JP2000213443A - 内燃機関の点火装置 - Google Patents

内燃機関の点火装置

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JP2000213443A
JP2000213443A JP11013578A JP1357899A JP2000213443A JP 2000213443 A JP2000213443 A JP 2000213443A JP 11013578 A JP11013578 A JP 11013578A JP 1357899 A JP1357899 A JP 1357899A JP 2000213443 A JP2000213443 A JP 2000213443A
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switching element
voltage
primary coil
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Hiroyoshi Fukuda
大喜 福田
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • F02P1/00Installations having electric ignition energy generated by magneto- or dynamo- electric generators without subsequent storage
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02P3/0435Opening or closing the primary coil circuit with electronic switching means with semiconductor devices
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部電源を用いず、かつ点検整備を容易にす
る。 【解決手段】 エンジンの出力軸に基づく永久磁石10
の回転に伴い、一次コイル16−1に誘導電圧が発生す
る。一方、エンジンの出力軸に基づく突起部36−1、
36−2の回転に伴い、電磁ピックアップ32に誘導電
圧が発生し、これによって、スイッチング素子22−
1、22−2がオンオフされる。このスイッチング素子
22−1、22−2のオフのタイミングを点火タイミン
グとすることで、一次コイル16−1に流れる電流が急
激に遮断され、二次コイル16−2に大電圧が発生し、
これが点火プラグ18に印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の出力軸
の回転に基づく点火電力用永久磁石の回転運動によって
一次コイルに誘電電流を流し、この誘電電流を遮断する
ことによって二次コイルに誘導電圧を発生させ、この誘
導電圧を内燃機関の点火プラグに印加する内燃機関の点
火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関(エンジン)の点火
装置として、マグネト点火装置が知られている。このマ
グネト点火装置では、内燃機関の出力回転軸に永久磁石
を取り付け、この永久磁石の近傍に一次コイルを配置す
る。これにより、永久磁石の回転運動に基づく磁界の変
化により、一次コイルに誘電電流が流れる。そして、一
次コイルの電流経路にスイッチを設け、このスイッチに
より一次コイルに流れる電流をエンジン点火タイミング
で定期的に遮断する。この電流の遮断という大きな電流
量変化によって、一次コイルと対向する二次コイルに大
きな誘導電圧が発生する。そこで、この二次コイルの誘
導電圧を内燃機関の点火プラグに印加し、点火プラグに
おいて放電を生起する。
【0003】ここで、一次コイルに流れる電流を遮断す
るスイッチの駆動には、各種の制御装置、例えばマイク
ロコンピュータを利用することができ、特開平6−30
7318号公報等では、マイクロコンピュータにおいて
一次コイル電流を検出して点火タイミングを決定し、ト
ランジスタスイッチをオフする構成をとっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、マイクロコン
ピュータ等は、通常外部電源により駆動される。従っ
て、外部電源の故障により点火が行えなくなる。さら
に、コンピュータ自体の故障によっても点火が行えなく
なる。自動車等の点火プラグ制御では、このような故障
により点火が行えなくなってもあまり問題とならない
が、航空機用の点火装置では、このようなことはあって
はならない。
【0005】そこで、外部電源を用いず、またより信頼
性の高いハードの回路で、スイッチのオンオフを行う必
要がある。このため、従来の回路では、エンジン出力軸
にカムを設けるとともに、このカムによって、オンオフ
制御される機械的ブレーカが上述のスイッチとして採用
されていた。
【0006】しかし、機械的ブレーカは、アーク放電な
どによる損傷がはげしいため寿命が短く、点検整備等に
手間がかかるという問題点があった。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、外部電源などを用いず、かつ点検整備などが容易
な内燃機関の点火装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関の出
力軸の回転に基づく点火電力用永久磁石の回転運動によ
って一次コイルに誘電電流を流し、この誘電電流を遮断
することによって二次コイルに誘導電圧を発生させ、こ
の誘導電圧を内燃機関の点火プラグに印加する内燃機関
の点火装置において、一次コイルに流れる電流の導通ま
たは遮断を制御する半導体スイッチング素子と、前記出
力軸の回転に基づいて半導体スイッチング素子をオンオ
フさせる信号を発生させる素子駆動信号発生手段と、を
有し、前記素子駆動信号発生手段において、点火プラグ
に点火すべきタイミングで半導体スイッチング素子がオ
ンからオフに切り替わるように素子駆動信号を発生する
ことを特徴とする。
【0009】このように、本発明によれば、内燃機関の
出力軸の回転に基づいて、半導体スイッチングをオンオ
フする制御電流を発生する。従って、点火制御に外部電
源を必要としない。また、内燃機関により回転に基づい
て、半導体スイッチング素子をオンオフする信号を発生
するため、点火時期の設定が確実、容易である。また、
外部の電源や特別の駆動回路を必要とせず回路が非常に
簡単でよいというメリットも得られる。
【0010】そして、半導体スイッチング素子として、
MOSFETを用いることができる。このMOSFET
は、バイポーラトランジスタのようなスイッチング素子
に比べ、オン時の導通抵抗が小さい。このため、導通時
にブレーカに近い性能(抵抗が小さい)を得ることがで
きる。また、MOSFETのオン、オフ(導通、非導
通)状態を作り出すには、ゲートソース間電圧をスレッ
シュ電圧以上に印加することで行える。そして、消費電
流は極めて少ないため、その制御が非常に容易である。
従って、バイポーラトランジスタのように、負荷電流に
応じて比較的大きなベース電流を流す必要がなく、さら
に素子の応答速度が早いという特徴も得られる。従っ
て、動作タイミングは、従来のブレーカと同様のものに
できる。
【0011】また、素子駆動信号発生手段である電磁ピ
ックアップによって発生するアナログ信号をデジタル信
号にするための比較器を設け、この比較器の出力信号に
よって、前記半導体スイッチング素子がオンオフされる
と共に、点火電力用永久磁石の回転運動によって発生す
る誘導電流によって充電され、前記比較器にその作動用
の電力を供給する比較器作動用電源部を有することが好
適である。
【0012】これにより、素子駆動信号発生手段である
電磁ピックアップによって発生した正弦波が、矩形波に
変換され、これがスイッチング素子に印加される。従っ
て、スイッチング素子のオンオフ動作が、機械的なブレ
ーカにより近いものになり、スイッチング素子のスイッ
チング損失を大幅に低減することができる。また、この
比較器の電源に特別なものが不要である。
【0013】また、前記一次コイルに電流を供給する外
部電源と、この外部電源からの電流が一次コイルに供給
されるときに、前記半導体スイッチング素子のオンオフ
を制御する第2素子駆動信号を、前記素子駆動信号とは
独立に発生する第2の素子駆動信号発生手段と、を有す
ることが好適である。
【0014】これによって、点火時期を任意に制御する
ことができ、内燃機関の運転状況に応じて点火時期を最
適なものに変更できる。例えば、始動時には、通常運転
時に比べ上死点に近いタイミングで点火したいという要
求がある。第2素子駆動信号により、これを達成するこ
とができる。また、通常運転時においても、点火タイミ
ングを変更でき、また第2素子駆動信号がない場合に
は、永久磁石による誘導電圧に基づく通常の点火が行え
る。
【0015】また、本発明は、内燃機関の出力軸の回転
に基づく点火電力用永久磁石の回転運動によって一次コ
イルに誘電電流を流し、この誘電電流を遮断することに
よって二次コイルに誘導電圧を発生させ、この誘導電圧
を内燃機関の点火プラグに印加する内燃機関の点火装置
において、一次コイルに流れる電流の導通または遮断を
制御する半導体スイッチング素子と、前記一次コイルに
流れる誘導電流に基づいて前記半導体スイッチング素子
をオンさせる素子オン信号発生手段と、前記出力軸の回
転に基づいて半導体スイッチング素子をオフさせる信号
を発生させる素子オフ信号発生手段と、を有し、前記素
子オン信号発生手段及び素子オフ信号発生手段により、
点火プラグに点火すべきタイミングで半導体スイッチン
グ素子がオンからオフに切り替わるように素子駆動信号
を発生することを特徴とする。
【0016】このように、本発明では、一次コイルに流
れる誘導電流により、スイッチング素子をオンするの
で、一次コイルに必要なタイミングで所定の電流を流す
ことができる。そして、スイッチング素子をオフする信
号は、出力軸の回転に基づいて動作する別の信号発生手
段により発生する。従って、スイッチング素子のオンオ
フを別々に設定することができ、タイミング設定の自由
度を高め、適切なタイミングでスイッチング素子をオン
オフすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0018】「第1実施形態」図1に第1実施形態の構
成を示す。永久磁石10からなる回転円盤12は、内燃
機関であるエンジン(図示省略)の出力回転軸であるマ
グネト軸14に取り付けられている。この回転円盤12
の近傍には、点火コイル16の一次コイル16−1が配
置されており、永久磁石(点火電力用永久磁石)10の
移動に伴い、一次コイル16−1に誘導電流が流れる。
すなわち、マグネト起電力が得られる。
【0019】また、一次コイル16−1には、二次コイ
ル16−2が鉄心を介し配置されており、一次コイル1
6−1に流れる一次側電流により誘導された二次側電流
が二次コイル16−2に流れる。二次コイル16−2の
一端(下側端)は、点火プラグ18の一端に接続されて
おり、点火プラグ18の他端はアースされている。従っ
て、二次コイル16−2に発生した誘導電圧が点火プラ
グ18に印加される。
【0020】一次コイル16−1の一端(上側端)及び
二次コイル16−2の点火プラグ18に接続されている
端部とは反対側の端部(上側端)は、共通接続されてい
る。また、一次コイル16−1の下側端はアースに接続
されている。一次コイル16−1の上側端と下側端の間
には、2つのダイオード20−1及び20−2が直列接
続して配置されている。上側のダイオード20−1は、
カソードが一次コイル16−1の上側端に接続され、下
側のダイオード20−2のカソードは一次コイル16−
1の下側端に接続され、両ダイオード20−1、20−
2のアノード同士が接続されている。
【0021】また、一次コイル16−1の上側端と下側
端の間には、2つのスイッチング素子22−1、22−
2が直列接続して配置されている。スイッチング素子2
2−1、22−2は、両方ともNチャンネルのMOSF
ETで構成されている。そして、ダイオード20−1、
20−2の中間点と、スイッチング素子22−1、22
−2の中間点は、接続されている。そこで、スイッチン
グ素子22−1のソースドレイン間をダイオード20−
1が接続し、スイッチング素子22−2のソースドレイ
ン間をダイオード20−2が接続している。
【0022】スイッチング素子22−1、22−2のゲ
ート間には、抵抗24−1、24−2の直列接続が配置
されている。さらに、抵抗24−1と、24−2の中間
点は、スイッチング素子22−1と22−2の中間点に
接続されるとともに、スイッチング素子22−1、22
−2のゲート間は短絡されている。
【0023】さらに、抵抗24−1の上側端には、抵抗
26を介しダイオード28のカソード、抵抗30の上側
端及び素子駆動信号発生手段としての電磁ピックアップ
32の一端が接続され、ダイオード28のアノード、抵
抗30の下側端及び電磁ピックアップ32の他端は、す
べて抵抗24−1の下側端に接続されている。そして、
電磁ピックアップ32の近傍には、エンジンの出力回転
軸に取り付けられた回転円盤34が配置されている。こ
の回転円盤34は、磁性体で構成されており、一対の突
起部36−1、36−2を有している。
【0024】従って、マグネト軸14の回転に伴い、突
起部36−1、36−2が電磁ピックアップ32の近傍
を通過する。これによって、電磁ピックアップ32に誘
導電圧が発生する。この電磁ピックアップ32の出力電
圧は、図2下段に示すような正弦波になる。
【0025】ここで、電磁ピックアップ32は、図3に
示すように、永久磁石90と、この永久磁石90の磁束
を導くコア92と、このコア92の細径部92aに巻回
されたコイル94からなっている。永久磁石90は、図
における上下方向に磁極NSが配置されている。
【0026】この細径部92aの先端に対向する位置に
回転円盤34が配置されており、回転円盤34の回転に
伴い、突起部36−1、36−2が交互に近づき、離れ
ることを繰り返す。そして、突起部36−1、36−2
が細径部92aの先端に近づくことによって、永久磁石
90による磁束が、細径部92a側に引かれ、コイル9
4内を貫く磁束量が増加する。
【0027】コイル94には、磁束の変化に応じて電流
が流れるため、突起部36−1または36−2がコイル
94に近づいてくるときに、一方向の電流が流れ、遠ざ
かる時に他の方向の電流が流れ、突起部36−1または
36−2が細径部92aの先端に対向する位置において
電流が0になる。図2の例では、近づくときに正の電流
が流れ、遠ざかるときに負の電流が流れる。
【0028】そして、この電磁ピックアップ32の出力
電圧が、基本的には、スイッチング素子22−1、22
−2のゲートに印加されることになる。ここで、スイッ
チング素子22−1、22−2は、ゲート電圧がソース
電圧に比べ所定以上(スレッシュ電圧(例えば5V)以
上)となることでオン(導通)する。従って、図2中段
に示すように、電磁ピックアップ32の出力電圧が、ス
レッシュ電圧以上になった時(図におけるa点からb点
の間)にスイッチング素子22−1、22−2が導通さ
れる。なお、回転円盤34には、2つの突起部36−
1、36−2が設けられているため、電磁ピックアップ
32からはマグネト軸14の半回転が1周期となる正弦
波が出力される。従って、マグネト軸14の1回転で、
2回スイッチング素子22−1、22−2がオンする。
なお、一次コイル16−1の電流は、上段に示すよう
に、スイッチング素子22−1、22−2のオンで徐々
に上昇し、オフで瞬時に0に戻る。そこで、このスイッ
チング素子22−1、22−2がオフされるタイミング
が点火プラグ18の点火のタイミングになる。
【0029】ここで、抵抗30は、電磁ピックアップ3
2の出力信号が、スイッチング素子22−1、22−2
の入力容量と干渉を生じないように安定化のために設け
たものである。また、ダイオード28は、電磁ピックア
ップ32の出力信号の過電圧から保護するためのもので
あり、通常10V程度に設定される。すなわち、ダイオ
ード28の両端電圧が10V以上にならないことによっ
て、スイッチング素子22−1,22−2のゲートソー
ス間電圧も10V以上にならないようにできる。
【0030】さらに、このダイオード28は、電磁ピッ
クアップ32の出力電圧の−方向の電圧をカットするも
のであり、スイッチング素子22−1、22−2におい
て、ゲートがソースに比べて低電圧とならない(逆電圧
がかからない)ようにすることができる。すなわち、図
2下段に示す電磁ピックアップ32の出力電圧のうち、
−の電圧は、このダイオード28によりカットされる。
また、抵抗26は、スイッチング素子22−1、22−
2をオンする際の電流を制限するものである。
【0031】一方、永久磁石10は、図4に示すよう
に、N、S極の2極を有しており、マグネト軸14の回
転に伴い回転する。そして、この永久磁石10の外側に
は、鉄心による磁気回路が構成されており、永久磁石1
0から発生する磁束が鉄心を介してコイルと鎖交するよ
うになっている。従って、永久磁石10の回転運動によ
りコイルと鎖交する磁束Φが変化し、コイルには磁束Φ
の変化に比例する誘起電力eが発生する。磁気回路のイ
ンダクタンスをLとすれば、誘起電力e=−LdΦ/d
tと表される。
【0032】なお、この例では、永久磁石は、N、S極
それぞれ1極の永久磁石10が利用されており、これに
よって、図5に示すような誘導電流が一次コイル16−
1に生起される。すなわち、1回転が1周期(360
°)となる正弦波(マグネト起電力)が、一次コイル1
6−1に生起される。なお、この例では、マグネト起電
力が+電圧の場合には、一次コイル16−1の上側から
+の電圧が出力され、−電圧の場合に一次コイル16−
1の上側から−の電圧が出力されるものとする。
【0033】そして、4サイクルエンジンであって、4
気筒であれば、1回転で2回(2つの気筒に)点火する
必要があり、例えばピストンの上死点の20〜25°手
前の位置で点火する。そこで、この点火時期において、
点火プラグに大電圧が印加されるように、上述のスイッ
チング素子22−1、22−2の遮断時期が設定されて
いる。
【0034】すなわち、電磁ピックアップ32の出力電
圧がスレッシュ電圧を上回ると点火コイル16の一次コ
イル16−1に電流が流れ、電磁ピックアップ32の出
力電圧がスレッシュ電圧を下回ると、その時点でスイッ
チング素子22−1、22−2は、オフされる。+方向
の電圧の場合には、スイッチング素子22−1が電流遮
断用のスイッチとして動作し、−方向の電圧の場合に
は、スイッチング素子22−2が電流遮断用のスイッチ
として動作する。
【0035】このため、電磁ピックアップ32の出力電
圧がスレッシュ電圧を下回った時点で、点火コイル16
の一次コイル16−1の電流が急激に遮断される。この
一次コイル16−1の急激な電流変化に伴い、二次コイ
ル16−2に大きな誘導電圧が発生する。そして、これ
が点火プラグ18に印加され、点火が行われる。
【0036】なお、点火プラグ18は1つだけ示した
が、4気筒であれば4つあり、4つが順次点火される。
また、一次コイル16−1への電流特性は、点火タイミ
ングを考慮して、必要なタイミングで一次コイル16−
1への通電エネルギーが最大になるように設定されてい
る。
【0037】ここで、ダイオード20−1、20−2
は、スイッチング素子22−1、22−2による一次コ
イル16−1の電流遮断時の自己誘導による昇圧電圧の
リミットのためのものである。また、スイッチング素子
22−1、22−2がオンの場合には、+方向の電圧に
基づく電流をダイオード20−2が流し、−方向の電圧
に基づく電流をダイオード20−1が流す。
【0038】このように、本実施形態によれば、マグネ
ト軸14に2つの突起部36−1、36−2を有する回
転円盤34を取り付け、これによってスイッチング素子
22−1、22−2をオンオフする制御電流を発生し
た。従って、点火制御に外部電源を必要としない。ま
た、エンジンにより回転されるマグネト軸14の回転に
基づいて、スイッチング素子22−1、22−2をオン
オフする信号を発生するため、点火時期の設定が確実、
容易である。
【0039】そして、スイッチング素子として、MOS
FETを用いている。このMOSFETは、バイポーラ
トランジスタのようなスイッチング素子に比べ、オン時
の導通抵抗が小さい。このため、導通時にブレーカに近
い性能(抵抗が小さい)を得ることができる。また、素
子のオン、オフ(導通、非導通)状態を作り出すには、
ゲートソース間電圧をスレッシュ電圧以上に印加するこ
とで行える。そして、消費電流は極めて少ないため、そ
の制御が非常に容易である。従って、バイポーラトラン
ジスタのように、負荷電流に応じて比較的大きなベース
電流を流す必要がなく、さらに素子の応答速度が早いと
いう特徴もある。
【0040】従って、動作タイミングは、従来のブレー
カと同様のものにできる。そして、マグネト軸14に取
り付けられた突起部36−1,36−2を有する回転円
盤34により、電磁ピックアップ32に信号電圧を発生
させるという構成であるため、外部の電源や特別の駆動
回路を必要とせず回路が非常に簡単でよいというメリッ
トも得られる。
【0041】「第2実施形態」図6に第2実施形態の構
成を示す。なお、永久磁石10は、図示を省略してあ
る。この例では、スイッチング素子22−2を有してお
らず、従って、ダイオード20−2、抵抗24−2も有
していない。また、マグネト軸14に取り付けられる永
久磁石10として、図7に示すような4極(N,S,
N,S)のものが採用されている。そこで、マグネト軸
14の1回転に対し、2周期(720°)の誘導電流が
一次コイル16−1に発生する。
【0042】一方、回転円盤34及び突起部36−1、
36−2は、第1実施形態と同一のものが採用されてお
り、電磁ピックアップ32の出力電圧、スイッチング素
子22−1のオンのタイミングは、図8に示すように、
基本的に第1実施形態と同一である。
【0043】従って、スイッチング素子22−1は、一
次コイル16−1において、+方向の電圧が発生してい
るときのみにオンする。そこで、図8の上段に示すよう
に、一次コイル16−1には、+方向及び−方向の電流
が交互に発生する。そして、この場合にも、点火時期に
合わせて、スイッチング素子22−1がオフすること
で、二次コイル16−2に大きな誘起電圧が発生し、こ
れが点火プラグ18に印加される。
【0044】このような構成によっても、上述の第1実
施例と同様の効果を得ることができる。特に、本実施形
態においては、点火タイミングにおける電流特性は、一
方向(+方向)のみとなるため、スイッチング素子の回
路構成を簡略化することができる。なお、−方向の電流
は、ダイオード20−1によって、クランプされる。
【0045】「第3実施形態」図9に第3実施形態の構
成を示す。この第3実施形態の装置では、電圧比較器4
0を有しており、さらにこの電圧比較器40の動作電力
を一次コイル16−1の出力から得ている。なお、永久
磁石10は、図示を省略してある。
【0046】すなわち、電磁ピックアップ32の両端
は、抵抗30、ダイオード28を経た後、電圧比較器4
0に入力されている。そして、この電圧比較器40の出
力が抵抗26を介し、スイッチング素子22−1、22
−2のゲートに印加されるようになっている。なお、抵
抗24−1と24−2は、単に並列接続されているもの
であり、この例では1つの抵抗24としている。
【0047】また、一次コイル16−1の上側端子に
は、ダイオード42のアノードが接続され、そのカソー
ドは、抵抗44を介し、電圧比較器40の電源側入力端
に接続されている。また、この電圧比較器40の電源側
端は、抵抗46を介しダイオード48のカソードに接続
され、このアノードがアースに接続されている。さら
に、電圧比較器40のアース側端は、電圧比較器40の
負入力端に接続され、ダイオード20−2を介しスイッ
チング素子22−2のソースに接続されている。また、
電圧比較器40の電源側入力端とアース側端の間には、
コンデンサ50、ダイオード52が配置されている。ダ
イオード52は、アース側端にアノードが接続され、電
源側入力端にカソードが接続されている。
【0048】従って、一次コイル16−1に+方向の電
圧が発生すると、これはダイオード42、抵抗44を介
しコンデンサ50に入力される。また、一次コイル16
−1に−方向の電圧が発生た場合においては、これがダ
イオード48、抵抗46を介しコンデンサ50に入力さ
れる。なお、ダイオード42、48は、コンデンサ50
の上側電位(電圧比較器40の電源電位)の低下を防止
する。さらに、ダイオード52がコンデンサ50の上側
電位が所定電位(電圧比較器40の動作上限電圧)以上
にならないように維持する。これによって、永久磁石1
0の回転に伴い一次コイル16−1に発生する誘導電流
によって、コンデンサ50に所定の電荷が蓄積され、こ
れが電圧比較器40の動作電力となる。
【0049】そして、電圧比較器40は、電磁ピックア
ップ32の出力を負入力側の電圧と比較し、負入力レベ
ル以上の電圧が正入力に印加された時にHレベルの出力
をする。そこで、図10に示すように、電磁ピックアッ
プ32の出力である正弦波が、電圧比較器40の出力で
は0V以上の時にのみHレベルになる矩形波に変換さ
れ、これがスイッチング素子22−1、22−2に印加
される。従って、スイッチング素子22−1、22−2
は、この矩形波のHレベルの時にオン、Lレベルの時に
オフされる。そして、このオンオフは、矩形波の立ち上
がり、立ち下がりに応じて、瞬間的にオン、オフされ
る。従って、スイッチング素子22−1、22−2のオ
ンオフ動作が、機械的なブレーカにより近いものにな
る。
【0050】また、スイッチング素子22−1、22−
2のオフのタイミングは、点火時期に合わせて調整す
る。
【0051】この第3実施形態の回路においても上述の
実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0052】「第4実施形態」第4実施形態の構成を図
11に示す。この構成は、第2実施形態に、第3実施形
態の電圧比較器40およびその動作用電源回路を追加し
たものである。この第4実施形態においても上述の実施
形態と同様の作用効果が得られる。
【0053】「第5実施形態」第5実施形態では、外部
からの駆動信号によっても、点火作動が可能になってい
る。図12に示すように、第5実施例においては、第2
素子駆動信号発生手段としてのコントロール回路(Cont
orol Circuit)60を有している。このコントロール回
路60は、外部電源により動作し、駆動信号1(Signal
1)、駆動信号2(Signal2)及び電源電圧+VBを出力
する。この図においても、永久磁石10は図示を省略し
てある。
【0054】駆動信号1は、ダイオード62を介し、抵
抗26の電磁ピックアップ32に接続される側に接続さ
れている。従って、駆動信号1は抵抗26を介しスイッ
チング素子22−1のゲートに印加される。また、この
駆動信号1が入力されるポイントの電磁ピックアップ
(ダイオード28のカソード)側には、ダイオード64
が配置されており、電磁ピックアップ32側に駆動信号
1が入力されるのを防止している。
【0055】また、駆動信号2は、ダイオード66、抵
抗68を介し、トランジスタ70のベースに入力されて
いる。このトランジスタ70はNPNトランジスタであ
り、コレクタはスイッチング素子22−1のゲートに接
続され、エミッタがアースに接続されている。また、ト
ランジスタ70のベースには、他端がアースに接続され
た抵抗72も接続されている。これによって、駆動信号
2により、トランジスタ70をオンオフして、スイッチ
ング素子22−1のゲート電圧を制御することができ
る。なお、抵抗72がアースに接続されているため、駆
動信号2をHレベルにしない限りは、トランジスタ70
はオフされている。
【0056】さらに、電源電圧+VBは、ダイオード7
4を介し、一次コイル16−1の下側端に入力される。
また、この一次コイル16−1下側端とアース(ダイオ
ード20−1のアノード)との間には、ダイオード76
が配置されている。ダイオード76は、カソードが一次
コイル16−1側に向いており、電源電圧+VBがアー
ス側に電流を流さないようにしている。
【0057】このような構成において、コントロール回
路60は、エンジンの始動時において、点火プラグ18
の点火を制御する。すなわち、エンジン始動時におい
て、電源電圧VBを一次コイル16−1の下側から供給
すると共に、駆動信号1によりスイッチング素子22−
1を制御する。すなわち、電磁ピックアップ32からの
信号及び駆動信号2は、動作に無関係となる。
【0058】(始動時の動作)この構成において、図1
3に示すように、点火タイミングの所定時間前に駆動信
号1をHレベルとして、スイッチング素子22−1をオ
ンする。これによって、一次コイル16−1に+方向の
電流が流れる。そして、駆動信号1をLレベルにするこ
とによって、スイッチング素子22−1がオフされる。
これによって、一次コイル16−1の電流が遮断され、
二次コイル16−2に大きな電流が流れ、点火プラグ1
8に印加される。
【0059】従って、駆動信号1により、任意のタイミ
ングで、点火プラグ18に高電圧を印加することができ
る。このように、コントロール回路60からの電源電圧
+VB及び駆動信号1により、点火プラグ18を制御す
ることができるため、エンジンの始動時において、適切
な点火時期制御を行うことができる。特に、エンジン始
動時における点火はエンジンの回転スピードが遅いた
め、着火時の燃焼速度などを考慮すると、点火時期を気
筒の圧縮上死点(TDC)付近に設定する必要がある。
従って、通常のマグネト点火装置における点火時期(B
TDC(圧縮上死点前)20〜25°)をそのまま利用
することは不適切である。そこで、従来は別途用意され
るスターティングバイブレータのような始動時のみ作用
する装置を利用していた。本実施形態によれば、図13
に示すように、駆動信号1により、通常運転時に比べ遅
いタイミングで点火が起こるようにする。これによっ
て、エンジンの始動時におけるエンジン点火制御を好適
に行うことができる。なお、エンジンの始動に必要な他
の操作については、説明を省略する。
【0060】(通常運転時の動作)そして、通常時に
は、回転円盤34に取り付けられた突起部36−1、3
6−2により生起される信号に基づいて、スイッチング
素子22−1、22−2を上述の実施形態の装置と同様
にオンオフし、点火制御を行うことができる。
【0061】さらに、本実施形態の装置では、駆動信号
2によりトランジスタ70をオンオフすることができ
る。すなわち、このトランジスタ70をオンすることに
よって、スイッチング素子22−1がオフされる。従っ
て、図14に示すように、電磁ピックアップ32からの
信号がHレベルであるタイミングにおいて、スイッチン
グ素子22−1をオフすることができる。そこで、コン
トロール回路60からの駆動信号2により点火タイミン
グを調整することができる。また、この駆動信号2は、
これが出力されなくなっても電磁ピックアップ32から
の信号により、点火プラグ18の点火が行える。
【0062】航空機は、機体の認証を受ける際、種々の
要求規定を満足する必要がある。特に、電源系の規定に
おいては、エンジンは機体側から分離する必要があり、
機体側電源が故障した場合においてもエンジンの運転に
影響を及ぼさないような設計となっていなければならな
い。マグネト点火装置は、外部電源を必要とせず作動可
能であり、このような要求を満足するものである。そこ
で、小型機の点火装置として、主流となっている。
【0063】本実施形態では、外部電源で駆動されるコ
ントロール回路60を有しているが、これがなくても、
電磁ピックアップ32からの信号により、点火を継続可
能であり、認証を得る上でも問題がない。
【0064】そして、コントロール回路60からの信号
により、点火時期を自由に調整できるため、始動時に
は、点火タイミングを圧縮上死点近傍にすることが可能
であり、エンジンの始動性を向上することができる。
【0065】また、始動時のような低回転域では、マグ
ネト発電機の発電力が小さく着火性が悪いが、外部電源
を利用することで、始動時において大きなエネルギーで
の点火が可能でありエンジンの始動性を向上することが
できる。
【0066】実用回転域においては、始動時の点火時期
を考慮しなくてよいため、エンジンの効率を重視した点
火時期制御が可能であり、最適な効率での運転が可能に
なる。また、外部コントロール回路が故障した場合にお
いて、コントロール回路から供給する信号を遮断するこ
とにより通常のマグネト点火装置と同様に外部回路から
独立して点火制御が可能である。
【0067】「第6実施形態」図15に第6実施形態の
構成を示す。この実施形態では、スイッチング素子をオ
ンさせるための電圧をマグネト発電によって得る。そし
て、電磁ピックアップの出力信号で、スイッチング素子
をオフする。
【0068】点火コイル16、点火プラグ18、ダイオ
ード20−1、スイッチング素子22−1についての構
成は、図6(第2実施形態)、図11(第4実施形態)
等の構成と同様である。また、一次コイル16−1、二
次コイル16−2の上側は、ダイオード42、抵抗44
を介し、コンデンサ50及びダイオード52の上側端子
に接続されている。また、コンデンサ50及びダイオー
ド52の下側端子は、アースに接続されている。この構
成は図11(第4実施形態)と同一である。従って、コ
ンデンサ50に点火コイル16において発生した電力が
蓄えられる。
【0069】そして、このコンデンサ50の上側端子
は、スイッチング素子22−1のゲートに抵抗80を介
し接続されている。従って、コンデンサ50に蓄えられ
る点火コイル16の出力電圧(マグネト発電電圧)が、
スイッチング素子22−1のゲートに印加される。
【0070】また、このスイッチング素子22−1のゲ
ートには、サイリスタ82のアノードが接続されてお
り、サイリスタ82のカソードはアースに接続されてい
る。
【0071】一方、電磁ピックアップ32の両端子間に
は、抵抗30及びダイオード52が接続され、下側端子
はアースに接続されている。そこで、電磁ピックアップ
32の上側端子において、突起部36−1、36−2が
近づき、遠ざかることで、正弦波が生じる。そして、こ
の電磁ピックアップ32の出力信号は、抵抗84を介し
サイリスタ82のゲートに印加されるようになってい
る。
【0072】このような構成における動作について図1
6に基づいて説明する。点火コイル16におけるマグネ
ト発電電圧は、4極の永久磁石10に応じて、マグネト
軸14の1回転に2周期の正弦波を有する。これについ
て、図において一点鎖線で示した。ここで、マグネト発
電電圧が所定のスレッシュ電圧(図におけるa点)に至
ると、スイッチング素子22−1のゲートにこの電圧が
印加され、スイッチング素子22−1がオンする。従っ
て、一次コイル16−1の両側がアースに接続されるこ
とになり、マグネト電圧は低下する。しかし、コンデン
サ50に電圧が保持されているため、スイッチング素子
22−1はオンの状態を保持する。
【0073】一方、電磁ピックアップ32は、突起部3
6−1、36−2が近づくときに−電圧を発生し、遠ざ
かるときに+電圧を発生するようになっており、+電圧
がサイリスタ82のスレッシュ電圧となるタイミング
(図におけるb点)が点火タイミングに設定されてい
る。なお、この点火タイミングにおいて、点火コイル1
6において十分な電流が流れているようにマグネト発電
とのタイミングが調整されている。この例では、マグネ
ト発電の波形の45°を過ぎた時点が点火タイミングに
設定されている。そして、このb点に至った時には、サ
イリスタ82がオンする。これによって、スイッチング
素子22−1のゲート電位がアース電位近くにまで落
ち、スイッチング素子22−1がオフする。
【0074】このスイッチング素子22−1のオフによ
って、一次コイル16−1の電流が急激に遮断され、二
次コイル16−2に大電圧が生じて点火プラグ18にお
いて放電が起こる。
【0075】ここで、サイリスタ82は、一旦オンする
と、導通電流が0となるか、あるいはサイリスタ82の
アノードとカソードの間に逆電圧が印加される(カソー
ド端子電圧がアノード端子電圧より高い状態)までオン
状態を継続する。従って、電磁ピックアップ32の出力
信号がサイリスタ82のスレッシュ電圧を下回っても、
マグネト発電電力が+方向にある限り、サイリスタ82
は順方向の電流を流し、スイッチング素子22−1はオ
フを継続する。さらに、マグネト発電電力が0または−
の時には、サイリスタ82はオフされるが、この時点で
はスイッチング素子22−1のゲートにスレッシュ電圧
以上の電圧が印加されておらず、スイッチング素子22
−1はオフを継続する。そして、マグネト発電電力が次
の周期でスレッシュ電圧以上となった時点でオンするこ
とになる。このようにして、a点からb点の間のみスイ
ッチング素子22−1をオンすることができ、スイッチ
ング素子22−1のオフのタイミングで点火プラグ18
に点火することができる。なお、−方向のマグネト発電
電力は、ダイオード20−1によってカットされる。
【0076】このように、本実施形態では、マグネト発
電電力により、スイッチング素子22−1をオンする。
一方、スイッチング素子22−1のオフは、電磁ピック
アップの出力信号によって行う。従って、電磁ピックア
ップ32の出力信号のみで素子のオンオフを行う場合に
比べ、スイッチング素子22−1のオン時の点火コイル
16の通電時間の制御の自由度が上がり、制御が容易に
なる。
【0077】なお、上述の説明では、第1〜6実施形態
を個別に説明したが、これらの構成を適宜組み合わせ
て、装置を構成することも好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の構成を示す図である。
【図2】 電磁ピックアップ出力電圧と、スイッチング
素子の動作を示す図である。
【図3】 電磁ピックアップの構成を示す図である。
【図4】 マグネト発電の概念図である。
【図5】 マグネト起電力とスイッチング素子の動作の
関係を示す図である。
【図6】 第2実施形態の構成を示す図である。
【図7】 第2実施形態のマグネト発電の概念図であ
る。
【図8】 電磁ピックアップ出力電圧と、スイッチング
素子の動作を示す図である。
【図9】 第3実施形態の構成を示す図である。
【図10】 電磁ピックアップ出力電圧と、スイッチン
グ素子の動作を示す図である。
【図11】 第4実施形態の構成を示す図である。
【図12】 第5実施形態の構成を示す図である。
【図13】 始動時の点火タイミングを示す図である。
【図14】 点火タイミングを示す図である。
【図15】 第6実施形態の構成を示す図である。
【図16】 電磁ピックアップ出力電圧と、スイッチン
グ素子の動作を示す図である。
【符号の説明】
10 永久磁石、14 マグネト軸、16 点火コイ
ル、16−1 一次コイル、16−2 二次コイル、2
2−1,22−2 スイッチング素子、32 電磁ピッ
クアップ、36−1,36−2 突起部、40 電圧比
較器、60 コントロール回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02P 7/077 F02P 7/077

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の出力軸の回転に基づく点火電
    力用永久磁石の回転運動によって一次コイルに誘電電流
    を流し、この誘電電流を遮断することによって二次コイ
    ルに誘導電圧を発生させ、この誘導電圧を内燃機関の点
    火プラグに印加する内燃機関の点火装置において、 一次コイルに流れる電流の導通または遮断を制御する半
    導体スイッチング素子と、 前記出力軸の回転に基づいて半導体スイッチング素子を
    オンオフさせる信号を発生させる素子駆動信号発生手段
    と、 を有し、 前記素子駆動信号発生手段において、点火プラグに点火
    すべきタイミングで半導体スイッチング素子がオンから
    オフに切り替わるように素子駆動信号を発生する内燃機
    関の点火装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 前記素子駆動信号発生手段である電磁ピックアップによ
    って発生するアナログ信号をデジタル信号にするための
    比較器を設け、この比較器の出力信号によって、前記半
    導体スイッチング素子がオンオフされると共に、 点火電力用永久磁石の回転運動によって発生する誘導電
    流によって充電され、前記比較器にその作動用の電力を
    供給する比較器作動用電源部を有する内燃機関の点火装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の装置におい
    て、 前記一次コイルに電流を供給する外部電源と、 この外部電源からの電流が一次コイルに供給されるとき
    に、前記半導体スイッチング素子のオンオフを制御する
    第2素子駆動信号を、前記素子駆動信号とは独立に発生
    する第2の素子駆動信号発生手段と、 を有する内燃機関の点火装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関の出力軸の回転に基づく点火電
    力用永久磁石の回転運動によって一次コイルに誘電電流
    を流し、この誘電電流を遮断することによって二次コイ
    ルに誘導電圧を発生させ、この誘導電圧を内燃機関の点
    火プラグに印加する内燃機関の点火装置において、 一次コイルに流れる電流の導通または遮断を制御する半
    導体スイッチング素子と、 前記一次コイルに流れる誘導電流に基づいて前記半導体
    スイッチング素子をオンさせる素子オン信号発生手段
    と、 前記出力軸の回転に基づいて半導体スイッチング素子を
    オフさせる信号を発生させる素子オフ信号発生手段と、 を有し、 前記素子オン信号発生手段及び素子オフ信号発生手段に
    より、点火プラグに点火すべきタイミングで半導体スイ
    ッチング素子がオンからオフに切り替わるように素子駆
    動信号を発生する内燃機関の点火装置。
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