JP2000213104A - 内ダイヤフラム付き鋼管および内ダイヤフラム付き鋼管の製造方法 - Google Patents

内ダイヤフラム付き鋼管および内ダイヤフラム付き鋼管の製造方法

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JP2000213104A
JP2000213104A JP11019196A JP1919699A JP2000213104A JP 2000213104 A JP2000213104 A JP 2000213104A JP 11019196 A JP11019196 A JP 11019196A JP 1919699 A JP1919699 A JP 1919699A JP 2000213104 A JP2000213104 A JP 2000213104A
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diaphragm
welding
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Norio Nakajima
教雄 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内ダイヤフラム方式でありながら、長い一本
ものの鋼管内の任意な位置にダイヤフラムを溶接結合し
てなる内ダイヤフラム付き鋼管および内ダイヤフラム付
き鋼管の製造方法を提供する。 【解決手段】 鋼管1の長さ方向における所定位置の内
面1aに突出部2を形成し、この突出部2に裏当て材3
を係止させた状態で、ダイヤフラム4を鋼管内面1aに
溶接6により一体化して構成した。鋼管1は、一本もの
でよくかつ溶接のための開先加工を不要にでき、各ダイ
ヤフラム4は上下の一箇所のみを溶接すればよいことか
ら、作業は容易であるとともに製作費は安くなる。内ダ
イヤフラム方式でありながら、ダイヤフラム4は、一本
ものの鋼管1における任意な所定位置に溶接結合でき
る。その結果、溶接による結合作業は、溶接材料の使用
量を少なくして安価にかつ迅速に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば鉄骨構造
物の支柱(鋼管)間を梁材により連結する際に、支柱側
の梁材連結位置にダイヤフラムを設けてなる内ダイヤフ
ラム付き鋼管および内ダイヤフラム付き鋼管の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、支柱側に対してダイヤフラムを取
り付ける方式としては、通しダイヤフラム方式や内ダイ
ヤフラム方式などが提供されている。
【0003】このうち通しダイヤフラム方式は、たとえ
ば図7に示されるように、支柱が、その長さ方向におい
て下部支柱51とパネルゾーン用のコラム52と上部支
柱53とに切断(分断)されている。そして下部支柱5
1の上端に、裏当て材を介して下部ダイヤフラム54が
溶接されるとともに、この下部ダイヤフラム54上に裏
当て材を介してコラム52の下端が溶接される。さらに
コラム52の上端に、裏当て材を介して上部ダイヤフラ
ム55が溶接されるとともに、この上部ダイヤフラム5
5上に裏当て材を介して上部支柱53の下端が溶接され
る。
【0004】このようにして形成された支柱56に対す
る梁材(主にH形鋼材)57の連結は、この梁材57の
遊端を、両ダイヤフラム54,55やコラム52に溶接
することで行っていた。そして両ダイヤフラム54,5
5は、応力の伝達の役目を成していた。
【0005】また内ダイヤフラム方式は、たとえば図8
に示されるように、支柱が、その長さ方向において下部
支柱61と上部支柱62とに切断(分断)されている。
そして下部支柱61内の上部と上部支柱62内の下部と
に、それぞれ裏当て材を介してダイヤフラム63が溶接
結合されている。これら下部支柱61と上部支柱62と
は、直線状に位置されたのち、その遊端間が溶接結合さ
れている。
【0006】このようにして形成された支柱64に対す
る梁材65の連結は、この梁材65の遊端を、上下のダ
イヤフラム63に対向させた状態で、下部支柱61と上
部支柱62との外面に溶接結合することで行われてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成に
おいて、図7に示される通しダイヤフラム方式による
と、支柱(鋼管)56は、短く切断するとともに溶接の
ための開先加工を行い、そして両ダイヤフラム54,5
5は、それぞれ上下の二箇所を溶接することから、作業
が面倒であるとともに製作費が高くなる。
【0008】また図8に示される内ダイヤフラム方式に
よると、ダイヤフラム63は、下部支柱61と上部支柱
62との端部近くしか配置できず、また下部支柱61と
上部支柱62との溶接結合部66を跨いで梁材65が溶
接結合されることから、支柱64は、梁材65の連結位
置に応じて短く切断され、長い一本ものの支柱にはでき
なかった。
【0009】そこで本発明は、内ダイヤフラム方式であ
りながら、長い一本ものの鋼管内の任意な位置にダイヤ
フラムを溶接結合してなる内ダイヤフラム付き鋼管およ
び内ダイヤフラム付き鋼管の製造方法を提供することを
目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の内ダイヤフラム
付き鋼管は、鋼管の長さ方向における所定位置の内面に
突出部を形成し、この突出部に裏当て材を係止させた状
態で、ダイヤフラムを鋼管内面に溶接により一体化して
構成したことを特徴としたものである。
【0011】したがって請求項1の発明によると、鋼管
(支柱)は、一本ものでよくかつ溶接のための開先加工
を不要とし、そして各ダイヤフラムは上下の一箇所のみ
を溶接すればよいことになる。また内ダイヤフラム方式
でありながら、ダイヤフラムは、一本ものの鋼管におけ
る任意な所定位置に溶接結合し得る。
【0012】また請求項2記載の内ダイヤフラム付き鋼
管の製造方法は、鋼管と、予め裏当て材が一体化された
ダイヤフラムとが準備され、まず鋼管内へ突出部形成手
段を挿入させて、鋼管長さ方向における所定位置の内面
に突出部を形成し、次いで、ダイヤフラム供給手段によ
りダイヤフラムを鋼管内へ挿入させて、このダイヤフラ
ムと一体の裏当て材を突出部に係止させ、そして、溶接
手段を鋼管内へ挿入させて、ダイヤフラムを鋼管内面に
溶接結合させることを特徴としたものである。
【0013】したがって請求項2の発明によると、内ダ
イヤフラム付き鋼管を容易にして確実に製造し得る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
四角形の角形鋼管を採用した状態として、図1〜図5に
基づいて説明する。
【0015】図1〜図3において、1は横断面で四角筒
状の鋼管(支柱)であって、その長さ方向における所定
の複数位置には、それぞれ内面1aに突出部2が形成さ
れている。ここで突出部2は、周方向の複数箇所、すな
わち四角状の内面1aにおける各面の二箇所に形成され
ている。予め裏当て材3が溶接5により一体化されてい
るダイヤフラム4が、前記突出部2に裏当て材3を係止
させた状態で、内面1aに溶接6により一体化されてい
る。以上により内ダイヤフラム付き鋼管(内ダイヤフラ
ム付き支柱)7を構成し得る。
【0016】次に、かかる内ダイヤフラム付き鋼管7の
製造方法を、図4、図5に基づいて説明する。すなわち
図4に示すように、製造設備10は、鋼管支持手段1
1、ダイヤフラム供給手段21、溶接手段31、これら
ダイヤフラム供給手段21と溶接手段31との作用位置
切換え手段41などにより構成され、ここでは溶接手段
31が突出部形成手段も兼ねている。
【0017】前記鋼管支持手段11は、ベース枠12
と、このベース枠12に横方向軸13を介して連結され
て起立横倒自在な鋼管支持枠14と、この鋼管支持枠1
4を起立横倒させるためにベース枠12との間に設けら
れたシリンダー装置15などにより構成されている。こ
こで鋼管支持枠14には、起立姿勢において鋼管1の下
端面1bを受止める下端受け面14bと、鋼管1の一外
面1cを受止める側部受け面14cとが、L字状に形成
されている。
【0018】なお鋼管支持枠14には、起立姿勢におい
て鋼管1が倒れたりすることを防止するために、クラン
プ装置や吸着装置(磁石形式など)が、必要に応じて設
けられている。
【0019】そして鋼管支持手段11の側方には、横倒
姿勢における鋼管支持枠14との間で鋼管1の受け渡し
が可能な鋼管搬入出手段18が設けられている。この鋼
管搬入出手段18は、たとえばローラコンベヤからな
り、その際に鋼管支持枠14の側部受け面14cをロー
ラ群により形成してもよい。
【0020】前記ダイヤフラム供給手段21と溶接手段
31とは、起立姿勢の鋼管1に対して上方から作用自在
に構成され、そして作用位置切換え手段41により択一
的に作用位置へ切換えられる。
【0021】この作用位置切換え手段41は台車形式で
あって、その台車本体42は、車輪43を介してレール
44に支持案内されることで、一定経路上において横方
向に移動自在とされており、そして横方向に往復移動さ
せるための移動装置45が設けられている。ここで移動
装置45としては、ねじ軸送り形式やシリンダー形式な
どが採用されている。そして台車本体42に、ダイヤフ
ラム供給手段21と溶接手段31とが、所定の間隔Pを
置いて配設されている。
【0022】すなわちダイヤフラム供給手段21は、台
車本体42に設けられた上下方向のガイド体22と、こ
のガイド体22に案内される昇降体23と、この昇降体
23の側面に形成された上下方向のラック部24と、台
車本体42上に搭載された正逆回転自在な回転駆動装置
25と、この回転駆動装置25の出力軸26に取り付け
られかつ前記ラック部24に噛合されるピニオン27
と、前記昇降体23の下端に設けられた保持装置28な
どにより構成されている。
【0023】ここで、予め裏当て材3が溶接5により一
体化されているダイヤフラム4は、四角筒状の鋼管1に
合わせて四角板状に形成されており、そして中央部分に
は貫通部4Aが形成されている。そして裏当て材3は矩
形リング状であって、その外周がダイヤフラム4の外周
から突出される状態で、溶接5により一体化されてい
る。さらに裏当て材3の非係止側(ダイヤフラム4側)
における外側のコーナ部分はカット面3aに形成されて
おり、またダイヤフラム4の同じ側のコーナ部分もカッ
ト面4aに形成されている。
【0024】前記貫通部4Aに対して前記保持装置28
が作用されることで、ダイヤフラム4の保持が行われ
る。その際に保持(クランプ)は、図5(a)の仮想線
に示されるように、ダイヤフラム4が傾斜された状態で
行われ、以て裏当て材3の外周が鋼管内面1aに摺接し
難い形態で挿入されるように構成されている。
【0025】前記溶接手段31は、台車本体42に設け
られた上下方向のガイド体32と、このガイド体32に
案内される昇降体33と、この昇降体33の側面に形成
された上下方向のラック部34と、台車本体42上に搭
載された正逆回転自在な回転駆動装置35と、この回転
駆動装置35の出力軸36に取り付けられかつ前記ラッ
ク部34に噛合されるピニオン37と、前記昇降体33
の下端に設けられた溶接ロボット38などにより構成さ
れている。
【0026】ここで溶接ロボット38は、溶接トーチ
(ワイヤー)の旋回や向き調整が可能であって、さらに
撮像装置39により溶接状況を把握しながら自動作業を
可能とされている。なお溶接は、一電極方式または二電
極方式のいずれであってもよい。
【0027】以下に、上記した製造設備10を使用して
の内ダイヤフラム付き鋼管7の製造作用を説明する。す
なわち図4の仮想線に示すように、鋼管支持手段11に
おけるシリンダー装置15の伸展により、鋼管支持枠1
4を横方向軸13の周りに横倒させた状態で、横向きの
鋼管1が、鋼管搬入出手段21を介して鋼管支持枠14
の側部受け面14c上に搬入される。ここで鋼管1は、
主として極肉厚大径の四角形鋼管であって、そのサイズ
は、たとえば、板厚tは16〜60mm、材質はSN40
0B〜SN490BやSM520B、外径は450〜8
50mmのものが使用される。
【0028】次いで、図4の実線に示すように、シリン
ダー装置15の収縮により、鋼管支持枠14を横方向軸
13の周りに起立させ、鋼管1の下端面1bを下端受け
面14bに受止めさせる。このとき鋼管1の一外面1c
は側部受け面14cに受止められ、さらにクランプ装置
や吸着装置が作用されて、鋼管1が倒れたりすることが
防止されている。
【0029】このような状態で、まず作用位置切換え手
段41の移動装置45を作動して台車本体42を移動さ
せ、図4の実線に示すように、上昇動姿勢にある溶接手
段31を鋼管1の上方に位置させる。このとき、鋼管1
の管軸心に対して昇降体33の軸心が同心状とされる。
次いで回転駆動装置35によりピニオン37を回転さ
せ、ラック部34を介して昇降体33を下降させる。こ
れにより溶接ロボット38を鋼管1内に入れて下降させ
得る。この下降量は制御部(図示せず。)にて制御さ
れ、以て図4の仮想線に示すように、最下降位置にて停
止される。
【0030】この停止状態で溶接ロボット38を作動さ
せ、以て図5(a)に示すように、溶接により内面1a
上に溶接による突出部2を形成する。この突出部2の形
成は、四面に対して、各面で二箇所ずつスポット溶接的
に行われる。その際に、溶接ロボット38の突出部形成
位置(溶接位置)への移動制御は、撮像装置39により
溶接ロボット38の位置を把握しながら自動的に行われ
る。
【0031】このようにして、鋼管長さ方向における所
定位置となる最下降位置(最下降レベル)の内面1aに
対する突出部2の形成が行われたのち、回転駆動装置3
5によりピニオン37を逆回転させ、昇降体33を上昇
させて、溶接ロボット38を鋼管1内から上方へ抜出さ
せる。
【0032】次いで作用位置切換え手段41の移動装置
45を作動して、台車本体42を所定の間隔Pに相当す
る距離だけ移動させ、鋼管1の上方から溶接手段31を
側方に逃がすとともに、上昇動姿勢にあるダイヤフラム
供給手段21を鋼管1の上方に位置させる。このときダ
イヤフラム供給手段21は、予め裏当て材3が溶接5に
より一体化されているダイヤフラム4を、その貫通部4
Aに保持装置28を作用させることで、傾斜させた状態
で保持している。
【0033】したがって、回転駆動装置25によりピニ
オン27を回転させ、ラック部24を介して昇降体23
を下降させることにより、ダイヤフラム4を鋼管1内に
入れて下降させ得る。その際に鋼管1内への挿入は、ダ
イヤフラム4が傾斜されて、裏当て材3の外周が鋼管内
面1aに摺接し難い形態で、円滑に行われることにな
る。
【0034】ダイヤフラム4の下降量は制御部にて制御
され、以て図5(b)に示すように、ダイヤフラム4と
一体の裏当て材3を前記突出部2に係止させた状態で、
保持装置28による保持が開放される。なお、前述した
ように傾斜して挿入されてきたダイヤフラム4は、突出
部2に係止される前に保持装置28の部分の修正動によ
り水平状とされるか、あるいは保持装置28による保持
が開放されることで自動的に水平状とされる。
【0035】このようにして、鋼管長さ方向における所
定位置となる最下降位置(最下降レベル)に形成された
突出部2にダイヤフラム4側の係止が行われたのち、回
転駆動装置25によりピニオン27を逆回転させ、昇降
体23を上昇させて、保持装置28を鋼管1内から上方
へ抜出させる。
【0036】次いで作用位置切換え手段41の移動装置
45を逆作動して、台車本体42を所定の間隔Pに相当
する距離だけ逆移動させ、鋼管1の上方からダイヤフラ
ム供給手段21を側方に逃がすとともに、上昇動姿勢に
ある溶接手段31を再び鋼管1の上方に位置させる。そ
して回転駆動装置35によりピニオン37を回転させ、
昇降体33を下降させることにより、溶接ロボット38
を鋼管1内で下降させて、その溶接ロボット38をダイ
ヤフラム4側に対向させる。
【0037】この状態で溶接ロボット38を作動させ、
以て図5(c)に示すように、ダイヤフラム4を鋼管内
面1aに溶接結合させる。その際に、溶接ロボット38
による溶接制御は、受像装置39により溶接ロボット3
8の位置を把握しながら自動的に行われる。そして溶接
ロボット38による溶接6は、図3に示すように、裏当
て材3のカット面3aとダイヤフラム4のカット面4a
との存在により、この裏当て材3のカット面3aの部分
への移行もスムースにかつ十分として行われる。すなわ
ち、ダイヤフラム4の厚さの範囲に対して上下両方へ突
出される溶接厚さの溶接6が行われることになる。
【0038】このようにして、鋼管長さ方向における所
定位置となる最下降位置に対するダイヤフラム4の溶接
6を行ったのち、回転駆動装置35の作動により昇降体
33を上昇させて、溶接ロボット38を所定距離上方へ
移動させる。これにより、下から二段目における突出部
2の形成が上述と同様にして行われ、さらに上述と同様
にして、ダイヤフラム4の供給、ならびにダイヤフラム
4の溶接6などが行われる。
【0039】上記のような作用を繰返すことで、図1に
示すような内ダイヤフラム付き鋼管7を形成し得る。す
なわち、内ダイヤフラム付き鋼管7は、一対のダイヤフ
ラム4を一組として上下で四組(複数組)が設けられて
いる。そして各組(上下一対)のダイヤフラム4に対向
させた状態で、内ダイヤフラム付き鋼管7の一〜四の外
面に梁材9が溶接結合されることで、内ダイヤフラム付
き支柱として使用される。
【0040】その際に前述したように(図3に示すよう
に)カット面3a,4aの存在により、ダイヤフラム4
の厚さの範囲に対して上下両方へ突出される溶接厚さの
溶接6が行われていることで、ダイヤフラム4による内
部の補強は十分な厚さで行え、以て溶接結合された梁材
9側の負荷に十分に対抗し得ることになる。
【0041】上述したような実施の形態によると、鋼管
(支柱)1は、一本ものでよくかつ溶接のための開先加
工を不要とし、そして各ダイヤフラム4は上下の一箇所
のみを溶接すればよいことから、作業は容易であるとと
もに製作費は安くなる。また内ダイヤフラム方式であり
ながら、ダイヤフラム4は、一本ものの鋼管1における
任意な所定位置に溶接結合し得る。その結果、溶接によ
る結合作業は、溶接材料の使用量を少なくして安価にか
つ迅速に行えることになる。
【0042】上記した実施の形態において突出部2は、
周方向の複数箇所、すなわち四角状の内面1aにおける
各面の二箇所に形成されているが、各面における形成数
は任意である。
【0043】次に、本発明の別の実施の形態を、図6に
基づいて説明する。すなわち突出部2の種々な形成状態
を示すもので、(a)では矩形リング状の突出部2が示
され、(b)では四角状の内面1aにおける各面の一箇
所に長尺状の突出部2が示され、(c)では相対向され
た一対の面の一箇所に長尺状の突出部2が示されてい
る。
【0044】上記した各実施の形態において、突出部2
は溶接ロボット38を作動させての溶接のみにより形成
しているが、これは、別な突出部形成部材を溶接により
内面1aに溶接して突出部2を形成する形式であっても
よい。
【0045】上記した各実施の形態において、溶接手段
31は突出部形成手段を兼ねているが、これは突出部形
成手段が別個に設けられた形式であってもよい。この場
合には、鋼管1に対して、まず突出部形成手段が作用さ
れ、次いでダイヤフラム供給手段21が作用され、最後
に溶接手段31が作用され、そして繰返されるものであ
る。
【0046】上記した各実施の形態において、鋼管1と
しては、たとえば、熱間ロール成形によるワンシーム角
形鋼管、熱間プレス成形による一対のみぞ形材を向き合
わせて突き合わせ溶接したツーシーム角形鋼管、一対の
圧延みぞ形材を溶接してなるツーシーム角形鋼管、圧延
山形材を一対、向き合わせて溶接したツーシーム角形鋼
管、四面ボックス、シームレス鋼管など、いずれも既製
の極肉厚大径鋼管が使用される。
【0047】上記した各実施の形態では、断面で正四角
形状の鋼管1を採用しているが、これは断面で長方形の
鋼管も同様に採用し得るものである。さらには、正五角
形や正六角形など、各種の多角形の鋼管、あるいは各種
の丸形の鋼管にも同様に採用し得るものである。
【0048】上記した各実施の形態では、エレクトロス
ラグ溶接機やエレクトロガスアーク溶接機による溶接で
あり、これによると、短時間で高品質の溶接を行うこと
ができる。
【0049】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、鋼
管(支柱)は、一本ものでよくかつ溶接のための開先加
工を不要にでき、そして各ダイヤフラムは上下の一箇所
のみを溶接すればよいことから、作業は容易であるとと
もに製作費は安くなる。また内ダイヤフラム方式であり
ながら、ダイヤフラムは、一本ものの鋼管における任意
な所定位置に溶接結合できる。その結果、溶接による結
合作業は、溶接材料の使用量を少なくして安価にかつ迅
速に行うことができる。
【0050】また本発明の請求項2によると、請求項1
の内ダイヤフラム付き鋼管を、容易にしてかつ確実に製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、内ダイヤフラム付
き鋼管の縦断正面図である。
【図2】同内ダイヤフラム付き鋼管の横断平面図であ
る。
【図3】同内ダイヤフラム付き鋼管の要部の縦断正面図
である。
【図4】同内ダイヤフラム付き鋼管の製造設備を示す一
部切り欠き正面図である。
【図5】同内ダイヤフラム付き鋼管の製造状態を示し、
(a)は突出部形成時における要部の縦断正面図、
(b)はダイヤフラム供給時における要部の縦断正面
図、(c)はダイヤフラム溶接時における要部の縦断正
面図である。
【図6】本発明の別の実施の形態を示し、(a)〜
(c)はそれぞれ内ダイヤフラム付き鋼管の横断平面図
である。
【図7】従来の実施の形態を示し、通しダイヤフラム方
式の一部切り欠き斜視図である。
【図8】従来の別の実施の形態を示し、内ダイヤフラム
方式の一部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 鋼管(支柱) 1a 内面 2 突出部 3 裏当て材 3a カット面 4 ダイヤフラム 4A 貫通部 4a カット面 5 溶接 6 溶接 7 内ダイヤフラム付き鋼管(内ダイヤフラム付き支
柱) 9 梁材 10 製造設備 11 鋼管支持手段 14 鋼管支持枠 18 鋼管搬入出手段 21 ダイヤフラム供給手段 23 昇降体 25 回転駆動装置 28 保持装置 31 溶接手段(突出部形成手段) 33 昇降体 35 回転駆動装置 38 溶接ロボット 39 撮像装置 41 作用位置切換え手段 42 台車本体 45 移動装置 P 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 1/24 E04B 1/24 L

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の長さ方向における所定位置の内面
    に突出部を形成し、この突出部に裏当て材を係止させた
    状態で、ダイヤフラムを鋼管内面に溶接により一体化し
    て構成したことを特徴とする内ダイヤフラム付き鋼管。
  2. 【請求項2】 鋼管と、予め裏当て材が一体化されたダ
    イヤフラムとが準備され、まず鋼管内へ突出部形成手段
    を挿入させて、鋼管長さ方向における所定位置の内面に
    突出部を形成し、次いで、ダイヤフラム供給手段により
    ダイヤフラムを鋼管内へ挿入させて、このダイヤフラム
    と一体の裏当て材を突出部に係止させ、そして、溶接手
    段を鋼管内へ挿入させて、ダイヤフラムを鋼管内面に溶
    接結合させることを特徴とする内ダイヤフラム付き鋼管
    の製造方法。
JP11019196A 1999-01-28 1999-01-28 内ダイヤフラム付き鋼管および内ダイヤフラム付き鋼管の製造方法 Pending JP2000213104A (ja)

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