JP2000214417A - コンタクトレンズ - Google Patents

コンタクトレンズ

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JP2000214417A
JP2000214417A JP11013819A JP1381999A JP2000214417A JP 2000214417 A JP2000214417 A JP 2000214417A JP 11013819 A JP11013819 A JP 11013819A JP 1381999 A JP1381999 A JP 1381999A JP 2000214417 A JP2000214417 A JP 2000214417A
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lens
thickness
contact lens
maximum cross
wearing
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Takashi Makabe
隆 真壁
Naoya Baba
尚哉 馬場
Kunihiko Nakada
国彦 中田
Ryozo Ikemoto
良三 池元
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素透過性、形状保持能、装用性および装用
感に優れ、装用した時に動きが良い薄型のコンタクトレ
ンズを提供すること。 【解決手段】 レンズの中心厚みが0.030〜0.0
60mmであり、レンズ周辺部の最大断面厚みが0.1
00〜0.170mmであり、レンズ周辺部の最大断面
厚み位置がレンズの光学中心より半径3.5〜6.0m
mの範囲内の位置にありかつレンズの中心厚みとレンズ
周辺部の最大断面厚みとの差が0.070〜0.110
mmであるコンタクトレンズにより上記課題が解決され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンタクトレンズに
関する。より詳細には、本発明は、従来にない新しいレ
ンズ形状を有する薄型のコンタクトレンズ、特にソフト
コンタクトレンズに関し、本発明のコンタクトレンズ
は、レンズの厚みが薄く、しかも特定のレンズ形状を有
することにより、レンズ自体の酸素透過性が高くなるば
かりでなく、レンズの動きがスムーズとなり、角膜に生
理学的に充分な酸素を供給することが可能となり、その
上装用感に優れかつ乾燥しにくく、装用したときに違和
感や乾燥感がないことから、眼障害の発生率が低くかつ
快適に連続装用することが可能となる。しかも形状保持
能および装用性に優れることから、装用するために指に
のせたときに大きな変形や指へのまとわりつきがなく、
円滑に装用することができる。
【0002】
【従来の技術】ソフトコンタクトレンズは、装用感に優
れることから現在広く使用されている。ソフトコンタク
トレンズの素材としては、切削研磨加工性に優れ、コン
タクトレンズへの加工が容易でありかつ適度な強度およ
び柔軟性を有し、丈夫で取り扱い性に優れることから、
含水率が30〜80%のヒドロゲルが広く用いられてお
り、その代表例として2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート系共重合体ヒドロゲルを挙げることができる。しか
しながら、そのようなヒドロゲルから製造したソフトコ
ンタクトレンズは、一般に、酸素透過性が低く、角膜に
生理学的に充分な酸素を供給することが困難であること
から、連続装用すると、睡眠中(閉眼時)に酸素不足が
顕著になり、場合によっては角膜損傷などを引き起こす
ことがあり、連続装用することができない。
【0003】そのため、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート系共重合体ヒドロゲルに代表される含水率が30
〜80%のヒドロゲルからなるソフトコンタクトレンズ
の酸素透過性を向上させる技術が従来から提案されてお
り、そのような従来技術としては、(1)ソフトコンタ
クトレンズの厚みを薄くしたもの(薄型ソフトコンタク
トレンズ)、(2)ソフトコンタクトレンズ用素材とし
て、含水率のより高いヒドロゲルを用いたもの、(3)
ソフトコンタクトレンズ用素材として、シリコン含有単
量体、フッ素含有単量体などを共重合させた酸素透過性
の高い共重合体ヒドロゲルを用いたものが知られてい
る。
【0004】上記(1)の従来技術としては、瞬きして
いる間に変形しないような充分な剛性を有しかつ目の曲
率と一致するのに充分な可撓性を兼ね備えるヒドロゲル
を用いて、レンズの最大断面厚みがレンズの円周上の任
意の点で0.15mmを超えないようにした薄型のソフ
トコンタクトレンズが知られており(特開昭53−83
641号公報)、一部は連続装用型のソフトコンタクト
レンズとして実用化されている。
【0005】しかしながら、この(1)の従来技術によ
る薄型ソフトコンタクトレンズでは、レンズの中心厚み
と周辺部の最大厚みの差が小さく、レンズの厚みが全体
的に薄いことから、レンズの形状保持能が低く、レンズ
を装用するために指の上にのせると、大きな変形が生じ
たり、指にまとわりついて装用性が悪い。さらに、装用
中にレンズが乾燥し易く、そのため角膜へのメカニカル
ストレスが増大して装用感が低下したり、酸素透過性の
低下をもたらす場合がある。特にレンズの度数が低い
(特に0〜−5ジオプター)場合には、形状保持能・装
用性の低下、レンズの乾燥による装用感の低下および酸
素透過性の低下が顕著となる。
【0006】また、上記(2)の従来技術としては、8
0%以上の高い含水率を有するグルコマンナン、カラギ
ーナン、寒天、キサンタンガム、ジュランガム、コラー
ゲン、ゼラチン、キトサン、ポリビニルアルコールなど
から得られるヒドロゲルをレンズ用素材に用いたもの
や、2−ヒドロキシエチルメタクリレートよりも含水性
の高い単量体(例えばメタクリル酸、ジメチルアクリル
アミドなど)を共重合させた高含水性ヒドロゲルを用い
たものが知られている。
【0007】しかしながら、含水率が80%以上の高含
水性ヒドロゲルを用いて製造した従来のソフトコンタク
トレンズは、周囲の湿度が低い時にはレンズが乾燥して
その酸素透過性が低下したり、レンズの動きが異常なも
のとなり易く、そのために、酸素不足による角膜でのメ
カニカルストレスの増大、それに伴う角膜損傷などを引
き起こし易く、しかも実用に耐え得る強度を有していな
い。
【0008】そこで、含水率が80%以上である高含水
性ヒドロゲルより製造した上記のソフトコンタクトレン
ズの欠点を解消することを目的として、レンズ周辺の厚
みが中心厚みの1.2倍以上でありかつフロントカーブ
側のレンズを構成する曲面の各接合部でのレンズ厚みが
最大となる位置が、ベースカーブの曲面接合部でのレン
ズ厚みが最大となる位置より1.01倍以上レンズの外
側に位置しているソフトコンタクトレンズが提案されて
いる(特開平8−286155号公報)。
【0009】しかしながら、このソフトコンタクトレン
ズでは、レンズの最大断面厚み部分がレンズの端部に位
置しているために、レンズの形状保持能が低く、レンズ
を装用するために指の上にのせると大きな変形が生じた
り、指にまとわりついて装用しにくく、装用性が充分に
良好であるとは言えず、特に度数の低いレンズ(0〜−
5ジオプターのレンズ)ではこれらの問題が顕著とな
る。
【0010】また、上記(3)の従来技術としては、種
々のソフトコンタクトレンズ用の素材が提案されている
が、素材面での改良のみでは、取り扱い性、装用性、装
用感などの点で充分に優れる、連続装用が可能な、充分
に実用性のあるソフトコンタクトレンズが未だ得られて
いないのが現状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本発明の目
的は、薄型で酸素透過性が高く、そのため角膜に生理学
的に充分な酸素を供給することが可能であり、睡眠中に
も角膜での酸素不足が生じず、連続装用が可能であり、
かつ形状保持能が高く、装用時に指の上にのせたとき
に、大きな変形が生じたり指にまとわりつかず、円滑に
装用することができ、しかも装用感に優れており、装用
したときに違和感(異物感)がなく、また乾燥しにく
く、装用したときに乾燥感がなく、かつ装用したときに
動きが良い高品質のコンタクトレンズを提供することで
あり、特に度数が0〜−5ジオプターであるような度数
の低いレンズである場合にも、前記した種々の優れた特
性を発揮し得る薄型のコンタクトレンズを提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、ソフトコンタクト
レンズにおいて、レンズの中心厚みを0.025〜0.
050mmとし、レンズ周辺部の最大断面厚みを0.1
0〜0.30mmとし、かつレンズ周辺部の前記最大断
面厚みの位置がレンズの光学中心より半径3.5〜6.
0mmの範囲にあるようにすると、薄型で酸素透過性が
高く、しかも形状保持能に優れ、装用時に大きな変形が
生じたり指にまとわりつかず、円滑に装用することがで
きることを見出して先に出願した(特願平9−2189
55号)。
【0013】そして、本発明者らは、上記した研究を踏
まえてさらに検討を重ねた結果、コンタクトレンズにお
いて、レンズの中心厚みを0.030〜0.060mm
とし、レンズ周辺部の最大断面厚みを0.100〜0.
170mmとし、レンズ周辺部の最大断面厚み位置がレ
ンズの光学中心より半径3.5〜6.0mmの範囲内の
位置にあるようにしかつレンズの中心厚みとレンズ周辺
部の最大断面厚みとの差を0.070〜0.110mm
とすることにより、薄型で酸素透過性が高く、形状保持
能および装用性に優れるという上記の作用効果に加え
て、装用時にレンズがよりスムーズに動くようになり、
角膜により多くの酸素を供給できるとともに、角膜表面
の老廃物がスムーズに排出されることを見出し、本発明
を完成した。
【0014】すなわち、本発明は、レンズの中心厚みが
0.030〜0.060mmであり、レンズ周辺部の最
大断面厚みが0.100〜0.170mmであり、レン
ズ周辺部の最大断面厚み位置がレンズの光学中心より半
径3.5〜6.0mmの範囲内の位置にありかつレンズ
の中心厚みとレンズ周辺部の最大断面厚みとの差が0.
070〜0.110mmであることを特徴とするコンタ
クトレンズである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について詳細に説
明する。本発明のコンタクトレンズでは、レンズの中心
厚みが0.030〜0.060mmの範囲内である(以
下、この点を「要件A」ということがある)。レンズの
中心厚みを上記の範囲内にすることによって、コンタク
トレンズが薄型になって、レンズの酸素透過性が高くな
り、連続装用時に必要な酸素を角膜に供給することが可
能となり、しかもレンズの形状保持能が良好に保たれ
て、装用時に指にのせてもレンズが大きく変形したり指
にまとわりつかず、良好に装用できるようになる。
【0016】これに対して、レンズの中心厚みが0.0
30mm未満であると、レンズの形状保持能が低下して
装用性が不良になるとともに、装用中にレンズが乾燥す
るためレンズの動きが小さくなる。一方、レンズの中心
厚みが0.060mmを超えると、酸素透過性が低下し
て、特に閉眼時(睡眠中)に角膜に必要量の酸素が供給
されず、連続装用できなくなる。レンズの中心厚みは、
酸素透過性、レンズの動き、形状保持能などの点から、
0.035〜0.055mmの範囲内であるのが好まし
い。ここで、本明細書でいう「レンズの中心厚み」と
は、膨潤状態におけるレンズの光学部の中心部分(光学
中心)の厚みを意味する。
【0017】さらに、本発明のコンタクトレンズでは、
レンズ周辺部の最大断面厚みが0.100〜0.170
mmの範囲内であり(以下、この点を「要件B」という
ことがある)、0.130〜0.160mmの範囲内で
あるのが好ましい。本発明のコンタクトレンズでは、レ
ンズ周辺部の最大断面厚みが前記した0.100〜0.
170mmの範囲内であることにより、レンズの形状保
持能が良好となり、装用のために指にのせた時に大きな
変形や指へのまとわりつきがなくなって、装用性に優れ
たものとなり、しかもレンズの周辺部および光学部をも
含めたレンズ全体の乾燥が防止されて、矯正視力が安定
しかつ装用感に優れたものとなる。
【0018】これに対して、レンズ周辺部の最大断面厚
みが0.100mm未満であると、レンズの形状保持能
が低下して、装用時にレンズが大きく変形したり指にま
とわりついて、装用性に劣ったものとなる。一方、レン
ズ周辺部の最大断面厚みが0.170mmを超えると、
レンズが厚くなり過ぎて、違和感を生じるようになり、
装用感が低下し、レンズの動きも小さくなる。ここで、
本明細書でいう「レンズ周辺部」とは、レンズの光学部
より外側の部分を意味する。また、レンズ周辺部の断面
厚みは、膨潤状態のレンズをその光学中心を通って対称
に切断した断面におけるレンズ周辺部に相当する部分の
厚みをいう。レンズ周辺部の断面厚みは、例えば、レン
ズの前記した断面を拡大撮影して得られる写真から測定
することができる。
【0019】さらに、本発明のコンタクトレンズでは、
レンズ周辺部の最大断面厚み位置がレンズの光学中心よ
り半径3.5〜6.0mmの範囲内の位置にあり(以
下、この点を「要件C」ということがある)、レンズの
光学中心より半径4.0〜5.5mmの範囲内の位置に
あるのが好ましく、レンズの光学中心より半径4.0〜
5.0mmの範囲内の位置にあるのがより好ましい。こ
れによってコンタクトレンズの形状保持能が良好にな
り、装用時に指にのせても大きな変形や指へのまとわり
つきがなくなり、装用性に優れるものとなる。
【0020】レンズ周辺部の最大断面厚み位置が、レン
ズの光学中心から半径3.5mm未満の位置にある場合
は、レンズの光学部が小さくなり過ぎて、矯正視力が不
充分になり、レンズの光学中心から半径6.0mmより
も外側の位置にある場合は、レンズの形状保持能が低下
して、装用性が不良になる。
【0021】さらに、本発明のコンタクトレンズでは、
レンズの中心厚みとレンズ周辺部の最大断面厚みとの差
が0.070〜0.110mmの範囲内であり(以下、
この点を「要件D」ということがある)、0.080〜
0.110mmの範囲内であるのが好ましく、0.08
5〜0.105mmの範囲内であるのがより好ましい。
【0022】本発明のコンタクトレンズでは、レンズの
中心厚みとレンズ周辺部の最大断面厚みとの差が前記し
た0.070〜0.110mmの範囲内であることによ
り、装用時のレンズの動きがスムーズになって、レンズ
装用時の涙液交換がスムーズになり、より多くの酸素が
角膜に供給されかつ角膜表面上の老廃物が排出され易く
なる。
【0023】これに対して、レンズの中心厚みとレンズ
周辺部の最大断面厚みとの差が0.070mm未満であ
ると、レンズの形状保持能が低下して、装用時にレンズ
が大きく変形したり指にまとわりついて、装用性の劣っ
たものとなり、0.110mmを超えると、レンズの動
きが少なくなり、角膜への酸素供給量が少なくなるとと
もに、角膜表面上に老廃物が蓄積し易くなる。
【0024】本発明のコンタクトレンズにおいては、装
用感を向上させる観点から、レンズのエッジ厚み(レン
ズの縁の厚み)が0.050〜0.100mmの範囲内
であるのが好ましい。
【0025】また、本発明のコンタクトレンズにおいて
は、前記したレンズ周辺部の最大断面厚み位置が、フロ
ントカーブ側の曲面接合部にありかつ該フロントカーブ
側の曲面接合部がレンズのベースカーブ側の曲面接合部
よりも内側に位置しているのが好ましい。本発明のコン
タクトレンズがこのような要件を満足することにより、
その形状保持能が一層良好になり、装用時に指の上で大
きく変形したり指にまとわりつくことが一層良好に防止
されて、装用性に一層優れるものとなり、しかも装用感
に優れるものとなる。ここで、本明細書でいう曲面接合
部とは、フロントカーブまたはベースカーブを形成する
光学部の曲面と周辺部の曲面との接合部、すなわちフロ
ントカーブ側またはベースカーブ側のレンズの光学部と
周辺部との境界を意味する。したがって、フロントカー
ブ側の曲面接合部とは、フロントカーブを形成する光学
部の曲面と周辺部の曲面との接合部、すなわちフロント
カーブ側の光学部と周辺部との境界部を意味し、ベース
カーブ側の曲面接合部とは、ベースカーブを形成する光
学部の曲面と周辺部の曲面との接合部、すなわちベース
カーブ側の光学部と周辺部との境界部を意味する。
【0026】本発明のコンタクトレンズでは、レンズの
直径、レンズの光学部の直径、光学中心以外の光学部の
厚み、フロントカーブ側のレンズ周辺部の半径(曲率半
径)、ベースカーブ側の半径(曲率半径)、ベべルカー
ブ半径(曲率半径)、ベベル幅などの寸法は特に制限さ
れず、適宜決定することができる。一般的には、取り扱
い性、装用性、装用感などにより優れるコンタクトレン
ズを得る観点から、レンズの直径を12.0〜15.0
mm、光学部の直径を7.0〜12.0mmとし、さら
にフロントカーブ側のレンズ周辺部の半径(曲率半径)
を6.0〜10.0mm、ベースカーブ側の半径(曲率
半径)を7.0〜10.0mm、ベべルカーブ半径(曲
率半径)を8.0〜12.0mm、ベベル幅を0〜2m
mにするのが好ましい。
【0027】また、本発明のコンタクトレンズでは、レ
ンズ周辺部の最大断面厚み位置からレンズのエッジ部に
向かってその断面厚みが徐々にかつ滑らかに減少してい
るのが好ましい。そして、本発明のコンタクトレンズ
は、レンズの度数が0〜−5.00ジオプターである度
数の低い薄型のコンタクトレンズ、特に薄型のソフトコ
ンタクトレンズとしたときに、上記した種々の優れた特
性を一層効果的に発揮することができる。
【0028】本発明のコンタクトレンズを構成する材料
としては、コンタクトレンズ、特にソフトコンタクトレ
ンズに従来から使用されている重合体のいずれもが使用
できる。そのうちでも、レンズの形状保持能を保持する
のに必要な剛性を有し、かつ良好な装用感を維持するの
に必要な柔軟性を有し、さらにレンズの薄型化に耐え得
る機械的強度を有する、含水率が30%以上の重合体ヒ
ドロゲルが好ましく用いられる。上記の含水率として
は、30〜80%であるのがより好ましく、35〜70
%であるのがさらに好ましい。
【0029】そのようなヒドロゲルとしては、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ
(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、N−ビニル−2−ピロリドンお
よびジメチルアクリルアミドからなる群から選ばれる少
なくとも1種の単量体から誘導される構造単位を有する
重合体よりなるヒドロゲルを挙げることができ、特に2
−ヒドロキシエチルメタクリレート系共重合体よりなる
ヒドロゲルが好ましく用いられる。なお、本明細書にお
けるヒドロゲルの含水率は、実施例の項に記載した方法
で測定した値をいう。
【0030】本発明のコンタクトレンズの製造方法は特
に制限されず、レンズを構成する材料の種類、レンズの
形状、度数などに応じて、適当な製造方法を採用すれば
よく、例えば重合体(重合体塊)を切削し研磨加工する
切削研磨法、レンズの形状に相当する型中に単量体組成
物を注入してキャスト重合を行うと同時にレンズ成形品
を製造する方法、レンズの片面のみを型内でキャスト重
合して成形し、他面を切削研磨加工する方法、一定速度
で回転している型内に単量体組成物を注入してレンズを
成形するスピンキャスト法などを挙げることができる。
【0031】
【実施例】以下に本発明について実施例などにより具体
的に説明するが、本発明はそれにより何ら限定されな
い。以下の例において、レンズ用材料の含水率および引
張強度並びにソフトコンタクトレンズの酸素透過係数、
形状保持能・装用性、装用感および装用時のレンズの動
きは次のようにして測定または評価した。
【0032】(1)レンズ用材料の含水率:重合によっ
て得られたレンズ用材料(重合体)を直径15mm、厚
さ0.2mmになるように切断して円形フイルム状の試
験片を製造した。この試験片を25℃の生理食塩水中に
一晩以上浸漬して飽和状態になるまで水和膨潤させた
後、生理食塩水より取り出して表面に付着している余分
の水を吸水紙を用いてすばやく吸い取って、試験片の重
量(Wa)を測定した。次いで、水和膨潤させた試験片
をその重量が一定になるまで100℃の温度で脱水乾燥
して、そのときの重量(Wb)を測定し、下記の式によ
り、含水率を算出した。
【0033】含水率(重量%)={(Wa−Wb)/W
a}×100
【0034】(2)レンズ用材料の引張強度:重合によ
って得られたレンズ用材料(重合体)を幅2mm、長さ
10mm、厚さ0.3mmの短冊状の平板に切断して試
験片を製造した。この試験片の両端を試験機(島津製作
所製「オートグラフ IM−100型」)のつかみ具に
固定し、25℃の蒸留水中で、50mm/分の引張速度
で試験片が破断するまで引っ張って、破断時の応力を読
み取って引張強度とした。
【0035】(3)ソフトコンタクトレンズの酸素透過
係数:重合により得られたレンズ用材料(重合体)を直
径15mm、厚さ10mmになるように切断し、これを
常法によって切削研磨加工してレンズ形状物とした後、
それを25℃の生理食塩水中で一晩水和膨潤させ、ベー
スカーブ8.7mm、度数0ジオプターおよび直径1
3.5mmで、厚みがそれぞれ0.05mm、0.10
mm、0.15mmおよび0.20mmの4枚のソフト
コンタクトレンズを作製した。これらのレンズの35℃
における蒸留水中での酸素透過率を製科研式フイルム酸
素透過率計(理科精機工業株式会社製)により測定し
た。得られた測定値を、厚さの逆数をX軸とし、酸素透
過率の逆数をY軸とするグラフ上にプロットし、回帰直
線のY切片を読みとり、その逆数を酸素透過係数とし
た。
【0036】(4)ソフトコンタクトレンズの形状保持
能・装用性:以下の例で得られたソフトコンタクトレン
ズを、10名のパネラー(ソフトコンタクトレンズの装
用経験者)に指を用いて装用してもらい、その際に、指
の上にのせたときにレンズの形状保持能が良好で変形が
少なくかつ指へまとわりつかず円滑に装用できた場合を
良好とし、一方、指の上にのせたときにレンズの形状保
持能が低くて変形が大きかったり、指へのまとわりつき
が大きくて、装用が円滑に行えなかった場合を不良とし
て判定してもらい、良好と判定したパネラーの合計数お
よび不良と判定したパネラーの合計数のそれぞれを求め
た。
【0037】(5)ソフトコンタクトレンズの装用感:
以下の例で得られたソフトコンタクトレンズを、10名
のパネラー(ソフトコンタクトレンズの装用経験者)に
装用してもらい、違和感および乾燥感の有無をそれぞれ
判定してもらい、違和感がないとしたパネラーの合計数
および違和感があるとしたパネラーの合計数、並びに乾
燥感がないとしたパネラーの合計数および乾燥感がある
としたパネラーの合計数をそれぞれ求めた。
【0038】(6)ソフトコンタクトレンズの装用時の
動き:以下の例で得られたソフトコンタクトレンズを、
10名の被験者(ソフトコンタクトレンズの装用経験
者)に装用してもらい、装用から1時間後、細隙灯顕微
鏡にてレンズの動きを計測した。レンズの動きが0.5
mm以上の場合を良好、0.5mm未満の場合を不良と
判定した。
【0039】《実施例1〜5》 (1) 2−ヒドロキシエチルメタクリレートおよびジ
エチレングリコールジメタクリレートを99.9:0.
1の重量比で含有する単量体混合物10.0gに熱活性
化重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.0
1gを添加して、ポリプロピレン製試験管(容量20m
l)に入れて、窒素置換後に密封した。これを55℃の
恒温水槽中に24時間浸漬した後、100℃の熱風循環
式加熱装置に移して2時間保持して、重合を完結させ
た。冷却後に、試験管から2−ヒドロキシエチルメタク
リレート系共重合体(レンズ用材料)を取り出した。 (2) 上記(1)で得られたレンズ用材料(共重合
体)を切削研磨加工してレンズ形状物を製造した後、生
理食塩水中にそのレンズ形状物を浸漬して室温で18時
間以上膨潤させ、滅菌処理を行って、下記の表1に示す
各部寸法および度数を有する2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート共重合体ヒドロゲル製のソフトコンタクトレ
ンズをそれぞれ製造した。 (3) 上記(1)で得られたレンズ用材料の含水率お
よび引張強度を上記した方法で測定すると共に、上記
(2)で得られたソフトコンタクトレンズの酸素透過係
数の算出並びに形状保持能・装用性、装用感(違和感、
乾燥感)および装用時のレンズの動きの評価を上記した
方法で行ったところ、下記の表2に示すとおりであっ
た。
【0040】《比較例1〜4》 (1) 実施例1〜5の(1)と同じ操作を行って、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート系共重合体(レンズ
用材料)を製造した。 (2) 上記(1)で得られたレンズ用材料(共重合
体)を切削研磨加工してレンズ形状物を製造した後、生
理食塩水中にそのレンズ形状物を浸漬して室温で18時
間以上膨潤させ、滅菌処理を行って、下記の表1に示す
各部寸法および度数を有する2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート共重合体ヒドロゲル製のソフトコンタクトレ
ンズをそれぞれ製造した。 (3) 上記(1)で得られたレンズ用材料の含水率お
よび引張強度を上記した方法で測定すると共に、上記
(2)で得られたソフトコンタクトレンズの酸素透過係
数の算出並びに形状保持能・装用性、装用感(違和感、
乾燥感)および装用時のレンズの動きの評価を上記した
方法で行ったところ、下記の表2に示すとおりであっ
た。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】上記の表1および表2の結果から、レンズ
の中心厚みが0.030〜0.060mmであるという
要件A、レンズ周辺部の最大断面厚みが0.100〜
0.170mmであるという要件B、レンズ周辺部の最
大断面厚み位置がレンズの光学中心より半径3.5〜
6.0mmの範囲内の位置にあるという要件Cおよびレ
ンズの中心厚みとレンズ周辺部の最大断面厚みとの差が
0.070〜0.110mmであるという要件Dの4つ
の要件をすべて満足する実施例1〜5のソフトコンタク
トレンズは、形状保持能・装用性および装用感に優れて
おり、指の上にのせて装用する際に変形が少なく、指へ
まとわりつかず、円滑に装用でき、しかも装用したとき
に違和感および乾燥感がないことがわかる。また、角膜
への酸素の供給に密接に関与するレンズの動きも0.5
mm以上と良好である。
【0044】これに対して、上記の表1および表2の結
果から、上記の要件A、要件Bおよび要件Cは満足する
が、レンズの中心厚みとレンズ周辺部の最大断面厚みと
の差(要件D)が本発明の範囲から外れる比較例1のソ
フトコンタクトレンズでは、レンズの形状保持能・装用
性が低下し、また乾燥感を訴えるパネラーが増加して装
用感が低下するとともに、レンズの動きが不良となる。
【0045】また、上記の表1および表2の結果から、
上記の要件Aおよび要件Bは満足するが、レンズ周辺部
の最大断面厚み位置(要件C)およびレンズの中心厚み
とレンズ周辺部の最大断面厚みとの差(要件D)が本発
明の範囲から外れる比較例2のソフトコンタクトレンズ
では、レンズの形状保持能・装用性が低下し、また乾燥
感を訴えるパネラーが増加して装用感が低下するととも
に、レンズの動きが不良となる。
【0046】そして、上記の表1および表2の結果か
ら、上記の要件Dは満足するが、レンズの中心厚み(要
件A)、レンズ周辺部の最大断面厚み(要件B)および
レンズ周辺部の最大断面厚み位置(要件C)が本発明の
範囲から外れる比較例3のソフトコンタクトレンズ(特
開平8−286155号公報に記載された発明に相当)
では、違和感を訴えるパネラーが増加して装用感が低下
するとともに、レンズの動きが不良となる。
【0047】また、上記の表1および表2の結果から、
上記の要件A、要件Bおよび要件Dは満足するが、レン
ズ周辺部の最大断面厚み位置(要件C)が本発明の範囲
から外れる比較例4のソフトコンタクトレンズでは、レ
ンズの形状保持能・装用性が低下するとともに、レンズ
の動きが不良となる。
【0048】
【発明の効果】本発明のコンタクトレンズは、レンズの
厚みが薄く、酸素透過性が高いばかりでなく、装用時の
レンズの動きがスムーズであることから、角膜への酸素
の供給および角膜表面上の老廃物の排出が容易に行われ
る。また、本発明のコンタクトレンズは、形状保持能お
よび装用性に優れており、装用時に指にのせても大きな
変形や指へのまとわりつきがなく、極めて円滑にかつ簡
単に装用することができる。そして、本発明のコンタク
トレンズは、装用感に優れており、装用した時に違和感
がない。また、本発明のコンタクトレンズは、装用時に
乾燥しにくいことから、酸素透過性が低下せず、しかも
装用感に優れている。そして、本発明のコンタクトレン
ズは、度数が0〜−5.00ジオプターであるような度
数の低いレンズである場合に、特に前記した種々の優れ
た特性を発揮する。
フロントページの続き (72)発明者 池元 良三 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 Fターム(参考) 2H006 BB01 BB03 BB05 BB08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズの中心厚みが0.030〜0.0
    60mmであり、レンズ周辺部の最大断面厚みが0.1
    00〜0.170mmであり、レンズ周辺部の最大断面
    厚み位置がレンズの光学中心より半径3.5〜6.0m
    mの範囲内の位置にありかつレンズの中心厚みとレンズ
    周辺部の最大断面厚みとの差が0.070〜0.110
    mmであることを特徴とするコンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】 レンズのエッジ厚みが0.050〜0.
    100mmであることを特徴とする請求項1に記載のコ
    ンタクトレンズ。
  3. 【請求項3】 レンズ周辺部の最大断面厚み位置がレン
    ズのフロントカーブ側の曲面接合部にありかつ該フロン
    トカーブ側の曲面接合部がレンズのベースカーブ側の曲
    面接合部よりも内側に位置する請求項1または2に記載
    のコンタクトレンズ。
  4. 【請求項4】 レンズの度数が0〜−5.00ジオプタ
    ーである請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンタク
    トレンズ。
  5. 【請求項5】 含水率が30%以上である請求項1〜4
    のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ。
  6. 【請求項6】 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
    ート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、ポリアル
    キレングリコールモノ(メタ)アクリレート、N−ビニ
    ル−2−ピロリドンおよびジメチルアクリルアミドから
    なる群から選ばれる少なくとも1種の単量体から誘導さ
    れる構造単位を有する重合体よりなるヒドロゲルから形
    成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のコン
    タクトレンズ。
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