JP2000212086A - ノルフロキサシン点眼薬液 - Google Patents
ノルフロキサシン点眼薬液Info
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- JP2000212086A JP2000212086A JP11010026A JP1002699A JP2000212086A JP 2000212086 A JP2000212086 A JP 2000212086A JP 11010026 A JP11010026 A JP 11010026A JP 1002699 A JP1002699 A JP 1002699A JP 2000212086 A JP2000212086 A JP 2000212086A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中性ないし弱酸性域において溶解性を示し、
かつ、点眼時の眼刺激性の低いノルフロキサシン点眼薬
液を提供すること。 【解決手段】 下記化学式で示されるノルフロキサシン
(化学名:1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−7−(1−ピペラジニル)−3−キノ
リンカルボン酸)を薬剤成分として含有する点眼薬液。 【化1】 ノルフロキサシンの溶解補助/刺激低下剤として、三価
金属イオンを含有し、pH 5.5〜8.0の pH 域に調
整されている。
かつ、点眼時の眼刺激性の低いノルフロキサシン点眼薬
液を提供すること。 【解決手段】 下記化学式で示されるノルフロキサシン
(化学名:1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−7−(1−ピペラジニル)−3−キノ
リンカルボン酸)を薬剤成分として含有する点眼薬液。 【化1】 ノルフロキサシンの溶解補助/刺激低下剤として、三価
金属イオンを含有し、pH 5.5〜8.0の pH 域に調
整されている。
Description
【0001】
【背景技術】昨今、キノロンカルボン酸系抗菌剤は、抗
菌剤としての需要が増大している。
菌剤としての需要が増大している。
【0002】この需要増大の理由は、キノロンカルボ
ン酸系抗菌剤は、サルファ剤や抗生物質と交叉耐性を示
さないことで、良好な臨床成績が得られることが明らか
になった、抗菌スペクトルがグラム陰性菌のみならず
グラム陽性菌にまで広がり、かつ、強い抗菌力を有する
ものが現れていること等による。
ン酸系抗菌剤は、サルファ剤や抗生物質と交叉耐性を示
さないことで、良好な臨床成績が得られることが明らか
になった、抗菌スペクトルがグラム陰性菌のみならず
グラム陽性菌にまで広がり、かつ、強い抗菌力を有する
ものが現れていること等による。
【0003】そして、キノロンカルボン酸系抗菌剤の一
つして、下記化学式で示されるノルフロキサシンがあ
る。
つして、下記化学式で示されるノルフロキサシンがあ
る。
【0004】
【化2】
【0005】「本化合物」の化学名は、1−エチル−6
−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−(1
−ピペラジニル)−3−キノリンカルボン酸である。
−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−(1
−ピペラジニル)−3−キノリンカルボン酸である。
【0006】本化合物は、広範囲のグラム陰性菌及びグ
ラム陽性菌に対して抗菌作用を有し、他のキノロンカル
ボン酸系誘導体に比して、特に緑膿菌、セラチア等のグ
ラム陰性菌に対する強い抗菌力を示すことが知られてい
る(「あたらしい眼科5(3)」p.444 等参照)。
ラム陽性菌に対して抗菌作用を有し、他のキノロンカル
ボン酸系誘導体に比して、特に緑膿菌、セラチア等のグ
ラム陰性菌に対する強い抗菌力を示すことが知られてい
る(「あたらしい眼科5(3)」p.444 等参照)。
【0007】そして、本発明者らは、本化合物を有効成
分(薬剤成分)とする水性点眼液の開発を試みた。
分(薬剤成分)とする水性点眼液の開発を試みた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本化合物は、
pH が中性域( pH 6.0〜8.0)での溶解性が極め
て低く、水性溶液として調製することが困難であるとと
もに、可溶化に関するいくつかの公知技術により点眼薬
液を調製できたとしても、点眼時の刺激性が極めて強い
ことが分かった。
pH が中性域( pH 6.0〜8.0)での溶解性が極め
て低く、水性溶液として調製することが困難であるとと
もに、可溶化に関するいくつかの公知技術により点眼薬
液を調製できたとしても、点眼時の刺激性が極めて強い
ことが分かった。
【0009】すなわち、本化合物を水に溶解させると、
酸性域( pH 6.0未満)では溶解度は飛躍的に増加
し、例えば点眼液の至適濃度といわれる0.3w/v%より
溶解度は高いが、極めて強い点眼時の刺激性が発生し、
中性域( pH 6.0〜8.0)においては、水への溶解
度が極端に低くなり、至適濃度には達しないという問題
があった。
酸性域( pH 6.0未満)では溶解度は飛躍的に増加
し、例えば点眼液の至適濃度といわれる0.3w/v%より
溶解度は高いが、極めて強い点眼時の刺激性が発生し、
中性域( pH 6.0〜8.0)においては、水への溶解
度が極端に低くなり、至適濃度には達しないという問題
があった。
【0010】また、本化合物の点眼時刺激性を低下させ
る公知技術としては、特開平8−193024号に記載
されているものが存在する。しかし、当該技術は、ホウ
酸と他の1種以上の酸性物質を添加して行なうものであ
るが、点眼液を pH 6.0以下の酸性域に調製する必要
があることもあり、点眼時刺激性の大きな低減効果を期
待し難かった。
る公知技術としては、特開平8−193024号に記載
されているものが存在する。しかし、当該技術は、ホウ
酸と他の1種以上の酸性物質を添加して行なうものであ
るが、点眼液を pH 6.0以下の酸性域に調製する必要
があることもあり、点眼時刺激性の大きな低減効果を期
待し難かった。
【0011】本発明は、上記にかんがみて、中性域にお
いて溶解性を示して点眼時刺激性の低いノルフロキサシ
ン点眼薬液を提供することを目的とする。
いて溶解性を示して点眼時刺激性の低いノルフロキサシ
ン点眼薬液を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、三価の金属
イオン、特に、Fe3+、Al3+を含有させると pH を
5.5〜8.0の pH 域としても至適濃度(約0.3w/
v%)を超える溶解性を有し、安定かつ等張な点眼薬液と
することができるとともに、当該点眼薬液は点眼時の刺
激性も格段に改善されることを見出して、下記構成の発
明に想到した。
を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、三価の金属
イオン、特に、Fe3+、Al3+を含有させると pH を
5.5〜8.0の pH 域としても至適濃度(約0.3w/
v%)を超える溶解性を有し、安定かつ等張な点眼薬液と
することができるとともに、当該点眼薬液は点眼時の刺
激性も格段に改善されることを見出して、下記構成の発
明に想到した。
【0013】下記化学式で示されるノルフロキサシンを
薬剤成分として含有する水性溶液において、
薬剤成分として含有する水性溶液において、
【0014】
【化3】
【0015】前記ノルフロキサシンの溶解補助/刺激低
下剤として、三価金属を含有し、 pH5.5〜8.0の
pH 域に調整されてなることを特徴とする。
下剤として、三価金属を含有し、 pH5.5〜8.0の
pH 域に調整されてなることを特徴とする。
【0016】上記調整 pH 域が、 pH 6.5〜7.5で
あることが、点眼時刺激性がより低下されて望ましい。
あることが、点眼時刺激性がより低下されて望ましい。
【0017】そして、ノルフロキサシン1 molに対し
て、三価金属イオンを1/5 mol以上含有させること
が、溶解性の見地から望ましい。
て、三価金属イオンを1/5 mol以上含有させること
が、溶解性の見地から望ましい。
【0018】当該三価金属イオンとしては、Fe3+及び
Al3+のいずれかであることが、薬剤の入手のし易さの
見地から望ましい。
Al3+のいずれかであることが、薬剤の入手のし易さの
見地から望ましい。
【0019】更に三価金属イオンの供給源としては、M
I MIII (SO4 )2 ・12H2 O(ただし、MI :N
a、K又はMIII :Al又はFe)の群から1種又は2
種以上が選択することが、点眼時の眼刺激性の低下効果
が大きくて望ましい。
I MIII (SO4 )2 ・12H2 O(ただし、MI :N
a、K又はMIII :Al又はFe)の群から1種又は2
種以上が選択することが、点眼時の眼刺激性の低下効果
が大きくて望ましい。
【0020】上記各構成のノルフロキサシン点眼薬液に
おいて、三価金属イオンに加えてさらにホウ酸イオンを
含有させることが、点眼時の眼刺激性の低下効果がさら
に増大して望ましい。
おいて、三価金属イオンに加えてさらにホウ酸イオンを
含有させることが、点眼時の眼刺激性の低下効果がさら
に増大して望ましい。
【0021】
【手段の詳細な説明】本発明のノルフロキサシン点眼薬
液は、基本的には下記化学式で示される特定ノルフロキ
サシン(以下「本化合物」という。)の溶解補助/刺激
低下剤として、三価金属イオンを含有し、 pH 5.5〜
8.0(望ましくは pH 6.5〜7.5)の pH 域に調
整されてなることを特徴とするものである。
液は、基本的には下記化学式で示される特定ノルフロキ
サシン(以下「本化合物」という。)の溶解補助/刺激
低下剤として、三価金属イオンを含有し、 pH 5.5〜
8.0(望ましくは pH 6.5〜7.5)の pH 域に調
整されてなることを特徴とするものである。
【0022】
【化4】
【0023】ここで本化合物の水性溶液中の濃度は、水
性点眼液の至適濃度といわれる0.3w/v%前後、即ち
0.2〜0.5w/v%とすることが望ましいが、本発明
は、本化合物濃度0.1〜1.0w/v%の範囲で適用可能
である。
性点眼液の至適濃度といわれる0.3w/v%前後、即ち
0.2〜0.5w/v%とすることが望ましいが、本発明
は、本化合物濃度0.1〜1.0w/v%の範囲で適用可能
である。
【0024】そして、三価金属イオンは、ノルフロキサ
シン1 molに対して略1/5 mol以上、望ましくは略1
/4 mol以上、より望ましくは1/3 mol以上含有させ
ることが望ましい。そして、三価金属イオンとしては、
Fe3+又はAl3+が望ましい。
シン1 molに対して略1/5 mol以上、望ましくは略1
/4 mol以上、より望ましくは1/3 mol以上含有させ
ることが望ましい。そして、三価金属イオンとしては、
Fe3+又はAl3+が望ましい。
【0025】本化合物の溶解度の向上理由は、三価金属
イオンに対して、本化合物が3個配位するという仮説に
基づいているため、理論上は、本化合物1 molに対して
三価金属イオンを1/3 mol以上含有させる必要があ
る。しかし、本化合物は、水に完全に不溶ではないた
め、三価金属イオンに配位しない本化合物が水溶液中に
残存しても、その量が溶解度以下であれば溶解性に問題
が発生することはない。したがって、本化合物の至適濃
度0.3w/v%前後の場合、略1/5 mol以上含有させれ
ば使用可能な溶解性を確保できることを本発明者らは確
認している。
イオンに対して、本化合物が3個配位するという仮説に
基づいているため、理論上は、本化合物1 molに対して
三価金属イオンを1/3 mol以上含有させる必要があ
る。しかし、本化合物は、水に完全に不溶ではないた
め、三価金属イオンに配位しない本化合物が水溶液中に
残存しても、その量が溶解度以下であれば溶解性に問題
が発生することはない。したがって、本化合物の至適濃
度0.3w/v%前後の場合、略1/5 mol以上含有させれ
ば使用可能な溶解性を確保できることを本発明者らは確
認している。
【0026】なお、三価金属イオンの上限配合量は、そ
の溶解度とのバランスから決定され、通常、三価金属イ
オンの場合、約1/2 molとする。
の溶解度とのバランスから決定され、通常、三価金属イ
オンの場合、約1/2 molとする。
【0027】ここで、Fe3+及びAl3+の供給源として
は、生体に悪影響を与えず、かつ、水溶解性の高いもの
なら、特に限定されず、通常、 pH 5.0〜8.0の p
H 域に調整容易な、FeCl3 、AlCl3 、Al2
(SO4 )3 、Fe2 (SO4)3 およびこれらの水和
物、さらには、MI MIII (SO4 )2 ・12H2 O
(ただし、MI :Na又はK、MIII :Al又はFe)
の化学式で示されるミョウバンを使用可能である。特
に、ミョウバンは後述の実施例で示す如く、点眼時の眼
刺激性が小さくて望ましい。
は、生体に悪影響を与えず、かつ、水溶解性の高いもの
なら、特に限定されず、通常、 pH 5.0〜8.0の p
H 域に調整容易な、FeCl3 、AlCl3 、Al2
(SO4 )3 、Fe2 (SO4)3 およびこれらの水和
物、さらには、MI MIII (SO4 )2 ・12H2 O
(ただし、MI :Na又はK、MIII :Al又はFe)
の化学式で示されるミョウバンを使用可能である。特
に、ミョウバンは後述の実施例で示す如く、点眼時の眼
刺激性が小さくて望ましい。
【0028】本発明のノルフロキサシン点眼薬液の pH
調整は水酸化ナトリウム又は塩酸の添加量を調節するこ
とで行うことができる。更には、緩衝剤として通常の製
剤学上使用される酢酸塩、リン酸塩、ホウ酸、ホウ酸塩
(ホウ砂等)、酒石酸塩、クエン酸塩、糖等を配合して
pH 調整が容易な緩衝溶液としておいてもよい。
調整は水酸化ナトリウム又は塩酸の添加量を調節するこ
とで行うことができる。更には、緩衝剤として通常の製
剤学上使用される酢酸塩、リン酸塩、ホウ酸、ホウ酸塩
(ホウ砂等)、酒石酸塩、クエン酸塩、糖等を配合して
pH 調整が容易な緩衝溶液としておいてもよい。
【0029】この際、緩衝剤としてホウ酸イオン(BO
3 3- 、BO4 5- およびB4 O7 2- が含まれる。)を選択
すると、三価金属イオン(Fe3+又はAl3+)と相乗し
てさらに点眼時刺激性が低下することが分かった。この
際のホウ酸の添加量は、通常、ノルフロキサシン1 mol
に対して、1〜30 mol、好ましくは、5〜20molと
する。ホウ酸添加量が過少では点眼時刺激性の三価金属
イオンとの相乗的な点眼時刺激性低減効果を得難く、過
多であっても、それ以上の点眼時刺激性低減効果を得難
い。
3 3- 、BO4 5- およびB4 O7 2- が含まれる。)を選択
すると、三価金属イオン(Fe3+又はAl3+)と相乗し
てさらに点眼時刺激性が低下することが分かった。この
際のホウ酸の添加量は、通常、ノルフロキサシン1 mol
に対して、1〜30 mol、好ましくは、5〜20molと
する。ホウ酸添加量が過少では点眼時刺激性の三価金属
イオンとの相乗的な点眼時刺激性低減効果を得難く、過
多であっても、それ以上の点眼時刺激性低減効果を得難
い。
【0030】なお、ホウ酸イオンは他の緩衝剤と併用し
て、ホウ酸イオンに刺激低下剤としての作用のみをもた
せるように含有させてもよい。
て、ホウ酸イオンに刺激低下剤としての作用のみをもた
せるように含有させてもよい。
【0031】点眼薬液の場合、調整 pH 域は、実施例に
示すように点眼時の刺激性の観点から、通常 pH 5.5
〜8.0、望ましくは pH 6.5〜7.5、さらに望ま
しくは pH 6.9〜7.3とする。
示すように点眼時の刺激性の観点から、通常 pH 5.5
〜8.0、望ましくは pH 6.5〜7.5、さらに望ま
しくは pH 6.9〜7.3とする。
【0032】本発明の水性溶液は、本化合物、三価金属
イオンを発生する塩又は複合塩を含み、上記 pH 範囲内
に調整されておれば特に限定されないが、必要に応じ、
適宜好適な等張化剤、安定化剤、保存剤、抗酸化剤、粘
稠剤等の添加剤を含有させることができる。
イオンを発生する塩又は複合塩を含み、上記 pH 範囲内
に調整されておれば特に限定されないが、必要に応じ、
適宜好適な等張化剤、安定化剤、保存剤、抗酸化剤、粘
稠剤等の添加剤を含有させることができる。
【0033】添加剤としては点眼液を調製する際、通常
製剤学上使用されるもので、本化合物の薬効に影響を与
えないものであれば、いかなるものも使用することがで
きる。
製剤学上使用されるもので、本化合物の薬効に影響を与
えないものであれば、いかなるものも使用することがで
きる。
【0034】上記等張化剤としては、例えば、塩化ナト
リウム、塩化カリウム等の塩、ブドウ糖等の糖類、グリ
セリン、マンニトール、ソルビトール、ポリエチレング
リコール等のアルコール類を挙げることができる。この
とき、等張化剤とは、薬液の浸透圧を適用部位の生理液
浸透圧(点眼液の場合は涙液)と同等とし、涙液に対す
る影響を可及的に少なくし、かつ、薬理作用を最大限に
発揮させるために使用するものである。即ち、等張浸透
圧にするのに使用する薬剤をいい、点眼液の場合、等張
浸透圧は、生理食塩水に対する浸透圧比で1.0前後と
する。
リウム、塩化カリウム等の塩、ブドウ糖等の糖類、グリ
セリン、マンニトール、ソルビトール、ポリエチレング
リコール等のアルコール類を挙げることができる。この
とき、等張化剤とは、薬液の浸透圧を適用部位の生理液
浸透圧(点眼液の場合は涙液)と同等とし、涙液に対す
る影響を可及的に少なくし、かつ、薬理作用を最大限に
発揮させるために使用するものである。即ち、等張浸透
圧にするのに使用する薬剤をいい、点眼液の場合、等張
浸透圧は、生理食塩水に対する浸透圧比で1.0前後と
する。
【0035】保存剤は、本化合物が微生物に対して強い
抗菌作用を有するため、必然的ではないが、適宜添加す
ることもできる。
抗菌作用を有するため、必然的ではないが、適宜添加す
ることもできる。
【0036】例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、
フェノール、クレゾール、クロロクレゾール等のフェノ
ール類、クロロブタノール、フェニルエチルアルコー
ル、プロピレングリコール等のアルコール類、塩化ベン
ザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等の四級アンモニウ
ム塩、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、デヒドロ酢
酸、亜硫酸等の酸類を挙げることができる。
フェノール、クレゾール、クロロクレゾール等のフェノ
ール類、クロロブタノール、フェニルエチルアルコー
ル、プロピレングリコール等のアルコール類、塩化ベン
ザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等の四級アンモニウ
ム塩、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、デヒドロ酢
酸、亜硫酸等の酸類を挙げることができる。
【0037】酸化防止剤としては、例えば、アスコルビ
ン酸、イソアスコルビン酸、塩酸システイン、亜硫酸水
素ナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム等を挙げることが
できる。
ン酸、イソアスコルビン酸、塩酸システイン、亜硫酸水
素ナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム等を挙げることが
できる。
【0038】粘稠剤としては、例えば、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン等を挙げることができる。
ルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン等を挙げることができる。
【0039】このような添加剤は必要に応じ、通常の製
剤において使用される範囲内において適宜配合すること
ができる。
剤において使用される範囲内において適宜配合すること
ができる。
【0040】本発明の点眼薬液の調製は、水溶液製剤に
一般的に用いられる方法に従って、行うことができる。
一般的に用いられる方法に従って、行うことができる。
【0041】例えば、本発明の点眼薬液は、滅菌精製水
に本化合物を加えた後、三価金属イオンを発生する塩又
は二価金属イオンを発生する塩を加え、所望により、必
要に応じて緩衝剤、等張化剤、安定化剤、保存剤、抗酸
化剤、粘稠剤等の添加剤を適宜加えて完全に溶解させて
製造する。
に本化合物を加えた後、三価金属イオンを発生する塩又
は二価金属イオンを発生する塩を加え、所望により、必
要に応じて緩衝剤、等張化剤、安定化剤、保存剤、抗酸
化剤、粘稠剤等の添加剤を適宜加えて完全に溶解させて
製造する。
【0042】
【実施例】本発明の効果を確認するために行った各実施
例について説明をするとともに、各試験を行った結果に
ついて説明をする。なお、本発明の点眼薬液は各実施例
に記載された処方に限定されるものではない。以下の説
明で組成を示す「%」は、「w/v%」を意味する。
例について説明をするとともに、各試験を行った結果に
ついて説明をする。なお、本発明の点眼薬液は各実施例
に記載された処方に限定されるものではない。以下の説
明で組成を示す「%」は、「w/v%」を意味する。
【0043】各実施例の pH 及び浸透圧比(対生理食塩
水比、以下同じ。)は、それぞれ「ホリバ pH メーター
F−13」(堀場製作所社製)及び「アドバンス浸透
圧計3W2」(アドバンス社製)により測定したもので
ある。また、本化合物は純度98.0%以上のものを使
用した。
水比、以下同じ。)は、それぞれ「ホリバ pH メーター
F−13」(堀場製作所社製)及び「アドバンス浸透
圧計3W2」(アドバンス社製)により測定したもので
ある。また、本化合物は純度98.0%以上のものを使
用した。
【0044】また、三価金属イオン及びホウ酸イオン/
本化合物モル比の基準分子量は、下記の通りである。
本化合物モル比の基準分子量は、下記の通りである。
【0045】 ノルフロキサシン :319.34 AlCl3 ・6H2 O :241.43 FeCl3 ・6H2 O :270.30 AlK(SO4 )2 ・12H2 O:474.39 H3 BO3 : 61.83A.実施例1〜5の調製 <実施例1> 処方 本化合物 0.3% 塩化アルミニウム6水和物 0.076% 塩化ナトリウム 0.85% Al3+/本化合物モル比 0.333(1/3) 本化合物0.3g(0.939mmol)、塩化アルミニウ
ム6水和物0.076g(0.313mmol)、塩化ナト
リウム0.85gを、表1に示す量の他の薬剤(緩衝
剤、保存剤)とともに滅菌精製水80mLに溶解させ、
表示の pH 調整剤で pH 7.0に調整した後、滅菌精製
水を加えて全量を100mLにして、 pH7.0、浸透
圧比1.0の本化合物0.3%点眼薬液を得た。
ム6水和物0.076g(0.313mmol)、塩化ナト
リウム0.85gを、表1に示す量の他の薬剤(緩衝
剤、保存剤)とともに滅菌精製水80mLに溶解させ、
表示の pH 調整剤で pH 7.0に調整した後、滅菌精製
水を加えて全量を100mLにして、 pH7.0、浸透
圧比1.0の本化合物0.3%点眼薬液を得た。
【0046】<実施例2> 本化合物 0.3% 塩化第二鉄6水和物 0.085% 塩化ナトリウム 0.85% Fe3+/本化合物モル比 0.334(1/3) 本化合物0.3g(0.939mmol)、塩化第二鉄6水
和物0.085g(0.314mmol)、塩化ナトリウム
0.85gを、表1に示す量の他の薬剤(緩衝剤、保存
剤)とともに滅菌精製水80mLに溶解させ、表示の p
H 調整剤で pH7.0に調整した後、滅菌精製水を加え
て全量を100mLにして、 pH 7.0、浸透圧比1.
0の本化合物0.3%点眼薬液を得た。
和物0.085g(0.314mmol)、塩化ナトリウム
0.85gを、表1に示す量の他の薬剤(緩衝剤、保存
剤)とともに滅菌精製水80mLに溶解させ、表示の p
H 調整剤で pH7.0に調整した後、滅菌精製水を加え
て全量を100mLにして、 pH 7.0、浸透圧比1.
0の本化合物0.3%点眼薬液を得た。
【0047】 <実施例3> 本化合物 0.3% 硫酸アルミニウムカリウム12水和物 0.148% 塩化ナトリウム 0.85% Al3+/本化合物モル比 0.332(1/3) 本化合物0.3g(0.939mmol)、硫酸アルミニウ
ムカリウム12水和物(ミョウバン)0.148g
(0.312mmol)、塩化ナトリウム0.85gを、表
1に示す量の他の薬剤(緩衝剤、保存剤)とともに滅菌
精製水80mLに溶解させ、表示の pH 調整剤で pH
7.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100
mLにして、 pH 7.0、浸透圧比1.0の本化合物
0.3%点眼液を得た。
ムカリウム12水和物(ミョウバン)0.148g
(0.312mmol)、塩化ナトリウム0.85gを、表
1に示す量の他の薬剤(緩衝剤、保存剤)とともに滅菌
精製水80mLに溶解させ、表示の pH 調整剤で pH
7.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100
mLにして、 pH 7.0、浸透圧比1.0の本化合物
0.3%点眼液を得た。
【0048】<実施例4>実施例3において、 pH 6.
0に調整した以外は全く同様にして、 pH 6.0、浸透
圧比1.0の本化合物0.3%点眼薬液を得た。
0に調整した以外は全く同様にして、 pH 6.0、浸透
圧比1.0の本化合物0.3%点眼薬液を得た。
【0049】<実施例5>実施例3において、緩衝剤と
してホウ酸1.0%(対ノルフロキサシンモル比:1
7.2)とした以外は全く同様にして、 pH 7.0、浸
透圧比1.0の本化合物0.3%点眼薬液を得た。
してホウ酸1.0%(対ノルフロキサシンモル比:1
7.2)とした以外は全く同様にして、 pH 7.0、浸
透圧比1.0の本化合物0.3%点眼薬液を得た。
【0050】B.比較例1〜3の仕様 試験に使用した各比較例の仕様は下記の通りである。
【0051】<比較例1> 市販品A:本化合物0.3
%含有、ホウ酸添加処方、 pH 5.3、浸透圧比:1.
0 <比較例2> 市販品B:本化合物0.3%含有、塩化
カルシウム添加処方、 pH 6.2、浸透圧比:1.0 <比較例3> 市販品C:本化合物0.3%含有、酢酸
ナトリウム添加処方、 pH 5.3、浸透圧比:1.0C.試験例 上記で調製した各実施例の点眼薬液を用いて、下記各効
果確認試験を行った。
%含有、ホウ酸添加処方、 pH 5.3、浸透圧比:1.
0 <比較例2> 市販品B:本化合物0.3%含有、塩化
カルシウム添加処方、 pH 6.2、浸透圧比:1.0 <比較例3> 市販品C:本化合物0.3%含有、酢酸
ナトリウム添加処方、 pH 5.3、浸透圧比:1.0C.試験例 上記で調製した各実施例の点眼薬液を用いて、下記各効
果確認試験を行った。
【0052】<溶解安定性試験>各実施例及び比較例の
点眼液を5mLプラスチック製点眼容器に充填し、室温
と冷所(5℃)に3ケ月間保存し、結晶の析出、沈殿の
発生等外観の変化を観察した。
点眼液を5mLプラスチック製点眼容器に充填し、室温
と冷所(5℃)に3ケ月間保存し、結晶の析出、沈殿の
発生等外観の変化を観察した。
【0053】 ○:外観の変化なし(液澄明) Χ:結晶の析出等外観の変化有り 本化合物は、実施例1〜4に示すように0.3%の製剤
とすることができた。
とすることができた。
【0054】これら各実施例の水溶液は、表1に示す如
く、室温保存及び5℃保存ともに、いずれも浮遊物等の
発生は全く認められず3ケ月後も液は澄明であった。こ
のことから、いずれの実施例も極めて安定であることが
分かる。
く、室温保存及び5℃保存ともに、いずれも浮遊物等の
発生は全く認められず3ケ月後も液は澄明であった。こ
のことから、いずれの実施例も極めて安定であることが
分かる。
【0055】<眼刺激性試験>健常人20名を対象に刺
激性試験を実施した。方法は、被験者の片眼に各実施例
および比較例の試験液を1滴づつ点眼し、そのときの刺
激性を4段階で評価し、スコア化し、20名の平均値を
その製剤の刺激係数とした。
激性試験を実施した。方法は、被験者の片眼に各実施例
および比較例の試験液を1滴づつ点眼し、そのときの刺
激性を4段階で評価し、スコア化し、20名の平均値を
その製剤の刺激係数とした。
【0056】 −:刺激なし :0点 ±:弱い刺激有り:1点 +:刺激有り :2点 ++:強い刺激有り:3点 それらの結果を表2に示すが、各実施例は刺激係数が低
いことが分かる。特に、同じ pH 7.0でも三価金属イ
オンの供給源としてミョウバンを使用した実施例3は、
他の三価金属イオン供給源の場合より、刺激係数が小さ
い。また、ミョウバンを添加し pH 6.0に調整した実
施例4の刺激係数は0.30で、実施例3に比して若干
高いが、 pH 6.2である比較例2と比べた場合、 pH
がそれより低いにもかかわらず刺激係数は格段に低い。
これらから、ミョウバンの刺激低減効果が他の三価金属
イオン供給源に比して優れていることが分かる。
いことが分かる。特に、同じ pH 7.0でも三価金属イ
オンの供給源としてミョウバンを使用した実施例3は、
他の三価金属イオン供給源の場合より、刺激係数が小さ
い。また、ミョウバンを添加し pH 6.0に調整した実
施例4の刺激係数は0.30で、実施例3に比して若干
高いが、 pH 6.2である比較例2と比べた場合、 pH
がそれより低いにもかかわらず刺激係数は格段に低い。
これらから、ミョウバンの刺激低減効果が他の三価金属
イオン供給源に比して優れていることが分かる。
【0057】さらに、実施例3において緩衝剤をホウ酸
とした実施例5は、刺激係数が0.15から0.05に
まで低下して、ホウ酸の添加は三価金属と相乗して眼刺
激低減効果を奏することが分かる。
とした実施例5は、刺激係数が0.15から0.05に
まで低下して、ホウ酸の添加は三価金属と相乗して眼刺
激低減効果を奏することが分かる。
【0058】表1に各実施例の pH および浸透圧比につ
いてまとめたが、各実施例は pH および浸透圧比とも
に、点眼薬液として適用可能な範囲にあることは、明ら
かである。
いてまとめたが、各実施例は pH および浸透圧比とも
に、点眼薬液として適用可能な範囲にあることは、明ら
かである。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る点眼薬液は、上記のよう
に、特定ノルフロキサシンの溶解補助/刺激低下剤とし
て、三価金属イオンを含有させることにより、本化合物
を点眼液に要求される濃度(0.3w/v%)で、中性ない
し弱酸性範囲において点眼時刺激性のほとんどないノル
フロキサシン点眼薬液を提供することができる。
に、特定ノルフロキサシンの溶解補助/刺激低下剤とし
て、三価金属イオンを含有させることにより、本化合物
を点眼液に要求される濃度(0.3w/v%)で、中性ない
し弱酸性範囲において点眼時刺激性のほとんどないノル
フロキサシン点眼薬液を提供することができる。
【0060】
【関連技術文献】なお、本発明の発明性に影響を与える
ものではないが、関連技術文献の一覧を下記する。
ものではないが、関連技術文献の一覧を下記する。
【0061】(1) 特開昭63−188626号公報:ア
ルミニウム、マグネシウムまたは亜鉛を構成成分とする
金属化合物によるピリドンカルボン酸の可溶化法。
ルミニウム、マグネシウムまたは亜鉛を構成成分とする
金属化合物によるピリドンカルボン酸の可溶化法。
【0062】(2) 特開平2−121971号公報:カル
シウム塩によるピリドンカルボン酸の可溶化法。
シウム塩によるピリドンカルボン酸の可溶化法。
【0063】(3) 特開平4−59726号公報:カルシ
ウム塩または塩基性物質の添加によるピリドンカルボン
酸の可溶化法。
ウム塩または塩基性物質の添加によるピリドンカルボン
酸の可溶化法。
【0064】(4) 特開平8−193024号公報:ホウ
酸および他の1種以上の酸性物質の添加によるノルフロ
キサシンの刺激緩和法。
酸および他の1種以上の酸性物質の添加によるノルフロ
キサシンの刺激緩和法。
【0065】(5) 特開平10−7568号公報:カルシ
ウム塩およびポリビニルピロリドンの添加によるピリド
ンカルボン酸の可溶化法。
ウム塩およびポリビニルピロリドンの添加によるピリド
ンカルボン酸の可溶化法。
【0066】(6) 特開平10−279481号公報:ア
リールカルボン酸の添加によるピリドンカルボン酸の可
溶化法。
リールカルボン酸の添加によるピリドンカルボン酸の可
溶化法。
【0067】上記関連技術文献(1) には、ノルフロキサ
シンの上位概念であるピリドンカルボン酸を、本発明と
同様、アルミニウム化合物を用いて可溶化する技術が開
示されている。しかし、本願発明は、ピリドンカルボン
酸の内で、特に眼刺激性の強いノルフロキサシンの中性
域での可溶化および点眼時刺激性の低減を目的としたも
のであり、可溶化のみを目的とした当該文献に本願発明
が、実質的に開示されているとは認め難い。
シンの上位概念であるピリドンカルボン酸を、本発明と
同様、アルミニウム化合物を用いて可溶化する技術が開
示されている。しかし、本願発明は、ピリドンカルボン
酸の内で、特に眼刺激性の強いノルフロキサシンの中性
域での可溶化および点眼時刺激性の低減を目的としたも
のであり、可溶化のみを目的とした当該文献に本願発明
が、実質的に開示されているとは認め難い。
【0068】すなわち当該文献のアルミニウムは、他の
二価の金属であるマグネシウムおよび亜鉛とともに列挙
された金属の一つにすぎず、三価金属イオンを含有させ
るとノルフロキサシンの点眼時刺激性が低減できること
は何ら示唆されていない。
二価の金属であるマグネシウムおよび亜鉛とともに列挙
された金属の一つにすぎず、三価金属イオンを含有させ
るとノルフロキサシンの点眼時刺激性が低減できること
は何ら示唆されていない。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月12日(2000.1.1
2)
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 前記ノルフロキサシンの溶解補助剤として三価金属イオ
ンを含有して、pH5.5〜8.0の pH 域に調整されて
なるものであって、 前記三価金属イオンの供給源がMI MIII (SO4 )2
・12H2 O(ただし、MI :Na又はK、MIII :A
l又はFe)の群から選択される1種又は2種以上であ
る ことを特徴とするノルフロキサシン点眼薬液。
ンを含有して、pH5.5〜8.0の pH 域に調整されて
なるものであって、 前記三価金属イオンの供給源がMI MIII (SO4 )2
・12H2 O(ただし、MI :Na又はK、MIII :A
l又はFe)の群から選択される1種又は2種以上であ
る ことを特徴とするノルフロキサシン点眼薬液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/04 A61K 47/04 (72)発明者 中村 龍彦 愛知県名古屋市南区西桜町76番地 株式会 社日本点眼薬研究所内 Fターム(参考) 4C076 AA12 BB24 CC31 DD22 DD23 DD24 FF15 FF67 4C086 BC29 MA03 MA05 MA17 MA58 NA02 NA08 ZA33 ZB35
Claims (8)
- 【請求項1】 下記化学式で示されるノルフロキサシン
(化学名:1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−7−(1−ピペラジニル)−3−キノ
リンカルボン酸)を薬剤成分として含有する点眼薬液に
おいて、 【化1】 前記ノルフロキサシンの溶解補助/刺激低下剤として、
三価金属イオンを含有し、 pH 5.5〜8.0の pH 域
に調整されてなることを特徴とするノルフロキサシン点
眼薬液。 - 【請求項2】 前記調整 pH 域が、 pH 6.5〜7.5
であることを特徴とする請求項1記載のノルフロキサシ
ン点眼薬液。 - 【請求項3】 前記ノルフロキサシン1 molに対して前
記三価金属イオンを1/5 mol以上含有するものである
ことを特徴とする請求項1又は2記載のノルフロキサシ
ン点眼薬液。 - 【請求項4】 前記三価金属イオンが、Fe3+又はAl
3+のいずれかであることを特徴とする請求項3記載のノ
ルフロキサシン点眼薬液。 - 【請求項5】 前記三価金属イオンの供給源がMI M
III (SO4 )2 ・12H2 O(ただし、MI :Na又
はK、MIII :Al又はFe)の群から1種又は2種以
上が選択されることを特徴とする請求項4記載のノルフ
ロキサシン点眼薬液。 - 【請求項6】 前記三価金属イオンに加えて、刺激低下
剤としてホウ酸イオンを含有することを特徴とする請求
項1又は2記載のノルフロキサシン点眼薬液。 - 【請求項7】 前記三価金属イオンが、Fe3+又はAl
3+のいずれかであることを特徴とする請求項6記載のノ
ルフロキサシン点眼薬液。 - 【請求項8】 前記三価金属イオンの供給源がMI M
III (SO4 )2 ・12H2 O(ただし、MI :Na又
はK、MIII :Al又はFe)の群から1種又は2種以
上が選択されることを特徴とする請求項7記載のノルフ
ロキサシン点眼薬液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01002699A JP3168338B2 (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | ノルフロキサシン点眼薬液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01002699A JP3168338B2 (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | ノルフロキサシン点眼薬液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000212086A true JP2000212086A (ja) | 2000-08-02 |
JP3168338B2 JP3168338B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=11738898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01002699A Expired - Fee Related JP3168338B2 (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | ノルフロキサシン点眼薬液 |
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JP (1) | JP3168338B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006290827A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Kowa Co | 緑内障予防又は治療剤 |
JP2007526231A (ja) * | 2003-06-26 | 2007-09-13 | 参天製薬株式会社 | キノロンを含む眼科用組成物及びその使用の方法 |
-
1999
- 1999-01-19 JP JP01002699A patent/JP3168338B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007526231A (ja) * | 2003-06-26 | 2007-09-13 | 参天製薬株式会社 | キノロンを含む眼科用組成物及びその使用の方法 |
JP4758893B2 (ja) * | 2003-06-26 | 2011-08-31 | 参天製薬株式会社 | キノロンを含む眼科用組成物及びその使用の方法 |
JP2006290827A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Kowa Co | 緑内障予防又は治療剤 |
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