JPH0530436A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH0530436A
JPH0530436A JP3204534A JP20453491A JPH0530436A JP H0530436 A JPH0530436 A JP H0530436A JP 3204534 A JP3204534 A JP 3204534A JP 20453491 A JP20453491 A JP 20453491A JP H0530436 A JPH0530436 A JP H0530436A
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image
sensors
sensor
input
image pickup
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Pending
Application number
JP3204534A
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English (en)
Inventor
Kazutake Kamihira
員丈 上平
Yukio Takahashi
幸男 高橋
Kinya Kato
謹矢 加藤
Shigenobu Sakai
重信 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のセンサにより並列入力して画素補間す
るのに光学系の構成を変えるのみの簡単な構成で高精細
な画像を得る。 【構成】 レンズ2を通った被写体4の光像は多面反射
体3の各反射面61,62で反射され、センサ11,1
2に同一の被写体像41,42を結像する。一方、セン
サ12は、垂直方向または水平方向あるいは両方向に画
素ピッチの1/2だけずらせて配置してあるので、被写
体像41,42を合成することにより画素補間が行われ
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TVカメラ等で用いら
れる固体撮像素子による撮像装置に関し、詳しくは画素
ピッチの整数分の1ずつずらして撮像した複数の画像か
ら1枚の画像を合成入力する画素補間法による高精細な
画像入力技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子(以下、単にセンサと呼ぶ
場合は固体撮像素子をさす)は小型で消費電力が小さ
く、また、残像がないなどの多くの特徴を有すること
や、さらに最近の大画面表示技術の進歩や、電子スチル
カメラの発展などが背景となって、センサによる大画面
用入力やハードコピー用入力への期待が急速に高まって
いる。しかし、撮像管に比べまだ画素数が少なく、実用
レベルでは高々40万画素程度となっており、これで入
力した画像をハードコピーに出力したり、大画面に表示
したりすると画素の粗さが目立ち高精細な画像として出
力することができない。
【0003】従来のセンサを高解像度化する技術は画素
密度を高め、画素数を増やす方法が主流であった。最近
ではこの方法によるHDTV用の200万画素のセンサ
が開発されつつあるが、これでも1片が数メートルを越
える超大画面表示用や印刷用原稿等の入力用として用い
るには未だ解像度が不十分である。さらに、この画素密
度を高める方法では画素面積を縮小すると信号が小さく
なりS/Nが劣化する。このS/Nの低下を考慮した場
合、上記200万の画素数はもはや限界に近く、現状で
はさらに画素数を増加させ解像度を向上することは困難
となっている。
【0004】画素密度を高める方法の他に、画素密度は
変えずにチップサイズを大きくして画素数を増やす方法
がある。しかし、この方法では製造歩留りを低下させコ
スト増加につながるため、専ら天文などの化学用や軍事
用に用途は限られている。
【0005】上記2つの方法はともに1チップ内の画素
数を増すことにより高精細化を図る方法であるが、1チ
ップ内の画素数が増えると走査周波数が高くなる問題も
ある。
【0006】そこで、1チップ内の画素数はそのまま
で、複数個のセンサを用いて、各固体撮像素子が入力し
た画像を電気信号の段階やあるいは表示段階で光学的に
もとの1枚の画像として合成する方法、あるいは1つの
センサで時分割に入力した複数枚の画像を同様に合成し
入力画像の高精細化を図る方法が試みられている。
【0007】このような方法の1つが画素補間法であ
る。図9に画素補間法の原理を示す。センサの撮像部は
2次元状に配列された画素71で構成されているが、個
々の画素71は光強度を読取る感光部72と、信号転送
路等の非感光部73からなる。すなわち、直接撮像に寄
与する感光部72は図9に示すように離散的に配置され
た構成となっており、感光部72と感光部72の間には
直接撮像には寄与しない非感光部73が存在する。画素
補間法はこの非感光部73の存在を利用し、画像のサン
プリング点を倍増することにより、入力画像の高精細化
を図る方法である。すなわち、あるセンサが入力した画
像(図9(a))と、同一の被写体を同一のセンサがセ
ンサ面上に結像される被写体像とセンサの画素の相対的
な位置関係を画素ピッチpの1/2ずらして入力した画
像(図9(b))を合成すれば、それぞれの画像におい
てセンサの非感光部73にあたる領域の光強度情報がも
う一方の画像ではサンプリングされていることになり、
結局、合成画像では図9(c)に示すように2倍のサン
プリング密度で画像情報を読み取ったことに相当し、高
精細化が可能になる。ここで、2枚の画像を入力するセ
ンサは全く同一である必要がなく、画素ピッチが同一で
あればよい。図9では簡単のため2枚の画像を水平方向
に補間する方法について説明したが、水平方向,垂直方
向ともに補間による高精細化が可能であり、さらに画素
ピッチpの1/3ずつずらして3枚の補間も可能であ
る。
【0008】従来の画素補間法は、上述のように1つの
センサで時分割に入力した複数枚の画像を合成する方法
と、複数のセンサが並列入力した画像を合成する方法に
大別される。前者は被写体像と画素の相対的な位置関係
を画素ピッチpの1/2だけフレーム(またはフィール
ド)毎に時間的に変化させて、2枚の画像を入力する
(以下、この方法をイメージシフト法とよぶ)。イメー
ジシフト法を実現する方法としてこれまでいくつかの方
法が提案されている。その代表的なものとして文献(テ
レビジョン学会技術報告 ED736,(1986))に記載されて
いるように、センサを圧電素子の上に装着して1/2画
素ピッチの振幅でフィールド毎に1方向に振動させる方
法である。しかし、この方法ではセンサに周期数十ms
ecという高速な機械的振動を連続的に加えるため、素
子の長期信頼性が低下するという欠点がある。また、セ
ンサの駆動系に加えこれと同期した圧電素子の駆動系が
必要となり構造が複雑となっている。
【0009】イメージシフト法はこの他文献(SID'83 T
echnical Digest(1983) )に記載されているように、セ
ンサの前面に置いた薄いガラス板を微小な角度で振った
り、あるいは文献(平成2年度電子情報通信学会秋季全
国大会予稿集D−244)に記載されているようにセン
サの前に液晶パネルと水晶板を置き、水晶板の複屈折を
利用して、被写体像の方をセンサ上で撮像させる方法が
あるが、いずれにしてもイメージシフト法では複数の画
像を時分割で入力するため、1枚の合成画像を得るのに
長時間を要し、動画用としては適用し難いという致命的
な欠点を有している。
【0010】画素補間法のうち複数のセンサが並列入力
した画像を合成する方法として、従来用いられている方
法の原理図を図10に示す。図10において、11およ
び12はセンサ、2はレンズ、9はハーフミラーであ
る。この方法ではレンズ2の後方でハーフミラー9を用
いて光路を2分割し、それぞれ分割した光路上に同じ被
写体像を結像させ、これらの被写体像をそれぞれの結像
面に配置されたセンサ11と12によって入力する。セ
ンサ11と12が同一の被写体像を画素ピッチが1/2
だけずれるように入力し、このときの補間関係を保つよ
うに2枚の画像を合成する。
【0011】この方法では並列入力を行うため、通常の
TVカメラと同様に動画入力が可能である。しかし、例
えば水平方向とともに垂直方向にも解像度を倍増する場
合などのように使用するセンサの数が増えると、使用す
るハーフミラー9の数が増えるため光学系が大型化、か
つ複雑化する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
の画素補間法には、合成する複数の画像を1つのセンサ
で時分割で入力するイメージシフト法と、複数のセンサ
で並列入力する方法があるが、前者では1枚の合成画像
を得るのに長時間が必要となり動画用入力としては用い
られないという欠点があった。一方、後者では合成画像
を構成する画像の枚数を増やそうとすると、ハーフミラ
ー9の枚数が多くなり、光路分割に必要な光学系が複雑
になるとともに大型化して製造が難しくなるという欠点
があった。
【0013】本発明は、上記従来の画素補間法における
欠点を解決するためになされたもので、光学系の構成を
変えるのみの簡単な構成で高精細な画像が得られる撮像
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる撮像装置
は、撮像装置のレンズ系から固体撮像素子に至る光学系
を、レンズ系と、このレンズ系の全部あるいは一部を透
過した光を分割反射させることにより複数の位置に被写
体像を結像させる複数の反射面を有する多面反射体と、
この多面反射体により複数の位置に結像した同一被写体
像を、各々水平画素配列方向および垂直画素配列方向の
いずれか1方向あるいは両方向に画素ピッチの1/n
(nは1以上の整数)だけ相対的にずらした状態で受光
する光学的位置に配置された複数の固体撮像素子とで構
成したものである。
【0015】
【作用】本発明の原理を図1により説明する。図1にお
いて、3は複数の反射面をもつ多面反射体、4は被写
体、A0 はレンズ2の光軸、61および62は前記多面
反射体3の反射面、A1 およびA2 は反射面61および
62で分岐された光路における光軸、40は反射面61
および62が存在しない場合に結像する被写体像、41
および42は被写体像である。図1は簡単のため反射面
の数を2とする。図1のようにレンズ2と前記レンズ2
の結像面の間に向きの異なる2つの反射面61と62を
配置すれば、レンズ2通過後、光は反射面61,62の
向きに応じて2つの方向に分岐して進む。すなわち、レ
ンズ2後方で光路が2方向に分岐され、分岐された2つ
の光路にそれぞれ結像面が存在して同一の被写体像4
1,42が結像される。そして、この結像面位置にセン
サ11,12を配置し、かつセンサ11,12の撮像面
の中心をそれぞれ分岐された光路の光軸A1 ,A2 と一
致させれば、それぞれのセンサ11,12で同一の被写
体像41,42を並列に入力することができる。
【0016】次に、動作原理を説明する。まず、被写体
4のP点で反射されてレンズ2に入射する光を考える。
P点から広がりをもって発した光の一部がレンズ2の前
面に入射するが、レンズ2を通過した後はレンズ2の屈
折作用により点P0 に向かって集光するように進行す
る。ここで、点P0 は反射面61および62が存在しな
い場合に結像する被写体像40の対応点である。しか
し、P0 点に集光する前に反射面61および62で反射
される。P点から出てレンズ2全面を通過した光は図1
において斜線部で示されるように反射面61および62
の位置ではまだ広がりをもつ。この広がりは光軸A0
挟んでその両側におよぶため、上記P点から発した光は
2つの反射面61,62にまたがって入射し、したがっ
て、両方の反射面61,62で反射される。この結果、
反射面61および62で反射された光は2つの方向に分
割されて進み、それぞれの方向において存在する結像面
上の対応する点P1 およびP2 に集光する。
【0017】次に、被写体4のQ点で反射されてレンズ
2に入射する光を考える。ここで、Q点はP点とは光軸
0 に対し対称な位置にある点である。図1に示すよう
に、Q点から出た光も反射面61および62の位置では
広がりをもつため2つの反射面61,62にまたがって
入射し、したがって、両方の反射面61,62で反射さ
れる。この結果、P点からの光と同様に2つの結像面の
対応点Q1 およびQ2に集光する。
【0018】以上では被写体4の上下両端のP点および
Q点から出た光について説明したが、P点とQ点の間に
ある全ての点から発した光についても同じ原理によって
分岐された光路上の2つの結像面上のそれぞれ対応する
点に集光する。以上の説明から明らかなようにそれぞれ
の反射面61,62は光軸A0 の片側にのみ配置されて
いるにもかかわらず、2つの結像面には全被写体像が結
像されることになる。すなわち、上記手段を用いれば異
なる位置に複数の同一被写体像41,42を結像させる
ことが可能であり、したがって、それぞれの結像面位置
に置かれた複数のセンサ11,12により画素ピッチp
を1/2ずつずらした同一被写体像41,42を並列入
力することができる。
【0019】本発明では、上述のように画素ピッチpを
1/2ずつずらした同一被写体像41,42を並列入力
できるため動画入力が可能となる。さらに、水平方向と
ともに垂直方向にも解像度を倍増する場合など、使用す
るセンサの数が増え光路を多方向に分割する場合でも、
1つの反射面の面積が小さくなって分割光学系の占有体
積はほとんど変わらないため、ハーフミラーを用いる方
法と比べると光学系全体を簡易に構成でき、さらにコン
パクト化が可能となる。
【0020】なお、上記作用の説明では簡単のため反射
面の数を2としたが、反射面の数が3以上の場合でも同
様の作用が生じることは明らかである。
【0021】
【実施例】本発明の第1の実施例の概略構成を図2に示
す。図2において、11〜14はCCDセンサ(以下、
単にセンサという)である。本実施例では4つのセンサ
11〜14を用い、水平方向とともに垂直方向も画素補
間により高解像度化を実現する。このため、本実施例で
はピラミッド状に一体形成した4つの反射面を使用し、
ピラミッドの頂点をレンズ2の光軸上に置く。センサ1
1〜14は光軸に対称な4箇所に配置する。図3にセン
サの配置位置および方向を1つのセンサ11を例にとっ
て示す。図3において、A0 はレンズ2の光軸、A1
多面反射体3の反射面で分岐された光路の光軸の1つで
ある。また、Cは分岐された光軸A1に垂直な平面、S
はピラミッド状ミラーつまり多面反射体3の1つの反射
面が平面Cに投影された投影領域である。ここで、セン
サ11は分岐された光路上でのレンズ2の結像面に置
き、さらに平面Cと平行とし、撮像面の中心と光軸A0
を一致させ、かつ撮像面の2辺が投影領域Sの2つの辺
1 ,b2 と平行となるように配置する。
【0022】4つのセンサ11〜14がともに上記条件
を満たす位置に配置することにより、4つのセンサ11
〜14の撮像面上には同一の被写体像が結像されること
になる。そこで、上記配置からそれぞれのセンサ11〜
14を垂直方向または水平方向あるいは両方向に画素ピ
ッチpの1/2だけずらした位置を正規の位置とするこ
とにより、水平方向とともに垂直方向にも画素補間入力
ができる。ただし、上記被写体像はミラー反射により左
右あるいは上下反転されているため、信号処理により正
規の画像に補正する。この他、シェーディング補正等必
要に応じ適当な処理を行う。上記処理を各センサ11〜
14が入力した画像毎に並列に行って全て1フレーム内
で行えば、1フレーム毎に4枚の画像の撮像、処理がで
き、動画入力が可能となる。
【0023】本実施例はモノクロ用CCDセンサ使用に
よるモノクロ画像用入力用としてはもちろんのこと、画
素毎にカラーフィルタが張り付けられたカラー用CCD
センサを用いて動画用カラー画像入力としても適用でき
る。また、高精細な静止画用入力に適用する場合は、レ
ンズ2とミラー間あるいはレンズ2直前で色フィルタの
種類をR,G,Bやシアン,マゼンダ,イエロー等の順
で回転機構等により切り換えればよい。
【0024】本発明の第2の実施例の概略構成を図4に
示す。図4において、11〜16はセンサ、51および
52はダイクロイックプリズムである。その他は図2と
同じである。本実施例でも前記第1の実施例と同様に頂
点をレンズ2の光軸上においてピラミッド上に形成した
4つの反射面を使用する。ただし、図4では2つの反射
面に関し図示してある。本実施例では図4に示すように
反射面で反射した光をダイクロイックプリズム51,5
2に入射させる。よく知られているように、ダイクロイ
ックプリズム51,52は白色光を入射したとき、3つ
の端面で赤(R),緑(G),青(B)に分解された光
が透過されて出てくる。したがって、3つの端面がちょ
うどレンズ結像面位置になるようダイクロイックプリズ
ム51,52の大きさ、あるいはその配置位置を選び、
各端面にセンサ11〜16を置くことによりカラー画像
の入力が可能となる。
【0025】図4は簡単のため上下2つのダイクロイッ
クプリズム51,52とその端面に配置されるセンサ1
1〜16のみを示しているが、実際には反射面毎に対応
したダイクロイックプリズムが設けられ、したがって本
実施例は4つのダイクロイックプリズムとそれぞれ端面
に配置される計12個のモノクロ用CCDセンサで構成
される。
【0026】本実施例ではレンズ2の後方で光路が12
個に分岐されることになるが、センサの配置条件は図3
に示す前記第1の実施例と同様である。すなわち、撮像
面が分岐された光軸に垂直で、かつ撮像面はその中心で
光軸と交わり、かつ撮像面の2辺がその撮像面を含む平
面に投影されたミラーの頂点を挟む2辺(図3のb1
2 に相当する辺)と平行となるように配置する。
【0027】以上の構成により各色成分ごとに4つのセ
ンサの撮像面上に同一の被写体像が結像されることにな
る。そこで、上記配置から同一のダイクロイックプリズ
ムに対応したセンサを1組とし、前記第1の実施例同
様、各組毎に垂直方向または水平方向あるいは両方向に
画素ピッチの1/2だけずらせば水平方向とともに垂直
方向にも画素補間入力ができる。本実施例でも被写体像
はミラー反射により左右あるいは上下反転されているた
め、信号処理により正規の画像に補正する。さらに、シ
ェーディング補正等必要に応じ適当な処理を行う。
【0028】上記処理を各センサが入力した画像ごとに
並列に行って全て1フレーム内で行う。したがって、1
フレーム毎に4枚の画像の撮像,処理ができ、動画入力
が可能となる。本実施例では色成分の異なる画像は異な
るセンサにより入力するため高精細なカラー動画入力が
可能である。
【0029】本発明の第3の実施例の概略構成を図5に
示す。図5において、6は12個の反射面を12角錐状
に一体形成した反射体である。本実施例でも12個のセ
ンサを用いて高精細なカラー動画入力を可能とする。前
記第2の実施例では4枚のミラーと4つのダイクロイッ
クプリズムの組み合わせにより、12の被写体像を結像
させたが、本実施例では12枚の反射面を用いてこれを
実現する。すなわち、12枚の反射面による反射により
光路を12の方向に分岐させ、それぞれの光路上に同一
の被写体像を結像させる。そして、図5に示すように光
路毎に配置されたセンサでこれらの被写体を入力する。
センサは前記第1および第2の実施例同様で図5に示す
ように撮像面を反射面で分岐された光軸と垂直にし、か
つ光軸と撮像面の中心を一致させる。図5では簡単のた
め斜線部で示す反射面で反射された光による被写体像を
入力するセンサ1のみを示しているが、他の11個のセ
ンサについても同様で上記条件を満足する位置に配置す
る。図6はこの12個のセンサと反射面の配置図であ
る。図6(a)はレンズ側からみた平面図、図6(b)
は側面図である。図6において、11R,11G,11
B〜14R,14G,14Bはモノクロ用CCDセンサ
(以下、単にセンサという)である。ここで、11R〜
14R,11G〜14Gおよび11B〜14Bのそれぞ
れ4つのセンサは赤成分,緑成分および青成分の画像を
それぞれ入力する。この色分解の手段としてセンサ前面
に色フィルタを配置する。
【0030】各センサの正確な配置位置は11R〜B,
12R〜B,13R〜B,14R〜Bのそれぞれ3つの
センサを1組として上記位置から水平方向および垂直方
向に補間関係が成立つようにそれぞれのセンサを垂直方
向または水平方向あるいは両方向に画素ピッチpの1/
2だけシフトさせた位置となる。例えば、11R,11
G,11Bの3つのセンサを基準とすれば、12R,1
2G,12Bの3つのセンサはこれより水平方向に画素
ピッチの1/2ずれた位置とし、13R,13G,13
Bの3つのセンサは垂直方向に画素ピッチの1/2だけ
ずれた位置とし、さらに14R,14G,14Bの3つ
のセンサは水平方向,垂直方向ともに画素ピッチの1/
2だけずれた位置とする。
【0031】本実施例でも被写体像はミラー反射により
左右あるいは上下反転されているため、信号処理により
正規の画像に補正する。この他、シェーディング補正等
必要に応じ適当な処理を行う。上記処理を各センサが入
力した画像ごとに並列に行って全て1フレーム内で行
う。したがって、本実施例でも1フレーム毎に4枚の画
像のRGB全色成分の入力,処理ができ、高精細なカラ
ー動画入力が可能となる。
【0032】本発明の第4の実施例の概略構成を図7に
示す。図7において、60は8個の反射面を8角錘状に
一体形成した反射体である。また、11RB〜14RB
は画素列上に交互の赤と青のストライプ状の色フィルタ
が張り付けられたCCDセンサである。これらのセンサ
では1つのセンサで赤および青の両色成分の画像を入力
する。
【0033】一方、緑色成分画像は前記実施例3と同様
前面に緑フィルタを配置した11G〜14Gのセンサに
より入力する。本実施例では8枚の反射面で8つの被写
体像をつくりこれを8つのセンサ11RB〜14RBで
入力する。センサ11RB〜14RBの配置位置は前記
第3の実施例と同様である。
【0034】この第4の実施例では11RBと11G,
12RBと12G,13RBと13Gおよび14RBと
14Gのそれぞれ2つのセンサを1組として1枚のカラ
ー画像を入力する。このような2個のセンサにより1枚
のカラー画像を入力する方法は文献(CCDカメラ技
術、竹村祐夫著、ラジオ技術社出版、pp81−83)
等に記載されている公知の方法を用いる。本実施例では
それぞれ2枚のセンサが入力したカラー画像が前記実施
例3の場合と同様に水平方向および垂直方向に補間関係
が成立つようにそれぞれのセンサを垂直方向または水平
方向あるいは両方向に画素ピッチpの1/2だけシフト
させた位置に配置する。
【0035】本実施例でも被写体像はミラー反射により
左右あるいは上下反転されているため、信号処理により
正規の画像に補正する。この他、シェーディング補正等
必要に応じ適当な処理を行う。上記処理を各センサが入
力した画像ごとに並列に行って全て1フレーム内で行
う。したがって、本実施例でも1フレーム毎に4枚の画
像のRGB全色成分の入力,処理ができ、高精細なカラ
ー動画入力が可能となる。
【0036】本発明の第5の実施例を図8に示す。図8
において20は主レンズ系、21および22は副レンズ
系である。61,62は図1に示したのと同じ反射面で
ある。図8に示すレンズ系は、主レンズ系20と副レン
ズ系21あるいは22が組み合わさって1つの撮像レン
ズ系としての機能をもち、したがって本実施例ではレン
ズ系の一部を透過した光を、複数の反射面61,62を
有する多面反射体3で分割反射させることにより複数の
位置に被写体像を結像させることになる。なお、ここで
複数の位置に同一の被写体像が結像する原理は図1で説
明した原理と同じである。
【0037】主レンズ系20と副レンズ系21,22の
分岐点、すなわち反射体3の配置位置は主レンズ系と副
レンズ系を1本のレンズ系と見なしたときの瞳面に相当
する位置であることが望ましい。これは、反射面の面積
が全て等しくして瞳面で光を分岐すれば、光の分岐に起
因するシェーディングが全くない被写体像をそれぞれの
結像面位置に結像できるためである。
【0038】センサ11および12はそれぞれ副レンズ
系21および22の光軸上の結像面位置に配置する。そ
して、前記4つの実施例と同様に1つのCCDセンサを
撮像面の中心と光軸を一致させ、他方はこの位置から水
平方向あるいは垂直方向に1/2画素ピッチずらした位
置に配置する。
【0039】本実施例では、ズーム,絞り等の機能は全
て主レンズ系20に備える。これにより倍率や結像面照
度等の撮像条件を全センサ共通に変更できる。
【0040】以上においては、本発明の5つの実施例を
示したにとどまり、本発明の精神を脱することなく種々
の変更が可能なことはいうまでもない。例えば、上記実
施例ではセンサとしてCCDセンサを用いたが、固体撮
像素子の種類を問わず実施することが可能である。ま
た、上記実施例ではいずれも画素ピッチの1/2だけず
らした画像による合成としたが、画素ピッチの1/3ず
つずらした3枚の画像を同一方向に合成してその方向の
解像度をさらに高めることも可能である。さらに、カラ
ー化のためRGBによる色分解を用いたが、イエロー,
シアン,マゼンタ系による色分解も適用可能である。
【0041】さらに、上記実施例では撮像面の中心を分
岐された光路の光軸と一致させたが、これは最も好まし
い条件であり、複数の固体撮像素子が同一の被写体像を
入力できる範囲内であれば、必ずしも撮像面の中心と光
軸を一致させる必要はない。
【0042】また、第5の実施例では簡単のため分岐数
を2としたが、反射面を4個あるいはそれ以上として多
方向に分岐し、水平方向,垂直方向の両方向に高精細化
することや、副レンズ系21,22とセンサ11,12
間に色フィルタを配置したり、あるいは副レンズ系2
1,22の後にダイクロイックプリズムを置くことなど
により高精細なカラー画像の動画入力用とすることもも
ちろん可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は撮像装置
のレンズ系から固体撮像素子に至る光学系を、レンズ系
と、このレンズ系の全部あるいは一部を透過した光を分
割反射させることにより複数の位置に被写体像を結像さ
せる複数の反射面を有する多面反射体と、この多面反射
体により複数の位置に結像した同一被写体像を、各々水
平画素配列方向および垂直画素配列方向のいずれか1方
向あるいは両方向に画素ピッチの1/n(nは1以上の
整数)だけ相対的にずらした状態で受光する光学的位置
に配置された複数の固体撮像素子とで構成したので画素
ピッチが1/nずつずらした同一被写体像を合成して、
高精細なカラー画像の入力が可能となる。また、上記画
素ピッチを1/nずつずらした同一被写体像を複数のセ
ンサで並列入力できるため動画入力が可能となる。さら
に、水平方向とともに垂直方向にも解像度を倍増する場
合など、使用するセンサの数が増え光路を多方向に分割
する場合でも、1つの反射面の面積が小さくなって分割
光学系の占有体積はほとんど変わらないため、ハーフミ
ラーを用いる方法と比べると光学系全体を簡易に構成で
き、かつコンパクト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の第1の実施例の主要部の概略構成を示
す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例のセンサおよび反射体の
配置関係を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例の概略構成を示す側面図
である。
【図5】本発明の第3の実施例の概略構成を示す斜視図
である。
【図6】本発明の第3の実施例のセンサおよび反射体の
配置図である。
【図7】本発明の第4の実施例のセンサおよびの反射体
の配置図である。
【図8】本発明の第5の実施例の概略構成図である。
【図9】画素補間法による高精細化の説明図である。
【図10】従来のハーフミラーを用いる画素補間法の原
理図である。
【符号の説明】
1 センサ 2 レンズ 3 多面反射体 4 被写体 6 反射体 9 ハーフミラー 11 センサ 12 センサ 13 センサ 14 センサ 15 センサ 16 センサ 20 主レンズ系 21 副レンズ系 22 副レンズ系 40 反射体が存在しない場合の結像する被写体像 41 被写体像 42 被写体像 51 ダイクロイックプリズム 52 ダイクロイックプリズム 60 反射体 61 反射面 62 反射面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 重信 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】固体撮像素子を使用した撮像装置におい
    て、この撮像装置のレンズ系から固体撮像素子に至る光
    学系を、レンズ系と、このレンズ系の全部あるいは一部
    を透過した光を分割反射させることにより複数の位置に
    被写体像を結像させる複数の反射面を有する多面反射体
    と、この多面反射体により複数の位置に結像した同一被
    写体像を、各々水平画素配列方向および垂直画素配列方
    向のいずれか1方向あるいは両方向に画素ピッチの1/
    n(nは1以上の整数)だけ相対的にずらした状態で受
    光する光学的位置に配置された複数の固体撮像素子とで
    構成したことを特徴とする撮像素子。
JP3204534A 1991-07-22 1991-07-22 撮像装置 Pending JPH0530436A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5835516A (en) * 1994-12-13 1998-11-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor laser device and method of fabricating semiconductor laser device
CN113519059A (zh) * 2019-05-09 2021-10-19 虹软科技股份有限公司 图像传感器封装

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5835516A (en) * 1994-12-13 1998-11-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor laser device and method of fabricating semiconductor laser device
CN113519059A (zh) * 2019-05-09 2021-10-19 虹软科技股份有限公司 图像传感器封装
CN113519059B (zh) * 2019-05-09 2024-04-02 虹软科技股份有限公司 图像传感器封装

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