JP2000214655A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000214655A
JP2000214655A JP11012190A JP1219099A JP2000214655A JP 2000214655 A JP2000214655 A JP 2000214655A JP 11012190 A JP11012190 A JP 11012190A JP 1219099 A JP1219099 A JP 1219099A JP 2000214655 A JP2000214655 A JP 2000214655A
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英和 坂上
Kyosuke Ko
京介 高
Toshinaka Yamanaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録モードに応じて動作する光走査ユニット
自身から発生する熱の影響をなくし、画像を忠実に記録
再現する。 【解決手段】 並列配置された複数の画像記録部を有す
るタンデム式の画像形成装置において、各画像記録部に
おけるLSUに、偏った温度上昇が発生しないように、
もしくは偏った温度上昇が発生した時に、ミラーモータ
244を動作させるか、ヒータ245を動作させること
により、温度の低いLSUを発熱させ、各LSUの温度
差を所定範囲内とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタや
デジタル複写機などの画像形成装置に関し、特に、該画
像形成装置の画像記録部における感光体上に光走査装置
によってレーザ光を照射することによって、該感光体上
に画像を記録再現する画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】今日では、画像形成装置としてカラー複
写機やカラープリンタが普及しており、例えばデジタル
カラー複写機等においては、スキャナから入力された原
稿の色分解画像に対し、所定の画像処理を施した後、各
色毎に設けられた複数の画像記録部にて各色毎に画像を
形成し、記録紙上でこれらの画像を重ね合わせ1つのカ
ラー画像を得るようにしている。
【0003】各画像記録部は周知のとおり、静電潜像が
形成される感光体、感光体を帯電する帯電装置、帯電さ
れた感光体表面を露光して静電潜像を形成する光走査ユ
ニット、感光体に形成された静電潜像にトナーを付着さ
せて可視化する現像装置等を備えている。
【0004】そして、上記記録紙上に重ね合わされたカ
ラー画像は、その後定着装置へと送られて、可視像を形
成するトナーが溶融されて記録紙に定着された後、装置
外へと排出される。
【0005】このようなデジタルカラー複写機では、各
色の画像を忠実に再現すると共に各色の画像を記録紙上
で精度良く重ね合わせることで、原稿画像が有している
画像表現を損なうことなく忠実に再現できる。
【0006】ところが、最近では装置の設置スペースを
最小限に抑えるために、装置自身のコンパクト化、小型
化が進んでいる。そのため、装置内部において各構成部
品が接近して配置され、これらの各構成部材が互いに干
渉し合ったり、あるいは、装置内で発生した熱を効率良
く放熱できないといった問題が発生している。特に、装
置内部が高温になると、光走査ユニット等の光学装置部
分においては、各種構成部品の熱膨張によるひずみ、た
わみなどが発生して、感光体に画像を書き込む段階で画
像の書き込み位置にずれ等が生じる。これにより、記録
紙上において、各色の画像を精度よく重ね合わせること
ができなくなり、記録されるカラー画像に影響が出る。
【0007】そのため、例えば、特開平3−56980
号公報や、特開平4−257880号公報等において、
画像を記録再現するプロセス部と、装置内で高い熱を発
生する定着部との間に、エアー流れを発生させて定着部
から発生する熱の影響をプロセス部が受けることのない
ように考慮したものが開示されている。すなわち、これ
らの公報では、装置内のエアー流路をダクトとして形成
して、強制的に熱源の周辺の熱気を排気することにより
周辺機器の温度上昇を抑制している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、上記各
公報に開示されている画像形成装置は、装置内で発生す
る熱が他の部分に影響しないよう強制的に熱を排気する
ための機構を有している。しかしながら、通常、デジタ
ルカラー複写機には、カラー画像を記録するモードと白
黒画像を記録するモードとが搭載されており、カラー画
像だけでなく白黒画像も記録再現することができるよう
になっているため、装置の利用される環境によっては、
装置内部において熱が部分的に発生する場合も考えられ
る。
【0009】すなわち、上記デジタルカラー複写機で
は、利用される環境によって多少の違いはあるものの、
黒画像の画像記録を連続して行ってみたり、黒画像の画
像記録を頻繁に行ったりするといった利用の方法が確認
される。このような利用法では、黒画像を画像記録する
画像記録部における光走査ユニット(例えば、レーザ記
録装置)の温度が、他の画像記録部のレーザ走査ユニッ
トの温度よりも上昇してしまう。
【0010】その結果、熱膨張によって、複数有るレー
ザ走査ユニットの中でも黒画像を記録するレーザ走査ユ
ニットのみが、他のレーザ走査ユニットよりも大きく変
形する。このように、黒画像を記録するレーザ走査ユニ
ットが他のレーザ走査ユニットよりも大きく変形してい
る状態でフルカラー画像の記録を行おうとすると、この
レーザ走査ユニットにより走査記録される画像が、他の
レーザ走査ユニットにより走査記録された画像とは異な
る状態で画像記録されることとなって、1つの画像とし
て重ね合わせた場合に色ずれが生じる。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、記録モードに応じて動作
する光走査ユニット自身から発生する熱の影響をなく
し、画像を忠実に記録再現することのできる画像形成装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像形成装置
は、上記の課題を解決するために、各々に光走査手段を
備えた複数の画像記録手段を有し、各画像記録手段で形
成される異なる色の画像を転写材上に順次重ね合わせて
1つのカラー画像として記録再現する画像形成装置にお
いて、上記各画像記録手段の光走査手段毎に発熱手段を
備え、各画像記録手段における光走査手段の温度差が所
定の範囲内となるように、上記発熱手段によって各光走
査手段を発熱させることを特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、上記各画像記録手段
の光走査手段毎に発熱手段が設けられているため、各光
走査手段を個別に発熱させることができる。このため、
上記画像形成装置内部で、偏った温度上昇が発生しない
ように、もしくは偏った温度上昇が発生した時に、温度
の低い光走査手段において発熱手段を動作させることに
より、各画像記録手段における各光走査手段の温度差を
所定範囲内とすることができる。
【0014】これにより、各光走査手段における温度膨
張特性がほぼ同等のものとなり、その結果、各画像記録
手段において再現される画像の大きさや書込位置が一致
することとなるので、記録再現される画像は、転写材上
で重ね合わせられてもずれることもなく忠実なカラー画
像として記録再現される。
【0015】請求項2の画像形成装置は、請求項1の構
成に加えて、上記複数ある画像記録手段のうちの1つを
連続して動作させる場合には、他の画像記録手段におけ
る光走査手段の発熱手段を同時に動作させることを特徴
としている。
【0016】上記の構成によれば、上記複数ある画像記
録手段のうちの1つを連続して動作している場合に、他
の画像記録手段における光走査手段の発熱手段を同時に
動作させることで、他の画像記録手段においても動作し
ている光走査手段と同等の発熱を与えることができ、各
光走査手段の温度をほぼ同じとすることができる。
【0017】これにより、各光走査手段における温度膨
張特性がほぼ同等のものとなり、その結果、各画像記録
手段において再現される画像の大きさや書込位置が一致
することとなるので、記録再現される画像は、転写材上
で重ね合わせられてもずれることもなく忠実なカラー画
像として記録再現される。
【0018】請求項3の画像形成装置は、請求項1の構
成に加えて、上記複数ある画像記録手段のうちの1つを
動作させて所定枚数以上の画像記録を連続して行う場合
には、他の画像記録手段における光走査手段の発熱手段
を同時に動作させることを特徴としている。
【0019】上記の構成によれば、温度上昇の原因とな
る連続した画像記録を行う場合にのみ、画像の記録に寄
与しない他の光走査手段においても発熱手段が動作させ
られる。このため、上記発熱手段の必要以上の動作を抑
制でき、これにより上記光走査手段の劣化、消費電力の
増加、および騒音の発生等を抑えることができる。
【0020】請求項4の画像形成装置は、請求項1の構
成に加えて、上記複数ある画像記録手段のうちの1つを
動作させて所定枚数以上の画像記録を連続して行う場合
には、上記の連続した画像記録動作の途中から、他の画
像記録手段における光走査手段の発熱手段をも動作させ
ることを特徴としている。
【0021】上記の構成によれば、温度上昇の原因とな
る連続した画像記録を行う場合に、その途中から画像の
記録に寄与しない他の光走査手段においても発熱手段が
動作させられる。このため、上記発熱手段の必要以上の
動作を抑制でき、これにより上記光走査手段の劣化、消
費電力の増加、および騒音の発生等を抑えることができ
る。
【0022】請求項5の画像形成装置は、請求項1の構
成に加えて、上記複数ある画像記録手段のうちの1つを
動作させて所定枚数以上の画像記録を連続して行う場合
には、上記の連続した画像記録動作の途中から、他の画
像記録手段における光走査手段の発熱手段を順次動作さ
せることを特徴としている。
【0023】上記の構成によれば、温度上昇の原因とな
る連続した画像記録を行う場合に、その途中から画像の
記録に寄与しない他の光走査手段においても発熱手段が
動作させられるが、この時、温度環境(例えば、定着装
置との配置距離)の異なる装置内各部に配置された各光
走査手段の温度変化特性に応じて、温度上昇の小さい光
走査手段から順次動作させられる。このため、上記発熱
手段の必要以上の動作を抑制でき、これにより上記光走
査手段の劣化、消費電力の増加、および騒音の発生等を
抑えることができる。
【0024】請求項6の画像形成装置は、請求項1の構
成に加えて、さらに、各画像記録手段における光走査手
段の温度を監視する監視手段を備え、上記監視手段によ
って各画像記録手段における光走査手段の温度差が所定
の範囲内にないことが確認された時に、各画像記録手段
における光走査手段の温度差が所定の範囲内となるよう
に、上記発熱手段によって各光走査手段を発熱させるこ
とを特徴としている。
【0025】上記の構成によれば、上記複数ある画像記
録手段を使用して画像記録を行う場合に、上記監視手段
によって各画像記録手段における光走査手段の温度差が
所定の範囲内にないことが確認されれば、上記発熱手段
によって各光走査手段を発熱させ、各画像記録手段にお
ける光走査手段の温度差が所定の範囲内となってから、
画像記録動作を開始する。
【0026】これにより、各光走査手段における温度膨
張特性がほぼ同等のものとなり、その結果、各画像記録
手段において再現される画像の大きさや書込位置が一致
することとなるので、記録再現される画像は、転写材上
で重ね合わせられてもずれることもなく忠実なカラー画
像として記録再現される。
【0027】請求項7の画像形成装置は、請求項1ない
し6の何れかの構成に加えて、上記発熱手段は、各光走
査手段内に設けられるポリゴンミラーを回転駆動するミ
ラー駆動機構であることを特徴としている。
【0028】上記の構成によれば、上記発熱手段とし
て、各光走査手段内においてポリゴンミラーを回転駆動
するためのミラー駆動機構を兼用し、該ミラー駆動機構
を動作させて各光走査手段を発熱させるため、該光走査
手段に新たな構成を設けることなく各光走査手段の温度
差を所定範囲内とすることができる。
【0029】請求項8の画像形成装置は、上記の課題を
解決するために、各々に光走査手段を備えた複数の画像
記録手段を有し、各画像記録手段で形成される異なる色
の画像を転写材上に順次重ね合わせて1つのカラー画像
として記録再現する画像形成装置において、各画像記録
手段における光走査手段の温度を監視する監視手段と、
上記各光走査手段を冷却する冷却手段とを備え、上記監
視手段によって各画像記録手段における光走査手段の温
度が所定の温度内にないことが確認された時には、画像
の記録を一時的に停止させ、各画像記録手段における光
走査手段の温度が所定の温度内となるように、上記冷却
手段によって各光走査手段を冷却することを特徴として
いる。
【0030】上記の構成によれば、上記複数ある画像記
録手段を使用して画像記録を行う場合に、上記監視手段
によって各画像記録手段における光走査手段の温度が所
定の温度内にないことが確認されれば、画像品質の低下
した出力を防止するために、画像の記録動作を一時的に
停止させる。そして、上記冷却手段によって各光走査手
段を冷却させ、各画像記録手段における光走査手段の温
度が所定の温度内となってから、画像記録動作を開始す
る。
【0031】これにより、各光走査手段における温度膨
張特性がほぼ同等のものとなり、その結果、各画像記録
手段において再現される画像の大きさや書込位置が一致
することとなるので、記録再現される画像は、転写材上
で重ね合わせられてもずれることもなく忠実なカラー画
像として記録再現される。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図14に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0033】本実施の形態に係る画像出力処理装置とし
てのデジタルカラー複写機は、図2に示すように、複写
機本体1の上面には、原稿台111および操作パネル
(図示せず)が設けられ、複写機本体1の内部には、画
像読み取り部110および画像形成部210が設けられ
ている。
【0034】原稿台111の上面には、原稿台111に
対して開閉可能な状態で支持され、かつ原稿台111の
上面に対して所定の位置関係を有する自動原稿送り装置
112が装着されている。
【0035】上記自動原稿送り装置112は、両面原稿
に対応した両面自動原稿送り装置(RADF;Reversin
g Automatic Document Feeder )であって、原稿の一方
の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部
110に対向するよう原稿を搬送する一方、この一方の
面についての画像読み取りが終了した後に、他方の面が
原稿台111の所定位置において画像読み取り部110
に対向するよう原稿を反転して原稿台111に向けて搬
送する。そして、1枚の原稿について両面の画像読み取
りが終了した後に、この原稿を排出し、次の原稿につい
ての両面搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送および
表裏反転の動作は、デジタルカラー複写機全体の動作に
関連して制御される。
【0036】画像読み取り部110は、自動原稿送り装
置112により原稿台111上に搬送されてきた原稿の
画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置され
ている。画像読み取り部110は、該原稿台111の下
面に沿って平行に往復移動する原稿走査体として第1の
走査ユニット113および第2の走査ユニット114
と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCCDラ
インセンサ116とを有している。
【0037】第1の走査ユニット114は、原稿画像表
面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定
の方向に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿台
111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走
査速度で平行に往復移動する。第2の走査ユニット11
4は、第1の走査ユニット113の第1ミラーにより偏
向された原稿からの反射光像を、さらに所定の方向に向
かって偏向する第2および第3ミラーを有し、第1の走
査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往復
移動する。
【0038】光学レンズ115は、第2の走査ユニット
の第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮
小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の
所定位置に結像させる。
【0039】CCDラインセンサ116は、結像された
光像を順次光電変換して電気信号として出力するもので
あり、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R
(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラ
インデータを出力することのできる3ラインのカラーC
CDである。このCCDラインセンサ116により電気
信号に変換された原稿画像情報は、さらに、図示しない
画像処理部に転送されて所定の画像データ処理が施され
る。
【0040】次に、画像形成部210の構成、および画
像形成部210に係わる各部の構成について説明する。
【0041】画像形成部210の下方には、用紙トレイ
内に積載収容されている記録紙(転写材)Pを1枚ずつ
分離して画像形成部210に向かって供給する給紙機構
211が設けられている。そして1枚ずつ分離供給され
た記録紙Pは、画像形成部210の手前に配置された一
対のレジストローラ212によりタイミングが制御され
て画像形成部210に搬送される。
【0042】画像形成部210の下方には、転写搬送ベ
ルト機構が配置されている。転写搬送ベルト機構は、駆
動ローラ213と従動ローラ214との間に略平行に伸
びるように張架された転写搬送ベルト215に記録紙P
を静電吸着させて搬送する構成となっている。
【0043】さらに、用紙搬送経路における転写搬送ベ
ルト機構の下流側には、記録紙P上に転写形成されたト
ナー像を記録紙P上に定着させるための定着装置216
が配置されている。この定着装置216の一対の定着ロ
ーラ間のニップを通過した記録紙Pは、搬送方向切り換
えゲート217を経て、排出ローラ218により複写機
本体1の外壁に取り付けられている排紙トレイ219上
に排出される。
【0044】切り換えゲート217は、定着後の記録紙
Pを、複写機本体1外の排紙トレイ219上へ排出する
か、または、再び画像形成部210に向かって再供給す
るために用紙搬送経路を選択的に切り換えるものであ
る。切り換えゲート217により再び画像形成部210
に向かって搬送方向を切り換えられた記録紙Pは、スイ
ッチバック搬送経路220を介して表裏反転された後、
画像形成部210へと再度供給される。
【0045】また、画像形成部210における転写搬送
ベルト215の上方には、転写搬送ベルト215に近接
して、第1の画像記録ステーションPa、第2の画像記
録ステーションPb、第3の画像記録ステーションP
c、および第4の画像記録ステーションPdが、用紙搬
送経路の上流側から順に並設されている。尚、これらの
画像記録ステーションPaないしPdが特許請求の範囲
に記載の画像記録手段に相当する。
【0046】転写搬送ベルト215は、駆動ローラ21
3によって、図2において矢印Zで示す方向に摩擦駆動
され、前述したように給紙機構211を通じて給送され
る記録紙Pを把持し、記録紙Pを画像記録ステーション
PaないしPdへと順次搬送する。
【0047】各画像記録ステーションPa・Pb・Pc
・Pdは、実質的に同一の構成を有しているものであ
り、図2に示す矢印F方向に回転駆動される感光体ドラ
ム221a・221b・221c、および221dをそ
れぞれ含んでいる。各感光体ドラム221aないし22
1dの周辺には、感光体ドラム221aないし221d
をそれぞれ一様に帯電する帯電器と、感光体ドラム22
1aないし221d上に形成された静電潜像をそれぞれ
現像する現像装置と、現像された感光体ドラム221a
ないし221d上のトナー像を記録紙Pへ転写する転写
用放電器と、感光体ドラム221aないし221d上に
残留するトナーを除去するクリーニング装置とが、感光
体ドラム221aないし221dのそれぞれにおいて、
回転方向に沿って順次配置されている。
【0048】また、各感光体ドラム221aないし22
1dの上方には、光走査手段としてのレーザビームスキ
ャナユニット(以下、LSUと略記する)222a・2
22b・222c・222dがそれぞれ設けられてい
る。上記LSU222aないし222dは、何れも同一
の構成を有しており、図1(a)ないし(c)に示すよ
うに、画像データに応じて変調されたドット光を発する
半導体レーザ素子240と、半導体レーザ素子からのレ
ーザビームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミ
ラー241と、ポリゴンミラー241により偏向された
レーザビームを感光体ドラム221aないし221d表
面に結像させるためのf−θレンズ242A・242B
やミラー243A・243B等から構成されている。上
記ポリゴンミラー241は、ミラー駆動機構であるミラ
ーモータ244によって回転駆動される。
【0049】LSU222aにはカラー原稿画像の黒色
成分像に対応する画素信号が、LSU222bにはカラ
ー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が、L
SU222cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に
対応する画素信号が、そして、LSU222dにはカラ
ー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号がそ
れぞれ入力される。
【0050】これにより色変換された原稿画像情報に対
応する静電潜像が各感光体ドラム221a〜221d上
に形成される。そして、画像ステーションPaの現像装
置には黒色のトナーが、画像ステーションPbの現像装
置にはシアン色のトナーが、画像ステーションPcの現
像装置にはマゼンタ色のトナーが、画像ステーションP
dの現像装置にはイエロー色のトナーがそれぞれ収容さ
れており、感光体ドラム221a〜221d上の静電潜
像は、これら各色のトナーにより現像される。これによ
り、画像形成部210にて色変換された原稿画像情報が
各色のトナー像として再現される。
【0051】また、第1の画像記録ステーションPaと
給紙機構211との間には、ブラシからなる用紙吸着用
帯電器223が設けられており、この吸着用帯電器22
3は転写搬送ベルト215の表面を帯電させる。これに
より、給紙機構211から供給された記録紙Pは、転写
搬送ベルト215上に確実に吸着させた状態で第1の画
像記録ステーションPaから第4の画像記録ステーショ
ンPdの間をずれることなく搬送される。
【0052】一方、第4の画像記録ステーションPdと
定着装置216との間には、駆動ローラ213のほぼ真
上部に除電用放電器224が設けられている。この除電
用放電器224には、転写搬送ベルト215に静電吸着
されている記録紙Pを転写搬送ベルト215から分離す
るための交流電流が印加されている。
【0053】上記構成のデジタルカラー複写機において
は、記録紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。
この記録紙Pは、給紙カセットから送り出されて給紙機
構211の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、そ
の記録紙Pの先端部分がセンサ(図示せず)にて検知さ
れ、このセンサから出力される検知信号に基づいて一対
のレジストローラ212により一旦停止される。
【0054】そして、記録紙Pは各画像記録ステーショ
ンPaないしPdとタイミングをとって図2の矢印Z方
向に回転している転写搬送ベルト215上に送られる。
このとき転写搬送ベルト215には前述したように吸着
用帯電器223により所定の帯電が施されているので、
記録紙Pは、各画像記録ステーションPaないしPdを
通過する間、安定して搬送供給される。
【0055】各画像記録ステーションPaないしPdに
おいては、各色のトナー像が、それぞれ形成され、転写
搬送ベルト215により静電吸着されて搬送される記録
紙Pの支持面上で重ね合わされる。第4の画像記録ステ
ーションPdによる画像の転写が完了すると、記録紙P
は、その先端部分から順次、除電用放電器224により
転写搬送ベルト215上から剥離され、定着装置216
へと導かれる。最後に、トナー画像が定着された記録紙
Pは、用紙排出口(図示せず)から排紙トレイ219上
へと排出される。
【0056】なお、上述の説明では光書き込みユニット
としてLSU222aないし222dを用い、レーザビ
ームを走査して露光することにより感光体ドラム221
aないし221dへの光書き込みを行なっているが、こ
れらのレーザビームスキャナユニットの代わりに、発光
ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き込み
光学系(LEDヘッド)を用いてもよい。LEDヘッド
は、レーザビームスキャナーユニットに比べ、サイズも
小さく、また可動部分がなく無音であるため、複数個の
光書き込みユニットを必要とするタンデム方式のデジタ
ルカラー複写機等の画像形成装置では、好適に用いるこ
とができる。
【0057】上記構成のデジタルカラー複写機では、L
SU222aないし222dのような光学装置部分にお
いて、装置内部が高温になると各種構成部品に熱膨張に
よるひずみ、たわみが発生して、感光体ドラム221a
ないし221dに画像を書き込む段階で、記録される画
像の書き込み位置にずれが生じる。
【0058】特に、上述のような複数の画像記録ステー
ションが並列配置されたタンデム方式のデジタルカラー
複写機では、装置の利用される環境によっては装置内部
において熱が片寄って部分的に発生する。例えば、白黒
画像の記録のみを連続して行った直後では、黒画像記録
用の画像記録ステーションにおけるLSUの発熱量(ミ
ラーモータ244からの発熱による)が、他の画像記録
ステーションにおけるLSUの発熱量よりも大きくな
る。このような発熱量の違いから、各LSUにおいて熱
膨張による変形量にも差が生じる。LSUのミラーモー
タ244を回し続けた場合の、LSUの温度変化と、レ
ーザ光の感光体ドラムへの書込位置ずれ量との関係を図
3に示す。
【0059】各LSUにおける変形量の違いが生じてい
る状態で各色の画像データに基づいて画像が走査記録さ
れると、各色のLSUにより走査記録された画像は、そ
れぞれ異なる状態で画像記録されることとなる。このた
め、これら各色の画像を1つのカラー画像として重ねあ
わせた場合に色ずれが生じる。
【0060】そこで、本実施の形態に係るデジタルカラ
ー複写機では、並列配置された複数のLSU222aな
いし222dにおいて、その温度差が所定範囲内となる
ように、各LSU222aないし222dの構成部品の
中でも熱を発生するミラーモータ244を回転させるこ
とによりLSU222aないし222dの本体を発熱さ
せる。これにより、各色のLSU222aないし222
dの熱膨張をほぼ同等のものとすることができ、画像記
録される各色の画像としてもほぼ同等のものが得られ
る。したがって、この各色の画像を重ねあわせて1つの
カラー画像とする時、色ずれのないカラー画像が忠実に
再現される。
【0061】以上のように、上記デジタルカラー複写機
では、LSU222aないし222d自身を発熱させる
ことによって、各LSU222aないし222dにおけ
る熱膨張を同等のものとすることができるが、その具体
的な動作例について、以下の実施例1ないし4で詳細に
説明する。
【0062】〔実施例1〕上記カラーデジタル複写機の
画像形成部210は、黒画像(B)を画像記録する第1
の画像記録ステーションPaと、色画像(シアン:C、
マゼンタ:M、イエロー:Y)を画像記録する第2ない
し第4の画像記録ステーションPbないしPdとを備え
ている。
【0063】また、記録モードとしては、フルカラーモ
ード、単色モード、および白黒モードがあり、利用者が
どのモードで記録するかを任意に選択できる。これらの
記録モードの中で白黒モードが選ばれ、第1の画像記録
ステーションPaのみを動作させて画像を出力し続ける
と、ミラーモータ244からの発熱により、第1の画像
記録ステーションPaのLSU222aが、他の画像記
録ステーションPbないしPdのLSU222bないし
222dよりも高温となることは既に説明した通りであ
る。
【0064】そこで、上記第1の画像記録ステーション
Paにより黒画像を画像記録しているときも、LSU2
22aの温度だけが上昇しないように、この時、画像記
録に寄与しない他の画像記録ステーションPbないしP
dにおけるLSU222bないし222dをも同時に動
作させる。尚、ここで、画像記録に寄与しないLSU2
22bないし222dの動作とは、各LSUの発熱を促
すためにLSU222aと同じ速度でミラーモータ24
4を回転させることを意味する。
【0065】このように、使用される記録モードの種類
に関わらず、常に全てのLSUを動作させることによっ
て各LSUの発熱量を同等にすることができ、この場
合、図4に示すように、各LSUの温度差を所定範囲内
とすることで、各LSUにおける温度膨張特性をほぼ同
等のものとすることができる。これにより、カラー画像
の記録再現時において、各画像記録ステーションにおい
て再現される画像の大きさや書込位置も一致することと
なり、記録再現される画像は、転写部で重ね合わせられ
てもずれることもなく忠実なカラー画像として記録再現
される。
【0066】〔実施例2〕上記実施例1で述べたよう
に、画像形成部210は黒画像(B)を画像記録する第
1の画像記録ステーションPaと、色画像(シアン:
C、マゼンタ:M、イエロー:Y)を画像記録する第2
ないし第4の画像記録ステーションPbないしPdとを
備えており、これらの画像記録ステーションにおける各
LSUは、図4に示すように、その動作時間(複写枚
数)が長くなれば、LSU本体の温度がしだいに上昇す
る。ここで、各LSU本体の温度に差が生じているの
は、装置内における各LSU本体の配置位置の違いによ
るもので、定着装置等、装置内における熱発生源からの
熱、あるいは装置内における熱を排気冷却するエアーの
流れ等が影響している。
【0067】しかしながら、上記図4からも明らかなよ
うに、LSUの温度上昇は、複写枚数が1枚、2枚とい
った少量枚数である場合には殆ど無く、この場合、黒画
像の画像記録を行う第1の画像記録ステーションPaの
みを動作させて画像記録を行った直後に、カラー画像の
画像記録を行っても、各LSUの熱膨張の違いによる画
像のずれといった問題は生じない。
【0068】すなわち、上記図4において、上述のよう
な画像のずれが発生するLSUの温度差の許容範囲がΔ
0 の範囲であり、LSU222aと他のLSU222
bないし222dとの温度が上記ΔT0 に到達する時の
複写枚数がN0 であるとすると、複写枚数がN0 枚未満
である場合には、画像のずれといった上記問題は生じな
いこととなる。
【0069】そこで、本実施例2に係るデジタルカラー
複写機では、白黒モードでの画像記録時であっても、複
写枚数が少ない場合には第1の画像記録ステーションP
aのみを動作させ、所定枚数以上の黒画像を連続して画
像記録する場合のみ、LSU222aと他のLSU22
2bないし222dとを同時に動作させ、これらのLS
Uの温度差が所定範囲内となるようにする。尚、上記所
定枚数Nは、N≦N0となる値に設定される。
【0070】この時の動作を、図5のフローチャートを
参照して説明する。
【0071】まず、画像記録を開始するにあたって、こ
の時の記録モードがカラーモードであるか否かが判断さ
れる(S1)。カラーモードであれば、全ての画像記録
ステーションを用いて画像記録を行うことが必要となる
ため、通常の動作として、全てのLSUを動作させなが
ら記録紙上への画像の記録動作が実行される(S2)。
【0072】一方、記録モードが白黒モードであれば、
この時の複写枚数が予め設定されている所定枚数以上で
あるか否かが判定される(S3)。そして、所定枚数以
上であれば、全てのLSUにおける熱膨張をほぼ同等に
するため、全てのLSUを動作させながら記録紙上への
画像の記録動作が実行される(S4)。また、この時の
複写枚数が上記所定枚数に達していなければ、LSUの
発熱による熱膨張を考慮しなくてもよいため、第1の画
像記録ステーションPaのみを動作させて記録動作が実
行される(S5)。
【0073】尚、上記S3においては、この時の複写枚
数は、例えば、テンキーにより入力されたコピー枚数、
メモリに読み込まれた原稿画像枚数等から求めることが
できる。また、プリンタモードでは、出力指示された画
像の枚数、出力部数等から求めることができる。
【0074】このように、本実施例2に係るデジタルカ
ラー複写機では、LSUの温度上昇の原因となる連続し
た記録を行う場合にのみ、画像の記録に寄与しないLS
Uも動作させるようにしたことから、必要以上の動作に
よるLSUの劣化、消費電力の増加、および騒音の発生
等を抑えることができる。
【0075】〔実施例3〕上記実施例2のデジタルカラ
ー複写機では、白黒モード時の画像記録動作について、
連続して複写される複写枚数が所定枚数であるN枚を越
える場合のみ、全てのLSUを動作させながら記録動作
を実行している。但し、この場合、上記各LSUは最初
の記録動作時から同時に動作するものである。
【0076】これに対し、本実施例3に係るデジタルカ
ラー複写機は、白黒モードで所定枚数以上の黒画像を連
続して画像記録する場合に、LSU222bないし22
2dの動作を画像記録動作の最初からとせずに、その途
中からLSU222aと同時に動作させるものとする。
すなわち、白黒モードでの画像記録時には、画像記録に
寄与するLSUはLSU222aのみであるため、画像
ずれの問題は無く、白黒モードでの画像記録の直後にカ
ラーモードでの画像記録が行われることを想定して、少
なくとも、連続した黒画像の画像記録が終了した時点で
各LSUの温度差が所定範囲内となっていればよい。
【0077】図6に示すように、LSU222aのみを
用いて連続した黒画像の画像記録を行う場合、該LSU
222aの温度は、最初に大きく上昇し、最終的には一
定値に飽和する。このため、上記LSU222aの温度
が飽和してから他のLSU222bないし222dを動
作させた場合であっても、ある程度の枚数の画像記録を
行った後には、各LSUの温度差を所定範囲内とするこ
とができる。
【0078】ここで、上記LSU222aの温度が飽和
してから他のLSU222bないし222dを動作させ
た場合に、各LSUの温度差を所定範囲内とするために
必要な最低複写枚数をNA 枚とする。この場合、白黒モ
ードでの要求複写枚数が何枚であっても、少なくとも最
後のNA 枚分の画像記録において、全てのLSUを動作
させるようにすれば、この連続した画像記録動作の終了
時に各LSUの温度差を確実に所定範囲内とすることが
できる。したがって、上記白黒モードでの画像記録動作
に続けて、カラーモードでの画像記録動作を行っても、
各LSUの熱膨張の違いによる画像のずれといった問題
は生じない。
【0079】この時の動作を、図7のフローチャートを
参照して説明する。
【0080】まず、画像記録を開始するにあたって、こ
の時の記録モードがカラーモードであるか否かが判断さ
れる(S11)。カラーモードであれば、全ての画像記
録ステーションを用いて画像記録を行うことが必要とな
るため、通常の動作として、全てのLSUを動作させな
がら記録紙上への画像の記録動作が実行される(S1
2)。
【0081】一方、記録モードが白黒モードであれば、
この時の複写枚数が予め設定されている所定枚数以上で
あるか否かが判定される(S13)。そして、所定枚数
以上であれば、残りの複写枚数が上述のNA 枚に到達す
るまでは(S14でYES)、第1の画像記録ステーシ
ョンPaのみを動作させて記録動作が実行される(S1
5)。そして、残り複写枚数が上述のNA 枚に到達すれ
ば(S14でNO)、残りの画像記録動作について全て
のLSUを動作させながら記録紙上への画像の記録動作
が実行される(S16)。
【0082】また、上記S13において、この時の複写
枚数が上記所定枚数に達していなければ、LSUの発熱
による熱膨張を考慮しなくてもよいため、全ての画像記
録動作について、第1の画像記録ステーションPaのみ
を動作させて記録動作が実行される(S17)。
【0083】このように、本実施例3に係るデジタルカ
ラー複写機では、LSUの温度上昇の原因となる連続し
た記録を行う場合に、画像の記録に寄与しないLSUを
全ての画像記録動作の途中から動作させるようにしたこ
とから、上記実施例2のデジタルカラー複写機以上に、
LSUの劣化、消費電力の増加、および騒音の発生等を
抑えることができる。
【0084】〔実施例4〕上記実施例3のデジタルカラ
ー複写機では、白黒モード時の画像記録動作について、
連続して複写される複写枚数が所定枚数であるN枚を越
える場合に、残り複写枚数がNA 枚に到達してから、画
像の記録に寄与しないLSU222bないし222dも
併せて全てのLSUを動作させながら記録動作を実行し
ている。但し、この場合、画像の記録に寄与しない上記
LSU222bないし222dは、全て同時に動作を開
始するものである。
【0085】これに対し、本実施例4に係るデジタルカ
ラー複写機は、上記LSU222bないし222dを同
時に動作開始させるのでなく、その動作を順次開始させ
るものとする。これはすなわち、以下の理由による。
【0086】上記実施例1ないし3では、各LSUの温
度変化はミラーモータ244の回転による発熱によって
生じるとしているが、実際には、上記温度変化はモータ
の回転によってのみ生じるのではなく、定着装置からの
熱の影響によっても生じる。つまり、上記定着装置は、
デジタルカラー複写機内でトナーの溶融定着を行うため
に発熱しており、該定着装置の近くに配置されているL
SUほど、その熱影響が大きい。したがって、上記デジ
タルカラー複写機では、図2に示すように、LSU22
2d、LSU222c、LSU222bの順で定着装置
216の近くに配置されているため、その温度上昇率
は、LSU222d、LSU222c、LSU222b
の順で大きくなる。
【0087】このため、上記LSU222aの温度が飽
和してから他のLSU222bないし222dを動作さ
せた場合に、その温度上昇率が大きいLSUでは、より
少ない複写枚数でLSU222aとの温度差を所定範囲
内とすることができ、その分、動作開始タイミングを遅
らせることができる。
【0088】すなわち、図8に示すように、シアン
(C)の画像記録に使用されるLSU222b、マゼン
タ(M)の画像記録に使用されるLSU222c、およ
びイエロー(Y)の画像記録に使用されるLSU222
dのそれぞれにおいて、その動作開始から、LSU22
2aとの温度差が所定範囲内となるまでの複写枚数をN
A1、NA2、およびNA3(NA1>NA2>NA3)とすれば、
少なくとも最後のNA1、NA2、およびNA3枚分の画像記
録において動作させるようにすれば、この連続した画像
記録動作の終了時に各LSUの温度差を確実に所定範囲
内とすることができる。したがって、上記白黒モードで
の画像記録動作に続けて、カラーモードでの画像記録動
作を行っても、各LSUの熱膨張の違いによる画像のず
れといった問題は生じない。
【0089】この時の動作を、図9のフローチャートを
参照して説明する。
【0090】まず、画像記録を開始するにあたって、こ
の時の記録モードがカラーモードであるか否かが判断さ
れる(S21)。カラーモードであれば、全ての画像記
録ステーションを用いて画像記録を行うことが必要とな
るため、通常の動作として、全てのLSUを動作させな
がら記録紙上への画像の記録動作が実行される(S2
2)。
【0091】一方、記録モードが白黒モードであれば、
この時の複写枚数が予め設定されている所定枚数以上で
あるか否かが判定される(S23)。そして、所定枚数
以上であれば、残り複写枚数が上述のNA1枚に到達する
までは(S24でYES)、第1の画像記録ステーショ
ンPaのみを動作させて(すなわち、黒のLSU222
aのみを動作させて)を記録動作が実行される(S2
5)。
【0092】そして、残りの複写枚数が上述のNA1枚に
到達すれば(S24でNO)、S26に移行し、残りの
複写枚数が上述のNA2枚に到達するまで(S26でYE
S)、第1および第2の画像記録ステーションPaおよ
びPbを動作させて(すなわち、黒のLSU222aお
よびシアンのLSU222bを動作させて)記録動作が
実行される(S27)。残りの複写枚数が上述のNA2
に到達すれば(S26でNO)、S28に移行し、残り
の複写枚数が上述のNA3枚に到達するまで(S28でY
ES)、第1ないし第3の画像記録ステーションPaな
いしPcを動作させて(すなわち、黒のLSU222
a、シアンのLSU222b、およびマゼンタのLSU
222cを動作させて)記録動作が実行される(S2
9)。残り複写枚数が上述のNA3枚に到達すれば(S2
8でNO)、残りの画像記録動作について全てのLSU
を動作させながら記録紙上への画像の記録動作が実行さ
れる(S30)。
【0093】また、上記S23において、この時の複写
枚数が上記所定枚数に達していなければ、LSUの発熱
による熱膨張を考慮しなくてもよいため、全ての画像記
録動作について、第1の画像記録ステーションPaのみ
を動作させて記録動作が実行される(S31)。
【0094】このように、本実施例4に係るデジタルカ
ラー複写機では、LSUの温度上昇の原因となる連続し
た記録を行う場合に、温度環境の異なる装置内各部に配
置された各LSUの温度変化特性に応じて、画像の記録
に寄与しないLSUをそれぞれのタイミングで順次動作
させる。これにより、上記実施例3のデジタルカラー複
写機以上に、LSUの劣化、消費電力の増加、および騒
音の発生等を抑えることができる。
【0095】〔実施例5〕本実施例5に係るデジタルカ
ラー複写機では、並列配置された複数のLSU222a
ないし222dのそれぞれに監視手段としての温度セン
サ(図示せず)を設けており、各LSUの温度を上記温
度センサで測定することによって、各LSUの温度差が
所定範囲内であるか否かを監視することができる。そし
て、その監視結果に基づいて各LSUの温度差が所定範
囲内でないことが確認された場合には、LSUの構成部
品の中でも熱を発生するミラーモータ244を回転させ
ることにより、LSU本体を発熱させる。
【0096】上記の方法では、各LSUの温度差が所定
範囲内でない時に、各LSUを発熱させて各LSUの温
度差を所定範囲内とすることができるため、上記実施例
1ないし4のように、各LSUの温度差を常に所定範囲
内に維持する必要はない。したがって、各LSUの熱膨
張の違いによる画像の色ずれが発生しない白黒モード時
に、画像記録に寄与しない他のLSUを動作させる必要
はなく、全てのLSUを使用するカラーモード時におい
て、画像記録動作の開始前に各LSUの温度差を所定範
囲内とする処理を行えばよい。尚、カラーモードでの画
像記録動作の開始時において、各LSUの間に温度差が
生じる原因としては、その直前の白黒モードでの画像記
録による黒画像記録用のLSU222aのみの温度上昇
や、定着装置との配置関係による熱影響の違い等があ
る。
【0097】この時の処理動作を、図10のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0098】まず、記録モードがカラーモードに設定さ
れている状態で複写開始キーが操作される(S41)
と、各LSUに備えられた温度センサにより各LSUの
温度差が比較され、その温度差が所定範囲内であるか否
かが判定される(S42)。この時、各LSUの温度差
が所定範囲内であれば、カラー画像記録動作が実行され
る(S43)。
【0099】一方、各LSUの温度差が所定範囲内でな
ければ、先ず、一番目に温度の低いLSUの動作を開始
させ(S44)、その後、温度の低い2つのLSUの温
度差が所定範囲内になったか否かが判定される(S4
5)。上記2つのLSUの温度差が所定範囲内となれ
ば、次いで、2番目に温度の低いLSUの動作を開始さ
せ(S46)、その後、温度の低い3つのLSUの温度
差が所定範囲内になったか否かが判定される(S4
7)。そして、上記3つのLSUの温度差が所定範囲内
となれば、3番目に温度の低いLSUの動作が開始させ
られる(S48)。
【0100】その後、再びS42において、各LSUの
温度差が所定範囲内であると判定されれば(S42でY
ES)、カラー画像記録動作が実行される(S43)。
【0101】尚、各LSUの温度差を所定範囲内にする
時の各LSUの駆動タイミング等は、上記図10のフロ
ーチャートに示された方法に限定されるものではない。
例えば、最も温度の高いLSUに対してその温度差が所
定範囲内にない全てのLSUを同時に駆動開始させ、そ
の後、最も温度の高いLSUに対する温度差が所定範囲
内となったLSUから駆動を停止させるようにしてもよ
い。
【0102】このように、本実施例5に係るデジタルカ
ラー複写機では、各LSU毎に設けられた温度センサの
検知結果に基づいて、各LSUの温度差を所定範囲内に
調節することができるので、カラーモードでの画像記録
時において、各LSUの温度膨張特性をほぼ同等とする
ことができる。これにより、各画像記録ステーションに
おいて再現される画像の大きさや書込位置も一致するこ
ととなり、記録再現される画像は、転写部で重ね合わせ
られてもずれることもなく忠実なカラー画像として記録
再現される。
【0103】尚、以上の実施例1ないし5の説明では、
発熱手段として各LSUの構成部品であるミラーモータ
244を使用し、LSUを発熱させる場合には該ミラー
モータ244をを動作させている。しかしながら、発熱
手段として各LSUの内部にヒータ245(図1(a)
ないし(c)参照)を設け、該ヒータ245によって各
LSUを発熱することによって各LSUの温度をほぼ同
等のものとすることも可能である。このように、ヒータ
を用いてLSUを発熱させる場合には、ミラーモータを
必要以上に回す必要が無くなり、ポリゴンミラーの風切
り音や、モータの寿命等を考慮できる。
【0104】また、上記実施例1ないし5では、各LS
Uの温度差を所定範囲内とするために、温度の低いLS
Uを発熱させている。しかしながら、これとは逆に温度
の高いLSUを冷却することによって、各LSUの温度
差を所定範囲内とすることも可能である。このように、
冷却によって各LSUの温度差を所定範囲内とする構成
のデジタルカラー複写機を、以下の実施例6において説
明する。
【0105】〔実施例6〕本実施例6に係るデジタルカ
ラー複写機は、図11に示すように、各画像記録ステー
ションPaないしPdにおけるLSU222aないし2
22dを冷却して各LSUの温度をほぼ同等とするため
に、トナー溶融のため発熱している定着装置216より
のLSU222dのリヤ側に冷却手段としての冷却ファ
ン225が設けられている。
【0106】上記冷却ファン225を駆動した場合の空
気の流れを図12に示す。上記冷却ファン225は定着
装置216よりに配置されているため、複写機内の発熱
源である定着装置216自身や、該定着装置216の近
くに配置されその熱影響を大きくうけるLSUの周囲に
おいて、該冷却ファン225による空気流量が多くな
る。このため、定着装置216の近くに配置され、その
熱影響を多くうけるLSUほど効率よく冷却され、定着
装置216からの熱影響に応じて、全てのLSUの温度
を素早く所定温度にまで下げることができる。
【0107】この時の動作を、図13のフローチャート
を参照して説明する。
【0108】先ず、記録モードがカラーモードに設定さ
れている状態で複写開始キーが操作される(S51)
と、各LSUに備えられた温度センサにより各LSUの
温度が測定され、各LSUの温度が所定温度内であるか
否かが判定される(S52)。この時、各LSUの温度
が所定温度内であれば、カラー画像記録動作が実行され
る(S53)。
【0109】一方、各LSUの温度が所定温度内でなけ
れば、画像記録動作を一旦中断させた状態で、LSUを
冷却するための冷却ファン225が駆動される(S5
4)。こうして、各LSUが冷却されて所定温度内とな
ってから(S52でYES)、カラー画像記録動作が実
行される(S53)。
【0110】このように、本実施例6に係るデジタルカ
ラー複写機では、各LSU毎に設けられた温度センサの
検知結果に基づいて冷却ファン225を駆動することに
より、各LSUの温度を所定温度内にすることができる
ので、カラーモードでの画像記録時において、各LSU
の温度膨張特性をほぼ同等とすることができる。これに
より、各画像記録ステーションにおいて再現される画像
の大きさや書込位置も一致することとなり、記録再現さ
れる画像は、転写部で重ね合わせられてもずれることも
なく忠実なカラー画像として記録再現される。
【0111】〔実施例7〕上述した実施例1ないし4の
デジタルカラー複写機では、各LSUの温度差を所定範
囲内とするために、白黒モードでの画像記録時におい
て、黒画像の記録に使用するLSU222a以外に、画
像記録に寄与しないLSU222bないし222dをも
動作させている。
【0112】しかしながら、このような画像記録に寄与
しないLSU222bないし222dの動作は、該LS
U222bないし222dの劣化、消費電力の増加、お
よび騒音の発生等の観点からは好ましくない。
【0113】そこで、本実施例7に係るデジタルカラー
複写機では、カラーモードおよび白黒モードの過去の利
用履歴をとり、各モードの使用頻度に基づいて、上記実
施例1および4で説明したような、各LSUの温度差を
所定範囲内にする制御を行うか否かを確定する。
【0114】例えば、白黒モードを頻繁に使用する場合
では、カラー画像記録に使用されるLSU222bない
し222dは、あまり使用される機会がない。そのた
め、上記実施例1および4で説明した制御は、結果的に
は不必要となることが多い。したがって、カラーモード
および白黒モードの利用履歴として、例えば、それぞれ
の記録モードにおける複写枚数等をメモリに蓄積し、そ
の結果求まるカラーモードの利用頻度が予め設定された
比率よりも小さい場合には、上記実施例1および4で説
明した制御を行わないようにすれば、LSUの劣化、消
費電力の増加、および騒音の発生等を抑制するうえで効
果がある。
【0115】また、上記実施例1および4で説明したよ
うな、各LSUの温度差を所定範囲内にする制御を行う
か否かをユーザ自身が設定することも可能である。
【0116】例えば、ユーザが、あまり画質を気にせず
色ずれのあるカラー画像でもよい場合や、不必要な他の
カラーのLSUを駆動させることによるLSUの劣化、
消費電力の増加、および騒音の発生を抑えたいと欲する
場合等には、上記制御を行わないように設定することが
できる。
【0117】このように、本実施例7に係るデジタルカ
ラー複写機では、カラーモードおよび白黒モードの使用
頻度に基づいて各LSUの温度を所定温度以下にする制
御を行うか否かを確定したり、あるいは、上記制御を行
うか否かユーザが任意に設定できる。このため、装置の
使用状況(環境)に合わせて、各LSUの温度差を所定
範囲内に抑えるための制御が実行される。
【0118】その結果、上記制御が実行される場合に
は、記録再現される画像は転写部で重ね合わせられても
ずれることもなく忠実なカラー画像として記録再現され
る。また、上記制御が実行されない場合には、必要以上
の動作によるLSUの劣化、消費電力の増加、および騒
音の発生を抑えることにもつながる。
【0119】〔実施例8〕本実施例8に係るデジタルカ
ラー複写機では、画像の記録再現が完了したとき、温度
環境の異なる装置内各部に配置された各LSUの温度変
化特性に応じて、停止後の各LSUの温度がほぼ同等と
なるように、各LSUをそれぞれ異なるタイミングで停
止させる。図2に示すように、本デジタルカラー複写機
においては、LSU222a、LSU222b、LSU
222c、LSU222dが並列にならび、さらにその
下流に定着装置216が配置されている。定着装置21
7では、トナー溶融のため発熱しており、この定着装置
216に近いLSUほど、その熱の影響を受けやすく、
温度も高くなる。したがって、LSU222d(Y)、
LSU222c(M)、LSU222b(C)、LSU
222a(B)のタイミングで順次停止させる。図14
に、時間と各LSUの停止タイミングの関係を示す。
【0120】このように、本実施例8に係るデジタルカ
ラー複写機では、温度環境の異なる装置内各部に配置さ
れた各LSUの温度変化特性に応じて、各LSUの温度
がほぼ同等となるように、各LSUをそれぞれ異なるタ
イミングで順次停止させるので、各LSUの温度膨張特
性がほぼ同等となる。その結果、各画像記録ステーショ
ンにおいて再現される画像の大きさや書込位置も一致す
ることとなり、記録再現された画像が転写部で重ねられ
てもずれることもなく忠実なカラー画像として記録再現
される。
【0121】尚、以上に説明してきた本実施の形態で
は、画像記録動作としてデジタルカラー複写機による複
写動作を例としたが、例えば、外部接続された他の機器
から送られる画像データを印字出力するプリンタ動作に
おいても、本発明は適用可能である。
【0122】
【発明の効果】請求項1の発明の画像形成装置は、以上
のように、上記各画像記録手段の光走査手段毎に発熱手
段を備え、各画像記録手段における光走査手段の温度差
が所定の範囲内となるように、上記発熱手段によって各
光走査手段を発熱させる構成である。
【0123】請求項2の発明の画像形成装置は、以上の
ように、請求項1の構成に加えて、上記複数ある画像記
録手段のうちの1つを連続して動作させる場合には、他
の画像記録手段における光走査手段の発熱手段を同時に
動作させ、各画像記録手段における光走査手段の温度差
が所定の範囲内となるようにする構成である。
【0124】請求項6の発明の画像形成装置は、以上の
ように、請求項1の構成に加えて、さらに、各画像記録
手段における光走査手段の温度を監視する監視手段を備
え、上記監視手段によって各画像記録手段における光走
査手段の温度差が所定の範囲内にないことが確認された
時に、各画像記録手段における光走査手段の温度差が所
定の範囲内となるように、上記発熱手段によって各光走
査手段を発熱させる構成である。
【0125】それゆえ、上記請求項1、2および6の構
成によれば、各画像記録手段における各光走査手段の温
度差を所定範囲内とすることができ、各光走査手段にお
ける温度膨張特性がほぼ同等のものとなるので、記録再
現される画像は、転写材上で重ね合わせられてもずれる
こともなく忠実なカラー画像として記録再現されるとい
う効果を奏する。
【0126】特に、請求項2の構成では、上記複数ある
画像記録手段のうちの1つを連続して動作している場合
に、他の画像記録手段における光走査手段の発熱手段を
同時に動作させることで、他の画像記録手段においても
動作している光走査手段と同等の発熱を与えることがで
きる。これにより、各光走査手段の温度をほぼ同じとす
ることができる。
【0127】また、請求項6の構成では、上記複数ある
画像記録手段を使用して画像記録を行う場合に、上記監
視手段によって各画像記録手段における光走査手段の温
度差が所定の範囲内にないことが確認されれば、上記発
熱手段によって各光走査手段を発熱させるもとで、各画
像記録手段における光走査手段の温度差が所定の範囲内
となってから、画像記録動作を開始することができる。
【0128】請求項3の発明の画像形成装置は、以上の
ように、請求項1の構成に加えて、上記複数ある画像記
録手段のうちの1つを動作させて所定枚数以上の画像記
録を連続して行う場合には、他の画像記録手段における
光走査手段の発熱手段を同時に動作させる構成である。
【0129】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、光走査手段の劣化、消費電力の増加、および騒音
の発生等を抑えることができるという効果を奏する。
【0130】請求項4の発明の画像形成装置は、以上の
ように、請求項1の構成に加えて、上記複数ある画像記
録手段のうちの1つを動作させて所定枚数以上の画像記
録を連続して行う場合には、上記の連続した画像記録動
作の途中から、他の画像記録手段における光走査手段の
発熱手段をも動作させる構成である。
【0131】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、光走査手段の劣化、消費電力の増加、および騒音
の発生等を抑えることができるという効果を奏する。
【0132】請求項5の発明の画像形成装置は、以上の
ように、請求項1の構成に加えて、上記複数ある画像記
録手段のうちの1つを動作させて所定枚数以上の画像記
録を連続して行う場合には、上記の連続した画像記録動
作の途中から、他の画像記録手段における光走査手段の
発熱手段を順次動作させる構成である。
【0133】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、光走査手段の劣化、消費電力の増加、および騒音
の発生等を抑えることができるという効果を奏する。
【0134】請求項7の発明の画像形成装置は、以上の
ように、請求項1ないし6の何れかの構成に加えて、上
記発熱手段は、各光走査手段内に設けられるポリゴンミ
ラーを回転駆動するミラー駆動機構である構成である。
【0135】それゆえ、請求項1ないし6の何れかの構
成による効果に加えて、上記光走査手段に新たな構成を
設けることなく各光走査手段の温度差を所定範囲内とす
ることができるという効果を奏する。
【0136】請求項8の発明の画像形成装置は、以上の
ように、各画像記録手段における光走査手段の温度を監
視する監視手段と、上記各光走査手段を冷却する冷却手
段とを備え、上記監視手段によって各画像記録手段にお
ける光走査手段の温度が所定の温度内にないことが確認
された時には、画像の記録を一時的に停止させ、各画像
記録手段における光走査手段の温度が所定の温度内とな
るように、上記冷却手段によって各光走査手段を冷却す
る構成である。
【0137】それゆえ、上記複数ある画像記録手段を使
用して画像記録を行う場合に、上記監視手段によって各
画像記録手段における光走査手段の温度が所定の温度内
にないことが確認されれば、上記冷却手段によって各光
走査手段を冷却させ、各画像記録手段における光走査手
段の温度が所定の温度内となってから、画像記録動作を
開始する。
【0138】これにより、各光走査手段における温度膨
張特性がほぼ同等のものとなり、その結果、各画像記録
手段において再現される画像の大きさや書込位置が一致
することとなるので、記録再現される画像は、転写材上
で重ね合わせられてもずれることもなく忠実なカラー画
像として記録再現されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、デジタ
ルカラー複写機において用いられるレーザビームスキャ
ナユニット(LSU)の構成を示す図であり、図1
(a)は上面図、図1(b)は正面図、図1(c)は側
面図である。
【図2】上記デジタルカラー複写機の構成を示す断面図
である。
【図3】図1に示すLSUを連続して動作させた場合に
おいて、その温度変化と書込位置ずれ量との関係を示し
たグラフである。
【図4】全てのLSUを同時に動作開始させた時の、複
写枚数と各LSUの温度との関係を示したグラフであ
る。
【図5】本発明の実施例2に係るデジタルカラー複写機
の動作を示すフローチャートである。
【図6】黒画像の画像記録時において、その画像記録動
作の途中から色画像記録用のLSUを動作させた時の、
複写枚数と各LSUの温度との関係を示したグラフであ
る。
【図7】本発明の実施例3に係るデジタルカラー複写機
の動作を示すフローチャートである。
【図8】黒画像の画像記録時において、その画像記録動
作の途中から色画像記録用のLSUを順次動作させた時
の、複写枚数と各LSUの温度との関係を示したグラフ
である。
【図9】本発明の実施例4に係るデジタルカラー複写機
の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例5に係るデジタルカラー複写
機の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例6に係るデジタルカラー複写
機の概略構成を示す説明図である。
【図12】上記デジタルカラー複写機の冷却ファンによ
る空気の流れを示した説明図である。
【図13】本発明の実施例6に係るデジタルカラー複写
機の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施例8に係るデジタルカラー複写
機において、各LSUの停止タイミングを示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
222a〜222d レーザビームスキャナユニット
(光走査手段) 225 冷却ファン(冷却手段) 244 ミラーモータ(ミラー駆動機
構、発熱手段) 245 ヒータ(発熱手段) Pa〜Pd 画像記録ステーション(画像記
録手段) P 記録紙(転写材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 歩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 坂上 英和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 高 京介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山中 敏央 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C362 AA07 AA10 AA17 AA60 AA68 BA04 BA51 BA66 CA18 CA21 DA47 2H027 DA13 EA11 EB04 EC20 ED06 EE04 EE07 EF09 FA28 2H030 AB02 AD07 AD18 BB02 BB23 BB44 2H076 AA07 AA58 AB05 AB12 AB35 AB61 DA10 EA01 EA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々に光走査手段を備えた複数の画像記録
    手段を有し、各画像記録手段で形成される異なる色の画
    像を転写材上に順次重ね合わせて1つのカラー画像とし
    て記録再現する画像形成装置において、 上記各画像記録手段の光走査手段毎に発熱手段を備え、
    各画像記録手段における光走査手段の温度差が所定の範
    囲内となるように、上記発熱手段によって各光走査手段
    を発熱させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記複数ある画像記録手段のうちの1つを
    動作させて画像記録を行う場合には、他の画像記録手段
    における光走査手段の発熱手段をも動作させることを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記複数ある画像記録手段のうちの1つを
    動作させて所定枚数以上の画像記録を連続して行う場合
    には、他の画像記録手段における光走査手段の発熱手段
    をも動作させることを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】上記複数ある画像記録手段のうちの1つを
    動作させて所定枚数以上の画像記録を連続して行う場合
    には、上記の連続した画像記録動作の途中から、他の画
    像記録手段における光走査手段の発熱手段をも動作させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記複数ある画像記録手段のうちの1つを
    動作させて所定枚数以上の画像記録を連続して行う場合
    には、上記の連続した画像記録動作の途中から、他の画
    像記録手段における光走査手段の発熱手段を順次動作さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】さらに、各画像記録手段における光走査手
    段の温度を監視する監視手段を備え、 上記監視手段によって各画像記録手段における光走査手
    段の温度差が所定の範囲内にないことが確認された時
    に、各画像記録手段における光走査手段の温度差が所定
    の範囲内となるように、上記発熱手段によって各光走査
    手段を発熱させることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】上記発熱手段は、各光走査手段内に設けら
    れるポリゴンミラーを回転駆動するミラー駆動機構であ
    ることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】各々に光走査手段を備えた複数の画像記録
    手段を有し、各画像記録手段で形成される異なる色の画
    像を転写材上に順次重ね合わせて1つのカラー画像とし
    て記録再現する画像形成装置において、 各画像記録手段における光走査手段の温度を監視する監
    視手段と、 上記各光走査手段を冷却する冷却手段とを備え、 上記監視手段によって各画像記録手段における光走査手
    段の温度が所定の温度内にないことが確認された時に
    は、画像の記録を一時的に停止させ、各画像記録手段に
    おける光走査手段の温度が所定の温度内となるように、
    上記冷却手段によって各光走査手段を冷却することを特
    徴とする画像形成装置。
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