JP2000213395A - 空燃比制御装置 - Google Patents

空燃比制御装置

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JP2000213395A
JP2000213395A JP11015568A JP1556899A JP2000213395A JP 2000213395 A JP2000213395 A JP 2000213395A JP 11015568 A JP11015568 A JP 11015568A JP 1556899 A JP1556899 A JP 1556899A JP 2000213395 A JP2000213395 A JP 2000213395A
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fuel ratio
air
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fuel
transient
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JP11015568A
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Akira Ishida
明 石田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニューラルネットワークを用いた空燃比制御
装置において、ニューラルネットワークの出力値を用
い、オンラインで制御パラメータを算出し、非線形な対
象であっても高精度な制御を行うことを可能とした空燃
比制御装置を提供する。 【解決手段】目標空燃比A/Fref と実空燃比A/Fと
の偏差が0となるようにエンジン1への実燃料噴射量G
fを算出する制御量演算手段2と、制御量演算手段2で
用いる複数のパラメータをマップとして格納しているマ
ップ格納手段3と、任意の時点における環境条件と運転
条件において、目標空燃比A/Fref と実空燃比A/F
との偏差が0となるような予測燃料噴射量GfNNを出力
する逆モデルニューロ4をオンラインで学習する逆モデ
ルニューラルネットワーク学習手段5と、逆モデルニュ
ーラルネットワーク4の出力である予測燃料噴射量Gf
NNを用いて、マップ格納手段3に格納されている、任意
の制御パラメータのマップ値Kpを修正するマップ修正
手段6とを有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニューラルネット
ワークを用いた空燃比制御装置に関し、特に推定値を用
いた制御パラメータの自動調整手法に関する。
【0002】
【従来の技術】環境条件や動作条件により動特性が変動
し、事前に正確な特性を把握することができない制御対
象や、非線形性が強くモデル化ができない、もしくは非
常に複雑なモデルでしか表現できない制御対象に対し
て、所望の動特性を得る操作量の算出を行うことは困難
である。例えば、航空機の動特性は高度や気圧、密度な
どの環境条件や、速度や姿勢などの動作条件により大幅
に変動する。また自動車のエンジンの場合においても、
吸入空気温や冷却水温や空気圧などの環境条件や、アク
セル開度やエンジン回転数、走行負荷などの動作条件に
より、その動特性が大幅に変動することが知られてい
る。動特性の変動が比較的小さい場合や非線形性が弱い
場合、制御則を固定したフィードバック制御によりある
程度の制御性能を確保することができる。しかし上記の
ように特性変動が大きい場合などは、従来の固定制御方
式では対処できず、制御性能は著しく低下し、不安定と
なってしまう場合もある。通常この様な場合、環境条件
や動作条件等の関連パラメータによる複数のマップによ
り操作量を求めるか、複数個の近似線形モデルを構築
し、各々の制御系を設計し、予め制御ゲインを求め、操
作量を算出する、いわゆるゲインスケジュール方式と呼
ばれる手法がある。これらの手法では、制御性能を向上
させるためには、実験の繰り返しによりマップチューニ
ングの精度を向上させるか、制御ゲインのマップ化等、
設定に多大な労力が必要となる。またこれらの手法は、
原理的に開ループ方式であるため、環境条件とコントロ
ーラパラメータとの対応関係が正確に知られていない限
り、満足な動作を期待することはできない。また、特性
変動の原因を正確に知ること自体も困難であることが多
い。
【0003】そこで、環境条件を直接測定すること無し
に、制御対象の特性変動のみに応じてコントローラのパ
ラメータをオンラインで自動調整し、制御性能を常に良
好な状態に保持していく制御方式が必要となってくる。
この様な制御方式を適応制御と言い、大きく分けて2つ
の方式がある。一つは、モデル規範形適応システム(M
RAS:Model Reference Adaptive System )で、もう
一つは、セルフチューニングレギュレータまたはコント
ローラ(STRor STC:Self-Tuning Regulator,or
Controller )である。MRASとは、制御対象(プラ
ント)とコントローラとを一体とした制御系特性が規範
モデル特性に一致するよう、出力偏差に基づきコントロ
ーラを適応的に調整する方法であり、STRは、プラン
トの未知パラメータを適当な同定法を用いて逐次推定
し、その結果を真値と見なして、コントローラのパラメ
ータをオンラインで調整する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
MRASでは、規範モデルと制御対象とが次数レベル
(構造)で適合していなければならず、STCでもシス
テム構造が変化しないものでなければならないという制
約がある。いずれの方法においても制御対象が複雑な時
変非線形システムに対しての応用は困難であり、適応制
御理論の大きな課題である。そこで本発明はこのような
問題に鑑みてなされたものであり、ニューラルネットワ
ークを用いた空燃比制御装置において、ニューラルネッ
トワークの出力値を用い、オンラインで制御パラメータ
を算出し、非線形な対象であっても高精度な制御を行う
ことを可能とした空燃比制御装置を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の空燃比制御装置では、内
燃機関の燃料噴射装置において、エンジンへの実燃料噴
射量を算出する制御量演算手段と、前記制御量演算手段
で用いる複数のパラメータをマップとして格納している
マップ格納手段と、任意の時点における環境条件と運転
条件において、目標空燃比と実空燃比との偏差が0とな
るような予測燃料噴射量を出力する逆モデルニューロを
オンラインで学習する逆モデルニューラルネットワーク
学習手段と、前記逆モデルニューロの出力である予測燃
料噴射量を用いて、前記マップ格納手段で格納されてい
る、任意の制御パラメータのマップ値を修正するマップ
修正手段と、を有することを特徴とする、ここで、請求
項2に記載のように、請求項1に記載の空燃比制御装置
において、前記逆モデルニューラルネットワーク学習手
段は、ニューロ入力を実燃料噴射量と空燃比の時系列デ
ータ、出力を予測燃料噴射量、とする逆モデルニューロ
の結合係数を、目標空燃比と実空燃比との偏差を0とす
る前記制御量演算手段で算出されるフィードバック制御
量を用い修正すること、さらに請求項3に記載のよう
に、請求項1又は請求項2に記載の空燃比制御装置にお
いて、前記マップ修正手段は、前記制御量演算手段で算
出される燃料噴射量が、前記逆モデルニューロの出力で
ある予測燃料噴射量となるような制御パラメータを算出
し、前記逆モデルニューロが算出されたタイミングの運
転状態に対応する、前記制御パラメータのマップ値を修
正すること、は好ましい実施の形態である。
【0006】本発明の請求項4に記載の空燃比制御装置
では、内燃機関の燃料噴射装置において、エンジンへの
実燃料噴射量を算出する制御量演算手段と、前記制御量
演算手段で用いる複数のパラメータをマップとして格納
しているマップ格納手段と、前記制御パラメータの内、
少なくとも1つのパラメータ推定値を出力するパラメー
タ推定ニューロをオンラインで学習するオンライン学習
手段と、現在の運転条件での制御パラメータを前記マッ
プの出力値より算出し前記制御量演算手段へ出力するパ
ラメータ算出手段と、前記パラメータ推定ニューロの出
力値であるパラメータ推定値と、前記制御パラメータ算
出手段で算出された制御パラメータを用い、前記マップ
格納手段に格納値されている、任意の制御パラメータの
マップ値を更新するマップ更新手段と、を有することを
特徴とする。
【0007】ここで、請求項5に記載のように、請求項
4に記載の空燃比制御装置において、前記オンライン学
習手段は、ニューロ入力を実燃料噴射量と空燃比の時系
列データと目標空燃比とし、出力を制御パラメータ推定
値とする、パラメータ推定ニューロの結合係数を、目標
空燃比と実空燃比との偏差を0とする前記制御量演算手
段で算出されるフィードバック制御量を用い修正するこ
とは好ましい実施の形態である。
【0008】本発明の請求項6に記載の空燃比制御装置
では、内燃機関の燃料噴射装置において、目標空燃比と
実空燃比との偏差を0とする燃料噴射量を算出する制御
量演算手段と、エンジン状態が定常状態か過渡状態かを
判定する状態判定手段と、定常状態の予測燃料噴射量を
推定する定常燃料算出ニューロと、過渡状態の予測燃料
噴射量を推定する過渡燃料算出ニューロと、前記状態判
定手段の判定結果に基づき、学習するニューロを切り換
える学習切り替え手段と、前記学習切り替え手段によ
り、定常状態時は、前記定常燃料算出ニューロをオンラ
インで学習する定常ニューラルネットワーク学習手段
と、前記学習切り替え手段により、過渡状態時は、前記
過渡燃料算出ニューロをオンラインで学習する過渡ニュ
ーラルネットワーク学習手段と、前記制御量演算手段の
出力値と、前記定常燃料算出ニューロの出力値と、前記
過渡燃料算出ニューロの出力値と、を加算し、エンジン
への実燃料噴射量を算出する燃料噴射手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0009】ここで、請求項7に記載のように、請求項
6に記載の空燃比制御装置において、前記定常ニューラ
ルネットワーク学習手段は、ニューロ入力をエンジンへ
の実燃料噴射量と空燃比の時系列データと目標空燃比と
し、出力を定常時の空燃比が目標空燃比となる予測定常
燃料噴射量とする、定常燃料算出ニューロの結合係数
を、前記状態判定手段で定常状態と判定された時のみ、
目標空燃比と実空燃比との偏差を0とする前記制御量演
算手段で算出されるフィードバック制御量を用い修正す
ること、請求項8に記載のように、請求項6又は請求項
7に記載の空燃比制御装置において、前記過渡ニューラ
ルネットワーク学習手段は、ニューロ入力をエンジンへ
の実燃料噴射量と空燃比の時系列データとし、出力を過
渡時の空燃比が目標空燃比となる予測過渡燃料噴射量と
する、過渡燃料算出ニューロの結合係数を、前記状態判
定手段で過渡状態と判定された時のみ、目標空燃比と実
空燃比との偏差を0とする前記制御量演算手段で算出さ
れるフィードバック制御量を用い修正すること、は好ま
しい実施の形態である。
【0010】本発明の請求項9に記載の空燃比制御装置
では、内燃機関の燃料噴射装置において、目標空燃比と
実空燃比との偏差を0とする実燃料噴射量を算出する制
御量演算手段と、前記制御量演算手段の複数の燃料補正
係数を補正係数マップとして格納している補正係数マッ
プ格納手段と、エンジン状態が定常状態か過渡状態かを
判定する状態判定手段と、定常燃料補正係数を推定する
定常係数算出ニューロと、過渡燃料補正係数を推定する
過渡係数算出ニューロと、前記状態判定手段の判定結果
に基づき、学習するニューロを切り換える学習切り替え
手段と、前記学習切り替え手段により、定常状態時は、
前記定常係数算出ニューロをオンラインで学習する定常
ニューラルネットワーク学習手段と、前記学習切り替え
手段により、過渡状態時は、前記過渡係数算出ニューロ
をオンラインで学習する過渡ニューラルネットワーク学
習手段と、前記定常係数算出ニューロの出力値と、前記
過渡係数算出ニューロの出力値に、前記補正係数マップ
格納手段で格納されている各定常補正係数マップ、及び
過渡補正係数マップを用いて運転状態に応じ算出される
各定常燃料補正係数、及び過渡燃料補正係数をそれぞれ
加算してえられた加算値を、前記制御量演算手段へ新た
な制御パラメータとして引き渡すパラメータ加算手段
と、前記加算値を用いて前記補正係数マップ格納手段に
格納されている各補正係数マップ値を修正する補正係数
マップ修正手段と、を有することを特徴とする。
【0011】ここで、請求項10に記載のように、請求
項6ないし請求項9のいずれか1項に記載の空燃比制御
装置において、前記状態判定手段は、スロットル開度変
化速度、又はエンジン回転数変化速度の一方、若しくは
両方を用いて、制御対象が定常状態であるか過渡状態で
あるか、判定を行うこと、請求項11に記載のように、
請求項6ないし請求項10のいずれか1項に記載の空燃
比制御装置において、前記状態判定手段は、実空燃比変
化速度を用いて、制御対象が定常状態であるか過渡状態
であるか、判定を行うこと、は好ましい実施の形態であ
る。
【0012】さらに請求項12に記載のように、請求項
9ないし請求項11のいずれか1項に記載の空燃比制御
装置において、前記定常ニューラルネットワーク学習手
段は、ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と空燃
比の時系列データと目標空燃比とし、出力を定常時の空
燃比が目標空燃比となる定常燃料補正係数推定値とする
定常係数算出ニューロの結合係数を、前記学習切り替え
手段により前記状態判定手段で定常状態と判定された時
のみ、目標空燃比と実空燃比との偏差を0とする、前記
制御量演算手段で算出されるフィードバック制御量を用
い修正すること、請求項13に記載のように、請求項9
ないし請求項12のいずれか1項に記載の空燃比制御装
置において、前記過渡ニューラルネットワーク学習手段
は、ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と空燃比
の時系列データと目標空燃比とし、出力を過渡時の空燃
比が目標空燃比となる過渡燃料補正係数推定値とする、
過渡係数算出ニューロの結合係数を、前記学習切り替え
手段により前記状態判定手段で過渡状態と判定された時
のみ、目標空燃比と実空燃比との偏差を0とする、前記
制御量演算手段で算出されるフィードバック制御量を用
い修正すること、も好ましい実施の形態である。
【0013】本発明の請求項14に記載の空燃比制御装
置では、内燃機関の燃料噴射装置において、エンジンへ
の実燃料噴射量を算出する制御量演算手段と、前記制御
量演算手段の複数のパラメータをマップとして格納して
いるマップ格納手段と、制御対象である出力を空燃比と
するエンジン動特性モデルを学習した順モデルニューロ
と、前記順モデルニューロより、制御対象の入力である
燃料噴射量から制御対象の出力である空燃比までの入出
力感度特性を示すシステムヤコビアンを算出するヤコビ
アン算出手段と、目標空燃比と実空燃比との偏差が0と
なるような予測燃料噴射量を出力する逆モデルニューロ
をオンラインで学習する逆モデルニューラルネットワー
ク学習手段と、前記逆モデルニューロの出力である予測
燃料噴射量より、前記マップ格納手段に格納されてい
る、任意の制御パラメータのマップ値を修正するマップ
修正手段と、を有することを特徴とする。
【0014】ここで、請求項15に記載のように、請求
項14に記載の空燃比制御装置において、前記順モデル
ニューロは、ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量
と空燃比の時系列データとし、出力を予測空燃比として
予め学習したものを用いること、請求項16に記載のよ
うに、請求項14又は請求項15に記載の空燃比制御装
置において、前記ヤコビアン算出手段は、前記順モデル
ニューロの出力及び結合係数を用いて前記システムヤコ
ビアンを算出すること、請求項17に記載のように、請
求項14ないし請求項16のいずれか1項に記載の空燃
比制御装置において、前記逆モデルニューラルネットワ
ーク学習手段は、ニューロ入力を実燃料噴射量と空燃比
の時系列データとし、出力を予測燃料噴射量とする逆モ
デルニューロの結合係数を、目標空燃比と実空燃比との
偏差と、前記ヤコビアン算出手段で求められるシステム
ヤコビアンと、を用い修正すること、せいきゅうこ羽1
8に記載のように、請求項14ないし請求子17のいず
れか1項に記載の空燃比制御装置において、前記補正係
数マップ修正手段は、前記制御量演算手段で算出される
燃料噴射量が前記逆モデルニューロの出力である予測燃
料噴射量となるように制御パラメータを算出し、前記逆
モデルニューロが算出されたタイミングの運転状態に対
応する前記制御パラメータのマップ値を修正すること、
は好ましい実施の形態である。
【0015】本発明の請求項19に記載の空燃比制御装
置では、内燃機関の燃料噴射装置において、目標空燃比
と実空燃比との偏差を0とする燃料噴射量を算出する制
御量演算手段と、前記制御量演算手段の複数の定常燃料
補正係数を定常係数マップとして、また複数の過渡燃料
補正係数を過渡係数マップとして格納している定常・過
渡係数マップ格納手段と、制御対象である出力を空燃比
とするエンジン動特性モデルを学習した順モデルニュー
ロと、前記順モデルニューロより制御対象の入力である
燃料噴射量から出力である空燃比までの入出力感度特性
を示すシステムヤコビアンを算出するヤコビアン算出手
段と、エンジン状態が定常状態か過渡状態かを判定する
状態判定手段と、定常状態の予測燃料噴射量を推定する
定常ニューロと、過渡状態の予測燃料噴射量を推定する
過渡ニューロと、前記状態判定手段の判定結果に基づ
き、学習するニューロを切り換える学習切り替え手段
と、前記学習切り替え手段により、定常状態時は、前記
定常ニューロをオンラインで学習する定常ニューラルネ
ットワーク学習手段と、前記学習切り替え手段により、
過渡状態時は、前記過渡ニューロをオンラインで学習す
る過渡ニューラルネットワーク学習手段と、前記定常ニ
ューロの出力値より定常燃料補正係数推定値を算出する
定常補正係数算出手段と、前記過渡ニューロの出力値よ
り過渡燃料補正係数推定値を算出する過渡補正係数算出
手段と、前記定常燃料補正係数推定値より前記定常係数
マップを修正する定常係数マップ修正手段と、前記過渡
燃料補正係数推定値より前記過渡係数マップを修正する
過渡係数マップ修正手段と、を有することを特徴とす
る。
【0016】ここで、請求項20に記載のように、請求
項19に記載の空燃比制御装置において、前記順モデル
ニューロは、ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量
と空燃比の時系列データとし、出力を予測空燃比として
予め学習したものを用いること、請求項21に記載のよ
うに、請求項19又は請求項20に記載の空燃比制御装
置において、前記ヤコビアン算出手段は、前記順モデル
ニューロの出力及び結合係数を用いて前記システムヤコ
ビアンを算出すること、請求項22に記載のように、請
求項19ないし請求項21のいずれか1項に記載の空燃
比制御装置において、前記状態判定手段は、スロットル
開度変化速度又はエンジン回転数変化速度の一方、若し
くは両方を用いて、制御対象が定常状態であるか過渡状
態であるか、判定を行うこと、請求項23に記載のよう
に、請求項19ないし請求項22のいずれか1項に記載
の空燃比制御装置において、前記状態判定手段は、実空
燃比変化速度を用いて、制御対象が定常状態であるか過
渡状態であるか、判定を行うこと、は好ましい実施の形
態である。
【0017】さらに、請求項24に記載のように、請求
項19ないし請求項23のいずれか1項に記載の空燃比
制御装置において、前記定常ニューラルネットワーク学
習手段は、ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と
空燃比の時系列データとし、出力を定常時の空燃比が目
標空燃比となる予測定常燃料噴射量とする、定常ニュー
ロの結合係数を、前記状態判定手段で定常状態と判定さ
れた時のみ前記学習切り替え手段により選択され、目標
空燃比と実空燃比との偏差と、前記ヤコビアン算出手段
で求められるシステムヤコビアンと、を用い修正するこ
と、請求項25に記載のように、請求項19ないし請求
項24のいずれか1項に記載の空燃比制御装置におい
て、前記過渡ニューラルネットワーク学習手段は、ニュ
ーロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と空燃比の時系列
データとし、出力を過渡時の空燃比が目標空燃比となる
予測過渡燃料噴射量とする、過渡ニューロの結合係数
を、前記状態判定手段で過渡状態と判定された時のみ前
記学習切り替え手段により選択され、目標空燃比と実空
燃比との偏差と、前記ヤコビアン算出手段で求められる
システムヤコビアンと、を用い修正すること、請求項2
6に記載のように、請求項19ないし請求項25のいず
れか1項に記載の空燃比制御装置において、前記定常係
数マップ修正手段は、前記状態判定手段で定常状態と判
定された時に前記制御量演算手段で算出される燃料噴射
量が、前記定常ニューロの出力である予測定常燃料噴射
量となるように、定常燃料補正係数推定値を逆算し、前
記定常判定タイミングの運転状態に対応する前記定常係
数マップを修正すること、請求項27に記載のように、
請求項19ないし請求項26のいずれか1項に記載の空
燃比制御装置において、前記過渡係数マップ修正手段
は、前記状態判定手段で過渡状態と判定された時に前記
制御量演算手段で算出される燃料噴射量が、前記過渡ニ
ューロの出力である予測過渡燃料噴射量となるように過
渡燃料補正係数推定値を逆算し、前記過渡判定タイミン
グの運転状態に対応する前記過渡係数マップを修正する
こと、も好ましい実施の形態である。
【0018】本発明の請求項28に記載の空燃比制御装
置では、内燃機関の燃料噴射装置において、エンジン出
力である空燃比が目標空燃比となるような燃料噴射量を
算出する制御量演算手段と、制御対象であるエンジンの
動特性を同定する同定手段と、前記同定手段により得ら
れたシステムパラメータを用い、前記制御量演算手段で
用いる制御パラメータを修正する制御パラメータ修正手
段と、前記同定手段によりえられたシステムパラメータ
を用い、制御対象の入力である燃料噴射量から、制御対
象の出力である空燃比までの入出力感度特性を示すシス
テムヤコビアンを算出するヤコビアン算出手段と、前記
目標空燃比と実空燃比との偏差が0となるような予測燃
料噴射量を出力する逆モデルニューロをオンラインで学
習する逆モデルニューラルネットワーク学習手段と、前
記逆モデルニューロの出力である予測燃料噴射量と、前
記制御量演算手段の出力である燃料噴射量を加算し、実
際にエンジンへ噴射する実燃料噴射量を演算する燃料加
算手段と、を有することを特徴とする。
【0019】ここで、請求項29に記載のように、請求
項28に記載の空燃比制御装置において、前記同定手段
は、エンジンへの入力である実燃料噴射量と、エンジン
への出力である実空燃比との時系列データより、最小二
乗アルゴリズムを用いてシステムパラメータの同定を行
うこと、請求項30に記載のように、請求項28又は請
求項29に記載の空燃比制御装置において、前記逆モデ
ルニューラルネットワーク学習手段は、ニューロ入力を
実燃料噴射量と空燃比の時系列データと目標空燃比と
し、出力を予測燃料噴射量とする、逆モデルニューロの
結合係数を、目標空燃比と実空燃比との偏差と、前記ヤ
コビアン算出手段で求められるシステムヤコビアンと、
を用い修正すること、は好ましい実施の形態である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。尚、ここで示す実施の
形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形
態に限定されるものではない。
【0021】(実施の形態1)まず、本発明に係る空燃
比制御装置の一例を、第1の実施の形態として、図面を
参照しつつ説明する。この空燃比制御装置A1は、ニュ
ートラルネットワークを用いたパラメータ推定装置にお
いて、ニュートラルネットワークの出力値を用いオンラ
インで制御パラメータを算出し、非線形な対象であって
も高精度な制御を行うことを可能としたものである。
【0022】図1に空燃比制御装置A1のシステム構成
図を示す。この空燃比制御装置A1は、目標空燃比A/
Fref と実空燃比A/Fとの偏差が0となるようにエン
ジン1への実燃料噴射量Gfを算出する制御量演算手段
2と、制御量演算手段2で用いる複数のパラメータをマ
ップとして格納しているマップ格納手段3と、任意の時
点における環境条件と運転条件において、目標空燃比A
/Fref と実空燃比A/Fとの偏差が0となるような予
測燃料噴射量GfNNを出力する逆モデルニューロ4をオ
ンラインで学習する逆モデルニューラルネットワーク学
習手段5と、逆モデルニューラルネットワーク4の出力
である予測燃料噴射量GfNNを用いて、マップ格納手段
3に格納されている、任意の制御パラメータのマップ値
Kpを修正するマップ修正手段6とを有する構成とす
る。
【0023】逆モデルニューロ4は、一例として、例え
ばニューロ入力項を実燃料噴射量Gfの時系列データ
(Gf(k)、Gf(k−1)、…)と、実空燃比A/
Fの時系列データ(A/F(k)、A/F(k−1)、
…)とし、出力を予測燃料噴射量GfNNとする中間層1
層の3層構造ニューロ構成として与える。尚、ここでは
詳述しないが、逆モデルニューロ4のニューロ入力項と
して、エンジン1の運転状態や環境状態を示す他のパラ
メータ、例えば回転数Ne、吸入空気量Pb、吸入空気
温TA、冷却水温TWや目標空燃比A/Fref 等を加え
ても良い。図2にその構成図を示す。予測燃料噴射量G
fNNは次式により算出される。 GfNN(k)=f(O(k)) …(1−1) O(k)=ΣHj(k)・Wj …(1−2) Hj(k)=f(Mj(k)) …(1−3) Mj(k)=ΣUi(k)・Wij…(1−4) (Wijは入力層から中間層への結合係数、Wjは中間
層から出力層への結合係数である。) ここで、Ui(k)はニューロ入力項のi番目の入力で
あり、i=1の時はU1(k)=Gf(k)、i=2の
時はU2(k)=Gf(k−1)となる。また関数f
(x)は正接シグモイド関数(tanh(x))であ
り、f' (x)=df(x)/dx=(1−f
2 (x))なる関係が成り立つ。
【0024】逆モデルニューラルネットワーク学習手段
5は、前記逆モデルニューロ4の結合係数Wj、Wij
を、制御量演算手段2で算出されるフィードバック制御
量、即ち実燃料噴射量Gfを用い、次式により修正す
る。 ΔWj=−η・Gf・(1−f2 (O))・Hj …(2−1) ΔWij= −η・Gf・(1−f2 (O))・(1−f2 (Mj))・Wj・Ui …(2−2) (ηは学習比、ΔWjは結合係数Wjの修正量、ΔWi
jは結合係数Wijの修正量である。) 上記の式(1−1)から(1−4)、及び式(2−
1)、(2−2)により、逆モデルニューロ4におい
て、任意の時点において適正な、目標空燃比A/Fref
と実空燃比A/Fとの偏差eを0とする予測燃料噴射量
GfNNを算出することができる。そして逆モデルニュー
ロ4の出力値であるGfNNを用い、マップ修正手段6で
は、制御量演算手段2で算出される燃料噴射量が予測燃
料噴射量GfNNとなるような制御パラメータのマップ値
Knnを逆算し、逆モデルニューロ4が算出されたタイミ
ングの運転状態に対応するように制御パラメータのマッ
プ値Kpを修正する。
【0025】そこで、以下このマップ値Kpの修正につ
いて簡単に説明する。例えば燃料噴射量Gfが次式で与
えられるものとする。 Gf(k)=Kp・F(e) …(3−1) e=A/Fref −A/F …(3−2) (F(e)は偏差eの関数である。) この時、逆モデルニューロ4の出力値でもある予測燃料
噴射量GfNNを用いて、実空燃比A/Fが目標空燃比A
/Fref となるように制御性能を改善できる制御パラメ
ータのマップ値Knnを次式により算出する。 Knn=Kp・(GfNN(k)/Gf(k)) …(4−1) 例えば、上記制御パラメータのマップ値Kpを、時刻k
のタイミングで算出するのにマップ値Kp1を用いた場
合、このマップ値Kp1は次式により修正できる。 Kp1new =Kp1old ・( GfNN(k)/Gf(k)) …(5−1) (Kp1new は修正後のマップ値、Kp1old は修正前
のマップ値である。) 以上の方法によって、この空燃比制御装置A1では、オ
ンラインで、制御パラメータのマップ値Kpを、実空燃
比A/Fが目標空燃比A/Fref となる燃料噴射量Gf
NNを算出する制御パラメータのマップ値Knnに修正する
ことにより、自動的に適正な予測燃料噴射GfNNを得る
ことが可能となる。
【0026】(実施の形態2)しかし、上記方法では、
1つの制御パラメータのマップ値しか調整できない。そ
こで第2の実施の形態として、複数の制御パラメータを
同時に自動調整することを可能とした空燃比制御装置A
2について、図面を参照しつつ説明する。図3に空燃比
制御装置A2のシステム構成図を示す。この空燃比制御
装置A2は、エンジン1への実燃料噴射量Gfを算出す
る制御量演算手段2と、制御量演算手段2で用いる複数
のパラメータをマップとして格納しているマップ格納手
段3と、マップ格納手段3にマップとして格納されてい
る任意の制御パラメータのマップ値の内、少なくとも1
つの制御パラメータのマップ値を推定し、これを制御パ
ラメータ推定値(Kann、Kbnn、…)として出力する
パラメータ推定ニューロ31をオンラインで学習するオ
ンライン学習手段32と、任意の時点における運転条件
での制御パラメータのマップ値(Ka、Kb、…)をマ
ップ格納手段3に格納されているマップの値より算出
し、制御量演算手段2へ出力するパラメータ算出手段3
3と、パラメータ推定ニューロ31の出力値であるパラ
メータ推定値(Kann、Kbnn、…)と、パラメータ算
出手段33で算出された制御パラメータのマップ値(K
a、Kb、…)を用い、マップ格納手段3に格納されて
いる制御パラメータのマップ値を更新するマップ更新手
段34とを有する構成とする。パラメータ推定ニューロ
31は、例えば一例として、ニューロ入力項を実燃料噴
射量Gfの時系列データ(Gf(k)、Gf(k−
1)、…)と、空燃比A/Fの時系列データ(A/F
(k)、A/F(k−1)、…)、及び目標空燃比A/
Fref とし、出力を制御パラメータ推定値(Kann、K
bnn、…)とする中間層1層の3層ニューロ構成で与え
る。尚、ここでは詳述しないが、ニューロ入力項にエン
ジン1の運転状態や環境状態を示す他のパラメータ、例
えば回転数Ne,吸入空気圧Pb,吸入空気温TA,冷
却水温TW等を加えた構成としても良い。
【0027】また、前記オンライン学習手段32は、パ
ラメータ推定ニューロ31の結合係数Wj、Wijを、
制御量演算手段2で算出されるフィードバック制御量、
即ち」実燃料噴射量Gfを用い次式により修正する。 ΔWj=−η・Gf・(1−f2 (O))・Hj …(6−1) ΔWij= −η・Gf・(1−f2 (O))・(1−f2 (Mj))・Wj・Ui …(6−2) (ηは学習比である。) パラメータ算出手段33は、マップ格納手段3に格納さ
れているマップ値を用い、任意の時点における運転状況
に対応した制御パラメータのマップ値を算出する。ここ
で制御パラメータのマップ値Kaが、運転状態を表す回
転数Neと、吸入空気圧Pbの2つのパラメータでマッ
プ化されている場合の、任意の時刻kにおける制御パラ
メータのマップ値Ka(k)の導出方法について説明す
る。時刻k時点で計測された回転数をNe(k)、吸入
空気圧をPb(k)とする。この時、マップの格子点N
e1、Ne2、Pb1、Pb2とNe(k)、Pb
(k)との関係が次式で与えられるとする。 Ne1≦Ne(k)<Ne2 …(7−1) Pb1≦Pb(k)<Pb2 …(7−2) また、それぞれの格子点のマップ値は(Ne1,Pb
1)=Kam11、(Ne2,Pb1)=Kam12、(N
e1,Pb2)=Kam21、(Ne2,Pb2)=Ka
m22とすると、Ka1=(Ne(k),Pb1)、Ka
2=(Ne(k),Pb2)となり、これらの値は次式
で算出できる。 Ka1=Kam11 +[(Ne(k)-Ne1)/(Ne2-Ne1) ]×(Kam12-Kam11 )…(8−1) Ka2=Kam21 +[(Ne(k)-Ne1)/(Ne2-Ne1) ]×(Kam22-Kam21 )…(8−2) よって、時刻kでの制御パラメータKa(k)は、式
(8−1)及び(8−2)の結果を用い次式により算出
される。 Ka(k)=Ka1 +[(Pb(k)-Pb1)/(Pb2-Pb1) ]×(Ka2-Ka1) …(9−1) このようにして算出されたKa(k)を用い、制御量演
算手段2で実燃料噴射量Gfが算出される。尚、ここで
はGfの具体的な算出方法に関する詳細な説明は省略す
る。
【0028】マップ更新手段34は、任意の時刻kにお
けるパラメータ算出手段33で算出された制御パラメー
タのマップ値Ka(k)と、パラメータ推定ニューロ3
1で算出されたパラメータ推定値Kannとを用い、マッ
プの対応する箇所の値を更新する。上記例では、例えば
次式により更新される。 Kam11=Kam11+ΔKa…(10−1) Kam12=Kam12+ΔKa…(10−2) Kam21=Kam21+ΔKa…(10−3) Kam22=Kam22+ΔKa…(10−4) (ΔKa=Kann−Ka(k)である。また、Kam1
1' はKam11の修正後のマップ値、Kam12' は
Kam12の修正後のマップ値、Kam21' はKam
21の修正後のマップ値、Kam22' はKam22の
修正後のマップ値である。) 尚、(Ne(k),Pb(k))と各マップの格子点と
の距離に応じて、修正量を重み付けして、マップを修正
するようにしても良い。
【0029】次に、図4に上記マップ更新に関するフロ
ーチャートを示す。STEP1では、時刻kでの運転状
態を表す回転数Ne(k)と吸入空気圧Pb(k)を検
出する。STEP2では、パラメータ推定ニューロによ
り時刻kのタイミングで作成されたニューロ入力データ
を用いパラメータ推定値Kannを算出する。STEP3
では、STEP1で検出されたNe(k)、Pb(k)
を用い、パラメータ算出手段により時刻kでの制御パラ
メータKa(k)を算出する。STEP4では、STE
P2で算出されたKannとSTEP3で算出されたKa
(k)とを用い、マップ更新手段によりマップ修正量で
あるΔKaを算出し、該当するマップ値を修正する。以
上の構成とすることにより、この空燃比制御装置A2
は、事前にエンジンモデルを構築することなく、1つの
ニューロのオンライン学習のみで、良好な制御を達成す
ることができる複数の制御パラメータを自動チューニン
グできる。
【0030】(実施の形態3)上述した空燃比制御装置
A2では、制御対象によっては、ニューラルネットワー
クの規模が大きくなり、学習の収束に時間がかかるとい
う問題がある。そこで次に、第3の実施の形態として、
大規模なニューラルネットワークと同等の性能を有す
る、小さなネットワーク規模のニューロ構成を構築する
ことにより、学習収束時間の短縮を可能とした、空燃比
制御装置A3について、図面を参照しつつ説明する。
【0031】図5に空燃比制御装置A3のシステム構成
図を示す。この空燃比制御装置A3は、目標空燃比A/
Fref と実空燃比A/Fとの偏差eを0とする燃料噴射
量Gfbを算出する制御量演算手段2と、エンジン1の
状態が定常状態か過渡状態かを判定する状態判定手段5
1と、定常状態の予測燃料噴射量Gfsを推定する定常
燃料算出ニューラルネットワーク52と、過渡状態の予
測燃料噴射量Gfdを推定する過渡燃料算出ニューラル
ネットワーク53と、状態判定手段51の判定結果に基
づき、学習するニューロを切り換える学習切り替え手段
54と、学習切り替え手段54により、定常状態時は、
定常燃料算出ニューラルネットワーク52をオンライン
で学習する定常ニューラルネットワーク学習手段55
と、過渡状態時に過渡燃料算出ニューラルネットワーク
53をオンラインで学習する過渡ニューラルネットワー
ク学習手段56と、制御量演算手段2の出力値Gfb
と、定常燃料算出ニューラルネットワーク52の出力値
Gfsと、過渡燃料算出ニューラルネットワーク53の
出力値Gfdとを加算しエンジンへの実燃料噴射量Gf
を算出する燃料噴射手段57とを有する構成とする。
【0032】定常燃料算出ニューラルネットワーク52
は、例えばニューロ入力をエンジン1への実燃料噴射量
Gfの時系列データ(Gf(k)、Gf(k−1)、
…)と、実空燃比A/Fの時系列データ(A/F
(k)、A/F(k−1)、…)、及び目標空燃比A/
Fref とし、出力を定常時の空燃比が目標空燃比A/F
ref となる予測定常燃料噴射量Gfsとする、中間層1
層の3層構造ニューロ構成として与える。
【0033】定常ニューラルネットワーク学習手段55
は、定常燃料算出ニューラルネットワーク52の定常結
合係数を、状態判定手段51で定常状態と判定されたと
きのみ、制御量演算手段2で算出されるフィードバック
制御量Gfbを用い以下の式により修正する。 ΔWsj =−ηs・ Gfb ・ ( 1−f2(Os)) ・ Hsj…(11−1) Δwsij=−ηs・ Gfb ・ ( 1−f2(Os)) ・ (1−f2(Msj))・ Wsj ・ Usi …(11−2) (ηsは学習比である。またΔWsjは中間層から出力
層への定常結合係数Wsjの修正量、ΔWsijは入力
層から中間層への定常結合係数Wsijの修正量であ
る。)尚、ニューロ入力項にエンジン1の運転状態や環
境状態を示す他のパラメータ、例えば回転数Ne,吸入
空気圧Pb,吸入空気温TA,冷却水温TW等を加えた
構成としても良い。
【0034】過渡ニューラルネットワーク学習手段56
は、過渡燃料算出ニューラルネットワーク53の結合係
数を、状態判定手段51でかと状態と判定されたときの
み、制御量演算手段2で算出されるフィードバック制御
量Gfbを用い、以下の式により修正する。 ΔWdj =−ηd・ Gfb ・ ( 1−f2(Od)) ・ Hdj…(12−1) ΔWdij=−ηd・ Gfb ・ ( 1−f2(Od)) ・ (1−f2(Mdj))・ Wdj ・ Udi …(12−2) (ηdは学習比である。また、ΔWdjは中間層から出
力層への定常結合係数Wdjの修正量、ΔWdijは入
力層から中間層への定常結合係数Wdijの修正量であ
る。)尚、過渡燃料算出ニューラルネットワーク53の
ニューロ入力項も、定常燃料算出ニューラルネットワー
ク52を構成するものと同じパラメータを用いてもよい
し、時系列データ等、異なったパラメータを用いても良
い。
【0035】状態判定手段51は運転状態の変化を判定
する手段であって、例えば、スロットル開度の変化速度
(dθth/dt)、もしくはエンジン回転数の変化速
度(dNe/dt)、もしくは実空燃比の変化速度(d
(A/F)/dt)、又はそれらを組み合わせて設定値
と比較し、制御対象が定常状態であるか過渡状態である
かを判定する。
【0036】学習切り替え手段54は、状態判定手段5
1の下す、定常状態であるか、過渡状態であるか、とい
う判定結果を受けて、例えばd(A/F)/dt=0の
時、このタイミングのデータを用い、定常ニューロ学習
手段55により、定常燃料算出ニューラルネットワーク
52の学習を行う。またd(A/F)/dt≠0の時
は、過渡ニューロ学習手段56により、過渡燃料算出ニ
ューラルネットワーク53の学習を行う。尚、ここでは
定常状態・過渡状態の判定の基準を「0」としたが、変
化速度の絶対値がある設定値未満の時は定常状態、設定
値以上の時は過渡状態と判定するように、学習切り替え
手段54を構成しても良い。上記の様に構成しているの
で、この空燃比制御装置A3は、逆モデルを表すニュー
ロを定常状態と過渡状態の2つに分けることで、、2つ
の小さな規模のニューロをそれぞれの状況に応じて学習
する方が、1つの大きな規模のニューロで学習するより
も収束時間が短く、且つニューロの実行時間も短縮でき
る。また、実施の形態1と同様な方法により、Gf
(k)/Gfb(k)を用いて先述の式(5−1)によ
り制御量演算手段2で用いる制御パラメータの修正も行
える。
【0037】(実施の形態4)次に、定常時の燃料補正
係数と過渡期の燃料補正係数をオンラインで同時に修正
することを可能とした空燃比制御装置A4について、図
面を参照しつつ簡単に説明する。図6に空燃比制御装置
A4のシステム構成図を示す。この空燃比制御装置A4
は、目標空燃比A/Fref と実空燃比A/Fとの偏差e
を0とする実燃料噴射量Gfを算出する制御量演算手段
2と、制御量演算手段2の複数の燃料補正係数(Ka,
Kb,…)をマップとして格納しているマップ格納手段
3と、エンジン1の状態が定常状態か過渡状態かを判定
する状態判定手段51と、定常燃料補正係数Ksnnを推
定する定常係数算出ニューラルネットワーク61と、過
渡燃料補正係数Kdnnを推定する過渡係数算出ニューラ
ルネットワーク62と、状態判定手段51の判定結果に
基づき、学習するニューロを切り換える学習切り替え手
段54と、学習切り替え手段54により、定常状態時
は、定常係数算出ニューラルネットワーク61の結合係
数をオンラインで学習する定常ニューラルネットワーク
学習手段63と、過渡状態時に過渡係数算出ニューラル
ネットワーク62の結合係数をオンラインで学習する過
渡ニューラルネットワーク学習手段64と、定常係数算
出ニューラルネットワーク61の出力値Ksnnと、運転
状態に応じてマップ格納手段3に格納されている定常燃
料補正係数を用いて算出されるKs(k)とを加算し、
過渡係数算出ニューラルネットワーク62の出力値Kd
nnと、運転状態に応じてマップ格納手段3で格納されて
いる過渡燃料補正係数を用いて算出されるKd(k)と
を加算し、制御量演算手段2へ新たな制御パラメータと
して引き渡すパラメータ加算手段65と、この加算値で
マップに格納されている燃料補正係数を修正する補正係
数マップ修正手段66とを有する構成とする。
【0038】定常係数算出ニューラルネットワーク61
は、ニューロ入力項をエンジンへの実燃料噴射量Gfの
時系列データ(Gf(k)、Gf(k−1)、…)と、
空燃比A/Fの時系列データ(A/F(k)、A/F
(k−1)、…)、及び目標空燃比A/Fref とし、出
力を定常時の空燃比が目標空燃比A/Fref となる定常
燃料補正係数推定値Ksnnとする中間層1層の3層ニュ
ーロ構成とする。
【0039】定常ニューラルネットワーク学習手段63
は、定常係数算出ニューラルネットワーク61の結合係
数を、学習切り替え手段54により状態判定手段51で
定常と判定されたときのみ目標空燃比A/Fref と実空
燃比A/Fとの偏差eを0とする制御量演算手段2で算
出されるフィードバック制御量、即ち実燃料噴射量Gf
を用い以下の式により修正する。 ΔWsj =−ηs・ Gf・ ( 1−f2(Os)) ・ Hsj…(13−1) ΔWsij=−ηs・ Gf・ ( 1−f2(Os)) ・ (1−f2(Msj))・ Wsj ・ Usi …(13−2) (ηsは学習比である。またΔWsjは中間層から出力
層への定常結合係数Wsjの修正量、ΔWsijは入力
層から中間層への定常結合係数Wsijの修正量であ
る。)尚、ニューロ入力項にエンジン1の運転状態や環
境状態を示す他のパラメータ、例えば回転数Ne,吸入
空気圧Pb,吸入空気温TA,冷却水温TW等を加えた
構成としても良い。
【0040】過渡ニューラルネットワーク学習手段64
は、過渡係数算出ニューラルネットワーク62の結合係
数を、学習切り替え手段54により状態判定手段51で
かと状態と判定されたときのみ、目標空燃比A/Fref
と実空燃比A/Fとの偏差eを0とする制御量演算手段
2で算出されるフィードバック制御量、即ち実燃料噴射
量Gfを用い、以下の式により修正する。 ΔWdj =−ηd・ Gf・ ( 1−f2(Od)) ・ Hdj…(14−1) ΔWdij=−ηd・ Gf・ ( 1−f2(Od)) ・ (1−f2(Mdj))・ Wdj ・ Udi …(14−2) (ηdは学習比である。またΔWdjは中間層から出力
層への定常結合係数Wdjの修正量、ΔWdijは入力
層から中間層への定常結合係数Wdijの修正量であ
る。)パラメータ加算手段65は、マップ格納手段3で
格納されているマップ値を用い、先述した式(7−1)
(7−2)、式(8−1)(8−2)及び式(9−1)
と同様にして得られる、現在の運転状況に対応する定常
補正係数Ks(k)、過渡補正係数Kd(k)と、各ニ
ューロで算出された定常補正係数推定値Ksnn、過渡補
正係数推定値Kdnnとを加算し、制御量演算手段2へ制
御パラメータとして引き渡す。補正係数マップ修正手段
66は、パラメータ加算手段65で新たに得られた加算
値を用い、対応するマップ値を修正する。この空燃比制
御装置A4は、以上の様に、定常状態と過渡状態の2つ
のニューロに分けた構成としたので、オンラインで同時
に定常補正係数及び過渡補正係数を自動的に修正するこ
とができる。
【0041】(実施の形態5)本発明に係る空燃比制御
装置に用いているような、学習にフィードバック制御量
を用いる方法では、学習の安定性を確保するために、コ
ントローラを含めた学習対象の入出力感度特性(以下
「システムヤコビアン」とする。)を一定値と近似する
必要があり、制御ゲインをプラントゲインに比べ十分大
きく取る必要がでてくる。しかし、制御対象が強い非線
形特性を持つ場合などは、発振などの問題があり、高い
フィードバックゲインの設定は困難で、制御系設計に時
間が掛かるという問題がある。そこで、第5の実施の形
態として、制御対象であるエンジンの入出力特性をニュ
ーラルネットワークにより学習させ、このニューロを用
いて逆モデルニューラルネットワークの学習に必要なシ
ステムヤコビアンを導出し、非線形性の強い対象にも制
御パラメータの自動調整が可能な空燃比制御装置A5に
ついて、図面を参照しつつ説明する。図7に空燃比制御
装置A5のシステム構成図を示す。この空燃比制御装置
A5は、エンジン1への実燃料噴射量Gfを算出する制
御量演算手段2と、制御量演算手段2で用いる複数のパ
ラメータをマップとして格納しているマップ格納手段3
と、制御対象である出力を空燃比A/Fとするエンジン
動特性モデルを学習した順モデルニューラルネットワー
ク71と、順モデルニューラルネットワーク71より制
御対象の入力である燃料噴射量Gfから出力である空燃
比A/Fまでの入出力感度特性を示すシステムヤコビア
ン∂(A/F)/∂Gfを算出するヤコビアン算出手段
72と、目標空燃比A/Fref と実空燃比A/Fとの偏
差eが0となるような予測燃料噴射量GfNNを出力する
逆モデルニューロ73をオンラインで学習する逆モデル
ニューラルネットワーク学習手段74と、逆モデルニュ
ーロ73の出力である予測燃料噴射量GfNNより制御量
演算手段2の制御パラメータを格納しているマップを修
正するマップ修正手段75を有する構成とする。
【0042】順モデルニューラルネットワーク71は、
ニューロ入力項をエンジンへの実燃料噴射量Gfの時系
列データ(Gf(k)、Gf(k−1)、…)と、空燃
比A/Fの時系列データ(A/F(k)、A/F(k−
1)、…)とし、出力を予測空燃比A/Fnnとして予め
学習したものを用いる。
【0043】図8に、順モデルニューラルネットワーク
71の学習時の構成を示す。順モデルニューラルネット
ワーク71の出力であるA/Fnnとエンジン1の出力で
ある実空燃比A/Fとの偏差が0となるよう、結合係数
を修正していくことにより、順モデルニューラルネット
ワーク71はエンジン1の動特性を学習する。
【0044】ヤコビアン算出手段72は、順モデルニュ
ーラルネットワーク71の出力A/Fnn、及び第1の実
施の形態で示した結合係数Wij、Wiを用いて次式に
よりシステムヤコビアンを近似する。 ∂(A/F)/∂Gf≒∂(A/Fnn)/∂Gf=Wi・ A/Fnn(1-A/Fnn)・ Wij …(15−1) ここで、出力層ニューロの非線形関数は次式で表される
シグモイド関数とする。 f(x)=1/(1+exp(−x)) …(16−1) 逆モデルニューラルネットワーク学習手段74は、逆モ
デルニューロ73の結合係数Wを、目標空燃比A/Fre
f と実空燃比A/Fとの偏差eと、ヤコビアン算出手段
72で求められたシステムヤコビアン∂(A/F)/∂
Gfとを用い、次式により修正する。 ΔW=α・{∂GfNN/∂W}・{∂(A/F)/∂Gf}・e…(17−1) (αは学習比である。) 上式により、現状の運転状態において、実空燃比A/F
が目標空燃比A/Fref となる予測燃料噴射量GfNNを
算出する逆モデルニューラルネットワーク73のオンラ
イン学習を行うことができる。
【0045】次にマップ修正手段75において、制御量
演算手段2で算出される燃料噴射量が、逆モデルニュー
ロ73の出力である予測燃料噴射量GfNNとなるように
制御パラメータを逆算し、逆モデルニューロ73が算出
されたタイミングの運転状態に対応する制御パラメータ
のマップ値を修正する。例えば、制御パラメータKp
を、時刻kのタイミングで算出するのに用いたマップ値
Kp1は、第1の実施の形態で示した式(5−1)によ
り修正する。以上の様に、この空燃比制御装置A5で
は、順モデルニューロを用いて逆モデルニューラルネッ
トワークの学習に必要なシステムヤコビアンを導出し、
マップを修正していくように構成したので、非線形性の
強い対象にも制御パラメータのオンライン自動調整が可
能となり、実空燃比が目標空燃比となる燃料噴射量の修
正を行うことができる。
【0046】(実施の形態6)上述した空燃比制御装置
A5を非線形性の非常に強い制御対象に用いる場合、順
モデルニューラルネットワークも逆モデルニューラルネ
ットワークも、ネットワーク規模が大きくなってしま
い、学習収束時間が掛かり、またCPU処理負荷も大き
くなってしまう。
【0047】そこで、この第6の実施の形態では、非線
形性の強い制御対象においても、ネットワークの規模を
小さくし、学習収束時間を短縮することができる空燃比
制御装置A6を、図面を参照しつつ説明する。図9に空
燃比制御装置A6のシステム構成図を示す。この空燃比
制御装置A6は、目標空燃比A/Fref と実空燃比A/
Fとの偏差eを0とする燃料噴射量Gfを算出する制御
量演算手段2と、制御量演算手段2の複数の燃料補正係
数をマップとして格納しているマップ格納手段3と、制
御対象であるエンジン1の出力を空燃比A/Fとするエ
ンジン動特性モデルを学習した順モデルニューラルネッ
トワーク91と、順モデルニューラルネットワーク91
より制御対象の入力である燃料噴射量Gfから出力であ
る空燃比A/Fまでの入出力感度特性を示すシステムヤ
コビアンを算出するヤコビアン算出手段92と、エンジ
ン状態が定常状態か過渡状態かを判定する状態判定手段
51と、定常状態の予測燃料噴射量Gfsnnを推定する
定常ニューロ93と、過渡状態の予測燃料噴射量Gfd
nnを推定する過渡ニューロ94と、状態判定手段51の
判定結果に基づき、学習するニューロを切り換える学習
切り替え手段911と、学習切り替え手段911によ
り、定常状態時は、定常ニューロ93をオンラインで学
習する定常ニューラルネットワーク学習手段95と、過
渡状態時は過渡ニューロ94をオンラインで学習する過
渡ニューラルネットワーク学習手段96と、定常ニュー
ロ93の出力値Gfsnnより定常燃料補正係数推定値K
snnを算出する定常補正係数算出手段97と、過渡ニュ
ーロ94の出力値Gfdnnより過渡燃料補正係数推定値
Kdnnを算出する過渡補正係数算出手段98と、定常燃
料補正係数推定値Ksnnより定常燃料補正係数を格納し
ている定常係数マップを修正する定常マップ修正手段9
9と、過渡燃料補正係数推定値Kdnnより過渡燃料補正
係数を格納している過渡係数マップを修正する過渡マッ
プ修正手段910とを有する構成とする。
【0048】順モデルニューラルネットワーク91は、
ニューロ入力項をエンジン1への実燃料噴射量Gfの時
系列データ(Gf(k)、Gf(k−1)、…)と、空
燃比A/Fの時系列データ(A/F(k)、A/F(k
−1)、…)とし、出力を予測空燃比A/Fnnとして予
め学習したものを用いる。
【0049】ヤコビアン算出手段92は、順モデルニュ
ーラルネットワーク91の出力A/Fnn、及び結合係数
Wij,Wiを用いて、第5の実施の形態で示した式
(15−1)により、システムヤコビアンを算出する。
【0050】状態判定手段51は、運転状態の変化を判
定する手段で、例えば、スロットル開度の変化速度(d
θth/dt)、もしくはエンジン回転数の変化速度
(dNe/dt)、もしくは実空燃比の変化速度(d
(A/F)/dt)、またはそれらを組み合わせ、設定
値と比較し、制御対象が定常状態であるか、過渡状態で
あるかを判定する。
【0051】学習切り替え手段911は、状態判定手段
51の判定結果を受けて、例えばd(A/F)/dt=
0の時、このタイミングのデータを用い、定常ニューラ
ルネットワーク学習手段95により定常ニューラルネッ
トワーク93の学習を行い、d(A/F)/dt≠0の
時は、過渡ニューラルネットワーク学習手段96により
過渡ニューラルネットワーク94の学習を行う。尚、こ
こでは定常状態・過渡状態の判定において、0を基準と
して判定したが、変化速度の絶対値がある設定値未満の
時は定常状態、設定値以上の時は過渡状態と判定するよ
う、学習切り替え手段911を構成しても良い。
【0052】定常ニューラルネットワーク学習手段95
は、ニューロ入力項をエンジン1への実燃料噴射量Gf
の時系列データ(Gf(k)、Gf(k−1)、…)
と、空燃比A/Fの時系列データ(A/F(k)、A/
F(k−1)、…)とし、出力を定常時の空燃比が目標
空燃比A/Fref となる予測定常燃料噴射量Gfsnnと
する定常ニューロ93の結合係数を、状態判定手段51
で定常状態と判定されたときのみ、学習切り替え手段9
11で選択され、目標空燃比A/Fref と実空燃比A/
Fとの偏差eと、ヤコビアン算出手段92で求められる
システムヤコビアン∂(A/F)/∂Gfとを用い次式
により修正する。 ΔWs=αs・{∂GfNN/∂Ws}・{∂(A/F )/∂Gf}・e …(19−1) 尚、ニューロ入力項にエンジン1の運転状態や環境状態
を示す他のパラメータ、例えば回転数Ne,吸入空気圧
Pb,吸入空気温TA,冷却水温TW等を加えた構成と
しても良い。
【0053】同様に過渡ニューラルネットワーク学習手
段96においても、次式により過渡ニューロ94の結合
係数を修正する。 ΔWd=αd・{∂GfNN/∂Wd}・{∂(A/F) /∂Gf}・e …(20−1) 定常補正係数算出手段97、及び過渡補正係数算出手段
98は、予測燃料噴射量GfNNと実燃料噴射量Gfよ
り,第1の実施の形態で示した式(4−1)と同様の方
法により、定常燃料補正係数推定値Ksnnと、過渡燃料
補正係数推定値Kdnnを算出する。
【0054】定常マップ修正手段99、又は過渡マップ
修正手段910は、状態判定手段51で定常状態、若し
くは過渡状態と判定されたときに、定常判定タイミング
または過渡判定タイミングの運転状態に対応するマップ
格納手段3の定常補正係数マップ又は過渡補正係数マッ
プの値を、第2の実施の形態で示した式(8−1)(8
−2)、式(9−1)、及び式(10−1)から(10−
4)と同様の方法により修正する。
【0055】以上の構成の様に、この空燃比制御装置A
6では、定常・過渡の小さなニューラルネットワーク規
模としたので、学習収束時間を短縮すると共に、オンラ
インで制御パラメータのマップ値を安定に自動修正する
ことができ、良好な制御を達成することが可能となる。
【0056】(実施の形態7)上述の空燃比制御装置A
6では、非線形性の強い対象に対して良好な制御が得ら
れるが、順モデルニューロの開発に時間が掛かると共
に、2つ以上のニューロ演算が必要となりCPU上での
処理負荷も大きい。そこで、第7の実施の形態として、
システムヤコビアンを順モデルニューロ以外で求め、処
理負荷の低減を図ることを可能とした空燃比制御装置A
7について、図面を参照しつつ説明する。図10に空燃
比制御装置A7のシステム構成図を示す。この空燃比制
御装置A7は、エンジン1の出力である空燃比A/Fが
目標空燃比A/Fref となるような燃料噴射量Gfbを
算出する制御量演算手段101と、制御対象であるエン
ジン1の動特性を同定する同定手段102と、同定手段
102により得られたシステムパラメータを用い、制御
量演算手段101で用いる制御パラメータを修正する制
御パラメータ修正手段103と、同定手段102で求め
たシステムパラメータを用い、制御対象の入力である実
燃料噴射量Gfから出力である空燃比A/Fまでの入出
力感度特性を示すシステムヤコビアン∂(A/F)/∂
Gfを算出するヤコビアン算出手段104と、目標空燃
比A/Fref と実空燃比A/Fとの偏差eが0となるよ
うな予測燃料噴射量GfNNを出力する逆モデルニューロ
105をオンラインで学習する逆モデルニューラルネッ
トワーク学習手段106と、前記逆モデルニューロ10
5の出力である予測燃料噴射量GfNNと制御量演算手段
101の出力である燃料噴射量Gfbを加算し、実際の
エンジンへ噴射する実燃料噴射量Gfを演算する燃料加
算手段107とを有する構成とする。
【0057】同定手段102は、エンジン1への入力で
ある実燃料噴射量Gfの時系列データ(Gf(k)、G
f(k−1)、…)と、出力である実空燃比A/Fとの
時系列データ(A/F(k)、A/F(k−1)、…)
より、最小二乗アルゴリズムを用いてシステムパラメー
タの同定を行う。この方法について以下説明する。ま
ず、制御対象の動特性が、次式で表されるとする。 A/F(k+1)=A・A/F(k)+B・Gf(k) …(21−1) A(z-1)=a0+a1z-1+…+am−1z-m+1…(21−2) B(z-1)=b0+b1z-1+…+bn−1z-n+1…(21−3) ([a0, a1, …,am−1,b0,b1,…,bn
−1]は未知パラメータ、z-1は時間遅れ演算子であ
る。) ここで、以下のベクトルを定義する。 θ=[a0, a1, …,am−1,b0,b1,…,bn−1]-T…(22−1) v(k)= [A/F(k),A/F(k-1),…,A/F(k-m+1),Gf(k),Gf(k-1),…,Gf(k-n+1)]-T …(22−2) この時、式(21−1)から(21−3)は、次式で書
き直せる。 A/F(k+1)=VT (k)・ θ …(23−1) θとv(k)に対し、以下の評価関数Jを考える。 J=(A/Fk −Vk ・θ)T (A/Fk −Vk ・θ) …(24−1) A/Fk =[A/F(1),A/F(2),…,A/F(k)]T …(24 −2) Vk =[V(1),V(2),…,V(k)]T …(24−3) 上記、評価関数を最小とするθの推定値θ*が、次式の
繰り返し最小二乗推定法を用い算出できる。 θ*(k+1)= θ*(k)+ [Γ(k)V(k+a) [A/Fref(k+1)-V(k+1)θ*(k) ]]/ [1+V T (k+1) Γ (k)V(k+1) ] …(25−1) Γ(k+1)=Γ(k)-[ Γ(k)V(k+1)VT (k+1) Γ(k) ]/ [1+V T (k+1) Γ(k)V(k+1 ) ] …(25−2) θ*(k)= [a0*(k), …,am-1*(k),b0*(k),…,bn-1*(k) ]T …(25−3) (Γ(k)は適応ゲインである。) この様に同定手段102の入力をV(k)として未知パ
ラメータθが逐次推定できる。
【0058】制御パラメータ修正手段103は、前記同
定手段102で求められるシステムパラメータを用い、
例えば次式により逐次修正する。 Gfb(k)=(1/b0*(k)) [b1*(k)Gf(k-1)+…1+bn-1*(k)Gf(k-n+1) +a0*(k)A/F(k)+…+am-1*(k)A/F(k-m+1)-A/Fref(k+1) ] …(26−1) ヤコビアン算出手段104は、同定手段102で算出さ
れるシステムパラメータを用い、次式により近似計算す
る。 ∂(A/FNN)/∂Gf≒∂(A/Fid)/∂Gf=∂[V T (k) ・ θ*(k)]/ ∂Gf …(27−1 ) 逆モデルニューロ104は、ニューロ入力項を実燃料噴
射量Gfの時系列データ(A/F(k)、A/F(k−
1)、…)と、空燃比A/Fの時系列データ(Gf
(k)、Gf(k−1)、…)と、目標空燃比A/Fre
f (k+1 )とし、出力を予測燃料噴射量GfNNとする。
【0059】逆モデルニューラルネットワーク学習手段
106は、逆モデルニューロ105の結合係数を、目標
空燃比A/Fref と実空燃比A/Fとの偏差eと、ヤコ
ビアン算出手段104で求められるシステムヤコビアン
∂(A/F)/∂Gfの近似値とを用い以下の式により
修正する。 ΔW=α・{∂GfNN/∂W}・{∂(A/F)/∂Gf}・e…(28−1) この空燃比制御装置A7は、以上の構成とすることで、
最小二乗同定によりシステムヤコビアンの近似計算がで
きるので、順モデルニューラルネットワークの学習が必
要なくなり、全システムのネットワーク規模を小さくで
き、逆モデルニューロの学習時間を短縮できるととも
に、CPU負荷を低減できる。尚、逆モデルニューラル
ネットワーク学習手段106において、図11に示すよ
うに、逆モデルニューロ105の結合係数を、目標空燃
比A/Fref と実空燃比A/Fとの偏差eを0とする制
御量演算手段101の出力値であるフィードバック制御
量Gfbにより修正する構成としても良い。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から、本発明は以下のような
効果を奏する。本発明に係る空燃比制御装置を、請求項
1ないし請求項3に記載のように構成することにより、
逆モデルニューロの出力値を用い、マップ修正手段で、
制御量演算手段で算出される燃料噴射量が予測燃料噴射
量となるような制御パラメータを逆算し、逆モデルニュ
ーロが算出されたタイミングの運転状態に対応する制御
パラメータのマップ値を修正することが出来、又、オン
ラインで実空燃比が目標空燃比となる燃料噴射量を算出
する制御パラメータの自動チューニングを行うことがで
きる。
【0061】本発明に係る空燃比制御装置を請求項4な
いし請求項5に記載のように構成することにより、任意
の時刻での運転状態を表す回転数と吸入空気圧を検出
し、パラメータ推定ニューロにより任意の時刻のタイミ
ングで作成されたニューロ入力データを用いてパラメー
タ推定値を算出し、パラメータ算出手段で、検出された
回転数と吸入空気量を用いて任意の時刻における制御パ
ラメータを算出し、マップ更新手段により、マップ修正
量を算出し、該当するマップ値を修正するので、事前に
エンジンモデルを構築することなく、1つのニューロの
オンライン学習のみで、良好な制御を達成することがで
きる複数の制御パラメータを自動チューニングできる。
【0062】本発明に係る空燃比制御装置を請求項6な
いし請求項8に記載のように構成することにより、逆モ
デルを表すニューロを定常状態と過渡状態の2つに分け
ることができ、1つの大きな規模のニューロで学習する
よりも、2つの小さな規模のニューロをそれぞれの状況
に応じて学習する方が、収束時間が短く、且つニューロ
の実行時間も短縮できるという効果を得る。
【0063】また、本発明に係る空燃比制御装置を請求
項9ないし請求項13に記載のように構成することによ
り、定常状態と過渡状態の2つのニューロに分けること
ができ、定常時の燃料補正係数と過渡時の燃料補正係数
をオンラインで同時に自動チューニングすることができ
る。
【0064】本発明に係る空燃比制御装置を請求項14
ないし請求項18に記載のように構成することにより、
ヤコビアン算出手段により、順モデルニューロを用いて
逆モデルニューラルネットワークの学習に必要なシステ
ムヤコビアンを導出し、マップを修正していくので、非
線形性の強い対象にも制御パラメータのオンライン自動
調整が可能となり、実空燃比が目標空燃比となる燃料噴
射量の修正を行うことができる。
【0065】本発明に係る空燃比制御装置を請求項19
ないし請求項27に記載のように構成することにより、
定常状態、及び過渡状態の小さなニューラルネットワー
ク規模とし、学習収束時間を短縮すると共に、オンライ
ンで制御パラメータのマップ値を安定に自動修正するこ
とができ、良好な制御を達成することが可能となる。
【0066】本発明に係る空燃比制御装置を請求項28
ないし請求項30に記載のように構成することにより、
同定手段により、エンジンへの入力である実燃料噴射量
の時系列データと、出力である実空燃比の時系列データ
により、最小二乗アルゴリズムを用いてシステムパラメ
ータの同定を行い、このパラメータを用いてシステムヤ
コビアンの近似計算ができるため、順モデルニューラル
ネットワークの学習が必要なくなり、全システムのネッ
トワーク規模を小さくでき、逆モデルニューロの学習時
間を短縮できるとともに、CPU負荷を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るシステム構
成図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係る逆モデルニ
ューロ構成説明図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態に係るシステム構
成図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係るマップ更新
フローチャートである。
【図5】 本発明の第3の実施の形態に係るシステム構
成図である。
【図6】 本発明の第4の実施の形態に係るシステム構
成図である。
【図7】 本発明の第5の実施の形態に係るシステム構
成図である。
【図8】 本発明の第5の実施の形態に係る順モデルニ
ューラルネットワーク学習概念図である。
【図9】 本発明の第6の実施の形態に係るシステム構
成図である。
【図10】 本発明の第7の実施の形態に係るシステム
構成図である。
【図11】 本発明の第7の実施の形態の別形態に係る
システム構成図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 制御量演算手段 3 マップ格納手段 4 逆モデルニューロ 5 逆モデルニューラルネットワーク学習手段 6 マップ修正手段 31 パラメータ推定ニューロ 32 オンライン学習手段 33 パラメータ算出手段 34 マップ更新手段 51 状態判定手段 52 定常燃料算出ニューラルネットワーク 53 過渡燃料算出ニューラルネットワーク 54 学習切り替え手段 55 定常ニューロ学習手段 56 過渡ニューロ学習手段 57 燃料噴射手段 61 定常係数算出ニューラルネットワーク 62 過渡係数算出ニューラルネットワーク 63 定常ニューラルネットワーク学習手段 64 過渡ニューラルネットワーク学習手段 65 パラメータ加算手段 66 補正係数マップ修正手段 71 順モデルニューロ 72 ヤコビアン算出手段 73 逆モデルニューロ 74 逆モデルニューラルネットワーク学習手段 75 マップ修正手段 93 定常ニューロ 94 過渡ニューロ 97 定常補正係数算出手段 98 過渡補正係数算出手段 99 定常マップ修正手段 910 過渡マップ修正手段 102 同定手段 103 制御パラメータ修正手段 104 ヤコビアン算出手段 105 逆モデルニューロ 106 逆モデルニューラルネットワーク学習手段 107 燃料加算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 324 F02D 45/00 324 362 362H 364 364H G05B 11/36 G05B 11/36 M 501 501F 13/02 13/02 D L Fターム(参考) 3G084 BA09 BA13 DA00 DA04 DA25 EB00 EB02 EB06 EB11 EB17 EC04 FA02 FA10 FA11 FA20 FA29 FA33 3G301 JA00 KA11 MA11 NA09 NB02 NC02 ND00 ND01 ND21 ND45 PA07Z PA10Z PA11Z PD04A PD04Z PE01Z PE08Z 5H004 GA18 GB12 HA02 HA13 HB01 HB03 HB04 HB07 HB08 JA13 JB07 KA32 KA61 KA62 KC12 KC24 KC28 KC39 KD33 KD46 LB08 LB09 LB10 MA04

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃料噴射装置において、 エンジンへの実燃料噴射量を算出する制御量演算手段
    と、 前記制御量演算手段で用いる複数のパラメータをマップ
    として格納しているマップ格納手段と、 任意の時点における環境条件と運転条件において、目標
    空燃比と実空燃比との偏差が0となるような予測燃料噴
    射量を出力する逆モデルニューロをオンラインで学習す
    る逆モデルニューラルネットワーク学習手段と、 前記逆モデルニューロの出力である予測燃料噴射量を用
    いて、前記マップ格納手段で格納されている、任意の制
    御パラメータのマップ値を修正するマップ修正手段と、
    を有することを特徴とする、 空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空燃比制御装置におい
    て、 前記逆モデルニューラルネットワーク学習手段は、 ニューロ入力を実燃料噴射量と空燃比の時系列データ、
    出力を予測燃料噴射量、とする逆モデルニューロの結合
    係数を、 目標空燃比と実空燃比との偏差を0とする前記制御量演
    算手段で算出されるフィードバック制御量を用い修正す
    ること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の空燃比制
    御装置において、 前記マップ修正手段は、 前記制御量演算手段で算出される燃料噴射量が、前記逆
    モデルニューロの出力である予測燃料噴射量となるよう
    な制御パラメータを算出し、 前記逆モデルニューロが算出されたタイミングの運転状
    態に対応する、前記制御パラメータのマップ値を修正す
    ること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  4. 【請求項4】内燃機関の燃料噴射装置において、 エンジンへの実燃料噴射量を算出する制御量演算手段
    と、 前記制御量演算手段で用いる複数のパラメータをマップ
    として格納しているマップ格納手段と、 前記制御パラメータの内、少なくとも1つのパラメータ
    推定値を出力するパラメータ推定ニューロをオンライン
    で学習するオンライン学習手段と、 現在の運転条件での制御パラメータを前記マップの出力
    値より算出し前記制御量演算手段へ出力するパラメータ
    算出手段と、 前記パラメータ推定ニューロの出力値であるパラメータ
    推定値と、前記制御パラメータ算出手段で算出された制
    御パラメータを用い、前記マップ格納手段に格納値され
    ている、任意の制御パラメータのマップ値を更新するマ
    ップ更新手段と、 を有することを特徴とする、 空燃比制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の空燃比制御装置におい
    て、 前記オンライン学習手段は、 ニューロ入力を実燃料噴射量と空燃比の時系列データと
    目標空燃比とし、出力を制御パラメータ推定値とする、
    パラメータ推定ニューロの結合係数を、 目標空燃比と実空燃比との偏差を0とする前記制御量演
    算手段で算出されるフィードバック制御量を用い修正す
    ること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関の燃料噴射装置において、 目標空燃比と実空燃比との偏差を0とする燃料噴射量を
    算出する制御量演算手段と、 エンジン状態が定常状態か過渡状態かを判定する状態判
    定手段と、 定常状態の予測燃料噴射量を推定する定常燃料算出ニュ
    ーロと、 過渡状態の予測燃料噴射量を推定する過渡燃料算出ニュ
    ーロと、 前記状態判定手段の判定結果に基づき、学習するニュー
    ロを切り換える学習切り替え手段と、 前記学習切り替え手段により、定常状態時は、前記定常
    燃料算出ニューロをオンラインで学習する定常ニューラ
    ルネットワーク学習手段と、 前記学習切り替え手段により、過渡状態時は、前記過渡
    燃料算出ニューロをオンラインで学習する過渡ニューラ
    ルネットワーク学習手段と、 前記制御量演算手段の出力値と、前記定常燃料算出ニュ
    ーロの出力値と、前記過渡燃料算出ニューロの出力値
    と、を加算し、エンジンへの実燃料噴射量を算出する燃
    料噴射手段と、 を有することを特徴とする、 空燃比制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の空燃比制御装置におい
    て、 前記定常ニューラルネットワーク学習手段は、 ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と空燃比の時
    系列データと目標空燃比とし、出力を定常時の空燃比が
    目標空燃比となる予測定常燃料噴射量とする、定常燃料
    算出ニューロの結合係数を、 前記状態判定手段で定常状態と判定された時のみ、目標
    空燃比と実空燃比との偏差を0とする前記制御量演算手
    段で算出されるフィードバック制御量を用い修正するこ
    と、 を特徴とする空燃比制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載の空燃比制
    御装置において、 前記過渡ニューラルネットワーク学習手段は、 ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と空燃比の時
    系列データとし、出力を過渡時の空燃比が目標空燃比と
    なる予測過渡燃料噴射量とする、過渡燃料算出ニューロ
    の結合係数を、 前記状態判定手段で過渡状態と判定された時のみ、目標
    空燃比と実空燃比との偏差を0とする前記制御量演算手
    段で算出されるフィードバック制御量を用い修正するこ
    と、 を特徴とする空燃比制御装置。
  9. 【請求項9】 内燃機関の燃料噴射装置において、 目標空燃比と実空燃比との偏差を0とする実燃料噴射量
    を算出する制御量演算手段と、 前記制御量演算手段の複数の燃料補正係数を補正係数マ
    ップとして格納している補正係数マップ格納手段と、 エンジン状態が定常状態か過渡状態かを判定する状態判
    定手段と、 定常燃料補正係数を推定する定常係数算出ニューロと、 過渡燃料補正係数を推定する過渡係数算出ニューロと、 前記状態判定手段の判定結果に基づき、学習するニュー
    ロを切り換える学習切り替え手段と、 前記学習切り替え手段により、定常状態時は、前記定常
    係数算出ニューロをオンラインで学習する定常ニューラ
    ルネットワーク学習手段と、 前記学習切り替え手段により、過渡状態時は、前記過渡
    係数算出ニューロをオンラインで学習する過渡ニューラ
    ルネットワーク学習手段と、 前記定常係数算出ニューロの出力値と、前記過渡係数算
    出ニューロの出力値に、前記補正係数マップ格納手段で
    格納されている各定常補正係数マップ、及び過渡補正係
    数マップを用いて運転状態に応じ算出される各定常燃料
    補正係数、及び過渡燃料補正係数をそれぞれ加算してえ
    られた加算値を、前記制御量演算手段へ新たな制御パラ
    メータとして引き渡すパラメータ加算手段と、 前記加算値を用いて前記補正係数マップ格納手段に格納
    されている各補正係数マップ値を修正する補正係数マッ
    プ修正手段と、 を有することを特徴とする、 空燃比制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし請求項9のいずれか1
    項に記載の空燃比制御装置において、 前記状態判定手段は、 スロットル開度変化速度、又はエンジン回転数変化速度
    の一方、若しくは両方を用いて、制御対象が定常状態で
    あるか過渡状態であるか、判定を行うこと、 を特徴とする空燃比制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項6ないし請求項10のいずれか
    1項に記載の空燃比制御装置において、 前記状態判定手段は、 実空燃比変化速度を用いて、制御対象が定常状態である
    か過渡状態であるか、判定を行うこと、 を特徴とする空燃比制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし請求項11のいずれか
    1項に記載の空燃比制御装置において、 前記定常ニューラルネットワーク学習手段は、 ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と空燃比の時
    系列データと目標空燃比とし、出力を定常時の空燃比が
    目標空燃比となる定常燃料補正係数推定値とする定常係
    数算出ニューロの結合係数を、 前記学習切り替え手段により前記状態判定手段で定常状
    態と判定された時のみ、目標空燃比と実空燃比との偏差
    を0とする、前記制御量演算手段で算出されるフィード
    バック制御量を用い修正すること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項9ないし請求項12のいずれか
    1項に記載の空燃比制御装置において、 前記過渡ニューラルネットワーク学習手段は、 ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と空燃比の時
    系列データと目標空燃比とし、出力を過渡時の空燃比が
    目標空燃比となる過渡燃料補正係数推定値とする、過渡
    係数算出ニューロの結合係数を、 前記学習切り替え手段により前記状態判定手段で過渡状
    態と判定された時のみ、目標空燃比と実空燃比との偏差
    を0とする、前記制御量演算手段で算出されるフィード
    バック制御量を用い修正すること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  14. 【請求項14】 内燃機関の燃料噴射装置において、 エンジンへの実燃料噴射量を算出する制御量演算手段
    と、 前記制御量演算手段の複数のパラメータをマップとして
    格納しているマップ格納手段と、 制御対象である出力を空燃比とするエンジン動特性モデ
    ルを学習した順モデルニューロと、 前記順モデルニューロより、制御対象の入力である燃料
    噴射量から制御対象の出力である空燃比までの入出力感
    度特性を示すシステムヤコビアンを算出するヤコビアン
    算出手段と、 目標空燃比と実空燃比との偏差が0となるような予測燃
    料噴射量を出力する逆モデルニューロをオンラインで学
    習する逆モデルニューラルネットワーク学習手段と、 前記逆モデルニューロの出力である予測燃料噴射量よ
    り、前記マップ格納手段に格納されている、任意の制御
    パラメータのマップ値を修正するマップ修正手段と、 を有することを特徴とする、 空燃比制御装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の空燃比制御装置に
    おいて、 前記順モデルニューロは、 ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と空燃比の時
    系列データとし、出力を予測空燃比として予め学習した
    ものを用いること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  16. 【請求項16】 請求項14又は請求項15に記載の空
    燃比制御装置において、 前記ヤコビアン算出手段は、 前記順モデルニューロの出力及び結合係数を用いて前記
    システムヤコビアンを算出すること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  17. 【請求項17】 請求項14ないし請求項16のいずれ
    か1項に記載の空燃比制御装置において、 前記逆モデルニューラルネットワーク学習手段は、 ニューロ入力を実燃料噴射量と空燃比の時系列データと
    し、出力を予測燃料噴射量とする逆モデルニューロの結
    合係数を、 目標空燃比と実空燃比との偏差と、前記ヤコビアン算出
    手段で求められるシステムヤコビアンと、を用い修正す
    ること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  18. 【請求項18】 請求項14ないし請求項17のいずれ
    か1項に記載の空燃比制御装置において、 前記補正係数マップ修正手段は、 前記制御量演算手段で算出される燃料噴射量が前記逆モ
    デルニューロの出力である予測燃料噴射量となるように
    制御パラメータを算出し、 前記逆モデルニューロが算出されたタイミングの運転状
    態に対応する前記制御パラメータのマップ値を修正する
    こと、 を特徴とする空燃比制御装置。
  19. 【請求項19】 内燃機関の燃料噴射装置において、 目標空燃比と実空燃比との偏差を0とする燃料噴射量を
    算出する制御量演算手段と、 前記制御量演算手段の複数の定常燃料補正係数を定常係
    数マップとして、また複数の過渡燃料補正係数を過渡係
    数マップとして格納している定常・過渡係数マップ格納
    手段と、 制御対象である出力を空燃比とするエンジン動特性モデ
    ルを学習した順モデルニューロと、 前記順モデルニューロより制御対象の入力である燃料噴
    射量から出力である空燃比までの入出力感度特性を示す
    システムヤコビアンを算出するヤコビアン算出手段と、 エンジン状態が定常状態か過渡状態かを判定する状態判
    定手段と、 定常状態の予測燃料噴射量を推定する定常ニューロと、 過渡状態の予測燃料噴射量を推定する過渡ニューロと、 前記状態判定手段の判定結果に基づき、学習するニュー
    ロを切り換える学習切り替え手段と、 前記学習切り替え手段により、定常状態時は、前記定常
    ニューロをオンラインで学習する定常ニューラルネット
    ワーク学習手段と、 前記学習切り替え手段により、過渡状態時は、前記過渡
    ニューロをオンラインで学習する過渡ニューラルネット
    ワーク学習手段と、 前記定常ニューロの出力値より定常燃料補正係数推定値
    を算出する定常補正係数算出手段と、 前記過渡ニューロの出力値より過渡燃料補正係数推定値
    を算出する過渡補正係数算出手段と、 前記定常燃料補正係数推定値より前記定常係数マップを
    修正する定常係数マップ修正手段と、 前記過渡燃料補正係数推定値より前記過渡係数マップを
    修正する過渡係数マップ修正手段と、 を有することを特徴とする、 空燃比制御装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の空燃比制御装置に
    おいて、 前記順モデルニューロは、 ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と空燃比の時
    系列データとし、出力を予測空燃比として予め学習した
    ものを用いること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  21. 【請求項21】 請求項19又は請求項20に記載の空
    燃比制御装置において、 前記ヤコビアン算出手段は、 前記順モデルニューロの出力及び結合係数を用いて前記
    システムヤコビアンを算出すること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  22. 【請求項22】 請求項19ないし請求項21のいずれ
    か1項に記載の空燃比制御装置において、 前記状態判定手段は、 スロットル開度変化速度又はエンジン回転数変化速度の
    一方、若しくは両方を用いて、制御対象が定常状態であ
    るか過渡状態であるか、判定を行うこと、 を特徴とする空燃比制御装置。
  23. 【請求項23】 請求項19ないし請求項22のいずれ
    か1項に記載の空燃比制御装置において、 前記状態判定手段は、 実空燃比変化速度を用いて、制御対象が定常状態である
    か過渡状態であるか、判定を行うこと、 を特徴とする空燃比制御装置。
  24. 【請求項24】 請求項19ないし請求項23のいずれ
    か1項に記載の空燃比制御装置において、 前記定常ニューラルネットワーク学習手段は、 ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と空燃比の時
    系列データとし、出力を定常時の空燃比が目標空燃比と
    なる予測定常燃料噴射量とする、定常ニューロの結合係
    数を、 前記状態判定手段で定常状態と判定された時のみ前記学
    習切り替え手段により選択され、目標空燃比と実空燃比
    との偏差と、前記ヤコビアン算出手段で求められるシス
    テムヤコビアンと、を用い修正すること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  25. 【請求項25】 請求項19ないし請求項24のいずれ
    か1項に記載の空燃比制御装置において、 前記過渡ニューラルネットワーク学習手段は、 ニューロ入力をエンジンへの実燃料噴射量と空燃比の時
    系列データとし、出力を過渡時の空燃比が目標空燃比と
    なる予測過渡燃料噴射量とする、過渡ニューロの結合係
    数を、 前記状態判定手段で過渡状態と判定された時のみ前記学
    習切り替え手段により選択され、目標空燃比と実空燃比
    との偏差と、前記ヤコビアン算出手段で求められるシス
    テムヤコビアンと、を用い修正すること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  26. 【請求項26】 請求項19ないし請求項25のいずれ
    か1項に記載の空燃比制御装置において、 前記定常係数マップ修正手段は、 前記状態判定手段で定常状態と判定された時に前記制御
    量演算手段で算出される燃料噴射量が、前記定常ニュー
    ロの出力である予測定常燃料噴射量となるように、定常
    燃料補正係数推定値を逆算し、 前記定常判定タイミングの運転状態に対応する前記定常
    係数マップを修正すること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  27. 【請求項27】 請求項19ないし請求項26のいずれ
    か1項に記載の空燃比制御装置において、 前記過渡係数マップ修正手段は、 前記状態判定手段で過渡状態と判定された時に前記制御
    量演算手段で算出される燃料噴射量が、前記過渡ニュー
    ロの出力である予測過渡燃料噴射量となるように過渡燃
    料補正係数推定値を逆算し、 前記過渡判定タイミングの運転状態に対応する前記過渡
    係数マップを修正すること、 を特徴とする空燃比制御装置。
  28. 【請求項28】 内燃機関の燃料噴射装置において、 エンジン出力である空燃比が目標空燃比となるような燃
    料噴射量を算出する制御量演算手段と、 制御対象であるエンジンの動特性を同定する同定手段
    と、 前記同定手段により得られたシステムパラメータを用
    い、前記制御量演算手段で用いる制御パラメータを修正
    する制御パラメータ修正手段と、 前記同定手段によりえられたシステムパラメータを用
    い、制御対象の入力である燃料噴射量から、制御対象の
    出力である空燃比までの入出力感度特性を示すシステム
    ヤコビアンを算出するヤコビアン算出手段と、 前記目標空燃比と実空燃比との偏差が0となるような予
    測燃料噴射量を出力する逆モデルニューロをオンライン
    で学習する逆モデルニューラルネットワーク学習手段
    と、 前記逆モデルニューロの出力である予測燃料噴射量と、
    前記制御量演算手段の出力である燃料噴射量を加算し、
    実際にエンジンへ噴射する実燃料噴射量を演算する燃料
    加算手段と、 を有することを特徴とする、 空燃比制御装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の空燃比制御装置に
    おいて、 前記同定手段は、 エンジンへの入力である実燃料噴射量と、エンジンへの
    出力である実空燃比との時系列データより、最小二乗ア
    ルゴリズムを用いてシステムパラメータの同定を行うこ
    と、 を特徴とする空燃比制御装置。
  30. 【請求項30】 請求項28又は請求項29に記載の空
    燃比制御装置において、 前記逆モデルニューラルネットワーク学習手段は、 ニューロ入力を実燃料噴射量と空燃比の時系列データと
    目標空燃比とし、出力を予測燃料噴射量とする、逆モデ
    ルニューロの結合係数を、 目標空燃比と実空燃比との偏差と、前記ヤコビアン算出
    手段で求められるシステムヤコビアンと、を用い修正す
    ること、 を特徴とする空燃比制御装置。
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