JP2000213523A - 架設部材用取付具 - Google Patents

架設部材用取付具

Info

Publication number
JP2000213523A
JP2000213523A JP2000018993A JP2000018993A JP2000213523A JP 2000213523 A JP2000213523 A JP 2000213523A JP 2000018993 A JP2000018993 A JP 2000018993A JP 2000018993 A JP2000018993 A JP 2000018993A JP 2000213523 A JP2000213523 A JP 2000213523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connecting portion
joint
mounting
fixed
universal joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000018993A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Azuma
克紀 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Publication of JP2000213523A publication Critical patent/JP2000213523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 架設部材を支柱の側面に十分な折曲げ角度を
持って取り付けることができる架設部材用取付具を提供
することを目的とする。 【解決手段】 第1連結部83および第1固定部82を
有し第1固定部82で支柱2に固定される固定部材72
と、第2連結部92および第2固定部91を有し第2固
定部91で架設部材4に固定される可動部材73と、第
1連結部83および第2連結部92を貫通してこれらを
連結するねじ部材74とを備え、第1連結部83および
第2連結部92の一方は略半球形に形成され、他方はこ
れと相補的形状に形成され、第1連結部83および第2
連結部92には、ねじ部材74の横移動を許容する貫通
孔84,93がそれぞれ形成され、これら貫通孔84,
93は相互に直交する方向に延びている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばバルコニ
ー、階段、屋上に設ける手摺などにおいて、架設部材で
ある手摺棒や横桟と支柱などを連結する架設部材用取付
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、手摺棒などの架設部材を支柱の側
面に取り付ける架設部材用取付具として、例えば実開平
7−6428号公報に記載のものが知られている。この
取付具は、支柱に取り付けられた固定部材と、手摺棒の
端部に取り付けた可動部材と、支柱、固定部材および可
動部材の3者を一括して連結する連結ボルトと、連結ボ
ルトに介在させたワッシャとで構成されている。固定部
材は、略半球状の椀形に形成され、中央部に連結ボルト
が貫通する貫通孔が形成されている。可動部材の固定部
材側の面は、固定部材に合わせて球面に形成され、同様
にワッシャも固定部材に合わせて皿形に形成されてい
る。この場合、可動部材に形成した連結ボルト用の貫通
孔は、連結ボルトの径に比して十分大きな径に形成さ
れ、連結ボルトの横移動をこの貫通孔が許容する範囲内
において、可動部材が、ワッシャと固定部材との間に挟
み込まれた状態で3次元的に傾動され、手摺棒が支柱に
傾いて取り付けられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の架設
部材用取付具では、手摺棒を3次元的に折曲げて支柱の
側面に取り付けることができるが、可動部材の固定部材
側の球面の大きさにより、手摺棒の傾動範囲が規制され
てしまうため、手摺棒に十分な折曲げ角度を持たせるこ
とができなかった。
【0004】本発明は、架設部材を支柱の側面に十分な
折曲げ角度を持って取り付けることができる架設部材用
取付具を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の架設部材用取付具は、架設部材を支柱の側面に取
り付ける架設部材用取付具であって、第1連結部および
第1固定部を有し第1固定部で支柱に固定される固定部
材と、第2連結部および第2固定部を有し第2固定部で
架設部材に固定される可動部材と、第1連結部および第
2連結部を貫通しこれらを挟み込んで相互に連結するね
じ部材とを備え、第1連結部および第2連結部の一方は
略半球形に形成され、他方はこれと相補的形状に形成さ
れ、第1連結部および第2連結部には、ねじ部材の横移
動を許容する貫通孔がそれぞれ形成され、これら貫通孔
は相互に直交する方向に延びていることを特徴とする。
【0006】この構成によれば、固定部材がその第1固
定部で支柱に固定される一方、可動部材が第2固定部で
架設部材に固定され、この固定部材の第1連結部と可動
部材の第2連結部とが、ねじ部材により挟み込まれるよ
うにして連結されることにより、架設部材が支柱の側面
に取り付けられる。この場合、第1連結部および第2連
結部の一方は略半球形に形成され、他方はこれと相補的
形状に形成さているため、固定部材に対し可動部材は、
球面接触の状態で連結されている。一方、第1連結部お
よび第2連結部には、ねじ部材用の貫通孔がそれぞれ形
成され、両貫通孔は、ねじ部材の横移動を許容すると共
に相互に直交する方向に延びているため、両貫通孔に対
しねじ部材が、いわゆるX軸方向およびY軸方向に相対
的に移動可能に構成されている。このため、第1連結部
に対し第2連結部がその接触面に沿って3次元的に折曲
げ可能に、すなわち固定部材に対し可動部材を3次元的
に折曲げ得るようになっている。そして、この折曲げ角
度は、貫通孔の長さで規定されるため、第1連結部およ
び第2連結部の強度を損なわない限り、折曲げ角度を大
きくすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の架設部材用取付具を屋外の階段等に設置する手摺
に用いた場合について説明する。図1に示すように、こ
の手摺1は、複数本の支柱2と、支柱2の上端に架け渡
した手摺本体3と、隣接する支柱2,2間に架け渡した
上下一対の横桟4,4と、上下の横桟4,4間に架け渡
した複数本の縦格子5とで、構成されている。また、手
摺本体3は、直線状の手摺棒(架設部材)6と手摺棒6
同士を連結する自在継手7との複数本を、組み合わせて
構成されており、各手摺棒6と各自在継手7とは、手摺
棒6に自在継手7を差し込んでビス止めすることによ
り、接合されている。そして支柱2、手摺棒6、横桟4
および縦格子5は、中空の形材などで構成されている。
なお同図に示すように、横桟(架設部材)4の接合部に
も、実施形態の自在継手が用いられているが、この自在
継手の基本構造は、手摺本体3の自在継手7と全く同一
であるため、ここでは手摺本体3の自在継手7のみ説明
する。
【0008】図2は自在継手7を30度に折曲げた状態
の側面図、図3は自在継手7を90度に折曲げた状態の
平面図である。両図に示すように、各自在継手7は、一
方の手摺棒6に接合される第1継手片11と、他方の手
摺棒6に接合される第2継手片12と、第2継手片12
に取り付けられた保持片13と、保持片13を第2継手
片12に取り付ける組付ねじ14とで、構成されてい
る。また、第1継手片11は、手摺棒6に接合される側
の第1ホルダー21と、連結側の第1ジョイント部材2
2とで構成され、同様に第2継手片12も、第2ホルダ
ー31と第2ジョイント部材32とで構成されている。
【0009】第1ホルダー21および第2ホルダー31
は、ほぼ同一の形状を有し、手摺棒6に接合される半部
が手摺棒6の中空部に合致する形状を有し、ジョイント
部材22,32側の半部が平面視、略三角形に形成され
ている。また、ジョイント部材22,32側の半部の先
端部は、後述するジョイント部材22,32の形状に合
わせて球面形状に窪入形成されている。これにより、後
述する第1、第2両ジョイント部材22,32同士の所
定の曲げ性を許容した状態で、これらジョイント部材2
2,32を第1、第2両ホルダー21,31でできる限
り隠し、継手廻りの意匠性を良好にしている。
【0010】図4に示すように、第1ジョイント部材2
2は、球形に形成された第1連結部23と、第1連結部
23から延びる第1ロッド部24とで構成されている。
第1ロッド部24には雄ねじが螺設されており、第1ロ
ッド部24の一方の端部は、第1連結部23のネック部
23aに螺合している。また、第1ロッド部24の他方
の端部は、第1ホルダー21の軸心を貫通してナット締
めされており、これにより、第1ジョイント部材22が
第1ホルダー21に固定されている。さらに第1連結部
23には、これを斜め上下に貫通するように貫通孔25
が形成されている。この貫通孔25には、後述するよう
に第1ジョイント部材22の回動を許容できるように、
組付ねじ14が遊挿されている。
【0011】第2ジョイント部材32は、冠球形に形成
された第2連結部33と、第2連結部33を支持する支
持部34と、支持部34から延びる第2ロッド部35と
で構成されている。第2ロッド部35には雄ねじが螺設
されており、第2ロッド部35の一方の端部は支持部3
4に螺合し、他方の端部は第2ホルダー31の軸心を貫
通してナット締めされている。これにより、第2ジョイ
ント部材32が第2ホルダー31に固定されている。第
2連結部33は、球形の第1連結部23と挿補的な形状
の内周面33aを有し、底部には、組付ねじ14用のざ
ぐり孔36が形成されている。
【0012】保持片13は、冠球形の第2連結部33と
の間で、中空の球を水平(第1、第2ロッド部24,3
5に平行)に切断したような相補形状を有すると共に、
球形の第1連結部23と相補的な形状の内周面41を有
している。これにより、保持片13および第2連結部3
3に第1連結部23が内包されて、第1ジョイント部材
22と第2ジョイント部材32とが連結されている。ま
た、保持片13の一部には、第1連結部23のネック部
23aが臨むように切欠いた溝部42が形成されてお
り、溝部42は組付ねじ14の延在方向と同一方向に延
びている。すなわち、溝部42は、保持片13と第2連
結部33との接合面に対し、直交する方向に約45度の
角度を持って延びている。
【0013】さらに、保持片13の上底部には、組付ね
じ14用のねじ孔43が形成されており、第1連結部2
3を包み込むように第2連結部33と保持片13とを合
わせ、組付ねじ14を第2連結部33のざぐり孔36か
ら第1連結部23を貫通して保持片13のねじ孔43に
螺合することにより、保持片13が第2ジョイント部材
32に取り付けられると共に、第1継手片11と第2継
手片12とが連結される。なお、第1連結部23の貫通
孔25は、上記の約45度の回動を許容できるような斜
めの大きな孔になっている。
【0014】この場合、組付ねじ14を緩く締め付けて
おくことにより、第2ジョイント部材32と保持片13
とが相互に回動可能な状態になり、かつ第2ジョイント
部材32と第1ジョイント部材22とが相互に回動可能
な状態になる。そして、図3に示すように、第1継手片
11と第2継手片12とは、水平面内で左右に約180
度の角度範囲で折曲げ自在となり、また上述したよう
に、保持片13の溝部42により、第1継手片11と第
2継手片12とは、鉛直面内で約45度の角度範囲で折
曲げ自在となる(図2では30度に曲げられている)。
なお、図2の状態を上下逆に用いれば、第1継手片11
と第2継手片12とは水平から下側に約45度、折曲げ
可能になる。
【0015】一方、組付ねじ14を強く締め付けること
により、保持片13と第2継手片12との間に第1継手
片11が強く挟持され、第1継手片11と第2継手片1
2とを連結した状態で固定することができる。すなわ
ち、自在継手7をその両側の手摺棒6,6に組み付けて
から組付ねじ14を強く締め付けると、自在継手7とそ
の両側の手摺棒6,6とが一体化して、強固なものにな
る。
【0016】このように実施形態の自在継手7を用いる
ことにより、手摺(手摺本体3)1の各種のコーナー部
に自在に対応させることができると共に、上下の屈曲部
にも自在に対応させることができる(図1参照)。さら
に、水平面内で約180度の角度範囲であって、かつ鉛
直面内で上下にそれぞれ約45度(計約90度)の角度
範囲を限度として、3次元的な折曲げも可能になる。す
なわち、手摺1に想定される全ての曲げ部や直線的な連
結部に、単一種の自在継手7で汎用的に対応させること
ができる。
【0017】このように実施形態の自在継手7は、3次
元的に折曲げ自在に構成されると共に、コンパクトであ
りながら深い角度まで折曲げることができる。したがっ
て、汎用性と意匠性とを高めることができると共に、手
摺1のコストを低減することができる。しかも、組付ね
じ14を強く締めつけることにより、この自在継手7と
その両側の手摺棒6,6を一体化することができ、継手
廻りの支柱2のスパンを他に比して短くするなどの必要
がなくなる。これにより、手摺1のコストを低減するこ
とができると共に、意匠性を向上させることができる。
【0018】なお、上記の実施形態の、それぞれのホル
ダーとジョィント部材とを、一体に形成するようにして
もよい。また、組付ねじによらず、保持片を第2継手片
に、その周縁部において回動自在に取り付けた構造であ
ってもよい。さらに、上記実施形態の自在継手は、手摺
の他、建築や土木における架設部材の自在継手として、
広く適用できることは、いうまでもない。
【0019】次に、図5および図6を参照して、本発明
の自在継手用取付具の実施形態について説明する。両図
に示すように、この自在継手用取付具51は、上記実施
形態の自在継手7を支柱2の上端に取り付けるものであ
る。なお、厳密には、上記実施形態の自在継手7(図2
参照)と図5の自在継手7とは、一部異なる部分を有し
ているが、単なる設計変更としての相違であり、ここで
は自在継手7の説明は省略することとする。自在継手用
取付具51は、自在継手7を支持すると共に支柱2の小
口2aに嵌合するキャップ部材52と、キャップ部材5
2と自在継手7とを連結する連結ねじ53とで構成され
ている。この場合、連結ねじ53は、上記自在継手7の
組付ねじ14を兼ねており、キャップ部材52および自
在継手7を貫通して、自在継手7の保持片13に螺合し
ている。
【0020】キャップ部材52は、図7および図8に示
すように、支柱2の小口キャップを兼ねるベース部54
と、ベース部54から下側に延びる嵌合部55と、ベー
ス部54から上側に延びる左右一対の取付部56,56
とで、一体に形成されている。ベース部54および嵌合
部55は、支柱2の小口2aに合わせて平面方形に形成
され、ベース部54の中央部には連結ねじ53用の貫通
孔57が、嵌合部5の側部には支柱2に固定するための
一対のねじ止め孔58,58が形成されている。左右の
取付部56,56は、半円形の板状に形成され、間隙を
存して相互に平行に配設されている。各取付部56の頂
部には、球形に形成された自在継手7の第2継手片12
が安定に載るように球面状の窪み部56aが形成されて
いる。なお、図中の符号59,59は、後述する支持ボ
ルト63を差し通すためのばか孔である。
【0021】この場合先ず、連結ねじ53を軽く締め付
けて自在継手7と自在継手用取付具51とを組み合わせ
ておき、これをいったん支柱2にセットする。次に、手
摺棒6をそれぞれ第1継手片11および第2継手片12
に当てがって、第1継手片11および第2継手片12の
角度を決定する。ここで、自在継手7および自在継手用
取付具51を支柱2から外して、連結ねじ53を本締め
する。最後に、自在継手7および自在継手用取付具51
を支柱2に取り付けると共に、第1継手片11および第
2継手片12に手摺棒6をそれぞれ取り付ける。
【0022】このように、自在継手用取付具51の連結
ねじ53に、自在継手7の組付ねじ14を兼用させ、自
在継手用取付具51を介して、自在継手7を支柱2の小
口2aに取り付けるようにしているので、部品点数が少
なくて済むと共に、自在継手7を支柱2の上端に簡単に
取り付けることができる。また、キャップ部材52のベ
ース部54が、支柱2の小口キャップを兼ねているた
め、支柱2内への雨水の侵入を有効に防止することがで
きる。
【0023】次に、図8を参照して、本発明の架設部材
用取付具の実施形態について説明する。同図に示すよう
に、この架設部材用取付具61は、上記実施形態の手摺
棒6を支柱2の上端に取り付けるものであり、上記実施
例のキャップ部材52を転用して構成されている。架設
部材用取付具61は、手摺棒6に固定された手摺棒取付
部材62と、手摺棒取付部材62を回動自在に軸支する
支持ボルト63と、支持ボルト63の両端を支持すると
共に支柱2の小口2aに嵌合するキャップ部材52とで
構成されている。
【0024】図9に示すように、手摺棒取付部材62
は、手摺棒6の下面リブ部6aにねじ止めされる平板部
64と、平板部64から直角に延びる支持部65とで、
略「T」字状に形成されている。平板部64には、長手
方向の両端部にねじ止め用の長孔66,66がそれぞれ
形成され、また支持部65の下端部には、支持ボルト6
3が貫通する軸孔67が形成されている。なお、手摺棒
取付部材62は、形材で一体に形成してもよいし、ステ
ンレスやスチールのプレートを溶着して形成してもよ
い。
【0025】一方、上記のようにキャップ部材52は、
小口キャップを兼ねるベース部54と、ベース部54か
ら下側に延びる嵌合部55と、ベース部54から上側に
延びる左右一対の取付部56,56とで一体に形成され
ている。この場合、左右の取付56,56部の間に手摺
棒取付部材62の支持部65が挟み込まれ、両取付部5
6,56間に差し通した支持ボルト63により(図7
(b)参照)、キャップ部材52に手摺棒取付部材62
が回動可能に取り付けられている。
【0026】手摺棒6の組付け手順は、先ず、支持ボル
ト63を軽く締め付けた架設部材用取付具61を支柱2
に固定し、これに手摺棒6を載せて手摺棒6を手摺棒取
付部材62にねじ止めする。次に、手摺棒6を所定の取
付角度に保持しておいて、支持ボルト63を本締めす
る。このように、実施例の架設部材用取付具61によれ
ば、支柱2の上端に手摺棒6を任意の角度で簡単に取り
付けることができる。また、手摺棒6の交換やがたつき
などに対しても、キャップ部材52を支柱2に取り付け
たまま簡単に行うことができる。さらに、手摺棒6の下
側に隠れるように設けられるので、目立つことがなく、
手摺1の意匠性を損なうことがない。
【0027】次に、図5および図10を参照して、本発
明の他の架設部材用取付具の実施形態について説明す
る。両図に示すように、この架設部材用取付具71は、
上記実施形態の横桟4を支柱2の側面に取り付けるもの
であり、横桟4が手摺棒6と平面的に重なって配設され
るように、支柱2の片側寄りに取り付けられている(図
10参照)。架設部材用取付具71は、支柱2に固定さ
れる固定部材72と、横桟4に固定される可動部材73
と、固定部材72および可動部材73を連結するねじ部
材74とで、構成されている。
【0028】図11に示すように、固定部材72は、2
本のねじ81,81が取り付けられる第1固定部82
と、略半球形に形成された中空の第1連結部83とで、
一体に形成されている。第1固定部82には、ねじを取
り付けるための左右一対の取付溝82a,82aが形成
され、また第1連結部83には、ねじ部材74が貫通す
る第1貫通孔84が形成されている。第1貫通孔84
は、上下方向に延びる長孔であり、固定部材72に対す
る可動部材73の鉛直方向の回動を許容している(詳細
は後述)。
【0029】可動部材73は、横桟4に嵌合固定される
第2固定部91と、露出部分となる第2連結部92と
で、一体に形成されている。第2連結部92は、平面
視、略三角形に形成され、先端に固定部材72の第1連
結部83を受容する凹溝92aが窪入形成されている。
凹溝92aの縁部は、略半球形に形成された第1連結部
83と相補的な球面に形成され、固定部材72に対し折
り曲げられる可動部材73の摺接面となっている。ま
た、第2連結部92には、ねじ部材74が貫通する第2
貫通孔93が形成されており、第2貫通孔93は凹溝9
2aの部分から第2固定部91まで延び、平面視、扇状
に形成されている。この第2貫通孔93は、固定部材7
2に対する可動部材73の水平方向の回動を許容してい
る(詳細は後述)。
【0030】ねじ部材74は、ボルト74aおよびナッ
ト74bから成り、固定部材72側から差し込んだボル
ト74aに、可動部材73側から当てがったナット74
bを螺合することにより、ボルト74aの頭部とナット
74bとの間に第1連結部83および第2連結部92が
挟み込まれ、固定部材72と可動部材73とが連結され
ている。この場合、ボルト74aは、固定部材72の第
1貫通孔84および可動部材73の第2貫通孔93を貫
通しており、ナット74aを緩めた状態では、固定部材
72に対し可動部材73は、第1貫通孔84により鉛直
方向の横移動(回動)が許容され、第2貫通孔93によ
り水平方向の横移動(回動)が許容される。すなわち、
可動部材73は固定部材72に対し、3次元的に折曲げ
可能になっている(図5、図8および図10参照)。
【0031】この場合の横桟4の取付手順は、先ず固定
部材72、可動部材73およびねじ部材74を組んでお
いて、これを固定部材72の部分で支柱2の所定の位置
にねじ止めし、次に可動部材73に横桟4を当てがって
可動部材73の角度を決め、ねじ部材74を締め付け
る。その後可動部材73に横桟4を固定する。
【0032】このように、実施形態の架設部材用取付具
71では、可動部材73が3次元的に折曲げ可能に構成
されているので、横桟4を手摺棒6と同様に任意の角度
で支柱2に取り付けることができる。また、第1貫通孔
84および第2貫通孔93の長さを長く形成することに
より、曲げ角度を大きくすることができる。さらに、架
設部材用取付具71は球形を基調としてデザインされて
おり、自在継手7などとのデザイン上の統一性が図られ
ている。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の架設部材用取付具
によれば、支柱に対し架設部材を3次元的に折曲げ可能
な状態で、簡単に取り付けることができる。また、その
折曲げ角度を大きくすることができ、手摺などの架設部
材のあらゆる曲げ部に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る架設部材の自在継手
を備えた手摺の側面図である。
【図2】実施形態の自在継手の側面図である。
【図3】実施形態の自在継手の平面図である。
【図4】自在継手の連結部材の分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る自在継手用取付具を
備えた手摺の側面図である。
【図6】実施形態に係る自在継手用取付具を備えた手摺
の平面図である。
【図7】実施形態の自在継手用取付具の構造図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る架設部材用取付具を
備えた手摺の側面図である。
【図9】実施形態の架設部材用取付具の手摺棒取付部材
の構造図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る架設部材用取付
具を備えた手摺の平面図である。
【図11】実施形態の架設部材用取付具の手摺棒取付部
材の構造図である。
【符号の説明】
1 手摺、2 支柱、2a 小口、4 横桟、6 手摺
棒、7 自在継手、11 第1継手片、12 第2継手
片、13 保持片、14 組付ねじ、23 第1連結
部、25 貫通孔、33 第2連結部、33a 内周
面、36 ざぐり孔、41 内周面、42 溝部、43
ねじ孔、51 自在継手用取付具、52キャップ部
材、53 連結ねじ、61 架設部材用取付具、62
手摺棒取付部材、63 支持ボルト、71 架設部材用
取付具、72 固定部材、73 可動部材、74 ねじ
部材、82 第1固定部、83 第1連結部、84 第
1貫通孔、91 第2固定部、92 第2連結部、93
第2貫通孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架設部材を支柱の側面に取り付ける架設
    部材用取付具であって、 第1連結部および第1固定部を有し当該第1固定部で前
    記支柱に固定される固定部材と、第2連結部および第2
    固定部を有し当該第2固定部で前記架設部材に固定され
    る可動部材と、前記第1連結部および前記第2連結部を
    貫通しこれらを挟み込んで相互に連結するねじ部材とを
    備え、 前記第1連結部および前記第2連結部の一方は略半球形
    に形成され、他方はこれと相補的形状に形成され、前記
    第1連結部および前記第2連結部には、前記ねじ部材の
    横移動を許容する貫通孔がそれぞれ形成され、これら貫
    通孔は相互に直交する方向に延びていることを特徴とす
    る架設部材用取付具。
JP2000018993A 1995-04-07 2000-01-27 架設部材用取付具 Pending JP2000213523A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-108112 1995-04-07
JP10811295 1995-04-07

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18835495A Division JP3126296B2 (ja) 1995-04-07 1995-06-30 架設部材の自在継手および自在継手用取付具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000213523A true JP2000213523A (ja) 2000-08-02

Family

ID=14476208

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000018993A Pending JP2000213523A (ja) 1995-04-07 2000-01-27 架設部材用取付具
JP2000019054A Pending JP2000213524A (ja) 1995-04-07 2000-01-27 架設部材用取付具

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000019054A Pending JP2000213524A (ja) 1995-04-07 2000-01-27 架設部材用取付具

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP2000213523A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155562A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Sankyotateyama Inc 建築構造体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080569A1 (ja) 2005-01-28 2006-08-03 Scalar Corporation ユニバーサルジョイントおよび画像表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155562A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Sankyotateyama Inc 建築構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000213524A (ja) 2000-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7287872B2 (en) Shelf assembly
JP3917588B2 (ja) 手摺連結具
JP3126296B2 (ja) 架設部材の自在継手および自在継手用取付具
JP2000213523A (ja) 架設部材用取付具
JP3940578B2 (ja) 手摺連結具
JP4320639B2 (ja) フェンス
JP2003232111A (ja) 手摺取付具
JPH08100520A (ja) 足場つなぎ構造
KR200384756Y1 (ko) 건축 구조물의 보 연결용 죠인트볼
JP2007046276A (ja) 手摺り取り付け構造
JP2617170B2 (ja) 天窓装置
JPH066574Y2 (ja) パラボラ等アンテナの固定具
JP3023355U (ja) 手摺用連結継手
JPH0431396Y2 (ja)
JPH05263461A (ja) 片持ち型バルコニー及びその床フレーム
JPH10299213A (ja) 手摺用継手
JPH0734123Y2 (ja) サッシ枠の取付装置
JP3086807U (ja) アルミ枠
JPS647121Y2 (ja)
JPH0425869Y2 (ja)
JP2959459B2 (ja) 手摺コーナー部の連結構造
JP2000008574A (ja) コーナー取付部材およびそれを備えた手摺り継ぎ手
JPS5813128Y2 (ja) 任意角度で突き合わされる2部材の連結具
JPH09151428A (ja) 防護柵の手摺用自在継手
JP2006000513A (ja) テーブル及びその脚装置