JP2000214526A - 広範囲および多方向撮影システム - Google Patents

広範囲および多方向撮影システム

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JP2000214526A
JP2000214526A JP11012026A JP1202699A JP2000214526A JP 2000214526 A JP2000214526 A JP 2000214526A JP 11012026 A JP11012026 A JP 11012026A JP 1202699 A JP1202699 A JP 1202699A JP 2000214526 A JP2000214526 A JP 2000214526A
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JP11012026A
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Takahiro Koyama
隆浩 小山
Narihiro Matoba
成浩 的場
Takeshi Takeda
岳 竹田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の撮影と同様の画角をもつ多数方向の画
像を同時に撮影することができる。 【解決手段】 各々方向を異にして設けられた複数の結
像レンズ1,2,3と、結像レンズ1,2,3に各々1
個設けられ異なる単色のみを透過させる単色透過手段
4,5,6と、複数の画素が多数マトリクス状に配列さ
れてなる撮像素子9と、結像レンズ1,2,3から入射
し、単色透過手段4,5,6を透過した各々の入射光を
撮像素子9に重ねて入射させる光伝送手段10,11,
12,13と、撮像素子9の画素配置に対応した色配置
を成し、重ねられた入射光を撮像素子9の各画素に対応
して選別して入射させる選別フィルタ8と、撮像素子9
の出力に基づき、所定の色の画素の出力を合成して画像
を得る画像処理装置20とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CCDのような
カラー撮像素子を用いて多方向の画像を同時撮影し、ま
た広範囲の撮影を行うことができる画像システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、広範囲にわたる画像を撮影する場
合、魚眼レンズなどの超広角レンズを使用する必要があ
った。例えば図12は、特許番号第2785711号
(特開平8−320243号)公報に示されている広範
囲撮影システムである。このシステムには広範囲の画像
を撮像するために魚眼レンズ61を使用している。通
常、魚眼レンズ61などの超広角レンズを使用して撮影
した画像は、レンズの歪曲収差の影響を受けるため、画
像が歪んでしまう。そこで、図12のシステムでは歪曲
収差の影響を補正する歪曲補正処理装置である画像処理
装置64を用いて歪曲のない画像を得て、画像表示装置
63に表示している。しかし、魚眼レンズ61のような
特殊なレンズは通常のレンズに比べコストが高く、また
レンズの収差を全て取り除くことは難しいという問題が
あった。
【0003】一方、多方向を撮影する画像システムとし
て、従来図13に示すような例がある。この例は特開平
2−171737号公報に示されているカメラシステム
であり、アナグリフ方式を利用してステレオ写真を撮影
するものである。図13において、71は撮像レンズ、
72は絞り、73は光束制限板、73a,73bは光束
制限板73に設けられたカラーフィルタ、74はフィル
ムである。
【0004】このステレオカメラは透過分光特性のこと
なる2種類のカラーフィルタ73a,73bを左右に配
置し、各フィルタを透過した光によって左右2つのチャ
ンネルを異なる感色乳剤に撮り分けることができる。
【0005】また、同じくカラーフィルタを利用して撮
影する手法の例として図14に示す特公平2−5006
18号公報に開示された手法がある。ここで示された手
法は、3色の回転カラーフィルタ81,82,83およ
び91,92,93を用いて順次画像を映画撮影用フィ
ルム上に異なる色の光で各コマ毎に形成させ、さらに、
スクリーンに投影された画像を異なる2つの色フィルタ
を用いたメガネにより観察することにより立体視効果が
得られるというものである。
【0006】特開平2−171737号公報の手法は、
2方向からの画像を同時に撮影することはできるが、各
方向の撮影画像は使用するフィルタで決まる単色画像で
あり、また、画像を乳剤に記録するために2方向の画像
を分別することも困難である。さらに、2方向のカラー
動画像として得ることして得ることは困難であった。
【0007】一方、特公平2−500618号公報の手
法は、立体視効果を得られ動画の撮影も可能であるが、
単一方向の撮影を目的としたシステム構成をとっている
ため多方向や広範囲の画像撮影には適さない。また、こ
の手法では各カラーフィルタを透過した光をフィルム面
上の異なる小さな領域に撮影しているため、十分な画角
が得られないという問題点もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、広範囲
の撮影を行うために魚眼レンズ61のような特殊レンズ
を用いるとコスト高を招き、また、従来のステレオカメ
ラでは多数の方向をカラー動画像として撮影することは
困難であり、画角も十分得られないという問題点があっ
た。
【0009】この発明は上述のような問題点を解決する
ためになされたもので、多方向の画像を同時にカラー動
画像として撮影可能とすることを目的とする。また、特
殊なレンズを用いることなく通常のレンズや撮像素子を
使用して広範囲の画像撮影ができ、単一の撮像素子によ
って多数方向のカラー動画像を撮影可能な画像システム
を低コストで実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る広範囲お
よび多方向撮影システムは、各々方向を異にして設けら
れた複数の結像レンズと、結像レンズに各々1個設けら
れ各々が異なる単色のみを透過させる単色透過手段と、
複数の画素が多数マトリクス状に配列されてなる撮像素
子と、複数の結像レンズから入射し、単色透過手段を透
過した各々の入射光を撮像素子に重ねて入射させる光伝
送手段と、光伝送手段と撮像素子との間に設けられ、撮
像素子の画素配置に対応した色配置を成し、重ねられた
入射光を撮像素子の各画素に対応して選別して入射させ
る選別フィルタと、撮像素子の出力に基づき、所定の色
の画素の出力を合成して画像を得る画像処理装置とを備
えている。
【0011】また、単色透過手段は、各結像レンズ毎に
複数個が設けられ、複数個の単色透過手段を切り替える
透過色切替手段が更に設けられ、画像処理装置は、単色
透過手段を切り替えながら得られた複数の画像からカラ
ー画像を得る。
【0012】また、タイミング信号を生成するタイミン
グ信号生成装置を更に有し、透過色切替手段は、タイミ
ング信号に基づいて複数個の単色透過手段を周期的に切
り替え、画像処理装置は、タイミング信号基づいて複数
のカラー画像である動画像を得る。
【0013】また、単色透過手段は、RGBのいずれか
の単色を透過するフィルタである。
【0014】また、単色透過手段は、プリズムおよびプ
リズムから任意の単色のみを透過させるスリットからな
る。
【0015】また、スリットは、液晶の透明部分および
非透明部分により構成されている。
【0016】また、光伝送手段は、ミラーおよびハーフ
ミラーからなる。
【0017】さらに、光伝送手段は、光ファイバであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
広範囲および多方向撮影システムを示す構成図である。
図において、9はR(赤)、G(緑)、B(青)の画素
が多数マトリクス状に配列されてなる単板式の撮像素
子、1,2,3は結像レンズであり、各レンズはそれぞ
れ90度毎に異なる撮影方向に向いている。4,5,6
は単色透過手段としてのカラーフィルタであり、それぞ
れ異なる分光透過特性を有する(例えば、各カラーフィ
ルタは、分光透過特性が図2(参考文献:CCDカメラ技
術入門(コロナ社)、竹村裕夫著、p108)に示すような
ものを使用する)。
【0019】また、7は結像レンズ1,2,3によって
結像した各方向の画像を撮像素子9に重ねて結像するた
めのレンズ、8はRGBモザイクフィルタ、10,11
はハーフミラー、12,13はミラーである。ハーフミ
ラー10,11、およびミラー12,13は、各結像レ
ンズ1,2,3を透過した入射光17,18,19を撮
像素子9に導くために用いられる光伝送手段を構成して
いる。20は撮像素子9と電気的に接続され、撮像素子
9の出力に基づき、所定の色の画素の出力を合成して画
像を得る画像処理装置である。
【0020】図3はベイヤー型に配列されたRGBモザ
イクフィルタ8を示しており、撮像素子9の画素配置に
対応した色配置を成し撮像素子9の各画素が単色光のみ
を検出できるように配列された例である。RGBモザイ
クフィルタ8は、重ねられた入射光17,18,19を
撮像素子9の各画素に対応して選別して入射させる選別
フィルタを構成している。
【0021】次に動作について説明する。図1は、結像
レンズ1、2、3を用いて異なる3方向W(西方向)、
N(北方向)、E(東方向)の可視光画像を撮影する撮
影システムを示している。各結像レンズ1,2,3の背
後には異なる分光透過特性を有するカラーフィルタ4,
5,6を配置しているため、異なる3方向の画像はカラ
ーフィルタを透過することにより図2と同様の分光特性
を有する単色の画像となる。
【0022】この撮影システムは、可視光域の画像を撮
影することを目的としているため各レンズの背後に配置
するカラーフィルタ4,5,6として図2に示すような
分光透過特性を有するR(赤)、G(緑)、B(青)フ
ィルタを用いるため、W、N、E方向の撮影画像はそれ
ぞれ赤、緑、青の単色画像となる。
【0023】一方、可視カラー画像を撮影するため、例
えばRGBモザイクフィルタ8は、同様のR、G、Bフ
ィルタを図3のように配置したものを用いる。可視光以
外の画像などを撮影する場合には、撮影したい画像に応
じてカラーフィルタ4,5,6および8の分光透過特性
を変更すればよい。(ただし、各カラーフィルタは異な
る分光透過特性を有する必要がある。)
【0024】結像レンズ1,2,3、カラーフィルタ
3,4,5を透過した入射光17,18,19は、ハー
フミラー10,11やミラー12,13により、重なり
合った複合画像となってレンズ7、RGBモザイクフィ
ルタ8を通り撮像素子9に入射する。ここで、レンズ7
を透過するカラー画像は、図4の(a)にしめすような
3方向の画像が重なりあった画像となる。その後、重な
りあった入射光17,18,19が、RGBモザイクフ
ィルタ8を透過すると、それぞれの入射光は、各画素単
位に所定の色のみが透過する。そして、撮像素子9の1
画素には単色の光しか到達しない。すなわち、撮像素子
9のR画素にはR光のみ、G画素にはG光のみ、B画素
にはB光のみといった具合である。
【0025】その後、画像処理装置は、撮像素子9の出
力に基づき、特定の色の画素すなわちR、G、Bの出力
をそれぞれ合成して図4の(a)、(b)、(c)に示
す3画像を得る。すなわち、一度重なり合わせたカラー
多重画像から3方向の画像を抽出することが可能とな
る。
【0026】本実施の形態においては、結像レンズおよ
びカラーフィルタは各々3個であるが、使用するカラー
フィルタの種類を増やすことにより、撮影する方向の数
を増加させることができる。また、可視光域のフィルタ
以外のカラーフィルタを用いることにより、不可視域の
画像を撮影することもできる。そして、RGBモザイク
フィルタ8はベイヤ―型に限らずそれ以外の配列を用い
ても構わない。
【0027】また、本実施の形態においては、カラーフ
ィルタ3,4,5を結像レンズ1,2,3の背後に配置
されているが、必ずしも結像レンズ1,2,3の背後に
配置しなくても良く、例えば結像レンズ1,2,3の外
方に配置しても良く、すなわち、RGBモザイクフィル
タ8によって各方向の画像を分離できる位置であれば、
結像レンズ1,2,3、カラーフィルタ3,4,5およ
びRGBモザイクフィルタ8の配置の組み合わせはどの
ようなものでも構わない。
【0028】また、撮像素子9に入射させる為のハーフ
ミラー10,11、およびミラー12,13からなる光
伝送系もこの例の配置にに限ったものではなく、最終的
に異なる分光特性を有する各方向の入射光17,18,
19が撮像素子9に重なって入射するような光学系であ
ればどのような系を用いても構わない。
【0029】以上のように、提案した方法を用いれば撮
像素子9内の領域を分割することなく3方向の画像が撮
影できるため、1個のレンズを使用して撮影した通常の
撮影システムと同様の画角をもつ多数方向の画像を同時
に撮影することができる。また、図5に示すように、各
結像レンズ1,2,3が撮影する方向が隣接するように
各結像レンズを配置すれば、パノラマ画像のような広範
囲の画像撮影も可能である。
【0030】実施の形態2.図6はこの発明の広範囲お
よび多方向撮影システムの他の例を示す構成図である。
上述の実施の形態1では各レンズの背後に配置したカラ
ーフィルタは単色の1個であったが、本実施の形態で
は、カラーフィルタを切り替える装置を用いて各方向画
像をカラー画像として撮影するための実施の形態であ
る。
【0031】図6において、24,25,26は、R、
G、Bの単色カラーフィルタが3個連続して接続された
複数個の単色透過手段としてのカラーフィルタである。
また、28は、各々のカラーフィルタ24,25,26
に設けられ、何色のカラーフィルタがレンズの背後に位
置するを切り替えることができる透過色切替手段として
の透過色切替装置である。その他の構成は、実施の形態
1と同様である。
【0032】実施の形態1では、各方向画像はその方向
からの入射光が透過するカラーフィルタによって決まる
単色画像しか撮影することはできない。そこで本発明で
は、透過色切替装置28を備えたカラーフィルタ24,
25,26を使用することによって、複数色の多方向画
像を得ることができる。
【0033】本実施の形態は、図6に示すようにR、
G、Bフィルタを切り替える機能を備えたカラーフィル
タ24,25,26が、各結像レンズ1,2,3の背後
に配置されている。では、実施の形態1と異なり、複数
色から構成されるカラー画像を撮影するために各方向画
像を複数回撮影する。
【0034】具体的な撮影方法について説明する。まず
1回目の撮影時には実施の形態1のときと同様N方向は
R色の画像、W方向はG色の画像、E方向はB色の画像
が撮影される。次に各結像レンズの背後のカラーフィル
タ24,25,26をN方向はRからG、W方向はGか
らB、E方向はBからRのように切り替えて2回目の各
方向の撮影を行う。そしてN、W、E方向のカラーフィ
ルタをそれぞれGからB、BからR、RからGに切り替
え、各方向の3回目の撮影を行う。このようにカラーフ
ィルタを切り替えた3回の撮影によって各方向における
R、G,Bの面順次画像を得ることができ、3色の面順
次画像から各方向画像のカラー画像を観察することが可
能となる。カラーフィルタ24,25,26の切り替え
回数は使用する色数に応じて行えばよいが、撮影後に各
方向画像を色画像として分離するために、同時に撮影さ
れる各方向画像は全て異なる色の画像となるようにカラ
ーフィルタ24,25,26を切り替える必要がある。
【0035】このような構成の広範囲および多方向撮影
システムにおいては、撮像素子9内の領域を分割するこ
となく3つの画像が撮影できるため、1個のレンズを使
用して撮影した通常の撮影システムと同様の画角をもつ
多数方向の画像を同時に撮影することができる。さらに
カラーフィルタ24,25,26を切り替える機能を備
えたことによって、各方向からの面順次画像を撮影する
ことによって多数の方向から同時にカラー画像を撮影す
ることができる。
【0036】実施の形態3.図7はこの発明の広範囲お
よび多方向撮影システムの他の例を示す構成図である。
上述の実施の形態1および2では多方向からの静止画像
の撮影方法について説明したが、この実施の形態ではカ
ラー動画像の撮影方法を以下に説明する。図7におい
て、31は、タイミング信号生成装置としての同期信号
生成装置であり、また、30は実施の形態2で述べた透
過色切替装置28に接続され、同期信号生成装置31の
タイミング信号に基づきカラーフィルタ24,25,2
6の切り替えタイミングを制御するフィルタ切り替えタ
イミング信号生成装置である。その他の構成は、実施の
形態2と同様である。
【0037】本実施の形態の撮影方法は、実施の形態2
で既に説明したように各方向画像を異なる透過分光特性
を有するカラーフィルタ24,25,26を用いて撮影
する点では共通している。本実施の形態では、さらにこ
のフィルタ24,25,26の切り替えを周期的に繰り
返し行うことによって、複数色の面画像を順次撮影し各
方向からカラー画像を連続的に撮影する。例えば、実施
の形態2ではN方向のカラー画像を撮影するためにカラ
ーフィルタをR→G→Bのように切り替え、1フレーム
のカラー画像を撮影していたが、ここではR→G→Bを
1フレームのカラー画像撮影サイクルとして、カラーフ
ィルタをR→G→B→R→G→B…のように繰り返し切
り替え複数フレームのカラー画像を連続して撮影する。
他の方向も、同時に同じ色のフィルタを用いて撮影する
ことのないようにカラーフィルタ24,25,26を切
り替え、複数フレームのカラー画像を連続して撮影す
る。このとき、同期信号生成装置31によりフィルタの
切り替え信号を生成し、各方向のカラーフィルタ24,
25,26が切り替えるタイミングを合わせる。この様
にフィルタ切り替えタイミング生成装置30から各透過
色切替装置28に切り替え信号を送信し、同時に撮影す
る各方向画像の色が異なるようにする。
【0038】なお、本実施の形態では使用する各方向か
ら撮影する画像は単色画像となるようにフィルタ24,
25,26の切り替えを行う例について説明したが、あ
る特定周期に複数回だけ、あるいは不定期にある特定の
一方向画像のみのカラー画像を撮影しても構わない(そ
の場合、一方向のみの画像が撮影され、他方向画像は撮
影されない。)
【0039】このような構成の広範囲および多方向撮影
システムにおいては、撮像素子9内の領域を分割するこ
となく3つの画像が撮影できるため、1個のレンズを使
用して撮影した通常の撮影システムと同様の画角をもつ
多数方向の画像を同時に撮影することができる。さらに
カラーフィルタ24,25,26を切り替える機能、フ
ィルタ切り替えタイミング生成装置30を備えることに
よって、各方向からの面順次画像を撮影することによっ
て多数の方向から同時にカラー動画像を撮影することが
できる。
【0040】実施の形態4.図8はこの発明の広範囲お
よび多方向撮影システムの他の例を示す構成図である。
図において、43はプリズム、44はプリズム43から
任意の単色のみを透過させるスリットである。45はハ
ーフミラー、45はミラーである。プリズム43および
スリット44は、各結像レンズに各々1個設けられ各々
が異なる単色のみを透過させる単色透過手段を構成して
いる。図8においては、結像レンズ1の光学系のみが記
載されているが、実際には、他に結像レンズ2および3
の光学系も設けられている。また、ハーフミラー45お
よびミラー46は、各結像レンズを透過した入射光を図
示しない撮像素子に導くために用いられる光伝送手段を
構成している。その他の構成は、実施の形態2と同様で
ある。
【0041】これまでの実施の形態では、各方向からの
光束をカラーフィルタに透過させ撮影を行っていたが、
本実施の形態では、カラーフィルタの代わりにプリズム
43およびスリット44を用いて各方向から複数色の面
順次画像の撮影を行う。そして、図8に示されるように
各方向からレンズに入射した光をプリズム43によりス
ペクトル分解する。そして、スリット44を用いてプリ
ズム43によって様々な色に分けられた光の中から所望
の色のみを図示しないRGBモザイクフィルタ、および
撮像素子に入射させる。
【0042】スリット44の位置を調整し撮像素子に入
射させる色を制御することによって、前述の実施の形態
2と同様に各方向から複数色の面順次画像を得ることが
できる。スリット44の幅および位置は使用するRGB
モザイクフィルタに応じて設定することでカラーフィル
タと同様の効果が得られ、またスリット位置を調整する
ことでフィルタのばらつきに対応させることも可能であ
る。
【0043】このような構成の広範囲および多方向撮影
システムにおいては、撮像素子内の領域を分割すること
なく3つの画像が撮影できるため、1個のレンズを使用
して撮影した通常の撮影システムと同様の画角をもつ多
数方向の画像を同時に撮影することができる。さらにプ
リズム43とスリット44を組み合わせた撮影システム
において、RGBモザイクフィルタのばらつきに応じて
スリット位置を設定すれば、多重に撮影されたカラー画
像から各方向画像をより精度よく分解することができ
る。
【0044】実施の形態5.図9はこの発明の広範囲お
よび多方向撮影システムの他の例を示す構成図である。
図において、48は、スリット44に設けられ、スリッ
ト44の穴の位置を変更することにより透過させる色を
切り替えることができる透過色切替手段としての透過色
切替装置である。その他の構成は、実施の形態4と同様
である。
【0045】本実施の形態においては、実施の形態4で
説明したスリット44に移動機能を加え、同時に各方向
から撮像素子に入射する光の色が異なるようにスリット
位置を制御することにより各方向から複数色の面順次画
像を撮影することができる。そして、撮影した面順次画
像から各方向画像のカラー化を行うことができる。さら
にスリット位置を周期的に変更し、各方向画像の面順次
画像を周期的に連続に撮影することで多数方向のカラー
画像を撮影することができる。
【0046】このような構成の広範囲および多方向撮影
システムにおいては、撮像素子内の領域を分割すること
なく3つの画像が撮影できるため、1個のレンズを使用
して撮影した通常の撮影システムと同様の画角をもつ多
数方向の画像を同時に撮影することができる。さらにプ
リズム43とスリット44を組み合わせた撮影システム
において、RGBモザイクフィルタのばらつきに応じて
スリット位置を設定すれば多重に撮影されたカラー画像
から各方向画像をより精度よく分解することができる。
また、スリット位置を周期的に変更することにより、多
数方向のカラー動画像を撮影することができる。
【0047】実施の形態6.図10はこの発明の広範囲
および多方向撮影システムの他の例を示す構成図であ
る。図において、50は、液晶を用いたスリットであ
る。その他の構成は、実施の形態4と同様である。
【0048】液晶は画素毎に光を透過させるか、透過さ
せないといった制御を行うことができる。そこで本発明
は実施の形態4で説明したスリット44の代わりに、液
晶を用いることによって各方向から撮像素子に入射させ
る光の色を制御する。
【0049】プリズム43によってスペクトル分解され
た光は、液晶のスリット50に入射される。所望の色の
みが撮像素子に入射するようスリット50の各画素を制
御する。つまり液晶内にスリットのようなものを形成す
ることで、各方向から撮像素子に入射する光の色を制御
する。液晶を使用することにより、スリット幅が自由に
変更でき、また撮像素子に入射する光の色の制御を高速
に行うことができる。
【0050】このような構成の広範囲および多方向撮影
システムにおいては、撮像素子内の領域を分割すること
なく3つの画像が撮影できるため、1個のレンズを使用
して撮影した通常の撮影システムと同様の画角をもつ多
数方向の画像を同時に撮影することができる。さらにプ
リズム43と液晶のスリット50を組み合わせ各方向か
らの面順次画像を撮影することによって、多数の方向か
ら同時にカラー動画像を撮影することができる。さら
に、液晶を用いることにより撮像素子に入射させる光の
色を高速に制御することができ、RGBモザイクフィル
タのばらつきに応じて液晶を透過する光の位置や幅を設
定することによって、多重に撮影されたカラー画像から
各方向画像をより精度よく分解することができる。
【0051】実施の形態7.図11はこの発明の広範囲
および多方向撮影システムの他の例を示す構成図であ
る。図において、52は、各々の結像レンズ1,2,3
とレンズ7との間に設けられた光ファイバである。光フ
ァイバ52は、各結像レンズ1,2,3を透過した入射
光を撮像素子9に導くために用いられる光伝送手段を構
成している。その他の構成は、実施の形態3と同様であ
る。
【0052】これまでの実施の形態は、各方向から撮像
素子9に入射する光をミラーやハーフミラーなどの光学
系を用いていたが、本実施の形態は、各結像レンズ1、
2、3を透過した光をファイバ52によって撮像素子9
に導くものである。図11ではカラーフィルタ24,2
5,26を透過した光を光ファイバ52によって撮像素
子9に導いた例を示しているが、実施の形態4乃至6の
ようにプリズムおよびスリットを透過した光を光ファイ
バ52に入射しても良い。光ファイバ52を用いること
で光学系の自由度が増すため、各レンズの撮影方向を自
由に変更できるようになり、同時に装置の小型化も可能
となる。
【0053】このような構成の広範囲および多方向撮影
システムにおいては、撮像素子内の領域を分割すること
なく3つの画像が撮影できるため、1個のレンズを使用
して撮影した通常の撮影システムと同様の画角をもつ多
数方向の画像を同時に撮影することができる。そしてさ
らに、光ファイバ52を用いて各方向からの光を撮像素
子9に入射することによって、撮影方向を自由に変更す
ることができるようになり、さらに装置の小型化も可能
となる。
【0054】
【発明の効果】この発明に係る広範囲および多方向撮影
システムは、各々方向を異にして設けられた複数の結像
レンズと、結像レンズに各々1個設けられ各々が異なる
単色のみを透過させる単色透過手段と、複数の画素が多
数マトリクス状に配列されてなる撮像素子と、複数の結
像レンズから入射し、単色透過手段を透過した各々の入
射光を撮像素子に重ねて入射させる光伝送手段と、光伝
送手段と撮像素子との間に設けられ、撮像素子の画素配
置に対応した色配置を成し、重ねられた入射光を撮像素
子の各画素に対応して選別して入射させる選別フィルタ
と、撮像素子の出力に基づき、所定の色の画素の出力を
合成して画像を得る画像処理装置とを備えている。その
ため、撮像素子内の領域を分割することなく多方向の画
像が撮影でき、1個のレンズを使用して撮影した通常の
撮影と同様の画角をもつ多数方向の画像を同時に撮影す
ることができる。
【0055】また、単色透過手段は、各結像レンズ毎に
複数個が設けられ、複数個の単色透過手段を切り替える
透過色切替手段が更に設けられ、画像処理装置は、単色
透過手段を切り替えながら得られた複数の画像からカラ
ー画像を得る。そのため、各方向からの面順次画像を撮
影することによって多数の方向から同時にカラー画像を
撮影することができる。
【0056】また、タイミング信号を生成するタイミン
グ信号生成装置を更に有し、透過色切替手段は、タイミ
ング信号に基づいて複数個の単色透過手段を周期的に切
り替え、画像処理装置は、タイミング信号基づいて複数
のカラー画像である動画像を得る。そのため、各方向か
らの面順次画像を撮影することによって多数の方向から
同時にカラー動画像を撮影することができる。
【0057】また、単色透過手段は、RGBのいずれか
の単色を透過するフィルタである。そのため、簡単な構
成で単色透過手段を構成することができ、コストダウン
をすることが出来る。
【0058】また、単色透過手段は、プリズムおよびプ
リズムから任意の単色のみを透過させるスリットからな
る。そのため、スリットの幅および位置を使用する選別
フィルタに応じて設定することでカラーフィルタと同様
の効果が得られ、またスリット位置を調整することで選
別フィルタのばらつきに対応させることも可能である。
【0059】また、スリットは、液晶の透明部分および
非透明部分により構成されている。そのため、液晶を用
いることにより撮像素子に入射させる光の色を高速に制
御することができ、選別フィルタのばらつきに応じて液
晶を透過する光の位置や幅を設定することによって、多
重に撮影されたカラー画像から各方向画像をより精度よ
く分解することができる。
【0060】また、光伝送手段は、ミラーおよびハーフ
ミラーからなる。そのため、簡単な構成で光伝送手段を
構成することができ、コストダウンをすることが出来
る。
【0061】さらに、光伝送手段は、光ファイバであ
る。そのため、撮影方向を自由に変更することができる
ようになり、さらに装置の小型化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の広範囲および多方向撮影システム
を示す構成図である。
【図2】 カラーフィルタの分光透過特性を示す図であ
る。
【図3】 ベイヤー型に配列されたRGBモザイクフィ
ルタを示す図である。
【図4】 撮像素子に入射される3方向の画像が重なり
あった画像と、RGBモザイクフィルタよって分離され
た3つの画像を示す図である。
【図5】 各結像レンズが撮影する方向が隣接するよう
に各結像レンズを配置した例を示す構成図である。
【図6】 この発明の広範囲および多方向撮影システム
の他の例を示す構成図である。
【図7】 この発明の広範囲および多方向撮影システム
の他の例を示す構成図である。
【図8】 この発明の広範囲および多方向撮影システム
の他の例を示す構成図である。
【図9】 この発明の広範囲および多方向撮影システム
の他の例を示す構成図である。
【図10】 この発明の広範囲および多方向撮影システ
ムの他の例を示す構成図である。
【図11】 この発明の広範囲および多方向撮影システ
ムの他の例を示す構成図である。
【図12】 従来の広範囲撮影システムの構成図であ
る。
【図13】 従来の多方向を撮影する画像システム構成
図である。
【図14】 従来のカラーフィルタを利用して撮影する
手法を説明する図である。
【符号の説明】
1,2,3 結像レンズ、4,5,6,24,25,2
6 カラーフィルタ(単色透過手段)、8 RGBモザ
イクフィルタ(選別フィルタ)、9 撮像素子、10,
11 ハーフミラー(光伝送手段)、12,13 ミラ
ー(光伝送手段)、20 画像処理装置、28 透過色
切替装置(透過色切替手段)、31 同期信号生成装置
(タイミング信号生成装置)、43 プリズム(単色透
過手段)、44 スリット(単色透過手段)、50 液
晶のスリット(単色透過手段)、52 光ファイバ(光
伝送手段)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 9/04 Z 9/04 G02B 6/28 S (72)発明者 竹田 岳 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H054 BB00 BB02 5C022 AA00 AB43 AB68 AC42 AC51 AC54 AC55 AC69 5C065 AA07 BB43 CC01 DD01 EE01 EE02 EE05 EE06 EE12 GG44

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々方向を異にして設けられた複数の結
    像レンズと、 上記結像レンズに各々1個設けられ各々が異なる単色の
    みを透過させる単色透過手段と、 複数の画素が多数マトリクス状に配列されてなる撮像素
    子と、 上記複数の結像レンズから入射し、上記単色透過手段を
    透過した各々の入射光を上記撮像素子に重ねて入射させ
    る光伝送手段と、 上記光伝送手段と上記撮像素子との間に設けられ、該撮
    像素子の画素配置に対応した色配置を成し、上記重ねら
    れた入射光を該撮像素子の各画素に対応して選別して入
    射させる選別フィルタと、 上記撮像素子の出力に基づき、所定の色の画素の出力を
    合成して画像を得る画像処理装置とを備えたことを特徴
    とする広範囲および多方向撮影システム。
  2. 【請求項2】 上記単色透過手段は、上記各結像レンズ
    毎に複数個が設けられ、 上記複数個の単色透過手段を切り替える透過色切替手段
    が更に設けられ、 上記画像処理装置は、上記単色透過手段を切り替えなが
    ら得られた複数の画像からカラー画像を得ることを特徴
    とする請求項1記載の広範囲および多方向撮影システ
    ム。
  3. 【請求項3】 タイミング信号を生成するタイミング信
    号生成装置を更に有し、 上記透過色切替手段は、上記タイミング信号に基づいて
    上記複数個の単色透過手段を周期的に切り替え、 上記画像処理装置は、上記タイミング信号基づいて複数
    のカラー画像である動画像を得ることを特徴とする請求
    項1または2記載の広範囲および多方向撮影システム。
  4. 【請求項4】 上記単色透過手段は、RGBのいずれか
    の単色を透過するフィルタであることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか記載の広範囲および多方向撮影シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 上記単色透過手段は、プリズムおよび該
    プリズムから任意の単色のみを透過させるスリットから
    なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の
    広範囲および多方向撮影システム。
  6. 【請求項6】 上記スリットは、液晶の透明部分および
    非透明部分により構成されていることを特徴とする請求
    項5記載の広範囲および多方向撮影システム。
  7. 【請求項7】 上記光伝送手段は、ミラーおよびハーフ
    ミラーからなることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れか記載の広範囲および多方向撮影システム。
  8. 【請求項8】 上記光伝送手段は、光ファイバであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の広範囲
    および多方向撮影システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230039190A (ko) * 2021-09-14 2023-03-21 한국과학기술연구원 비전 처리 장치 및 이를 이용한 다방향 영상 처리 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230039190A (ko) * 2021-09-14 2023-03-21 한국과학기술연구원 비전 처리 장치 및 이를 이용한 다방향 영상 처리 방법
KR102539105B1 (ko) * 2021-09-14 2023-06-02 한국과학기술연구원 비전 처리 장치 및 이를 이용한 다방향 영상 처리 방법

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