあるステージ上などに配置され
たマイク42−1〜42−4の各チャンネルにそれぞれ
対応するフェーダー操作子20−1〜20−4(この実
施の形態においては、マイク42−1〜42−4のチャ
ンネル数に応じて4チャンネル分設定されている。)の
位置に応じて各チャンネルの音声信号の音声レベルを制
御するアナログ音声レベル制御信号を発生して出力する
リモート・フェーダー20と、リモート・フェーダー2
0から出力されるアナログ音声レベル制御信号をデジタ
ル音声レベル制御信号に変換して出力するA/D変換器
22と、外部のマイク(MIC)24やCDプレーヤー
(図示せず)などから入力されるアナログ音声信号をデ
ジタル音声信号に変換して出力するA/D変換器26
と、A/D変換器22から出力されるデジタル音声レベ
ル制御信号とA/D変換器26から出力されるデジタル
音声信号とを多重化して伝送路16へ出力する多重部2
8と、伝送路18を介して入力されるデジタル音声レベ
ル制御信号たるデジタル・コントロール信号たる入力レ
ベル情報信号とデジタル音声信号とを分離して出力する
分離部30と、分離部30によって分離されて出力され
るデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して出力
するD/A変換器32とを有して構成されている。
【0031】なお、マイク24やCDプレーヤーなど
は、コンソール12に内蔵させるようにしてもよい。
【0032】また、マイク24やCDプレーヤーなどの
アナログ音声信号のA/D変換器26への入力を、ユー
ザーの操作によってオン/オフすることのできる操作子
を設けることが望ましい。
【0033】なお、D/A変換器32から出力されるア
ナログ音声信号は、外部のヘッドフォン34などに出力
されて、ユーザーがモニターすることができるようにな
されている。
【0034】また、分離部30によって分離されて出力
されるデジタル入力レベル情報信号は、各チャンネルの
音声信号の入力レベルを表示する外部のレベル・メータ
ー36へ出力されて、ユーザーがモニターすることがで
きるようになされている。
【0035】なお、レベル・メーター36は、コンソー
ル12に内蔵するようにしてもよい。
【0036】また、レベル・メーター36は、音声レベ
ルに応じてが表示されるものであればいずれの形態をと
るものであってもよく、メーター形式やバー・グラフ形
式または特定の音声レベルを越えた場合のみ点灯する表
示器(ピークレベル・インジケーター)などでもよい。
【0037】また、プロセッサー14は、伝送路16介
して入力される多重化されたデジタル・コントロール信
号とデジタル音声信号とを分離して出力する分離部40
と、リソースとしての演奏会場のステージ上などに配置
された外部のマイク(MIC)42−1〜42−4の4
チャンネルの経路により入力されるアナログ音声信号を
デジタル音声信号に変換して出力するA/D変換器44
と、A/D変換器44から出力されるデジタル音声信号
を出力するとともに当該デジタル音声信号の入力レベル
情報を検出してデジタル・コントロール信号たるデジタ
ル入力レベル情報信号として出力するDSPから構成さ
れる入力レベル検出部46と、分離部40によって分離
されて出力されるデジタル・コントロール信号のなかの
音声レベル制御信号ならびにデジタル音声信号および入
力レベル検出部46から出力されるデジタル音声信号に
基づいてミキシング処理を行ってデジタル音声信号を出
力するDSPから構成される音声信号処理部48と、音
声信号処理部48から出力されるデジタル音声信号をア
ナログ音声信号に変換して出力するD/A変換器50
と、入力レベル検出部46から出力されるデジタル・コ
ントロール信号としてのデジタル入力レベル情報信号と
音声信号処理部48から出力されるデジタル音声信号と
を多重化して伝送路18へ出力する多重部52とを有し
て構成されている。
【0038】なお、プロセッサー14にはリソースとし
ての外部のマイク42−1〜42−4からのケーブルの
プラグが着脱可能に接続される図示しないジャックが設
けられており、このジャックに接続されたケーブルによ
り供給される音声信号がA/D変換器44に入力される
ようになされている。
【0039】なお、D/A変換器50から出力されるア
ナログ音声信号は、外部のスピーカー54(スピーカー
54は、ステレオの左チャンネル用のスピーカー54L
とステレオの右チャンネル用のスピーカー54Rとより
構成されている。)に出力されて、聴取し得る楽音とし
て空間に放音されるようになされている。
【0040】さらに、プロセッサー14の外部マイク4
2−1〜42−4を接続するジャックの近傍には、スピ
ーカー54ならびにヘッドフォン34に出力される音声
信号の音声レベルを0にして、当該音声信号をミュート
する指示を行うためのミュート操作子(ミュート・スイ
ッチ)が設けられている。
【0041】このミュート操作子が操作されている間中
はミュート信号が発生されることになり、ミュート信号
はD/A変換器50ならびに多重部52に供給されて、
当該D/A変換器50がデジタル音声信号をアナログ音
声信号に変換して出力しないように制御するとともに、
当該多重部52において多重化されてデジタル・コント
ロール信号として伝送路18へ出力される。
【0042】そして、伝送路18へ出力されたデジタル
・コントロール信号は、伝送路18を介してコンソール
12の分離部30へ入力されて分離され、分離されたデ
ジタル・コントロール信号はD/A変換器32に供給さ
れて、当該D/A変換器32がデジタル音声信号をアナ
ログ音声信号に変換して出力しないように制御する。
【0043】なお、伝送路16および伝送路18におい
て音声信号と多重化されるデジタル・コントロール信号
は、信号の種別を示すデータと、対象となるチャンネル
を示すデータと、制御や検出の内容であるレベル値を示
すデータとによって構成されている。
【0044】ここで、信号の種別とは、音声信号処理部
48の音声信号の音声レベルを制御する音声レベル制御
信号であるか、入力レベル検出部46から発せられるデ
ジタル入カレベル情報であるか、またはミュート操作子
によって発生されたミュート信号であるかなど、デジタ
ル・コントロール信号が何に関わる信号であるのかを示
すものである。
【0045】また、対象となるチャンネルとは、この実
施の形態においては、具体的にはマイク42−1〜42
−4の接続されているいずれのチャンネルであるかを示
すものである。
【0046】さらに、制御や検出の内容であるレベル値
とは、デジタル・コントロール信号が音声レベル制御信
号である場合にはその音声の制御レベルを示し、デジタ
ル・コントロール信号がデジタル入カレベル情報である
場合にはその音声の検出レベルを示すものである。
【0047】なお、ミュート信号に関しては、対象とな
るチャンネルを示すデータや制御や検出の内容であるレ
ベル値を示すデータは無しで構成されている。
【0048】また、信号の種別を示すデータおよび対象
となるチャンネルを示すデータは、多重部28および多
重部52において付与され、デジタル・コントロール信
号として伝送路16および伝送路18に出力される。
【0049】また、伝送路16および伝送路18に出力
された音声信号とともに多重化されたデジタル・コント
ロール信号の中に含まれるこれらのデータは、分離部3
0および分離部40において分離され、所定の処理に使
用される。
【0050】図2には、この実施の形態において用いら
れているAES−EBUにおけるデータ分割フォーマッ
ト図が示されている。
【0051】コンソール12の多重部28ならびにプロ
セッサー14の多重部52においては、デジタル・コン
トロール信号とデジタル音声信号とを図2に示すフォー
マットにより多重化して、伝送路16ならびに伝送路1
8へそれぞれ出力するものである。つまり、コンソール
12とプロセッサー14との双方向通信において、双方
向とも同じデータ・フォーマットを使用するものであ
る。
【0052】図2において、A0、B0、・・・は各サ
ブ・フレーム(Sub−Frame)を表しており(な
お、「A」はステレオの左チャンネル(L.ch)を表
し、「B」はステレオの右チャンネル(R.ch)を表
している。)、各サブ・フレームは32ビットよりなる
ものである。
【0053】これら32ビットのうちのビット0(bi
t0)〜ビット3(bit3)がプレアンブル(Pre
amble)であり、ビット4(bit4)〜ビット7
(bit7)が補助データ(Aux Data)であ
り、ビット8(bit8)〜ビット27(bit27)
がデジタル音声信号に相当する左チャンネルまたは右チ
ャンネルの音声データ(Audio Data)であ
り、ビット28(bit28)がパリティー・ビット
(Parity Bit)であり、ビット29(bit
29)がユーザー・データ(User Data)であ
り、ビット30(bit30)がデジタル音声信号のチ
ャンネルを示すチャンネル・ステータス・データ(Ch
annel Status Data)であり、ビット
31(bit31)がバリディティー(Validit
y)である。
【0054】ここで、この実施の形態においては、デジ
タル音声信号の各サブ・フレーム毎に左チャンネルまた
は右チャンネルの1サンプル分のデータが転送されるも
のであり、16個分のサブ・フレームのビット29のユ
ーザー・データによって、デジタル・コントロール信号
を構成するものとなされている。
【0055】即ち、この実施の形態においては、コンソ
ール12の多重部28ならびにプロセッサー14の多重
部52において上記したように既存のフォーマットであ
るAES−EBUを使用しているので、伝送路16なら
びに伝送路18としてはXLRコネクターを用いた既存
のケーブルを使用することができるものである。
【0056】以上の構成において、コンソール12にお
いては、リモート・フェーダー20の各チャンネルに対
応するフェーダー操作子20−1〜20−4の位置に応
じて、各チャンネルの音声レベルを制御するアナログ音
声レベル制御信号が発生され、このアナログ音声レベル
制御信号がA/D変換器22へ出力されることになる。
【0057】そして、A/D変換器22においては、リ
モート・フェーダー20から出力されたアナログ音声レ
ベル制御信号を入力して、当該アナログ音声レベル制御
信号をデジタル・コントロール信号たるデジタル音声レ
ベル制御信号に変換して多重部28へ出力する。
【0058】なお、A/D変換器22は4つのリモート
・フェーダー20−1〜20−4の各出力を時分割でデ
ジタル化しており、多重部28は各チャンネルのデジタ
ル音声レベル制御信号の示す制御レベルを監視してお
り、制御レベルに変化があったときに変化のあったチャ
ンネルのデジタル音声レベル制御信号をデジタル・コン
トロール信号として出力する。
【0059】一方、マイク24から入力されたアナログ
音声信号は、A/D変換器26においてデジタル音声信
号に変換されて、多重部28へ出力されることになる。
【0060】なお、A/D変換器22から出力されるデ
ジタル音声信号は、時分割多重化された2チャンネル分
のステレオ信号とされており、マイク24から入力され
た音声信号は左チャンネルおよび右チャンネルに均等に
分配される。
【0061】多重部28においては、A/D変換器22
から出力されたデジタル・コントロール信号としてのデ
ジタル音声レベル制御信号とA/D変換器26から出力
されたデジタル音声信号とを入力し、図2に示すAES
−EBUにおけるデータ分割フォーマットにより当該デ
ジタル・コントロール信号と当該デジタル音声信号とに
より多重化を行い、XLRコネクターを用いた1本のケ
ーブルよりなる伝送路16へ出力することになる。
【0062】そして、プロセッサー14においては、伝
送路16を介して入力される多重化されたデジタル・コ
ントロール信号とデジタル音声信号とは、まず分離部4
0へ入力されることになり、分離部40において、当該
多重化されたデジタル・コントロール信号とデジタル音
声信号とを、デジタル・コントロール信号とデジタル音
声信号とにそれぞれ分離して音声信号処理部48へ出力
するものである。
【0063】一方、マイク42−1〜42−4から入力
されたアナログ音声信号は、A/D変換器44によって
デジタル音声信号に変換された後に、入力レベル検出部
46によって入力レベル情報を検出されてから、音声信
号処理部48へ出力されることになる。
【0064】ここで、音声信号処理部48においては、
分離部40から出力されたデジタル・コントロール信号
のなかに含まれる時分割多重化された4チャンネル分の
デジタル音声レベル制御信号を入力するとともに、入力
レベル検出部46から出力されたデジタル音声信号を入
力して、当該デジタル音声信号の音声レベルを分離部4
0から出力されたデジタル・コントロール信号なかに含
まれる時分割多重化された4チャンネル分のデジタル音
声レベル制御信号によって制御するとともに、分離部4
0から出力されたデジタル音声信号も入力し、これらの
デジタル音声信号に対してミキシング処理を行い、左チ
ャンネルと右チャンネルとのステレオのデジタル音声信
号としてD/A変換器50および音声多重部52へ出力
するものである。
【0065】なお、音声信号処理部48では、コンソー
ル12からデジタル音声レベル制御信号が供給されたと
きにその制御レベルを記憶し、この記憶している制御レ
ベルによりミキシング処理を行っている。
【0066】D/A変換器50においては、音声信号処
理部48から入力された左チャンネルと右チャンネルと
のステレオのデジタル音声信号を入力して、当該左チャ
ンネルと右チャンネルとのステレオのデジタル音声信号
を左チャンネルと右チャンネルとのステレオのアナログ
音声信号へ変換し、左チャンネルのアナログ音声信号を
左チャンネル用のスピーカー54Lへ出力するととも
に、右チャンネルのアナログ音声信号を右チャンネル用
のスピーカー54Rへ出力するものである。
【0067】これにより、マイク42−1〜42−4か
らプロセッサー14へ入力されたアナログ音声信号が、
音声信号制御部12のリモート・フェーダー20によっ
て制御された音声レベルによりミキシング処理されて、
プロセッサー14に接続された左チャンネル用のスピー
カー54Lならびに右チャンネル用のスピーカー54R
から聴取し得る楽音として空間に放音されることにな
る。
【0068】また、これにより、マイク24からコンソ
ール12へ入力されたアナログ音声信号が、プロセッサ
ー14に接続された左チャンネル用のスピーカー54L
ならびに右チャンネル用のスピーカー54Rから聴取し
得る楽音として空間に放音されることになる。
【0069】従って、上記したミキシング・システム1
0においては、マイク24からコンソール12へアナロ
グ音声信号を入力しない場合には、「従来の技術」の項
において説明した従来のミキシング・システムと同様な
ミキシング処理が実現されるものである。
【0070】一方、上記したミキシング・システム10
においては、マイク24からコンソール12へアナログ
音声信号を入力した場合には、マイク24が接続された
コンソール12を配置した場所、例えば、演奏会場の後
方にいるユーザーが、演奏会場の前方のステージ上にい
る演奏者に対して、マイク24を介してスピーカー54
から各種の指示を与えることができるようになる。
【0071】また、マイク24に代えてCDプレーヤー
を接続したような場合には、演奏会場にバックグランド
・ミュージックを流すこともできるようになる。
【0072】また、入力レベル検出部46から出力され
たデジタル入力レベル情報信号とミュート操作子の操作
に応じて発生されたミュート信号および音声信号処理部
48から出力されたデジタル音声信号とは、多重部52
へ出力されるものである。
【0073】なお、A/D変換器22から出力されるデ
ジタル音声信号は、時分割多重化された2チャンネル分
のステレオ信号とされており、マイク24から入力され
た音声信号は左チャンネルおよび右チャンネルに均等に
分配される。
【0074】なお、入力レベル検出部46から出力され
る4チャンネル分の入力レベル情報を含むデジタル・コ
ントロール信号および音声信号処理部48から出力され
る2チャンネル分のデジタル音声信号は、それぞれ時分
割多重化されている。
【0075】多重部52においては、入力レベル検出部
46から出力されたデジタル入力レベル情報信号、ミュ
ート操作子の操作に応じて発生されたミュート信号およ
び音声信号処理部48から出力されたデジタル音声信号
とを入力し、図2に示すAES−EBUにおけるデータ
分割フォーマットにより当該デジタル入力レベル情報信
号およびミュート信号(即ち、デジタル・コントロール
信号)と当該デジタル音声信号とにより多重化を行い、
AES−EBUに規定されたXLRコネクターを用いた
1本のケーブルたる伝送路18へ出力することとなる。
【0076】なお、入カレベル検出部46は4つのチャ
ンネル各入カレベルを時分割で検出しており、多重部5
2は各チャンネルのデジタル入カレベル情報信号の示す
入カレベルを監視しており、入カレベルに変化があった
ときに変化のあったチャンネルのデジタル入カレベル情
報信号をデジタル・コントロール信号として出力する。
【0077】また、ミュート操作子がオン状態にあると
きに、所定の時間間隔ごとにミュート信号をデジタル・
コントロール信号として出力している。
【0078】なお、現在のミュートのオン/オフの状態
がプロセッサー14からコンソール12に伝送されれば
他の伝送形態を採用してもよく、ミュート操作子がオン
操作されたときにミュートがオン状態であることを示す
ミュート信号をデジタル・コントロール信号として出力
するとともに、ミュート操作子がオフ操作されたときに
ミュートがオフ状態であることを示すミュート信号をデ
ジタル・コントロール信号として出力してもよい。
【0079】そして、コンソール12においては、伝送
路18を介して入力される多重化されたデジタル入力レ
ベル情報信号とミュート信号およびデジタル音声信号と
は、まず分離部30へ入力されることになり、分離部3
0において、当該多重化されたデジタル入力レベル情報
信号とミュート信号およびデジタル音声信号とを、デジ
タル入力レベル情報信号とミュート信号およびデジタル
音声信号とにそれぞれ分離して、デジタル入力レベル情
報信号とミュート信号を外部のレベル・メーター36へ
出力し、ミュート信号に基づきミュート処理を行い、デ
ジタル音声信号をD/A変換器32へ出力することにな
る。
【0080】従って、ユーザーは、演奏会場に放音され
た音声のみにたよることなく外部のレベル・メーター3
6を監視することによって、各チャンネルの音声信号の
入力レベルをモニターすることができる。
【0081】また、D/A変換器32においては、分離
部30によって分離されて出力されるデジタル音声信号
をアナログ音声信号に変換し、ヘッドフォン34へ出力
するものである。
【0082】従って、上記したミキシング・システム1
0においては、ヘッドフォン34が接続されたコンソー
ル12を配置した場所、例えば、演奏会場の後方にいる
ユーザーが、演奏会場の前方のステージ上にいる演奏者
によるマイク42−1〜42−4への音声入力の状態を
直接モニターすることができるようになる。
【0083】ここで、プロセッサー14に接続されてい
るマイク42−1〜42−4を取り外したり、あるいは
プロセッサー14に新たにマイクやエレキ・ギターなど
のリソースを接続するという、リソースの接続変更作業
を行う際には、ミュート操作子を操作しながら、プロセ
ッサー14に接続されたマイク42−1〜42−4を取
り外すとともに他のマイクやエレキ・ギターを接続する
接続変更作業を行うものである。
【0084】以下、図3を参照しながら、ミュート操作
子100の操作によるミュート処理について説明する。
なお、図3は、主にミュート操作子100の操作に応じ
て発生されるミュート信号の流れを示す説明図であり、
ミュート処理に関係しない構成については図示を省略し
た。
【0085】図3において、ミュート操作子100を操
作すると、その操作の間中においてはミュート信号が発
生され、CPU15へ入力される。
【0086】CPU15は、ミュート信号をD/A変換
器50へ出力するとともに、伝送路18へ出力するとと
もに表示器152に現在ミュート状態であることを表示
する。
【0087】ここで、D/A変換器50においては、ミ
ュート信号が入力されている間中は、音声信号処理部4
8(DSP)から入力されるデジタル音声信号をアナロ
グ音声信号に変換して出力することを禁止するように制
御されるものである。
【0088】従って、ミュート操作子100が操作され
ている間中は、D/A変換器50からスピーカー54
(左チャンネル用のスピーカー54Lおよび右チャンネ
ル用のスピーカー54R)へアナログ信号が出力される
ことはないので、リモート・フェーダー20のフェーダ
ー操作子20−1〜20−4を操作して各チャンネルの
音声信号の音声レベルを0に設定しなくても、プロセッ
サー14に接続されたマイク42−1〜42−4を取り
外すとともに他のマイクやエレキ・ギターを接続する接
続変更作業に伴うノイズが、スピーカー54(左チャン
ネル用のスピーカー54Lおよび右チャンネル用のスピ
ーカー54R)を通して空間に放音されることはない。
【0089】また、伝送路18に出力されたミュート信
号は、コンソール12のCPU13へ入力される。そし
て、CPU13は、ミュート信号をD/A変換器32へ
出力するとともに表示器154に現在ミュート状態であ
ることを表示する。
【0090】ここで、D/A変換器32においては、ミ
ュート信号が入力されている間中は、分離部30(CP
U13)から入力されるデジタル音声信号をアナログ音
声信号に変換して出力することを禁止するように制御さ
れるものである。
【0091】従って、ミュート操作子100が操作され
ている間中は、D/A変換器32からヘッドフォン34
へアナログ・デジタル信号が出力されることはないの
で、リモート・フェーダー20のフェーダー操作子20
−1〜20−4を操作して各チャンネルの音声信号の音
声レベルを0に設定しなくても、プロセッサー14に接
続されたマイク42−1〜42−4を取り外すとともに
他のマイクやエレキ・ギターを接続する接続変更作業に
伴うノイズが、ヘッドフォン34を通してユーザーに聴
取されることはない。
【0092】即ち、このミキシング・システム10にお
いては、リモート・フェーダー20のフェーダー操作子
20−1、20−2、20−3、20−4を操作して各
チャンネルの音声信号の音声レベルを0に設定しなくて
も、単にミュート操作子100を操作するという極めて
容易な操作により、プロセッサー14に対するリソース
の接続変更作業を、ノイズを空間に放音させたり、ある
いは、ヘッドフォン34により聴取されたりすることな
く行うことができる。
【0093】なお、上記した実施の形態においては、ミ
ュート信号によりD/A変換器32あるいはD/A変換
器50を制御して、音声信号をミュートするようにした
が、これに限られるものではなく、ミュート信号により
音声信号処理部48(DSP)を制御して、音声信号を
ミュートするようにしてもよい。
【0094】また、この場合、音声信号のみを入力する
端子以外の入力は、ミュート操作子100でミュートし
ないようにして、図1におけるマイク24などによる演
奏者への指示などは、継続して行うことができるように
してもよい。
【0095】また、上記した実施の形態においては、ミ
ュート信号によりD/A変換器32あるいはD/A変換
器50を制御して、音声信号をミュートするようにした
が、これに限られるものではなく、例えば、図4に示す
ように、D/A変換器32とヘッドフォン34との間と
にそれぞれ、例えば、リレーやトランジスタによって構
成される切り換えスイッチ102を設け、D/A変換器
50と左チャンネル用スピーカー54Lとの間とD/A
変換器50と右チャンネル用スピーカー54Rとの間と
にそれぞれ、例えば、リレーやトランジスタによって構
成される、切り換えスイッチ104L、104Rを設け
るようにする。
【0096】そして、ミュート操作子100が操作され
ている間中はミュート信号によりこれら切り換えスイッ
チ102、104L、104Rをオフにして、音声信号
がヘッドフォン34、左チャンネル用スピーカー54L
ならびに右チャンネル用スピーカー54Rへ出力されな
いようにして音声信号をミュートする(図4に示す切り
換えスイッチ102、104L、104Rの切り換え状
態参照)。
【0097】一方、ミュート操作子100が操作されて
いないときには切り換えスイッチ102、104L、1
04Rをオンにして、音声信号がヘッドフォン34、左
チャンネル用スピーカー54Lならびに右チャンネル用
スピーカー54Rへ出力されるようにすればよい。
【0098】即ち、コンソール12やプロセッサー14
から出力される音声信号をミュートするには、ソフトウ
ェアの制御によるマイクロ・コンピューターの処理によ
って音声信号をミュートするものや、コンソール12や
プロセッサー14の出力段にスイッチ機構(切り換えス
イッチ102、104L、104R)を設けるようにし
て、ミュート操作子100の操作に応じてこれらスイッ
チ機構を徐々に作動することにより、コンソール12や
プロセッサー14から出力される音声信号をミュートす
るようにしてもよい。
【0099】また、上記した実施の形態においては、ミ
ュート操作子100が操作されているときにミュート信
号が出力されるようにしたが、これに限られることなし
に、ミュート操作子100を操作する毎にオンとオフと
を交互に繰り返す操作子として構成して、ミュート操作
子100がオンされたときにのみミュート信号のオン/
オフ状態を切り換え、ミュート操作子100がオフされ
たときにはミュート信号のオン/オフ状態を切り換えな
いようにしてもよい。
【0100】なお、この実施の形態においては、ミュー
ト操作子100が操作されている間、プロセッサー14
のCPU15は伝送路18にミュート信号を出力するよ
うにしたが、ミュート操作子100がオン/オフ操作さ
れる度に、ミュートの状態を切り換えるミュート状態切
り換えイベントを伝送路18に出力するようにしてもよ
い。
【0101】なお、上記した実施の形態においては、ア
ナログの音声信号をミキシング処理する音声処理装置に
おけるミュート装置として説明したが、これに限定され
るものではなく、デジタルの音声信号をミキシング処理
するための音声処理装置に用いてもよいことは勿論であ
る。
【0102】なお、上記したプロセッサー14において
は、プロセッサー14のケースの前面に、マイク42−
1〜42−4などを接続することができるように設計す
ることができることは勿論である。
【0103】そして、プロセッサー14のケースの前面
にマイク42−1〜42−4などを接続するように設計
した際には、プロセッサー14を従来のラックに設置し
ようとすると、ケースの前面に接続されたマイク42−
1〜42−4などのプラグがラックから突出するように
なり、ユーザーがラックの周りを移動する際にラックか
ら突出したプラグを引っかけて抜いてしまったり、ま
た、見栄えもあまりよくないものであった。
【0104】このため、例えば、図5に示すように、プ
ロセッサー14のケース200を搭載するラック取り付
け器具300に、ケース200に設けられた固定用ネジ
穴202a、202b、202cと対応するネジ穴30
2a、302b、302cを複数組(図5においては2
組である。)形成するようにする。
【0105】ここで、ネジ穴302a、302b、30
2cの一方の組(302a−1、302b−1、302
c−1)は、従来のネジ穴と同様に、ケース200をラ
ック取り付け器具300に搭載した際に、ケース200
の前面200aとラック取り付け器具300の前面に位
置するリブ300aとが同一面となるような位置関係に
配置されている(図6参照)。なお、符号400は、ネ
ジを示している。
【0106】また、ラック取り付け器具300の底部3
04の前端部には、凹部が形成されている。
【0107】また、ネジ穴302の他方の組(302a
−2、302b−2、302c−2)は、ケース200
をラック取り付け器具300に搭載した際に、ケース2
00の前面200aとラック取り付け器具300の前面
に位置するリブ300aとの間に所定の空間が存在する
ように、一方の組のネジ穴302a−1、302b−
1、302c−1より所定の寸法Lだけ後方に位置ずれ
して配置されている(図7参照)。
【0108】従って、この寸法Lをケース200の前面
200aに接続されるマイク42−1〜42−4などの
プラグの寸法以上に設定すれば、ケースの前面に接続さ
れたマイク42−1〜42−4などのプラグがラック取
り付け器具300から突出することがなくなり、ユーザ
ーがラックの周りを移動する際にラックから突出したプ
ラグを引っかけて抜いてしまったりすることがなく、ま
た、見栄えも良くなる。
【0109】また、マイク42−1〜42−4などのケ
ーブルは、底部304の前端部の凹部を通り、プロセッ
サー14の背部にまわすことができる。
【0110】なお、上記した実施の形態においては、音
声信号処理部48と入カレベル検出部46とを別々のD
SPによって実現したが、これを共通のDSPによって
実現するようにしてもよい。
【0111】また、上記した実施の形態においては、D
/A変換器50へ出力する音声信号のみを伝送路18と
コンソール12とを介して試聴できるようにしたが、D
/A変換器50へ出力する音声信号以外にもプロセッサ
ー14に入力された音声信号やミキシング処理過程での
音声信号を、伝送路18とコンソール12とを介して試
聴できるようにてもよい。
【0112】あるいは、コンソール12から伝送路16
を介して試聴したい音声信号を指定する情報を、デジタ
ル・コントロール信号のl種としてプロセッサー14の
音声信号のレベルを制御するリモート・フェーダー20
によって発生されるデジタル・コントロール信号と多重
化してプロセッサー14に伝送し、プロセッサー14で
はこの情報に基づいてプロセッサー14に入力された音
声信号またはミキシング処理過程での音声信号を選択し
試聴できるようしてもよい。
【0113】また、上記した実施の形態においては、既
存のフォーマットであるAES−EBUによる導線を用
いた伝送路16を使用したが、音声信号とコントロール
信号と多重化することができる伝送形態であれば、いず
れの形態であってもかまわない。
【0114】例えば、SPDIFの光ケーブルなどであ
ってもよい。また、電波による無線通信により接続され
た伝送路16および伝送路18を実現してもよい。
【0115】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、音声制御装置と音声処理装置とが物理的に
分離されて構成されたミキシング・システムにおいて、
音声処理装置に対するリソースの接続変更作業を容易に
行うことができるようになるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるミキシング・システムにおけるミ
ュート装置を備えたミキシング・システムの実施の形態
の一例を、ハードウェア構成的に示したブロック構成図
である。
【図2】AES−EBUにおけるデータ分割フォーマッ
ト図である。
【図3】ソフトウェアの制御によるマイクロ・コンピュ
ーターの処理によって音声信号をミュートする場合にお
ける、ミュート操作子の操作に応じて発生されるミュー
ト信号の流れを示す説明図である。
【図4】コンソールならびにプロセッサーの出力段に設
けたスイッチ機構の作動によって音声信号をミュートす
る場合における、ミュート操作子の操作に応じて発生さ
れるミュート信号の流れを示す説明図である。
【図5】ラック取り付け器具の概略構成斜視図である。
【図6】コンソールならびにプロセッサーのケースをラ
ック取り付け器具に搭載した場合の一例を示す概略構成
斜視図である。
【図7】コンソールならびにプロセッサーのケースをラ
ック取り付け器具に搭載した場合の他の例を示す概略構
成斜視図である。
【符号の説明】
10 ミキシング・システム 12 音声制御装置(コンソー
ル) 13、15 CPU 14 音声処理装置(プロセッ
サー) 16、18 伝送路 20 リモート・フェーダー 20−1〜20−4 フェーダー操作子 22、26、44 アナログ/デジタル(A
/D)変換器 24、42−1〜42−4 マイク 28、52 多重部 30、40 分離部 32、50 デジタル/アナログ(D
/A)変換器 34 ヘッドフォン 36 レベル・メーター 46 入力レベル検出部 48 音声信号処理部 54 スピーカー 54L 左チャンネル用のスピー
カー 54R 右チャンネル用のスピー
カー 100 ミュート操作子 102、104L、104R 切り換えスイッチ 152 表示器 154 表示器 200 ケース 200a 前面 300 ラック取り付け器具 300a リブ 304 底部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04R 3/00 310 H04R 3/00 310 Fターム(参考) 5D020 AC01 5D062 CC01 CC20 5D378 HA01 KK17 QQ01 QQ31 QQ34 SD04 TT19 XX15 XX25 XX32 5J022 AA01 AB01 CA02 5J030 BA09 BB01 BC00 BC13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号の音声レベルの制御を指示する
    操作子を備えた音声制御装置と、前記音声制御装置と伝
    送路を介して接続され、前記音声制御装置の前記操作子
    による音声レベルの制御の指示に基づいて、外部から入
    力された複数チャンネルの音声信号をミキシング処理し
    て出力する音声処理装置とを有し、前記音声制御装置と
    前記音声処理装置とが物理的に分離されて構成されてい
    て別々の場所に隔離して設置可能なミキシング・システ
    ムにおいて使用可能な音声処理装置であって、 外部の機器からの配線が接続可能であるとともに、外部
    の機器から音声信号のみが入力可能である入力手段と、 ユーザーが任意に操作可能であるとともに、ミュートの
    オン状態とミュートのオフ状態とのうちのいずれかをユ
    ーザーの操作に応じて指示するミュート・スイッチと、 前記ミュート・スイッチの操作に応じて、ミュートのオ
    ン状態が指定された状態において、少なくとも前記入力
    手段に入力された全てのチャンネルの音声信号について
    出力することを禁止するミュート手段とを有するもので
    あるミキシング・システムにおいて使用可能な音声処理
    装置。
  2. 【請求項2】 音声信号の音声レベルの制御を指示する
    操作子を備えた音声制御装置と、前記音声制御装置と伝
    送路を介して接続され、前記音声制御装置の前記操作子
    による音声レベルの制御の指示に基づいて、外部から入
    力された複数チャンネルの音声信号をミキシング処理し
    て出力する音声処理装置とを有し、前記音声制御装置と
    前記音声処理装置とが物理的に分離されて構成されてい
    て別々の場所に隔離して設置可能なミキシング・システ
    ムにおいて使用可能な音声処理装置であって、 外部の機器からの配線が接続可能であるとともに、外部
    の機器から音声信号が人力可能である入力手段と、 ユーザーが任意に操作可能であるとともに、ミュートの
    オン状態とミュートのオフ状態とのうちのいずれかをユ
    ーザーの操作に応じて指示するミュート・スイッチと、 前記ミュート・スイッチの操作に応じて、ミュートのオ
    ン状態が指定された状態において、前記入力手段に入力
    された複数チャンネルの音声信号について出力すること
    を禁止するミュート手段と、 前記ミュート・スイッチの操作に応じて、ミュートのオ
    ン状態が指定されたときにミュートがオン状態であるこ
    とを示すミュート信号を外部に出力するミュート信号出
    力手段とを有するものであるミキシング・システムにお
    いて使用可能な音声処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のミキシング・システムに
    おいて使用可能な音声処理装置に接続されて使用可能な
    音声制御装置であって、 外部から入力されたミュート信号に基づいてミュート状
    態であることを示す表示を行なう表示手段を有するもの
    であるミキシング・システムにおいて使用可能な音声制
    御装置。
JP11017175A 1999-01-26 1999-01-26 ミキシング・システムにおいて使用可能な音声処理装置および音声制御装置 Pending JP2000217200A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11017175A JP2000217200A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 ミキシング・システムにおいて使用可能な音声処理装置および音声制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11017175A JP2000217200A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 ミキシング・システムにおいて使用可能な音声処理装置および音声制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000217200A true JP2000217200A (ja) 2000-08-04

Family

ID=11936631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11017175A Pending JP2000217200A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 ミキシング・システムにおいて使用可能な音声処理装置および音声制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000217200A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7242990B2 (en) 2000-12-26 2007-07-10 Yamaha Corporation Digital mixing system, engine apparatus, console apparatus, digital mixing method, engine apparatus control method, console apparatus control method, and programs executing these control methods
US7574011B2 (en) 2003-05-07 2009-08-11 Sennheiser Electronic Gmbh & Co. Kg Detection device
JP2010283719A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Lenovo Singapore Pte Ltd マイクロフォンのミュート・コントロール
US7912564B2 (en) 2001-09-19 2011-03-22 Yamaha Corporation Digital mixing system with double arrangement for fail safe
JP2013192244A (ja) * 2013-05-01 2013-09-26 Yamaha Corp ミキシング中継装置及びミキシングシステム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7242990B2 (en) 2000-12-26 2007-07-10 Yamaha Corporation Digital mixing system, engine apparatus, console apparatus, digital mixing method, engine apparatus control method, console apparatus control method, and programs executing these control methods
US7454258B2 (en) 2000-12-26 2008-11-18 Yamaha Corporation Digital mixing system, engine apparatus, console apparatus, digital mixing method, engine apparatus control method, console apparatus control method, and programs executing these control methods
US7912564B2 (en) 2001-09-19 2011-03-22 Yamaha Corporation Digital mixing system with double arrangement for fail safe
US7920933B2 (en) 2001-09-19 2011-04-05 Yamaha Corporation Digital mixing system with double arrangement for fail safe
US7574011B2 (en) 2003-05-07 2009-08-11 Sennheiser Electronic Gmbh & Co. Kg Detection device
JP2010283719A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Lenovo Singapore Pte Ltd マイクロフォンのミュート・コントロール
US8494181B2 (en) 2009-06-08 2013-07-23 Lenovo (Singapore) Pte Ltd. Method for providing a mute control function for multiple microphones connected to a computer
JP2013192244A (ja) * 2013-05-01 2013-09-26 Yamaha Corp ミキシング中継装置及びミキシングシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7454258B2 (en) Digital mixing system, engine apparatus, console apparatus, digital mixing method, engine apparatus control method, console apparatus control method, and programs executing these control methods
KR100514601B1 (ko) 멀티채널스피커시스템의 결선방법과 장치
JP3804824B2 (ja) ディジタルミキサ
EP2816823B1 (en) Audio system and audio apparatus and channel mapping method thereof
US20120008801A1 (en) "POSSE" -- an acronym for "Personal OnStage Sound Enhancer"
JP2003134599A (ja) ディジタル・ミキサ
JP2000217200A (ja) ミキシング・システムにおいて使用可能な音声処理装置および音声制御装置
JP5246085B2 (ja) ミキシングコンソール
KR101548291B1 (ko) Loudness Meter등을 포함한 방송신호 정보를 다중화면으로 출력시키는 방송 신호용 모니터링 장치
JP3716785B2 (ja) ディジタル・ミキシングシステムおよびそのエンジン部装置、コンソール部装置
JP5327505B2 (ja) ミキシングコンソール
JP2000217199A (ja) 音声制御装置、音声処理装置およびミキシング・システム
JP3903776B2 (ja) ディジタル・ミキシングシステム
JP2000216738A (ja) 音声制御装置、音声処理装置およびミキシング・システム
JP4367496B2 (ja) ディジタル・ミキサ
JP2000276334A (ja) ソフトウェア・プログラムのアップ・デートが可能なミキシング・システム、音声制御装置および音声処理装置
JP6046433B2 (ja) ミキシング装置
JP7408955B2 (ja) 音信号処理方法、音信号処理装置およびプログラム
JP2000347673A (ja) ミキシング・システムにおける音声制御装置および音声処理装置
JP3888144B2 (ja) ディジタル・ミキシングシステム
JP2005094112A (ja) 演奏モニタ−装置、調整室通話ユニット、信号分配装置、及びスタジオ通話システム
JP3928570B2 (ja) 音響制御システム
US20150261855A1 (en) Audio system and audio signal processing device
JP4244906B2 (ja) 電子楽器
JP2000347674A (ja) ミキシング・システムにおける音声制御装置および音声処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080226