JP2000215718A - 配光制御部材、及び照明装置 - Google Patents
配光制御部材、及び照明装置Info
- Publication number
- JP2000215718A JP2000215718A JP11016088A JP1608899A JP2000215718A JP 2000215718 A JP2000215718 A JP 2000215718A JP 11016088 A JP11016088 A JP 11016088A JP 1608899 A JP1608899 A JP 1608899A JP 2000215718 A JP2000215718 A JP 2000215718A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light distribution
- control member
- distribution control
- light
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Abstract
れ、且つ、軽量性に優れた反射板やルーバー等を提供す
る。 【解決手段】 マグネシウム合金等を用いて射出成形に
より、反射板2やルーバー等を形成する。反射板2は、
マグネシウム合金を射出成形することによって反射板2
の内側の光源の近くに、ヒダ状のファセット2aが部分
的に形成され、光源から出力された光Lが、所定の方向
に配光される。
Description
置用配光制御部材、及びその配光制御部材を備えた照明
装置に関するものである。
光を、所定の方向に配光するために、反射板、ルーバー
等の配光制御部材を照明装置に設けることが行われてい
る。この配光制御部材としては、その優れた耐熱性や強
度を生かして、金属製のものが一般的に用いられてお
り、この金属製の配光制御部材の製造方法としては、鋼
板やアルミニウム板等の薄板を用いて、打ち抜き、板
金、プレス、絞り、スピニング等の方法で加工すること
が一般的に行われている。
部材は、その製法上、限られた形状のものにしか加工す
ることが困難なため、形状の自由度が低いという問題
や、工程が多岐にわたっており生産性が低いという問題
があった。
法や鋳造法で製造することにより、複雑な形状に対応さ
せることが検討されている。しかしこの方法の場合、薄
肉成形が困難なため、形状によっては重量が非常に重く
なるという問題があった。また、この方法の場合も、連
続生産に適さないため生産性が低いという問題があっ
た。
ABS樹脂等のプラスチックを用いて射出成形で製造す
ることにより、複雑な形状に対応することも検討されて
いる。しかし、金属と比較してプラスチックは強度が低
いため、得られる配光制御部材の強度を確保しようとす
ると、厚みを厚くする必要があり、形状等によっては金
属を用いて製造した場合と同等、又はそれ以上の重さに
なってしまう場合があるという問題があった。更に、厚
みを厚くした場合、形状や金型の設計によっては、ヒ
ケ、反り等の外観不良が発生しやすくなるため、それを
防ぐために成形の冷却時間を伸ばすと、成形サイクルが
長くなってしまい生産性が低いという問題があった。更
に、点灯時の温度が比較的高いHID系ランプや白熱灯
等の光源に用いる配光制御部材の場合、耐熱性が特に優
れたプラスチックを用いる必要があり、成形が困難であ
るという問題や、価格面で問題があった。
を改善するために成されたもので、その目的とするとこ
ろは、形状の自由度が優れると共に、生産性が優れ、且
つ、軽量性に優れた配光制御部材を提供することにあ
る。また、形状の自由度が優れると共に、生産性が優
れ、且つ、軽量性に優れた配光制御部材を備えた、照明
装置を提供することにある。
材は、金属射出成形品よりなる照明装置用配光制御部材
であり、本発明に係る照明装置は、金属射出成形品より
なる配光制御部材を備える照明装置である。
を射出成形した金属射出成形品であると好ましく、この
マグネシウム合金100重量部中に、アルミニウムを1
〜10重量部含有すると共に、亜鉛を0.1〜2重量部
含有すると好ましい。また、配光制御部材の光源からの
光を配光制御する部分に、光反射膜が形成されていると
好ましい。
明装置を図面に基づいて説明する。本発明に係る照明装
置の第一の実施の形態は、図1に示すような、配光制御
部材2としての反射板(本発明に係る配光制御部材の第
一の実施の形態)を備えた照明装置1である。なお、こ
の反射板2は、マグネシウム合金を射出成形することに
よって反射板2の内側の光源の近くに、図1(b)に示
すような、ヒダ状のファセット2aが部分的に形成され
ており、図1(c)に示すように、光源(図示せず)か
ら出力された光Lが、所定の方向に配光されるようにな
っている。
ことによって形成されているため、ダイキャスト法や鋳
造法で製造した場合には実現が困難な複雑に配光設計さ
れた形状を、プラスチックで製造した場合とほぼ同等の
精度で実現することが可能になっており、形状の自由度
が優れた配光制御部材2であると共に、薄肉成形を実現
することができるため、ダイキャスト法や鋳造法で製造
した場合と比較して、軽量性に優れた配光制御部材2に
なっている。更に、溶融させた金属材料を加圧して型に
注入するため、ダイキャスト法や鋳造法の場合と比較し
て注入時間を短くすることができ、生産性に優れた配光
制御部材2になっている。
合、ほとんど加圧されずに溶融した金属材料が型に注入
される。そのため、溶融した金属材料を型内に完全充填
させるためには、注入するための開口部分を大きく取ら
ざるをえず、薄肉成形は困難であった。
て形成されているため、薄肉でも所望の強度が確保で
き、プラスチックで製造した場合と比較して、安定した
軽量化が可能になっている。
は、光源等から発生する電磁波を遮蔽する必要があるた
め、プラスチックで配光制御部材2を製造した場合に
は、メッキ等を行って配光制御部材2の表面に導電性を
付与する必要があるが、金属射出成形品によって形成さ
れた配光制御部材2は、電磁波遮蔽性が優れているため
メッキ等の工程が不要になるという効果も得られる。
源から出力された光を、所定の方向に配光するために、
光源の近くに設けたものであれば特に限定するものでは
なく、例えば、図1及び図2に示すようなダウンライト
型の照明装置1に用いる反射板2や、図3に示すような
天井埋め込み型の照明装置1に用いるルーバー2や、図
示しないが、投光器や道路灯として使用される照明装置
1に用いる反射板や、車両前照灯として使用される照明
装置1に用いる反射板や、液晶プロジェクターの投光用
として使用される照明装置1に用いる反射板等、各種の
ものが挙げられる。
形品は、射出成形が可能な金属を用いた射出成形品であ
れば特に限定するものではないが、マグネシウム合金を
射出成形した金属射出成形品であると好ましい。マグネ
シウムは、比較的融点が低い金属であると共に、比較的
比重が低い金属であるため、マグネシウム合金を用いる
と、容易に射出成形して生産性に優れた配光制御部材2
を得ることができると共に、軽量性に優れた配光制御部
材2を得ることができる。更に、マグネシウムは、比較
的熱伝導率が優れた金属であると共に、比較的電磁波遮
蔽性が優れた金属であるため、放熱性に優れた配光制御
部材2を得ることができ、配光制御部材2を小型化する
ことが容易になると共に、電磁波遮蔽性が優れた照明装
置1を得ることが可能になる。更に、マグネシウムは、
リサイクルが容易であると共に、地球上に資源が豊富に
あるため、環境にやさしいという効果も得られる。
は、アルミニウムを1〜10重量部含有すると共に、亜
鉛を0.1〜2重量部含有すると好ましい。このアルミ
ニウム及び亜鉛を含有するマグネシウム合金は、軽量か
つ高強度な配光制御部材2を容易に得ることが可能にな
る。マグネシウム合金の例としては、例えば、日本サー
モケミカル社製のグレード名:AZ91D(成分:アル
ミニウム8.3〜9.7重量%、亜鉛0.35〜1.0
重量%、残マグネシウム)や、日本サーモケミカル社製
のグレード名:AM60B(成分:アルミニウム5.5
〜6.5重量%、亜鉛0.22重量%以下、残マグネシ
ウム)等が挙げられる。
な曲面形状、段形状等に形成されていれば良いが、図4
に示すように、配光制御部材2の光源からの光を配光制
御する部分に、光反射膜22が形成されていると、光源
から出力された光の反射率を高めて、狙った配光を確実
に実現でき好ましい。この光反射膜22としては、例え
ば、図4(a)に示すような、金属射出成形品20の表
面に有機塗料を塗布することによって密着性が優れたア
ンダーコート層23を形成した後、そのアンダーコート
層23の表面に金属を蒸着して金属層24を形成し、次
いで、その金属層24の表面に、有機系又は無機系のオ
ーバーコート層25を形成したものや、図4(b)に示
すような、金属射出成形品20の表面に白色塗料を塗布
することによって反射率が優れた白色塗膜層27を形成
したものや、図示しないが、樹脂製接着層を有するシー
トにアルミニウム膜又は銀膜を形成した光反射シート
を、金属射出成形品の表面に接着したもの等が挙げられ
る。
性、耐熱性が得られる有機塗料を金属射出成形品20の
表面に塗布することによって形成されたものであり、こ
の有機塗料としては、アクリル樹脂系、エポキシ樹脂
系、ウレタン樹脂系、ポリブタジエン樹脂系等の有機塗
料が挙げられる。なお、アクリル樹脂系又はウレタン樹
脂系又はアクリルウレタン樹脂系の有機塗料の場合、鏡
面性が優れた配光制御部材2が得られ好ましい。このア
ンダーコート層23の形成方法しては特に限定するもの
ではなく、スプレー法、浸漬法、静電塗装法等が挙げら
れるが、静電スプレー塗装法を用いると、塗料のロスが
少ないと共に、むらが少なく均一な塗膜が得られ好まし
い。このアンダーコート層23の厚みとしては、所要の
光学特性、平滑性、密着性が得られる厚みであれば特に
限定するものではなく、10μm程度が一般的である。
びこれらの合金等を用いて、所定の光学特性が得られる
ように形成したものであれば特に限定するものではな
く、その形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリン
グ法、イオンプレーティング法、ビーム法等が挙げられ
る。この金属層24の厚みとしては、所定の光学特性が
得られる厚みであれば特に限定するものではなく、10
0〜300nm程度が一般的である。
熱性、耐候性、密着性が得られる塗料を金属層24の表
面に塗布することによって形成されたものであり、この
塗料としては、アクリル樹脂系、シリコン変性アクリル
樹脂系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、ポリブタジ
エン樹脂系等の有機塗料や、シリコーン等の無機塗料が
挙げられ、その形成方法としては、アンダーコート層2
3の場合と同様の方法が挙げられる。なお、シリコン変
性アクリル樹脂系の塗料を用いると、特に耐熱性、耐候
性が優れた配光制御部材2が得られ好ましい。このオー
バーコート層25の厚みとしては、所要の光学特性、平
滑性、密着性、硬度が得られる厚みであれば特に限定す
るものではなく、10μm程度が一般的である。
イ素、二酸化チタン等の単層膜を、真空蒸着法、スパッ
タリング法、イオンプレーティング法、ビーム法等によ
り、形成するようにしても良い。また、二酸化ケイ素と
二酸化チタンの膜を交互に形成することにより多層膜と
しても良い。
耐候性、密着性が得られる白色塗料を金属射出成形品2
0の表面に塗布することによって形成されたものであ
り、この白色塗料としては、ポリエステル樹脂系、メラ
ミン樹脂系等の白色塗料が挙げられ、その形成方法とし
ては、アンダーコート層23の場合と同様の方法が挙げ
られる。この白色塗膜層27の厚みとしては、所要の光
学特性、平滑性、密着性が得られる厚みであれば特に限
定するものではなく、60μm程度が一般的である。
成形品よりなるため、形状の自由度が優れると共に、生
産性が優れ、且つ、軽量性に優れた配光制御部材であ
る。また、本発明に係る照明装置は、この配光制御部材
を備えるため、形状の自由度が優れると共に、生産性が
優れ、且つ、軽量性に優れた配光制御部材を備えた、照
明装置となる。
上記の効果に加え、射出成形が容易になり生産性に優れ
た配光制御部材となると共に、軽量性に優れた配光制御
部材となる。
上記の効果に加え、光源から出力された光の反射率を高
めて、狙った配光を確実に実現可能な配光制御部材とな
る。
の実施の形態を説明する図であり、(a)は斜視図、
(b)は配光制御部材の内側を見た要部斜視図、(c)
は断面図である。
の実施の形態を説明する図であり、(a)は斜視図、
(b)は配光制御部材の内側を見た要部斜視図である。
の実施の形態を説明する斜視図である。
の実施の形態の変形例を説明する、要部断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 金属射出成形品よりなることを特徴とす
る照明装置用配光制御部材。 - 【請求項2】 金属射出成形品が、マグネシウム合金を
射出成形した金属射出成形品であることを特徴とする請
求項1記載の配光制御部材。 - 【請求項3】 マグネシウム合金100重量部中に、ア
ルミニウムを1〜10重量部含有すると共に、亜鉛を
0.1〜2重量部含有することを特徴とする請求項2記
載の配光制御部材。 - 【請求項4】 配光制御部材の光源からの光を配光制御
する部分に、光反射膜が形成されていることを特徴とす
る請求項1から請求項3のいずれかに記載の配光制御部
材。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
の配光制御部材を備えることを特徴とする照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11016088A JP2000215718A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 配光制御部材、及び照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11016088A JP2000215718A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 配光制御部材、及び照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000215718A true JP2000215718A (ja) | 2000-08-04 |
Family
ID=11906787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11016088A Pending JP2000215718A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 配光制御部材、及び照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000215718A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007157729A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Visteon Global Technologies Inc | 一体化した反射体及びヒートシンクを有する前照灯アセンブリ |
-
1999
- 1999-01-25 JP JP11016088A patent/JP2000215718A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007157729A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Visteon Global Technologies Inc | 一体化した反射体及びヒートシンクを有する前照灯アセンブリ |
JP4594294B2 (ja) * | 2005-12-07 | 2010-12-08 | ビステオン グローバル テクノロジーズ インコーポレイテッド | 一体化した反射体及びヒートシンクを有する前照灯アセンブリ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10727575B2 (en) | Radome | |
WO1996004575A1 (fr) | Procede de fabrication d'un element reflechissant la lumiere et element reflechissant fabrique au moyen du procede | |
KR102533333B1 (ko) | 차량용 엠블럼 | |
JP4240569B2 (ja) | 車両用灯具 | |
JP2005343172A (ja) | 電波透過カバーの製造方法 | |
EP1900504B1 (en) | Lighting device for vehicle and method of manufacturing the same | |
KR100389949B1 (ko) | 램프 반사경 및 램프 반사경의 제조 방법 | |
US6561679B1 (en) | Decorative coating for exterior automotive lighting applications | |
US5945775A (en) | Lamp reflecting mirror comprising polyphenylene sulfide, calcium silicate whiskers and a granular inorganic filler | |
JP2000215718A (ja) | 配光制御部材、及び照明装置 | |
JP2008273216A (ja) | 電波透過カバーの製造方法 | |
JP2007011365A (ja) | 車両用ミラーを製造する方法 | |
JPH11273431A (ja) | 照明機器用反射体基材および照明機器用反射体 | |
JP2003033946A (ja) | 車輌用灯具における樹脂製部品の製造方法及び成形金型 | |
US20160046239A1 (en) | Rearview mirror with selective refelction and method of manufacture | |
JP3687358B2 (ja) | ランプリフレクタ | |
JP4025086B2 (ja) | 車両用灯具における合成樹脂製成形品 | |
JP2003294921A (ja) | 反射体及び反射体の製造方法並びに照明器具 | |
JP2000276908A (ja) | 車両用灯具 | |
JPH10223010A (ja) | 車輌用標識灯 | |
JPH11239529A (ja) | プラスチックミラー | |
JPH0115041B2 (ja) | ||
JPH0330536B2 (ja) | ||
JP2014168916A (ja) | 金属色調光輝を呈する合成樹脂製成形体及びその製造方法 | |
US20240001839A1 (en) | Decorative Vehicle Element Having a Contour Light |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061031 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061225 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070328 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070406 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20070427 |